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(134)59 次回予告・リゾナンター’16『どーだっていいの』

「ね、あんたの大事なものって、何?」
冷たい銃口を敵の眉間に押し付けて微笑むが、その目は笑っていなかった。
男はヒイッっと短く悲鳴を上げ家族がどうのだ娘が生まれたばかりなんだとか助かりたい一心で捲し立てる。
ニコニコと頷きながら目標の身体に、首元に触れる。その能力を行使するために。

「へぇ・・・つまんない。桃にはどーっだっていいの」
そう言いながら任務をこなす。銃の中には薬莢は入っていないのに密着させて「バアンッ」って言うだけで完了だ。
心が弱い人間はこれだけでもショック死したりするらしい。
撃たれたのか?あれ?と脳が認識するころにはもう内臓から何から腐食しかかっているからどっちだって良いの。
依頼すれば100%の結果を残すところから『嗣永プロ』と自他共に認める女性。

「そう、私の野望の為にはどーだっていいの」


「その仕事振りはまさにお見事。でも闇があるんですよ、ももち先輩は私と一緒」
「あの人の幻影を追いかけてるという意味では私と一緒なんです」
年長組の2人後輩が彼女を語る様は誇らしげで、でもどこか悲しげだった。
まるで私達を見ていないかの様ですねと、ポツリと呟いたのはどちらだったのか――

次回、リゾナンター’16『どーだっていいの』
組織はリーダーに似てくるというが果たしてその先に待っている未来とは


投稿日時:2016/10/30(日) 23:24:53.59



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