リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第47話(ミラー)
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1 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:52:35.58 0
2 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/18(日) 12:53:36.58 0
このスレの始まりと 今まで出てきた設定やイメージ画像
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/43.html
高橋愛
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/12.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_ai.jpg
新垣里沙
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/13.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_risa.jpg
亀井絵里・道重さゆみ
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/14.html
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/15.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_sayueri.jpg
田中れいな
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/16.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_reina.jpg
久住小春
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/17.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_koharu.jpg
光井愛佳
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/18.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_aika.jpg
ジュンジュン・リンリン
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/19.html
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/20.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_junlin.jpg
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/43.html
高橋愛
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/12.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_ai.jpg
新垣里沙
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/13.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_risa.jpg
亀井絵里・道重さゆみ
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/14.html
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/15.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_sayueri.jpg
田中れいな
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/16.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_reina.jpg
久住小春
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/17.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_koharu.jpg
光井愛佳
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/18.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_aika.jpg
ジュンジュン・リンリン
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/19.html
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/20.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_junlin.jpg
3 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/18(日) 12:54:18.72 0
喰らってくたばれ!
必殺!
ttp://resonant.pockydiary.net/file/helpme.gif
リゾナンカー
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/car.jpg
リゾナントロボ…
発……
ttp://resonant.pockydiary.net/file/robo.gif
喰らってくたばれ!
必殺!
ttp://resonant.pockydiary.net/file/helpme.gif
リゾナンカー
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/car.jpg
リゾナントロボ…
発……
ttp://resonant.pockydiary.net/file/robo.gif
4 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/18(日) 12:55:01.01 0
<よくわかる!? リゾナントスレの世界観図説>
リゾナンター派(多数派)─┬─ダークネスと闘う超能力少女たちだよ派(鉄板路線派)
│ ├ダークネスは悪の組織の名前だよ派(暗闇=敵だよ派)
│ │ └ラスボスの名前でもあるよ派(ダクネチュ様派)
│ ├実は前身となる正義の組織があったんだよ派(OGメンはかつての味方だよ派)
│ │ ├方針転換して悪の組織になったので新組織を立ち上げたよ派(見解の相違派)
│ │ └組織はつぶされ現メン(の一部)が生き残ったんだよ派(正義の組織再興派)
│ └前身はなく愛ちゃんが一から始めたんだよ派(OGメンは最初から敵だよ派)
│ ├最初に見つけた仲間はれいなだよ派(同居人優先派)
│ ├最初に見つけた仲間はガキさんだよ派(娘。加入順優先派)
│ ├最初に見つけた仲間はガキれな以外の子だよ派(基本にとらわれないよ派)
│ └愛ちゃんは美少女コレクターだよ派(百合愛好派)
│
├─モーニング娘。をやりつつ敵と闘うよ派(鉄板路線派「かなしみ戦隊」系)
│
├─政府直属の能力者集団だよ派(独自路線派「共鳴者」系)
│
└─その他(各種独自路線派)
リゾナンダー派(少数派)─┬─戦隊モノのヒーローなんだよ派(特撮愛好派)
│ ├各自のイメージカラーが個人の戦隊カラーになってるよ派(LLはどうなったの派)
│ └リゾナンカーとセットで使いたいよ派(とことん特撮派)
│
├─スレが始まった時はこっちだったんだよ派(原理主義)
│
└─その他(各種独自路線派)
“ター”でも“ダー”でもどっちでも派(穏健派) ─┬─面白ければなんでもいいよ派(内容重視派)
│
└─シリアスとギャグで使い分けるよ派(こだわり作者派)
リゾナンター派(多数派)─┬─ダークネスと闘う超能力少女たちだよ派(鉄板路線派)
│ ├ダークネスは悪の組織の名前だよ派(暗闇=敵だよ派)
│ │ └ラスボスの名前でもあるよ派(ダクネチュ様派)
│ ├実は前身となる正義の組織があったんだよ派(OGメンはかつての味方だよ派)
│ │ ├方針転換して悪の組織になったので新組織を立ち上げたよ派(見解の相違派)
│ │ └組織はつぶされ現メン(の一部)が生き残ったんだよ派(正義の組織再興派)
│ └前身はなく愛ちゃんが一から始めたんだよ派(OGメンは最初から敵だよ派)
│ ├最初に見つけた仲間はれいなだよ派(同居人優先派)
│ ├最初に見つけた仲間はガキさんだよ派(娘。加入順優先派)
│ ├最初に見つけた仲間はガキれな以外の子だよ派(基本にとらわれないよ派)
│ └愛ちゃんは美少女コレクターだよ派(百合愛好派)
│
├─モーニング娘。をやりつつ敵と闘うよ派(鉄板路線派「かなしみ戦隊」系)
│
├─政府直属の能力者集団だよ派(独自路線派「共鳴者」系)
│
└─その他(各種独自路線派)
リゾナンダー派(少数派)─┬─戦隊モノのヒーローなんだよ派(特撮愛好派)
│ ├各自のイメージカラーが個人の戦隊カラーになってるよ派(LLはどうなったの派)
│ └リゾナンカーとセットで使いたいよ派(とことん特撮派)
│
├─スレが始まった時はこっちだったんだよ派(原理主義)
│
└─その他(各種独自路線派)
“ター”でも“ダー”でもどっちでも派(穏健派) ─┬─面白ければなんでもいいよ派(内容重視派)
│
└─シリアスとギャグで使い分けるよ派(こだわり作者派)
5 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/18(日) 12:55:44.43 0
【今まで出てきた能力まとめ】
高橋愛:精神感応(リーディング) /瞬間移動(テレポーテーション)/光使い(フォトン・マニピュレート)
新垣里沙:精神干渉(マインドコントロール)
亀井絵里:傷の共有(インジュリー・シンクロナイズ) /風使い(ウィンド・マニピュレート)
道重さゆみ:治癒能力(ヒーリング)
さえみ(姉人格):物質崩壊(イクサシブ・ヒーリング)
田中れいな:共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)
久住小春:念写能力(ソートグラフィー) /幻術(ハルシネーション)/発電(エレクトロキネシス)
光井愛佳:予知能力(プリコグニション)/心の浄化(ハート・プリフィケイション) /水守(みまもり)
リンリン:念動力(サイコキネシス)/発火能力(パイロキネシス)
ジュンジュン:念動力(サイコキネシス)/獣化(メタモルフォシス(トゥ・ビーストorパンダ))
詳しくはこちら
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/35.html
ジュンジュン獣化参考画像
ttp://resonant.pockydiary.net/file/panda.jpg
【今まで出てきた能力まとめ】
高橋愛:精神感応(リーディング) /瞬間移動(テレポーテーション)/光使い(フォトン・マニピュレート)
新垣里沙:精神干渉(マインドコントロール)
亀井絵里:傷の共有(インジュリー・シンクロナイズ) /風使い(ウィンド・マニピュレート)
道重さゆみ:治癒能力(ヒーリング)
さえみ(姉人格):物質崩壊(イクサシブ・ヒーリング)
田中れいな:共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)
久住小春:念写能力(ソートグラフィー) /幻術(ハルシネーション)/発電(エレクトロキネシス)
光井愛佳:予知能力(プリコグニション)/心の浄化(ハート・プリフィケイション) /水守(みまもり)
リンリン:念動力(サイコキネシス)/発火能力(パイロキネシス)
ジュンジュン:念動力(サイコキネシス)/獣化(メタモルフォシス(トゥ・ビーストorパンダ))
詳しくはこちら
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/35.html
ジュンジュン獣化参考画像
ttp://resonant.pockydiary.net/file/panda.jpg
6 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/18(日) 12:56:27.19 0
【喫茶店リゾナントイメージ】
間取り
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/142-1.gif
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/784-1.jpg
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/785-1.jpg
本日のランチ
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/155-1.jpg
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/156-1.jpg
タウン誌紹介文
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/383-1.jpg
【TV・映画イメージ】
リゾナンターEDイメージ(字あり提供入)
http://jp.youtube.com/watch?v=ijT95qkTqfA&NR=1
リゾナンター予告イメージ
http://jp.youtube.com/watch?v=wSVKqpCYrQs
リゾナンター予告編・i914Ver. ※血液等の映像が含まれますので苦手な方は見ないほうがいいです
http://jp.youtube.com/watch?v=TEsl4BjQ8sA
リゾナンターの予告編パート2/映画風
http://jp.youtube.com/watch?v=9Rvh02cQQoI&fmt=6
リゾナンター/共鳴セヨ
http://jp.youtube.com/watch?v=3m65hxrvduY
リゾナンター予告編/ダークネスVer.
http://jp.youtube.com/watch?v=OkFqDKBJUBg&fmt=6
イントロダクション
http://www.youtube.com/watch?v=srvVoDEse2g
リゾスレ一周年記念動画
http://www.youtube.com/watch?v=VBgPc_o1u0E&fmt=18
The loneliness of the girls
http://www.youtube.com/watch?v=4IAclB1_-zs
リゾナンターOP
http://jp.youtube.com/watch?v=EXNriFUNuUY
間取り
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/142-1.gif
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/784-1.jpg
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/785-1.jpg
本日のランチ
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/155-1.jpg
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/156-1.jpg
タウン誌紹介文
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/383-1.jpg
【TV・映画イメージ】
リゾナンターEDイメージ(字あり提供入)
http://jp.youtube.com/watch?v=ijT95qkTqfA&NR=1
リゾナンター予告イメージ
http://jp.youtube.com/watch?v=wSVKqpCYrQs
リゾナンター予告編・i914Ver. ※血液等の映像が含まれますので苦手な方は見ないほうがいいです
http://jp.youtube.com/watch?v=TEsl4BjQ8sA
リゾナンターの予告編パート2/映画風
http://jp.youtube.com/watch?v=9Rvh02cQQoI&fmt=6
リゾナンター/共鳴セヨ
http://jp.youtube.com/watch?v=3m65hxrvduY
リゾナンター予告編/ダークネスVer.
http://jp.youtube.com/watch?v=OkFqDKBJUBg&fmt=6
イントロダクション
http://www.youtube.com/watch?v=srvVoDEse2g
リゾスレ一周年記念動画
http://www.youtube.com/watch?v=VBgPc_o1u0E&fmt=18
The loneliness of the girls
http://www.youtube.com/watch?v=4IAclB1_-zs
リゾナンターOP
http://jp.youtube.com/watch?v=EXNriFUNuUY
7 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/18(日) 12:57:10.31 0
【初代まとめサイトで投稿日順に読む裏技】
まとめサイトの[検索]で「(1)」とか指定すると、第1話(1スレ目)の作品が投稿日順に並びます(降順)
(投稿日=まとめサイト掲載日時であり、スレ投下日時ではありません)
ただし、次回予告についてはシングルの順序と合わせるために
順番に並ぶように投稿日をいじってあるのでこの限りではありません
このスレに初めて来たから様子がわかんないよ、って人にはイイかも
※時々検索結果に違うスレの作品が混じりますが、本文中に張ったリンク(例:(1)123)を拾ってしまうためです
【まとめサイトVer.2で投稿日順に読むには】
タグでスレごと(第○話)の作品群を見ることができます。
登録日の順になっているのでそこからたどっていけばおk
【代理投稿を依頼するときのお願い】
したらば掲示板のアク禁スレに作品を上げるときは対処方法の指示も書いてください
例えば
・規制食らったので転載してほしい
・レス数多いから掲載を手伝ってほしい
など
転載する人は必ず投下する旨をアク禁スレに宣言していってください
(投下かぶり防止のため。宣言が同タイミングなこともあるのでリロード&しばらく待つのも大事)
【初代まとめサイトで投稿日順に読む裏技】
まとめサイトの[検索]で「(1)」とか指定すると、第1話(1スレ目)の作品が投稿日順に並びます(降順)
(投稿日=まとめサイト掲載日時であり、スレ投下日時ではありません)
ただし、次回予告についてはシングルの順序と合わせるために
順番に並ぶように投稿日をいじってあるのでこの限りではありません
このスレに初めて来たから様子がわかんないよ、って人にはイイかも
※時々検索結果に違うスレの作品が混じりますが、本文中に張ったリンク(例:(1)123)を拾ってしまうためです
【まとめサイトVer.2で投稿日順に読むには】
タグでスレごと(第○話)の作品群を見ることができます。
登録日の順になっているのでそこからたどっていけばおk
【代理投稿を依頼するときのお願い】
したらば掲示板のアク禁スレに作品を上げるときは対処方法の指示も書いてください
例えば
・規制食らったので転載してほしい
・レス数多いから掲載を手伝ってほしい
など
転載する人は必ず投下する旨をアク禁スレに宣言していってください
(投下かぶり防止のため。宣言が同タイミングなこともあるのでリロード&しばらく待つのも大事)
8 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/18(日) 12:57:53.23 0
川*’ー’) < テンプレの設定やまとめサイトを参考にして自由に想像するやよ
ノ|c| ・e・) < 登場人物の能力やストーリーの背景・設定は作者さんの自由なのだ
ノノ*^ー^) < シリアル路線でもコメディ路線でもお好きなものどうぞ
从*・ 。.・) < AAを使ったものや1レス完結ものでもOKなの
从*´ ヮ`) < 他の作者さんの設定を流用するのもありっちゃ
ノリo´ゥ`リ < 気に入った話の続きや繋ぎの話を書いてみるのもありカナ☆
川=´┴`) < プロットを書いて他の作者さんにストーリーを書いてっておねだりしてもええで
川*^A^) < アーでも書いてくれるかは作者さん次第ヨ
川´・_o・) < ソッカー
川*’ー’) < テンプレの設定やまとめサイトを参考にして自由に想像するやよ
ノ|c| ・e・) < 登場人物の能力やストーリーの背景・設定は作者さんの自由なのだ
ノノ*^ー^) < シリアル路線でもコメディ路線でもお好きなものどうぞ
从*・ 。.・) < AAを使ったものや1レス完結ものでもOKなの
从*´ ヮ`) < 他の作者さんの設定を流用するのもありっちゃ
ノリo´ゥ`リ < 気に入った話の続きや繋ぎの話を書いてみるのもありカナ☆
川=´┴`) < プロットを書いて他の作者さんにストーリーを書いてっておねだりしてもええで
川*^A^) < アーでも書いてくれるかは作者さん次第ヨ
川´・_o・) < ソッカー
9 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/18(日) 12:58:38.07 0
作品投稿の際、10レスを越える場合は連続投稿規制(バイバイさるさん)がかかるので注意。
それから1レス当たり最大32行までしか入らないのでそれも注意。
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_coming.jpg
君の作品を待ってる
作品投稿の際、10レスを越える場合は連続投稿規制(バイバイさるさん)がかかるので注意。
それから1レス当たり最大32行までしか入らないのでそれも注意。
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_coming.jpg
君の作品を待ってる
10 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:06:35.98 0
>>1
スレ立て乙!
スレ立て乙!
11 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:43:35.66 0
12 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:10:05.45 0
>>1
乙です
乙です
14 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 17:01:41.83 O
そういえばそうでしたね
ダクネチュ様も行ってるのかなw
ダクネチュ様も行ってるのかなw
15 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:59:35.81 0
もうジュンジュン!!!バナナそんなに食ったらマジ太るぞ!
16 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/18(日) 19:00:21.64 0
めっちゃ今さらだけど>>6の看板かわいいよねえ
行きたいなあこんな店…
行きたいなあこんな店…
17 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:07:57.88 0
999 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:53:06.69 0
1000なら世界平和
1000 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:57:49.02 0
1000ナラバナナ1000本ヨコセ
1001 名前:1001[] 投稿日:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
1000なら世界平和
1000 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:57:49.02 0
1000ナラバナナ1000本ヨコセ
1001 名前:1001[] 投稿日:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
18 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:08:55.54 0
つまり世界は平和だってことだね
19 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:10:56.46 0
ジュンジュン、バナナの苗をあげるから頑張って増やすんだ。
20 : 代理ンター[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:11:35.52 0
「あんたいつの間にMに鞍替えしたんや」
「そういえば、れいなを捕まえた連中。自分たちのことをMの部隊って言っとったとよ。一体、どういうこと?」
「そう、あなたたちを捕まえたいのはMの上層部。あなたたちの共鳴能力はとても貴重なの。さぁ、愛ちゃん。今度はあなたがこの独房に入る番よ。」
あさ美の言葉が合図だったかのように兵士たちがなだれ込んできた。
「そう簡単に捕まると思ってるんか!」
愛はそう言うと素早く銃を抜き、入ってきた兵士の足に銃弾を喰らわせた。
しかし・・・
「高橋さん、あの兵士たち何もなかったように歩いてます!」
銃弾をうけたはずなのに兵士たちは倒れない。
「ふふふ、どうだねi914。私の作った兵士の感想は。」
杖をついた老人が入ってきた。
「あんたは愛佳を捕まえた。」
「やぁ、また会ったね。私の名はサダシム、このデッドアーミーの開発者だ。」
「デッドアーミー?何それ?」
「死の兵士たちだ。死体を強化改造して作った。いわゆるゾンビ兵士みたいなものだよ。だから銃弾なんて効かない。」
「やったら、これはどうや。」
愛は瞬間移動を駆使して、デッドアーミーの上空に飛び回し蹴りで兵士たちの頭を蹴り飛ばした。
「いくらゾンビでも頭がなくなったら意味ないやろ。」
ゾンビは頭が弱点という発想は完全にバイオハザードをやっていて浮かんだものだった。
だが、実際にはそれは間違っていなかったようだ。
(バイオハザードやっとってよかったやよ。)
「そういえば、れいなを捕まえた連中。自分たちのことをMの部隊って言っとったとよ。一体、どういうこと?」
「そう、あなたたちを捕まえたいのはMの上層部。あなたたちの共鳴能力はとても貴重なの。さぁ、愛ちゃん。今度はあなたがこの独房に入る番よ。」
あさ美の言葉が合図だったかのように兵士たちがなだれ込んできた。
「そう簡単に捕まると思ってるんか!」
愛はそう言うと素早く銃を抜き、入ってきた兵士の足に銃弾を喰らわせた。
しかし・・・
「高橋さん、あの兵士たち何もなかったように歩いてます!」
銃弾をうけたはずなのに兵士たちは倒れない。
「ふふふ、どうだねi914。私の作った兵士の感想は。」
杖をついた老人が入ってきた。
「あんたは愛佳を捕まえた。」
「やぁ、また会ったね。私の名はサダシム、このデッドアーミーの開発者だ。」
「デッドアーミー?何それ?」
「死の兵士たちだ。死体を強化改造して作った。いわゆるゾンビ兵士みたいなものだよ。だから銃弾なんて効かない。」
「やったら、これはどうや。」
愛は瞬間移動を駆使して、デッドアーミーの上空に飛び回し蹴りで兵士たちの頭を蹴り飛ばした。
「いくらゾンビでも頭がなくなったら意味ないやろ。」
ゾンビは頭が弱点という発想は完全にバイオハザードをやっていて浮かんだものだった。
だが、実際にはそれは間違っていなかったようだ。
(バイオハザードやっとってよかったやよ。)
21 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:12:24.33 0
自慢の兵士を倒されて動揺しているサダシムとは違いマルシェは笑みを絶やしていない。
「やっぱり、愛ちゃんは一筋縄じゃいかないわね。」
「騒がしいですね。」
独房にまたも来訪者が。見た感じは高校生ぐらいの少女だ。
「あら、起きちゃった。ちょうどいいわ、m411。」
マルシェが愛の方を指差した。
「あの子が以前話したi914こと高橋愛よ。」
「へぇーあなたがそうですか。はじめまして、私はm411。」
m411と名乗った少女は自己紹介をした後に目を光らせた。
すると、愛の体が動かなくなった。それに重さに耐えきれず銃を落としてしまった。
「なっ、これは重力制御。」
愛の体はどんどん沈んでいった。
「愛ちゃん!」
れいなが愛のもとに駆け寄ろうとすると、m411がまた目を光らせた。
ピキピキ
今度はれいなの足が氷によって固められた。
「何、これ!」
「どう、驚いた。この子の力はまだまだこんなものじゃないわ。」
「やっぱり、愛ちゃんは一筋縄じゃいかないわね。」
「騒がしいですね。」
独房にまたも来訪者が。見た感じは高校生ぐらいの少女だ。
「あら、起きちゃった。ちょうどいいわ、m411。」
マルシェが愛の方を指差した。
「あの子が以前話したi914こと高橋愛よ。」
「へぇーあなたがそうですか。はじめまして、私はm411。」
m411と名乗った少女は自己紹介をした後に目を光らせた。
すると、愛の体が動かなくなった。それに重さに耐えきれず銃を落としてしまった。
「なっ、これは重力制御。」
愛の体はどんどん沈んでいった。
「愛ちゃん!」
れいなが愛のもとに駆け寄ろうとすると、m411がまた目を光らせた。
ピキピキ
今度はれいなの足が氷によって固められた。
「何、これ!」
「どう、驚いた。この子の力はまだまだこんなものじゃないわ。」
22 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:13:05.47 0
愛はこのままでは押しつぶされると思い、瞬間移動を使い、m411の背後をとった。
しかし、いつの間にか、愛は独房の壁に押し付けられている。
その瞬間を見た愛佳は・・・
(高橋さんの瞬間移動とは違う。残像が見えるっちゅことは高速移動や。)
そしてれいなも・・・
(愛ちゃんが押されとる。それに愛ちゃんの動きがいつもより遅い。)
首根っこを掴まれている愛はm411の腕を振りほどき、もうひとつの銃を抜いたが。
「無駄ですよ。」
銃を掴んだm411が力を込めると銃が融けていった。
(なんて人や。今の物質融解を含めて、4つの能力を持ってはる。はよ、かたをつけないとまずい。)
愛は格闘戦に持ち込んでも相手の高速移動で捕えることができない。
(まずい、完全に相手のペースに引き込まれてる。こうなったら、あれを使うしか。)
愛は右手をかざして、集中し始めた。そう、あの「光」の能力を使うつもりなのだ。しかし・・・「光」は出ず。愛はその場に倒れこんでしまった。
しかし、いつの間にか、愛は独房の壁に押し付けられている。
その瞬間を見た愛佳は・・・
(高橋さんの瞬間移動とは違う。残像が見えるっちゅことは高速移動や。)
そしてれいなも・・・
(愛ちゃんが押されとる。それに愛ちゃんの動きがいつもより遅い。)
首根っこを掴まれている愛はm411の腕を振りほどき、もうひとつの銃を抜いたが。
「無駄ですよ。」
銃を掴んだm411が力を込めると銃が融けていった。
(なんて人や。今の物質融解を含めて、4つの能力を持ってはる。はよ、かたをつけないとまずい。)
愛は格闘戦に持ち込んでも相手の高速移動で捕えることができない。
(まずい、完全に相手のペースに引き込まれてる。こうなったら、あれを使うしか。)
愛は右手をかざして、集中し始めた。そう、あの「光」の能力を使うつもりなのだ。しかし・・・「光」は出ず。愛はその場に倒れこんでしまった。
23 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:13:55.56 0
「おやおや、お疲れのようね。愛ちゃん、ここにくるまでにかなり能力を使ったでしょ。実はね、愛ちゃんをおびき寄せるためにわざと結界をゆるくしたの。あのふたりの心の声を拾ってもらうために、そしたら案の定、愛ちゃんが引っ掛かったわけ。」
“すべてが罠だった”マルシェにとっては愛の行動など手に取るようにわかっていたのだ。
「さっ、おとなしく捕まってもらうわよ。m411。」
「はい。」
m411が手をかざすと電撃が愛を襲った。
「きゃあー!」
愛は動かなくなった。兵士が能力阻害の手錠をはめようと近づいた。
「愛ちゃんに触るな!」
「あら、れいな。そんなことを言える立場なの?今のあなたと愛佳は捕らわれの身。少しは身の程をわきまえたらどうなの?あなたたちの命はもちろんのこと、愛ちゃんの命を奪うのはたやすいのよ。」
無情にもリゾナンター最強の戦士・高橋愛に手錠がはめられた。
「Dr.マルシェ。鳳 羅鵜様が到着いたしました。」
「これは好都合。さぁ、おふたりさんお引越しですよ。つれていって。」
兵士が電撃で動けない愛を無理やりたたせて連行し、れいなと愛佳も兵士たちによって連れて行かれた。
その様子をサダシムは苦々しい思いで見つめていた。どうやら自分の傑作を壊されて頭に来ているようだ。
“すべてが罠だった”マルシェにとっては愛の行動など手に取るようにわかっていたのだ。
「さっ、おとなしく捕まってもらうわよ。m411。」
「はい。」
m411が手をかざすと電撃が愛を襲った。
「きゃあー!」
愛は動かなくなった。兵士が能力阻害の手錠をはめようと近づいた。
「愛ちゃんに触るな!」
「あら、れいな。そんなことを言える立場なの?今のあなたと愛佳は捕らわれの身。少しは身の程をわきまえたらどうなの?あなたたちの命はもちろんのこと、愛ちゃんの命を奪うのはたやすいのよ。」
無情にもリゾナンター最強の戦士・高橋愛に手錠がはめられた。
「Dr.マルシェ。鳳 羅鵜様が到着いたしました。」
「これは好都合。さぁ、おふたりさんお引越しですよ。つれていって。」
兵士が電撃で動けない愛を無理やりたたせて連行し、れいなと愛佳も兵士たちによって連れて行かれた。
その様子をサダシムは苦々しい思いで見つめていた。どうやら自分の傑作を壊されて頭に来ているようだ。
24 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:14:38.57 0
ダークネス基地瞑想室前
「俺」はダクネチュ様の部屋をでた後、Dr.マルシェの緊急電話を内密にあのインチキ女の元に渡すように命令された。
あの女の予知は百発百中なのだが、「俺」はどうも好きになれなかった。
(確か、今日は瞑想室にいたはずだが、ゲッ!)
瞑想室前にいたのはチビ女こと矢口真里だった。
(最近の圭織の様子はおかしいんだよな。もししっぽをつかめたら、おいらはオリメン昇格!)
矢口は中の音を聞こうとドアに耳を当てていた。
(いったい、何やってるんだよ。あのチビ女!)
「あの矢口様。」
「なんだ、お前か。今、おいらは忙しいんだ。しっしっ。」
(くそっ、いったいどこが忙しいんだ。こっちは仕事なんだぞ。どうにかしてこのチビ女をどこかにやらないとな。そうだ・・・)
「俺」はダクネチュ様の部屋をでた後、Dr.マルシェの緊急電話を内密にあのインチキ女の元に渡すように命令された。
あの女の予知は百発百中なのだが、「俺」はどうも好きになれなかった。
(確か、今日は瞑想室にいたはずだが、ゲッ!)
瞑想室前にいたのはチビ女こと矢口真里だった。
(最近の圭織の様子はおかしいんだよな。もししっぽをつかめたら、おいらはオリメン昇格!)
矢口は中の音を聞こうとドアに耳を当てていた。
(いったい、何やってるんだよ。あのチビ女!)
「あの矢口様。」
「なんだ、お前か。今、おいらは忙しいんだ。しっしっ。」
(くそっ、いったいどこが忙しいんだ。こっちは仕事なんだぞ。どうにかしてこのチビ女をどこかにやらないとな。そうだ・・・)
25 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:15:30.40 0
「俺」は氷の魔女の異名をとる組織の幹部・藤本美貴ことミティを探した。
(確か、今日は基地におられるはずだが、あっ!いた。)
「あのミティ様。」
「ああ、あんたか。どうした。」
「先日、ミティ様の部屋の氷の彫刻が壊された事件ありましたよね。」
その話をした途端、ミティの機嫌が悪くなった。
「そうだよ、私の最高傑作を一体だれが壊したんだよ。絶対許さない。」
「あの実は壊したのが誰か知ってまして。」
「俺」は携帯の動画をミティに見せた。そこには酔っ払ってミティの部屋を荒らしている矢口の姿が・・・そして
「キャハハハハ、何だこれ?壊しちゃえ!」
念動力で氷の彫刻を壊していた。
「あの人はどこにいるの?」
「瞑想室の前です。」
「ありがとう。」
ミティは無表情のまま瞑想室に向かった。
(いつか、あのチビ女を見返すために撮っていた動画が役に立った。あっ、瞑想室にいかないと。)
「俺」が瞑想室につくと、そこには矢口とミティの姿はなく氷がいくつかできていた。どうやら激しいバトルが展開されたようだ。
(確か、今日は基地におられるはずだが、あっ!いた。)
「あのミティ様。」
「ああ、あんたか。どうした。」
「先日、ミティ様の部屋の氷の彫刻が壊された事件ありましたよね。」
その話をした途端、ミティの機嫌が悪くなった。
「そうだよ、私の最高傑作を一体だれが壊したんだよ。絶対許さない。」
「あの実は壊したのが誰か知ってまして。」
「俺」は携帯の動画をミティに見せた。そこには酔っ払ってミティの部屋を荒らしている矢口の姿が・・・そして
「キャハハハハ、何だこれ?壊しちゃえ!」
念動力で氷の彫刻を壊していた。
「あの人はどこにいるの?」
「瞑想室の前です。」
「ありがとう。」
ミティは無表情のまま瞑想室に向かった。
(いつか、あのチビ女を見返すために撮っていた動画が役に立った。あっ、瞑想室にいかないと。)
「俺」が瞑想室につくと、そこには矢口とミティの姿はなく氷がいくつかできていた。どうやら激しいバトルが展開されたようだ。
26 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:16:16.13 0
「ねぇ、まだかな。」
電話越しにマルシェが催促している。
「はい、もうしばらくお待ちください。」
「俺」は瞑想室のドアをノックした。
「入りなさい。」
「失礼します。」
「予知のとおりね。あなたは矢口を遠ざけるのに藤本をけしかけてからやってきた。」
「俺」はこの女のこういうところが好きじゃない。なんでもお見通しでしたみたいな態度の取り方が。絶対友達少ないぞ。
「電話でしょ。」
「はい。」
「俺」は受話器をインチキ女に渡した。
「もういいわ、配地に戻りなさい。」
「失礼します。」
「俺」は部屋を後にした。
「もしもし、紺野。うまくいった?」
「ええ、飯田さんの予知通り愛ちゃんがやってきました。」
「それで予知通り、高橋は・・・」
「ええ、無事捕獲しました。私たちはそろそろ最終段階に入ります。」
「忠告しておくけど、予知がうまくいっても何がきっかけで狂うかわからないからね。」
「ええ、わかってます。じゃあ、また。」
マルシェは電話を切った。
(ここまではうまくいってる。でも、いつも肝心なところで狂わされる。リゾナンターに関わると碌なことにはならない。)
飯田はまたもや予知を開始した。
電話越しにマルシェが催促している。
「はい、もうしばらくお待ちください。」
「俺」は瞑想室のドアをノックした。
「入りなさい。」
「失礼します。」
「予知のとおりね。あなたは矢口を遠ざけるのに藤本をけしかけてからやってきた。」
「俺」はこの女のこういうところが好きじゃない。なんでもお見通しでしたみたいな態度の取り方が。絶対友達少ないぞ。
「電話でしょ。」
「はい。」
「俺」は受話器をインチキ女に渡した。
「もういいわ、配地に戻りなさい。」
「失礼します。」
「俺」は部屋を後にした。
「もしもし、紺野。うまくいった?」
「ええ、飯田さんの予知通り愛ちゃんがやってきました。」
「それで予知通り、高橋は・・・」
「ええ、無事捕獲しました。私たちはそろそろ最終段階に入ります。」
「忠告しておくけど、予知がうまくいっても何がきっかけで狂うかわからないからね。」
「ええ、わかってます。じゃあ、また。」
マルシェは電話を切った。
(ここまではうまくいってる。でも、いつも肝心なところで狂わされる。リゾナンターに関わると碌なことにはならない。)
飯田はまたもや予知を開始した。
27 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/18(日) 20:21:47.68 0
>>20-26
リゾナンタークライシス第5話後編でした。
今回から大逆転劇がというわけにはいかない展開でどうもすいません。
m411がどなたのことを言ってるのかはこのスレをご覧になられている人にはもうお分かりだと思います。
-------ここまで
前スレで『Regina Ice Age』と『二人の魔女』を投下したものです
ダクネチュ様も現場参戦でお忙しそうですし予告していた「狂犬は闇夜を奔る」を投下しに参りましたが
したらばの【アク禁】スレに「リゾナンタークライシス」の新作が上げられていたので代行させて頂きました
「狂犬…」は次の機会にでも
ひょっとしたら別の話を先に挟むかもしれませんが(ま、そっちもミティ様なんですけどね
リゾナンタークライシス第5話後編でした。
今回から大逆転劇がというわけにはいかない展開でどうもすいません。
m411がどなたのことを言ってるのかはこのスレをご覧になられている人にはもうお分かりだと思います。
-------ここまで
前スレで『Regina Ice Age』と『二人の魔女』を投下したものです
ダクネチュ様も現場参戦でお忙しそうですし予告していた「狂犬は闇夜を奔る」を投下しに参りましたが
したらばの【アク禁】スレに「リゾナンタークライシス」の新作が上げられていたので代行させて頂きました
「狂犬…」は次の機会にでも
ひょっとしたら別の話を先に挟むかもしれませんが(ま、そっちもミティ様なんですけどね
28 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:39:37.93 0
改めて読ませてもらいました
意識されてのことなのかどうかわかりませんがスレにとってある種闇歴史のゾンビを登場させるとか自由なところがいいですね
独自の世界として認識されている様々な作者さんの作り出された設定を一つの話の中に織り込む辺りがクライシスシリーズの特徴であり魅力ですね
その独特の語り口とか中断してしまっている「俺」シリーズが再開された感さえ覚えました
この調子でスレに刺激を与えて欲しいもんです
意識されてのことなのかどうかわかりませんがスレにとってある種闇歴史のゾンビを登場させるとか自由なところがいいですね
独自の世界として認識されている様々な作者さんの作り出された設定を一つの話の中に織り込む辺りがクライシスシリーズの特徴であり魅力ですね
その独特の語り口とか中断してしまっている「俺」シリーズが再開された感さえ覚えました
この調子でスレに刺激を与えて欲しいもんです
29 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:41:59.05 0
30 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 23:14:11.31 0
バナナ確保
31 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 23:16:37.62 O
Wikiも来てるね
新スレも盛り上がるといいな
新スレも盛り上がるといいな
32 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/18(日) 23:48:56.12 0
いきなり一作きたしすでに待機中の作品も数作あるみたいだし序盤から盛り上がりそうだね
33 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 00:13:49.37 0
ダクネチュ)<暑い!あつぅいゾ!リサ!!
ノlc| ・e・)つ<と言う事で亀井絵里置いときますねノノ*^ー^)<ウヘヘ・・
ダクネチ;)<おお これは良い扇風機・・え?・・・その子 リゾナンターの子やん・・
ノlc| ・e・)<大丈夫ですよポケポケ風ですから ねっ亀!
_, ,_
ノノ*^ー^)<…ハッ!ここは敵の本拠地!!お前はダークネスか!か・か・か・・覚悟しりゅ…
☆ポカッ!☆
_, ,_ ∩
ノlc| ・e・)彡ノノ*^ー^)<・・・
⊂彡
ノノ*^ー^)<ウヘヘ・・ヒャ~クマ~ミ~ピ~トゥ~パァ~
ノlc| ・e・)<ね! ダクネチ;)<う・・うん
ノノノ =☆ノノヽ
(^ー^≡ノ*^ー^) 三 <俄然強風ですよ?首振りヘッドですよ?最初から俄然強めの第47話チェックだよ~~
(つと )
し-J
ttp://ng2.orz.hm/ReinaT/souce/ReinaT_6281.jpg
川*’ー’) <あっつい!れいな離れてー 从*` ロ´)<ブー 川*’ー’) <もう~絵里どこいったのよぅ・・・
ノlc| ・e・)つ<と言う事で亀井絵里置いときますねノノ*^ー^)<ウヘヘ・・
ダクネチ;)<おお これは良い扇風機・・え?・・・その子 リゾナンターの子やん・・
ノlc| ・e・)<大丈夫ですよポケポケ風ですから ねっ亀!
_, ,_
ノノ*^ー^)<…ハッ!ここは敵の本拠地!!お前はダークネスか!か・か・か・・覚悟しりゅ…
☆ポカッ!☆
_, ,_ ∩
ノlc| ・e・)彡ノノ*^ー^)<・・・
⊂彡
ノノ*^ー^)<ウヘヘ・・ヒャ~クマ~ミ~ピ~トゥ~パァ~
ノlc| ・e・)<ね! ダクネチ;)<う・・うん
ノノノ =☆ノノヽ
(^ー^≡ノ*^ー^) 三 <俄然強風ですよ?首振りヘッドですよ?最初から俄然強めの第47話チェックだよ~~
(つと )
し-J
ttp://ng2.orz.hm/ReinaT/souce/ReinaT_6281.jpg
川*’ー’) <あっつい!れいな離れてー 从*` ロ´)<ブー 川*’ー’) <もう~絵里どこいったのよぅ・・・
35 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 00:38:19.17 0
ダクネチュ様熱い戦い乙でした!
明日も頑張ってきてくださいw
さておき…俄然強風な扇風機がかわいすぎる
リゾナンター陣営でもぽけぽけ風機として使われてるのかw
明日も頑張ってきてくださいw
さておき…俄然強風な扇風機がかわいすぎる
リゾナンター陣営でもぽけぽけ風機として使われてるのかw
36 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 02:10:26.78 0
スヤスヤナンター参上!!!!
ZZZZzzz
ZZZZzzz
37 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 06:10:52.41 O
朝にナッター参上
38 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 07:54:25.10 O
えりりんかわええw
39 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 08:51:10.14 0
40 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 10:29:43.13 O
ダクネチュ様がマノヲタだったとは
41 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 11:53:53.77 0
お待たせしました(待ってねえって
前スレの終盤で予告していた「狂犬は闇夜を奔る」の投下にやってまいりました
…正直夜中のテンションで書上げたので今見直してみると??な出来です
お蔵入りも考えましたが一度言った以上上げたいと思います(「Vanish!」の作者さんも待機しておられるみたいですしね
(42) 267 名無し募集中(相撲取りゃ裸で風引かん)http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/75.htmlの話の後日譚でもあります
読んでやろうと思われる方がいらっしゃるのでしたら、上記の話も予備知識として流し読みされておくことを推奨します
前スレの終盤で予告していた「狂犬は闇夜を奔る」の投下にやってまいりました
…正直夜中のテンションで書上げたので今見直してみると??な出来です
お蔵入りも考えましたが一度言った以上上げたいと思います(「Vanish!」の作者さんも待機しておられるみたいですしね
(42) 267 名無し募集中(相撲取りゃ裸で風引かん)http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/75.htmlの話の後日譚でもあります
読んでやろうと思われる方がいらっしゃるのでしたら、上記の話も予備知識として流し読みされておくことを推奨します
42 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 11:54:55.71 0
月はおろか星一つ輝かぬ闇夜を奔る狂犬が一匹。
身体は傷つき、息も絶え絶えだが、目はギラギラと輝いていた。
物陰から物陰へと気配を窺いながら移動する狂犬の動きが一瞬固まった。
「くそ、あのアマ何処行きやがった。 逃げ足の速いやつだ」
「まったくだ、あんなドレスなんか着てるくせに」
「逃がしゃしねえ、逃がしなんかしねえよ」
「どのみち逃げ場はないんだ。 もう一度虱潰しに通りをあたるんだ」
…話しながら、遠ざかっていく足音。
気配が完全に消えたのを確認すると、狂犬は大きな息を吐き、思い起こす。
何故、自分は闇の中を追われる羽目に陥ったのか。
発端は数時間前に遡る……。
星も疎らな都会の夜空の下をひたひたと歩く影の集団。
集団を率いるのは黒衣の女性。
彼女に付き従うのは全身にフィットした黒タイツに身を固めた数十人の男たち。
男たちはその顔を黒覆面で隠している。
「いいか、お前ら久しぶりの出動だ。 気合入れていくぞ!」
「イィーーッ!!」
「イィーッ言うな」
集団が向かっているのは東京都の某所。
築二十年前後の一戸建ての住宅が立ち並ぶ町並みだ。
自販機の光と街燈を頼りに、町名の表示板を確かめながら歩を進める集団。
やがてある区画に来ると、歩みを止めた。
月はおろか星一つ輝かぬ闇夜を奔る狂犬が一匹。
身体は傷つき、息も絶え絶えだが、目はギラギラと輝いていた。
物陰から物陰へと気配を窺いながら移動する狂犬の動きが一瞬固まった。
「くそ、あのアマ何処行きやがった。 逃げ足の速いやつだ」
「まったくだ、あんなドレスなんか着てるくせに」
「逃がしゃしねえ、逃がしなんかしねえよ」
「どのみち逃げ場はないんだ。 もう一度虱潰しに通りをあたるんだ」
…話しながら、遠ざかっていく足音。
気配が完全に消えたのを確認すると、狂犬は大きな息を吐き、思い起こす。
何故、自分は闇の中を追われる羽目に陥ったのか。
発端は数時間前に遡る……。
星も疎らな都会の夜空の下をひたひたと歩く影の集団。
集団を率いるのは黒衣の女性。
彼女に付き従うのは全身にフィットした黒タイツに身を固めた数十人の男たち。
男たちはその顔を黒覆面で隠している。
「いいか、お前ら久しぶりの出動だ。 気合入れていくぞ!」
「イィーーッ!!」
「イィーッ言うな」
集団が向かっているのは東京都の某所。
築二十年前後の一戸建ての住宅が立ち並ぶ町並みだ。
自販機の光と街燈を頼りに、町名の表示板を確かめながら歩を進める集団。
やがてある区画に来ると、歩みを止めた。
43 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 11:55:40.63 0
「××一丁目、よし此処だ」
リーダー格の女がそう言うと、胸の辺りで握り締めていた掌を開く。
そこには、少し小振りの水晶玉が4つ。
女が身振りで合図すると、黒タイツの男が3人歩み出て、各々が一つずつ水晶玉を手に取った。
「いいか、10分後だぞ」
「イーッ」
「イー言うな」
水晶玉を持った黒タイツは別々の方向へ足早に向かう。
その様子を見守る女と残りの黒タイツ。
10分後、女が日本のものとは異なる言語で怪しげな呪文を詠唱すると、水晶玉は妖しい光を発し女の掌を離れ宙に浮いた。
各々離れた場所にいる黒タイツの掌でも同じ現象が起きた。
中空に浮いた4つの水晶玉は、妖しい光を発しながら呼応する。
4つの水晶玉を結ぶ線で描かれた領域の中には、闇よりも深い闇が召喚された。
かくして、××一丁目には結界が張られ、外界と遮断された。
同時刻、××2丁目にある行きつけのスナックを出て、××1丁目の自宅に帰ろうとしていた間賀時夫氏(37歳)は黒い集団の張った結界に妨害されて、一晩中自宅に辿り付くことが出来なくなった。
結果的に朝帰りした間賀時夫氏は、夫人の冷たい視線と子供たちの軽蔑するかのような憫笑に出迎えられた上に、年内一杯の飲み歩きを禁止されることになるが、そのことはこの際重要な問題ではない。
更に言えば、××三丁目と××一丁目の区画が交わる所に立てられたワンルームマンションに住まう堀北真希似の女子大生ペッタン・コーパル(19)の身の上にもちょっとした問題が起こった。
コーパル嬢の部屋のユニットバスと居住区画を分け隔てている扉が丁度結界を構成するラインと重なった為に、ユニットバスにあられもない姿で閉じ込められたコーパル嬢は体調を崩して大学の講義を欠席する羽目になった。
その為に、大事な単位を失うことになったコーパル嬢は数年後の大学院への選考過程で落とされる悲劇が待ち受けているのだが、それすらも瑣末な問題だ。
リーダー格の女がそう言うと、胸の辺りで握り締めていた掌を開く。
そこには、少し小振りの水晶玉が4つ。
女が身振りで合図すると、黒タイツの男が3人歩み出て、各々が一つずつ水晶玉を手に取った。
「いいか、10分後だぞ」
「イーッ」
「イー言うな」
水晶玉を持った黒タイツは別々の方向へ足早に向かう。
その様子を見守る女と残りの黒タイツ。
10分後、女が日本のものとは異なる言語で怪しげな呪文を詠唱すると、水晶玉は妖しい光を発し女の掌を離れ宙に浮いた。
各々離れた場所にいる黒タイツの掌でも同じ現象が起きた。
中空に浮いた4つの水晶玉は、妖しい光を発しながら呼応する。
4つの水晶玉を結ぶ線で描かれた領域の中には、闇よりも深い闇が召喚された。
かくして、××一丁目には結界が張られ、外界と遮断された。
同時刻、××2丁目にある行きつけのスナックを出て、××1丁目の自宅に帰ろうとしていた間賀時夫氏(37歳)は黒い集団の張った結界に妨害されて、一晩中自宅に辿り付くことが出来なくなった。
結果的に朝帰りした間賀時夫氏は、夫人の冷たい視線と子供たちの軽蔑するかのような憫笑に出迎えられた上に、年内一杯の飲み歩きを禁止されることになるが、そのことはこの際重要な問題ではない。
更に言えば、××三丁目と××一丁目の区画が交わる所に立てられたワンルームマンションに住まう堀北真希似の女子大生ペッタン・コーパル(19)の身の上にもちょっとした問題が起こった。
コーパル嬢の部屋のユニットバスと居住区画を分け隔てている扉が丁度結界を構成するラインと重なった為に、ユニットバスにあられもない姿で閉じ込められたコーパル嬢は体調を崩して大学の講義を欠席する羽目になった。
その為に、大事な単位を失うことになったコーパル嬢は数年後の大学院への選考過程で落とされる悲劇が待ち受けているのだが、それすらも瑣末な問題だ。
44 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 11:56:25.57 0
そう、重要なのは外界と隔絶された××一丁目に居る人たちの身の上に起こるであろう出来事だ。
闇を走る黒タイツたち。
闇の中が自分たちの棲家であるかのように、活き活きと舞う黒タイツたち。
まるで鳥のように両手を広げ、思うがままに闇を駆けるその姿は、獲物を感知した梟が滑空するその姿を思わせた。
漆黒の梟はある一軒の家の前に止めてある自転車に迅雷の蹴りを見舞う。
無残にも倒れる自転車。
勝ち誇る黒タイツ。
「イィーーーッ」
「イー言うな」
別の黒梟はある家の庭に無断で入り込み、犬小屋の前に置かれていたペットフードの容器を奪い取ると、ペットフードをリードの届かない範囲にぶちまける。
「ワン、ワン、ワン」
「イィーーーッ」
「イー言うな、犬を吼えさせるな。やかましい」
更にまた別の黒タイツは、資源ゴミ回収の為に仕分けられている45リットルサイズのビニール袋を引き裂き、詰まっていたアルミ缶を家の敷地内にばら撒く。
カランコロンと乾いた音が響く。
三段腹が黒タイツからはち切れんばかりに膨張しきった肉体の戦闘員は、生垣と門扉で守られた家に侵入しようと鉄製の門扉の隙間に手を差し入れた。
しかし太すぎる肉体が災いして腕が挟まってしまい抜けなくなる。
哀れな黒豚戦闘員が助けを求める声がぼそぼそと闇を伝わる。
「ィィィィッ」
そう、重要なのは外界と隔絶された××一丁目に居る人たちの身の上に起こるであろう出来事だ。
闇を走る黒タイツたち。
闇の中が自分たちの棲家であるかのように、活き活きと舞う黒タイツたち。
まるで鳥のように両手を広げ、思うがままに闇を駆けるその姿は、獲物を感知した梟が滑空するその姿を思わせた。
漆黒の梟はある一軒の家の前に止めてある自転車に迅雷の蹴りを見舞う。
無残にも倒れる自転車。
勝ち誇る黒タイツ。
「イィーーーッ」
「イー言うな」
別の黒梟はある家の庭に無断で入り込み、犬小屋の前に置かれていたペットフードの容器を奪い取ると、ペットフードをリードの届かない範囲にぶちまける。
「ワン、ワン、ワン」
「イィーーーッ」
「イー言うな、犬を吼えさせるな。やかましい」
更にまた別の黒タイツは、資源ゴミ回収の為に仕分けられている45リットルサイズのビニール袋を引き裂き、詰まっていたアルミ缶を家の敷地内にばら撒く。
カランコロンと乾いた音が響く。
三段腹が黒タイツからはち切れんばかりに膨張しきった肉体の戦闘員は、生垣と門扉で守られた家に侵入しようと鉄製の門扉の隙間に手を差し入れた。
しかし太すぎる肉体が災いして腕が挟まってしまい抜けなくなる。
哀れな黒豚戦闘員が助けを求める声がぼそぼそと闇を伝わる。
「ィィィィッ」
45 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 11:57:04.97 0
闇の非情な摂理に従い黒豚戦闘員の身体を踏み台に、家の敷地内に侵入を果たした黒タイツは、庭の散水用の水道栓に駆け寄ると、渾身の力を込めて蛇口を捻った。
ジャァァァーーーーッ。
庭の土を思い切り無駄に濡らしていく水道水。
「イッイィィィィーーーーーーッ」
「だから、イィーーーッ言うな」
…まったく、どいつもこいつも。
悪の組織業界第三位のシェアを誇るダークネスの実働部隊、泣く子も黙り、笑う子は泣き出すマッドドッグスの久々の出動がこんなちゃちな悪行でいいんか。
マッドドッグスの指揮官にして、ダークネスの幹部の一人、ミティは誰にも明かせないボヤキを胸の中で展開していた。
っていうか~何で標的が××一丁目限定なわけ。
どうせならガツンと一発、米軍基地とか、首相官邸とか、最新のバイオテクノロジー研究所とか狙わない、普通。
何、この小さな地域社会レベルで住人を困らせる悪事しか考え出せないダークネス首領って死ぬの、ねえ死んじゃうの、っていうか死んじゃえばいいのに。
そもそも小規模なコミュニティのリレーションシップをコントロールするとか…
「イッィィーーーッ」
「やかましい、お前ら一体何回言えば判るんだ、イーもイッィィーも禁止な。 お前らのそれを聞いてると虫酸が走るんだ。」
「イッ、ですがミティ様」
「お前三級戦闘員の分際で、幹部のアタシに直答するつもりか。 良い度胸してるじゃねえか。」
「エエーッ」
「エエーッ言うな」
闇の非情な摂理に従い黒豚戦闘員の身体を踏み台に、家の敷地内に侵入を果たした黒タイツは、庭の散水用の水道栓に駆け寄ると、渾身の力を込めて蛇口を捻った。
ジャァァァーーーーッ。
庭の土を思い切り無駄に濡らしていく水道水。
「イッイィィィィーーーーーーッ」
「だから、イィーーーッ言うな」
…まったく、どいつもこいつも。
悪の組織業界第三位のシェアを誇るダークネスの実働部隊、泣く子も黙り、笑う子は泣き出すマッドドッグスの久々の出動がこんなちゃちな悪行でいいんか。
マッドドッグスの指揮官にして、ダークネスの幹部の一人、ミティは誰にも明かせないボヤキを胸の中で展開していた。
っていうか~何で標的が××一丁目限定なわけ。
どうせならガツンと一発、米軍基地とか、首相官邸とか、最新のバイオテクノロジー研究所とか狙わない、普通。
何、この小さな地域社会レベルで住人を困らせる悪事しか考え出せないダークネス首領って死ぬの、ねえ死んじゃうの、っていうか死んじゃえばいいのに。
そもそも小規模なコミュニティのリレーションシップをコントロールするとか…
「イッィィーーーッ」
「やかましい、お前ら一体何回言えば判るんだ、イーもイッィィーも禁止な。 お前らのそれを聞いてると虫酸が走るんだ。」
「イッ、ですがミティ様」
「お前三級戦闘員の分際で、幹部のアタシに直答するつもりか。 良い度胸してるじゃねえか。」
「エエーッ」
「エエーッ言うな」
46 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 11:57:47.33 0
魔女が戦闘員を理不尽かつ不毛な会話で痛めつけていると声がした。
「ダークネス、あんたらの悪さもそこまでやよ!!」
来たぞ。
毎度おなじみ正義の味方ご一行がお出ましになられたぞ。
まああいつらが来ることは判っていたことだが、当初の予想を遙かに上回る早さだ。
××一丁目のエリアを隔離すべく展開した結界は、奴らリゾナンターの本拠である喫茶リゾナントの在処を含まないように計算したはずだ。
施術者の念が込められた水晶玉という増幅装置を用いて張られた結界は打ち破るのはおろか、看破することすら困難なはず。
なのに、こんなに早く結界の中に進入してくるとは…。
その疑問はリゾナンターのリーダー、高橋愛の一言であっさりと解決した。
「あーしらが、たまたま居酒屋に出かけとったから良かったものの」
「ふーん、みんなで居酒屋で飲んでたんだ。 相変わらず仲のよろしいことで」
「あっ、誤解したらあかんよ。 未成年のメンバーはちゃんとアルコール以外の飲み物しか飲んでないし」
愛の口ぶりが少し慌てたようになった。
「いやっ、別にいいんじゃない。 アタシは生活指導の先生でもなけりゃ、少年課の刑事でもないし。 ガキだって飲みたきゃ飲みゃいいじゃん」
「だっからぁああーっ、飲ませてないし。 悪いんか? 未成年が居酒屋に行ったら悪いんか。 別にお店の人も何も言わんかったし」
「だぁかぁらぁぁぁーっ、いいじゃん。 飲んでないっていうんだったら飲んでないってことでいいじゃん。
っていうかそもそもそんなオバサン面してたら、店の人間だって何も言わんだろうが」
「ちょい待ち。 確かに新垣さんはうちと比べたら4つも年上や。
肌はカサカサで水も弾かへんし、言ってることはどっか古臭くてずれまくりや。
そやからって言うて、オバハン呼ばわりするなんてあんまりや。 リゾナンター最年少リゾナントパープルが許さへんで」
「ダークネス、あんたらの悪さもそこまでやよ!!」
来たぞ。
毎度おなじみ正義の味方ご一行がお出ましになられたぞ。
まああいつらが来ることは判っていたことだが、当初の予想を遙かに上回る早さだ。
××一丁目のエリアを隔離すべく展開した結界は、奴らリゾナンターの本拠である喫茶リゾナントの在処を含まないように計算したはずだ。
施術者の念が込められた水晶玉という増幅装置を用いて張られた結界は打ち破るのはおろか、看破することすら困難なはず。
なのに、こんなに早く結界の中に進入してくるとは…。
その疑問はリゾナンターのリーダー、高橋愛の一言であっさりと解決した。
「あーしらが、たまたま居酒屋に出かけとったから良かったものの」
「ふーん、みんなで居酒屋で飲んでたんだ。 相変わらず仲のよろしいことで」
「あっ、誤解したらあかんよ。 未成年のメンバーはちゃんとアルコール以外の飲み物しか飲んでないし」
愛の口ぶりが少し慌てたようになった。
「いやっ、別にいいんじゃない。 アタシは生活指導の先生でもなけりゃ、少年課の刑事でもないし。 ガキだって飲みたきゃ飲みゃいいじゃん」
「だっからぁああーっ、飲ませてないし。 悪いんか? 未成年が居酒屋に行ったら悪いんか。 別にお店の人も何も言わんかったし」
「だぁかぁらぁぁぁーっ、いいじゃん。 飲んでないっていうんだったら飲んでないってことでいいじゃん。
っていうかそもそもそんなオバサン面してたら、店の人間だって何も言わんだろうが」
「ちょい待ち。 確かに新垣さんはうちと比べたら4つも年上や。
肌はカサカサで水も弾かへんし、言ってることはどっか古臭くてずれまくりや。
そやからって言うて、オバハン呼ばわりするなんてあんまりや。 リゾナンター最年少リゾナントパープルが許さへんで」
47 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 11:58:30.71 0
涙目になるサブリーダー。
「オメーだよ。 文脈からしてどう考えてもお前のことを言ってるんだろが。 この浪花のオバハンが!!」
「えっ、うちのことやったん」
目一杯の勇気を振り絞って、前に出ようとした愛佳のテンションが急激に下り、すごすごと後方に下る。
「あーーっ、もういい。 ここで出会ったがお前らの運の尽きだ。 野郎どもやっちまいな」
「イィィィーッ」
開戦の気運が高まった。
リゾナンターから立ち昇る共鳴のオーラ、八色。 一方黒タイツ戦闘員からはどす黒いオーラが。
…こいつら、あ、いやまあ、別にこのままスルーしてもいいんだけどやっぱり言っとこうか。
「はい、注目。 リゾナンターのみんなこっち向いて、ちょっとの間矛を収めてね。
盛り上がったところゴメン、うん戦う前に確認したいことがあるんで、ちょっとの間だけだから」
手を叩きながら、場を仕切りだすミティに怪訝そうな表情を見せるリゾナンター達。
気勢は少し削がれたものの、ファイティングポーズは崩さない。
涙目になるサブリーダー。
「オメーだよ。 文脈からしてどう考えてもお前のことを言ってるんだろが。 この浪花のオバハンが!!」
「えっ、うちのことやったん」
目一杯の勇気を振り絞って、前に出ようとした愛佳のテンションが急激に下り、すごすごと後方に下る。
「あーーっ、もういい。 ここで出会ったがお前らの運の尽きだ。 野郎どもやっちまいな」
「イィィィーッ」
開戦の気運が高まった。
リゾナンターから立ち昇る共鳴のオーラ、八色。 一方黒タイツ戦闘員からはどす黒いオーラが。
…こいつら、あ、いやまあ、別にこのままスルーしてもいいんだけどやっぱり言っとこうか。
「はい、注目。 リゾナンターのみんなこっち向いて、ちょっとの間矛を収めてね。
盛り上がったところゴメン、うん戦う前に確認したいことがあるんで、ちょっとの間だけだから」
手を叩きながら、場を仕切りだすミティに怪訝そうな表情を見せるリゾナンター達。
気勢は少し削がれたものの、ファイティングポーズは崩さない。
48 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 11:59:58.49 0
「美貴ちゃん、急にどうしたんやろ」
「油断しちゃいけないよ、愛ちゃん」
「もう暑苦しくて、パーッと脱いじゃえ」
「絵里、いくら闇夜でもこんなところで脱ぎ出しちゃだめなの」
「何ね、ほこって何ね。 どういう意味ね」
「槍みたいな長い柄のついた武器ですね、あ、私最年少の光井愛佳です」
「矛を収める、つまり一時休戦って意味なんだにゃん」
「HAHAHA、魔女の中の人のオッサンぶりが窺われマスね。 しかしこの会話物凄い手抜きじゃないデスか」
「やかましい、中の人言うな、オッサン言うな、手抜き言うな」
魔女が激昂する。 それに伴って周囲の気温が急激に下りだす。
「アタシが言いたいのは、お前らそれでいいのかってことなんだ」
魔女の言葉に顔を見合わせるリゾナンター。
「それでいいのかって、美貴ちゃん何言ってるんや」
「油断しちゃいけないよ、愛ちゃん」
怪訝そうな表情になりながら口々に語りだすが、その意思は揺るがない。
「さあ戦え!!」
…ああ、うんざりだ。
やっぱ、こいつらと絡むとグダグダになるんだ。
アタシ一人だったら、異世界の能力者とバトったり、アメリカ合衆国を飲み込んだり、結構二の線でイケんのに。
このアホどもを相手にすると、アタシまで引きずり込まれちゃう。
イカカニゴンの自爆に巻き込まれたり、お猿の電車をジャックさせられてり、百貨店の福袋を吟味させれたり…。
中でも一番最悪だったのは、アイツ、あのリゾナントレッドに…。
「さあ戦え!!」
「油断しちゃいけないよ、愛ちゃん」
「もう暑苦しくて、パーッと脱いじゃえ」
「絵里、いくら闇夜でもこんなところで脱ぎ出しちゃだめなの」
「何ね、ほこって何ね。 どういう意味ね」
「槍みたいな長い柄のついた武器ですね、あ、私最年少の光井愛佳です」
「矛を収める、つまり一時休戦って意味なんだにゃん」
「HAHAHA、魔女の中の人のオッサンぶりが窺われマスね。 しかしこの会話物凄い手抜きじゃないデスか」
「やかましい、中の人言うな、オッサン言うな、手抜き言うな」
魔女が激昂する。 それに伴って周囲の気温が急激に下りだす。
「アタシが言いたいのは、お前らそれでいいのかってことなんだ」
魔女の言葉に顔を見合わせるリゾナンター。
「それでいいのかって、美貴ちゃん何言ってるんや」
「油断しちゃいけないよ、愛ちゃん」
怪訝そうな表情になりながら口々に語りだすが、その意思は揺るがない。
「さあ戦え!!」
…ああ、うんざりだ。
やっぱ、こいつらと絡むとグダグダになるんだ。
アタシ一人だったら、異世界の能力者とバトったり、アメリカ合衆国を飲み込んだり、結構二の線でイケんのに。
このアホどもを相手にすると、アタシまで引きずり込まれちゃう。
イカカニゴンの自爆に巻き込まれたり、お猿の電車をジャックさせられてり、百貨店の福袋を吟味させれたり…。
中でも一番最悪だったのは、アイツ、あのリゾナントレッドに…。
「さあ戦え!!」
49 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 12:01:56.62 0
「やかましい。 こちとらただでさえ戦闘員どものイーッ、イーッって声を聞かされてイラついてんのによお。
そんなに戦いたいなら戦ってやるよ。 だがな、その前に最終確認しておくからな。お前らリゾナンターは、今ここにいる8人体制でやってくってことでいいんだな、おい」
「美貴ちゃん、何言ってんの。 リゾナンターは9人やよ。 これまでも、これからも」
何か前にもこんな会話をしたなっていう既視感に襲われた。 ああ、そういえばあの時もこんなだったっけな…。
「8人だろうが。 過去とか未来とかどうでもいい。 今現在アタシの目の前にいるのは8人だろうが。 レッドがいねえ、リゾナントレッドが!」
「おるよ。 レッドはおるよ。 今も皆の心の中に…」
二の腕で目を拭う愛。 本当に涙が流れてる。 他のメンバーはそんな愛に駆け寄り「リーダー」「愛ちゃん」と励まし、そして。
「さあ、戦え」 「レッドの分まで戦うぞ」 「レッドぉぉぉ、お前のことは忘れんたぁぁぁい」 と闘志を高めていく。
「止めてやれ、そんな死亡認定は止めてやれ。 お前らもいい加減リーダーに合わせるのはヤメロ。 お前らがそんなんだからそいつも成長しないんだ。
レッドは頑張ってるよ。 TVの画面の中で冷んやりメニューとか言ってたよ。 別に離脱者がいてもいいじゃんか」
どことなくバツが悪そうな素振りを見せるリゾナンターたちに魔女は追い討ちをかける。
「アタシが言ってるのはもう一人のリゾナントレッドのことさ。 今年の2月にアタシのことを吹っ飛ばしてくれた“リゾナントレッド”(自称)久住小春のことさ」
魔女の口から飛び出した“リゾナントレッド”(自称)久住小春の名を聞き、リゾナンターの様子が更におかしくなった。
各々が顔を見合わせ、何か言いたげになるものの、言葉が喉の所で止まってしまう、そんな感じだ。
そう、結界で外界と隔絶した状態の町の中で悪さを働き、住民がどんな反応を見せるかを観察するという地味な任務に魔女が出張ってきたのは、以前自分に煮え湯を飲ませた“リゾナントレッド”(自称)久住小春にリベンジを果す為だった。
「あの相撲野郎にブチかまされた時の痛みが、未だに腰に残ってやがる。 そして腰が痛むたびにあの野郎のまんまると太った顔を思い出して、また腰が痛む。 その繰り返しさ」
“リゾナントレッド”(自称)久住小春への恨みをぶちまける魔女、そして。
「あの時の恨み晴らさせてもらうぜ。 さあ“リゾナントレッド”(自称)久住小春は何処に行った」
そんなに戦いたいなら戦ってやるよ。 だがな、その前に最終確認しておくからな。お前らリゾナンターは、今ここにいる8人体制でやってくってことでいいんだな、おい」
「美貴ちゃん、何言ってんの。 リゾナンターは9人やよ。 これまでも、これからも」
何か前にもこんな会話をしたなっていう既視感に襲われた。 ああ、そういえばあの時もこんなだったっけな…。
「8人だろうが。 過去とか未来とかどうでもいい。 今現在アタシの目の前にいるのは8人だろうが。 レッドがいねえ、リゾナントレッドが!」
「おるよ。 レッドはおるよ。 今も皆の心の中に…」
二の腕で目を拭う愛。 本当に涙が流れてる。 他のメンバーはそんな愛に駆け寄り「リーダー」「愛ちゃん」と励まし、そして。
「さあ、戦え」 「レッドの分まで戦うぞ」 「レッドぉぉぉ、お前のことは忘れんたぁぁぁい」 と闘志を高めていく。
「止めてやれ、そんな死亡認定は止めてやれ。 お前らもいい加減リーダーに合わせるのはヤメロ。 お前らがそんなんだからそいつも成長しないんだ。
レッドは頑張ってるよ。 TVの画面の中で冷んやりメニューとか言ってたよ。 別に離脱者がいてもいいじゃんか」
どことなくバツが悪そうな素振りを見せるリゾナンターたちに魔女は追い討ちをかける。
「アタシが言ってるのはもう一人のリゾナントレッドのことさ。 今年の2月にアタシのことを吹っ飛ばしてくれた“リゾナントレッド”(自称)久住小春のことさ」
魔女の口から飛び出した“リゾナントレッド”(自称)久住小春の名を聞き、リゾナンターの様子が更におかしくなった。
各々が顔を見合わせ、何か言いたげになるものの、言葉が喉の所で止まってしまう、そんな感じだ。
そう、結界で外界と隔絶した状態の町の中で悪さを働き、住民がどんな反応を見せるかを観察するという地味な任務に魔女が出張ってきたのは、以前自分に煮え湯を飲ませた“リゾナントレッド”(自称)久住小春にリベンジを果す為だった。
「あの相撲野郎にブチかまされた時の痛みが、未だに腰に残ってやがる。 そして腰が痛むたびにあの野郎のまんまると太った顔を思い出して、また腰が痛む。 その繰り返しさ」
“リゾナントレッド”(自称)久住小春への恨みをぶちまける魔女、そして。
「あの時の恨み晴らさせてもらうぜ。 さあ“リゾナントレッド”(自称)久住小春は何処に行った」
50 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 12:06:00.95 0
>>42-49
以上「狂犬は闇夜を奔る」まさかの前編です
いや前後編に分けるような話でもないんですがw
後編は外出から帰ってからと思ってますが夜遅くになるやもしれません
他に作品を上げる方がいらしたらそちらを優先で
っていうかこのまま溶けてなくなりたい出来なんですけどね後編は更にグダグダで
以上「狂犬は闇夜を奔る」まさかの前編です
いや前後編に分けるような話でもないんですがw
後編は外出から帰ってからと思ってますが夜遅くになるやもしれません
他に作品を上げる方がいらしたらそちらを優先で
っていうかこのまま溶けてなくなりたい出来なんですけどね後編は更にグダグダで
51 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 12:10:36.69 0
52 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 14:47:53.83 O
後編待ってます!
53 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 14:55:45.60 0
54 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 17:19:42.29 0
>>50
めっちゃ力の入ったグダグダ話ですねw
いい意味で無駄に細かいとこまで描写されてるところがだいぶツボりました
ただまあちょっと気に食わないなという部分もありまして
なんかね出演させていただいた感があるのですが…なにあの所帯じみたキャラ
あんなんちゃうわ
後半も楽しみに待ってます
でもあまり触れたらいけないところを掘り下げようとしているっぽい魔女にハラハラしてます
めっちゃ力の入ったグダグダ話ですねw
いい意味で無駄に細かいとこまで描写されてるところがだいぶツボりました
ただまあちょっと気に食わないなという部分もありまして
なんかね出演させていただいた感があるのですが…なにあの所帯じみたキャラ
あんなんちゃうわ
後半も楽しみに待ってます
でもあまり触れたらいけないところを掘り下げようとしているっぽい魔女にハラハラしてます
55 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 19:08:12.13 0
56 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 20:46:24.94 O
後編期待
57 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 21:12:38.05 0
>>54
愛佳おつ
愛佳おつ
58 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 21:29:14.52 0
リゾットだと?
339 名前: ◆Yo8CFZT3kfPZ 投稿日:2010/07/19(月) 17:56:43.48 O
■娘。MC
(0^~^)<さてシャニムニパラダイスと気まぐれプリンセスを歌ってもらいましたが田中さんどうでした?
从*´ ヮ`)<この曲をまた歌えるとは思ってなくて…ちょっと息切れして
ノノ*^ー^)<わかるよ
从*´ ヮ`)<この曲は全員で歌った曲じゃなくて選抜メンバーのガキさんと愛ちゃんとれいなと藤本さん 藤本さん卒業してからは絵里と歌ってたんですけど
从*´ ヮ`)<もう歌えることはないと思ってたから頑張りました
( まこと)<聞くとこによると光井さんがハマっているものがあるそうですが
川=´┴`)<それは料理なんですが 主婦みたいな感じで
メンバー<すごーい
川=´┴`)<アレンジというか何も見ずに作ってみたりして それでこの前何も見ずにリゾットを作ったんですよ 田中さんと食べに行ったリゾットがおいしかったんで
从*´ ヮ`)<あ、え、行った
(0^~^)<覚えてる?
(田中顔を隠して光井に確認)
川=´┴`)<(小声で)チーズリゾット チーズ石焼リゾット
从*´ ヮ`)<行きましたー
川=´┴`)<それで余っていたスープの粉とかとろけるチーズとか使って何も見ずに作ったんですがうまくできました
川*’ー’)<食べたーい
从*´ ヮ`)<じゃあ今度れいながお店とどっちがおいしいか審査するけん
川=´┴`)<がんばりまーす
339 名前: ◆Yo8CFZT3kfPZ 投稿日:2010/07/19(月) 17:56:43.48 O
■娘。MC
(0^~^)<さてシャニムニパラダイスと気まぐれプリンセスを歌ってもらいましたが田中さんどうでした?
从*´ ヮ`)<この曲をまた歌えるとは思ってなくて…ちょっと息切れして
ノノ*^ー^)<わかるよ
从*´ ヮ`)<この曲は全員で歌った曲じゃなくて選抜メンバーのガキさんと愛ちゃんとれいなと藤本さん 藤本さん卒業してからは絵里と歌ってたんですけど
从*´ ヮ`)<もう歌えることはないと思ってたから頑張りました
( まこと)<聞くとこによると光井さんがハマっているものがあるそうですが
川=´┴`)<それは料理なんですが 主婦みたいな感じで
メンバー<すごーい
川=´┴`)<アレンジというか何も見ずに作ってみたりして それでこの前何も見ずにリゾットを作ったんですよ 田中さんと食べに行ったリゾットがおいしかったんで
从*´ ヮ`)<あ、え、行った
(0^~^)<覚えてる?
(田中顔を隠して光井に確認)
川=´┴`)<(小声で)チーズリゾット チーズ石焼リゾット
从*´ ヮ`)<行きましたー
川=´┴`)<それで余っていたスープの粉とかとろけるチーズとか使って何も見ずに作ったんですがうまくできました
川*’ー’)<食べたーい
从*´ ヮ`)<じゃあ今度れいながお店とどっちがおいしいか審査するけん
川=´┴`)<がんばりまーす
59 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/19(月) 22:07:36.28 0
川=´┴`)<それで余っていたスープの粉とかとろけるチーズとか使って何も見ずに作ったんですがうまくできました
よし明日そのレシピで検証してみる
しかし余ったスープの粉って何だろ?
よし明日そのレシピで検証してみる
しかし余ったスープの粉って何だろ?
60 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 00:02:28.73 O
それが分かんなきゃ検証もへったくれもないな
61 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 01:06:10.17 P
ノリo´ゥ`リ <食パン食え
62 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 01:15:45.70 0
>>50です
ついさっき帰宅して後編を投下しようと思ったら1レス目が文字数か行数の問題で書き込めないようです
一応32行以内に抑えたのですが長回しの台詞を多用したのが原因みたいです
いま改修作業をやってますが時間がかかりそうで今夜中の投下は無理かもです
もしも作品の投下を遠慮してくださった方がいらしたのなら大変申し訳ないことをしました
深くお詫びします
ついさっき帰宅して後編を投下しようと思ったら1レス目が文字数か行数の問題で書き込めないようです
一応32行以内に抑えたのですが長回しの台詞を多用したのが原因みたいです
いま改修作業をやってますが時間がかかりそうで今夜中の投下は無理かもです
もしも作品の投下を遠慮してくださった方がいらしたのなら大変申し訳ないことをしました
深くお詫びします
63 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 06:06:02.13 O
待ってます
64 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 07:42:59.67 O
朝から暑すぎるー
ミティ様待ってますぅー
ミティ様待ってますぅー
65 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 10:32:43.32 0
从*・ 。.・)<暑いー ねえリンリン今何℃?
川*^A^)<決まってマス!リゾナンド!私たちの合言葉デスからHAHA!
从#・ 。.・)イラッ
川*^A^)<決まってマス!リゾナンド!私たちの合言葉デスからHAHA!
从#・ 。.・)イラッ
66 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 10:35:46.68 0
ノリo´ゥ`リ<♪イマナンド リゾナンド イェイ!
川*^A^)<♪リゾナンド イマナンド ヘイ!
ノリo´ゥ`リ<イェイイェイイェーイ!
川*^A^)<ヘイヘイヘーイ!
从#・ 。.・)ブチッ
川*^A^)<♪リゾナンド イマナンド ヘイ!
ノリo´ゥ`リ<イェイイェイイェーイ!
川*^A^)<ヘイヘイヘーイ!
从#・ 。.・)ブチッ
67 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 12:25:10.75 0
ひるりぞ
68 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 12:37:06.70 0
ぁぅぁぅ
69 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 13:31:38.96 0
うおおおおおおお
暑くて何もする気がしない
暑くて何もする気がしない
70 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 13:42:45.12 0
o 。 ,,,,,,,,,,,,,, 。 * 。 * o
o ,,,,;;;;;""""o """";;;;,,o,, o 。
* 。 ;;;;;;;;;;; 。 ,,,,,,,,, o ;;;;;;;;;;; 。 o
o ミ;;;;;;;;;;o ,;;;""" """;;;, o;;;;;;;;;ミ * 。
o ミ;;;;;o ミ 羨ましい?ミ,o ;;;;;;o;;ミ o *
。ミ;;;;;;;;; ミ∋oノハヽo∈ ミ ;;;;;;;;;;;ミ 。 o
* ミ;;;;;;;; ミ 从'v')∬ ミ ;;;*;;;;;;ミ o .l ̄l
。 ミ;;;;;;;;; o ミ; (つ=□_ ;ミ 。 ;;;;;;;;;;;;;o ('') / 。
o ミ;;;;;*;;;; ミ;. ((⌒)_|∩| ミ ;;;;;;o;;;;;;;ミ 。 .( ;;;;;) o ""
o ,,,,;;;;;""""o """";;;;,,o,, o 。
* 。 ;;;;;;;;;;; 。 ,,,,,,,,, o ;;;;;;;;;;; 。 o
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o ミ;;;;;o ミ 羨ましい?ミ,o ;;;;;;o;;ミ o *
。ミ;;;;;;;;; ミ∋oノハヽo∈ ミ ;;;;;;;;;;;ミ 。 o
* ミ;;;;;;;; ミ 从'v')∬ ミ ;;;*;;;;;;ミ o .l ̄l
。 ミ;;;;;;;;; o ミ; (つ=□_ ;ミ 。 ;;;;;;;;;;;;;o ('') / 。
o ミ;;;;;*;;;; ミ;. ((⌒)_|∩| ミ ;;;;;;o;;;;;;;ミ 。 .( ;;;;;) o ""
71 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 16:06:32.01 0
>>70
羨ましイィーーーッ
羨ましイィーーーッ
72 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 17:49:08.79 O
イィィーーッ!
73 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 18:18:55.79 0
イィィーーッ!言うな!
74 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 19:50:21.61 0
続き楽しみイィィーーッ!
75 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 20:53:57.83 0
確かにこれは鬱陶しいなw
ミティ様の気持ちが分かったw
ミティ様の気持ちが分かったw
76 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 22:33:05.95 O
ドゥーンドゥーンドゥーーン!
77 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/20(火) 23:23:00.75 O
寝るー
78 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 00:33:23.83 0
79 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 00:34:13.55 0
リゾナンターたちの間にさらに気まずい空気が醸成されていく。
その空気は黒タイツ戦闘員にまで伝播していった。
一人、魔女だけが復讐への期待に胸を高まらせている。
そんな魔女に一人の黒タイツが遠慮深げに何かを差し出した。
「ィィ」
「だから、イーッ言うなっていってるだろうが。 あん、何だ新聞なんか差し出して」
黒タイツが差し出したのは、資源ゴミ回収の為に分別されていた古新聞だった。 日付はそんなに古くはないようだ。
スポーツ欄を開き、ある記事の部分をペンライトで照らしている。
「ここを読めってか。 …何々、野球賭博…、名古屋場所…、謹慎…。 ブハッ、何だこりゃ」
その記事は暴力団が胴元を務めた野球賭博に関与した力士が、平成二十二年度の名古屋場所を謹慎、休場するという内容だった。
休場する力士の中でも番付け上位の者は顔写真が掲載されている。
そして、その中には…。
「おいおい、こいつは“リゾナントレッド”(自称)久住小春じゃないか。 そうか、そうか、謹慎して場所を休場中だったらこんな所に来れないわな」
いつも不機嫌そうな表情をすることが多い魔女が満面の笑みを浮かべている。
「ウフ、まあ、しょうがないよね。 自業自得だからしょうがないよね。 ウフフ。
番付けが下るけどしょうがないよね。 自分が悪いんだからしょうがないよね」
無理もない半ばトラウマとなっていた相手が、不運に見舞われたのだ。
天使ならぬ魔女の身ならば、それを喜ぶのもむべなるかなであろう。
だが、ここにそのことをよしとしない集団がいた。
自分たちのファンでもあり、一度は仲間として戦った“リゾナントレッド”(自称)久住小春を見舞った不運を笑う魔女への怒りを抑えきれない者たちがいた。
その怒りの炎は天を焦がさんばかりの勢いで燃え上がり、魔女の激昂で一度は下っていた周囲の温度を急激に上昇させていた。
事態の急変に気づいた黒タイツ戦闘員は浮かれ気分の魔女に注意を促がした。
その空気は黒タイツ戦闘員にまで伝播していった。
一人、魔女だけが復讐への期待に胸を高まらせている。
そんな魔女に一人の黒タイツが遠慮深げに何かを差し出した。
「ィィ」
「だから、イーッ言うなっていってるだろうが。 あん、何だ新聞なんか差し出して」
黒タイツが差し出したのは、資源ゴミ回収の為に分別されていた古新聞だった。 日付はそんなに古くはないようだ。
スポーツ欄を開き、ある記事の部分をペンライトで照らしている。
「ここを読めってか。 …何々、野球賭博…、名古屋場所…、謹慎…。 ブハッ、何だこりゃ」
その記事は暴力団が胴元を務めた野球賭博に関与した力士が、平成二十二年度の名古屋場所を謹慎、休場するという内容だった。
休場する力士の中でも番付け上位の者は顔写真が掲載されている。
そして、その中には…。
「おいおい、こいつは“リゾナントレッド”(自称)久住小春じゃないか。 そうか、そうか、謹慎して場所を休場中だったらこんな所に来れないわな」
いつも不機嫌そうな表情をすることが多い魔女が満面の笑みを浮かべている。
「ウフ、まあ、しょうがないよね。 自業自得だからしょうがないよね。 ウフフ。
番付けが下るけどしょうがないよね。 自分が悪いんだからしょうがないよね」
無理もない半ばトラウマとなっていた相手が、不運に見舞われたのだ。
天使ならぬ魔女の身ならば、それを喜ぶのもむべなるかなであろう。
だが、ここにそのことをよしとしない集団がいた。
自分たちのファンでもあり、一度は仲間として戦った“リゾナントレッド”(自称)久住小春を見舞った不運を笑う魔女への怒りを抑えきれない者たちがいた。
その怒りの炎は天を焦がさんばかりの勢いで燃え上がり、魔女の激昂で一度は下っていた周囲の温度を急激に上昇させていた。
事態の急変に気づいた黒タイツ戦闘員は浮かれ気分の魔女に注意を促がした。
80 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 00:35:34.62 0
「イイイィィィィッ」
「イーって言うなって、何度…まあいいや、今は気分がいいから許す」
「イーーーーッ」
今度はより強く危険のシグナルを魔女に伝える。 浮かれ気分とはいえ、そこは何度も修羅場を潜ってきた魔女。
ようやく事態の変化に気づいた。
「何だ、この暑さは…、おい、お前ら一体どうしちまったんだ」
魔女の目に映ったのは、怒りの焔を瞳に宿したリゾナンターの姿だった。
身体から立ち昇る共鳴のオーラさえ炎のように映えていた。
そうまるで、この場にはいない“リゾナントレッド”(自称)久住小春を顕すように真っ赤に。
愛は吐き捨てた 「美貴ちゃん、最低や」
里沙は非難した 「藤本さん、力士が本場所で相撲を取れないってことがどれだけつらいことか判んないんですか」
絵里は呟いた 「何だか暑い」
さゆみは責めた 「確かに法を犯すのはいけないことですが、そこまで責められなければならないことなのでしょうか」
れいなは吼えた 「“リゾナントレッド”(自称)久住小春ぅぅぅぅぅぅぅ」
愛佳は誓った 「“リゾナントレッド”(自称)久住小春さんは私の心の中に永遠に存在し続けます」
ジュンジュンも続いた 「“リゾナントレッド”(自称)久住小春の無念は、私が晴らすにゃん」
リンリンは見抜いていた「HAHAHA、この会話パートもかなり手抜きデスね」
魔女はまとめて突っ込んだ 「最低ってアタシそういう役どころじゃん、最初から。 力士が相撲を取れないつらさは知らないけど、歌手が人前で歌えない強さは知ってるよ。
っていうかもう“リゾナントレッド”(自称)久住小春=相撲取りて設定でいくわけ。いや、暑いってここはそういう場面じゃないからね、カメちゃん。
責められたくなけりゃ最初からすんなっつーの。 れいな、お前ヘタレのくせしてそんな熱血キャラ演じるなよ、大体自分の似顔絵のタトー入れてもらって、嬉しいって、頭悪いの丸出しだろうが。
いるよ、“リゾナントレッド”(自称)久住小春はお前の心の中だけじゃなくリアルに存在するよ、もう故人設定はやめてやってくれ。 無念を晴らすって謹慎が解けたら自分で晴らすよ、きっと。手抜き言うなーーー」
やり終えた、自分は為すべきことを成し遂げたという満足感が魔女を包む。 もう帰ろうかなという気持ちさえ浮かぶ。
しかし、リゾナンターの怒りは収まらなかった。むしろ燃え上がる一方だった。
「イーって言うなって、何度…まあいいや、今は気分がいいから許す」
「イーーーーッ」
今度はより強く危険のシグナルを魔女に伝える。 浮かれ気分とはいえ、そこは何度も修羅場を潜ってきた魔女。
ようやく事態の変化に気づいた。
「何だ、この暑さは…、おい、お前ら一体どうしちまったんだ」
魔女の目に映ったのは、怒りの焔を瞳に宿したリゾナンターの姿だった。
身体から立ち昇る共鳴のオーラさえ炎のように映えていた。
そうまるで、この場にはいない“リゾナントレッド”(自称)久住小春を顕すように真っ赤に。
愛は吐き捨てた 「美貴ちゃん、最低や」
里沙は非難した 「藤本さん、力士が本場所で相撲を取れないってことがどれだけつらいことか判んないんですか」
絵里は呟いた 「何だか暑い」
さゆみは責めた 「確かに法を犯すのはいけないことですが、そこまで責められなければならないことなのでしょうか」
れいなは吼えた 「“リゾナントレッド”(自称)久住小春ぅぅぅぅぅぅぅ」
愛佳は誓った 「“リゾナントレッド”(自称)久住小春さんは私の心の中に永遠に存在し続けます」
ジュンジュンも続いた 「“リゾナントレッド”(自称)久住小春の無念は、私が晴らすにゃん」
リンリンは見抜いていた「HAHAHA、この会話パートもかなり手抜きデスね」
魔女はまとめて突っ込んだ 「最低ってアタシそういう役どころじゃん、最初から。 力士が相撲を取れないつらさは知らないけど、歌手が人前で歌えない強さは知ってるよ。
っていうかもう“リゾナントレッド”(自称)久住小春=相撲取りて設定でいくわけ。いや、暑いってここはそういう場面じゃないからね、カメちゃん。
責められたくなけりゃ最初からすんなっつーの。 れいな、お前ヘタレのくせしてそんな熱血キャラ演じるなよ、大体自分の似顔絵のタトー入れてもらって、嬉しいって、頭悪いの丸出しだろうが。
いるよ、“リゾナントレッド”(自称)久住小春はお前の心の中だけじゃなくリアルに存在するよ、もう故人設定はやめてやってくれ。 無念を晴らすって謹慎が解けたら自分で晴らすよ、きっと。手抜き言うなーーー」
やり終えた、自分は為すべきことを成し遂げたという満足感が魔女を包む。 もう帰ろうかなという気持ちさえ浮かぶ。
しかし、リゾナンターの怒りは収まらなかった。むしろ燃え上がる一方だった。
81 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 00:36:31.80 0
「許せない」 「逃がさないんだから」
口々に呟きながら、戦闘態勢に入っていく。
その様子を見て魔女も、血を見ずに避けられないことを悟る。
「まあいい、結局はこうなるってわけだ。 お前ら、マッドドッグスの根性見せたれよ」
「イィィーーーーッ」
両者が激突しようかという寸前に歩み出たものがいる。
リゾナンターのリンリンだった。
「高橋さん、ここは私に任せてクダサイ。 悪い魔女は火焙りの刑と昔から決マッテマス」
リンリンの手には“リゾナントレッド”(自称)久住小春の名古屋場所謹慎・休場を報じた新聞が乗っていた。
「リゾナント・ファイヤー」 メラメラと炎が立ち昇る。
「リンリン、私も手伝うよ」 亀井絵里が風を操った。
風に煽られ更に勢いを増した炎の球がリンリンの手元を離れ飛んでいった。
魔女のいる場所から、かなり離れた場所へ。
「あれ、おかしいな」 首を傾げる絵里。
「ドンマイ、ドンマイです。 火種ならいくらでもアリマスから」
「そうだね、絵里頑張るよ」
…おい、ちょっと待て、何か音がするぞ
魔女の耳は確かに捉えていた。 パチパチと何かが弾けるような音を。
口々に呟きながら、戦闘態勢に入っていく。
その様子を見て魔女も、血を見ずに避けられないことを悟る。
「まあいい、結局はこうなるってわけだ。 お前ら、マッドドッグスの根性見せたれよ」
「イィィーーーーッ」
両者が激突しようかという寸前に歩み出たものがいる。
リゾナンターのリンリンだった。
「高橋さん、ここは私に任せてクダサイ。 悪い魔女は火焙りの刑と昔から決マッテマス」
リンリンの手には“リゾナントレッド”(自称)久住小春の名古屋場所謹慎・休場を報じた新聞が乗っていた。
「リゾナント・ファイヤー」 メラメラと炎が立ち昇る。
「リンリン、私も手伝うよ」 亀井絵里が風を操った。
風に煽られ更に勢いを増した炎の球がリンリンの手元を離れ飛んでいった。
魔女のいる場所から、かなり離れた場所へ。
「あれ、おかしいな」 首を傾げる絵里。
「ドンマイ、ドンマイです。 火種ならいくらでもアリマスから」
「そうだね、絵里頑張るよ」
…おい、ちょっと待て、何か音がするぞ
魔女の耳は確かに捉えていた。 パチパチと何かが弾けるような音を。
82 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 00:37:41.58 0
魔女は今回の任務の前に組織の長であるダークネスから直命を受けた時のことを思い浮かべる。
* * *
「いいか、ミティ。 今回の任務はあくまで××一丁目の住人たちが自分たちの町が危機に陥った時にどんな風に協力して対処をするか。
その行動パターンを調査・分析するのが最重要目的だ。 町や住民に与える直接的な被害は最小限に抑えるのだ。」
「そんなの美貴つまんな~い。 盛大にぶっ壊しちゃいましょうよん、ダークネス様」
「ええい、猫なで声をしても無駄じゃ。 あの町はいずれワシのモノになる。 自分のモノを壊す馬鹿もおらんだろう」
「ちぇっ」
「よいか、ワシの申したことをくれぐれも忘れるでないぞ。 もし今回の作戦で××一丁目の住民やその財産に甚大な被害が出たその時は…」
「その時は…」
「死刑!!」
身体をひねり己の尻をミティの方に突き出し、両手の人差し指でミティの顔を指差しながら言ったものだった。
* * *
…やべーよ、やべーよ。 家が燃えちゃうよ。
いやまあアタシが手を下したわけじゃないし、他人の家だから、全然いいんだけど。
でもダークネスのおっさんは怒るだろうな。
あれはリゾナンターのやつらの仕業ですって言って信じてもらえるか、どうか。
結界を本格的に張っちまったから、アジトからのモニタリングもされてねえだろうし。
死刑はともかく、減給処分は確実だな。
魔女は今回の任務の前に組織の長であるダークネスから直命を受けた時のことを思い浮かべる。
* * *
「いいか、ミティ。 今回の任務はあくまで××一丁目の住人たちが自分たちの町が危機に陥った時にどんな風に協力して対処をするか。
その行動パターンを調査・分析するのが最重要目的だ。 町や住民に与える直接的な被害は最小限に抑えるのだ。」
「そんなの美貴つまんな~い。 盛大にぶっ壊しちゃいましょうよん、ダークネス様」
「ええい、猫なで声をしても無駄じゃ。 あの町はいずれワシのモノになる。 自分のモノを壊す馬鹿もおらんだろう」
「ちぇっ」
「よいか、ワシの申したことをくれぐれも忘れるでないぞ。 もし今回の作戦で××一丁目の住民やその財産に甚大な被害が出たその時は…」
「その時は…」
「死刑!!」
身体をひねり己の尻をミティの方に突き出し、両手の人差し指でミティの顔を指差しながら言ったものだった。
* * *
…やべーよ、やべーよ。 家が燃えちゃうよ。
いやまあアタシが手を下したわけじゃないし、他人の家だから、全然いいんだけど。
でもダークネスのおっさんは怒るだろうな。
あれはリゾナンターのやつらの仕業ですって言って信じてもらえるか、どうか。
結界を本格的に張っちまったから、アジトからのモニタリングもされてねえだろうし。
死刑はともかく、減給処分は確実だな。
83 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 00:39:35.24 0
ならいっそのことダークネスに反旗を翻すか。
いつかはやろうと心の中に秘めていたが。
単なる巨乳好きのおっさんに過ぎないダークネス個人の首は取ろうと思えばいつでも取れる。
問題はその後だ。
曲者揃いの幹部連中がアタシを放って置かないだろう。
首領を倒した叛逆者を討って、自分が次の首領になろうって意気込みで次々に掛かってこられると流石のアタシもたまんないね。
ここはやっぱりこの火を何とかして、この場を収めるのが得策か。
「オイ、テメエら、何ボーっと突っ立ってんだよ」
「え、ええあーしらのこと?」
「そうだ、テメエらに言ってるんだよ。 テメエらが火を着けたんだから、テメエらで何とかしろ」
魔女の尤もな指摘に動き出すリゾナンターだったが、リーダーを筆頭に右往左往するばかりだった。
「全くどいつもこいつも役に立たない連中ばかりだな。 一人ぐらいこんな時に役に立つ能力者はいねえのかよ」
魔女の言葉に一人の少女が名乗りを上げた。
「私が水守の力で」 リゾナントパープルこと光井愛佳だった。
「おお、それは心強い」
「ところで、水守の力ってどうしたら顕現するんでしょうかね」
「帰れ」
すごすごと後列に戻る愛佳。
「HAHAHA、しょうがないですね。 どうやら私の出番みたいデスね」
いつかはやろうと心の中に秘めていたが。
単なる巨乳好きのおっさんに過ぎないダークネス個人の首は取ろうと思えばいつでも取れる。
問題はその後だ。
曲者揃いの幹部連中がアタシを放って置かないだろう。
首領を倒した叛逆者を討って、自分が次の首領になろうって意気込みで次々に掛かってこられると流石のアタシもたまんないね。
ここはやっぱりこの火を何とかして、この場を収めるのが得策か。
「オイ、テメエら、何ボーっと突っ立ってんだよ」
「え、ええあーしらのこと?」
「そうだ、テメエらに言ってるんだよ。 テメエらが火を着けたんだから、テメエらで何とかしろ」
魔女の尤もな指摘に動き出すリゾナンターだったが、リーダーを筆頭に右往左往するばかりだった。
「全くどいつもこいつも役に立たない連中ばかりだな。 一人ぐらいこんな時に役に立つ能力者はいねえのかよ」
魔女の言葉に一人の少女が名乗りを上げた。
「私が水守の力で」 リゾナントパープルこと光井愛佳だった。
「おお、それは心強い」
「ところで、水守の力ってどうしたら顕現するんでしょうかね」
「帰れ」
すごすごと後列に戻る愛佳。
「HAHAHA、しょうがないですね。 どうやら私の出番みたいデスね」
84 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 00:40:50.43 0
「そうか、お前が何とかすんのか。 お前はやれば出来る子だって思ってたよ。 よくよく考えてみればお前が原因なんだけど、その点はこの際追求しないから」
「どうもデス。 私が中国で神獣の密猟者を摘発する任務に就イテイタ時、追イツメタ密猟者が苦し紛れに山林に火をツケタことがアリました」
「そっか、お前は色んな訓練や経験を踏んでるからな、それでその時はどうしたんだ」
「ハイ、密猟者の放火で山火事が起コッタとき、類焼を防グ為に前もって火の進路の草木を焼キ払イマシタ。 つまり、発火!!!!」
「おい、お前らこの放火犯を抑えとけ!!」
類焼を防ぐ為に火元近辺の家屋を燃やそうとしたリンリンを必死で制止すると、リゾナンターに引き渡す。
ジュンジュンに抑えられながら、「発火、発火」と繰り返すリンリンを横目に見ながら、魔女は決意した。
こうなったら、自分で何とかするしかないと。
「マッドドッグス、整列。 二列縦隊になれ」
自分の部下たちを指揮して消火に当たることにした。
「いいか、バケツリレーだ。 バケツはその辺の家から調達しろ。
水は一杯に入れるんじゃねえ。 三分の二程度の量に抑えて放水の回転を早くするんだ」
魔女の的確な指示と黒タイツの活躍の甲斐もあって、火は燃え広がる前に消し止められた。
被害は家の壁を少し焼いた程度で済んだ。
…この程度なら、ダークネスのオッサンも大目に見てくれるだろう。
って悪の組織が消火活動をするなんて何かおかしくねえか。
安堵の息を吐きながら、辺りを窺うと家々の明かりが点けられ、人が起きてくる気配がする。
「どうもデス。 私が中国で神獣の密猟者を摘発する任務に就イテイタ時、追イツメタ密猟者が苦し紛れに山林に火をツケタことがアリました」
「そっか、お前は色んな訓練や経験を踏んでるからな、それでその時はどうしたんだ」
「ハイ、密猟者の放火で山火事が起コッタとき、類焼を防グ為に前もって火の進路の草木を焼キ払イマシタ。 つまり、発火!!!!」
「おい、お前らこの放火犯を抑えとけ!!」
類焼を防ぐ為に火元近辺の家屋を燃やそうとしたリンリンを必死で制止すると、リゾナンターに引き渡す。
ジュンジュンに抑えられながら、「発火、発火」と繰り返すリンリンを横目に見ながら、魔女は決意した。
こうなったら、自分で何とかするしかないと。
「マッドドッグス、整列。 二列縦隊になれ」
自分の部下たちを指揮して消火に当たることにした。
「いいか、バケツリレーだ。 バケツはその辺の家から調達しろ。
水は一杯に入れるんじゃねえ。 三分の二程度の量に抑えて放水の回転を早くするんだ」
魔女の的確な指示と黒タイツの活躍の甲斐もあって、火は燃え広がる前に消し止められた。
被害は家の壁を少し焼いた程度で済んだ。
…この程度なら、ダークネスのオッサンも大目に見てくれるだろう。
って悪の組織が消火活動をするなんて何かおかしくねえか。
安堵の息を吐きながら、辺りを窺うと家々の明かりが点けられ、人が起きてくる気配がする。
85 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 00:42:11.58 0
…どうやら潮時か。
黒タイツ戦闘員はバケツリレーで体力を消耗して、戦闘力を著しく減少している。
一方のリゾナンターも毒気を抜かれた様子だ。
更に言えば悪の組織が消火活動を行ったことを住人たちに知られたら今後の活動に差し障る。
そう考えた魔女は撤収を決意した。
「悪運の強い奴らめ、今日のところは引いてやるが今度遭ったら只じゃおかないよ」
悪玉が去り際に残す定番中の定番の台詞を残して去ろうとしたが…。
「ちょっと待ちなさい」
聞き覚えのない声に呼び止められた。
声の主はパジャマ姿の老婦人だった。
髪の毛の色は真っ白で、魔女にとって祖母にあたるぐらいの年齢だろうか。
「これは、あなたたちの仕業なの」
老婦人が指差したのは、魔女率いる黒タイツ部隊が消火活動を行った跡だった。
してみると、その家の住人だろうか。
自分たちの善行を知られたのが、照れくさくなった魔女は「まあな」と言ってその場を立ち去ろうとした。
「一体、どういうつもりなの、あなたたちは。 こんな夜中に人の家に火をつけるなんて」
老婦人の口から自分たちを難詰する言葉が出てきたのに、愕然とする魔女。
…えっ、アタシたちが放火したと思われてる?
「いや、これは違う。 これはあいつらが…」
そう言ってリゾナンターを指差そうとした魔女は愕然とした。
黒タイツ戦闘員はバケツリレーで体力を消耗して、戦闘力を著しく減少している。
一方のリゾナンターも毒気を抜かれた様子だ。
更に言えば悪の組織が消火活動を行ったことを住人たちに知られたら今後の活動に差し障る。
そう考えた魔女は撤収を決意した。
「悪運の強い奴らめ、今日のところは引いてやるが今度遭ったら只じゃおかないよ」
悪玉が去り際に残す定番中の定番の台詞を残して去ろうとしたが…。
「ちょっと待ちなさい」
聞き覚えのない声に呼び止められた。
声の主はパジャマ姿の老婦人だった。
髪の毛の色は真っ白で、魔女にとって祖母にあたるぐらいの年齢だろうか。
「これは、あなたたちの仕業なの」
老婦人が指差したのは、魔女率いる黒タイツ部隊が消火活動を行った跡だった。
してみると、その家の住人だろうか。
自分たちの善行を知られたのが、照れくさくなった魔女は「まあな」と言ってその場を立ち去ろうとした。
「一体、どういうつもりなの、あなたたちは。 こんな夜中に人の家に火をつけるなんて」
老婦人の口から自分たちを難詰する言葉が出てきたのに、愕然とする魔女。
…えっ、アタシたちが放火したと思われてる?
「いや、これは違う。 これはあいつらが…」
そう言ってリゾナンターを指差そうとした魔女は愕然とした。
86 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 00:43:54.29 0
87 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 01:58:58.66 0
…いない、奴らがいない。
ボヤ騒ぎの元凶とも言うべきリゾナンターがいないのだ。
…野郎、何処へバックレやがった。
どうやら起き出して表に出てきた住人に紛れて姿を隠してるようだ。
「あのですね、お母さん。 少し誤解があるようですが…ヒィッ」
「あなたなんかにお母さんなんて呼ばれる筋合いはありません!!」
気がつけば老婦人に頬を打たれていた。
予想だにしなかった相手からの攻撃だったので、ノーガードで受けてしまった。
脳が少し揺れたのか、一瞬ふらつき、頬が熱くなってきた。
「イイーーーッ」
指揮官の受難に驚いたのか、老婦人に迫ろうとした黒タイツ戦闘員を、「止めな」と制止する。
…闇に堕ちた。 悪魔に魂も売った。
でも何があっても絶対に越えてはいけない一線があることは覚えている。
自よりも遥かに年上、ばあちゃんと呼んでいいくらいの人を殴るなんて、やっちゃあいけない。
「落ち着いてください、ヒイイ」
「家に火をつけられて落ち着いてなんかいられますか 」
「ですから、これはアタシたちがやったことじゃなく、ヒィィ」
「逃げるつもり? そうやって自分たちのしたことに向きあわないで逃げるつもりなの」
ボヤ騒ぎの元凶とも言うべきリゾナンターがいないのだ。
…野郎、何処へバックレやがった。
どうやら起き出して表に出てきた住人に紛れて姿を隠してるようだ。
「あのですね、お母さん。 少し誤解があるようですが…ヒィッ」
「あなたなんかにお母さんなんて呼ばれる筋合いはありません!!」
気がつけば老婦人に頬を打たれていた。
予想だにしなかった相手からの攻撃だったので、ノーガードで受けてしまった。
脳が少し揺れたのか、一瞬ふらつき、頬が熱くなってきた。
「イイーーーッ」
指揮官の受難に驚いたのか、老婦人に迫ろうとした黒タイツ戦闘員を、「止めな」と制止する。
…闇に堕ちた。 悪魔に魂も売った。
でも何があっても絶対に越えてはいけない一線があることは覚えている。
自よりも遥かに年上、ばあちゃんと呼んでいいくらいの人を殴るなんて、やっちゃあいけない。
「落ち着いてください、ヒイイ」
「家に火をつけられて落ち着いてなんかいられますか 」
「ですから、これはアタシたちがやったことじゃなく、ヒィィ」
「逃げるつもり? そうやって自分たちのしたことに向きあわないで逃げるつもりなの」
88 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 01:59:48.34 0
「わかってください、お母さ…ヒィィ」
「イィィーッ」(ミティ様、大丈夫ですか)
「イィーー」(このババア、ただじゃおかねえぞ)
「お前ら、絶対に手を出すんじゃないぞ」
散々頬を打たれたことで、ある程度痛みへの耐性が出来た。
ここは落ち着いて事情を説明して、誤解を解こう。
「確かにこの町の家を色々荒らしたのはアタシたちのの仕業ですが、決してふざけたわけじゃありません。 これがアタシたちの仕事なんです」
「仕事ですって?」
老婦人が静かに、しかし力強く魔女の目を見つめる。
…よし、やっと落ち着いて話が出来そうだ。
「詳しい事情は申せませんが…」
「私の夫は仕事一筋の会社人間でした」
魔女の言葉が終わらないうちに、切々と語りだす老婦人。 話の腰を折られ軽く転ける魔女。
「…人間でした。
働いて、働いて、働くことが生きがいのような人間でした。
最近の人たちからは考えられないでしょうけど、私が最初の子供を授かって産気づいたときも、私を病院に連れてってそのまま出勤する。
そんな人でした。 いえ、あの人が特別なんじゃない。 そういう時代だったんでしょうね。 子供の入学式、父の日の授業参観、卒業式。
そんな行事よりも会社の方を優先する、そういう人でした」
「真面目な旦那様だったんですね」 老婦人の歓心を買おうと敬語を使い出した魔女だったが、婦人は気にも留めず自分の世界に没入していく。
「イィィーッ」(ミティ様、大丈夫ですか)
「イィーー」(このババア、ただじゃおかねえぞ)
「お前ら、絶対に手を出すんじゃないぞ」
散々頬を打たれたことで、ある程度痛みへの耐性が出来た。
ここは落ち着いて事情を説明して、誤解を解こう。
「確かにこの町の家を色々荒らしたのはアタシたちのの仕業ですが、決してふざけたわけじゃありません。 これがアタシたちの仕事なんです」
「仕事ですって?」
老婦人が静かに、しかし力強く魔女の目を見つめる。
…よし、やっと落ち着いて話が出来そうだ。
「詳しい事情は申せませんが…」
「私の夫は仕事一筋の会社人間でした」
魔女の言葉が終わらないうちに、切々と語りだす老婦人。 話の腰を折られ軽く転ける魔女。
「…人間でした。
働いて、働いて、働くことが生きがいのような人間でした。
最近の人たちからは考えられないでしょうけど、私が最初の子供を授かって産気づいたときも、私を病院に連れてってそのまま出勤する。
そんな人でした。 いえ、あの人が特別なんじゃない。 そういう時代だったんでしょうね。 子供の入学式、父の日の授業参観、卒業式。
そんな行事よりも会社の方を優先する、そういう人でした」
「真面目な旦那様だったんですね」 老婦人の歓心を買おうと敬語を使い出した魔女だったが、婦人は気にも留めず自分の世界に没入していく。
89 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 02:00:34.16 0
「夫が家族の為に働いてくれていることはわかっているつもりでした。
ですが、休日さえ仕事の為に費やすそんな夫を見て、私たち夫婦の間にギクシャクした空気が生まれてきました。
結婚当初は、出勤する夫に『行ってらっしゃい』って声をかけていた私も、いつしか無言で送り出すようになっていました。…そう、あの朝も」
「まあ、そういうのってありがちですよね」
お座なりに答えながら、会話を打ち止めして、その場を離れる契機を探ろうとする魔女だったが、
付近の家々から起き出してきた住人の人垣が現場を囲み容易に離脱できない雰囲気だった。
人垣の中にはリゾナンターの姿も見られた。
リーダーの愛は「泣かせる話やのう」と目を潤ませていた。
傍らでは新垣里沙がハンカチで愛の目を拭っている。
…あの馬鹿が。
かっとして二人のいる方に向かおうとする魔女。
「…会社から夫が倒れたという知らせが入ったのは、昼過ぎのことでした」
…ひぃ、重いよ、物凄く重いよ、ばあちゃんの話。
「あの人ったら、昼食の時間もそこそこに午後からの仕事が円滑に進むように段取りをしていたみたいでした。
それを聞いた私は、あの人らしいなと思いました。 結局あの人はそのまま意識を取り戻すことがありませんでした。
仕事好きのあの人にとっては本望な最期だなと思いました。 葬儀はあっという間に終わりました。
その後整理をしながら、私は我が家には蓄えらしい蓄えがないことに気づきました。
子供たちの学資、親戚の事業への援助。
私は家のローンが支払えないのではないかと思った私は、ローンを組んでる銀行に相談に行きました。
そこで初めて知っりました。 夫にもしものことがあった時は、その生命保険金で家のローンが支払えるようにしてくれていたことを。
そう、この家は夫の人生そのもの。 それを燃やすのがあなた達の生業だというなら燃やすがいい。
でも、でも、でも、私も一緒に燃やしなさい」
「燃やせるかーーーーーっ」
ですが、休日さえ仕事の為に費やすそんな夫を見て、私たち夫婦の間にギクシャクした空気が生まれてきました。
結婚当初は、出勤する夫に『行ってらっしゃい』って声をかけていた私も、いつしか無言で送り出すようになっていました。…そう、あの朝も」
「まあ、そういうのってありがちですよね」
お座なりに答えながら、会話を打ち止めして、その場を離れる契機を探ろうとする魔女だったが、
付近の家々から起き出してきた住人の人垣が現場を囲み容易に離脱できない雰囲気だった。
人垣の中にはリゾナンターの姿も見られた。
リーダーの愛は「泣かせる話やのう」と目を潤ませていた。
傍らでは新垣里沙がハンカチで愛の目を拭っている。
…あの馬鹿が。
かっとして二人のいる方に向かおうとする魔女。
「…会社から夫が倒れたという知らせが入ったのは、昼過ぎのことでした」
…ひぃ、重いよ、物凄く重いよ、ばあちゃんの話。
「あの人ったら、昼食の時間もそこそこに午後からの仕事が円滑に進むように段取りをしていたみたいでした。
それを聞いた私は、あの人らしいなと思いました。 結局あの人はそのまま意識を取り戻すことがありませんでした。
仕事好きのあの人にとっては本望な最期だなと思いました。 葬儀はあっという間に終わりました。
その後整理をしながら、私は我が家には蓄えらしい蓄えがないことに気づきました。
子供たちの学資、親戚の事業への援助。
私は家のローンが支払えないのではないかと思った私は、ローンを組んでる銀行に相談に行きました。
そこで初めて知っりました。 夫にもしものことがあった時は、その生命保険金で家のローンが支払えるようにしてくれていたことを。
そう、この家は夫の人生そのもの。 それを燃やすのがあなた達の生業だというなら燃やすがいい。
でも、でも、でも、私も一緒に燃やしなさい」
「燃やせるかーーーーーっ」
90 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 02:01:48.71 0
「ゴメン、ばあちゃん。 ばあちゃんの家のボヤ騒ぎの責任の一端はアタシたちにあるけど、でも本当にアタシたちが火をつけたんじゃないんだ」
「そうやって誤魔化して、そンな風にしてずっと人生を渡っていくつもり、あなたは」
「だから、違うって」
わかってもらえないという失望感に胸を苛まれながら、老婦人を振り切ろうとする魔女だったが、老婦人は魔女の手を掴まえて離そうとしない。
「放してって」
老婦人の手を振り払おうとしたが、その所為でバランスを崩した老婦人は倒れそうになる。
…危ない。
何とか抱きとめて倒れることは防いだ。
だがその様子を見ていた××一丁目の住人の目には、魔女が老婦人に暴行を加えているように映った。
「あのアマ、年寄りに手を出したぞ」
「許セねえ、許せねえよ」
「逃がしゃしねえ」
口々に叫びながら、魔女や黒タイツ戦闘員に詰め寄っていく。
その手には家々にあった金属バット、木刀、バールのようなものが握られていた。
「お前たち……撤退!!!」
「イイイイイイーーーーーーッ!!」
「そうやって誤魔化して、そンな風にしてずっと人生を渡っていくつもり、あなたは」
「だから、違うって」
わかってもらえないという失望感に胸を苛まれながら、老婦人を振り切ろうとする魔女だったが、老婦人は魔女の手を掴まえて離そうとしない。
「放してって」
老婦人の手を振り払おうとしたが、その所為でバランスを崩した老婦人は倒れそうになる。
…危ない。
何とか抱きとめて倒れることは防いだ。
だがその様子を見ていた××一丁目の住人の目には、魔女が老婦人に暴行を加えているように映った。
「あのアマ、年寄りに手を出したぞ」
「許セねえ、許せねえよ」
「逃がしゃしねえ」
口々に叫びながら、魔女や黒タイツ戦闘員に詰め寄っていく。
その手には家々にあった金属バット、木刀、バールのようなものが握られていた。
「お前たち……撤退!!!」
「イイイイイイーーーーーーッ!!」
91 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 02:02:48.41 0
魔女にとって最大の誤算は、強固に張り巡らした結界だろう。
ダークネス本部からのモニタリングさえ阻む闇の障壁は、転送装置による脱出を不可能にした。
マッドドッグスが逃げおおせるには、結界の媒体装置となっている水晶を破壊して結界を解除するしかない。
水晶を設置した地点に向かって劇走を続けるマッドドッグスだったが、怒りに燃える住人の追撃に一人減り、二人減り、今では魔女しか残っていない。
その魔女でさえ、息は絶え絶えとなり、体中に無数の傷がついている。
「くそ、あのアマ何処行きやがった。 逃げ足の速いやつだ」
「まったくだ、あんなドレスなんか着てるくせに」
「逃がしゃしねえ、逃がしなんかしねえよ」
「どのみち逃げ場はないんだ。 もう一度虱潰しに通りをあたるんだ」
……今日は厄日だ。
遠ざかる追手の足音を耳に魔女は思った。
…戦闘員どもにはかわいそうなことをしたが、あんなやつらはいくらでも補充が効くからな。
追手を振り切ったという安堵はそんな不遜な思いを生み出す余裕を生んだ。
そして、その余裕は油断を呼んだ。
ジャリッ。
…しまった。
うっかりとたててしまった足音に気づいた追っ手。
「いたぞ!!」
カラカラに乾ききった身体から最期の一滴を搾り出しながら魔女は奔る。
この闇よ、永遠に続けと願いながら。
ダークネス本部からのモニタリングさえ阻む闇の障壁は、転送装置による脱出を不可能にした。
マッドドッグスが逃げおおせるには、結界の媒体装置となっている水晶を破壊して結界を解除するしかない。
水晶を設置した地点に向かって劇走を続けるマッドドッグスだったが、怒りに燃える住人の追撃に一人減り、二人減り、今では魔女しか残っていない。
その魔女でさえ、息は絶え絶えとなり、体中に無数の傷がついている。
「くそ、あのアマ何処行きやがった。 逃げ足の速いやつだ」
「まったくだ、あんなドレスなんか着てるくせに」
「逃がしゃしねえ、逃がしなんかしねえよ」
「どのみち逃げ場はないんだ。 もう一度虱潰しに通りをあたるんだ」
……今日は厄日だ。
遠ざかる追手の足音を耳に魔女は思った。
…戦闘員どもにはかわいそうなことをしたが、あんなやつらはいくらでも補充が効くからな。
追手を振り切ったという安堵はそんな不遜な思いを生み出す余裕を生んだ。
そして、その余裕は油断を呼んだ。
ジャリッ。
…しまった。
うっかりとたててしまった足音に気づいた追っ手。
「いたぞ!!」
カラカラに乾ききった身体から最期の一滴を搾り出しながら魔女は奔る。
この闇よ、永遠に続けと願いながら。
92 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 02:05:43.49 0
93 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 02:13:26.81 0
下げまくったので最後に上げてホゼナント
94 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 06:14:36.18 0
起きるやよー
95 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 08:17:31.42 O
暑イィー
ミティ様読みたイィィー
時間がなイィィーーッ
ミティ様読みたイィィー
時間がなイィィーーッ
96 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 09:14:31.38 0
97 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 11:59:40.99 0
シュールだねえ
98 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 12:18:45.99 0
作者のミティ様に対する愛情の深さが窺われますね
続編に期待
続編に期待
99 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 12:20:16.84 0
>>92
まさかのガキデカwww
まさかのガキデカwww
100 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 12:27:36.36 0
>>90
バールのようなものww
バールのようなものww
101 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 14:34:44.07 0
102 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 16:38:35.19 O
夜に読むまで置いといて!
103 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 18:31:09.23 0
只今りぞ
104 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 18:56:22.79 0
>>92
川#'v')<長い
「燃やせるかーーーーーっ」を言わせるための前振りの長すぎ具合にめっちゃ笑いました
冒頭で煽った内容が明らかになり そしてそれが繰り返されるラスト……無駄に演出凝っとるw
ほんとミティ様を愛しているんだなと
80,90年代サブカルの小ネタとやらはどれがそうなのか分かりませんでしたが楽しませていただきました
川#'v')<長い
「燃やせるかーーーーーっ」を言わせるための前振りの長すぎ具合にめっちゃ笑いました
冒頭で煽った内容が明らかになり そしてそれが繰り返されるラスト……無駄に演出凝っとるw
ほんとミティ様を愛しているんだなと
80,90年代サブカルの小ネタとやらはどれがそうなのか分かりませんでしたが楽しませていただきました
105 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 19:15:17.43 0
>>92
老婦人w良いキャラだねw
老婦人w良いキャラだねw
108 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 21:53:52.07 0
俺の部屋のミティはリモコン一つで冷やしてくれるぜ
えりりんは旧式だからボタン押してあげないと動かないけど
えりりんは旧式だからボタン押してあげないと動かないけど
109 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 22:19:12.38 0
110 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 22:35:36.00 0
「マルシェ!」
「やっほ~れいな、元気ぃ?」
いつからそこにいたのだろうか、マルシェは窓枠に寄り掛かって二人を見ていた
「れいな、この装置覚えてる?『グラビティ・カーテン』。前に一度使ったんだよね~」
マルシェは左手に装着した機械を月の光で見えるように掲げてれいなに見せびらかした
「一度病院の屋上で使ったあの装置をですね、小型化してみました。今度は個人の動きを制限できるように改造しました」
「そんな解説はいらんと!何しに来たと!」
マルシェは白衣のポケットから手袋を取り出しはめながら、倒れたままの二人へと近づいてきた
「そんな恰好で強がりいうんですか?まったく、あなたは全然成長しないですね」
「な、何を言うと!!もしかして愛ちゃん達の記憶を奪っ…」
そこまで言いかけたところで向かい合わせの状態で倒れている雅が声を震わせ会話に割って入ってきた。
「た、田中さんこの人とどういう関係なんですか?」
れいなは雅も倒れている、そのことを思い出したかのようにマルシェに向かって大声で叫んだ
「マルシェ、この子には触るな!ミヤはれいなと無関係っちゃ!」
「た、田中さん?」
「・・・大丈夫、あいつの目的はれいなやけん。それになんかあったられいなが守るとよ」
小さく雅にだけ聞こえるようにれいなは優しく声をかけた
「ふぅん、れいなも大人になったんだね。『リゾナンター』風に言えば『守るものが出来た』みたいな感じですかね
大丈夫ですよ、その子にはさわりませんから。約束してあげますよ、今は」
そういいながらマルシェはれいなの横にまで来て、しゃがみ込んだ
左手に着けている装置のボタンをパチパチをいじりながらマルシェは更に話し続ける
「その代わり、交渉を求めます。今から、この重力装置を解除します
でも、5秒間だけは絶対に動かない。そして、その後、この手袋を両手につけてください」
マルシェは黒革の手袋をれいなに見えるようにし、じっと眼を見つめた
「わ、わかったと。解除しても動かんし、その手袋も付ける。だから雅には手をださないでほしいと!」
「た、田中さん」
「れいなは大丈夫やって、泣きそうな顔をするとれいなまで泣きそうになるっちゃ。やめると」
「やっほ~れいな、元気ぃ?」
いつからそこにいたのだろうか、マルシェは窓枠に寄り掛かって二人を見ていた
「れいな、この装置覚えてる?『グラビティ・カーテン』。前に一度使ったんだよね~」
マルシェは左手に装着した機械を月の光で見えるように掲げてれいなに見せびらかした
「一度病院の屋上で使ったあの装置をですね、小型化してみました。今度は個人の動きを制限できるように改造しました」
「そんな解説はいらんと!何しに来たと!」
マルシェは白衣のポケットから手袋を取り出しはめながら、倒れたままの二人へと近づいてきた
「そんな恰好で強がりいうんですか?まったく、あなたは全然成長しないですね」
「な、何を言うと!!もしかして愛ちゃん達の記憶を奪っ…」
そこまで言いかけたところで向かい合わせの状態で倒れている雅が声を震わせ会話に割って入ってきた。
「た、田中さんこの人とどういう関係なんですか?」
れいなは雅も倒れている、そのことを思い出したかのようにマルシェに向かって大声で叫んだ
「マルシェ、この子には触るな!ミヤはれいなと無関係っちゃ!」
「た、田中さん?」
「・・・大丈夫、あいつの目的はれいなやけん。それになんかあったられいなが守るとよ」
小さく雅にだけ聞こえるようにれいなは優しく声をかけた
「ふぅん、れいなも大人になったんだね。『リゾナンター』風に言えば『守るものが出来た』みたいな感じですかね
大丈夫ですよ、その子にはさわりませんから。約束してあげますよ、今は」
そういいながらマルシェはれいなの横にまで来て、しゃがみ込んだ
左手に着けている装置のボタンをパチパチをいじりながらマルシェは更に話し続ける
「その代わり、交渉を求めます。今から、この重力装置を解除します
でも、5秒間だけは絶対に動かない。そして、その後、この手袋を両手につけてください」
マルシェは黒革の手袋をれいなに見えるようにし、じっと眼を見つめた
「わ、わかったと。解除しても動かんし、その手袋も付ける。だから雅には手をださないでほしいと!」
「た、田中さん」
「れいなは大丈夫やって、泣きそうな顔をするとれいなまで泣きそうになるっちゃ。やめると」
111 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 22:37:04.20 0
れいながマルシェの方を向き直ったのを確認してマルシェは「いくよ」と解除をする合図を送った
装置の点滅していたライトの色が赤から青になるとれいなを縛っていた力が消え、不思議と軽く感じた
れいなが「1,2・・・」とカウントダウンを開始すると、マルシェはそんなれいなの体を軽々と担ぎあげた
「な、マルシェ、こんなに力があったと?」
「そんなわけない、でしょう!」
マルシェがそういいながられいなを思いっきり遠くへと両手で放り投げた
ふわふわとゆっくりと紙風船のような動きでれいなは飛んでいき、すとんと音を立てることなく着地した。
マルシェは目を丸くして驚いているれいなに近づいていった。
「この装置のおかげです。覚えていないんですね…それじゃ、れいな、約束通りにこの手袋付けてね」
マルシェはれいなに先ほど見せた手袋を渡した。
「マルシェ確認するとよ。手袋を付ければいいとね。そうすればミヤに触らんとね」
「はい、その約束は守ります」
頬笑みを浮かべているマルシェを睨みながられいなが尋ねる
「・・・この手袋にも仕掛けがあるんやろ」
「おや?どうしてそう思うんですか?」
「お前が渡すもんだからっちゃ・・・でも、ミヤのためなら仕方ないと」
「そうそう、それでいいんですよ」
れいなはしぶしぶ手袋をはめ、マルシェに見えるように手を上げた
「これでいいと?」
「はい、OKです。れいな、聞き分けあるいい子になりましたね」
「マルシェ、しっかり確認してほしいと。もっと近づいてほしいっちゃ。
・・・ほら、これでどうかいな!!」
最後の言葉を告げると同時にれいなは蹴りをはらった
マルシェの腹に見事に当たり、たまらずマルシェは二、三歩ほどふらめいた
その隙をついてれいなはマルシェを後ろから羽交い締めをかけ、身動きとれないようにした
「形勢逆転っちゃね。さあ、ミヤを自由にすると」
装置の点滅していたライトの色が赤から青になるとれいなを縛っていた力が消え、不思議と軽く感じた
れいなが「1,2・・・」とカウントダウンを開始すると、マルシェはそんなれいなの体を軽々と担ぎあげた
「な、マルシェ、こんなに力があったと?」
「そんなわけない、でしょう!」
マルシェがそういいながられいなを思いっきり遠くへと両手で放り投げた
ふわふわとゆっくりと紙風船のような動きでれいなは飛んでいき、すとんと音を立てることなく着地した。
マルシェは目を丸くして驚いているれいなに近づいていった。
「この装置のおかげです。覚えていないんですね…それじゃ、れいな、約束通りにこの手袋付けてね」
マルシェはれいなに先ほど見せた手袋を渡した。
「マルシェ確認するとよ。手袋を付ければいいとね。そうすればミヤに触らんとね」
「はい、その約束は守ります」
頬笑みを浮かべているマルシェを睨みながられいなが尋ねる
「・・・この手袋にも仕掛けがあるんやろ」
「おや?どうしてそう思うんですか?」
「お前が渡すもんだからっちゃ・・・でも、ミヤのためなら仕方ないと」
「そうそう、それでいいんですよ」
れいなはしぶしぶ手袋をはめ、マルシェに見えるように手を上げた
「これでいいと?」
「はい、OKです。れいな、聞き分けあるいい子になりましたね」
「マルシェ、しっかり確認してほしいと。もっと近づいてほしいっちゃ。
・・・ほら、これでどうかいな!!」
最後の言葉を告げると同時にれいなは蹴りをはらった
マルシェの腹に見事に当たり、たまらずマルシェは二、三歩ほどふらめいた
その隙をついてれいなはマルシェを後ろから羽交い締めをかけ、身動きとれないようにした
「形勢逆転っちゃね。さあ、ミヤを自由にすると」
112 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 22:38:26.61 0
「イタタ・・・ちょっと、れいな。締める力が強すぎますよ」
「これくらい締めないとオマエがなにするかわからんっちゃろ!ちょうどれいなもお前らに用があるとよ」
れいなが近距離で大声で叫んでいるため、耳鳴りを感じながらマルシェはれいなの方を振り返った
「・・・れいな、ちょっと勘違いしていないかな?」
「何を言うとると!お前が愛ちゃん達の記憶を消したっちゃろ!」
そこでれいなは奇妙なことに気がついた
「あ、あれ、マルシェ、その手袋、れーなにつけさせたのと同じ?」
れいなの視線の先には振りほどこうともせずじっとしているマルシェの両手にはめられた黒い革手袋
「なんでマルシェお前もその手袋をつけていると!わかったっちゃ、この手袋をつけると能力がマルシェに移る!!」
「そんなわけないでしょ。そんなことできたら、もっと前に奪いに来てるから」
身動きとれないように押さえられながらマルシェは首だけをれいなの方に向けてため息をつきながら言った
「これはね、ちょっとした機能が付いただけの普通の革手袋だよ」
「そんなことよりも、マルシェ、辛いやろ?離して欲しければミヤを解放すると!」」
「…手袋をつけているんだったら考えてあげるよ。大丈夫れいなの体に悪影響は与えないから
本当にそれはただ私かられいなへのプレゼントと思ってもらっても構わないくらいのものだから」
「・・・じゃあ、ありがたくもらうと。意外とこのデザイン嫌いじゃないと」
「やっぱりれいなに気にいられると思ったんだよね。そのデザインならね」
余裕の笑みを浮かべマルシェが言う
「田中さん、早くその人から離れてください!危険な人なんでしょ。ミヤのことはほっといていいですから」
「そんなわけにいかんと!ミヤを先に逃がしてから今日こそ決着をつけると!」
れいなはゆっくりと押さえていたマルシェを自由にし、マルシェは装置を動かし雅を解放した
「はい、解除しましたよ。さて、今日はれいな、あなたに用はないのでそこをどいてください」
しかしれいなは動かない。なぜなら…
「待つっちゃ、マルシェ。まださっきの答えを聞いていないっっちゃ」
「なんでしたっけ?」
「だからお前らダークネスが愛ちゃん達の記憶を消したことっちゃ!知らないとはいわせないとよ!」
「これくらい締めないとオマエがなにするかわからんっちゃろ!ちょうどれいなもお前らに用があるとよ」
れいなが近距離で大声で叫んでいるため、耳鳴りを感じながらマルシェはれいなの方を振り返った
「・・・れいな、ちょっと勘違いしていないかな?」
「何を言うとると!お前が愛ちゃん達の記憶を消したっちゃろ!」
そこでれいなは奇妙なことに気がついた
「あ、あれ、マルシェ、その手袋、れーなにつけさせたのと同じ?」
れいなの視線の先には振りほどこうともせずじっとしているマルシェの両手にはめられた黒い革手袋
「なんでマルシェお前もその手袋をつけていると!わかったっちゃ、この手袋をつけると能力がマルシェに移る!!」
「そんなわけないでしょ。そんなことできたら、もっと前に奪いに来てるから」
身動きとれないように押さえられながらマルシェは首だけをれいなの方に向けてため息をつきながら言った
「これはね、ちょっとした機能が付いただけの普通の革手袋だよ」
「そんなことよりも、マルシェ、辛いやろ?離して欲しければミヤを解放すると!」」
「…手袋をつけているんだったら考えてあげるよ。大丈夫れいなの体に悪影響は与えないから
本当にそれはただ私かられいなへのプレゼントと思ってもらっても構わないくらいのものだから」
「・・・じゃあ、ありがたくもらうと。意外とこのデザイン嫌いじゃないと」
「やっぱりれいなに気にいられると思ったんだよね。そのデザインならね」
余裕の笑みを浮かべマルシェが言う
「田中さん、早くその人から離れてください!危険な人なんでしょ。ミヤのことはほっといていいですから」
「そんなわけにいかんと!ミヤを先に逃がしてから今日こそ決着をつけると!」
れいなはゆっくりと押さえていたマルシェを自由にし、マルシェは装置を動かし雅を解放した
「はい、解除しましたよ。さて、今日はれいな、あなたに用はないのでそこをどいてください」
しかしれいなは動かない。なぜなら…
「待つっちゃ、マルシェ。まださっきの答えを聞いていないっっちゃ」
「なんでしたっけ?」
「だからお前らダークネスが愛ちゃん達の記憶を消したことっちゃ!知らないとはいわせないとよ!」
113 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 22:40:02.47 0
マルシェは頭をかきながら言おうか言うまいかと、一旦逡巡した後にゆっくりと言った
「ふぅ。そのことで今日、私はここに来たんだよね」
「だったらすぐにみんなの記憶を戻すと!マルシェ、オマエ一人なられいなだけで十分相手になるとよ!」
「だ、か、ら、今日はれいなに用がないんだってば」
「はぁ?何いうとると?意味わからんとよ」
「・・・数日前、ダークネスの小部隊があなた達によって活動を妨害されました」
「妨害ってそんな言い方するな!れいなたちは正義のために!」
「そして、その同じ場所で私の上司に当たる幹部が記憶を失いました」
「は?何言いだしていると?」
「その人はうちのボスから仕事を請け負っていました。ある人物について調査せよという」
「それをれいなに言ってどうすると?」
「私はその記憶を消された上司に愚痴をこぼされました
『なんで、幹部ともあろうおいらがこんな仕事しないといけないのか』と」
「で、今度はそれをれいなに愚痴ろうとしに来たと?」
れいなが茶々をいれると、マルシェが珍しく睨み返した
「違います。その調査せよと指示された人物の名前は『夏焼雅』」
「・・・は?なんでお前らダークネスがミヤのことを調べたと?」
「あの子さ、れいなの弟子なんだよね?あくまでも自称だけど」
「弟子じゃないと!昔の仲間っちゃ!」
弟子という上下関係で繋がれた仲間でないことを強調するように声を荒げるれいな
「しかし、これでわかったと!ダークネス、お前らがミヤのことを狙っていることを!ミヤ!!」
れいなは振り向いて雅に声をかけた
「は、はい!」
「れいなのそばから離れるんじゃないとよ!ミヤはれいなが守ると!
…もうこれ以上誰も失いたくないと」
最後の言葉は自分自身に言い聞かせるようにか細い声で放たれた
「ふぅ。そのことで今日、私はここに来たんだよね」
「だったらすぐにみんなの記憶を戻すと!マルシェ、オマエ一人なられいなだけで十分相手になるとよ!」
「だ、か、ら、今日はれいなに用がないんだってば」
「はぁ?何いうとると?意味わからんとよ」
「・・・数日前、ダークネスの小部隊があなた達によって活動を妨害されました」
「妨害ってそんな言い方するな!れいなたちは正義のために!」
「そして、その同じ場所で私の上司に当たる幹部が記憶を失いました」
「は?何言いだしていると?」
「その人はうちのボスから仕事を請け負っていました。ある人物について調査せよという」
「それをれいなに言ってどうすると?」
「私はその記憶を消された上司に愚痴をこぼされました
『なんで、幹部ともあろうおいらがこんな仕事しないといけないのか』と」
「で、今度はそれをれいなに愚痴ろうとしに来たと?」
れいなが茶々をいれると、マルシェが珍しく睨み返した
「違います。その調査せよと指示された人物の名前は『夏焼雅』」
「・・・は?なんでお前らダークネスがミヤのことを調べたと?」
「あの子さ、れいなの弟子なんだよね?あくまでも自称だけど」
「弟子じゃないと!昔の仲間っちゃ!」
弟子という上下関係で繋がれた仲間でないことを強調するように声を荒げるれいな
「しかし、これでわかったと!ダークネス、お前らがミヤのことを狙っていることを!ミヤ!!」
れいなは振り向いて雅に声をかけた
「は、はい!」
「れいなのそばから離れるんじゃないとよ!ミヤはれいなが守ると!
…もうこれ以上誰も失いたくないと」
最後の言葉は自分自身に言い聞かせるようにか細い声で放たれた
114 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 22:42:16.18 0
「はあ、れいなやっぱり人の話を聞くのが苦手なのは昔から変わっていないね。大事なことを聞き逃しています」
「な、大事なことやと。お前らがミヤを狙っていることやろ」
「違いますよ、私達ダークネスの目的は『能力者のための世界を作ること』ですよ
れいなの仲間の記憶を消したのもその子だと思えませんか?」
「そんなわけないっちゃろ。ハハハ、笑えない冗談っちゃね~そうっちゃろミヤ」
「・・・」
「まあ、とにかく矢口さんの記憶を消したのはその子ですから、とりあえず連れて帰らせてもらいますね」
「せやからミヤはれいなが守ると!そんなバカみたいなこと起こすわけないっちゃろ
こんなダークネスみたいな組織に戦いを挑むほどミヤはバカじゃないと」
「いいえ、私はバカですし、その人の言ったことは本当ですよ、田中さん」
雅はゆっくりと肌の出ているれいなの首を掴みながら言った
バチッ (リゾナンターに関する記憶を全て忘れろ!!)
静電気特有の乾いた音が響き、れいなの影から雅がマルシェに話し始めた
「マルシェさんでしたっけ?どうやって私のことを調べたのかわかりませんけど、お断りします
あいにく私は田中さん仕込みの格闘術もありますし、強情さもありますから」
「やっとかぶっていた猫の皮がはがれたようですね。フフフ、ますます興味深いですね」
会話を交わす二人をれいなはキョトンとした目つきで眺めていた
「猫?豹のほうが好きだな。さて、ミヤに触るようなものなら田中さんみたいに記憶を失うよ
おっとっと、都合の悪いことを言ってしまった・・・ま、いいや。あとで消せばいいんだから」
「ということはリゾナンターのみなさんの記憶を消したのもあなたでいいんですよね?」
「うん、わたしがやったんだよ。田中さんがつまらなさそうだったから」
先ほどまで浮かべていた恐怖の表情はどこへ行ったのやらマルシェにゆっくりと近づきながら雅はあっさりと認めた
「な、大事なことやと。お前らがミヤを狙っていることやろ」
「違いますよ、私達ダークネスの目的は『能力者のための世界を作ること』ですよ
れいなの仲間の記憶を消したのもその子だと思えませんか?」
「そんなわけないっちゃろ。ハハハ、笑えない冗談っちゃね~そうっちゃろミヤ」
「・・・」
「まあ、とにかく矢口さんの記憶を消したのはその子ですから、とりあえず連れて帰らせてもらいますね」
「せやからミヤはれいなが守ると!そんなバカみたいなこと起こすわけないっちゃろ
こんなダークネスみたいな組織に戦いを挑むほどミヤはバカじゃないと」
「いいえ、私はバカですし、その人の言ったことは本当ですよ、田中さん」
雅はゆっくりと肌の出ているれいなの首を掴みながら言った
バチッ (リゾナンターに関する記憶を全て忘れろ!!)
静電気特有の乾いた音が響き、れいなの影から雅がマルシェに話し始めた
「マルシェさんでしたっけ?どうやって私のことを調べたのかわかりませんけど、お断りします
あいにく私は田中さん仕込みの格闘術もありますし、強情さもありますから」
「やっとかぶっていた猫の皮がはがれたようですね。フフフ、ますます興味深いですね」
会話を交わす二人をれいなはキョトンとした目つきで眺めていた
「猫?豹のほうが好きだな。さて、ミヤに触るようなものなら田中さんみたいに記憶を失うよ
おっとっと、都合の悪いことを言ってしまった・・・ま、いいや。あとで消せばいいんだから」
「ということはリゾナンターのみなさんの記憶を消したのもあなたでいいんですよね?」
「うん、わたしがやったんだよ。田中さんがつまらなさそうだったから」
先ほどまで浮かべていた恐怖の表情はどこへ行ったのやらマルシェにゆっくりと近づきながら雅はあっさりと認めた
115 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 22:44:30.19 0
「れいなと違って冷静なんですね、思った以上に。目的はなんですか?」
「目的?う~ん、田中さんの近くに私以外の人がいるのが許せなかったから消しただけ
あ、それから昔みたいに自分のことだけを考えて生きている田中さんを取り戻したかっし」
あっけらかんと悪気を感じている様子もなく答える雅にマルシェはなおも問い続ける
「純粋な気持ちは時に悪になるんですね。じゃあ、矢口さんの記憶を消したのはなぜですか?」
「消した?それは正当防衛ですよ。そちらが勝手に喧嘩を吹っ掛けてきたんじゃないですか。私は守っただけ」
あっさりというよりもむしろだるいというのが適切な口調で雅は答え続ける
「それで、マルシェさん、そろそろ記憶消してもいいですよね?もちろん正当防衛ですよ」
「最後にもう一回だけ確認、あなたがリゾナンターの記憶を消した張本人なんですね」
「しつこいなあ、だからそうだといっているでしょ。私がしましたよ」
「・・・だそうですよ、れいな」「え?」
「・・・なんでや・・・なんでそんなことしたと!なんでミヤが勝手にれーなのことを幸せとか不幸せとか決めつけると!」
「う、うそ、なんで・・・」
「誰が自分一人で生きて行くのが格好いいって言ったと!バカ!!」
激昴するれいなは肩をふるわせ、雅をキッと睨んだ
「れいなはやっと自分以外の誰かのために本当に生きていけると信じられたとよ
一生、この人たちと助け合いたい、支え合っていたい、そんなことを心から思えたと!」
「な、なんで記憶を失っていないんですか!?」
記憶が完全になくなっていると考えていたからこそ告白をした雅は目を見開いて驚いた
冷静な口調でマルシェがれいなの手袋を指さしながら淡々と解説を始めた
「だかられいなへの『プレゼント』っていったんですよ。小春対策に作った『抗電気手袋』
電気を手袋に強制的に集めて空気中に放つ作用を持った自信作です。
矢口さんの記憶を消された事実があったので持ってきたんです。
記憶をつかさどるのは電気にほかなりませんからね、科学者をなめないでくださいよ
…もちろん、私も付けていますから、あなたの力は全く効きませんよ」
「目的?う~ん、田中さんの近くに私以外の人がいるのが許せなかったから消しただけ
あ、それから昔みたいに自分のことだけを考えて生きている田中さんを取り戻したかっし」
あっけらかんと悪気を感じている様子もなく答える雅にマルシェはなおも問い続ける
「純粋な気持ちは時に悪になるんですね。じゃあ、矢口さんの記憶を消したのはなぜですか?」
「消した?それは正当防衛ですよ。そちらが勝手に喧嘩を吹っ掛けてきたんじゃないですか。私は守っただけ」
あっさりというよりもむしろだるいというのが適切な口調で雅は答え続ける
「それで、マルシェさん、そろそろ記憶消してもいいですよね?もちろん正当防衛ですよ」
「最後にもう一回だけ確認、あなたがリゾナンターの記憶を消した張本人なんですね」
「しつこいなあ、だからそうだといっているでしょ。私がしましたよ」
「・・・だそうですよ、れいな」「え?」
「・・・なんでや・・・なんでそんなことしたと!なんでミヤが勝手にれーなのことを幸せとか不幸せとか決めつけると!」
「う、うそ、なんで・・・」
「誰が自分一人で生きて行くのが格好いいって言ったと!バカ!!」
激昴するれいなは肩をふるわせ、雅をキッと睨んだ
「れいなはやっと自分以外の誰かのために本当に生きていけると信じられたとよ
一生、この人たちと助け合いたい、支え合っていたい、そんなことを心から思えたと!」
「な、なんで記憶を失っていないんですか!?」
記憶が完全になくなっていると考えていたからこそ告白をした雅は目を見開いて驚いた
冷静な口調でマルシェがれいなの手袋を指さしながら淡々と解説を始めた
「だかられいなへの『プレゼント』っていったんですよ。小春対策に作った『抗電気手袋』
電気を手袋に強制的に集めて空気中に放つ作用を持った自信作です。
矢口さんの記憶を消された事実があったので持ってきたんです。
記憶をつかさどるのは電気にほかなりませんからね、科学者をなめないでくださいよ
…もちろん、私も付けていますから、あなたの力は全く効きませんよ」
116 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 22:45:12.22 0
一旦切ります。あ、これ『Vanish!』です
117 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 22:59:32.55 0
怒涛の展開やね
一気に完結するのかな
一気に完結するのかな
118 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 23:38:02.89 0
これはおもしろい展開!
やっぱ作者さんたちスゲーわ
やっぱ作者さんたちスゲーわ
119 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 23:42:24.32 0
マルシェの解説の間もれいなは雅に詰め寄っていく
「れいな、信じたくないと!記憶が失われたこともそうやけど、簡単に消されてしまう事実も!
もうみんなと出会って2年近くもたっとると!それなのにミヤの能力なんかで消されるとかマジ信じられん!
こんなに絆って脆いもんとか、れいな信じられんと!」
鬼神じみた表情で全身から怒りのオーラを出していくれいなの声が空気を震わせる
「信じられなくても、田中さんそれが現実なんですよ。
私ほどの力に屈するほどのものなんですよ、所詮は。信じるとか脆いじゃないですか
だからこそ、田中さんも私の前から去っていったんじゃないんですか?」
「…なにをいうと?絆が『脆い』やと?ふざけるな!」
「話は変わるっちゃけど、マルシェ、この手袋、助かったと。これは素直にもらってよかったとよ」
「いえいえ。れいながいなくなると私も困りますから」
マルシェはにらみ合うれいなと雅を観察するように一歩下がって見物している
かつての仲間であり友達、今では憎々しいだけの雅をれいなは純粋な敵意のこもった眼でみる
「後悔しとうよ・・・ミヤなんかにいろいろと教えたことを・・・こんなことなら、合わないままの方が良かったと」
「酷いですよ、田中さん、記憶消えていないんなら覚えていますよね、『あのこと』も。
ただ、昔のようにミヤは田中さんに戻ってほしいだけですよ。あんなに生き生きしていた頃に」
「…ミヤ、正直、れいながミヤの前から一時期消えていたのは申し訳なく思ってるっちゃ
でも、それをこんな形で返すなんて、何、考えていると!」
先ほどからたまっていたイライラがたまりかねたようにれいなは雅に襲いかかる
雅はそれを避けようともせずに、素直にただ首元をつかまれ、背中からそのまま壁に押し付けられる
「ミヤにもおるやろ大切な人が!それを奪われるとか人の気持ちがわからんと?」
自分よりも背の多少高い雅を睨んでも動じようとしない雅はクククと小さく声を漏らした
「ええ、大事な人がいますよ。そして、奪われたんですよ。わかってます?何を言っているのか?」
「…いっとくけん、れーなはミヤのことを捨てたわけやないし、愛ちゃん達がその原因じゃないと
とにかく、ミヤ、一刻も早く愛ちゃん達の記憶を元に戻すと!
はやくしないと、れーな初めて人を殺めなくてはならないかもしれん」
「れいな、信じたくないと!記憶が失われたこともそうやけど、簡単に消されてしまう事実も!
もうみんなと出会って2年近くもたっとると!それなのにミヤの能力なんかで消されるとかマジ信じられん!
こんなに絆って脆いもんとか、れいな信じられんと!」
鬼神じみた表情で全身から怒りのオーラを出していくれいなの声が空気を震わせる
「信じられなくても、田中さんそれが現実なんですよ。
私ほどの力に屈するほどのものなんですよ、所詮は。信じるとか脆いじゃないですか
だからこそ、田中さんも私の前から去っていったんじゃないんですか?」
「…なにをいうと?絆が『脆い』やと?ふざけるな!」
「話は変わるっちゃけど、マルシェ、この手袋、助かったと。これは素直にもらってよかったとよ」
「いえいえ。れいながいなくなると私も困りますから」
マルシェはにらみ合うれいなと雅を観察するように一歩下がって見物している
かつての仲間であり友達、今では憎々しいだけの雅をれいなは純粋な敵意のこもった眼でみる
「後悔しとうよ・・・ミヤなんかにいろいろと教えたことを・・・こんなことなら、合わないままの方が良かったと」
「酷いですよ、田中さん、記憶消えていないんなら覚えていますよね、『あのこと』も。
ただ、昔のようにミヤは田中さんに戻ってほしいだけですよ。あんなに生き生きしていた頃に」
「…ミヤ、正直、れいながミヤの前から一時期消えていたのは申し訳なく思ってるっちゃ
でも、それをこんな形で返すなんて、何、考えていると!」
先ほどからたまっていたイライラがたまりかねたようにれいなは雅に襲いかかる
雅はそれを避けようともせずに、素直にただ首元をつかまれ、背中からそのまま壁に押し付けられる
「ミヤにもおるやろ大切な人が!それを奪われるとか人の気持ちがわからんと?」
自分よりも背の多少高い雅を睨んでも動じようとしない雅はクククと小さく声を漏らした
「ええ、大事な人がいますよ。そして、奪われたんですよ。わかってます?何を言っているのか?」
「…いっとくけん、れーなはミヤのことを捨てたわけやないし、愛ちゃん達がその原因じゃないと
とにかく、ミヤ、一刻も早く愛ちゃん達の記憶を元に戻すと!
はやくしないと、れーな初めて人を殺めなくてはならないかもしれん」
120 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 23:43:41.42 0
雅を抑えつけているれいなの腕が震え始め、言葉の語尾も強くなっていく
「ほら、雅ちゃん、れいなのこと知っているんだったら素直に戻した方がいいですよ」
「珍しいとね、マルシェがれーなと同じ立場にいるなんて」
「今は記憶を戻させることの方が先決ですからね、一時休戦ですよ」
「間違っていないっちゃね」
立場として2対1になったにもかかわらず雅の表情は変わらず、れいなの怒りを助長させる
むしろ、その笑みが奇妙に感じられ余裕とも受け取ることができた
「ミヤ、一体何が面白いと!」
「いやぁ、田中さんも変わったんだなあって改めて感じたんですよ。残念ですよ」
バチンッ
乾いた音が響き、雅が自身のほほを押さえた
「今のは警告っちゃ。これ以上、こんなふざけたことを続けるようなら、次からは容赦しないと」
れいなの平手打ちを受けた雅の視線の先にあるのは、いつでも出すことができる体勢に保っているれいなの右手
雅はその顔に浮かんでいた笑い顔を消し、残念そうな表情を貼りつけた
「・・・これならいいですかね、田中さん」
「さっきよりはマシやね。さあ、痛いのはいややろ?早く記憶を戻すと!」
ふっと横を向いてぽつりと聞き取れるか怪しいくらいの大きさで雅は言った
「無理ですよ」
静かなその発言が部屋に静寂を数瞬生んだ
「な、何を言うとると?戻せるっちゃろ!」
「無理ですよ、私の力の名前は『消失点-Vanishing point-』、ただ『消す』だけです」
「ほら、雅ちゃん、れいなのこと知っているんだったら素直に戻した方がいいですよ」
「珍しいとね、マルシェがれーなと同じ立場にいるなんて」
「今は記憶を戻させることの方が先決ですからね、一時休戦ですよ」
「間違っていないっちゃね」
立場として2対1になったにもかかわらず雅の表情は変わらず、れいなの怒りを助長させる
むしろ、その笑みが奇妙に感じられ余裕とも受け取ることができた
「ミヤ、一体何が面白いと!」
「いやぁ、田中さんも変わったんだなあって改めて感じたんですよ。残念ですよ」
バチンッ
乾いた音が響き、雅が自身のほほを押さえた
「今のは警告っちゃ。これ以上、こんなふざけたことを続けるようなら、次からは容赦しないと」
れいなの平手打ちを受けた雅の視線の先にあるのは、いつでも出すことができる体勢に保っているれいなの右手
雅はその顔に浮かんでいた笑い顔を消し、残念そうな表情を貼りつけた
「・・・これならいいですかね、田中さん」
「さっきよりはマシやね。さあ、痛いのはいややろ?早く記憶を戻すと!」
ふっと横を向いてぽつりと聞き取れるか怪しいくらいの大きさで雅は言った
「無理ですよ」
静かなその発言が部屋に静寂を数瞬生んだ
「な、何を言うとると?戻せるっちゃろ!」
「無理ですよ、私の力の名前は『消失点-Vanishing point-』、ただ『消す』だけです」
121 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 23:45:11.14 0
「嘘や!嘘や!ミヤ、まだれいなを許せんからってそうやって嘘を言うとるんやろ!」
襟元を掴む力が強くなりすぎて、雅も思わず「クッ」と苦しそうな息を上げた
「こんな状況で嘘を言うと思いますか?大好きな田中さんにむかって言うと思いますか?」
れいなを見上げるその大きな瞳には曇りはなく、憧れと冷たさに満ちていた
「まだわからないんですか、田中さん?なんでミヤがここに来たのか
私は田中さんを助けに来たんですよ。田中さんがこれ以上苦しまないようにと思って
そうですよ、記憶を消してしまえば田中さんはかなしむ必要はなくなるんですよ」
「私の力があれば…田中さんも私も悲しまずに済むんですよ。まあ、そちらの方がどう思うか知らないけどね」
マルシェの方を向いて雅がいう
「そちらの方って私のことですか?う~ん、まあ一人の方が捕らえやすくていいかもしれませんね」
「ほら、こちらの方もそうおっしゃてるので田中さん、手袋、はずしてください。なんならミヤがはずしましょうか?」
そう言って雅はゆっくりとれいなの手袋へと手を伸ばす
「触るな!」
そういいれいなは雅から手を離し、距離を取った
「ふざけるな!れいな、そんなことで苦しみから解かれるとか求めとらん!」
そんなれいなに今度はじりじりと雅から近づいていく
「そんなこと言わないで素直になった方が楽ですよ。何があるって言うんですか?
記憶も絆も何もないあの人たちとの一方的な思い出。そんなもの持っているだけ無駄ですよ」
「田中さんの『仲間』はもう誰も覚えていないんですよ
なんでしたっけ?お得意の『共鳴』とかいうものもできないんじゃないんですか?」
また少しニヤっと笑って雅は挑発する
また怒りの表情を浮かべそうになったれいなに近づきながらマルシェが優しい声で声をかける
「だから私がここに来たんですよ。共鳴できなくちゃ、れいなはただの気が強いだけのヤンキーですからね」
「マルシェ!何を言うとると?」
「だから、私がみんなの記憶を取り戻させてあげようと言っているんですよ」
腕組をしたままマルシェは静かに言った
襟元を掴む力が強くなりすぎて、雅も思わず「クッ」と苦しそうな息を上げた
「こんな状況で嘘を言うと思いますか?大好きな田中さんにむかって言うと思いますか?」
れいなを見上げるその大きな瞳には曇りはなく、憧れと冷たさに満ちていた
「まだわからないんですか、田中さん?なんでミヤがここに来たのか
私は田中さんを助けに来たんですよ。田中さんがこれ以上苦しまないようにと思って
そうですよ、記憶を消してしまえば田中さんはかなしむ必要はなくなるんですよ」
「私の力があれば…田中さんも私も悲しまずに済むんですよ。まあ、そちらの方がどう思うか知らないけどね」
マルシェの方を向いて雅がいう
「そちらの方って私のことですか?う~ん、まあ一人の方が捕らえやすくていいかもしれませんね」
「ほら、こちらの方もそうおっしゃてるので田中さん、手袋、はずしてください。なんならミヤがはずしましょうか?」
そう言って雅はゆっくりとれいなの手袋へと手を伸ばす
「触るな!」
そういいれいなは雅から手を離し、距離を取った
「ふざけるな!れいな、そんなことで苦しみから解かれるとか求めとらん!」
そんなれいなに今度はじりじりと雅から近づいていく
「そんなこと言わないで素直になった方が楽ですよ。何があるって言うんですか?
記憶も絆も何もないあの人たちとの一方的な思い出。そんなもの持っているだけ無駄ですよ」
「田中さんの『仲間』はもう誰も覚えていないんですよ
なんでしたっけ?お得意の『共鳴』とかいうものもできないんじゃないんですか?」
また少しニヤっと笑って雅は挑発する
また怒りの表情を浮かべそうになったれいなに近づきながらマルシェが優しい声で声をかける
「だから私がここに来たんですよ。共鳴できなくちゃ、れいなはただの気が強いだけのヤンキーですからね」
「マルシェ!何を言うとると?」
「だから、私がみんなの記憶を取り戻させてあげようと言っているんですよ」
腕組をしたままマルシェは静かに言った
122 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 23:47:03.09 0
「・・・敵とはいえ、さすがっちゃ。」
「おほめいただいて光栄ですね。じゃあ、この子を一旦、うちの施設に連れていって」
「それはダメと!!」
「田中さん、まだミヤのことを・・・」
「違う、ダークネスなんかにミヤを渡したら、記憶を戻した愛ちゃん達に申し訳ない
自分のために誰かを差し出すなんてれーなにできん。自分の気持ちの問題とよ」
れいなは雅を許せないが、ダークネスには渡したくない
雅はダークネスに敵意を示していて、れいなの記憶を消したいがそれは手袋のためにできない
マルシェはれいなを守りたいため雅を連れていきたいが、そのれいなが許さない
誰も動けない、動かない、そんな三すくみの状況が続いていた
(どうすればいいと・・・れーな、愛ちゃん達ばかりでなくミヤも・・・)
れいなも自分の置かれた状況を考え始める余裕が出てきた
しかし・・・事態はほんのささいな出来事で急激に動き始める
(ジュンジュン!!久住サン!!危ない!)
れいなの頭の中で誰かの声が響いた
「・・・声がきこえる」
「は?何言っているんですか、田中さん、誰も田中さんを呼んでいませんよ!
覚えていないんですから、呼ぶわけないじゃないですか」
強い口調で雅は大声でれいなを現実に戻そうと言い放つ
「もしかして・・・誰かの心が残っているのかもしれないっちゃ
そうっちゃ、愛ちゃんたち、みんながれーなのことを完全に忘れるはずがないと!
れーながみんなのおかげで強くなれたように、みんなもれーなを必要としてくれるはずと!」
目を欄欄と輝かせ、一気に生気を取り戻したような表情に戻るれいな
「おほめいただいて光栄ですね。じゃあ、この子を一旦、うちの施設に連れていって」
「それはダメと!!」
「田中さん、まだミヤのことを・・・」
「違う、ダークネスなんかにミヤを渡したら、記憶を戻した愛ちゃん達に申し訳ない
自分のために誰かを差し出すなんてれーなにできん。自分の気持ちの問題とよ」
れいなは雅を許せないが、ダークネスには渡したくない
雅はダークネスに敵意を示していて、れいなの記憶を消したいがそれは手袋のためにできない
マルシェはれいなを守りたいため雅を連れていきたいが、そのれいなが許さない
誰も動けない、動かない、そんな三すくみの状況が続いていた
(どうすればいいと・・・れーな、愛ちゃん達ばかりでなくミヤも・・・)
れいなも自分の置かれた状況を考え始める余裕が出てきた
しかし・・・事態はほんのささいな出来事で急激に動き始める
(ジュンジュン!!久住サン!!危ない!)
れいなの頭の中で誰かの声が響いた
「・・・声がきこえる」
「は?何言っているんですか、田中さん、誰も田中さんを呼んでいませんよ!
覚えていないんですから、呼ぶわけないじゃないですか」
強い口調で雅は大声でれいなを現実に戻そうと言い放つ
「もしかして・・・誰かの心が残っているのかもしれないっちゃ
そうっちゃ、愛ちゃんたち、みんながれーなのことを完全に忘れるはずがないと!
れーながみんなのおかげで強くなれたように、みんなもれーなを必要としてくれるはずと!」
目を欄欄と輝かせ、一気に生気を取り戻したような表情に戻るれいな
123 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 23:48:42.19 0
(場所はどこや?・・・ここからそう遠くないと)
“声”が発せられた場所は近くの廃工場密集地のようであった
「マルシェ!!一緒についてくると!」
「え?なんで、どうかしたんですか?れいな?」
一気に明るい表情になったれいなに驚きつつマルシェは窓へ向かって走っていくれいなを追って行った
「さっきの装置でれいなを軽くしてほしいと!ほら、行くよ!」
「ちょっと、れいな!待ちなさい!」
マルシェが止める間もなくそういいれいなは窓枠に足をかけた
そして、もはや雨が止み満点の月が輝く街へと続く窓から飛び降りようとうする
「ちょっと田中さん、待ってくださいよ
じゃあ、もしあなたのいう仲間が覚えていなかったらどうするんですか?それでも助けるんですか?」
れいなは一瞬考え込んで
「別にいいっちゃ。れいなのことを覚えておらんでも、れいなはみんなを忘れないと
みんながれいなを覚えていなくても、れいながみんなを覚えているならそれでいいっちゃ
守りたいって思うことに意味なんて必要ないっちゃろ?」
「ミヤが自分のために生きろっていうなら、これも自分のために生きるってことやない?
それに・・・ピンチの時に現れるなんて、れーな、ヒーローみたいで格好いいとよ」
れいなはそう言い残し笑顔で華麗に窓から飛び出して行った
“声”が発せられた場所は近くの廃工場密集地のようであった
「マルシェ!!一緒についてくると!」
「え?なんで、どうかしたんですか?れいな?」
一気に明るい表情になったれいなに驚きつつマルシェは窓へ向かって走っていくれいなを追って行った
「さっきの装置でれいなを軽くしてほしいと!ほら、行くよ!」
「ちょっと、れいな!待ちなさい!」
マルシェが止める間もなくそういいれいなは窓枠に足をかけた
そして、もはや雨が止み満点の月が輝く街へと続く窓から飛び降りようとうする
「ちょっと田中さん、待ってくださいよ
じゃあ、もしあなたのいう仲間が覚えていなかったらどうするんですか?それでも助けるんですか?」
れいなは一瞬考え込んで
「別にいいっちゃ。れいなのことを覚えておらんでも、れいなはみんなを忘れないと
みんながれいなを覚えていなくても、れいながみんなを覚えているならそれでいいっちゃ
守りたいって思うことに意味なんて必要ないっちゃろ?」
「ミヤが自分のために生きろっていうなら、これも自分のために生きるってことやない?
それに・・・ピンチの時に現れるなんて、れーな、ヒーローみたいで格好いいとよ」
れいなはそう言い残し笑顔で華麗に窓から飛び出して行った
124 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 23:50:27.24 0
あっけにとられている雅を取り残して、そんなれいなを追って窓からマルシェも飛び出す
その出て行く瞬間にマルシェは雅に声をかけた
「興味があれば、あなたも来てみたらどうですか?お任せしますが。
ついでにあなたの体も軽くしておきましたので」
暫く考え雅はため息をついた後、窓に向かって駆けて行った
「しかたないですね。その共鳴というものがどれだけくだらないものなのかみてあげますよ
ね、田中さん」
ニヤっと笑った笑顔は月夜に照らされて、何よりも冷酷に映えていた
そんな雅の視線の先には羽根でもあるように跳んでいくれいなの姿でった
(田中サン、早く来て!!)
その声が今のれいなの体を動かしていた
その出て行く瞬間にマルシェは雅に声をかけた
「興味があれば、あなたも来てみたらどうですか?お任せしますが。
ついでにあなたの体も軽くしておきましたので」
暫く考え雅はため息をついた後、窓に向かって駆けて行った
「しかたないですね。その共鳴というものがどれだけくだらないものなのかみてあげますよ
ね、田中さん」
ニヤっと笑った笑顔は月夜に照らされて、何よりも冷酷に映えていた
そんな雅の視線の先には羽根でもあるように跳んでいくれいなの姿でった
(田中サン、早く来て!!)
その声が今のれいなの体を動かしていた
125 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/21(水) 23:53:05.26 0
126 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 00:56:38.57 0
『Vanish!』に出てくるれいなが好き!カッコ良くてキャーって言いたくなっちゃう!
127 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 00:58:07.87 0
ある程度予測の範囲内の展開ではあるけど色んな布石や描写が丹念に為されているからすっと入ってくる
日曜まで夜の楽しみが出来ました
日曜まで夜の楽しみが出来ました
128 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 03:18:17.18 0
ミヤって結構いい感じ
129 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 06:12:21.49 O
お…は……
130 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 08:31:38.33 0
新スレ入ってから怒涛の更新ですね
131 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 08:38:12.04 0
132 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 10:16:39.88 0
れいなを慕うミヤっていう存在はやっぱりあぁ!からの発想なんだろうけど愛理の存在はないんだな
単に二人の関係を書きたかったからなのかそれとも何かそこに鍵があるのか
単に二人の関係を書きたかったからなのかそれとも何かそこに鍵があるのか
133 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 12:01:22.48 0
そんなに全部を全部現実とリンクさせなくてもよいのではw
134 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 12:49:58.14 0
いや単にちょっと無駄に深読みしてみただけw
135 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 14:43:48.94 0
夏だね・・・
136 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 14:50:33.81 0
「最近はリゾナントシティの活動は活発のようだ。だが油断するな。日々のパトロールを怠るな。頼んだぞリゾナンター諸君!」
「「「「「「「「ラジャー……」」」」」」」」
どことなく…というよりもあからさまに気乗りしない返事ではあったが、ともかく8人は敬礼の後、揃って基地を飛び出した。
「ねえねえ、何なのこの新しい制服ー。ダサくない?」
街に着くや否や、サブリーダーの里沙が不満顔を露わに不満をぶちまける。
「開発担当者は『思わず街に出て歩きたくなるような最新のデザイン』や言うてたで」
これのどこがだよという表情を隠そうともせず、リーダーの愛が肩をすくめる。
「こんな服じゃ恥ずかしくてお店にも行けないの!涼しいところでゆっくりしたいのに!」
「あはは~案外それが狙いだったりして」
リーダーとサブリーダーが率先して不満を口にしたことで、本部では口にできなかった不満が続々と噴出する。
「皆さんはまだええですよ!愛佳なんて髪型も指定ですよ?なんですかこれ。こんなん似合う人いますか?誰得ですか?」
その愛佳の切ない問いに答えられるものはおらず、不満はこの場にいない小春へと向かう。
「だいたい小春はなんでおらんと!」
「久住サンはテレビのお仕事デス。CM第2弾って言ってマシタ」
「ヒンヤリメヌーノアレカ!アノパンウマイゾ!ヨーグルト味ガイイ。タナカ、チョット買ッテコイ」
「はぁ!?なんでれいながジュンジュンのパシリせんといけんと?」
「CMヤッテルクセニ、クスミガジュンジュンニパンクレナイ。ケチダ」
「それとこれとは関係ないっちゃろが!」
ここのところ続く猛暑と相まって、メンバーのイライラは募る一方だった。
「あ、皆さん……悪いお知らせがあります」
そのとき、愛佳がうんざりしたような顔で口を挟んだ。
「最近はリゾナントシティの活動は活発のようだ。だが油断するな。日々のパトロールを怠るな。頼んだぞリゾナンター諸君!」
「「「「「「「「ラジャー……」」」」」」」」
どことなく…というよりもあからさまに気乗りしない返事ではあったが、ともかく8人は敬礼の後、揃って基地を飛び出した。
「ねえねえ、何なのこの新しい制服ー。ダサくない?」
街に着くや否や、サブリーダーの里沙が不満顔を露わに不満をぶちまける。
「開発担当者は『思わず街に出て歩きたくなるような最新のデザイン』や言うてたで」
これのどこがだよという表情を隠そうともせず、リーダーの愛が肩をすくめる。
「こんな服じゃ恥ずかしくてお店にも行けないの!涼しいところでゆっくりしたいのに!」
「あはは~案外それが狙いだったりして」
リーダーとサブリーダーが率先して不満を口にしたことで、本部では口にできなかった不満が続々と噴出する。
「皆さんはまだええですよ!愛佳なんて髪型も指定ですよ?なんですかこれ。こんなん似合う人いますか?誰得ですか?」
その愛佳の切ない問いに答えられるものはおらず、不満はこの場にいない小春へと向かう。
「だいたい小春はなんでおらんと!」
「久住サンはテレビのお仕事デス。CM第2弾って言ってマシタ」
「ヒンヤリメヌーノアレカ!アノパンウマイゾ!ヨーグルト味ガイイ。タナカ、チョット買ッテコイ」
「はぁ!?なんでれいながジュンジュンのパシリせんといけんと?」
「CMヤッテルクセニ、クスミガジュンジュンニパンクレナイ。ケチダ」
「それとこれとは関係ないっちゃろが!」
ここのところ続く猛暑と相まって、メンバーのイライラは募る一方だった。
「あ、皆さん……悪いお知らせがあります」
そのとき、愛佳がうんざりしたような顔で口を挟んだ。
137 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 14:51:16.75 0
「あーもうこのクソ暑いのになんであんたらの顔見ないといけないのよ!」
めんどくさそうに愛佳が指差す先にあったのは、いつもの黒皮を脱ぎ去りいかにも「夏」な露出満点の格好をした粛清人Rの姿だった。
「それはこっちの台詞ですよ!なんでわざわざわたしたちのいるとこに来るんですか!」
「知らないわよ!っていうかお豆のくせにえらそうな口きいてんじゃないわよ!あんたいつからあたしにそんな口きけるようになったわけ?」
「あ、いや………さゆ!得意の毒舌で援護しなさいよ!」
「無理なの無理なの、あの人だけは苦手なの。顔見るだけで背筋が凍るの。この猛暑さえもたじろがせる勢いなの。ある意味エコなの。♪熱っちい地球を」
「♪冷ますんだ~……って何歌わせんのよ!」
「哀しいくらいにノリツッコミ下手やのー」
「あ、あんたにだけは言われたくないわよ!…おいそこ!そのイラつく半笑いをやめろ!」
あまりにも寒々しい空間の中、粛清人Rの体温と怒りのボルテージは上がっていく。
「だいたいあんたらのそのダサいカッコは何?そんな……」
ビヒュンッ―――
リゾナンターたちの新戦闘服を指差して舌戦の足がかりにしようとそう言いかけた瞬間、粛清人Rの目の前を一陣の風が吹き抜けた。
次いで、ハラハラと目の前を何かが落ちていく。
「ちょ、な、何してくれてんのよ!あたしの前髪ぃ!……カメ!」
粛清人Rが血走った目で睨みつけた先には、いつものだらけきった姿からは想像もつかないキリリとした表情の絵里の姿があった。
「あんた…こんなことしてただで済むと思ってんの?」
「風吹いて……」
「は?」
「風吹いて前髪乱れても……それでもまあいいよね?」
「い、いいわけあるかー!!まあいいよね?じゃないわ!っていうか乱れたんじゃなくてバッサリ切れてんでしょうよ!どうすんのよこれ!」
「でも石川さんに変わりはないですよ?」
「そんな理屈が通じるか!じゃあんたの体中の骨バッキバキに折ってやる!それでもあんたに変わりないでしょ?あぁん!?」
怖ろしいことを言いながら凄む粛清人Rの迫力に縮み上がるメンバー続出の中、絵里は平然と言い返した。
「あーもうこのクソ暑いのになんであんたらの顔見ないといけないのよ!」
めんどくさそうに愛佳が指差す先にあったのは、いつもの黒皮を脱ぎ去りいかにも「夏」な露出満点の格好をした粛清人Rの姿だった。
「それはこっちの台詞ですよ!なんでわざわざわたしたちのいるとこに来るんですか!」
「知らないわよ!っていうかお豆のくせにえらそうな口きいてんじゃないわよ!あんたいつからあたしにそんな口きけるようになったわけ?」
「あ、いや………さゆ!得意の毒舌で援護しなさいよ!」
「無理なの無理なの、あの人だけは苦手なの。顔見るだけで背筋が凍るの。この猛暑さえもたじろがせる勢いなの。ある意味エコなの。♪熱っちい地球を」
「♪冷ますんだ~……って何歌わせんのよ!」
「哀しいくらいにノリツッコミ下手やのー」
「あ、あんたにだけは言われたくないわよ!…おいそこ!そのイラつく半笑いをやめろ!」
あまりにも寒々しい空間の中、粛清人Rの体温と怒りのボルテージは上がっていく。
「だいたいあんたらのそのダサいカッコは何?そんな……」
ビヒュンッ―――
リゾナンターたちの新戦闘服を指差して舌戦の足がかりにしようとそう言いかけた瞬間、粛清人Rの目の前を一陣の風が吹き抜けた。
次いで、ハラハラと目の前を何かが落ちていく。
「ちょ、な、何してくれてんのよ!あたしの前髪ぃ!……カメ!」
粛清人Rが血走った目で睨みつけた先には、いつものだらけきった姿からは想像もつかないキリリとした表情の絵里の姿があった。
「あんた…こんなことしてただで済むと思ってんの?」
「風吹いて……」
「は?」
「風吹いて前髪乱れても……それでもまあいいよね?」
「い、いいわけあるかー!!まあいいよね?じゃないわ!っていうか乱れたんじゃなくてバッサリ切れてんでしょうよ!どうすんのよこれ!」
「でも石川さんに変わりはないですよ?」
「そんな理屈が通じるか!じゃあんたの体中の骨バッキバキに折ってやる!それでもあんたに変わりないでしょ?あぁん!?」
怖ろしいことを言いながら凄む粛清人Rの迫力に縮み上がるメンバー続出の中、絵里は平然と言い返した。
138 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 14:51:59.78 0
「無駄ですよ?石川さんじゃ絵里には勝てません」
「はあぁ?何言ってんのあんた?」
「淋しい夜につながる秘密の場所……それがどこかあなたに分かりますか?石川さん」
「何よ急に。そんなの知るわけないじゃん」
「絵里も分かりません。どこなんでしょうね」
「――ッッ!いい加減にしろ!あんたと話してるとイライラすんのよ!」
「ええ~、絵里は楽しいですよ?」
「ァッッッッッタマきた!!ほんとに全身の骨粉々にしてやる!!」
夜叉もかくやという形相の粛清人Rは、甲高い声とともに両手を突き出した。
「死ねやゴルァァァァッッッ!!!」
全国の粛清人Rファンにはお見せできない姿とともに、空間さえ捻じ曲げそうな勢いでチカラの波がその両手から放たれる。
怒りの波はあっという間に街を抉り、穿ち、薙ぎ倒した。
「ザマミロバーカ!……って…えええっ!?」
粛清人Rは目を疑った。
「何で無事なのよ!人としておかしいでしょ!?そこは『黒い羊』も真っ青の無残な惨殺体の描写がなされるべきでしょ!?」
平然と立っている絵里に対し、粛清人Rは理不尽にぶち切れる。
しかし、返ってきたのはなお理不尽な言葉だった。
「念動力が風に勝てるわけがありませんよ?」
「……は?」
「もー、ちゃんと聞いててくださいよ。念動力はー風には勝てないんですってば」
「それは聞いてたわよ!その意味が分かんないっての!何で勝てないのか理由を言いなさいよ!」
「理由?ありませんよ?」
「……は?」
「だからー、別に理由なんてないんですって。いいじゃないですか勝てないってことが分かってれば」
「いいわけあるかー!!そんなんじゃ誰も納得しないわよ!」
「じゃあ逆に聞きますけど!」
ぶちキレる粛清人Rに対し、絵里は突然逆ギレ気味にそう言いながら頬を膨らませた。
「無駄ですよ?石川さんじゃ絵里には勝てません」
「はあぁ?何言ってんのあんた?」
「淋しい夜につながる秘密の場所……それがどこかあなたに分かりますか?石川さん」
「何よ急に。そんなの知るわけないじゃん」
「絵里も分かりません。どこなんでしょうね」
「――ッッ!いい加減にしろ!あんたと話してるとイライラすんのよ!」
「ええ~、絵里は楽しいですよ?」
「ァッッッッッタマきた!!ほんとに全身の骨粉々にしてやる!!」
夜叉もかくやという形相の粛清人Rは、甲高い声とともに両手を突き出した。
「死ねやゴルァァァァッッッ!!!」
全国の粛清人Rファンにはお見せできない姿とともに、空間さえ捻じ曲げそうな勢いでチカラの波がその両手から放たれる。
怒りの波はあっという間に街を抉り、穿ち、薙ぎ倒した。
「ザマミロバーカ!……って…えええっ!?」
粛清人Rは目を疑った。
「何で無事なのよ!人としておかしいでしょ!?そこは『黒い羊』も真っ青の無残な惨殺体の描写がなされるべきでしょ!?」
平然と立っている絵里に対し、粛清人Rは理不尽にぶち切れる。
しかし、返ってきたのはなお理不尽な言葉だった。
「念動力が風に勝てるわけがありませんよ?」
「……は?」
「もー、ちゃんと聞いててくださいよ。念動力はー風には勝てないんですってば」
「それは聞いてたわよ!その意味が分かんないっての!何で勝てないのか理由を言いなさいよ!」
「理由?ありませんよ?」
「……は?」
「だからー、別に理由なんてないんですって。いいじゃないですか勝てないってことが分かってれば」
「いいわけあるかー!!そんなんじゃ誰も納得しないわよ!」
「じゃあ逆に聞きますけど!」
ぶちキレる粛清人Rに対し、絵里は突然逆ギレ気味にそう言いながら頬を膨らませた。
139 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 14:52:46.45 0
「ジャンケンってありますよね?知ってますか?グーチョキパーのやつ」
「な、何よいきなり。っていうか知ってるに決まってんじゃない」
「どうしてパーはグーより強いの?って聞いたら絵里のお父さん何て言ったと思います?」
「は?」
「グーは石だ。パーは紙だ。紙は石を包み込めるから勝ちなんだ。…お父さんそんなこと言い出すんですよ?」
「別にあんたのお父さんが言い出したことじゃないけど、だからそれがどうしたの」
「な、なんだそりゃー…ですよね」
「だからそれがどうしたのって言ってんのよ!!」
「え?それだけですよ?」
「……あんた何?ほんと何なの?バカなの?」
「絵里はアホです。かわいいアホです」
「ああ゛ーー!!イライラする!!」
「まーまー、生きてればいいことありますって」
「あたしなんで励まされてんの?なんでアホに人生説かれてんの?」
「ほら、歌にもあるじゃないですか。♪輝け胸があるからなんとか生きていけるんでしょ?」
「歌詞が違ってるだろ!おっぱいだけでなんとかやってけるみたいな言い方すんな!しかも何だよそのムカつく疑問形!…おいそこ数人!落ち込むな!」
「あはは、石川さんツッコミが忙しいですね」
「お前のせいだろ!」
「えへへ、反省反省」
「―――――」
コツンとかわいらしく自分の頭を小突くポーズを決めた絵里に、粛清人Rの怒りはついに頂点を越えた。
「あたしを本気で怒らせたらどうなるか……」
「みんな!今なの!喰らってくたばれ!必殺……!」
「……へ?」
高まりすぎた怒りのせいで逆に静かな口調になった……という演出に入りかけていた粛清人Rは、信じられない光景を目にした。
「ちょ、ちょ待って!何であんたらそんな自由なのよ!さゆ!あんたこんなことしてただで済むと…ちょっと…待って!待ってってば!」
「へぇぇるみぃぃぃぃぃ!!!!」
「あああぁぁぁっっっ!!!!」
「ジャンケンってありますよね?知ってますか?グーチョキパーのやつ」
「な、何よいきなり。っていうか知ってるに決まってんじゃない」
「どうしてパーはグーより強いの?って聞いたら絵里のお父さん何て言ったと思います?」
「は?」
「グーは石だ。パーは紙だ。紙は石を包み込めるから勝ちなんだ。…お父さんそんなこと言い出すんですよ?」
「別にあんたのお父さんが言い出したことじゃないけど、だからそれがどうしたの」
「な、なんだそりゃー…ですよね」
「だからそれがどうしたのって言ってんのよ!!」
「え?それだけですよ?」
「……あんた何?ほんと何なの?バカなの?」
「絵里はアホです。かわいいアホです」
「ああ゛ーー!!イライラする!!」
「まーまー、生きてればいいことありますって」
「あたしなんで励まされてんの?なんでアホに人生説かれてんの?」
「ほら、歌にもあるじゃないですか。♪輝け胸があるからなんとか生きていけるんでしょ?」
「歌詞が違ってるだろ!おっぱいだけでなんとかやってけるみたいな言い方すんな!しかも何だよそのムカつく疑問形!…おいそこ数人!落ち込むな!」
「あはは、石川さんツッコミが忙しいですね」
「お前のせいだろ!」
「えへへ、反省反省」
「―――――」
コツンとかわいらしく自分の頭を小突くポーズを決めた絵里に、粛清人Rの怒りはついに頂点を越えた。
「あたしを本気で怒らせたらどうなるか……」
「みんな!今なの!喰らってくたばれ!必殺……!」
「……へ?」
高まりすぎた怒りのせいで逆に静かな口調になった……という演出に入りかけていた粛清人Rは、信じられない光景を目にした。
「ちょ、ちょ待って!何であんたらそんな自由なのよ!さゆ!あんたこんなことしてただで済むと…ちょっと…待って!待ってってば!」
「へぇぇるみぃぃぃぃぃ!!!!」
「あああぁぁぁっっっ!!!!」
140 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 14:53:43.42 0
ちゅどーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!
「厳しい……戦いだったの。でも極度にかわいいさゆはいつも最後には必ず勝つ運命なの」
石川さん怖いとかお前絶対嘘だろという視線などおかまいなしに、さゆみは不敵にうなずくのだった。
こうして今回もさゆみのいいとこどりにより、戦いは終わったのであった。
そして、青空を守るため、リゾナンターたちは今日も胸の高鳴る方へゆくのであった。
>>136-140
『輝け!!リゾナンター』
以上です
保全作として割と前に書いてたのですが喜ぶべきことに割とずっと盛況だったのでなかなかいいタイミングがなくて…
このままだと完全に上げる時期を逸しそうなのでもう上げときますごめんなさいw (逸したままでもよかった気もしますが)
蛇足ながら今回黒タイツ軍団がいないのは「暑苦しいからついてこないで!」って石川さんが言ったからです
ちゅどーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!
「厳しい……戦いだったの。でも極度にかわいいさゆはいつも最後には必ず勝つ運命なの」
石川さん怖いとかお前絶対嘘だろという視線などおかまいなしに、さゆみは不敵にうなずくのだった。
こうして今回もさゆみのいいとこどりにより、戦いは終わったのであった。
そして、青空を守るため、リゾナンターたちは今日も胸の高鳴る方へゆくのであった。
>>136-140
『輝け!!リゾナンター』
以上です
保全作として割と前に書いてたのですが喜ぶべきことに割とずっと盛況だったのでなかなかいいタイミングがなくて…
このままだと完全に上げる時期を逸しそうなのでもう上げときますごめんなさいw (逸したままでもよかった気もしますが)
蛇足ながら今回黒タイツ軍団がいないのは「暑苦しいからついてこないで!」って石川さんが言ったからです
141 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 17:19:41.37 0
漫才みたいなやりとりだねw
142 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 19:39:38.55 O
从*・ 。.・)<拾い食い厳禁!
143 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 19:42:23.76 0
わ
144 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 19:58:48.89 0
145 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 21:37:08.52 O
Vanishくる?
146 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 21:57:35.84 0
Vanish!
●月■日(日) PM 9:00
屋根から屋根へと飛び移っていくのは三つの影、れいな、マルシェ、そして雅
そのシルエットはいつのまにか澄み切っていた夜空の中で華麗に浮かび上がる
白い吐息を吐きながら先陣を切っているれいなにマルシェが声をかける
「れいな、場所は分かっているのですか?」
「マルシェ、れーな達の絆をなめてほしくないと!もうすぐで着くとよ。
っていうかマルシェ、愛ちゃん達を襲うのはお前ら、ダークネスやろ?誰が向かっているのか知らんと?」
「今日は完全にプライベートで来ているんですよ。それに私の部下のことしか私は知りませんし」
残念そうな表情を浮かべ、れいなはマンションの屋上にスタッと着地し、また向かいのマンションへと跳んでいく
「無意味なことはやめたほうが身のためだと思いませんか?ねえ、田中さん」
「うっさい」
れいなは最後尾で二人についてきている雅に対しては冷たい態度で応戦した
「酷いですね。まあ、いいですよ。すぐに考え変わりますよ。ね?マルシェさん?」
「・・・れいな、私もこの子のこと好きになれそうにないです」
「あれや!あそこの工場に愛ちゃん達がおると!マルシェ、急ぐと!」
目指すべき場所が見えてきたためれいなの声はますます浮つき、明るくなっていく
「ちょっと待ってください・・・れいな、早いですよ・・・」
着いていこうと必死なマルシェと雅を置いてれいなは一人で声の発せられた場所へと進んでいく
先ほどかられいなの胸には声は届いていないが、いやな予感は常に離れない
(あの声は・・・あの子やろ。確かに今日・・・リゾナントにはおらんかった!)
声の主の見当はついていた
しかし・・・なぜ声が届いたのかが疑問に残る多い人物であった。意外と言えば失礼だが…
●月■日(日) PM 9:00
屋根から屋根へと飛び移っていくのは三つの影、れいな、マルシェ、そして雅
そのシルエットはいつのまにか澄み切っていた夜空の中で華麗に浮かび上がる
白い吐息を吐きながら先陣を切っているれいなにマルシェが声をかける
「れいな、場所は分かっているのですか?」
「マルシェ、れーな達の絆をなめてほしくないと!もうすぐで着くとよ。
っていうかマルシェ、愛ちゃん達を襲うのはお前ら、ダークネスやろ?誰が向かっているのか知らんと?」
「今日は完全にプライベートで来ているんですよ。それに私の部下のことしか私は知りませんし」
残念そうな表情を浮かべ、れいなはマンションの屋上にスタッと着地し、また向かいのマンションへと跳んでいく
「無意味なことはやめたほうが身のためだと思いませんか?ねえ、田中さん」
「うっさい」
れいなは最後尾で二人についてきている雅に対しては冷たい態度で応戦した
「酷いですね。まあ、いいですよ。すぐに考え変わりますよ。ね?マルシェさん?」
「・・・れいな、私もこの子のこと好きになれそうにないです」
「あれや!あそこの工場に愛ちゃん達がおると!マルシェ、急ぐと!」
目指すべき場所が見えてきたためれいなの声はますます浮つき、明るくなっていく
「ちょっと待ってください・・・れいな、早いですよ・・・」
着いていこうと必死なマルシェと雅を置いてれいなは一人で声の発せられた場所へと進んでいく
先ほどかられいなの胸には声は届いていないが、いやな予感は常に離れない
(あの声は・・・あの子やろ。確かに今日・・・リゾナントにはおらんかった!)
声の主の見当はついていた
しかし・・・なぜ声が届いたのかが疑問に残る多い人物であった。意外と言えば失礼だが…
147 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 21:59:00.13 0
●月■日(日) PM 9:00
高橋をはじめとする8人のリゾナンターが到着し対峙したのはたった一人
「おう、久しぶりだな。お、ガキさんも元気にしていたか?」
敵だと言うのに調子外れるようなフランクな口調の持ち主
「ガキさんを仲間みたいにいうな!もう、ガキさんは私達の仲間なんや!」
「それはとんだご失礼を・・・ククク、仲間ね」
高橋が睨みつけても相手は動じようともせず、紳士ぶった口調であざけ笑いをする
「何が面白いんダ!新垣サンをばかにする奴はジュンジュン許さない!!」
「新垣さんは小春の大切な仲間で会って、先輩で、友達だもん」
久住の赤い電撃が放たれ、戦闘ののろしがあがった
高橋の拳や蹴りが、久住の赤い電撃が、リンリンの緑色の炎が部屋を舞う
光井と道重、亀井はいつも通りに後ろに下がりサポートをする
そして新垣が中盤から敵の動きを捉え指示をこなす
そして今
気がつけば部屋の中で高橋のほかに立つことができていたのは光井だけになっていた
「が、ガキさん」
つい先ほどまでは新垣もかろうじてではあったが、立っていた。しかし、新垣も今しがたの攻撃で…
球形の光弾が腹部に直撃し、新垣は背中から叩きつけられボキッと嫌な音を出して動かなくなった
腹部をかぼおうとした時にガードした右腕が変な方向に曲がっていた
「ガキさん、ガキさんっ!!」
「・・・ごめん、愛ちゃん、動けないや」
急いで高橋は新垣の元に“跳んだ”が、敵の攻撃は容赦なく続く
「戦いの最中に敵に背を向けるなんて、甘いのは相変わらずだな、高橋」
低いトーンの声が耳元に届くと同時に高橋は後頭部に衝撃を受けた
高橋をはじめとする8人のリゾナンターが到着し対峙したのはたった一人
「おう、久しぶりだな。お、ガキさんも元気にしていたか?」
敵だと言うのに調子外れるようなフランクな口調の持ち主
「ガキさんを仲間みたいにいうな!もう、ガキさんは私達の仲間なんや!」
「それはとんだご失礼を・・・ククク、仲間ね」
高橋が睨みつけても相手は動じようともせず、紳士ぶった口調であざけ笑いをする
「何が面白いんダ!新垣サンをばかにする奴はジュンジュン許さない!!」
「新垣さんは小春の大切な仲間で会って、先輩で、友達だもん」
久住の赤い電撃が放たれ、戦闘ののろしがあがった
高橋の拳や蹴りが、久住の赤い電撃が、リンリンの緑色の炎が部屋を舞う
光井と道重、亀井はいつも通りに後ろに下がりサポートをする
そして新垣が中盤から敵の動きを捉え指示をこなす
そして今
気がつけば部屋の中で高橋のほかに立つことができていたのは光井だけになっていた
「が、ガキさん」
つい先ほどまでは新垣もかろうじてではあったが、立っていた。しかし、新垣も今しがたの攻撃で…
球形の光弾が腹部に直撃し、新垣は背中から叩きつけられボキッと嫌な音を出して動かなくなった
腹部をかぼおうとした時にガードした右腕が変な方向に曲がっていた
「ガキさん、ガキさんっ!!」
「・・・ごめん、愛ちゃん、動けないや」
急いで高橋は新垣の元に“跳んだ”が、敵の攻撃は容赦なく続く
「戦いの最中に敵に背を向けるなんて、甘いのは相変わらずだな、高橋」
低いトーンの声が耳元に届くと同時に高橋は後頭部に衝撃を受けた
148 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:00:30.96 0
「高橋さん!!」
自分の力だけでは戦闘することのできない光井は必死でリーダーの名前を呼び続ける
そんな光井の近くに敵は現れ、「邪魔だ、煩い」と言いみぞおちに蹴りをくらわせた
「!!」
声を出せないほどの激痛が体を走り、光井は腹を押さえてうずくまる
「残りはお前だけだな、高橋」
そう名前を呼ばれた高橋はイタタ・・・といいながらゆっくりと立ち上がる
先ほどまでの笑みを完全にしまい込んだその目は獲物を狩る野獣のように静か
全身に殺気を感じながら構えている高橋に新垣が倒れたままの姿勢で声をかける
「愛ちゃん、おかしい・・・みんなの力がいつもよりも圧倒的に弱い」
「実はあーしもそれを感じた。瞬間移動を数回しただけで体力が無くなってしまうんよ」
リンリンの炎も、久住の雷も速度が遅く簡単に避けられた
道重の治癒も光井の予知もいつもよりも時間がかかっていた・・・と感じられた
「おしゃべりしている暇があるんだったら、こっちを向くんだな」
気がつけば高橋の目の前には、鋭い蹴りが迫っていた
高橋は咄嗟に瞬間移動し、可能なだけの距離を取った
「遅い、遅いぞ!!止まって見える」
敵はすぐさま高橋の現れた場所に向かい突進してくる
必死に攻撃を避けながら高橋は考える
(どうして?いつもならこんな攻撃、簡単に避けられるハズなのに・・・)
幸運なことに仲間たちは気絶していたり、動けないだけで命にかかわる傷を負った物はいない
しかし、目の前にいるこの相手の気がいつ変わるのかはわからないため、高橋としては一時も早く対処したかった
「考え事をしていると余計な雑念が生まれる。それが命取りになるのは戦いの基本だぜ」
高橋の腹部に先ほど新垣が受けたのと同じ光弾が炸裂し、鈍痛とともに飛ばされた
自分の力だけでは戦闘することのできない光井は必死でリーダーの名前を呼び続ける
そんな光井の近くに敵は現れ、「邪魔だ、煩い」と言いみぞおちに蹴りをくらわせた
「!!」
声を出せないほどの激痛が体を走り、光井は腹を押さえてうずくまる
「残りはお前だけだな、高橋」
そう名前を呼ばれた高橋はイタタ・・・といいながらゆっくりと立ち上がる
先ほどまでの笑みを完全にしまい込んだその目は獲物を狩る野獣のように静か
全身に殺気を感じながら構えている高橋に新垣が倒れたままの姿勢で声をかける
「愛ちゃん、おかしい・・・みんなの力がいつもよりも圧倒的に弱い」
「実はあーしもそれを感じた。瞬間移動を数回しただけで体力が無くなってしまうんよ」
リンリンの炎も、久住の雷も速度が遅く簡単に避けられた
道重の治癒も光井の予知もいつもよりも時間がかかっていた・・・と感じられた
「おしゃべりしている暇があるんだったら、こっちを向くんだな」
気がつけば高橋の目の前には、鋭い蹴りが迫っていた
高橋は咄嗟に瞬間移動し、可能なだけの距離を取った
「遅い、遅いぞ!!止まって見える」
敵はすぐさま高橋の現れた場所に向かい突進してくる
必死に攻撃を避けながら高橋は考える
(どうして?いつもならこんな攻撃、簡単に避けられるハズなのに・・・)
幸運なことに仲間たちは気絶していたり、動けないだけで命にかかわる傷を負った物はいない
しかし、目の前にいるこの相手の気がいつ変わるのかはわからないため、高橋としては一時も早く対処したかった
「考え事をしていると余計な雑念が生まれる。それが命取りになるのは戦いの基本だぜ」
高橋の腹部に先ほど新垣が受けたのと同じ光弾が炸裂し、鈍痛とともに飛ばされた
149 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:01:37.48 0
痛みに顔をゆがめ宙に飛んでいる最中に高橋は違和感を感じていた
いつもに比べて圧倒的に弱い自分達の力
たった一人の敵にたいしてこれほどてこずることはなかった
そして・・・何かを忘れているようだった。そう、誰かが横に居てくれた様な気がしてならなかった
目をうつせば床に倒れ込んでいる仲間達が目に入ってくる
ジュンジュン、久住がまず最初に倒れ、リンリン、亀井、道重、新垣、そして光井…
誰もが苦痛で歪んだ表情をし、立ちあがろうとしているが立ちあがれるものはいなかった
地面が迫ってきたため高橋は受け身の姿勢を取ろうと構えた
・・・しかし、地面にぶつかることはなく、誰かに受け止められた
「愛ちゃん、大丈夫かいな?」
その声に高橋は聴きおぼえがあった
そう、つい数時間前に「れいな」と、そして「一緒に戦っていた仲間」だと名乗っていた人物
「れいなちゃん?」
「みんなを助けに来たとよ」
高橋が立ちあがるのを助けながられいなは優しく微笑みかける
しかし高橋はあえて厳しい口調でれいなに言い返す
「なんでここにいるのよ!ここは危険なの、早く帰って!あなたみたいな子がいると命が危ないの!」
「大丈夫っちゃ、れーな、喧嘩にはなれとうと!ほら、愛ちゃん、少し休んでいた方がいいっちゃ」
そういいれいなは高橋を制してあたりをきょろきょろと見渡し、ある人物の姿を認めた
ゆっくりと近づいて口元に手を当てて、命に別条がないことを確認した
「良かった…息はしとうみたいっちゃ…意識を失っているだけみたいと」
パチパチと頬を叩き意識の有無を確認すると、その手を払いながらその子は言った
「・・・さっきから見えてイマスヨ。田中さん、やめてクダサイ」
いつもに比べて圧倒的に弱い自分達の力
たった一人の敵にたいしてこれほどてこずることはなかった
そして・・・何かを忘れているようだった。そう、誰かが横に居てくれた様な気がしてならなかった
目をうつせば床に倒れ込んでいる仲間達が目に入ってくる
ジュンジュン、久住がまず最初に倒れ、リンリン、亀井、道重、新垣、そして光井…
誰もが苦痛で歪んだ表情をし、立ちあがろうとしているが立ちあがれるものはいなかった
地面が迫ってきたため高橋は受け身の姿勢を取ろうと構えた
・・・しかし、地面にぶつかることはなく、誰かに受け止められた
「愛ちゃん、大丈夫かいな?」
その声に高橋は聴きおぼえがあった
そう、つい数時間前に「れいな」と、そして「一緒に戦っていた仲間」だと名乗っていた人物
「れいなちゃん?」
「みんなを助けに来たとよ」
高橋が立ちあがるのを助けながられいなは優しく微笑みかける
しかし高橋はあえて厳しい口調でれいなに言い返す
「なんでここにいるのよ!ここは危険なの、早く帰って!あなたみたいな子がいると命が危ないの!」
「大丈夫っちゃ、れーな、喧嘩にはなれとうと!ほら、愛ちゃん、少し休んでいた方がいいっちゃ」
そういいれいなは高橋を制してあたりをきょろきょろと見渡し、ある人物の姿を認めた
ゆっくりと近づいて口元に手を当てて、命に別条がないことを確認した
「良かった…息はしとうみたいっちゃ…意識を失っているだけみたいと」
パチパチと頬を叩き意識の有無を確認すると、その手を払いながらその子は言った
「・・・さっきから見えてイマスヨ。田中さん、やめてクダサイ」
150 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:02:52.83 0
『田中さん』といういつもなら何とも感じないであろう、その単語にれいなの体の中に温もりが広がっていった
「やっぱりあの声はリンリンだったとね。リンリンの声があったからここに来れたっちゃ」
かろうじて会話は出来るが全身がぼろぼろになっているリンリンに感謝をこめてれいなは話しかけた
「田中サン・・・来るの遅いデス。リンリン、動けないデス
あ、『デス』は『死ぬ』って意味じゃないデスから安心してください」
「そうやって、冗談言えるくらいなら問題ないっちゃね。リンリン、ゆっくり休んでいいとよ」
「リンリン、その人知っているの?」
足を引きずりながら高橋もリンリンの近くにやってきた
「愛ちゃん、無理せんほうがいいとよ。体ボロボロっちゃ」
「・・・田中サンがいないことに高橋サン、気がつかなかったんデスか?」
リンリンは眉間にしわをよせて、高橋を見上げる
「え?・・・いやいや、れいなのことは覚えとるがし。冗談やよ、冗談」
「・・・高橋サン、焦ってマスね」
そこに遅れて2つの足音が近づいてくる
「誰や?新しい敵か?」
高橋が近づいてくる足音のする方向に体を向け、構えをとる
やってきた二人はダークネス所属のマルシェ、そして・・・先程、お店に来た女の子、雅であった
「マルシェ!!」「あ、愛ちゃん、まだ無事でしたか!」
「無事じゃないよ!」
「まあぼろぼろだけど、そうやって言えるなら大丈夫です」
彼女からは何度もリゾナンターは攻撃を受けている。そして、目の前にいる敵もダークネス
これは完全に援護に来たとしか考えられない状況であった
そして・・・もう一人来た女の子、雅も高橋にとっては好ましい存在とはいえなかった
先ほど、お店に来て、ケーキを注文した見た目はちょっと派手な女の子
・・・しかしここにマルシェとともに来たということは―彼女もまた、『敵』と考えるのが筋であろう
「やっぱりあの声はリンリンだったとね。リンリンの声があったからここに来れたっちゃ」
かろうじて会話は出来るが全身がぼろぼろになっているリンリンに感謝をこめてれいなは話しかけた
「田中サン・・・来るの遅いデス。リンリン、動けないデス
あ、『デス』は『死ぬ』って意味じゃないデスから安心してください」
「そうやって、冗談言えるくらいなら問題ないっちゃね。リンリン、ゆっくり休んでいいとよ」
「リンリン、その人知っているの?」
足を引きずりながら高橋もリンリンの近くにやってきた
「愛ちゃん、無理せんほうがいいとよ。体ボロボロっちゃ」
「・・・田中サンがいないことに高橋サン、気がつかなかったんデスか?」
リンリンは眉間にしわをよせて、高橋を見上げる
「え?・・・いやいや、れいなのことは覚えとるがし。冗談やよ、冗談」
「・・・高橋サン、焦ってマスね」
そこに遅れて2つの足音が近づいてくる
「誰や?新しい敵か?」
高橋が近づいてくる足音のする方向に体を向け、構えをとる
やってきた二人はダークネス所属のマルシェ、そして・・・先程、お店に来た女の子、雅であった
「マルシェ!!」「あ、愛ちゃん、まだ無事でしたか!」
「無事じゃないよ!」
「まあぼろぼろだけど、そうやって言えるなら大丈夫です」
彼女からは何度もリゾナンターは攻撃を受けている。そして、目の前にいる敵もダークネス
これは完全に援護に来たとしか考えられない状況であった
そして・・・もう一人来た女の子、雅も高橋にとっては好ましい存在とはいえなかった
先ほど、お店に来て、ケーキを注文した見た目はちょっと派手な女の子
・・・しかしここにマルシェとともに来たということは―彼女もまた、『敵』と考えるのが筋であろう
151 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:05:00.12 0
「れいなはどこかな?あ、あそこか。ごめん、愛ちゃん、今日はね構っている余裕はないんだよね」
「『れいな』?やっぱりあの子もダークネスなんやな!!」
高橋は唇を噛みながられいなを見つめる
「・・・本当にれーなのこと忘れさせられたみたいですね」「?」
「『共鳴』という絆のもとに集まったはずの戦士達、かなり残念です」
高橋はそのマルシェの言葉に疑問を感じたようだが、れいな達から視線を外そうとはしなかった
リンリンのそばに立っているれいなにマルシェ、そして雅は駈け寄った
「リンリンですか、まさかれいなのことをリンリンが覚えているとは予想外でしたね」
「・・・出会えなかったんですよ、そいつと。オリジンにいても、来なかったし」
「オリジン弁当で接触する予定だったんですね・・・計画が単純というか・・・」
マルシェは知っていた
―この3日間・・・リンリンのバイト先の店長さんは風邪でダウンしていてバイトできなかったことを
―そして、ずっとご飯を愛ちゃんのお世話になっていたからオリジンにはいかなかったことを
(まったく運がいいんだか、悪いんだか・・・)
れいなとリンリンをちらりと見ながら心の中で呟いた
「それで、みんなをこんな風にした奴はどこにいると?」
れいなは気配を殺している敵を探そうと、振り返り周囲をうかがう
殺気が漂っていることに気付かざるを得ないくらいに空間のゆがみが目に入った
「そこにいるんやろ!出て来るとよ!れーなが相手になると!」
工場の上に走っているパイプの上から何者かが飛び降りてきた
「そろそろいいよな?しかし・・・再開を喜ぶ姿は泣けるものだな・・・ぐすん」
「嘘泣きは止めると。さっさと来るっちゃ」
「おお、こわい、こわい。しかし、れいながいないだけでこんなに変わるものなんだな」
飄々としたその表情からは余裕が伺える
「『れいな』?やっぱりあの子もダークネスなんやな!!」
高橋は唇を噛みながられいなを見つめる
「・・・本当にれーなのこと忘れさせられたみたいですね」「?」
「『共鳴』という絆のもとに集まったはずの戦士達、かなり残念です」
高橋はそのマルシェの言葉に疑問を感じたようだが、れいな達から視線を外そうとはしなかった
リンリンのそばに立っているれいなにマルシェ、そして雅は駈け寄った
「リンリンですか、まさかれいなのことをリンリンが覚えているとは予想外でしたね」
「・・・出会えなかったんですよ、そいつと。オリジンにいても、来なかったし」
「オリジン弁当で接触する予定だったんですね・・・計画が単純というか・・・」
マルシェは知っていた
―この3日間・・・リンリンのバイト先の店長さんは風邪でダウンしていてバイトできなかったことを
―そして、ずっとご飯を愛ちゃんのお世話になっていたからオリジンにはいかなかったことを
(まったく運がいいんだか、悪いんだか・・・)
れいなとリンリンをちらりと見ながら心の中で呟いた
「それで、みんなをこんな風にした奴はどこにいると?」
れいなは気配を殺している敵を探そうと、振り返り周囲をうかがう
殺気が漂っていることに気付かざるを得ないくらいに空間のゆがみが目に入った
「そこにいるんやろ!出て来るとよ!れーなが相手になると!」
工場の上に走っているパイプの上から何者かが飛び降りてきた
「そろそろいいよな?しかし・・・再開を喜ぶ姿は泣けるものだな・・・ぐすん」
「嘘泣きは止めると。さっさと来るっちゃ」
「おお、こわい、こわい。しかし、れいながいないだけでこんなに変わるものなんだな」
飄々としたその表情からは余裕が伺える
152 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:08:57.09 0
153 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:39:20.20 0
155 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:10:48.62 0
なんか最近やたら作品多いような
156 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 01:37:01.89 0
寝る担当のネルナンター参上!
みんなおやすみてぃ!イイーッ!
みんなおやすみてぃ!イイーッ!
157 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 05:48:29.46 0
158 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 08:16:11.44 O
青空だね
159 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 11:23:27.40 O
青空はいいけど暑いなあ…
160 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 13:00:13.31 0
ヨッシーきたー
161 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 14:54:33.92 0
なるほどそういう事だったのか…。
ただどうしてこの人が現れたのか謎です。
暑さに耐えながら待ってま…す…zzz
ただどうしてこの人が現れたのか謎です。
暑さに耐えながら待ってま…す…zzz
162 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:25:39.30 0
なかなかのペースだね
163 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 18:40:57.61 O
盛り上がってるかい?
164 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 18:45:15.12 0
工場のパイプの上から降り立った人物をれいなはよく知っていた
赤茶色に染まったショートヘアー、黒を基調としたロックコンサートにでもいくような格好の吉澤
そう、ダークネス所属の優秀な精神系能力者であり、「催眠」能力だけを見るならば最強に限りなく近い幹部
そんな吉澤がたった一人で高橋達、リゾナンターを壊滅寸前まで追い詰めていた
「吉澤ひとみ!愛ちゃん達をこんなにボロボロにしたんことの借りをかえすと!」
「・・・やっぱりお前がいないとリゾナンターは弱っちくてつまんねえな。まあ、おかげで簡単に倒せるんだけどな」
掌の上に光弾を浮かべながら吉澤が笑みを浮かべている
「れいなをなめんほうがいいとよ!」
「おい、マルシェ、おまえはどうする?」
ふいに名前を呼ばれたマルシェは「私ですか?」と尋ね返す
「う~ん、今日は完全にプライベートでいるので加勢はしません。というか吉澤さん、加勢とかそういうの嫌いですよね」
「お~さすが、マルシェわかってるじゃん。じゃあ、そこでじっとして見学してな」
「マルシェ、それでいいんか?」
思わず加勢に来たと思い込んでいた高橋が驚きの表情でマルシェに声をかける
「だって吉澤さんがそういうんですから、仕方ないですよ。愛ちゃんも知っているでしょ、あの人の性格を」
「ま、まあそうやけどさ・・・そのほうがありがたいけどさ・・・」
(じゃあなんのためにこの人は来たのか)という疑問が胸に疼く高橋であった
ただ、一番、吉澤が現れたことで動揺したのは・・・雅であった
「な、なんであなたが、ここに?」
雅の呟きを逃さずにれいなは訊き返した
「どうしたミヤ?あいつを知っていると?」
「あ、あの、た、田中さん、あの人って占い師さんですよね?駅前の有名な」
「何言うとると!あいつもマルシェと同じダークネスっちゃ」
「!!」
赤茶色に染まったショートヘアー、黒を基調としたロックコンサートにでもいくような格好の吉澤
そう、ダークネス所属の優秀な精神系能力者であり、「催眠」能力だけを見るならば最強に限りなく近い幹部
そんな吉澤がたった一人で高橋達、リゾナンターを壊滅寸前まで追い詰めていた
「吉澤ひとみ!愛ちゃん達をこんなにボロボロにしたんことの借りをかえすと!」
「・・・やっぱりお前がいないとリゾナンターは弱っちくてつまんねえな。まあ、おかげで簡単に倒せるんだけどな」
掌の上に光弾を浮かべながら吉澤が笑みを浮かべている
「れいなをなめんほうがいいとよ!」
「おい、マルシェ、おまえはどうする?」
ふいに名前を呼ばれたマルシェは「私ですか?」と尋ね返す
「う~ん、今日は完全にプライベートでいるので加勢はしません。というか吉澤さん、加勢とかそういうの嫌いですよね」
「お~さすが、マルシェわかってるじゃん。じゃあ、そこでじっとして見学してな」
「マルシェ、それでいいんか?」
思わず加勢に来たと思い込んでいた高橋が驚きの表情でマルシェに声をかける
「だって吉澤さんがそういうんですから、仕方ないですよ。愛ちゃんも知っているでしょ、あの人の性格を」
「ま、まあそうやけどさ・・・そのほうがありがたいけどさ・・・」
(じゃあなんのためにこの人は来たのか)という疑問が胸に疼く高橋であった
ただ、一番、吉澤が現れたことで動揺したのは・・・雅であった
「な、なんであなたが、ここに?」
雅の呟きを逃さずにれいなは訊き返した
「どうしたミヤ?あいつを知っていると?」
「あ、あの、た、田中さん、あの人って占い師さんですよね?駅前の有名な」
「何言うとると!あいつもマルシェと同じダークネスっちゃ」
「!!」
165 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 18:47:35.92 0
「しっかしなあ・・・へましちまったなあ」
吉澤が頭をかきながら呟き、れいながまた吉澤の方へと振り返る
「なんだかんだいってもよ、れいな来ないと思ったんだけどな・・・」
「愛ちゃん達のピンチに来ないわけないっちゃろ!吉澤!来ないならこっちから行くとよ」
「まあ、待てよ。お前一人で俺に勝てると思っているのか?だとしたら笑いもんだぜ」
言葉の一つ一つが挑発的なのに短気なれいなはいてもたってもいられない様子であった
「勝負はやってみないとわからんとよ!れいなには『共鳴』という力があるとよ!
一人じゃ勝てんくてもみんなの力があれば勝てるかもしれんやろ!」
「無駄だって、共鳴できるのはリンリン『だけ』なんだろ、れいな?
一人としか共鳴できないお前が俺に勝負を挑むとか無謀だぜ。諦めな」
「な、ちょっと待つと!なんでお前がそのことを知っていると!マルシェ!何も知らんと、本当に?」
「わ、私は少なくとも何も知らないですよ。だってダークネスの中で担当は矢口さんで・・・あ!!」
マルシェは自分の中で状況を説明できるようにしようと考え始めた
(もともと・・・これは吉澤さんが『仕事があるから』矢口さんに、ボスが渡した仕事
もし、初めから吉澤さんが関わっているとしたら・・・)
ぼーっと考え込んでいるマルシェにれいなが声をかける
「どうしたと?マルシェ、なにか思い出したと?」
「い、いや、なんでもないですよ」
「いっとくがな、俺は何もしていないぞ。やったのはソイツだろ、な、雅ちゃん」
ソイツといいながら吉澤は雅を指差し、その場にいた全員の視線が雅に集中する
「あれ、どうしたのかな?お前が『れいなが欲しい』と言ったから手を貸したんだろう。
お前の愛してやまない『れいな』様を渡すためにアドバイスしたことを忘れたのか?」
「あ、あなたはだってただの情報屋って言ってたじゃないですか!ダークネスなんて一言も…」
「あれ、お前はそんなこと訊いたっけ?そんなこと覚えてねえし。ま、訊いていたとしても嘘くらい言うだろうがな」
「そ、そんな・・・」
吉澤が頭をかきながら呟き、れいながまた吉澤の方へと振り返る
「なんだかんだいってもよ、れいな来ないと思ったんだけどな・・・」
「愛ちゃん達のピンチに来ないわけないっちゃろ!吉澤!来ないならこっちから行くとよ」
「まあ、待てよ。お前一人で俺に勝てると思っているのか?だとしたら笑いもんだぜ」
言葉の一つ一つが挑発的なのに短気なれいなはいてもたってもいられない様子であった
「勝負はやってみないとわからんとよ!れいなには『共鳴』という力があるとよ!
一人じゃ勝てんくてもみんなの力があれば勝てるかもしれんやろ!」
「無駄だって、共鳴できるのはリンリン『だけ』なんだろ、れいな?
一人としか共鳴できないお前が俺に勝負を挑むとか無謀だぜ。諦めな」
「な、ちょっと待つと!なんでお前がそのことを知っていると!マルシェ!何も知らんと、本当に?」
「わ、私は少なくとも何も知らないですよ。だってダークネスの中で担当は矢口さんで・・・あ!!」
マルシェは自分の中で状況を説明できるようにしようと考え始めた
(もともと・・・これは吉澤さんが『仕事があるから』矢口さんに、ボスが渡した仕事
もし、初めから吉澤さんが関わっているとしたら・・・)
ぼーっと考え込んでいるマルシェにれいなが声をかける
「どうしたと?マルシェ、なにか思い出したと?」
「い、いや、なんでもないですよ」
「いっとくがな、俺は何もしていないぞ。やったのはソイツだろ、な、雅ちゃん」
ソイツといいながら吉澤は雅を指差し、その場にいた全員の視線が雅に集中する
「あれ、どうしたのかな?お前が『れいなが欲しい』と言ったから手を貸したんだろう。
お前の愛してやまない『れいな』様を渡すためにアドバイスしたことを忘れたのか?」
「あ、あなたはだってただの情報屋って言ってたじゃないですか!ダークネスなんて一言も…」
「あれ、お前はそんなこと訊いたっけ?そんなこと覚えてねえし。ま、訊いていたとしても嘘くらい言うだろうがな」
「そ、そんな・・・」
166 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 18:49:35.63 0
「もしかして、ミヤ、こいつとグルだったと?こいつはダークネスっちゃ!何しとうとよ!!」
「だ、だって、この人が『あなたの望んでいる物を得るのを助けましょう』なんて言ってきたから・・・」
「バカっ!!昔からミヤは自分のことしか見えとらんっちゃ!!吉澤っ、オマエが黒幕だったと!!」
「チッ、うっさいな。だからあっつい奴は嫌いなんだよ。クールに徹しな!
あぁ!!それもこれも、雅!お前がリンリンの記憶を消さなかったのが原因なんだよ!」
いらいらした口調で吉澤が強い口調で言う
「だ、だってリンリンが来なかったから・・・いつも来るはずのオリジンに・・・」
なんとか立ちあがろうと壁に手をつけてもがいているリンリンを吉澤は捉えながら言う
自分のしてしまったことの重大さに今更気付いた雅は怯えてしまっている
そんな雅に吉澤は容赦なく責任を求め続ける
「雅、オマエが求めたから俺はおまえの望むものを得られるようにアドバイスをした
もちろんリンリンと接触できなかったときも指示はしたぞ!」
「だ、だって、補習が・・・時間が・・・」
「それはお前の問題だろう!!それをどうにかするのが普通じゃないのか?欲しいんだろ、れいなが」
すっかり委縮してしまっている雅を見てれいなは素直に可哀そうと感じた
「やめるっちゃ、吉澤!これ以上、ミヤを責めるな!」
「何を言っているんだ、れいな?お前の大事な仲間を奪ったのは後ろにいるそいつだぞ
何も俺は悪くないだろ?ちょっと手を差し伸べただけだろ?何も手出しはしていない」
口調は荒いが吉澤は冷静であった
「俺はただ計画を考えただけ。それを『やれ』なんて一言もいっていないし、決行したのはソイツだ
仲間がいなくなったのは雅のせいだろ?そいつのために俺を責めてどうするんだ?」
しかしれいなは怒りをむき出しにせざると得ないくらい怒りを感じていた
「お前が悪いと・・・」
「なんだと?」
「悪いのは、吉澤オマエっちゃ!なんどでもいうと!悪いのは雅じゃなくて、雅をそそのかしたお前達っちゃ!
雅がこんな力を持たなければ普通に『お客様』としてリゾナントに来て、一緒に笑って友達になれたと!
雅がこんな方法を選んだのはオマエがなんかしたからやろ!!」
「だ、だって、この人が『あなたの望んでいる物を得るのを助けましょう』なんて言ってきたから・・・」
「バカっ!!昔からミヤは自分のことしか見えとらんっちゃ!!吉澤っ、オマエが黒幕だったと!!」
「チッ、うっさいな。だからあっつい奴は嫌いなんだよ。クールに徹しな!
あぁ!!それもこれも、雅!お前がリンリンの記憶を消さなかったのが原因なんだよ!」
いらいらした口調で吉澤が強い口調で言う
「だ、だってリンリンが来なかったから・・・いつも来るはずのオリジンに・・・」
なんとか立ちあがろうと壁に手をつけてもがいているリンリンを吉澤は捉えながら言う
自分のしてしまったことの重大さに今更気付いた雅は怯えてしまっている
そんな雅に吉澤は容赦なく責任を求め続ける
「雅、オマエが求めたから俺はおまえの望むものを得られるようにアドバイスをした
もちろんリンリンと接触できなかったときも指示はしたぞ!」
「だ、だって、補習が・・・時間が・・・」
「それはお前の問題だろう!!それをどうにかするのが普通じゃないのか?欲しいんだろ、れいなが」
すっかり委縮してしまっている雅を見てれいなは素直に可哀そうと感じた
「やめるっちゃ、吉澤!これ以上、ミヤを責めるな!」
「何を言っているんだ、れいな?お前の大事な仲間を奪ったのは後ろにいるそいつだぞ
何も俺は悪くないだろ?ちょっと手を差し伸べただけだろ?何も手出しはしていない」
口調は荒いが吉澤は冷静であった
「俺はただ計画を考えただけ。それを『やれ』なんて一言もいっていないし、決行したのはソイツだ
仲間がいなくなったのは雅のせいだろ?そいつのために俺を責めてどうするんだ?」
しかしれいなは怒りをむき出しにせざると得ないくらい怒りを感じていた
「お前が悪いと・・・」
「なんだと?」
「悪いのは、吉澤オマエっちゃ!なんどでもいうと!悪いのは雅じゃなくて、雅をそそのかしたお前達っちゃ!
雅がこんな力を持たなければ普通に『お客様』としてリゾナントに来て、一緒に笑って友達になれたと!
雅がこんな方法を選んだのはオマエがなんかしたからやろ!!」
167 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 18:50:46.30 0
「わかっていないなあ、れいな。俺は本当に何もしていないぜ
ただ、そいつの闇を感じ取って近づいただけだ、それ以上でも、それ以下でもない
ちょっと後ろから囁いただけだ
『バカやろ、ホントのじぶん、やりたいことをやってやれ』『自分を信じて行けばいいじゃん』ってな
その闇に従って生きることができるもの、できないもの、そんな差なんて単純なものだぜ
自分に『素直』になれるか、なれないか、それだけだ
どうなんだ?いつも頭をぺこぺこ下げ、一人になった時にそれに苦悩する人生なんて楽しいのか?
少なくとも俺は自分を貫き通してやる。自分に嘘つくくらいなら人間を辞めるね
俺は何にもとらわれない、自分自身で道は切り開く、こう決断したからここにいる」
吉澤はれいなに手を差し出して言葉を締めた
「・・・こいよ、れいな、お前にもあるだろ、素直にやりたいことが
俺達と一緒にいれば、楽しく自分らしい道が開ける。歓迎するぜ」
きらりと光る白い歯を見せながら吉澤は二ヤリと笑い、大きな瞳がれいなを捉える
れいなは下を向いたまま、答える
「そうやって雅を闇に取り入れたとね・・・」
下を向いたまま握った拳を更に強く握った
「お前の言葉でれいなを求める闇へとミヤを落として行ったとね・・・」
肩をぷるぷると震わせながら自分自身に言い聞かせるようにれいなは呟き続ける
「もちろん、心の闇に落ちいったのは許せん・・・でも、そのきっかけを作ったオマエはもっと許さんと!」
そういいれいなは吉澤向かって突進していった
「俺との実力差がわかっていたとしても来るのか?」
れいなの拳、蹴りを器用に避けながら吉澤が不敵な笑みを浮かべつつ問いかける
それには答えずにれいなはただひたすらに拳を放ち続ける
ただ、そいつの闇を感じ取って近づいただけだ、それ以上でも、それ以下でもない
ちょっと後ろから囁いただけだ
『バカやろ、ホントのじぶん、やりたいことをやってやれ』『自分を信じて行けばいいじゃん』ってな
その闇に従って生きることができるもの、できないもの、そんな差なんて単純なものだぜ
自分に『素直』になれるか、なれないか、それだけだ
どうなんだ?いつも頭をぺこぺこ下げ、一人になった時にそれに苦悩する人生なんて楽しいのか?
少なくとも俺は自分を貫き通してやる。自分に嘘つくくらいなら人間を辞めるね
俺は何にもとらわれない、自分自身で道は切り開く、こう決断したからここにいる」
吉澤はれいなに手を差し出して言葉を締めた
「・・・こいよ、れいな、お前にもあるだろ、素直にやりたいことが
俺達と一緒にいれば、楽しく自分らしい道が開ける。歓迎するぜ」
きらりと光る白い歯を見せながら吉澤は二ヤリと笑い、大きな瞳がれいなを捉える
れいなは下を向いたまま、答える
「そうやって雅を闇に取り入れたとね・・・」
下を向いたまま握った拳を更に強く握った
「お前の言葉でれいなを求める闇へとミヤを落として行ったとね・・・」
肩をぷるぷると震わせながら自分自身に言い聞かせるようにれいなは呟き続ける
「もちろん、心の闇に落ちいったのは許せん・・・でも、そのきっかけを作ったオマエはもっと許さんと!」
そういいれいなは吉澤向かって突進していった
「俺との実力差がわかっていたとしても来るのか?」
れいなの拳、蹴りを器用に避けながら吉澤が不敵な笑みを浮かべつつ問いかける
それには答えずにれいなはただひたすらに拳を放ち続ける
168 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 18:52:27.90 0
しかしその拳は一向に吉澤を捉えられない
「どうやら、れいなには闇に取りいられることの素晴らしさが伝わらないみたいだな
・・・残念だ、オマエなら分かってくれると前々から気になっていたんだけどな
それもこれも高橋と一緒にいすぎたせいかもしれない」
大きく後退してれいなの蹴りを交わして、小さいながらも光弾を充電し始めた
「なんていわれてもれいなの心は決まっていると!おまえを倒して、また愛ちゃん達と一緒に戦う!
オマエを倒せば、何か起こるかもしれんっちゃろ!」
「だから、俺を倒しても変わらねえんだって・・・全く残念だ、れいな」
吉澤は怒りにまかせて攻撃を仕掛けて来るれいなをひきよせ、その光弾を0距離で炸裂させた
直接腹にその攻撃を受けたれいなは苦痛に顔をゆがめ、大きくはじき飛ばされた
コンクリート製の柱に強く叩きつけられたがれいなは何とか立ちあがった
「グフッ」
腹を押さえて立ちあがったれいなが口元に手を当てると、掌が赤く染まった
「おいおい、れいな大丈夫かよ?勝負は始まったばかりだろ?」
ふらつきながられいなは吉澤を睨みつけて強がる
「それは、こっちの、セリフっちゃ・・・」
「おいおい、まだ初っぱななのにもう息がきれてるのかよ。やっぱリンリンだけじゃダメだな」
吉澤は静かにれいなを見降ろした
そんな二人を遠くからマルシェと雅は離れて見ていた
「まったく吉澤さんったら楽しんでいますね。ま、れいなも本調子になれないから仕方ないですけどね
・・・で、これみてどう感じた?」
横で震えている雅にマルシェはそれとなしに声をかけた
「・・・わからないです。なんで田中さんが戦っているのか
田中さんの大事な人の記憶を消したのに、そんなミヤでなくて、あの人を怒っている
確かにミヤがこんなことをしたのはあの人に関わったからですけど・・・責任があるとは到底思えないよ」
「どうやら、れいなには闇に取りいられることの素晴らしさが伝わらないみたいだな
・・・残念だ、オマエなら分かってくれると前々から気になっていたんだけどな
それもこれも高橋と一緒にいすぎたせいかもしれない」
大きく後退してれいなの蹴りを交わして、小さいながらも光弾を充電し始めた
「なんていわれてもれいなの心は決まっていると!おまえを倒して、また愛ちゃん達と一緒に戦う!
オマエを倒せば、何か起こるかもしれんっちゃろ!」
「だから、俺を倒しても変わらねえんだって・・・全く残念だ、れいな」
吉澤は怒りにまかせて攻撃を仕掛けて来るれいなをひきよせ、その光弾を0距離で炸裂させた
直接腹にその攻撃を受けたれいなは苦痛に顔をゆがめ、大きくはじき飛ばされた
コンクリート製の柱に強く叩きつけられたがれいなは何とか立ちあがった
「グフッ」
腹を押さえて立ちあがったれいなが口元に手を当てると、掌が赤く染まった
「おいおい、れいな大丈夫かよ?勝負は始まったばかりだろ?」
ふらつきながられいなは吉澤を睨みつけて強がる
「それは、こっちの、セリフっちゃ・・・」
「おいおい、まだ初っぱななのにもう息がきれてるのかよ。やっぱリンリンだけじゃダメだな」
吉澤は静かにれいなを見降ろした
そんな二人を遠くからマルシェと雅は離れて見ていた
「まったく吉澤さんったら楽しんでいますね。ま、れいなも本調子になれないから仕方ないですけどね
・・・で、これみてどう感じた?」
横で震えている雅にマルシェはそれとなしに声をかけた
「・・・わからないです。なんで田中さんが戦っているのか
田中さんの大事な人の記憶を消したのに、そんなミヤでなくて、あの人を怒っている
確かにミヤがこんなことをしたのはあの人に関わったからですけど・・・責任があるとは到底思えないよ」
169 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 18:53:38.73 0
少し落ち着いたが、目のまわりが濡れたまま雅が心ここにあらずと言った口調だ
「心の闇に飲み込まれたのはミヤだし、行動を起こしたのもミヤ、田中さんを呼び記憶を消そうとしたのも…
田中さんはミヤのことをあんなに嫌いになったはずなのに、どうして戦うんですか!わからないよ」
「・・・わかるわけないよ、そんなの。どんな人でもれいなにはなれないんだから」
マルシェはれいなをじっと見たまま雅に顔を向けることもせずに答えた
「理由なんているのかな?あの姿がれいなだし、それをあなたは求めたんじゃないの?
れいな『らしく』生きてほしいって、あの姿がれいなの今の『らしさ』なんじゃないんですか?」
「・・・」
雅は言葉を紡ぐことができず黙り込んだ
ゆっくりとふらつきながらも立ちあがるれいなは静かに構えた
「ここからが本番っちゃ。れいなはまだ一人やないと!」
息をするだけで胸がきりきりと痛む
しかし先ほどの攻撃で冷静を取り戻しており、れいなは静かに吉澤を睨みつける
「吉澤、ここからが本番や!本気のれいなを見せつけるけん、覚悟すると!!」
疾風のように突進していくれいなを吉澤は軽くあしらい、華麗に右に左にかわし続ける
「吉澤ぁ、よけてばかりじゃなんもならんとよ!本気できていないっちゃろ!
れいなを倒すなら本気でないといけないとよ!!」
「―その通りだ」
目の前にいたはずの吉澤の声がれいなの後ろから聴こえたような気がしてれいなの動きが一瞬止まった
「誰を見失ったんだい?言ってごらんよ」
その言葉と同時に正面に吉澤の影が現れ、腹部に強い痛みが入った
「!!」
れいなはその場に膝をついてうずくまった
「まだだ、こんなもんじゃねえんだろ?」
うずくまったれいなに向かい吉澤は光弾を放ち、れいなは再び大きく飛ばされた
柱に打ち付けられることはなかったものの、れいなが飛ばされたことで生じた埃が部屋を舞う
「心の闇に飲み込まれたのはミヤだし、行動を起こしたのもミヤ、田中さんを呼び記憶を消そうとしたのも…
田中さんはミヤのことをあんなに嫌いになったはずなのに、どうして戦うんですか!わからないよ」
「・・・わかるわけないよ、そんなの。どんな人でもれいなにはなれないんだから」
マルシェはれいなをじっと見たまま雅に顔を向けることもせずに答えた
「理由なんているのかな?あの姿がれいなだし、それをあなたは求めたんじゃないの?
れいな『らしく』生きてほしいって、あの姿がれいなの今の『らしさ』なんじゃないんですか?」
「・・・」
雅は言葉を紡ぐことができず黙り込んだ
ゆっくりとふらつきながらも立ちあがるれいなは静かに構えた
「ここからが本番っちゃ。れいなはまだ一人やないと!」
息をするだけで胸がきりきりと痛む
しかし先ほどの攻撃で冷静を取り戻しており、れいなは静かに吉澤を睨みつける
「吉澤、ここからが本番や!本気のれいなを見せつけるけん、覚悟すると!!」
疾風のように突進していくれいなを吉澤は軽くあしらい、華麗に右に左にかわし続ける
「吉澤ぁ、よけてばかりじゃなんもならんとよ!本気できていないっちゃろ!
れいなを倒すなら本気でないといけないとよ!!」
「―その通りだ」
目の前にいたはずの吉澤の声がれいなの後ろから聴こえたような気がしてれいなの動きが一瞬止まった
「誰を見失ったんだい?言ってごらんよ」
その言葉と同時に正面に吉澤の影が現れ、腹部に強い痛みが入った
「!!」
れいなはその場に膝をついてうずくまった
「まだだ、こんなもんじゃねえんだろ?」
うずくまったれいなに向かい吉澤は光弾を放ち、れいなは再び大きく飛ばされた
柱に打ち付けられることはなかったものの、れいなが飛ばされたことで生じた埃が部屋を舞う
170 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 18:54:50.68 0
壁に叩きつけられたれいなに駆けつける影があった
「だ、大丈夫?れいなちゃん」
「あ、愛ちゃん」
打撃を受けお世辞にも綺麗な格好とはいえなくなってしまったれいなは、言葉が切れ切れながら問いかける
「み、みんなは?無事と?」
「う、うん、大丈夫。みんな息をしているし、動けないだけだから…お願い、れいなちゃん、休んでいて
これ以上、一般人を戦いに巻き込むわけにはいかないのよ。ボロボロじゃない、もう。私達がやらないと…」
「れーななら大丈夫っちゃ、愛ちゃん達はそこでみとると!!」
そういいれいなはまた、吉澤に向かっていく
だが・・・れいなは吉澤に思いっきり殴られ、地面に倒れ込んだ。埃が部屋を舞う
埃がやわらぎ、未だ立ちあがれないれいなの姿を確認した吉澤はそっけなく言い放つ
「『共鳴』、他人、もしくは自身の力を強化する能力。でも今、共鳴できるのは1人。しかもリンリンときた
れいな、所詮1+1。それが2じゃなくて、10や100になってもこんなもんだ、お前たちは」
れいなはペッと口の中に溜まった血を吐き唇を拭いながらゆっくりと立ちあがった
「本気になったら、オマエを殺しかねない。それじゃつまらねえからな!」
「うるさい!」
懲りもせずに吉澤に向かっていくれいな
「学習能力のねえ奴だな!」
れいなの拳を受け止め吉澤の拳がれいなの顎にヒットし、れいなは足がもつれる
「人の話を聞くときは黙っているって先生に教えてもらったことくらいあるだろ?」
吉澤は跳躍し、れいなのこめかみに向かって力いっぱい蹴りを放った
ゴムまりのようにれいなは吹き飛ばされ、その姿を見かねた雅がれいなに駈け寄っていく
れいなは雅の肩を借りながらゆっくりと立ちあがった
「ミヤ、下がっているっちゃ・・・あいつは危険なヤツっちゃ」
「わかってます!でも、ミヤが悪かったんです!だから、一緒に、田中さんと戦わせて下さい!」
「ふざけるんじゃないと!!」
れいなが大声をあげた。そのせいで胸に痛みが走った
「だ、大丈夫?れいなちゃん」
「あ、愛ちゃん」
打撃を受けお世辞にも綺麗な格好とはいえなくなってしまったれいなは、言葉が切れ切れながら問いかける
「み、みんなは?無事と?」
「う、うん、大丈夫。みんな息をしているし、動けないだけだから…お願い、れいなちゃん、休んでいて
これ以上、一般人を戦いに巻き込むわけにはいかないのよ。ボロボロじゃない、もう。私達がやらないと…」
「れーななら大丈夫っちゃ、愛ちゃん達はそこでみとると!!」
そういいれいなはまた、吉澤に向かっていく
だが・・・れいなは吉澤に思いっきり殴られ、地面に倒れ込んだ。埃が部屋を舞う
埃がやわらぎ、未だ立ちあがれないれいなの姿を確認した吉澤はそっけなく言い放つ
「『共鳴』、他人、もしくは自身の力を強化する能力。でも今、共鳴できるのは1人。しかもリンリンときた
れいな、所詮1+1。それが2じゃなくて、10や100になってもこんなもんだ、お前たちは」
れいなはペッと口の中に溜まった血を吐き唇を拭いながらゆっくりと立ちあがった
「本気になったら、オマエを殺しかねない。それじゃつまらねえからな!」
「うるさい!」
懲りもせずに吉澤に向かっていくれいな
「学習能力のねえ奴だな!」
れいなの拳を受け止め吉澤の拳がれいなの顎にヒットし、れいなは足がもつれる
「人の話を聞くときは黙っているって先生に教えてもらったことくらいあるだろ?」
吉澤は跳躍し、れいなのこめかみに向かって力いっぱい蹴りを放った
ゴムまりのようにれいなは吹き飛ばされ、その姿を見かねた雅がれいなに駈け寄っていく
れいなは雅の肩を借りながらゆっくりと立ちあがった
「ミヤ、下がっているっちゃ・・・あいつは危険なヤツっちゃ」
「わかってます!でも、ミヤが悪かったんです!だから、一緒に、田中さんと戦わせて下さい!」
「ふざけるんじゃないと!!」
れいなが大声をあげた。そのせいで胸に痛みが走った
171 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 18:56:22.37 0
「さっきまでれーなの記憶を奪おうとしていたのは誰や!ミヤやろ!それを今度は一緒に戦わせてほしい?
ふざけるのもいい加減にするとよ!れーなは別にミヤのために戦っているんじゃなかと!
あいつは『悪』っちゃろ?それ以外の理由なんてないとよ!あいつを倒したら…次はミヤ、オマエをぶっとばす」
そういいれいなは再び吉澤に向かっていった
(なんで、私のためでもなく、あそこまでボロボロになって戦うことが出来るんですか)
激しい衝撃音とともにれいなは打ちつけられたが、立ちあがり、吉澤に向かっていく
それを見ていた亀井は思った(れいなちゃん)、道重も同じく思った(れいなちゃん)、ジュンジュンも思った(レイナ)
(あんなボロボロで勝ち目なんてなさそうなのに、何度も何度も立ちあがっていく)
今度は踵落としを決められ、その場に倒れ込んだが、しばらくすると立ちあがった
リンリンが何もできないことで唇をかんだ。新垣も自身の折れた右腕を憎々しく眺めている
(誰かを守る、悪だから戦う…そんなに今の仲間が大切なんですね…それを私は…)
正直れいなの視点は定まらなくなっていた。足元はふらふらで立つのもままならない。ただ、それでもれいなは向かっていく
吉澤は容赦しようともせず、れいなに向かい光弾を放ち、れいなは飛ばされる
光井はれいなが決して一人では勝つことが出来ないという未来を視た。久住がぽつりといった「ねえ・・・あの人、誰?」
それが何度も繰り返され、れいなが雅に会うために用意した綺麗な洋服はぼろぼろになりあちこちに穴が開いた
その服と同様にあちこちに傷や血をきざみながらもれいなは立ちあがり、向かい続けた
これで何度目になるのであろうか、吉澤の光弾がれいなに炸裂した
れいなは飛びそうになった意識をむりやりその体に結び付けて、かろうじて受け身をとる
しかし、その体にも限界が近づいてきていた
立ちあがろうとしたれいなの体のあちらこちらを激しい痛みがおそい、立ちあがるだけでも息が上がる。
それでも諦めようともせずにれいなは無理やりに体を動かし、憎き敵へと向かっていく
ふざけるのもいい加減にするとよ!れーなは別にミヤのために戦っているんじゃなかと!
あいつは『悪』っちゃろ?それ以外の理由なんてないとよ!あいつを倒したら…次はミヤ、オマエをぶっとばす」
そういいれいなは再び吉澤に向かっていった
(なんで、私のためでもなく、あそこまでボロボロになって戦うことが出来るんですか)
激しい衝撃音とともにれいなは打ちつけられたが、立ちあがり、吉澤に向かっていく
それを見ていた亀井は思った(れいなちゃん)、道重も同じく思った(れいなちゃん)、ジュンジュンも思った(レイナ)
(あんなボロボロで勝ち目なんてなさそうなのに、何度も何度も立ちあがっていく)
今度は踵落としを決められ、その場に倒れ込んだが、しばらくすると立ちあがった
リンリンが何もできないことで唇をかんだ。新垣も自身の折れた右腕を憎々しく眺めている
(誰かを守る、悪だから戦う…そんなに今の仲間が大切なんですね…それを私は…)
正直れいなの視点は定まらなくなっていた。足元はふらふらで立つのもままならない。ただ、それでもれいなは向かっていく
吉澤は容赦しようともせず、れいなに向かい光弾を放ち、れいなは飛ばされる
光井はれいなが決して一人では勝つことが出来ないという未来を視た。久住がぽつりといった「ねえ・・・あの人、誰?」
それが何度も繰り返され、れいなが雅に会うために用意した綺麗な洋服はぼろぼろになりあちこちに穴が開いた
その服と同様にあちこちに傷や血をきざみながらもれいなは立ちあがり、向かい続けた
これで何度目になるのであろうか、吉澤の光弾がれいなに炸裂した
れいなは飛びそうになった意識をむりやりその体に結び付けて、かろうじて受け身をとる
しかし、その体にも限界が近づいてきていた
立ちあがろうとしたれいなの体のあちらこちらを激しい痛みがおそい、立ちあがるだけでも息が上がる。
それでも諦めようともせずにれいなは無理やりに体を動かし、憎き敵へと向かっていく
172 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 19:02:09.94 0
>>164-171
「Vanish!(8)」の第四部。今日は早めに投下してみました。あと2日で終わるはず
昨日、今日と展開が遅くて申し訳ないです。ちょっとつまらないかもしれない回です(涙)
しっかし、作者からしてみても、こいつ、長いな。
「Vanish!(8)」の第四部。今日は早めに投下してみました。あと2日で終わるはず
昨日、今日と展開が遅くて申し訳ないです。ちょっとつまらないかもしれない回です(涙)
しっかし、作者からしてみても、こいつ、長いな。
173 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 19:32:01.31 0
れいな!頑張れ!(涙で前が見えない)
174 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 21:22:06.60 0
熱い展開だ
ずっと書き続けてきたものがもう少しで結実するんやね
ずっと書き続けてきたものがもう少しで結実するんやね
175 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 22:31:16.12 0
176 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/23(金) 23:48:07.09 0
州*´・ v ・)つhttp://www.youtube.com/watch?v=-SBCwuMLSkg ふたたび参考資料どぇす!
ノ|c|;・e・) <…あ、愛理ちゃんだっけ?
州*´・ v ・)<そう、あぁ!でもぶおのでもみやとつるんでいる鈴木愛理どぇす!
州*´・ v ・)<ちなみに身長161cm!田中さんをはるかに越えた16歳どぇす!
あ、ネクタイしてるのがあたしどぇす!
ノ|c|;・e・) <…あ、愛理ちゃんだっけ?
州*´・ v ・)<そう、あぁ!でもぶおのでもみやとつるんでいる鈴木愛理どぇす!
州*´・ v ・)<ちなみに身長161cm!田中さんをはるかに越えた16歳どぇす!
あ、ネクタイしてるのがあたしどぇす!
177 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 00:49:24.34 0
なんかベリキュが出てきだしたなw
178 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 01:28:41.58 0
今イチぴんと来ない自分がホゼナント
179 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 02:05:15.75 0
休憩がてら出前道一直線のPVからストーリーを想像するとしよう
180 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 04:19:09.40 0
oyarizo
181 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 06:14:21.11 0
おはなんと
182 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 09:02:19.53 O
キャハハハハハ!
キャーハハハハハ!
キャーハハハハハ!
183 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 10:05:04.66 0
矢口氏(ry
184 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 12:11:14.59 O
今のうちにネタ練っとく
185 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 12:26:36.79 0
昨日インセプション観てきたけどふとコレを思いだした
http://resonant.pockydiary.net/index.cgi?no=91
http://resonant.pockydiary.net/index.cgi?no=91
186 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 14:15:32.18 O
皆さんはアニメとか映画とかよく見るんですか?
187 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 15:36:48.56 0
最近劇場で映画とか見たことない
アニメは有名どころを何本か
アニメは有名どころを何本か
188 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 18:19:32.42 0
Vanish!
「なぜ、そこまでして俺に向かってくるんだ、れいな?」
何度となく向かってくるれいなの疲労困憊な拳を受け止めた吉澤が尋ねる
「正直、お前もわかっているんだろう?『このままでは勝てない』ことくらい」
ゆっくりとキュィィンと吉澤の光弾を作り出す時の音が静かに鳴り響き始めた
「そうかもしれん・・・でも、れいなはあきらめんと!だって、守りたい人がおると!!」
れいなはもう力も入らなくなっている左手で吉澤を掴もうとした
「じゃあ、選びな」
吉澤は荒々しくれいなを突き放し、自分から距離をとった
「な、何をするつもりと!!」
吉澤は掌で小さな光弾を2つ作り、右手と左手で一つずつ持ちながられいなの方を向いた
「お前の『守りたい』奴が誰なのか、興味を持った」
右手を高橋に向け、左手を雅に向け顔を上げた
「どちらか一方を守るんだな。10秒だけ時間をやるから、決断するんだ」
れいなは自身の血が引いていくのを感じた。
あの光弾を何度もくらったれいなだからこそわかる、その破壊力
ボロボロになり命の灯が消えそうな高橋と実戦経験のない一般人の雅、どちらが受けても…命の保証はない
「愛ちゃん、ミヤ、逃げると!!」
れいなは座りこんでいる高橋、雅に声を荒げた
しかし高橋は立ち上がろうとしているが、もうこれ以上動けないようで目を丸くしてこちらを見ていた
(ご、ごめん、れいなちゃん、さっきから動きたいんだけど脚が言うことをきかないの)
そんな風に表情から伺われた
(あ、愛ちゃん達を守るためにれいなはここに来たっちゃ。だ、だけど・・・)
高橋から視線をそらすと雅が下を向いて俯き、震えていた
(いくらこの事件の原因やけど・・・ミヤを見捨てるわけにもいかんと・・・いったいどうすればいいと?)
普段あれほどはっきりしたれいなからは考えられないほど優柔不断になり、無情にもただ時間だけが過ぎて行く
「なぜ、そこまでして俺に向かってくるんだ、れいな?」
何度となく向かってくるれいなの疲労困憊な拳を受け止めた吉澤が尋ねる
「正直、お前もわかっているんだろう?『このままでは勝てない』ことくらい」
ゆっくりとキュィィンと吉澤の光弾を作り出す時の音が静かに鳴り響き始めた
「そうかもしれん・・・でも、れいなはあきらめんと!だって、守りたい人がおると!!」
れいなはもう力も入らなくなっている左手で吉澤を掴もうとした
「じゃあ、選びな」
吉澤は荒々しくれいなを突き放し、自分から距離をとった
「な、何をするつもりと!!」
吉澤は掌で小さな光弾を2つ作り、右手と左手で一つずつ持ちながられいなの方を向いた
「お前の『守りたい』奴が誰なのか、興味を持った」
右手を高橋に向け、左手を雅に向け顔を上げた
「どちらか一方を守るんだな。10秒だけ時間をやるから、決断するんだ」
れいなは自身の血が引いていくのを感じた。
あの光弾を何度もくらったれいなだからこそわかる、その破壊力
ボロボロになり命の灯が消えそうな高橋と実戦経験のない一般人の雅、どちらが受けても…命の保証はない
「愛ちゃん、ミヤ、逃げると!!」
れいなは座りこんでいる高橋、雅に声を荒げた
しかし高橋は立ち上がろうとしているが、もうこれ以上動けないようで目を丸くしてこちらを見ていた
(ご、ごめん、れいなちゃん、さっきから動きたいんだけど脚が言うことをきかないの)
そんな風に表情から伺われた
(あ、愛ちゃん達を守るためにれいなはここに来たっちゃ。だ、だけど・・・)
高橋から視線をそらすと雅が下を向いて俯き、震えていた
(いくらこの事件の原因やけど・・・ミヤを見捨てるわけにもいかんと・・・いったいどうすればいいと?)
普段あれほどはっきりしたれいなからは考えられないほど優柔不断になり、無情にもただ時間だけが過ぎて行く
189 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 18:21:42.21 0
「時間切れだ。解答を聞かせて貰おうか」
「れ、れいなには選べんと…」
「じゃあ、さよならを言うんだな。さらばリゾナンター」「!!」
1つは高橋に、もうひとつは雅に向かって音を上げ、空気を唸らせて向かっていく
高橋はどうにかして瞬間移動を試み、それは成功した
しかし・・・光弾は途中で向きを変え高橋を追うように向かってくる
「無駄だ、こいつらの操作なんてお手のモノなんだからな!!」
吉澤が指揮者のように腕を払うと弾は右に左にと跳びまわる。
一方、雅も必死に光弾を避けようと逃げ回っていた。高橋のように瞬間移動もできないため、息は上がり始めていた
(愛ちゃん・・・ミヤ・・・二人とも今は逃げ回っておられるけど、いつまでもこういうわけにはいかんと
こうなったら、れいなにできることはただ一つっちゃ!!)
れいなは吉澤へと向かっていき、必死に腕の動きを止めようとがむしゃらに殴りかかった
それは拳法やボクシングのように洗練されたものではなく、野生の勘の現れであったのかもしれない
浮ける側の吉澤も光弾を放ちながらではさすがに動きは多少ながら、鈍っていた
そこを期せずして狙うことになった。
ただ、それはれいなが満身創痍でなかったならば成功しただけのこと・・・結局、吉澤に弾かれた
あっけなく殴られ、尻餅をついたれいなに向かい吉澤は静かに呟く
「誰を守るのか選べないんじゃ、結局誰も救えないのと一緒だ。れいな、無力だな。そこで最期を見てるんだな」
吉澤が右の拳を握った
高橋を追っていた光弾の速度が急激に上がり、そして輝きを増した―そう威力を増したように
途切れ途切れになった息の高橋ではこれ以上、避けられないのは明白になった
力を振り絞って動き続ける高橋に迫る光弾と恐怖を感じ、思わず目をつぶってしまう高橋
大きな炸裂音と共に部屋に粉塵が散った
「あ、愛ちゃ~~~~ん!!!!」
「れ、れいなには選べんと…」
「じゃあ、さよならを言うんだな。さらばリゾナンター」「!!」
1つは高橋に、もうひとつは雅に向かって音を上げ、空気を唸らせて向かっていく
高橋はどうにかして瞬間移動を試み、それは成功した
しかし・・・光弾は途中で向きを変え高橋を追うように向かってくる
「無駄だ、こいつらの操作なんてお手のモノなんだからな!!」
吉澤が指揮者のように腕を払うと弾は右に左にと跳びまわる。
一方、雅も必死に光弾を避けようと逃げ回っていた。高橋のように瞬間移動もできないため、息は上がり始めていた
(愛ちゃん・・・ミヤ・・・二人とも今は逃げ回っておられるけど、いつまでもこういうわけにはいかんと
こうなったら、れいなにできることはただ一つっちゃ!!)
れいなは吉澤へと向かっていき、必死に腕の動きを止めようとがむしゃらに殴りかかった
それは拳法やボクシングのように洗練されたものではなく、野生の勘の現れであったのかもしれない
浮ける側の吉澤も光弾を放ちながらではさすがに動きは多少ながら、鈍っていた
そこを期せずして狙うことになった。
ただ、それはれいなが満身創痍でなかったならば成功しただけのこと・・・結局、吉澤に弾かれた
あっけなく殴られ、尻餅をついたれいなに向かい吉澤は静かに呟く
「誰を守るのか選べないんじゃ、結局誰も救えないのと一緒だ。れいな、無力だな。そこで最期を見てるんだな」
吉澤が右の拳を握った
高橋を追っていた光弾の速度が急激に上がり、そして輝きを増した―そう威力を増したように
途切れ途切れになった息の高橋ではこれ以上、避けられないのは明白になった
力を振り絞って動き続ける高橋に迫る光弾と恐怖を感じ、思わず目をつぶってしまう高橋
大きな炸裂音と共に部屋に粉塵が散った
「あ、愛ちゃ~~~~ん!!!!」
190 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 18:23:12.52 0
れいなは粉塵の中を高橋のもとへと急いで駈け寄っていく
(愛ちゃん!!どうか、大丈夫でいてほしいと・・・)
ようやく視界が開けてきたれいなが見たものはうずくまっている高橋の姿であった
「あ、愛ちゃん、大丈夫?」
ゆっくりと顔をあがながら高橋はむせながら、でもはっきりとした口調で答えた
「う、うん、れいな、私は大丈夫・・・で、でもあの子が」
「あの子?」
れいなは高橋の視線の先を向いた・・・その先には
「ミヤ!!」
辺りに焦げ付いた匂いが立ち込め、うつぶせになって倒れている雅が着ている上着には穴が開いていた
「た、田中さん・・・」
「しゃべるな、ミヤ。しゃべると傷が広がると!!」
「そ、その子が私をかばってくれたから。でも、そのせいで2つも・・・」
目の前に迫ってきた巨大な光弾
跳ぶ体力はほとんどなくなり、走馬灯が駆け巡った
―ああ、私は死ぬんだな、そう高橋は覚悟を決めた
しかし、目をつぶろうとした瞬間に高橋の目の前にかばうように影があらわれ…光を受けた
その影が、今、こうやって倒れ込んでいる雅であった
「た、高橋さん、大丈夫ですか?怪我・・してませんか」
「私は大丈夫、でも、雅ちゃんが」
「私なら、大丈夫、ですよ、よかった、高橋さんが、助かって」
切れ切れながらも雅は高橋に問いかけ、力ないながらも優しく笑みを浮かべた
(愛ちゃん!!どうか、大丈夫でいてほしいと・・・)
ようやく視界が開けてきたれいなが見たものはうずくまっている高橋の姿であった
「あ、愛ちゃん、大丈夫?」
ゆっくりと顔をあがながら高橋はむせながら、でもはっきりとした口調で答えた
「う、うん、れいな、私は大丈夫・・・で、でもあの子が」
「あの子?」
れいなは高橋の視線の先を向いた・・・その先には
「ミヤ!!」
辺りに焦げ付いた匂いが立ち込め、うつぶせになって倒れている雅が着ている上着には穴が開いていた
「た、田中さん・・・」
「しゃべるな、ミヤ。しゃべると傷が広がると!!」
「そ、その子が私をかばってくれたから。でも、そのせいで2つも・・・」
目の前に迫ってきた巨大な光弾
跳ぶ体力はほとんどなくなり、走馬灯が駆け巡った
―ああ、私は死ぬんだな、そう高橋は覚悟を決めた
しかし、目をつぶろうとした瞬間に高橋の目の前にかばうように影があらわれ…光を受けた
その影が、今、こうやって倒れ込んでいる雅であった
「た、高橋さん、大丈夫ですか?怪我・・してませんか」
「私は大丈夫、でも、雅ちゃんが」
「私なら、大丈夫、ですよ、よかった、高橋さんが、助かって」
切れ切れながらも雅は高橋に問いかけ、力ないながらも優しく笑みを浮かべた
191 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 18:25:41.06 0
「田中さん・・・わかりましたよ。どれだけこの人たちを大事にしているのかを」
れいなの方に顔だけを向けて自身に言い聞かせるようにゆっくりと語りだした
「何度も何度も挫かれても諦めずに向かっていく。田中さんの姿、本当に格好よかったです。
やっぱり私、嫉妬しちゃうますよ、あんな姿勢見せつけられたら
田中さんを守ることがしたかっただけなんですよ、ミヤは。本当にそれだけだったんです。
だから・・・田中さんを守りたいものを、ミヤも守りたいって、ちょっとだけ思ったんですよね」
「だからって無理することなかろうと!やっぱミヤはバカっちゃ!!」
「バカだったからこんなこと、できたのかな?ハハハ…
頭がいくら良くて何もできないより、バカでも本当に大事な人を守れることが人間らしいと思えませんか?」
「うん、うん、思うから、ミヤ、お願いやから静かにしててくれっちゃ!!傷口がひろがるとよ」
コツッコツッと革靴が地面をうつ音が近づき、れいなは音のする方に構えをとった
「なんだ、まだ生きているのかよ。しぶといな」
「・・・」
吉澤がゆっくりと近づいてきていた。その手にはもうすでに光弾を用意しながら・・・
「面白かったよ、リゾナンター、でも、これでさよながら」
悲しそうな眼をして、呟きながら吉澤はその手から光弾を発射した
それは一直線にれいな、雅、そして高橋のもとへと進み・・・衝撃波を生みだした
部屋は粉塵に再びつつまれた
「これでよかったんですか?吉澤さん」
マルシェが少し離れたところから問いかける
「あの方が言っておられましたよね、私達の目的のためには・・・」
「大丈夫だ。もうすでに許可は取ってある…さてと、首だけでも持って帰ってボスに報告しないと」
れいなの方に顔だけを向けて自身に言い聞かせるようにゆっくりと語りだした
「何度も何度も挫かれても諦めずに向かっていく。田中さんの姿、本当に格好よかったです。
やっぱり私、嫉妬しちゃうますよ、あんな姿勢見せつけられたら
田中さんを守ることがしたかっただけなんですよ、ミヤは。本当にそれだけだったんです。
だから・・・田中さんを守りたいものを、ミヤも守りたいって、ちょっとだけ思ったんですよね」
「だからって無理することなかろうと!やっぱミヤはバカっちゃ!!」
「バカだったからこんなこと、できたのかな?ハハハ…
頭がいくら良くて何もできないより、バカでも本当に大事な人を守れることが人間らしいと思えませんか?」
「うん、うん、思うから、ミヤ、お願いやから静かにしててくれっちゃ!!傷口がひろがるとよ」
コツッコツッと革靴が地面をうつ音が近づき、れいなは音のする方に構えをとった
「なんだ、まだ生きているのかよ。しぶといな」
「・・・」
吉澤がゆっくりと近づいてきていた。その手にはもうすでに光弾を用意しながら・・・
「面白かったよ、リゾナンター、でも、これでさよながら」
悲しそうな眼をして、呟きながら吉澤はその手から光弾を発射した
それは一直線にれいな、雅、そして高橋のもとへと進み・・・衝撃波を生みだした
部屋は粉塵に再びつつまれた
「これでよかったんですか?吉澤さん」
マルシェが少し離れたところから問いかける
「あの方が言っておられましたよね、私達の目的のためには・・・」
「大丈夫だ。もうすでに許可は取ってある…さてと、首だけでも持って帰ってボスに報告しないと」
192 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 18:28:50.00 0
そんな気を抜いた瞬間にれいな達のいた方角から・・・エネルギー弾が返ってきた
「なに!?」
吉澤は体をひねりなんとか避け、放たれた光弾は壁に穴を開けた。
れいなは迫ってきた吉澤の光弾から雅を守るために、後ろを向いて自身も頭を抱え込むような姿勢でかばっていた
ゆっくりと自身が、雅が無事であることを確認したれいなは何が起きたのかを確認しようと前をゆっくりと向いた
といっても視界はまだ明瞭ではなく、しばらくは何が起こったのか分からなかった
粉塵が薄くなっていくにつれて何者かが、れいなの前で両手を前に出して立っている姿が鮮明になっていく
それは・・・
「愛ちゃん?」
高橋はゆっくりと振り返り・・・
「れいな・・・今まで良く頑張ってくれたね。おかげで思い出したよ…
走馬灯として見た景色の中に・・・あなたが何度も写っていた…
私達には大事な仲間がもう一人いたことを、れいな」
高橋はれいなに向けて白い歯を見せながら顔をくしゃくしゃにしながら言った
「ただいま、れいな」「愛ちゃん!!」
「なに!?」
吉澤は体をひねりなんとか避け、放たれた光弾は壁に穴を開けた。
れいなは迫ってきた吉澤の光弾から雅を守るために、後ろを向いて自身も頭を抱え込むような姿勢でかばっていた
ゆっくりと自身が、雅が無事であることを確認したれいなは何が起きたのかを確認しようと前をゆっくりと向いた
といっても視界はまだ明瞭ではなく、しばらくは何が起こったのか分からなかった
粉塵が薄くなっていくにつれて何者かが、れいなの前で両手を前に出して立っている姿が鮮明になっていく
それは・・・
「愛ちゃん?」
高橋はゆっくりと振り返り・・・
「れいな・・・今まで良く頑張ってくれたね。おかげで思い出したよ…
走馬灯として見た景色の中に・・・あなたが何度も写っていた…
私達には大事な仲間がもう一人いたことを、れいな」
高橋はれいなに向けて白い歯を見せながら顔をくしゃくしゃにしながら言った
「ただいま、れいな」「愛ちゃん!!」
193 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 18:34:20.62 0
最近洋画は見なくなったなー
ピクサーのアニメとかばかりレンタルしてる
ピクサーのアニメとかばかりレンタルしてる
194 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 18:34:54.86 0
195 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 19:52:56.98 0
196 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 19:53:35.35 0
197 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 21:10:10.10 0
198 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 21:21:22.77 0
ベタな展開だ
でもそこがイイ
でもそこがイイ
199 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 21:44:06.10 0
200 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 23:06:37.39 0
危ない
201 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/24(土) 23:30:18.91 0
スレ総括パネェ!
ウィキの人いつもありがとう!
ウィキの人いつもありがとう!
202 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 00:02:31.07 0
メビウスのメフィラスの回思い出した
204 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 02:29:55.48 0
wikiナンターさんは神です
205 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 03:01:32.32 O
>>203
wikiの作者の項に書いてある
wikiの作者の項に書いてある
206 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 06:50:43.71 O
うぃきなんと
207 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 08:41:33.43 0
俊之ブルーwww
208 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 09:18:27.48 0
俊之ブルーって何かと思ったw
そういうことだったのねw
そういうことだったのねw
209 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:16:27.62 0
ウィキ総括楽しいw
210 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:56:23.19 O
ウィキ編集は大変なんだぜ!
多分
多分
211 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 13:31:54.73 0
vanishを待ちながらホゼ
212 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 14:14:29.24 0
暑いなあ
身体が溶けそうだ
身体が溶けそうだ
214 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 17:15:23.79 O
ほぜなんと
215 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 17:16:17.65 0
命知らずな奴もいるもんだ
216 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:13:56.32 O
変わった趣味をしてるだけさきっと
217 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 19:23:59.37 0
wikiナンターさんも乙です。
Vanish!の続きもwktkしつつ、近々シリーズモノを
再開したいとちょっと頑張ります。
Vanish!の続きもwktkしつつ、近々シリーズモノを
再開したいとちょっと頑張ります。
218 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 19:25:10.36 0
>>213
そういう時こそみっつぃの水守ですぞ
そういう時こそみっつぃの水守ですぞ
219 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 19:53:41.52 0
高橋がれいなのことを思い出した
―高橋とれいなが会話が聴こえたのであろう吉澤が明らかに聴かせるようにチッと舌打ちをした
「なんだよ、結局、れいなのことを思い出しちまったのかよ」
「そうみたいですね」「なんか嬉しそうだな、マルシェ」
マルシェは笑みを浮かべながら同意する
れいなが立ちあがるのを助けるように高橋が手を差し出した
「こんなにボロボロになるまで…ごめんね…私達のせいで。でも、勝負はここからだからね」
「愛ちゃん・・・」
「おしゃべり厳禁だ!!」
吉澤が二人のもとへと駈け寄ろうと地面を蹴りあげた
その瞬間、吉澤のもとへとピアノ線が伸びていき…その体の自由を奪った
「愛ちゃん達に注目がいっていて、こっちのことを忘れていたんじゃないんですか、吉澤さん」
先ほどの壁に開いた穴から漏れる月明かりがその声の主を照らす
「ガキさん!」
「新垣、おまえのピアノ線くらいどうってことないんだよ!!」
「それならこれはドウデスカ?発火!」
新垣のピアノ線が炎に包まれ、吉澤は炎に包まれた
「リンリン!」
新垣のピアノ線にふれながらリンリンが大声を上げた
「皆さん、田中サンのことを忘れるなんて・・・遅いデスヨ!」
傍らにいた新垣が小さくつぶやいた
「ごめんね、田中っち」
もちろん声は聴こえないが…心の中に新垣の申し訳なく思っているココロをれいなは感じた
「ガキさん、今回は許すと!!」
「だったらさゆみのことも許して欲しいの」「さゆ!」
―高橋とれいなが会話が聴こえたのであろう吉澤が明らかに聴かせるようにチッと舌打ちをした
「なんだよ、結局、れいなのことを思い出しちまったのかよ」
「そうみたいですね」「なんか嬉しそうだな、マルシェ」
マルシェは笑みを浮かべながら同意する
れいなが立ちあがるのを助けるように高橋が手を差し出した
「こんなにボロボロになるまで…ごめんね…私達のせいで。でも、勝負はここからだからね」
「愛ちゃん・・・」
「おしゃべり厳禁だ!!」
吉澤が二人のもとへと駈け寄ろうと地面を蹴りあげた
その瞬間、吉澤のもとへとピアノ線が伸びていき…その体の自由を奪った
「愛ちゃん達に注目がいっていて、こっちのことを忘れていたんじゃないんですか、吉澤さん」
先ほどの壁に開いた穴から漏れる月明かりがその声の主を照らす
「ガキさん!」
「新垣、おまえのピアノ線くらいどうってことないんだよ!!」
「それならこれはドウデスカ?発火!」
新垣のピアノ線が炎に包まれ、吉澤は炎に包まれた
「リンリン!」
新垣のピアノ線にふれながらリンリンが大声を上げた
「皆さん、田中サンのことを忘れるなんて・・・遅いデスヨ!」
傍らにいた新垣が小さくつぶやいた
「ごめんね、田中っち」
もちろん声は聴こえないが…心の中に新垣の申し訳なく思っているココロをれいなは感じた
「ガキさん、今回は許すと!!」
「だったらさゆみのことも許して欲しいの」「さゆ!」
220 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 19:55:02.21 0
れいなの手をとった道重は全力でれいなの傷を治していく
折れていた肋骨の痛みや蓄積した疲労が和らいでいくのをれいなは感じた
「しかたないとね、さゆも許しちゃる」
「ありがと」
「うおぉぉぉ」
吉澤が炎を振り払った。残念ながら致命傷には至らなかったようで、服を多少焦がした程度であった
「やっぱりあれだけで倒れないと思ったけど、さすが吉澤だね。うっ」
力なく地面に倒れ込む高橋
「あ、愛ちゃん?どうかしたと?」
「ヘヘヘ・・・ちょっとさっきの光弾返すので力使いきっちゃったかも。ごめん、ちょっと休んでいるね」
「わかった、れいなに任せると!」
そんな田中の肩を何かがちょんちょんとつついた
振り返るとそれはパンダ
自身の背中を指し示めし『乗れ』といっているようだった
(田中サン、私に乗ってくだサイ!田中さんよりも獣化したジュンジュンの方が早いダ)
言葉は話せない状況にある獣化だが、れいなはそんなココロを聴いた
「ジュン!!」
パンダはその瞳を細め、笑ったような表情をのぞかせた
「よし、ジュンジュン、目標は吉澤!!全力で突っ込むっちゃ!!」
『了解』とでもいうように、低く唸り声をあげた
パンダの筋肉質な4本の足で唸りを上げながら吉澤との距離が近づいていく
一方の吉澤はというと、炎を振りほどいたものの足元はふらつき、疲労の色がみえはじめていた
さすがの吉澤でもなんども立ち上がるれいなを相手にした後、不意打ちを受けた、それなりにダメ-ジが蓄積していた
「おいおい、まじかよ・・・復活するなんてズルくねえか?」
折れていた肋骨の痛みや蓄積した疲労が和らいでいくのをれいなは感じた
「しかたないとね、さゆも許しちゃる」
「ありがと」
「うおぉぉぉ」
吉澤が炎を振り払った。残念ながら致命傷には至らなかったようで、服を多少焦がした程度であった
「やっぱりあれだけで倒れないと思ったけど、さすが吉澤だね。うっ」
力なく地面に倒れ込む高橋
「あ、愛ちゃん?どうかしたと?」
「ヘヘヘ・・・ちょっとさっきの光弾返すので力使いきっちゃったかも。ごめん、ちょっと休んでいるね」
「わかった、れいなに任せると!」
そんな田中の肩を何かがちょんちょんとつついた
振り返るとそれはパンダ
自身の背中を指し示めし『乗れ』といっているようだった
(田中サン、私に乗ってくだサイ!田中さんよりも獣化したジュンジュンの方が早いダ)
言葉は話せない状況にある獣化だが、れいなはそんなココロを聴いた
「ジュン!!」
パンダはその瞳を細め、笑ったような表情をのぞかせた
「よし、ジュンジュン、目標は吉澤!!全力で突っ込むっちゃ!!」
『了解』とでもいうように、低く唸り声をあげた
パンダの筋肉質な4本の足で唸りを上げながら吉澤との距離が近づいていく
一方の吉澤はというと、炎を振りほどいたものの足元はふらつき、疲労の色がみえはじめていた
さすがの吉澤でもなんども立ち上がるれいなを相手にした後、不意打ちを受けた、それなりにダメ-ジが蓄積していた
「おいおい、まじかよ・・・復活するなんてズルくねえか?」
221 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 19:55:51.76 0
(吉澤さんが危ない!!」
マルシェはれいなを止めるために、自身の左手の重力装置に手を伸ばした
ボタンを押そうとした瞬間に涼しい風がマルシェを包んだ
(も、もしかしていまの風って・・・)
マルシェが装置に目を落とすとボタンに幾つもの細かい筋が入っており、装置が完全にバラバラになっていた
「愛佳の予知をなめとったら痛い目みますよ!ですよね?亀井さん?」
「えへへ、絵里の必殺カマイタチ、涼しいでしょ?」
「田中さんの邪魔はさせへんで、マルシェ!!」
(絵里!愛佳!)
ジュンジュンの背中から光井の指示で亀井がマルシェに向かって風を放ったのをれいなはじっと見ていた
そんな瞬間にも吉澤とれいな(とジュンジュン)の距離は縮まっていく
吉澤は覚悟を決めたように脚元をしっかりと固定し、ジュンジュンごとれいなを叩きつぶすことにしたようだ
「ジュンジュン、れいなを吉澤めがけて投げると!」
『ガゥ』(いいんですか?)
「れいなを信じると!!仲間っちゃろ?」
ジュンジュンが急停止したため、れいなはその背中から前のめりになって落ちそうになった
そんなれいなをキャッチし、ジュンジュンは力いっぱい吉澤向けて投げつけた
予想外の行動であったのだろう吉澤は目を丸くし、弾丸にも似た速度で迫ってくるれいなを見ていた
れいなと吉澤の視線が交錯する
(吉澤、れーなはこの一撃に全てをかけると。覚悟するとよ)
(フフ、れいな、やはりお前は面白い、来い、お前の全てをうけてとめてやる。最後の勝負だ)
吉澤とれいなの拳がぶつかり合い、空気の渦が生まれた
力はほぼ互角のようで、お互い歯を食いしばり飛ばされないようにと必死だ
(も、もう少し力があれば・・・)
マルシェはれいなを止めるために、自身の左手の重力装置に手を伸ばした
ボタンを押そうとした瞬間に涼しい風がマルシェを包んだ
(も、もしかしていまの風って・・・)
マルシェが装置に目を落とすとボタンに幾つもの細かい筋が入っており、装置が完全にバラバラになっていた
「愛佳の予知をなめとったら痛い目みますよ!ですよね?亀井さん?」
「えへへ、絵里の必殺カマイタチ、涼しいでしょ?」
「田中さんの邪魔はさせへんで、マルシェ!!」
(絵里!愛佳!)
ジュンジュンの背中から光井の指示で亀井がマルシェに向かって風を放ったのをれいなはじっと見ていた
そんな瞬間にも吉澤とれいな(とジュンジュン)の距離は縮まっていく
吉澤は覚悟を決めたように脚元をしっかりと固定し、ジュンジュンごとれいなを叩きつぶすことにしたようだ
「ジュンジュン、れいなを吉澤めがけて投げると!」
『ガゥ』(いいんですか?)
「れいなを信じると!!仲間っちゃろ?」
ジュンジュンが急停止したため、れいなはその背中から前のめりになって落ちそうになった
そんなれいなをキャッチし、ジュンジュンは力いっぱい吉澤向けて投げつけた
予想外の行動であったのだろう吉澤は目を丸くし、弾丸にも似た速度で迫ってくるれいなを見ていた
れいなと吉澤の視線が交錯する
(吉澤、れーなはこの一撃に全てをかけると。覚悟するとよ)
(フフ、れいな、やはりお前は面白い、来い、お前の全てをうけてとめてやる。最後の勝負だ)
吉澤とれいなの拳がぶつかり合い、空気の渦が生まれた
力はほぼ互角のようで、お互い歯を食いしばり飛ばされないようにと必死だ
(も、もう少し力があれば・・・)
222 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 19:57:25.53 0
そんなれいなの声を聴いた光井が、久住に対して視た未来の像をもとに指示を送った
「久住さん、田中さんに向かって、電を放ってください」
「え?でも、それじゃ田中さんが」
「大丈夫です。愛佳を、田中さんを信じてください!!」
「・・・わかった。でも、小春、何が起きても知らないからね、小春のせいじゃないからね!」
そういいながら小春は赤き雷をれいなに向けて放った
赤き雷はれいなに突き刺さり…付けていたあの“手袋”を通して―接触している吉澤の体へと流れ込んだ
「ギャアア・・・」
れいなに直撃した電撃は“抗電気手袋”を通じて吉澤へ直接流れた。
吉澤の力が衰えたのを見逃さずに、全ての力を込めて左手を放った
「1+1が10になるだけのれいなの共鳴だったら、れーなはオマエに勝てんかもしれんと
…でも1+1+1+1+1+1+1+1+1だったら無限のパワーになるとよ!!」
れいなの左拳が吉澤の頬をえぐるように決まった。
吉澤は一度、二度、三度と何度も床をバウンドしながら、壁に叩きつけられた
叩きつけられた衝撃で壁には蜘蛛の巣状にひびが入り、その衝撃の強さを物語っていた
しかし、同時にれいなもその場に膝をつけて、座り込んだ
(今のが…最後の力を振り絞った攻撃っちゃ。お願い…立ち上がらないでくれ)
吉澤は下を浮いたまま動かない
そこにマルシェが無事を確かめるように近づいていった
「よ、吉澤さん」
「・・・おう、マルシェか?効いたぜ、今のは・・・」
小さく低い声がれいなをはじめとするリゾナンター及び雅の耳に届いた
「やっぱ、あいつらおもしれえな…クククッ・・・」
「あ、あいつは化けもんか?」
高橋は強く唇を噛みながら憎々しく言った
「久住さん、田中さんに向かって、電を放ってください」
「え?でも、それじゃ田中さんが」
「大丈夫です。愛佳を、田中さんを信じてください!!」
「・・・わかった。でも、小春、何が起きても知らないからね、小春のせいじゃないからね!」
そういいながら小春は赤き雷をれいなに向けて放った
赤き雷はれいなに突き刺さり…付けていたあの“手袋”を通して―接触している吉澤の体へと流れ込んだ
「ギャアア・・・」
れいなに直撃した電撃は“抗電気手袋”を通じて吉澤へ直接流れた。
吉澤の力が衰えたのを見逃さずに、全ての力を込めて左手を放った
「1+1が10になるだけのれいなの共鳴だったら、れーなはオマエに勝てんかもしれんと
…でも1+1+1+1+1+1+1+1+1だったら無限のパワーになるとよ!!」
れいなの左拳が吉澤の頬をえぐるように決まった。
吉澤は一度、二度、三度と何度も床をバウンドしながら、壁に叩きつけられた
叩きつけられた衝撃で壁には蜘蛛の巣状にひびが入り、その衝撃の強さを物語っていた
しかし、同時にれいなもその場に膝をつけて、座り込んだ
(今のが…最後の力を振り絞った攻撃っちゃ。お願い…立ち上がらないでくれ)
吉澤は下を浮いたまま動かない
そこにマルシェが無事を確かめるように近づいていった
「よ、吉澤さん」
「・・・おう、マルシェか?効いたぜ、今のは・・・」
小さく低い声がれいなをはじめとするリゾナンター及び雅の耳に届いた
「やっぱ、あいつらおもしれえな…クククッ・・・」
「あ、あいつは化けもんか?」
高橋は強く唇を噛みながら憎々しく言った
223 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 19:59:49.74 0
「ククク・・・クゥ、効いたぜ、こいつは…さてと・・・マルシェ、帰るぞ」
「え?」
突然の撤退宣言にマルシェは驚きの声を上げた
「何を驚いているんだ、最初の目的のリゾナンターの記憶を消すことは失敗したんだ
帰るのは当たり前だろ。それとも何か、あいつらとオマエが戦うとでも」
「い、いいえ。そ、そうですね、帰りましょう。急いで傷を治さないと」
吉澤の肩を支えながらマルシェは立ちあがった
マルシェと吉澤のそばの空間に切れ目が入った。
「おい、リゾナンター」
吉澤が頭に降り積もったコンクリートのかけらを払いのけながら言い放った
「今日はオマエらの勝ちってことにしてやる。だがな…次はそうはいかないからな
ダークネスは闇に巣くいし者。いつでも闇を持つ者がいれば、そいつに近づき…闇へといざなう
・・・雅、オマエの闇はなかなかに美味しかったよ。
だがな、これで全てが終わったと思うんじゃねえぞ!!」
空間の切れ目に吉澤は跳び込み・・・二人は消え去った
「た、助かった…」
緊張の糸が切れたのであろう、姿が消えた途端にれいなは頭から地面にぶつかるような姿勢で―気を失った
「れいな!」「田中っち」「田中さん!!」
リゾナンターは気絶したれいなのもとにかけよっていく
もちろん、その輪の中に雅の姿もあった
「え?」
突然の撤退宣言にマルシェは驚きの声を上げた
「何を驚いているんだ、最初の目的のリゾナンターの記憶を消すことは失敗したんだ
帰るのは当たり前だろ。それとも何か、あいつらとオマエが戦うとでも」
「い、いいえ。そ、そうですね、帰りましょう。急いで傷を治さないと」
吉澤の肩を支えながらマルシェは立ちあがった
マルシェと吉澤のそばの空間に切れ目が入った。
「おい、リゾナンター」
吉澤が頭に降り積もったコンクリートのかけらを払いのけながら言い放った
「今日はオマエらの勝ちってことにしてやる。だがな…次はそうはいかないからな
ダークネスは闇に巣くいし者。いつでも闇を持つ者がいれば、そいつに近づき…闇へといざなう
・・・雅、オマエの闇はなかなかに美味しかったよ。
だがな、これで全てが終わったと思うんじゃねえぞ!!」
空間の切れ目に吉澤は跳び込み・・・二人は消え去った
「た、助かった…」
緊張の糸が切れたのであろう、姿が消えた途端にれいなは頭から地面にぶつかるような姿勢で―気を失った
「れいな!」「田中っち」「田中さん!!」
リゾナンターは気絶したれいなのもとにかけよっていく
もちろん、その輪の中に雅の姿もあった
224 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 20:01:51.76 0
●月■日(日) PM 11:00
歪んだ空間の中で二人は話し始めた
「吉澤さん、けっこうひどくやられましたね」
「まあ、たまにはこういう経験もいいじゃあねえか。Rもミティも経験して強くなっているんだしな」
「…吉澤さん、嘘ついてますよね」
「なにが?」
「だって、ガキさんを家の前まで連れていったのって吉澤さんとしか考えられないんですよ
だって雅って子はガキさんの家なんてしらないはずですよね?なのにガキさんの記憶は家の前でいきなり復活している
それに、あの子の力じゃ「気絶」なんてできるはずがないじゃないですか。あんな『静電気』だけで
ついでに、雅の放った静電気がガキさんのワイヤーの上を走るなんておかしいですよ、科学的にありえませんから」
「…だったら、何が言いたいんだ?」
「ガキさんを襲ったのは『雅』なのは間違いないでしょう
でも、ガキさんを気絶させたのは吉澤さんで、『『田中れいな』の記憶を『失った』という催眠をかけたんじゃないんですか?』
それに解答せずに黙っている吉澤
「ガキさんに催眠をかけたからこそ、あんなに鮮明なココロの世界が作られた
ついでに、雅はあなたが『ダークネス』ということも知っていたんじゃないんですか?」
「・・・」
「これは私の勘ですけど、れいなが『欲しい』っていう願望も吉澤さんが催眠で増強させてい…」
「ま、そんなこたぁ、どうだっていいじゃないか。俺もかなり疲れたんだからよ
お、どうだい、マルシェ、今夜一緒に飲まねえか?おいしいブランデーが手に入ったんだけどな」
強くマルシェの肩を叩いて、吉澤は豪快に笑い、しばらく笑った後、ぽつりと落ち着いたトーンで言った
「リゾナンター…あいつらが強くなるのは大歓迎なんだからな―あの方のためにも」
その発言を聞いたマルシェがぽつりと呟いた
「・・・全ては彼女達を強くするために仕組まれた計画だったのでは?」
しかし、その根拠となる発言を言った吉澤の心中をマルシェは読み取れなかった
歪んだ空間の中で二人は話し始めた
「吉澤さん、けっこうひどくやられましたね」
「まあ、たまにはこういう経験もいいじゃあねえか。Rもミティも経験して強くなっているんだしな」
「…吉澤さん、嘘ついてますよね」
「なにが?」
「だって、ガキさんを家の前まで連れていったのって吉澤さんとしか考えられないんですよ
だって雅って子はガキさんの家なんてしらないはずですよね?なのにガキさんの記憶は家の前でいきなり復活している
それに、あの子の力じゃ「気絶」なんてできるはずがないじゃないですか。あんな『静電気』だけで
ついでに、雅の放った静電気がガキさんのワイヤーの上を走るなんておかしいですよ、科学的にありえませんから」
「…だったら、何が言いたいんだ?」
「ガキさんを襲ったのは『雅』なのは間違いないでしょう
でも、ガキさんを気絶させたのは吉澤さんで、『『田中れいな』の記憶を『失った』という催眠をかけたんじゃないんですか?』
それに解答せずに黙っている吉澤
「ガキさんに催眠をかけたからこそ、あんなに鮮明なココロの世界が作られた
ついでに、雅はあなたが『ダークネス』ということも知っていたんじゃないんですか?」
「・・・」
「これは私の勘ですけど、れいなが『欲しい』っていう願望も吉澤さんが催眠で増強させてい…」
「ま、そんなこたぁ、どうだっていいじゃないか。俺もかなり疲れたんだからよ
お、どうだい、マルシェ、今夜一緒に飲まねえか?おいしいブランデーが手に入ったんだけどな」
強くマルシェの肩を叩いて、吉澤は豪快に笑い、しばらく笑った後、ぽつりと落ち着いたトーンで言った
「リゾナンター…あいつらが強くなるのは大歓迎なんだからな―あの方のためにも」
その発言を聞いたマルシェがぽつりと呟いた
「・・・全ては彼女達を強くするために仕組まれた計画だったのでは?」
しかし、その根拠となる発言を言った吉澤の心中をマルシェは読み取れなかった
225 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 20:02:55.78 0
●月∴日(水) PM 4:00
「う、う~ん」
「あ、ようやく気がついたみたい!!」「れいな!!」「田中さん、無事でよかった」
「こ、ここは?・・・リゾナント?」
眼を覚ますとそこはリゾナントの高橋の部屋だった
「もう、心配したんだから!いくら治しても、体をゆすっても全然起きないんだもん」
目を真っ赤にはらした道重が頬を膨らませながられいなの肩を軽く叩いた
「いたいとよ、サユ、まだ完全には治っていないんだから」
そう言いながらもれいなは笑ってしまう
「なに、れーな、そうやってニヤニヤ笑って。嬉しいことでもあったの?」
「いや、なんでもないとよ。ただ、みんながいてくれるのが嬉しいだけっちゃ」
ニヒヒ笑いが止まらない
「もう3日も寝ていたんだから、暫くはそのまま安静にしていないといけないみたいだけどね~」
新垣が姑ばりの口調で病状を報告する
「あの子も心配していたんだからね、あの茶髪の子」
「そうっちゃ、雅は?」
見渡してみたが、部屋の中に雅はいなかった
「れいなをここまで運んだ時にはいたんだけどね…サユに治療されたあと、どこかに行っちゃったんだよね
ねえ、れいな、あの子、雅ちゃんの行方とか知らないの?」
れいなは首を横に振った
(そういえば、雅がどこに住んでいるとか、全く知らないっちゃ)
「ありがとうの一言も言わないで行っちゃったからさ・・・コーヒーの一杯でも飲んでほしかったな」
高橋が残念そうに呟いた
「う、う~ん」
「あ、ようやく気がついたみたい!!」「れいな!!」「田中さん、無事でよかった」
「こ、ここは?・・・リゾナント?」
眼を覚ますとそこはリゾナントの高橋の部屋だった
「もう、心配したんだから!いくら治しても、体をゆすっても全然起きないんだもん」
目を真っ赤にはらした道重が頬を膨らませながられいなの肩を軽く叩いた
「いたいとよ、サユ、まだ完全には治っていないんだから」
そう言いながらもれいなは笑ってしまう
「なに、れーな、そうやってニヤニヤ笑って。嬉しいことでもあったの?」
「いや、なんでもないとよ。ただ、みんながいてくれるのが嬉しいだけっちゃ」
ニヒヒ笑いが止まらない
「もう3日も寝ていたんだから、暫くはそのまま安静にしていないといけないみたいだけどね~」
新垣が姑ばりの口調で病状を報告する
「あの子も心配していたんだからね、あの茶髪の子」
「そうっちゃ、雅は?」
見渡してみたが、部屋の中に雅はいなかった
「れいなをここまで運んだ時にはいたんだけどね…サユに治療されたあと、どこかに行っちゃったんだよね
ねえ、れいな、あの子、雅ちゃんの行方とか知らないの?」
れいなは首を横に振った
(そういえば、雅がどこに住んでいるとか、全く知らないっちゃ)
「ありがとうの一言も言わないで行っちゃったからさ・・・コーヒーの一杯でも飲んでほしかったな」
高橋が残念そうに呟いた
226 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 20:05:10.99 0
「ほら、田中っちもこうやって元気になったんだから、みんなちょっと部屋から出ていこうか」
ほぼ全員が「え~~」と反抗の声を上げた
「新垣さん、田中さんもせっかく起きたわけですし、少しくらい話しさせてもらっても…」
「ダメ!今、一番必要なのは落ち着いてもらうことなの。とりあえず一人でゆっくりしてもらった方がいいでしょ!!
田中っち、荷物は全部机の上に置いておいたからね。ほら、みんな騒がない、田中っちがいらいらするでしょうが~~~」
誰よりも大きく声を出して新垣が部屋から全員を追いだし、自身も部屋を出た。
「ガキさんの声が一番、大きかったとよ」
そう言いながられいなはカバンを手に取り、中から携帯を取り出した
予想通り・・・そこに雅からのメールが届いていた
『FROM ミヤ TO れーな
きっと田中さんなら真っ先にこのメールに気がつくと思います。だって田中さんだもん
・・・ミヤがしたことは本当に間違っていたんだなあって心から反省しています
結局、ミヤは田中さんに憧れていて、ただ近くにいたいと言うよりも独占したい我儘だったんですね
ミヤにとって田中さんが大切なように、田中さんにとって必要な人もいるってことが強くわかりました
きっとミヤと田中さんは似ているけど、交わらないんですよね、平行線のように
ただ「ごめんなさい」の一言も言わないでいなくなる私を許して下さい
でも、今度はしっかり、成長した私で田中さんに会えるように…自分を見つめなおしたいと思います
その時は田中さんの入れたコーヒーとケーキでもてなしてくださいね
PS れいな城の荷物はあのマンションの部屋に隠してありますよ』
「生意気っちゃね」
れいなは鼻でふふんと笑い、携帯をパタンと閉じて窓の外を見た
下からは仲間達の騒ぎ声が聴こえていたが、決していやに感じなかった
むしろ―幸せを感じ、ニヤッと笑った
「ミヤ・・・次に会うときはまず一発殴ってやるとよ、約束やけん」
ほぼ全員が「え~~」と反抗の声を上げた
「新垣さん、田中さんもせっかく起きたわけですし、少しくらい話しさせてもらっても…」
「ダメ!今、一番必要なのは落ち着いてもらうことなの。とりあえず一人でゆっくりしてもらった方がいいでしょ!!
田中っち、荷物は全部机の上に置いておいたからね。ほら、みんな騒がない、田中っちがいらいらするでしょうが~~~」
誰よりも大きく声を出して新垣が部屋から全員を追いだし、自身も部屋を出た。
「ガキさんの声が一番、大きかったとよ」
そう言いながられいなはカバンを手に取り、中から携帯を取り出した
予想通り・・・そこに雅からのメールが届いていた
『FROM ミヤ TO れーな
きっと田中さんなら真っ先にこのメールに気がつくと思います。だって田中さんだもん
・・・ミヤがしたことは本当に間違っていたんだなあって心から反省しています
結局、ミヤは田中さんに憧れていて、ただ近くにいたいと言うよりも独占したい我儘だったんですね
ミヤにとって田中さんが大切なように、田中さんにとって必要な人もいるってことが強くわかりました
きっとミヤと田中さんは似ているけど、交わらないんですよね、平行線のように
ただ「ごめんなさい」の一言も言わないでいなくなる私を許して下さい
でも、今度はしっかり、成長した私で田中さんに会えるように…自分を見つめなおしたいと思います
その時は田中さんの入れたコーヒーとケーキでもてなしてくださいね
PS れいな城の荷物はあのマンションの部屋に隠してありますよ』
「生意気っちゃね」
れいなは鼻でふふんと笑い、携帯をパタンと閉じて窓の外を見た
下からは仲間達の騒ぎ声が聴こえていたが、決していやに感じなかった
むしろ―幸せを感じ、ニヤッと笑った
「ミヤ・・・次に会うときはまず一発殴ってやるとよ、約束やけん」
227 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 20:07:14.95 0
<エピローグ>
家に帰る途中の私は、品定めするような下品な目つきの男達に囲まれてしまった
「かわいい顔してるのに、こんな時間に歩いているなんて不良だねぇ」
取り巻きの男たちは声をあげて笑うような本当に下品な連中だった。
『近づかないで!やめて!!』
「イヤと言われてもな、俺らとしてもお嬢ちゃんみたいな子はなかなか会えないから逃したくないんだよね~」
そう言って私を囲む男達の輪が少しずつ小さくなり、リーダー格の男の手が私の肩に触れそうになった
「あんた達、なにしてるの?・・・ふぅん・・・そういうことしているんだぁ」
少し鼻にかかった声が聞こえ、数人の男たちが振り返る。
私よりも小さいのに、大きな目と髪型のせいであろうか、なぜか切れ味鋭いナイフのような印象が感じられた
おそらく血の気が多いと思われる一人の男が少女に向かって声を荒げて近づいた。
「なんだ、てめえは!!お前が相手にでもなるっていうのか?ああ?」
少女は何も言わずに近づいてきた男の腹に蹴りを入れ、男をあっけなく気絶させた。
「次はあんた達の番だね」ニヤリと少女は男達にむけて余裕の笑みを浮かべた。
「ふざけんな、やっちまおうぜ」男たちは息を荒げて一斉に少女に向かっていった
それから数分後、その場で自分の足で立っていられるのは少女だけになっていた
男達の隠し持っていたナイフや鉄パイプが路上に散乱していた
その少女は肩をふるわせ震えていた私に手を差し伸べてこう言った。
「・・・いっとくけどアンタのためじゃないから!勘違しないでよね。
ただ、こういうことしているヤツラが大嫌いだからしただけのこと」
粗暴な言葉づかいとはうらはらにその言葉に私は温かさを感じた。
「あんた名前は?」と言われたので答えたが耳があまり良くないらしく『り』しか聞き取れないようだった
私の名前を呼んだ彼女はゆっくりと手を差し出した
「家まで送っていってあげるから、家を教えて『…り…ちゃん』」
私は彼女が差し出してきた手を握り、ゆっくりと立ちあがった
握ってくれた手の温もりが心地よくて、それは寒さでかじかんでいたからだけではない―そんな気がした (完?)
家に帰る途中の私は、品定めするような下品な目つきの男達に囲まれてしまった
「かわいい顔してるのに、こんな時間に歩いているなんて不良だねぇ」
取り巻きの男たちは声をあげて笑うような本当に下品な連中だった。
『近づかないで!やめて!!』
「イヤと言われてもな、俺らとしてもお嬢ちゃんみたいな子はなかなか会えないから逃したくないんだよね~」
そう言って私を囲む男達の輪が少しずつ小さくなり、リーダー格の男の手が私の肩に触れそうになった
「あんた達、なにしてるの?・・・ふぅん・・・そういうことしているんだぁ」
少し鼻にかかった声が聞こえ、数人の男たちが振り返る。
私よりも小さいのに、大きな目と髪型のせいであろうか、なぜか切れ味鋭いナイフのような印象が感じられた
おそらく血の気が多いと思われる一人の男が少女に向かって声を荒げて近づいた。
「なんだ、てめえは!!お前が相手にでもなるっていうのか?ああ?」
少女は何も言わずに近づいてきた男の腹に蹴りを入れ、男をあっけなく気絶させた。
「次はあんた達の番だね」ニヤリと少女は男達にむけて余裕の笑みを浮かべた。
「ふざけんな、やっちまおうぜ」男たちは息を荒げて一斉に少女に向かっていった
それから数分後、その場で自分の足で立っていられるのは少女だけになっていた
男達の隠し持っていたナイフや鉄パイプが路上に散乱していた
その少女は肩をふるわせ震えていた私に手を差し伸べてこう言った。
「・・・いっとくけどアンタのためじゃないから!勘違しないでよね。
ただ、こういうことしているヤツラが大嫌いだからしただけのこと」
粗暴な言葉づかいとはうらはらにその言葉に私は温かさを感じた。
「あんた名前は?」と言われたので答えたが耳があまり良くないらしく『り』しか聞き取れないようだった
私の名前を呼んだ彼女はゆっくりと手を差し出した
「家まで送っていってあげるから、家を教えて『…り…ちゃん』」
私は彼女が差し出してきた手を握り、ゆっくりと立ちあがった
握ってくれた手の温もりが心地よくて、それは寒さでかじかんでいたからだけではない―そんな気がした (完?)
228 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 20:09:30.02 0
>>219-227
「Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点―」でした。やっとタイトル明かせた(笑)
「バニッシュ」と読む英語は「Vanish」のほかにも「banish」があります。
それで意味はそれぞれ「消失する」と「追放する」
題名は「はぶられいな」の暗示でした。だからタイトルは「消失点」ではいけないんです
とにかく、長かった「Vanish!」もこれで第一章は終わりです。お付き合いありがとうございました
「第一章」ってことなんで続きのプロットはほぼ完成しています。
ただ二つあって一つは最後に出てきた「り」の少女が絡んでくる「Vanish! Ⅱ~independent girl ~(仮)」
もうひとつは過去に戻ってれいなと雅の出会いを描いた「Vanish! 0.7」(読み方はバニッシュ!レイナ)
どっちがいいかはみなさんにおまかせします。
それではご意見のほど待っています。
motorでした…多くの読者さんにばれていたようですけどね(笑)
「Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点―」でした。やっとタイトル明かせた(笑)
「バニッシュ」と読む英語は「Vanish」のほかにも「banish」があります。
それで意味はそれぞれ「消失する」と「追放する」
題名は「はぶられいな」の暗示でした。だからタイトルは「消失点」ではいけないんです
とにかく、長かった「Vanish!」もこれで第一章は終わりです。お付き合いありがとうございました
「第一章」ってことなんで続きのプロットはほぼ完成しています。
ただ二つあって一つは最後に出てきた「り」の少女が絡んでくる「Vanish! Ⅱ~independent girl ~(仮)」
もうひとつは過去に戻ってれいなと雅の出会いを描いた「Vanish! 0.7」(読み方はバニッシュ!レイナ)
どっちがいいかはみなさんにおまかせします。
それではご意見のほど待っています。
motorでした…多くの読者さんにばれていたようですけどね(笑)
229 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 20:55:44.55 0
230 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 21:54:59.95 0
とりあえず一章の完結乙です! したらばあとがきも読みました!
色んな作品のディテールを盛り込みながらも、オリジナルな引きの強いストーリーになっていたと思います!
かつまたカッコいいところで吉澤さんが「でも、これでさよながら」とか言ってしまう相変わらずの詰めの甘さ?w
いずれにせよ楽しませて頂きました。
続きは両方読みたいですがベリキューどうなの?という方もいると思うのでとりあえず「0.7」先の方が良いかも?
つべ貼ったりしているのは実は私で… 個人的には全く抵抗無いんですがねw
色んな作品のディテールを盛り込みながらも、オリジナルな引きの強いストーリーになっていたと思います!
かつまたカッコいいところで吉澤さんが「でも、これでさよながら」とか言ってしまう相変わらずの詰めの甘さ?w
いずれにせよ楽しませて頂きました。
続きは両方読みたいですがベリキューどうなの?という方もいると思うのでとりあえず「0.7」先の方が良いかも?
つべ貼ったりしているのは実は私で… 個人的には全く抵抗無いんですがねw
231 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/25(日) 22:43:48.90 0
232 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 00:02:38.16 0
>>228
長編乙でした
最後の全員が一つになって戦う描写が物凄く良かった
どこか余韻の残るラストも遊び心溢れるタイトルもvanishと同時期に投下されてた短編も凄かった
続きは…書きたいものを書くのが一番だと思いますよ
長編乙でした
最後の全員が一つになって戦う描写が物凄く良かった
どこか余韻の残るラストも遊び心溢れるタイトルもvanishと同時期に投下されてた短編も凄かった
続きは…書きたいものを書くのが一番だと思いますよ
233 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 00:40:45.69 0
234 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 03:23:05.21 0
oyarizo
235 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 06:40:29.55 Q
おはらん
237 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 09:20:26.57 0
チッ。
全く。
つまんない流れだぜ。
全く。
つまんない流れだぜ。
238 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 10:42:15.39 0
おはようございます。アク禁解除記念に本日リゾナンタークライシス第6話を前後篇でお送りしようと思います。
今回もおそらくリゾスレには珍しい方が登場しますのでお楽しみに。
今回もおそらくリゾスレには珍しい方が登場しますのでお楽しみに。
239 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 10:43:40.33 0
>>236
こっはーなら大丈夫だよね!?ねぇ?!
こっはーなら大丈夫だよね!?ねぇ?!
240 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 11:03:17.20 0
「キ・・・さ・・ん・・・ガ・・・キ・・さ・・・ん・・・ガキさん!」
里沙が目を覚ました。
「カメ、さゆみん。」
いつの間にか喫茶リゾナントの二階・愛ちゃんの自室「魅惑の水さんルーム」に寝ていたらしい。
でも、何で? 里沙はふと昨夜の出来事を思い出した。
「そうだ、愛ちゃんは?」
「今朝、きたら誰もいなかったの。私たち愛ちゃんからもらった合鍵で入ったんですけど。」
里沙は近くにあった枕を投げつけた。
「あの頑固もん!」
「ガキさん、何があったの?」
「愛ちゃん、昨日ひとりで田中っちと愛佳を探しに行ったのよ。今も戻っていないってことはまだ探しているかあるいは・・・」
里沙は最悪のケースを想像していた。
「そんな、愛ちゃんに限ってそんなことはないですよ。愛ちゃんは最強なんですよ。」
絵里は心配する里沙を気遣って、前向きな発言をした。
里沙が目を覚ました。
「カメ、さゆみん。」
いつの間にか喫茶リゾナントの二階・愛ちゃんの自室「魅惑の水さんルーム」に寝ていたらしい。
でも、何で? 里沙はふと昨夜の出来事を思い出した。
「そうだ、愛ちゃんは?」
「今朝、きたら誰もいなかったの。私たち愛ちゃんからもらった合鍵で入ったんですけど。」
里沙は近くにあった枕を投げつけた。
「あの頑固もん!」
「ガキさん、何があったの?」
「愛ちゃん、昨日ひとりで田中っちと愛佳を探しに行ったのよ。今も戻っていないってことはまだ探しているかあるいは・・・」
里沙は最悪のケースを想像していた。
「そんな、愛ちゃんに限ってそんなことはないですよ。愛ちゃんは最強なんですよ。」
絵里は心配する里沙を気遣って、前向きな発言をした。
241 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 11:04:09.34 0
すると・・・
「ただいま!」
ずいぶんと元気な声が一階から聞こえてきた。
「絵里、一階のかぎ閉め忘れたのね。」
さゆみがあきれていた。そして絵里は・・・
「ちょうどよかったからいいんじゃない。結果オーライ。うへへ。」
里沙たちが一階に降りると大量のみやげとバナナクレープを持った小春と傷がまだ完全に癒えてなく、リンリンに肩をかついでもらっているジュンジュンの姿があった。
「おかえりなさい、大変だったわね。それにしてもそのみやげとバナナクレープはどうしたのよ。」
「いや、生き返らせた時にバナナクレープをおごるって約束してしまいまして。」
「ジュンジュン、大丈夫?」
「まだ痛いけど、大丈夫ダ。リンリンパパはやりすぎダ。」
「ご免ジュンジュン。パパにはきつくやっておいたから。」
「なんか、リンリン怖い。」
三人はあることに気付いた。
「そういえば、みっつぃは?」
「タナカもいない。」
「タカハシさんもいませんね。」
「ただいま!」
ずいぶんと元気な声が一階から聞こえてきた。
「絵里、一階のかぎ閉め忘れたのね。」
さゆみがあきれていた。そして絵里は・・・
「ちょうどよかったからいいんじゃない。結果オーライ。うへへ。」
里沙たちが一階に降りると大量のみやげとバナナクレープを持った小春と傷がまだ完全に癒えてなく、リンリンに肩をかついでもらっているジュンジュンの姿があった。
「おかえりなさい、大変だったわね。それにしてもそのみやげとバナナクレープはどうしたのよ。」
「いや、生き返らせた時にバナナクレープをおごるって約束してしまいまして。」
「ジュンジュン、大丈夫?」
「まだ痛いけど、大丈夫ダ。リンリンパパはやりすぎダ。」
「ご免ジュンジュン。パパにはきつくやっておいたから。」
「なんか、リンリン怖い。」
三人はあることに気付いた。
「そういえば、みっつぃは?」
「タナカもいない。」
「タカハシさんもいませんね。」
242 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 11:09:33.53 0
その話になると里沙たちの顔が曇った。愛はまで日本での事を3人に伝えていなかったのだ。里沙は3人に事情を話した。
「そんな、じゃあもしかしたらみっつぃや田中さんだけでなく高橋さんも捕まったかもしれないというわけですか。」
事情を話していると絵里が何かに気付いた。
「ガキさん、さっきからこっちを見ている人が。」
「えっ!」
全員が絵里の指さしている方を見るとリゾナントの近くの電信柱に帽子にコートの見るからに怪しい男がいる。
怪しい男はこっちの様子に気づいたらしく、走って逃げた。
「あっ、逃げた。」
小春とリンリン、里沙が追っかけていった。
だが、なかなか追いつけない。そこで・・・
「小春に任せて・・・」
小春が念写の力で逃げる男の前に偽の壁を作った。どうやらうまくいったらしく逃げる男は動揺している。その隙に男の体を鋼線で動きを封じた。
「さぁ、一体だれなのか話してもらいましょうか!」
「ガキさん、私だよ。私!」
「私、私じゃワカラナイ!顔を見せろ。」
「そんな、じゃあもしかしたらみっつぃや田中さんだけでなく高橋さんも捕まったかもしれないというわけですか。」
事情を話していると絵里が何かに気付いた。
「ガキさん、さっきからこっちを見ている人が。」
「えっ!」
全員が絵里の指さしている方を見るとリゾナントの近くの電信柱に帽子にコートの見るからに怪しい男がいる。
怪しい男はこっちの様子に気づいたらしく、走って逃げた。
「あっ、逃げた。」
小春とリンリン、里沙が追っかけていった。
だが、なかなか追いつけない。そこで・・・
「小春に任せて・・・」
小春が念写の力で逃げる男の前に偽の壁を作った。どうやらうまくいったらしく逃げる男は動揺している。その隙に男の体を鋼線で動きを封じた。
「さぁ、一体だれなのか話してもらいましょうか!」
「ガキさん、私だよ。私!」
「私、私じゃワカラナイ!顔を見せろ。」
243 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 11:11:03.30 0
リンリンが帽子をとると、その男の顔が見えたのだが・・・
「あっ、里田さん。」
「もう、早くこれなんとかして!」
里沙は鋼線を里田から外した。
里沙とは顔見知りであったが、小春とリンリンは初めて会う人だった。
「新垣さん、この人誰ですか?」
「里田まいさん。吉澤さんが新設した隠密部隊・ガッタスの小隊長。」
「「えっー!」」
隠密部隊の人があんな格好する?小春とリンリンは同じことを考えていた。
「でっ、どうして私たちを監視するような真似をしてたんですか。」
「まぁ事情はリゾナントで話すわ。」
4人は喫茶リゾナントに戻った。そして・・・
「あっ、アホの里田さんだ。うへへ。」
「アホってカメちゃんには言われたくないわよ。」
「でも、隠密部隊であの恰好はないの。」
「あんた、もしかしてアホなのか?」
さすがに里田は頭にきたらしく。
「もう、せっかくいい情報を教えてあげようとしたのに。もう帰る!」
里沙はあわてて、里田を止めた。
「ごめんなさい、ごめんなさい。それで話っていうのは。」
「あっ、里田さん。」
「もう、早くこれなんとかして!」
里沙は鋼線を里田から外した。
里沙とは顔見知りであったが、小春とリンリンは初めて会う人だった。
「新垣さん、この人誰ですか?」
「里田まいさん。吉澤さんが新設した隠密部隊・ガッタスの小隊長。」
「「えっー!」」
隠密部隊の人があんな格好する?小春とリンリンは同じことを考えていた。
「でっ、どうして私たちを監視するような真似をしてたんですか。」
「まぁ事情はリゾナントで話すわ。」
4人は喫茶リゾナントに戻った。そして・・・
「あっ、アホの里田さんだ。うへへ。」
「アホってカメちゃんには言われたくないわよ。」
「でも、隠密部隊であの恰好はないの。」
「あんた、もしかしてアホなのか?」
さすがに里田は頭にきたらしく。
「もう、せっかくいい情報を教えてあげようとしたのに。もう帰る!」
里沙はあわてて、里田を止めた。
「ごめんなさい、ごめんなさい。それで話っていうのは。」
244 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 11:12:21.01 0
里田は席について話を始めた。
「よっしーに頼まれて、最近のM上層部の動きを追ってたの。どうやら、最近のMは支部長クラスが各国でそれぞれ秘密の計画を進めていたらしいの。」
「それってもしかして。」
「そうあなたの国で中国支部長の鳳 羅鵜が進めていた要塞建造計画もその一つよ。彼女は強力な幻影能力者で建設現場をカモフラージュして、要塞を作っていたの。」
「他にも私たちがまだ知らないブラックプロジェクトを何個も進めているはずよ。」
「でも、それとリゾナンターの誘拐と何か関係があるんですか?」
「この写真を見ればある程度納得するんじゃないかな。」
里田は新しい写真を見せた。そこには三人の男女が映っていた。
「これって。」
真っ先に反応したのは里沙だった。それもそのはず、そこにはかつての友が映っていたから。
「そこに映っているのはM本部長のマーク・ガーランド、元ダークネスの科学者・サダシム、そしてみんなのよく知っているDr.マルシェ。」
「この事件にマルシェが関わっているの?」
「間違いないわ、サダシムはダークネスを追われてから秘かにガーランドに取り入ったの。おそらくマルシェはそのツテを頼ってM上層部に接触したんだわ。」
「でも、こんなことをしたら真っ先に・・・」
「粛清されるのがオチ。」
こうなってくるとますます行方の分からない3人のことが心配だ。
「よっしーに頼まれて、最近のM上層部の動きを追ってたの。どうやら、最近のMは支部長クラスが各国でそれぞれ秘密の計画を進めていたらしいの。」
「それってもしかして。」
「そうあなたの国で中国支部長の鳳 羅鵜が進めていた要塞建造計画もその一つよ。彼女は強力な幻影能力者で建設現場をカモフラージュして、要塞を作っていたの。」
「他にも私たちがまだ知らないブラックプロジェクトを何個も進めているはずよ。」
「でも、それとリゾナンターの誘拐と何か関係があるんですか?」
「この写真を見ればある程度納得するんじゃないかな。」
里田は新しい写真を見せた。そこには三人の男女が映っていた。
「これって。」
真っ先に反応したのは里沙だった。それもそのはず、そこにはかつての友が映っていたから。
「そこに映っているのはM本部長のマーク・ガーランド、元ダークネスの科学者・サダシム、そしてみんなのよく知っているDr.マルシェ。」
「この事件にマルシェが関わっているの?」
「間違いないわ、サダシムはダークネスを追われてから秘かにガーランドに取り入ったの。おそらくマルシェはそのツテを頼ってM上層部に接触したんだわ。」
「でも、こんなことをしたら真っ先に・・・」
「粛清されるのがオチ。」
こうなってくるとますます行方の分からない3人のことが心配だ。
245 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 11:13:02.81 0
バリーン!突如、リゾナントの窓が割れた。そして地面には手りゅう弾が。
「みんな、伏せて!」
里田の叫び声でみんな物陰に身を隠した。爆発した手りゅう弾からは煙がでてきた。
「みなさん、スモークグレネードです。げほげほ。」
里田とリンリンはすでに自前の銃を抜いていた。
「小春!ジュンジュンを奥に避難させて!」
手負いのジュンジュンを戦わせるわけにはいかない。ジュンジュンの近くにいた小春に里沙は指示をだした。
「絵里!どこにいるの!絵里!」
さゆみは大声で絵里を探した。しかし出くわしたのは兵士だった。
「きゃあー!」
さゆみが悲鳴をあげると同時に兵士はお腹に一撃を加え、さゆみを気絶させた。
絵里はさゆみが兵士に攫われるのが見えた。
「さゆ!」
絵里がさゆみを追おうとする。
「カメ!」
里沙が絵里を引き戻した。さきほどまで絵里のいたところに銃弾の嵐が・・・
「まずい。完全に囲まれた。」
「ガキさん、離して!さゆを追いかけなきゃ!」
「バカ、今行ったらあんたも捕まるでしょうが。」
だが、このまま店にいたらいずれ捕まる。どうすればいいんだ。
「みんな、伏せて!」
里田の叫び声でみんな物陰に身を隠した。爆発した手りゅう弾からは煙がでてきた。
「みなさん、スモークグレネードです。げほげほ。」
里田とリンリンはすでに自前の銃を抜いていた。
「小春!ジュンジュンを奥に避難させて!」
手負いのジュンジュンを戦わせるわけにはいかない。ジュンジュンの近くにいた小春に里沙は指示をだした。
「絵里!どこにいるの!絵里!」
さゆみは大声で絵里を探した。しかし出くわしたのは兵士だった。
「きゃあー!」
さゆみが悲鳴をあげると同時に兵士はお腹に一撃を加え、さゆみを気絶させた。
絵里はさゆみが兵士に攫われるのが見えた。
「さゆ!」
絵里がさゆみを追おうとする。
「カメ!」
里沙が絵里を引き戻した。さきほどまで絵里のいたところに銃弾の嵐が・・・
「まずい。完全に囲まれた。」
「ガキさん、離して!さゆを追いかけなきゃ!」
「バカ、今行ったらあんたも捕まるでしょうが。」
だが、このまま店にいたらいずれ捕まる。どうすればいいんだ。
246 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 11:14:39.13 0
247 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 12:01:20.31 0
おお~!クライシス来てる!
後編待ってます!
後編待ってます!
248 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 12:09:49.30 0
里田w
249 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 12:25:18.37 0
里田さんまで登場させるとは思わんかったw
ガキさん率いるリゾナンターがどんな反撃を見せるか楽しみだ
ガキさん率いるリゾナンターがどんな反撃を見せるか楽しみだ
250 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 14:38:56.30 0
時間ができましたのでリゾナンタークライシス第6話の後編をお届けします。
注意事項:今回の内容はある程度覚悟してみてください。
注意事項:今回の内容はある程度覚悟してみてください。
251 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 14:41:09.86 0
兵士たちは一気に店内に踏み込もうとする。
「隊長、空から何かきます。」
「何!」
兵士たちが空を見上げると黒い車のようなものが飛んできた。
「どけ!どけ!」
やってきたのはリゾナンカーに乗っている小川麻琴である。
空中飛行モードのリゾナンカーで兵士たちを撹乱している。
「さぁさぁ、逃げないとミサイルで吹き飛ばすよ!」
リゾナンカーのミサイル発射口が開くのを見て、兵士たちが動揺した。
「よせ!」
「構わず発射!」
リゾナンカーの発射したミサイルは兵士たちを吹き飛ばした。
「さぁ続きましては。」
麻琴はさゆみを収容したトラックに狙いをつけたが、トラックは移動せずにワープしてしまった。
「あっ、消えた。」
「空間転移装置を利用したのね。」
無線ごしから元Mの研究開発班長の保田圭の声が聞こえた。
麻琴はリゾナンカーを降ろし、里沙たちの元に駆け寄った。
「隊長、空から何かきます。」
「何!」
兵士たちが空を見上げると黒い車のようなものが飛んできた。
「どけ!どけ!」
やってきたのはリゾナンカーに乗っている小川麻琴である。
空中飛行モードのリゾナンカーで兵士たちを撹乱している。
「さぁさぁ、逃げないとミサイルで吹き飛ばすよ!」
リゾナンカーのミサイル発射口が開くのを見て、兵士たちが動揺した。
「よせ!」
「構わず発射!」
リゾナンカーの発射したミサイルは兵士たちを吹き飛ばした。
「さぁ続きましては。」
麻琴はさゆみを収容したトラックに狙いをつけたが、トラックは移動せずにワープしてしまった。
「あっ、消えた。」
「空間転移装置を利用したのね。」
無線ごしから元Mの研究開発班長の保田圭の声が聞こえた。
麻琴はリゾナンカーを降ろし、里沙たちの元に駆け寄った。
252 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 14:42:00.19 0
「みんな、大丈夫。」
「まこっち、助かったよ。」
「驚いたよ、リゾナンカーの調整が終わったから届けにきたら戦場みたいになってたからさ。」
小川麻琴は愛と里沙の親友。今は山梨にある保田圭の研究所で助手をしている。
すると、絵里は爆発から生き延びている兵士を見つけ、駆け寄り襟元を力強く掴んだ
「さゆを、みんなをどこにやったのよ!」
めったに怒らない絵里が怒りをあらわにしている。それもそのはずだ。目の前で親友を攫われた身になれば・・・
「言うもんか。」
兵士は強情にも口を割らない。
里沙は兵士の首に鋼線を巻きつけた。
「ここまでした以上はもう容赦しないわ。口を割って、楽になるか。それともこの鋼線で首を絞められるか。またはあなたの頭の中をかき回しましょうか。みんなの居所を話しなさい!」
「まこっち、助かったよ。」
「驚いたよ、リゾナンカーの調整が終わったから届けにきたら戦場みたいになってたからさ。」
小川麻琴は愛と里沙の親友。今は山梨にある保田圭の研究所で助手をしている。
すると、絵里は爆発から生き延びている兵士を見つけ、駆け寄り襟元を力強く掴んだ
「さゆを、みんなをどこにやったのよ!」
めったに怒らない絵里が怒りをあらわにしている。それもそのはずだ。目の前で親友を攫われた身になれば・・・
「言うもんか。」
兵士は強情にも口を割らない。
里沙は兵士の首に鋼線を巻きつけた。
「ここまでした以上はもう容赦しないわ。口を割って、楽になるか。それともこの鋼線で首を絞められるか。またはあなたの頭の中をかき回しましょうか。みんなの居所を話しなさい!」
253 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 14:43:01.76 0
その頃、愛はある一室にいた。その部屋はかつて里沙が捕えられた海上の孤島の独房・共鳴者の監獄によく似ている。部屋のすべてのものが白に覆われている。
愛はその監獄の真ん中にある柱に鎖で縛られている。
そこにサダシムが入ってきた。
「これがi914とはな。」
「いったい、何の用やよ。あーしは見世物じゃない。」
杖が愛のお腹に押さえつけられた。
「くっ。」愛は痛みをこらえている。
「貴様は私の最高傑作を台無しにした。」
「あれが最高傑作?あさ美ちゃんが作ったものの方がよっぽど性能がいい。」
「ふざけるな!」
今度は杖で愛の頬を叩いた。
「あんな小娘が私を超えてたまるか!お前は知らないだろうが私はかつてダークネスの一流の科学者だったのだ。地位も名声もあった。しかしあの小娘が組織に加わってから組織は私を邪険にした。」
「それでMに入ったんか。」
「私はMで復活を遂げるはずだった。だが、あの小娘め、今度は私がいることを利用してMに取り入り始めた。どこまで私を追い詰めればいいのだ。あのデッドアーミーは私の最高傑作になるはずだった。それを貴様は!」
愛はその監獄の真ん中にある柱に鎖で縛られている。
そこにサダシムが入ってきた。
「これがi914とはな。」
「いったい、何の用やよ。あーしは見世物じゃない。」
杖が愛のお腹に押さえつけられた。
「くっ。」愛は痛みをこらえている。
「貴様は私の最高傑作を台無しにした。」
「あれが最高傑作?あさ美ちゃんが作ったものの方がよっぽど性能がいい。」
「ふざけるな!」
今度は杖で愛の頬を叩いた。
「あんな小娘が私を超えてたまるか!お前は知らないだろうが私はかつてダークネスの一流の科学者だったのだ。地位も名声もあった。しかしあの小娘が組織に加わってから組織は私を邪険にした。」
「それでMに入ったんか。」
「私はMで復活を遂げるはずだった。だが、あの小娘め、今度は私がいることを利用してMに取り入り始めた。どこまで私を追い詰めればいいのだ。あのデッドアーミーは私の最高傑作になるはずだった。それを貴様は!」
254 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 14:43:46.68 0
今度は杖で何度も頭を殴った。だが、愛も負けずと言い返した。
「そんなのただの逆恨みやろう。自分の力がないのをあさ美ちゃんのせいにして、そんな奴にあさ美ちゃんを超えられないやろ。」
(敵なのになんで擁護しているのだろう。やっぱり自分はまだ甘いのかな。)
「そんなことはわかっている。あの小娘は天才だ。だが、あいつの思いどうりにさせてたまるか。あいつはお前たちリゾナンターにかなりご執心のようだ。だったら、私がお前たちを殺してやる。」
「れいなたちに手を出すな!」
「ふん、人の心配をする前に自分の心配をしろ!」
サダシムは愛の全身を何度も杖で殴りつけた。
バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!
愛の口や体から血がでてきて、白い部屋を赤く染めようとしていた。
「何しているの!」
マルシェが入ってきた。
「彼女は大切な研究サンプルです。乱暴するものではありませんよ。」
サダシムは部屋をでようとしたら、ザクッ!
マルシェに腕を引っ掻かれた。サダシムはマルシェをにらんだ。
「お仕置きです。」
サダシムはそのまま部屋をでたが、心臓に違和感を感じ始めた。
「うっ、苦しい!」
サダシムはその場に倒れた。
「サダシム様!おい、誰か医者を呼べ!」
「そんなのただの逆恨みやろう。自分の力がないのをあさ美ちゃんのせいにして、そんな奴にあさ美ちゃんを超えられないやろ。」
(敵なのになんで擁護しているのだろう。やっぱり自分はまだ甘いのかな。)
「そんなことはわかっている。あの小娘は天才だ。だが、あいつの思いどうりにさせてたまるか。あいつはお前たちリゾナンターにかなりご執心のようだ。だったら、私がお前たちを殺してやる。」
「れいなたちに手を出すな!」
「ふん、人の心配をする前に自分の心配をしろ!」
サダシムは愛の全身を何度も杖で殴りつけた。
バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!
愛の口や体から血がでてきて、白い部屋を赤く染めようとしていた。
「何しているの!」
マルシェが入ってきた。
「彼女は大切な研究サンプルです。乱暴するものではありませんよ。」
サダシムは部屋をでようとしたら、ザクッ!
マルシェに腕を引っ掻かれた。サダシムはマルシェをにらんだ。
「お仕置きです。」
サダシムはそのまま部屋をでたが、心臓に違和感を感じ始めた。
「うっ、苦しい!」
サダシムはその場に倒れた。
「サダシム様!おい、誰か医者を呼べ!」
255 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 14:44:35.76 0
マルシェが小さな破片を取り出した。
「これには心臓発作に見せかけられる即効性の毒が塗られているの。彼はもう助からないわ。ごめんね、愛ちゃん。もう少し早く来れば、こんな目に合わなかったのに。」
マルシェは愛の口から出る血をハンカチでぬぐった。
「食事よ。はい、あーん。」
お腹がすいていたために愛はマルシェの差し出した食事の入ったスプーンを口に入れた。
「れいなや愛佳は?」
「ふたりとも健康そのものよ。れいななんてね、さっきから出せ出せって騒いでる。愛佳ちゃんの方は脱出方法でも考えてるのかな。」
「なんで、Mにとりいったんよ。あんたならダークネスでも十分だったはずやよ。」
マルシェは器にスープを淹れながら話した。
「前に言ったよね。能力を消去するための研究を始めてるって。それはダークネスにとっては不要なものなの。能力者による新世界を目指す彼らにとって私の研究は邪魔なもの。だから、Mに取り入って、まずれいなを捕まえた。あの子の共鳴増幅は能力消去のカギになるわ。」
「これには心臓発作に見せかけられる即効性の毒が塗られているの。彼はもう助からないわ。ごめんね、愛ちゃん。もう少し早く来れば、こんな目に合わなかったのに。」
マルシェは愛の口から出る血をハンカチでぬぐった。
「食事よ。はい、あーん。」
お腹がすいていたために愛はマルシェの差し出した食事の入ったスプーンを口に入れた。
「れいなや愛佳は?」
「ふたりとも健康そのものよ。れいななんてね、さっきから出せ出せって騒いでる。愛佳ちゃんの方は脱出方法でも考えてるのかな。」
「なんで、Mにとりいったんよ。あんたならダークネスでも十分だったはずやよ。」
マルシェは器にスープを淹れながら話した。
「前に言ったよね。能力を消去するための研究を始めてるって。それはダークネスにとっては不要なものなの。能力者による新世界を目指す彼らにとって私の研究は邪魔なもの。だから、Mに取り入って、まずれいなを捕まえた。あの子の共鳴増幅は能力消去のカギになるわ。」
256 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 14:46:16.59 0
「じゃあ、なんであーしや愛佳まで。」
「Mの本部長があなたたちの共鳴能力に興味を持ってね。あの人のことだから共鳴能力を持った軍隊でも作るつもりかもね。」
「共鳴は作ろうと思ってできるもんやない。たとえ、作れたとしても人の絆ができてない共鳴は意味がない。」
「そうね、間違いじゃないかもね。なら、その言葉は本部長に直々に言うのね。さぁ行くわよ。」
マルシェは愛を拘束している鎖を外した。
「あさ美ちゃん?」
「勘違いしないでM本部長があなたに会いたいっていうの。」
マルシェはすかさず能力阻害の手錠を愛の手にはめた。
「ガードロボ。」
マルシェが呼んだガードロボにマルシェは愛の手錠から伸びている鎖をつなげた。
「愛ちゃん、下手に逃げようとしたら、この鎖を通して、電流が流れるから注意してね。行きましょう。」
愛とマルシェは監獄を後にした。
「Mの本部長があなたたちの共鳴能力に興味を持ってね。あの人のことだから共鳴能力を持った軍隊でも作るつもりかもね。」
「共鳴は作ろうと思ってできるもんやない。たとえ、作れたとしても人の絆ができてない共鳴は意味がない。」
「そうね、間違いじゃないかもね。なら、その言葉は本部長に直々に言うのね。さぁ行くわよ。」
マルシェは愛を拘束している鎖を外した。
「あさ美ちゃん?」
「勘違いしないでM本部長があなたに会いたいっていうの。」
マルシェはすかさず能力阻害の手錠を愛の手にはめた。
「ガードロボ。」
マルシェが呼んだガードロボにマルシェは愛の手錠から伸びている鎖をつなげた。
「愛ちゃん、下手に逃げようとしたら、この鎖を通して、電流が流れるから注意してね。行きましょう。」
愛とマルシェは監獄を後にした。
257 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 14:48:24.75 0
<<251-256
リゾナンタークライシス第6話後編をお届けしました。
ここまで窮地に立たされているリゾナンターですが、次回からクライマックスに向けて
突き進みます。
お楽しみに。
リゾナンタークライシス第6話後編をお届けしました。
ここまで窮地に立たされているリゾナンターですが、次回からクライマックスに向けて
突き進みます。
お楽しみに。
259 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 17:29:55.18 0
260 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 19:40:03.67 0
261 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 21:59:55.38 0
>>228
今更ながらの感想だけど
9人が一丸となって戦う描写が印象に残った
そこまでの流れに必然性があって戦いの過程でれいなと仲間が絆を取り戻していく様子が生き生きと描かれてると思う
難を言えばそこにたどり着くのが長かったw
続編についてはベリキュの面々は辛うじて認識できるレベルなので楽曲とかの元ネタを提示してもらえるとありがたい
今更ながらの感想だけど
9人が一丸となって戦う描写が印象に残った
そこまでの流れに必然性があって戦いの過程でれいなと仲間が絆を取り戻していく様子が生き生きと描かれてると思う
難を言えばそこにたどり着くのが長かったw
続編についてはベリキュの面々は辛うじて認識できるレベルなので楽曲とかの元ネタを提示してもらえるとありがたい
262 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 22:38:37.50 0
今スレは中々快調じゃないか
263 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 22:57:46.79 0
作品間隔が狭くて申し訳ないのですが
これ以上時季外れになるのもあれなので投下します
前スレの終盤で始めた「マイナーな組み合わせでどうでもいい話」の第二弾です
これ以上時季外れになるのもあれなので投下します
前スレの終盤で始めた「マイナーな組み合わせでどうでもいい話」の第二弾です
264 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 22:59:21.50 0
「めずらしーね。田中っち一人?」
雨に濡れた身体をハンカチで拭きながら、里沙が驚いたような声をあげた。
「リゾナント」の中にいたのはれいな一人。店主の愛すらいない。
休憩時間だから当然といえば当然なのかもしれないが、毎日のように店にメンバーがいて
それぞれ勝手にくつろいでいるのを知っているだけに、里沙は今日のこの状況が少し意外だった。
「さゆと愛佳がさっきまでおったんやけど、愛ちゃんにおつかい頼まれよったけん出てった。
その愛ちゃんは、夏祭りの打ち合わせで町内会の会議に参加しとぉ。絵里・・・・・・
絵里は知らんけど、どうせどっかで道草くっとるっちゃろ。で、小春とジュンリンはたぶん仕事」
「そっか、田中っちはお留守番してるのか。ご苦労さま~」
なおも身体を拭き続けながら里沙は相槌を打った。
説明を終えたれいなは、いったん裏に下がり、タオルを手にして戻ってくる。
「ガキさん、タオル使うと?」
「おっ、さんきゅー。気が利くねー、田中っち」
それにしても里沙はびしょ濡れだった。
傘を持っていないということは、さっきのあの土砂降りの中を傘を差さずに歩いてきたということだろうか。
れいなは、信じられないという顔で里沙を見る。
「めずらしーね。田中っち一人?」
雨に濡れた身体をハンカチで拭きながら、里沙が驚いたような声をあげた。
「リゾナント」の中にいたのはれいな一人。店主の愛すらいない。
休憩時間だから当然といえば当然なのかもしれないが、毎日のように店にメンバーがいて
それぞれ勝手にくつろいでいるのを知っているだけに、里沙は今日のこの状況が少し意外だった。
「さゆと愛佳がさっきまでおったんやけど、愛ちゃんにおつかい頼まれよったけん出てった。
その愛ちゃんは、夏祭りの打ち合わせで町内会の会議に参加しとぉ。絵里・・・・・・
絵里は知らんけど、どうせどっかで道草くっとるっちゃろ。で、小春とジュンリンはたぶん仕事」
「そっか、田中っちはお留守番してるのか。ご苦労さま~」
なおも身体を拭き続けながら里沙は相槌を打った。
説明を終えたれいなは、いったん裏に下がり、タオルを手にして戻ってくる。
「ガキさん、タオル使うと?」
「おっ、さんきゅー。気が利くねー、田中っち」
それにしても里沙はびしょ濡れだった。
傘を持っていないということは、さっきのあの土砂降りの中を傘を差さずに歩いてきたということだろうか。
れいなは、信じられないという顔で里沙を見る。
265 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 23:00:31.15 0
「いやー、まいったまいった!家を出た時は雨なんて降ってなかったからさぁ。
移動はタクシーが多いしまあ大丈夫だろうと思ったら、いきなり雨がドッバーってきて!
しかも、タクシーから降りて歩いてる時にだよ!もう勘弁してほしいよね、ホント」
「・・・ガキさんって、たまに絵里みたいなことしよぉね。適当っていうか、いいかげんっていうか・・・」
「え~!カメと一緒にしないでよー!私はあそこまで適当じゃないからー!」
里沙はその後もぷりぷりと何事かを言っていたが、雨で髪形が崩れるのを嫌うれいなにとって、
この時季に傘を持たずに出かけようとする人の心は理解できない。
改めて、自分の周りには変な人が多いなぁとれいなは思った。
外に出た愛とさゆみと愛佳が、なかなか店に戻って来ない。
逆に、絵里や小春やジュンジュンやリンリンがやって来る気配もない。
里沙とれいな。
仲が悪いわけではないけれど特別に仲がいいわけでもない二人が共に過ごす時間は、
浮き沈みすることなく緩やかに流れていった。
「そういや、田中っちってさあ」
「なんー?」
里沙は持参した雑誌を読みながら、何気ない口調でれいなに話しかけた。
れいなも、携帯電話の画面から目を離さずに応じる。
「“田中っち”って呼ばれるの、やだ?」
「・・・はっ?」
「いやー、まいったまいった!家を出た時は雨なんて降ってなかったからさぁ。
移動はタクシーが多いしまあ大丈夫だろうと思ったら、いきなり雨がドッバーってきて!
しかも、タクシーから降りて歩いてる時にだよ!もう勘弁してほしいよね、ホント」
「・・・ガキさんって、たまに絵里みたいなことしよぉね。適当っていうか、いいかげんっていうか・・・」
「え~!カメと一緒にしないでよー!私はあそこまで適当じゃないからー!」
里沙はその後もぷりぷりと何事かを言っていたが、雨で髪形が崩れるのを嫌うれいなにとって、
この時季に傘を持たずに出かけようとする人の心は理解できない。
改めて、自分の周りには変な人が多いなぁとれいなは思った。
外に出た愛とさゆみと愛佳が、なかなか店に戻って来ない。
逆に、絵里や小春やジュンジュンやリンリンがやって来る気配もない。
里沙とれいな。
仲が悪いわけではないけれど特別に仲がいいわけでもない二人が共に過ごす時間は、
浮き沈みすることなく緩やかに流れていった。
「そういや、田中っちってさあ」
「なんー?」
里沙は持参した雑誌を読みながら、何気ない口調でれいなに話しかけた。
れいなも、携帯電話の画面から目を離さずに応じる。
「“田中っち”って呼ばれるの、やだ?」
「・・・はっ?」
266 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 23:01:50.22 0
いきなり何を言い出すのか、と言わんばかりに、れいなは勢いよく里沙のほうを向いた。
それを受けて里沙も顔を上げる。
れいなが数分ぶりに見た里沙の顔は、怒ってもいないし笑ってもいなかった。
「なんそれ?誰がそんなこと言いよーと?」
「えっとー・・・さゆみんだったかな。『ふざけて田中っちって呼んだら本気で嫌がられた~』って言ってた」
「あれはちがっ・・・!あん時はさゆが人をめっちゃバカにした感じで言いよったけん、
ムカついたと!ガキさんに言われるのは、全然いいっちゃ」
そう。
れいなは別に、“田中っち”と呼ばれるのがいやなわけではない。
そりゃあ、『可愛さのかけらもないストレートなあだ名だなぁ』と思ったこともあったけど。
今ではもう慣れてしまったし、そんなひねりのないネーミングがかえって里沙らしいと思えるようにもなってきた。
カッコよくは決まってないけど、まっすぐでわかりやすい辺りが。
「そうなの?もし田中っちが名前で呼んでほしいならそうするけど」
「今更せんでいいっちゃ、そんなん」
「あ、そう。わかった」
「うん」
そして二人は元の体勢に戻る。
里沙は広げた雑誌を読む体勢に、れいなは携帯電話をいじる体勢に。
けれども、れいなの気持ちはさっきまでと同じようにはいかなかった。
それを受けて里沙も顔を上げる。
れいなが数分ぶりに見た里沙の顔は、怒ってもいないし笑ってもいなかった。
「なんそれ?誰がそんなこと言いよーと?」
「えっとー・・・さゆみんだったかな。『ふざけて田中っちって呼んだら本気で嫌がられた~』って言ってた」
「あれはちがっ・・・!あん時はさゆが人をめっちゃバカにした感じで言いよったけん、
ムカついたと!ガキさんに言われるのは、全然いいっちゃ」
そう。
れいなは別に、“田中っち”と呼ばれるのがいやなわけではない。
そりゃあ、『可愛さのかけらもないストレートなあだ名だなぁ』と思ったこともあったけど。
今ではもう慣れてしまったし、そんなひねりのないネーミングがかえって里沙らしいと思えるようにもなってきた。
カッコよくは決まってないけど、まっすぐでわかりやすい辺りが。
「そうなの?もし田中っちが名前で呼んでほしいならそうするけど」
「今更せんでいいっちゃ、そんなん」
「あ、そう。わかった」
「うん」
そして二人は元の体勢に戻る。
里沙は広げた雑誌を読む体勢に、れいなは携帯電話をいじる体勢に。
けれども、れいなの気持ちはさっきまでと同じようにはいかなかった。
267 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 23:03:09.59 0
「・・・ガキさん」
「なーにー?」
携帯電話を置いて、れいなは再び里沙に向き直る。
れいなには、少し確かめてみたいことがあった。
できれば、他のメンバーがいないうちに。
「いっぺん、名前で呼んでみて」
「・・・へっ?」
今度は里沙が目を丸くする番だった。
いきなり何を、と言わんばかりに、里沙は勢いよく顔を上げる。
里沙が数十秒ぶりに見たれいなの顔は、少し赤みが差していた。
「さっきは、いいって言ったじゃん」
「事情が変わったと。あ、“れいなっちー”とか、あだ名っぽく言うのはNGやけんね」
「はあ・・・・・・」
どうにもついていけないが、名前で呼んでほしいというならそうするべきなんだろう。
そもそもの言い出しっぺは自分なんだし。
覚悟を決めて、里沙は息を吸い込んだ。
・・・覚悟というのは、照れくささと向き合う覚悟のことだ。
周りに誰もいないとはいえ、改まって名前を呼ぶというのは照れくさい。
「・・・れいな」
「なーにー?」
携帯電話を置いて、れいなは再び里沙に向き直る。
れいなには、少し確かめてみたいことがあった。
できれば、他のメンバーがいないうちに。
「いっぺん、名前で呼んでみて」
「・・・へっ?」
今度は里沙が目を丸くする番だった。
いきなり何を、と言わんばかりに、里沙は勢いよく顔を上げる。
里沙が数十秒ぶりに見たれいなの顔は、少し赤みが差していた。
「さっきは、いいって言ったじゃん」
「事情が変わったと。あ、“れいなっちー”とか、あだ名っぽく言うのはNGやけんね」
「はあ・・・・・・」
どうにもついていけないが、名前で呼んでほしいというならそうするべきなんだろう。
そもそもの言い出しっぺは自分なんだし。
覚悟を決めて、里沙は息を吸い込んだ。
・・・覚悟というのは、照れくささと向き合う覚悟のことだ。
周りに誰もいないとはいえ、改まって名前を呼ぶというのは照れくさい。
「・・・れいな」
268 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 23:04:46.56 0
れいなの顔の赤みがだんだん濃くなっていくのがわかる。
だけど、それと同じくらい自分の顔が熱を持っていることも里沙は自覚していた。
「あのー、れいな?」
「・・・・・・」
「れいなさーん・・・?」
「い、いっぺんでいいってゆったやろ!そんななんべんも呼ばんでよかっ!」
「ええー!?自分から言っておいてー!?」
怒られた。
名前で呼んでみてと言われたのでそうしたら、その本人に怒られた。
それがれいななりの照れ隠しであるとは知っているけど、やっぱり理不尽だと里沙は思う。
しかし、れいなも必死だった。
里沙に名前で呼ばれるのはどんな感じなのだろうという好奇心でやってみた『呼び捨て実験』だが、
それがこう、思った以上に心地よかったのだ。
けれど、当のれいながその事実を認めるのはやはり気恥ずかしいし、里沙にそれを気取られるのはもっと気恥ずかしい。
れいなは必死だった。
照れ隠し、なんてもんじゃないほどに。
「あぁーもう!とにかくっ!今の、絶対みんなにはナイショやけんね!」
「今の、って・・・」
「もしみんなの前で呼んだりしたら、怒る」
「・・・・・・ん?それって、二人きりの時ならいいってこと?」
「なあっ!?ななな何言っとーよ!!」
本当に何気なさそうな里沙のツッコミで、れいなの顔がさらに朱に染まる。
いや、だって“みんなの前”とか言うから・・・・・・ねぇ?
否定しようにもうまい言葉が見つからないという様子であたふたしているれいなは確かに可愛かったのだけれど、
見てると余計に怒られそうな気がしたので、里沙は横を向いてれいなから目を逸らした。
だけど、それと同じくらい自分の顔が熱を持っていることも里沙は自覚していた。
「あのー、れいな?」
「・・・・・・」
「れいなさーん・・・?」
「い、いっぺんでいいってゆったやろ!そんななんべんも呼ばんでよかっ!」
「ええー!?自分から言っておいてー!?」
怒られた。
名前で呼んでみてと言われたのでそうしたら、その本人に怒られた。
それがれいななりの照れ隠しであるとは知っているけど、やっぱり理不尽だと里沙は思う。
しかし、れいなも必死だった。
里沙に名前で呼ばれるのはどんな感じなのだろうという好奇心でやってみた『呼び捨て実験』だが、
それがこう、思った以上に心地よかったのだ。
けれど、当のれいながその事実を認めるのはやはり気恥ずかしいし、里沙にそれを気取られるのはもっと気恥ずかしい。
れいなは必死だった。
照れ隠し、なんてもんじゃないほどに。
「あぁーもう!とにかくっ!今の、絶対みんなにはナイショやけんね!」
「今の、って・・・」
「もしみんなの前で呼んだりしたら、怒る」
「・・・・・・ん?それって、二人きりの時ならいいってこと?」
「なあっ!?ななな何言っとーよ!!」
本当に何気なさそうな里沙のツッコミで、れいなの顔がさらに朱に染まる。
いや、だって“みんなの前”とか言うから・・・・・・ねぇ?
否定しようにもうまい言葉が見つからないという様子であたふたしているれいなは確かに可愛かったのだけれど、
見てると余計に怒られそうな気がしたので、里沙は横を向いてれいなから目を逸らした。
269 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 23:06:01.23 0
――――やっぱ田中っちは苦手だわ。
どうもれいなに対してだけは、ちょうどよい距離感というのが掴めない。
こっちが行けば向こうが下がるし、こっちが下がれば向こうが来るの繰り返し。
縮まらない。だけど離れない。
二人の間には常に一定の距離がある。
だけど、常に一定というのはつまり「安定している」ということであって。
無理に切り崩そうとして不安定になるくらいなら、今の距離を保つほうがよっぽどいい。
だから。
「・・・ま、いっか」
もうしばらくは、このままで。
――――やっぱ田中っちは苦手だわ。
どうもれいなに対してだけは、ちょうどよい距離感というのが掴めない。
こっちが行けば向こうが下がるし、こっちが下がれば向こうが来るの繰り返し。
縮まらない。だけど離れない。
二人の間には常に一定の距離がある。
だけど、常に一定というのはつまり「安定している」ということであって。
無理に切り崩そうとして不安定になるくらいなら、今の距離を保つほうがよっぽどいい。
だから。
「・・・ま、いっか」
もうしばらくは、このままで。
270 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 23:07:17.43 0
>>264-269
『あだ名と名前と現状維持と』(ガキれな)
前回のえりこはの裏で起きてる設定なので作中時間は梅雨です
リアル世間は夏真っ盛りですがキニシナイ
次のさゆみつも梅雨モノですが気にしないでやってください
『あだ名と名前と現状維持と』(ガキれな)
前回のえりこはの裏で起きてる設定なので作中時間は梅雨です
リアル世間は夏真っ盛りですがキニシナイ
次のさゆみつも梅雨モノですが気にしないでやってください
271 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 23:15:36.44 0
なんね!このスレの充実振りはなんね!w ガキれないただきましたw 乙です!
272 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 23:15:38.03 0
えりこは同様自然と頬がゆるんでしまったw
さゆみつも楽しみ
さゆみつも楽しみ
273 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/26(月) 23:16:31.50 0
274 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 00:17:50.58 0
((○))プルルルル
( ・e・)
( ・e・)
275 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 00:42:27.27 0
从 ´ ヮ`)<ガキさんの団子が揺れよるwww
276 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 00:42:35.55 0
チャンス!!東京都が来年2月上野動物園に来るパンダ2頭の名前を公募
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1280150251/
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1280150251/
277 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 05:20:43.31 0
278 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 07:11:36.08 O
おはようリゾナンター達
279 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 08:25:06.14 0
今日も暑い1日になりそうだ
280 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 09:15:26.54 0
>>270
テーマ的には必ずしもリゾスレ世界である必要性はない話かもしれませんが・・・
敢えてアンリアルでシリアスな世界で書くからこそ感じる部分もありますね
前回といい今回といいレアな組合せの妙を十二分に生かしきっている感がたまりません
何気ない心情や情景描写の視点がユニークなのにナチュラルですごい
絶対に自分では出てこなかっただろうやりとりなのにすごくしっくりきました
「はじめてのおつかいVer.さゆみつw」も楽しみにしてます!
テーマ的には必ずしもリゾスレ世界である必要性はない話かもしれませんが・・・
敢えてアンリアルでシリアスな世界で書くからこそ感じる部分もありますね
前回といい今回といいレアな組合せの妙を十二分に生かしきっている感がたまりません
何気ない心情や情景描写の視点がユニークなのにナチュラルですごい
絶対に自分では出てこなかっただろうやりとりなのにすごくしっくりきました
「はじめてのおつかいVer.さゆみつw」も楽しみにしてます!
281 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 11:30:51.80 0
もしかしてこの後も投下予定の作者さん多い?
なんか勢いがすごいんだけど
なんか勢いがすごいんだけど
282 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 12:37:11.78 0
何でこんな増えたんだろうね
283 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 14:06:15.86 0
続き物が間をおかずにきてたからそう感じるけど
それらを1つと数えれば作品数としてはまあ通常ペースなんじゃないかな
それらを1つと数えれば作品数としてはまあ通常ペースなんじゃないかな
284 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 15:27:17.62 0
何はともあれ喜ばしいことではありますな
285 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 15:41:49.01 0
2年以上経ってもコンスタントに作品が上がり続けてるとかほんとすごいね
286 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 17:46:18.85 0
よくまあネタ切れしないもんだ
287 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 19:15:32.42 0
作者一覧の数見ればそれも頷けるけどね
288 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 21:18:52.26 Q
ホゼナンターの存在も忘れちゃいけない
289 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 21:57:27.47 0
22時よりリゾナンタークライシス第7話を投稿します。
290 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 22:00:42.70 0
愛はマルシェに連れられるままにM本部長室に入った。
「本部長、ご紹介します。こちらはリゾナンターのリーダー・高橋愛です。」
外を眺めていたM本部長は愛たちの方に振り返った。見た目はまだ30代の赤毛のアメリカ人だ。
「君がi914か。私がMの本部長マーク・ガーランドだ。」
「あーしは高橋愛。i914という名前は捨てたんやよ。」
「そうはいかん。君たちは人間ではない、研究材料なのだ。君の他の仲間たちもこれからは暗号で呼ばれるだろう。」
「これ以上、仲間に手を出させない!」
愛は人を人とも思わないこのおとこを殴ろうかと思ったが、手錠で殴りたくても殴れないのだ。
「君たちはマルシェ君の能力消去と同じく我々の切り札になるはずだ。君の能力はもちろんだが、仲間との共鳴もまた大いなる力となる。ほら、見たまえ。お仲間が増えたぞ。」
愛が窓の外に目をやると手錠をつながれ、連行されるさゆみの姿が・・・
「さゆ!」
「君の店を襲撃して捕えられたのがひとりだけなのは残念だが、仕方がない。これだけ派手に暴れていてはダークネスにも感づかれそうだからな。まずは君の体を調べる。つれて行きたまえ。」
「本部長、ご紹介します。こちらはリゾナンターのリーダー・高橋愛です。」
外を眺めていたM本部長は愛たちの方に振り返った。見た目はまだ30代の赤毛のアメリカ人だ。
「君がi914か。私がMの本部長マーク・ガーランドだ。」
「あーしは高橋愛。i914という名前は捨てたんやよ。」
「そうはいかん。君たちは人間ではない、研究材料なのだ。君の他の仲間たちもこれからは暗号で呼ばれるだろう。」
「これ以上、仲間に手を出させない!」
愛は人を人とも思わないこのおとこを殴ろうかと思ったが、手錠で殴りたくても殴れないのだ。
「君たちはマルシェ君の能力消去と同じく我々の切り札になるはずだ。君の能力はもちろんだが、仲間との共鳴もまた大いなる力となる。ほら、見たまえ。お仲間が増えたぞ。」
愛が窓の外に目をやると手錠をつながれ、連行されるさゆみの姿が・・・
「さゆ!」
「君の店を襲撃して捕えられたのがひとりだけなのは残念だが、仕方がない。これだけ派手に暴れていてはダークネスにも感づかれそうだからな。まずは君の体を調べる。つれて行きたまえ。」
291 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 22:03:34.33 0
その頃、M日本支部の前では・・・
「保田さん、私たちみんなを助けにいきます。」
「でも、新垣。高橋たちはあの要塞に捕らえられている。場所はわかったけど、助けだすのは・・・」
「何言ってるんですか!小春たちは海上の孤島を攻略したんですよ。」
「ただ、待ってるだけなんて、絵里できない。」
「大丈夫だ、ジュンジュンの体はもう平気だ。」
「どうせ、やられるのならこっちから出向いた方がいいです。」
「まったく、あんたたちときたら本当に一度決めたら曲げないんだから。小川!」
「はい、これはグレードアップした戦闘服のデータが入ったデバイスよ。今までと同じように起動させるだけで戦闘服に代わるわよ。」
5人はそれぞれデバイスを起動させて、戦闘服を着用した。
ジャケットの色が里沙と小春、リンリンは白。絵里とジュンジュンは赤である。
ふたつとも目立つ色だが、これは以前の戦闘服で愛とれいなだけが囮のために色を白くしていたことが後で発覚したのでグレードアップバージョンではみんな目立つ色にという要望からだった。
「保田さん、私たちみんなを助けにいきます。」
「でも、新垣。高橋たちはあの要塞に捕らえられている。場所はわかったけど、助けだすのは・・・」
「何言ってるんですか!小春たちは海上の孤島を攻略したんですよ。」
「ただ、待ってるだけなんて、絵里できない。」
「大丈夫だ、ジュンジュンの体はもう平気だ。」
「どうせ、やられるのならこっちから出向いた方がいいです。」
「まったく、あんたたちときたら本当に一度決めたら曲げないんだから。小川!」
「はい、これはグレードアップした戦闘服のデータが入ったデバイスよ。今までと同じように起動させるだけで戦闘服に代わるわよ。」
5人はそれぞれデバイスを起動させて、戦闘服を着用した。
ジャケットの色が里沙と小春、リンリンは白。絵里とジュンジュンは赤である。
ふたつとも目立つ色だが、これは以前の戦闘服で愛とれいなだけが囮のために色を白くしていたことが後で発覚したのでグレードアップバージョンではみんな目立つ色にという要望からだった。
292 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 22:04:21.65 0
「それとこれは他の三人のデバイス。愛ちゃんはすでに持ってるから。」
「ありがとう、まこっち。保田さん。じゃあ、行ってきます。」
5人はリゾナンカーに乗り込み、発進準備に入った。
里沙はポケットからある写真をだした。それに映っているのは・・・
(安倍さん、私たちを見守っていてください。)
それは海外に行っていて、ずいぶん会っていない先輩の安倍なつみの写真だった。
そしてもうひとつ取り出したのは愛とのお揃いのお守り。
(愛ちゃん、待っててすぐに行くから。)
「がきさん。」
「うん、リゾナンカー発進!」
リゾナンカー空高く舞い上がった。
保田と麻琴はそれを見守った。
「ありがとう、まこっち。保田さん。じゃあ、行ってきます。」
5人はリゾナンカーに乗り込み、発進準備に入った。
里沙はポケットからある写真をだした。それに映っているのは・・・
(安倍さん、私たちを見守っていてください。)
それは海外に行っていて、ずいぶん会っていない先輩の安倍なつみの写真だった。
そしてもうひとつ取り出したのは愛とのお揃いのお守り。
(愛ちゃん、待っててすぐに行くから。)
「がきさん。」
「うん、リゾナンカー発進!」
リゾナンカー空高く舞い上がった。
保田と麻琴はそれを見守った。
293 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 22:05:18.75 0
その頃、ダークネス基地では・・・
「緊急警報、緊急警報。ダークネス基地にいるものは至急第13ホールに集結せよ。」
矢口はハイテンションだった。なぜならついにオリメン昇格のチャンスを掴んだからだ。
(やったぞ!ついに圭織とマルシェの尻尾をつかんじゃったもんね。)
実は前々から圭織の行動を怪しんでいた矢口はこっそり発信機をつけていたのだ。
(裕ちゃんも本腰いれたからあのふたりはもう駄目だろうな。これでおいらは念願のオリメンだ!)
(なんだ、なんだ。急に騒がしくなったぞ。)
「俺」は13ホールにいった。そこには最高幹部の中澤裕子とハイテンションな矢口真里、氷の魔女・藤本美貴そして飯田圭織がいた。
いつもならGや粛清人AとRがいるのだが、三人とも今は海外の任務でいないのだ。
中澤裕子は演説を始めた。
「Mが巨大な要塞を建造していることがわかった。要塞の建造は完了としてもまだ、完全な状態ではない。やつらが仕掛けてくる前に我らが先制攻撃をかける。この戦いが我々ダークネスの運命を決める。いいな!」
「おー!」
その頃、ダークネス基地では・・・
「緊急警報、緊急警報。ダークネス基地にいるものは至急第13ホールに集結せよ。」
矢口はハイテンションだった。なぜならついにオリメン昇格のチャンスを掴んだからだ。
(やったぞ!ついに圭織とマルシェの尻尾をつかんじゃったもんね。)
実は前々から圭織の行動を怪しんでいた矢口はこっそり発信機をつけていたのだ。
(裕ちゃんも本腰いれたからあのふたりはもう駄目だろうな。これでおいらは念願のオリメンだ!)
(なんだ、なんだ。急に騒がしくなったぞ。)
「俺」は13ホールにいった。そこには最高幹部の中澤裕子とハイテンションな矢口真里、氷の魔女・藤本美貴そして飯田圭織がいた。
いつもならGや粛清人AとRがいるのだが、三人とも今は海外の任務でいないのだ。
中澤裕子は演説を始めた。
「Mが巨大な要塞を建造していることがわかった。要塞の建造は完了としてもまだ、完全な状態ではない。やつらが仕掛けてくる前に我らが先制攻撃をかける。この戦いが我々ダークネスの運命を決める。いいな!」
「おー!」
294 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 22:07:47.30 0
兵士たちは急いで出撃の準備に入った。
「俺」は戦闘機の出撃準備をしていた。するとそこに・・・
「わしも乗せてってくれ。」
(ダクネチュ様!)
「どうしてここに!」
「みんな出撃するのにわしだけ残るにはどうも好かん。心配するな、向こうについてもこの機に残っているから。」
「ですが・・・」
「かまわへん、総統の命令だ。お乗せしろ。」
最高幹部の中澤裕子がいいというのなら仕方がない。
「無線!」
「俺」は無線機渡した。
「総員、出撃!」
「俺」は戦闘機の出撃準備をしていた。するとそこに・・・
「わしも乗せてってくれ。」
(ダクネチュ様!)
「どうしてここに!」
「みんな出撃するのにわしだけ残るにはどうも好かん。心配するな、向こうについてもこの機に残っているから。」
「ですが・・・」
「かまわへん、総統の命令だ。お乗せしろ。」
最高幹部の中澤裕子がいいというのなら仕方がない。
「無線!」
「俺」は無線機渡した。
「総員、出撃!」
295 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 22:10:17.78 0
296 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/27(火) 23:14:31.48 0
>>295
いろんな作品の設定を一つの物語の中に共存させてる様子を見るにつけ感心させられる
本当にいろんな作品を読んでいて好きなんだなあと
いよいよ最終決戦三つ巴の戦いになるのかどうか
楽しみに待ってます
いろんな作品の設定を一つの物語の中に共存させてる様子を見るにつけ感心させられる
本当にいろんな作品を読んでいて好きなんだなあと
いよいよ最終決戦三つ巴の戦いになるのかどうか
楽しみに待ってます
297 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 00:56:42.68 0
いよいよ最終決戦かぁ
298 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 03:01:24.12 Q
サンジ
299 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 07:11:53.27 O
おはようリゾナンター達
300 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 09:19:00.90 0
今朝来てたSPAMメールにこんなのが
> Subject: さえみ さんから招待状が届いています。
> From: 超裏ミクシィ招待状 <saemi_mixy_754864@qi26.dkl.me>
なにか「裏」が全然違う意味に思えるw
> Subject: さえみ さんから招待状が届いています。
> From: 超裏ミクシィ招待状 <saemi_mixy_754864@qi26.dkl.me>
なにか「裏」が全然違う意味に思えるw
301 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 09:21:09.90 0
めっちゃこえぇw
302 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 10:26:10.24 0
これからリゾナンタークライシス第8話前篇をお送りします。
作品自体はすでに完成しているのでこれから連続投稿していこうと思います。
作品自体はすでに完成しているのでこれから連続投稿していこうと思います。
303 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 10:28:51.55 0
「きゃあ。」
独房にさゆみが入れられた。
「さゆ、大丈夫と?」
「大丈夫。もういいわよ、お姉ちゃん。」
するとさゆみの顔つきが変わった。
「御苦労さま、さゆみ。」
「あら、さえみさんになってますね。」
「あなたたちを助けるのにあえて敵につかまってもらったの。」
さえみは服のそで口から針金をだした。
「さすがに手錠が電子ロック式だったらどうしようかと思ったけど、これなら安心ね。」
さえみはれいなと愛佳の手錠を外し、自分の手錠も外した。
「よっしゃー!こうなればこっちのもんとよ。」
れいなは今まで動けなかった欝憤を晴らすかのように体を動かした。
さえみは物質破壊の能力を行使して、鉄格子を破壊した。
「さぁ、さゆみ。後はあなたの出番よ。」
人格がさゆみに戻った。
「ありがとう、お姉ちゃん。れいな、愛ちゃんは?」
「別の部屋に連れて行かれたとよ。」
「はよう、探しましょう。」
独房にさゆみが入れられた。
「さゆ、大丈夫と?」
「大丈夫。もういいわよ、お姉ちゃん。」
するとさゆみの顔つきが変わった。
「御苦労さま、さゆみ。」
「あら、さえみさんになってますね。」
「あなたたちを助けるのにあえて敵につかまってもらったの。」
さえみは服のそで口から針金をだした。
「さすがに手錠が電子ロック式だったらどうしようかと思ったけど、これなら安心ね。」
さえみはれいなと愛佳の手錠を外し、自分の手錠も外した。
「よっしゃー!こうなればこっちのもんとよ。」
れいなは今まで動けなかった欝憤を晴らすかのように体を動かした。
さえみは物質破壊の能力を行使して、鉄格子を破壊した。
「さぁ、さゆみ。後はあなたの出番よ。」
人格がさゆみに戻った。
「ありがとう、お姉ちゃん。れいな、愛ちゃんは?」
「別の部屋に連れて行かれたとよ。」
「はよう、探しましょう。」
304 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 10:30:22.63 0
その頃、要塞の司令室では・・・
「レーダーに未確認物体確認。」
「すぐさまに確認作業に移れ!」
「目標確認、リゾナンターの専用戦闘機・リゾナンカーと確認。」
「向こうからわざわざ飛び込んできたか。対空戦闘よーい!」
要塞は砲台を作動させた。
リゾナンカーに乗っている里沙たちもそれを察知した。
「向こうも気づいたみたいね。」
里沙は操縦桿を強く握った。
「みんな、迎撃よろしくね。」
「目標、攻撃圏内に入りました。」
「よし、撃て!」
要塞の砲台から無数の砲弾が飛んできた。
絵里がかまいたちで砲弾の軌道を変えたり、リンリンとジュンジュンは念動力で砲弾を撃ち落としている。
「小春、あんたは要塞に近づいたら思いっきり電撃を喰らわせなさい!」
「わかってます。」
この戦法はかつて海上の孤島に乗り込んだときに使ったものだ。今の防衛システムのほとんどは機械仕掛け。それを電撃で破壊すれば侵入は用意だ。
リゾナンカーが要塞の上空にたどり着いた。
「小春、今よ!」
「いっけぇー!」
小春の最大級の電撃は要塞に命中した。しかし・・・
砲台の攻撃は続いている。
「レーダーに未確認物体確認。」
「すぐさまに確認作業に移れ!」
「目標確認、リゾナンターの専用戦闘機・リゾナンカーと確認。」
「向こうからわざわざ飛び込んできたか。対空戦闘よーい!」
要塞は砲台を作動させた。
リゾナンカーに乗っている里沙たちもそれを察知した。
「向こうも気づいたみたいね。」
里沙は操縦桿を強く握った。
「みんな、迎撃よろしくね。」
「目標、攻撃圏内に入りました。」
「よし、撃て!」
要塞の砲台から無数の砲弾が飛んできた。
絵里がかまいたちで砲弾の軌道を変えたり、リンリンとジュンジュンは念動力で砲弾を撃ち落としている。
「小春、あんたは要塞に近づいたら思いっきり電撃を喰らわせなさい!」
「わかってます。」
この戦法はかつて海上の孤島に乗り込んだときに使ったものだ。今の防衛システムのほとんどは機械仕掛け。それを電撃で破壊すれば侵入は用意だ。
リゾナンカーが要塞の上空にたどり着いた。
「小春、今よ!」
「いっけぇー!」
小春の最大級の電撃は要塞に命中した。しかし・・・
砲台の攻撃は続いている。
305 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 10:31:57.01 0
「ばかめ、貴様らのやることはお見通しだ。ミサイル発射!」
要塞からミサイルが発射された。それを見たリンリンが・・・
「あれは誘導式です。撃ち落とします、発火!」
リンリンのはなった火球がミサイルに命中したが、爆発と同時に大量の殺傷用の破片がリゾナンカーに・・・・
「まずい!」
すると破片の前に強力な光が放出され、破片が蒸発した。
「いったい、何なの?」
絵里が周りを見渡すと、そこにはガッタスの戦闘機が。
「よっ、助けに来たぜ。」
「吉澤さん!」
ガッタスの戦闘機がフラッシュボムを使い、破片を蒸発させたのだ。
「うちらが先頭を切って、突入する。」
「そんな、まともに行ったら撃ち落とされます。」
「安心して、この戦闘機にはリゾナンカーに負けないほどの武器は積んでいるわ。それにパイロットが優秀だから。」
操縦している里田が自慢げに話した。
「でも。」
里沙が悩んでいると
「がきさん、もたもたしてられないわよ。」
「わかった。私たちも全力でサポートします。」
「よし、行くぜ!」
二機が要塞に突っ込んでいった。
要塞からミサイルが発射された。それを見たリンリンが・・・
「あれは誘導式です。撃ち落とします、発火!」
リンリンのはなった火球がミサイルに命中したが、爆発と同時に大量の殺傷用の破片がリゾナンカーに・・・・
「まずい!」
すると破片の前に強力な光が放出され、破片が蒸発した。
「いったい、何なの?」
絵里が周りを見渡すと、そこにはガッタスの戦闘機が。
「よっ、助けに来たぜ。」
「吉澤さん!」
ガッタスの戦闘機がフラッシュボムを使い、破片を蒸発させたのだ。
「うちらが先頭を切って、突入する。」
「そんな、まともに行ったら撃ち落とされます。」
「安心して、この戦闘機にはリゾナンカーに負けないほどの武器は積んでいるわ。それにパイロットが優秀だから。」
操縦している里田が自慢げに話した。
「でも。」
里沙が悩んでいると
「がきさん、もたもたしてられないわよ。」
「わかった。私たちも全力でサポートします。」
「よし、行くぜ!」
二機が要塞に突っ込んでいった。
306 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 10:36:04.36 0
「がきさん、こっちがフラッシュボムで相手のめをくらます。その隙にシールドブレイクして突入しろ。」
「はい!」
「みんな、要塞に突入する。しっかり掴まっててよ。」
ガッタス機がフラッシュボムを発射した。
「ばかめ、目くらましをしたつもりか。巨大ビーム砲を用意しろ!」
コンピュータが二機をとらえた。
「よし、撃て!」
大きな爆音が響いた。しかし爆発したのは・・・
「なぜ、ビーム砲が爆発したのだ。」
「司令、多数の機影を確認。」
「なんだと。」
「キャハハハハ、命中したぞ。たいしたことないんじゃないの?」
「今度は私の番ね。」
ダークネスの戦闘機から氷の魔女が降り立った。
「氷の魔女?ダークネスだ!」
「ニイガキ、あれは?」
「あれはダークネスの戦闘機群よ。予想外の攻撃に相手が動揺している。今よ。」
リゾナンカーが要塞に突っ込んだ。
一方、ガッタス機は・・・
「よっしー、どうする?」
「あいつらがいつでも脱出できるように要塞を片づけよう。あの要塞を沈黙させる!」
「はい!」
「みんな、要塞に突入する。しっかり掴まっててよ。」
ガッタス機がフラッシュボムを発射した。
「ばかめ、目くらましをしたつもりか。巨大ビーム砲を用意しろ!」
コンピュータが二機をとらえた。
「よし、撃て!」
大きな爆音が響いた。しかし爆発したのは・・・
「なぜ、ビーム砲が爆発したのだ。」
「司令、多数の機影を確認。」
「なんだと。」
「キャハハハハ、命中したぞ。たいしたことないんじゃないの?」
「今度は私の番ね。」
ダークネスの戦闘機から氷の魔女が降り立った。
「氷の魔女?ダークネスだ!」
「ニイガキ、あれは?」
「あれはダークネスの戦闘機群よ。予想外の攻撃に相手が動揺している。今よ。」
リゾナンカーが要塞に突っ込んだ。
一方、ガッタス機は・・・
「よっしー、どうする?」
「あいつらがいつでも脱出できるように要塞を片づけよう。あの要塞を沈黙させる!」
307 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 10:37:35.70 0
要塞内の研究室では・・・
「緊急事態、ダークネスが襲撃してきた。繰り返す。」
手術台に愛を縛りつけて、体を調べようとしていたマルシェは動揺していた。
(なんてこと、こんなに早くダークネスが来るなんて。)
物陰かられいながマルシェをはがいじめにした。
「れいな!あなたどうして。」
「さゆとさえみさんに助けてもらったとよ。愛佳、早く愛ちゃんを。」
「高橋さん、今助けます。」
愛佳がコンソールに近づいて、愛の拘束を解いた。
「ありがとう、みんな。」
れいなはまだマルシェを拘束していた。
「あさ美ちゃん、あーしらと一緒に来るんや。」
マルシェは含み笑いをして。
「お断りよ。」
マルシェは忍ばせていた煙玉を破裂させた。
煙が晴れるとそこにはマルシェの姿がなかった。
「逃げられたの!」
さゆみが悔しがっていると研究室のドアが開き、誰かがやってきた。
「緊急事態、ダークネスが襲撃してきた。繰り返す。」
手術台に愛を縛りつけて、体を調べようとしていたマルシェは動揺していた。
(なんてこと、こんなに早くダークネスが来るなんて。)
物陰かられいながマルシェをはがいじめにした。
「れいな!あなたどうして。」
「さゆとさえみさんに助けてもらったとよ。愛佳、早く愛ちゃんを。」
「高橋さん、今助けます。」
愛佳がコンソールに近づいて、愛の拘束を解いた。
「ありがとう、みんな。」
れいなはまだマルシェを拘束していた。
「あさ美ちゃん、あーしらと一緒に来るんや。」
マルシェは含み笑いをして。
「お断りよ。」
マルシェは忍ばせていた煙玉を破裂させた。
煙が晴れるとそこにはマルシェの姿がなかった。
「逃げられたの!」
さゆみが悔しがっていると研究室のドアが開き、誰かがやってきた。
308 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 10:38:59.51 0
「愛ちゃん!」
「里沙ちゃん。」
やってきたのは里沙だった。そして・・・
ペチ!里沙が愛の頬をビンタした。突然のことで愛は驚いたらしく。
「ちょ、何すんや!」
「あの時のお返しよ。本当ならこんなので済まないんだから。勝手に飛び出して挙句の果てに捕まって、勘弁してよ。」
「ごめん。」
「でも・・・・無事でよかった。」
里沙が愛に抱きついた。そして絵里・小春も入ってきた。
「さゆ!よかった。絵里すっごく心配してたのよ。」
「ごめんね、さゆみ大丈夫だから。」
「みっつぃ!あら、なんか平気そうだね。」
「何言ってんですか。愛佳たち、とても大変だったんですよ。」
そして・・・
「おい、誰もれいなの心配をしてくれなかったと!」
「そんなことはありません、タナカさんのことをすっごく心配していました。」
「いや、リンリンはいい子だナ。タナカ感謝しろ。」
「リンリンには感謝するけど、ジュンジュンには感謝しないっちゃ。」
「愛ちゃん、急いで今ここはダークネスが襲撃しているから。早く逃げないと。」
「わかっとる、でもあーしには決着をつけなきゃいけん連中がおる。」
「M本部長とm411ちゃね。」
「里沙ちゃん。」
やってきたのは里沙だった。そして・・・
ペチ!里沙が愛の頬をビンタした。突然のことで愛は驚いたらしく。
「ちょ、何すんや!」
「あの時のお返しよ。本当ならこんなので済まないんだから。勝手に飛び出して挙句の果てに捕まって、勘弁してよ。」
「ごめん。」
「でも・・・・無事でよかった。」
里沙が愛に抱きついた。そして絵里・小春も入ってきた。
「さゆ!よかった。絵里すっごく心配してたのよ。」
「ごめんね、さゆみ大丈夫だから。」
「みっつぃ!あら、なんか平気そうだね。」
「何言ってんですか。愛佳たち、とても大変だったんですよ。」
そして・・・
「おい、誰もれいなの心配をしてくれなかったと!」
「そんなことはありません、タナカさんのことをすっごく心配していました。」
「いや、リンリンはいい子だナ。タナカ感謝しろ。」
「リンリンには感謝するけど、ジュンジュンには感謝しないっちゃ。」
「愛ちゃん、急いで今ここはダークネスが襲撃しているから。早く逃げないと。」
「わかっとる、でもあーしには決着をつけなきゃいけん連中がおる。」
「M本部長とm411ちゃね。」
309 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 10:42:11.82 0
310 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 10:44:35.99 0
311 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 12:31:45.01 0
312 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 13:35:06.81 0
ガッタスの戦闘機笑ったわw
313 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 15:26:19.70 0
このシリーズも独特の雰囲気やね
314 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 17:27:33.77 0
スレを盛り上げた功労者なのは間違いない
315 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 19:39:16.73 0
2年目過ぎてからもこんな作品多いなんて
316 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 20:35:54.07 0
「そうはさせないわよ。」
そこにいたのは鳳 羅鵜だった。
「鳳!」
リンリンは怒りに燃えていた。間接的にしろジュンジュンを一度の死の淵に追い込む原因を作った張本人がそこにいたからである。
鳳はジュンジュンが生きているのを見て、驚いた。
「貴様は李純!生きていたのか。」
「地獄から帰ってきたんだ、覚悟シロ!」
ジュンジュンとリンリンが鳳に向かおうとしたら・・・
「待つとよ!」
れいなが前に割り込んできた。
「タナカ、こいつは私が。」
「まだ、ジュンジュンの傷が癒えてないやろ?ここはれいながやるっちゃ。」
ジュンジュンの傷のことはずっと捕らわれていたれいなは知らないはず。それなのに、ジュンジュンの体を気遣って、戦おうとしている。
「あんたの態度、気に入らないとよ。叩きのめす!」
「ふん、なまいきな小娘が・・・」
「よし、いくぞ!」
れいながファイティングポーズをとると・・・
「待って、れいな!」
絵里がれいなを呼び止める。
そこにいたのは鳳 羅鵜だった。
「鳳!」
リンリンは怒りに燃えていた。間接的にしろジュンジュンを一度の死の淵に追い込む原因を作った張本人がそこにいたからである。
鳳はジュンジュンが生きているのを見て、驚いた。
「貴様は李純!生きていたのか。」
「地獄から帰ってきたんだ、覚悟シロ!」
ジュンジュンとリンリンが鳳に向かおうとしたら・・・
「待つとよ!」
れいなが前に割り込んできた。
「タナカ、こいつは私が。」
「まだ、ジュンジュンの傷が癒えてないやろ?ここはれいながやるっちゃ。」
ジュンジュンの傷のことはずっと捕らわれていたれいなは知らないはず。それなのに、ジュンジュンの体を気遣って、戦おうとしている。
「あんたの態度、気に入らないとよ。叩きのめす!」
「ふん、なまいきな小娘が・・・」
「よし、いくぞ!」
れいながファイティングポーズをとると・・・
「待って、れいな!」
絵里がれいなを呼び止める。
317 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 20:37:06.85 0
「絵里、もう少し状況見てくれないとか?」
「大事なことなの。はい、これつけて。」
絵里はれいなの腕にデバイスをとりつけて、起動させた。するとれいなに新しい戦闘服が装着された。
「おお、新しい戦闘服っちゃか。愛ちゃんが着とったから気になってたと。それに力がみなぎってきた!」
「ふん、そんなものを着ても同じだ。」
鳳は広いエリアに出た。
「待て!」
れいながすぐに追いかけた。ほかのメンバーも外にでたが、Mの兵士たちがリゾナンターをとらえようとやってきた。
「ここは私たちが食い止めます!いこう、ジュンジュン。」
「うん。」
ジュンジュンとリンリンが兵士たちを食い止めている。
「じゃあ、私と愛ちゃんで上の本部長室まで行くわ。カメとさゆみんは田中っちたちのサポートをお願い。小春と愛佳は・・・」
「動力室を潰せばいいんですね。任せてください。」
「よし、みんなで生きて帰るんや。里沙ちゃん、こっちや。」
愛と里沙が最上階に向かって走っていった。
「大事なことなの。はい、これつけて。」
絵里はれいなの腕にデバイスをとりつけて、起動させた。するとれいなに新しい戦闘服が装着された。
「おお、新しい戦闘服っちゃか。愛ちゃんが着とったから気になってたと。それに力がみなぎってきた!」
「ふん、そんなものを着ても同じだ。」
鳳は広いエリアに出た。
「待て!」
れいながすぐに追いかけた。ほかのメンバーも外にでたが、Mの兵士たちがリゾナンターをとらえようとやってきた。
「ここは私たちが食い止めます!いこう、ジュンジュン。」
「うん。」
ジュンジュンとリンリンが兵士たちを食い止めている。
「じゃあ、私と愛ちゃんで上の本部長室まで行くわ。カメとさゆみんは田中っちたちのサポートをお願い。小春と愛佳は・・・」
「動力室を潰せばいいんですね。任せてください。」
「よし、みんなで生きて帰るんや。里沙ちゃん、こっちや。」
愛と里沙が最上階に向かって走っていった。
318 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 20:37:56.65 0
「任せてくださいとは言ったけど、動力室ってどこなの。」
小春が不安に襲われていると肩を叩く愛佳が・・・
「久住さん、愛佳はこの要塞に位置関係すべて記憶してます。」
「えっ、そうなの。」
「さっき、コンピュータにアクセスして地図見ときましたから。それにいいものがあります。」
愛佳は木箱を持ちだした。
「それって何なの?」
「爆薬です。あの研究室に置いてあったんで拝借したんです。」
「それってかなり危険なんじゃ。」
「愛佳たちをここまでコケにしてくれたんですよ。それなりのお礼がいりますやろ。」
爆薬を持ちながら、愛佳はにっこりとしていた。
(みっつぃって怒らせたら本当に怖いよね。)
小春が不安に襲われていると肩を叩く愛佳が・・・
「久住さん、愛佳はこの要塞に位置関係すべて記憶してます。」
「えっ、そうなの。」
「さっき、コンピュータにアクセスして地図見ときましたから。それにいいものがあります。」
愛佳は木箱を持ちだした。
「それって何なの?」
「爆薬です。あの研究室に置いてあったんで拝借したんです。」
「それってかなり危険なんじゃ。」
「愛佳たちをここまでコケにしてくれたんですよ。それなりのお礼がいりますやろ。」
爆薬を持ちながら、愛佳はにっこりとしていた。
(みっつぃって怒らせたら本当に怖いよね。)
319 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 20:42:21.13 0
その頃、ダークネス軍では・・・
「キャハハハハ、吹き飛んじゃえ!」
(相変わらず、うるさいな。戦闘中ぐらい黙っていてくれよ。)
「俺」はチビ女の部隊と一緒だ。本当はダクネチュ様の護衛なんだが、ダクネチュ様が前線で戦闘機を止めてくれっていうから結果的には戦闘に参加している。
今のところ、中澤と魔女のチームも有利にことを運んでいるみたいだ。あれ?確かあそこにはダクネチュ様が座っていない!
気づいたら、いつの間にかダクネチュ様の姿がなかった。
「あー!ダクネチュ様がいない!」
その声がチビ女に聞こえたらしく俺の方に駆け寄ってきた。
「はぁ、何やってるんだよ。この馬鹿!探せ、あれでもおいらたちのボスなんだからさ。」
その頃、愛と里沙はM本部長室を目指していた。しかしなぜか兵士たちの迎撃がない。
「どうしたんやろ、誰も出てこないやざ。」
「おかしいわね。」
そして愛たちよりも先に本部長室についているものがいた。その者はとてつもない闇のオーラを放っていた。
「キャハハハハ、吹き飛んじゃえ!」
(相変わらず、うるさいな。戦闘中ぐらい黙っていてくれよ。)
「俺」はチビ女の部隊と一緒だ。本当はダクネチュ様の護衛なんだが、ダクネチュ様が前線で戦闘機を止めてくれっていうから結果的には戦闘に参加している。
今のところ、中澤と魔女のチームも有利にことを運んでいるみたいだ。あれ?確かあそこにはダクネチュ様が座っていない!
気づいたら、いつの間にかダクネチュ様の姿がなかった。
「あー!ダクネチュ様がいない!」
その声がチビ女に聞こえたらしく俺の方に駆け寄ってきた。
「はぁ、何やってるんだよ。この馬鹿!探せ、あれでもおいらたちのボスなんだからさ。」
その頃、愛と里沙はM本部長室を目指していた。しかしなぜか兵士たちの迎撃がない。
「どうしたんやろ、誰も出てこないやざ。」
「おかしいわね。」
そして愛たちよりも先に本部長室についているものがいた。その者はとてつもない闇のオーラを放っていた。
320 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/28(水) 20:44:47.12 0
322 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 00:23:40.33 0
>>321
レス番「321」でみっつぃーネタとはできるやつだw
レス番「321」でみっつぃーネタとはできるやつだw
323 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 01:48:03.89 0
おー復活した
鯖移転で全スレ落ちてたね
鯖移転で全スレ落ちてたね
324 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 02:09:50.29 O
そろそろ落ち着いてきたけど一応あげときます
325 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 06:01:48.97 Q
バタバタだ
326 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 08:12:25.09 0
サーバー移転したんだね
何も知らずにスヤスヤ寝てたよ
何も知らずにスヤスヤ寝てたよ
327 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 09:54:16.08 0
えりりんがドラマに出るんだってね
「喫茶店の店員」の役らしいよw
「喫茶店の店員」の役らしいよw
328 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 10:06:28.85 0
喫茶言ってもメイドだろw
329 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 10:50:58.47 0
喫茶ダークネスは確かメイド喫茶だったw
330 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 12:12:44.37 0
ノノ*^ー^) <お帰りなさいませダークネス様
331 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 16:10:14.86 0
キャワ!
332 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 17:00:49.37 0
')<ちゃんと演じなさいよ「美貴」役
ノノ*^ー^)<何か聞こえましたよ?
ノノ*^ー^)<何か聞こえましたよ?
333 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 18:51:14.79 0
メイドってか冥土に連れてかれそうな
334 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 20:59:45.58 Q
過疎ってるな
335 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 22:20:36.87 0
ちょっと前のポケモーの愛ちゃんの言葉
好きな漢字1文字は:愛。
お母さんがつけてくれた大切な名前です。
みんな、愛してるよーこれからもよろしくチューッス
このスレの住人ならあの名作を思い出して絶対泣きそうになったはずw
好きな漢字1文字は:愛。
お母さんがつけてくれた大切な名前です。
みんな、愛してるよーこれからもよろしくチューッス
このスレの住人ならあの名作を思い出して絶対泣きそうになったはずw
336 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 22:23:06.43 0
337 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 23:35:58.06 0
[Takahashi](08)893 『葉を隠すなら森へ、愛を隠すなら名へ』
http://resonant.pockydiary.net/index.cgi?no=265
http://resonant.pockydiary.net/index.cgi?no=265
338 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 23:47:16.73 0
『あんたたち、頼む!洗剤買って来て!』
夏祭りの打ち合わせだとかで暇のない愛ちゃんに頼まれて、さゆみと愛佳は駅前の百貨店に来ている。
なんでも、今日は愛ちゃん御用達の洗剤の特売日だったらしくて。
「お一人様二点限り」の文句に釣られ、愛ちゃんはさゆみたち二人をおつかいに出した。
『おつりで好きなもん買っていいから!』
なんて言われてもねえ。
さて問題です。
もらった1000円から特売の洗剤4つの値段を引いて、残りの微々たるおつりで何を買えと?
「“ヨゴレオチール”か。こんな安易な名前の洗剤がお気に入りなんだね、愛ちゃんは」
「でも、愛ちゃんらしいやないですか。愛佳も今使てんのが切れたらこれにしてみよーっと」
無事に洗剤を確保したさゆみたちは、エスカレーターに乗って下の階を目指す。
あとはこれから洗剤持って帰るだけ。
だけど、年頃の女の子二人が百貨店で洗剤だけ買って帰る、なんてあるわけないよね。
自然と、さゆみたちの足は特設の水着売り場の前で止まった。
夏祭りの打ち合わせだとかで暇のない愛ちゃんに頼まれて、さゆみと愛佳は駅前の百貨店に来ている。
なんでも、今日は愛ちゃん御用達の洗剤の特売日だったらしくて。
「お一人様二点限り」の文句に釣られ、愛ちゃんはさゆみたち二人をおつかいに出した。
『おつりで好きなもん買っていいから!』
なんて言われてもねえ。
さて問題です。
もらった1000円から特売の洗剤4つの値段を引いて、残りの微々たるおつりで何を買えと?
「“ヨゴレオチール”か。こんな安易な名前の洗剤がお気に入りなんだね、愛ちゃんは」
「でも、愛ちゃんらしいやないですか。愛佳も今使てんのが切れたらこれにしてみよーっと」
無事に洗剤を確保したさゆみたちは、エスカレーターに乗って下の階を目指す。
あとはこれから洗剤持って帰るだけ。
だけど、年頃の女の子二人が百貨店で洗剤だけ買って帰る、なんてあるわけないよね。
自然と、さゆみたちの足は特設の水着売り場の前で止まった。
339 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 23:48:03.80 0
「わぁ~。みてみて水着だよ。もう夏なんだねー」
「ホンマですねー。・・・うわ、すっご!布少なすぎちゃうのこれ!」
愛佳がみてるのは、マネキンが着てるセクシー系の黒ビキニ。布面積が少なくて、いろいろとキワドイ。
・・・でもさあ、これはその、体のとある一部分のお肉に恵まれたマネキンが着てるからそう感じるだけであって、
たぶんさゆみとかれいなが着たら普通の水着なんじゃないかなあって・・・・・・
うん。思うけど言わないでおこう。
だって自分で自分を追いつめたってしょーがないもんね♪ ハァ・・・
「あははっ!道重さーん、こんなんもありますよー?」
いつの間にか売り場の中に入っていた愛佳は、ハンガーにかけられたうちの一着を取り出してみせてくれた。
えーと、どれど・・・・・・れ!?
「なにそれ!そんな水着買う人いるの!?」
形は普通のビキニなんだけど、柄。とにかく柄がやばい。
ビキニの上半分に少女漫画チックなキラキラした目が描かれていて、下半分が唇にみえるデザイン。
もし誰かがこれを着たら、確実にお父さんの宴会芸みたいなことになると思う。
もう布面積がどうとか、そういう次元の問題じゃない。
「こんなん出オチにしかならへんわ!・・・あっ、でもリンリンやったら喜んで着そうやないですか?」
「ありそうでイヤだよそれ!もしそんなことになったら、半径50メートルはリンリンから離れて歩こうね!」
「いや、そうなる前に止めてあげましょうよ」
至極真っ当な愛佳のツッコミはおいといて、試しにこの水着を前にしたリンリンのリアクションを想像してみる。
・・・ダメだ。どうしても満面の笑みを浮かべてるところしか想像つかない。
このあいだなんて、常人のセンスじゃ思いもつかない愉快なギター型バッグ提げてノリノリンリンだったし。
でも、そっかぁ。水着かぁ・・・
「ホンマですねー。・・・うわ、すっご!布少なすぎちゃうのこれ!」
愛佳がみてるのは、マネキンが着てるセクシー系の黒ビキニ。布面積が少なくて、いろいろとキワドイ。
・・・でもさあ、これはその、体のとある一部分のお肉に恵まれたマネキンが着てるからそう感じるだけであって、
たぶんさゆみとかれいなが着たら普通の水着なんじゃないかなあって・・・・・・
うん。思うけど言わないでおこう。
だって自分で自分を追いつめたってしょーがないもんね♪ ハァ・・・
「あははっ!道重さーん、こんなんもありますよー?」
いつの間にか売り場の中に入っていた愛佳は、ハンガーにかけられたうちの一着を取り出してみせてくれた。
えーと、どれど・・・・・・れ!?
「なにそれ!そんな水着買う人いるの!?」
形は普通のビキニなんだけど、柄。とにかく柄がやばい。
ビキニの上半分に少女漫画チックなキラキラした目が描かれていて、下半分が唇にみえるデザイン。
もし誰かがこれを着たら、確実にお父さんの宴会芸みたいなことになると思う。
もう布面積がどうとか、そういう次元の問題じゃない。
「こんなん出オチにしかならへんわ!・・・あっ、でもリンリンやったら喜んで着そうやないですか?」
「ありそうでイヤだよそれ!もしそんなことになったら、半径50メートルはリンリンから離れて歩こうね!」
「いや、そうなる前に止めてあげましょうよ」
至極真っ当な愛佳のツッコミはおいといて、試しにこの水着を前にしたリンリンのリアクションを想像してみる。
・・・ダメだ。どうしても満面の笑みを浮かべてるところしか想像つかない。
このあいだなんて、常人のセンスじゃ思いもつかない愉快なギター型バッグ提げてノリノリンリンだったし。
でも、そっかぁ。水着かぁ・・・
340 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 23:48:53.40 0
「そういえばさー」
「なんです?」
「みんなの水着姿、みたことないよね」
途端に。
さゆみの横から、ズザッと波の引くような音がした。
あれ、なんか誤解された?
明らかにドン引きしてるよね、愛佳さん。
「違うの違うの。そういう変態的な意味で言ってるんじゃなくて」
「そうとしか聞こえませんでしたけど」
「ちーがーうー!みんなで海とかプールとか行ったことないよねって話!」
まったく、失礼しちゃう。
さゆみは純粋に夏の思い出的な意味で話をふっただけだっていうのに。
そ、そりゃ・・・可愛い女の子たちの水着姿で癒されたいって気持ちもないわけじゃないけど。
「ええなぁ、海かー・・・みんなで行ったら楽しいやろなー」
「でしょ!行こうよ海!ダメならプールでもいいけど!」
「いや絶対海がいいですって!泊りがけで海行くの、愛佳の夢やったんですよ!?」
「泊りがけ?そここだわっちゃうんだ?」
「当ったり前やないですか!日帰りやったら花火できんもん!」
意外なところで発揮される愛佳のこだわりプラン。
どうやら、海に関しては並々ならぬ想いがありそうだ。
あーあ。こういうところがいじらしくて可愛いんだよね、この子。
普段からいろんなこと考えてるくせに、きっかけが来るまではその考えを口に出せないところ。
海に行きたかったなら、もっと早く言ってみればよかったのに。
「なんです?」
「みんなの水着姿、みたことないよね」
途端に。
さゆみの横から、ズザッと波の引くような音がした。
あれ、なんか誤解された?
明らかにドン引きしてるよね、愛佳さん。
「違うの違うの。そういう変態的な意味で言ってるんじゃなくて」
「そうとしか聞こえませんでしたけど」
「ちーがーうー!みんなで海とかプールとか行ったことないよねって話!」
まったく、失礼しちゃう。
さゆみは純粋に夏の思い出的な意味で話をふっただけだっていうのに。
そ、そりゃ・・・可愛い女の子たちの水着姿で癒されたいって気持ちもないわけじゃないけど。
「ええなぁ、海かー・・・みんなで行ったら楽しいやろなー」
「でしょ!行こうよ海!ダメならプールでもいいけど!」
「いや絶対海がいいですって!泊りがけで海行くの、愛佳の夢やったんですよ!?」
「泊りがけ?そここだわっちゃうんだ?」
「当ったり前やないですか!日帰りやったら花火できんもん!」
意外なところで発揮される愛佳のこだわりプラン。
どうやら、海に関しては並々ならぬ想いがありそうだ。
あーあ。こういうところがいじらしくて可愛いんだよね、この子。
普段からいろんなこと考えてるくせに、きっかけが来るまではその考えを口に出せないところ。
海に行きたかったなら、もっと早く言ってみればよかったのに。
341 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 23:49:55.71 0
「泊りがけで海☆」のパターンに、「家族と一緒パターン」と「友達同士パターン」の二つが
あるとするなら、リゾナントのみんなで海に行くっていうのはなんだかお得な感じがする。
だって、家族でもあり友達でもあるみんなとなら、家族同士としての楽しみ方も
友達同士としての楽しみ方も、両方味わえちゃうわけだから。
「一粒で二度おいしいってやつかな。みんなで海に行くとしたら」
「なんですの、それ」
「うーん、説明するの面倒だなー。ようするにみんなは家族兼友達だよね、ってことが言いたいんだけど・・・」
「え~、友達はともかく家族はないですよ~!ジュンジュンとか絶対威張り散らしてきそうやしー」
あぁ、なるほど。ああみえてジュンジュンって年齢上から二番目だもんね。
・・・って、そういうことが言いたいんじゃなくて!
さゆみが言いたいのはメリットというか、もっといい部分のことなのに!
えっと、例えば・・・・・・
「なんだったら、友達にさゆみのことお姉ちゃんとして紹介してくれていいよ。
きっと愛佳の友達うらやましがると思うな~。『わー可愛いお姉さん!愛佳うらやまし~』って」
「すいませんごめんなさい間に合ってます。愛佳には道重さんより大人っぽいホンマのお姉ちゃんおるんで」
「ひっどーい!そんなこと言うなら、さゆみだって妹はもっと幼女のほうが嬉しいよ!
小さい頃から教育してさゆみのこと大好きにさせるんだもん!」
「うわっ、やっぱ変態やこの人!」
売り場の店員さんからの冷ややかな視線を感じつつ、それからもさゆみたちは口ゲンカもどきを続けた。
結局口ゲンカに勝つことはできなかったけど、なんだか本当の姉妹ゲンカをしてるみたいで楽しかったよ。
・・・なんて言ったら、またしても愛佳にイヤがられちゃいそうだから、言わないでおこう。
あるとするなら、リゾナントのみんなで海に行くっていうのはなんだかお得な感じがする。
だって、家族でもあり友達でもあるみんなとなら、家族同士としての楽しみ方も
友達同士としての楽しみ方も、両方味わえちゃうわけだから。
「一粒で二度おいしいってやつかな。みんなで海に行くとしたら」
「なんですの、それ」
「うーん、説明するの面倒だなー。ようするにみんなは家族兼友達だよね、ってことが言いたいんだけど・・・」
「え~、友達はともかく家族はないですよ~!ジュンジュンとか絶対威張り散らしてきそうやしー」
あぁ、なるほど。ああみえてジュンジュンって年齢上から二番目だもんね。
・・・って、そういうことが言いたいんじゃなくて!
さゆみが言いたいのはメリットというか、もっといい部分のことなのに!
えっと、例えば・・・・・・
「なんだったら、友達にさゆみのことお姉ちゃんとして紹介してくれていいよ。
きっと愛佳の友達うらやましがると思うな~。『わー可愛いお姉さん!愛佳うらやまし~』って」
「すいませんごめんなさい間に合ってます。愛佳には道重さんより大人っぽいホンマのお姉ちゃんおるんで」
「ひっどーい!そんなこと言うなら、さゆみだって妹はもっと幼女のほうが嬉しいよ!
小さい頃から教育してさゆみのこと大好きにさせるんだもん!」
「うわっ、やっぱ変態やこの人!」
売り場の店員さんからの冷ややかな視線を感じつつ、それからもさゆみたちは口ゲンカもどきを続けた。
結局口ゲンカに勝つことはできなかったけど、なんだか本当の姉妹ゲンカをしてるみたいで楽しかったよ。
・・・なんて言ったら、またしても愛佳にイヤがられちゃいそうだから、言わないでおこう。
342 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 23:50:43.68 0
「もう梅雨も終わりですねー」
雨上がりの道を歩きながら、愛佳が言った。
空の向こうには夕焼けが見える。
「梅雨が明けたら、夏が来るね」
今年の夏はどんな夏になるんだろう。
海に行きたいバーベキューしたい花火もやりたい・・・あ、だけどその前に、夏祭りが控えてる。
「今年の祭りはリゾナントの出店を作るんやてー」って、愛ちゃんがはりきってたなぁ。
そういえば、その打ち合わせがあるから愛ちゃんは洗剤買いに来れなかったんだっけ。忘れてたけど。
おっと。
忘れてたといえば、洗剤のおつり。
どうしよう、何か買ってたほうがいいよね?
「・・・しょーがない。アイスでも買っていこうか、みんなに」
「アイス?え、でもおつりじゃ全員分は足りませんよ?」
「いいよ。足りない分はさゆみが出すから」
「えぇーっ!?道重さんの自腹ぁ!?」
何もそこまでお腹の底から驚いた声出さなくてもいいと思う。
どんだけケチなの?愛佳の中のさゆみって。
たまにはいいじゃん、こういう日があったって。
だって、夏が来るまでに生意気な“妹”にアピールしておかないといけないでしょ?
“家族”に囲まれる楽しさと、さゆみという“お姉ちゃん”がいることの素晴らしさを、ね。
「もう梅雨も終わりですねー」
雨上がりの道を歩きながら、愛佳が言った。
空の向こうには夕焼けが見える。
「梅雨が明けたら、夏が来るね」
今年の夏はどんな夏になるんだろう。
海に行きたいバーベキューしたい花火もやりたい・・・あ、だけどその前に、夏祭りが控えてる。
「今年の祭りはリゾナントの出店を作るんやてー」って、愛ちゃんがはりきってたなぁ。
そういえば、その打ち合わせがあるから愛ちゃんは洗剤買いに来れなかったんだっけ。忘れてたけど。
おっと。
忘れてたといえば、洗剤のおつり。
どうしよう、何か買ってたほうがいいよね?
「・・・しょーがない。アイスでも買っていこうか、みんなに」
「アイス?え、でもおつりじゃ全員分は足りませんよ?」
「いいよ。足りない分はさゆみが出すから」
「えぇーっ!?道重さんの自腹ぁ!?」
何もそこまでお腹の底から驚いた声出さなくてもいいと思う。
どんだけケチなの?愛佳の中のさゆみって。
たまにはいいじゃん、こういう日があったって。
だって、夏が来るまでに生意気な“妹”にアピールしておかないといけないでしょ?
“家族”に囲まれる楽しさと、さゆみという“お姉ちゃん”がいることの素晴らしさを、ね。
343 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/29(木) 23:51:43.79 0
以上
『海と家族とお姉ちゃん』(さゆみつ)
これで「どうでもいい話」は完結です
自分にとってのさゆみつはこれが限界でしたゴメンナサイ
ちなみにこれをさゆ誕に合わせようとしなかったのは祝うどころか貶めてる気がしたからです
@@@
以上、代理投降いたしますた
『海と家族とお姉ちゃん』(さゆみつ)
これで「どうでもいい話」は完結です
自分にとってのさゆみつはこれが限界でしたゴメンナサイ
ちなみにこれをさゆ誕に合わせようとしなかったのは祝うどころか貶めてる気がしたからです
@@@
以上、代理投降いたしますた
344 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 00:58:42.15 0
ごめん面白いんだけどw 一番ワラタのは変な水着でノリノリンリンのところだたw
345 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 02:21:06.81 0
346 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 04:07:23.57 0
いいねw
347 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 07:17:47.44 O
おはようリゾナンター達
348 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 08:03:51.48 0
349 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 09:26:56.93 0
あまり書かれてない組合せって誰だろ
多いのは愛ガキとか愛れなかなやっぱ
多いのは愛ガキとか愛れなかなやっぱ
350 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 12:16:07.88 0
ひるりぞ
351 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 14:15:53.15 0
僕もさゆみお姉ちゃんって呼んでいいですか?
352 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 17:17:11.86 0
暑い
353 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 17:17:37.78 0
消される覚悟があるなら呼んでみるといいんじゃないかな
354 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 18:11:36.26 0
さえみ様降臨キタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゚゚・* !!!!!
355 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:21:45.07 0
正統派の流れの中あれなんですが一つ上げさせてください
(41)106 http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/78.html
(45)162 http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/79.html
(46)431 http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/119.html
↑の吸血鬼話の続きです
読み覚えのないシーンが出てきて「あれ?」となったりされるかもしれませんがそのまま気にせずお読みくださいませ
(41)106 http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/78.html
(45)162 http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/79.html
(46)431 http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/119.html
↑の吸血鬼話の続きです
読み覚えのないシーンが出てきて「あれ?」となったりされるかもしれませんがそのまま気にせずお読みくださいませ
356 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:22:42.98 0
重苦しい空気が場を包んでいた。
一定の緊張感こそあれ、ある種の活気に満ちていた前回とは比べるべくもない。
改めて報告を聞き終えた愛は、厳しい顔で頷きながら一瞬目を閉じて短く息を吐いた。
甘かった―――
事態は急を要すると考えてはいたが、ここまでとはさすがに予測していなかった。
もはや、一刻の猶予もないと考えざるを得ない。
「今聞いてもらったとおり、そして一部はその目で見たとおり……吸血鬼は実在する。人間に害をなす存在として。…だからこれからはそれを前提で動く。いいね?」
一拍の間の後、愛はもはや動かぬ事実となったその事柄を再確認するように全体を見回した。
「はい」という返事や、無言の頷きが全員から返ってくる。
いつもなら力強く感じるはずのその姿は、2人欠けているだけで妙に心許なく思えた。
「…じゃあ、早速だけど現状分かったことをまとめる」
リーダーとしての自身の不甲斐なさをメンバーにまで投影してしまったことを自省し、愛は改めて全員を見渡した。
「まず、れいなと小春が同時刻頃にそれぞれ別の場所で遭遇したことからも分かるように、“対象”は複数……それも2体や3体じゃないと思った方がいい」
そう言いながら、愛は今しがた報告を上げたばかりのれいなと小春の顔に一瞬視線を走らせる。
いつもなら自信に溢れているそれらの表情は、今はどちらも深い自責の色を湛えていた。
「襲ってきたのは、どっちもその…“被害者”……だったということですよね?」
やや遠慮がちに、銭琳が確認するように問い掛ける。
「そう。わたしたちが“被害者”として認識していた子たち……。でも、もう今は“対象”だからそのつもりでいてほしい」
愛の言葉に、銭琳は複雑な感情を飲み込んだような表情で頷きを返した。
同時に、他のメンバーからも同様の頷きが返る。
重苦しい空気が場を包んでいた。
一定の緊張感こそあれ、ある種の活気に満ちていた前回とは比べるべくもない。
改めて報告を聞き終えた愛は、厳しい顔で頷きながら一瞬目を閉じて短く息を吐いた。
甘かった―――
事態は急を要すると考えてはいたが、ここまでとはさすがに予測していなかった。
もはや、一刻の猶予もないと考えざるを得ない。
「今聞いてもらったとおり、そして一部はその目で見たとおり……吸血鬼は実在する。人間に害をなす存在として。…だからこれからはそれを前提で動く。いいね?」
一拍の間の後、愛はもはや動かぬ事実となったその事柄を再確認するように全体を見回した。
「はい」という返事や、無言の頷きが全員から返ってくる。
いつもなら力強く感じるはずのその姿は、2人欠けているだけで妙に心許なく思えた。
「…じゃあ、早速だけど現状分かったことをまとめる」
リーダーとしての自身の不甲斐なさをメンバーにまで投影してしまったことを自省し、愛は改めて全員を見渡した。
「まず、れいなと小春が同時刻頃にそれぞれ別の場所で遭遇したことからも分かるように、“対象”は複数……それも2体や3体じゃないと思った方がいい」
そう言いながら、愛は今しがた報告を上げたばかりのれいなと小春の顔に一瞬視線を走らせる。
いつもなら自信に溢れているそれらの表情は、今はどちらも深い自責の色を湛えていた。
「襲ってきたのは、どっちもその…“被害者”……だったということですよね?」
やや遠慮がちに、銭琳が確認するように問い掛ける。
「そう。わたしたちが“被害者”として認識していた子たち……。でも、もう今は“対象”だからそのつもりでいてほしい」
愛の言葉に、銭琳は複雑な感情を飲み込んだような表情で頷きを返した。
同時に、他のメンバーからも同様の頷きが返る。
357 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:23:41.48 0
れいなと絵里が調査に向かった先――“被害者”の家で遭遇したのは、その家から失踪したはずの少女だった。
少女の首筋には明らかな咬み痕があり、同時に少女自身も明確な吸血鬼の様相を呈していたという。
同様に、調査へと赴く途上の小春と李純を襲撃したのも、“被害者”リストに載っていた一人であったらしい。
「吸血鬼に襲われた者は吸血鬼になる……残念だけどその伝承は正しかった。つまり、放置しておけば事態は悪化する一方―――」
もしも襲われた者が全て吸血鬼化していくのだとしたら、この先その数はねずみ算式に増えていくことになる。
これ以上の広がりを見せる前に食い止めねば、未曾有の被害が出るだろう。
かつ頭が痛いのは、“討伐隊”をやたらに差し向けるわけにはいかないということだ。
万一返り討ちにされた場合、それらが今度は全て“敵”となる可能性をはらんでいるのだから。
それを念頭においての上層部の意向は、要約すれば「少数精鋭による速やかな“除去”を望む」―――意訳すれば「リゾナンターでなんとかしてくれ」というものだった。
無責任とも言えるその方策には正直不快感を覚えたが、その考え自体には賛同せざるを得ない。
それに、自分の把握できないところで何かが起こるよりは、馴染みのメンバーだけで事に当たれる方がある意味ありがたいとも言えた。
「しかも、聞いてもらったとおり吸血鬼化した者は身体能力が格段に向上してる。一瞬の躊躇いや同情が、自分や仲間の死に繋がることを頭に刻んでおいてほしい」
言外に「情を捨て、“対象”を逡巡なく“除去”せよ」という意味を込めたその言葉に、メンバーの一部の表情が揺らめく。
「やけど……何とか元に戻す方法はないっちゃろか?」
「そうだよ!もし何か普通の人間に戻れる方法があるなら殺さなくても……」
思わずといったように声を上げたのはれいなと小春だった。
すでに直接、元“被害者”の吸血鬼と対峙しただけに、即座に感情を殺すことは難しいのだろう。
いや、それ以上に―――
「……残念だけど、今のところはそんな方法があるかどうか分からないと言うしかない」
―れいなもそう判断したからこそ、あの子を“解放”してあげたんでしょ?
愛は続くその言葉を飲み込んだ。
甘いかもしれないが、今のれいなにそれを言うことはあまりにも残酷だと思ったから。
れいなと絵里が調査に向かった先――“被害者”の家で遭遇したのは、その家から失踪したはずの少女だった。
少女の首筋には明らかな咬み痕があり、同時に少女自身も明確な吸血鬼の様相を呈していたという。
同様に、調査へと赴く途上の小春と李純を襲撃したのも、“被害者”リストに載っていた一人であったらしい。
「吸血鬼に襲われた者は吸血鬼になる……残念だけどその伝承は正しかった。つまり、放置しておけば事態は悪化する一方―――」
もしも襲われた者が全て吸血鬼化していくのだとしたら、この先その数はねずみ算式に増えていくことになる。
これ以上の広がりを見せる前に食い止めねば、未曾有の被害が出るだろう。
かつ頭が痛いのは、“討伐隊”をやたらに差し向けるわけにはいかないということだ。
万一返り討ちにされた場合、それらが今度は全て“敵”となる可能性をはらんでいるのだから。
それを念頭においての上層部の意向は、要約すれば「少数精鋭による速やかな“除去”を望む」―――意訳すれば「リゾナンターでなんとかしてくれ」というものだった。
無責任とも言えるその方策には正直不快感を覚えたが、その考え自体には賛同せざるを得ない。
それに、自分の把握できないところで何かが起こるよりは、馴染みのメンバーだけで事に当たれる方がある意味ありがたいとも言えた。
「しかも、聞いてもらったとおり吸血鬼化した者は身体能力が格段に向上してる。一瞬の躊躇いや同情が、自分や仲間の死に繋がることを頭に刻んでおいてほしい」
言外に「情を捨て、“対象”を逡巡なく“除去”せよ」という意味を込めたその言葉に、メンバーの一部の表情が揺らめく。
「やけど……何とか元に戻す方法はないっちゃろか?」
「そうだよ!もし何か普通の人間に戻れる方法があるなら殺さなくても……」
思わずといったように声を上げたのはれいなと小春だった。
すでに直接、元“被害者”の吸血鬼と対峙しただけに、即座に感情を殺すことは難しいのだろう。
いや、それ以上に―――
「……残念だけど、今のところはそんな方法があるかどうか分からないと言うしかない」
―れいなもそう判断したからこそ、あの子を“解放”してあげたんでしょ?
愛は続くその言葉を飲み込んだ。
甘いかもしれないが、今のれいなにそれを言うことはあまりにも残酷だと思ったから。
358 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:24:30.37 0
れいなも小春も、思うところは同じだろう。
自分のミスで“失った”それぞれのパートナー―――絵里と李純。
その安否は現状まったく分からない。
だが、再び無事で出会える可能性がほぼないに等しいことは、おそらく全員が覚悟しているに違いなかった。
もう二度と会えないか……もしくは“敵”として出会うことになるのか。
そして、れいなと小春は後者の場合を思い浮かべて……先ほどの言葉を発したのだろう。
「だけど……!」
愛の言葉に唇を噛んで沈黙したれいなに構わず、小春がさらに言葉を継ぎかける。
「久住さん」
それを遮ったのは、愛佳だった。
「うちらの仕事は人間を守ることでしょう?目の前の感情に流されてたら目的を見失いますよ。そして危険が増すだけです」
「……!!愛佳に言われなくてもそんなこと分かってる!」
感情を昂ぶらせる小春に対し、愛佳は静かな口調を崩さない。
「分かってはるんやったら自分が今やるべきことをするべきです。ジュンジュンかって亀井さんかって……喜ばへんと思います」
「あの場にいなかったあんたに何が分かんの!?ジュンジュンは小春を庇って…!」
「やからこそなおさらですよ。ジュンジュンは…」
「そうだよ!全部小春が悪いんだよ!」
「あ、いえ、そんなことは言って…」
「はっきり言えばいいじゃん!小春のせいでジュンジュンは…!」
「もうやめなさい。あんたたちがケンカしててもそれこそ誰も喜ばないよ」
里沙がいつもより静かな―――それでいて通る声で2人の間に割って入る。
その声に微かに含まれたやり切れなさは、いつもとはまた違った意味で制止の効力を持っていた。
れいなも小春も、思うところは同じだろう。
自分のミスで“失った”それぞれのパートナー―――絵里と李純。
その安否は現状まったく分からない。
だが、再び無事で出会える可能性がほぼないに等しいことは、おそらく全員が覚悟しているに違いなかった。
もう二度と会えないか……もしくは“敵”として出会うことになるのか。
そして、れいなと小春は後者の場合を思い浮かべて……先ほどの言葉を発したのだろう。
「だけど……!」
愛の言葉に唇を噛んで沈黙したれいなに構わず、小春がさらに言葉を継ぎかける。
「久住さん」
それを遮ったのは、愛佳だった。
「うちらの仕事は人間を守ることでしょう?目の前の感情に流されてたら目的を見失いますよ。そして危険が増すだけです」
「……!!愛佳に言われなくてもそんなこと分かってる!」
感情を昂ぶらせる小春に対し、愛佳は静かな口調を崩さない。
「分かってはるんやったら自分が今やるべきことをするべきです。ジュンジュンかって亀井さんかって……喜ばへんと思います」
「あの場にいなかったあんたに何が分かんの!?ジュンジュンは小春を庇って…!」
「やからこそなおさらですよ。ジュンジュンは…」
「そうだよ!全部小春が悪いんだよ!」
「あ、いえ、そんなことは言って…」
「はっきり言えばいいじゃん!小春のせいでジュンジュンは…!」
「もうやめなさい。あんたたちがケンカしててもそれこそ誰も喜ばないよ」
里沙がいつもより静かな―――それでいて通る声で2人の間に割って入る。
その声に微かに含まれたやり切れなさは、いつもとはまた違った意味で制止の効力を持っていた。
359 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:25:43.57 0
「……何か方法がないかはさゆに調べてもらってる。可能性が見つかったとしても、それを試す手立てはまた別に考えないといけないけど」
里沙に謝意の視線を一瞬向けた後、愛は再び重苦しく静まった室内に向かって声を発した。
次いで、後方のさゆみに集まる視線を咳払いで引き戻し、その話は終わりだというように言葉を継ぐ。
「さて、続きだけど。では具体的に吸血鬼になった者はどうすれば“除去”できるか」
そう言いながら、愛はれいなに視線を向けた。
「さっきも言ったっちゃけど、体についた傷はあっという間に回復しよった。やけん、多分心臓か頭を一気に潰して即死させるのが一番手っ取り早い思う」
その視線を受け、れいなは自分自身が実践したことを、感情を抑えているのがありありの様子ながらも冷静な口調で述べる。
小さく頷き、愛がその言葉を引き継ぐ。
「伝承と一致していることからも、それが最善と考えてまず間違いないと思う。あとは一気に焼却する……のはまあ一人しかできないけど」
―発火(ファイア・スターター)―
その能力を持つ銭琳に、言葉と同時に愛は視線を移す。
自然と集まる全員の視線を受けた銭琳は、「任せてください」とだけ静かに答えた。
そう――能力によって生身で対抗できるメンバーは限られている。
愛は改めてそのことを思う。
全員、並の人間なら到底太刀打ちできない程度の格闘術は当然身につけているが、相手がただの人間でないとすると話はまったく違ってくる。
先に挙げたような方法を生身で実践できるとすれば―――
れいなの“身体増強(エンハンス)”は実践済みであり、かつ有効であることもまた既に実証済みである。
正面から向かい合いさえすれば、いかに相手が人間離れしていようとも、れいなが遅れを取ることはないだろう。
また、実践こそしていないが銭琳の“発火(ファイア・スターター)”も、確実に有効であろうと思われる。
あの強力な炎によって一瞬で燃やし尽くせば、いかな再生能力も追いつくことはないだろう。
「……何か方法がないかはさゆに調べてもらってる。可能性が見つかったとしても、それを試す手立てはまた別に考えないといけないけど」
里沙に謝意の視線を一瞬向けた後、愛は再び重苦しく静まった室内に向かって声を発した。
次いで、後方のさゆみに集まる視線を咳払いで引き戻し、その話は終わりだというように言葉を継ぐ。
「さて、続きだけど。では具体的に吸血鬼になった者はどうすれば“除去”できるか」
そう言いながら、愛はれいなに視線を向けた。
「さっきも言ったっちゃけど、体についた傷はあっという間に回復しよった。やけん、多分心臓か頭を一気に潰して即死させるのが一番手っ取り早い思う」
その視線を受け、れいなは自分自身が実践したことを、感情を抑えているのがありありの様子ながらも冷静な口調で述べる。
小さく頷き、愛がその言葉を引き継ぐ。
「伝承と一致していることからも、それが最善と考えてまず間違いないと思う。あとは一気に焼却する……のはまあ一人しかできないけど」
―発火(ファイア・スターター)―
その能力を持つ銭琳に、言葉と同時に愛は視線を移す。
自然と集まる全員の視線を受けた銭琳は、「任せてください」とだけ静かに答えた。
そう――能力によって生身で対抗できるメンバーは限られている。
愛は改めてそのことを思う。
全員、並の人間なら到底太刀打ちできない程度の格闘術は当然身につけているが、相手がただの人間でないとすると話はまったく違ってくる。
先に挙げたような方法を生身で実践できるとすれば―――
れいなの“身体増強(エンハンス)”は実践済みであり、かつ有効であることもまた既に実証済みである。
正面から向かい合いさえすれば、いかに相手が人間離れしていようとも、れいなが遅れを取ることはないだろう。
また、実践こそしていないが銭琳の“発火(ファイア・スターター)”も、確実に有効であろうと思われる。
あの強力な炎によって一瞬で燃やし尽くせば、いかな再生能力も追いつくことはないだろう。
360 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:26:25.64 0
絵里の“鎌風(ピアシング・ウインド)”も、充分以上に対抗し得る能力だった。
おそらくは“被害者”や、すぐ側のれいなを気遣って加減したのであろう攻撃はすぐに回復されてしまったらしいが、その気になれば本来一撃必殺も可能な能力だ。
そして――李純の能力もまた、大きな戦力になっていたはずだ。
―獣化(トランスフォーメーション)―
その能力さえ解放していたならば、相手が吸血鬼であったとしてもきっと敵ではなかっただろう。
だが、実際には現場に血痕を残してその姿を消していることから鑑みて、結局それをしないままだった可能性が高い。
パートナーを組んでいた小春が言うには、いつも通りくだらない言い争いの結果、少し離れて歩いているところに“敵”は現れたらしい。
自分達が探している“被害者”の一人の姿をした少女の急な出現に、驚いた小春は無防備に歩み寄った。
その瞬間、他ならぬその少女の手により、ものすごい力で跳ね飛ばされた小春はコンクリート壁に叩きつけられた。
そして、なおこちらへ飛び掛ってこようとする少女と、そちらに駆け寄りながら自分の方へと注意を向けさせている李純を見たのを最後に、意識が途切れたのだという。
その地点からさほど離れていない調査先から不審な“黒猫”を追ってきたれいなが、倒れている小春を見つけたのはそのしばらく後だった。
その短い間に何があったのかは定かではないが、状況から見て李純が何らかの形で連れ去られたのは間違いないだろう。
小春を起こして今あったことを聞いたれいなは、愛に連絡を取るとともに調査先の家へと慌てて戻った。
足元から這い上がってくるような、言いようのない嫌な予感を覚えながら。
はずれていてほしかったその予感はしかし、願いも虚しく冷酷な現実となってれいなを迎えた―――
それにより、リゾナンターは初期段階ですでに戦闘面において大きく戦力ダウンしてしまったと言わざるをえなかった。
里沙の ―精神操作(ブレイン・マニピュレーション)―
さゆみの ―治癒(ヒーリング)―
小春の ―幻影(イリュージョン)―
愛佳の ―予知(プリコグニション)―
愛を除く残りのメンバーの能力は補助的なものであり、直接相手に物理的ダメージを与えるものではない。
だが……真に憂慮すべきことは、その直接的事実の外側にある。
絵里の“鎌風(ピアシング・ウインド)”も、充分以上に対抗し得る能力だった。
おそらくは“被害者”や、すぐ側のれいなを気遣って加減したのであろう攻撃はすぐに回復されてしまったらしいが、その気になれば本来一撃必殺も可能な能力だ。
そして――李純の能力もまた、大きな戦力になっていたはずだ。
―獣化(トランスフォーメーション)―
その能力さえ解放していたならば、相手が吸血鬼であったとしてもきっと敵ではなかっただろう。
だが、実際には現場に血痕を残してその姿を消していることから鑑みて、結局それをしないままだった可能性が高い。
パートナーを組んでいた小春が言うには、いつも通りくだらない言い争いの結果、少し離れて歩いているところに“敵”は現れたらしい。
自分達が探している“被害者”の一人の姿をした少女の急な出現に、驚いた小春は無防備に歩み寄った。
その瞬間、他ならぬその少女の手により、ものすごい力で跳ね飛ばされた小春はコンクリート壁に叩きつけられた。
そして、なおこちらへ飛び掛ってこようとする少女と、そちらに駆け寄りながら自分の方へと注意を向けさせている李純を見たのを最後に、意識が途切れたのだという。
その地点からさほど離れていない調査先から不審な“黒猫”を追ってきたれいなが、倒れている小春を見つけたのはそのしばらく後だった。
その短い間に何があったのかは定かではないが、状況から見て李純が何らかの形で連れ去られたのは間違いないだろう。
小春を起こして今あったことを聞いたれいなは、愛に連絡を取るとともに調査先の家へと慌てて戻った。
足元から這い上がってくるような、言いようのない嫌な予感を覚えながら。
はずれていてほしかったその予感はしかし、願いも虚しく冷酷な現実となってれいなを迎えた―――
それにより、リゾナンターは初期段階ですでに戦闘面において大きく戦力ダウンしてしまったと言わざるをえなかった。
里沙の ―精神操作(ブレイン・マニピュレーション)―
さゆみの ―治癒(ヒーリング)―
小春の ―幻影(イリュージョン)―
愛佳の ―予知(プリコグニション)―
愛を除く残りのメンバーの能力は補助的なものであり、直接相手に物理的ダメージを与えるものではない。
だが……真に憂慮すべきことは、その直接的事実の外側にある。
361 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:27:08.13 0
「相手を確実に“除去”するために取るべき手段が明確になったのは大きい。ただ……今回得た情報はわたしたちにとってありがたいものばかりでもない」
表情を引き締めなおし、愛は再びメンバーの顔を見渡す。
「改めて言うまでもないけど、残念ながらどうやら吸血鬼が太陽の光に弱いというのは迷信だったみたいだね」
照りつけるほどの日差しではなかったが、れいなや小春たちが襲撃を受けたときには、すでに太陽は明るく輝いていた。
このことは、心理的な面で誤算だったと言える。
日中のうちであれば事態は大きく動かないだろう、という無意識の油断がおそらく全員の中にあっただろうことは否めない。
「十字架やニンニクといった吸血鬼退治にお馴染みのアイテムも…試してはないけどまあまず効果がないと思っていた方がいいだろうね」
そちらに関しては元より期待していた者はさすがにいなかったようで、苦笑いめいた空気が僅かに漂った。
「あと、これは完全に定かとは言えないけど、霧に姿を変えて室内に忍び込むといったことはおそらくできないと見ていい」
わざわざ窓を開けて出入りしていた事実は、常に実体がある存在であることを確実とは言えないまでも物語っている。
そのことはプラスの材料であると言えた。
「れいなサンが見た黒猫というのは何だったんでしょう?もしかして吸血鬼が姿を変えていたということはないですか?」
普通ではないとれいなが感じたという黒猫が気になるらしい銭琳が、そう首を傾げる。
「…どうだろうね。ちょっと判断がつかないけど、その可能性もあるかもしれない」
そう曖昧に答えながら、愛は後方のさゆみに視線をやる。
心得ていたように、さゆみはキーボードの操作を止め、顔を上げた。
「あくまで言い伝えにおける話ですが、吸血鬼は先ほど話に出た霧の他、小さな虫や鼠、蝙蝠などに変身できるとされています」
そこでいったん言葉を切り、モニタに視線を落としながらマウスのホイールを操作する。
「相手を確実に“除去”するために取るべき手段が明確になったのは大きい。ただ……今回得た情報はわたしたちにとってありがたいものばかりでもない」
表情を引き締めなおし、愛は再びメンバーの顔を見渡す。
「改めて言うまでもないけど、残念ながらどうやら吸血鬼が太陽の光に弱いというのは迷信だったみたいだね」
照りつけるほどの日差しではなかったが、れいなや小春たちが襲撃を受けたときには、すでに太陽は明るく輝いていた。
このことは、心理的な面で誤算だったと言える。
日中のうちであれば事態は大きく動かないだろう、という無意識の油断がおそらく全員の中にあっただろうことは否めない。
「十字架やニンニクといった吸血鬼退治にお馴染みのアイテムも…試してはないけどまあまず効果がないと思っていた方がいいだろうね」
そちらに関しては元より期待していた者はさすがにいなかったようで、苦笑いめいた空気が僅かに漂った。
「あと、これは完全に定かとは言えないけど、霧に姿を変えて室内に忍び込むといったことはおそらくできないと見ていい」
わざわざ窓を開けて出入りしていた事実は、常に実体がある存在であることを確実とは言えないまでも物語っている。
そのことはプラスの材料であると言えた。
「れいなサンが見た黒猫というのは何だったんでしょう?もしかして吸血鬼が姿を変えていたということはないですか?」
普通ではないとれいなが感じたという黒猫が気になるらしい銭琳が、そう首を傾げる。
「…どうだろうね。ちょっと判断がつかないけど、その可能性もあるかもしれない」
そう曖昧に答えながら、愛は後方のさゆみに視線をやる。
心得ていたように、さゆみはキーボードの操作を止め、顔を上げた。
「あくまで言い伝えにおける話ですが、吸血鬼は先ほど話に出た霧の他、小さな虫や鼠、蝙蝠などに変身できるとされています」
そこでいったん言葉を切り、モニタに視線を落としながらマウスのホイールを操作する。
362 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:27:50.37 0
「黒猫に変身するという伝承はざっと見た感じありませんが……ただ、使い魔としてその存在が登場することはありますね。とはいえ、あまり類例はないですが」
「使い魔……?」
「うん、自分の下僕として使役する存在だね。吸血鬼よりも魔女の伝承なんかに出てくることが多いけど。この国で言うところの式神に近いかな」
「なんや分からんけど……要するにれいなはそんなくだらんヤツにまんまとおびき出されたいうことか……そのせいで……」
やり場のない怒りと後悔を滲ませながらそう呟くれいなに返す言葉が浮かばなかったのか、さゆみは事務的な口調に戻って言葉を継いだ。
「れいなの見た黒猫がどのような存在であったのか、今は分かりません。ただ……れいなの言うように分断工作だった可能性は高いと思います。すなわち――」
「相手の知能は相応以上に高いと見てかかるべき……だね」
「はい。その点に関してはいつも通りとも言えますが」
リゾナンターが過去に相対してきたシリアルキラーの大半は、高い知能を有していた。
その意味では確かに“いつも通り”と言えるかもしれない。
「ちょっといい?」
そのとき、会話に割り込むようにして里沙が手を挙げた。
「相手の知能が高いってのは私もそう思う。ただ、少し疑問――というか違和感を覚えるんだよね」
「違和感?」
「うん。れいなと小春の話を聞く限りさ、襲ってきた“被害者”の様子は知的な人間というより……こんな言い方はあれなんだけど、動物的に感じない?」
里沙のその言葉に、メンバーはそれぞれ一瞬視線を宙に彷徨わせ、次いでれいなと小春の方へとその視線を移した。
「ガキさんの言う通りっちゃん。人間を相手にしとーいうより獣を相手にしとーみたいやった」
「小春は一瞬だったからはっきりは言えないけど……確かにそんな感じはあったかもしれない」
少し間をおいて、2人はそれぞれ里沙の言葉を肯定した。
その後に訪れた一瞬の静寂の後、再びさゆみが口を開く。
「そのことについて…わたしも同じことを感じてちょっと考えてみていたんですが……」
「黒猫に変身するという伝承はざっと見た感じありませんが……ただ、使い魔としてその存在が登場することはありますね。とはいえ、あまり類例はないですが」
「使い魔……?」
「うん、自分の下僕として使役する存在だね。吸血鬼よりも魔女の伝承なんかに出てくることが多いけど。この国で言うところの式神に近いかな」
「なんや分からんけど……要するにれいなはそんなくだらんヤツにまんまとおびき出されたいうことか……そのせいで……」
やり場のない怒りと後悔を滲ませながらそう呟くれいなに返す言葉が浮かばなかったのか、さゆみは事務的な口調に戻って言葉を継いだ。
「れいなの見た黒猫がどのような存在であったのか、今は分かりません。ただ……れいなの言うように分断工作だった可能性は高いと思います。すなわち――」
「相手の知能は相応以上に高いと見てかかるべき……だね」
「はい。その点に関してはいつも通りとも言えますが」
リゾナンターが過去に相対してきたシリアルキラーの大半は、高い知能を有していた。
その意味では確かに“いつも通り”と言えるかもしれない。
「ちょっといい?」
そのとき、会話に割り込むようにして里沙が手を挙げた。
「相手の知能が高いってのは私もそう思う。ただ、少し疑問――というか違和感を覚えるんだよね」
「違和感?」
「うん。れいなと小春の話を聞く限りさ、襲ってきた“被害者”の様子は知的な人間というより……こんな言い方はあれなんだけど、動物的に感じない?」
里沙のその言葉に、メンバーはそれぞれ一瞬視線を宙に彷徨わせ、次いでれいなと小春の方へとその視線を移した。
「ガキさんの言う通りっちゃん。人間を相手にしとーいうより獣を相手にしとーみたいやった」
「小春は一瞬だったからはっきりは言えないけど……確かにそんな感じはあったかもしれない」
少し間をおいて、2人はそれぞれ里沙の言葉を肯定した。
その後に訪れた一瞬の静寂の後、再びさゆみが口を開く。
「そのことについて…わたしも同じことを感じてちょっと考えてみていたんですが……」
363 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:28:38.45 0
再びモニタに目をやりながら、さゆみは続ける。
「文献の中でも、大きくその2つの類型が見られると言えます。すなわち、“人間らしい”吸血鬼と、そうでない吸血鬼…とでも言えばいいでしょうか」
「その違いに明確な理由はあるの?」
「それは何とも言えません……が、類推でよければ一つ可能性が考えられます」
「可能性?」
「はい。完全に自我を持つ吸血鬼となった者と、そしていわば操られた状態になった者、その2種類がいるとは考えられないでしょうか」
モニタから上げられたさゆみの顔は、微かに強張っていた。
「いったん死んで吸血鬼となって甦った者と、吸血されることで操り人形のようになっている者の2種類と……言い換えられるかもしれません」
その言葉に真っ先に反応したのはれいなだった。
「それって……じゃあれいなが殺したあの子は操られてただけやったいうこと?まだ助けられたかもしれんのに…」
「あくまでさゆの仮説だよ。それにもしそうだったとしても助ける方法があるかは分からない。だかられいなの判断は間違ってない。最善だった」
気休めにしかならないと知りながら、愛はれいなに言い聞かせるように声をかけた。
あの場では最善であり唯一の方法だったのは紛れもない事実だが、実際に手を下した者にしかその痛みは分からないだろう。
リゾナンターが取り扱ってきた案件に明るいものなどあるはずもなかったが、その中でも今回はまた異質な暗さを持っていると愛は改めて感じた。
「……そして、ここからが肝心なところなのですが」
れいなにその種の心の傷を与えることをおそらく分かっていながら、さゆみが敢えてその話を持ち出したのには当然理由があったらしい。
「自我を持った吸血鬼は、一見しただけでは…あるいは少し会話しただけでは、もしかすると“普通の人間”と見分けがつかないかもしれません。それが何よりも危険です」
「確かに……ぱっと見で“対象”やいう判断がつかへんかったら、対応がどうしても後手に回ってしまいますよね。なんか見分ける方法はないんでしょうか?」
「そうだね、確証はないけど……吸血鬼は鏡に映らないとされてる。そして、意外なことにそれに関しては例外はほとんどない。判別に有効な手段と言えるかもしれない」
「鏡……そういえばそう言いますね。吸血鬼は鏡にも映らへんし、影もないって」
愛佳の言葉に、全員の目は無意識に床へと落ちる。―――そこには、普段さして意識することのない自分たちの影が、黒々と揺らめいていた。
再びモニタに目をやりながら、さゆみは続ける。
「文献の中でも、大きくその2つの類型が見られると言えます。すなわち、“人間らしい”吸血鬼と、そうでない吸血鬼…とでも言えばいいでしょうか」
「その違いに明確な理由はあるの?」
「それは何とも言えません……が、類推でよければ一つ可能性が考えられます」
「可能性?」
「はい。完全に自我を持つ吸血鬼となった者と、そしていわば操られた状態になった者、その2種類がいるとは考えられないでしょうか」
モニタから上げられたさゆみの顔は、微かに強張っていた。
「いったん死んで吸血鬼となって甦った者と、吸血されることで操り人形のようになっている者の2種類と……言い換えられるかもしれません」
その言葉に真っ先に反応したのはれいなだった。
「それって……じゃあれいなが殺したあの子は操られてただけやったいうこと?まだ助けられたかもしれんのに…」
「あくまでさゆの仮説だよ。それにもしそうだったとしても助ける方法があるかは分からない。だかられいなの判断は間違ってない。最善だった」
気休めにしかならないと知りながら、愛はれいなに言い聞かせるように声をかけた。
あの場では最善であり唯一の方法だったのは紛れもない事実だが、実際に手を下した者にしかその痛みは分からないだろう。
リゾナンターが取り扱ってきた案件に明るいものなどあるはずもなかったが、その中でも今回はまた異質な暗さを持っていると愛は改めて感じた。
「……そして、ここからが肝心なところなのですが」
れいなにその種の心の傷を与えることをおそらく分かっていながら、さゆみが敢えてその話を持ち出したのには当然理由があったらしい。
「自我を持った吸血鬼は、一見しただけでは…あるいは少し会話しただけでは、もしかすると“普通の人間”と見分けがつかないかもしれません。それが何よりも危険です」
「確かに……ぱっと見で“対象”やいう判断がつかへんかったら、対応がどうしても後手に回ってしまいますよね。なんか見分ける方法はないんでしょうか?」
「そうだね、確証はないけど……吸血鬼は鏡に映らないとされてる。そして、意外なことにそれに関しては例外はほとんどない。判別に有効な手段と言えるかもしれない」
「鏡……そういえばそう言いますね。吸血鬼は鏡にも映らへんし、影もないって」
愛佳の言葉に、全員の目は無意識に床へと落ちる。―――そこには、普段さして意識することのない自分たちの影が、黒々と揺らめいていた。
364 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:31:02.44 0
「太陽が苦手というのは、もしかするとそこからきたのかもしれませんね」
訪れた沈黙を、銭琳が静かに破る。
「なるほど、そう考えれば確かに説明がつくね。れいな、小春、覚えがある?」
深く頷いた後、愛は再びれいなと小春に顔を向けた。
「う~ん……ごめん、そんなとこまで気にしとらんやったけん。言われてみればって気もしよーけど……」
「小春も覚えてないや」
申し訳なさそうにする2人に「仕方ない」と首を振り、愛はさゆみに視線を移す。
「他に何か相手に迫れる手がかりがある?」
「…はい、これもあくまでわたしの類推なんですが」
そう前置きしてはいるものの、さゆみが最も言いたかったのはここからであるとその表情から読み取れた。
「れいなと絵里が捜査に行った家に、数日前から来るようになったというハウスキーパー……わたしは怪しいと思います」
「えっ……?」
思わず声を上げたれいなの方には今度は視線をやることなく、さゆみは愛に顔を向けたまま話を続ける。
「先ほどの話にもあったように、吸血鬼は実体ある存在と思われます。つまり戸締りのなされた室内への出入りはできないと考えていいと」
「うん、それは多分間違いない」
「ということは、家に上がりこむ際に何らかの手段が必要だと考えられます」
「…なるほど、その手段がハウスキーパーだったと」
「はい。たとえ“普通の人間”に見えたとしても、見ず知らずの人の家に勝手に上がりこむことは当然できません。でも、それならばごく自然に上がりこめますから」
初めて家に入る際は、家人の許可を必要とする……そんな特性も伝承の中の吸血鬼にはあったように記憶している。
その観点から見ても、さゆみの仮説は説得力があるように思えた。
「太陽が苦手というのは、もしかするとそこからきたのかもしれませんね」
訪れた沈黙を、銭琳が静かに破る。
「なるほど、そう考えれば確かに説明がつくね。れいな、小春、覚えがある?」
深く頷いた後、愛は再びれいなと小春に顔を向けた。
「う~ん……ごめん、そんなとこまで気にしとらんやったけん。言われてみればって気もしよーけど……」
「小春も覚えてないや」
申し訳なさそうにする2人に「仕方ない」と首を振り、愛はさゆみに視線を移す。
「他に何か相手に迫れる手がかりがある?」
「…はい、これもあくまでわたしの類推なんですが」
そう前置きしてはいるものの、さゆみが最も言いたかったのはここからであるとその表情から読み取れた。
「れいなと絵里が捜査に行った家に、数日前から来るようになったというハウスキーパー……わたしは怪しいと思います」
「えっ……?」
思わず声を上げたれいなの方には今度は視線をやることなく、さゆみは愛に顔を向けたまま話を続ける。
「先ほどの話にもあったように、吸血鬼は実体ある存在と思われます。つまり戸締りのなされた室内への出入りはできないと考えていいと」
「うん、それは多分間違いない」
「ということは、家に上がりこむ際に何らかの手段が必要だと考えられます」
「…なるほど、その手段がハウスキーパーだったと」
「はい。たとえ“普通の人間”に見えたとしても、見ず知らずの人の家に勝手に上がりこむことは当然できません。でも、それならばごく自然に上がりこめますから」
初めて家に入る際は、家人の許可を必要とする……そんな特性も伝承の中の吸血鬼にはあったように記憶している。
その観点から見ても、さゆみの仮説は説得力があるように思えた。
365 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:31:49.72 0
「つまり……一連の“被害者”は部屋にいるところを襲われ連れ去られたのではなく、自分で出て行ったのではないでしょうか。夜、内側から窓を開けて」
「“襲われた”のと“連れ去られた”のには時間差があったということか……なるほど。辻褄が合う」
戸締りをしていたはずの邸内から、争いの気配もないままに“被害者”だけが消えている。
“被害者”の寝室の窓だけが開け放たれて―――
一連の事件に共通して見られたその状況の説明が、それならばつく。
「“被害者”たちの多くは、いなくなった日、調子が悪そうだったという報告がいくつか上がっています。既に“感染”していたからではないでしょうか」
さゆみが比喩的に用いた“感染”という言葉が、吸血鬼に咬まれ、血を吸われることを指しているのはすぐに伝わった。
咬まれた者はいわば「吸血鬼ウイルス」に“感染”すると考えると、確かにしっくりくると言えた。
そしてそのウイルスが“発症”して全身に広がったとき……人間としての存在は死に、真の吸血鬼へとその存在を変えるのかもしれない。
「吸血鬼は―催眠(ヒュプノシス)―に類する能力を持っているとする言い伝えも多く残っています。吸血した相手にのみそれが可能になると仮定すれば今言ったことの説明がつくと…わたしは考えます」
「以上です」と言葉を切ったさゆみに頷きを返し、愛は僅かに身を乗り出した。
「今のさゆの仮説は、状況と照らし合わせてもかなり真実に近いところにあると思う。だから今の仮説を基に、これからの方針を立てたい。異論がある者は?」
そう言いながら見回した表情は、どれも異論を差し挟むつもりはなさそうだった。
「…では、そのように。わたしたちの最終目標は、相手の本拠地を見つけて“対象”を殲滅すること。それも、できうる限り迅速に。…それを頭において動いてほしい。そしてくれぐれも気をつけて」
続くその言葉には、力強い返事や頷きが返ってくる。
重い空気に変わりはないが、向かうべき方向がある程度明確になったのはせめてもの救いと言えた。
「じゃあ早速動いてもらう。まず…ハウスキーパーのように、失踪直前に“被害者”宅へ上がりこんでいる者がどの事案でもいるはず。その情報を収集する役割は――――」
1秒でも早くその方向へと走り出すため、即座に各メンバーに指示を出してゆく愛の表情はしかし、どこか前回にも増した憂いの色を含んでいた。
◆ ◆ ◆
「つまり……一連の“被害者”は部屋にいるところを襲われ連れ去られたのではなく、自分で出て行ったのではないでしょうか。夜、内側から窓を開けて」
「“襲われた”のと“連れ去られた”のには時間差があったということか……なるほど。辻褄が合う」
戸締りをしていたはずの邸内から、争いの気配もないままに“被害者”だけが消えている。
“被害者”の寝室の窓だけが開け放たれて―――
一連の事件に共通して見られたその状況の説明が、それならばつく。
「“被害者”たちの多くは、いなくなった日、調子が悪そうだったという報告がいくつか上がっています。既に“感染”していたからではないでしょうか」
さゆみが比喩的に用いた“感染”という言葉が、吸血鬼に咬まれ、血を吸われることを指しているのはすぐに伝わった。
咬まれた者はいわば「吸血鬼ウイルス」に“感染”すると考えると、確かにしっくりくると言えた。
そしてそのウイルスが“発症”して全身に広がったとき……人間としての存在は死に、真の吸血鬼へとその存在を変えるのかもしれない。
「吸血鬼は―催眠(ヒュプノシス)―に類する能力を持っているとする言い伝えも多く残っています。吸血した相手にのみそれが可能になると仮定すれば今言ったことの説明がつくと…わたしは考えます」
「以上です」と言葉を切ったさゆみに頷きを返し、愛は僅かに身を乗り出した。
「今のさゆの仮説は、状況と照らし合わせてもかなり真実に近いところにあると思う。だから今の仮説を基に、これからの方針を立てたい。異論がある者は?」
そう言いながら見回した表情は、どれも異論を差し挟むつもりはなさそうだった。
「…では、そのように。わたしたちの最終目標は、相手の本拠地を見つけて“対象”を殲滅すること。それも、できうる限り迅速に。…それを頭において動いてほしい。そしてくれぐれも気をつけて」
続くその言葉には、力強い返事や頷きが返ってくる。
重い空気に変わりはないが、向かうべき方向がある程度明確になったのはせめてもの救いと言えた。
「じゃあ早速動いてもらう。まず…ハウスキーパーのように、失踪直前に“被害者”宅へ上がりこんでいる者がどの事案でもいるはず。その情報を収集する役割は――――」
1秒でも早くその方向へと走り出すため、即座に各メンバーに指示を出してゆく愛の表情はしかし、どこか前回にも増した憂いの色を含んでいた。
◆ ◆ ◆
366 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:32:31.31 0
「ありがとう、さゆ。おかげでとにかく前に進むことができる」
各自の持ち場にメンバーが散って行った後、愛はモニタに向かうさゆみに歩み寄りながら、改めて謝意を示した。
「いえ、それがわたしの役目ですから。体を動かすのは得意な方じゃないですし、能力も戦闘向きじゃありませんし」
そう言うさゆみの笑顔には、僅かな陰りが認められた。
「………やっぱりさゆも気付いてるみたいだね。いや、さゆなら当然か」
「……はい。あくまで類推……ですけれど」
その言葉とは裏腹に、さゆみの表情は愛同様に“それ”をほぼ確信していることが窺えた。
「…いるね。わたしたちの中に……“スパイ”が」
「………はい」
捜査開始とほぼ同時に行なわれた襲撃……あまりにもできすぎている。
絵里とれいなを分断させた手口といい、小春と李純に能力を使わせる暇すら与えなかった手際といい、こちらの動きを熟知していたとしか思えない。
戦闘能力のある者を先に狙ったと思しき点が、その推測をより強固にしている。
リゾナンターがこの案件に関わることになったことをあの時点で知っていた者は、上層部を含め外部にはそういない。
そちらから漏れた可能性もゼロではないが、捜査すべき場所とその持ち場は愛が判断して割り振った。
まず間違いなく、リゾナンターの内部から情報が流出していたと思って然るべきだろう。
「誰でしょう?何のために?」
「分からない。誰でもあってほしくはないけれど……誰であってもおかしくはない」
「……そうですね。もしかしたら……わたしなのかもしれませんし」
「せめてそうでないことを願ってる。さゆがもし“そう”なら………まずこの戦い、勝ち目がないから」
「……わたしも同じ思いですよ、リーダー」
弱々しく笑い合う2人の影は、不吉な未来を暗示するかのような闇色を落としていた――――
「ありがとう、さゆ。おかげでとにかく前に進むことができる」
各自の持ち場にメンバーが散って行った後、愛はモニタに向かうさゆみに歩み寄りながら、改めて謝意を示した。
「いえ、それがわたしの役目ですから。体を動かすのは得意な方じゃないですし、能力も戦闘向きじゃありませんし」
そう言うさゆみの笑顔には、僅かな陰りが認められた。
「………やっぱりさゆも気付いてるみたいだね。いや、さゆなら当然か」
「……はい。あくまで類推……ですけれど」
その言葉とは裏腹に、さゆみの表情は愛同様に“それ”をほぼ確信していることが窺えた。
「…いるね。わたしたちの中に……“スパイ”が」
「………はい」
捜査開始とほぼ同時に行なわれた襲撃……あまりにもできすぎている。
絵里とれいなを分断させた手口といい、小春と李純に能力を使わせる暇すら与えなかった手際といい、こちらの動きを熟知していたとしか思えない。
戦闘能力のある者を先に狙ったと思しき点が、その推測をより強固にしている。
リゾナンターがこの案件に関わることになったことをあの時点で知っていた者は、上層部を含め外部にはそういない。
そちらから漏れた可能性もゼロではないが、捜査すべき場所とその持ち場は愛が判断して割り振った。
まず間違いなく、リゾナンターの内部から情報が流出していたと思って然るべきだろう。
「誰でしょう?何のために?」
「分からない。誰でもあってほしくはないけれど……誰であってもおかしくはない」
「……そうですね。もしかしたら……わたしなのかもしれませんし」
「せめてそうでないことを願ってる。さゆがもし“そう”なら………まずこの戦い、勝ち目がないから」
「……わたしも同じ思いですよ、リーダー」
弱々しく笑い合う2人の影は、不吉な未来を暗示するかのような闇色を落としていた――――
367 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:33:15.32 0
>>356-366
以上です
この締めレスまでたどり着いてくださったかどうか正直不安なくらいまどろっこしい内容で申し訳ないですw
今さらですが…
作中に出てくる能力(サイコフォース)はスレの既存の設定を都合よくアレンジしたりそのまま使ったりですがこの話の中だけの独自設定とお思い下さい
各能力の簡易な説明はこれまで通り作中でできうる限りしていけたらと思っています
蛇足ながら 本作中の高橋愛は「精神感応」の能力を持っていません
あともう一点だけ
作中に出てくる「吸血鬼」の伝承や文献に関しては当作内の世界におけるものと受け取っていただけると幸いです
実際の伝承にできるだけ基づくようにはしていますが異なっている部分も多々あろうかと思いますので…
>>356-366
以上です
この締めレスまでたどり着いてくださったかどうか正直不安なくらいまどろっこしい内容で申し訳ないですw
今さらですが…
作中に出てくる能力(サイコフォース)はスレの既存の設定を都合よくアレンジしたりそのまま使ったりですがこの話の中だけの独自設定とお思い下さい
各能力の簡易な説明はこれまで通り作中でできうる限りしていけたらと思っています
蛇足ながら 本作中の高橋愛は「精神感応」の能力を持っていません
あともう一点だけ
作中に出てくる「吸血鬼」の伝承や文献に関しては当作内の世界におけるものと受け取っていただけると幸いです
実際の伝承にできるだけ基づくようにはしていますが異なっている部分も多々あろうかと思いますので…
368 : 名無募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 19:40:24.29 0
369 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 22:41:13.35 0
370 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/30(金) 23:40:57.75 0
>>367
素人とは思えない作品なんだけどw
素人とは思えない作品なんだけどw
371 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 01:27:24.88 P
372 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 06:47:05.46 0
373 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 10:55:24.16 0
(;・e・)<スススパイなんかじゃないのだ
374 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 12:28:42.50 0
(・e・)<どちらかというとオッパイちゃんなのだ
375 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 12:49:28.67 0
')つ<;・e・)<ああああゴメンナサイなのだ
おっぱいちゃんはもちろんミティ様なのだ
おっぱいちゃんはもちろんミティ様なのだ
376 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/07/31(土) 12:50:48.32 P
( `.∀´)<アタシの事じゃなくて?
377 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 12:55:03.48 0
あんたの場合大きさとかどうでもいい
378 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 15:13:54.00 0
( `.∀´)<カタチ重視派なのかしら?
379 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 15:29:35.33 0
3つとかじゃなければいいや
380 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 15:30:48.84 0
从*・ 。.・)<形あるものはいつか壊れます。誰もその理からは逃れることは出来ません
381 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 17:47:04.71 0
そういえば、肉厚だと銃弾とか貫通しないから死亡率が
低いって本当なのかな?
低いって本当なのかな?
382 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 18:12:54.67 0
でもpepperのアイカは撃たれて死んじゃったからなあ…
383 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 18:39:57.16 0
銃弾が身体貫通するより途中で止まるほうがいいのか
384 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 19:01:55.86 0
心臓とか急所を狙われた時とかね
385 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 19:03:22.93 0
弾は抜けた方がダメージは少ないよ
386 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 19:03:31.92 P
銃弾を受け止められるおっぱいを揉みたいのかって話ですよ
387 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 19:10:29.85 0
確かに固そうだな…って何の話してんだよw
388 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 19:14:59.31 0
なんだか変な方向になってきたw
まぁ結論をどなたかどうぞ。
まぁ結論をどなたかどうぞ。
389 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 19:30:37.73 0
心臓を突き抜ける→アウト
心臓内で止まる→アウト
心臓に届かず胸の中で止まる→セーフ
ってこと?
心臓内で止まる→アウト
心臓に届かず胸の中で止まる→セーフ
ってこと?
390 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 20:24:11.94 0
一言でいえばこの流れに持ってったやつがアウトだなw
391 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 21:53:31.26 0
e・)<あのオッパイちゃんだな?
392 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:30:07.63 0
「おりゃ!」
れいなが鳳に殴りかかるが、なぜか当たらない。
「くそ、なんで当たらないとよ。」
「ほほほほ、お前のような野蛮人には私は倒せない。」
「野蛮人やと!レディに向かってなんてことを言うんや、おばさん!」
「黙れ!」
鳳は力を込めると何人にも分裂していった。そして鋼鉄製の扇子を投げつけた。いくつもの扇子をよけようとするが、よけきれず肩にひとつ命中してしまう。
「痛!」
それを遠くで見ていたさゆみは・・・
「れいな、なんかまずそうよ。助けに行かないと。絵里、どうしたの?」
「なんか、おかしい。」
「?」
「絵里、さっきから風を読み取っているんだけど、扇子の軌道がひとつしか感じられないの。」
「あっ!そういえば、あの人幻術を使うってリンリンが。」
「絵里、ちょっとやってみる。」
鳳は扇子をまた投げ付けた。何個もある扇子をれいなはよけられないでいた。
すると、なぜか扇子のひとつが弾き飛ばされ、他の扇子も消えた。
「やっぱり、あれはひとつを除いて、全部幻なんだ。」
絵里がかめいたちで本物の扇子をはじいたのだ。
「サンキュー、絵里。」
「ふん、まだ終わったわけではない!」
まだ鳳の分身が解けていない。絵里が再びかめいたちを撃とうとしたが・・・
れいなが鳳に殴りかかるが、なぜか当たらない。
「くそ、なんで当たらないとよ。」
「ほほほほ、お前のような野蛮人には私は倒せない。」
「野蛮人やと!レディに向かってなんてことを言うんや、おばさん!」
「黙れ!」
鳳は力を込めると何人にも分裂していった。そして鋼鉄製の扇子を投げつけた。いくつもの扇子をよけようとするが、よけきれず肩にひとつ命中してしまう。
「痛!」
それを遠くで見ていたさゆみは・・・
「れいな、なんかまずそうよ。助けに行かないと。絵里、どうしたの?」
「なんか、おかしい。」
「?」
「絵里、さっきから風を読み取っているんだけど、扇子の軌道がひとつしか感じられないの。」
「あっ!そういえば、あの人幻術を使うってリンリンが。」
「絵里、ちょっとやってみる。」
鳳は扇子をまた投げ付けた。何個もある扇子をれいなはよけられないでいた。
すると、なぜか扇子のひとつが弾き飛ばされ、他の扇子も消えた。
「やっぱり、あれはひとつを除いて、全部幻なんだ。」
絵里がかめいたちで本物の扇子をはじいたのだ。
「サンキュー、絵里。」
「ふん、まだ終わったわけではない!」
まだ鳳の分身が解けていない。絵里が再びかめいたちを撃とうとしたが・・・
393 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:31:27.59 0
「きゃあー!」
さゆみが兵士の人質になった。
「動くな、この女の命がないぞ。」
絵里は何か決心したようで、兵士に近づく。
「動くな、動くとこいつの命は。」
「さゆには手を出さないで、変わりに私を撃って。」
さゆみは絵里の考えていることが分かった。
「絵里、やめて!危険よ!」
さゆみの静止を無視して、絵里は近づいていく。兵士は・・・
「くそ、死ね!」
絵里に向かって、発砲した。弾は絵里の肩に命中した。絵里が倒れこむ。
「絵里!」
同時に兵士の肩にも傷が。絵里は傷の共有を使い、兵士に傷を負わせたのだ。
そして、それで自由になったさゆみが・・・
「絵里に何するのよ!」
兵士に右ストレートをお見舞いした。そしてすぐに絵里のもとに駆けつけ、すぐに回復能力を使った。
さゆみが兵士の人質になった。
「動くな、この女の命がないぞ。」
絵里は何か決心したようで、兵士に近づく。
「動くな、動くとこいつの命は。」
「さゆには手を出さないで、変わりに私を撃って。」
さゆみは絵里の考えていることが分かった。
「絵里、やめて!危険よ!」
さゆみの静止を無視して、絵里は近づいていく。兵士は・・・
「くそ、死ね!」
絵里に向かって、発砲した。弾は絵里の肩に命中した。絵里が倒れこむ。
「絵里!」
同時に兵士の肩にも傷が。絵里は傷の共有を使い、兵士に傷を負わせたのだ。
そして、それで自由になったさゆみが・・・
「絵里に何するのよ!」
兵士に右ストレートをお見舞いした。そしてすぐに絵里のもとに駆けつけ、すぐに回復能力を使った。
394 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:32:09.75 0
「大丈夫?」
「平気、平気。うへへ。」
「ばか!もし心臓や頭に当たったらどうするのよ!」
さゆみは涙ながらに無茶をした絵里を叱った。
分身状態の鳳は刃物を抜いて、構えている。
しかしれいなにはどれが本物なのかはわからない。でも、れいなは何か考え目を閉じた。
「串刺しにしてやる。」
分身たちが一斉にれいなに襲いかかる。
ボキッ!
「ぎゃあー!」
鳳の腕を掴んだれいなが腕をへし折っていた。
「目で見んと、あんたの気配はわかる。これでも喰らえ!」
れいなは鳳の顔に強力なアッパーをかまし、ノックアウトさせた。
「あー、すっきりした。」
「平気、平気。うへへ。」
「ばか!もし心臓や頭に当たったらどうするのよ!」
さゆみは涙ながらに無茶をした絵里を叱った。
分身状態の鳳は刃物を抜いて、構えている。
しかしれいなにはどれが本物なのかはわからない。でも、れいなは何か考え目を閉じた。
「串刺しにしてやる。」
分身たちが一斉にれいなに襲いかかる。
ボキッ!
「ぎゃあー!」
鳳の腕を掴んだれいなが腕をへし折っていた。
「目で見んと、あんたの気配はわかる。これでも喰らえ!」
れいなは鳳の顔に強力なアッパーをかまし、ノックアウトさせた。
「あー、すっきりした。」
395 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:32:51.76 0
その頃、本部長室では・・・
「ダークネス軍の勢い、いまだに衰えません。すでに中央ブロックまで侵攻されています。」
「鳳 羅鵜はどうした!」
「13ブロックでリゾナンターと交戦中です。」
「援軍はまだこないのか。」
「まだ、連絡がつきません!」
「くそ、あと一歩なのにどうしてこうなるんだ。」
マーク・ガーランドは机を叩き、イライラしていた。
「かなり、お困りのようですな。」
「誰だ!」
本部長室にはひとりの男が立っていた。ガーランドは顔写真で一度見たことがあった。
「まさか!ダ、ダークネス!」
そうダクネチュ様と同一人物とは思えないほどの闇のオーラを発しているダークネス総統その人である。
「貴様、腑抜けになったんではないのか。」
「あれは世間を騙すためのフェイクだ。」
ガーランドは動揺した。マルシェからはダークネス総統は腑抜けだから最高幹部の中澤だけに注意すればいいと聞いていたのだが、
まさか味方までだましていたとは
「ダークネス軍の勢い、いまだに衰えません。すでに中央ブロックまで侵攻されています。」
「鳳 羅鵜はどうした!」
「13ブロックでリゾナンターと交戦中です。」
「援軍はまだこないのか。」
「まだ、連絡がつきません!」
「くそ、あと一歩なのにどうしてこうなるんだ。」
マーク・ガーランドは机を叩き、イライラしていた。
「かなり、お困りのようですな。」
「誰だ!」
本部長室にはひとりの男が立っていた。ガーランドは顔写真で一度見たことがあった。
「まさか!ダ、ダークネス!」
そうダクネチュ様と同一人物とは思えないほどの闇のオーラを発しているダークネス総統その人である。
「貴様、腑抜けになったんではないのか。」
「あれは世間を騙すためのフェイクだ。」
ガーランドは動揺した。マルシェからはダークネス総統は腑抜けだから最高幹部の中澤だけに注意すればいいと聞いていたのだが、
まさか味方までだましていたとは
396 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:33:34.78 0
「くそ!」
ガーランドは銃をダークネスに向けて、発砲した。
ダークネスは持っていた刀で銃弾をすべてはじき落とし、そしてガーランドに一気に近づいた。
「地獄に堕ちろ。」
ダークネスの刀がガーランドを貫いた。ガーランドは床に倒れた。
「がぁ!貴様、ただで済むと思うな。私はM本部長だぞ、私を殺したら世界を敵に回すことに・・・」
「十分承知しているさ。世界を敵に回すためにわしは組織を作ったのだからな。地獄に行くまでせいぜい苦しむがいい。」
ダークネスは部屋を後にした。
一方、動力室では・・・
愛佳が何個もの爆弾を手造りで完成させ、小春がその設置をしていた。
「それにしてみっついはどこで爆弾作る技術習ったの?」
「小川さんに教えてもらってたんです。元々諜報班だったあの人なら即席爆弾の作り方ぐらい知ってるやろうと思いまして。」
せっせと爆弾を作っている愛佳を見て、小春は改めて思った。
(みっつぃは絶対怒らせないほうがいい。)
ガーランドは銃をダークネスに向けて、発砲した。
ダークネスは持っていた刀で銃弾をすべてはじき落とし、そしてガーランドに一気に近づいた。
「地獄に堕ちろ。」
ダークネスの刀がガーランドを貫いた。ガーランドは床に倒れた。
「がぁ!貴様、ただで済むと思うな。私はM本部長だぞ、私を殺したら世界を敵に回すことに・・・」
「十分承知しているさ。世界を敵に回すためにわしは組織を作ったのだからな。地獄に行くまでせいぜい苦しむがいい。」
ダークネスは部屋を後にした。
一方、動力室では・・・
愛佳が何個もの爆弾を手造りで完成させ、小春がその設置をしていた。
「それにしてみっついはどこで爆弾作る技術習ったの?」
「小川さんに教えてもらってたんです。元々諜報班だったあの人なら即席爆弾の作り方ぐらい知ってるやろうと思いまして。」
せっせと爆弾を作っている愛佳を見て、小春は改めて思った。
(みっつぃは絶対怒らせないほうがいい。)
397 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:34:18.22 0
本部長室についた愛と里沙が見たのは血まみれのガーランドだった。
「何があったの。」
ふたりがガーランドに気をとられている内に後ろにm411が目を光らせていた。
気配を察知して愛が里沙を抱き寄せた。
「あぶない!」さっきまでふたりがいたところがえぐられた。m411の目からレーザーが照射されたのだ。
「いったい、いくつ能力持ってるんや。」
里沙がすかさず、鋼線を放つがm411に到達する前に燃やされてしまった。
m411は右手をかざし、衝撃波をふたりにぶつけた。
「「きゃあ!」」
ふたりが弾き飛ばされるのを見て、m411はすかさず、念力でガラスを割り、その破片をふたりに向けて飛ばした。
それを見て、里沙は・・・
「愛ちゃん!」
愛は一瞬何が起きたかわからなかった。しかしよく見ると里沙が自分の覆いかぶさって苦しそうな顔をしている。里沙の背中には無数のガラス片が刺さっている。
「里沙ちゃん!しっかりして!」
「わたしは・・・大丈夫。」
苦しそうな里沙の姿を見て、ついに・・・
「もう、許さない!絶対に許さない!」
愛は右手をm411にかざした。m411も何かを察したらしくバリアを張り、電撃を放った。
「くらえ!」
愛は「光」をm411に向けて撃った。
「何があったの。」
ふたりがガーランドに気をとられている内に後ろにm411が目を光らせていた。
気配を察知して愛が里沙を抱き寄せた。
「あぶない!」さっきまでふたりがいたところがえぐられた。m411の目からレーザーが照射されたのだ。
「いったい、いくつ能力持ってるんや。」
里沙がすかさず、鋼線を放つがm411に到達する前に燃やされてしまった。
m411は右手をかざし、衝撃波をふたりにぶつけた。
「「きゃあ!」」
ふたりが弾き飛ばされるのを見て、m411はすかさず、念力でガラスを割り、その破片をふたりに向けて飛ばした。
それを見て、里沙は・・・
「愛ちゃん!」
愛は一瞬何が起きたかわからなかった。しかしよく見ると里沙が自分の覆いかぶさって苦しそうな顔をしている。里沙の背中には無数のガラス片が刺さっている。
「里沙ちゃん!しっかりして!」
「わたしは・・・大丈夫。」
苦しそうな里沙の姿を見て、ついに・・・
「もう、許さない!絶対に許さない!」
愛は右手をm411にかざした。m411も何かを察したらしくバリアを張り、電撃を放った。
「くらえ!」
愛は「光」をm411に向けて撃った。
398 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:35:09.73 0
電撃はすぐに弾き飛ばされ、m411が作ったバリアにも「光」が襲いかかる。
m411は必死にバリアを張るが、「光」の威力の押され、「光」が脇腹をえぐった。
m411が倒れたのを見て、愛はすぐに里沙のもとに駆け寄った。
「里沙ちゃん!ごめん、あーしのために。」
「もう、大丈夫って言ってるでしょ。勝ったんだからネガティブになんないの。」
愛は里沙の肩を持ち、歩きだした。しかし・・・
「逃がしませんよ。」
m411がふたりに迫る。m411の手に電気が走った。
撃たれる!
ドサ!m411が倒れている。
「間にあったべさ。」
懐かしい声が聞こえてきた。
「「安倍さん!」」
特に里沙のテンションが一気にあがった。
銀翼の天使・安倍なつみを目の前にすると怪我なんてヘッチャラなのだ。
「安倍さん、どうしてここに。」
「海外赴任から帰ってきたら圭ちゃんから助けてやってくれって頼まれて飛んできたら、ふたりがやられそうだからホワイトスノーを使ったべさ。」
m411は必死にバリアを張るが、「光」の威力の押され、「光」が脇腹をえぐった。
m411が倒れたのを見て、愛はすぐに里沙のもとに駆け寄った。
「里沙ちゃん!ごめん、あーしのために。」
「もう、大丈夫って言ってるでしょ。勝ったんだからネガティブになんないの。」
愛は里沙の肩を持ち、歩きだした。しかし・・・
「逃がしませんよ。」
m411がふたりに迫る。m411の手に電気が走った。
撃たれる!
ドサ!m411が倒れている。
「間にあったべさ。」
懐かしい声が聞こえてきた。
「「安倍さん!」」
特に里沙のテンションが一気にあがった。
銀翼の天使・安倍なつみを目の前にすると怪我なんてヘッチャラなのだ。
「安倍さん、どうしてここに。」
「海外赴任から帰ってきたら圭ちゃんから助けてやってくれって頼まれて飛んできたら、ふたりがやられそうだからホワイトスノーを使ったべさ。」
399 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:35:53.84 0
なつみはm411を見た。
「この子まだ生きてるわ。助かるかもしれない。手伝って。」
「はい。」
なつみはふたりと協力して、m411の傷をふさいだ。
愛はその様子を見て、思った。
(この人はいつもそう、敵であっても助けようとする。あーしらなんてこの人に比べたらまだまだなんや。)
すると、要塞内の専用放送から声が聞こえた。
「要塞内にいるみなさん。動力室に爆弾を仕掛けました、10分で爆発しますから。脱出してください。」
「小春、動力室を潰せとは言ったけどさ。勝手に時間決めないでよ。」
なつみがm411を抱えた。
「さぁ、脱出するべさ。高橋はガキさんを助けてあげて。」
その頃、マルシェは
「こんなところで終わるわけにはいかないのよ。」
マルシェはすべてのデータのバックアップを取り、脱出を図ろうとしていた。
「この子まだ生きてるわ。助かるかもしれない。手伝って。」
「はい。」
なつみはふたりと協力して、m411の傷をふさいだ。
愛はその様子を見て、思った。
(この人はいつもそう、敵であっても助けようとする。あーしらなんてこの人に比べたらまだまだなんや。)
すると、要塞内の専用放送から声が聞こえた。
「要塞内にいるみなさん。動力室に爆弾を仕掛けました、10分で爆発しますから。脱出してください。」
「小春、動力室を潰せとは言ったけどさ。勝手に時間決めないでよ。」
なつみがm411を抱えた。
「さぁ、脱出するべさ。高橋はガキさんを助けてあげて。」
その頃、マルシェは
「こんなところで終わるわけにはいかないのよ。」
マルシェはすべてのデータのバックアップを取り、脱出を図ろうとしていた。
400 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 22:36:35.28 0
放送を聞いて、ダークネス軍も・・・
「総員、退避。要塞から距離をとれ!」
「ダクネチュ様、どこにいるんだよ。」
「わしはここだぞ。」
「うわぁ!どこに行ってたんですか。」
「ちょっと、その辺をな。それよりも爆発するんだろ。さっさと飛ばしなさい。」
「言われなくてもわかってますよ。」
「俺」は飛行機を離陸させた。
中で中澤とダクネチュ様がヒソヒソ話をしていた。
「お疲れ様です。」
「ああ、ガーランドはわしが始末した。久しぶりに動くと疲れるの。」
ダークネス軍は要塞の崩壊を見届けずに基地に帰還していった。
「総員、退避。要塞から距離をとれ!」
「ダクネチュ様、どこにいるんだよ。」
「わしはここだぞ。」
「うわぁ!どこに行ってたんですか。」
「ちょっと、その辺をな。それよりも爆発するんだろ。さっさと飛ばしなさい。」
「言われなくてもわかってますよ。」
「俺」は飛行機を離陸させた。
中で中澤とダクネチュ様がヒソヒソ話をしていた。
「お疲れ様です。」
「ああ、ガーランドはわしが始末した。久しぶりに動くと疲れるの。」
ダークネス軍は要塞の崩壊を見届けずに基地に帰還していった。
401 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 23:00:26.28 P
ガッタス機は要塞から少し離れたところにいた。
「もう、あいつら何してるんだ。」
吉澤がやきもきしていると要塞が爆発するのが見えた。
「きゃあー!」
脱出に遅れ、マルシェが要塞から吹き飛ばされた。地面に叩きつけられようとしたその時・・・
マルシェの手を誰かが握っている。マルシェが目を開けると自分の手を掴んで、飛んでいる羽を生やした人が・・・
「後藤さん!」
「まったく、研究となると周りが見えなくなるんだから。圭織に頼まれた、あんたが危険な目にあうから助けてくれって。」
「じゃあ、飯田さん。こうなることを。」
「わかってたんじゃないの。」
「でも、私もうダークネスには戻れない。」
「そうでもないと思うよ。あの圭織が何もしないわけないと思うし。」
「そうかな、さすがに私は不安です。」
「もしもの時は後藤も何とかしてあげるから。」
ガッタス機に無線が入った。
「もしもし。」
「こちら、高橋愛。リゾナンター全員帰還しました。」
「もう、あいつら何してるんだ。」
吉澤がやきもきしていると要塞が爆発するのが見えた。
「きゃあー!」
脱出に遅れ、マルシェが要塞から吹き飛ばされた。地面に叩きつけられようとしたその時・・・
マルシェの手を誰かが握っている。マルシェが目を開けると自分の手を掴んで、飛んでいる羽を生やした人が・・・
「後藤さん!」
「まったく、研究となると周りが見えなくなるんだから。圭織に頼まれた、あんたが危険な目にあうから助けてくれって。」
「じゃあ、飯田さん。こうなることを。」
「わかってたんじゃないの。」
「でも、私もうダークネスには戻れない。」
「そうでもないと思うよ。あの圭織が何もしないわけないと思うし。」
「そうかな、さすがに私は不安です。」
「もしもの時は後藤も何とかしてあげるから。」
ガッタス機に無線が入った。
「もしもし。」
「こちら、高橋愛。リゾナンター全員帰還しました。」
402 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/07/31(土) 23:01:32.77 P
404 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 00:05:06.53 0
405 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 01:07:52.63 0
406 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 04:01:11.01 0
おやりぞっちゃ
407 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 09:40:50.24 0
技の名前だと思っておいた
亀井の使うかまいたちだからかめいたち
亀井の使うかまいたちだからかめいたち
408 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 09:42:45.64 0
409 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 11:49:18.40 0
ミヤ
410 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 13:58:16.00 0
逆さにすれば闇
411 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 17:40:15.95 0
スレを闇におとすつもりかっちゅーねん
412 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 17:50:59.67 0
流石に夏枯れですかね
413 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 19:35:48.51 O
はい夏風邪です
414 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 19:37:47.44 0
ウィキナンターすげえ
415 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 21:05:12.07 0
何あの物凄い密度w
416 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 23:00:10.67 0
ダークネス基地
「なんで!なんで圭織とマルシェは無罪なわけ!絶対有罪だよ!」
「うるさい!マルシェは拉致されて無理やりやらされていただけ。圭織は状況を打開するために予知して、アドバイスしていただけ!ふたりに罪を問わすいわれはない!」
ダークネス基地内でチビ女がわめいていた。どうやら事件に加担していたと思われるふたりの処分がなくなったことに腹を立てているようだ。
「なんでよ、何で裕ちゃんはふたりをかばうのさ!納得できない!」
すると中澤は矢口の胸倉を掴んだ。
「矢口、うちの言うこと聞けへんのか。そんなんじゃ、オリメンになれないどころかこの組織からも抜けてもらうで。」
「わ、わかったよ。裕ちゃんがそこまで言うのなら。」
(チビ女、今回はさんざんだったな。ざまあみろ!)
「おーい、また冷房が壊れたぞ。」
(あっ、ダクネチュ様がまた呼んでるぞ!)
「はい、ただいま。」
その頃、中澤はとぼとぼと帰る矢口を見て、呟いた。
「これでカバーストーリーは作れた。今の組織に不戦の守護者と天才科学者の両方をなくすわけにはいかんからな。(それにしてもm411はどうなったんやろな?
g923、i914に継ぐダークネス様の後継者やったんやけど。)
「なんで!なんで圭織とマルシェは無罪なわけ!絶対有罪だよ!」
「うるさい!マルシェは拉致されて無理やりやらされていただけ。圭織は状況を打開するために予知して、アドバイスしていただけ!ふたりに罪を問わすいわれはない!」
ダークネス基地内でチビ女がわめいていた。どうやら事件に加担していたと思われるふたりの処分がなくなったことに腹を立てているようだ。
「なんでよ、何で裕ちゃんはふたりをかばうのさ!納得できない!」
すると中澤は矢口の胸倉を掴んだ。
「矢口、うちの言うこと聞けへんのか。そんなんじゃ、オリメンになれないどころかこの組織からも抜けてもらうで。」
「わ、わかったよ。裕ちゃんがそこまで言うのなら。」
(チビ女、今回はさんざんだったな。ざまあみろ!)
「おーい、また冷房が壊れたぞ。」
(あっ、ダクネチュ様がまた呼んでるぞ!)
「はい、ただいま。」
その頃、中澤はとぼとぼと帰る矢口を見て、呟いた。
「これでカバーストーリーは作れた。今の組織に不戦の守護者と天才科学者の両方をなくすわけにはいかんからな。(それにしてもm411はどうなったんやろな?
g923、i914に継ぐダークネス様の後継者やったんやけど。)
417 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 23:01:15.60 0
M日本支部
「ボス、これから大変べさ。」
「そうやな、M上層部の大規模な人事入れ替えやブラックプロジェクトの凍結や調査をせんとあかんしな。ほんま休む暇がない。」
ふたりが医務室に到着するとベッドにはm411が寝ていた。
「ボス、私あの子を引き取ろうと思うんです。」
「引き取って、どうするんや。あの子の能力は計り知れない。お前でも抑えられるか。」
「大丈夫です。よっしーに頼んであの子の記憶を変えます。それにわたしの言霊で能力は封印します。あの子には普通の女の子としての生活を送らせたいんです。」
「まったく、海外に行ってもその甘い性格は変わらなかったみたいやな。」
ふたりが話していると医務室のスタッフがなつみを呼んだ。
「じゃあ、あの子の能力の封印に取り掛かります。ボス・・・私、現実はちゃんとみているつもりです。でも、現実を見ているからこそ自分なりの理想をかなえてみたいんです。みんなが普通に暮らせる世界を。」
ボスは部屋に入るなつみを静かに見守った。
「さてとMの本部長になったからには忙しくなるで。」
「ボス、これから大変べさ。」
「そうやな、M上層部の大規模な人事入れ替えやブラックプロジェクトの凍結や調査をせんとあかんしな。ほんま休む暇がない。」
ふたりが医務室に到着するとベッドにはm411が寝ていた。
「ボス、私あの子を引き取ろうと思うんです。」
「引き取って、どうするんや。あの子の能力は計り知れない。お前でも抑えられるか。」
「大丈夫です。よっしーに頼んであの子の記憶を変えます。それにわたしの言霊で能力は封印します。あの子には普通の女の子としての生活を送らせたいんです。」
「まったく、海外に行ってもその甘い性格は変わらなかったみたいやな。」
ふたりが話していると医務室のスタッフがなつみを呼んだ。
「じゃあ、あの子の能力の封印に取り掛かります。ボス・・・私、現実はちゃんとみているつもりです。でも、現実を見ているからこそ自分なりの理想をかなえてみたいんです。みんなが普通に暮らせる世界を。」
ボスは部屋に入るなつみを静かに見守った。
「さてとMの本部長になったからには忙しくなるで。」
418 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 23:02:54.81 0
喫茶リゾナントのドアには「本日、臨時休業」のプレートが掛けられていた。
そして中にはリゾナンターが勢ぞろいしていた。
「それではリゾナンター全員無事生還を祝いまして乾杯!」
「「「「 乾杯!」」」」」
成人メンバーはお酒、未成年メンバーはジュースを飲んだ。
「いやー!いい仕事をした後のお酒はうまいね。」
「がきさんはただ怪我をしただけじゃないですか。」
「何言ってんのよ、このアホカメ!さゆみんから聞いたよ、あんた無茶して肩撃たれたんだって!」
「あれは仕方がなかったんですよ!」
「私だって愛ちゃん守りたくて仕方がなかったんだから!」
「ふたりともさゆみをめぐって喧嘩しないで。」
「「していない!」」
そして中にはリゾナンターが勢ぞろいしていた。
「それではリゾナンター全員無事生還を祝いまして乾杯!」
「「「「 乾杯!」」」」」
成人メンバーはお酒、未成年メンバーはジュースを飲んだ。
「いやー!いい仕事をした後のお酒はうまいね。」
「がきさんはただ怪我をしただけじゃないですか。」
「何言ってんのよ、このアホカメ!さゆみんから聞いたよ、あんた無茶して肩撃たれたんだって!」
「あれは仕方がなかったんですよ!」
「私だって愛ちゃん守りたくて仕方がなかったんだから!」
「ふたりともさゆみをめぐって喧嘩しないで。」
「「していない!」」
419 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 23:03:43.22 0
「クスミ、もっとバナナ寄こせ!」
「あげない!こないだのバナナクレープで十分でしょ!」
「まだ足りない。もっとおごれ!」
「このままだったら生き返らせるんじゃなかった!少しはわがままが治るかと思ったのに!」
「何!わがままはクスミだ!」
「ジュンジュンだよ!」
ふたりが喧嘩していると。
「ジュンジュン、私も最近体内発火覚えたんですよ!」
「久住さん、まだ愛佳爆薬持ってますよ。」
「「えっ!」」
ジュンジュンと小春はふたりの不気味な笑顔に冷や汗を流している。
「せっかく助かった命なんやから大切にしないとな。」
「命、大事ヨ。」
「「はい。」」
「あげない!こないだのバナナクレープで十分でしょ!」
「まだ足りない。もっとおごれ!」
「このままだったら生き返らせるんじゃなかった!少しはわがままが治るかと思ったのに!」
「何!わがままはクスミだ!」
「ジュンジュンだよ!」
ふたりが喧嘩していると。
「ジュンジュン、私も最近体内発火覚えたんですよ!」
「久住さん、まだ愛佳爆薬持ってますよ。」
「「えっ!」」
ジュンジュンと小春はふたりの不気味な笑顔に冷や汗を流している。
「せっかく助かった命なんやから大切にしないとな。」
「命、大事ヨ。」
「「はい。」」
420 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 23:04:52.85 0
「愛ちゃん。」
れいなが愛に近づいた。
「うん?」
「ありがとう、助けに来てくれて。」
「何言ってるんやざ。結局、あーしも捕まってやっぱダメダメのリーダーやよ。」
れいなは首を横に振り、手を握った。
「愛ちゃんはダメダメじゃない。そりゃ、時折無茶しようけど愛ちゃんはれいなたちのことを一番に考えてくれている。あの時、愛ちゃんが来てくれてうれしかった。だからこそ、言わしてほしいとよ。」
「?」
「無茶せんといて愛ちゃん。前にジュンジュンがいっとったまんまちゃけど。愛ちゃんがいない平和はいらないとよ。」
その言葉を聞いて愛にうれし涙がこぼれた。
「ありがとう、れいな。」
リゾナンタークライシス 完
れいなが愛に近づいた。
「うん?」
「ありがとう、助けに来てくれて。」
「何言ってるんやざ。結局、あーしも捕まってやっぱダメダメのリーダーやよ。」
れいなは首を横に振り、手を握った。
「愛ちゃんはダメダメじゃない。そりゃ、時折無茶しようけど愛ちゃんはれいなたちのことを一番に考えてくれている。あの時、愛ちゃんが来てくれてうれしかった。だからこそ、言わしてほしいとよ。」
「?」
「無茶せんといて愛ちゃん。前にジュンジュンがいっとったまんまちゃけど。愛ちゃんがいない平和はいらないとよ。」
その言葉を聞いて愛にうれし涙がこぼれた。
「ありがとう、れいな。」
リゾナンタークライシス 完
421 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/01(日) 23:06:43.13 0
>>416-420
リゾナンタークライシス・エピローグでした。
これでリゾナンタークライシスは完結です。
この作品でリゾナントさせていただいた作者さんたちと最後まで読んでいただいた皆様に
感謝いたします。
今後は短編や中編を重ねていこうと思っています。
*** *** ***
以上、代理投降いたしますた
リゾナンタークライシス・エピローグでした。
これでリゾナンタークライシスは完結です。
この作品でリゾナントさせていただいた作者さんたちと最後まで読んでいただいた皆様に
感謝いたします。
今後は短編や中編を重ねていこうと思っています。
*** *** ***
以上、代理投降いたしますた
422 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 00:32:32.09 O
期待してます
423 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 00:33:26.53 0
>>421
完結乙でした 「クライシス」と銘打ちながらもどこかほのぼのとした味もある作品だったような気がします
そして初回作を怒涛の勢いで完結させたエネルギーがすごいと思います 私も見習わなければ…
次回作、そして後日譚も期待してます
完結乙でした 「クライシス」と銘打ちながらもどこかほのぼのとした味もある作品だったような気がします
そして初回作を怒涛の勢いで完結させたエネルギーがすごいと思います 私も見習わなければ…
次回作、そして後日譚も期待してます
424 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 06:36:41.65 0
オールスター戦みたいな話やったな
425 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 08:23:21.71 0
>>421
作者さん代理投稿された方乙でした
何ていうか玩具箱をひっくり返したようなそんな話でしたね
次回作が今回の話の設定を踏まえたものになるのかどうかわかりませんが新たな世界を築かれることを楽しみにしてます
作者さん代理投稿された方乙でした
何ていうか玩具箱をひっくり返したようなそんな話でしたね
次回作が今回の話の設定を踏まえたものになるのかどうかわかりませんが新たな世界を築かれることを楽しみにしてます
426 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 11:33:17.44 0
ウィキナンターさん一人であの仕事は本当にすごいな
427 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 12:37:14.78 0
だよね
物凄く作品を読み込まなきゃ書けないな
物凄く作品を読み込まなきゃ書けないな
428 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 15:46:32.09 O
ホゼナンター出動
429 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 17:25:51.77 0
シリーズはwikiがあると助かるね
430 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 19:35:12.43 0
それはそうだがあれだけのものは中々書けんだろうな
431 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 22:01:35.62 0
ウィキはほとんど一人に任せちゃってるからねえ
432 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 22:02:10.82 0
保全代わりに作品をひとつ投稿いたします。
設定はリゾナンタークライシスの後です。
設定はリゾナンタークライシスの後です。
433 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 22:04:17.61 0
いつもの喫茶リゾナントでは
「そういえば、田中さんは今日どうしたんですか?モグモグ。」
「クスミ、バナナを勝手に食べるな!」
「いいじゃん、一本ぐらい。いっとくけど小春はジュンジュンの命の恩人なんですよーだ!」
「あの時、おまえの助けがなくても生き返ってるサ!」
小春とジュンジュンがバナナ一本で不純な争いを繰り広げているのを愛は苦笑していた。
「まったく、あのふたりにはもう少しどうにかしてほしいですわ。」
愛佳も毎日のように繰り返されるやりとりに参ってるようだ。
「それにしてもめったに休みをとらない田中さんがどうして休みなんかを?」
「いくところがあるんやて。」
その頃、れいなは大量の荷物を引っ下げ、丘の上を目指していた。
その先には小さな孤児院が建っていた。そう、それはれいながかつて生活していた孤児院だ。
「みんな、よろこんでくれるやろか。」
「そういえば、田中さんは今日どうしたんですか?モグモグ。」
「クスミ、バナナを勝手に食べるな!」
「いいじゃん、一本ぐらい。いっとくけど小春はジュンジュンの命の恩人なんですよーだ!」
「あの時、おまえの助けがなくても生き返ってるサ!」
小春とジュンジュンがバナナ一本で不純な争いを繰り広げているのを愛は苦笑していた。
「まったく、あのふたりにはもう少しどうにかしてほしいですわ。」
愛佳も毎日のように繰り返されるやりとりに参ってるようだ。
「それにしてもめったに休みをとらない田中さんがどうして休みなんかを?」
「いくところがあるんやて。」
その頃、れいなは大量の荷物を引っ下げ、丘の上を目指していた。
その先には小さな孤児院が建っていた。そう、それはれいながかつて生活していた孤児院だ。
「みんな、よろこんでくれるやろか。」
434 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 22:06:00.51 0
実は数日前に・・・
「愛ちゃん、お小遣いの前借りをお願いします。」とれいなは土下座で頼んでいた。
めったに土下座をしないれいながそれまでしておこずかいの前借りを頼むのはよほどのことだと思う。事情を聴いて、それを承諾した。
れいなは孤児院に住んでいる子供たちに時折、おもちゃなどを買い与えていたりしていたのだ。しかし今回に限ってはお金が不足したためにお小遣いの前借りを直談判したのであった。
ピンポーン!
れいなが孤児院のチャイムを押した。
「はい、どちら様ですか?」
「れいなです。」
するとドアが開かれてひとりの壮年の女性がでてきた。
「お久しぶりです、院長先生。」
「まぁ、また来てくれたんのね。子供たちが喜ぶわ。」
どたどたどた!二階の方から大勢のものと思われる足音が聞こえてきた。
「れいなお姉ちゃんだ。」
幼稚園から中学生ぐらいの子供たちがれいなのもとに集まってきた。
「愛ちゃん、お小遣いの前借りをお願いします。」とれいなは土下座で頼んでいた。
めったに土下座をしないれいながそれまでしておこずかいの前借りを頼むのはよほどのことだと思う。事情を聴いて、それを承諾した。
れいなは孤児院に住んでいる子供たちに時折、おもちゃなどを買い与えていたりしていたのだ。しかし今回に限ってはお金が不足したためにお小遣いの前借りを直談判したのであった。
ピンポーン!
れいなが孤児院のチャイムを押した。
「はい、どちら様ですか?」
「れいなです。」
するとドアが開かれてひとりの壮年の女性がでてきた。
「お久しぶりです、院長先生。」
「まぁ、また来てくれたんのね。子供たちが喜ぶわ。」
どたどたどた!二階の方から大勢のものと思われる足音が聞こえてきた。
「れいなお姉ちゃんだ。」
幼稚園から中学生ぐらいの子供たちがれいなのもとに集まってきた。
435 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 22:07:19.05 0
「みんな、いい子にしてたっちゃか?」
「「「「「うん!」」」」」
「そうか、そうか。今日もプレゼント持ってきたとよ。」
「「「「「わーい!」」」」
「ほんと、いつもいつもありがとう。」
「いえ、れいなができるのはこれぐらいですから。」
ここの院長先生はもともと高校の理事長をするほどの立派な教育者であったが、定年退職をしてから孤児院の経営をしており、れいなをはじめとする多くの親のいない子供たちの世話をしてきた。
子供たちを他の先生に任せて、れいなと院長先生は部屋にいった。
「でも、あなたが今は立派に世に出ていることは本当にうれしく思うわ。」
「小さいころは院長先生に迷惑ばかりかけとったとよ。」
元々腕っ節が強く、短気なれいなは中学生のころから喧嘩をよくしており、補導されたが、そのたびに院長先生が引き取りに来てくれた。
「そういえば、噂に聞いたけど。今あなたは喫茶店で働いてるらしいわね。」
「ええ、喫茶リゾナントです。」
「一度、寄ってみていいかしら。」
「いいですよ、子供たちと一緒に来ても。住所教えますね。」
「「「「「うん!」」」」」
「そうか、そうか。今日もプレゼント持ってきたとよ。」
「「「「「わーい!」」」」
「ほんと、いつもいつもありがとう。」
「いえ、れいなができるのはこれぐらいですから。」
ここの院長先生はもともと高校の理事長をするほどの立派な教育者であったが、定年退職をしてから孤児院の経営をしており、れいなをはじめとする多くの親のいない子供たちの世話をしてきた。
子供たちを他の先生に任せて、れいなと院長先生は部屋にいった。
「でも、あなたが今は立派に世に出ていることは本当にうれしく思うわ。」
「小さいころは院長先生に迷惑ばかりかけとったとよ。」
元々腕っ節が強く、短気なれいなは中学生のころから喧嘩をよくしており、補導されたが、そのたびに院長先生が引き取りに来てくれた。
「そういえば、噂に聞いたけど。今あなたは喫茶店で働いてるらしいわね。」
「ええ、喫茶リゾナントです。」
「一度、寄ってみていいかしら。」
「いいですよ、子供たちと一緒に来ても。住所教えますね。」
436 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 22:08:12.03 0
たわいのない世間話を進めているとれいなは気にかけていることを話した。
「そういえば先生、噂に聞いたっちゃけど。この孤児院が潰されるって話。」
その話をすると院長先生は悲しそうな顔をしていた。
「やっぱり噂は流れていたのね。そうよ。この土地はね、今はたちの悪いやくざのものになってるの。前の持ち主をだまして土地を奪い取ったの。」
「そんなのひどいとよ。子供たちの居場所を奪ってどうするつもりとよ。」
「ここを潰して、マンションを建てるんだって。でも、私たちにはどうすることもできない。」
「警察はどうしてるとよ!」
「土地を騙して奪った証拠がないんじゃ。うかつに手を出せないって。」
れいなは怒りで拳を強く握っている。
「実は今日にもここをでていくの。明日からは取り壊しが始まる。」
「そんな・・・」
れいなはとぼとぼしながらも喫茶リゾナントに戻った。
「れいな、どうしたの?」
さゆみは心配になり話しかけるが、黙ったまんまだった。
「そういえば先生、噂に聞いたっちゃけど。この孤児院が潰されるって話。」
その話をすると院長先生は悲しそうな顔をしていた。
「やっぱり噂は流れていたのね。そうよ。この土地はね、今はたちの悪いやくざのものになってるの。前の持ち主をだまして土地を奪い取ったの。」
「そんなのひどいとよ。子供たちの居場所を奪ってどうするつもりとよ。」
「ここを潰して、マンションを建てるんだって。でも、私たちにはどうすることもできない。」
「警察はどうしてるとよ!」
「土地を騙して奪った証拠がないんじゃ。うかつに手を出せないって。」
れいなは怒りで拳を強く握っている。
「実は今日にもここをでていくの。明日からは取り壊しが始まる。」
「そんな・・・」
れいなはとぼとぼしながらも喫茶リゾナントに戻った。
「れいな、どうしたの?」
さゆみは心配になり話しかけるが、黙ったまんまだった。
437 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 22:09:16.23 0
翌日、孤児院前では院長先生たちが見守る中取り壊しが始まろうとしていた。
「よし、はじめろ!」
作業員がブルドーザーを動かし、孤児院に突っ込んでいく。
「待つっちゃ!」
れいながブルドーザーの前に立ちはだかった。
「れいなさん!」「れいなお姉ちゃん。!」
「ここは子供たちの大切な居場所とよ。絶対に潰させん!」
「かまわねぇ、やっちまえ。」
ブルドーザーがれいなに迫る。するとブルドーザーが止まった。運転手は前にすすもうと必死に操縦している。
そしたら子供のひとりが・・・
「あっ、パンダさんだ。」
ブルドーザーを後ろからパンダが抑えていた。
(ジュンジュン!)
「よし、はじめろ!」
作業員がブルドーザーを動かし、孤児院に突っ込んでいく。
「待つっちゃ!」
れいながブルドーザーの前に立ちはだかった。
「れいなさん!」「れいなお姉ちゃん。!」
「ここは子供たちの大切な居場所とよ。絶対に潰させん!」
「かまわねぇ、やっちまえ。」
ブルドーザーがれいなに迫る。するとブルドーザーが止まった。運転手は前にすすもうと必死に操縦している。
そしたら子供のひとりが・・・
「あっ、パンダさんだ。」
ブルドーザーを後ろからパンダが抑えていた。
(ジュンジュン!)
438 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 22:11:25.36 0
「なんだ、こりゃ!」
やくざのひとりが銃をジュンジュンに向けた。
「穏やかでないな。」
後ろから冷たい声が聞こえる。
愛がやくざの腕を捻じ曲げた。
「いてっー!」
それと同時にジュンジュンがブルドーザーを横転させた。
「さぁ、こっちへ。」「愛ちゃん、みんなはまかせてなの。」
絵里とさゆみが院長先生たちと子供たちを安全な避難させた。
「数が30人ってところか。小春なら楽勝だけど。」
「やくざなんかに負けるリンリンではないですよ。」
いつの間にか小春もリンリンもいる。
子供たちは月島きらりがいると大騒ぎしている。
「なんで、みんないるとよ?」
「れいなの大切な場所なんやろ?だったらあーしらにとっても大切な場所やざ。」
するとやくざの親分が・・・
「てぇめら、ただじゃおかねぇぞ!」
やくざたちはハンマーや刀などを持ってかかってきた。
「れいなたちに手を出してただで済むと思うんじゃないとよ!」
やくざのひとりが銃をジュンジュンに向けた。
「穏やかでないな。」
後ろから冷たい声が聞こえる。
愛がやくざの腕を捻じ曲げた。
「いてっー!」
それと同時にジュンジュンがブルドーザーを横転させた。
「さぁ、こっちへ。」「愛ちゃん、みんなはまかせてなの。」
絵里とさゆみが院長先生たちと子供たちを安全な避難させた。
「数が30人ってところか。小春なら楽勝だけど。」
「やくざなんかに負けるリンリンではないですよ。」
いつの間にか小春もリンリンもいる。
子供たちは月島きらりがいると大騒ぎしている。
「なんで、みんないるとよ?」
「れいなの大切な場所なんやろ?だったらあーしらにとっても大切な場所やざ。」
するとやくざの親分が・・・
「てぇめら、ただじゃおかねぇぞ!」
やくざたちはハンマーや刀などを持ってかかってきた。
「れいなたちに手を出してただで済むと思うんじゃないとよ!」
439 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 22:13:36.86 0
翌日、喫茶リゾナントにて
やくざたちと乱闘騒ぎを起こした5人とそれを助けた絵里とさゆみは正座させられていた。
その前には仁王立ちする里沙と愛佳がいた。
「まったく、あんたたちは何でいつも力技で解決しようとするのさ!」
「やって、ガキさんだって。前あーしが騙された時に力技で・・・」
「私は正攻法でやったの。力技を使ったのは田中っち。」
「あんなん、正攻法じゃないとよ。」
「おだまり!」
次は愛佳がしゃべった。
「いいですか、こっちの言い分が正しくても乱闘騒ぎしたら認めてもらえないかもしれないんですよ!それにジュンジュン、獣化してブルドーザーを横転させんでもよかったんやないの?」
「だって、タナカが轢かれると思ったから。」
「あんなんわな、単なる脅し!」
「まったく、ふたりして証拠を集めたのに。あんたたちが先に片づけているから骨折り損だったわ。」
「「「「「えっ!」」」」」
「愛佳が連中のコンピュータにハッキングして犯罪の証拠を見つけて、警察に送りつけたんです。」
「それに私の精神干渉であんたたちが連中を叩きのめした後に、警察の前で寝させるように仕向けたわ。」
やくざたちと乱闘騒ぎを起こした5人とそれを助けた絵里とさゆみは正座させられていた。
その前には仁王立ちする里沙と愛佳がいた。
「まったく、あんたたちは何でいつも力技で解決しようとするのさ!」
「やって、ガキさんだって。前あーしが騙された時に力技で・・・」
「私は正攻法でやったの。力技を使ったのは田中っち。」
「あんなん、正攻法じゃないとよ。」
「おだまり!」
次は愛佳がしゃべった。
「いいですか、こっちの言い分が正しくても乱闘騒ぎしたら認めてもらえないかもしれないんですよ!それにジュンジュン、獣化してブルドーザーを横転させんでもよかったんやないの?」
「だって、タナカが轢かれると思ったから。」
「あんなんわな、単なる脅し!」
「まったく、ふたりして証拠を集めたのに。あんたたちが先に片づけているから骨折り損だったわ。」
「「「「「えっ!」」」」」
「愛佳が連中のコンピュータにハッキングして犯罪の証拠を見つけて、警察に送りつけたんです。」
「それに私の精神干渉であんたたちが連中を叩きのめした後に、警察の前で寝させるように仕向けたわ。」
440 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 22:15:27.14 0
そういうと愛たちはにやけて。
「なんや、結局ガキさんたちも力技使ったんや。」
「同罪ですよ、同罪。」
「さゆみは力技使ってないの。」
「みっついも隅に置けないね。」
「私を怒る資格あるのか!」
「結局、みんな一緒ですね。AHAHAHA。」
するとれいなは・・・
「みんな、ありがとう。本当はれいなだけで済ませるつもりだったちゃけど。」
「いいやざ、あーしたちは仲間やろ?」
「それと田中っち。今朝警察から電話あったけど、例の孤児院はちゃんと持ち主に返されたそうよ。」
「本当!れいなたちが暴れた甲斐があったっちゃ。」
「調子に乗らないの。今日は一日使って大説教大会を始めるから。」
「「「「「えー!」」」」」
手段は乱暴だったかもしれないが大切な場所を守れたれいなの心は幸せに満ち溢れていた。
「なんや、結局ガキさんたちも力技使ったんや。」
「同罪ですよ、同罪。」
「さゆみは力技使ってないの。」
「みっついも隅に置けないね。」
「私を怒る資格あるのか!」
「結局、みんな一緒ですね。AHAHAHA。」
するとれいなは・・・
「みんな、ありがとう。本当はれいなだけで済ませるつもりだったちゃけど。」
「いいやざ、あーしたちは仲間やろ?」
「それと田中っち。今朝警察から電話あったけど、例の孤児院はちゃんと持ち主に返されたそうよ。」
「本当!れいなたちが暴れた甲斐があったっちゃ。」
「調子に乗らないの。今日は一日使って大説教大会を始めるから。」
「「「「「えー!」」」」」
手段は乱暴だったかもしれないが大切な場所を守れたれいなの心は幸せに満ち溢れていた。
441 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 22:17:29.48 0
442 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/02(月) 22:30:09.97 0
何とも優しい話やね
最後の場面は仁王立ちしてるガキさんが目に浮かぶわ
最後の場面は仁王立ちしてるガキさんが目に浮かぶわ
443 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 00:11:37.92 0
なんか初期の頃くらいの作品投下率だね最近w
444 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 00:40:20.90 0
ところでハロコン見て思ったのが、Vanish!の最後に出てきた「り」ちゃんは多分愛理、もしかしたら梨沙子
だと思って読んでたけども、明梨って可能性もあるのか、ていうかそっちの方がしっくり来るのか
ていうかコンサートに集中しろと
だと思って読んでたけども、明梨って可能性もあるのか、ていうかそっちの方がしっくり来るのか
ていうかコンサートに集中しろと
446 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 03:35:19.06 0
>>441
イイハナシダナー
イイハナシダナー
447 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 08:07:40.68 0
>>445
川*’ー’)<NO NO "Resonantor" is right spelling.
川*’ー’)<NO NO "Resonantor" is right spelling.
448 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 08:37:10.84 0
>>447
多分ものすっごい発音で言ってくれてるんだろうね愛ちゃん
多分ものすっごい発音で言ってくれてるんだろうね愛ちゃん
449 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 10:13:24.96 0
今日こそマスターに告白しに行くんだ
450 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 11:07:41.98 0
1 名無し募集中。。。 [] 2010/08/03(火) 10:47:06.23 Q ID: Be:
質問 皆さんのラッキーナンバーを教えてください!
高橋 愛 914
新垣里沙 8
亀井絵里 3、4
3+4=7
3と4と7です。
道重さゆみ 4と11。
しあわせのし(4)と誕生月(7/13)を足した数の11。
田中れいな 11カナッ♪
誕生日も11月11日だし、時計見た時11時11分だったら幸せな気持ちになるから(゚▽゚*)
光井愛佳 321です!!
理由はミツイだから(^□^)
ジュンジュン 11
リンリン 3
3月生まれだから!
質問 皆さんのラッキーナンバーを教えてください!
高橋 愛 914
新垣里沙 8
亀井絵里 3、4
3+4=7
3と4と7です。
道重さゆみ 4と11。
しあわせのし(4)と誕生月(7/13)を足した数の11。
田中れいな 11カナッ♪
誕生日も11月11日だし、時計見た時11時11分だったら幸せな気持ちになるから(゚▽゚*)
光井愛佳 321です!!
理由はミツイだから(^□^)
ジュンジュン 11
リンリン 3
3月生まれだから!
451 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 12:00:30.39 0
452 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 15:10:15.75 0
社長!リゾスレ住人は大泣きですぞ!
453 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 15:12:02.78 0
桃鉄……?
454 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 17:49:37.92 0
幸せになってほしいな…
455 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 19:17:28.14 0
。゚(●゚´Д)ノ。゚ヽ( )ノ゚。ヽ(Д`゚●)ノ゚。。゚ヽ(●゚´Д`゚●)ノ゚。ウワァァァン!!
456 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 20:26:26.48 0
「あたしは、高橋愛。…あたしは、愛されて生まれた」
「あたしは、ずっと…“愛”を抱いて生きていく」
「…仲間たちと一緒に…」
「リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第33話489 『幽霊』」より
「あたしは、ずっと…“愛”を抱いて生きていく」
「…仲間たちと一緒に…」
「リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第33話489 『幽霊』」より
457 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 21:27:25.47 0
おいおいおっさんナンター泣きすぎ!
・゜゜・.(/□\*).・゜゜・
・゜゜・.(/□\*).・゜゜・
458 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 21:44:28.58 0
改めて思うけどこのスレ名作ぞろいだよね
459 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/03(火) 23:27:47.06 0
>>456
久々にこういうの読み返すと面白いね
久々にこういうの読み返すと面白いね
460 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/04(水) 00:32:35.75 0
リーダーの答えは直球だなぁ…
461 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/04(水) 01:26:00.38 0
なんだかえらく愛ちゃん愛ちゃんの流れだねw
462 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/04(水) 05:47:40.59 0
まあそんなときもある
463 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/04(水) 08:29:48.05 0
名言集がまた見たいね
464 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/04(水) 12:01:14.45 0
(・e・)<どちらかというとオッパイちゃんなのだ
川=´┴`)<新垣さんそれは名言集には入らへんと思いますよ・・・
川=´┴`)<新垣さんそれは名言集には入らへんと思いますよ・・・
465 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/04(水) 12:41:51.63 0
ガキさん引っ張るねー
466 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/04(水) 15:58:50.69 0
待ってて、さゆみ。
もうすぐそこに行くから―――あなたを消し去るために。 (by さえみ)
これ、地味に名言だと思う
もうすぐそこに行くから―――あなたを消し去るために。 (by さえみ)
これ、地味に名言だと思う
468 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:25:12.84 0
>>466
かっこいいね
かっこいいね
469 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:21:37.75 0
>>467
愛ちゃんやめてくれ byれいな
愛ちゃんやめてくれ byれいな
470 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/04(水) 21:04:31.85 0
471 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/04(水) 22:16:45.28 P
ガキさん運命に打ち勝ちつつあるな!
472 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/04(水) 22:19:35.15 0
なんだまた新垣のマインドコントロールか
473 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/04(水) 23:07:59.28 0
名言ありすぎるだろー
474 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/05(木) 01:02:54.41 0
おやすみリゾナンター達
475 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/05(木) 03:20:31.25 0
ノノ*^ー^) ノ<諸君!おはようございます!
476 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/05(木) 07:13:31.62 O
おはようリゾナンター達
477 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/05(木) 10:12:13.63 0
ワッセ☆エッホ★ヤッサー
478 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/05(木) 11:04:42.68 0
从*` ロ´)<胸の貧しい人間は考えることも貧しいっちゃね
「リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第40話310 『パニックデパート』」より
「リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第40話310 『パニックデパート』」より
479 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/05(木) 12:49:22.82 0
迷言だな
480 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/05(木) 14:15:22.77 0
上手いこと言わはりますなあ
481 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/05(木) 16:39:23.47 0
真野ちゃんとか出てんだ
482 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/05(木) 19:16:57.57 0
ただいまリゾ
あづくて死にそうだったけど何とか帰宅
あづくて死にそうだったけど何とか帰宅
483 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/05(木) 20:07:33.85 0
なかなか話が進まなくなって来た(汗
復帰するのはもう少し先になるかも…。
復帰するのはもう少し先になるかも…。
484 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/05(木) 20:22:40.48 0
待ってますよ
486 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/05(木) 22:45:52.21 P
続き書いてますんでもう少し憶えていて下さい
インセプションには遠く及びませんが…あの発想のスケールとんでもねえよ
かなしみ戦隊トリビュートは書き上がったので頃合いを見て投下したいと思ってます
インセプションには遠く及びませんが…あの発想のスケールとんでもねえよ
かなしみ戦隊トリビュートは書き上がったので頃合いを見て投下したいと思ってます
487 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/05(木) 23:03:38.55 0
>>485じゃないけどめっちゃ待ってますよ!!
トリビュートも待ってます!!
トリビュートも待ってます!!
488 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 00:03:37.10 0
えりりんが日テレのドラマに今出てるね
489 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 00:05:11.56 0
いくら喫茶リゾナントが暇だからってこんなとこでバイトするとは
http://www.uploda.tv/v/uptv0079429.jpg
http://www.uploda.tv/v/uptv0079429.jpg
490 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 00:20:41.73 0
491 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 00:21:00.64 0
私は小川麻琴。
今は山梨の研究所で保田さんの助手をしている。
私はこの一癖ある人と一緒に生活している。もちろん、その生活は普通ではないしとても苦労する。
「小川!」
「はい、はい。何でしょう保田さん。」
「今から言うものをすぐに買ってきて。」
「またですか。」
保田さんはいきなり私を呼ぶことが多い。元々Mの技術者で思いついたらすぐに行動する主義の人である。M時代から周りの人間をこき使っている。
「やっと着いた。」
私は1時間もかけて、樹海を抜けて町にいく。そこで機械の部品やら生活にいる物を買っていくのだ。保田さんは研究に没頭するので絶対に買出しにはいかない。
その割には買ったものを見た保田さんは・・・
「何で、こんなものを買ってくるのよ。もっとましなものを買いなさい!」
文句があるんならたまには買出しに出向いてほしいものだ
今は山梨の研究所で保田さんの助手をしている。
私はこの一癖ある人と一緒に生活している。もちろん、その生活は普通ではないしとても苦労する。
「小川!」
「はい、はい。何でしょう保田さん。」
「今から言うものをすぐに買ってきて。」
「またですか。」
保田さんはいきなり私を呼ぶことが多い。元々Mの技術者で思いついたらすぐに行動する主義の人である。M時代から周りの人間をこき使っている。
「やっと着いた。」
私は1時間もかけて、樹海を抜けて町にいく。そこで機械の部品やら生活にいる物を買っていくのだ。保田さんは研究に没頭するので絶対に買出しにはいかない。
その割には買ったものを見た保田さんは・・・
「何で、こんなものを買ってくるのよ。もっとましなものを買いなさい!」
文句があるんならたまには買出しに出向いてほしいものだ
492 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 00:22:11.77 0
ふと私はコーヒーのパックに目がいった。
そういえば最近、愛ちゃんのコーヒー飲んでないなぁ。久しぶりに喫茶リゾナントに行きたいなぁ。こないだリゾナンカーでみんなを助けに行った時にリゾナントには行ったけど、あのドタバタでそれどころじゃなかったからなぁ。
プルルルル
私の携帯は鳴った。まさか・・・
「はい、もしもし。」
「小川!あんたいつまでかかってるのよ!早く戻ってきなさい!」
「わ、わかりました!」
やはり保田さんだ。それにしてもMの諜報部員だった私が今じゃあひとりの研究者にこき使われてるとは。
そういえば最近、愛ちゃんのコーヒー飲んでないなぁ。久しぶりに喫茶リゾナントに行きたいなぁ。こないだリゾナンカーでみんなを助けに行った時にリゾナントには行ったけど、あのドタバタでそれどころじゃなかったからなぁ。
プルルルル
私の携帯は鳴った。まさか・・・
「はい、もしもし。」
「小川!あんたいつまでかかってるのよ!早く戻ってきなさい!」
「わ、わかりました!」
やはり保田さんだ。それにしてもMの諜報部員だった私が今じゃあひとりの研究者にこき使われてるとは。
493 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 00:22:53.91 0
えっ、なんでそうなったか?聞いてよ、あの日のことは忘れもしない。
私はM日本支部で報告書を提出し終えたところだった。すると廊下で段ボール箱を持った保田さんがいた。この日で保田さんはMを辞めて、自由に研究をするつもりだったのだ。
「あら、小川。ちょうどよかったわ、荷物が多いから手伝って。」
「はい、わかりました。」
私は気前よく保田さんを手伝った。だが、知らなかった。それが保田さんの謀略であることを・・・
私は保田さんの車にすべての荷物を詰め込んだ。
「御苦労さん、お礼にいいものをあげるよ。」
「えっ、いいものって何ですか?」
でも、私が振り向いた時に見た姿はスプレーを持った保田さんだった。
プシュー。
あれは催眠スプレーだ。私はそのまま眠ってしまった。
「お手伝いがいるのよ。小川、恨まないでね。」
そして小川さんは私を連れていってしまった。
数時間後、私が目を覚ました時にはすでに山梨に作られた研究所にいた。
「これはどういうことですか!」
「あんたを私の助手にしたの。ボスには許可得てるから。」
「そんな・・・」
ほぼ拉致同然で私は保田さんの助手になったのだ。
私はM日本支部で報告書を提出し終えたところだった。すると廊下で段ボール箱を持った保田さんがいた。この日で保田さんはMを辞めて、自由に研究をするつもりだったのだ。
「あら、小川。ちょうどよかったわ、荷物が多いから手伝って。」
「はい、わかりました。」
私は気前よく保田さんを手伝った。だが、知らなかった。それが保田さんの謀略であることを・・・
私は保田さんの車にすべての荷物を詰め込んだ。
「御苦労さん、お礼にいいものをあげるよ。」
「えっ、いいものって何ですか?」
でも、私が振り向いた時に見た姿はスプレーを持った保田さんだった。
プシュー。
あれは催眠スプレーだ。私はそのまま眠ってしまった。
「お手伝いがいるのよ。小川、恨まないでね。」
そして小川さんは私を連れていってしまった。
数時間後、私が目を覚ました時にはすでに山梨に作られた研究所にいた。
「これはどういうことですか!」
「あんたを私の助手にしたの。ボスには許可得てるから。」
「そんな・・・」
ほぼ拉致同然で私は保田さんの助手になったのだ。
494 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 00:23:53.18 0
実を言うとまだ昼間の保田さんはマシだ。夜になると・・・・
「まったくみんな任務、任務って付き合い悪いのよ。」
そう、保田さんは最近酒を飲むと愚痴を言うことが多い。替え歌でMメンバーへの愚痴を連発している。
「さぁ、飲め!あんたは一生私の助手なんだから。」
(勘弁してほしいよ。一日でもいいから、逃げだしたいよ。そうだ!)
深夜、私は簡単に荷造りをして空間転移装置の前に立った。
(保田さん、すいませんけどほんの数日間、喫茶リゾナントにお世話になりますので。)
私は起動スイッチに手を伸ばした。これで私の楽しい生活がやってくる。
「何やってるの?」
ビクッ!後ろを振り向くと保田さんが立っていた。
「いえ、これは・・・」
「あんた、そんなに私から逃げたいの?」
「いえ、そんなことは・・・」
「じゃあ、それは何?」
保田さんは私の荷物を指さした。
「罰として昼にできた発明の実験台になりなさい。」
罰にするということは碌でもないものだ。
「さぁ、いくわよ。」
保田さんは私の襟首を掴んで引っ張った。
「嫌だー!」
愛ちゃん、ガキさん、一度でいいから私を外に連れ出して・・・お願い。
「まったくみんな任務、任務って付き合い悪いのよ。」
そう、保田さんは最近酒を飲むと愚痴を言うことが多い。替え歌でMメンバーへの愚痴を連発している。
「さぁ、飲め!あんたは一生私の助手なんだから。」
(勘弁してほしいよ。一日でもいいから、逃げだしたいよ。そうだ!)
深夜、私は簡単に荷造りをして空間転移装置の前に立った。
(保田さん、すいませんけどほんの数日間、喫茶リゾナントにお世話になりますので。)
私は起動スイッチに手を伸ばした。これで私の楽しい生活がやってくる。
「何やってるの?」
ビクッ!後ろを振り向くと保田さんが立っていた。
「いえ、これは・・・」
「あんた、そんなに私から逃げたいの?」
「いえ、そんなことは・・・」
「じゃあ、それは何?」
保田さんは私の荷物を指さした。
「罰として昼にできた発明の実験台になりなさい。」
罰にするということは碌でもないものだ。
「さぁ、いくわよ。」
保田さんは私の襟首を掴んで引っ張った。
「嫌だー!」
愛ちゃん、ガキさん、一度でいいから私を外に連れ出して・・・お願い。
495 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 00:25:26.13 0
496 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 03:33:21.27 0
ヤススが出てくる話でシリアスな内容の回ってあるのかなw
497 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 06:15:17.19 0
498 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 07:58:52.36 0
>>495
保田小川のというのは名コンビなのかも知れんねw
>>496
そんなあなたに[Niigaki](02)582 『LIAR GAME』
http://resonant.pockydiary.net/index.cgi?no=51
保田小川のというのは名コンビなのかも知れんねw
>>496
そんなあなたに[Niigaki](02)582 『LIAR GAME』
http://resonant.pockydiary.net/index.cgi?no=51
499 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 08:25:41.90 0
>>495
いい具合に力が抜けてていいですねw
>>496
むしろコミカルな話の方が少ない気がします(大抵出オチですしw)
登場作品(単発)をざっと挙げてみました
【シリアス】
『LIAR GAME』
『孤独の死闘』
『Wingspan 第一章 箱庭の鳥は翼をもがれ』
『Wingspan 第二章』
『永遠殺しの傍観者-The anti-eternal onlooker-』
『その女、K』
『青い争い』
『堕ちた天使』
『指導者の資質』
『ヴァリアントハンター』
『海千山千』
『一弾で倒せ』
『motor focus』
『幕間―THE REASON FOR...』
『退屈を嫌う空間支配者-The Spatial master-』
『時の砂』
【コミカル】
かなしみ戦隊 「女子かしまし物語」
かなしみ戦隊SS 「いいことある記念の瞬間」
かなしみ戦隊M 「女子かしまし物語3」
『ダークネスカフェにようこそ』
『いいことある記念の瞬間:ペッタン・コーパル編』
いい具合に力が抜けてていいですねw
>>496
むしろコミカルな話の方が少ない気がします(大抵出オチですしw)
登場作品(単発)をざっと挙げてみました
【シリアス】
『LIAR GAME』
『孤独の死闘』
『Wingspan 第一章 箱庭の鳥は翼をもがれ』
『Wingspan 第二章』
『永遠殺しの傍観者-The anti-eternal onlooker-』
『その女、K』
『青い争い』
『堕ちた天使』
『指導者の資質』
『ヴァリアントハンター』
『海千山千』
『一弾で倒せ』
『motor focus』
『幕間―THE REASON FOR...』
『退屈を嫌う空間支配者-The Spatial master-』
『時の砂』
【コミカル】
かなしみ戦隊 「女子かしまし物語」
かなしみ戦隊SS 「いいことある記念の瞬間」
かなしみ戦隊M 「女子かしまし物語3」
『ダークネスカフェにようこそ』
『いいことある記念の瞬間:ペッタン・コーパル編』
500 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 11:17:04.55 0
501 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 12:45:34.72 0
ひるりぞ
502 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 15:07:13.61 0
会話をしなきゃダメだ
それじゃ規制対象になるかもってヤススが言ってたぞ
それじゃ規制対象になるかもってヤススが言ってたぞ
503 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 17:17:24.14 0
またヤススかよ
あいつ嘘ばっかり、ガキさん爆乳とかも言ってたしー
あいつ嘘ばっかり、ガキさん爆乳とかも言ってたしー
504 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 18:53:58.55 P
かなしみ戦隊トリビュート『なんちゃって恋愛』を投下いたします
出来るだけ広い心でお読みいただければ幸いでございます
どうかお気を付けて…
出来るだけ広い心でお読みいただければ幸いでございます
どうかお気を付けて…
505 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 18:55:04.83 P
新垣里沙は浮かれていた。
軽く踏み出した一歩が無意識のうちにスキップになってしまうような、そんな浮かれ方であった。
今朝からずっとこの調子である。
「ねえねえ…ちょっと聞いてー!(幸福のど真ん中は正にここ)なのだ」
里沙の気持ちを代弁するとこうなるだろうか。里沙が浮かれるのには勿論理由がある。
彼女は今、安倍なつみに誘われて二人で買い物――いや、楽しい楽しいお買い物タ~イムと表現すべきだろう、その最中なのだ。
里沙にとって、あこがれの安倍さんと二人っきりでのショッピングは至福と同義である。
傍から見れば、たかが買い物くらいで浮かれ過ぎていると思われるかもしれない。
が、里沙の心境を推察するには、思春期真っ盛りの男子中学生が初恋の人とのデートにかける思いとの比較を用いるべきである。
殆ど動物的といってもいいあの男子中学生のリビドー。それに等しい熱量が里沙の胸の内で溢れかえっているのだ。
しかも、憧れの年月とその密度においては男子中学生を遥かに凌駕する。
里沙の頬が緩みっぱなしになるのを誰が責められよう。
そしてエレベーターである。
今、二人はエレベーターに乗っているのである。
言うまでもなくエレベーターは密室である。
つまり、里沙はなつみと密室で二人っきりなのである。
隣に視線を移すと、なつみの柔らかな、春風に揺れる一輪の花を思わせる微笑がもうほんのすぐそばにある。
そして今、その天使の微笑みを里沙は一人占めしているのだ。
―ああ神様!どうかこの瞬間が少しでも長く続きますように!
里沙が天に祈りを捧げたその時、ガタン、と床が揺れ、そしてほぼ同時にエレベーターが止まった。
「えええ!?マジィ!?」
里沙の半分裏返った声がかご内に響いた。叫んでしまうのも無理はないタイミングであった。
新垣里沙は浮かれていた。
軽く踏み出した一歩が無意識のうちにスキップになってしまうような、そんな浮かれ方であった。
今朝からずっとこの調子である。
「ねえねえ…ちょっと聞いてー!(幸福のど真ん中は正にここ)なのだ」
里沙の気持ちを代弁するとこうなるだろうか。里沙が浮かれるのには勿論理由がある。
彼女は今、安倍なつみに誘われて二人で買い物――いや、楽しい楽しいお買い物タ~イムと表現すべきだろう、その最中なのだ。
里沙にとって、あこがれの安倍さんと二人っきりでのショッピングは至福と同義である。
傍から見れば、たかが買い物くらいで浮かれ過ぎていると思われるかもしれない。
が、里沙の心境を推察するには、思春期真っ盛りの男子中学生が初恋の人とのデートにかける思いとの比較を用いるべきである。
殆ど動物的といってもいいあの男子中学生のリビドー。それに等しい熱量が里沙の胸の内で溢れかえっているのだ。
しかも、憧れの年月とその密度においては男子中学生を遥かに凌駕する。
里沙の頬が緩みっぱなしになるのを誰が責められよう。
そしてエレベーターである。
今、二人はエレベーターに乗っているのである。
言うまでもなくエレベーターは密室である。
つまり、里沙はなつみと密室で二人っきりなのである。
隣に視線を移すと、なつみの柔らかな、春風に揺れる一輪の花を思わせる微笑がもうほんのすぐそばにある。
そして今、その天使の微笑みを里沙は一人占めしているのだ。
―ああ神様!どうかこの瞬間が少しでも長く続きますように!
里沙が天に祈りを捧げたその時、ガタン、と床が揺れ、そしてほぼ同時にエレベーターが止まった。
「えええ!?マジィ!?」
里沙の半分裏返った声がかご内に響いた。叫んでしまうのも無理はないタイミングであった。
506 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 18:56:11.48 P
「まさかそんな筈はないそんな筈はないでもそんな筈あったらスゴイ事だよこれは神様来てるよ」
「どうしたのガキさん、びっくりしちゃった?」
口の中でブツブツ呟いてる里沙を心配そうに見つめながら、なつみが声をかける。
エレベーターが止まった事よりも、里沙の大声に驚いている様子だった。
「あ、いえ…何でもないです」
「故障かなあ」
「故障…ですかねえ……」
半笑いを噛み殺しながら、里沙はインターフォンを押し、係員との連絡を試みた。
折角なつみと二人きりではあるが、デキる後輩アピール絶好の機会をふいにするような里沙ではない。
ほどなくして係員の声がスピーカーから返って来たが、その声が妙に慌てふためいている。何かあったのだろうか。
「あの、エレベーター止まっちゃたんですけど」
「お客様落ち着いて下さい!」
「いや落ち着いてますけど」
「大丈夫です!リゾナンターがきっと何とかしてくれます!」
「はあ?」
「ダークネスなんか目じゃないですって!」
「ちょっと落ち着いて下さい」
「落ち着いておりますよお客様!」
「リゾナンターは私なんですけど」
「はあ?」
「ダークネスがいるんなら早く出して下さい」
「お客様落ち着いて!危険ですよ!」
「だから落ち着いてるってばもう!」
「逆にエレベーターの中でじっとしていた方が安全で…あ!リゾナンターだ!」
「だーかーらリゾナンターは私だってさっきから…」
「うわー実物はやっぱかわいいな!不肖このワタクシ間賀時夫37歳!責任を持ってリゾナンター達の勇姿を見届けてまいります!」
最後に「愛ちゃーん!」という叫び声を残し、係員は通話口から出ていってしまった。
「どうしたのガキさん、びっくりしちゃった?」
口の中でブツブツ呟いてる里沙を心配そうに見つめながら、なつみが声をかける。
エレベーターが止まった事よりも、里沙の大声に驚いている様子だった。
「あ、いえ…何でもないです」
「故障かなあ」
「故障…ですかねえ……」
半笑いを噛み殺しながら、里沙はインターフォンを押し、係員との連絡を試みた。
折角なつみと二人きりではあるが、デキる後輩アピール絶好の機会をふいにするような里沙ではない。
ほどなくして係員の声がスピーカーから返って来たが、その声が妙に慌てふためいている。何かあったのだろうか。
「あの、エレベーター止まっちゃたんですけど」
「お客様落ち着いて下さい!」
「いや落ち着いてますけど」
「大丈夫です!リゾナンターがきっと何とかしてくれます!」
「はあ?」
「ダークネスなんか目じゃないですって!」
「ちょっと落ち着いて下さい」
「落ち着いておりますよお客様!」
「リゾナンターは私なんですけど」
「はあ?」
「ダークネスがいるんなら早く出して下さい」
「お客様落ち着いて!危険ですよ!」
「だから落ち着いてるってばもう!」
「逆にエレベーターの中でじっとしていた方が安全で…あ!リゾナンターだ!」
「だーかーらリゾナンターは私だってさっきから…」
「うわー実物はやっぱかわいいな!不肖このワタクシ間賀時夫37歳!責任を持ってリゾナンター達の勇姿を見届けてまいります!」
最後に「愛ちゃーん!」という叫び声を残し、係員は通話口から出ていってしまった。
507 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 18:57:55.29 P
「何だよこの馬鹿係員!」
これじゃデキる後輩アピールどころかただの短気な人である。
ところが、なつみにはその係員にキレてるだけの里沙が、正義の怒りに燃える一人の戦士の姿に映った。
「ガキさん頼もしいねえ。うんうん」
「ええ?そうですかー?照れちゃいますよう」
憧れの安倍さんに褒められて、里沙はすっかり怒りを忘れヘラヘラと笑い顔を浮かべた。
とりあえず得られた情報で、今の状況をまとめてみると次のようになる。
・ショッピングモールがダークネスの襲撃に遭っている。
・その影響でエレベーターが止まった。
・現在リゾナンター(里沙を除く)が応戦中。
「安倍さんどうしましょう?しばらくここから出られないみたいなんですけど」
「じゃあ待ってよっか」
里沙はなつみのこの言葉を聞いた瞬間、突き抜ける感動とともに軽いめまいを覚えた。
これは、現状をありのままに受け止め、そして最善の答えを瞬時に導きだす透徹した精神の発露だ。
この精神は、禅宗で言うところの悟りに通じる。
『ガキさんは菩薩』という言葉があるが、ならば安倍なつみは最早悟りを開いた仏陀の境地。即ち如来なのではないだろうか。
と、里沙は思った。思うのは自由だ。
―凄いわ…!安倍さんは天使を飛び越えて遂に如来にまで達したのね…!洋の東西を問わないなんて流石だわ!
里沙は改めて、このエレベーターに閉じ込められた幸運を噛みしめた。
これじゃデキる後輩アピールどころかただの短気な人である。
ところが、なつみにはその係員にキレてるだけの里沙が、正義の怒りに燃える一人の戦士の姿に映った。
「ガキさん頼もしいねえ。うんうん」
「ええ?そうですかー?照れちゃいますよう」
憧れの安倍さんに褒められて、里沙はすっかり怒りを忘れヘラヘラと笑い顔を浮かべた。
とりあえず得られた情報で、今の状況をまとめてみると次のようになる。
・ショッピングモールがダークネスの襲撃に遭っている。
・その影響でエレベーターが止まった。
・現在リゾナンター(里沙を除く)が応戦中。
「安倍さんどうしましょう?しばらくここから出られないみたいなんですけど」
「じゃあ待ってよっか」
里沙はなつみのこの言葉を聞いた瞬間、突き抜ける感動とともに軽いめまいを覚えた。
これは、現状をありのままに受け止め、そして最善の答えを瞬時に導きだす透徹した精神の発露だ。
この精神は、禅宗で言うところの悟りに通じる。
『ガキさんは菩薩』という言葉があるが、ならば安倍なつみは最早悟りを開いた仏陀の境地。即ち如来なのではないだろうか。
と、里沙は思った。思うのは自由だ。
―凄いわ…!安倍さんは天使を飛び越えて遂に如来にまで達したのね…!洋の東西を問わないなんて流石だわ!
里沙は改めて、このエレベーターに閉じ込められた幸運を噛みしめた。
508 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 18:59:30.95 P
さて、ここまでは話の前ふりである。
この物語では、憧れの人と共に密室に閉じ込められた新垣里沙を通じて、人間の運命について考えてみたいと思っている。
この時の里沙ほど、人間の運命の不思議さというものについて思いを巡らせるのに最適な素材は無いであろうからだ。
同時にこの物語では、高橋愛が涙目になった理由もまた、語られていく事になるだろう。
さて、ここまでは話の前ふりである。
この物語では、憧れの人と共に密室に閉じ込められた新垣里沙を通じて、人間の運命について考えてみたいと思っている。
この時の里沙ほど、人間の運命の不思議さというものについて思いを巡らせるのに最適な素材は無いであろうからだ。
同時にこの物語では、高橋愛が涙目になった理由もまた、語られていく事になるだろう。
509 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 19:01:35.54 P
510 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 21:00:11.28 0
>>509
Rの人のコメディ作品は独特でいいわーw
ガキさんのキャラが素敵すぎ
続きめっちゃ楽しみ
ガキさんと安倍さんとのやり取りがどんな風に
そしてリーダーの涙がどのように語られるのか……めっちゃ楽しみ!w
Rの人のコメディ作品は独特でいいわーw
ガキさんのキャラが素敵すぎ
続きめっちゃ楽しみ
ガキさんと安倍さんとのやり取りがどんな風に
そしてリーダーの涙がどのように語られるのか……めっちゃ楽しみ!w
511 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 21:14:37.98 P
ここで、時計の針を30分ほど進める必要がある。
里沙の様子はどうか?その心の声を聞いてみよう。
―どうしてこうなった…!どうしてこうなった!
里沙は崖っぷちに立たされていた。
ほんの少しでも気を緩めると、取り返しのつかない事態へ転落してしまう。
里沙は全身全霊で己の中から湧き起こる絶望と戦いを繰り広げていた。
崖っぷち?取り返しのつかない?絶望?
憧れの人と少しでもずっと一緒にいたいと望み、結果的にその望みが叶った里沙にとってあまりに似つかわしくない言葉ではないだろうか?
どう考えても不自然である。しかし、今現在里沙を苦しめているのは、何とも皮肉な事にその“自然”なのであった。
順を追って説明しよう。
エレベーターに乗る少し前に、里沙となつみは昼食をとっていた。
洒落た言い方をすればランチであるが、無論、里沙にとってはただのランチではない。
安倍なつみという、己の青春を捧げて憧れ抜いた人物と一緒なのである。
食事という名の青春。言うなれば、青春!LOVEランチなのであった。
そしてなつみは、浮かれまくっている里沙に「これも美味しいから食べなよ」と言ってどんどん料理をすすめた(安倍さんなりの親切である)。
里沙は食った。体育大学のラグビー部員に匹敵する食欲で、どでかいハンバーグやらなんやらを気合い入れてモリモリ食った。
そして、締めにデザートのシャーベットまでペロリと平らげたのだった。
つまり里沙は、食いすぎたのである。
付け加えて里沙は、前日、緊張と興奮のあまり水しか口にしていなかった。
丸一日固形物を摂らなかったその事実は図らずも『プチ断食』の様相を呈していた。
一説によると断食は、花粉症、肉体疲労、便秘、美肌、ダイエット等に効果があるとされている。(※)
適度な断食は体の調子を整えるのに適しているのだろう。事実、里沙のコンディションは良かったのだ。
特に胃腸の調子は活発であった。
(※)「断食」の効用については久住小春さんのブログ『こはるんランド~入場無料~』に詳しい。参照されたし。
ここで、時計の針を30分ほど進める必要がある。
里沙の様子はどうか?その心の声を聞いてみよう。
―どうしてこうなった…!どうしてこうなった!
里沙は崖っぷちに立たされていた。
ほんの少しでも気を緩めると、取り返しのつかない事態へ転落してしまう。
里沙は全身全霊で己の中から湧き起こる絶望と戦いを繰り広げていた。
崖っぷち?取り返しのつかない?絶望?
憧れの人と少しでもずっと一緒にいたいと望み、結果的にその望みが叶った里沙にとってあまりに似つかわしくない言葉ではないだろうか?
どう考えても不自然である。しかし、今現在里沙を苦しめているのは、何とも皮肉な事にその“自然”なのであった。
順を追って説明しよう。
エレベーターに乗る少し前に、里沙となつみは昼食をとっていた。
洒落た言い方をすればランチであるが、無論、里沙にとってはただのランチではない。
安倍なつみという、己の青春を捧げて憧れ抜いた人物と一緒なのである。
食事という名の青春。言うなれば、青春!LOVEランチなのであった。
そしてなつみは、浮かれまくっている里沙に「これも美味しいから食べなよ」と言ってどんどん料理をすすめた(安倍さんなりの親切である)。
里沙は食った。体育大学のラグビー部員に匹敵する食欲で、どでかいハンバーグやらなんやらを気合い入れてモリモリ食った。
そして、締めにデザートのシャーベットまでペロリと平らげたのだった。
つまり里沙は、食いすぎたのである。
付け加えて里沙は、前日、緊張と興奮のあまり水しか口にしていなかった。
丸一日固形物を摂らなかったその事実は図らずも『プチ断食』の様相を呈していた。
一説によると断食は、花粉症、肉体疲労、便秘、美肌、ダイエット等に効果があるとされている。(※)
適度な断食は体の調子を整えるのに適しているのだろう。事実、里沙のコンディションは良かったのだ。
特に胃腸の調子は活発であった。
(※)「断食」の効用については久住小春さんのブログ『こはるんランド~入場無料~』に詳しい。参照されたし。
512 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 21:15:49.49 P
そして、人間には、他人によく思われたいという本能的な欲求がある。
それが憧れの人ならば尚更で、里沙は安倍さんの前では100点満点の自分でありたいと思っていた。
そのためには相当の緊張を強いられるのだが、里沙は浮かれ過ぎて密室に閉じ込められるまでその事に気付かなかった。
エレベーターの狭いかごの中では、常に緊張感を求められるという事を。
里沙がなつみを見つめているという事は、なつみもまた、里沙を見つめているのだから。
時として緊張は、腹にくる。
説明を続ける。その上何故か妙に、エレベーターの中が寒いのである。
空調のせいではなさそうだ。どこからか冷気が入ってきている。
凍えるほど、という訳ではないが、この冷えは着実に里沙の体の芯に届いていた。
殊更言う事ではないが、冷えると近くなるのだ。
食いすぎ。無駄に活発な胃腸。腹にくる緊張。そして、冷え。
つまり里沙は今、ある特定の生理現象に襲われているのだ。
上記の要因がこれだけ揃えば全く自然な事であるが、自然に身を任せてしまっては人間の尊厳が失われる。
里沙は、この人類が地上に誕生するはるか以前より生物に備わっていた自然現象と真っ向から戦わなくてはならない破目に陥った。
事態は二人っきりの密室で風雲急を告げている。里沙のおなかも風雲急を告げている。
これからこの物語では、新垣里沙という一個の人間が、迫りくる自然の猛威にいかにして立ち向かい、どのように振舞ったかを語っていく事になる。
その際、迫りくる『自然の猛威そのもの』の事をここでは便宜上『獣』と表記する事を許されたい。
この先『獣』という単語が出てきた時は「ああ、あれの事を言ってるんだな」と思っていただければ幸いである。
遠雷のように、獣の咆哮が聞こえてくる。
里沙は壁に寄りかかり、閉ざされた扉に視線を注ぎこんでいる。
なつみに話しかけられても、気の利いた返事はとても思いつかず、当たり障りのない言葉しか出て来なかった。
―それでいい…!今は当たり障りのない言葉で十分…!
それが憧れの人ならば尚更で、里沙は安倍さんの前では100点満点の自分でありたいと思っていた。
そのためには相当の緊張を強いられるのだが、里沙は浮かれ過ぎて密室に閉じ込められるまでその事に気付かなかった。
エレベーターの狭いかごの中では、常に緊張感を求められるという事を。
里沙がなつみを見つめているという事は、なつみもまた、里沙を見つめているのだから。
時として緊張は、腹にくる。
説明を続ける。その上何故か妙に、エレベーターの中が寒いのである。
空調のせいではなさそうだ。どこからか冷気が入ってきている。
凍えるほど、という訳ではないが、この冷えは着実に里沙の体の芯に届いていた。
殊更言う事ではないが、冷えると近くなるのだ。
食いすぎ。無駄に活発な胃腸。腹にくる緊張。そして、冷え。
つまり里沙は今、ある特定の生理現象に襲われているのだ。
上記の要因がこれだけ揃えば全く自然な事であるが、自然に身を任せてしまっては人間の尊厳が失われる。
里沙は、この人類が地上に誕生するはるか以前より生物に備わっていた自然現象と真っ向から戦わなくてはならない破目に陥った。
事態は二人っきりの密室で風雲急を告げている。里沙のおなかも風雲急を告げている。
これからこの物語では、新垣里沙という一個の人間が、迫りくる自然の猛威にいかにして立ち向かい、どのように振舞ったかを語っていく事になる。
その際、迫りくる『自然の猛威そのもの』の事をここでは便宜上『獣』と表記する事を許されたい。
この先『獣』という単語が出てきた時は「ああ、あれの事を言ってるんだな」と思っていただければ幸いである。
遠雷のように、獣の咆哮が聞こえてくる。
里沙は壁に寄りかかり、閉ざされた扉に視線を注ぎこんでいる。
なつみに話しかけられても、気の利いた返事はとても思いつかず、当たり障りのない言葉しか出て来なかった。
―それでいい…!今は当たり障りのない言葉で十分…!
513 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 21:17:01.50 P
大切な事は、獣の存在をなつみに気付かれない事。それが最優先である。
もし、逃げ場のない密室で獣が解き放たれたらどうなるか。想像ですらおぞましい。
なつみに獣の存在を気付かれれば、なつみはきっと想像する。そして、恐怖する。
ドアが開くまで獣を抑えきれたとしても、その恐怖はなつみの心にこびりついて離れないだろう。
そしてなつみの中でイメージが固まるのだ。
『ガキさん=獣』
それだけは絶対に、絶対に困る。
憧れの人に『獣』なんてイメージを持たれてしまったら、この先何を信じて生きればいいのだ。
是が非でも獣の存在は隠し通さねばならない。
―出来るはず…!私なら出来る!
里沙の瞳は、輝きを失ってはいない。
新垣里沙。
かつて闇の組織のスパイとして
闇と光の狭間でたった一人、孤独なたたかいを続けてきた。
誰にも知られてはならない秘密を抱えて、いつだって心は孤独にむせび泣いていた。
それでも、必死に生きて、生き抜いて、立ち向かう。
新垣里沙。彼女の真の強さは肉体や精神にはない、魂だ。
魂にこそ、この少女(21)の凄味がある。
決して揺るがないものが、そこにある。
里沙は獣に戦いを挑む。決して負けられない戦い、守るための戦いがそこにあった。
守れ。己を、なつみを、人間の矜持を。
戦士、新垣里沙よ!
里沙の瞳に炎が宿った。
その凛々しさたるや、古代ローマのミネルヴァ女神にすら匹敵するであろう。
なつみは里沙の表情から溢れる魂の輝きに思わず目をみはった。
もし、逃げ場のない密室で獣が解き放たれたらどうなるか。想像ですらおぞましい。
なつみに獣の存在を気付かれれば、なつみはきっと想像する。そして、恐怖する。
ドアが開くまで獣を抑えきれたとしても、その恐怖はなつみの心にこびりついて離れないだろう。
そしてなつみの中でイメージが固まるのだ。
『ガキさん=獣』
それだけは絶対に、絶対に困る。
憧れの人に『獣』なんてイメージを持たれてしまったら、この先何を信じて生きればいいのだ。
是が非でも獣の存在は隠し通さねばならない。
―出来るはず…!私なら出来る!
里沙の瞳は、輝きを失ってはいない。
新垣里沙。
かつて闇の組織のスパイとして
闇と光の狭間でたった一人、孤独なたたかいを続けてきた。
誰にも知られてはならない秘密を抱えて、いつだって心は孤独にむせび泣いていた。
それでも、必死に生きて、生き抜いて、立ち向かう。
新垣里沙。彼女の真の強さは肉体や精神にはない、魂だ。
魂にこそ、この少女(21)の凄味がある。
決して揺るがないものが、そこにある。
里沙は獣に戦いを挑む。決して負けられない戦い、守るための戦いがそこにあった。
守れ。己を、なつみを、人間の矜持を。
戦士、新垣里沙よ!
里沙の瞳に炎が宿った。
その凛々しさたるや、古代ローマのミネルヴァ女神にすら匹敵するであろう。
なつみは里沙の表情から溢れる魂の輝きに思わず目をみはった。
514 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 21:18:10.61 P
―ガキさんが…!正義の怒りに震えている!
一人だけ閉じ込められて、きっと自分を責めてるんだわ。ガキさん責任感強いから!
みんなの事が心配でたまらないんだわ。ガキさん優しいから!
でも私の事も放っておけないジレンマに苦しんでいるんだわ。嗚呼、なんて罪なナッチ!
なつみは里沙に何かしてやらなければならないと親切心を燃え上がらせた。
「そっとしておいてやろう」という選択肢はない。そんな物があったらそれは安倍さんとは言わない。
左手の腕時計が視界に入った瞬間、なつみは閃くように己のやるべき事を見出した。
「SOS!SOS!リゾナンターさん聞こえますでしょうか?こちらナッチどーぞー!」
意外!それは腕時計を通信機に見立ててのSOSプレイ!!
―はうぅ!
里沙の唇から吐息が漏れる!張り詰めていた緊張が音を立てて崩れ落ちていき、獣が檻を食い破らんと暴れ狂う!
安倍さんの年齢を感じさせない和みパワーで、里沙のおなかもSOSだ!
―静まれ…!私の中の獣よ…静まりなさい!
いきなり何言い出してるんですかと里沙はウルウルの目でなつみを見やった。
なつみは100万ドルの笑顔で里沙を見つめている。「どうだ?面白いだろう?」と言わんばかりであった。
里沙はなつみの意図を理解した。なつみはこの場を和ませようとしてくれているのだと。
なつみの思いに応えなければ、里沙は押し寄せる獣の波に翻弄されながらも、必死に声を振り絞った。
「こちらリゾナンターライトグリーン!命に代えてでも安倍さんを救出します!」
今、里沙は最大級の大波に襲われている。最大のピンチであると言っていい。
しかし裏を返せば、このピンチさえ凌げれば、もうしばらくは時間を稼げるという事だ。
里沙は懸命に己を鼓舞する。
この大波を乗りこなし、戦いに勝つのだ。勝利のビッグウェーブとするのだ。
一人だけ閉じ込められて、きっと自分を責めてるんだわ。ガキさん責任感強いから!
みんなの事が心配でたまらないんだわ。ガキさん優しいから!
でも私の事も放っておけないジレンマに苦しんでいるんだわ。嗚呼、なんて罪なナッチ!
なつみは里沙に何かしてやらなければならないと親切心を燃え上がらせた。
「そっとしておいてやろう」という選択肢はない。そんな物があったらそれは安倍さんとは言わない。
左手の腕時計が視界に入った瞬間、なつみは閃くように己のやるべき事を見出した。
「SOS!SOS!リゾナンターさん聞こえますでしょうか?こちらナッチどーぞー!」
意外!それは腕時計を通信機に見立ててのSOSプレイ!!
―はうぅ!
里沙の唇から吐息が漏れる!張り詰めていた緊張が音を立てて崩れ落ちていき、獣が檻を食い破らんと暴れ狂う!
安倍さんの年齢を感じさせない和みパワーで、里沙のおなかもSOSだ!
―静まれ…!私の中の獣よ…静まりなさい!
いきなり何言い出してるんですかと里沙はウルウルの目でなつみを見やった。
なつみは100万ドルの笑顔で里沙を見つめている。「どうだ?面白いだろう?」と言わんばかりであった。
里沙はなつみの意図を理解した。なつみはこの場を和ませようとしてくれているのだと。
なつみの思いに応えなければ、里沙は押し寄せる獣の波に翻弄されながらも、必死に声を振り絞った。
「こちらリゾナンターライトグリーン!命に代えてでも安倍さんを救出します!」
今、里沙は最大級の大波に襲われている。最大のピンチであると言っていい。
しかし裏を返せば、このピンチさえ凌げれば、もうしばらくは時間を稼げるという事だ。
里沙は懸命に己を鼓舞する。
この大波を乗りこなし、戦いに勝つのだ。勝利のビッグウェーブとするのだ。
515 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 21:19:32.40 P
しかしその時、里沙の思いをあざ笑うかのように、絶望が牙を剥いた。
里沙の力強い返事にすっかり気を良くしたなつみが、
「やっだーッ!私の王子様みたい!」
と言って、里沙の背中をポン!と叩いたのだ。
―衝撃!
追い詰められた里沙に物理的な衝撃は物凄くヤバい!
それはまるで城門を突き破る破城鎚のように!
里沙のおなかは落城寸前!ビッグウェーブ封鎖できません!!
―ああなんでなんだろう私。泣きたい気持ちになる。ああ
なつみは笑っている。ふふっー…あはははは…と笑っている。
「素敵な笑顔だな」里沙は何もかも忘れて、そう思った。
試合終了かと思われたその瞬間、声が聞こえた。
「誰か中にいますか!」
その声が、里沙の戦意を再び蘇らせ、生命の大車輪をプッシュした。
その声は、リゾナンターのリーダーにして新垣里沙の莫逆の友、高橋愛の声だった。
長期戦を制し、敵を退けたリゾナンターが救助に来てくれたのだ。
「愛ちゃん!私!閉じ込められてるの!」
「その声はガキさん!?そんなとこにおったんか!」
「助けて!愛ちゃん!」
里沙の力強い返事にすっかり気を良くしたなつみが、
「やっだーッ!私の王子様みたい!」
と言って、里沙の背中をポン!と叩いたのだ。
―衝撃!
追い詰められた里沙に物理的な衝撃は物凄くヤバい!
それはまるで城門を突き破る破城鎚のように!
里沙のおなかは落城寸前!ビッグウェーブ封鎖できません!!
―ああなんでなんだろう私。泣きたい気持ちになる。ああ
なつみは笑っている。ふふっー…あはははは…と笑っている。
「素敵な笑顔だな」里沙は何もかも忘れて、そう思った。
試合終了かと思われたその瞬間、声が聞こえた。
「誰か中にいますか!」
その声が、里沙の戦意を再び蘇らせ、生命の大車輪をプッシュした。
その声は、リゾナンターのリーダーにして新垣里沙の莫逆の友、高橋愛の声だった。
長期戦を制し、敵を退けたリゾナンターが救助に来てくれたのだ。
「愛ちゃん!私!閉じ込められてるの!」
「その声はガキさん!?そんなとこにおったんか!」
「助けて!愛ちゃん!」
516 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 21:21:13.19 P
すぐさまリゾナンター達は救出作業に取りかかり、バールのような物でエレベーターのドアをこじ開けた。
外の光が差し込んでくる。新鮮な空気が流れ込んでくる。
そして、8人の仲間が里沙の無事を心から喜んでいる。
「どけい!」
そんな事は里沙にはどうでもよかった。
目の前のリゾナンターどもを押しのけ、里沙は約束の地(トイレ)へ走り去っていった。
およそ考えられる人として最低の態度の一つであろう。
その際、里沙の走り方が、振動を最小限に抑えるため腰を低く落としたヒョコヒョコ走りであった事が余計に哀れを誘う。
「ガキさん…どうして…」
愛は涙目でぽつりと呟いた。
が、泣きたいのは里沙の方である。
里沙だってせっかく来てくれた仲間にこんな態度を取ったらいけないという事は分かっている。安倍さんだって幻滅するに決まっている。
でも、しょうがないではないか。どうしようも、ないではないか。
里沙は頬に伝う涙を拭う事もせず、ただひたすらに走った。ヒョコヒョコと。
「痛タタタタ…あいつら顔面殴りやがって…」
独り言を呟きながら、洗面台の鏡の前で、リゾナンターの猛攻に屈した魔女ミティが傷口を洗い流していた。
「でも今日は結構いい線いったな。負けたけど」
何故か分からないが、今日のリゾナンターの戦力はいつもより劣っていたような感じがする。
あわや、という所まで追い詰めたチャンスも二度三度とあったのだ。
「次はひょっとしたらいけるかもな。今度こそ奴等を恐怖のドン底に叩きこんでやる。頑張れ、私」
外の光が差し込んでくる。新鮮な空気が流れ込んでくる。
そして、8人の仲間が里沙の無事を心から喜んでいる。
「どけい!」
そんな事は里沙にはどうでもよかった。
目の前のリゾナンターどもを押しのけ、里沙は約束の地(トイレ)へ走り去っていった。
およそ考えられる人として最低の態度の一つであろう。
その際、里沙の走り方が、振動を最小限に抑えるため腰を低く落としたヒョコヒョコ走りであった事が余計に哀れを誘う。
「ガキさん…どうして…」
愛は涙目でぽつりと呟いた。
が、泣きたいのは里沙の方である。
里沙だってせっかく来てくれた仲間にこんな態度を取ったらいけないという事は分かっている。安倍さんだって幻滅するに決まっている。
でも、しょうがないではないか。どうしようも、ないではないか。
里沙は頬に伝う涙を拭う事もせず、ただひたすらに走った。ヒョコヒョコと。
「痛タタタタ…あいつら顔面殴りやがって…」
独り言を呟きながら、洗面台の鏡の前で、リゾナンターの猛攻に屈した魔女ミティが傷口を洗い流していた。
「でも今日は結構いい線いったな。負けたけど」
何故か分からないが、今日のリゾナンターの戦力はいつもより劣っていたような感じがする。
あわや、という所まで追い詰めたチャンスも二度三度とあったのだ。
「次はひょっとしたらいけるかもな。今度こそ奴等を恐怖のドン底に叩きこんでやる。頑張れ、私」
517 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 21:22:15.25 P
「次こそは」ミティが何度目か数えるのも億劫になるくらいの誓いを立てた時、背後で水の流れる音がした。
鏡ごしに、個室の扉が開くのが見えた。
そして、そこには……
「新垣…!」
新垣里沙。獣を帰るべき場所へと送り出したばかりの新垣里沙が仁王立ちしていた。
何で?何で新垣がこんな所(トイレ)にいる?ミティは全く事情が呑み込めない。
「お前か~お前が全部悪いのか~」
そんな事はお構いなしに、地の底から唸るような声で、里沙がミティに詰め寄った。
その瞳にはかつてない程の猛々しい炎が燃え盛っている。
激しい怒りが燃料になっている事は間違いない。だが、何で怒ってるのかミティには分からない。
「な…何の話だよ?」
「お前がエレベーター寒くしたんだな」
「はあ?」
「お前のせいで安倍さんに嫌われたぞ。きっと私の事嫌いになったんだぞ」
目の前にいるのは話の通じる相手ではない。
やる気だ。殺る気マンマンだ。
狂犬の異名を持つ魔女ミティが、その日、初めて恐怖におののいた。
「なあ、何があったか分かんないけどさ。とにかく落ち着――」
ぬぅん!
ガキさん怒りのぬぅん!である、凄まじい気合いだった。これではミティもたまったものではない。
里沙の拳が稲妻のようにミティの顎を貫いた。ミティの膝が崩れ落ちる。
意識を丸ごと遥か彼方まで吹っ飛ばしてしまいそうな一撃であった。
魔女の復讐の誓いは、新垣里沙という一匹の龍の八つ当たりによって、無残にも打ち砕かれた。
鏡ごしに、個室の扉が開くのが見えた。
そして、そこには……
「新垣…!」
新垣里沙。獣を帰るべき場所へと送り出したばかりの新垣里沙が仁王立ちしていた。
何で?何で新垣がこんな所(トイレ)にいる?ミティは全く事情が呑み込めない。
「お前か~お前が全部悪いのか~」
そんな事はお構いなしに、地の底から唸るような声で、里沙がミティに詰め寄った。
その瞳にはかつてない程の猛々しい炎が燃え盛っている。
激しい怒りが燃料になっている事は間違いない。だが、何で怒ってるのかミティには分からない。
「な…何の話だよ?」
「お前がエレベーター寒くしたんだな」
「はあ?」
「お前のせいで安倍さんに嫌われたぞ。きっと私の事嫌いになったんだぞ」
目の前にいるのは話の通じる相手ではない。
やる気だ。殺る気マンマンだ。
狂犬の異名を持つ魔女ミティが、その日、初めて恐怖におののいた。
「なあ、何があったか分かんないけどさ。とにかく落ち着――」
ぬぅん!
ガキさん怒りのぬぅん!である、凄まじい気合いだった。これではミティもたまったものではない。
里沙の拳が稲妻のようにミティの顎を貫いた。ミティの膝が崩れ落ちる。
意識を丸ごと遥か彼方まで吹っ飛ばしてしまいそうな一撃であった。
魔女の復讐の誓いは、新垣里沙という一匹の龍の八つ当たりによって、無残にも打ち砕かれた。
518 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 21:23:15.89 P
「今日は厄日だぜ…」
「私の方が厄日だ!バカァ!!」
薄れゆく意識の中、ミティは気が付いた。
―そういえばこいつ手洗ってねえな。
気が付かなければよかった。
ここまでが、里沙となつみの楽しい楽しいお買い物タ~イムの顛末である。
その日の出来事はこれで終わったが、人間の運命の不思議さというものはもう少しだけ続く。
安倍なつみから新垣里沙にメールが届いたのだ。
[今日は色々あってビックリしたー!!でもガキさんがいてくれて心強かったよ。本当に頼もしくなったねえ。
これからもガキさんの憧れとして(●´ー`)は頑張るからね!おやすみ 大好きなガキさん。またお買い物行こうね!]
当日はさっさと泣きながら寝たため、このメールを里沙が読んだのは、次の日の朝の事である。
その時の里沙の様子がどうであったかは、ご想像にお任せしたい。
「私の方が厄日だ!バカァ!!」
薄れゆく意識の中、ミティは気が付いた。
―そういえばこいつ手洗ってねえな。
気が付かなければよかった。
ここまでが、里沙となつみの楽しい楽しいお買い物タ~イムの顛末である。
その日の出来事はこれで終わったが、人間の運命の不思議さというものはもう少しだけ続く。
安倍なつみから新垣里沙にメールが届いたのだ。
[今日は色々あってビックリしたー!!でもガキさんがいてくれて心強かったよ。本当に頼もしくなったねえ。
これからもガキさんの憧れとして(●´ー`)は頑張るからね!おやすみ 大好きなガキさん。またお買い物行こうね!]
当日はさっさと泣きながら寝たため、このメールを里沙が読んだのは、次の日の朝の事である。
その時の里沙の様子がどうであったかは、ご想像にお任せしたい。
519 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 21:27:29.37 P
520 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 22:03:59.97 0
>>519
ヒドイwww
全てを投げ打ったかのようなガキさんのコメディエンヌっぷりは見事でした
ある種ナチュラルボーンキラーな安倍さんも こんな素敵なやられ役あんたしかできないよ!なミティ様も 報われない哀さんも…
それ故の作者さんの愛を感じました
物語中に曲名やら歌詞やら小ネタやらをこれでもかと配置してあるのにも愛を感じました
うんまあでもこれはなんかごめんなさいって言わないといけない気になるよねw
そこかしこで吹きましためっちゃおもしろかったです
从*・ 。.・)<愛想笑い …じゃないよ
ヒドイwww
全てを投げ打ったかのようなガキさんのコメディエンヌっぷりは見事でした
ある種ナチュラルボーンキラーな安倍さんも こんな素敵なやられ役あんたしかできないよ!なミティ様も 報われない哀さんも…
それ故の作者さんの愛を感じました
物語中に曲名やら歌詞やら小ネタやらをこれでもかと配置してあるのにも愛を感じました
うんまあでもこれはなんかごめんなさいって言わないといけない気になるよねw
そこかしこで吹きましためっちゃおもしろかったです
从*・ 。.・)<愛想笑い …じゃないよ
521 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 22:20:53.91 0
>>519
笑い死にさせるつもりかwww
笑い死にさせるつもりかwww
522 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 23:09:54.96 0
>>519
これは同じ書き手として尊敬の意を表した方がいいのか。
それとも何か突っ込みを入れた方が良いのか。
いや、それとももっと単純に笑えば良いのか。
…とりあえずリゾナントの方に薬を送っておいたからねガキさん。
もしものために持ち歩いてねサブリーダー。
これは同じ書き手として尊敬の意を表した方がいいのか。
それとも何か突っ込みを入れた方が良いのか。
いや、それとももっと単純に笑えば良いのか。
…とりあえずリゾナントの方に薬を送っておいたからねガキさん。
もしものために持ち歩いてねサブリーダー。
523 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/06(金) 23:42:01.92 0
524 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 01:09:48.96 0
>>519
ヒョコヒョコ走るガキさん想像したwwwww
ヒョコヒョコ走るガキさん想像したwwwww
525 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 01:27:01.03 0
>>519
凄くアホっぽくいのにクオリティ高いしおもしろすぎるw
凄くアホっぽくいのにクオリティ高いしおもしろすぎるw
526 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 03:39:21.82 0
おやりぞ
527 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 08:15:40.55 0
>―そういえばこいつ手洗ってねえな
このどうでもよさが何度もツボるw
このどうでもよさが何度もツボるw
528 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 10:46:21.74 0
面白いなぁ
529 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 14:17:33.70 0
トリビュートも軽く10本を越えたね
530 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 17:41:30.45 0
8月って誰も誕生日なかったっけ
531 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 17:49:56.43 0
リゾナンターには居ませんね。
ダークネスの中でもあの人くらいかな…。
ダークネスの中でもあの人くらいかな…。
532 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 18:04:26.84 0
明日はいいらさんの誕生日だよ
533 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 19:52:30.09 0
93年8月3日 熊井友理奈 B型 神奈川県 Berryz工房
81年8月8日 飯田圭織 A型 北海道 ソロ
81年8月10日 安倍なつみ A型 北海道 ソロ
92年8月25日 夏焼雅 O型 千葉県 Berryz工房
79年8月28日 前田有紀 A型 高知県 ソロ
81年8月8日 飯田圭織 A型 北海道 ソロ
81年8月10日 安倍なつみ A型 北海道 ソロ
92年8月25日 夏焼雅 O型 千葉県 Berryz工房
79年8月28日 前田有紀 A型 高知県 ソロ
535 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 20:44:39.99 0
>>533
いっぱいいるんだね
いっぱいいるんだね
536 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 21:20:41.15 0
ゆきどんってさぁ、ハロプロ内一番妹にしたいメンバーはガキさんって言ったよね?
537 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 21:35:01.41 0
538 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 22:37:11.00 P
ガキさんがチアガールに扮装してアルプススタンドに紛れ込んでいた
甲子園で何かが起きようとしている!?
ttp://tvde.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/jlab-dat/s/657717.jpg
甲子園で何かが起きようとしている!?
ttp://tvde.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/jlab-dat/s/657717.jpg
539 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:35:43.40 0
リゾナンターはみんな孤独で自分が生きてる意味がわかってなかったからこそ生誕話が凄くいいんだよな
540 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/07(土) 23:40:32.96 0
541 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:56:28.23 0
542 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:55:47.32 0
wikiのトリビュート乙www
543 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:18:57.99 0
544 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 08:49:50.05 0
ウィキナンターさん乙
545 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 11:29:41.09 0
おはリゾ
546 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 13:23:25.89 0
あづくて何もする気が起きましぇん・・・
547 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 14:58:48.41 0
トリビュートwiki毎回すごいなあw
548 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 15:43:33.77 0
一気に3人もいなくなるなんて・・・
549 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 15:47:00.59 0
ちょっとこれは……
どうすればいいんだ……
何も考えられんわほんと……
どうすればいいんだ……
何も考えられんわほんと……
550 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 15:58:23.32 0
リゾナンター崩壊の危機
551 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 16:04:33.03 0
しかもえりりんにいたっては芸能界からだろ…
どうすんのもう…
どうすんのもう…
552 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 16:08:34.50 0
カメちゃんはまだ納得いくから「絶対また戻ってきてね」って送り出したいけど…
ジュンジュンリンリンの理由はまた相変わらず意味分かんないよね…
ジュンジュンリンリンの理由はまた相変わらず意味分かんないよね…
553 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 16:13:54.22 0
リゾスレは正念場だね
これが3年目のジンクスか
これが3年目のジンクスか
554 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 16:54:05.42 0
ひとまずは…スレが落ちないようにすることくらいしかできない
でも涙が落ちるのは止められない…
でも涙が落ちるのは止められない…
555 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 18:00:54.04 0
今知った
ええええええええええええええええええええええええ
ええええええええええええええええええええええええ
556 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 18:04:39.57 0
557 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 18:32:20.59 0
辛すぎる・・・
今までで一番辛い
今までで一番辛い
558 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 18:37:30.83 0
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/img/f-et-100808-u-kamei-ns-big.jpg
3人一度に卒業なんて過去にもなかったもんね…
3人一度に卒業なんて過去にもなかったもんね…
559 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 19:01:30.75 0
リゾナンダー危うし
561 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 19:31:47.09 P
第46話 「さらば、野良猫」
第47話 「生命燃やして」
第48話 「心のありか」
第49話 「光」
最終話 「未来」
せつない
第47話 「生命燃やして」
第48話 「心のありか」
第49話 「光」
最終話 「未来」
せつない
562 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 19:36:09.88 0
今日はちょっとスレ乱立して落ちるの早いかも
563 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 19:44:13.61 0
かもじゃないさそりゃ…
564 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 20:05:24.87 0
気が変わらないうちに決意表明しとく
今書いてるやつを完成させるまではやめない絶対に
いつになるかわからないけど必ず書き上げる
以上
今書いてるやつを完成させるまではやめない絶対に
いつになるかわからないけど必ず書き上げる
以上
565 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 20:07:31.54 0
566 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 20:35:13.01 0
5人でどうやってダークネスに戦えと・・・
もう死ねというのか・・・
もう死ねというのか・・・
567 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 20:36:25.75 0
新たな能力者が加わるらしいけどな
568 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 21:14:07.26 0
辛いよー
助けてリゾナンター
助けてリゾナンター
569 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 22:06:59.31 0
神様って本当にいるのかな
570 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 22:53:18.78 0
いるよ
だってこんなにも素敵な出会いをくれたじゃないか……
だってこんなにも素敵な出会いをくれたじゃないか……
571 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 23:42:41.87 0
カメさんの卒業は本気でショックですけど
自分はこれからも登場させ続けるよ。
小春ちゃんがここから去らなかったように
皆の心の中に居る限り…作品ってそういうものだと思うので。
自分はこれからも登場させ続けるよ。
小春ちゃんがここから去らなかったように
皆の心の中に居る限り…作品ってそういうものだと思うので。
572 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/08(日) 23:44:42.31 0
ごめんなさい、ジュンリンも。
9人だからこそリゾナントブルーが生まれて
リゾナンターが生まれたんだもの。
9人だからこそリゾナントブルーが生まれて
リゾナンターが生まれたんだもの。
573 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 00:26:29.79 0
574 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:56:40.57 O
死守
575 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 03:48:12.88 O
いつまでもいつまでも青空が続く様な未来であれ
576 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 06:22:55.51 Q
おは
577 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 08:52:50.08 0
夢じゃなかった
578 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 10:06:15.86 0
まだおわりじゃない
579 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 10:35:52.26 0
从*・ 。.・) <私たち5人だけでどうやって戦っていけばいいの?無理だよもう・・
川=´┴`) <私も自信ないです・・
ノ|c| ・e・) <困ったわね・・
川*’ー’) <うん・・
从*´ ヮ`) <何でこうなったと・・・
川=´┴`) <私も自信ないです・・
ノ|c| ・e・) <困ったわね・・
川*’ー’) <うん・・
从*´ ヮ`) <何でこうなったと・・・
580 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:02:50.12 0
一つ短い話を上げさせてください。
自分に言い聞かせるような思いで書いたものです。
視点を担うのは、一般人の中学生くらいの女の子のイメージです。
一つ短い話を上げさせてください。
自分に言い聞かせるような思いで書いたものです。
視点を担うのは、一般人の中学生くらいの女の子のイメージです。
581 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:03:34.54 0
寝て、起きたらすべてが夢だったらいいのに―――
すがるようなその願いも、今は打ち砕かれた。
明るすぎる朝の日差しで目が覚め、階段を駆け下りたわたしを待っていたのは、どこまでも非情な現実だった。
会えない。
もう、二度と。会えないんだ―――
気がついたら、フラフラと外に出ていた。
ここは――?
回らない頭が、霞んだ視界に映る景色を機械的に分析する。
ちゃんと靴を履いているのが我ながら不思議なくらいなのに……体は覚えていたらしい。
そのことが、またどうにもならない感傷を呼び起こし、倒れるようにベンチに座り込む。
いつもの散歩コース。
リンはこの公園が大好きだった。
ちぎれそうなくらい尻尾を振って、嬉しそうに飛び跳ねていた。
だけど―――もうそんな姿を見ることも叶わない。
生まれたときからずっと一緒だったリン。
アルバムの中にも、頭の中にも、数え切れないくらいの思い出がある。
だけど、新たな思い出を積み重ねていくことは……もうできない。
悲しくて、悔しくて、でもどうしようもなくて。
そんなわたしの心を無視するかのように晴れ渡った青空さえも憎かった。
寝て、起きたらすべてが夢だったらいいのに―――
すがるようなその願いも、今は打ち砕かれた。
明るすぎる朝の日差しで目が覚め、階段を駆け下りたわたしを待っていたのは、どこまでも非情な現実だった。
会えない。
もう、二度と。会えないんだ―――
気がついたら、フラフラと外に出ていた。
ここは――?
回らない頭が、霞んだ視界に映る景色を機械的に分析する。
ちゃんと靴を履いているのが我ながら不思議なくらいなのに……体は覚えていたらしい。
そのことが、またどうにもならない感傷を呼び起こし、倒れるようにベンチに座り込む。
いつもの散歩コース。
リンはこの公園が大好きだった。
ちぎれそうなくらい尻尾を振って、嬉しそうに飛び跳ねていた。
だけど―――もうそんな姿を見ることも叶わない。
生まれたときからずっと一緒だったリン。
アルバムの中にも、頭の中にも、数え切れないくらいの思い出がある。
だけど、新たな思い出を積み重ねていくことは……もうできない。
悲しくて、悔しくて、でもどうしようもなくて。
そんなわたしの心を無視するかのように晴れ渡った青空さえも憎かった。
582 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:04:24.55 0
「どうしマシタ?」
そのとき、急に耳に飛び込んできた声に、わたしはビクリと顔を上げた。
そこにあったのは、一人の女の人の心配そうな表情。
正直言って、迷惑だった。
今は一人にして欲しかった。
だけど、女の人はわたしの隣に腰を下ろし、なお話しかけてくる。
発音や言葉遣いからして日本人ではないと気づくのに、時間はかからなかった。
最初は黙って首を振っていたわたしも、女の人の優しい声に、ポツポツと言葉を返し始めた。
本当は、誰かにぶちまけたかったのかもしれない。
そして何かを言って欲しかったのかもしれない。
気がつくと、わたしは見知らぬ女の人に向かって、理不尽な別れへの怒りをぶつけていた。
どうしてこんな気持ちにならないといけないの?
神様なんているの?いるならどうしてこんなひどいことをするの?
それともわたしやリンのことなんて見てないの?
一方的に投げつけられるわたしの言葉を、女の人は目をそらさずに真剣な顔でじっと聞いていた。
そして、わたしの言葉が途切れたとき、静かに微笑んで言った。
「いるよ。神様は絶対いるだカラ。あなたのことも、絶対見テル」
女の人の優しい声と微笑みは、素直に頷き返したくなるような温かさに満ちていた。
だけど、感情が、頭がそれを拒む。
どうしてそんなことが言えるの?
何か根拠でもあるの?
「どうしマシタ?」
そのとき、急に耳に飛び込んできた声に、わたしはビクリと顔を上げた。
そこにあったのは、一人の女の人の心配そうな表情。
正直言って、迷惑だった。
今は一人にして欲しかった。
だけど、女の人はわたしの隣に腰を下ろし、なお話しかけてくる。
発音や言葉遣いからして日本人ではないと気づくのに、時間はかからなかった。
最初は黙って首を振っていたわたしも、女の人の優しい声に、ポツポツと言葉を返し始めた。
本当は、誰かにぶちまけたかったのかもしれない。
そして何かを言って欲しかったのかもしれない。
気がつくと、わたしは見知らぬ女の人に向かって、理不尽な別れへの怒りをぶつけていた。
どうしてこんな気持ちにならないといけないの?
神様なんているの?いるならどうしてこんなひどいことをするの?
それともわたしやリンのことなんて見てないの?
一方的に投げつけられるわたしの言葉を、女の人は目をそらさずに真剣な顔でじっと聞いていた。
そして、わたしの言葉が途切れたとき、静かに微笑んで言った。
「いるよ。神様は絶対いるだカラ。あなたのことも、絶対見テル」
女の人の優しい声と微笑みは、素直に頷き返したくなるような温かさに満ちていた。
だけど、感情が、頭がそれを拒む。
どうしてそんなことが言えるの?
何か根拠でもあるの?
583 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:05:08.65 0
「だって、ダカラ、あなたとリンちゃんは出会ったデショ?神様が会わせてくれたカラ」
その言葉に、一瞬頭が真っ白になった。
続いて、リンと過ごした日々が頭の中に押し寄せてくる。
そうだ。神様は、わたしにリンとの出会いをくれた。
かけがえのない、大切な時間をくれた。
決して消えることのない、思い出をくれた―――
気がつくと、とめどなく涙が溢れていた。
だけど、止める気もなかった。
さっきまでの涙とはまったく違う、自分の中の何かを溶かすような温かい涙だったから。
それは女の人にも伝わったのかもしれない。
「もう大丈夫だね」というようにわたしの頭を優しく撫でると、女の人は立ち上がった。
そのときになって、わたしはまだ名前さえ聞いていないことに気がついた。
「私の名前?銭琳…ダヨ。ウン、実は私も『リン』なんデス、ハハ。これも神様のお導きかも……ダヨネ」
驚くわたしに、リンさんはおどけたように笑いかける。
今度は、わたしも心から素直に頷くことができた。
手を振り、歩き出そうとするリンさんに、わたしは思わず聞いた。
また会える?――と。
せっかく出会えたのに、なんだかそのまま手の届かない遠いところへと歩いていってしまいそうな気がして―――
「会えるヨ。この空は………どこまで行ってもつながってるダカラ」
リンさんは、そのわたしの言葉に、透き通るような笑顔でそう返した。
思わず見上げた空は、その笑顔のようにどこまでも青く澄み渡っていた。
「だって、ダカラ、あなたとリンちゃんは出会ったデショ?神様が会わせてくれたカラ」
その言葉に、一瞬頭が真っ白になった。
続いて、リンと過ごした日々が頭の中に押し寄せてくる。
そうだ。神様は、わたしにリンとの出会いをくれた。
かけがえのない、大切な時間をくれた。
決して消えることのない、思い出をくれた―――
気がつくと、とめどなく涙が溢れていた。
だけど、止める気もなかった。
さっきまでの涙とはまったく違う、自分の中の何かを溶かすような温かい涙だったから。
それは女の人にも伝わったのかもしれない。
「もう大丈夫だね」というようにわたしの頭を優しく撫でると、女の人は立ち上がった。
そのときになって、わたしはまだ名前さえ聞いていないことに気がついた。
「私の名前?銭琳…ダヨ。ウン、実は私も『リン』なんデス、ハハ。これも神様のお導きかも……ダヨネ」
驚くわたしに、リンさんはおどけたように笑いかける。
今度は、わたしも心から素直に頷くことができた。
手を振り、歩き出そうとするリンさんに、わたしは思わず聞いた。
また会える?――と。
せっかく出会えたのに、なんだかそのまま手の届かない遠いところへと歩いていってしまいそうな気がして―――
「会えるヨ。この空は………どこまで行ってもつながってるダカラ」
リンさんは、そのわたしの言葉に、透き通るような笑顔でそう返した。
思わず見上げた空は、その笑顔のようにどこまでも青く澄み渡っていた。
584 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:05:51.46 0
585 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:07:09.19 0
ジュンジュンはバナナを頬張りながら歩いていた。住み込みで働いている中華料理店での小遣いで大量のバナナを購入したのだ。
(やっぱり、バナナは最高の食べ物ダナ。)
そう思っていると、ジュンジュンは人ごみの中のある男に目が言った。
(ジャン?)
ジュンジュンが見た男は金髪を束ねている目が鋭いフランス人だ。
「間違いない、ジャン。でも何でアイツが日本にいる?」
バナナを頬張りながらジャンを追跡するジュンジュン。
声をかければいいのだが、ジャンの雰囲気がそれをさせなかった。
「あれ?どこいったんダ?」
するとジュンジュンは路地に引っ張り込まれた。
「なぜ、俺をつける?」
「ジャン、私だ!純だよ。」
ジャンは顔を確認して、やっと引っ張りこんだ女性がジュンジュンであると気付いた。
「お前、純か!ここで何している!」
「ジャンこそ何してるんだ。」
(やっぱり、バナナは最高の食べ物ダナ。)
そう思っていると、ジュンジュンは人ごみの中のある男に目が言った。
(ジャン?)
ジュンジュンが見た男は金髪を束ねている目が鋭いフランス人だ。
「間違いない、ジャン。でも何でアイツが日本にいる?」
バナナを頬張りながらジャンを追跡するジュンジュン。
声をかければいいのだが、ジャンの雰囲気がそれをさせなかった。
「あれ?どこいったんダ?」
するとジュンジュンは路地に引っ張り込まれた。
「なぜ、俺をつける?」
「ジャン、私だ!純だよ。」
ジャンは顔を確認して、やっと引っ張りこんだ女性がジュンジュンであると気付いた。
「お前、純か!ここで何している!」
「ジャンこそ何してるんだ。」
586 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:07:50.78 0
喫茶リゾナント
愛たちはテーブルに座るジュンジュンとジャンを不思議そうに見ている。
なぜなら、ジュンジュンが初めてリンリン以外の人をおまけに男を連れてきたのだ。
ジュンジュンは相変わらずバナナを食べており、ジャンはコーヒーを飲んでいる。
「リンリン、あの人知ってる?」
小春はリンリンに聞いてみた。長い付き合いのリンリンなら知ってると思ったからだ。
「私も初めて見る人デース。」
「純、相変わらずバナナばっかり食べてるな。」
「この味を教えたのはお前じゃないカ。」
ついに我慢できなくなりれいなが首を突っ込んできた。
「あのー、あんたジュンジュンの何?」
「ジュンジュン?」
ジャンは首をかしげた。すかさず、ジュンジュンが説明した。
「私が日本で名乗っている名前ダ。」
「そうか。俺はジャン。純とは昔なじみだ。」
愛たちはテーブルに座るジュンジュンとジャンを不思議そうに見ている。
なぜなら、ジュンジュンが初めてリンリン以外の人をおまけに男を連れてきたのだ。
ジュンジュンは相変わらずバナナを食べており、ジャンはコーヒーを飲んでいる。
「リンリン、あの人知ってる?」
小春はリンリンに聞いてみた。長い付き合いのリンリンなら知ってると思ったからだ。
「私も初めて見る人デース。」
「純、相変わらずバナナばっかり食べてるな。」
「この味を教えたのはお前じゃないカ。」
ついに我慢できなくなりれいなが首を突っ込んできた。
「あのー、あんたジュンジュンの何?」
「ジュンジュン?」
ジャンは首をかしげた。すかさず、ジュンジュンが説明した。
「私が日本で名乗っている名前ダ。」
「そうか。俺はジャン。純とは昔なじみだ。」
587 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:08:40.12 0
それにリンリンも驚いた。フランス人の昔なじみがいるのは意外だったのだ。
「いったい、どこで知り合ったんだ。」
「昔、いろいろあってな中国に来た時にこいつの村で世話になったんだ。」
「私がかなり小さい時だからリンリンが知らないのも無理ないヨ。」
するとジャンの携帯が鳴った。
「はい、わかった。すぐにいく、すまん用事ができた。また今度な。」
ジャンはコーヒーの代金を置いて、足早に店を後にした。
「ずいぶん、気が合うみたいやのう。」
「ジャンはいろんな意味で私と同じなんです。」
霞が関某ビル
ジャンが部屋に入るとサラリーマン風の男がいた。
「いったいの何の用だ。」
「実は都内にある研究施設で獣化能力の研究を行われているらしい。」
「おい、それは確か違法じゃないのか?」
「そうだ、刃千吏の肝いりで獣化能力者の研究は人道的な面で禁止された。違反するだけでも国の権威を失墜させることができるほどの厳しい法律だ。」
刃千吏が数年前にダークネスによって神獣の一族の虐殺されたことに端を発して、全世界に獣化能力者たちを保護する法律の制定を国連に求めた。
中国の国家機関の強い要望もあり法案はあっさりと可決した、というよりも可決させたともいえる。刃千吏の実力と恐ろしさは裏の世界では知られている。
逆らって、獣化能力者の人体実験などをしたら国を滅ぼされかねない。
「で、そんな馬鹿をしているのはどこだ。」
「いったい、どこで知り合ったんだ。」
「昔、いろいろあってな中国に来た時にこいつの村で世話になったんだ。」
「私がかなり小さい時だからリンリンが知らないのも無理ないヨ。」
するとジャンの携帯が鳴った。
「はい、わかった。すぐにいく、すまん用事ができた。また今度な。」
ジャンはコーヒーの代金を置いて、足早に店を後にした。
「ずいぶん、気が合うみたいやのう。」
「ジャンはいろんな意味で私と同じなんです。」
霞が関某ビル
ジャンが部屋に入るとサラリーマン風の男がいた。
「いったいの何の用だ。」
「実は都内にある研究施設で獣化能力の研究を行われているらしい。」
「おい、それは確か違法じゃないのか?」
「そうだ、刃千吏の肝いりで獣化能力者の研究は人道的な面で禁止された。違反するだけでも国の権威を失墜させることができるほどの厳しい法律だ。」
刃千吏が数年前にダークネスによって神獣の一族の虐殺されたことに端を発して、全世界に獣化能力者たちを保護する法律の制定を国連に求めた。
中国の国家機関の強い要望もあり法案はあっさりと可決した、というよりも可決させたともいえる。刃千吏の実力と恐ろしさは裏の世界では知られている。
逆らって、獣化能力者の人体実験などをしたら国を滅ぼされかねない。
「で、そんな馬鹿をしているのはどこだ。」
588 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:10:07.69 0
深夜、中華料理店
ここはジュンジュンが住み込みで働いている中華料理店である。
ジュンジュンは眠っているが、何かを感じ目を覚ました。
店の人を起こさないようにこっそり裏口から外にでた。
気配の方に段々と近づいていく。これは闇の気配ではない、獣の匂いだ。
裏路地に入ると大きな犬のような怪物を見つけた。
だが、それは単に大きな犬ではない。頭が三つある。
ジュンジュンは即座にパンダに獣化した。
「グワー!」
ジュンジュンは巨大な怪物に突っ込んでいったが、三つの頭に持ち上げられて、後ろに投げ飛ばされた。
怪物はすぐに頭をジュンジュンに向けて牙をむいた。
ジュンジュンは真ん中の頭を押さえたが、左右の頭がジュンジュンの左肩と腹に噛みついた。牙がジュンジュンの体に食い込んで、体力を奪っていく。
このままだといずれ力が抜けて、真ん中の頭に喉笛を噛み切られるだろう。
徐々に抑えている頭がジュンジュンの喉に近づいていく。
バーン!
「グオー!」
怪物が背中を撃たれてひるんだ。
ジュンジュンはその隙に抜け出した。
「純、俺がいなかったら死んでるぞ。」
ここはジュンジュンが住み込みで働いている中華料理店である。
ジュンジュンは眠っているが、何かを感じ目を覚ました。
店の人を起こさないようにこっそり裏口から外にでた。
気配の方に段々と近づいていく。これは闇の気配ではない、獣の匂いだ。
裏路地に入ると大きな犬のような怪物を見つけた。
だが、それは単に大きな犬ではない。頭が三つある。
ジュンジュンは即座にパンダに獣化した。
「グワー!」
ジュンジュンは巨大な怪物に突っ込んでいったが、三つの頭に持ち上げられて、後ろに投げ飛ばされた。
怪物はすぐに頭をジュンジュンに向けて牙をむいた。
ジュンジュンは真ん中の頭を押さえたが、左右の頭がジュンジュンの左肩と腹に噛みついた。牙がジュンジュンの体に食い込んで、体力を奪っていく。
このままだといずれ力が抜けて、真ん中の頭に喉笛を噛み切られるだろう。
徐々に抑えている頭がジュンジュンの喉に近づいていく。
バーン!
「グオー!」
怪物が背中を撃たれてひるんだ。
ジュンジュンはその隙に抜け出した。
「純、俺がいなかったら死んでるぞ。」
589 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:10:49.94 0
そこにいたのは大きなショットガンを持っているジャンがいる。
「こいつは俺が仕留める。」
ジャンはショットガンを立て続けに撃った。
怪物は苦しんでいるが倒れる様子はない。
「グオー!」
ジュンジュンはひるんだ怪物の右側の頭を吹き飛ばした。
「ジャン、こいつは何ダ。」
「バカな軍隊が作った生物兵器だ。この国は相変わらず平和ボケ過ぎだ。自分たちのお膝元であんなものが作られているのに気付かないんだからな。」
「そんなことよりあいつ、銃弾を受けても頭を噴きとばしても生きているぞ。」
「頭すべてつぶすしかない。」
そういうとジャンは人間離れのスピードで左側の頭の死角に入りショットガンを連発して頭を吹き飛ばした。
ジュンジュンが残りの頭を吹き飛ばそうとすると怪物は口から火を噴いた。
「これじゃあ近づけない。」
ジャンはすぐにショットガンを撃つが、弾丸は炎で溶かされた。
獣はジャンのほうに向かっている。
(まずい、あのままじゃあジャンが・・・)
ジュンジュンは怪物を口をふさいだ。しかし怪物は絶え間なく火を噴いてジュンジュンの手を焦がしていく。
「純!馬鹿野郎!」
バーン!
ショットガンが怪物の頭の付け根を吹き飛ばした。
三頭の怪物はやっと息絶えた。
「こいつは俺が仕留める。」
ジャンはショットガンを立て続けに撃った。
怪物は苦しんでいるが倒れる様子はない。
「グオー!」
ジュンジュンはひるんだ怪物の右側の頭を吹き飛ばした。
「ジャン、こいつは何ダ。」
「バカな軍隊が作った生物兵器だ。この国は相変わらず平和ボケ過ぎだ。自分たちのお膝元であんなものが作られているのに気付かないんだからな。」
「そんなことよりあいつ、銃弾を受けても頭を噴きとばしても生きているぞ。」
「頭すべてつぶすしかない。」
そういうとジャンは人間離れのスピードで左側の頭の死角に入りショットガンを連発して頭を吹き飛ばした。
ジュンジュンが残りの頭を吹き飛ばそうとすると怪物は口から火を噴いた。
「これじゃあ近づけない。」
ジャンはすぐにショットガンを撃つが、弾丸は炎で溶かされた。
獣はジャンのほうに向かっている。
(まずい、あのままじゃあジャンが・・・)
ジュンジュンは怪物を口をふさいだ。しかし怪物は絶え間なく火を噴いてジュンジュンの手を焦がしていく。
「純!馬鹿野郎!」
バーン!
ショットガンが怪物の頭の付け根を吹き飛ばした。
三頭の怪物はやっと息絶えた。
590 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:11:32.00 0
ジャンはジュンジュンの手に包帯を巻いた。
「全く無茶しやがって。」
ふたりが話をしていると頭を失い、息絶えた怪物が体だけを動かしてとびかかった。
それにジャンはいち早く気づいた。
「ちっ!」
するとジャンの体が盛り上がり、獣の姿に変異した。
実はジャンはジュンジュンと同じ獣化能力者なのだ。
「ぐおー!」
獣と化したジャンは一撃で怪物の体を吹き飛ばした。
怪物が完全に沈黙したのを見届けたジャンは人間の姿に戻った。
「ジャン、お前その力コントロールできたんだな。」
「ああ、なんとか自分の力にすることができた。あいつを倒すためにな。」
「そうか、お前家族の仇をまだ追っているのか?」
「ああ、一度は仕留めかけたが取り逃がした。純、そういえばお前の村もやられたそうじゃないか。」
「全く無茶しやがって。」
ふたりが話をしていると頭を失い、息絶えた怪物が体だけを動かしてとびかかった。
それにジャンはいち早く気づいた。
「ちっ!」
するとジャンの体が盛り上がり、獣の姿に変異した。
実はジャンはジュンジュンと同じ獣化能力者なのだ。
「ぐおー!」
獣と化したジャンは一撃で怪物の体を吹き飛ばした。
怪物が完全に沈黙したのを見届けたジャンは人間の姿に戻った。
「ジャン、お前その力コントロールできたんだな。」
「ああ、なんとか自分の力にすることができた。あいつを倒すためにな。」
「そうか、お前家族の仇をまだ追っているのか?」
「ああ、一度は仕留めかけたが取り逃がした。純、そういえばお前の村もやられたそうじゃないか。」
591 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:12:20.58 0
ジュンジュンの村はダークネスに襲撃され、ジュンジュンは家族を失った。日本に来た当初の目的はダークネスから逃れるだけでなく復讐のためでもあった。
「私は復讐のために生きてきたつもりだったけど、仲間と出会ってから変わった。復讐ではなにも生まれない。」
「そうか、あの店の連中と過ごす純の顔を見て、そんな感じはした。そろそろ俺はこの一件の報告にいかないとな。」
「待って!もし時間があればあの店に来いよ。」
去っていくジャンは振り向いた。
「ああ、気が向いたらくるよ。」
ジュンジュンはまたジャンに来てほしいと思っている互いに家族を失った悲しい宿命を持った者同士の心を癒す必要があると思ったからだ。
「私は復讐のために生きてきたつもりだったけど、仲間と出会ってから変わった。復讐ではなにも生まれない。」
「そうか、あの店の連中と過ごす純の顔を見て、そんな感じはした。そろそろ俺はこの一件の報告にいかないとな。」
「待って!もし時間があればあの店に来いよ。」
去っていくジャンは振り向いた。
「ああ、気が向いたらくるよ。」
ジュンジュンはまたジャンに来てほしいと思っている互いに家族を失った悲しい宿命を持った者同士の心を癒す必要があると思ったからだ。
592 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:15:18.52 0
どうも、リゾクライシスの作者です。
今日のニュースは私にとっても衝撃でした。
そこで少しでも皆様を励ましや卒業する三人のこれからの健闘をお祈りする意味を込めて、
今日はジュンジュン主役の話を投稿したいと思います。
↑冒頭のコメントを入れ忘れましたのでこちらに
申し訳ないです
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>585-591
「悲しき獣化能力者」でした。
ちなみに今回登場したジャンは私の好きな漫画のひとつである「スプリガン」のキャラクターを
モデル(というかほぼそのまんま)にしています。
代理投稿よろしくお願いします。
そしてがんばれ!リゾナンター!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以上、代理投稿しました。
今日のニュースは私にとっても衝撃でした。
そこで少しでも皆様を励ましや卒業する三人のこれからの健闘をお祈りする意味を込めて、
今日はジュンジュン主役の話を投稿したいと思います。
↑冒頭のコメントを入れ忘れましたのでこちらに
申し訳ないです
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>585-591
「悲しき獣化能力者」でした。
ちなみに今回登場したジャンは私の好きな漫画のひとつである「スプリガン」のキャラクターを
モデル(というかほぼそのまんま)にしています。
代理投稿よろしくお願いします。
そしてがんばれ!リゾナンター!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以上、代理投稿しました。
593 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:31:27.23 0
>>584
昼休み中だがマジで涙がにじんできた・・・
昼休み中だがマジで涙がにじんできた・・・
594 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 12:44:47.62 0
どちらの作者さんも乙でした
今は胸一杯でそれしかいえない
今は胸一杯でそれしかいえない
596 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 17:26:35.20 0
悲しいお
597 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 17:40:12.66 0
>>595
そういう希望があると書いてしまうけどいいのかい?
そういう希望があると書いてしまうけどいいのかい?
598 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 17:55:35.57 0
お願いしますm(_ _)m
599 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 18:22:55.47 0
上げてみてそういうのスレが求めてないならレスつかずに流されるだろうからいいんじゃない
600 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 20:44:22.47 Q
600まで来たよ
602 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 22:06:20.18 P
603 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 22:17:00.57 0
。・゚・(ノД`)・゚・。
604 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 23:51:48.86 0
なんもまだ言えない・・・
605 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/09(月) 23:55:14.49 0
川o・-・)<(ホゼナンターの心が折れていますね。これは闇に引き摺りこむ好機です)
606 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 00:09:59.02 0
まだだ、まだ折れんよ!
607 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 01:24:16.17 0
共鳴は途切れない
たとえ遠く離れても
たとえ遠く離れても
608 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 01:29:20.72 0
川o・∀・)<そんなこと言わずに私達と一緒に芋掘りしましょう!
609 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 01:34:25.16 0
なんちゃって恋愛でも踊るのか
610 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 01:41:08.62 0
>>584
何か読んでいて胸が一杯になるな
何か読んでいて胸が一杯になるな
611 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 02:06:28.06 0
リンリンと…ジュンジュンやえりりんと出会えたことほんとに感謝したい
612 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 04:19:42.07 0
おやリゾ
613 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 07:09:59.88 O
おはようリゾナンター達
614 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 08:56:40.48 0
>>601
もしこれが解ける日が来たなら、それは間違いなく絵里の運命なのだろう。
命さえも惜しくない、運命なのだろう。
そうでなければいい、と思った。そして、そうであればいい、とも思った。
>リゾナント
パスワード OK?
絵里の記憶と思い出を全部詰込みボタンを押した。
いつかまた、その日が来ることを小さく祈って。
・゚・(ノД`;)・゚・
もしこれが解ける日が来たなら、それは間違いなく絵里の運命なのだろう。
命さえも惜しくない、運命なのだろう。
そうでなければいい、と思った。そして、そうであればいい、とも思った。
>リゾナント
パスワード OK?
絵里の記憶と思い出を全部詰込みボタンを押した。
いつかまた、その日が来ることを小さく祈って。
・゚・(ノД`;)・゚・
615 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 11:58:27.32 Q
昼やの
616 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 12:36:25.63 0
マスターがいるな
617 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 13:21:13.65 0
いるやよ
いつだってどこだって
あなたがそこにいる限り
いつだってどこだって
あなたがそこにいる限り
618 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 13:24:36.77 O
今日リゾナンターは中国みたいですね
そして安倍さんの日です
そして安倍さんの日です
619 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 16:02:14.41 0
>>614
・゚・(ノД`;)・゚・
・゚・(ノД`;)・゚・
621 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 19:38:37.06 0
>>614
今の状況でこんな感じの話読んだら精神崩壊するわ
今の状況でこんな感じの話読んだら精神崩壊するわ
624 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 20:47:22.54 0
625 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 21:07:36.49 0
見てきた
泣ける><
泣ける><
626 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 21:52:11.01 0
亀とジュンリンが出会ったばかりの頃のDVD
http://www.youtube.com/watch?v=vvzsphLvWek
東京案内をする亀がジュンリンに良い所を見せようと、
何故かたこ焼きを一気食いする
まだ距離感がある三人が初々しい
http://www.youtube.com/watch?v=vvzsphLvWek
東京案内をする亀がジュンリンに良い所を見せようと、
何故かたこ焼きを一気食いする
まだ距離感がある三人が初々しい
627 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 22:41:13.32 0
>>622
『パスワード』のラストシーンです。
[Sayu-Eri](30)814 『過去との別れ/明日への誓い』
http://resonanter.blog47.fc2.com/blog-entry-316.html
[Kamei](39)915 『パスワード』
http://resonanter.blog47.fc2.com/blog-entry-514.html
『過去との別れ/明日への誓い』予告編
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=Dy2ilbxA8CY
この3作は本当に大好きな作品です。全て別な作者さんによるものですが。
『パスワード』のラストシーンです。
[Sayu-Eri](30)814 『過去との別れ/明日への誓い』
http://resonanter.blog47.fc2.com/blog-entry-316.html
[Kamei](39)915 『パスワード』
http://resonanter.blog47.fc2.com/blog-entry-514.html
『過去との別れ/明日への誓い』予告編
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=Dy2ilbxA8CY
この3作は本当に大好きな作品です。全て別な作者さんによるものですが。
628 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 22:50:38.71 0
さゆみさんとカメさんで何か書きたいなと思っていたら
こんな時間に…もしかしたら深夜に一本投下するかもです。
こんな時間に…もしかしたら深夜に一本投下するかもです。
629 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/10(火) 22:59:33.45 0
630 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 00:00:46.66 0
>>627
マジで泣いた
マジで泣いた
631 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 01:14:40.60 0
おやすみリゾナンター達
632 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 04:22:42.07 O
そしておはようリゾナンター達
633 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 07:12:41.03 O
泣き明かした朝
634 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 09:41:37.38 0
>>627
始まりは、一つの命
生命の連鎖は、絶え間なく続く
見るがいい!ループする運命を!
終わりなき、生命の物語を!
↑この部分は今思えばモーニング娘。にも通じてる気がするなあ・・・
Hey Girl! 立ち止まるな!
空を見ろよ!顔を上げて!
・゚・(ノД`;)・゚・
始まりは、一つの命
生命の連鎖は、絶え間なく続く
見るがいい!ループする運命を!
終わりなき、生命の物語を!
↑この部分は今思えばモーニング娘。にも通じてる気がするなあ・・・
Hey Girl! 立ち止まるな!
空を見ろよ!顔を上げて!
・゚・(ノД`;)・゚・
635 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 11:25:02.26 0
636 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 12:11:45.65 0
会社にポンと置いてあるグーバイクが目に入るのがつらい
そんな昼休み
そんな昼休み
637 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 13:52:43.98 0
分かるわ……
なんか微かにでも結びつくものがあると一気に思考がそっちに行くよね
なんか微かにでも結びつくものがあると一気に思考がそっちに行くよね
638 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 16:52:20.02 0
気持ちが前を向きかけたりまたどうしようもなく淋しくなったりの繰り返しだよ
639 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 18:34:20.73 O
19時ごろから1本投下しようかなー
640 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 18:59:54.97 O
昼過ぎの刺すような日差しも少しずつやわらかくなって、
それでもまだぬるい風が、あたしの脇を抜けていく。
夏真っ盛り。
おでこからも首からも、背中からも、汗が流れ落ちる。
「ガキさーん、歩くのはーやーいー」
カメが後ろから声をかけてくる。
相変わらず、のんびりと歩くカメ。
あたしはいつもよりちょっと遅いくらいで歩いてるのに、
いつも歩みの遅いカメは、いつも以上に遅い。
それでもまだぬるい風が、あたしの脇を抜けていく。
夏真っ盛り。
おでこからも首からも、背中からも、汗が流れ落ちる。
「ガキさーん、歩くのはーやーいー」
カメが後ろから声をかけてくる。
相変わらず、のんびりと歩くカメ。
あたしはいつもよりちょっと遅いくらいで歩いてるのに、
いつも歩みの遅いカメは、いつも以上に遅い。
641 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 19:01:02.78 O
そんな、ちょっとだけ急な坂道。
坂の入り口に足をかけて、カメは立ち止まった。
「んもー、カメー、」
───もうちょっと速く、さぁ。
だけどその言葉は、いつも飲み込んでしまう。
振り返ると、カメはいつものぽけぽけな笑顔で、
エヘヘって顔してこっちを見上げてる。
その笑顔に積み重ねられてきた意味。ふと、考えてしまう。
「ほらー、ちょっとずつでも歩いてきなさーい」
あたしはいつもそうして言葉を濁す。
坂の入り口に足をかけて、カメは立ち止まった。
「んもー、カメー、」
───もうちょっと速く、さぁ。
だけどその言葉は、いつも飲み込んでしまう。
振り返ると、カメはいつものぽけぽけな笑顔で、
エヘヘって顔してこっちを見上げてる。
その笑顔に積み重ねられてきた意味。ふと、考えてしまう。
「ほらー、ちょっとずつでも歩いてきなさーい」
あたしはいつもそうして言葉を濁す。
642 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 19:02:10.00 O
カメが、これまでどれだけの苦労で乗り越えてきたか。
どれだけ自分自身と相談しながら、ここまで生きてきたか。
心臓の病気。
生れつきカメが背負ってきたもの。
一時は命だって危なかったって聞いてる。
病院で横になってるだけで何も出来なかったこともあるって。
今、こうしてほぼ普通の生活ができるのは、奇跡だって聞いた。
だから、カメには決して前衛での仕事は与えない。
それは愛ちゃんなりの配慮だったし、
カメが持ってる「風使い」の能力だって活きるポジション。
彼女の笑顔からは、その任務にやり甲斐を感じているように見えた。
メンバーを後ろから支えて、助けて、
時には中心の戦力になることだって。
それが、リゾナンターの中でのカメの役割なんだって。
どれだけ自分自身と相談しながら、ここまで生きてきたか。
心臓の病気。
生れつきカメが背負ってきたもの。
一時は命だって危なかったって聞いてる。
病院で横になってるだけで何も出来なかったこともあるって。
今、こうしてほぼ普通の生活ができるのは、奇跡だって聞いた。
だから、カメには決して前衛での仕事は与えない。
それは愛ちゃんなりの配慮だったし、
カメが持ってる「風使い」の能力だって活きるポジション。
彼女の笑顔からは、その任務にやり甲斐を感じているように見えた。
メンバーを後ろから支えて、助けて、
時には中心の戦力になることだって。
それが、リゾナンターの中でのカメの役割なんだって。
643 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 19:03:10.36 O
「ゆっくりでいいからさぁー」
まだあたしを見上げてるカメ。
笑顔は、そのままで。
でもなかなか歩き出そうとしないことを、いよいよあたしも不思議に思った。
「…カメ?」
「ガキさんさぁ」
呼び掛けはカメからの言葉でかき消された。
意志を持った、空気を突き抜けるような真っすぐな声。
思わず目を見開いて、カメの表情をうかがう。
「絵里ね、今からそこまでダッシュするから!!」
「はっ? ちょっ、カメっ───」
突然の宣言であたしに戸惑う暇すら与えてくれないまま、
カメはこちら目掛けて力強く地面を蹴った。
十数メートルの距離。
あっという間に近づいてきた身体は、そのままあたしに重なって。
軽い衝撃と共に、カメはあたしに抱きついてきた。
まだあたしを見上げてるカメ。
笑顔は、そのままで。
でもなかなか歩き出そうとしないことを、いよいよあたしも不思議に思った。
「…カメ?」
「ガキさんさぁ」
呼び掛けはカメからの言葉でかき消された。
意志を持った、空気を突き抜けるような真っすぐな声。
思わず目を見開いて、カメの表情をうかがう。
「絵里ね、今からそこまでダッシュするから!!」
「はっ? ちょっ、カメっ───」
突然の宣言であたしに戸惑う暇すら与えてくれないまま、
カメはこちら目掛けて力強く地面を蹴った。
十数メートルの距離。
あっという間に近づいてきた身体は、そのままあたしに重なって。
軽い衝撃と共に、カメはあたしに抱きついてきた。
644 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 19:05:07.87 O
「カメっ…」
「ガキさん、絵里ね、実はダッシュくらいできるんだよ」
気になったのは、もちろん心臓のこと。
そんなあたしの疑問に答えるように、カメは言った。
カメの腕の中で、確かに伝わる少し早い鼓動。
そのリズムは、力強いとさえあたしに思わせた。
「こうしてね、心臓だって元気に動いてくれてる。
よっぽど無理を続けたりしなきゃ、もう大丈夫なんだよ」
少しの運動すらダメだって言われていたらしい、小さな頃の記憶。
カメがベッドの上で、寂しそうに語ってくれたことを何となく思い出す。
その時はまだ、今のように戦いに立てることも少なかった。
それが今、きっとカメ自身の努力と、精神力と、もちろんお医者さんの力と、
それからたぶん、たくさんの奇跡とが重なって、今のカメはこうしてここに立っていて…
「ガキさん、絵里ね、実はダッシュくらいできるんだよ」
気になったのは、もちろん心臓のこと。
そんなあたしの疑問に答えるように、カメは言った。
カメの腕の中で、確かに伝わる少し早い鼓動。
そのリズムは、力強いとさえあたしに思わせた。
「こうしてね、心臓だって元気に動いてくれてる。
よっぽど無理を続けたりしなきゃ、もう大丈夫なんだよ」
少しの運動すらダメだって言われていたらしい、小さな頃の記憶。
カメがベッドの上で、寂しそうに語ってくれたことを何となく思い出す。
その時はまだ、今のように戦いに立てることも少なかった。
それが今、きっとカメ自身の努力と、精神力と、もちろんお医者さんの力と、
それからたぶん、たくさんの奇跡とが重なって、今のカメはこうしてここに立っていて…
645 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 19:06:17.40 O
「―――だから、だからね、ガキさん」
ぎゅっと、背中に回された手が強くなって、
あたしも同じようにカメの背中に手のひらを置く。
伝わる鼓動を逃さないように。
こぼれる言葉をすくい上げるように。
じっと、息を潜めて。
「もっともっとこの身体が良くなったら、
きっと一番前で戦って、みんなをおどかしてみたいんだ。
たぶん、れーなみたいな格闘、強いと思うよ?
絵里、やればできるんじゃんって…、みんなに、思われる、ように…」
途切れていく言葉の代わりに、小さく震え出したカメの身体。
腕には、さらに力を込めて。
「…泣くなよぉ、バカヤローっ」
きっと、カメならたどり着ける。
そう信じていても、そう言い切れないもどかしさはあたしの中にもある。
ましてや本人には、もっとどうにもならない不安がいっぱいあるはずで…
どうにかしてあげたくても、きっと何もできないことが苦しい。
だけど、こんな彼女の前でそんな顔はできない。
だからあたしは強がって、突き放すフリして、バカヤローなんて言ってみたけど。
あたしは、そんな彼女に回していた腕の力をぎゅっと強めた。
何もできないかもしれなくても、でも、あたしは、仲間は、ここにいるよって。
ぎゅっと、背中に回された手が強くなって、
あたしも同じようにカメの背中に手のひらを置く。
伝わる鼓動を逃さないように。
こぼれる言葉をすくい上げるように。
じっと、息を潜めて。
「もっともっとこの身体が良くなったら、
きっと一番前で戦って、みんなをおどかしてみたいんだ。
たぶん、れーなみたいな格闘、強いと思うよ?
絵里、やればできるんじゃんって…、みんなに、思われる、ように…」
途切れていく言葉の代わりに、小さく震え出したカメの身体。
腕には、さらに力を込めて。
「…泣くなよぉ、バカヤローっ」
きっと、カメならたどり着ける。
そう信じていても、そう言い切れないもどかしさはあたしの中にもある。
ましてや本人には、もっとどうにもならない不安がいっぱいあるはずで…
どうにかしてあげたくても、きっと何もできないことが苦しい。
だけど、こんな彼女の前でそんな顔はできない。
だからあたしは強がって、突き放すフリして、バカヤローなんて言ってみたけど。
あたしは、そんな彼女に回していた腕の力をぎゅっと強めた。
何もできないかもしれなくても、でも、あたしは、仲間は、ここにいるよって。
646 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 19:07:27.41 O
そっとあたしから身体を離したカメは、グッとあたしのことを見上げた。
陽射しに光る、濡れたまつげ。キラキラして、美しいなって思った。
「まだいつになるかわかんないけど、絶対、それくらい元気になるから!」
「よーし、待ってるよ!
いつでもカメが一番前で戦えるように、愛ちゃんにも言っとくから」
「あ、じゃあその時には絵里が戦闘も指揮させてもらいますねぇ」
「いやぁ~? それは困るなぁ! ぽけぽけバトルはイヤだよ~?」
決意の告白は、ほんの一瞬だけ。
すぐに笑顔を取り戻して、いつものようなカメに戻った。
目元のしずくを指先で払ってから伸ばされた手に、あたしの手も重ねた。
笑いながら手を繋いで、リゾナントへの道を相変わらずのんびりと歩く。
夕方までには帰るって伝えてあるけど、ちょっと遅くなりそうかも。
それでも、あたしは歩くペースを変えない。
カメが進みたいペースで。
カメが、進もうとしてるペースで。
それでいつかカメが目指すところに着けるなら、それもいいのかなって。
今日だけは、これもいいかもしれない。
たまにはゆっくりと生きてみよう。
陽射しに光る、濡れたまつげ。キラキラして、美しいなって思った。
「まだいつになるかわかんないけど、絶対、それくらい元気になるから!」
「よーし、待ってるよ!
いつでもカメが一番前で戦えるように、愛ちゃんにも言っとくから」
「あ、じゃあその時には絵里が戦闘も指揮させてもらいますねぇ」
「いやぁ~? それは困るなぁ! ぽけぽけバトルはイヤだよ~?」
決意の告白は、ほんの一瞬だけ。
すぐに笑顔を取り戻して、いつものようなカメに戻った。
目元のしずくを指先で払ってから伸ばされた手に、あたしの手も重ねた。
笑いながら手を繋いで、リゾナントへの道を相変わらずのんびりと歩く。
夕方までには帰るって伝えてあるけど、ちょっと遅くなりそうかも。
それでも、あたしは歩くペースを変えない。
カメが進みたいペースで。
カメが、進もうとしてるペースで。
それでいつかカメが目指すところに着けるなら、それもいいのかなって。
今日だけは、これもいいかもしれない。
たまにはゆっくりと生きてみよう。
647 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 19:08:44.17 O
ぐい、と手を引かれて、あたしはカメを見る。
「ねー、ガキさん」
その笑顔の後ろには、もう沈みそうになっている夕陽。
オレンジ色の光がカメのことを包むように照らしていて。
言葉の続きを促そうと首をかしげたら、帰ってきた言葉に脱力した。
「…なんでもなぁい」
苦笑いのあたしの手を離して、スキップで先へ進み始める。
その姿に、あたしはなんだか心強いものさえ感じていた。
「ねー、カメぇ?」
同じように呼びかけると、十メートルほど離れたカメは振り返った。
言いたいことは、たくさん浮かんだんだけど。
「…なんでもなーい!」
同じように続けたら、カメはちょっとだけほっぺたを膨らませたように見えた。
「ねー、ガキさん」
その笑顔の後ろには、もう沈みそうになっている夕陽。
オレンジ色の光がカメのことを包むように照らしていて。
言葉の続きを促そうと首をかしげたら、帰ってきた言葉に脱力した。
「…なんでもなぁい」
苦笑いのあたしの手を離して、スキップで先へ進み始める。
その姿に、あたしはなんだか心強いものさえ感じていた。
「ねー、カメぇ?」
同じように呼びかけると、十メートルほど離れたカメは振り返った。
言いたいことは、たくさん浮かんだんだけど。
「…なんでもなーい!」
同じように続けたら、カメはちょっとだけほっぺたを膨らませたように見えた。
648 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 19:09:46.48 O
“カメは、夕陽のように強い子なんだね”
そうまで言ったら格好良すぎちゃう気がしたけど。
夕陽に染まるカメ、文句のないくらいに格好良かった。
やればできる。今だって、カメはできる子。
それでももっとその先を進みたいカメを、あたしはずっと見ていたい。
だから、太陽の神様。
これからも、カメにオレンジ色のチカラをください。
太陽みたいにまぶしい彼女に、たくさんのチカラをください。
…それから、ちょっとぽけぽけなところも、直してあげてください。
あ、やっぱいいです。ぽけぽけしてないカメは、カメじゃないから。
「カメーっ」
名前を呼ぶと、返ってくるのは大好きな笑顔。
夕陽のオレンジにお祈りをして、あたしはカメのところへ走り出した。
そうまで言ったら格好良すぎちゃう気がしたけど。
夕陽に染まるカメ、文句のないくらいに格好良かった。
やればできる。今だって、カメはできる子。
それでももっとその先を進みたいカメを、あたしはずっと見ていたい。
だから、太陽の神様。
これからも、カメにオレンジ色のチカラをください。
太陽みたいにまぶしい彼女に、たくさんのチカラをください。
…それから、ちょっとぽけぽけなところも、直してあげてください。
あ、やっぱいいです。ぽけぽけしてないカメは、カメじゃないから。
「カメーっ」
名前を呼ぶと、返ってくるのは大好きな笑顔。
夕陽のオレンジにお祈りをして、あたしはカメのところへ走り出した。
649 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 19:11:38.33 O
>>640-648
ケータイからだからアンカー合ってるかな…
[Gaki-Kame]『夕陽にオレンジ』でした
ガキカメで夕陽を舞台にしてって話は去年の10月頃から書き出してたんですが
どうにもこうにも完結できずに書いては消しの繰り返し……
まさか、こんなきっかけで書ききることになるとは思いませんでしたが
当初思ってたストーリーとも違うけど、これはこれで満足です
ぬ、これが投下49作目かな?
ケータイからだからアンカー合ってるかな…
[Gaki-Kame]『夕陽にオレンジ』でした
ガキカメで夕陽を舞台にしてって話は去年の10月頃から書き出してたんですが
どうにもこうにも完結できずに書いては消しの繰り返し……
まさか、こんなきっかけで書ききることになるとは思いませんでしたが
当初思ってたストーリーとも違うけど、これはこれで満足です
ぬ、これが投下49作目かな?
650 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 19:20:34.68 0
うおおおおおおおお
今まだ会社にいるから、泣かせるなあああああああバカヤロォォォオ!
今まだ会社にいるから、泣かせるなあああああああバカヤロォォォオ!
651 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 19:54:58.26 0
>>649
「あめ玉」以来……?
オレンジ色の光に照らされたカメちゃんの笑顔が浮かんでくるみたいでした
不思議と「強さ」を一番感じる人ですよね
2人の信頼関係……きっと実際もこんな感じなんだろうなあ……
「あめ玉」以来……?
オレンジ色の光に照らされたカメちゃんの笑顔が浮かんでくるみたいでした
不思議と「強さ」を一番感じる人ですよね
2人の信頼関係……きっと実際もこんな感じなんだろうなあ……
652 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 20:05:26.21 0
ラジオの言葉そのままのところがあるから声が流れてきて余計泣けた
653 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 20:21:31.52 0
654 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 20:53:25.95 0
>>649
もうね・・・目から水が出てたまらんとですよ・・・
もうね・・・目から水が出てたまらんとですよ・・・
655 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 20:57:51.33 0
>>649
49作目ってすごっ!
49作目ってすごっ!
656 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:11:30.81 0
リンリンは中国に帰って巨大組織のリーダーに就任するのかな
657 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:13:21.96 0
かもねえw
リンリンならできそう
リンリンならできそう
658 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:35:47.89 O
659 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:53:41.64 0
新参者が空気読まずにいきなりレスしてすみません
吸血鬼話のさらわれたメンバーが今回卒業してる気がして書き込んじゃいました
吸血鬼話のさらわれたメンバーが今回卒業してる気がして書き込んじゃいました
660 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:55:13.70 0
新ナンターか
661 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:08:20.69 O
新メンバーかもしれん
662 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:08:30.44 0
小春亀切なすぎる
663 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 02:03:18.55 0
悔いの残らないようにこのスレも走りぬけないとね
664 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 07:01:17.28 Q
オハイオ
666 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 11:27:56.61 0
リゾリゾ
667 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 12:51:01.07 0
>>665
まさか次はリンリンが
まさか次はリンリンが
668 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 14:53:52.46 0
吸血鬼倒せば卒業がなくなるのかもしれん!
だったらいいのに・・・・
だったらいいのに・・・・
669 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:03:50.90 0
これは完全に続きを上げられない流れです……w
HAHAHA……
ほんとこんなことになるなんて思ってもなかったんですもん…
HAHAHA……
ほんとこんなことになるなんて思ってもなかったんですもん…
670 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 15:17:27.44 0
671 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 18:33:09.40 Q
おかえリゾナンター
672 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 20:10:13.62 O
晩御飯はリゾナントで食べるか
673 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 21:17:47.13 0
3人いなくなって静まりかえる喫茶リゾナントを想像すると寂しくなる
674 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 21:49:36.82 0
そんなこと想像するスレじゃないのに!
お兄ちゃんのバカー!
わーん………
お兄ちゃんのバカー!
わーん………
675 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 22:22:07.23 0
卒業した後もずっと9人を想像し続けようぜ
676 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:07:59.73 0
もちろんなの
677 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:17:02.49 0
新メンバーが入ってきたらリゾスレ的にはどう展開させていくのが楽しみだね
入ってくる人数にもよるけど
入ってくる人数にもよるけど
678 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:32:34.37 0
対応できるかなあ……
679 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 02:01:27.10 0
「リゾナント(ryからストーリーを想像するスレ」なんだから実際の娘。がどうなろうが
リゾナンターは9人固定でもなんら問題はない
もちろんリアルに合わせて変化させるのも作者次第
確かにどんな展開が出てくるのか楽しみだ
リゾナンターは9人固定でもなんら問題はない
もちろんリアルに合わせて変化させるのも作者次第
確かにどんな展開が出てくるのか楽しみだ
680 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 06:30:37.70 0
そこらへんこのスレは自由だからな
681 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 08:56:38.80 0
おはようホゼナンターの諸君
テレビつけたらまこと夫妻が山登りしてたw
テレビつけたらまこと夫妻が山登りしてたw
682 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 10:56:15.12 0
まことはリゾナンターの上級幹部
山の上に住む謎の仙人に会いにいったのか
山の上に住む謎の仙人に会いにいったのか
683 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 12:31:44.92 0
ひるリゾ
お盆で帰省する人多いのかな
お盆で帰省する人多いのかな
684 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 15:24:15.04 0
帰省しました
規制じゃなくてよかった実家のパソコン
規制じゃなくてよかった実家のパソコン
685 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 17:50:09.44 O
明日品川のDS行って来ます。
一回目だけど、泣かない、と思います。
一回目だけど、泣かない、と思います。
686 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 19:09:11.42 0
奇声ならたまに出ます
687 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 21:02:21.05 0
ノリo´ゥ`リ<ひんやりめぬぅー!
688 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 22:16:33.74 0
うるせーー!!
690 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 22:35:20.63 0
ノリo´ゥ`リ<…うるせぇ(低音)
691 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 22:39:09.96 0
((((( )))))
川
∋oノノハヽ
∩リ#`ゥ´リ'') <こぱるのきょにゅうはメロンパン二段重ね☆カナ!!!!!!!!
_ヽ__ / ̄ ̄ ̄/_
\/ /
川
∋oノノハヽ
∩リ#`ゥ´リ'') <こぱるのきょにゅうはメロンパン二段重ね☆カナ!!!!!!!!
_ヽ__ / ̄ ̄ ̄/_
\/ /
692 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:59:09.76 P
>>689
スマン既に・・・
スマン既に・・・
693 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:38:26.30 0
特に意味は無いんだが… PV以上に私にとってこのスレの原点となる画像
http://aewen.com/momusu/group/img/aewen493.jpg
http://aewen.com/momusu/group/img/aewen493.jpg
694 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:45:44.42 0
コレ見るとジュンジュンかなり強そうw
695 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 03:53:32.56 0
>>693
「あの頃の私たちはとにかく熱かった」から始まる演出で映画化希望
「あの頃の私たちはとにかく熱かった」から始まる演出で映画化希望
696 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:10:56.99 0
おやりぞ
697 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:14:39.25 O
喫茶リゾナントが回転寿司屋になるって本当ですか?
698 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 07:56:19.23 O
何言うとるやよ
699 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 11:07:30.26 O
生共鳴トライアングル見たかったなあ…
700 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 12:47:15.63 0
夏バテナンター
701 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:59:32.92 0
>>693
この先どれだけ娘。が続いても自分の中ではこの9人が特別なままだろうなと思う
この先どれだけ娘。が続いても自分の中ではこの9人が特別なままだろうなと思う
702 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:25:53.17 0
リゾナンターのオリメンか
703 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:26:11.27 0
うまいことを言う
704 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:35:34.18 0
だけどダークネスのオリメンにはなれない矢口
705 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 17:27:59.24 O
合宿ならオイラ参加したよ
706 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 19:46:50.60 0
今日は6期の3人で戦いに出てるね
707 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 20:47:09.62 0
リゾナンター残り5人
リゾナンター残り5人
708 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 21:01:12.21 0
リアルさよならリゾナントはやめて…
709 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 21:10:36.25 0
いなくなるより増えるほうがいろいろやっかいなんだよな
710 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 21:32:37.29 0
今規制激しいみたいだね
711 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 22:55:53.81 0
第43話 「炎」 あらすじ
完成した東京スカイツリーを占拠したダークネス。
Dr.マルシェがリゾナンターの共鳴能力を参考に開発した疑似共鳴装置
『リゾナントシステム』がツリーに設置され
数百倍に増幅したミティの能力により東京は氷河期と化した。
「アーッハッハッハッ、東京を永久凍土にされたくなければ『黒の書』をよこせ!」
巨大な氷のスクリーンとなったサンシャイン60に映し出されるミティの姿
『黒の書』・・・政府が隠蔽している暗黒神ダークネス復活の鍵をミティは要求する。
遂に組織が世界を暗黒に染めるべく本格的に動きだしたのだ。
「そんなことをさせるわけにはいかんがし!」
スカイツリーに急行するリゾナンターだったが愛の瞬間移動すら阻む強力な結界と
ミティがツリーの周囲に作りだした永久氷壁が行く手を阻む。
「ダメ!何をやっても壊れない」
「どきなさい・・・私がやります」
現れたさえみが氷壁を崩壊させようとするが増幅されたミティの力によりあっという間に
氷壁が再生してしてしまう
「チッ、キリがありませんね・・・」
「どいてクダサイ。ワタシがやりマス・・・皆サンの意識を私に集中させて下サイ!」
リゾナンター達の共鳴の力で増幅したリンリンの緑炎が永久氷壁を溶かし始める。
しかし・・・
完成した東京スカイツリーを占拠したダークネス。
Dr.マルシェがリゾナンターの共鳴能力を参考に開発した疑似共鳴装置
『リゾナントシステム』がツリーに設置され
数百倍に増幅したミティの能力により東京は氷河期と化した。
「アーッハッハッハッ、東京を永久凍土にされたくなければ『黒の書』をよこせ!」
巨大な氷のスクリーンとなったサンシャイン60に映し出されるミティの姿
『黒の書』・・・政府が隠蔽している暗黒神ダークネス復活の鍵をミティは要求する。
遂に組織が世界を暗黒に染めるべく本格的に動きだしたのだ。
「そんなことをさせるわけにはいかんがし!」
スカイツリーに急行するリゾナンターだったが愛の瞬間移動すら阻む強力な結界と
ミティがツリーの周囲に作りだした永久氷壁が行く手を阻む。
「ダメ!何をやっても壊れない」
「どきなさい・・・私がやります」
現れたさえみが氷壁を崩壊させようとするが増幅されたミティの力によりあっという間に
氷壁が再生してしてしまう
「チッ、キリがありませんね・・・」
「どいてクダサイ。ワタシがやりマス・・・皆サンの意識を私に集中させて下サイ!」
リゾナンター達の共鳴の力で増幅したリンリンの緑炎が永久氷壁を溶かし始める。
しかし・・・
712 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 22:56:28.12 0
「ディゾナントシステム、発動」
Dr.マルシェの一言で愛達の周囲に隠されていた数個の球形の物体が
鈍い光と音を放ち動き始める。球と球の間は青い光の線で結ばれ、愛達を囲む結界を形成する。
「くうっ!何ねこれは!!!」
「頭が・・・頭が痛ぁい!!!」
共鳴の力を打ち消す不協和音「ディゾナント」
リゾナンター達は苦痛に悶え、見る見る内に緑炎の力は弱まり遂には消えてしまう
「アーッハッハッハッ!見たか!虫けらども!!!」
「予め仕掛けさせてもらいました。共鳴の力、既に私達の手中です」
氷壁に触れていたリンリンの手、そして身体も凍り付いていく
寒さで遠のく意識の中で、父の姿を見るリンリン
(お父様・・・ワタシに力を・・・
「ミティ様、何かがこちらに接近してきます!」
「ハァ?何かって何だよオルァ!」
全ての希望が潰えたかに見えたその時、天空から一本の剣が飛来する。
紅い炎を纏ったその剣はリンリンの身体を覆っていた氷をあっという間に溶かし尽くす
「これは…紅蓮剣・・・お父様・・・」
刃千吏本部にあるはずの古代の秘宝、紅蓮剣がリンリンの想いに応え飛来したのだ。
「紅蓮剣の力さえアレバ!」
「ヤメろ淋!その剣の力を使えばオマエは!」
(サヨナラ・・・純・・・そして皆サン・・・)
Dr.マルシェの一言で愛達の周囲に隠されていた数個の球形の物体が
鈍い光と音を放ち動き始める。球と球の間は青い光の線で結ばれ、愛達を囲む結界を形成する。
「くうっ!何ねこれは!!!」
「頭が・・・頭が痛ぁい!!!」
共鳴の力を打ち消す不協和音「ディゾナント」
リゾナンター達は苦痛に悶え、見る見る内に緑炎の力は弱まり遂には消えてしまう
「アーッハッハッハッ!見たか!虫けらども!!!」
「予め仕掛けさせてもらいました。共鳴の力、既に私達の手中です」
氷壁に触れていたリンリンの手、そして身体も凍り付いていく
寒さで遠のく意識の中で、父の姿を見るリンリン
(お父様・・・ワタシに力を・・・
「ミティ様、何かがこちらに接近してきます!」
「ハァ?何かって何だよオルァ!」
全ての希望が潰えたかに見えたその時、天空から一本の剣が飛来する。
紅い炎を纏ったその剣はリンリンの身体を覆っていた氷をあっという間に溶かし尽くす
「これは…紅蓮剣・・・お父様・・・」
刃千吏本部にあるはずの古代の秘宝、紅蓮剣がリンリンの想いに応え飛来したのだ。
「紅蓮剣の力さえアレバ!」
「ヤメろ淋!その剣の力を使えばオマエは!」
(サヨナラ・・・純・・・そして皆サン・・・)
713 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 22:56:55.86 0
ジュンジュンの制止も空しく、紅蓮剣に秘められた力を解放したリンリンは
巨大な火の鳥と化して氷壁に向かって飛翔する。
「そ、そんな・・・アタシの氷がっ!溶け・・・」
「チッ、これは少し計算外ですね・・・」
転送装置へと走り出すマルシェ
「待ってマルシェ!うわああああああああああ!!!熱っ・・・嫌ぁああああああ!!!」
火の鳥の強大な力は氷壁、そしてスカイツリーごとミティを焼き尽くし、粉砕した。
そのまま天空に舞い上がる火の鳥
鳥が羽ばたくごとに、東京を覆い尽くしていた氷が溶けていく
しかし、羽ばたく度に徐々に、徐々に小さくなっていく火の鳥
そしてまるで火が自然に消えていくかのように鳥の姿は、消えた
「リンリンの意識が・・・消えた・・・がし・・・」
放心状態で膝をつき呟く愛
「リン・・・リーーーーーーーーーーーーーーン!」
ジュンジュンの絶叫が炎の中、響いた
巨大な火の鳥と化して氷壁に向かって飛翔する。
「そ、そんな・・・アタシの氷がっ!溶け・・・」
「チッ、これは少し計算外ですね・・・」
転送装置へと走り出すマルシェ
「待ってマルシェ!うわああああああああああ!!!熱っ・・・嫌ぁああああああ!!!」
火の鳥の強大な力は氷壁、そしてスカイツリーごとミティを焼き尽くし、粉砕した。
そのまま天空に舞い上がる火の鳥
鳥が羽ばたくごとに、東京を覆い尽くしていた氷が溶けていく
しかし、羽ばたく度に徐々に、徐々に小さくなっていく火の鳥
そしてまるで火が自然に消えていくかのように鳥の姿は、消えた
「リンリンの意識が・・・消えた・・・がし・・・」
放心状態で膝をつき呟く愛
「リン・・・リーーーーーーーーーーーーーーン!」
ジュンジュンの絶叫が炎の中、響いた
715 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/14(土) 23:55:09.11 0
716 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:35:40.40 0
ホゼホゼ
717 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 04:32:09.62 0
本当に寝るよ!今回本気だからね!
718 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 07:29:17.93 O
起きるさ
朝だからね…
朝だからね…
719 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 09:19:50.09 O
あと1ヶ月でリーダーの誕生日…
720 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 11:26:28.79 0
しかしこれだけ暑いと何も考える気しないね
721 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 12:29:54.17 O
そしてそれ以上に切ない…
722 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 14:19:01.56 0
暑さで考える気しないというより寂しくて考える気しないって感じ
723 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 16:12:20.28 0
笑顔のかずだけ 涙があるんだ そう わかってはいるけど
からした声で 何度も伝えるよ 君だけには届いてほしいから
泣いてくれるなら 笑ってくれるなら そう 強くなれる気がするよ
そうやって 僕らは ひとつひとつね 心を つないでいくんだ
からした声で 何度も伝えるよ 君だけには届いてほしいから
泣いてくれるなら 笑ってくれるなら そう 強くなれる気がするよ
そうやって 僕らは ひとつひとつね 心を つないでいくんだ
724 : 714[] 投稿日:2010/08/15(日) 18:11:21.18 0
725 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 18:35:53.39 0
727 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 18:57:05.54 0
>>726
ログをとってあるところは無いので
ウィキの話ごとの総括を読むのが良いのではないでしょうか?
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ@wiki
http://www39.atwiki.jp/resonant/
ログをとってあるところは無いので
ウィキの話ごとの総括を読むのが良いのではないでしょうか?
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ@wiki
http://www39.atwiki.jp/resonant/
728 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:06:17.96 0
729 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:21:28.13 0
>>640-648
いまさらだけど読んだ。
感動した。
何か現実と重ねまくって読んじゃった。
>決意の告白は、ほんの一瞬だけ。
>“カメは、夕陽のように強い子なんだね”
アホキャラの仮面の下に隠された、真実の亀井えりりん。
>だから、太陽の神様。
>これからも、カメにオレンジ色のチカラをください。
>太陽みたいにまぶしい彼女に、たくさんのチカラをください。
同意。
亀に幸あれ。
いまさらだけど読んだ。
感動した。
何か現実と重ねまくって読んじゃった。
>決意の告白は、ほんの一瞬だけ。
>“カメは、夕陽のように強い子なんだね”
アホキャラの仮面の下に隠された、真実の亀井えりりん。
>だから、太陽の神様。
>これからも、カメにオレンジ色のチカラをください。
>太陽みたいにまぶしい彼女に、たくさんのチカラをください。
同意。
亀に幸あれ。
730 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:29:38.09 0
その日、ジュンジュンはコンビニ「ファミニャ」を訪れていた。ここにバナナ味のお菓子があると聞いて、やってきたのだが・・・
「ない!どこにもない!ちょっと店員さん!」
「はいはーい。」
元気な声で店員がやってきた。ジュンジュンはその店員の顔を見て、驚いた。
「タ、タナカ!」
「うん?レーニャは田中じゃないとよ?」
ジュンジュンは店員の肩を揺さぶった。
「いや、このしゃべり方は間違いなくタナカだ!バナナお菓子はどこだ!」
「何すると!そんなもんはない、迷惑やけん、帰れ!」
その言葉にジュンジュンは怒った。
「くそ!絶対仕返ししてやるからナ!」
「何いっとるとよ。」
するとどこからかネズミが現れた。
「どうしたんだよ、レーニャ?」
その日、ジュンジュンはコンビニ「ファミニャ」を訪れていた。ここにバナナ味のお菓子があると聞いて、やってきたのだが・・・
「ない!どこにもない!ちょっと店員さん!」
「はいはーい。」
元気な声で店員がやってきた。ジュンジュンはその店員の顔を見て、驚いた。
「タ、タナカ!」
「うん?レーニャは田中じゃないとよ?」
ジュンジュンは店員の肩を揺さぶった。
「いや、このしゃべり方は間違いなくタナカだ!バナナお菓子はどこだ!」
「何すると!そんなもんはない、迷惑やけん、帰れ!」
その言葉にジュンジュンは怒った。
「くそ!絶対仕返ししてやるからナ!」
「何いっとるとよ。」
するとどこからかネズミが現れた。
「どうしたんだよ、レーニャ?」
731 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:30:33.84 0
喫茶リゾナントでれいなは皿洗いをしていた。するとドアが開き・・・
「タナカ!これでも喰らえ!」
ジュンジュンがバナナを投げつけ、それがれいなの口に入った。
「ぶっ、ジュンジュンなにすると!」
「さっき、コンビ二で私を追いだしただろう!」
「何いっとると!れいなはずっとここにいたっちゃ!」
「嘘つくな!」
怒りに我を忘れているジュンジュンを絵里とさゆみが抑える。
「ジュンジュン、落ち着いてよ。」
「れいなはずっとここにいたの。さゆみたちが証人なの!」
「そうやよ、れいなはずっとここで働いていたやざ。」
愛に言われてジュンジュンは落ち着きを取り戻した。
「そうか、タナカ。スマン。」
れいなは顔をタオルで拭いていた。
「まったく、どういうこと?」
「タナカ!これでも喰らえ!」
ジュンジュンがバナナを投げつけ、それがれいなの口に入った。
「ぶっ、ジュンジュンなにすると!」
「さっき、コンビ二で私を追いだしただろう!」
「何いっとると!れいなはずっとここにいたっちゃ!」
「嘘つくな!」
怒りに我を忘れているジュンジュンを絵里とさゆみが抑える。
「ジュンジュン、落ち着いてよ。」
「れいなはずっとここにいたの。さゆみたちが証人なの!」
「そうやよ、れいなはずっとここで働いていたやざ。」
愛に言われてジュンジュンは落ち着きを取り戻した。
「そうか、タナカ。スマン。」
れいなは顔をタオルで拭いていた。
「まったく、どういうこと?」
732 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:31:27.18 0
ジュンジュンはコンビニでの出来事を話した。
「へぇー、そんなにれいなに似てたんだ。もしかしてドッペルゲンガー?うへへ。」
「なんかしらんけど、ムカついてきたっちゃ!」
「そうそう、こんな感じであいつも怒ってた。」
「何もかもれいなそっくりなんやの。」
すると里沙が電話をしながらリゾナントに入ってきた。
「仕方ないわ、大丈夫だから。じゃあママまたね。」
里沙は携帯を切った。
「里沙ちゃん、どうしたんやよ?」
「実は明日、ママと食事する約束だったんだけど、急に仕事が入っちゃって。」
「仕事って、事件の捜査ですか?」
里沙の母親は近くの所轄署で警部をしている。
「そうなのよね。本当は捜査一課だから駆り出されることもなかったんだけど、休暇中だったのがまずかったのかな?」
「?」
「へぇー、そんなにれいなに似てたんだ。もしかしてドッペルゲンガー?うへへ。」
「なんかしらんけど、ムカついてきたっちゃ!」
「そうそう、こんな感じであいつも怒ってた。」
「何もかもれいなそっくりなんやの。」
すると里沙が電話をしながらリゾナントに入ってきた。
「仕方ないわ、大丈夫だから。じゃあママまたね。」
里沙は携帯を切った。
「里沙ちゃん、どうしたんやよ?」
「実は明日、ママと食事する約束だったんだけど、急に仕事が入っちゃって。」
「仕事って、事件の捜査ですか?」
里沙の母親は近くの所轄署で警部をしている。
「そうなのよね。本当は捜査一課だから駆り出されることもなかったんだけど、休暇中だったのがまずかったのかな?」
「?」
733 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:32:21.31 0
「これよ、これ。」
里沙は新聞記事を出した。そこの一面にあったのは・・・
「銭家の家宝・金のパンダ像一般公開へ。」
「あれ、銭家ってもしかして。」
「リンリンの実家ダ。」
リンリンの実家である銭家は中国の国家機関「刃千吏」の総統の家系である。しかし表向きではパンダ保護をしている資産家の一族として知られている。
「これの警備に駆り出されたわけ。」
「この金のパンダ像ってそんなにすごいっちゃか?」
バーン!いきおいよくリゾナントのドアが開いた。
「金のパンダ像は世界の宝デ―ス!」
「リンリン。」
「噂すれば影ね。」
よく見るとリンリンの後ろに小春と愛佳の姿がふたりとも学校帰りで制服姿だ。
「そんなにすごいの?」
「そうです。金のパンダ像は銭家に古くから伝えられている家宝です。神獣を守る銭家にとってはまさに生きる証・称号なのデ―ス!」
リンリンの熱弁にさすがの小春も戸惑い気味ではあったが、話に割って入った。
「実はリンリンのお父さんから招待状をもらったんですよ。リゾナンター全員分の金のパンダ像お披露目会の。」
「小春、それっといつなんや?」
「3日後です。おまけに船上パーティー。」
里沙は新聞記事を出した。そこの一面にあったのは・・・
「銭家の家宝・金のパンダ像一般公開へ。」
「あれ、銭家ってもしかして。」
「リンリンの実家ダ。」
リンリンの実家である銭家は中国の国家機関「刃千吏」の総統の家系である。しかし表向きではパンダ保護をしている資産家の一族として知られている。
「これの警備に駆り出されたわけ。」
「この金のパンダ像ってそんなにすごいっちゃか?」
バーン!いきおいよくリゾナントのドアが開いた。
「金のパンダ像は世界の宝デ―ス!」
「リンリン。」
「噂すれば影ね。」
よく見るとリンリンの後ろに小春と愛佳の姿がふたりとも学校帰りで制服姿だ。
「そんなにすごいの?」
「そうです。金のパンダ像は銭家に古くから伝えられている家宝です。神獣を守る銭家にとってはまさに生きる証・称号なのデ―ス!」
リンリンの熱弁にさすがの小春も戸惑い気味ではあったが、話に割って入った。
「実はリンリンのお父さんから招待状をもらったんですよ。リゾナンター全員分の金のパンダ像お披露目会の。」
「小春、それっといつなんや?」
「3日後です。おまけに船上パーティー。」
734 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:33:13.60 0
3日後、リゾナンターみんなそれぞれドレスや衣装を着てきたのだが、数人気になる人が・・
なぜかステージ衣装の小春
「小春、なんできらりちゃんで来てるとよ?」
「だって、小春ステージではぴ☆はぴサンデー歌うんですよ。」
「愛佳ちゃんはどうして晴れ着なの?」
「お父ちゃんにいったら晴れ着が送られてきたんです。日本人なんやから晴れ着でいけって。」
パンダの着ぐるみのジュンジュン
「ジュンジュン。」
「金のパンダ像なんだろ。だったらジュンジュンもパンダでいく。」
それぞれ事情はあるようだが、肝心な人がいないことに気付いた。
「愛ちゃんは?」
「お待たせ。」
見た目はまるでどこかのお姫様のような格好をしている愛がそこにいた。
「どうしたの、その格好!」
「あーしのてづくりやよ。本当は男装バージョンで行きたかったんだけど、間に合わんかったやざ。」
「まったく、そろいもそろって。まぁいいわ、行くわよ。」
その頃・・・
「ついにこの日が来たっちゃ。いくとよ、チュー太郎。」
なぜかステージ衣装の小春
「小春、なんできらりちゃんで来てるとよ?」
「だって、小春ステージではぴ☆はぴサンデー歌うんですよ。」
「愛佳ちゃんはどうして晴れ着なの?」
「お父ちゃんにいったら晴れ着が送られてきたんです。日本人なんやから晴れ着でいけって。」
パンダの着ぐるみのジュンジュン
「ジュンジュン。」
「金のパンダ像なんだろ。だったらジュンジュンもパンダでいく。」
それぞれ事情はあるようだが、肝心な人がいないことに気付いた。
「愛ちゃんは?」
「お待たせ。」
見た目はまるでどこかのお姫様のような格好をしている愛がそこにいた。
「どうしたの、その格好!」
「あーしのてづくりやよ。本当は男装バージョンで行きたかったんだけど、間に合わんかったやざ。」
「まったく、そろいもそろって。まぁいいわ、行くわよ。」
その頃・・・
「ついにこの日が来たっちゃ。いくとよ、チュー太郎。」
735 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 19:35:14.22 0
>>730-734
「リゾナンターVS怪盗レーニャ (1) 」でした。
ガキさんの家族の設定は「過去からのプレゼント」からリゾナントさせてもらいました。
この夢の対決の続きはまた後日。
※夏休み特別企画で全三回だそうです
「リゾナンターVS怪盗レーニャ (1) 」でした。
ガキさんの家族の設定は「過去からのプレゼント」からリゾナントさせてもらいました。
この夢の対決の続きはまた後日。
※夏休み特別企画で全三回だそうです
736 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 20:04:24.55 O
737 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 20:12:09.01 0
>>735
面白いですねファミニャ行ってみたい
思い思いのドレスアップしたリゾナンターも微笑ましいなあ
怪盗レーニャは良く知りませんが続き楽しみにしてます!
あと個人的な話ですがガキさんママの設定使ってもらえて嬉しかったです
あの話は自分の中ではかなりスベッたかと思っていたので…w
面白いですねファミニャ行ってみたい
思い思いのドレスアップしたリゾナンターも微笑ましいなあ
怪盗レーニャは良く知りませんが続き楽しみにしてます!
あと個人的な話ですがガキさんママの設定使ってもらえて嬉しかったです
あの話は自分の中ではかなりスベッたかと思っていたので…w
738 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 20:20:11.84 0
>>711-713
〆レスないと皆コメントしずらいよん …リンリンカッコいいけど… 今読むとつらいね…w
>>735
れいな VS レーニャ くるか!? 期待してますw
从*´ ヮ`)<いくっちゃよ チュー太郎!
http://stat001.ameba.jp/user_images/20100811/18/kaito-reinya/4f/22/p/o0453052910687806567.png
〆レスないと皆コメントしずらいよん …リンリンカッコいいけど… 今読むとつらいね…w
>>735
れいな VS レーニャ くるか!? 期待してますw
从*´ ヮ`)<いくっちゃよ チュー太郎!
http://stat001.ameba.jp/user_images/20100811/18/kaito-reinya/4f/22/p/o0453052910687806567.png
740 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/15(日) 23:01:12.98 0
>>736
http://logsoku.com/bbs/toki.2ch.net/morningcoffee/
専ブラは使えないけど上のモ娘(狼)-[ログ速]の検索ボックスで「リゾナント」と検索すれば30話以降のスレはとりあえず読めるかと
http://logsoku.com/bbs/toki.2ch.net/morningcoffee/
専ブラは使えないけど上のモ娘(狼)-[ログ速]の検索ボックスで「リゾナント」と検索すれば30話以降のスレはとりあえず読めるかと
741 : 736[] 投稿日:2010/08/16(月) 00:27:53.92 O
743 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 02:58:00.75 0
おやりぞ
745 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:14:06.35 O
おはようリゾナンター達
746 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 07:21:14.37 0
747 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 11:05:07.83 0
あづい
748 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 12:45:55.04 O
昼飯は喫茶リゾナントで
750 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 15:07:19.78 O
サボちゃん素敵
751 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 15:22:21.87 0
>>749
乙です
乙です
752 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 17:42:24.03 O
作品一覧も見たよ!
754 : ヽ( ゚∀。)ノ[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:13:01.45 0
>>753
いやwwwだからwww生きてるしwww作品書いたでしょwwwww
いやwwwだからwww生きてるしwww作品書いたでしょwwwww
755 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:40:18.92 0
どうもリゾナンタークライシスの作者です。
夏休み特別企画「リゾナンターVS怪盗レーニャ」の第2回をお送りします。
夏休み特別企画「リゾナンターVS怪盗レーニャ」の第2回をお送りします。
756 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:41:33.38 0
リゾナンターの面々は船に乗り込もうとしたら・・・
「ちょっと、スイマセン。」
金髪の若い男に呼び止められた。その男はまじまじとれいなの顔を見ていた。
「何じっと見てるとよ?」
「すいませんが、コンビニで働いていませんか?」
「働いとらんとよ。」
「怪しい!警部!」
すると帽子とコートを身にまとった小柄な男が来た。
「警部、この女怪盗レーニャにそっくりです!」
「怪盗レーニャ?」
「確かに、よく似ている。」
「それにコンビニで働いていないということはあのレーニャちゃんとは別人です。」
「怪しい、逮捕するぞ!」
男たちが手錠をれいなにかけようとするとれいなが・・・
「お前ら、なにすると!」
ふたりを投げ飛ばした。
「騒がしいわね。」
「ママ!」
「あら、里沙。あなた、何でこんなところに?」
「ちょっと、スイマセン。」
金髪の若い男に呼び止められた。その男はまじまじとれいなの顔を見ていた。
「何じっと見てるとよ?」
「すいませんが、コンビニで働いていませんか?」
「働いとらんとよ。」
「怪しい!警部!」
すると帽子とコートを身にまとった小柄な男が来た。
「警部、この女怪盗レーニャにそっくりです!」
「怪盗レーニャ?」
「確かに、よく似ている。」
「それにコンビニで働いていないということはあのレーニャちゃんとは別人です。」
「怪しい、逮捕するぞ!」
男たちが手錠をれいなにかけようとするとれいなが・・・
「お前ら、なにすると!」
ふたりを投げ飛ばした。
「騒がしいわね。」
「ママ!」
「あら、里沙。あなた、何でこんなところに?」
757 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:42:53.32 0
里沙は会場に案内されながら説明をした。
「そう、あなたが銭氏の娘さんなの。娘から話は聞いています。」
「ガキさんママ。さっきのは何とよ?」
「今のふたりは大江戸署という小さな警察署の刑事なんだけど、あのふたりはある怪盗をずっと追い続けているの。」
「怪盗?怪盗ってあの怪盗ですか?」
「カメ、他にどんな怪盗があるのよ。」
「その怪盗ってのがこいつ・・・」
里沙の母が写真をだした。
「あっ、れいなそっくり。」
「怪盗レーニャ。この近辺を荒らし回っている泥棒よ。なぜか金の物ばかりを盗んでいるの。」
「金ってまさか!」
「そう、あなたのお父さんが持ってきた金のパンダ像を盗むって予告してきたの。」
それを聞いて、リゾナンター全員が思った。
(なんて、無謀な奴だ。)
中国で最強の能力者たちから家宝なんか奪ったら地の果てまで追いかけられるのが目に見えている。
「そう、あなたが銭氏の娘さんなの。娘から話は聞いています。」
「ガキさんママ。さっきのは何とよ?」
「今のふたりは大江戸署という小さな警察署の刑事なんだけど、あのふたりはある怪盗をずっと追い続けているの。」
「怪盗?怪盗ってあの怪盗ですか?」
「カメ、他にどんな怪盗があるのよ。」
「その怪盗ってのがこいつ・・・」
里沙の母が写真をだした。
「あっ、れいなそっくり。」
「怪盗レーニャ。この近辺を荒らし回っている泥棒よ。なぜか金の物ばかりを盗んでいるの。」
「金ってまさか!」
「そう、あなたのお父さんが持ってきた金のパンダ像を盗むって予告してきたの。」
それを聞いて、リゾナンター全員が思った。
(なんて、無謀な奴だ。)
中国で最強の能力者たちから家宝なんか奪ったら地の果てまで追いかけられるのが目に見えている。
758 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:44:39.38 0
リンリンがふと演説している父を見て、あることに気付いた。
「あれ?李たちの姿がない。」
父とともにリンリンの養成所時代の仲間たちも来ているはずだが、会場のどこにも見えない。リンリンは気になって、電話をしてみた。
「もしもし、琳だけど李たちはどこにいる?」
「まだ、日本支局にいるが総統も一緒だ。」
「えっ、パパそっちにいるの?」
「ああ、船の調子がおかしいから少し待っていてくれって電話が・・・」
それを聞いて、リゾナンターたちが銭氏に目を向けるとその場にはいなかった。
「すいません、銭氏は?」
「トイレに」
それを聞いて、愛がトイレにいったら、ゴミ箱に変装道具が捨ててあった。
「怪盗がパパに変装したんダ。」
すぐに警備関係者による会議が始まった。
「すぐに港に引き返そう。」「いや、ここは海の上の密室だ。だったらやつは袋の鼠だ。」
その頃、怪盗レーニャは・・・
「ふふふ、あわてとるっちゃね。シメシメ・・・うん?」
レーニャの目に3日前にコンビニで騒いでいた中国人が目に入った。
「なんで、あの女。ここにいるとよ?それに銭氏の娘と仲良さそうに話しとるとよ。」
すると中国人の隣にいた女に目が言った。
「あれ、レーニャがふたりいるとよ。はーん、さてはあの女が言っとった田中ってあの女のことっちゃね。」
「あれ?李たちの姿がない。」
父とともにリンリンの養成所時代の仲間たちも来ているはずだが、会場のどこにも見えない。リンリンは気になって、電話をしてみた。
「もしもし、琳だけど李たちはどこにいる?」
「まだ、日本支局にいるが総統も一緒だ。」
「えっ、パパそっちにいるの?」
「ああ、船の調子がおかしいから少し待っていてくれって電話が・・・」
それを聞いて、リゾナンターたちが銭氏に目を向けるとその場にはいなかった。
「すいません、銭氏は?」
「トイレに」
それを聞いて、愛がトイレにいったら、ゴミ箱に変装道具が捨ててあった。
「怪盗がパパに変装したんダ。」
すぐに警備関係者による会議が始まった。
「すぐに港に引き返そう。」「いや、ここは海の上の密室だ。だったらやつは袋の鼠だ。」
その頃、怪盗レーニャは・・・
「ふふふ、あわてとるっちゃね。シメシメ・・・うん?」
レーニャの目に3日前にコンビニで騒いでいた中国人が目に入った。
「なんで、あの女。ここにいるとよ?それに銭氏の娘と仲良さそうに話しとるとよ。」
すると中国人の隣にいた女に目が言った。
「あれ、レーニャがふたりいるとよ。はーん、さてはあの女が言っとった田中ってあの女のことっちゃね。」
759 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:46:26.09 0
そして里沙の母が戻ってきた。
「ママ、どうなったの?」
「とりあえず、リンリンさんにパーティーを続けてもらってこの船で捕まえるみたい。」
「大丈夫なんですか?今まで何度も出し抜かれてるって言われてますけど?」
愛佳は心配していた。過去の事件のファイルを見ると毎回警察の仕掛けたトラップはくぐり抜けられているようだった。
「うちの上層部は大江戸署のふたりがあほなだけだって。私はあのふたりなりに頑張ってるとは思うんだけど。」
「あっ、小春ちゃんのはぴ☆はぴサンデーが終わった。」
ステージ上では小春が歌で盛り上げていた。
「みんな、ありがとう!」
「月島きらりさん、ありがとうございました。続きましてはメインイベント・金のパンダ像のお披露目です。」
「そういえば、れいなはどうしたの?」
「迷子になったんじゃないの?うへへ。」
「迷っとらん。」
「あら、れいないたの?」
「トイレとよ。」
ステージではリンリンが垂れ幕を降ろす準備をしていた。
警備の人間もこの瞬間を狙うと思い、警戒していた。
「では、我が銭家の家宝・金のパンダ像デ―ス!」
垂れ幕の下にあったのは金色に輝くパンダの像だった。
「これは全部純金で出来てまーす!」
「ママ、どうなったの?」
「とりあえず、リンリンさんにパーティーを続けてもらってこの船で捕まえるみたい。」
「大丈夫なんですか?今まで何度も出し抜かれてるって言われてますけど?」
愛佳は心配していた。過去の事件のファイルを見ると毎回警察の仕掛けたトラップはくぐり抜けられているようだった。
「うちの上層部は大江戸署のふたりがあほなだけだって。私はあのふたりなりに頑張ってるとは思うんだけど。」
「あっ、小春ちゃんのはぴ☆はぴサンデーが終わった。」
ステージ上では小春が歌で盛り上げていた。
「みんな、ありがとう!」
「月島きらりさん、ありがとうございました。続きましてはメインイベント・金のパンダ像のお披露目です。」
「そういえば、れいなはどうしたの?」
「迷子になったんじゃないの?うへへ。」
「迷っとらん。」
「あら、れいないたの?」
「トイレとよ。」
ステージではリンリンが垂れ幕を降ろす準備をしていた。
警備の人間もこの瞬間を狙うと思い、警戒していた。
「では、我が銭家の家宝・金のパンダ像デ―ス!」
垂れ幕の下にあったのは金色に輝くパンダの像だった。
「これは全部純金で出来てまーす!」
760 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:47:17.51 0
パンダ像に目を向けているとさゆみのしたを何かが通過した。よく見ると・・・
「きゃあ!ねずみよ!」
黄色のネズミが会場をはいずり回っていた。
「いったい、どうなってるんだ!」
「こっちにこないで。」
会場は少しパニック状態になっていた。そしてどこからか煙がでてきた。
「なんだこれは?」
ジリリリリリ!警報ベルの音が鳴り響いた。
「火事だ!」
客がパニックに陥った。
「みなさん落ち着いて!」警備のものたちが客をなだめようとするが煙が視界を遮っていくために余計にパニックが広がった。
ステージでは・・・・
「金のパンダ像は?」
リンリンがふと像のあったところを見ると・・・
「ひゃあー!」
リンリンは悲鳴をあげて倒れた。小春がそれを見て駆け寄った。
「リンリン、大丈夫?」
「金の・・・金のパンダ像が・・・我が家の家宝が・・・」
リンリンは放心状態だった。
愛は里沙に何やら指示をした後に、いきなりれいなの腕を掴んで走り出した。
「どこにいくとよ?」
「子猫を捕まえにいくのよ。」
「きゃあ!ねずみよ!」
黄色のネズミが会場をはいずり回っていた。
「いったい、どうなってるんだ!」
「こっちにこないで。」
会場は少しパニック状態になっていた。そしてどこからか煙がでてきた。
「なんだこれは?」
ジリリリリリ!警報ベルの音が鳴り響いた。
「火事だ!」
客がパニックに陥った。
「みなさん落ち着いて!」警備のものたちが客をなだめようとするが煙が視界を遮っていくために余計にパニックが広がった。
ステージでは・・・・
「金のパンダ像は?」
リンリンがふと像のあったところを見ると・・・
「ひゃあー!」
リンリンは悲鳴をあげて倒れた。小春がそれを見て駆け寄った。
「リンリン、大丈夫?」
「金の・・・金のパンダ像が・・・我が家の家宝が・・・」
リンリンは放心状態だった。
愛は里沙に何やら指示をした後に、いきなりれいなの腕を掴んで走り出した。
「どこにいくとよ?」
「子猫を捕まえにいくのよ。」
761 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 20:49:02.84 0
762 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:14:40.05 0
763 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:31:03.02 O
君の卵は何を生むかい?
765 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 02:44:59.53 0
ふっふw
766 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 04:24:18.02 0
おやりぞ
767 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 06:30:26.43 0
769 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 10:38:38.94 0
それって共鳴って…言うんだよ
770 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 12:16:41.47 O
青いなあ…空……
771 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 13:51:00.35 0
喫茶リゾナントは今日も休みです
夏休みで各自みんなバラバラにエンジョイ中です
夏休みで各自みんなバラバラにエンジョイ中です
772 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 16:14:31.42 0
れいなはその間に新しいメニューを考えようとするも一人じゃ無理と断念
773 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 18:11:12.77 0
やだねえこの時期の太陽は
774 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 18:18:21.01 O
太陽のないところへご案内して差し上げましょうか?
776 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:54:12.83 0
>>768
wikiとか?
wikiとか?
777 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:38:29.45 0
778 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:42:21.55 0
どうもこんばんわ。
「リゾナンターVS怪盗レーニャ」の第3回をお届けします。
「リゾナンターVS怪盗レーニャ」の第3回をお届けします。
779 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:43:36.94 0
ボイラー室
「なんでこんなところに来たとよ?」
「精神感応って知ってる?」
「?」
「人の頭の中を覗くことができる。たとえ、どんなに口をつぐんでもその思考を読むことができるの。だから・・・」
愛はデバイスを起動させ、戦闘服を着用した。
「あんたがれいなじゃないのはお見通しなんよ。」
その頃、女子トイレで・・・
里沙がトイレの個室を開けると縛られて猿轡をかまされていたれいながいた。
「大丈夫?田中っち。」
「くそ!あの猫め、絶対許さん!」
「なんでこんなところに来たとよ?」
「精神感応って知ってる?」
「?」
「人の頭の中を覗くことができる。たとえ、どんなに口をつぐんでもその思考を読むことができるの。だから・・・」
愛はデバイスを起動させ、戦闘服を着用した。
「あんたがれいなじゃないのはお見通しなんよ。」
その頃、女子トイレで・・・
里沙がトイレの個室を開けると縛られて猿轡をかまされていたれいながいた。
「大丈夫?田中っち。」
「くそ!あの猫め、絶対許さん!」
780 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:44:43.30 0
「何いっとると?」
どうやらレーニャは愛の話がうそだと思っているようだ。
「あんたの手口もいってあげようか?あんたは子分のねずみ、チュー太郎やったっけ?そいつに発煙筒をつけて、部屋を煙でいっぱいにした。そして警報ベルを鳴らして、部屋をパニックにした。」
「じゃあ、金のパンダ像はどうやって盗んだとよ?」
「それはこれやざ。」
愛が瞬間移動でレーニャからスプレーをかすめ獲った。
「あっ、それは!」
「何でも消えール。これでパンダ像を視覚から消したんや。客が部屋からいなくなったのを見てから盗むつもりやった。警察もあのパニックでは冷静に判断できんやろうから。」
その頃会場では・・・
愛佳が何でも消えールをふき取って、金のパンダ像がでてきた。
「よかった。これでお父様に燃やされずにスム!」
(そんな、大げさな。)
どうやらレーニャは愛の話がうそだと思っているようだ。
「あんたの手口もいってあげようか?あんたは子分のねずみ、チュー太郎やったっけ?そいつに発煙筒をつけて、部屋を煙でいっぱいにした。そして警報ベルを鳴らして、部屋をパニックにした。」
「じゃあ、金のパンダ像はどうやって盗んだとよ?」
「それはこれやざ。」
愛が瞬間移動でレーニャからスプレーをかすめ獲った。
「あっ、それは!」
「何でも消えール。これでパンダ像を視覚から消したんや。客が部屋からいなくなったのを見てから盗むつもりやった。警察もあのパニックでは冷静に判断できんやろうから。」
その頃会場では・・・
愛佳が何でも消えールをふき取って、金のパンダ像がでてきた。
「よかった。これでお父様に燃やされずにスム!」
(そんな、大げさな。)
781 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:46:42.39 0
「あんたをボイラー室に連れ込んだのは会場から遠ざけて、パンダ像を盗ませんためや。今頃、あんたのねずみを仲間が追いかけてる。」
「待てー!」「待ちなさい!」
絵里と小春がチュー太郎を追いかけている。
「助けてくれー!」
さゆみも追いかけていたのだが途中で力尽きていた。
「もう、疲れた。」
チュー太郎は部屋から出ようとするが、そこには・・・
「ねずみちゃん、バナナ食べますか?」
ジュンジュンが立ちはだかり、バナナを差し出した。
(何か嫌な予感が・・・)
「もう、逃げ場はない。あーしらリゾナンターを敵に回したら痛い目にあうやざ。」
レーニャは服を怪盗の姿の服装に変えた。
「待てー!」「待ちなさい!」
絵里と小春がチュー太郎を追いかけている。
「助けてくれー!」
さゆみも追いかけていたのだが途中で力尽きていた。
「もう、疲れた。」
チュー太郎は部屋から出ようとするが、そこには・・・
「ねずみちゃん、バナナ食べますか?」
ジュンジュンが立ちはだかり、バナナを差し出した。
(何か嫌な予感が・・・)
「もう、逃げ場はない。あーしらリゾナンターを敵に回したら痛い目にあうやざ。」
レーニャは服を怪盗の姿の服装に変えた。
782 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:47:45.21 0
「あーあ、今回は失敗か。」
「今回限りや。覚悟せい!」
「でもね、あんたらの戦い方があるんなら。レーニャにはレーニャの戦い方があるとよ。」
急にボイラー室の電気が消えた。
「ニャンコモード!いっとくけど、レーニャは猫と人間のハイブリットやけん。暗闇でも目が見えるっちゃ。」
「あっ、待て!」
愛がやっと外でると・・・
「愛ちゃん、あそこ。」
里沙に言われて空を見るとそこに気球が
「リゾナンター、今回はレーニャの負けとよ。でも次こそは必ず勝って見せるとよ。」
「待ってくれ、レーニャ。」
すると絵里・小春・パンダ化したジュンジュンに追われるチュー太郎が気球に飛び乗った。
一方、れいなは自分がコケにされたことに怒り・・・
「このれいなにそっくりな怪盗!今度はれいながボコボコにしたやるけん。覚悟するっちゃ!」
こうしてリゾナンターと怪盗レーニャの戦いはリゾナンターの勝利に終わった。
「今回限りや。覚悟せい!」
「でもね、あんたらの戦い方があるんなら。レーニャにはレーニャの戦い方があるとよ。」
急にボイラー室の電気が消えた。
「ニャンコモード!いっとくけど、レーニャは猫と人間のハイブリットやけん。暗闇でも目が見えるっちゃ。」
「あっ、待て!」
愛がやっと外でると・・・
「愛ちゃん、あそこ。」
里沙に言われて空を見るとそこに気球が
「リゾナンター、今回はレーニャの負けとよ。でも次こそは必ず勝って見せるとよ。」
「待ってくれ、レーニャ。」
すると絵里・小春・パンダ化したジュンジュンに追われるチュー太郎が気球に飛び乗った。
一方、れいなは自分がコケにされたことに怒り・・・
「このれいなにそっくりな怪盗!今度はれいながボコボコにしたやるけん。覚悟するっちゃ!」
こうしてリゾナンターと怪盗レーニャの戦いはリゾナンターの勝利に終わった。
783 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:48:46.06 0
後日、銭氏は金のパンダ像の一般公開を無事終え、中国に帰還していった。
「いや、よかったです。一時はリンリンの命はもうないかと思いました。」
「それにしても本当にれいなにそっくりな怪盗だったの。」
「そういえば、ジュンジュンこないだのコンビニでもれいなにそっくりな奴がいたっていっとったね。」
愛のこの言葉がリゾナンターに何か気付かせた。
「そういえば、あのコンビニの名前・ファミニャとか言ってたね。」
「まさかやとは思いますけど、怪盗レーニャのアジトじゃないですよね。」
れいなの闘志メラメラと湧き上がった。
「やったら、れいなは二度も顔に泥を濡らされたっちゃか。もう許せん!」
れいなは勢いそのままにリゾナントを後にした。その後はどうなったかは内緒。
「いや、よかったです。一時はリンリンの命はもうないかと思いました。」
「それにしても本当にれいなにそっくりな怪盗だったの。」
「そういえば、ジュンジュンこないだのコンビニでもれいなにそっくりな奴がいたっていっとったね。」
愛のこの言葉がリゾナンターに何か気付かせた。
「そういえば、あのコンビニの名前・ファミニャとか言ってたね。」
「まさかやとは思いますけど、怪盗レーニャのアジトじゃないですよね。」
れいなの闘志メラメラと湧き上がった。
「やったら、れいなは二度も顔に泥を濡らされたっちゃか。もう許せん!」
れいなは勢いそのままにリゾナントを後にした。その後はどうなったかは内緒。
784 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:51:31.17 0
>>779-783
「リゾナンターVS怪盗レーニャ (3) 」でした。
なんとなくリゾナンターと何かコラボできるものがないかと考えてこういう結果となりました。
もし、次回もできるようなら考えます。
ちなみに・・・
リゾナンタークライシスの作者がお送りする次回作品は以前少し述べました小春ちゃんがメインの
話です。
投稿は少し間が空くと思いますがお楽しみに・・・
「リゾナンターVS怪盗レーニャ (3) 」でした。
なんとなくリゾナンターと何かコラボできるものがないかと考えてこういう結果となりました。
もし、次回もできるようなら考えます。
ちなみに・・・
リゾナンタークライシスの作者がお送りする次回作品は以前少し述べました小春ちゃんがメインの
話です。
投稿は少し間が空くと思いますがお楽しみに・・・
786 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 22:29:36.88 0
>>785
そんなの誰も把握してないし実質無理だから
そんなの誰も把握してないし実質無理だから
787 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/17(火) 23:52:17.09 0
1つだけ書いてそのまま消えていった人もいっぱいいるだろうしねぇ
788 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 00:27:23.61 0
消えてなんてない
スレがある限り繋がってるんだよ
スレがある限り繋がってるんだよ
789 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 05:02:54.92 0
にゃー
790 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 06:38:53.74 O
ミーちゃんも繋がってるよ
791 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 11:19:24.87 0
ミーちゃんミーちゃん~
今日のえさはチュー太郎だよ
今日のえさはチュー太郎だよ
792 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 12:20:36.35 0
793 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 12:29:17.77 0
事務所に殺されるデス
794 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 13:36:05.39 0
扇風機が出ないのだけが納得行かん
796 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 15:55:48.29 0
797 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 16:56:42.19 0
798 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 17:10:47.06 O
兄重も能力者なの?
800 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 18:51:58.37 0
兄の朝人が新興宗教にはまって教団にお金をつぎ込んでしまい、思い悩むさゆみ
それを知った里沙は、さゆみの兄を取り戻すために教団本部に乗り込み、幹部の洗脳屋と戦う――
そんなプロットをいただいたのに違う話にしてしまったことを思い出しました
それを知った里沙は、さゆみの兄を取り戻すために教団本部に乗り込み、幹部の洗脳屋と戦う――
そんなプロットをいただいたのに違う話にしてしまったことを思い出しました
801 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 19:03:23.59 0
失ハレル兄重
802 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 19:24:29.14 0
さゆのお兄さんって朝人っていうの?
803 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 19:47:39.32 0
805 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 19:52:48.88 0
>>804
ガキさん誰でも助けるわけじゃないと思うよ
ガキさん誰でも助けるわけじゃないと思うよ
806 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 20:02:42.68 0
「ガキさん誰でも助けるわけじゃない」…それはわかっていたんだ…
しかしよォー
ひょっとしたら来てくれるかもしれないと思ったら……
万が一でも!来るっつー可能性があるのなら!
その「新興宗教」にはまりに
行かねえわけには
いかねえだろう…!
しかしよォー
ひょっとしたら来てくれるかもしれないと思ったら……
万が一でも!来るっつー可能性があるのなら!
その「新興宗教」にはまりに
行かねえわけには
いかねえだろう…!
807 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 20:52:21.20 O
ガキさんは助けに来ない
現実は非情である
現実は非情である
808 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:08:15.20 0
>>806
仗助乙
仗助乙
809 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:29:47.58 0
まぁ本心はガキさんにボコボコにされたいんだろw
810 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:14:38.81 0
複雑なリゾスレ住人心
812 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:19:05.76 0
>>811
復活の呪文唱えても無理か・・
復活の呪文唱えても無理か・・
813 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:00:20.41 O
>>811
しょんな…
しょんな…
814 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:04:39.50 0
>>811
生きろ…
生きろ…
815 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 06:10:36.89 O
816 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 08:46:24.68 0
どのシリーズだろ
切ないね……
切ないね……
817 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 11:53:00.03 O
神様っているのかな…
818 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 12:16:42.84 0
>>799
さゆのレズ行為はさゆの中の兄重がやっていたのか……
さゆのレズ行為はさゆの中の兄重がやっていたのか……
819 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 12:38:07.54 0
いやそれはさゆ自身の意識でしょう…
820 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 13:04:56.89 0
どのシリーズが消えたのか言ってくれないとこっちも困る
821 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 14:50:47.79 0
せっかく書いたのが消えたらショックだわなぁ
822 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 15:25:45.84 0
823 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 16:09:17.65 O
どうも、異能力の人です。まさか書いてた短編を上書きしているとは思いませんでした…。
最終回まで書き上げたら近々投下する予定が…。
最終回まで書き上げたら近々投下する予定が…。
824 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 16:21:11.16 O
久しぶりにこのスレに来たから、まとめで読み返そうと漁ってたら
話の長い作品が携帯のメモリオーバーで最後まで読めなかった…
モバジラ使ってみたら、今度は対象作品を見つけられない
どうしたらいいものか
話の長い作品が携帯のメモリオーバーで最後まで読めなかった…
モバジラ使ってみたら、今度は対象作品を見つけられない
どうしたらいいものか
825 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 19:15:49.29 O
あげとくがし
826 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 19:46:23.26 0
827 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 19:55:45.06 0
>>824
漫画喫茶リゾナントへ行くんだ
漫画喫茶リゾナントへ行くんだ
828 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 20:15:56.08 O
異能力シリーズでしたか…
なんというか…残念ですほんと……
もう一度書いてくださいなんて軽く言えることでもないですし……
>>824
何の作品ですか?
分かったところで解決には繋がらないかもしれませんが
なんというか…残念ですほんと……
もう一度書いてくださいなんて軽く言えることでもないですし……
>>824
何の作品ですか?
分かったところで解決には繋がらないかもしれませんが
829 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 21:43:02.86 0
830 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 22:50:00.74 O
雅ちゃんの能力で消されちゃったか…
831 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/19(木) 22:55:58.55 0
ホイミ!
ホイミ! ,ヘ ペシペシ
_/ニニ\_ ,。
从*` ロ´) 。(異能;)
ノ`@'っ/ ι_,J
く__ゝ (_」とl_)
…頑張ってください…
ホイミ! ,ヘ ペシペシ
_/ニニ\_ ,。
从*` ロ´) 。(異能;)
ノ`@'っ/ ι_,J
く__ゝ (_」とl_)
…頑張ってください…
832 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 00:20:02.06 0
なくもんか
833 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 01:55:29.68 O
泣きだすかもしれないよ
834 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 06:10:15.92 O
泣いちゃうかも(´∀`)
835 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 07:10:41.04 O
溢れ出るその感情に任せばいい……
836 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 09:24:53.25 0
唐突過ぎますが したらばで2周年記念の質問に回答したときに長すぎて省いた選出理由を ファイル整理中に見つけたので保全代わりにw
6.「このタイトルはすごい!」と思った作品はありますか?
『Air on G』
主要登場人物である愛・れいな・後藤の名前を組み合わせて、しかもクラシックの曲タイトルと掛けるというセンスとアイディアに感心しました。
『黒い羊』
最初に意味ありげなタイトルを提示しておいて、最後にその意味を明かすという手法が、内容と相まって作品そのものをすごく印象付けているなと思います。
このタイトルを覚えていない人は少ないのでは。
『砂漠に咲く花』
『黒い羊』とは逆に、読後に「なるほどこの内容にこのタイトルがくるのか」と感じ入った記憶が鮮明です。
タイトルから内容はほぼ想像がつきませんが、それでいてピタリとハマっている感じが好きです。
6.「このタイトルはすごい!」と思った作品はありますか?
『Air on G』
主要登場人物である愛・れいな・後藤の名前を組み合わせて、しかもクラシックの曲タイトルと掛けるというセンスとアイディアに感心しました。
『黒い羊』
最初に意味ありげなタイトルを提示しておいて、最後にその意味を明かすという手法が、内容と相まって作品そのものをすごく印象付けているなと思います。
このタイトルを覚えていない人は少ないのでは。
『砂漠に咲く花』
『黒い羊』とは逆に、読後に「なるほどこの内容にこのタイトルがくるのか」と感じ入った記憶が鮮明です。
タイトルから内容はほぼ想像がつきませんが、それでいてピタリとハマっている感じが好きです。
837 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 13:01:46.47 0
その辺の話は忘れられないな
838 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 15:27:11.01 0
「黒い羊」の衝撃は忘れられないな
839 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:06:54.05 0
一応書いとくか
> 主要登場人物である愛・れいな・後藤の名前を組み合わせて
タイトル付けた時には全く考えてはいなかったです
Wikiの記述をみてそういう解釈も面白いと思って特に訂正もしなかったんですが
感心するのはむしろそれを思い付いたWikiナンターの人に
> 主要登場人物である愛・れいな・後藤の名前を組み合わせて
タイトル付けた時には全く考えてはいなかったです
Wikiの記述をみてそういう解釈も面白いと思って特に訂正もしなかったんですが
感心するのはむしろそれを思い付いたWikiナンターの人に
840 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:35:19.41 0
えええっっっ!!!
なんというか……ごめんなさい……
勝手に思い込みで書いてしまいまして……
もう最初にタイトルつけられたときにてっきりそういう意味だとばかり
でも偶然なんだとしたらむしろそっちの方がすごいですね
生まれるべくして生まれた話というか
…だからwikiもあのままにしておきますw
なんというか……ごめんなさい……
勝手に思い込みで書いてしまいまして……
もう最初にタイトルつけられたときにてっきりそういう意味だとばかり
でも偶然なんだとしたらむしろそっちの方がすごいですね
生まれるべくして生まれた話というか
…だからwikiもあのままにしておきますw
841 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:27:17.71 0
>>367の吸血鬼話の続きを上げます(第5回)
せめて秋ツアーが始まるまでに終えたい……
お付き合いいただける方はどうぞ最後まで寛容な心でお願い致します
※ところどころ視点や時系列が飛びます
「◆ ◆ ◆」がその合図です
せめて秋ツアーが始まるまでに終えたい……
お付き合いいただける方はどうぞ最後まで寛容な心でお願い致します
※ところどころ視点や時系列が飛びます
「◆ ◆ ◆」がその合図です
842 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:28:03.43 0
「愛佳、あなたが“視”たのはここで間違いないね?」
もはや訪れる者などいないであろう山腹の建造物の前に、愛たちは立っていた。
廃墟となって久しいそれは、長年風雨に曝された跡を残し、蔦や苔に覆われながらも損なわれることない威厳を湛えている。
「はい、間違いありません。ここです」
やや青ざめた顔ながらも、愛佳ははっきりとそう言い切りながら頷いた。
愛佳のその言葉を受け、自然と全員の顔が再び廃墟となった建物へと向かう。
――エリーナ・ホテル
さほど規模は大きくないものの、かつてデザインホテルとして密かな人気を誇った瀟洒な建物も、今は自然の中に埋没しつつある。
だが、そのことは憐れさや物悲しさよりもむしろ、どこか退廃的な美しさを与えていた。
「この中に………」
里沙が小さく呟いたその言葉の先は、張りつめるような緊張と、そしてすがるような期待とが混ざり合った空気の中に霧散する。
“敵”の根城――それがどうやら廃墟となった山腹のホテルらしいと短時間で分かったのは、愛佳の能力に拠るところが大きかった。
―予知(プリコグニション)―
愛佳の能力は、未来を予め知ることのできるチカラ。
とはいうものの、自分の知りたいことを自分の意志で“視”られるというわけではない。
“未来”の訪れは不定期かつ無作為であり、眠っている間に“夢”として表れることも多い。
今回の件についてもそうだった。
僅かな仮眠を取った際に愛佳は“視”た。
山中にあるらしきどこかの廃墟の前に立つリゾナンターの姿と、そして―――
「愛佳、あなたが“視”たのはここで間違いないね?」
もはや訪れる者などいないであろう山腹の建造物の前に、愛たちは立っていた。
廃墟となって久しいそれは、長年風雨に曝された跡を残し、蔦や苔に覆われながらも損なわれることない威厳を湛えている。
「はい、間違いありません。ここです」
やや青ざめた顔ながらも、愛佳ははっきりとそう言い切りながら頷いた。
愛佳のその言葉を受け、自然と全員の顔が再び廃墟となった建物へと向かう。
――エリーナ・ホテル
さほど規模は大きくないものの、かつてデザインホテルとして密かな人気を誇った瀟洒な建物も、今は自然の中に埋没しつつある。
だが、そのことは憐れさや物悲しさよりもむしろ、どこか退廃的な美しさを与えていた。
「この中に………」
里沙が小さく呟いたその言葉の先は、張りつめるような緊張と、そしてすがるような期待とが混ざり合った空気の中に霧散する。
“敵”の根城――それがどうやら廃墟となった山腹のホテルらしいと短時間で分かったのは、愛佳の能力に拠るところが大きかった。
―予知(プリコグニション)―
愛佳の能力は、未来を予め知ることのできるチカラ。
とはいうものの、自分の知りたいことを自分の意志で“視”られるというわけではない。
“未来”の訪れは不定期かつ無作為であり、眠っている間に“夢”として表れることも多い。
今回の件についてもそうだった。
僅かな仮眠を取った際に愛佳は“視”た。
山中にあるらしきどこかの廃墟の前に立つリゾナンターの姿と、そして―――
843 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:28:45.99 0
「ここが“対象”の本拠地であることは、どうやらもう疑いないね」
愛の静かなその声に、場の空気が緊張の度合いを増す。
あの後――各グループに分かれての捜査の中、愛たちはいくつかの情報を手にした。
失踪者が出た家の多くで、やはり直前に出入りしていた外部の人間がいたこと。
人相や風体から鑑みてその数は全部で4体程度であり、それらすべてがせいぜい20代の若い女性であること。
だが、逮捕歴や前科のデータベース、ここ数年の失踪者ファイルから抜き出したそれらしき人物とは一人も合致しなかったこと。
表には出ない、非公式の名簿でもそれは同じであったこと―――
それにより、さゆみの仮説がほぼ確実に事実に近いところにあるという手応えは得ることができた。
だが、その先へ進む手がかりが掴めず、新たな方向からのアプローチの検討を図りかけていた矢先――愛佳が“夢”を“視”た。
愛佳が“視”た特徴的な外観や内装の建物は、さゆみによってすぐに割り出された。
街からやや外れた山の中腹にある、今は立ち入り禁止となっているホテル――
その「エリーナ・ホテル」が捜査線上に浮上したことで、事態は一気に進展を見せた。
再びの、視点を変えての調査の結果、各方面から入った情報は、愛佳の“夢”を確証付けることになる。
件の“ハウスキーパー”らしき人物が、その山の方へ歩いて行くのを目撃した者がいること。
また、それ以外にも複数の出入りがここ最近為されているらしき痕跡が認められたこと。
少し前に捜索願を出された若者数人が、どうやら廃墟探検を目的にこの山に入ろうとしていた節があること―――
街に程近く、それでいて人の出入りがほぼ皆無であるという、“隠れ処”として理想的な条件。
そこにこれだけの情報が集まれば、愛佳が“視”たのは、「最終目標」を果たすべく敵地に乗り込まんとする自分達の姿であるに違いなかった。
愛佳が“視”た映像とまさにまったく同じように、やや傾き始めている太陽に照らされた6人の影が伸びている。
できれば、日が落ちる前に片を付けたいという思いは、愛だけのものではきっとないだろう。
“全員に影があるうちにすべてを終わらせたい”……という、その思いは。
「ここが“対象”の本拠地であることは、どうやらもう疑いないね」
愛の静かなその声に、場の空気が緊張の度合いを増す。
あの後――各グループに分かれての捜査の中、愛たちはいくつかの情報を手にした。
失踪者が出た家の多くで、やはり直前に出入りしていた外部の人間がいたこと。
人相や風体から鑑みてその数は全部で4体程度であり、それらすべてがせいぜい20代の若い女性であること。
だが、逮捕歴や前科のデータベース、ここ数年の失踪者ファイルから抜き出したそれらしき人物とは一人も合致しなかったこと。
表には出ない、非公式の名簿でもそれは同じであったこと―――
それにより、さゆみの仮説がほぼ確実に事実に近いところにあるという手応えは得ることができた。
だが、その先へ進む手がかりが掴めず、新たな方向からのアプローチの検討を図りかけていた矢先――愛佳が“夢”を“視”た。
愛佳が“視”た特徴的な外観や内装の建物は、さゆみによってすぐに割り出された。
街からやや外れた山の中腹にある、今は立ち入り禁止となっているホテル――
その「エリーナ・ホテル」が捜査線上に浮上したことで、事態は一気に進展を見せた。
再びの、視点を変えての調査の結果、各方面から入った情報は、愛佳の“夢”を確証付けることになる。
件の“ハウスキーパー”らしき人物が、その山の方へ歩いて行くのを目撃した者がいること。
また、それ以外にも複数の出入りがここ最近為されているらしき痕跡が認められたこと。
少し前に捜索願を出された若者数人が、どうやら廃墟探検を目的にこの山に入ろうとしていた節があること―――
街に程近く、それでいて人の出入りがほぼ皆無であるという、“隠れ処”として理想的な条件。
そこにこれだけの情報が集まれば、愛佳が“視”たのは、「最終目標」を果たすべく敵地に乗り込まんとする自分達の姿であるに違いなかった。
愛佳が“視”た映像とまさにまったく同じように、やや傾き始めている太陽に照らされた6人の影が伸びている。
できれば、日が落ちる前に片を付けたいという思いは、愛だけのものではきっとないだろう。
“全員に影があるうちにすべてを終わらせたい”……という、その思いは。
844 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:29:31.68 0
「…じゃあ、かかるよ。各自、十分に気をつけて。それから、何度も言うように感情は捨てなさい。いいね?」
その愛の言葉に、バラつきながらも全員から頷きが返ってくる。
酷な命令ではあるが、事態の深刻さを思えばやむをえない。
吸血鬼化した者を元に戻す方法は、結局今に至っても不明確なままだ。
ただ操られているだけであれば、もしかするとその根源を絶てば元に戻る可能性はあるが、それとて何の根拠もない。
結局のところ、そんな方法は存在しないものとして、最善の対処――速やかな“除去”――をするしか、今の愛たちにできることはなかった。
喩え、知った顔の“敵”に遭遇したとしても……
「では、3班に分かれて行動する。リンリンと愛佳は1階、れいなと里沙は2階、私と小春は3階を。“対象”を発見次第、各自“除去”のこと」
階数こそ多くはないが、ホテルの内部はそれなりの広さを持っている。
全員固まっての行動はあまりに非効率であり、何より“対象”の殲滅に支障をきたす恐れが大きい。
可能な限り分掌しての短期決戦が理想だった。
「各自、パートナーからは絶対に離れないように。それから各班同士の連絡も常に取って、必要や異変があればすぐ合流すること」
各班とも、自身の能力で戦闘に対応できるであろうメンバーをそれぞれ配した。
当然銃器は装備してきているが、建物内だけに使用が困難な状況も間違いなくある。
生身で対応できるに越したことはない。
―精神操作(ブレイン・マニピュレーション)―
もし里沙の能力が通じるようであれば、随分楽になるだろう。
精神――脳に侵入し、相手をコントロールできる里沙の能力ならば、「生きたまま」の捕獲ももしかすると可能になるかもしれない。
とはいえ、果たして吸血鬼相手に能力が通じるのかどうかは、里沙自身が一番疑問視しているようだった。
里沙の能力は、人間以外の動物の脳を支配することはできないらしい。
「吸血鬼には試したことないから何とも言えないけどさ」と冗談ぽく肩を竦めていたが、あまり期待しない方が無難だよとその表情が言っていた。
同時に、精神系の能力を持っている相手には効果を発揮しにくいことも、過去のデータが物語っている。
吸血鬼が―催眠(ヒュプノシス)―に類した能力を有しているのだとしたら、その点から見ても確かに下手な期待は持たない方がいいように思えた。
「…じゃあ、かかるよ。各自、十分に気をつけて。それから、何度も言うように感情は捨てなさい。いいね?」
その愛の言葉に、バラつきながらも全員から頷きが返ってくる。
酷な命令ではあるが、事態の深刻さを思えばやむをえない。
吸血鬼化した者を元に戻す方法は、結局今に至っても不明確なままだ。
ただ操られているだけであれば、もしかするとその根源を絶てば元に戻る可能性はあるが、それとて何の根拠もない。
結局のところ、そんな方法は存在しないものとして、最善の対処――速やかな“除去”――をするしか、今の愛たちにできることはなかった。
喩え、知った顔の“敵”に遭遇したとしても……
「では、3班に分かれて行動する。リンリンと愛佳は1階、れいなと里沙は2階、私と小春は3階を。“対象”を発見次第、各自“除去”のこと」
階数こそ多くはないが、ホテルの内部はそれなりの広さを持っている。
全員固まっての行動はあまりに非効率であり、何より“対象”の殲滅に支障をきたす恐れが大きい。
可能な限り分掌しての短期決戦が理想だった。
「各自、パートナーからは絶対に離れないように。それから各班同士の連絡も常に取って、必要や異変があればすぐ合流すること」
各班とも、自身の能力で戦闘に対応できるであろうメンバーをそれぞれ配した。
当然銃器は装備してきているが、建物内だけに使用が困難な状況も間違いなくある。
生身で対応できるに越したことはない。
―精神操作(ブレイン・マニピュレーション)―
もし里沙の能力が通じるようであれば、随分楽になるだろう。
精神――脳に侵入し、相手をコントロールできる里沙の能力ならば、「生きたまま」の捕獲ももしかすると可能になるかもしれない。
とはいえ、果たして吸血鬼相手に能力が通じるのかどうかは、里沙自身が一番疑問視しているようだった。
里沙の能力は、人間以外の動物の脳を支配することはできないらしい。
「吸血鬼には試したことないから何とも言えないけどさ」と冗談ぽく肩を竦めていたが、あまり期待しない方が無難だよとその表情が言っていた。
同時に、精神系の能力を持っている相手には効果を発揮しにくいことも、過去のデータが物語っている。
吸血鬼が―催眠(ヒュプノシス)―に類した能力を有しているのだとしたら、その点から見ても確かに下手な期待は持たない方がいいように思えた。
845 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:30:13.77 0
里沙には、むしろれいなを“コントロール”する役割を担ってもらうように配置した。
絵里のことを完全に頭から取り除くことは不可能だろう。
冷静さを少しでも欠けば死に直結する状況の中に乗り込んで行く今、れいなを的確にフォローできるとすれば里沙しかいない。
れいなと同様に、小春もその点に関する心配がある。
あれ以降、捜査における自分の役割こそきっちり果たしてはいるものの、目に見えて苛立ちや自己嫌悪が募っている様子が伺える。
今は落ち着いた表情をしてはいるが、内心はおそらく少なからず乱れているだろう。
―幻影(イリュージョン)―
小春の能力も、直接的な殺傷力は皆無であるが、補助的に用いることで格段に戦闘は有利になる。
あらゆる情景を「幻影」として映し出せるそのチカラは、これまでもさまざまな場面で非常に有効に働いてくれた。
だが、直接幻を出現させるわけではなく、相手の視覚野――脳への働きかけに拠って幻を見せるらしい小春の能力の効果は、現状里沙同様に不確かと言うしかない。
そのことは小春も十分に分かっており、だからこそ余計に不甲斐なさを覚えているようだった。
普段であれば的確にそれを自己分析し、必要以上の無理はしない冷静さを持っている小春ではあるが、今回ばかりは先走る可能性もある。
そうならないよう、責任を持って自分がリードするつもりだった。
その結果、比較的まだ経験の浅いリンリンと、最年少で戦闘系の能力を持たない愛佳を組ませることになるのは少し不安ではある。
しかし、十分以上に明晰で冷静な対処ができる2人は、もう立派に一人前のリゾナンターと言い切れる優秀なプロだ。
問題なく任務を果たしてくれるものと信じたい。
「これ以上、被害を広げるわけにはいかない。必ずここで食い止める」
愛の言葉に、緊張を含んだ力強い頷きが応える。
そう、被害を広げるわけにはいかない。
“スパイ”の存在が不明瞭である現状での分散は、言うまでもなく危険をはらんでいるが――今はこうするしかない。
再びメンバー内に犠牲が出る可能性を認知しながら、それに対して何もできない自分が腹立たしかった。
「みんな……どうか無事で」
そう言うしかない、情けない自分が―――
里沙には、むしろれいなを“コントロール”する役割を担ってもらうように配置した。
絵里のことを完全に頭から取り除くことは不可能だろう。
冷静さを少しでも欠けば死に直結する状況の中に乗り込んで行く今、れいなを的確にフォローできるとすれば里沙しかいない。
れいなと同様に、小春もその点に関する心配がある。
あれ以降、捜査における自分の役割こそきっちり果たしてはいるものの、目に見えて苛立ちや自己嫌悪が募っている様子が伺える。
今は落ち着いた表情をしてはいるが、内心はおそらく少なからず乱れているだろう。
―幻影(イリュージョン)―
小春の能力も、直接的な殺傷力は皆無であるが、補助的に用いることで格段に戦闘は有利になる。
あらゆる情景を「幻影」として映し出せるそのチカラは、これまでもさまざまな場面で非常に有効に働いてくれた。
だが、直接幻を出現させるわけではなく、相手の視覚野――脳への働きかけに拠って幻を見せるらしい小春の能力の効果は、現状里沙同様に不確かと言うしかない。
そのことは小春も十分に分かっており、だからこそ余計に不甲斐なさを覚えているようだった。
普段であれば的確にそれを自己分析し、必要以上の無理はしない冷静さを持っている小春ではあるが、今回ばかりは先走る可能性もある。
そうならないよう、責任を持って自分がリードするつもりだった。
その結果、比較的まだ経験の浅いリンリンと、最年少で戦闘系の能力を持たない愛佳を組ませることになるのは少し不安ではある。
しかし、十分以上に明晰で冷静な対処ができる2人は、もう立派に一人前のリゾナンターと言い切れる優秀なプロだ。
問題なく任務を果たしてくれるものと信じたい。
「これ以上、被害を広げるわけにはいかない。必ずここで食い止める」
愛の言葉に、緊張を含んだ力強い頷きが応える。
そう、被害を広げるわけにはいかない。
“スパイ”の存在が不明瞭である現状での分散は、言うまでもなく危険をはらんでいるが――今はこうするしかない。
再びメンバー内に犠牲が出る可能性を認知しながら、それに対して何もできない自分が腹立たしかった。
「みんな……どうか無事で」
そう言うしかない、情けない自分が―――
846 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:30:58.25 0
◆ ◆ ◆
「愛佳サン、絶対に私の傍を離れないでくださいね」
無言の頷きがすぐ背後の愛佳から返るのを確認し、銭琳は目の前のドアのレバーに手をかけた。
そして愛佳に目で合図をすると同時に、一気にドアを押し開ける。
「……誰もいない…か」
元は従業員のドレッシングルームであったらしき空間が、開いたドアの向こうに広がっている。
かつては意欲に燃えたスタッフがセンスある制服に袖を通したのであろう場所も、今は埃だらけで見る影もない。
用心しながら中に踏み込み、念のため明かりを照らしてみるが、何かが潜んでいる気配はなかった。
だが、緊張を解くわけにはいかない。
確かに、今目の前には“敵”は存在しない。
しかし、建物内に踏み込んだときから強く感じる薄気味の悪い感覚は、確実に内部にいる“何か”の存在を物語っている。
愛佳と視線を交わして頷き合い、銭琳は再び廊下に出た。
ホテル内部はまだ思ったほどには荒れていない。
窓のガラスがほとんど割れずに残っているため、さほど風雨に曝されることがないからだろう。
とはいえ、そこかしこでクロスは剥がれ、どこからか漏れた雨の痕が天井にも壁にも不気味な染みを作っている。
老朽化が激しい部分もあり、その意味でも警戒しながら進まなければいけなかった。
「玄関ホール…ですね。あそこがフロント」
すぐ隣のトイレにも気配がないことを確認した後、さらに進むと廊下が途切れ、広い空間に行き当たった。
周囲を見回しながらそう囁く銭琳に、愛佳がまた無言の頷きを返す。
建物内を歩いてきて入り口部分に辿り着くというのはどこか奇妙な感じだった。
裏口から侵入した自分たちは、かつてのこのホテルに勤めていた従業員と同じルートを歩いているのだろう。
ふとそんなどうでもいいことを考えたとき――銭琳の視界に何かの影がちらついた。
◆ ◆ ◆
「愛佳サン、絶対に私の傍を離れないでくださいね」
無言の頷きがすぐ背後の愛佳から返るのを確認し、銭琳は目の前のドアのレバーに手をかけた。
そして愛佳に目で合図をすると同時に、一気にドアを押し開ける。
「……誰もいない…か」
元は従業員のドレッシングルームであったらしき空間が、開いたドアの向こうに広がっている。
かつては意欲に燃えたスタッフがセンスある制服に袖を通したのであろう場所も、今は埃だらけで見る影もない。
用心しながら中に踏み込み、念のため明かりを照らしてみるが、何かが潜んでいる気配はなかった。
だが、緊張を解くわけにはいかない。
確かに、今目の前には“敵”は存在しない。
しかし、建物内に踏み込んだときから強く感じる薄気味の悪い感覚は、確実に内部にいる“何か”の存在を物語っている。
愛佳と視線を交わして頷き合い、銭琳は再び廊下に出た。
ホテル内部はまだ思ったほどには荒れていない。
窓のガラスがほとんど割れずに残っているため、さほど風雨に曝されることがないからだろう。
とはいえ、そこかしこでクロスは剥がれ、どこからか漏れた雨の痕が天井にも壁にも不気味な染みを作っている。
老朽化が激しい部分もあり、その意味でも警戒しながら進まなければいけなかった。
「玄関ホール…ですね。あそこがフロント」
すぐ隣のトイレにも気配がないことを確認した後、さらに進むと廊下が途切れ、広い空間に行き当たった。
周囲を見回しながらそう囁く銭琳に、愛佳がまた無言の頷きを返す。
建物内を歩いてきて入り口部分に辿り着くというのはどこか奇妙な感じだった。
裏口から侵入した自分たちは、かつてのこのホテルに勤めていた従業員と同じルートを歩いているのだろう。
ふとそんなどうでもいいことを考えたとき――銭琳の視界に何かの影がちらついた。
847 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:31:42.10 0
「―――!!」
「―どうしたん、リンリン!?」
突然身を低くした銭琳に続いて素早く身を屈めながら、愛佳が驚いたように囁く。
「あっちで何か、動いた気がしました」
「あっち…?……レストラン……」
銭琳の視線を追った愛佳の表情が微かに強張る。
木製の洒落た扉の向こう、薄汚れたガラス越しにほんの僅かに室内の様子が見て取れた。
往時は、客の舌を楽しませるとともに目も楽しませていたらしい、趣を凝らした内装の切れ端が覗いている。
「行きましょう」
「……うん」
「…大丈夫です。私が愛佳サン、守ってあげますから」
いつになく緊張をはらんだ愛佳の表情を見て取り、銭琳は柔らかくも力強い笑みを浮かべてみせる。
「…ありがと。頼りにしてるわ。後輩に守ってもらうんは癪やけど」
一瞬複雑な表情をした後、愛佳はそう言いながら微笑みを返した。
その肩をわざとらしく鷹揚に叩いた後、銭琳は再び表情を引き締める。
そして、体勢を低くしたまま静かにレストランの方へと向かった。
辿り着いた扉の向こう――レストラン内部からは、先ほどとは違い、確かに何者かの気配を感じる。
愛佳と顔を見合わせ、頷き合う。
“対象”との対峙を前にするこの瞬間は、慣れることのない緊張が身を浸す。
いや、むしろ慣れてはいけないのだ――と銭琳は思う。
慣れは油断や不慮の事態を招く。
今回のような場合は特に、その一瞬が命取りとなるのだから。
「―――!!」
「―どうしたん、リンリン!?」
突然身を低くした銭琳に続いて素早く身を屈めながら、愛佳が驚いたように囁く。
「あっちで何か、動いた気がしました」
「あっち…?……レストラン……」
銭琳の視線を追った愛佳の表情が微かに強張る。
木製の洒落た扉の向こう、薄汚れたガラス越しにほんの僅かに室内の様子が見て取れた。
往時は、客の舌を楽しませるとともに目も楽しませていたらしい、趣を凝らした内装の切れ端が覗いている。
「行きましょう」
「……うん」
「…大丈夫です。私が愛佳サン、守ってあげますから」
いつになく緊張をはらんだ愛佳の表情を見て取り、銭琳は柔らかくも力強い笑みを浮かべてみせる。
「…ありがと。頼りにしてるわ。後輩に守ってもらうんは癪やけど」
一瞬複雑な表情をした後、愛佳はそう言いながら微笑みを返した。
その肩をわざとらしく鷹揚に叩いた後、銭琳は再び表情を引き締める。
そして、体勢を低くしたまま静かにレストランの方へと向かった。
辿り着いた扉の向こう――レストラン内部からは、先ほどとは違い、確かに何者かの気配を感じる。
愛佳と顔を見合わせ、頷き合う。
“対象”との対峙を前にするこの瞬間は、慣れることのない緊張が身を浸す。
いや、むしろ慣れてはいけないのだ――と銭琳は思う。
慣れは油断や不慮の事態を招く。
今回のような場合は特に、その一瞬が命取りとなるのだから。
848 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:32:30.12 0
愛佳と視線を交え、呼吸を合わせる。
いつでも戦闘態勢を作れるように身構えながら、扉に手をかけ――勢いよく押し開くと同時に、銭琳は室内へと飛び込んだ。
「―――ッ!?」
瞬間、自分の右手に人影を認めた銭琳の掌から炎が上がる。
だが、それはすぐに消えた。
「鏡―――」
入ってすぐ右手の壁の多くを、今はくすんだ鏡が覆っている。
内装の一環であろう凝ったデザインの大きな壁面鏡―――
それは、たった今銭琳を脅かした人影――銭琳自身や愛佳の後ろ姿とともに、店内を丸々映し出していた。
「リンリン――!」
銭琳がそれらを瞬間的に認識するのとほぼ同時に、愛佳の上ずった声が響いた。
反射的に振り返った銭琳の視界に、鏡越しではない店内の光景が飛び込んでくる。
外壁に面した部分が一部吹き抜けになった店内は、照明が切れた今でも外からの採光でそれなりに明るい。
広々としたその空間は、当時のゆったりとした優雅な食事風景を想像させた。
だが現在は、洗練されたデザインのタイルも剥がれ落ち、ノーブルな机や椅子も無残に打ち捨てられている。
ある種、衰滅の美学を有しているとでも言うべきその光景はしかし、銭琳にとってただの背景でしかなかった。
驚きに見開かれた銭琳の目に映ったのは――目を閉じ、ぐったりとうなだれて椅子に座る一人の女性の姿―――
「亀井サン……!!」
吸血鬼によって拉致され、姿を消していた絵里の姿だった―――
愛佳と視線を交え、呼吸を合わせる。
いつでも戦闘態勢を作れるように身構えながら、扉に手をかけ――勢いよく押し開くと同時に、銭琳は室内へと飛び込んだ。
「―――ッ!?」
瞬間、自分の右手に人影を認めた銭琳の掌から炎が上がる。
だが、それはすぐに消えた。
「鏡―――」
入ってすぐ右手の壁の多くを、今はくすんだ鏡が覆っている。
内装の一環であろう凝ったデザインの大きな壁面鏡―――
それは、たった今銭琳を脅かした人影――銭琳自身や愛佳の後ろ姿とともに、店内を丸々映し出していた。
「リンリン――!」
銭琳がそれらを瞬間的に認識するのとほぼ同時に、愛佳の上ずった声が響いた。
反射的に振り返った銭琳の視界に、鏡越しではない店内の光景が飛び込んでくる。
外壁に面した部分が一部吹き抜けになった店内は、照明が切れた今でも外からの採光でそれなりに明るい。
広々としたその空間は、当時のゆったりとした優雅な食事風景を想像させた。
だが現在は、洗練されたデザインのタイルも剥がれ落ち、ノーブルな机や椅子も無残に打ち捨てられている。
ある種、衰滅の美学を有しているとでも言うべきその光景はしかし、銭琳にとってただの背景でしかなかった。
驚きに見開かれた銭琳の目に映ったのは――目を閉じ、ぐったりとうなだれて椅子に座る一人の女性の姿―――
「亀井サン……!!」
吸血鬼によって拉致され、姿を消していた絵里の姿だった―――
849 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:33:57.75 0
>>842-848
以上です
説明多すぎでごめんなさい
最初にも言いましたように、出来るだけ早く終えてしまいたいので、
短いスパンでの投稿が続いてしまうことがあるかもしれませんが、その際は何卒ご容赦のほど……
…そんなこと言ってて書けるのかなw
>>842-848
以上です
説明多すぎでごめんなさい
最初にも言いましたように、出来るだけ早く終えてしまいたいので、
短いスパンでの投稿が続いてしまうことがあるかもしれませんが、その際は何卒ご容赦のほど……
…そんなこと言ってて書けるのかなw
850 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:08:17.06 0
851 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:33:41.57 0
朽ち果てたホテル内でのバトルがリゾナンターたちに有利に働くのか否か・・・
852 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 21:48:09.83 0
853 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 22:35:04.11 0
854 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 22:43:28.58 0
855 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 23:23:46.65 O
読んでてハラハラドキドキする
856 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 23:28:13.50 O
857 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 23:48:02.13 0
858 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 23:48:42.12 0
860 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/20(金) 23:59:50.65 0
>>859
確か映画じゃなかったっけ?
確か映画じゃなかったっけ?
861 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 00:10:08.29 0
ガキさん主演ホラー映画の詳細伝キタ━━(・ )━(e・ )━(・e・ )━( ・e・)━( ・e)━( ・)━━━!!!! nkskもね!
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1282312642/l50
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1282312642/l50
862 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 01:08:19.19 0
へー知らなかったわ
863 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:37:16.33 0
知れて良かったな!
何回見に行ってもいいんだぞ!
何回見に行ってもいいんだぞ!
864 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 03:18:15.74 0
>>861
こういうドラマ仕立ての画像が出るとまた新しい話が作りやすくていいね
こういうドラマ仕立ての画像が出るとまた新しい話が作りやすくていいね
865 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 03:20:49.12 O
おまいら知らないのか?もう既に皆
見に行く様に洗脳され…うッ
見に行く様に洗脳され…うッ
866 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 07:25:30.54 O
ガキさんおっぱいちゃんになったなあ……
867 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 09:15:49.35 O
胸よりも血塗れの姿に興奮した、ごめんちょっと逝って来る
868 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 09:40:57.08 0
あーいやでもそれ分かる
ゾクっとくるものがあるよね
妖しい艶っぽさというか
ゾクっとくるものがあるよね
妖しい艶っぽさというか
869 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 09:57:24.30 0
ガキπどこー
870 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 10:44:51.12 0
ガキさんの映画いよいよ公開かぁ
ホラーは苦手だけど
ブログでのガキさんの喜びようが半端なかったから観に行かざるを得ない
ホラーは苦手だけど
ブログでのガキさんの喜びようが半端なかったから観に行かざるを得ない
871 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 12:20:26.71 0
このスレ見なけりゃ映画があることすら知らなかったわ
てか最近狼で見るスレがここくらいになってしまってるw
てか最近狼で見るスレがここくらいになってしまってるw
872 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 12:32:51.85 0
映画女優といったらアンジェリーナ・ジョリーかガキさんかみたいな事になってるとはな
まじ驚いたわ
まじ驚いたわ
873 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 12:57:41.17 0
リゾナンター達は見に行くのかな?
見に行くとしたらリーダーと亀さんがいろんな意味でヤバそうw
見に行くとしたらリーダーと亀さんがいろんな意味でヤバそうw
874 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 12:59:09.05 O
怪談話を書いてみようかと思ってすっかり忘れてた…。
ふと深夜に現れて投下するやもと予告しておきます。
ふと深夜に現れて投下するやもと予告しておきます。
875 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 13:05:47.94 0
じゃあ、俺も乗っかって投下予告をします。
明日の夜に「じゅんかつゆ」(作品タイトル)を。
明日の夜に「じゅんかつゆ」(作品タイトル)を。
876 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 13:54:58.94 O
素晴らしい 続く時は続きますねw 楽しみです!
877 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 16:55:01.82 O
じゃあ落としたらダメだよ!
878 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:00:11.07 O
怪談話楽しみ
879 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:53:48.54 0
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
880 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:22:00.27 0
川*^A^)<オトナのかいだんのーぼるー♪
881 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:52:24.58 0
川*’ー’) <カイ・ダン…!
882 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 21:42:33.75 0
出たな怪人ダジャレンダー
883 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/21(土) 23:05:37.14 0
我らがガキさんが穏やかな心を持ちながらも
激しい怒りによって鬼になってしもうた!
http://blog.oricon.co.jp/_images/niigakirisa/image/2010-08-21T21:04:11-3.jpg
激しい怒りによって鬼になってしもうた!
http://blog.oricon.co.jp/_images/niigakirisa/image/2010-08-21T21:04:11-3.jpg
884 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:00:11.44 0
鬼化能力!ノボリベツ!! …意味不明w
885 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:38:47.72 O
「胸の高鳴る方はこっちだ!」
http://hige60.img.jugem.jp/20061123_220457.jpg
http://hige60.img.jugem.jp/20061123_220457.jpg
886 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 01:00:18.39 0
愛ちゃんゴツくなったな
887 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 01:01:10.82 0
愛ちゃん赤くなったな
888 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 01:49:52.99 0
ノ|c|# ・e・)<コラー!それ愛ちゃんじゃないからー!!
…という事で代理投降します…w
*** *** ***
6期DSの余韻に浸りながら、ゆるいのを一本投下させてください
きっと永遠に規制されそうな気がするので、またココでお世話にならせてください…
7レスほどです。
…という事で代理投降します…w
*** *** ***
6期DSの余韻に浸りながら、ゆるいのを一本投下させてください
きっと永遠に規制されそうな気がするので、またココでお世話にならせてください…
7レスほどです。
889 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 01:51:12.35 0
亀井さん、検査入院してる日や。
町の小さな内科医院の看板を見つめながら愛佳はふと絵里を思った。
夏期講習や夏休みの宿題に追われ一週間ほどリゾナントに顔を出せていない。
今日は夏期講習が予定より早く終わったため久々にリゾナントへ行ける日だった
愛佳は行き先を変更し、絵里のいる病院へと向かう。
コンビニで絵里の好きなオレンジジュースと自分のためにミルクティーを買う。
「あ、でも亀井さん飲めるんかな」
ぬるくなってしまわないように、紙パックに持っていたハンドタオルを巻いた。
絵里の入院している病院は大きい。
何度きても迷子になりそうになる。一度さゆみの代わりに荷物もちとして絵里と一緒に病院に来たが
絵里はいとも簡単に受付を済ませ、迷路のように廊下を行ったりきたりし
エレベーターに何度か乗り換えて病室へ、まるで自分の部屋に帰るかのような足取りでたどり着いていた。
愛佳は自慢の記憶力で絵里の病室までの道のりを思い出す。
「えっと確か東棟のエレベーターを3階で降りて新館へ行くんやったっけ…東棟はここやからー」
町の小さな内科医院の看板を見つめながら愛佳はふと絵里を思った。
夏期講習や夏休みの宿題に追われ一週間ほどリゾナントに顔を出せていない。
今日は夏期講習が予定より早く終わったため久々にリゾナントへ行ける日だった
愛佳は行き先を変更し、絵里のいる病院へと向かう。
コンビニで絵里の好きなオレンジジュースと自分のためにミルクティーを買う。
「あ、でも亀井さん飲めるんかな」
ぬるくなってしまわないように、紙パックに持っていたハンドタオルを巻いた。
絵里の入院している病院は大きい。
何度きても迷子になりそうになる。一度さゆみの代わりに荷物もちとして絵里と一緒に病院に来たが
絵里はいとも簡単に受付を済ませ、迷路のように廊下を行ったりきたりし
エレベーターに何度か乗り換えて病室へ、まるで自分の部屋に帰るかのような足取りでたどり着いていた。
愛佳は自慢の記憶力で絵里の病室までの道のりを思い出す。
「えっと確か東棟のエレベーターを3階で降りて新館へ行くんやったっけ…東棟はここやからー」
890 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 01:53:14.63 0
エレベーター横の病棟案内地図を指でたどる。驚かしたいから、どうしても自力でたどり着きたい。
目を大きく開いてそのあと微笑んでくれる絵里の顔を思い浮かべた。
「あ、愛佳ちゃん」
「えぇ!?」
思い通りの表情だったが、出会う場所が想定外だった
絵里は上から降りてきたエレベーターに乗っていた。ボストンバッグを肩から下げている。
「迎えにきてくれたのっ!?」
「あ、え、まぁ…そうです」
「ありがと」
あまりの弾んだ声に、お見舞いのつもりだったとは言えなかった。
「荷物、持ちますね」
「いーよぅ、そんなの」
「いーからいーから。亀井さんはコレ持っててください」
カバンからハンドタオルに包んであったオレンジジュースを取り出し渡した
包んであったおかげでまだ冷たい。
わぁ、と新しいおもちゃを与えてもらった子どものように絵里は目を輝かせた。
「ありがと!!やばっ、絵里めっちゃ飲みたかったの!」
「よかったです。飲めへんかったらどうしようかと思いました」
ぷつ、と紙パックにストローを差込み早速吸い上げる。
あまりにも幸せそうな顔をして飲むもんだから、愛佳は思わず目を細め微笑んでしまう。
絵里はそんな愛佳の頭を撫でるように叩き、ストローを咥えたまま八重歯をこぼす。
目を大きく開いてそのあと微笑んでくれる絵里の顔を思い浮かべた。
「あ、愛佳ちゃん」
「えぇ!?」
思い通りの表情だったが、出会う場所が想定外だった
絵里は上から降りてきたエレベーターに乗っていた。ボストンバッグを肩から下げている。
「迎えにきてくれたのっ!?」
「あ、え、まぁ…そうです」
「ありがと」
あまりの弾んだ声に、お見舞いのつもりだったとは言えなかった。
「荷物、持ちますね」
「いーよぅ、そんなの」
「いーからいーから。亀井さんはコレ持っててください」
カバンからハンドタオルに包んであったオレンジジュースを取り出し渡した
包んであったおかげでまだ冷たい。
わぁ、と新しいおもちゃを与えてもらった子どものように絵里は目を輝かせた。
「ありがと!!やばっ、絵里めっちゃ飲みたかったの!」
「よかったです。飲めへんかったらどうしようかと思いました」
ぷつ、と紙パックにストローを差込み早速吸い上げる。
あまりにも幸せそうな顔をして飲むもんだから、愛佳は思わず目を細め微笑んでしまう。
絵里はそんな愛佳の頭を撫でるように叩き、ストローを咥えたまま八重歯をこぼす。
891 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 01:54:58.15 0
「そんなに喉渇いてたんですか?」
「んーそういうわけじゃないんだけどさ、なんだろ、すっごい美味しい」
「入院してるときの飲みもんってお茶だけですか?」
ひとしきり飲んで満足したのか、やっとストローを口から離し
ゆっくりと歩き出す。病院から出ると焼け付くように太陽が二人を照らす。
むっとする暑さに愛佳もバッグからミルクティーを取り出し一気に飲んだ。
「お茶とお水しかないよ。お茶ってもうっすいの。おいしくないー」
絵里はストローを噛みながら眉間に皺を寄せた。
里沙が見てたら叱りそうだ。かめ、ストロー噛まないの、って。
「ごはんはどんなんです?」
「入院して1日目は食べちゃダメで、次の日はなんかね、やらかいやつで、3日目にやっと普通のゴハン
でもさ薄いの、ぜーんぶ。だからねぇ、絵里あんまり好きじゃないんだ」
「じゃぁ食べたらアカン時はどうしたはるんですか?」
「点滴だよ」
「おなか減ったなぁ、とか思わへん?」
「うん。思わないんだよねー不思議なことに」
絵里はそういいながら自分の腕を見た。点滴が刺さっていた場所に小さなバンソコが貼ってある。
「痛い?」
「刺すときに、ちょっとだけね」
「いつもそこの場所に刺されるですか?」
「ちがうよ。手の甲とかにも刺される時あるよ」
「やっぱり痛い?」
「んーそういうわけじゃないんだけどさ、なんだろ、すっごい美味しい」
「入院してるときの飲みもんってお茶だけですか?」
ひとしきり飲んで満足したのか、やっとストローを口から離し
ゆっくりと歩き出す。病院から出ると焼け付くように太陽が二人を照らす。
むっとする暑さに愛佳もバッグからミルクティーを取り出し一気に飲んだ。
「お茶とお水しかないよ。お茶ってもうっすいの。おいしくないー」
絵里はストローを噛みながら眉間に皺を寄せた。
里沙が見てたら叱りそうだ。かめ、ストロー噛まないの、って。
「ごはんはどんなんです?」
「入院して1日目は食べちゃダメで、次の日はなんかね、やらかいやつで、3日目にやっと普通のゴハン
でもさ薄いの、ぜーんぶ。だからねぇ、絵里あんまり好きじゃないんだ」
「じゃぁ食べたらアカン時はどうしたはるんですか?」
「点滴だよ」
「おなか減ったなぁ、とか思わへん?」
「うん。思わないんだよねー不思議なことに」
絵里はそういいながら自分の腕を見た。点滴が刺さっていた場所に小さなバンソコが貼ってある。
「痛い?」
「刺すときに、ちょっとだけね」
「いつもそこの場所に刺されるですか?」
「ちがうよ。手の甲とかにも刺される時あるよ」
「やっぱり痛い?」
892 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 01:56:48.95 0
無数に刺された針の痕は、当然の事ながら目に見えて残っているわけではない。
でも点滴をつないで眠っている絵里の姿を思い出し体がぎゅん、と痛くなる。
分からないのに。分からないのに痛くて辛い気持ちになる。
絵里の腕を触った。太陽に照らされて熱を持ったそこはなんでもないように愛佳に熱を伝える。
「優しいね、愛佳ちゃんは」
「…?」
言葉と同じ優しい声と手が頭に降ってきて足を止めた。
「ありがとね、心配してくれて」
「心配しか、でけへんのが、なんか申し訳ないんですけど」
「それだけで嬉しいよ」
「…」
オレンジジュースを飲む姿はとても幼いと思った。
それなのに、今愛佳に話し掛ける絵里はすごく大人で
4歳の年の差をひしひしと感じる。
「お見舞いに来てくれるのも、一緒に帰ってくれるのも、オレンジジュース持ってきてくれるのも
それだけですっごく嬉しい。だってそれって全部絵里を想ってくれてる時間でしょ?」
頭を2度撫で、それから愛佳の手を取って歩くよう促す。
太陽がじりじり照りつけ額から汗が流れたが、その繋がった手を解くことはしなかった。
「それだけでね、絵里痛いのとか辛いのとかぜーんぶ忘れちゃうよ」
「ホンマですか?」
「ホンマホンマ」
愛佳の喋り方をまねておどける口調が絵里らしい
でも点滴をつないで眠っている絵里の姿を思い出し体がぎゅん、と痛くなる。
分からないのに。分からないのに痛くて辛い気持ちになる。
絵里の腕を触った。太陽に照らされて熱を持ったそこはなんでもないように愛佳に熱を伝える。
「優しいね、愛佳ちゃんは」
「…?」
言葉と同じ優しい声と手が頭に降ってきて足を止めた。
「ありがとね、心配してくれて」
「心配しか、でけへんのが、なんか申し訳ないんですけど」
「それだけで嬉しいよ」
「…」
オレンジジュースを飲む姿はとても幼いと思った。
それなのに、今愛佳に話し掛ける絵里はすごく大人で
4歳の年の差をひしひしと感じる。
「お見舞いに来てくれるのも、一緒に帰ってくれるのも、オレンジジュース持ってきてくれるのも
それだけですっごく嬉しい。だってそれって全部絵里を想ってくれてる時間でしょ?」
頭を2度撫で、それから愛佳の手を取って歩くよう促す。
太陽がじりじり照りつけ額から汗が流れたが、その繋がった手を解くことはしなかった。
「それだけでね、絵里痛いのとか辛いのとかぜーんぶ忘れちゃうよ」
「ホンマですか?」
「ホンマホンマ」
愛佳の喋り方をまねておどける口調が絵里らしい
893 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 01:57:33.73 0
「だからさ」
「はい」
「また来てほしいな」
「はい」
「また、来月も再来月も、もしかしたらずっとずっとかもしれないけど絵里が入院するたびに来てほしい。
それがね絵里の元気の源だから。どんな薬にも代えられないとっておきなんだから」
「はい!」
「へへっ。ちょっと恥ずかしくなった」
「なんでですかー」
「絵里語っちゃったじゃん」
「んふふ。また来月もオレンジジュース持ってお見舞い行きますね」
「また一緒に帰ろうね」
「道重さん、嫉妬しはるかもしれないですよぉ?」
「いーの。さゆは飽きるほど会ってるから」
「そんなんゆうたら泣きはりますわ」
二人で笑い小突きあって歩く。
リゾナントにつく頃には汗だくになっているだろう。
それでも、扉を開けたときの愛の甘ったるい『おかえりー』の声や
れいなのはにかんだような笑顔や、さゆみとジュンジュンの熱い抱擁や、里沙の頭を撫でてくれる手つきや、
小春の高く、耳にキーンとくる声や、リンリンの必要以上に大きなリアクションが目に浮かび、足取りは自然と早くなった。
「はい」
「また来てほしいな」
「はい」
「また、来月も再来月も、もしかしたらずっとずっとかもしれないけど絵里が入院するたびに来てほしい。
それがね絵里の元気の源だから。どんな薬にも代えられないとっておきなんだから」
「はい!」
「へへっ。ちょっと恥ずかしくなった」
「なんでですかー」
「絵里語っちゃったじゃん」
「んふふ。また来月もオレンジジュース持ってお見舞い行きますね」
「また一緒に帰ろうね」
「道重さん、嫉妬しはるかもしれないですよぉ?」
「いーの。さゆは飽きるほど会ってるから」
「そんなんゆうたら泣きはりますわ」
二人で笑い小突きあって歩く。
リゾナントにつく頃には汗だくになっているだろう。
それでも、扉を開けたときの愛の甘ったるい『おかえりー』の声や
れいなのはにかんだような笑顔や、さゆみとジュンジュンの熱い抱擁や、里沙の頭を撫でてくれる手つきや、
小春の高く、耳にキーンとくる声や、リンリンの必要以上に大きなリアクションが目に浮かび、足取りは自然と早くなった。
894 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 01:58:20.03 0
「リゾナントついたらさ、愛佳ちゃん何飲みたい?」
コンビニで買ったオレンジジュースとミルクティーはもうすっかりなくなっていた。
額の汗を手の甲で拭いながら絵里が聞く。
「亀井さんは何が飲みたいんですか?」
繋いだ手を大きく振る。そして二人顔を見合わせた。
オレンジジュース!!!
果汁たっぷりで、鮮やかな。
亀井さんの笑顔の色をしたオレンジジュースが飲みたい。
愛は愛情もたっぷり入れてそれを作ってくれるだろうか。
繋いだ手にぎゅっ、と力を込められたのを感じ、愛佳は絵里を引っ張った。
二人はリゾナントへ向かい走り出す。
コンビニで買ったオレンジジュースとミルクティーはもうすっかりなくなっていた。
額の汗を手の甲で拭いながら絵里が聞く。
「亀井さんは何が飲みたいんですか?」
繋いだ手を大きく振る。そして二人顔を見合わせた。
オレンジジュース!!!
果汁たっぷりで、鮮やかな。
亀井さんの笑顔の色をしたオレンジジュースが飲みたい。
愛は愛情もたっぷり入れてそれを作ってくれるだろうか。
繋いだ手にぎゅっ、と力を込められたのを感じ、愛佳は絵里を引っ張った。
二人はリゾナントへ向かい走り出す。
895 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 02:00:24.50 0
以上>>889-894『オレンジ』【かめみつ】でした。
二人の絡み話しあんまりないなーっていう理由で書き出したものです。
ふわん、とした二人なのでそんな雰囲気を意識しました。多分w
あと2つ、中途半端なお話を秋ツアー始まるまでに書き上げるのがひそかな目標…
*** *** ***
以上、代理投降致しました。
二人の絡み話しあんまりないなーっていう理由で書き出したものです。
ふわん、とした二人なのでそんな雰囲気を意識しました。多分w
あと2つ、中途半端なお話を秋ツアー始まるまでに書き上げるのがひそかな目標…
*** *** ***
以上、代理投降致しました。
896 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 02:49:48.63 0
897 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 07:44:44.22 O
898 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 10:11:51.85 0
899 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 10:32:33.59 0
>>895
面白かった!好きだわぁ~この話
面白かった!好きだわぁ~この話
900 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 12:35:51.98 0
ひるりぞ
901 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 14:17:02.77 O
902 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 14:38:05.96 0
まとめサイト見るとないけどwiki見ると「えりみつ」はそこそこあるんだよねw
903 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 17:29:18.23 0
そういう例は他にもあるかもですね
904 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 18:14:30.77 0
905 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 18:59:20.72 0
日々止むことはない砂嵐と体を溶かそうとでもいうかの如く照りつける太陽
当然のことながら緑は枯れ果て、川の水は砂で茶色に染められている
そんな土地に立っている家々はほとんど窓がないか、あっても非常に小さい
家というよりもむしろ小屋に近い建物、それらが並ぶ集落モニター越しにを彼らは見ていた
★ ★ ★ ★ ★ ★
「○○、ごはんよ~」
母親が窓際に座っていた娘の名前を呼んだ
少女はちょこちょこと走って来て椅子に座り、手に持っていた箱をテーブルの上に置いた
「あら、またその箱持っているの?お食事の時くらい手放しておいてもいいじゃない」
「いや!だってこの箱、お姉ちゃんがくれたんだもん!!」
そういいながら少女はテーブルの中央に置かれた大きなパンを手で引きちぎった
「こら!!勝手に食べんるんじゃありません!!」
テーブルの上に置かれたのは大きなパンと乾燥肉、そして豆の煮物
「お父さんも来てから一緒に食べるんでしょ!!それから食べる前には神様にお祈りを捧げるの」
文句を口に出しつつ、少女は引ちぎったパンをもとの大きな皿に戻した
母親はそんな娘を愛おしく眺めた。
視界の端にテーブルに置かれた綺麗な異国風の箱をちらっと見えた
(まったくこの子ったら本当にこの箱を大事にしているのね
でも、あの方が来て下さったおかげで今日の食事があるのですし、感謝しなくてはいけませんね)
母親は数日前の出来事を思い返し始めた
★ ★ ★ ★ ★ ★
当然のことながら緑は枯れ果て、川の水は砂で茶色に染められている
そんな土地に立っている家々はほとんど窓がないか、あっても非常に小さい
家というよりもむしろ小屋に近い建物、それらが並ぶ集落モニター越しにを彼らは見ていた
★ ★ ★ ★ ★ ★
「○○、ごはんよ~」
母親が窓際に座っていた娘の名前を呼んだ
少女はちょこちょこと走って来て椅子に座り、手に持っていた箱をテーブルの上に置いた
「あら、またその箱持っているの?お食事の時くらい手放しておいてもいいじゃない」
「いや!だってこの箱、お姉ちゃんがくれたんだもん!!」
そういいながら少女はテーブルの中央に置かれた大きなパンを手で引きちぎった
「こら!!勝手に食べんるんじゃありません!!」
テーブルの上に置かれたのは大きなパンと乾燥肉、そして豆の煮物
「お父さんも来てから一緒に食べるんでしょ!!それから食べる前には神様にお祈りを捧げるの」
文句を口に出しつつ、少女は引ちぎったパンをもとの大きな皿に戻した
母親はそんな娘を愛おしく眺めた。
視界の端にテーブルに置かれた綺麗な異国風の箱をちらっと見えた
(まったくこの子ったら本当にこの箱を大事にしているのね
でも、あの方が来て下さったおかげで今日の食事があるのですし、感謝しなくてはいけませんね)
母親は数日前の出来事を思い返し始めた
★ ★ ★ ★ ★ ★
906 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 19:00:22.29 0
ノックの音がし母親がドアを開けるとそこにはすっぽりとフードをかぶった女性が立っていた
別にフードをかぶっているのは不思議ではない。
というのもこの地域の宗教の掟で女性は人前で顔をさらしてはいけないからだ
仮に女性でなくてもこの地方では砂と太陽のために頭を守らなくてはならないのではあるが…
「何か用でしょうか?」
母親が旅人に尋ねた
「一晩の宿をお願いしたい」
旅人はそう言った
「しかし、家には食べ物もありませんので・・・」
母親の頭によぎったのはもう底をついてしまった小麦、暫く口にもしていない肉のことであった
こんな旅人をもてなすどころか自身が生きることで精いっぱいなのである
「それは大丈夫です。寝る場所を与えてくれたら、これを渡そう」
そう言って旅人は背負っていたバックパックから大きなパンとこれまた大きな乾燥肉、小麦粉を取り出した
大きなパンはこの地域で食べられているような平べったいパンではなく細長い
乾燥肉は母親には読めない異国の文字で印が押されており、美味しそうな色をしていた
「どうだろうか?一晩、泊めてくれないか」
母親は目の前に差し出された魅力的な食べ物の誘惑に負け、「一晩だけなら」と家に招き入れた
旅人は感謝を示すように頭を下げ、家の中に入り被っていたフードを外した
旅人は異人であった。髪は金髪だか瞳は黒い。どこの国の人か分からない印象を受けた
「どうぞ、こちらの部屋をおつかいください。すみませんね、この部屋しかないもので」
母親はある一室へ案内した
「いえいえ、構いませんよ。この部屋は息子さんのものですか?」
旅人が今夜寝床となるであろうベッドの硬さを確かめるように触りながら尋ねた
「え、ええ。息子のものでした。でも、その息子も…戦争に駆り出されてしまいまして…」
「それはお気の毒に…」
別にフードをかぶっているのは不思議ではない。
というのもこの地域の宗教の掟で女性は人前で顔をさらしてはいけないからだ
仮に女性でなくてもこの地方では砂と太陽のために頭を守らなくてはならないのではあるが…
「何か用でしょうか?」
母親が旅人に尋ねた
「一晩の宿をお願いしたい」
旅人はそう言った
「しかし、家には食べ物もありませんので・・・」
母親の頭によぎったのはもう底をついてしまった小麦、暫く口にもしていない肉のことであった
こんな旅人をもてなすどころか自身が生きることで精いっぱいなのである
「それは大丈夫です。寝る場所を与えてくれたら、これを渡そう」
そう言って旅人は背負っていたバックパックから大きなパンとこれまた大きな乾燥肉、小麦粉を取り出した
大きなパンはこの地域で食べられているような平べったいパンではなく細長い
乾燥肉は母親には読めない異国の文字で印が押されており、美味しそうな色をしていた
「どうだろうか?一晩、泊めてくれないか」
母親は目の前に差し出された魅力的な食べ物の誘惑に負け、「一晩だけなら」と家に招き入れた
旅人は感謝を示すように頭を下げ、家の中に入り被っていたフードを外した
旅人は異人であった。髪は金髪だか瞳は黒い。どこの国の人か分からない印象を受けた
「どうぞ、こちらの部屋をおつかいください。すみませんね、この部屋しかないもので」
母親はある一室へ案内した
「いえいえ、構いませんよ。この部屋は息子さんのものですか?」
旅人が今夜寝床となるであろうベッドの硬さを確かめるように触りながら尋ねた
「え、ええ。息子のものでした。でも、その息子も…戦争に駆り出されてしまいまして…」
「それはお気の毒に…」
907 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 19:02:14.28 0
数年も前から隣接する小国との紛争が続いていた
そのため一般家庭からも兵力として若い男子が駆り出されていた
ただ先日、調停を結んだため、現在は戦闘は行われていない
しかし、その調停も文書によるものではなく一方的に破られる可能性は否定できなかった
母親はこの旅人のことを気になっていた。
なぜこのような場所に来ているのか、なぜ一人であるのかということだ
しかも女性がこんな貧困な状況なのに、なぜあのような食料を持っているかということ
じっと見つめていていたためであろう旅人が再三問いかけてもなかなか母親はそれに気がつかなかった
「・・・もしもし」
「あ、はい、どうかしましたか?」
「泊めてくださるお礼に約束のものをまずお渡しします」
旅人はパンと乾燥肉を母親に渡した
「ありがとうございます」
「いえ、こちらこそありがとうございます」
「いえいえ、この家では、いえほとんどの家では食料が尽きてしまっているので貴方様がきてくれて私も助かりました」
「そうなんですか…そんな状況とは知らなかったもので」
旅人は頭をかきながら部屋の中を見渡している
「ママ~お客さん?」
「こら!!○○、静かにしていなさいよ」
小さい少女がドアからこちら側を見ていた
「娘さんですか?かわいらしいですね」
旅人は優しい笑みを浮かべて娘に向かって、手を振った
娘は外人が物珍しいのであろう、旅人をじっと見ながら手を振り返した
じっと見られていることに気付いたのであろう娘は顔を赤くし、自分の部屋へと戻っていった
そのため一般家庭からも兵力として若い男子が駆り出されていた
ただ先日、調停を結んだため、現在は戦闘は行われていない
しかし、その調停も文書によるものではなく一方的に破られる可能性は否定できなかった
母親はこの旅人のことを気になっていた。
なぜこのような場所に来ているのか、なぜ一人であるのかということだ
しかも女性がこんな貧困な状況なのに、なぜあのような食料を持っているかということ
じっと見つめていていたためであろう旅人が再三問いかけてもなかなか母親はそれに気がつかなかった
「・・・もしもし」
「あ、はい、どうかしましたか?」
「泊めてくださるお礼に約束のものをまずお渡しします」
旅人はパンと乾燥肉を母親に渡した
「ありがとうございます」
「いえ、こちらこそありがとうございます」
「いえいえ、この家では、いえほとんどの家では食料が尽きてしまっているので貴方様がきてくれて私も助かりました」
「そうなんですか…そんな状況とは知らなかったもので」
旅人は頭をかきながら部屋の中を見渡している
「ママ~お客さん?」
「こら!!○○、静かにしていなさいよ」
小さい少女がドアからこちら側を見ていた
「娘さんですか?かわいらしいですね」
旅人は優しい笑みを浮かべて娘に向かって、手を振った
娘は外人が物珍しいのであろう、旅人をじっと見ながら手を振り返した
じっと見られていることに気付いたのであろう娘は顔を赤くし、自分の部屋へと戻っていった
908 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 19:03:40.63 0
旅人が持ってきた食事で家族は久々に腹を膨らませることができた
楽しい食事では自然と笑顔が浮かび、笑い声が飛び交う
旅人のことを気に言ったようで娘は旅人にいろいろなことを聞いていた
「これまでどんなとこにいったことあるの?」だの「どんな所から来たの」と質問ばかりし、旅人を困らせただろう
旅人も楽しんでいるのだが、やや苦笑いをしながら、ほとんどの質問に丁寧に返した
どうやら旅人も娘のことを気にいったようであった
自分の部屋があるにもかかわらず娘は旅人と一緒の部屋で眠ったようである
翌朝、旅人が出ていくときになると娘は目に涙を浮かべてしまっていた
「すみませんね、せっかく宿を貸したのにベッドはウチの娘が使って床で寝ることになってしまって」
「まあ、面白かったですよ。こんな思い出も大事なんですから。おや、○○、泣いているのかい?」
旅人は娘の頭を豪快に髪の毛をくしゃくしゃにするようになでた
「おら、泣くんじゃないぞ。これあげるからな!!」
そういい旅人は娘の手に箱を置いた
「これは?」
旅人は娘の視線に合わせてしゃがみ込み、娘の目をじっとのぞきこんで一言一言を言い聞かせるように言った
「これはね、○○が『必要な時』に開けるんだよ。一回しか開けちゃいけないんだからね。
○○は強い子だと思うから、これを渡すんだからね。大丈夫、また会えるからね、きっと」
「ほんと?」「ああ、ほんとだよ」
そう言い旅人はバックパックを担ぎなおし、母親に頭を下げ、旅へと戻っていった
★ ★ ★ ★ ★ ★
それが二日前のこと、娘は箱を手にしているが開けようとはしていない
その中身はわからないが、きっと娘への応援のメッセージとかであろう。なんにせよいい人であった
そんな回想に浸っていると表のほうが騒がしくなっていた。母親は窓から外を眺めようと駈け寄った
ドーンと大きな音がし、母親と娘を強風と衝撃が襲った
楽しい食事では自然と笑顔が浮かび、笑い声が飛び交う
旅人のことを気に言ったようで娘は旅人にいろいろなことを聞いていた
「これまでどんなとこにいったことあるの?」だの「どんな所から来たの」と質問ばかりし、旅人を困らせただろう
旅人も楽しんでいるのだが、やや苦笑いをしながら、ほとんどの質問に丁寧に返した
どうやら旅人も娘のことを気にいったようであった
自分の部屋があるにもかかわらず娘は旅人と一緒の部屋で眠ったようである
翌朝、旅人が出ていくときになると娘は目に涙を浮かべてしまっていた
「すみませんね、せっかく宿を貸したのにベッドはウチの娘が使って床で寝ることになってしまって」
「まあ、面白かったですよ。こんな思い出も大事なんですから。おや、○○、泣いているのかい?」
旅人は娘の頭を豪快に髪の毛をくしゃくしゃにするようになでた
「おら、泣くんじゃないぞ。これあげるからな!!」
そういい旅人は娘の手に箱を置いた
「これは?」
旅人は娘の視線に合わせてしゃがみ込み、娘の目をじっとのぞきこんで一言一言を言い聞かせるように言った
「これはね、○○が『必要な時』に開けるんだよ。一回しか開けちゃいけないんだからね。
○○は強い子だと思うから、これを渡すんだからね。大丈夫、また会えるからね、きっと」
「ほんと?」「ああ、ほんとだよ」
そう言い旅人はバックパックを担ぎなおし、母親に頭を下げ、旅へと戻っていった
★ ★ ★ ★ ★ ★
それが二日前のこと、娘は箱を手にしているが開けようとはしていない
その中身はわからないが、きっと娘への応援のメッセージとかであろう。なんにせよいい人であった
そんな回想に浸っていると表のほうが騒がしくなっていた。母親は窓から外を眺めようと駈け寄った
ドーンと大きな音がし、母親と娘を強風と衝撃が襲った
909 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 19:06:27.86 0
大きなスクリーンに映し出されているのは隣国の様子であった
あちらこちらで爆弾が爆発し、瓦礫と化した街や火災に逃げ惑う民衆、それを追う銃を手にした兵士たちの姿
もちろんその兵士達はこの国の兵士達でゲームのように一般人を砲撃している
スクリーンを見ているのは恰幅のよく髭を生やしたいかにも「総帥」とでもいうべき中年の男
そして、その部下数十人とボディガード数人であった
ガハハと下品な笑いを上げながら男はスクリーンに映された自国の軍隊の活躍を嬉々として見ている
「総帥、これで隣国の敗北が確定しましたね。このままあちらの軍の降伏を待ちましょうか?」
「ばかもん、今辞めたならば国際社会から非難を浴びるであろうが
あちらが先にこちらを攻撃した証拠を作らんか」
「はっ!!」
敬礼をし、部下が軍に向かってさらなる侵攻の指示を伝える
「まだやるんですか?」
男に向かって失礼とも思えるような口調で放たれた言葉だったが誰も反応しなかった
「このままでは我が国家の未来がないですからな。
しかしながら、やはりそちら様の力はお凄いですな、ダークネス」
男は自分の座っている椅子の後ろにいるであろう人物に向かって親しげな声をかけた
「別に私はあちらの国に潜入して、爆破装置とか暗示をかけただけですよ
そちら側の思惑があったからこうやって動いたんですから、凄いのはこの国ですよ
しかし、こんな時勢に侵略なんて考えるなんて稀有な事例というか…」
「まあ、異国のあなたにはわからないかもしれないが、うちとあの国は切っても切れぬ仲でしてね、察してくださいな
それよりどうですかな?こちらに上等のアルコールがありますが、祝杯とでもいきませんかな?」
グラスを差し出したが、女は丁重に断りを入れた
「まだ仕事がありますので」
あちらこちらで爆弾が爆発し、瓦礫と化した街や火災に逃げ惑う民衆、それを追う銃を手にした兵士たちの姿
もちろんその兵士達はこの国の兵士達でゲームのように一般人を砲撃している
スクリーンを見ているのは恰幅のよく髭を生やしたいかにも「総帥」とでもいうべき中年の男
そして、その部下数十人とボディガード数人であった
ガハハと下品な笑いを上げながら男はスクリーンに映された自国の軍隊の活躍を嬉々として見ている
「総帥、これで隣国の敗北が確定しましたね。このままあちらの軍の降伏を待ちましょうか?」
「ばかもん、今辞めたならば国際社会から非難を浴びるであろうが
あちらが先にこちらを攻撃した証拠を作らんか」
「はっ!!」
敬礼をし、部下が軍に向かってさらなる侵攻の指示を伝える
「まだやるんですか?」
男に向かって失礼とも思えるような口調で放たれた言葉だったが誰も反応しなかった
「このままでは我が国家の未来がないですからな。
しかしながら、やはりそちら様の力はお凄いですな、ダークネス」
男は自分の座っている椅子の後ろにいるであろう人物に向かって親しげな声をかけた
「別に私はあちらの国に潜入して、爆破装置とか暗示をかけただけですよ
そちら側の思惑があったからこうやって動いたんですから、凄いのはこの国ですよ
しかし、こんな時勢に侵略なんて考えるなんて稀有な事例というか…」
「まあ、異国のあなたにはわからないかもしれないが、うちとあの国は切っても切れぬ仲でしてね、察してくださいな
それよりどうですかな?こちらに上等のアルコールがありますが、祝杯とでもいきませんかな?」
グラスを差し出したが、女は丁重に断りを入れた
「まだ仕事がありますので」
910 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 19:08:28.98 0
「ハッハッハ、実に愉快だ。これだけの大仕事をしていながらまだ『仕事』とは」
膨らんだ腹を豪快に揺らして笑う男に女は「日本人ですから」と答えた
それは彼女にとっては都合のよい真実だが、彼らにとってはジョークに受け止められる都合のよい事実
「本当に日本人と言うものは勤勉な人種だな。我々のように気を抜くことを求めないと、人生を楽しめないぞ」
グラスに注がれた琥珀色の液体を口に含みながら男は女に優しく忠告した
「…まあ、仕事が終わりましたら一杯いただくとしましょう。仕事は最後までしなくてはなりませんから」
女は目の前のスクリーンに映しだされている光景をじっと立ったまま見ている
「しかし、敵国がこのような状態ということもこの国もそれなりに苦しいのではないんでしょうか?」
女が男に向かって問いかける
「爆弾をしかけるためにあの国を訪れましたが、どの家でも男、女を問わず痩せて、眼には生気がなかった
この国の民衆もそのようなものであろう?それなのにその上に立つあなたは悠々と酒を口にしている」
非難しているような口調ではなく、あたかも一人言のように女は呟く
「・・・何か問題でもあるんでしょうかね?私はこの国を豊かにするプランを立てている
そう、明るい未来は私の目の前にある、そのために前祝いというものをしているんだ」
「その前に突き出した体形はあの国では全く見受けられませんでしたけどね」
痛烈な批判を男は反論しようとしたが、くっとこらえた
(くそっ、こんな女、一人くらいどうってことないが『ダークネス』幹部を手にかけたら命が幾つあっても足りないからな)
男は唇を噛みながら一気に酒をあおり、少しばかりむせ込んだ
「しかしながらこの作戦本部はしっかりしているわね。最新鋭の軍事システムに衛生傍受装置があるとはね
それだけでなく基地内部に非常時に備えて、食糧庫、武器庫、発電所まであるとはね
昨日見学させてもらったわ、いろいろとね」
女は純粋に感嘆の声を上げているようで、息を整えた男が自信ありげに答えた
「当たり前である。この基地が全てを担っているのであるのだから
ここを拠点としてこの国を豊かにするのだから当然のことである!」
膨らんだ腹を豪快に揺らして笑う男に女は「日本人ですから」と答えた
それは彼女にとっては都合のよい真実だが、彼らにとってはジョークに受け止められる都合のよい事実
「本当に日本人と言うものは勤勉な人種だな。我々のように気を抜くことを求めないと、人生を楽しめないぞ」
グラスに注がれた琥珀色の液体を口に含みながら男は女に優しく忠告した
「…まあ、仕事が終わりましたら一杯いただくとしましょう。仕事は最後までしなくてはなりませんから」
女は目の前のスクリーンに映しだされている光景をじっと立ったまま見ている
「しかし、敵国がこのような状態ということもこの国もそれなりに苦しいのではないんでしょうか?」
女が男に向かって問いかける
「爆弾をしかけるためにあの国を訪れましたが、どの家でも男、女を問わず痩せて、眼には生気がなかった
この国の民衆もそのようなものであろう?それなのにその上に立つあなたは悠々と酒を口にしている」
非難しているような口調ではなく、あたかも一人言のように女は呟く
「・・・何か問題でもあるんでしょうかね?私はこの国を豊かにするプランを立てている
そう、明るい未来は私の目の前にある、そのために前祝いというものをしているんだ」
「その前に突き出した体形はあの国では全く見受けられませんでしたけどね」
痛烈な批判を男は反論しようとしたが、くっとこらえた
(くそっ、こんな女、一人くらいどうってことないが『ダークネス』幹部を手にかけたら命が幾つあっても足りないからな)
男は唇を噛みながら一気に酒をあおり、少しばかりむせ込んだ
「しかしながらこの作戦本部はしっかりしているわね。最新鋭の軍事システムに衛生傍受装置があるとはね
それだけでなく基地内部に非常時に備えて、食糧庫、武器庫、発電所まであるとはね
昨日見学させてもらったわ、いろいろとね」
女は純粋に感嘆の声を上げているようで、息を整えた男が自信ありげに答えた
「当たり前である。この基地が全てを担っているのであるのだから
ここを拠点としてこの国を豊かにするのだから当然のことである!」
911 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 19:09:59.82 0
「国を豊かにするねえ…それは他国の罪のない人々の命を奪ってまでもすることかしらねえ?」
女は自分のしたことを棚にあげて問いかけた
「な、何を言う。計画を練ったのは私達だが、それはそちらの助けがあったからできたことなのだぞ」
当然のように女の矛盾した発言にとまどいを示す男達。中には反射的に銃を構えたものもいた
「ふふふ、冗談よ、冗談。ちょっとからかっただけよ。ほら銃をしまいなさい」
女に睨まれた男はその大きな瞳に見つめられ体が動かなくなった
「私達だってあなた方の計画に乗ったのだし、発展のためには犠牲が必要なことくらいわかっているわ
私達の目的のためにあなた方の国の発展が必要ではないが、邪魔な存在を消せるから手を組んだだけ」
「隣国が『邪魔な存在』とはなんとも端的な表現だな」
女は時間を気にしているようで時計に目をくれながら言葉を選んでいるようであった
「・・・組織は邪魔となる存在を除去することに躍起になっている。ま、私は所詮、歯車ってところだ。
ただこんな小さい歯車が大きな組織の原動力になっているんだからなめてもらっちゃ困るぜ」
女はそう言いながらちらちらと絶えず時計の秒針を目で追っている
「私の役割は対外交渉。味方となった組織を手助けし、敵を徹底的に破壊する、それが仕事
歯車の中でも特殊な役割で、円滑に事態を進める、いわば『機械油』のようなもの…フフフ
それから、この仕事は本当にそちら側が示してくれた作戦は素晴らしかったとボスから言伝を預かっている
ただ、ここまでが私の今回の依頼だ、これから行うことはお前らがすべて責任を追うんだ」
「そ、それはわかっております…もちろんあなた方のことを漏らすなんてことは・・・」
「さて、そろそろ次のショーの始まりの時間だな…これ以降、また関わることがあれば…」
空間に切れ目が入り、その中に入りながら女は言う「よろしく頼む」
残された男達は完全に女がいなくなったことを確認してからふっと力を抜いた
女がいただけで張り詰めていた空気から解放された喜びを全身に感じていた
「ダークネスとやらは未だに正体がわからんな…一体何が本当にしたいのか…」
「ええ、総帥…そろそろ地上部隊の突入が全ての街で終了している頃です
どうか、モニターの方を向いてくださると…」
男達は全員揃ってモニターへと目を向け直した
女は自分のしたことを棚にあげて問いかけた
「な、何を言う。計画を練ったのは私達だが、それはそちらの助けがあったからできたことなのだぞ」
当然のように女の矛盾した発言にとまどいを示す男達。中には反射的に銃を構えたものもいた
「ふふふ、冗談よ、冗談。ちょっとからかっただけよ。ほら銃をしまいなさい」
女に睨まれた男はその大きな瞳に見つめられ体が動かなくなった
「私達だってあなた方の計画に乗ったのだし、発展のためには犠牲が必要なことくらいわかっているわ
私達の目的のためにあなた方の国の発展が必要ではないが、邪魔な存在を消せるから手を組んだだけ」
「隣国が『邪魔な存在』とはなんとも端的な表現だな」
女は時間を気にしているようで時計に目をくれながら言葉を選んでいるようであった
「・・・組織は邪魔となる存在を除去することに躍起になっている。ま、私は所詮、歯車ってところだ。
ただこんな小さい歯車が大きな組織の原動力になっているんだからなめてもらっちゃ困るぜ」
女はそう言いながらちらちらと絶えず時計の秒針を目で追っている
「私の役割は対外交渉。味方となった組織を手助けし、敵を徹底的に破壊する、それが仕事
歯車の中でも特殊な役割で、円滑に事態を進める、いわば『機械油』のようなもの…フフフ
それから、この仕事は本当にそちら側が示してくれた作戦は素晴らしかったとボスから言伝を預かっている
ただ、ここまでが私の今回の依頼だ、これから行うことはお前らがすべて責任を追うんだ」
「そ、それはわかっております…もちろんあなた方のことを漏らすなんてことは・・・」
「さて、そろそろ次のショーの始まりの時間だな…これ以降、また関わることがあれば…」
空間に切れ目が入り、その中に入りながら女は言う「よろしく頼む」
残された男達は完全に女がいなくなったことを確認してからふっと力を抜いた
女がいただけで張り詰めていた空気から解放された喜びを全身に感じていた
「ダークネスとやらは未だに正体がわからんな…一体何が本当にしたいのか…」
「ええ、総帥…そろそろ地上部隊の突入が全ての街で終了している頃です
どうか、モニターの方を向いてくださると…」
男達は全員揃ってモニターへと目を向け直した
912 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 19:11:48.03 0
★ ★ ★ ★ ★ ★
母親が窓に駈け寄り、外をのぞきこもうとした瞬間、強烈が風が彼女達を襲った
目の前を覆っていた土煙が晴れると先ほどまでいた自分の楽しい思い出が詰まった家は瓦礫の山と化していた
吸い込んでしまった粉塵を吐きながら少女は倒れ込んだままの母親のもとへと駈け寄った
「マ、ママ?」
しかし、いくら母親の肩をゆすっても起きる気配はない
安らかな死に顔とは程遠い驚きに満ちたその表情は娘の顔を捉えることなく失われた天井に向けられていた
娘が母親の「死」を受け入れる前に、娘の後ろで何者かが瓦礫を踏む音を鳴らした
少女が振り返ると目の前には数人の迷彩服を着て銃を構えている男達の姿
男達は少女が目の前で仲間内でぶつぶつと言葉を交わしている
「お前あと何発?」「29発」「わり、俺、ノルマまで18足りないから譲ってくれ」
男達の会話の意味を少女は理解できなかったが、黒光りした凶器に恐怖を感じた
「じゃあ、俺でいいな?」「次は俺に譲れよな」
男達の会話を聞きながら少女は視界の端にカラフルな箱を見つけた
(あ、あれはお姉さんから貰った箱…『必要な時』に開けなさいって言われた箱だ…)
少女がその箱を掴もうと手を伸ばした瞬間、パンと乾いた音がし、額に小さな穴が開いた
何が起きたのかもわからずに少女は倒れ込み痙攣をおこし始めた
少女が撃った男達は痙攣した少女をその場に残し、銃を構え集落の中へと消えてった
男達が去ってからも少女の体の痙攣はやむことなく続いたが、少しずつ少しずつある方角へと進んでいった
そう、まるで何者かによって操られているかのように…
少女が進んでいくその先には旅人から『必要な時』に開けなさいと言われた箱
尚も痙攣が止まらない少女はその箱に手をかけ、ゆっくりと開けた
そこには小さなスイッチ
少女は開きっぱなしの瞳孔でスイッチを見つめ、涎をたらしままニヤッと笑い…押した
そしてそのまま完全に動きを停止した
★ ★ ★ ★ ★ ★
母親が窓に駈け寄り、外をのぞきこもうとした瞬間、強烈が風が彼女達を襲った
目の前を覆っていた土煙が晴れると先ほどまでいた自分の楽しい思い出が詰まった家は瓦礫の山と化していた
吸い込んでしまった粉塵を吐きながら少女は倒れ込んだままの母親のもとへと駈け寄った
「マ、ママ?」
しかし、いくら母親の肩をゆすっても起きる気配はない
安らかな死に顔とは程遠い驚きに満ちたその表情は娘の顔を捉えることなく失われた天井に向けられていた
娘が母親の「死」を受け入れる前に、娘の後ろで何者かが瓦礫を踏む音を鳴らした
少女が振り返ると目の前には数人の迷彩服を着て銃を構えている男達の姿
男達は少女が目の前で仲間内でぶつぶつと言葉を交わしている
「お前あと何発?」「29発」「わり、俺、ノルマまで18足りないから譲ってくれ」
男達の会話の意味を少女は理解できなかったが、黒光りした凶器に恐怖を感じた
「じゃあ、俺でいいな?」「次は俺に譲れよな」
男達の会話を聞きながら少女は視界の端にカラフルな箱を見つけた
(あ、あれはお姉さんから貰った箱…『必要な時』に開けなさいって言われた箱だ…)
少女がその箱を掴もうと手を伸ばした瞬間、パンと乾いた音がし、額に小さな穴が開いた
何が起きたのかもわからずに少女は倒れ込み痙攣をおこし始めた
少女が撃った男達は痙攣した少女をその場に残し、銃を構え集落の中へと消えてった
男達が去ってからも少女の体の痙攣はやむことなく続いたが、少しずつ少しずつある方角へと進んでいった
そう、まるで何者かによって操られているかのように…
少女が進んでいくその先には旅人から『必要な時』に開けなさいと言われた箱
尚も痙攣が止まらない少女はその箱に手をかけ、ゆっくりと開けた
そこには小さなスイッチ
少女は開きっぱなしの瞳孔でスイッチを見つめ、涎をたらしままニヤッと笑い…押した
そしてそのまま完全に動きを停止した
★ ★ ★ ★ ★ ★
913 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 19:13:11.84 0
モニターを眺めていた男達は自分達の軍隊が順調に任務を遂行しているのを誇らしく眺めていた
しかし、突然のサイレンがなった。部屋を紅い警告を示すライトが照らす
「なんだ、なにが起きた?」
男達は異常事態の原因を調べ始めた
「た、大変です。発電所の回路がオーバーワークしています!このままでは爆発は免れません!」
「なんだと、急いで手段を探すんだ!急げ、急いで発電施設へ行くんだ」
「そ、それが先ほどから、この部屋から脱出しようとしているのですが電子ロックがかかっていて出られないんです!」
「ありえん、ありえんぞ!そんなこと!!」
『ありえるのよ』
静かな声が男達の頭上に浴びせられた
モニターには先ほどまでこの部屋にいた女が写っていた
『こちらの施設の電気機器は全て我らダークネスがジャックしました。
あなた方には不当な侵略を行った悪として社会の敵になってもらいます。そして、滅んでいただきます。
これは権利ではなく命令であり、義務です
なお、この映像はあるスイッチを押したときに自動に流れることになっています』
男は先ほどの女の発言を思い返していた
<<「私達だってあなた方の計画に乗ったのだし、発展のためには犠牲が必要なことくらいわかっているわ」>>
<<「私達の目的のためにあなた方の国の発展が必要ではないが、邪魔な存在を消せるから手を組んだだけ」>>
<<「ここまでが私の今回の依頼だ、これから行うことはお前らがすべて責任を追うんだ」』>>
『そして、この命令を聞いた5秒後、自動的に…発電所は爆発する』
男達の絶叫の中、その施設は炎に包まれ、後には何も残されなかった
その炎と音は隣国の兵士達には聞こえず、兵士達はただ受けた命令を忠実に執行した
もちろん、それを正当化する後ろ盾などいないことを知らないままに…
しかし、突然のサイレンがなった。部屋を紅い警告を示すライトが照らす
「なんだ、なにが起きた?」
男達は異常事態の原因を調べ始めた
「た、大変です。発電所の回路がオーバーワークしています!このままでは爆発は免れません!」
「なんだと、急いで手段を探すんだ!急げ、急いで発電施設へ行くんだ」
「そ、それが先ほどから、この部屋から脱出しようとしているのですが電子ロックがかかっていて出られないんです!」
「ありえん、ありえんぞ!そんなこと!!」
『ありえるのよ』
静かな声が男達の頭上に浴びせられた
モニターには先ほどまでこの部屋にいた女が写っていた
『こちらの施設の電気機器は全て我らダークネスがジャックしました。
あなた方には不当な侵略を行った悪として社会の敵になってもらいます。そして、滅んでいただきます。
これは権利ではなく命令であり、義務です
なお、この映像はあるスイッチを押したときに自動に流れることになっています』
男は先ほどの女の発言を思い返していた
<<「私達だってあなた方の計画に乗ったのだし、発展のためには犠牲が必要なことくらいわかっているわ」>>
<<「私達の目的のためにあなた方の国の発展が必要ではないが、邪魔な存在を消せるから手を組んだだけ」>>
<<「ここまでが私の今回の依頼だ、これから行うことはお前らがすべて責任を追うんだ」』>>
『そして、この命令を聞いた5秒後、自動的に…発電所は爆発する』
男達の絶叫の中、その施設は炎に包まれ、後には何も残されなかった
その炎と音は隣国の兵士達には聞こえず、兵士達はただ受けた命令を忠実に執行した
もちろん、それを正当化する後ろ盾などいないことを知らないままに…
914 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 19:15:49.24 0
>>905-913
『motor oil』(Darkness)です。
「じゅんかつゆ」=「潤滑油」⇒「機械油」=「motor oil」です
久々に救われない話を書いてみました。「noise」以来ですかね?
ちなみにモデルとなった地域とか設定なんてないんで(汗
ちょっと夏休み期間として作品書くの休んで、ホノボーノ!してました♪
あ、「motor」シリーズと「Vanish!」は繋がりないです
『motor oil』(Darkness)です。
「じゅんかつゆ」=「潤滑油」⇒「機械油」=「motor oil」です
久々に救われない話を書いてみました。「noise」以来ですかね?
ちなみにモデルとなった地域とか設定なんてないんで(汗
ちょっと夏休み期間として作品書くの休んで、ホノボーノ!してました♪
あ、「motor」シリーズと「Vanish!」は繋がりないです
915 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 22:08:16.31 0
回路がオーバーワークて
あと子供の名前伏せ字にする意味も分からんし
せっかく面白いのにもったいないよ
せめてスレに上げる前に読み直すクセをつけてよ
あと子供の名前伏せ字にする意味も分からんし
せっかく面白いのにもったいないよ
せめてスレに上げる前に読み直すクセをつけてよ
916 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 22:11:15.13 0
自分たちは安全圏にいると信じていた権力者もダークネスの計画の歯車でしかなかったという皮肉な結末は好みだ
予告していた「じゅんかつゆ」のタイトルからはもっとホノボノした話だと思ってたんだけどな
予告していた「じゅんかつゆ」のタイトルからはもっとホノボノした話だと思ってたんだけどな
917 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/22(日) 22:57:24.17 0
「女」の口調がコロコロ変わるのが気になる
918 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 00:32:00.71 0
919 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 00:46:26.44 0
微妙w
920 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 01:47:27.39 0
ダークネスは統一感が無い方がイイかもね
でも姐さんとか保田さんはカッコいいわ
>>914
侵略者たちの運命を決めるスイッチを委ねたのだとしたらなおのこと子供の名前を○○みたいな伏せ字にしない方が良かったのかも
ただこういう単純な善悪で割り切れないダークヒーローものは好き
でも姐さんとか保田さんはカッコいいわ
>>914
侵略者たちの運命を決めるスイッチを委ねたのだとしたらなおのこと子供の名前を○○みたいな伏せ字にしない方が良かったのかも
ただこういう単純な善悪で割り切れないダークヒーローものは好き
921 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 02:01:40.89 0
>>914
世界のパワーバランスをコントロールするダークネス
平和や正義という発想ではなく、まさに闇からの世界秩序へのアプローチ
多くの犠牲を世界に強いつつ結果として不幸の総量が減るみたいな・・・
確かに伏字やてにをはの間違いは読みにくかったけど、ダークな世界観と皮肉なラストが面白かったです!
世界のパワーバランスをコントロールするダークネス
平和や正義という発想ではなく、まさに闇からの世界秩序へのアプローチ
多くの犠牲を世界に強いつつ結果として不幸の総量が減るみたいな・・・
確かに伏字やてにをはの間違いは読みにくかったけど、ダークな世界観と皮肉なラストが面白かったです!
922 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 03:37:22.26 0
おやりじょ
923 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 07:07:18.33 Q
ぉハょぅ
924 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 08:02:23.80 0
遅くなりすぎて覚えてないと思いますが
『Dive into the“FUTURE”』の続きを今夜投下します
今さらすぎますが何とか書き終えたんで…
『Dive into the“FUTURE”』の続きを今夜投下します
今さらすぎますが何とか書き終えたんで…
925 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 10:18:13.34 0
926 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:21:34.47 0
う○こか!?う○こなのか!?
927 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:25:30.76 0
う○こ?
928 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:42:07.11 0
うん○
929 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:44:32.24 0
作品が続くともうあっという間に次スレかもね
930 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:20:20.06 0
1ヶ月ちょいで終わりか
ペース早いね
ペース早いね
931 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:40:34.59 0
『Dive into the“FUTURE”』前回まで――
ダークネスの諜報機関の長にしてサイコ・ダイバーである吉澤ひとみは、消息を絶った予知能力者飯田圭織の居場所を掴む。
その背後に重要な秘密が隠されていると察した吉澤は、
直属の部下にして優れたサイコ・ダイバーである新垣里沙を誘い、深夜に本部を抜け出し、飯田圭織の病室に忍び込む。
飯田圭織は都会の片隅でたった一人、植物のように眠り続けていた。
組織の功労者に対してあまりにもぞんざいな仕打ちであったが、二人は感情を押し殺し、飯田圭織の精神へサイコ・ダイブを試みた。
「何だ…ここは?」
飯田圭織の精神空間は茫漠とした無機質に覆われ、荒れる果てる物さえ見当たらない荒野であった。
茫漠とした荒野を探索していると、二人はひとつの人影を発見する。
「安倍さん…!?」
飯田圭織の防衛本能に生み出され、精神から異物を排除する使命を与えられたガーディアンは、
ダークネス最強と謳われる能力者安倍なつみであった。
カモフラージュを施していない吉澤と里沙は外敵と判断される。
二人のサイコ・ダイバーとガーディアン安倍なつみとの戦いは避けられない状況であった。
「おいおいおい…何でもアリかよ」
圧倒的なホワイトスノーの威力の前に為す術のない二人であったが。里沙が一計を案じる。
吉澤ひとみが時間を稼いでいる間に、里沙がホワイトスノーに対抗できるだけの集中力を高めるのだ。
吉澤に求められた条件は二つ。1分間生き残る事、そして、その後に起こる事を忘れる事。
「せいぜいあがいてきてやるよ」
ありとあらゆる手段を用い、全力で安倍なつみの攻撃をしのぐ吉澤であったが、恐ろしい程の速度で気力を消耗していった。
そして遂に、ホワイトスノーの牙に捉えられたかと思われた瞬間、吉澤は空間を跳躍した。
高橋愛の姿に身を変じた新垣里沙の瞬間移動に救われたのだ。
「…忘れて、下さいね」
サイコ・ダイバー新垣里沙とガーディアン安倍なつみのたたかいは、間もなく幕を開ける。
後編はこの後9時過ぎに
ダークネスの諜報機関の長にしてサイコ・ダイバーである吉澤ひとみは、消息を絶った予知能力者飯田圭織の居場所を掴む。
その背後に重要な秘密が隠されていると察した吉澤は、
直属の部下にして優れたサイコ・ダイバーである新垣里沙を誘い、深夜に本部を抜け出し、飯田圭織の病室に忍び込む。
飯田圭織は都会の片隅でたった一人、植物のように眠り続けていた。
組織の功労者に対してあまりにもぞんざいな仕打ちであったが、二人は感情を押し殺し、飯田圭織の精神へサイコ・ダイブを試みた。
「何だ…ここは?」
飯田圭織の精神空間は茫漠とした無機質に覆われ、荒れる果てる物さえ見当たらない荒野であった。
茫漠とした荒野を探索していると、二人はひとつの人影を発見する。
「安倍さん…!?」
飯田圭織の防衛本能に生み出され、精神から異物を排除する使命を与えられたガーディアンは、
ダークネス最強と謳われる能力者安倍なつみであった。
カモフラージュを施していない吉澤と里沙は外敵と判断される。
二人のサイコ・ダイバーとガーディアン安倍なつみとの戦いは避けられない状況であった。
「おいおいおい…何でもアリかよ」
圧倒的なホワイトスノーの威力の前に為す術のない二人であったが。里沙が一計を案じる。
吉澤ひとみが時間を稼いでいる間に、里沙がホワイトスノーに対抗できるだけの集中力を高めるのだ。
吉澤に求められた条件は二つ。1分間生き残る事、そして、その後に起こる事を忘れる事。
「せいぜいあがいてきてやるよ」
ありとあらゆる手段を用い、全力で安倍なつみの攻撃をしのぐ吉澤であったが、恐ろしい程の速度で気力を消耗していった。
そして遂に、ホワイトスノーの牙に捉えられたかと思われた瞬間、吉澤は空間を跳躍した。
高橋愛の姿に身を変じた新垣里沙の瞬間移動に救われたのだ。
「…忘れて、下さいね」
サイコ・ダイバー新垣里沙とガーディアン安倍なつみのたたかいは、間もなく幕を開ける。
後編はこの後9時過ぎに
932 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 21:18:37.27 0
その微笑みは春の風。
その唇は野花の吐息。
そのまなざしは、美しき闇。
里沙は、その名を知っている。
里沙は、その優しさを知っている。
里沙は、その強さを知っている。
その名は、安倍なつみ。
その優しさは、闇に囚われた心を淡雪で照らしてくれた。
その強さは、暗黒の中を生き抜く術を授けてくれた。
茫漠とした無機質に覆われた精神空間を、高橋愛の姿をした里沙は一歩ずつ踏みしめるように歩いていく。
この時、里沙はまだ気付いてはいない。
安倍なつみに近づいていくその歩みは、巣立ちなのだという事を。
「…ちょっとだけ…力を貸してね」
元の姿に戻った里沙のその言葉は、静かな声ではあったが、強い決意が込められていた。
里沙には戦う理由がある。
里沙は知らなければならない。里沙は取り戻さねばならない。
ガーディアン安倍なつみの両手から無数の白い破壊エネルギーの鷹が生み出された。
己の目の前にいるサイコ・ダイバーが先程まで相手にしていた者よりも相当に手ごわいと、そう察知したのだろう。
天空にかかる星座のように白の鷹が里沙を取り囲み、そして一斉に襲いかかった。
その微笑みは春の風。
その唇は野花の吐息。
そのまなざしは、美しき闇。
里沙は、その名を知っている。
里沙は、その優しさを知っている。
里沙は、その強さを知っている。
その名は、安倍なつみ。
その優しさは、闇に囚われた心を淡雪で照らしてくれた。
その強さは、暗黒の中を生き抜く術を授けてくれた。
茫漠とした無機質に覆われた精神空間を、高橋愛の姿をした里沙は一歩ずつ踏みしめるように歩いていく。
この時、里沙はまだ気付いてはいない。
安倍なつみに近づいていくその歩みは、巣立ちなのだという事を。
「…ちょっとだけ…力を貸してね」
元の姿に戻った里沙のその言葉は、静かな声ではあったが、強い決意が込められていた。
里沙には戦う理由がある。
里沙は知らなければならない。里沙は取り戻さねばならない。
ガーディアン安倍なつみの両手から無数の白い破壊エネルギーの鷹が生み出された。
己の目の前にいるサイコ・ダイバーが先程まで相手にしていた者よりも相当に手ごわいと、そう察知したのだろう。
天空にかかる星座のように白の鷹が里沙を取り囲み、そして一斉に襲いかかった。
933 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 21:20:03.62 0
「発火ァ!」
一陣の炎が、空を駆ける竜のように里沙の手から放たれ、迫りくる破壊の鷹を焼き尽くす。
この力は紛れもなく、リゾナンター銭淋の発火能力だ。
ここにきて、吉澤ひとみは自分が里沙のために稼いだ1分間がどういうものであったかに思いを巡らせた。
考えてみれば、里沙は変身を得意とするダイバーである。
ものの1秒かそこらで猛禽の翼を生やしたり、四肢を獣に変えたり出来る里沙が、
良く知っている人間に化けるのに必要な時間が、たとえ能力を再現するとしても、1分というのは長過ぎる。
「まさか…あいつ…!?」
驚嘆に満ちた声が、吉澤の唇からこぼれ落ちたのと時を同じくして、
炎の壁の向こうから破壊エネルギーに生み出された白の虎が里沙の喉笛めがけ牙をむいた。
里沙は、すうっと息を吸って虎を睨みつけ、そしてその再び姿を変じた。
グロゥ!
一閃!
獣に変じた里沙の鉤爪が、虎の顔面を一瞬にして吹き飛ばした。
白い破壊エネルギーのスパークが、獣の腕をズタズタに引き裂きながら天に帰っていく。
ホワイトスノーを李純の獣化能力で『殴った』のだ。
破壊エネルギーの結晶を直接殴るなど、あまりにも無茶である。しかし、無茶はしても無謀はしないのが新垣里沙だ。
血を流す獣の腕が、人間のそれに戻ったと同時に、ガーディアン安倍なつみの右腕から鮮血が迸った。
なつみは、己の腕からこぼれ落ちる血に視線を落とし、そして里沙を不思議そうな顔で見つめた。
里沙の目は、真夜中の湖面にも似た静けさを湛えている。この静けさの持ち主は、亀井絵里をおいて他にはいない。
湖面の静けさが白い陶器のような肌と長い黒髪に彩られていくにつれ、里沙の傷がふさがっていく。
亀井絵里の傷の共有。そして道重さゆみの治癒能力。
ぐっ、と里沙は右手で拳を作った。こちらの傷は治ったという意思表示だろうか。
一陣の炎が、空を駆ける竜のように里沙の手から放たれ、迫りくる破壊の鷹を焼き尽くす。
この力は紛れもなく、リゾナンター銭淋の発火能力だ。
ここにきて、吉澤ひとみは自分が里沙のために稼いだ1分間がどういうものであったかに思いを巡らせた。
考えてみれば、里沙は変身を得意とするダイバーである。
ものの1秒かそこらで猛禽の翼を生やしたり、四肢を獣に変えたり出来る里沙が、
良く知っている人間に化けるのに必要な時間が、たとえ能力を再現するとしても、1分というのは長過ぎる。
「まさか…あいつ…!?」
驚嘆に満ちた声が、吉澤の唇からこぼれ落ちたのと時を同じくして、
炎の壁の向こうから破壊エネルギーに生み出された白の虎が里沙の喉笛めがけ牙をむいた。
里沙は、すうっと息を吸って虎を睨みつけ、そしてその再び姿を変じた。
グロゥ!
一閃!
獣に変じた里沙の鉤爪が、虎の顔面を一瞬にして吹き飛ばした。
白い破壊エネルギーのスパークが、獣の腕をズタズタに引き裂きながら天に帰っていく。
ホワイトスノーを李純の獣化能力で『殴った』のだ。
破壊エネルギーの結晶を直接殴るなど、あまりにも無茶である。しかし、無茶はしても無謀はしないのが新垣里沙だ。
血を流す獣の腕が、人間のそれに戻ったと同時に、ガーディアン安倍なつみの右腕から鮮血が迸った。
なつみは、己の腕からこぼれ落ちる血に視線を落とし、そして里沙を不思議そうな顔で見つめた。
里沙の目は、真夜中の湖面にも似た静けさを湛えている。この静けさの持ち主は、亀井絵里をおいて他にはいない。
湖面の静けさが白い陶器のような肌と長い黒髪に彩られていくにつれ、里沙の傷がふさがっていく。
亀井絵里の傷の共有。そして道重さゆみの治癒能力。
ぐっ、と里沙は右手で拳を作った。こちらの傷は治ったという意思表示だろうか。
934 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 21:21:02.52 0
「あいつ…!一人でリゾナンターをやるつもりか!?」
里沙の1分は、つまり吉澤ひとみが命がけでもぎ取った1分は、つまりはこの為にあったのだ。
単独で安倍なつみに勝る能力者はいない。
ならば力を結集するしかない。
響き合う心の戦士達の力が、数多のたたかいで傷一つ負わなかったあの安倍なつみに一矢報いたのだ。
…忘れて、下さいね
先程の里沙の言葉が吉澤の脳裏に響いた。
新垣里沙はもう、こちら側の人間ではない。少なくとも心はこちら側にはない。
その事を、たったひとかけらの言葉も使わずに、諜報機関の長である吉澤の前で、あまりにも饒舌に物語ってしまっている。
「お前…何やってんだよ…」
かつて、里沙は己の精神干渉能力を“薄汚い力”だと自嘲した事があった。
サイコ・ダイバーは他人の心に潜り込み、操る。それを里沙は、薄汚い行為だと言った。
人の心は聖域なのだ。他人が気安く触れていいものでは決してない。その事を里沙は誰よりも強く知り抜いていた。
その新垣里沙が今、己の聖域をさらけ出しながらダークネス最強の能力者安倍なつみと死闘を繰り広げている。
それが何を意味しているのか、どれ程重大な事なのか、本人に自覚はあるのだろうか。
一体何がそうさせる?お前を衝き動かす力は何処から来ている?
吉澤は唇を噛みしめながら、かつての(最早そう言うべきだろう)部下のたたかいを目に焼き付けていた。
「忘れられる訳…ないだろうが」
ゆらり、と里沙が動いた。
このしなやかな四足獣を思わせる独特の緩急をつけた歩法は、田中れいなのそれだ。
迫りくる白の獣どもの攻撃を恐るべき反射神経と身体能力でくぐり抜け、そして更に久住小春の念写能力を併用し、
安倍なつみとの距離を詰めるのに最も適した位置へその身を滑り込ませていく。
里沙の1分は、つまり吉澤ひとみが命がけでもぎ取った1分は、つまりはこの為にあったのだ。
単独で安倍なつみに勝る能力者はいない。
ならば力を結集するしかない。
響き合う心の戦士達の力が、数多のたたかいで傷一つ負わなかったあの安倍なつみに一矢報いたのだ。
…忘れて、下さいね
先程の里沙の言葉が吉澤の脳裏に響いた。
新垣里沙はもう、こちら側の人間ではない。少なくとも心はこちら側にはない。
その事を、たったひとかけらの言葉も使わずに、諜報機関の長である吉澤の前で、あまりにも饒舌に物語ってしまっている。
「お前…何やってんだよ…」
かつて、里沙は己の精神干渉能力を“薄汚い力”だと自嘲した事があった。
サイコ・ダイバーは他人の心に潜り込み、操る。それを里沙は、薄汚い行為だと言った。
人の心は聖域なのだ。他人が気安く触れていいものでは決してない。その事を里沙は誰よりも強く知り抜いていた。
その新垣里沙が今、己の聖域をさらけ出しながらダークネス最強の能力者安倍なつみと死闘を繰り広げている。
それが何を意味しているのか、どれ程重大な事なのか、本人に自覚はあるのだろうか。
一体何がそうさせる?お前を衝き動かす力は何処から来ている?
吉澤は唇を噛みしめながら、かつての(最早そう言うべきだろう)部下のたたかいを目に焼き付けていた。
「忘れられる訳…ないだろうが」
ゆらり、と里沙が動いた。
このしなやかな四足獣を思わせる独特の緩急をつけた歩法は、田中れいなのそれだ。
迫りくる白の獣どもの攻撃を恐るべき反射神経と身体能力でくぐり抜け、そして更に久住小春の念写能力を併用し、
安倍なつみとの距離を詰めるのに最も適した位置へその身を滑り込ませていく。
935 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 21:23:28.99 0
―安倍さん。教えて下さい
迫りくる狼の一撃をすり抜けながら、里沙は思う。「いつからだろう?」と。
なつみの顔から微笑みが失われてしまったのは、一体いつからだろう。
心に一輪の花を咲かせてくれたあの微笑みは、何故失われたのだろう。
―もう一度、あの笑顔を見せて下さい。
里沙には分かるのは、きっとなつみは何かとてつもない運命と向き合っているという事だ。
誰よりも強く、誰よりも優しかった安倍なつみが、その笑顔を捨てて挑まざるをえない運命。
それが一体何なのか、ひょっとしたら飯田圭織の精神にその手掛かりがあるのではないか?
里沙の直感は、すがるような気持ちで吉澤の誘いに乗り、そして今、ガーディアン安倍なつみと対峙している。
―そのためなら私、安倍さんとだって…
ざりっ、と無機質の精神空間に里沙の足音がした。里沙が動きを止めたのだ。
いつの間にか、里沙の周囲をホワイトスノーの猛獣どもが取り囲んでいる。
意志を持つ破壊エネルギーは、すり抜けられていると見せながらも、巧妙に里沙の退路を塞いでいたのだった。
この手際のあざやかさは、安倍なつみという完成された一個の戦士が生み出した芸術であると言ってもいい。
最強の戦士の水も漏らさぬ包囲網が一斉に里沙に襲いかかった。
「戦います!」
里沙の姿がかき消えた。
次の瞬間、里沙の姿は安倍なつみの丁度真後ろにあった。空間を跳躍したのだ。
敵のすぐ後ろにテレポートして強烈な蹴りの一撃をお見舞いするというのは、高橋愛が最も得意とする戦法である。
実戦の中で磨き上げられてきたリゾナンター高橋愛の技が、里沙の道を切り開いた。
中空から里沙の右足が安倍なつみの後頭部へ振り下ろされようとしたその時、声が、聞こえた。
「…オリ…カオリ…」
里沙の動きが止まった。この声を聞き間違える事は絶対にない。
迫りくる狼の一撃をすり抜けながら、里沙は思う。「いつからだろう?」と。
なつみの顔から微笑みが失われてしまったのは、一体いつからだろう。
心に一輪の花を咲かせてくれたあの微笑みは、何故失われたのだろう。
―もう一度、あの笑顔を見せて下さい。
里沙には分かるのは、きっとなつみは何かとてつもない運命と向き合っているという事だ。
誰よりも強く、誰よりも優しかった安倍なつみが、その笑顔を捨てて挑まざるをえない運命。
それが一体何なのか、ひょっとしたら飯田圭織の精神にその手掛かりがあるのではないか?
里沙の直感は、すがるような気持ちで吉澤の誘いに乗り、そして今、ガーディアン安倍なつみと対峙している。
―そのためなら私、安倍さんとだって…
ざりっ、と無機質の精神空間に里沙の足音がした。里沙が動きを止めたのだ。
いつの間にか、里沙の周囲をホワイトスノーの猛獣どもが取り囲んでいる。
意志を持つ破壊エネルギーは、すり抜けられていると見せながらも、巧妙に里沙の退路を塞いでいたのだった。
この手際のあざやかさは、安倍なつみという完成された一個の戦士が生み出した芸術であると言ってもいい。
最強の戦士の水も漏らさぬ包囲網が一斉に里沙に襲いかかった。
「戦います!」
里沙の姿がかき消えた。
次の瞬間、里沙の姿は安倍なつみの丁度真後ろにあった。空間を跳躍したのだ。
敵のすぐ後ろにテレポートして強烈な蹴りの一撃をお見舞いするというのは、高橋愛が最も得意とする戦法である。
実戦の中で磨き上げられてきたリゾナンター高橋愛の技が、里沙の道を切り開いた。
中空から里沙の右足が安倍なつみの後頭部へ振り下ろされようとしたその時、声が、聞こえた。
「…オリ…カオリ…」
里沙の動きが止まった。この声を聞き間違える事は絶対にない。
936 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 21:24:53.24 0
―安倍さんの声…?どこから?
なつみの口から発せられているものではない。
基本的にガーディアンは喋らない。喋る必要がないからだ。
里沙の視線が、なつみの右手から滴り落ちる血を捉えた。
―右手?右手から声が聞こえる?
里沙となつみの周りを、夥しい数の白い獣どもが取り囲み、そのまま動かずにじっとしている。
二人の距離があまりに近すぎるため、仕掛けようにも仕掛けられないのだ。
本物の安倍なつみならこの距離からでも相手を倒す手段は持っているのかもしれないが、飯田圭織にはその知識がない。
つまり、これ程なつみに肉薄した能力者の存在が皆無であったという事の証明でもある。
「待って!」
間合いを離そうとするなつみの右腕を、里沙は反射的に掴んだ。
なつみがその手を振り払おうとすると、血がしぶいて里沙の頬にかかった。
声が、さらに鮮明に聞こえてくる。
「どうしても…カオリが犠牲になんなきゃいけないの…?」
「犠牲だなんて思ってないわよ私は。こうするしかないからやるだけよ」
なつみの会話の相手は飯田圭織本人のようだ。
里沙はガーディアン安倍なつみを構成する精神が、この二人の会話による物だという事に気付いた。
熟練のダイバー二人を全く寄せ付けない圧倒的な戦力は、この時の飯田圭織の思いの強さの表れだったのだ。
「世界を守るためなら何でもやるって、決めたのはアンタでしょ」
「でも、だからってカオリが」
「私が消えなきゃダメなのよ。私は予知能力者なんだから」
「そんなのあんまりじゃない!」
「いい年こいて何甘ったれた事言ってんのよ!」
なつみの口から発せられているものではない。
基本的にガーディアンは喋らない。喋る必要がないからだ。
里沙の視線が、なつみの右手から滴り落ちる血を捉えた。
―右手?右手から声が聞こえる?
里沙となつみの周りを、夥しい数の白い獣どもが取り囲み、そのまま動かずにじっとしている。
二人の距離があまりに近すぎるため、仕掛けようにも仕掛けられないのだ。
本物の安倍なつみならこの距離からでも相手を倒す手段は持っているのかもしれないが、飯田圭織にはその知識がない。
つまり、これ程なつみに肉薄した能力者の存在が皆無であったという事の証明でもある。
「待って!」
間合いを離そうとするなつみの右腕を、里沙は反射的に掴んだ。
なつみがその手を振り払おうとすると、血がしぶいて里沙の頬にかかった。
声が、さらに鮮明に聞こえてくる。
「どうしても…カオリが犠牲になんなきゃいけないの…?」
「犠牲だなんて思ってないわよ私は。こうするしかないからやるだけよ」
なつみの会話の相手は飯田圭織本人のようだ。
里沙はガーディアン安倍なつみを構成する精神が、この二人の会話による物だという事に気付いた。
熟練のダイバー二人を全く寄せ付けない圧倒的な戦力は、この時の飯田圭織の思いの強さの表れだったのだ。
「世界を守るためなら何でもやるって、決めたのはアンタでしょ」
「でも、だからってカオリが」
「私が消えなきゃダメなのよ。私は予知能力者なんだから」
「そんなのあんまりじゃない!」
「いい年こいて何甘ったれた事言ってんのよ!」
937 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 21:26:23.60 0
飯田圭織の声が荒くなると同時に、これまで殆ど無表情であった里沙を見つめるなつみの顔が悲痛な色に染まった。
まるで子供が「イヤイヤ」をするように、激しく手を振って里沙から逃れようとしている。
断片的な会話からではあるが、この時の二人が話している内容は、なつみと飯田圭織、組織についての重大な秘密に関わる物だと里沙は直感した。
「お願い!声を聞かせて!」
絶叫に近い声で、里沙は必死になつみの腕を掴む。
なつみが激しくもがく度、腕からの血が里沙の頬を濡らしていく。
声は、さらに鮮明さを増した。
「私の予知は当たるのよ」
「うん…知ってる」
「私の見た未来は、未来の世界は……」
「駄目…だったの?」
「組織は世界を征服しようなんてやってるけどさ、それは世界あっての話でしょ?」
「私達、あれだけの事したのに、まだ足りないの?」
「まだ足りないかどうかはもう私には分からない。でもアンタはやんなきゃなんない」
「未来に何の希望も無いんだったら、私だって頑張れないよ!」
「何の希望もない未来は、少なくとも私が見た未来は、私が責任持って連れていく」
―飯田さんの見た未来…?
数ある超能力の中で、予知能力というものは、最も特殊な力の一つであろう。
現に、リゾナンター7人の能力をコピーしてのけた里沙でさえ、光井愛佳の予知能力は再現できない。
「私が見た未来はね、“私ありきの未来”なのよ。だから私がいなくなれば、未来は変わるかもしれない」
「でも全然保証なんてないんでしょ?」
「私の予知は当たるの。何回も言わせないで」
「カオリ…」
「保証なんてこれっぽちも無いけどさ、私を未来に連れてくわけにはいかない」
「カオリが犠牲になんなくても、どうにかできる方法探そうよ?」
「なっちさあ…私、アンタのそういう優しい良い子ちゃんな所、昔っから嫌いだったのよね」
まるで子供が「イヤイヤ」をするように、激しく手を振って里沙から逃れようとしている。
断片的な会話からではあるが、この時の二人が話している内容は、なつみと飯田圭織、組織についての重大な秘密に関わる物だと里沙は直感した。
「お願い!声を聞かせて!」
絶叫に近い声で、里沙は必死になつみの腕を掴む。
なつみが激しくもがく度、腕からの血が里沙の頬を濡らしていく。
声は、さらに鮮明さを増した。
「私の予知は当たるのよ」
「うん…知ってる」
「私の見た未来は、未来の世界は……」
「駄目…だったの?」
「組織は世界を征服しようなんてやってるけどさ、それは世界あっての話でしょ?」
「私達、あれだけの事したのに、まだ足りないの?」
「まだ足りないかどうかはもう私には分からない。でもアンタはやんなきゃなんない」
「未来に何の希望も無いんだったら、私だって頑張れないよ!」
「何の希望もない未来は、少なくとも私が見た未来は、私が責任持って連れていく」
―飯田さんの見た未来…?
数ある超能力の中で、予知能力というものは、最も特殊な力の一つであろう。
現に、リゾナンター7人の能力をコピーしてのけた里沙でさえ、光井愛佳の予知能力は再現できない。
「私が見た未来はね、“私ありきの未来”なのよ。だから私がいなくなれば、未来は変わるかもしれない」
「でも全然保証なんてないんでしょ?」
「私の予知は当たるの。何回も言わせないで」
「カオリ…」
「保証なんてこれっぽちも無いけどさ、私を未来に連れてくわけにはいかない」
「カオリが犠牲になんなくても、どうにかできる方法探そうよ?」
「なっちさあ…私、アンタのそういう優しい良い子ちゃんな所、昔っから嫌いだったのよね」
938 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 21:27:49.93 0
ガーディアン安倍なつみは里沙の顔を凝視したまま、その目から涙をこぼした。
里沙は今、紛れもなく飯田圭織の聖域を目の当たりにしている。
少女の坂をやっと登りきったばかりの里沙の胸に、一人の予知能力者の凄烈な決意がのしかかる。
「でも、信じてるからさ、なっちの事。アンタならやり遂げられる」
「私…そんなに強くないよ…」
「安倍なつみ!アンタは誰よりも強い!アンタがくじけたら世界はお終いなのよ!」
「私、強くなんなきゃいけないの…?」
「今まで私達はどれだけ血を流してきた?どれだけの屍を踏み越えてきた?7年前の中国の事、忘れてないよね?」
「忘れられる訳、ないよ」
「私達はまだ途中なの。私達は未来を次につながなきゃならない。それが私達の責任なのよ」
「私…今まで数えきれないくらい酷い事してきた。ここで逃げたら、私はただの酷い奴になっちゃう」
「そう。どっちにしろ私達のやってきた外道は消す事は出来ない。だったらせめてさ」
「世界を守った酷い奴になれって?」
「世界を守った酷い奴か!いいね、それ!」
ガーディアン安倍なつみは口を開け、何か言葉を発しようとしている。
ガーディアンが喋る。里沙の経験の中には前例が見当たらない。
それが、ホワイトスノーの獣どもの包囲網が狭まっていた事への里沙の反応が遅れた一因になった。
「カオリ!」
なつみがそう叫んだと同時に、白の破壊エネルギーが一斉に里沙となつみに襲いかかった。
きっと、飯田圭織が最後に聞いた言葉だったのだろう。
それがガーディアンごとこの聖域に踏み込んできたダイバーを排除するためのトリガーだったのだ。
「ちいい!」
とっさに里沙は高橋愛の姿を借りて瞬間移動能力を発動した。
とてもではないが、なつみを無理やり引っ張って跳ぶ余裕はなかった。
ギリギリのところで獣の脅威から逃れ、里沙は上空に身を躍らせた。
里沙は今、紛れもなく飯田圭織の聖域を目の当たりにしている。
少女の坂をやっと登りきったばかりの里沙の胸に、一人の予知能力者の凄烈な決意がのしかかる。
「でも、信じてるからさ、なっちの事。アンタならやり遂げられる」
「私…そんなに強くないよ…」
「安倍なつみ!アンタは誰よりも強い!アンタがくじけたら世界はお終いなのよ!」
「私、強くなんなきゃいけないの…?」
「今まで私達はどれだけ血を流してきた?どれだけの屍を踏み越えてきた?7年前の中国の事、忘れてないよね?」
「忘れられる訳、ないよ」
「私達はまだ途中なの。私達は未来を次につながなきゃならない。それが私達の責任なのよ」
「私…今まで数えきれないくらい酷い事してきた。ここで逃げたら、私はただの酷い奴になっちゃう」
「そう。どっちにしろ私達のやってきた外道は消す事は出来ない。だったらせめてさ」
「世界を守った酷い奴になれって?」
「世界を守った酷い奴か!いいね、それ!」
ガーディアン安倍なつみは口を開け、何か言葉を発しようとしている。
ガーディアンが喋る。里沙の経験の中には前例が見当たらない。
それが、ホワイトスノーの獣どもの包囲網が狭まっていた事への里沙の反応が遅れた一因になった。
「カオリ!」
なつみがそう叫んだと同時に、白の破壊エネルギーが一斉に里沙となつみに襲いかかった。
きっと、飯田圭織が最後に聞いた言葉だったのだろう。
それがガーディアンごとこの聖域に踏み込んできたダイバーを排除するためのトリガーだったのだ。
「ちいい!」
とっさに里沙は高橋愛の姿を借りて瞬間移動能力を発動した。
とてもではないが、なつみを無理やり引っ張って跳ぶ余裕はなかった。
ギリギリのところで獣の脅威から逃れ、里沙は上空に身を躍らせた。
939 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 21:29:27.46 0
「安倍さん!」
上空から、破壊エネルギーのスパークが安倍なつみの小柄な体を飲み込んでいく光景が見えた。
まるで雪がなつみを覆い隠していくようだった。
白雪の光が収束した、と思った瞬間、なつみが立っていた場所から闇が奔流となって噴き上がってきた。
―くぅ!
闇は天空に立ち昇り、物質的な質量をもって里沙の体を包み込んでいく。
闇の奔流に翻弄されながらも、里沙は目を見開いて闇の奥を見通そうとした。
この闇。この闇こそが飯田圭織の精神のガーディアン安倍なつみが守ろうとした物に違いない。
―闇が溢れる…!これが飯田さんが予知した未来?
ガーディアンが消え去ると共に、飯田圭織のパンドラが開け放たれたのだ。
彼女はこの闇を抱え込んで己の精神を封じ込めたのだろう。
世界を闇に包みこませるわけにはいかない。そのために、飯田圭織は己の精神を殺した。
なつみはその意志を引き継ぎ、笑顔と、優しさを捨てたのだと、闇に包まれながら里沙は思った。
―真の闇…こんな物が世界を飲み込む未来が来てしまうの…?
絶望的な闇の奔流を受け止めながら里沙は、闇の奥にぽわんと揺れる、小さな光を発見した。
光はだんだんと里沙に近づいてくる。
そして近づくにつれ、光の中に浮かぶ風景が里沙の目に入ってくる。
夜の駅のホームで、制服姿の少女がベンチに座り、物憂げに俯いていた。
この少女を里沙は知っている。あまりにもよく知っている。
「光井…!」
飯田圭織が己の精神と引き換えに託した希望は、パンドラの底にあるものの名前は、光井愛佳であった。
リゾナンターの予知能力者、光井愛佳。もう一人の予知能力者であるこの少女に、彼女は未来を託したのだろうか?
上空から、破壊エネルギーのスパークが安倍なつみの小柄な体を飲み込んでいく光景が見えた。
まるで雪がなつみを覆い隠していくようだった。
白雪の光が収束した、と思った瞬間、なつみが立っていた場所から闇が奔流となって噴き上がってきた。
―くぅ!
闇は天空に立ち昇り、物質的な質量をもって里沙の体を包み込んでいく。
闇の奔流に翻弄されながらも、里沙は目を見開いて闇の奥を見通そうとした。
この闇。この闇こそが飯田圭織の精神のガーディアン安倍なつみが守ろうとした物に違いない。
―闇が溢れる…!これが飯田さんが予知した未来?
ガーディアンが消え去ると共に、飯田圭織のパンドラが開け放たれたのだ。
彼女はこの闇を抱え込んで己の精神を封じ込めたのだろう。
世界を闇に包みこませるわけにはいかない。そのために、飯田圭織は己の精神を殺した。
なつみはその意志を引き継ぎ、笑顔と、優しさを捨てたのだと、闇に包まれながら里沙は思った。
―真の闇…こんな物が世界を飲み込む未来が来てしまうの…?
絶望的な闇の奔流を受け止めながら里沙は、闇の奥にぽわんと揺れる、小さな光を発見した。
光はだんだんと里沙に近づいてくる。
そして近づくにつれ、光の中に浮かぶ風景が里沙の目に入ってくる。
夜の駅のホームで、制服姿の少女がベンチに座り、物憂げに俯いていた。
この少女を里沙は知っている。あまりにもよく知っている。
「光井…!」
飯田圭織が己の精神と引き換えに託した希望は、パンドラの底にあるものの名前は、光井愛佳であった。
リゾナンターの予知能力者、光井愛佳。もう一人の予知能力者であるこの少女に、彼女は未来を託したのだろうか?
940 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 21:31:06.27 0
里沙は闇の奔流をくぐり抜け、少女が浮かぶ光に手を触れた。
瞬間、光が弾けた。
一つの光が、九つの光となって、闇の中を天に昇っていく。
光の一つ一つに、ビジョンが浮かんでいる。すべて人の顔であった。
すべて里沙がよく知っている人物の顔だった。
高橋愛。
亀井絵里。
道重さゆみ。
田中れいな。
久住小春。
光井愛佳。
李純。
銭淋。
そして、新垣里沙。
―私?私がみんなと一緒にいる?
―私はリゾナンター?
―飯田さんが未来を託したのは私達?
瞬間、急速に里沙の意識が遠のいていった。
「……おい、生きてるか?」
里沙は、誰かに頬を叩かれた感触で意識を取り戻した。
ドッドッドッドと、地鳴りのような音がする。
「とんでもない奴だねえ、まったく」
「吉澤さん…?」
「あんだけやりゃ、もうヘロヘロだろ。乗んなよ」
瞬間、光が弾けた。
一つの光が、九つの光となって、闇の中を天に昇っていく。
光の一つ一つに、ビジョンが浮かんでいる。すべて人の顔であった。
すべて里沙がよく知っている人物の顔だった。
高橋愛。
亀井絵里。
道重さゆみ。
田中れいな。
久住小春。
光井愛佳。
李純。
銭淋。
そして、新垣里沙。
―私?私がみんなと一緒にいる?
―私はリゾナンター?
―飯田さんが未来を託したのは私達?
瞬間、急速に里沙の意識が遠のいていった。
「……おい、生きてるか?」
里沙は、誰かに頬を叩かれた感触で意識を取り戻した。
ドッドッドッドと、地鳴りのような音がする。
「とんでもない奴だねえ、まったく」
「吉澤さん…?」
「あんだけやりゃ、もうヘロヘロだろ。乗んなよ」
941 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 21:32:30.26 0
そう言って吉澤は後ろに顎をしゃくった。
吉澤が作り出したバイクがエンジンを唸らせている。地鳴りのような音はこの音だったのだ。
「あの…吉澤さん」
「さっきの約束なら憶えてるよ、忘れろっつうんだろ?」
「すいません…」
「これ以上ここにいてもしょうがねえし、詳しい話は後にしよう」
吉澤は殆ど抱きかかえるようにして里沙をバイクに乗せ、出口へ向けて走り出す。
タンデムシートで里沙は吉澤に寄りかかりながら、全身を包む疲労感に身を任せていた。
午前3時。新宿。BAR『ドレイク』
落ち着いた内装と、アジアン・テイストの音楽が特徴のこのバーは、吉澤ひとみ行きつけのバーの一つである。
組織の転送ゲートが開く予定の時間まで、ここで里沙と吉澤の二人は時間を潰すことにした。
元々飲みに行くという名目で本部を抜け出してきたのだから、アルコールが入っていた方が都合がいい。
「で、何か収穫はあったかい?」
吉澤はマティーニに添えられたオリーブを弄びながら、里沙に声をかけた。
飯田圭織に一体何があったのか?その答えを手に入れなくては今夜の一件は完全に徒労である。
「飯田さんは、自分から眠りについたんです」
「自分から?何で?」
「…分かりません」
果たしてあの時の二人の会話を、誰か別の人間に話すべきなのかどうか、里沙には分からなかった。
自分がこの先どう振舞うべきなのか、それも里沙には分からなかった。
「そうか…分かった」
「え?」
「分からねえって事が分かったって事さ」
吉澤が作り出したバイクがエンジンを唸らせている。地鳴りのような音はこの音だったのだ。
「あの…吉澤さん」
「さっきの約束なら憶えてるよ、忘れろっつうんだろ?」
「すいません…」
「これ以上ここにいてもしょうがねえし、詳しい話は後にしよう」
吉澤は殆ど抱きかかえるようにして里沙をバイクに乗せ、出口へ向けて走り出す。
タンデムシートで里沙は吉澤に寄りかかりながら、全身を包む疲労感に身を任せていた。
午前3時。新宿。BAR『ドレイク』
落ち着いた内装と、アジアン・テイストの音楽が特徴のこのバーは、吉澤ひとみ行きつけのバーの一つである。
組織の転送ゲートが開く予定の時間まで、ここで里沙と吉澤の二人は時間を潰すことにした。
元々飲みに行くという名目で本部を抜け出してきたのだから、アルコールが入っていた方が都合がいい。
「で、何か収穫はあったかい?」
吉澤はマティーニに添えられたオリーブを弄びながら、里沙に声をかけた。
飯田圭織に一体何があったのか?その答えを手に入れなくては今夜の一件は完全に徒労である。
「飯田さんは、自分から眠りについたんです」
「自分から?何で?」
「…分かりません」
果たしてあの時の二人の会話を、誰か別の人間に話すべきなのかどうか、里沙には分からなかった。
自分がこの先どう振舞うべきなのか、それも里沙には分からなかった。
「そうか…分かった」
「え?」
「分からねえって事が分かったって事さ」
942 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 21:33:46.95 0
軽く微笑んで、吉澤はグラスに口を付けた。その仕草が様になっている。
里沙もそれに倣ってぐいっと喉の奥に流し込んだ。途端に胸が熱を帯びて、視界が揺れた。
「強いですね…コレ」
「マティーニ一気でいっちゃってまあ…大丈夫か?」
しかも、里沙が飲んだのは吉澤好みのとびきりドライなやつだ。
酔いが急に回り、里沙の口から滑るように言葉が吐きだされた。
「吉澤さん。私どうすればいいんでしょう」
「どうするって、何をだよ」
「分かりません」
「分かっている筈だ」吉澤は口に出さず、そう確信していた。
ガーディアン安倍なつみとの戦いで見せたあの力は、本人に自覚がなかったとしても、
その心が今何処にあるか何よりも雄弁に語っていたのだから。
―私と、この新垣と、何が違うのだろう?
吉澤ひとみにも新垣里沙にも守りたい物はある。きっと、安倍なつみにも、飯田圭織にもあったのだろう。
しかし、新垣里沙が守ろうとしている物は、他者のそれとは意味合いが違うのだ。
里沙が守りたい物は、こちら側にいては守り通せない。
だから里沙は、里沙の心はルビコンを越えた。
その事に自身が気付くにはもう少し時間がかかるかもしれないとしても、里沙は向こう側へ渡ったのだ。
何かかける言葉を探しながら里沙の方に視線を移すと、里沙はカウンターに肘をついたまま眠りに落ちていた。
限界を超える能力発動の疲労が、さっきの一杯でどっと表に出てきたのだろう。
その寝顔のあどけなさときたら、まるで子供かと思う程だ。この小さな体に、どれだけの決意が秘められているのだろうか。
「面倒な事になんなきゃいいけど…」
吉澤ひとみは里沙の寝顔と手元の酒を見比べながら、そうポツリと呟いた。
里沙もそれに倣ってぐいっと喉の奥に流し込んだ。途端に胸が熱を帯びて、視界が揺れた。
「強いですね…コレ」
「マティーニ一気でいっちゃってまあ…大丈夫か?」
しかも、里沙が飲んだのは吉澤好みのとびきりドライなやつだ。
酔いが急に回り、里沙の口から滑るように言葉が吐きだされた。
「吉澤さん。私どうすればいいんでしょう」
「どうするって、何をだよ」
「分かりません」
「分かっている筈だ」吉澤は口に出さず、そう確信していた。
ガーディアン安倍なつみとの戦いで見せたあの力は、本人に自覚がなかったとしても、
その心が今何処にあるか何よりも雄弁に語っていたのだから。
―私と、この新垣と、何が違うのだろう?
吉澤ひとみにも新垣里沙にも守りたい物はある。きっと、安倍なつみにも、飯田圭織にもあったのだろう。
しかし、新垣里沙が守ろうとしている物は、他者のそれとは意味合いが違うのだ。
里沙が守りたい物は、こちら側にいては守り通せない。
だから里沙は、里沙の心はルビコンを越えた。
その事に自身が気付くにはもう少し時間がかかるかもしれないとしても、里沙は向こう側へ渡ったのだ。
何かかける言葉を探しながら里沙の方に視線を移すと、里沙はカウンターに肘をついたまま眠りに落ちていた。
限界を超える能力発動の疲労が、さっきの一杯でどっと表に出てきたのだろう。
その寝顔のあどけなさときたら、まるで子供かと思う程だ。この小さな体に、どれだけの決意が秘められているのだろうか。
「面倒な事になんなきゃいいけど…」
吉澤ひとみは里沙の寝顔と手元の酒を見比べながら、そうポツリと呟いた。
943 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 21:41:26.88 0
>>932-942『Dive into the“FUTURE”(後)』
お目汚しでございました
中編から半年近く間を開けてしまって反省しております
そしてリンリンの名前を間違えてました銭琳でした投下しながら気付きました
本当にゴメンなさい思いっきり反省します……
『Departure to the “FUTURE”』からタイトルを
『Memory 未来に射す光』からは飯田さんの人物像を
それぞれお借りしました
両作者様ありがとうございました
お目汚しでございました
中編から半年近く間を開けてしまって反省しております
そしてリンリンの名前を間違えてました銭琳でした投下しながら気付きました
本当にゴメンなさい思いっきり反省します……
『Departure to the “FUTURE”』からタイトルを
『Memory 未来に射す光』からは飯田さんの人物像を
それぞれお借りしました
両作者様ありがとうございました
944 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 21:51:09.66 0
凄いーめっちゃおもしろい
続編待ってますw
続編待ってますw
945 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 22:02:45.25 0
946 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 22:35:57.02 0
うぉおおおお!
ついに来てた!!
こんな過去があったんですね
ついに来てた!!
こんな過去があったんですね
947 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/23(月) 22:37:00.26 0
>>943
ヤベェ……ありえねぇ……何コレ……!
どうやったらこんなの書けるんだ……
前回からこれだけ間が空いてどうしてもハードルが上がってしまうところを軽々と飛び越えられましたね
何て跳躍力の作者さんだろうほんと
本編から時系列を遡っての番外編という難しさも逆に作品を彩ってましたね
触れたいところが多すぎるので今はここまでにします
ようやく垣間見えた安倍さんの“聖域”がこの後どう描かれていくのか……
第三章が楽しみすぎます!
ヤベェ……ありえねぇ……何コレ……!
どうやったらこんなの書けるんだ……
前回からこれだけ間が空いてどうしてもハードルが上がってしまうところを軽々と飛び越えられましたね
何て跳躍力の作者さんだろうほんと
本編から時系列を遡っての番外編という難しさも逆に作品を彩ってましたね
触れたいところが多すぎるので今はここまでにします
ようやく垣間見えた安倍さんの“聖域”がこの後どう描かれていくのか……
第三章が楽しみすぎます!
948 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 00:26:15.22 0
>>943
悔しいけど面白すぎるわ・・・鳥肌連続で4回立った
先ず「発火ァ!」で鳥肌が立った!
そうか「力を貸してね」とはこの事だったのか!
この後の獣化の件でもう一度、鳥肌が立ち、更に
>里沙の目は、真夜中の湖面にも似た静けさを湛えている/この静けさの持ち主は、亀井絵里をおいて他にはいない。
↑ここの切り返しでもう一回、鳥肌が立った。
>湖面の静けさが白い陶器のような肌と長い黒髪に彩られていくにつれ、里沙の傷がふさがっていく。
「長い黒髪に彩られていくにつれ」まで読んで道重さゆみだと分かった時、また鳥肌が立った
計4回連続で鳥肌が立った。この作者さんの文の運び方上手過ぎる。
悔しいけど面白すぎるわ・・・鳥肌連続で4回立った
先ず「発火ァ!」で鳥肌が立った!
そうか「力を貸してね」とはこの事だったのか!
この後の獣化の件でもう一度、鳥肌が立ち、更に
>里沙の目は、真夜中の湖面にも似た静けさを湛えている/この静けさの持ち主は、亀井絵里をおいて他にはいない。
↑ここの切り返しでもう一回、鳥肌が立った。
>湖面の静けさが白い陶器のような肌と長い黒髪に彩られていくにつれ、里沙の傷がふさがっていく。
「長い黒髪に彩られていくにつれ」まで読んで道重さゆみだと分かった時、また鳥肌が立った
計4回連続で鳥肌が立った。この作者さんの文の運び方上手過ぎる。
949 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 02:20:46.95 0
OH YEAH RIZO
950 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 04:38:20.07 0
VIVA RIZO
951 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 07:57:50.51 0
952 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 09:40:29.78 0
OHA RIZO
953 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 11:56:42.70 0
>―私と、この新垣と、何が違うのだろう?
『復讐と帰還』の胸締めつける興奮が甦ってくるなあ……
こういうの書いてみたいものです
『復讐と帰還』の胸締めつける興奮が甦ってくるなあ……
こういうの書いてみたいものです
954 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 13:43:42.46 0
HIRU RIZO
955 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 14:02:39.13 0
_, ,_
川*’ー’)<No! "RESO"!
川*’ー’)<No! "RESO"!
957 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 14:40:37.83 0
安倍なつみの攻撃描写って美しいものが多いね
>天空にかかる星座のように白の鷹が里沙を取り囲み、そして一斉に襲いかかった。
実際に見たら息を呑むくらいに美しいだろうね
>天空にかかる星座のように白の鷹が里沙を取り囲み、そして一斉に襲いかかった。
実際に見たら息を呑むくらいに美しいだろうね
958 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 16:49:53.97 0
>>957
↓これもきれいな描写で印象に残っています
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「 … be a 『 white snow 』 … 」
シャリィィィン…! …天空に鈴の音にも似た音がこだました。
一瞬にして里沙の視界が真っ白に染まる。
さっきまでの青空は銀鼠色の曇天に変わり、はるか彼方の海上まで、まるでダイヤモンドダストのようにきらきらと輝くパウダースノーが降り続けている。
はるか下の、緑豊かだった孤島の地表にも、パウダースノーが分厚く降り積もっていた。
そして、目前に迫っていた艦隊は、この大量の雪へと昇華されてしまったのか…? その姿は、既にどこにも無かった。
(第22話 432 『堕ちた天使』より)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
↑は「言霊」としての「white snow」ですが 「ホワイトスノー」という能力の名称が自然と美しさを生んでいるんでしょうね
…というかほんと描写が上手いなあ皆さん
↓これもきれいな描写で印象に残っています
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「 … be a 『 white snow 』 … 」
シャリィィィン…! …天空に鈴の音にも似た音がこだました。
一瞬にして里沙の視界が真っ白に染まる。
さっきまでの青空は銀鼠色の曇天に変わり、はるか彼方の海上まで、まるでダイヤモンドダストのようにきらきらと輝くパウダースノーが降り続けている。
はるか下の、緑豊かだった孤島の地表にも、パウダースノーが分厚く降り積もっていた。
そして、目前に迫っていた艦隊は、この大量の雪へと昇華されてしまったのか…? その姿は、既にどこにも無かった。
(第22話 432 『堕ちた天使』より)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
↑は「言霊」としての「white snow」ですが 「ホワイトスノー」という能力の名称が自然と美しさを生んでいるんでしょうね
…というかほんと描写が上手いなあ皆さん
960 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 18:44:11.36 0
>>956ってそんな怖いの?w
961 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 19:03:37.90 0
えりりんの丸太ん棒キックという言葉があってな……
963 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 21:07:18.38 0
>>962
さよなら
さよなら
964 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 21:34:29.82 0
なんかどこか遠くでぬぅん!って聞こえなかった?
965 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 22:57:30.49 0
大まかにジャンル別に分けてみると今話はこんな感じでした
もちろんまだ作品はくるかもしれませんので現時点で
明日には次スレかな?
【シリーズ】
・『リゾナンタークライシス~邂逅編~』
・『リゾナンタークライシス~邂逅編~』
・『リゾナンタークライシス~完結編~』
・『Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点― 第2部』
・『Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点― 第3部』
・『Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点― 第4部』
・『Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点― 第5部』
・『Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点― 第6部』
・ タイトルなし(吸血鬼4)
・ タイトルなし(吸血鬼5)
・『Dive into the“FUTURE”(後)』
【シリアス系】
・『悲しき獣化能力者』
・ タイトルなし(第43話「炎」あらすじ)
・『motor oil』
【コミカル系】
・『狂犬は闇夜を奔る』
・『輝け!!リゾナンター』
・『小川麻琴の苦労話』
・『なんちゃって恋愛:RとR編』(かなしみ戦隊トリビュート)
・『リゾナンターVS怪盗レーニャ』
【ハートウォーム系】
・『あだ名と名前と現状維持と』
・『海と家族とお姉ちゃん』
・『守りたい場所』
・ タイトルなし(神様がくれた出会い)
・『夕陽にオレンジ』
・『オレンジ』
もちろんまだ作品はくるかもしれませんので現時点で
明日には次スレかな?
【シリーズ】
・『リゾナンタークライシス~邂逅編~』
・『リゾナンタークライシス~邂逅編~』
・『リゾナンタークライシス~完結編~』
・『Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点― 第2部』
・『Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点― 第3部』
・『Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点― 第4部』
・『Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点― 第5部』
・『Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点― 第6部』
・ タイトルなし(吸血鬼4)
・ タイトルなし(吸血鬼5)
・『Dive into the“FUTURE”(後)』
【シリアス系】
・『悲しき獣化能力者』
・ タイトルなし(第43話「炎」あらすじ)
・『motor oil』
【コミカル系】
・『狂犬は闇夜を奔る』
・『輝け!!リゾナンター』
・『小川麻琴の苦労話』
・『なんちゃって恋愛:RとR編』(かなしみ戦隊トリビュート)
・『リゾナンターVS怪盗レーニャ』
【ハートウォーム系】
・『あだ名と名前と現状維持と』
・『海と家族とお姉ちゃん』
・『守りたい場所』
・ タイトルなし(神様がくれた出会い)
・『夕陽にオレンジ』
・『オレンジ』
966 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/24(火) 23:15:57.86 0
今話も『Vanish!』が新しい風をスレにもたらしてくれたと思います 今までには無かった物が感じられました
『オレンジ』他の『中途半端なお話』シリーズも全く別な新鮮さで楽しめました
『オレンジ』他の『中途半端なお話』シリーズも全く別な新鮮さで楽しめました
967 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 01:42:41.20 0
968 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 02:35:23.42 0
OH YEAH RIZO! RESO! RIZO! RESO! LET'S GO!
969 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 07:13:02.98 O
おはようリゾナンター達
970 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 09:19:14.87 0
『狂犬は闇夜を奔る』は笑激だった
971 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 10:10:49.87 0
「どうでもいい話」はすごいなと思う
マイナーな組合せってのはやっぱり会話も構築しにくいだろうし
メンバーを愛してるんだろうなあってのがめっちゃ伝わってきた
マイナーな組合せってのはやっぱり会話も構築しにくいだろうし
メンバーを愛してるんだろうなあってのがめっちゃ伝わってきた
972 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 13:32:40.19 0
今夜次スレ立てますね
よろしくどうぞ
よろしくどうぞ
973 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 17:21:28.08 0
OKリゾ
974 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 20:19:26.13 0
おおお?びっくりするほど進んでない…w
21時あたりに立てても大丈夫ですか?
21時あたりに立てても大丈夫ですか?
975 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 20:22:36.61 0
任せてくれ、梅ナンター参上!
976 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 20:34:12.42 0
卒業する前に50話いきたいな
977 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 20:35:13.61 0
ホゼナンター全員集合!
点呼!
点呼!
978 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 20:36:56.99 0
ホゼナンター1!
979 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 20:40:17.27 0
ほぜんなんたーにぃ!
980 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 20:41:26.83 P
ホゼなんたー参
981 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 20:47:20.14 0
ホゼナンターフォーーーー!
982 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 20:53:22.03 0
ホゼナンターフィフス スレ立て行ってきます!
983 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 21:04:27.08 0
おうう乙あり!
984 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 21:11:32.13 0
遅れながらもホゼナンターシックス登場
985 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 21:12:57.68 0
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第48話
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1282737668/
立てましたのでよろしくです!
テンプレ>>1は初めて地の文を使わせてもらいました
作者様 事後報告ですがどうもありがとうございます
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
永遠なんて、きっとこの世にはないだろう。
形あるものは、どんなに強固なものでもいずれ消えていく。
形ないものは、脆くて弱いからもっと早くに消えていく。
人と人との結びつきだって、例外じゃない。
だから、このまま9人で過ごす時間が永遠に続けばいいと思う反面
―――いつまでも9人一緒ではいられない
いつかは9人が離れ離れになるときが来ることも覚悟していた。
自分も琳も、いずれは祖国に帰らなくてはいけなくなるだろう。
仲間の誰かが夢や目標を見つけて旅立つ日だって遠くないかもしれない。
幸せな時間は、永遠には続かないのだ。
第23話 391 『Silver Eternity』」より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
だけど………!という意味を込めまして
とにかくまだまだ終わらないこのスレを皆さんよろしくどうぞ!
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1282737668/
立てましたのでよろしくです!
テンプレ>>1は初めて地の文を使わせてもらいました
作者様 事後報告ですがどうもありがとうございます
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
永遠なんて、きっとこの世にはないだろう。
形あるものは、どんなに強固なものでもいずれ消えていく。
形ないものは、脆くて弱いからもっと早くに消えていく。
人と人との結びつきだって、例外じゃない。
だから、このまま9人で過ごす時間が永遠に続けばいいと思う反面
―――いつまでも9人一緒ではいられない
いつかは9人が離れ離れになるときが来ることも覚悟していた。
自分も琳も、いずれは祖国に帰らなくてはいけなくなるだろう。
仲間の誰かが夢や目標を見つけて旅立つ日だって遠くないかもしれない。
幸せな時間は、永遠には続かないのだ。
第23話 391 『Silver Eternity』」より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
だけど………!という意味を込めまして
とにかくまだまだ終わらないこのスレを皆さんよろしくどうぞ!
987 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 21:23:12.04 0
5thホゼのスレ立ては終わったのだ
総員>>1乙のサインを出せ
総員>>1乙のサインを出せ
988 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 21:24:51.31 0
>>1乙!!!
989 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 21:26:29.27 P
>>1Z!!!
990 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 21:27:45.06 0
>>1乙!
…って次スレで言うべきことだろこれw
…って次スレで言うべきことだろこれw
991 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 21:32:26.09 0
992 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 21:46:15.14 0
993 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 22:02:06.89 0
ガキさんヒドスwwwww
994 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 22:04:23.10 0
ガキさん今スレも大活躍だったね
996 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 22:13:47.20 0
从人从
. , (>>995)・;∵ けものぉぉぉおおおー!!!
⊂ノ::::: つ
⊂ ::. ノ
'‐‐ し'=;
YWWY
_, ,_
ノ|c| ・e・)∩″<ぬぅぅぅんんんんッ!!!
〃⊂ヽ ノノ″
人⌒l
〃し (_)″
. , (>>995)・;∵ けものぉぉぉおおおー!!!
⊂ノ::::: つ
⊂ ::. ノ
'‐‐ し'=;
YWWY
_, ,_
ノ|c| ・e・)∩″<ぬぅぅぅんんんんッ!!!
〃⊂ヽ ノノ″
人⌒l
〃し (_)″
997 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 22:17:06.75 0
>>943はシリーズで一番過去の話になるんだよね?
998 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 22:17:20.16 0
998
999 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 22:20:16.98 0
一番過去は『異聞、AとR』です
そこからDiveinto→パンダ鍋→RからAへ→RとRに続きます
そこからDiveinto→パンダ鍋→RからAへ→RとRに続きます
1000 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/25(水) 22:20:41.42 0
1000
1001 : 1001[] 投稿日:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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゚ .゚ ゚ 。゚ + 。. +。 * 。゚。゚., ,+ 。゚. 。 . . , , .
゚。゚+゚`, o 。。.゚*。゚ 。.゚ 。 ☆ +。。゚. ° 。 . 。 , ・ ゚ ゚
。, .゚。 + ☆。,゚. o 。 。+ 。゚., . ゚ , 。 。 . .
川*’-’) <みんなのおかげで生きていけるんだなって思う、だからみんなのことを1番に考えるんはあたしには普通のことなんやよ
从*´ ヮ`)<れいなもみんながおらんかったら自分じゃなくなる気がする、愛ちゃんと同じかもしれんね
「リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第46話 519 かなしみ戦隊トリビュート『I WISH:???編』」より
前回のお話はこちらです↓
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第46話
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1276430461/
まとめサイト
PC:http://resonant.pockydiary.net/index.html
携帯:http://resonant.pockydiary.net/index.cgi
まとめサイト Ver.2
http://resonanter.blog47.fc2.com/
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ@wiki
http://www39.atwiki.jp/resonant/
掲示板 (感想スレ、作品題名申請スレ、あとがきスレ他)
http://jbbs.livedoor.jp/music/22534/
テンプレ>>2-9ぐらいまで
<※初めてスレを訪れた方へ>
お勧めの作品やわからない用語については遠慮なく質問してみてください
スレに何人もいるであろう「生き字引」が24時間以内に答えてくれるでしょう(多分)