(134)478 次回予告・リゾナンター'14 『涙GIRL』
- 里保ちゃんが倒れてる
里保ちゃんが苦しんでる
あんなに強くて、いつも私のことを守ってくれる里保ちゃんが
守らなきゃ、私が守らなきゃ
目の前では花園の魔女がいきなり現れた黒ずくめの女と何か話してる
「藤本、これは最初から狙ってやったことなの。私の花畑を封じるためにあの子が【アクアキネシス】を使ったところを
- 狙うつもりで」
- 「るっせーな、里田。アタシがそんな回りくどいこと考えるわけねえだろ。
- それはまあ目の前の美味しい状況に乗じることはあるけど」
「でも、最初の話と違う」
「そんなことより、ほれ。○○駅の北側の駐車場、黒のハッチバックに報酬とお前の大切な人間が載せてある。
- 実際お前はよくやってくれたよ」
「この子たちどうするつもり」
「だから言っただろうが。アタシはノリと勢いで生きてるんだよ。こいつらをどうするかも決めちゃいない。それにだ…」
「それに、なによ」
「もうここから先はお前には関係ねえ。車のキーを渡した時点でお前との契約は終了だ。
- ん、何のつもり。お前、アタシに逆らうの」
「その鞘師って子はいきなり攻撃した私のことを気遣って、心配してくれた。
- そんなこの子をあんたなんかの勝手にさせるわけにいかない」
「いいね、いいな。そういう熱い展開キライじゃないよ、でも死ね」
花園の魔女を名乗ってた里田さんが藤本って女に刺された
いきなり出現した氷の槍で胸を刺された
白いワンピースが噴き出した血で真っ赤になった
「その人はあんたの仲間じゃないのかよ」
「はぁ、仲間なんてアタシにはいねえよ。こいつはただの昔馴染み。ちょっとした仕事を頼んだ昔馴染みってやつさ」
「でも、でも、だって」
「昔馴染みだったらいきなり槍で刺すなってか。! 車のキーをくれてやった時点でこいつとの契約は終了だ。
- そのままおとなしく消えりゃあよかったものをよ」
「お前、おかしい。絶対、おかしい!」
「いいか、魔女ってのは一度交わした契約や約束は絶対に守る。絶対にな。こいつとの契約も現に守って終了した。
- その上でこいつがアタシの敵に回ったから串刺しにしてやった」
「お前は人間じゃない!!」
「うん、魔女だからねっていうかお前そんなこと言ってていいのかよ。上見てみ、上」
恐る恐る上の方を見た私の口から悲鳴が漏れた
槍が
里田さんの胸を刺したのと同じくらい、2メートルぐらいの長さの槍が何十本も
穂先は私たちの方を向いて
「魔法を重ね掛けしてない分、強度には問題ありだが当たりどころが悪ければ死ぬぜ」
「ひぃ」
「あっでもお前の能力を使えば、あの槍も体を透過してくんじゃねえの。良かったじゃん、ラッキー」
私は頭を抱え苦しんでいる里保ちゃんの体に覆いかぶさった
今の里保ちゃんを連れて、いつ降ってくるかわからないあの槍からは逃げれない
だったら、私が守らなきゃ
「ああ、やっぱそうくるか。まあがんばれよ。アタシは行動力がフルに回復したんでゲームの世界に戻るけどよ」
邪悪な笑みを浮かべながら、スマホを手にした藤本は私と里保ちゃんから遠ざかっていく
安全圏まで遠ざかればあの槍が降ってくる
「もしも運よく生き残ったら、お前の所のリーダー、あの死神によろしく言っといてくれや」
「道重さんは死神なんかじゃない。私たちの傷を癒してくれる天使だ」
「お前がそう思ってるんだったらそうなんだろうよ。あくまでもお前の中でだけどな。じゃあな」
次回、モーニング戦隊リゾナンター’14『涙GIRL』
…学校帰りの夕焼けに悩み事とか話したよね
知らない間に悩み事とか忘れちゃったりさ…
大丈夫、…私が里保ちゃんのことを守るから
いつも守ってくれてるんだから、さ…
投稿日時:2016/11/11(金) 01:46:45.97
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