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(134)82 次回予告・リゾナンター’16『セクシーキャットの演説』

「極秘ミッションですか?」

その日、工藤遥と共に譜久村聖の呼び出しを受けた小田さくらは、
新垣里沙からの仲介の極秘ミッションへの参加を要請された
ミッションの内容は、都政に関するある協議会の極秘議事録を都庁の金庫室から盗み出すというものだった

「なんでもその文書が明らかになったらリゾナンターの支援者がまずいことになってしまうらしいんだけど…」

リゾナンターの利益に繋がるといえど、盗み出すという行為に罪悪感を感じているのか聖の口調はどこか重い
そういった善悪とは隔絶した環境で育ってきたさくらはリゾナンターのためになるならと大きな抵抗は覚えない
もう一人、工藤遥はというと…

「まあ世の中そんなもんなんでしょうよ」

酸いも甘いも噛み分けた大人ですかと心中でツッコミを入れざるを得ない反応だ
合意を得たことで聖、遥、さくらの三人によるミッション決行が決まる

「私たち女三人の怪盗、キャッツアイいやセクシーキャット」

私と譜久村さんはともかくあなたがセクシーキャットですか?と心中ツッコミを入れざるを得ないさくら

「私の【時間編輯】なら難なく金庫室に忍び込めますしね。譜久村さんの【接触感応】を使えば金庫の解錠もスムースでしょう」
「くどぅーの【白狼】由来の千里眼にも期待してる。あと何かあった時の攪乱も。ただ問題があって」

聖の危惧は【時間編輯】の感覚をさくら以外の二人が共有できるかというものだった
世界の歪みを認識できる存在、それが能力者だ
その歪みを認識できない者から見れば、能力者の行為はまさに神の所業

「たとえば私が【接触感応】でどうやって思念を読み取っているのかは他の誰かに説明しても判らないと思う。
それが能力者であっても」

能力者と一括りされがちだが、同系列の能力者でなければその能力の効果を100%有効に活用することは適わない

「聖とくどぅがさくらちゃんの【時間編輯】で編輯された時間の中でうまく行動できるのかどうか、ね。
これまで何度も助けてもらってるけど」
「【時間編輯】っていっても未来は待ってくれないし、簡単に過去になるんです」

ミッションを完全にこなすためにリゾナントでの特訓が始まった
他の仲間には秘密でさくらの【時間編輯】を発動すると後は…

読書を邪魔したり、ゲームを崩したり、電話の邪魔をしたり、マニキュアに悪戯したり
最初はされるがままのリゾナンターだったが、そこは最強の能力者集団
セクシーキャットに対しての反撃を開始
かくしてはじまった11人の美少女によるじゃれ合いふざけ合いの饗宴
そのせいで寝坊したセクシーキャットは見事にミッション失敗(不戦敗)

次回、リゾナンター’16 『セクシーキャットの演説』

都議会の大物の辞職会見をテレビで見ながらさくらは質す

「譜久村さんもしかしてあの特訓はわざと…」
「文書の奪取に向けて動いたという事実があれば最低限の義理は果たせたでしょう」

たとえ支援者のためであっても、メンバーに盗みを働かせたくはないときっぱり言う聖
とことんピュアでとてつもなくしたたかな彼女こそリゾナンター’16のリーダーだ


投稿日時:2016/10/31(月) 16:34:45.35



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