(106)291『春水』1
http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/1180.html を経て
http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/1170.html の流れからの今作です。
が、毎度の見切り発車です。
保全代わりのつもりでお願いいたします。
春水の前には、綺麗な女の人と背の低い女の人
「あたしら、まだオバサンには入らないらしいよ」
「ギリギリじゃない? そっちはもう三十路でしょ」
「歳を言うなって。まだ20代だ……ギリギリな」
2人で会話しつつも、視線は春水に向けられたまま
どう見ても、お友達になってや~って感じやないな
一体、何の用があるんや?
「さて、本題に入る。君の秘密を教えて欲しい」
春水の秘密?
って言ったら、1つしかないで
でも
「言いたくないわ。言う必要もあらへんし」
「強気だね。ま、こっちにも都合があるんだ。強引にでも……教えてもらうさ!」
綺麗な女の人が、勢い良く走って来る
手を出されたら反撃もしゃーないとは思うけど
やっぱり知られたくない
もしかしたら、向こうが思ってる秘密って別の事かもしれんし
「迷ってると、怪我するぜ!」
春水は上体を反らしながら蹴りを繰り出す
ガッ
「へえ」
脚同士が当たったけど、春水は受け流しつつ後ろに下がる
「悪くない動きだ」
「おおきに……」
まさかこんな時が来るなんてな
中2までアレ習っとって良かったわ
「ひとまず名乗っておこうか。あたしは〝傀儡師〟と呼ばれている」
「それあだ名かいな? こっちは教える気はないで。名前も……秘密も」
とりあえず距離は置けたけど、意外と衝撃が強くてジンジン痺れてる
動きにめっちゃキレあるし
このお姉さん、只者やないわ
「言っただろ、こっちにも都合があるって。そうだな……やり方を変えよう」
傀儡師がもう1人に合図を送った
「はいはい、交代しますよ」
──変身能力──メタモルフォーゼ
もう1人の女の人の姿が変わっていく
顔も体格も別人に変化した
投稿日時:2015/07/10(金) 00:59:47.16