リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第8話(ミラー)
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<一体、何処に行くって言うんだ
_, ,_
川*’ー’)<<胸の高鳴る方へ
前スレ
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第7話(dat落ち)
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1212493462/
まとめサイト
PC:http://resonant.pockydiary.net/index.html
携帯:http://resonant.pockydiary.net/index.cgi
掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/music/22534/
テンプレ>>2-16ぐらいまで
黒服を来てダンス踊ってるのはモーニング戦隊リゾナンターなんだよ
悪と戦う正義のヒーロー女集団なのさ
でも彼女達は普段は普通の社会で人間として暮らしてる
隊長の高橋は普段はジムで筋トレするOL、小春はアイドル、光井は女子高生、田中は孤独な不良
などみんなそれぞれ人間界で普通の生活を送ってんだよ
だけど悪の化身ダークネス邪鬼が街で暴れた時に
みんな集合して黒服を着て踊ってリゾナンター変身するわけよ
それを表現したのがあのPV
210 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/04/13(日) 20:08:59.27 0
ガキさん実は敵のスパイっていうのはどうだ?
でも悩んでるんだリゾナンダーたちの優しさに触れて
そして最終回で彼女は決断を迫られることになる・・・
259 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/04/13(日) 21:05:08.45 0
リゾナントイエロー(高橋)
リゾナントライトグリーン(新垣)
リゾナントオレンジ(亀井)
リゾナントピンク(道重)
リゾナントブルー(田中)
リゾナントレッド(久住)
リゾナントパープル(光井)
リゾナントインディゴ(ジュンジュン)
リゾナントグリーン(リンリン)
…
9人揃ってモーニング戦隊リゾナンダー
リーダー兼スカウトマン
新垣:
実は敵のスパイ
しかしリゾナンダーたちと共に過ごすうちその優しさに触れて悩み始めている
光井:
成績優秀の普通の女子高生だがいじめられっこ
エリートの両親は夜遅くまで帰ってこず家でも孤独
久住:
超人気売れっ子モデル
プライドが高く世の中は全てお金が解決すると言い放つ彼女はワガママな面もあり周囲を騒がせることもしばしば
田中:
幼い頃に事故で両親を亡くして孤児院で育つ
学校にも行かず不良仲間と遊ぶ荒れた毎日を送っていた
亀井:
道重とはとても仲の良い大親友
2人で将来一緒にケーキ屋を経営するという夢がある
しかし生まれつき重度の心臓病を患っていた為病室に閉じこもる日が多かった
道重:
亀井とはとても仲の良い大親友
2人で将来一緒にケーキ屋を経営するという夢がある
大学生
ジュンジュン・リンリン:
ビザが切れたけど日本に滞在したい謎の中国人
リゾナントイエロー
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg
リゾナントライトグリーン
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17101.jpg
リゾナントオレンジ
リゾナントピンク
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17110.jpg
リゾナントブルー
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17099.jpg
リゾナントレッド
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17113.jpg
リゾナントパープル
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17114.jpg
リゾナントインディゴ
リゾナントグリーン
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17108.jpg
9人揃ってモーニング戦隊リゾナンダー!!
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17096.jpg
ロゴ
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17622.jpg
ttp://ng2.or.tp/ReinaT/souce/ReinaT_4387.jpg
リゾナントロボ…
発……
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/15/toro15213.gif
↑このPVから妄想するスレ
強く・・・なりたいんだろ?
大切な人を守るために・・・
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17099.jpg
あいぼん・・・れいなはもう昔とは違うと
守るべきものが見つかったけん
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17101.jpg
・・・定期連絡です
特に変わった動きはありません
はい 何か動きがあればすぐ知らせます・・・
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg
ビザが無いのか
一つだけ日本で仕事を続ける方法がある
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17108.jpg
そのハナシ・・・
ノッタアル!
さゆも・・・
絵里も・・・
一緒に戦う・・・!
2人の夢を守るため
同じような夢を持った人たちを守るため・・・
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17114.jpg
こんな私でも誰かを救えますか?
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17113.jpg
はあ?
何で小春が見ず知らずの人助けなきゃいけないわけ?
そんなの誰かに任せておけばいいじゃん
必殺!
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17054.gif
高橋:精神感応(リーディング) /瞬間移動(テレポーテーション)/光使い?
新垣:精神干渉
亀井:傷の共有 /風使い
道重:治癒能力(ヒーリング)
さえみ(姉人格)発現時に物質崩壊
田中:共鳴増幅能力?(リゾナント・アンプリファイア)
久住:念写能力(ソートグラフィー) /幻術/発電(エレクトロキネシス)
光井:予知能力(プリコグニション)
リンリン:念動力(サイコキネシス)/発火能力(手で掴める物限定)
ジュンジュン:念動力(サイコキネシス)/獣化
ジュンジュン獣化参考画像
http://resonant.pockydiary.net/file/panda.jpg
リゾナントブルーRPG
ttp://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00256.zip.html
上とは別物
ttp://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00277.exe.html
リゾナントブルーRPG Ver:0.2
※「RGSS200J.dllが見つかりません」が出たらここからランタイムインストールね
ttp://www.famitsu.com/freegame/rtp/vx_rtp.html
間取り
http://resonant.pockydiary.net/data/upfile/142-1.gif
本日のランチ
http://resonant.pockydiary.net/data/upfile/155-1.jpg
http://resonant.pockydiary.net/data/upfile/156-1.jpg
http://jp.youtube.com/watch?v=pbHlnMj9r1E
リゾナンターEDイメージ(字なし)
http://jp.youtube.com/watch?v=6veKqzAYQI0
リゾナンターEDイメージ(字あり提供入)
http://jp.youtube.com/watch?v=ijT95qkTqfA&NR=1
まとめサイトの[検索]で「(1)」とか指定すると、第1話(1スレ目)の作品が投稿日順に並びます(降順)
(投稿日=まとめサイト掲載日時であり、スレ投下日時ではありません)
ただし、次回予告についてはシングルの順序と合わせるために
順番に並ぶように投稿日をいじってあるのでこの限りではありません
このスレに初めて来たから様子がわかんないよ、って人にはイイかも
ノ|c| ・e・) < 登場人物の能力やストーリーの背景・設定は作者さんの自由なのだ
ノノ*^ー^) < シリアル路線でもコメディ路線でもお好きなものどうぞ
从*・ 。.・) < AAを使ったものや1レス完結ものでもOKなの
从*´ ヮ`) < 他の作者さんの設定を流用するのもありっちゃ
ノリo´ゥ`リ < 気に入った話の続きや繋ぎの話を書いてみるのもありカナ☆
川=´┴`) < プロットを書いて他の作者さんにストーリーを書いておねだりしてもええで
川*^A^) < アーでも書いてくれるかは作者さん次第ヨ
川´・_o・) < ソッカー
君の作品を待ってる
まさか1時間強で落ちると思ってなかったから保全レス入れなかった自分のバカバカ
1時間ちょっとで落ちるとかどういう事orz
2ヶ月記念日にまさかの途中dat落ち…0時ちょうどを最後に1時間ちょいで落ちた模様
テンプレは第7話の丸コピです リゾナンカー画像出てないじゃんねorz
本来は7.5話的な感じなんでしょうけどまとめの都合上8話にしちゃいました
いやー保全って大切です いつも保全してくれる人ありがとうございます
改めてこのスレの2ヶ月を記念しつつおやすみなさい…
阻止出来ずこの時間起きてることが申し訳ないorz
いつも保全してくれる人がいるとは限らないし
まとめ人さん新スレありがとう
そしてこんな形でだけどスレ設立2ヶ月おめでとう!
完全に油断してた
っていうか寝てたら落ちてた
ダークネスめ! いやオッパイの呪いか・・・
リゾナンテ
最近英語の教科書に出てきたダークネス恐るべし
00:15頃に覗いたんだけどそんとき保全しとくべきだった
ともあれ新スレありがと
_,。o。、_
/ノ/ハヽ\
<7、 / ('v'从 ヽ/> いいモノをやろう!
\リー"ノーメ( `ーリ_/ …氷の中での永遠の眠りを!
l ̄ て メ ) ̄ "l
| //Vヽヌ\ /
lLlーーl--l-ゝl
L-lーーlー-ゝ
ん-lーl--ーゝ
残り4レスどなたか貼ってくれませんか
あ、あ、あ、明日~あさってでまとめがんばるね!
まとめちゃんサボってるから大変なんだよバーカってくらいの大量投下期待してます
685 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/06/12(木) 23:46:34.66 0
ほんの数日更新しないだけでも割と大変ですね
すごいことです
686 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/06/12(木) 23:53:18.66 0
まとめちゃんの期待に沿えるように頑張って投下出来るようペース上げていきますw
687 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/06/13(金) 00:00:00.44 0
真夜中のリゾナント
貼ればいいの?
ありがとう!
>>43
ギコナビなんだけどdatって専ブラ関係ないんですかね
从*´ ヮ`) <なんか店の前に変な氷の塊があるっちゃけど、愛ちゃん知っとると?
川*’ー’) <知らんがし。あーしちょっと手が離せんから、れいな捨てといてくれん?
从*・ 。.・) <れーな、ちょっと待って。何か人の形にも見えるの。
川=´┴`) <どっちみちもう半殺しみたいなもんやから大丈夫ですよ、道重さん。
ノノ*^ー^) <今日は暑いから、ついさっき考えたリゾ・フラことリゾナントフラッペを作ってみようか
川=´┴`) <だいぶん大きいみたいやから、ジュンジュンに頼みましょ。
川´・_o・) <ジュンジュン寒いのキライ。亀井オネガイ
ノノ*´ー`) <今日は風さんお休みですよ?
川*^A^) <バッチリデース
从*・ 。.・) <しょうがないの。うさちゃんホールド!あの氷を適当に砕いてなの!
(1@ゥ@)(2@ゥ@)シャキーン!
ノ|c| ・e・) <ふぁー暑かった。愛ちゃん、何か冷たいものちょうだい。
川*’ー’) <ガキさんちょうどよかった。リゾ・フラを試食してほしいがし。
ノリo`ゥ´) <ダメー!小春が食べるー!
ノノ*^ー^) <あっ、食べちゃった・・・絵里も味見してなかったのに・・・。
ノ|c| ・e・) <小春、大丈夫?
ノリo´-`) <い、痛いよぉ・・・
ノ|c| ・e・)<ちょっと!すぐ出して!飲み込んじゃダメ!
ノリo´-`) <あ、頭が痛い・・・キーン
ノ|c| ・e・) <なんだぁ。
ノノ*^ー^) <リゾ・フラ、正式メニューに入れてね、愛ちゃん。
从*` ロ´) <でも絵里、氷はどうすると?
ノノ*^ー^) <じゃあ、またおっきな氷が落ちてたら作れるから、裏メニューということで。
从*` ロ´) <よーし、れいなも負けとられんね
从*・ 。.・) <さゆみも何か作るの
川*’ー’) <TVの前のお友達も、新メニューのアイデアあったら言っての!
ノ|c| ・e・) <ちょっと愛ちゃん、誰に言ってんの?
川=´┴`) <よい子のみんなは、拾ったものは食べたらあきませんよ?
『華氏84.2度』
ブラッドベリとは関係ナイデスw
6期話でもほのぼのでもありません。
AAは書き分けがめっちゃ楽ですね。癖になりそう
ということで・・・
某スレの半殺しさん勝手にもらってきてゴメンナサイ
お休みなので新作書いてる途中に作ってみました
かき氷マシーンは持ってナイので、リゾ・フラの作例写真はありませんw
かぶったw 乙です!
ていうか氷の中の人は…
中の人は“俺”さんじゃないの?
てかもうリゾナンター全員喫茶リゾナントに住んじゃえよw
ちょっと言ってみただけだから「住み分けとか考えろJK」とか言わないでねw
でもガキさんのむっつりキャラはこっちでも見たいかもw
能力を悪用して大変なことになりそうだなw
代わりに奪ってきたガキパイを捧げる?
そんな物 元から無いような物ではないか!
見てない人もいるだろうし
>>60
分かる人には分かるネタ、程度にとどめる位がいいかもね
また週末にでも作品を投下できたら投下しようと思う
若干毛色変えた感じのを提供できたらなぁとは思うもののきっと大暴走w
ビックリしたわ・・・
いつも平気なのにね
いつも1時間くらいなら平気だったのに
ともあれスレ2ヶ月目おめ
強いていうならHigh-King出演のMUSIC JAPANだけどそこまでスレ乱立とかしてなかったと思うし
やはりダークネスの闇の力としか…
何人かいたよね
なかなか上手いことまとまらないので加筆修正しまくり
投下を待つ間に既作品の感想書いてあげようとかないのかい皆さんw
/ _ヽ
〃ノノハヾo
从 'v')<その願い かなえない
と~,,, ... ~つ
.|.|_ .ミ,,,/~),..|.|
| .| .し'J ̄|.
感想書くのも意外と難しいんだよねw
評論家じゃないしボキャブラリーも多くないんで作品見て面白いと思っても面白いとしか書きようがない
言葉にするのって難しいね・・
個別に拾った方がいい? でも分類どうしよう
お願いだから叶えてくださいミティ様
>>76
シンプルな言葉でも何かしら自分の書いたものに対して反応があるほうが
書いてる人も書き甲斐があると思うよ
さぁ一歩踏み出すんだw
502 名無し募集中。。。 2008/06/09(月) 16:28:11.10 O
(略)
>まとめさん
次回予告リゾナントは前編が『みかん』。後編が『あたしがあたしでいられる場所』です。
タイトル重複ってまずいですかね?
これの後編はまだ上がってないって認識で間違いないでしょうか作者様
感想スレに書いたことありますが・・・あんな長々書いちゃったから他の方が書きにくいのかな・・・
ほんと2,3行でも作者さんは嬉しいと思います
深く考えずにガンガン書いたらいいと思いますけどねえ
こんなものを描いてくれた作者さんからデータいただいたのでご紹介
http://resonant.pockydiary.net/index.cgi?mode=image&upfile=232-1.jpg
携帯のレスが面白かったので作ってみちゃいました。
あんまり上手くないけど…
どこにうpすれば良いのか、
どう、うpすればいいのか分からないので
まとめの人に託します。
書いた作品に対して何かしらの反応があるってことが素直に嬉しいし励みにもなるんじゃないかなと
あなたのその言葉がリゾスレを支える大きな力になるかもしれませんよと言ってみる
上のアドレスでも見えるけどこっちの方が正解
http://resonant.pockydiary.net/data/upfile/232-1.jpg
>>285~の 『ドコモ914iを考えるレス』を「ミニレス館(新分類)」へ
>>338-342 『未来はこの手の中に ―SIDE Darkness―』を「ダークネス」へ
>>371-384 『怪盗v-u-denの華麗なる事件簿』を「番外編」へ
>>401 イラストを「美術館」へ
>>427 次回予告「R13.ポップコーンラブ!」
>>443 イラスト『次回予告』を「美術館」
>>449-465 リンリン編を「リンリン」へ
>>484 イラスト『次回予告』を「美術館」
>>488 次回予告「R34.Please!自由の扉」
>>496-501 an話の続きを「田中れいな」へ
>>644 次回予告「R36.その場面でビビっちゃいけないじゃん!」
題名スレ>>33-34
第7話>>502に従い[Takahashi](7)218 を 『みかん』
第8話突入に伴いdat追加・各スレ追加
第8話
>>81 914iケータイ設計図?を「美術館」
※「index.html」をトップにしている場合、古いキャッシュを読み込むために
更新が反映されていない場合があります。その場合リロードしてみてください。
胸ネタとりあえず保留
その他抜けてるのとかあればご連絡ください
1レスものは「ミニレス館」使うことになる予定
今更感想書いても場違いかなとか色々気を使ってしまう
つ ttp://jbbs.livedoor.jp/music/22534/
したらばの知名度がまだまだだなぁ
胸レスは 『乳の高鳴る方へ』
でどう?
_, ,_
||c| ・e・)| <目を閉じて心で感じるの
ノリo´ゥ`リ <ほら真実が見えてきたカナ☆
その後 僕は一人ゴトをブツブツいいながら
クッションを揉んでいる所を通りかかった人に助けられたんだ・・・
僕は「感じる!胸を!大きい!」って言ってたらしい
http://jbbs.livedoor.jp/music/22534/
次回テンプレこうしてもらおうかな
ttp://pict.or.tp/img/61158.jpg
いずれ全員分描こうかと思ってる
すごいね!
前に駅の風景の前に絵を書いてた人?
やはりバレたかw
今日か明日には小春描く予定
男みたいだ(^ー^;)
ヒント:ミティ様に唯一足りないもの
・・・ん?こんな夜中に誰かきたようだ
死亡フラグですねわかります
何とか土日のうちに作品投下出来そうなのでホゼナンターの皆さん保全の程よろしくお願いします(自分も一員だけどw
トオッ!
―いちホゼナンターの言葉―
リゾナンターファンが立てたスレをダークネスから守るんだ
どんなスレでも保全してるって訳じゃあないぜ!
落ちる時たまにキラキラと輝くスレがあるんだ
俺はそれをサッとageてやるんだ・・・
お!さっそくスレが呼んでやがる では失礼するよ
今日もホゼナンターは保全していく そこに守るべきスレがあるかぎり
…でもweb上の画像を消去する小春の能力([Mitsui](4)571)だけは抹殺しなければ、俺の宝物がw
未来という名の『可能性』
・・・嬉しいです!
他のメンバーも楽しみ
_, ,_
||c| ・e・)| <肩がこったのだ
ノリo´ゥ`リ <小春も一度でいいから耐震構造になってみたいよー
大丈夫ですか?
>>120
貴方まさかみっちゃんの独白書いた人ですか?
あれ好きだったんで勝手にリゾナントしてみましたよ!w
上手いね
俺も色んな名場面を描いてみたいけど
全身が描けないから無理だ
と、1ホゼナンターが言ってます
>>127
どう見てもパンダなんですねわかります
という冗談はさておき待ってますよ
そうですあれの作者です
ほんと光栄です
補強するよりいっそ建て直し方がいいよ
君らの胸の場合は・・
||c| ・e・)| <田中っち、小春、130をこらしめるよ
从*` ロ´) <3人の思いを、れいなのリゾナント・アンプリファイヤで増幅!
ノリo´ゥ`リ <一撃確殺!リゾナント・エレクトロキネシス!
そこで俺の意識はとだえた・・・
最初に小春に発電能力つけた人間としてこのネタは譲れないなとw
時間指定リゾナントしておきますー
本日夜11時くらいに1本投下しますのでよろしくお願いします
嬉しい!
楽しみにして待ってます
陽気がよすぎて筆が進みません
遊びに行きたいよぅ
報告しますホゼナンター 新しい敵対組織かと・・
活動は主にリゾナンタースレの保全
警戒レベルは1でよいかとw また連絡します
今日中に小春あげます今だにラフ状態だけどw
明日にしておきますw
ttp://pict.or.tp/img/61387.jpg
次はガキさんかれいなの予定…ってかこぱる似ねぇぇぇぇぇえ!!
キャプションがいいね!
念写やエレクトロキネシスじゃなくて幻術で書いたんだね
こりゃ、残り7人も楽しみだ!
描き慣れてる感がある
素人じゃ描けないよね
>>149
そこ一番こだわってるとこなんで注目してくれて嬉しいっすw
念写&発電も考えたんだけどネタが浮かばなかったww
>>151
まさか!ちょっと絵を描くことが好きなだけの素人っすよ!
ちゃんと勉強もしたことないからデッサン狂いまくりだしworz
クール度全開おバカ度ゼロの小春ktkr
素敵な幻影みせて欲しいw
注意点は以下の通りです
・長い
・こんなのみっつぃーじゃないやい
・鬱成分5%入り
それではしばしお付き合い下さい
後はひたすら、自分だけの家を目指して歩く。
親が用意してくれた、1人で住むには贅沢な広さのマンション。
最初は辛かったけれど、今となっては1人の気楽さを感じるようになった。
それは、きっとリゾナンターの一員となって孤独から救われたから。
(高校生やるのもしんどいわー、何であんなに宿題多いねん)
高校生になってから1ヶ月、愛佳は1人宿題の量にため息をつく。
それなりにレベルの高い進学校に入学したことを、愛佳は今更後悔し始めた。
勉強するのは苦じゃないし、やればやるだけ出来るのが楽しいとは思う。
ただ、リゾナンターと学業の両立という状態はたまに辛さを感じた。
特に、事件が起きた時は午前様帰宅、そこから宿題をやって寝るとなると
夜中の3時くらいになることも珍しくはない。
せめて、何も事件がない時にはリゾナントに寄らなければいいのだろうが、
寄らなきゃ寄らないで家に帰った時に襲われる寂しさ。
親がいなくても何とも思わないのに、皆と会っていないと無性に寂しい。
小春は愛佳以上に忙しい生活を送っているはず、なのに彼女がしんどいなどと口に出して
言ったことは愛佳の記憶の中ではただの一度もない。
ここ数日は、何かの撮影があるとかでリゾナントにはただの一度も顔を出していない小春。
仲良くなったとはいえ、仕事が忙しいであろう小春にメールを出すことは躊躇われて。
今頃何やってるのかなって、気になるのにたった一言元気?と書いたメールさえ出せない自分は
まだまだ小春に対して遠慮があるのだろうと漠然と思う。
近づいたのだとは思う、それなのに前とは違った意味で離れているような気がする。
会った時には取り留めのない会話ばかりして、彼女の心には踏み込めていない。
もっと彼女のことを知りたいと思う反面、近づくのが躊躇われる気もする。
おそらく、自分は小春に憧れる反面嫉妬もしているのだろうと愛佳は小さく笑った。
その恵まれた容姿で、能力者や女子高生という顔以外に芸能人という肩書きを持つ小春。
能力者としても、彼女はここ数ヶ月の間に力をつけてリゾナンターの戦力として充分過ぎる実力を備えた。
その反面、自分はどうだろう。
この数ヶ月の間に、自分はどれだけ成長したのだと言うのだろうか。
予知能力以外に使える能力といえば、「心の浄化-ハートプリフィケイション-」だけ。
しかも、その能力は今の時点では使いどころのない能力でしかない。
戦闘能力のない自分は、リゾナンターにおいては1人で出歩かせられないお荷物でしかないのだ。
戦闘能力など持たなくとも、立派に戦えるだけの身体能力を兼ね備えた愛とれいな。
この先輩達と比べると、自分はいかに役立っていないのかと愛佳は苛立ちを隠せない。
その上、後から入ってきたジュンジュンとリンリンは戦闘能力に長けている。
皆のように前線で能力を使って戦うことが出来たらと、悔しい気持ちに胸を締め付けられた。
里沙は、自分に出来る役割を最大限に果たすことが愛佳にとっての戦いなんだと言ってくれたけど。
こうして、気がつけば皆のことを考えては1人ため息をつく夜。
皆のおかげで孤独ではなくなったのに感じる寂しさは、多分贅沢な寂しさなのだろう。
それが何となく分かるから、愛佳は寂しいと口に出すことはしなかった。
口に出してしまったら、何かが崩れてしまいそうなそんな気がして。
街灯の下を黙々と歩く愛佳はふと、足を止める。
いつもより街の雑音が遠く感じられて、違和感を覚えたその時。
愛佳の表情は一瞬で引き締まる。
(大きいのが1体離れたところ、その側に微弱なのが…20くらい。今1人やってのに、タイミングの悪い…)
外界から隔離された感覚を感じながら、愛佳は闇の気配を読んだ。
数秒足らずで相手の数と強さを把握したものの、そこから打つべき手はすぐには思いつかない。
結界内に取り込まれたと感じた瞬間から、愛佳は救援を呼ぶ心の声を上げ続けているのだが。
見事なまでに誰かと共鳴した感覚がなかった。
愛佳は闇の気配が大きい方向へと体を向け、声を上げる。
「この完璧な結界の張り方から察するに、どうやらあんたは戦闘系能力者ではないみたいやね。
で、何の用なん?うち、宿題あるから早く帰りたいんやけど」
「えーと、光井だっけか。早く帰らせてあげたいのは山々なんだけど、こっちも仕事でね。
大丈夫、あたしはミティやRみたいに血気盛んな方じゃないから、調査対象を殺すようなことはないよ。
まぁ、無傷で帰れないかもしれないけど」
「何でうちの名字知ってるん?てか、あんた、何者なん?」
「ダークネスの人間ってことが分かれば、それで充分でしょ?あたし、コードネームとか
ないからこういう時に名乗りようがないんだよねー」
10メートルは離れたところに立つ金髪の女性を軽く睨み付けながら、愛佳は心の中で舌打ちした。
女性の周りには、目の焦点が合ってない男性が20人立っている。
スーツを着ていたり、ジャージ姿だったり服装がバラバラなところを見る限り、この周辺に
住んでいる人間を巻き込んだのだろう。
おそらく、この女性の能力は「催眠-ヒュプノシス-」だろうと愛佳は判断した。
その名の通り、相手の精神に干渉し、幻覚を見せたり洗脳をしたり暗示をかけたり、
ときには行動を完全に支配するという能力である。
催眠は能力を使っていても、能力者本体に意識があり自由に行動できるのが特徴である。
以前に里沙に能力の種類や特徴について教わっていたおかげで、愛佳は初見にも関わらず相手の能力が
どのようなものであるか判断することが出来た。
だが、能力が分かっても対処する方法がない。
能力者本人を倒すことが出来れば、今操られている人間は元通り正常な状態にはなるだろう。
それが分かっていても、能力者本人を倒すという言葉にするとすごく単純なことが愛佳にとってはとても難しいことだった。
(予知能力フル展開して、周りは何とかなるかもしれへん。やけど、問題はあの女や。
下手に近づいたら催眠の餌食になる可能性もあるし、だからといってうちには遠くから攻撃する能力はない。
考えろ、何か絶対に状況を打開する方法はあるはずや!)
ジリジリと、愛佳を囲むように男達が近づいてくる。
女性は微動だにせず、感情の読めない瞳を愛佳に向けていた。
今のところ、自分で直接動く気はないらしい。
少しは考える時間が稼げそうやと、愛佳は鞄を手にしっかりと持ち直した。
それが合図となり、男達が一斉に愛佳目がけて突撃する。
でたらめなフォームで繰り出される大振りなパンチを避けながら、愛佳は持っている鞄を
バックハンドの要領で後ろに振った。
鞄は後ろから愛佳を殴ろうとしていた男の顔にクリーンヒットし、その場に男は蹲る。
置き勉という言葉とは無縁の、しっかり教科書類が詰まった鞄の一撃は地味に堪えたようだ。
愛佳は動きを止めることなく、次々と繰り出される攻撃を避けながら的確に男達に攻撃を当てていく。
女性は愛佳の奮闘を見ながら、ニヤニヤと笑ってこう告げた。
「光井ー、いいこと教えておいてやるよー。そいつら、痛覚とか基本的に鈍い感じにしちゃってるから
ちょっとダメージ与えた程度ならすぐに動けるようになるからー。」
「ちょ、もっと早よ言えやそういうことは!」
「うわー、反抗的だなぁ。ってか、結構動いてる割にしゃべる余裕あんじゃん。
あたし、こう見えてもこの手の能力者の中ではかなりの使い手なんだよねー。
こいつらの動きを、格闘家並にとか出来ちゃったりなんかして。」
「…お前マジムカつく、絶対うちが焼きいれたるから逃げんなよ!」
精一杯の強がりを口にして、愛佳は急激に動きの良くなった男達から逃げ回る。
れいなに護身術くらい習っておけばよかったと、愛佳は後悔せずにはいられない。
予知能力のおかげで、男達がどういう攻撃をしてくるかは読めても。
それに対抗するだけの身体能力を持ち合わせてはいない。
ひたすら避けて逃げ回るしかない、圧倒的な劣勢。
しかも、仲間へのSOSは届かない。
(八方塞がり、打つ手今のところ無し、皆を呼ぶ声が届いた気配もなし…これ、かなりヤバい状況ちゃうん?
あいつはうちを殺す気はないって言うてたけど、じゃあ、何が目的なん?)
調査が目的とは言っていた、だが、戦闘という意味での戦力とはお世辞にも言い難い愛佳の何を調査しようというのか。
じわりじわりと、追いつめられていく愛佳。
逃げる足は鈍くなり、息はあがる。
その隙を男達は見逃さない、一気に愛佳を捕らえようと愛佳の周りを囲んだ。
唇をきつく噛みしめ、愛佳は女性の方を精一杯の抵抗と言わんばかりに睨み付ける。
「あんた、何が目的なん?殺す気はないって言うてたけど、じゃあ、何のためにこんな真似するん?」
「それをわざわざ敵に言っちゃう程甘くはなれないな、さすがに。さて、万事休すだよ。
どうする?助けを呼ぶ声は遮断されて外には漏れないし。捕らわれそうなお姫様のピンチを救う
王子様は現れない、ゲームだったらジ・エンドってところだねもう」
女は軽薄な笑いを崩すことなく、愛佳を見つめる。
ここまで何を考えているのか読めない人間を、愛佳は知らない。
愛佳を捕らえてダークネスに連れ帰ろうというわけでもない、だからといって殺そうともしない。
相手の目的が見えない苛立ちと、自分1人ではまともに戦えない現実。
その両方に、愛佳の視界がぼやけてきたその時。
「待たせてごめん、助けに来たよ、お姫様」
その声と共に、愛佳をかばうように目の前に降り立つ人物。
フードの付いた黒のロングコート、右手に握られた日本刀。
高い位置で一つに結んだ黒髪が、愛佳の視界で揺れた。
その人物は愛佳の方を振り向いて、ニヤッと笑う。
憎らしいまでのいい笑顔に、愛佳の両目から今にもあふれ出しそうな涙が止まった。
「久住さん!何でここが分かったん?うちの声、誰にも届かんかったはず…」
「でも、ずっと呼んでたでしょ。あたしにはそれが聞こえた、だからここにいるの。
さて、形勢逆転といこうじゃん、みっついー!」
「うん!」
制服の袖で涙を拭って、愛佳は女の方を見据える。
女の結界を破って小春が来たという事実に、若干の焦りはあるようだ。
非戦闘系能力者は自らが戦闘能力を持たない為、外界と隔離する結界を戦闘系能力者よりも
しっかりと強固に展開する。
それは、たとえ援軍が来ても結界内に簡単には入れないように。
まともに戦闘系能力者とやりあっては、勝ち目が薄いから。
瞬間、赤い電流が刀の刀身に絡みつく。
いつの間にこんなことが出来るようになっていたのかと、愛佳は驚きを隠せない。
鋭い表情で相手を睨み付ける小春は、いつも見ている小春とはまるで違った美しさを持っていた。
女はコミカルな表情で、小春の持つ刀に目を向ける。
「うわ、魔法剣みてー、カッケー!お前そんなこと出来るのかよ。これは想定外だなー。
せっかく来てもらったけど、今日のところは退散させてもらうわ」
「形勢不利になったら逃げるとか、だっさ。あたし、そういう奴すっごいムカつくんだよね」
「そうは言っても、あたしも自分の命惜しいしねー。んじゃ、またね」
女はそう言うと、あっさりと愛佳達の前から消える。
残されたのは、催眠状態の解けぬ男達と小春と愛佳だけとなった。
主がいなくなっても解けない催眠状態に、小春と愛佳は緊張を解くことが出来ない。
殴りかかってきた男の1人に、小春は電流を帯びた刀を浴びせた。
そのまま、次々と小春は男達に斬りかかっていく。
男達の動きを直感で避けながら、時代劇の殺陣のように小春はばっさばっさと男達を切り伏せていく。
刀の光が闇に閃く度に、1人また1人とその場に膝をつく男達。
愛佳は慌てて、小春の背中に声をかける。
「久住さん、その人達は操られとるだけや!無闇に傷つけたらあかん!」
「心配しないで、これ模造刀だから刃はないし。電流の方も加減してるから、
ってこの人達痛覚ないわけ!?」
「あいつ、痛覚を鈍くしたとか言うてたからちょっとやそっとのダメージじゃ動きを止めることは
出来ひん!そやけど、この人達にそんな強いダメージ与えたら…」
「じゃあ、アレを試してみるしかないじゃんみっついー!時間はあたしが作るから、駄目もとでやってみようよ!」
「上手くできるか、自信あらへん。まだ、一度も人に向けて使ったことないし」
何度斬りつけても数秒で起きあがってくる男達に、小春の動きが徐々に鈍くなってきた。
男性と女性ということもあり、元々の体力差がある。
しかも、男達は痛みを感じにくい状態にあるのだ。
小春の体力が尽きた時、それを考えて愛佳はゾッとした。
自分1人だったら、まだ諦めもつく。
だが、この状況に巻き込んでしまった小春まで傷つけられるのは許せない。
小春は男達に斬りかかる手を休めずに、声を張り上げる。
「自信がなくってもさ、みっつぃーはあたしのことなら信じれるでしょ!
大丈夫、みっつぃーなら出来るってあたしは信じてる、みっつぃーが自分のこと信じられないなら
みっつぃーの分まであたしがみっつぃーのこと、メチャクチャ信じるから!」
小春の真っ直ぐな言葉に、愛佳の胸は熱くなる。
ここまで言ってくれる小春の期待に、応えたい。
不安だった気持ちは消え、代わりに芽生えたのはやってやるという熱い気持ちだった。
「久住さん…分かった、うちやってみる!」
「そうこなくっちゃ!よーし、いっくよー!」
小春はそう宣言すると、愛佳の方に突進してくる男達に今までよりも鋭い剣閃を浴びせる。
その道の達人のような動きに感動すら覚えながら、愛佳は集中を開始した。
愛佳の体から紫色のオーラが放たれ、空気が震え始める。
息が切れながらも、小春は愛佳を信じて刀を振るい続けた。
時間にして1分足らず、小春が何十回目となるか分からない攻撃を男の1人に浴びせたその時。
愛佳は男達の方へと手を翳し、ゆらゆらと揺れる紫の光を男達目がけて解き放つ。
紫の光に包まれた男達は、バタバタとその場に倒れだした。
最後の1人が崩れ落ちた瞬間、ようやく小春と愛佳は緊張を解く。
愛佳の持つ能力「心の浄化-ハートプリフィケイション」の効果により、男達の催眠状態は解けたのだった。
また、正常な状態に戻すのと同時に乱された精神と肉体の働きを沈静化する効果があるため、
能力を使われた人達は気を失ったかのようにその場に崩れ落ちるのだ。
小春は日本刀から電流を消し、戦う際にその辺に投げた鞘を拾い上げて刀を収めた。
「何とか解決、かな。みっつぃーのおかげで助かったよ、ありがとう」
「そんな、うち1人だけやったら解決する前にボロボロになってたし。久住さんが時間稼いでくれたおかげで、
何とかなったようなもんやし。ありがとうございます、久住さん」
愛佳のその言葉に、小春は小さく笑う。
ようやく、愛佳は小春の服装がいつもの服装とは違うものであることに気がついた。
小春の私服というには、少々趣味が違う感じのフード付きロングコート。
膝下まであるブーツに、黒のホットパンツ。
中に着ているインナーも黒ずくめで、まるでダークネスの一員のようだ。
加えて、その手に握られているのは日本刀というアンバランスさ。
愛佳は思わず、マジマジと小春を見つめた。
「そんな見られるとちょっと恥ずかしいんだけど。」
「ごめんなさい、何かいつもと全然雰囲気違うもんやからつい。化粧もしてはるし、髪型もいつもと
違って何か不思議な気分ですわ」
「あー、撮影の合間だったからね、着替える暇あったら少しでも早くみっつぃーのところ行かなきゃって
この格好のまんま飛び出して来ちゃった」
「撮影!?こんな時間でもまだ仕事してはるんですか?」
愛佳の驚きの声に、小春はそういう仕事だからねーとヘラヘラっと笑う。
撮影の合間ということは、これからまた戻って撮影をするということで。
この人はどれだけ過酷な状況に身を置いているのかと、愛佳は愕然とせずにはいられない。
愛佳よりも格段に睡眠時間は短いだろう、それなのにこの人は疲れた顔一つ見せない。
時にはほんの一眠りする暇すらなく、高校に行く日もあるだろう。
疲れた体を休めたくても、事件が起きればそれを解決するために駆けつける。
いつ、この人は眠りについているというのだろうか。
同じ15歳なのにここまで違うものなのかと、愛佳は1人焦燥感に駆られる。
「久住さんは、辛いとかそういうこと思ったりせぇへんのですか?普通に高校にも行って、
リゾナンターとしても戦って、そして芸能活動して…しんどいとかキツいとか感じたりせぇへんのですか?」
「んー、しんどくないって言ったら嘘になるけどさ。でも、これはあたしが選んだことだから。
何も投げ出さないよ、全部自分で選んで決めたことだから、貫き通す。」
「久住さんのそういうところ、うち、尊敬する。でも、嫉妬もしてまう。何でやろ、よう分からへんけど」
愛佳のあまりにも素直な言葉に小春は一瞬呆気にとられた後、ふわっとした笑顔を見せる。
見ている愛佳が、思わず息を呑むような笑顔。
そのまま小春は愛佳の方に近づき、そっとその額に唇を落とした。
初めて感じる感触に、愛佳は驚き戸惑う。
「みっつぃーのそういう素直なところ、あたし好きだよ。だから、そのままのみっつぃーでいてね」
「久住さん…」
「じゃ、そろそろ行くね。今頃きっと、向こう大騒ぎしてるだろうし」
そう言って駆けだした小春の背中にかける言葉が見あたらなくて、愛佳はその場に立ちつくす。
鮮やか過ぎるくらい、鮮やかに愛佳の心に焼き付いた小春の笑顔。
自分も、あんな風に笑えるようになりたいと思う。
夢も未来も、何もかもを諦めないそのキラキラと輝く姿。
その隣に立つのに相応しい人間になりたい。
(負けてられへんで、愛佳。うちもあの人に負けへんように、やれることを全部全力でやったる)
その瞳に、今までどことなく漂っていたネガティブさは感じられない。
強い意志と聡明さを感じさせる、真っ直ぐな眼差し。
役立たずだと思っていた自分でも、小春を助けることが出来た。
里沙に言われた言葉の意味が、ようやく身に染みて分かる。
自分に出来る役割を最大限に果たすこと、それは愛佳のみならず他の皆にも当てはまる言葉。
戦闘能力が使えないからと、卑屈になる必要はないのだ。
前線に出れないのなら、前線に出る人間が少しでも楽に展開を運べるようにサポートする。
それが、自分に出来る役割で。
それを最大限に果たすことこそ、皆を守る力になるのだ。
守られてるだけのお姫様なんて性に合わない、小春が愛佳や皆を守る王子様になるのなら
自分もまた小春や皆を守る王子様になれるはず。
帰ったら小春にメールを入れよう、今日のことへの感謝の気持ちと負けないという素直な感情を乗せて。
まずは宿題をとっとと終わらせないとなぁ、と苦笑いしながら鞄を拾い上げ歩き出す愛佳の姿を
後から駆けつけた7人のリゾナンター達は優しい目で見つめていた。
後日、リゾナントに現れた小春の目に飛び込んできたのは。
おそらくあの時の小春のつもりなのだろう、黒いコートに身を包んだ愛と。
どこで手に入れたのか分からないが、愛佳の着ている制服によく似た制服を着たれいな。
「遅くなってごめんやよー、助けに来たやよー、お姫様」
「久住さん!何でここが分かったん?うちの声、誰にも届かんかったはず…」
「でも、ずっと呼んでたやよー。あたしにはそれが聞こえた、だからここにいるがし。
さて、形勢逆転といくやよー、みっついー!」
「うん!」
どうやら、あの時の状況を再現しているつもりのようだ。
愛は何故かなまっているのだが、それが妙な味を醸し出している。
その寸劇もどきを見てニヤニヤ笑う他の4人と、1人赤くなる愛佳。
プツン、と小春の中で何かが切れた音がした。
「何やってるんですか!!!ていうか、そんなところから見てたなら助けてくださいよ!!!」
「えー、だって、小春王子の愛佳姫救出の邪魔したらいけないなーって」
「そうそう、人の恋路の邪魔する奴は何とかって言うっちゃろー、まぁ恋じゃないけど」
「っていうか、さゆみもお姫様やりたーい」
「えー、さゆみがお姫様やったらあたしが自動的に王子様じゃーん、あたしもお姫様やりたいもん」
「久住には負ケない、私ノ方が久住より王子様ダ!」
「お姫様役デも王子役デモ、リンリンはどっちでもバッチリデース!」
皆の余りにもひどい言い分に、小春はついに切れた。
リゾナント内だというのに、手を翳して電流を呼び寄せる。
さすがに悪ノリしすぎたと6人が悟ったのと、小春の電流が6人の体に走ったのは同時だった。
ビリビリとした痺れに皆が騒ぐ中、小春は愛佳の方を振り返って小さく苦笑いする。
愛佳は小春の苦笑いに応えながら、久々に皆が揃ったという温かい雰囲気に浸っていた。
『しっかし、新垣もなかなかの悪だよなー。自分じゃどういう能力か正確に確認することが出来ないからって、
わざわざ襲わせるなんてさ。まぁ、魔法剣もどき見れたから今回の件は上には報告しないでおくよ』
「…ありがとうございます」
『まぁ、報告したところであんな能力は持っていないも同然ってことになるだろうけどね。発動するのに時間が
かかりすぎるし、解かれたら解かれたでこっちは幾らでもその上に被せるように催眠上書きできるし。
そうそう、次は田中・道重・亀井の3人について調査するように言われてるから』
「あの3人についてはもう十分な報告をあげたはずです、何故今更」
『あー、先に言っておくわ。お前、そんな遠くないうちにスパイのお役ご免になるんだよ。
あたしが出向くのは、お前の報告に偽りがないか最終確認をするためだから。じゃ、また近いうちに』
切れた携帯電話を見つめ、里沙はついに来るべき時がそこまで近づいているという事実に打ちのめされる。
ようやく終わるという僅かながらの安堵と、温かい心を持った皆と永久に別れることになる大きな悲しみ。
店の外からリゾナントの喧噪を見つめる里沙の目は、悲しい光を宿していた。
更新は以上です
この作品を書くにあたっては[Museum](5)100 『FF BEFORE CRISIS風』の小春を参考にさせてもらいました
イケメンな小春が忘れられません今でも
>助けに来たよ、お姫様
キター!!!デジャブ感にちょっと涙が出ましたw
メンバーのみんなも来てくれたんですねー
と思ったら最後に急展開が・・・
時系列的に里沙が去る少し前ということなんですね
話そのもののおもしろさもですが、すごく丁寧に描かれていてひたすら感心しました
愛佳の意外な気の強さが垣間見れたのがいい感じでした
小春の格好は出てきた瞬間に分かって吹きましたw
なにせウチのパソコンの壁紙になってますから
あの片割れが今や、というのもあるし
作者様、大作ありがとうございました!
乙です!
イケメン小春の映像化希望!
ガキさんはできれば拷問シーンを・・・w
むしゃくしゃしてやった、今は反省s(ry
>>181
いいかもw考えていた言葉とも合うし
何というイケメンっぷり・・・
かっけーなあ
「助けに来たよ、お姫様」の台詞入れてほしかったw
・・・つーかガキさん拷問イラストクルー!?w
力作乙です>>163の最初の台詞で〇かれし娘。のあのシーンを思い出し
>>171でも〇かれし娘。の1場面が頭の中に浮かんできました
個人的にこの2人のコンビがツボなんで作者さんありがとうございました
拷問ってか監禁状態かな…痛い系はどうも苦手だw
すんごい大作オツ
こりゃ書くの相当時間かかってそうw
>>175
デジャブっつーと、あれですねうん某超名作のあれを思い出されたようで
小春が結界を破った時点で愛佳の叫びは皆にも届いていたので割と早い内に集合していたんですよとw
最後の急展開は…ムフフフフとだけ
>>176
やはりその作品を思い出されましたか…
>>177
正確なフレーズは違うようですその点はまた書きますが
>>178
よく出来たというのはおそらくあの話を想起させるという点でしょうかね
愛佳の意外な気の強さ、これは最近の本人を見ているとそう思うのであんな感じになりました
小春登場シーンで吹いていただけて何よりwww
いやはや思ってもいないことで書いた本人は戸惑っています正直
大作と言われるともう土下座して謝りたくなりますマジで
>>180
イケメン小春の映像は私もめちゃくちゃ見たいですwww
>>185
これは私の作品にリゾナントしていただいたと思ってもいいんでしょうか
ともあれイケメンすぎて吹いたありがとうございます
>>188
やはりその作品を思い出されましたか…
こはみつは好きな組み合わせなので今後も小出しで書いていけたらと思います
書いた後の皆さんの反応に、正直?となりまして。
そしたら、あの超名作を想起させる一文があったということを皆さんのレスで知りまして。
正直思ってもいませんでした、書いた本人はその作品を読んだことはありますけど数年前に1度読んだきりですし。
本人の実力以外のところで思いもかけない援護射撃があったような、そんな不思議な気分です。
あの台詞ですが、正確にはこちらのものとなるようです。
「迎えにきたよ、お姫様」
というわけで何て言うか本人の意識しないところでこうもリゾナントしていたとは…と、苦笑いしております。
本当、狙って書いたわけではないです(ていうかそこまでの力量は持ち合わせておりません
狙って書いたと思われてると何だか微妙な気分ですので先に謝っておきます
総時間はせいぜい6時間といったところでしょうか
平日に少し書き始めて(書いても集中が切れるので他のことしながら
週末に酒飲みながら一気に書き上げるという不健康スタイルでお届けしておりますwww
>>194
ガキさんのいなくなり方についてですが既存の展開を裏切る形を予定しております
一読み手としてはあの展開大好きですが書き手として書く場合、あの展開とは違ったものをお届けしたいと思っているので
あまり期待せずにお待ち下さい発想力の乏しい作者ですので
もちろんそうですwあんな雑ですみませんorz
ガキさんの後にお姫様(みっちゃん)付で描かせていただこうかと思っちょりますです
迎えに来たよお姫様もリアルタイムだった事にも泣いた
リゾナントしていただけて恐縮です
しかもお姫様付きで描いてくださるとは…作者冥利につきます
嬉しさの余りビール飲む手が止まりませんw楽しみにしております
194じゃなくて>>193へのレスです195の後半のレスは
酔っぱらった状態で返レスなんてするもんじゃないですねorz
伝わっておりますので大丈夫です
というかこちらも梅酒のソーダ割り飲みながらなのでアンカーミスに気付かず読んでましたw
また違った展開を楽しみにしています
後書きの方も活性化すればいいなぁと思いつつ
他の作者様の作品を楽しみにしております
うええおええ状態になってよく眠れずに目が覚めたら風邪を引いたっぽい早朝ホゼナント
さゆに治して欲しいと思ったもののさゆの能力は内科的な症状には使えなかったことを思い出しました
…マルシェさんなら治せるのだろうか(ダークネスに寝返るって言えば治してくれそうですよね
ノ|c| ・e・) <うん、そう・・・ちょうどいい素体が手に入ったから取りに来て・・・で、代わりに例の胸が大きくなる薬を・・・
文から創造してみた結果がこれです
コート脱いでたり増量してたり色々とアレですが簡便
こういう構図でかける人が羨ましいw
_, ,_
( ・e・) <愛ちゃん『リゾナント』の宣伝は?
从*` ロ´)<れいなもセクシーポーズ撮ってもらいたいっちゃん
/ノ*^ー^) <次は絵里の番ですよ?
从*・ 。.・)<れーなには10年早いの
いやあ~羨ましい!
自分の考えた設定とかが
こんな風に絵として立ち上がると嬉しいだろうねぇ~
それにしても力作だねぇ
お尻から股間にかけてのタッチに命かけて描いているのが伝わってくる
愛は闇を澄んだ瞳で見上げる 闇は愛を濁る瞳で見下ろす
『我はおろか 分身全て葬り去る!?』『出来るわけがナイ』
『何処にその様なチカラ 方法がアル?』
-愛は黙って地に向かって指をさした-
モニターに青い光 そこには全国のコンサート会場に集まったファンがいた
・・・聞こえる 伝わる リゾナンターコール ここまでも・・・
やがて人々から上がる青い光 1つとなりリゾナンターを包む
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17096.jpg
『何だ あの光は ヤメロ!』『人間 タダの人間共にチカラなど・・・』
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg
「ただの人間? いいえ 人は誰でも心の中にヒーローがいるのよ」
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17101.jpg
「明るい・・全ての闇が照らされて見える! 今なら可能・・みんなやるわよ!!」
目標は全ての闇 全ての闇を照らせリゾナンター!
次回かなしみ戦隊リゾナンターR「ラブ&ピィ~ス! HEROがやって来たっ。」
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17448.jpg
「喰らってくたばれ! ファイナル リゾナントォ バスタァッーー!!!」
-あなたには見えますか あのヒーロー達のリゾナントブルーが-
ありがとうございますー
嬉しすぎて熱が上がりました(マテ
あの文章だけでここまで私のイメージ通りに書いて貰えるとは…作者冥利につきます
はて私はガキさんの胸のためにダークネスに売られてきたような…熱で混乱してるのかな
>>217
悲しみさんキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
人の手が作り出す青い光に何だか涙が止まりません
私もあなたの話に涙が止まらない放課後状態!
イラストの人もカッコええ
このスレにいる人はヒーローだね本当
皆がヒーローになれるスレですよここは
作品を書く人イラスト描く人予告書く人まとめサイトをまとめる人などなど
そして夜遅くでも保全してくれる人…
誰が欠けても成り立ちません会ったこととかないけれどこのスレにいる全てのリゾナンター達に感謝!
センスありますなあ相変わらず
>何も投げ出さないよ、全部自分で選んで決めたことだから、貫き通す。」
この言葉に刺激され、途中まで書いて投げ出したものにまた挑んでます
要は主に英訳ですが英語に関する知識など皆無に等しいので適当もいいとこです
英語版と言わずにカタカナ版と言ったのはその辺に由来します
高橋愛:精神感応(リーディング) /瞬間移動(テレポーテーション)/光使い(フォトン・マニピュレート)
新垣里沙:精神干渉(マインドコントロール)
亀井絵里:傷の共有(インジュリー・シンクロナイズ) /風使い(ウィンド・マニピュレート)
道重さゆみ:治癒能力(ヒーリング)
さえみ(姉人格):物質崩壊(イクサシブ・ヒーリング)
田中れいな:共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)
久住小春:念写能力(ソートグラフィー) /幻術(ハルシネーション)/発電(エレクトロキネシス)
光井愛佳:予知能力(プリコグニション)/心の浄化(ハート・プリフィケイション)
リンリン:念動力(サイコキネシス)/発火能力(パイロキネシス)
ジュンジュン:念動力(サイコキネシス)/獣化(メタモルフォシス(トゥ・ビーストorパンダ))
※高橋愛の「光使い」に関しては「光子」という意味合いの方が強いかと思い「レイ」ではなく「フォトン」にしました
※新垣里沙の「マインドコントロール」は広義で使えるので彼女の能力に当てはめても問題ないかなと思います
※亀井絵里の「共有」は直訳すれば「ジョイントリー」ですが・・・「シンクロナイズ」の方がかっこいいかなって・・・
※さえみについては「過分な治癒」の意味で訳してあります
※久住小春の「ハルシネーション」は>>146の作品よりいただいています
※光井愛佳の「ハート・プリフィケイション」については>>156-173の作品よりいただいています
※ジュンジュンについては長ったらしいので「メタモルフォシス」だけでもよさそうですが「獣化」となるとやはり・・・
乙で・・・・Thanksです
病院からの帰り道、改めて愛ちゃんにお礼を言った。
今日は絵里の定期検診の日だった。
さゆが授業があるから一緒に行けないと言っているのを
聞いていた愛ちゃんがついてきてくれたのだ。
最近は心臓の調子も良く、普通の生活を取り戻している。
ただ、毎回言われるのは「絶対安静」ということ。
リゾナンターの絵里には、無理な話だ。
隣で話を聞いていた愛ちゃんも、その時ばかりは難しい顔をしていた。
「絶対安静、か」
病院での話を思い出していると、愛ちゃんがポツリと呟いた。
「ごめんね」
「何がですか?」
「私がリゾナンターに誘ったから・・・」
そう言って、愛ちゃんは悔しそうに唇を噛んだ。
そんな顔をしてほしくて、ついてきてもらったわけじゃない。
とっさに愛ちゃんの手を掴んだ。
「・・・絵里?」
「絵里は、リゾナンターになって良かったって、思ってますよ!」
愛ちゃんは絵里の顔を見上げたまま、ポカンとしている。
「リゾナンターになって、みんなと出会えて、毎日楽しいです。だから・・・」
「・・・そっか。なら良かった」
「え」
愛ちゃんは、絵里の手を握ったまま楽しそうに歩き出した。
「ちょ、愛ちゃん!?」
慌てて絵里もついて行くと、愛ちゃんがくるっと振り向いて、絵里の顔を見た。
「絶対死なせないよ」
絵里が愛ちゃんの隣に追いつくと、愛ちゃんはもう絵里の顔を見ていなかった。
「この温もりは、絶対に離さない」
愛ちゃんの強い決心が、握った手から伝わってくる。
その手を強く握り返して、遠くを見つめる愛ちゃんの横顔を見た。
「・・・絵里も、絶対に離しません」
この温もりや、仲間達の笑顔は、絶対に無くしたくない。
だから、絵里はもう逃げないんだ。
自分から離すような真似は、もう二度としたくない。
「仲良しだねぇ・・・」
・・・!
背後から聞こえた声と強いダークネスの気配に、絵里と愛ちゃんは同時に振り返った。
「・・・え、あれ・・・?」
暗闇から現れた声の主を見て、驚きを隠せなかった。
だって、どう見ても・・・。
「わ、私か・・・?」
「愛ちゃん・・・だよね?」
見た目も、歩き方も、愛ちゃんそっくりだった。
いや、本物と言っても過言ではないだろう。
「アンタが本物か。初めまして、i914さん」
唯一違うのは、ぬくもりが一切感じられないこと。
ニヤリと笑うその表情は、愛ちゃんとは似ても似つかなかった。
「本物って・・・どういうことや?」
本物・・・?
そういえば今、誰に挨拶したの?
「本物のくせに、頭弱いんだね。あ、本物だからか」
愛ちゃん・・・いや、そいつはクックックと楽しそうに笑った。
で、本物とか、なんとかよんさんとか、なんの話してるんだろう。
よんさん・・・ヨンさん?あ、ペ様のことかな。
「私はi914・改。i915と迷ったみたいだけど、まだ試作段階だから改になった」
「i914・改・・・やって?」
「よーするに、アンタを元に作った試作品」
愛ちゃんを元に作った試作品?
「で?試作品がなんの用なん?」
「丁寧に教えてあげたのに、随分な言いようだね」
「敵とおしゃべりするような趣味はないから」
「なるほど」
そいつはやれやれという風に肩をすくめると、絵里の方を見た。
「びっくりしてるね」
絵里はゴクリと大きく唾を飲み込んだ。
「そりゃそうか。いきなりリーダーのそっくりさんが現れたんだから」
そいつはまたクックックと顔を歪めて笑った。
絵里がどう答えたらいいのか考えていると、愛ちゃんがそっと絵里の方に顔を寄せた。
「絵里、詳しいことはまた後で話す」
「はい」
「あいつの言うことが本当やったら、かなり厄介や」
「はい」
「だから逃げて」
「はい?」
―シュン
「おしゃべりはそこまでだよ」
「っ・・・!」
そいつはさっき居た場所から姿を消し、一瞬で絵里達の目の前に現れた。
テレポーテーション・・・!?
「だから言ったじゃんか。i914の試作品だ・・・って」
だから、さっきから一体なんのことを・・・。
「あぁ、そっか。今はi914じゃないのか。人間になりすましてるんだっけ?」
「っ・・・黙れ!」
愛ちゃんが叫ぶと同時に拳を振り上げた。
しかし、そこにはもうあいつの姿は無かった。
「愛ちゃん・・・?」
「絵里は逃げて!」
「え・・・?」
「お願いやから、早く!」
愛ちゃんと絵里の間にあいつが姿を現わして、楽しそうに笑った。
「リーダーの本当の姿、知らないんだね」
「本当の・・・姿?」
愛ちゃんの姿で、歪んだ笑顔を見せるそいつ。
頭が混乱して、何が何だかわからない。
「絵里!早く!!」
愛ちゃんが苦しそうに叫んだ。
「早く逃げて!!」
愛ちゃんの本当の姿って何?
孤独だった絵里達に手を差し伸べてくれた愛ちゃん。
仲間を温かく見守る愛ちゃん。
わけのわからないことを言ってみんなを困らせる愛ちゃん。
ガキさんに叱られる愛ちゃん。
どれも、本当の愛ちゃんでしょ?
「教えてやろうか。本当の高橋愛は・・・」
「絵里、聞いちゃ駄目!」
本当の愛ちゃんは・・・。
一瞬、愛ちゃんの温かい笑顔が頭をよぎった。
どの瞬間を思い出しても、愛ちゃんは温かった。
「絵里!!」
でも、今目の前に居る愛ちゃんは?
こんなにも辛そうな顔をしているじゃないか。
「逃げて!」
「嫌です!!」
絵里はぎゅっと両手を握り締めた。
「絵里は逃げません!」
こんなに切羽詰まった愛ちゃんを見るのは初めてだ。
愛ちゃんの本当の姿・・・。
そりゃ気になるよ。
でも、愛ちゃんは後でちゃんと話すって言ってくれた。
「やっぱり高橋愛の本当の姿が気になる?」
「違う!」
もうやめろ。
その姿で、そんな風に笑うな。
今、絵里にとって大事なのは、愛ちゃんの本当の姿なんかじゃない。
「本当の愛ちゃんは、あったかくて、強くて、優しくて…頼れるリーダーで…」
「絵里…」
本当の姿とかペ様とかよくわからないけど、今はそんなのどーでもいい。
今、絵里にとって大事なのは、愛ちゃんが悲しそうな顔をしているということ。
「本当バカばっかだなぁ」
そして、愛ちゃんを悲しませているのは、こいつだということだけだ。
「絵里の大切な人を悲しませる人は、絶対に許さない!」
たとえ姿や形は愛ちゃんに似ていても、こいつは敵なのだ。
絵里が好きな愛ちゃんは“愛ちゃん”だけだ。
「クックッ…そこまで言うなら、やってみなよ。
大切なリーダーにやられてみるのもいいかもね」
「お前は愛ちゃんじゃない!」
「その信頼が仇になるってことを教えてあげるよ!」
そう言い終わるや否や、そいつは絵里に向かって殴りかかった。
「絵里!」
その拳を避ける瞬間、愛ちゃんが絵里を呼ぶ声が聞こえた。
「大丈夫ですよ。こんな最ッ低なやつ、さっさと倒して帰りましょ!」
「・・・うん!そうやね!」
そう言って、絵里に一瞬笑ってみせた愛ちゃんは
次の瞬間にはもう戦闘モードの顔をしていた。
「2対1か。本物は卑怯だね~」
絵里の前に居たはずのそいつは、いきなり愛ちゃんの真横に現れ、思い切り横腹を蹴り上げた。
「がっ・・・!」
愛ちゃんは膝をついて倒れた。
「愛ちゃん!」
「な・・・んで・・・」
「“改”って言ったでしょ?アンタと同じ能力だけど、私の方が強いんだよ。
アンタがいくら心にバリアを作ろうと、私には無意味ってわけ」
「本当に厄介やね・・・」
「そりゃ私も、試作品で終わりたくはないから・・・ね!」
そいつは倒れている愛ちゃんの脇腹をもう一度蹴り上げた。
鈍い音が絵里の耳に響いた。
「愛ちゃん!!」
「今ので肋骨何本かイッたんじゃない?
クックッ・・・本物も人間になると、こんなに弱いんだね」
絵里は、初めてこいつに対して恐怖を覚えた。
なんで・・・なんで、こんなに楽しそうなの?
「次はアンタの番だよ」
敵は右足を大きく踏み込み、再び殴りかかってきた。
絵里はかろうじてその拳を避け、両手で作っていた風のカタマリを懐にぶち込んだ。
「ぐっ・・・」
集中を高めようとした時、敵の背後に横たわっている愛ちゃんが見えた。
苦しそうに肩で息をしている。
早く・・・早くさゆに治療してもらわないと・・・!
気持ちが焦って、なかなか力が集まらない。
くそっ・・・お願い!早く!!
「絵里・・・」
「・・・!」
敵であるはずのそいつが、愛ちゃんと同じように、絵里の名前を呼んだ。
一瞬で、絵里の脳内はマヒしたように働かなくなった。
「痛いよ、絵里・・・」
「・・・や・・・嫌、だ・・・」
愛ちゃんはよろよろと絵里の方に歩み寄ってくる。
絵里は、何もできなかった。
だって・・・愛ちゃんに攻撃なんてできない・・・!
「こないで・・・」
絵里が後ずさりしていると、愛ちゃんはいつものように笑って言った。
「絵里・・・死んで?」
「っ・・・!」
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ・・・!!
愛ちゃんの言葉に、絵里の心臓が大きく波打った。
いつもの無邪気な笑顔で、愛ちゃんは絵里に近づいてくる。
「私が殺してあげるから」
「・・・なん、で・・・」
「絵里、お願い・・・」
「なんで・・・!」
悲しくて、悔しくて、涙が止まらなかった。
足は震え、心臓も激しく動いている。
「バイバイ」
愛ちゃんは、笑顔のまま絵里の首に手をかけた。
延ばすようなものでもないのですがあまりにも長いので・・・
また夜に続きを書きたいと思います
どうなるんやろ?
楽しみに待ってま~す
夜が楽しみだなぁ
いらいらする
夜には書き上げられると思います
>>229-240(前半)
後半楽しみにしてますよリゾナント
『Healing Winds』
梅雨晴れのすがすがしい朝に、突然散歩に行こうと言い出したのは絵里だった。
いつもならば天気など関係なく、部屋の中でぽけぽけしているのが絵里なのに。
買い物や遊園地に行くのならば、絵里も勝手についてくることはある。
でもまさか、散歩に自分から誘うなんて。
さゆみもれいなも、絵里の提案に驚いた顔はきっと人に見せられない。
目が点になって、口があんぐり開いて。
それだけ、思いがけない発言だった。
「絵里ちゃんは調子がいいんですよぅ」
くねくねと身体を揺らしてうへへと笑う姿は確かにいつも通りの絵里で、
ダークネスに頭でもやられておかしくなったんじゃないかと一瞬思ったさゆみとしては、
どうやらそうではないらしいということがわかって、なぜか少しだけ安心した。
「早く行こうよーぅ」
わがまま、むしろこんなことに積極的な絵里の様子にさゆみたちはただただあっけにとられていたけど、
隣で信じられんという顔をしているれいなと目が合うと、お互いに困ったように頷きあった。
確かに、ここのところ絵里の調子は良かった。
少し前のように、発作に苦しんだりすることも少なくなったような気がする。
病院にいる時間も、短くなってきていた。
さゆみとれいなはそれでも半信半疑のままに追いかけていた。
「…絵里、どーしたっちゃろね?」
それはさゆみのはてなマークと100%一致していて、ただ首をかしげるしかなかった。
理由や目的地は、まだ教えてくれなかった。着いたら言うからと何となく誤魔化されていた。
普通だったらそんなアヤシイ誘いに乗って着いていくこともないんだけど、
とにかく、いつになく絵里がものすごく楽しそうだった。
おもしろいモノを見つけて、待ちきれないという無邪気な表情。
こんな絵里の表情って珍しいかもしれない。
だからさゆみたちも、ついて行ってみようと思えた。
喫茶「リゾナント」のある街を抜け、隣の町が見渡せる丘までやってきた。
正直、かなり歩いた。ねぇ、さゆみが運動苦手なの知ってるよね? 息が上がるんですけど。
その点、れいなはうらやましい。丘の上までダッシュしてる。ありえない。
絵里はといえば…、一歩一歩着実に、この丘を登っていた。
なぜか負けちゃいけないな、と思って、さゆみも一歩一歩丘を登り始めた。
「ふあ~、着いた~っ!」
てっぺんで芝生の上に大の字になって寝転がる絵里は、とても満足そうだった。
さゆみはその隣に腰掛けて、さゆみたちの住む街とは違う隣町を眺めていた。
「あんなにマンションとかビルばっかりの街だったとね」
「ね。すぐ近くの街なのに全然気づかなかった」
れいなも同じことを思っていたようで、さゆみの考えと似たような感想を口にする。
隣町へは買い物に行ったり遊びに行ったりはするけど、景色として見ることはなかった。
自分たちが思っているよりも隣町はよっぽど都会で、
さゆみたちの住む街は思ったよりもかなりのどかな街だった。
「わー、涼しいっ」
必死になって丘を登ったから、額の汗がまだ引いていなかった。
断続的だった風がだんだんと途切れることなく吹き続けて、やがてさゆみの汗はすっかり引いた。
「うへへー、さゆ、涼しくなった?」
いたずらっぽく笑うこの人が犯人。努力を重ねて身につけた、風を操る能力。
別にね、絵里にだってれっきとした素晴らしい能力があるんだから、無理することはないって思ってた。
だけどそれがどうも許せなかったらしくて、みんなを助けたいって、必死に練習していた。
風を操る。自然を操る。それはひどく壮大なのに、絵里はこうして風と仲良くなっている。
時には相手を吹き飛ばす突風を吹かしたりダメージを与えるかまいたちを起こすこともできれば、
さっきのようにこうして、穏やかな風を呼び出すこともできる。
「絵里は扇風機みたいだね」
さゆみはお礼の気持ちを込めて言ったつもりなのに、絵里はものすごい不機嫌になった。
れいなはそんなさゆみたちのやりとりを見て、芝生の上を転がるほどに爆笑していた。
…そんなひどいこと言ったかな?
絵里は身体を起こして、それから空を見上げた。
「ちょっと思いついたことがあってね」
さゆみとれいなも、つられて空を見上げた。
白い雲がところどころに浮かぶ、真っ青な空。
夏が近いんだなぁと、何となく思った。
「ね、手貸して?
れーなが真ん中で、わたしとさゆは右と左で」
言われたとおりに手をつないだら絵里はまた芝生に寝転がったから、さゆみたちもマネしてみた。
青い空が、さっきまでよりもたくさん目に入ってくる。
絵里が両手を空に向けて伸ばすから、一緒に3人でバンザイするみたいな不思議な体勢になった。
絵里が思いついたこと。
それは、きっとさゆみもれいなも、愛ちゃんやガキさんでさえ考えつかない、
だけど絵里とさゆみとれいなだからできる、そんな一大プロジェクト。
ttp://pict.or.tp/img/61672.jpg
「れーなと手をつないでさ」
それはきっと、れいなの能力を使うってことを指していて、
「さゆの癒しの力をさ」
力を発動したれいなの、少しだけあったかくなった手を強く握りしめて、
言われたとおりに治癒能力を発動させる準備をした。
「絵里が起こす、風に乗っけることができたらさ―――」
肌を撫でる優しい風が、空に向かって巻き起こる。
さゆみは、静かに力を解放した。
「―――世界の人たちに、幸せ届けることってできないかなぁって」
たぶんさゆみたちのような能力者にしか見えない、淡いピンク色の光が空に浮かんでいた。
それはれいなの力で増幅されたさゆみの癒しの力で、
絵里の考えが現実に起こるのならば、癒し以上の何か強い能力を持った光ということになる。
絵里はひとつ深呼吸をすると、また風を作り出した。
その風は光を細かく分散させて、四方八方へと散っていく。
さゆみはその様子をぼんやりと見つめていた。
能力と呼ばれるモノを持っているさゆみがこんなことを思うのはおかしいと思うけど、
その様子はただただ非現実的で、さゆみにはまったく想像の付かないことだったから。
れいなは、自分の手のひらをまじまじと見つめていた。
彼女の力は自分自身が形作るものではないので、共鳴する人によってその効力が変わる。
「こんなやり方もあるっちゃね?」
過去にない方法でれいなの能力が発揮されて、本人も驚いているらしかった。
だけどれいなも何だか楽しそうな笑顔だったから、さゆみは嬉しくなった。
絵里は、小さな竜巻を作って遊びながら話してくれた。
「病院でね」
絵里よりももっとひどい病気の人とたくさんいて
ニュースを見れば世界中にはやっぱり大変な人がたくさんいて
絵里も病気持ってるけどまだみんなが一緒にいるから幸せだなって
それなら何かできないかなって 絵里にできることはないかなって
そしたら二人の顔がパッと思い浮かんだから
3人で力を合わせたら、きっと何かできるんじゃないかなって思ったから
さゆみが持っている能力は、対象となる相手の外傷を消す能力。
「癒しの力」と呼ばれてはいたけれど、ケガを治すことしか頭になかった。
それを、まさか「心も癒す」ことに昇華しようとするなんて。
当然、今のさゆみにはそんな能力はない。
でも、絵里の言うとおり…3人の力を合わせたなら、もしかしたら。
淡いあの光が、いつかもっと強くなって、本当に世界中に届いたら…
さゆみは勢いよく立ち上がって、遠く向こうの空を見た。
遠い遠い地平線の向こう、海の向こう、見たことも聞いたこともない外の国。
昔のさゆみたちみたいに、いやきっとそれ以上に孤独を感じてる人がたくさんいる。
傷ついた人も、苦しんでる人も、たくさんたくさんいるんだと思う。
「れーなも戦うだけやなくて、こうやって誰かを守ることができるっちゃね」
れいなの目は子供のようにキラキラ輝いていた。
さゆみは、早くこの素敵な考えを何度も何度も実行したくてウズウズしていた。
きっと、れいなも同じような考えなんだと思う。
両手をグーパーグーパーさせて空に向けて、準備しているれいなはちょっとかわいらしい。
絵里はすごく穏やかに微笑みながら、そんなれいなを見つめていた。
正直、さゆみが見ても適当一番のぽけぽけぷぅなのに。
面倒なことは後回しにしてあとで大変なことになってるのが絵里なのに。
誰にも考えつかないようなことを思いつくことがある。
それはさゆみたちを心からがっかりさせるようなものであることがほとんどなんだけど、
こうして、本当に夢のたくさん詰まった輝きを見せることがある。
「だから絵里のことって憎めないんだよなぁ」
「絵里ちゃんはいつもみんなのアイドルですよー?」
さゆみは、盛大にため息をつくしかなかった。
それなのになぜか嬉しくて、笑顔が消えることはなかった。
ぽけぽけと笑いながら絵里が切り出す。
「3人揃った時はリゾナントの2階のベランダとか、
どこか出掛けた時は見晴らしのいい場所からとか、
そういうところで続けてやってみようよ」
「おー! 賛成! 絵里たまにはいいこと言うけん!!!」
「でしょー! 絵里だってやる時はやるんですよぅ」
さゆみは楽しそうにはしゃぐ間に割り込んで、2人と腕を組んだ。
「ぜーったいにみんなの力で、世界中の人々に笑顔を届けようね!!」
「「「おーっ!!」」」
3人で拳を突き上げた空はまだ真っ青で、雲はひとつ残らずなくなっていた。
あれから、さゆみたちの集合場所はいつもリゾナントのベランダ。
3人で手をつないで、ピンク色の優しい光を空へ届ける。
細かく光り輝いて散っていくこの力は、今日はどこに届くんだろう?
今日も絵里の調子は良さそうだった。
れいなのリゾナント・アンプリファイアがあるとはいえ、ほとんど毎日の能力行使。
絵里の身体には本当はキツいはずなのに、前よりももっと元気になったような気がする。
新しい計画を絵里自身が本当に楽しんでいるのがその理由なのかもしれない。
「わたしたちがこうやってずーっとずーっと祈り続けてさぁ、
想いが届いて、笑顔になれたって人が、一人でもいたら嬉しいよね」
初夏の日差しに照らされた絵里の笑顔は、とてもまぶしく見えた。
以上です
3日前くらいに思いついたフレーズから組み上げていったら先日の大地震
被災者の方々にこの光が届いてくれればいいなぁと思いながら書き上げました
一日も早い復興をお祈り申し上げます
>>252
予告したのにwww ドンマイwwwww
こういうことを思いつくから絵里は憎めないんですよねw
自分もこの光が届くことを祈っています
こんな使い方は確かに思いつかなかったよえりりん
「癒しの風」・・・確かに届きました!
こういうのもいいなあ
素敵なスレだほんと
予告すらリロードしてなかった件www俺究極アホスwwwwwww
それは置いといて
あれ・・・なんかモニターが見えにくいよママン
亀さんもいろいろ考えてるんだなぁ・・このスレいるとご本人の見方まで変わってくるよ
今回も素敵な画でした
それだけに・・・次回からはあせらずリロードしてみましょうw
文章から癒しの光を感じられた気がしました
ありがとう元気がでた
今書いてるのお蔵入りさせたくなってきましたw
今日はもう満足です
癒された
本当に癒された
こはみつの名場面だねグッジョブ
これが偶然6期のイラストだったりしたら奇跡だったのにね
おしいっ!
素敵なお話をありがとう
これで私も安心してダークネスサイドに墜ちれますorz
絵里の癒しの風マジで届いてー(熱はぐんぐん上昇中
>>260
素敵なイラストありがとうございますー
小春王子に愛佳姫萌えー
緊迫感が伝わってきて非常に素敵です
癒しの風は布団の中で待ったがいいんじゃないですか?w
これ以上待ってもらうのも悪いので投下します
>>246さんアンカーありがとうございます!
改めて>>229-240の続きです
あぁ、絵里・・・ここで愛ちゃんに殺されちゃうんだ。
もう、絵里に抵抗する力は残っていなかった。
今から訪れる死を正当化する以外、何もできなかった。
愛ちゃんが言うなら、今が死に時なのかもしれない。
ダークネスに殺されたり、病気で死ぬぐらいなら、愛ちゃんに殺される方がいいよね。
「ありがとう、愛ちゃん」
「うん、じゃあね」
愛ちゃんが力を込めようとした瞬間―
「やめろおおおおおお!!!!」
強い光が絵里の視界に広がった。
何・・・!?
「っ・・・なんだこの光は・・・!?」
「絵里から、離れろ・・・っ!」
―ドクン
また心臓が大きく波打った。
でも、さっきとは違う。
これは・・・共鳴・・・?
「絵里!今や!!」
「・・・!」
本当の“愛ちゃん”の声が聞こえた。
ありったけの力を込めて、絵里はかまいたちを起こした。
「うあああああ!!!!」
「ぐ・・・うわあああ・・・!」
かまいたちを浴びた“愛ちゃん”は、その場に倒れ込んだ。
「愛ちゃん!!」
強い光を放っている愛ちゃんのそばへ、絵里は駆け寄った。
「私は、何があっても絵里を殺したりなんかしない」
「・・・!」
「絵里が死んでもいい理由なんて一個もないんやから・・・」
脇腹を押さえながら、愛ちゃんは立ち上がった。
絵里も、それを支えるように立ち上がる。
かみたちを浴びた “愛ちゃん”は、光のせいで力が弱まっているようだった。
「愛ちゃん・・・」
絵里は強い共鳴を感じながら、また涙を流した。
愛ちゃんのぬくもりが、身体中に感じられる。
これが・・・絵里の知ってる愛ちゃんだ。
「くそっ・・・なんだこれは!聞いてない!聞いてないぞ!!」
“愛ちゃん”はひどくうろたえた様子で、叫び始めた。
「一体何を考えている・・・?」
「さぁね・・・。得意の能力で、読み取ってみたら?」
「言われなくても、そうさせてもらう!」
そう言って、“愛ちゃん”は精神感応を使おうとした・・・はずだった。
「っ・・・う、あ・・・うわああああ!!!!」
「え・・・?」
“愛ちゃん”は頭を抱えて倒れ込んだ。
一体何が起こったのか、絵里には全くわからなかった。
愛ちゃんの方を見ると、寂しそうで、苦しそうな、なんだか複雑な表情をしていた。
「絵里」
愛ちゃんは絵里の名前を呼ぶと、喚いている“愛ちゃん”の方へ歩き出した。
「精神が、能力に負けた結果や」
「え・・・?」
「それだけってわけではないんやけど」
「はぁ・・・?」
絵里にはさっぱりわからなかった。
「一体・・・何が・・・」
“愛ちゃん”は、ハァハァと大きく息を吐きながら、絵里達を見上げた。
「能力の過剰使用」
「なん、だと・・・?」
「精神感応は、そんな風に使うもんやないよ」
「クックッ・・・本物からの忠告のつもりか?」
「寂しい人やね」
「私はオリジナルになってみせる。アンタみたいに、逃げたりしない」
「逃げたつもりはない」
「人間になりすますことで、殺人兵器という自分から逃げたじゃないか」
さつじん・・・へーき?
聞き慣れない言葉が耳に入り、絵里は思わず愛ちゃんの方を見た。
でも、愛ちゃんは倒れている“自分”を見たままだった。
「自分の過去を忘れたことなんてない」
「・・・私も、アンタみたいになれるかな」
「i914みたいに?」
「いや・・・どうかな・・・」
“愛ちゃん”はニヤリと笑った後、ドサッと倒れ込んだ。
「ダークネスにおる限り、無理かもしれんね・・・」
愛ちゃんは、やっぱり寂しそうに呟いた。
「あーあ。やっぱり試作品じゃここまでか」
「「!?」」
頭上から声が聞こえ、絵里と愛ちゃんは反射的に身構えた。
「ミティ・・・」
「久しぶりだね・・・愛ちゃん、亀ちゃん」
そこには、かつて仲間だったミティが居た。
「安心してよ。今日は戦いにきたわけじゃないから」
ミティは倒れている“愛ちゃん”のそばに降りると、腕を掴んで持ち上げた。
「“これ”の回収にきただけ」
「相変わらずモノ扱いなんやね・・・」
「まぁ、大量生産されてきた内の一つだからね」
「そう・・・やね」
「じゃ、元気でね」
「ん、そっちもね」
愛ちゃんが弱々しく微笑みかけると、ミティは笑った。
「敵を気遣う癖、やめた方がいいんじゃない?」
「忠告ありがとう。でも、直らんなぁ」
「愛ちゃんはどーしようもないからねー」
「その通りだよ・・・本当に」
愛ちゃんの声がだんだん小さくなる。
「あ、愛ちゃんをいじめないで下さいっ」
「言うようになったねぇ、亀ちゃん」
ミティは楽しそうに笑っている。
「もう美貴は帰るから、愛ちゃんのことよろしくね」
「もちろんです!」
「ん、じゃあねー」
手を振りながら、ミティ達は闇の中に消えた。
絵里の中の緊張がどっと身体から抜けるのがわかった。
「愛ちゃん?大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう」
「早く帰りましょうよ、リゾナントに!」
「そうやね」
絵里は、愛ちゃんの身体を支えながらリゾナントを目指した。
そういえば・・・あの光はなんだったんだろう。
あれ以来、愛ちゃんのケガもちょっとだけ無くなったような・・・。
うーん・・・考えるのはちょっと専門外だから、もういいか。
とにかく今は、帰るのが先決!
「よーし、愛ちゃん。直帰しますよ!」
「ははっ。そやのー」
愛ちゃんの本当の姿とか、きゅーいちペ様とか、あの光のこととか・・・
わからないことはいっぱいだけど、またいつか・・・愛ちゃんに聞いてみよう。
今はまだ、どーでもいいや。
絵里の隣に愛ちゃんが居る。それだけで十分。
「愛ちゃん」
「ん?」
「絵里、生きますよ」
「・・・おぅ、当たり前やろ」
「うへへへ」
絵里が笑ったら、愛ちゃんも笑った。
―プルルルル
「あ!ちょうどさゆから電話が!」
「おぉーナイスタイミング」
その後、絵里はさゆがリゾナントに居ることを確認して、電話を切った。
「さゆ、リゾナントに居るみたいですから、早く治してもらいましょ!」
「うん、夕飯の準備もしなきゃね」
「そんなのれいな達に任せたらいいですって!」
「うーん・・・そうやな。お願いしよっかなぁ」
「そうして下さい!ぜったいあんせい、ですよ?」
「りょーかい」
愛ちゃんは観念したように笑った。
リゾナントに着くと、予想以上にボロボロだった絵里と愛ちゃんを見て、
みんなかなりびっくりしていた。
リゾナントの温かいオレンジ色の光や、みんなの顔を見た途端、
絵里は全身の力が抜けてしゃがみ込んでしまった。
「帰ってこれたー!!怖かったよー!!」
全身が包まれるような安堵感に、今まで止まっていた涙腺も緩む。
愛ちゃんも、脇腹の痛みをずっと堪えていたようで
「あーもうあかんわ」と言いながら倒れるようにしゃがみ込んだ。
さゆを中心とした治療が終わり、絵里達は上の階で休むようガキさんに言われた。
絵里と愛ちゃんは、1つのベッドに二人で腰掛けた。
「今日は大変でしたね」
「もう二度と戦いたくないな、アイツとは」
「そうですね・・・」
愛ちゃんになら殺されてもいい、と本気で考えてしまった自分を思い出して
全身にゾクゾクと寒気が走った。
「絵里」
「はい?」
「もし、もしな・・・私が、本気で仲間を殺そうとしたら・・・」
「愛ちゃん?」
「その時には、私を・・・」
「だいじょーぶですから!!」
「え、絵里?」
愛ちゃんの言葉を遮って、絵里は叫んだ。
でも、その言葉を愛ちゃんに言わせたくなかった。
「愛ちゃんは、愛ちゃんじゃないですか」
本当の愛ちゃんが、一体どんな愛ちゃんなのか、絵里にはわからない。
殺人兵器だと言われても、絵里には理解できない。
「絵里、あのね・・・」
「いいんです!」
「絵里?」
「愛ちゃんが本当に話したくなった時に、話してくれればいいです」
きっと愛ちゃんのことだから、いつか話すつもりだったんだろう。
それなら、今聞くのはヤボってやつだ。
・・・ところでヤボって何?
「・・・うん、わかった」
良かった。
正直、愛ちゃんが話そうとしていたことを聞く勇気が、今の絵里には無かった。
「ありがとう、絵里」
「いえいえ」
本当の愛ちゃんが、どんな愛ちゃんだとしても、愛ちゃんは愛ちゃんだ。
絵里達が信頼するリゾナンターのリーダーであることに変わりはない。
「絵里、愛ちゃんのこと好きですよ?」
「な、なんやの、いきなり・・・っ」
愛ちゃんの顔が一気に赤くなった。
「あれ?愛ちゃん照れてます?」
「だって絵里が!」
「うへへ~。愛ちゃん可愛いなぁ~」
「ちょ、絵里、いい加減にしないと怒るよ!」
違う意味で顔が真っ赤になりそうなので、からかうのはこの辺でやめておこう。
「でも、本当のことですから」
「・・・私も、みんなのこと好きだよ」
「絵里もですか?」
「もちろん」
「じゃあ、離さないで下さいね」
絵里がそう言ってニコッと笑うと、愛ちゃんは声を上げて笑った。
「絶対離さないよ」
「絶対ですよ?」
絵里が愛ちゃんの手を握って、顔を覗き込むと
愛ちゃんはびっくりしたように顔を上げた。
「何があっても、絶対ここに帰ってきましょーね」
「うん、絵里も約束してよ?」
「もちろんじゃないですかぁー」
任せて下さい!と言って、絵里はドンと胸を叩いた。
「じゃあ破ったらどうしような」
「うーん・・・あ、小春とジュンジュンと一日遊園地とかどうですか」
「うえー!そいつは厄介だな」
「でしょ?でしょ?」
「じゃあそれで」
「よしっ!絶対破りません!!」
一回だけ、小春とジュンジュンと遊園地に行ったことがある。
あれは本当に大変だったなぁ・・・絵里、頑張った・・・!
「じゃあ夕飯までちょっと休もっか」
「そうですね。もう疲れましたよ、今日は」
「本当に夕飯ええんかなぁ・・・」
「だーいじょうぶですってばー!ガキさんもいますし!」
「そうやね。今日はみんなに甘えることにする」
「そうして下さい!では、おやすみなさーい」
「ちょ、絵里!」
絵里はそのまま後ろに倒れ込み、目を瞑った。
もちろん布団も何もかぶっていない。
足も宙ぶらりんだし。
「もー仕方ないなぁー」
そう言うと同時に、絵里の隣に倒れ込む音がした。
やっぱり、愛ちゃんなら寝てくれると思ってました!
「おやすみなさい」
「ん、おやすみ」
今日はいっぱい疲れたし、よく眠れそうだ。
様子を見に来たガキさんに、ちゃんと寝なさいと叩き起こされるまで、
絵里達は繋いだ手を離さなかった。
待たせてしまってすみません
もっと簡潔に文章が書けるようになりたい・・・
愛ちゃんが過去と向き合う姿とか仲間を信じる亀ちゃんとか
ものすごく物語に引き込まれました
大作お疲れ様でした
色んな要素が詰まっていて簡単に言い表せないが、心に響くものがあった
待った甲斐があったというものです
>>270-281(後半)
信じるってことを改めて考えさせられました
心にジーンと響くお話をありがとうございます
キャラの使い方が上手いなぁ…
あと、きゅーいちぺ様で噴きましたw
最初はよん様だったんだけどねw
根強いのはいいことです
>>103 光井イラストを「美術館」
>>146 小春イラストを「美術館」
>>156-173 『スカート穿いた王子様』を「こはみつ」 (7)449とリンク
>>185 小春イラストを「美術館」
>>208 小春イラストを「美術館」
>>217 次回予告「R25.ラブ&ピィ~ス!HEROがやって来たっ。」
>>229-240 愛絵里前半を「愛絵里(新分類)」
>>248-256 『Healing Winds』を「6期」
>>252 こはみつイラストを「美術館」
>>270-281 愛絵里後編を「愛絵里」
題名スレ>>35-37
あと、作品相互リンクを今まで
→ Link to (X)XXX
みたいな感じだったのを
→ Link to [XXXXXX](X)XXX
って感じに分類も入れる努力をしています が、混乱して本日のところは途中で挫折
このスレの未知数ぷりが怖いですよねw
かなり人に恵まれてると思う
セリフが雰囲気つかんでるね
ヲタじゃないと書けないねw
手がかりがなくて分類できないものもありますが
どう考えても20人以上はおられそうですねえ
おかげでいまだにこの盛り上がりです
すごいなあ
作品終了後のレスに>>10-20のようにアンカー付けてくれると助かるです
その点>>246と>>286やってくれた人はありがとう
そのアンカー拾って更新履歴も作れるし楽なのです
あと作品リンクの修正に伴ってどれとどれが繋がってるのかを上げてくれる神様募集中。。。
[XXXXXX](X)XXX → [XXXXXX](X)XXX みたいにやってくれたら超神様
できる人はタグスレにでも書いてくださいお願いします
いつも乙です
ぜひうpお願いします
したらばの方でもいいので
そして>>286さんありがとうございます
自分でしようか迷ったんですが・・・後でまとめさんも言っていますし
やっぱりすれば良かったとちょっと後悔しております
とにかく言われたことのないことばかり言われてカチンコチンに緊張していますw
またあとがきの方でもいろいろ補完できたらいいなと思っています
>>294
更新乙です
次回からは自分でアンカーが付けられる作者になります
ゲームの単独リンクはあって動画のは無いんだ
初期でカテゴリ少なかった時の名残?
あとがきも楽しみに待ってます
動画ってエンディングの動画?
時間が足りない~
未完成というか拾い切れていない作品もありますし間違ってるかもしれませんよ
ただこちらは構いませんが・・・作者さん方は別にいいのかな
まあスレや掲示板見て分かる範囲なのでいいか・・・な?
逆に付け足したり訂正してもらえるかもしれないし
うん
ってよく見たらリンク集なんだな
それ以前にサイドバーの項目を
これ以上増やさない方がいいっぽいね
>>302
ぜひ見たいです
どっちにしてもいいのですがまぁ深い意味はなくそうなっています
強いて言えばゲームはダウンロードが必要なのでリンク集になっているというか
ただ共鳴美術館にはイラスト・画像・動画詰め合わせみたいに雑多な感じなので
これもまた何か分類考えた方がいいのかなぁと思ったりはしているんですけども
「小説以外の作品群」とか
感想スレに貼っておきましたのでよろしければ
同じ作者さんの手によるものでも拾えていなかったり分かれていたりするかもしれません
・・・というより確実にそうなっていると思いますのでご了承ください
共鳴美術館 (30件)
「小説以外の作品群」
こういうイメージですかね? だとすれば残念ながら…
自分の力量ではうまくいく自信がありませんw
今できることは「共鳴美術館」の名前を再度変えること
もしくは小分類を作ることですね
共鳴美術館 (30件)
イラスト
画像
動画
レシピ
みたいな
おおおすごいw 自分の作品ひとくくりにされてたw 公表してるけどw
ありがとう!
こうやって見ると壮観だなあ
>>307
イメージはそんな感じです
小分類を作ることが出来るならその方が
明らかにわかりやすくていいと思います
ちょっとやる気出てきたゾー
自分の必死さったらないなー
(9)の人ですが有難うございました
ここには載ってないですけどスレ住人の方の失笑をかった小説・画像以外の物もありますが
今は黙っておくことにします
できることなら全作品を網羅したいところですが・・・スレを遡ってもこれが限界でしたw
できれば作者さんご本人に追加修正をお願いしたいところです
あと個人的に教えていただいているものもごく少数あるのですがそれは書いていません
あれとかそれとかいくつか書いてあるやつは作者バレしたくないので公表しないw
いや本当は「あ、これあの作者じゃない?」って気づかれてみたいという無駄な欲望
http://eririn.dnsalias.net/up/dat/eri0632.jpg
いいなぁ絵つけてもらえて
想像はついても確固たるソースのないものは載せていませんw
気付いてほしいなーって気持ちはよく分かります
>>314
仕事はや!
すごいですねえ
できれば色んなシーンを・・・
いいないいなー自分の作品にも絵師さんぴーんと来てくれないかなぁ…
リーダーは
以前『おちゃらけ戦隊』なるものを書いた者ですが
身の程もわきまえずシリアルものに挑戦してみました
吉澤が主役のダークネスの物語で、過去に何度か上がっている
“海上の監獄”のサイドストーリー的パラレルです
話の都合上、登場人物の名前は伏せていません
基本的に現メンは登場しないので興味のない方はスルーしていただければと思います
また、登場人物の立ち位置などがこのスレの本流と異なっていますが
パラレルということでご理解ください
前置きが長くなりましたが、投下させていただきます
『 the revenger 前編 』
都会の片隅で悲しみを受信したので念写
その光景を見て、藤本美貴はほくそ笑んだ。
やはり彼女たちは、この“海上の監獄”に乗り込んできた。
それも、「新垣里沙を奪還する」などという馬鹿げた目的で。
あれは裏切り者だ。薄汚いマインドコントローラーだ。
にもかかわらず、彼女たちは里沙を救出すべく、その生命を賭して戦っていた。
これを馬鹿げていると言わずして、なんと言えよう。
たしかに、モニターに映る彼女たちは、快進撃をつづけているように見える。
組織の手の者を相手に、それぞれの能力を遺憾なく発揮し、縦横無尽に暴れまわっている。
しかし、その勢いが最後までつづかないことを、藤本は確信していた。
もっとも、彼女たちを迎え撃つのは藤本の役目ではない。
それはあの女の役目だ。
藤本の役目は、あの女の迎撃作戦を監視することだった。
これは・・・w
ご苦労様でした
やっぱり自分の書いたものが認識されてるって思うとすごく嬉しいものですね
あと、この作品はやっぱりこの人のだったのか!って言うのが分かって面白いですね
それは、彼女たちを「個」として捉えていることだ。
たしかに、一人ひとりの能力に対する対策は万全だが、彼女たちが結束して
能力を発揮したときのことにまで考えが及んでいない。
また、里沙がどう動くかもわからない。
拘束下にあるとはいえ、相手が能力者である以上、不測の事態は充分に起こりうる。
不確定要素は常にあるのだ。
あの女の慢心が、虚栄心が、それを見ようともしない。
殺されてしまえばいいのだ。
彼女たちがあの女を殺し、自分が彼女たちを始末する。
それこそが、藤本が思い描く最良のシナリオだった。
彼女たちの中の自然発火能力者が、仲間と協力してなにかしたのだろう。
あの女の慌てふためく姿を想像して、藤本はにやりと笑った。
「ハデにやってるなぁ、あいつら」
不意に、後ろから声をかけられた。
聞き覚えのある声。
その声の主は、ここにいるはずのない人物だった。
不確定要素が、ここにも舞い込んできた。
皮肉に歪む笑みを抑え、藤本は振り返った。
吉澤ひとみ。
かつて藤本がその手で葬り去り、組織の手によって蘇生された女。
「なにしに来たの?」
その長身を見上げながら、藤本は見下したように冷たく言い放った。
藤本の態度も意に介さず、吉澤が問い返す。
「企む?命令どおり監視してるだけじゃん」
「おおかた、石川とやり合って疲弊したあいつらを、まとめて潰そうってハラだろ?」
「“当たらずとも遠からず”ってやつ?」
「残念だけど、そりゃ無理だ。お前はもうすぐ死ぬ」
藤本は、吉澤の死の宣告が、とくに意外なこととは思わなかった。
一応は組織に身を置きながら、吉澤の中で彼女たちへの想いが消え難く残っているのは
明白だったからだ。
「ふ~ん、やっぱりあいつらに付くんだ」
「さあね。これは私の個人的な行動だ。あいつらと示し合わせたわけじゃない」
「個人的な恨みを晴らそうってわけ?」
「わかってるなら、話は早い」
吉澤の言葉に、藤本は冷笑を浮かべた。
組織において重きをなす自分への復讐。
それは、組織に対する反逆にほかならない。
「“上”の許可はもう取ってある」
藤本の顔にはじめて動揺が走った。
「なに言ってんの?そんなこと、ありえるわけないじゃん」
「ありえちゃったんだな、これが」
おどけるように言う吉澤だったが、その眼が鋭さを帯びてくる。
「異端の魔女は、磔に処されるのが歴史の定めだろ?」
吉澤の両手に光の粒子があふれだし、なにかの輪郭をすばやく形作っていく。
アポーツ――物質転移。
光がほどけると、その両手に二挺のサブマシンガンが出現した。
「魔女狩りの時間だ」
アンカーがつけづらいw
本日は以上です
後編は長くなってしまいそうな予感……
次の土曜日あたりに投下したいと思います
よっちぃとミティキター
後編も楽しみにしております
そ、そんなぁ~
凄い良い所で終わるなぁ~
しかも・・・遠いですねえ後編まで
1週間先でもスレがあることを確信できるからこそですねw
一週間は長い!長いよスレッガーさん!
およそ1時間以上前くらいとかならば…w
よしみき二人が絡むと展開が急に重くなる(いい意味で)のがまたいいところ
カッコイイ!
多分囚われのガキさんが飛ばしたSOS信号に共鳴したのかも知れません
後編楽しみにしてます!
裏側すごく嬉しいですねえ
ありがとうございます
実は「里沙が“奪還”された後」の裏側なんかは少し考えていましたが・・・書いてみるかなあという気に少しなりました
書かないかもしれませんが
それにしても・・・同じ“魔女”とは思えない落差ですねw
コミカルもシリアスもこれだけ書けるのは・・・ほんと尊敬します
>>168
>時にはほんの一眠りする暇すらなく、高校に行く日もあるだろう。
>いつ、この人は眠りについているというのだろうか。
見える!自分には授業中に熟睡してチョークを投げ付けられる小春の姿が見える!
これはもしかして予知能力!?
同病相憐れむだわw
番外編で学園コメディを書くんだw
『里沙ヲ奪還セヨ!』の裏側すごく読みたいです!
『 the revenger 前編 』 さんの作品と読み比べてみたい
贅沢すぎるリクエストかな・・・
これ漫画に連載してほしいなww
スピリッツとかヤンマガとかでやってくれないかなw
>>331
気になさらずに
後編ではよっちぃとミティの熱いバトルが繰り広げられる予定です
>>332
すいません区切れそうなのがここしかなかったもので…
おかげで前編と後編の分量めちゃくちゃです
>>333
おっしゃるとおりですw
完成の目処は立ったのですが遅筆なもので…
>>334
こういうとき慌てたほうが負けなのよね
いえ、お待たせしてすいませんw
>>335
そうですね次回は必ず時間指定リゾナントします
前回はぶっとぶくらいライトなものを書いたので
今回は重くハードなものを書いてみたいと思いました
ありがとうございます
某「お仕置きの時間だ」のパクリです(断言
>>337
いえいえ、人が多い時間帯にいきなり投げ込んだのですから自業自得です
ガキさんとリゾナント…うらやましいです
>>338
『里沙ヲ奪還セヨ!』の作者さま!
あの作品はこのスレに出会ったころに拝読したものでとても印象深く
こうしてリゾナントまでさせていただきました
本当にありがとうございます
尊敬だなどと…小説を書いたのは前作がほとんど初めてのぺーぺーです
とはいえそう言っていただけると俄然やる気がでますねw
>>342
私もぜひ読みたいです
でも読み比べるのだけは勘弁してくださいw
この人が書いてほしいですよ
いやこのスレで書いてください
いいね書いてほしい
わたしもやっと仕上げたんですが、投下は明日にしたいと思います
自分で言うのも何ですが超大作の外伝です
こんな感じでそのまま入力
寝るんであとよろしく…
ガキさんに直属上長の洗・・・意識改革を
これでお気楽会社ライフのできあがり
『里沙ヲ奪還セヨ!』は自分では先走ってしまっただけの感が強かったのですがそう言っていただけると嬉しいです
こんなことならもう少し練って書けばよかったとも思いますが練ってたら余計ダメになってたかもしれませんしねw
裏側というのはどちらかというと『里沙、孤島に囚われ』の後日談です
なので『the revenger』とは時系列も登場人物もまるで違います
・・・現在頭の中にぼんやりあるだけですが
>>342さんも読みたいとおっしゃってくださって嬉しかったのでもしも書けたら書いてみたいなとは思います
また完全に敵サイドのお話なのでどうかなという思いがあるのですが
どちらにしろ読み比べるのはこちらこそご勘弁ですw
[Niigaki](1)434 名無し募集中。。。 2008/04/15(火) の後半部分がガキれなな感じです
余談ですがこの話って前半部分と後半部分で書いた人が違うんですよね
分けて掲載してもらった方がいいのかな…
大作をありがとう!!バイト中に泣きそうでしたww
愛絵里分類って意外と初だったんだ!
今後i914・改の更に改良版が出てくることをどこかで期待しっちゃってる
自分はダークネスに脳を侵されてきているかも・・・
熱に浮かされてる間に投下が一杯で嬉しい限りw
えお前は何でこんな時間にいるんだって?病院行くからですよorz
ガキれな・ガキさゆ・ガキカメ…この辺の6期話を書いてから物語展開するのも悪くないかも
ジュンジュンも何か書けたらと思うしうーん時間が欲しいですマジで
ガキれなスキーなんで>>361で挙げてくれてるのを確認したら自分が勝手に付け加えたヤツだったw
前半部分の作者さんが良ければ別に分けなくても良いですよ?
分ける程長くもないし…
まとPちゃんにお任せしますw
小説作者です
こんな形でリゾナントして頂けるだなんて感激です
素敵なイラストをありがとうございます!
愛絵里好きなのでいろんな意味で絵里にこのセリフを言わせて良かったなとw
>>362
嬉しいコメントありがとうございます
愛絵里コンビが無かったので自分で書いちゃいました!
連投すみません
改の改良版…またいつか現れると思いますよ
あんな遅レスに丁寧な返答ありがとうございます!
改、再び…名前も変わるんかな川*’ー’)
怖いけど・・・いっぱい期待♪のっそりと待ってます!
無知でゴメンなさい
>>369 こんな風に
「>」は「M」のキーの2つ右のキーです
>>368-370というようにすればまとめてアンカーが可能です
いま読んだ
なんか愛佳は作家に愛されてる感じがします
前半部分を書いた者です その節はどうもありがとうございました
分けるとなると前半の話はさらに短いのがちょっと難ですがw
個人的にはガキれな分類が増えると嬉しいですので
掲載ページは分けるけれども続きものになるように
互いにリンクを張ってもらう、というのでいかがでしょう?
設定がずばっとハマったキャラは書きやすいってのがあるのかもしれませんね
今まで書いてきた中では2番目くらいの早さで書き上がりましたから
逆にれいな辺りが私には書きにくいキャラだったり(リゾナント・アンプリファイヤ以外使えない設定ですから)
また何か能力付け加えて展開してみようかとも思うのですが設定もなかなか難しいものでして
小春のエレクトロキネシスにしても皆さんの反応にビクビクしながら書いたくらいなのでw
注意事項は以下の通り
・ブラックギャグ
・こんなのガキさんじゃないやい
以上です
それではしばしお付き合いください
使えるということ以外は、いたって普通の19歳。
生まれ持った能力のせいで血の繋がった家族に疎まれて、
里沙はどこに行くあてもなく街を彷徨い歩いていた。
何もかもが敵に見えて辛かった日々は、1人の女性が里沙の前に現れたことで終わりを告げる。
「行くところがないなら、うちにおいでよ。キミも能力者なんでしょ?」
目の前で天使のように微笑む女性に、里沙は一瞬で心を撃ち抜かれた。
何処にも居場所がないんだから、何処に行ったって同じ。
ならば、目の前で微笑む彼女の誘いにのるのもありだ。
けして、目の前の女性に一目惚れしたから誘いにのるわけではないと、里沙は自分に必死に言い訳をする。
その日、里沙は一匹狼な超能力者から、ある組織の構成員へと生まれ変わった。
それは同時に、里沙にとって後悔の日々が始まるということでもあったのだが。
ちなみにダークネスという組織名は、組織のボスである中澤裕子(コードネーム募集中)が
「悪の組織なんやから、こう悪っぽい感じの英単語で…うーん、ダークネスでええんちゃう?」という、
鶴の一声で決まったらしい。
何の捻りも面白みもない名前であるが、覚えやすくかつ悪っぽいという点では優秀だと
里沙は常々思っている、ていうかそう思いこむようにしてる。
そう、深く考えてはいけないのだ、何事も。
悪の組織ダークネスの目的はずばり、世界征服。
構成員が10人いるかいないかの組織だが、野望は大きい方がいいということでそうなった。
正直、いくら超能力が使えるとはいえ大風呂敷広げるのにも程があるだろと里沙は思うのだが、
里沙の立場は一番の下っ端、何も言えるわけがないのである。
ていうか、ツッコミいれたら逆ギレされるのが目に見えてるのにわざわざ言う必要はないのだ。
そうして、まずは組織の存在を強く世間に知らしめるのだ。そう考えたボスの命令により、
構成員はあらゆることに手を出した。
里沙はまだ下っ端でろくに戦闘技術を身につけてなかったから、愛しのあの人が教育係となって
戦闘訓練を毎日行う日々を過ごしている。
天使みたいな顔で容赦なくしごかれたが、彼女は里沙が課題をクリアした時には
見てる里沙が溶けそうな笑顔で頭をなでてくれたりした。
逸れた話を元に戻すと。
ある先輩は街の人間達を氷漬けに、ある先輩は念動力を使い人々を切り刻んだり。
小規模だけど怪事件を引き起こしては、街の人間達を恐怖のどん底に陥れていた。
それは、一時的にでしかなかったが。
何か行動を起こせば、その行動に対する反動も起きるわけで。
事件を起こせば、それを解決するために立ち上がる人間もいるのだ。
それが、ダークネスの対抗勢力である「超能力戦隊リゾナンター」であった。
しかも、事件を起こす度に構成員達はボコボコに倒されて回復に時間がかかる、
ダークネスには治癒能力を使える能力者はいないから。
これでは、世界征服どころか組織が壊滅してしまう、そう危惧したボスは里沙にこう告げた。
新垣、お前、リゾナンターに潜入してヤツらの弱点を探ってこいや、と。
そんなこと言われても、まずどうやってリゾナンターの面々と接触すればいいのかと途方に暮れていた里沙は
ある作戦を考えついた。潜入作戦は以下の通り。
・構成員にわざと里沙を襲わせ、リゾナンターをおびきよせる
・(構成員には申し訳ないが)構成員を退治してもらい、リゾナンターに助けてもらう
・助けてもらった後、リゾナンターに私もあなた達と共にダークネスと闘うと訴えてみる
上手くいくかも分からない上に、構成員が1人確実にボコボコにされてしまうわけではあるが、他によい案も
思いつかない里沙は駄目もとでボスに聞いてみた。あっさりと、えぇんちゃうの一言で片付けられる。
そのボスの一言で、里沙以外の構成員は凍り付いた。誰が好きこのんで、わざわざぼこぼこにされにいかねば
ならないのか。だが、ボスが一度決めたことはけして覆らない。立候補する物好きがいるわけもなく、公正な
抽選をすべくあみだくじを使用した結果、粛正人Rが選ばれた。
粛正人R(本名は石川梨華)が選ばれた時のことを、里沙は今でも忘れない。
『新垣、あんた失敗したらどうなるか分かってるんでしょうね?
絶対成功させないと、あんたをズタズタに切り刻んでやるから!そのつもりで作戦にあたりなさい!』
般若のような形相で言われては、意地でも成功させるしかない。でなければ、粛正人Rは本気で里沙を切り刻むだろう。
ダークネスには治癒能力者がいないため、切り刻まれることはそのまま死を意味する。里沙は恐怖におののきながら、
もっといい方法を考えつけなかった自分を呪ったのだった。そして、それと同時に愛しい人がボコボコにされる役に
ならなくてよかったと安堵のため息をつく。彼女にだけはそんな汚れ役をやらせたくはない、彼女は常に天使のように
微笑んでいてくれるだけでいいのだ。それだけで、こんな組織に入ってしまった後悔さえも流れていくのだから。
失敗したら自分の命の保障がないというのに、こんな時でも恋心は忘れない里沙であった。
作戦の結果はというと。粛正人Rの迫真の演技が功を奏し、里沙は見事にリゾナンターに潜入することに成功した。
…うん、演技だったと信じたい。意気揚々と仲間である里沙に念動波を撃ちまくる粛正人Rは、本当はこんなこと
したくないのにとか思っていてくれたと。後コンマ数秒反応が遅れたら、確実に致命傷になるような本気の念動波が
ボンボン飛んできたけど、きっと演技、っていうか演技であって。
余りの攻撃に、敵であるリゾナンターに本気で助けてと懇願してしまった。
里沙は潜入作戦のせいで粛正人Rの存在がトラウマになったものの、作戦自体は成功したから
よいと思うことにしている。数週間経った今でも、粛正人Rに追いかけ回されて致命傷を食らう夢を見て、
全身に冷や汗をかいて目覚める朝だけど。
里沙は毎日のように考える。
ボスの命令は絶対とはいえ、何故リゾナンターの一員になってしまったのかと。
今日も、里沙にとって頭の痛い一日が始まる。
前編(という名の触り部分)は以上となります
多分続きは…自分の書いている鬱話が一段落してからになるかもしれません
ていうかお蔵入りするかもしれません
粛清人Rに笑いましたw
いつかガキさんに幸せが訪れますように…
( ; ▽ ;) 俺が泣いた
15レスくらいありますがご了承のほど
保全代わりの駄文ですが楽しんでいただけたようで何よりです
この続きも若干書いてはいるのですがひどすぎて投下するのは厳しい状況だったりorz
書きたかったのは自称常識人のガキさんがダークネスやリゾナンターの
ちょっと常識から外れちゃってる人たちに振り回されるという話でしたがいやはや
そういう前提なのでこの駄文のガキさんに関しては幸せは訪れないことでしょう(マテ
途中連投規制回避のため休憩入れます
かなり笑わせてもらいましたw
シリアスもののパロディ作品として完成度高いと思います
後編も是非とも読みたいです
お蔵入りとか悲しいこと言わないでくださいよー
心地よい眠りを妨げられれいなは不機嫌になる。
(うるさいなぁ。誰ね? 気持ちよーく寝てる人の耳元で騒いでるのは)
《起きて。目を覚まして、そこから起きて》
(うっさい! れいなは眠いんだ。邪魔するな!)
《いいから起きなさ ── いっ!!!》
頭の芯を揺さぶられるような怒声にれいなの瞼がぱっちり開いた。
見覚えのない天井。ここがどこか考えるより先に視界の隅に映った光るものを避けるため、れいなは反射的に転がった。
さっきまでれいなの頭があった場所、白い枕の真ん中に銀色に輝くナイフが突き刺さる。
れいなは素早く身体を起こし辺りを見回した。
(病室? いや手術室か実験室って感じか)
さほど広くないタイル張りの部屋。その真ん中に置かれた手術台の上にれいなは寝かされていた。
黒づくめの男たちが手術台を取り囲む。男たちの手には大型のナイフが握られている。
男の繰り出した刃を避けるため、れいなは手術台の上から跳んだ。
(え!?)
れいなの身体は予想を超え、まるで重力を無視したかのように宙を舞い、一回転すると男達の背後に着地する。
再び襲いかかってくる男達をひらりと躱すと、一瞬で全員の急所に手刀をたたき込んだ。
(なんでこんなに身体が軽いと?)
倒れている男達と自分の手を見比べながら考える。
それよりここはどこ? なんでここにおるん? さっき耳元で叫んでいた女はどこいったと?
と思いを巡らしてると、部屋の扉が開きさっきの数倍の男たちがなだれ込んでくる。
「ちょっ! おまえら! なんね? なんで!? れいなのこと襲ってくるん?」
襲いかかってくる男を次々と打ち倒しながら訊ねるが、それに答える者は誰もいなかった。
《こっちへ!》
頭の中に直接さっきの女の声が響いてくる。
“こっち”という抽象的な言葉にもかかわらず、れいなには行くべき道が解った。
どこにいるのかもわからないはずなのに、その複雑な建物の構造が脳裏に浮かびあがる。
起き上がってくる男には目もくれず、れいなは部屋から飛び出し通路を走り出した。
向かってくる男をなぎ倒し、次々に現れるトラップを避けるように通路を全力で跳ぶ!
ご丁寧にそのイメージはトラップの位置まで教えてくれていた。
数階分に相当する階段を一気に駆け上がり、通路の突き当たりにある大きな扉を勢いよく開け放つ。
そこは大きな吹き抜けのホールだった。
「よぉ~こそ、ダークネスへ!」
正面のせり出したところに立っている白衣を着た男が叫ぶ。
(やっぱり罠か!?)
れいなは反撃に備えて身構えたが白衣の男から殺気は感じられなかった。
れいなの動揺など無視して白衣の男は話し始める。
「君は満点の成績でテストに合格だよ!れいな君。
戦闘能力、トラップの回避、そしてここにたどり着けるだけの判断力、どれをとってもベストだ。
その素晴らしい力を是非ダークネスの役に立ててくれたまえ!」
れいなが呆れた風に眉をしかめた。
仰々しい身振りを交えながら白衣の男が演説を続ける。
「わたしはおっさんではない。ここはダークネスのESP研究所。わたしはここの所長を務めておる」
「そんなこと聞いとらん!」
「まあ聞き給え。50人の暴走族と乱闘の末、瀕死の重傷を負った君を助けたのは我々ダークネスの医学だ。
もっとも君はその暴走族全員を病院送りにした訳だが・・・
その力が何倍にもパワーアップしていることはすでに君も気付いているだろう。
その恩を裏切るというのかね?」
「断る! れいなは誰も命令も受けん!」
毅然とした態度でれいなは言い放つ。
「あくまでも我々に従わないというのであれば、ここから生きては帰すことはできんぞ」
所長がパチンと指を鳴らすとホールの左右の壁から兵士たちが現れ、れいなにサブマシンガンの銃口を向ける。
その数はざっと10人。れいなと兵士との距離は20mくらい。
今のれいななら銃を持つ兵士の2、3人を倒すことは可能だが、その間に間違いなく反対側にいる兵士に撃たれるだろう。
いくつもの脱出パターンを頭の中でシミュレーションしては没にしているれいなの頭上で所長が話を続ける。
「悪い話じゃあない。いままで通りの生活を保障する。たまに入ってくる連絡に従って簡単な仕事をするだけだ。
仕事の働きが良ければもっといい待遇だって考えてあげよう。もしかしたら幹部にだってなれるかもしれんぞ。
どうだ? 我々と一緒に世界征服を目指そうじゃないか。よぉく考えるがいい。 ファハッハッハ
気が変わるまで閉じこめておけ!」
所長が兵士に命令しホールから出て行こうとしたとき、それは起こった。
「なにごとだっ!? ん、あれは!」
所長が振り向くと黒い物体がブーメランのように回転しながら兵士たちを襲っている。
ただのブーメランと違い、それは常識ではあり得ない軌道を描いていた。
全ての兵士の手からサブマシンガンが離れるとホールの入口から9人の少女たちが現れる。
その中の一人、長髪の少女がさらに一歩前に出ると飛んできたモノを二本の指で軽やかにキャッチする。
彼女の人差し指と中指の間に鈍く輝く漆黒のカードがあった。
「やはり亀井君か。しかし!」
ダークネスが開発した特殊超合金をトランプ大のカード状に薄く削りだした武器だ。
敵に投げつけて戦う道具であり、カードのエッジには見ることができないほど極小ののこぎり状の刃が付いている。
投げるときの回転の方向によって打撃用にも殺傷用にも使い分けることが出来た。
ただし武器の特性からダークネスでも使いこなすことが出来たのは風を操る亀井絵里だけであった。
もう一人の少女が前に出ると、身体の前に両手を伸ばし人差し指と親指で菱形を作り念を込める。
「ハッ! ハッ!ハッ!・・・」
気合いと共に彼女の手の間から火球が撃ち出され、兵士の足下に落ちているサブマシンに次々と命中する。
マシンガンは炎に包まれ全て使用不能になってしまった。
それを見ていた所長がさらに驚く。
「チエン・リンまで!? ばかな、おまえらの能力(ちから)は封印されているはず! なぜここで使える!?」
それに答えるかのようにショートカットの少女が一歩前に進み出る。
「これはもう使いもんにならんよ。うちがメインフレームに侵入して全てのプロテクトを解除したさかいに」
そう言って自分の首に巻いてあるチョーカーを外してみせる。
「光井君のハッキングの能力には今でも驚かされる。 さすがおちこぼれの『M。』だ。
度重なる命令違反のせいで能力を封じられている最中だというのに君たちもダークネスを裏切るつもりか?」
所長は呆れたように両手を広げると苦笑いをしながら尋ねた。
少女達のリーダーと思われる少女が前に出てそれに答える。
「もう組織のいいなりになるのはごめんやよ。わたしたちはこれ以上人殺しはできないがし」
ここまでの出来事を先ほどからまるで他人事のように傍観していたれいながはたと気付く。
(この声・・・ さっきの?)
「高橋君、君たちだけでここから無事に逃げ出せると思っているのかね?
この研究所にはESPシールドが施されてる。君のお得意の瞬間移動は無理だ。
壁の一枚だって通り抜けることはできないのは君が一番よく知ってるはずだね。
そのうえここには屈強な警備兵と最強の戦士達が大勢いる。
彼らにも超能力は効かないよ。サイコバリアを持っているからね。
新垣君の精神干渉も久住君の幻術もまったくの役立たずだ。さあどうする?」
所長は挑発するように身を乗り出した。
だが高橋は強気に笑って答える。
「だから警備の薄くなる今日この日をずっと待っとったんやて。ついでにこの子も預かっていくわ。
わたしたちは絶対に逃げ出してみせる!」
その言葉を合図にリンリンが炎の柱を伸ばす。
亀井が風を操り炎は渦を巻いて少女たちの前にはだかる壁となった。
それと同時に少女たちは一斉にホールの外へ飛び出す。
| |oノハヽo
二二从*・ 。.・)∩>
|_| ⊂ ノ
/ 0
し´
oノハヽ.o ミ _ ドスッ
从川从)┌―─┴┴─―┐
/ つ│一旦CMです. |
/.´ └―─┬┬─―┘
∪ ∪. |│ _ε3
目の前で起こっている状況がまったく理解できていないれいなだけが動かない。いや動けなかった。
その腕を高橋が掴んで引っ張る。
「あなたも」
「なんしよー!?」
れいなは掴まれた腕を思わず振りほどいてしまった。そんなれいなの瞳を高橋はじっと見つめる。
《お願い、一緒に来て》
さっきの女の声が頭の中に響く。
「この声はやっぱりあんたか?」
「ええ」
れいなの問いに高橋は首を縦に振った。
「わたしの名前は愛、高橋愛。いまは何も聞かずに一緒に来て。訳はあとでゆっくり話すわ。
あなたの目的も同じ、ここから出ることでしょ?」
高橋はぎこちないウィンクをする。
れいなは一瞬だけ迷ったものの彼女たちについて行くことに決めた。
れいなにはさっぱりわからないことばかりだった。
あとでいろいろと聞き出さなければならない。とれいなは思ったからだ。
亀井のカードが向かってくる兵士達をなぎ倒し、リンリンの作った火の玉が追っ手の道を塞ぐ。
目的は小型ジェット機が置いてある格納庫。
非常ベルが鳴り響く研究所の通路を少女たちは走った。
「DEF-DIVAはいるか!?」
所長が壁に備え付けられているインターホンに呼びかける。
その場にいた兵士達は炎の壁に遮られて少女達を追いかけることが出来なかった。
インターホンのモニタにリビングルームとくつろいでる4人の女が映る。
「『M。』の連中が逃げた。捕まえてくれ。新入りのテストのために要員を割きすぎて兵士の数が足りん。」
少女たちの前では大見得を切って見せたものの、れいなに半数近くの兵士を倒されたうえ、
れいなが行動しやすいように研究所のセキュリティの一部を解除していたのである。
高橋は見事にその隙をついて行動を起こしていた。
「やだ、めんどくさーい」
「へぇ、小春が逃げたって? やるじゃん」
「あの子達に手をかけるなんて、なっち出来ないべさ」
どれもこれも非協力的な答えが返ってくる。
その中で「じゃあ、わたしがやっちゃっていい?」という甲高い声がインターホンに響いた。
「いいよ」
「梨華ちゃんがんばって」
お世辞にも心がこもってるようには聞こえない励ましの言葉を受けながら部屋を出て行く。
梨華ちゃんと呼ばれた女は廊下であるにも関わらず服を脱ぎだし全裸になる。
次の瞬間、人間にはあり得ない速さで駆け出すと、その後姿が徐々に四つ足へと変化していった。
「まったく、どいつもこいつも勝手なことばかり・・・ ん?」
DEF-DIVAの自分勝手な態度に苛立つ所長の後ろに立つ女の姿があった。
「なんでれいなのこと助けたと?」
通路を走りながられいなは高橋に訊ねた。
幸い今のところ追っ手の気配はない。
「れいなと『共鳴』したから・・・かな」
「共鳴?」
「そ、わたしと会話が出来たことがその証。わたしの能力(ちから)は共鳴した者と心で会話が出来る。
「『共鳴』ってゆーのは、んー言葉にするのが難しいんやけど、簡単に言うたら意志のベクトルが合ってるって感じかな」
「よーわからん」
「わたしもやよ。助けたかったから助けた。それじゃダメけえ?」
言葉のところどころに訛りの残る高橋の言葉を、れいなは信用してもいい気がしてきた。
「危ない!」
何個目かの通路の角を曲がる直前、光井が叫んだ。
予知能力を有する光井が、角の向こうに潜む危険を察知したのだ。
だが少女たちが足を止めるより早くそれは襲いかかってきた。
目に映ったのは巨大な黒豹。その前足の鋭い爪が先頭を走っていた高橋に迫る。
(間に合わない!)れいながそう感じた瞬間だった。
れいなの脇を追い越して黒豹に飛びかかっていく大きな人影を見た。
それは黒豹の爪をなんなく受け止めると、そのまま黒豹を廊下の反対側に放り投げる。
常人にはありえない力とその愛くるしい姿に、れいなは自分の目が信じられなかった。
「パ、パンダ?」
黒豹は低く唸るとパンダに向かって飛びかかった。
パンダは黒豹の爪を躱しその肩を捉まえると、そのまま絡み合って床を転がっていく。
史上稀に見るパンダと黒豹の戦いがここに始まった。
「オマエラ、イマノウチニイケ! ワタシモ、スグイク」
「ありがとう、ジュンジュン」
高橋が返事をすると少女たちは再び走り出す。
格納庫の扉を開くとピンク色に塗られた小型ジェット機がカタパルトに準備されていた。
非常ベルが聞こえたらこのジェット機を準備するようメカニックにあらかじめ後催眠をかけていたのは久住である。
催眠にかけられてることが本人に悟られることのないよう、何週間も前から少しずつゆっくりと行動した成果だった。
道重と久住がコックピットに座りテキパキと計器をチェックする。
残りの少女たちも小型ジェット機に乗り込んで後部座席に座る。
「セーフティー回路オールグリーン!」「エンジン始動!」
ジェットタービンが唸りを上げ格納庫が轟音に包まれる。
「いつでも飛べるの!」
道重がコックピットから叫ぶ。
「ジュンジュンがまだ!」
小型ジェット機のハッチのところで高橋が叫ぶ。
(早く!)祈るような気持ちでジュンジュンを待つ。
時間が経てばそれだけ捕まる可能性が高まるのだ。
リーダーとして脱出するタイミングを間違えてはいけない。
そのとき通路を走ってくる全裸の女が見えた。
「ジュンジュン!早く!こっち!」
全身に痛々しい切り傷を負っているものの、その足取りはしっかり地を蹴っている。
別の通路から入ってきた兵士の銃口が高橋に向けられる。
「危ない!」
それに気付いたのは彼女だけだった。
だが危険を知らせるその声はエンジンの轟音にかき消され高橋の耳に届いていない。
彼女はとっさに高橋に覆い被さるように抱きつき兵士との間に割って入った。
「まことっ!」
高橋を庇い兵士の凶弾に倒れたのは小川麻琴だった
ジュンジュンが跳躍し機体に飛び乗るのとすれ違いに小川の身体がタラップに崩れ落ちた。
外の異変に亀井が気付き、投げたカードが兵士の構えていた銃を兵士の腕ごと切り落とす。
高橋が小川のもとに駆け寄りその身体を抱き起こした。
「今さゆを…」
コックピットへ向かおうとする高橋の手を小川が握りしめる。
「あたし、能力が弱くて不器用だからいつも足手まといだったけど・・・やっと役に立てた。
今、重さんがこの飛行機を操縦しなきゃ全員が捕まる。あたしは大丈夫だか・・・ら早く行って、ゴホッ!!」
「まことっ! 一緒に戦った仲間じゃないか! 一緒に行くよ!」
高橋は動かなくなった小川を抱き上げると小型ジェット機に入った。
ハッチが閉まり小型ジェット機は轟音とともに外へ飛び出す。
れいなが小型ジェット機の窓から外の景色を見て驚く。
ダークネスのESP研究所は山脈をつくる山の一つをくりぬいて作られた自然の要塞だった。
山の中腹に自分の乗っている小型ジェット機が飛び出してきたと思われる穴が小さく開いている。
幸い後を追ってくる敵機はなさそうだ。今はできるだけ遠くに逃げること。
れいなが見ていた穴の隣に肉眼では見えないほど小さな窓があった。
その窓に映る二つの影が先ほど飛び立った小型ジェット機を見送っている。
この研究所の所長と白衣を着た女性。
「ありがとうございます。所長」
「これでいいのか?」
「ええ、これ以上暴れられて施設を破壊されるのも嫌ですし」
「Dr.マルシェ、いや紺野くん。君は一緒に行かなくていいのか?」
「わたしは研究ができればどこにいても一緒です。それに…」
「それに?」
「スパイがいますから、彼女たちの行動は全部筒抜けです」
「ほう」
マントの男は楽しそうに口元に笑みを浮かべた。
紺野はすでに見えなくなった小型ジェット機の行く先を見つめるように窓の外を眺めながら囁く。
「ね、里沙ちゃん」
小さな湖の湖畔に燃料切れで不時着し大破した小型ジェット機があった。
その脇に小さなお墓が作られている。
お墓を囲むように9つの影。
その中でもひとり泣き崩れている少女がいた。
「わたしがもっと早く気付けば・・・」
「さゆのせいじゃないやよ」
高橋は優しく道重の肩を抱いて小型ジェット機を見つめた。
エンジンが不調を訴えて初めて、燃料タンクに燃料が入っていなかったことを知る。
道重と久住は必死に操縦桿を操作し機体をコントロールする。
遙か先に小さな湖が見えた。
「高橋さんっ!」
亀井がシートベルトを外し椅子から立ち上がり高橋のところに駆け寄る。
高橋も亀井の意図をすぐに理解したようだ。
高橋も立ち上がり二人が抱き合うと二人の姿は機内から消えた。
次の瞬間、二人は湖の対岸に立つ。
亀井は気を集中すると遠くに見える小型ジェット機に向かって風を送り続けた。
普段カードのような小さな物しか飛ばしたことのない亀井にとって、小型といえどジェット機を持ち上げるなんて不可能に近い。
それでも亀井はやらなければならなかった。みんなを助けるために。
送り続ける小さな風が紡ぎあい湖面にさざ波を立たせる。
やがてそれは人が立つことすら出来ないほど激しい風へと育ち、湖面は荒波へと変わっていった。
高橋が亀井の身体を支え、亀井はひたすら風を送り続ける。
小さかった機影は徐々にその大きさを増し、湖面スレスレをまっすぐ亀井の方向に向かってくる。
道重は小型ジェット機のフラップを最大まで開き、亀井が送ってくれている風を精一杯受け止めながら機体の速度を落としていく。
「みんな! 何かにつかまって!」
道重が叫んだ。墜落寸前の小型ジェット機をギリギリのところまでひっぱった道重は機体を湖面に重ねる。
と同時に強い衝撃が機体を揺さぶった。
降ろした車輪がはじけ飛び、湖面を滑りながらその速度は急激に落ちていく。
機体が傾き主翼が湖面を叩くと、小型ジェット機はその向きを変えて止まった。
そこは亀井から僅か数mのところだった。
治癒能力を持つ道重は不時着後、すぐに怪我をした仲間の治療にあたる。
そこで初めて小川麻琴の生命が事切れてることを知ったのだった。
ジェット機の部品で作られた十字架に手を合わせてから高橋は立ち上がりれいなの方を向く。
「わたしたちは街に降りて平和に暮らすつもりだけどあなたはどうする? 良かったら一緒にこない?」
「言ったっちゃろ。れいなは誰の命令も受けん」
「そう、残念だけど仕方ないわね。でもダークネスがこれで諦めるとは思えない。くれぐれも気をつけて」
高橋は寂しそうな顔を見せる。
「だけど・・・」
れいなは恥ずかしそうに続ける。
「れいなは借りたものは返す主義やけん。あそこから逃げる手助けをしてくれたことには感謝しとーよ。
だから、もしあんたたちがダークネスに狙われるってゆーんだったら、そん時はれいながみんなを助けなきゃダメやん」
「ありがとう」
「そのためにも、いつも一緒におらんといけんね」
れいながニヒヒと子供のような笑顔を見せた。
高橋が右手を差し出す。
「ようこそ、リゾナンターに」
「リゾナンター?」
「『共鳴する者たち』っていう意味。わたしたちの新しい名前。わたしたちは今から生まれ変わるの」
れいながその手を握る。
そして9つの影がひとつになった。
─ END ─
「あのくそパンダ! 今度あったらタダじゃおかないんだから! ってイタタタッ」
体中に包帯を巻いてベッドに寝ている石川の姿があった。
「石川さぁ~ん、そんなにカッカすると血圧上がってもっと傷が痛みますよぉ~」
「ほっといて頂戴! もう薬はまだなの!?」
半獣同士のタイマンに負けた悔しさと、明らかに相手が手加減しているのが判った石川はわき上がる苛立ちを唯にぶつけていた。
「おーい、追加の痛み止めもらってきたよ。具合どう?」
「あ、エリカちゃ~ん、なんとかしてくださぁ~い。石川さんがじっとしてなくてぇ~」
「ふふん」
三好は痛み止めを2錠自分の口に放り込むとコップの水を含み、石川と唇を合わせる。
「・・・ん」
無理矢理流し込まれた水と薬を石川はゴクンと飲み込んだ。
「ちょっとエリカ、なにすんのよ!」
「そんな恰好じゃ夜トイレにもいけないじゃないですか。今夜はわたしが精一杯看病してあげますから、唯を虐めないでください」
「もぅ、バカぁ」
頭まですっぽり毛布にくるまってすっかりおとなしくなった石川であった。
>>401-405
>>407-410
>>412
以上になります。
お目汚し失礼しましたヽ(´ー `)ノ
個人的にみっつぃーのハッキング能力(才能?)がツボでした
>>411
ガキさんドンマイw
監禁ガキさん…ではなくてカメちゃんですがw
ノ|c|;・e・)<うぇえ?!
許してガキさんorz
また完全に独自の世界で描かれたリゾナンターとダークネス
切なくもありそれでいて笑いどころもありで上手いなあと思いました
「一つの作品を読んだ」という感じがしますねえ
ガキさんはスパイだけに存在を殺していたのかなw
5期好きとしても楽しめる作品でした
カ ッ コ 良 す ぎ !
ガキさん監禁編書いたものですが楽しみにしていますw
すでにみっつぃー描いていただいているので申し訳ないですが・・・
帰ってからじっくり読ませていただきます
ところで梨華ちゃんはするんだろうか
意欲作、乙
リゾナンター達の基本スペックはそのままにしながら、話の展開を変えておられるのが良かったです
このスレにはまだまだ宝物が埋まってそうです
作者ごとに設定が違うのがこのスレの良い所なのを再認識出来た
凄い面白い作品でした
新作、待ってます
アクション映画を観てるようだった
スピード感があって面白かったよ!
鬱な話ばっかり書いてると精神的に鬱になってくるので自分のためにと
生み出した自作品へのジゾナント作品を気に入っていただけて何よりです
続きは…また保全が手薄になりそうな時間帯にでも小出しにというスタイルでいこうかと
内容には一切期待せず気長にお待ち下さいw
あっちに直接のがいいのかな?
大作乙です
映画を観ているような感じで楽しめました
こっち発だったらこっちでもいいと思うけどあっちが先だしね
さて今日も力量の差に打ちのめされてみるか・・・
楽しみにしてまーす
あまり深く考えずに書くのが一番ですよ
皆さん本当にすごいですよねえ・・・
ここに集う人たちがすごいってことには同意するけど
そんなに卑屈になってどうするの
そんなあなたには>>16のみっつぃーの言葉を贈るよ
卑屈になるのはガキさんの胸だけで十分だ
ノ|c| ・e・) <こんこんー、ちょうどいい実験体が手に入りそうなの、今から連れて行くから待ってて
改めて嘆息したというか
まあ自分の作品は確かにガキさんの胸程度の薄っぺらさ・・・
あ・・・あ・・・いやああああああ・・・
こうしてまた1人ダークネスサイドにさらわれていくわけですねわかります
冗談はさておき楽しみにしていますよー
ありがとう
でも携帯からだと上手くできないから
今度パソコンからするよ
>>435
イ㌔
もう少しかかられそうということなので保全代わりに>>380-384の続きを投下させてもらおうかな
キリのよいところまで何とか書けたことだし
∋oノハヽ +
从*・ 。.・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
注意事項は以下の通り
・ブラックギャグ
・こんなのガキさんじゃないやい
・OGメンの名前がはっきり出ているYO!
以上です
それではしばしお付き合いください
言わんばかりの雰囲気を纏いながら喫茶リゾナントの方へと足を向ける。
どうせだったらどこかの大学生って設定だったらよかったのだが、ガキさんは大学生ってキャラじゃないと
先輩達に揃いも揃って却下された。
そのため、里沙は泣く泣くアパレル関係の仕事に勤めているOLという設定を受け入れたのだった。
OLとか今時使わないだろってツッコミを入れたかったけれど、ツッコミを入れたところで
その100倍の逆ギレが返ってくることが分かっていたから、里沙は言うに言えない。
早く下に後輩を持って、えらそうにしてみたい。
そう思いながら、里沙はリゾナントのドアを開けた。
「あ、新垣きタ。新垣、バナナ食えバナナ、健康にいいゾ」
里沙のことを呼び捨てにし、バナナをやたらと勧めてくる女。
リゾナントインディゴこと、ジュンジュンである。
ジュンジュンは中国出身で、念動力と獣化能力が得意らしい。
まだ、力を使ったところを見ていないのでそれがどの程度のレベルで得意なのかは里沙には分からないのだが。
そして、日本に来てから日が浅いせいか、日本語の使い方がおかしい場面が多々ある(他のメンバーからの情報)
特に、壊滅的と言ってもいいくらい敬語の使い方がおかしい。
この間名字の後にはさんをつけなさいと教えたばかりだというのにも関わらず、
今日もジュンジュンは里沙を新垣と呼び捨てにした。
正直、わざとなんじゃないかと思いつつ里沙は苦笑いで言葉を紡ごうとする。その時だった。
「あー、バナナいいなぁー、小春にもちょーだい!」
脳天気なアニメ声を響かせて、ジュンジュンと里沙の間に割り込んできた女。
リゾナントレッドこと、久住小春である。
念写能力、幻術能力に加えて発電能力を備えた万能タイプの能力者らしい。
だが、小春に関してもまだ能力を使用したところを見たことがないため、どの程度のレベルかは分からない。
それもそのはず、久住小春は芸能人という特殊な職業についているため、出撃回数は極端に少ないのだった。
里沙が戦闘に赴く時に、小春もいたということはまだない。
ただ一つ現時点ではっきりと言えることは、小春は黙っていれば聡明な感じの美少女なのだが、
しゃべった途端にそのイメージが一瞬で崩壊するということだ。
小春は里沙にと差し出されていたバナナを普通に奪い、皮をむき出す。
その傍若無人とも言える振る舞いに、ジュンジュンが切れた。
「久住サン、それは新垣のバナナでス!勝手に順番に割り込みしたら駄目でス!」
「えぇー、いいじゃん別に。バナナ沢山あるんだしね」
言い合いを始めた横で、里沙はため息をついた。
やはり、ジュンジュンがあたしに対して敬語使わないのはわざとだな、と。
そして、小春、お前は金ガンガン稼いでるんだからバナナの1本や2本で揉め事起こすな。
バナナなんてトン単位で買えるだろお前の給料なら、っていうかこれ以上ジュンジュンを怒らせるんじゃない。
こめかみのあたりに筋浮いてるし。
リゾナントグリーンこと、リンリンである。
ジュンジュンと同じく中国出身であり、念動力と発火能力を使える戦闘系能力に長けた能力者である。
一緒に買い物に出かけた際にダークネスの襲撃を受けたのだが、リンリンは見事にそれを撃退した。
身体能力もそこそこあるようで、リゾナンターの中ではかなり戦える人間だと里沙は報告書に記している。
リゾナンターに入って日が浅い里沙がこうして悩まされているのを察して、励ましてくれる優しさ。
この子だけは、何か起きた時には見逃して貰えるように計らいたいものだと里沙は常々思っている。
「新垣サン、いつモのことダから気にシテはいけまセン。ああ見えテ、2人は仲いいんですヨ」
「リンリン…本当にそう思ってる?」
「あー、うー、ば、バッチリデース?」
里沙とリンリンの目の前では、獣化したジュンジュンと両腕に電流を絡みつけた小春がにらみ合っている。
どっちもマジモード全開にしか見えないのだが、これで本当に仲がいいように見えるのならリンリンを
心療内科あたりにでも連れて行くべきかもしれない。
頭痛が増してきたことを感じながら、里沙は洗脳能力を駆使して目の前で起きようとしている不毛な争いを
止めようとした、その時。
「2人ともしょうもないことで暴れるんじゃなかと。店が壊れたらどうするっちゃ」
今にもバトルが勃発しそうな緊迫した空間を意にも介さずに、ジュンジュンと小春の間に割って入った女。
リゾナントブルーこと、田中れいなである。
共鳴増幅能力という他に類を見ないレアスキルが使える以外は、特にこれといった能力は持っていない。
その代わりと言っては何だが、身体能力にかけてはリゾナンター屈指の実力の持ち主である。
先日も里沙の先輩の1人であるミティ(本名は藤本美貴)に、見事なまでの蹴りを炸裂させていた。
肋が何本か折れたであろうミティに同情しながら、れいなの身体能力は要注意であると報告書には記しておいた。
戦いが終わった後電話口でさんざんあいつ締めると呻いていたミティに、眠さの余り締めるのは
勝手だけど頼むから夜中の3時に電話をかけてこないでくださいと言って、壮大に逆ギレされたことを思い出す。
ダークネスに帰ったらきっとボコボコにされるんだろうなぁと、里沙は今から恐怖に震えていた。
れいなはそのまま、ジュンジュンと小春それぞれに軽く拳骨を落とす。
とは言っても2人と比べると10センチは低い身長のれいな、拳骨するために飛び上がったりするものだから
余計な勢いがついて2人の頭に炸裂した、鈍い音付きで。
常人では考えられない身体能力を持ったれいなの拳骨の威力は、炸裂した瞬間床に転がってそのまま動かない
2人の姿を見れば視覚的には充分伝わってくる。
床に転がられていては他の客が来た際に迷惑になるのは目に見えていた。
里沙はれいなとリンリンに早くここからどかすよと言い、素早く小春の肩を抱いて体を起こす。
その言葉に弾かれるようにれいなはジュンジュンを抱き起こし、リンリンはバッチリデースと叫んだ。
頼むからリンリン、バッチリとか言ってないで手伝ってと里沙は心の中で泣いた。
リゾナントに着いてから10分もしないうちにこんな調子である。
意識のない小春を必死に店の奥に運びながら、里沙はもう帰りたいと心の中で延々と呟き続けた。
更新は以上です
いつになったら全員揃うのかは私にも分かりません
これに尽きる
しかし見事なテンポだ
面白いいいいい
アイデア出すから代わりに書いてもらいたいくらいですw
ところでどなたか「マニピュレート」の綴りを教えてください・・・
ググってもエキサイト先生に聞いても分からんかったんですorz
です
こういうタッチで読ませる作品というのは力量あるなと心から思います
・・・なんて真面目に書いてますが腹抱えておりますw
まだまだ濃い面々が残っているので楽しみです
ありがとうございます!!
>この子だけは、何か起きた時には見逃して貰えるように計らいたいものだと里沙は常々思っている。
こういう細部に、どうしようもなく惹かれる。俺はね。
すまんw壷ったーww
ttp://pict.or.tp/img/61790.jpg
>>252で割り込んでしまったお詫びもかねて・・・こんなんじゃ足りないでしょうけどw
>>418
いやいやあんな素敵シチュエーション提供していただいてこっちがお礼したいくらいですw
鎖で拘束とか監禁とからいすっきなものでw
今日はまとめはお休み~~~
・したらばの影が薄いのでリンク集の一番上に持ってきました
それでも影が薄いよねわかってるorz
・>>361あたりの複数作家まとめちゃったよってところはこちらこそどちらでもおkですが
分けてリンク張るのも大いにアリです そちらがよければちょいちょいとやっておきます
第1話あたりは3つくらいの話が信じられないくらいにクロス投下されて
アンカーでつなぎまくってひとつの作品になっていってましたよねw
数レスだけの思いついたフレーズから他の作者さんが後付けしていくのも面白いですよねぇ
>>426
作者別の追記などはそのまま直後に続けちゃってくださーい
>>395-412の外伝はひとつにまとめて上げたいと思います
CMは入れなくていいんですかねw
ノノノハヽ
リd*^ー^) ウヘヘ >>457さんありがと
《巛ミ(∪( x))
.(_)__)
キャワー
>>457なんか素敵なのきたあああああああああああああああああああああああ
ありがとうございます。感謝感激です。
こういうの描いていただけるならいくらでも割り込んで(ry
レスくださった皆さんもありがとうございました
時節柄なのか反響が大きくて驚いています
みなさんに幸あれ! 癒しの光が届きますよーにっ
あの作品の空気が伝わってくるような素敵な絵ですねえ
拙作の“素敵シチュエーション”の分も楽しみにしています
一つ断っておきますがリクエストしたのは自分ではないですのでw
>>448 ブラックであるにしてもないにしてもギャグ作品に必要なのはテンポであると人づてに聞いたので気をつけてみました
>>449 そう言っていただけると嬉しいですアイデアを私に託すととんでもないことになりますよwww
>>450 そう言って貰えると挑戦してみた甲斐がありますw
>>452 腹抱えて笑って貰えたなら私の目的は100%達成されました 今後も笑っていただけるように頑張ってみます
>>453 苦労人に最後に幸せの女神は微笑むのでしょうか のんびりお待ち下さい
>>455 そういう細かいところを拾って貰えるとついついニヤニヤしてしまいます 今後もそういう細かい描写にはこだわりますよー
>>456 作者が意図したところでツボってもらえていやっほーいですwww
意外とブラック系が受け入れて貰えたので一安心しました
鬱話共々こちらもよろしくお願いします
共鳴美術館の小分類を誰か考えてくださいな
あんまり細かくしても本末転倒なので
「画像」「マンガ」「YouTube」「レシピ」「イラスト」「間取り」「その他」(それぞれいい名前募集中。。。)
…これでも多い気がするorz 誰か上手くまとめて…
ご本人キターw
>>460
可愛く描くの苦手なんですがキャワー言ってもらえて嬉しいですwあざっす!
>>461
そういってもらえると嬉しいです
でもこの上なく恥ずかしいのでもう割り込みはしたくないw
>>462
あらっ?そうでしたか!どこで勘違いしていたんでしょう・・・
あまり期待しないで待っていてくださいなw
画像(イラスト、マンガ含む)
YouTube
レシピ
その他(間取りはここに)
の4点でいかがでしょうあんまこういうの考えるのは得意じゃないんですがこんな感じで
>>380-384と>>442-446を番外編で申請しておきます
タイトルは『スパイの憂鬱』でお願いします
>>464さんのおっしゃるとおり余力があって書いてる作品ならここまで細切れで出す必要はないんですけどね…
鬱話よりも書くのに時間がかかるので細々更新です(ストック切れたからもう更新は未定です
その少女は、郊外の廃ビルのコンクリートに立ち、両の瞳を階上の黒いボンデージに身を包んだ女 ―粛清人R― にむけていた。
風は、しきりと動いている。
風は、エントランス、階段、崩れかけた壁、砕けた窓ガラスのあいだを吹き通りつつ、
少女の袖口から伸びた鋼線をなぶっていた。
能力者のたたかい。――
「私は、負けませんよ」
と少女はつぶやいた。
粛清人の恐怖を知る者がきけば、気がふれたと思うだろうか。
Rはそれをただの虚勢だと受け取った。事実、双方の実力は懸絶していたのだから。
「あんた、私に勝てるって本気で思ってんの?」
やたらトーンの高い声が返ってきた。
相変わらずだな、と少女は目を細める。
少女の名は里沙。共鳴者と呼ばれるグループの一員だ。
マインドコントロールという他人の精神に入り込む特殊な力をもち、
鋼線を使った暗殺術の心得もある。
――かつては闇の組織に属し、スパイとして生きてきた。
かつての里沙にとって、生きることは連続する苦痛と暗黒を意味していたが、
愛たちとの出会いが彼女の世界に色彩を与えた。
温もりと、友情と、笑顔と、愛しさと、――後、なんだろうな。
仲間たちと過ごした日々が、里沙の脳裏を彩る。
今の私は、リゾナンターだ。
少女は風の中を跳躍した。
やっぱり似てないとか言わずに
http://fifthgeneration.dip.jp/up/goki573.jpg
割り込み…なのかな?
おお似てる
うますぎる
特にミティとかカコヨス
>>473
これ、凄い好きなんですけど・・・・・・
>共鳴者と呼ばれるグループの一員だ。
リゾナンターって言わないところがカッコイイ
>鋼線を使った暗殺術の心得もある。
どう闘うのか、めっちゃ興味ある!
>温もりと、友情と、笑顔と、愛しさと、――後、なんだろうな。
「――後、なんだろうな」←ここで片方の口角を上げて、軽く笑うんだろうな・・・きっと
風の中に跳躍した少女はこの後どうなるの?
すげぇぇぇぇぇぇ・・・
コマ割も見事ですねえ
改めて悲しみがこだましました
プロ級ですね・・・凄い・・・
このページ見ただけでも手に汗握る
目の緊張感とか半端ねえ!
さゆがスゲーいい表情してる
ミティは毛の柔らかい感じまで似てる
感動しました
だって出てなくね?
盛り上がってたから言い出せなかったけど…
自分もオモタ…いないよね?貧にy…グハッ!!
小川の左下だなんて言えない
ノノ*^ー^) <あったしは♪ どこにいっるのかなー♪
475「す、すいませ…その…左の中段の…」
ノノ*^ー^) <ん?ミティがいますよ?お話には出てこないはずなのにぃ ゴーーーー
475「うぉっぷ!か、風で息ができな…!」
ノノ*^ー^) <どゆことですか?
475「か、風を止め…すみません…に、似てないですかね?」
ノノ*^ー^) < 似てますよ? ミ テ ィ に。 ゴーーーーー
…誉めてくれたみなさんありがとうございます
そしてすんません!もうちょっと精進します!!
>413さんにも失礼しました
ぽけぽけぷぅな亀井さんイメージでいた人にとってキリッとしすぎてたんですよ多分w
前回の作品が作品なだけに
ともあれ今後とも超期待しながら仕事に戻ります
続きが気になりすぎるリゾナント
まこちんキタ─(・∀・)─
>>488さんのおっしゃるように普段ぽけぽけしすぎな亀井さんがry
でもそんなえりりんも愛してるぅー!
ということで作者さんの体を心配しつつ
次回作をまた拝見できる日がくることを勝手ながら願ってます
作者です
自分が作品を作るとき頭の中に絵コンテを作り
それをいかに言葉にするかが問題なんですが
まさにそれを具現化してもらえた感じです
ありがとうございます
あれ、いつの間にか色も付いたんだw
イイネイイネー
それにしてもこのスレ色んな絵描きさんがいて凄いわ
今見ました
スリルあって超面白かったw夢中になって読んでしまったわ
初期の盛り上がりに負けない勢いになってる
一作者としてはこの盛り上がりが続くように粛々と書くばかりです
>>489
これはあれだ
「第1話の頃のようにリゾナントせよ」というメッセージだ
まとめちゃんのレス(中段部分)参照>>458
今回の方がそうなのかはともかく、これからそういう数レスの気持ちの人はさ
名前欄になんか特殊なこと書くのはどうだろう?
「リゾナント募集中。。。」に変えるとか
数レスなら書きやすい人もいるよね
反面“リゾナント”して書かれるものが減って淋しいってのは確かにあるね
1作品の量が昔よりも倍くらいになってるしね
昼休みに書こうと思ったけれどこう暑くちゃいけません
今日はお休みですね
被リゾナント作品の読み込みとか雰囲気壊さないようにとか
>>502
つリゾ・フラ
お話あげます
[Eri-Jun](7)100 『Orange-Aid』の続き?です
いろいろリゾナントしましたが、
自分の過去の作品とも地味に繋がっています
なっげぇので、途中でケータイいれます
その日、二箇所に出撃要請が出た。
当然のように2班に分れて行動する。
愛ちゃんは両方の班に顔を出せるから、
片方の班長はガキさんになった。
もう一方の班は…
「じゃ、れーな。頼むわ。」
まるで当然のように向けられた言葉に頬が緩む。
こちらの方が反応が小さい。
愛佳とリンリンを連れての出撃。
「なるべく均等に行くようにするけどの…」
そう言う愛ちゃんやけど、本心はわかってる。
規模は明らかにガキさんらの方が大きい。
「大丈夫、むしろこっち早く終わらせてそっちの援護に行くったい!」
そう言って分れた。
簡単な戦闘。ルーティンワーク。
でもれなは気を抜くことを自分に許さなかった。
今この場で、二人の命を預かってんのはれーなやけん。
愛佳の予知するポイントにリンリンの炎を落とし、
とどめは自分。これが、れいなの作戦。
「田中さん、すぐ終わりましたね。」
きっちりした二人と敵の不存在の最終確認をして拳を合わせる。
良かった。れな役目を全うできた。
「じゃあ、あっち加勢しに行こう!」
その時にホンの一瞬だけ…心に隙があったみたい。
気付くと、目の周りに黒い闇。
「田中サン!!」
あ、ヤバい。れーな、しくった。
そう思ったときにはもう、世界がブラックアウトしてた。
ここは、どこ?
不快な感覚に目を開ける。
れいなの身体に纏わりついてるのは、スライムみたいな気持ち悪い拘束具。
残念やったね、別に気持ち悪いだけで他には何もないとよ。
慌てず状況確認。
目を凝らすと、ここはなんかの研究所?って気付く。
暗い室内に不似合いなカラフルな試験管が並ぶ。
ピンク、水色、赤、黄色…ポコポコ、コポコポ音を立てる薬品
「ぽんちゃん…おるっちゃろ?」
割と昔から勘の良かったれなにとって、
これだけヒントが揃えば答えを出されてるのと同じやった
もちろん、違ってたら良いとも思う
「さすがだよね、れーな」
ニコッと微笑む、ダークネスの狂研究者DR.マルシェ
「なん?れーなを人質にでもする気?
愛ちゃんは強かもんね。こうでもせんと勝てんのやろ?」
状況は最悪やけど。ちょっとでも強がりを言ってみる。
でも彼女の微笑には寸分の変化も見て取れない。
むしろ先ほどよりも嬉しそうでもある。くすくす笑いながら口元を押さえる。
「な、なんがおかしいと?」
「や、なんかれーなだけがちゃんと敵扱いしてくれて嬉しいなって」
ホントはれいなもみんなと変わらん。なんで裏切ったのか…問い詰めたい。
「それに、あい…ちゃんじゃなくて、今日はれいなに用事があるの」
そう言って、彼女はれいなの肩に手をかける。な、何する気と!?
れなの期待とは…き、期待ってなんね、
「思惑!」とは違って、れなの首に下がってるペンダントを外した
「な、それは!!」
「ちょっと借りるね、すぐ返すよ。れいなの大事なものだもん」
ペンダントの中身は両親を事故で失ったれなに唯一遺された家族写真。
ロケットなんてつけてて恥ずかしいっちゃけど…れなの宝物。
DR.マルシェは、れなのロケットを開けて中身を確認する。
「れーなのご両親は何されてたの?」
「何って……普通の、仕事…」
そう言われ次々と記憶が蘇生されてゆく。
れなの家族は、自慢じゃないけど仲良かった。
家族の存在自体が悲しみに彩られたものじゃなかった。
その家族を失ったことが、れいなの悲しみの始まり。
「もー、れーな、行かんもん!!」
あの日、みんなでお買い物に行くって言ってたのに
れなだけ、ちょっと気に食わんことがあって家に残ってた。
ホントに些細なこと。小さなことでママと喧嘩した。
独りで家におって、冷静になって、れなが馬鹿やったって気付いた。
パパとママが帰ってきたらちゃんと謝ろうって
いつもはせん、部屋の掃除とかもして待ってた。
でも、二人は帰ってこんかった。
明け方に電話が鳴った。
警察の人からで。
…事故だって言われた。
れなは、2人を看取ることさえ、出来なかった。
自分から何か温かいものが消えていくのを感じた。
孤独の始まりやった。
両親の遺産に群がった親戚に、たらい回しにされた後、
れーなは孤児院に入れられた。
トモダチって名前の一緒にいる人間はいた。
でも誰かといても、れーなはずっと独りやった。
れいなのせいっちゃろ?そんな気持ちが自分を支配してた。
あの時きちんと言ってたら、時間はズレてた。
2人は死なんかったかもしれん。
掻き消したくて、
夜な夜な抜け出しては喧嘩に明け暮れた
叱られた、れなの為じゃなく、孤児院を守る為に叱られた
見せ掛けの愛情、見え透いたウザい言葉、そんなのが全部聞きたくなくて、
孤児院自体も飛び出した。
夜の闇に紛れて、自由に過ごしたのに、気持ちは、晴れない。
いつも見えない声を上げてた。
空に向かって、両親に向かって。
この胸の苦しみが孤独だと、自分でもわからないものだったのに、
ある日、それが届いて、れいなは救い出された。
今でも悔やんでる。
孤独は消えても、後悔は残った。
あんなクダラナイことで、れなのせいで
パパとママは死んだって考えて、時々眠れんくなると。
「ごめん、辛いこと思い出させちゃって。」
敵なのに酷く優しい表情をしたDR.マルシェにそう言われる。
「辛くなんか、なかと。今は愛ちゃんやみんながおるけん」
強がりだったけど、それは強がりだけじゃなかった。
悲しいけど、寂しくはない。
「ごめんね。」
真剣な顔で、もう一度彼女は言った
「今のは、これからの分のごめん」
そう言われながら再びロケットを戻すために、
彼女の手がれなの首に近付いてくる
ぱしっ!
その手はれいなに届くことなく、止められた
「れいなに触れんで」
光を纏って表れた、リーダーによって
「あさ美ちゃん、どういうつもりやの?」
愛ちゃんはれなにだいじょぶけ?って優しく笑いかけてから、
DR.マルシェを睨んだ。その気迫。ピリピリと空気が歪む。
「ちょっと、お話したかっただけだよ。」
この気迫の中でも、DR.マルシェは笑顔を崩さない。
「れいなのこれ、解いてや」
あんたが作ったんやろ?こんな悪趣味なもん。
普段の愛ちゃんとは違う、剥き出しの敵意。
裏切りへの憎しみじゃない。
れいながこうなってることに怒ってくれてるんやって嫌でもわかる。
「もうちょっと話そうよ。
そうだな、リゾナント・アンプリファイアについてなんてどう?」
共鳴増幅能力。「共鳴」と表現するのにこれ以上適した力はないよね。
掴まれていた手を振りほどき、
移動しながら話し始めるDR.マルシェ
愛ちゃんは彼女とれいなの間に立って、あくまで攻撃の姿勢を崩さない。
「ワタシも以前使っていたような、癒しの力とは根本的に違う種類の促進」
いわば、外部からの促進。
闘いにおいてこれほどあり難いサポートは無いわ。
「自覚症状はある?自分が相当レアな力を持って生まれてきたって。」
気にしないようにしても、否が応でも考えさせられる。
自分の能力…れーな一人だけじゃ、ただの人と変わらない
そもそも、備わってることさえ半信半疑だ
レアかどうかなんてもっと分からない高次元の事柄だ
「ないよね、普通。本当に皮肉なものだよ。
誰よりも能力を憎み、その打消しに尽力しておられた
田中博士の娘に、よりにもよって増強の力が宿るなんてね。」
「たなか…博士?」
その名前に先に反応したのは、愛ちゃんだった。
「そんな、確かに…そうやけど…」
思い当たる節があるらしい愛ちゃんと
突然のことで全く頭の働かないれいな。
話を続ける、DR.マルシェ。
「22年前、ダークネスにおいて、ある子どもの作成が行われたわ…
ダークネスの野望を達成する為の最強の能力者、i914。
瞬間移動。全てを光の粒子に変換し、またその再生も可能。
愚かな人類の声を聞き、根絶やしにするための精神感応。」
「そ、それって…」
聞き覚えのある力じゃない?れいな?
そう促される。聞き覚えも、なにも、まるで…
「そう、それが愛ちゃん。そうでしょ?愛ちゃん」
彼女の口から紡ぎだされる信じられないような話。
でも愛ちゃんの青い顔からそれが真実だと、否が応でもわかる。
泣ける話でしょ?それなのにダークネスを倒すだなんて。
自分の生まれを否定するようなものだわ。
どういった経緯で自分の生みの親に楯突くのか理解できないけどね
「そのプロジェクトの責任者の名前が、た…」
言い終わらないうちに、愛ちゃんがDR.マルシェに飛び掛った
しかし、触れた肩口からスライムが発生して
愛ちゃんの指に纏わりつく
規制されてしまいました…
と、とりあえずここで切ります
ホントすみません
盛り上がったところで「次週に続く」ってやつですね
続き待ってるねー
・1分間隔で投稿する
これだけで、十数レスの大作でも問題なく最後まで投稿出来ますよ
何で規制食らうのかさっぱりですな
iモードとかでにちゃんねるって探してみると幸せになれるかも
何が良いのかわかんないけどスレ検索もできるし自分はコレでみてる
つhttp://c.2ch.net/test/-/morningcoffee/i
試してみます
みなさん優しい言葉ありがとう
今他スレで書き込めたのでここではいけるかなテスト
http://skullysoft.sytes.net/w2chssinfo/
1画面1レスなので前後のつながりはちょっと掴みにくいけど
全レス先読みするのでスクロールは超高速、あぼーん設定もログ保存も可能
ただし↑のことからパケホ必須
ホント規制怖い
「いやあああああ!!」
膝からがくんと力の抜ける愛ちゃん
ほんの少量なのにそれを取ろうと必死になってもがいている
「愛ちゃん、れいなをそこから出せないってどうしてわかったの?
自分が入ってた培養液と同じだって本能が教えたからでしょう?」
困るもんね、赤ちゃんが瞬間移動したら。
実験が終わったらいつも押し込まれるように培養液に入れられてた
記憶にはなくても、脳の記録には残ってるもんなんだね
だから愛ちゃん、その名残で水が怖いんでしょ?
あくまでも冷静に冷酷に話を続ける、Dr.マルシェ
れいなはわかっていた。この矛先が次にれいなに向くと
「その作成の責任者として白羽の矢が立てられ
組織に連れてこられたのが、天才博士、田中夫妻。
そう、あなたの両親よ、れーな」
「聞かんでええ!聞くな、れーな!!」
足がいう事を聞かなくなった愛ちゃんの悲痛な叫びだけが木霊する
無理だよ、愛ちゃん。
れーな、耳も塞げない。ううん、もし手足が自由だったとしても動けない。
「999体の赤子の犠牲によって研究はこの通り成功したわ。
もっとも受精卵レベルならとんでもない数なんでしょうけどね。」
ダークネス様も目を見開くような、怪物がこの世に誕生した
組織内での田中夫妻の地位も研究局の地位も格段に上がった
「でも、それとは反比例するように博士たちの懺悔の念は増していく。
i914のあまりの高性能ぶり、つまり、殺戮能力に恐怖して。
データを取りながら気付いたの。人間が手にして良い能力じゃ、なかったってね。」
毎日上層部から義務付けられる データの収集
何人 どのように 何秒で
機械よりも 正確に 感情も無く任務を成功させるのは まだあどけない幼児
人の生きた証など微塵も残さない 有を無にする 残酷な力
「夫妻はi914の抹消を計った。でもできなかった。」
罪も無い子どもをこんな風にして、
消してしまえば良いなんて、恐ろしいことだと気付いたそうよ
それに、914番の子どもだけ、夫妻の仲間の子どもだったの。
研究者同士の子どもが一人、献体されていた
「そこで、博士達は幽閉されていた母親と共にi914を逃がした。」
逃げたi914の捜索にやっきになっていた組織の警備は甘かった
田中博士達もまた組織を後にしたの
「夫妻は自分たちの犯した罪を悔やんだ。
その莫大な財産で自分たちのラボを作って研究を始めたわ。
アンチリゾナントなんて目じゃない力
異能力そのものの消去を目指して。」
その成果は何度かある人間に宛てて送られていた。
発見され連れ戻された、高橋研究員の代わりにi914の育成を担った、
彼女の母親、つまりi914の祖母の住所にね。
「愛ちゃん、お母さんの持ち物の中に入っていたんでしょう?
田中博士からの手紙。」
だから名前知ってたんだよね?
田中なんて多いから、親子とは思わなかっただろうけど。
「夫妻は十数年、上手く逃げ延びて研究を重ねたみたい。
抜けて数年後には、子どもにも恵まれた。
でも、わかるでしょ?れいな。」
ショブンサレタ。ミツカッテ。
「事故じゃないの、あれは、殺人よ」
凍りつく、れなの心。
「人がどうして異能力を手にいれるのか。
その真理に最も近付いたのが、あなたの両親だった。」
二人の文献を読むうちに、あなたの存在に気付いたわ、れいな。
まさかこんな近くに金の卵がいたなんてね。
呆然とするれなの頬に、DR.マルシェの、ポンちゃんの手が触れる。
「あなたを調べたいのれいな。
あなたの身体には、きっと能力を消すヒントがあるはず」
れーな、どうしたら、いいの?
いつの間にか流れてる涙を拭うのは、れなではなく、ポンちゃん。
「能力の無い世界。
これが一番の平和よ。私たちはこの力のせいで差別される。
区別される。不当に、理不尽に。」
―わたしと一緒に来て、れいな―
れーなが我慢すれば、世界が、みんなが平和になると?
みんな、こそこそせんでも、生きていけるの?
「それは違う…」
陶酔しかけたれーなの目を覚ましたのは、
震える愛ちゃんの声。
「ただ消したからって、何も変わらえん…」
それじゃ、悲しみは消えん。
わかってるやろ?あさ美ちゃん…
「そんなの綺麗ごとでしょ?
人は区別するわ!
自分と違う、それを何よりも恐れる。
ならこちらが、こちらから変わるしかないでしょ!」
弱い消えかけの声の愛ちゃんと
激昂して大きな声のポンちゃん
でも、なんだか、切羽つまってるのは…声とは逆に…
「……今日は、このくらいにするわ。
これ以上はダークネスに見つかりかねない…。」
ぱちん、と彼女が指を鳴らすと
れーな達のスライムが消失した。
「れいな、また来る。それまでによく考えておいて」
「あさ美ちゃん!!」
少しずつ色を失って、消えていくDR.マルシェを必死に呼び止める愛ちゃん
「ホント、いい加減その甘いところ、直しなよ。
あと、頼むからもう少し敵扱いして…
れいなも苦労するね…」
れーなにだけ聞こえる声で
れーなにだけ見えるように笑顔を浮かべると
「これ、ロケット、ありがとう」
地面にロケットだけ残し、
彼女は闇に溶けた。
『異空間に飛ばされて、二人で共闘したんやぁ』
愛ちゃんは愛ちゃんらしくなく、
他のメンバーに完璧なウソをついてその日は解散した。
「愛ちゃん、あの…」
れなから愛ちゃんの部屋を訪ねた。
なんやのーれいな。そう言われながら頭を撫でられ、落ち着く
今日はいろんなことを知りすぎた。
「愛ちゃ…」
「れいな、あんたはここに必要や。」
「こんな力なんて要らんって。ずっと思ってきたし、
これからもその気持ちが無いって言えばそれは全部ウソになるわ。」
でもさ、何が違うんやろ?
能力による差別とそうじゃない違いによる差別って
「何かの違いを認め合えん限り、
あーしらはいつまでたっても孤独や。」
そういう違いを乗り越えるためにはどうしたらええんやろね?
あーしには大きすぎてわからんけどさ…
「積極的に受け取ることなんて難しいけど
この力を持ってしまったことさえ、意味があるって信じたい」
その意味が今はダークネスなんやけどな。
なんか本末転倒やな。
「あーもう、何て言えば良いかわっかんねー」
そう言ってベッドに倒れ込み、ケラケラ笑う愛ちゃん。
わかっとーよ。そうやって無理に笑ってくれてるって。
愛ちゃんの言ってることも、なんとなくわかる。
「最善の方法が、能力の消去やってわかったら
またそん時、あさ美ちゃんと協力する。
でも、今あの子のしてることを肯定する気には、なれん」
まっすぐ天井を見上げて、愛ちゃんは断言した
「れいなは、やらんよ。あーしら、仲間やろ」
その言葉に目頭が熱くなって、
それがばれたくなくって、愛ちゃんのベッドにダイブした。
いろいろ聞きたいことがあった。
聞かれなきゃいけないことも。
ぐるぐると渦巻く気持ちを心の中に押し込みながら、
今日はとりあえず、
愛ちゃんの胸の中で眠りについた。
>>505-515 >>530-538
貴重なスレを長々と独占し申し訳ないです
規制されて、すぐにこのスレ以外は解除されてました
ホントに謎です。
更新お疲れ様です
徐々に明らかになっていく過程にれいな同様ドキドキさせてもらいました
今後の展開が気になります
規制の法則は誰にも分かりませんね>>519の方法で回避出来る人もいるし
駄目な場合もあるし
ほとんど一緒でリゾナントした気分ですw
これを読んで自分の中で書きたいものが浮かんだ気がします
まだまだ奥が深いですね!
ここだけ規制というのはやはりダークネスの仕業かと・・・!
>>314さんの絵にさり気なく書かれている
「Heros holding hands」をタイトルに頂いてもいいですか?w
「人と違う能力ゆえに理不尽に差別され迫害される・・・だったらその能力を消せばいい」
それはある意味正しいのかもしれませんが、結局は闇と同化することで恐怖から逃れることと変わりないのかもしれませんね
高橋愛は正しい答えにたどり着き、DRマルシェ・・・紺野あさ美の心も光に導けるのか
あまりにも彼女らに課された運命の重さに読んでいて辛くなりますが、本当の救いを得てほしいものです
・卒メンあり
・他の人の設定と違うかも
・タイトル未定
あの日、燃えさかる炎の中に立つその人はとても美しかった。
今日は店が休みなので愛とれいなは近所の公園で行われている骨董市に来ている。
骨董と言っても単なるがらくた市をそう名乗っているだけで、別になんちゃら鑑定団に
出てくるようなものはそうそう無い。
ただ、喫茶店で使うちょっとした雰囲気の良い(けど安い)物を手に入れるには
うってつけの場所であった。
愛が店を回ってこれはと思う物を選んで買ってはれいなに持たせてまた次の店に行く。
いつの間にかそういう役割分担になっているのは、れいなに品定めを任せるとドクロの
ついたカップだのあまりセンスがいいとは言いかねる物ばかり選んでしまうからである。
以前それをやって、愛ばかりでなくたまたま店に来ていた里沙とさゆみからも徹底的に
ダメ出しされて以来、大人しく荷物持ちに甘んじているれいなだった。
2時間ばかり市を回って買い物も一段落したので、2人は近くにあるカフェ - リゾナントの
ような喫茶店ではなくいわゆるシアトル風の有名チェーン - でひと休みする事にした。
お気に入りのキャラメルマキアートを飲みながられいなが口を開く。
「ねぇ愛ちゃん。」
「なん?」
「愛ちゃんと、あとガキさんが前にいたって言う、『M。』のこと、、」
普段は話題にも上らないが、ごくたまに愛と里沙の間でその名前が出ると、決まって2人とも
どこか遠い目をするような、そこに自分達の容易に立ち入れないものをれいなは感じていた。
勿論、2人にとっては先輩と言うべきメンバーの何人かがそこからダークネスに堕ちたのは
戦闘中の会話から何となく知ってはいる。よって迂闊に立ち入るべき事でないのも分かっていた。
でも、だからこそ一度きちんと知っておきたかったのだ。
普段リゾナントにいる時は客がいるか、さもなくば他のメンバーが騒がしくてそれどころでは
ないから、今日のように2人で出かける日はまたとない機会であった。
そんなれいなの想いを心を読むまでもなく理解した愛は、少しずつ語り始めた。
「だいたいはね、今とかわんないよ。目的は勿論うちらと一緒だし、互いに信頼し合ってた。」
し合ってた筈だった。それなのに-
『M。』の主戦力は安倍と後藤。
戦闘中の役割は愛とれいなのそれにも似て、後藤が言わば特攻隊長で安倍が後方支援。
違うのは2人とも基本的にはオールマイティだった事と、リーダーはまた別のメンバーだった事。
まだ下っ端だった里沙と愛は彼女らのもとで果敢に戦った。
また、里沙は安倍に心酔していたし、愛は後藤に憧れていた。
「強いだけやなくて、カッコよかったんよ。」
「へぇ~」
「『能力』は勿論だけど、生身の戦闘能力も高かったからね。ほんで、動きがいちいち決まってた。」
まるでタカラヅカの水さんとか言う人の話をする時のように熱を持って語る愛の話を聞いて
れいなは軽く嫉妬しながら、それほどになってみたいと思う自分をも感じていた。
「愛ちゃんは後藤さんの事好きだったとねぇ。」
「うん。好きだった、よ。-」
遠い目をしながら愛は忘れられない光景に思いを馳せる。
『M。』が壊滅したあの日、燃えさかる炎の中に立つあの人はそれでもとても美しかった。
- たとえ、それが壊滅させたその当の本人であったとしても。
(つづく)
作者です
勝手につけてしまったものですがどうぞどうぞ
あんまし期待しないでください
そういえば「M。」についてはあまり細かく書かれたことがありませんでしたね
どういう話がくるのか楽しみにしています
>>551
ありがとうございます!
タイトルをどうしようか考えていた時にこれだ!!となったので
の作者なんですけど小説書いたことが無いもんで練習がてら
ワンシーンだけ書いちゃいまして
ありがたい事に続きを気にしてくれてる方もいらっしゃるみたいなんで
調子こいて続き書いてもいいっすかね?
∋oノハヽ +
从*・ 。.・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
どんどん調子こいて書いちゃってください
楽しみにしてます
>>554さんの続きも楽しみにしてます
書くの初めてにしてはえらいうまいですね
言葉の選び方にセンスあるよ、あんた
これが処女作ってわけではないだろうけど、もしそうなら天性の物書きだよ
どんどん、書いちゃって下さい、調子こいてw
調子こきまくって下さい
楽しみにしてます
>>558
いらっしゃいませ ようこそ喫茶『リゾナント』へw
とりあえずまとめサイトから過去スレ見て順番に読むのが一番だけど
時間かかるだろうから気になるやつだけ読んでみてもいいし
何はともあれまとめサイトへ行くのが一番かな
とりあえず>>14をお試しあれ
ありがとうございます時間が掛かりそうですが全部読んでみようと思います
それは一仕事ですねえ本気で
なんか今日もいっぱいきてるっぽい!
_
/ _ヽ
〃ノノハヾo
从 'v')<その願い かなえよう
と~,,, ... ~つ
.|.|_ .ミ,,,/~),..|.|
| .| .し'J ̄|.
☆ノハヽ +
ノノ*^ー^) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
+ +
∋oノハヽ +
从*・ 。.・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
+ +
∋oノハヽ +
从 ´ ヮ`) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
あんまり期待しないでね
結構長くなっちゃったし
ひゅんっ
と、中空から放った鋼線が音を立てたときには、すでに遅かった。
里沙のみぞおちにブーツの爪先がめりこんでいる。
胃の内容物の逆流による不快感が、かろうじて意識を繋ぎ止めた。
黒くしなやかな四足獣を思わせる女。
粛清人Rが一抹の憐れみを湛えた瞳で里沙を睨みつける。
「まーめ。あんたもあっち行ったりこっち行ったり、随分忙しいわね」
「もう、どこにも行きませんよ」
やっと、自分がいるべき場所を見つけたのだ。
「大人しく組織に戻りなさい。今ならせめて命だけは助けてあげる」
「嫌だ!」
里沙の声がわざとらしくビルに響く。
「嫌だとか言わないの」
黒いボンテージの女は、不機嫌そうに口角を下げた。
「ふん」
里沙は、あざわらった。
「嫌じゃないんですか。組織なんかに入ったがために、精神をすり減らし、命を落とした人間を私は何人も知っています」
「人生はままならないものよ、でも、いつかは報われるときが来るわ」
人生などという言葉がこの女から吐き出されたことに、里沙は違和感を覚える。
――頃合か
そろり、そろり、と意識の触手が忍び寄る。
「いつかなんて御免だわ!私はいまの温もりが欲しいの!」
「あんたバカじゃないの!」
声に怒気が混じりだした。
――いけるか
殊更に嫌みったらしく、里沙は口を開いた。
「バカはアンタでしょーが。私には共鳴する仲間がいるわ」
「共鳴なんかまやかしよ!そんな物では私たちの呪われた力は消えやしない。だったら!
だったら世界を変えるしかないじゃない!」
声が感情的になり、瞳を敵意が染めていった。
この女の性質は極端な負けず嫌いでとにかく熱くなりやすい。
組織の中では有名で、もちろん里沙も知っている。
――火を点ければ燃え上がるか
予想は図に当たったといっていい。
――今だ!
形のいい唇が細かく震えているのを確認したとき
里沙はRに意識の触手を殺到させた。
「精神のロック」
精神干渉者(サイコ・ダイバー)にとって、これを如何に潜り抜けるかが
戦闘における大きなカギとなる。
この時、里沙は敵を激昂させ、相手がロックを下ろす前に多数の触手を精神に滑り込ませることに成功した。
後は、粛清人Rの心の痛点を見つけ、抉り出し、増幅させて、痛めつけ、屈服させる。
これができれば里沙の「勝ち」だ。
――里沙の頬から、徐々に血の気が引いてゆく
無い
痛点
痛点が
心の痛点が
見つからない
心の痛点がどこにも無い。
まさか、まさかこの女。
精神が鉄で出来ているとでもいうのか。
粛清人R。そうだ、この女は、組織の中でも有名だったではないか。
どんな任務でもこなすと、過酷だろうと、卑劣だろうと、恥ずべきことだろうと、
組織の任務ならすべて、黙々と成し遂げてきた女だ。
「にいいがきィ!よくもアンタ私の心に触ったな、この痴漢!恥知らずめ!」
不意をつかれ、自分の心に土足で入り込まれたのがよほど腹立たしいようだ。
恥辱だ、と思ったのだろう。
その殺気は、ビリビリと、里沙の肌に突き刺さる。
里沙は構えた。
頭部を両腕でガードする。致命傷さえもらわなければいいという考えだ。
黒いけものが、大雑把すぎるほどの大股で歩みを進める。
瞬間消えた。
???? どこだ? 上!
空中からの、回し蹴り。
ガード、両腕で―――衝撃
景色が飛んでいく、何だ?景色が…吹っ飛ばされているのか私は!止まる。痛。背中。
壁か。壁に当たって…!Rは?Rはどこだ?R?香水?近い?どこだ?
――隣だ! 危――
粛清人Rの必殺の崩拳が、里沙のみぞおちを再び捕らえた。
コンクリートの冷たさを全身で感じながら、
里沙は己の意識を繋ぎ止める作業に没頭した。
まだ終わっちゃいけない、まだ。うっ
「げっ、げぇぇ」
吐しゃ物がコンクリートを汚す。
「あーら、きったないもんじゃ焼きねえ」
里沙の哀れな姿を見て少しは気が晴れたのか、
こつり、こつり、と里沙に歩み寄りながら
その口元にはうっすらと笑みが浮かんでいる。
初夏の風が吹いた。
風は、黒衣の女の髪を、里沙の頬を撫で、
彼女の腰につけたお守りをゆっくりとはためかせた。
お守りには黄色の刺繍でAの文字が縫い付けられている。
――――――ここまでは、まあここまでは
予想通りなんだけどねえ…
里沙は袖口の鋼線を指でもてあそびながら粛清人の瞳を見つめていた。
クオリティマジで高すぎるんだが…
これをお目汚しとか言われたら自分の書いてる作品なんてどんだけお目汚しなんだって話だよ
無駄のない文章それでいて読んでいる人が脳内できちんと映像化できるだけの情報量
お願いしますから続きも読ませてくださいね
いいとこで寸止めされちゃったよー>_<
でももんじゃって言葉は使ってほしくなかったぜ…
文体にリズムがあって、読ませるんだよね
このバトルの結末が知りたいので、続きをよろしく
これだけ躍動感に溢れた戦闘が描けるもんなんだなあと感嘆しています
羨ましいやら妬ましいやらですw
続きが気になりすぎる…
君の作品を待ってる
ひょっとして孤独の死闘の作者さんですか?
あれが大好きで小説書こうと思ったきっかけなんですよ!
なんかもうたっぷりリゾナントしちゃってすいません
意識の触手とか精神のロックとか すてきだな…って
>>583
たしかに書き込んだ後にやめときゃよかったかなと
ほかにも日本語がおかしい所があるんで最後のくだりだけ
書き直しますね
でも保全代わりの駄文なので他の作者さんが何か投下したいよってのがあればそっちを優先で
http://hello.uh-oh.jp/cgi-bin/aaa/img/hell57892.jpg
コンクリートの冷たさを全身で感じながら、
里沙は己の意識を繋ぎ止める作業に没頭した。
まだ終わっちゃいけない、まだ。うっ
「げっ、げぇぇ」
吐しゃ物がコンクリートを汚す。
「だーーめじゃないの床を汚しちゃあ」
里沙の哀れな姿を見て少しは気が晴れたのか、
こつり、こつり、と歩み寄る女豹の口元には
うっすらと張り付いた笑みが見て取れる。
初夏の風が吹いた。
風は、黒衣の女の髪を、里沙の頬を撫で、
彼女の腰につけたお守りをゆっくりと煽った。
縫い付けられた黄色いAの文字が風にそよいでいる。
――――――ここまでは、まあここまでは
予想通りなんだけどねえ…
里沙は袖口の鋼線を指でもてあそびながら粛清人の瞳を見つめていた。
そうですあれの作者です
自分のを読んで書こうと思っていただけたなら光栄ですねえ
・・・ただまああんまりあっさり上を行かれるとショック極まりないわけですがw
このスレでは「すてきだな」って思えばすぐさま自作に取り入れちゃって「リゾナントしました!」って言えば逆にお礼言われるのがまた素敵なところですw
>>573-578および>>591
まとめちゃんが後でまとめる時に楽になるから作品投下後にアンカーをつけておくと親切だよー
100億ほど出資しますのでどなたか来年の日曜朝8時から30分の枠1年間分とっておいてくだサイ
『なぜ・・ワタシにまで・・あの光が・見えた・・?』闇は愛を見上げる
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg
「言ったでしょう ヒーローはどの人の中にもいると・・・」愛は闇を見届ける
【 警告 ゼティマの地表墜落まで 残り 15分 】
要塞から脱出中 通路先に歩き去る人影を里沙は見た!メンバーに すぐに追いつくからと言い残し
人影を追う! あの人との再会しかし 思いがけない事実がなつみの口から告げられるのだった・・・
『私は組織に利用されていたの あなた達の動きを探る為 そう・・前のあなたと同じ・・』
そこにはスパイだった頃の自分がいた なつみはかつてのかなしみを背負った里沙の姿であった
一緒にと手を取るが 『だめよ 私はすでにダークネスのエネルギー無しでは体を維持できない様に
されているわ・・そしてそのエネルギーも もう届かない じきダークネスは私も連れて行くわ・・』
『あなたの笑顔いつもステージから見えてた そうだ さよならのかわりに最後にあなたの笑顔を見せ・・』
-里沙が弱弱しい微笑みのなつみの頬を思い切り手の平で打つ-
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/18/toro18245.jpg
「私は安倍さんの笑顔をいつも見てきた 憧れてた! 練習した! あの笑顔が好きだった!
でも今はなんですか!そんな死ににいく様な顔見たくないです!!」
溢れる言葉
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17101.jpg
「いつも どんなトラブルが起きたって戻ってきてくれて あの笑顔見せてくれたじゃないですか!!!」
「さよならのかわりに見せる笑顔なんてないんだ!!」
里沙の言葉がなつみの心に積み被さった瓦礫を 少しずつ退けてゆく
そして退かされた瓦礫から陽が射すように 里沙にある考えが脳裏を指した
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17101.jpg
「ダークネスと同じエネルギー 代わりの物・・ たしか発するモノがいた筈!安倍さん信じて付いてきて!」
次回かなしみ戦隊リゾナンターR「サヨナラのかわりに」
【 警告 ゼティマの地表墜落まで 残り・・・ 】
誰かも言ってたけど言葉の選び方が上手すぎだなと思いました
このスレは安泰だなあ
かなしみさん毎度お疲れ様です
いよいよ佳境に入ってきましたね…
どうなるのか続きが非常に気になります
関心するわー
毎度予告乙です
良作が続いているだけに流れぶった切りになりますが保全代わりということで
これは気が付きませんで…
いっぱいいっぱいになっちゃってまして面目ない
>>472-473
>>573-578および>>591
後編は明日か明後日に書きます
予告 次回最終話です~ 長かった・・・
>>600
楽しみっす
大量投下があったのに大丈夫なのかw ヤバいなw
さてしたらばのタグスレより
16 名前:名無しリゾナント 投稿日: 2008/06/17(火) 23:02:49
↑のタグを付けておきながらの提案なのですが、まとめサイト左側のタグ項目は隠せないものなのでしょうか? 作品につけたタグは残しておくとして
何か美観を著しく損なってる気がw
自分一人でつけたわけではないので、アレですが作品検索が結構使えるので極論タグは抹消しても(死
(略)
17 名前:まとめの人ヽ( ゚∀。)ノ 投稿日: 2008/06/17(火) 23:30:02
>>16
確かに。いや常々どうにかしたいと思ってはいたんですがうまくいかずw
とりあえず隠してみました 各タグ用のリンクは各作品からドゾーって感じですね
(略)
てことで、左側からタグ一覧は消しました まだ表示される人はリロードしてみてね
今気づいたけどしたらばは「まとめの人」のままだw
何もしてないように見せかけて対応するとか渋すぎるw
【投稿日順に読む裏技】
まとめサイトの[検索]で「(1)」とか指定すると、第1話(1スレ目)の作品が投稿日順に並びます(降順)
(投稿日=まとめサイト掲載日時であり、スレ投下日時ではありません)
ただし、次回予告についてはシングルの順序と合わせるために
順番に並ぶように投稿日をいじってあるのでこの限りではありません
このスレに初めて来たから様子がわかんないよ、って人にはイイかも
※時々検索結果に違うスレの作品が混じりますが、本文中に張ったリンク(例:(1)123)を拾ってしまうためです
意味わかりますかね? 日本語上手くなーいw
テンプレの人よろしくです あと>>100 も
でも良作ばかりでお腹イパーイ
>愛れなの作者さんへ
個人的には愛ちゃんの水苦手(リアルネタ)を小説に取り入れてるトコにグッと来ました
同じ悲しみを背負うモノ同士なのに、対峙しなければならない事もまた悲しみが湧いてきます
・ブラックギャグ
・こんなのガキさんじゃないやい
・OGメンバーの名前が出ています
ではではしばしお付き合いください
リゾナンターになるまで知る由もなかった里沙。
汗を流しながら小春をリゾナントの2階まで引っ張りあげて、
里沙はリビングの床にぐったりと座り込む。小春は放り投げた、別にいいかなと思って。
れいなもジュンジュンをその辺に転がして、自分の城からシーツを引っ張り出してくる。
れいなの見事な拳骨によって獣化が解けちゃったジュンジュン、女子しかいないとはいえ
なかなか刺激的な姿で気を失っているのだ。
肉付きのいい肉体だなと感心しながら、里沙はとりあえず下に戻るかと階段の方へ足を向ける。
「のうわあああああああ!」
里沙は足を引っ張られて、盛大にすっ転んだ。もちろん、昭和丸出しの転び方である。
全身に鈍く走る痛みを堪えて、体を起こすと。
里沙のリアクションを見て、遠慮無く笑い転げる女がいた。
リゾナントオレンジこと、亀井絵里である。
傷の共有という非戦闘系能力と、風使いという戦闘系能力を併せ持つ能力者であり
持ち合わせた能力をフルに使ったトリッキーな戦術が魅力、なのだが。
余り戦うことが好きではないらしく、積極的に前に出ているところは見たことがない。
心根が優しいのだろうと思う反面、もうちょっと戦いに出てくれないと報告書が書きにくいから
頑張って戦ってくれよというのが里沙の本音である。
その視線の鋭さに、れいなが怖いと呟いたことはちゃっかりスルーした。
ちなみにリンリンはと言うと、ちゃっかり階下でお留守番をしていたのでこの惨事は目撃していない。
「亀、あんた何でこんなことしたのか説明しなさいよ!」
「今日、絵里占いワースト1だったんですよー。んで、幸運の鍵が昭和リアクションを見ることって
占いのおねーさんが言ってたんで、よし、昭和といえばガキさんしかいないよなぁって。
期待通りのリアクション、グッジョブですよ」
「占いごときで人を転ばすんじゃないの!これ、階段の方にまで転がってたらあたし大怪我してたでしょーが!」
「大丈夫、何かあったとしてもさゆがいますから問題ないですって」
そういう問題じゃないでしょうがと言いたい、激しく。
ていうか、どんな占いだよ幸運の鍵が昭和リアクションって。
だが、絵里と会話していると怒っている自分が何だかむなしくなってくるのだ。
暖簾に腕押しとはこのことか、と里沙は脱力しながら思った。
そういえば、リンリンを下に残してきたということに里沙は気付く。
リンリンを1人下にいさせては、誰か来たときにちゃんと接客できるか怪しい。
ここで絵里の顔を見ているだけで疲れが倍になる気がして、里沙は今度こそ階下に行こうと歩き出す。
「だあああああああああああ!」
里沙は後ろから激しく胸を揉まれて、絶叫する。
素早く振り払って、後ろを振り返ると。
ガキさんの胸はもう成長しなさそうなのと言いながら、両手をワキワキさせる女。
リゾナントピンクこと、道重さゆみである。
治癒能力以外に、さえみという別人格に変わることで使える物質崩壊という能力を併せ持った能力者だが、
ピンチにならないとさえみに変わらないため、普段は戦闘に参加しない非戦闘員。
本人申告により、さえみという人格や能力については分かったものの。
実際どの程度の能力が使えるのかは、一度この目で見てみないことには判断が付かないと里沙は報告書に記した。
さゆみはどこからかメモ帳を取り出して、何やら文字を書いている。
その表情は真剣そのものだが、里沙としてはいきなり胸を揉んだことに対する謝罪がないのが気になる。
ここはビシッと怒っておかないと、おそらく何度でもこいつは人の許可なしにセクハラを繰り返すに違いない。
里沙は気合いを入れて、さゆを睨み付ける。この胸にこみ上げる熱い怒り、思い知らせねば。
「ちょっと、さゆ、いきなり何てことするのよ!セクハラで訴えるわよホントにもー!」
「メンバー全員のバストサイズを把握するのは、さゆの生き甲斐なんです!譲れないんです!
ガキさんの胸は成長の見込みはないんです、そこも譲れないんです!」
「…あ、そう…ふーん」
「ツッコミもリアクションもなしなの、さゆ、ちょっとやりすぎたかもしれないの」
そんなこと生き甲斐にするんじゃない、さゆ、っていうかお前はただ人の胸揉みたいだけなんじゃないのか。
っていうか、あたしの胸はもう成長しないのか、そうかそうか、分かってたけどさ。
色んな意味でショックが大きすぎて、昭和リアクションどころか返事するのすら億劫になる里沙。
里沙ももう19歳、自分のことは自分がよく分かっている。
だけど、こうして人の手によって断言されてしまうと涙が溢れそうになる。
余りにも悲しい空気に、気絶から復活したばかりのジュンジュンや小春でさえも一言も発しない。
リアルタイムでその場に居合わせた絵里やれいなは、さゆみの方を冷たい目で見ている。
明らかにやらかしてしまいましたという雰囲気が流れる中、誰も言葉を発することが出来ずにいた。
重々しい雰囲気をぶち破るかのように、階段を上る音がする。
「こんにちわー、って、何で皆何もしゃべらんのん?え、何この空気、めっちゃ重いやん」
「みっつぃーのその空気読まない発言、今日ばかりは救われるっちゃ」
「そうそう、この重い空気に見事に風穴を開ける発言…絵里、みっつぃーのそういうところ尊敬する」
「光井サン、ご褒美にこのバナナをあげマス。光井サンはすごい人、ジュンジュン尊敬!」
「みっつぃーのそういうところ、あたし好きだよ。これからも何かあったときはよろしくね」
「え、何、何なん?っていうか、新垣さんめっちゃ暗いし、道重さんは何か知らんぷりしてるし
一体何事なん?とりあえず、新垣さんを抱きしめておけば解決?」
そう言って、地の底まで落ち込んだ里沙を優しく抱きしめる胸の豊かな女。
リゾナントパープルこと、光井愛佳である。
予知能力と心の浄化という能力を使える非戦闘員であり、その能力の強さは戦いでは計り知ることは
不可能であると里沙は報告書にまとめている。
滋賀の出身と言うこともあり、関西弁を使ってしゃべる愛佳はリンリンと同じく、
里沙にとっては癒しをもたらしてくれる貴重な存在だ。
たまに怖い発言をすることもあるが、基本的には可愛い末っ子キャラ。
妹が1人出来たみたいで、リゾナンターに入ってよかったと思えることの一つに挙げてもいいと
里沙は思っている。残念ながら、よかったと思えないことの方が多い日々ではあったが。
貧乳が何だというのだ、貧乳はステータスなんだと心の中でひたすら呟き続けながら、愛佳にしがみつく里沙。
どっちが年上なんだか分からない光景ではあるが、この場の空気が和らいだことに他の皆は安堵した。
愛佳は何が何だかと言った顔で、里沙の頭をなで続ける。15歳にして早くも母の貫禄を醸し出しているが、
本人からしたら勘弁してくれと言ったところであろう。
「おわー、何があったか分からんけどあーしのガキさんがみっつぃーに独占されとる、てか
これはガキさんがみっつぃーを独占してる?え、何、浮気?」
「…いつから愛ちゃんのものになったのよ、あたしは」
「え、あの日出会った時からガキさんとあーしはフォーリンラブやなかったっけ?」
「あのねえ、変なこと言わないでくれる?あたしには心に決めてる人がいるんだから」
いきなり訳の分からないことを言いながら、リビングに現れた女。
リゾナントイエローこと、高橋愛である。
精神感応や瞬間移動と言ったサポート的能力に加えて、光使いという特殊な戦闘能力を駆使して
戦う、超能力戦隊リゾナンターのリーダー。
身体能力も突出しており、基本的に光使いの能力は使わずに戦う武闘派である。
とりあえず里沙は報告書に光使いの能力も使えるようであると記しておいた。
実力はさすがにリーダーと言ったところで、粛正人R(本名は石川梨華)との戦いにおいては、
Rに指一本触れさせることなく瞬間移動を駆使した華麗な動きで撃墜した。
その能力の高さゆえのリーダーなのかと、里沙は入った当初はそう思っていたのだが。
能力の高さだけで、この個性派集団をまとめられるわけがない。
入ってから観察して分かったことと言えば、間違いなくこのリーダー、女好きである。
どこか母性本能をくすぐる可愛い容姿、そしてその容姿に見合わぬ男前っぷり。
そのギャップにやられたメンバーは多く、愛のイケメンっぷりがこのバラバラな個性をまとめ
超能力戦隊リゾナンターを支えていると言っても過言ではない(はず)。
敵のリーダーに気に入られること自体は悪いことではないが、こうも鬱陶しい発言をされるのは迷惑きわまりない。
里沙にとって自分の女扱いされても一向に構わないのは、この世でただ1人。
それは間違いなく目の前でさゆみを抱き寄せ耳元で何かを囁いている愛ではなく、あの人ただ1人だけなのだ。
目の前でいちゃつく2人のせいか、リビングが何だか玉虫色の空気になってきた。
何て言うか、全員(リンリン除く)揃ったのはいいんだけど…大して何もしないうちから
何でこんなに疲れねばならないのか。
里沙は頭を抱えたい衝動を堪えて、愛佳にしっかりとしがみつく。
胸柔らけぇ、羨ましいという親父的発言を心の中で繰り返す里沙の頬には一筋の涙が伝っていた。
更新は以上になります
あえて言おう私は貧乳のガキさんが大好きであると
川=´┴`)<新垣さん、うちの胸に頬ずりするのはやめてください、幾らアレやからって
川*^A^) <テいうか、リンリンもその場に呼んでくだサーイ はぶらリンリンとか寂しスギまス
>胸柔らけぇ、羨ましい
他にもありますが特にここがツボ。・゚・(ノД`)・゚・。
やばいこれはかなりグッときてしまった…
リンリンかわいそすww
私も言おうあの世間に遠慮がちな胸が大好きであると・・・
あと世間に大胆にアピールする唇もね
乙
がきさん悲しすぎるよがきさん(つДT)
さゆテラヒドスww
そして何よりみっつぃの胸がやわらかくもあり残酷w
愛佳のミッパイは未知であり 今だに成長中だと・・・
くやしいですっw
(*・e・) <私にも希望が・・・!?
川=´┴`)<新垣さんには未知の可能性という大きな希望がありますよ。ボソッ すごく小さいかもしれへんけど
(#・e・) <光井!いま小声で何か言ったでしょ!何て言ったの!!
素でリゾナントエローて読んでしまった
ちょっと逝ってくる_| ̄|○
あんた天才だな!
逝ったな
これいいな!
なんかイメージがピッタリはまった感じ。
>>617 親父発言ですがツボに…あれ泣いてる…
>>619 さゆの能力では無理っぽいし誰かどうにかしてあげてくださいリンリンは強く生きてください
>>620 みっぱいが大きく柔らかいほどガキさんの悲しみはどこまでも強く鳴り響くのです
>>621 そしてその報告書を読んだミティ様が1人そっと涙するわけですねわかります
>>622 持ち上げておいて落とすそのテクニックさすがみっつぃーいい仕事してくれます
>>623 その読み間違いは間違いではないことが今後証明されるかもしれませんので逝かずにお待ち下さい
歯が痛むリゾナントー♪鎮痛剤早く効いてー♪
とりあえず早く寝ーろー♪明日はー仕事ー♪
へるみーへるみーへるみー_| ̄|○
かっけーよね ちょっと鬼太郎みたいだがw
ところで娘。がこの衣装でリゾブルを歌う姿を是非生で見てみたい
発売イベントは外れて行かれなかったんだけど夏ハロで見られるといいなあ
リゾナントピンクのヒーリングで歯痛を直してもらうんだw
さすがにもうあの衣装を来て歌うことはないんじゃないかな
もう何度も着たし
自分もそう思うがみかんの時の前例もあるし望みは捨てきれんな
とエントリーシート書きながらホゼナント
そう言いながら、こんな深夜に彼女は絵里の病室にやってきた
ここの面会時間は20時まで。
絵里は20時までのシンデレラ。
彼女がそんなお約束を守った試しなんて無い
「これきょーの売れ残りとか、そんなん。」
絵里のお腹のあたりにぽすんとビニール袋を置くあなた
無造作のそんな動作からは考え付かないような、こったケーキ
これ、売れ残りじゃないんでしょ?
だっていっつも温かいもん。
「なに、にたにたしとるとー?」
怪訝そうな顔をしながらぽりぽり頬を掻いて、窓辺に移動するあなた
こんな時間にケーキなんて体に良くない
だから大好き
「おいしそー、いつもありがとね」
「別にー売れ残っただけやけん」
自分が入ってきた窓を閉めながら彼女-田中れいなは囁いた
甘いチョコケーキ
飲み込むのがもったいないくらい美味しい、繊細な味わい。
もぐもぐしながら月明かりに照らされるれいなを見て、
いろんなことを思い返す
思えばれいなとだって結構長い縁だ
最初は血なまぐさい、怖い人だと思ってた。
さゆが真ん中にいないと、とても気拙くてやってられないような、うわべだけの関係。
印象は今も大して変わらない
れいなは血なまぐさくなる、私達のために
怖い人、特に自分に
れいなは私と違って、外の世界をよく知ってる。
自由の孤独を知ってる
私はれいなと違って、庇護下をよく知ってる。
鳥篭の孤独を知ってる
れいなの人生全部知ってるわけじゃないけど
絵里の人生全部知られてるわけじゃないけど
こうやって2人の分岐が交じった
同様に9人の分岐が交じったリゾナンター
みんな違うから、
みんなを助けれるんじゃないかな
自分が一番不幸なんて思って生きてきたけど
今は違うの。みんながいるんだ。
絵里、一番じゃないかもしんないけど幸せ
傷を舐めあって生きてる訳じゃない
あたしたちの絆は、そんなネガティブなもんじゃない
絵里たちはそれぞれ、過去に抗いながら、誇りを持って生きている
支えあって、今を生きてる
この心臓いつまで動くのかな
頑張って欲しい。みんなと一緒に生きる為に
みんなの支えになるために
「相変わらず遅いっちゃね、食べるの」
全部食べ終わったら、容器を持ってれいなが帰る
遅いのは認めるけど、わざとさらに遅く食べてるんだよ?
「絵里、言っとくけど、ちゃんと歯磨きするっちゃよ?」
「えーめんどくさーい」
そう言って笑いあう。
れいなが窓に足をかけて、
ぴょいんって、猫さんみたいに近くの木に飛び移った。
「じゃあ、また暇になったら来るけん」
「うん、待ってる。」
絵里が眠りにつくために、れいなはリゾナントへ駆け出していく
ありがとうは、言わないルール
それは、絵里がこの入院を終えてからって、決めてる
やっぱり、歯磨きってしなきゃいけないのかな
めんどくさいのも、ちょっとはあるの
それより、れいなの優しさがこの口の中に残る、
甘みに隠されてる、そんな気がしたから
「頑張るよ、絵里」
一番嫌いだったその言葉を、
わだかまり無く自分にかけて、
ベッドに転がりながられいなの消えた夜空を満たされた気持ちで見ていた
エントリーシートは完成しなかった
しかしこんな駄文は完成した 保全のせいしんだ
みなさんおはようございます
自分寝ます
気付かれないと嬉しい
みなさん朝の陽に包まれた良い一日を
初の亀れな?
今までの作品とはまた違う空気感と
詩のようなリズムですごい印象に残ります
了解です
れなえりハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
好きだな。このお話・・・
同じ保全目的なのに素敵なれなえり作品が投下されていることにこのスレの未来は明るいなと改めて思いますわ
映像として想像すると萌えれるし何とも言えない距離感がイメージしているものに近いのでリゾナントした感覚で読ませてもらいました
風邪を引くわ歯医者に行った翌日に歯医者に駆け込む羽目になるわ…これはガキさんをひどい目に遭わせたせいかもしれないorz
と言うことはダークネス側に人の体調を乱す能力者が居ると言う事ですな?!
なにはともあれお大事に…
リアルタイムで感想書けなかったのが残念です
せめて直近の作品だけでも
全編詞的に彩られた文章に心を揺さぶられました
一つ一つのセンテンスがいちいち素敵で・・・
その中でもラストの4行は嘆息しました
物語の中の絵里の思いと作者さんの感性に対して同時に
チョコレートケーキという小道具の効果も絶大です
ほんと素晴らしい作品をありがとうございます
ねぇ、里沙ちゃん
何でいなくなるの、皆里沙ちゃんがいなくなったら寂しがるよ
『愛ちゃん、ごめんね。もうここには居られないの』
何でそんなこと言うの?
あーし達と一緒におるの嫌になったの?
『嫌になったわけじゃないよ、でもあたしの居場所はここじゃない』
里沙ちゃんの居場所はここだよ?
他に行くところなんてないやろ、皆ここが居場所なんだから
『今までありがとう、もう二度と会うことはないと思うけど
もしあたしを見かけたその時は――――――あたしを殺して』
届かない想い、壊れていく絆
再び9人揃って笑える日はくるのか
里沙が消えたその日、辺りに木霊したのは深い悲しみであった。
(●´ー`)詩人だな
例のお話の続きでしょうか
これは夢(頭)の中での会話的な感じですかね以前あったみたいに
切ないですねえ
でもそれゆえに楽しみです
保全代わりに書いただけなんだからね!
この通りに作者が書くとは限らないんだから!
以上ツンデレ風でお届けしました
多分どなたか別の作者さんと勘違いされてるようですがこっちとしてはしてやったりですw
いや単独でもなかなかに素敵な作品でした
<至急 ガキパイを保全せよ!>
ブラック「保全せよ!ったってその胸が見当たらないぜw」
レッド「よく探すんだブラック・・・ん 何故か急に通信が途絶えたぞ」
少女は叫ぶ
『皆何にも分かってないよ!新垣さんがスパイだったとしても
新垣さん自身は何も変わってないんだよ!変わるのはいつだって…
それを見る人の目なんだ』
ある少女はそれに続く
『新垣さんはスパイやった、けど、うちは知ってる。
あの人がうちらにくれた優しさは本物やって』
その言葉に悲しみにくれていた皆の心に強く湧き上がる想いがあった
『スパイだとか、そういうことはもうどうでもいいっちゃ。
れーなは、ガキさんを連れ戻したい。』
『行こう、ガキさんを連れ戻しに!』
里沙の優しさは確かに皆に届いていた。
一度は壊れた絆だけど、きっと、取り戻せる。
そう信じて8人は里沙を取り戻すため、真夜中の街を疾走する。
―――この想い、きっと届いてるよね?
でも予告風ってなんだ?いずれ書くってことですか?
したらばの作者まとめって面白いです
したくない方もおられるとは思いますが
出来れば教えて頂きたい気持ちも・・・
鬱話書いたりブラックギャグ書いたりしてる人の保全代わり1レス予告風です
この予告が100%再現される可能性は低いのですがいつかはこれに似たような形の
作品が投下される予定です気長にお待ち下さい
早く歯にかけられたガキさ…じゃなく
ダークネスの呪いが解けるといいですねw
川=´┴`)<他の作者さんやホゼナンターさん達は呪っちゃ駄目ですよ新垣さん
だって胸があんなに(ry
ただスパイとしてリゾナンターに派遣される時、呪いをかけられた
裏切り者を出さない為に
ダークネスに戻れば呪いは解けて巨乳復活
リゾナンターの暖かさに触れたガキさんが選ぶのは仲間か…胸か…
一週間が経ちますが依然行方は分かっておらず
明日も早朝からの捜索が予定されて・・・
尚 ホゼナンターブラックと名乗る男性が発見されましたが
混乱しており回復を待ってから話を・・・
-ガキパイ被害者の会-
みんなで群がるほどはないけどなwww
被害者Aさんの最期の言葉
特に反対する人もいなかったので書いちゃいました
あの時意見くれた人ありがとう
あの人とあの人がダーク(ネス)サイドに堕ちた本当のきっかけ
みたいな話です
リゾナント側のキャラが一切出ないどころか
今は一般人のOGが普通に出てきます
抵抗ある方はスルー推奨
あの日の出来事が、二人の信念を決定づけた。
「できないことは何もない」という心と、「できないことは何もしない」という心。
相反しているようにも見えるが、根幹は同じだ。
この信念は、二人の自我を守るために生まれたのだから。
現在のダークネスにおいて幹部と呼ばれるのは、比較的早くから組織にその才能を見込まれた者ばかりだ。
強大な能力者は人々に忌み嫌われ、居場所を失う。
ある時、ダークネスはそれを利用することを思いついた。
孤独に付け込み、説き伏せ、教育し、至高の戦闘員へと育て上げる。
能力者は知能が発達しきる前に連れてこられる場合も多いため、思い通りの思想を植えつけることが可能だ。
このプロジェクトの合理性は、オリジナルメンバーと呼ばれる五人の手によって証明される。
当初五人は一つのチームとして活動し、やがて組織に大いなる可能性と今後の方向性をもたらした。
成果に自信を深めた組織は、新たに三人のチームを結成させる。
そうして、しばらくは主戦闘員八名の時代が続いた。
あの事件が起きるまでは。
時計の短針がとうに頂点を過ぎた夜。
安倍なつみは施設の居住区域内の廊下を歩いていた。
理由は単純。ジュースでも買いに、ちょいと自販機の前まで。
自動販売機は居住区域と研究棟の境にある。
幹部クラスになれば私室にありとあらゆるドリンクが常備されているという噂だが、
まだ駆け出しの身にそんな部屋はあてがわれない。一人部屋をもらうので精一杯だ。
ダークネスは意外に縦社会だった。
でも、文句をつける気なんかない。
組織に拾われる前の状況を考えれば、ここは天国のようなものだから。
ちなみに、今日は年長の二人が別件で遠方に飛んでいるため、いつものチームは三人しかいない。
そのため、数時間前に完了した任務はとてもハードなものになった。
普段は五分の一で済むはずの負担が、この日は三分の一。
なつみの不眠は、疲労困憊が一因であることは否定できないだろう。
廊下を進んでいくと、前方に見慣れた横顔が現れた。
「おっ。福ちゃ~ん」
手を振って声をかけた。
人気のない無機質な廊下は思っていたよりも声が通る。
声をかけられた彼女は、驚いたように、でもゆっくりとこちらを向いた。
チーム最年少でありながら誰よりも冷静沈着で、彼女の判断力と能力は幾度となくチームを救った。
彼女の能力は念動力。最も戦闘に適した能力のうちの一つだ。
「・・・なっち」
「何してんの?こんな夜中に」
陽気に弾むなつみとは裏腹に、明日香の表情は沈んでいた。
会いたくなかったと言わんばかりに。
―――これも運命ってやつなのかな
「・・・私は」
「いた!明日香!」
明日香の声に重なって、静寂を引き裂く別の声が響いた。
飯田圭織だ。
予知能力を持つ、オリジナルメンバーの一人。
「お願い。部屋に戻って、明日香。じゃなかったら許さない」
その目は明日香だけを見据え、他には何も映っていない。なつみさえも。
明日香は観念したように、小さくため息をついた。
―――あなたたちにだけは会いたくなかった、でも
「そうか。圭織には視えたんだね、未来のビジョンが」
「戻って、明日香」
「でもダメなんだ。もう決めたことだから」
「ちょ、ちょっと待ってよ。なんの話してんのさ二人とも」
睨み合う二人の間に割って入るのは少々気が引けたが、置いてきぼりは本意でない。
当事者でも予知能力者でもない身には、話が全く見えてこなかった。
二人の仲間として今何が起きているのか知る必要がある。年長者がこの場にいないのだから、尚更だ。
―――あなたたちに逢えてよかった
「さよならだよ、なっち。私はここを出て行く。戻る気もない」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。思考が一時停止する。
なのに。
なぜか、涙が溢れてきた。
後から後から溢れ出て止まらなかった。
おそらく、彼女と共に生きてきた感覚が、考えるよりも早く教えてくれたのだろう。
これが彼女との今生の別れになる、と。
―――もっとそばにいたいけど
「これからの組織の方針は、私の意志と大きくかけ離れている。最近になってそれがはっきりとわかった。
だから私は組織を抜ける。私が私らしく生きていくために」
「そんなのやだよ!もう会えなくなっちゃうかも知れないんだよ?」
声が震える。
視界が歪む。
顔も心もぐちゃぐちゃだ。
意志だとか生き方だとか、そんな小難しいことはわからない。わかるのは、自分の気持ち一つだけ。
これからも明日香と一緒にいたい。
ずっとそばにいたかった。
沈黙が漂う中、圭織が静かに口を開く。
「簡単なことじゃないって、わかってるでしょ?」
「うん。予想はしてたけど、圭織が来てくれたおかげで確信になった」
「だったら・・・!」
どういう事情であれ、彼女ほどの人材の流出を組織が黙って見逃すはずがない。
明日香はそれを承知しているようだが、圭織もそのことが何を意味するか充分過ぎるほど理解していた。
予知能力者として仲間として、黙って送り出すわけにはいかない。
長い手足を広げて、明日香の前に立ち塞がる。
二人は正面から向き合った。
互いの目には、決して折れない強い意志が宿っている。
―――不器用でごめんね
「圭織の気持ちはすごく嬉しい。でも意志を曲げることはできない。例え・・・
仲間を裏切ることになろうとも!」
言い切る前に明日香は能力を発動させた。念動力が圭織を襲う。
「ああぁっ!」
静かな廊下に響き渡る衝撃音と悲鳴。
手加減などできない。
本気の力で、圭織を壁に叩きつけた。
「圭織!」
なつみが圭織の元に駆け寄る。
あの衝撃では、骨の一本や二本折れたかも知れない。
それにしても、となつみは思う。
こんなに派手にやり合っているというのに、何故誰も顔を見せないのだろう。
明日香は微笑を浮かべ、二人に背を向けた。
彼女の小さな背中は躊躇なく遠ざかっていく。
なんだかその背中が今にも泣き出しそうに見えて、なつみは叫んだ。
「行かないで!行かないで福ちゃん!」
「・・・さよならなっち。みんなによろしくね」
振り返ることもせず淡々と告げられた。
なつみが何も言えないうちに、明日香は走り出す。
「――っ!明日香!!」
どんなに叫んでも、もう明日香には聞こえない。
彼女は、声の届かない所へ行ってしまったのだから。
「追って」
痛みに汗を滲ませながら、圭織が言った。
「何がなんでもあの子を止めて。このままじゃあたしたち、一生後悔する」
「でも圭織が」
「早く!」
圭織の顔を汗とは違う別の滴がつたったことに気づく。
なつみは、外に向かって走り出した。
施設の外に出た明日香を出迎えてくれたのは、揃いの黒服を着た男たちだった。
どうりで居住区が静かだったはずだ。思わず苦笑が漏れる。
ここまで想像通りの光景だと、もう笑うしかない。
「こんな時間にどこへ行くつもりかね?福田明日香くん」
黒服の中から、他と毛色の違う男が進み出る。
この場の指揮官といったところか。
明日香は気を引き締め直し、いつものポーカーフェイスを貼り付けた。
「聞かなくてもおわかりだろうと思っていましたが」
「人はできる限り最悪の想像をしたがらない生き物だ。私もそんな凡庸な人間の一人でね」
あくまで自分の口で言えということか。
それでこちらの決心が鈍るようなら儲けもの、とでも思っているのだろう。
お生憎様。思い通りにはならない。
「私はダークネスをやめます。私の役目はもう終わったから」
「身勝手なものだな。孤児の君に居場所を与えてやった恩を忘れるとは」
「ここまで育てていただいたことには感謝しています。組織の存在を外部に洩らすつもりは一切ありません」
「ならば一層身勝手というものだ。君は自分の罪を自覚しているようじゃないか」
会話は平行線の一途。
交わることは、決してない。
「ないね。裏切りは重罪だ」
断言すると、男は懐から黒光る何かを取り出す。
拳銃だ。
本当にわかりやすい。明日香は自分の想像力に拍手したくなった。
「言っておくが、念動力で抵抗しようとしても無駄だぞ。こいつらの中には微弱ながら
能力阻害ができる者が何人か紛れている。一人一人の力を結集すれば、君一人の能力を
封じることなど造作もない」
「大丈夫ですよ、そんな気ありませんから。私はただ自分の生き方を貫ければそれでいいんです」
このまま自分を殺して生きるくらいなら、自分を生かして死ぬ道を選ぶ。
その程度の覚悟がなくて、どうして仲間を捨てるなんて決断ができようか。
明日香は、大地を強く踏みしめた。
――――――――――――――――――――――――――
なつみは走っていた。
お世辞にも速いとはいえない足を懸命に動かして。
肺と心臓が荒縄で締めつけられていくのを感じながら。
それでも走った。
ただひたすら、走って走って走り続けた。
――――――――――――――――――――――――――
「フフ。まあ、それもあるがね。君の代わりの目処が立ったというのもある」
「代わり?」
「ああ。彼女は非常に優秀だ。我々の救世主に成り得るかもしれん」
救世主。
この男にそこまで言わしめるのだから、さぞかし強烈な個性の持ち主だろう。
一度くらい会って話をしてみたかった。
最期に、叶わぬ願いを抱きしめる。
「さよなら福田明日香。死後の世界に幸多からんことを」
男の下卑た笑みを遮断するため、目を閉じる。
瞼の裏に浮かんだのは、ここまで共に走り抜けてきた仲間たちの顔だった。
―――バイバイ
カコワルイけど続くはまた次の機会に
やめろと言われればやめます
彼女が出てきたことに、少し違和感を覚えたのは事実
でもこの続きを読みたいな
やめろとは言わない、続けてw
続けて下さい
読み入っちゃった
随所にカッコイイフレーズが散りばめられていて面白かったです
出来れば、早く続きを・・・
今度投稿する時は、間隔を開けたほうがいいね
むーしかし・・・・・・複雑だw
とりあえず続きが読みたくて仕方がないことだけは確かですw
そう言う意味では自分は歓迎です 純粋に小説として面白いですし
というわけで規制が解けるのをお持ちしています>>680
俺ダークネスサイドの話超好き
古くからのヲタにはたまらんw
規制が早く解けるといいですね…すっごい気になるところで終わっててもどかしいです
バーボン行きになってたら2時間は何も出来ないけどバーボンだったのかな?
ダークネスサイドの話は受け付けない人は受け付けないのかも知れませんが
普通に面白いし今後の作品を書く人の参考にもなるので是非是非続けて欲しいと思います
あの画像どこだっけと探そうと思っても大変なんだよね・・
えっと共鳴美術館とは別に写真館をつくってほしいってことなのかな?
共鳴美術館に今のところ画像関連含めて色々おいてあるけど
今まで出てきた画像とか全部見れたりなど
http://fresh-breeze.net/imgup2/src/hp0119.jpg
ようやく外への扉が見えてきた。
どうか、まだ明日香がそこにいますように。
一縷の望みを捨てず、なつみは扉に手をかけた。
そして開く。
その先に待っていたのは
黒い壁。
にやついた男。
乾いた音。
噴き出す紅。紅紅紅――
崩れる背中。
その先に待っていたのは、絶望に満ちた外の世界の光景だった。
――――――――――――――――――――――――――――
「抜けたいとか言って、ある意味あの子が一番ダークネスに染まってたのかもね。
仲間を傷つけてまで自分の意志を貫いてさ」
医務室の天井を見つめながら圭織が呟いた。
感情を押し殺そうとしながらも、それを抑え切れないところに動揺が見て取れる。
だけど、辛いのは一人だけじゃない。
「バカじゃないの、あの子。粛清の執行がわかってて外に飛び出すなんて。おかげでこっちはお腹痛めるし」
愚痴をこぼしながら、圭織は脇腹をさする。
実に痛々しく映る白く固定されたそれが、あの絶望の光景は現実のものなのだ、と訴えていた。
「・・・きっと、あの攻撃は圭織が手を貸さなかったことの証明だったんだよ。今、
他に裏切り者がいないかどうか尋問人が調べてるらしいから」
尋問人は、明日香の裏切りに手を貸したり、唆したりした人物の有無を調べているはずだ。
その場合、真っ先に嫌疑がかかるのは同じチームのメンバーだろう。
しかし二人の元には最初に二、三の簡単な質問をしに来ただけで、それ以降は誰もこの医務室に現れない。
「全部視えてたの?明日香が死ぬことも、うちらがそれを止められないことも」
「・・・当たり前でしょ」
圭織はピクリと肩を反応させたが、すぐに何事もなかったように続けた。
「圭織は全部わかってた。明日香が出て行くってことも外に粛清人が待ち構えてるって
ことも。でもそれを止めれなかったのは圭織のせいじゃない。明日香がもっと素直で
なっちの足がもっと速かったら未来は絶対変わってた。今回はただの偶然だよ。
足引っ張る人がいなけりゃ圭織一人の力ならきっと。そうこれからそのことを
証明してみせる予知能力者にできないことは何もないんだ」
最後の言葉は誰に伝えるでもなく、自らに言い聞かせるかのように発していた。
一番変えたかった未来を変えられなかったのは自分の力不足のためではない。これからの
未来を変えることでそれを証明する。
それが圭織の出した答えなのだろう。
なつみは何も言わなかった。
否。
言えなかった。
おぼろげに感じていたことを、言葉という形で表に出されてしまったから。
自分がもっと早く到着していれば、あの悲劇は起こらなかったのではないか。
あるいは自分に瞬間移動の能力があれば。
あの時、廊下で圭織と一緒に戦っていれば。
もう少し、あの子を引き止めることができていたら。
後悔の波は打ち寄せるのみで、ひくことを知らない。
考えれば考えるほど、何もできなかったことを思い知らされた。
こんな気持ちを繰り返すというのなら、もう何も考えない方がいい。
無理と無駄の上塗りで傷つくくらいなら、もう全力で走り抜けたりしない。
何もしない方がいいのだ。
できないことは、何もしない。
あの日の出来事が、二人の信念を決定づけた。
「できないことは何もない」という心と、「できないことは何もしない」という心。
相反しているようにも見えるが、根幹は同じだ。
この信念がなければ、二人は友を救えなかった自責の念に押し潰されていただろうから。
いかに悲しみを思い出に変えようと、“未来”は何度でも訪れる。
例えば、あの子。
自分を慕ってよく後ろをついてきたあの子は、いつの間にかあの時の自分たちの年齢を
超えていた。気がつけば自分は身長も抜かされている。
はたして、あの子は何にも惑わされることなく自分の信念を貫けるだろうか。
決断のときは近い。
スレ違いの上にご迷惑おかけして申し訳ない、反省してます
こういうのは勢いであげきりたかったのにorz
以後(があれば)気をつけます
気に食わない人にはごめんなさい
続きを後押してくれた人たちはマジでありがとう
ダークネス側の人は最初からダークネスって設定はもう少数派かな?
更新お疲れ様でした
深い話に考えさせらるのと同時に闇に墜ちた者達の苦悩を垣間見ることが出来てよかったです
ダークネスの設定をはっきりさせていない人もいるし
書き手によってアレンジされる場合もあるので少数派かどうかは謎ですね
できないことはないし容量も有り余ってるから実現は可能だけど
全部となると今まで上げてきたものとの明確な区別が必要になりますわな
まぁ「作品」と「キャプチャ」に分かれるでしょうけど
そうすると美術館の分類がほら( ;´д`) ドースンダヨ分類
画像も一緒に収録して直接見られるようになるといちばんいいんですけどね
画像を載せてるろだもいつまでもあるとは限らないし
但しまとめ人さんの作業量が半端じゃなくなりますがw
乙です
大きな物語の断片を読んでいるような気になりました・・・面白かったです!
ぶっちゃけログをまとめサイト内でhtml化するのはやり方がわかんないので不可です
おそらく画像表示のためにhtmlタグを打つのが面倒なだけでしょう
いや画像をまとめ上げておくのを反対してるのではなくてですね
誰か美術館の小分類考えてっていう…( ;´д`)
いるのだろう……
ひとつコンテンツを開いたらPrevやNextを使って
順に見ていくだろうし「次は何が出るのかな」って
wktkしながら見るのもオツなんだが
ついに来るのか?
あの救世主が・・・凶暴な弟を引き連れ
規制にも負けず、更新お疲れ様
何か心に余韻を残す作品でした
以後に期待したいです
強いていえば>>298あたりからの流れ
あと>>309のご意見ですかねぇ
個人的にも「美術館」ひとくくりではどうもなぁと何となく思ってたりしたので…
では僭越ながらわたしが過去ログのHTML化をお手伝いさせていただけませんか?
幸いhttp://resonant.web.fc2.com/このサイトが残ってるので(^ー^;)
ありがとうございます助かります
いずれにしても画像をうpする作業しないとですな
まとめちゃんも>>712さんも体調にはくれぐれも気をつけてゆっくりまとめてくださいね
>>713
神々に感謝・・・乙です
2日来てないだけでかなりの量ですね
作者さんたちもまとめちゃんも本当に乙です
「おー帰ってきたんかー」
屋根伝いに居候する店に戻ると
店主がその屋根の上でコーヒーを燻らせていた
何時やと思ってると?
ま、れいなにも言えることやけど
「ちょっと遊んできた」
そっけなく答える。
「んーほーか」
別に夜遊びしたって、彼女は怒らん
心配はされるけど、信頼されてるってわかる
だから、心地いい。愛ちゃんの隣は。
最初のうちは何考えてるかわからんかった
れいなみたいな子拾って、
あまつさえ住処まで与えた
何もできんのに、ただ食費が2倍になっただけっちゃない?
そんなれいなを側に置く、彼女の気がしれんかった
何か、何か他の思惑があるんじゃないかって怯えてた
怯えて怖くなって、街を彷徨った。
愛ちゃんに裏切られる前に
れいなが裏切る それが幸せな気がして
爆発して自暴自棄になって、昔みたいに喧嘩。
目の前に広がるれいなの起こした惨劇を紅いランプが取り囲んだ時、
れいなは一瞬にしてリゾナントの前に連れ帰られた
抱き寄せられ、心配したと囁かれる
2人の体が離れた時、
愛ちゃんの頬を汚したのが目に入った
それはれいなについてた返り血
まっさらなキャンパスを汚した気分になって
れいなは大声を上げながら、
涙と共に、自分の気持ちをぶちまけた
愛ちゃんの優しさが、怖い
温かすぎて、怖い
どうして、そんなれいなに優しくするの?
れいなに何の価値も無いのに
近すぎる距離で、愛ちゃんはれいなの目を見ながら言った。
あーし、そんな優しい人じゃ、ないがし
やめてやー、人を聖人扱いすんのは。
『れいなと、一緒におりたいって願いを、叶えてるだけやで?』
それはれいなの望んでいなかった言葉
望んではいけなかった言葉
髪の毛に手を差し込まれ
優しく上から下に梳かれる
『あーし、れーなからいろいろ貰ってるんよ』
それやのに不安にさせちゃってたなら、ごめん
『じゃあ、れいなにも、仕事して貰って、ええ?』
そう言って提示されたのが、料理。
もともとデザインとか好きやったれいなにとって、
料理も自分を表現できるアートやった
厨房を任されて、ホントの意味で
愛ちゃんの家族になれた気がした。
「んーおいしーわー」
愛ちゃんが食べてるのは、昼間売れ残ったケーキ
愛ちゃんはアスリートみたいな人やけん、
そんなもんあんまり食べんのに
そんな優しさ、れいなも配れる人になりたいな
ま、れいなはもっとスマートにやりたいっちゃけど。
泣いてる人より泣いてるようじゃ、あかんよ、愛ちゃん
2人だけのティータイムが終わって、
いよいよ明日に備えて眠りにつくことになった
部屋に消える愛ちゃんにおやすみって言い、
れいなはこっそりと一階の厨房に向かう
「れーな」
ドアが再び開いて呼び止められた
「絵里元気やったー?」
いたずらっこみたいな、くしゃくしゃの笑顔で聞かれる
ば、ばれとったと!?
「厨房、あーしが片付けといたから、もう早く寝ーね?
れいなが倒れたら、厨房回す人おらんがし」
「さゆじゃ、営業停止が積の山っちゃもんね」
ごろりとロフトに寝そべりながら、
天窓かられいなを見下ろす、星達を睨む
指先で星をなぞって、みんなの顔を思い返す
一人も欠けたらいけん。
その為に、
力でも
料理でも
努力は惜しまんつもり
仲間とか、絆とか。
寒い、言葉だけのもんやって思ってた。
それなのに、今こんなにも心地良い
これを伝えたくて、昔の人はこういう単語を作ったんやろうね
自分の心にメラメラと揺らめく熱い気持ちを
もう少し感じていたかったのに、
れいなの疲れは、それを許さなかった
視界が歪む、それが合図。
もし叶うなら、夢の世界でも…
昨日はありがとうございました
嬉しかったので、続きもあげてしまいます
でも保全のせいしんは、この胸にある
もう手元に続きはありません
まとめちゃん
収納の際、よければ
>>633-636 と繋いでやって下さい
お願いしますいつもありがとうございます
乙です
れなえり編に続く愛れな編読ませていただきました!!
テンポのよい口調なのにホロッとくる話にやられっぱなしでさっきから涙腺がゆるんでます
あ、就活もその勢いでがんばってくださいw
胸に沁みますマジで
しかし優しいのに沁みるなぁ…
>>702
自分はダークネスは初めからダークネスという設定でいますよ
おもしろかったです!!
>死後の世界に幸多からんことを
っていいフレーズですね
弟と喧嘩した時に使わせてもらいます
絶対使いどころ間違ってるぞw
乙です
愛ちゃんの頬を汚したのが目に入った
それはれいなについてた返り血
まっさらなキャンパスを汚した気分になって
れいなは大声を上げながら、
涙と共に、自分の気持ちをぶちまけた
ここの文、すごく好き
乙です
相変わらず文章のリズムが詩的で素敵ですね
このスレにいるとどのコンビも好きになりますw
・予定:通常更新
・頑張る:全画像とりあえずうp
まとめちゃん乙です!
ちょw名前欄www
スレの進行速くて通常更新だけでも大変ですよね
無理せずご自分のペースでやってください
2ちゃんの最も利用者が多いのが木曜の夜らしいしね
バカすぎて娘。が好きみたいな感じを端的に表してみました
ん、何かが違うような
>>742
これはまたトンデモな名前をw
失礼だぞ
まとめバカ とかもっと言い方があるだろ
・・・冗談ですバカみたいに感謝してます
反面ここから誰かが去っていったときのことを想像するとそれだけで泣きそうになるw
ここまで誰も欠けてほしくないという気持ちになったのは初めてだなあ
ジュンリン加入決定当時は正直「なんで中国人!?」と思ってたけど
今となってはもしパンダと炎使いがいなくなったら大幅な戦力減…あれ?
ガキさん対粛清人の続き投下します
すいません長いです…
「特訓?」
喫茶リゾナントの店番をしていた少女が、頓狂な声をあげた。
「悪いんだけどさ、田中っちちょっと付き合ってくんないかな?」
「うん、いいっちゃけど…」
「だって、田中っちが一番強いじゃない?ケンカ」
事実、強い。
「ガキさん急にどうしたっちゃろか」
どういう心境の変化だろう。
トレーニングルームの床を真新しいスニーカーでコツコツと叩きながら、
猫目の少女は里沙を見つめていた。
専ら年少の仲間の指導役に徹していた里沙と、格闘戦の中核を担っていた田中れいなが
手合わせをしたことは意外なほど少ない。
――やれば、勝つ。この自信は決して驕りではないと、彼女は思っている。
ばらり
その音でれいなは思索を切った。見ると、床にロープが撒かれている。
端は、無造作に里沙の手のひらの中に納まっていた。
「ロープ?」
「さあ田中っちぃ、どっからでもかかっておいで」
語尾を伸ばした妙に軽い調子で里沙は言った。
その声に余裕の匂いを嗅ぎ取った勝気な少女は、自分の心が泡立つのにも構わずに
ステップを踏んだ。
「いきなり本気で行くけんね」
里沙は厚めの唇をわずかに開いて、ふうっと息を吐いた。
するとロープがくるくると動き出し、
まるで意思を持ったかのように里沙の周りを漂いだす。
――!?
一瞬の動揺を噛み殺し、猫に似た容貌を持つ少女はジグザグに動いて里沙をかく乱する。
ゆらり、きゅっ、右。ゆらり、きゅっ、左。
きゅっ、ゆらり、右。きゅっ、ゆらり、左。
ゆらり、きゅっ、右。ゆらり、きゅっ、後ろ!
「シィ!」
れいなは里沙の側頭部へ蹴りを放った。
鋭い。
当たれば容易に意識を刈り取れるであろう。
が、彼女の右足はその目的を果たす前にロープに絡めとられた。
「え?」
バランスを失った肉体はその場に尻餅をつく。
里沙はれいなに向き直ってその額をこつり、と叩いた。
「どうだ、まいったか」
カラテのポーズをとっておどけてみせる里沙。
れいなはきょとんとした表情で里沙の顔と、足に巻きつけられたロープとを交互に見つめていた。
「私の新必殺技」
意識の触手の応用である。物質に意思を込め、操り、一種の結界とし、境界を侵すものを
捕らえ、動きを封じる。
なかなかに器用さと集中力を要求される技で、弛まぬ日々の修練がそれを可能にした。
里沙のくそまじめな努力の賜物――といっていい。
――負けた。というのがショックだったのだろうか
猫目の少女はじっと、床を見つめている。
「まあね、今のは不意打ちみたいなもんだったし、相性とかだってあるわけじゃない?」
己の五体をもってたたかう彼女にとっては極めて分が悪いだろう。
「ガキさん」
「何?」
「今の技、何ていうと?」
「技の、名前?いや別に決めてないけど」
「じゃあさ、れいなが名前つけてよか?」
張りのある九州弁が飛んできた。
――何だ、名前を考えてたのか
「じゃあ、カッコいい名前つけてよ田中っち」
「んーとねえ、まるでロープがガキさんを守るお城みたいやったけんねえ・・・ロープ城!」
「なにそれぇえ、まんまじゃーん!」
結局、それに決まった。
―――――風が凪いだ。日も沈みつつある。
黒衣の粛清人の乾いた靴の音が廃ビルに響く。
里沙は、粛清人の瞳を見据えたまま、体を起こした。
多少足元がふらつくが、まだ、まだやれる。
「ふーん結構タフじゃない、アンタ」
「ちょっとお腹を撫でられたくらいで、やられるわけないでしょーが」
「じゃあ次は、どこを撫でてあげようか?」
癇の強い瞳で、女豹は里沙を睨みつけた。
里沙は唇をわずかに開き、ふうっと息を吐く。
袖口から伸びた鋼線が、己の意思を持ったかのように里沙の周りに漂い、きらきらと沈みかけの太陽を反射する。
―田中れいな命名の「ロープ城」
これを、鋼線でやる。
敵を絡めとるだけでは済まない。絡みついて、切り裂く。
鋼線は肉を裂き、骨に達するだろう。決して、仲間には使えない技だ。
粛清人は目の前の状況にまるで興味がないかのように里沙に跳びかかり、右ストレートを繰り出した。
―来た!
鋼線が絡みつく―
―くらえ
切り裂け!―
?
Rはそのまま、力任せに里沙の細いあごに一撃を加える。
一瞬、里沙は自分の身に何が起こったのか理解できなかった。
ぐらぐらと視界がゆれる。
何故?
膝ががくがくする――
何で?
「そういやアンタ、私の能力知らなかったわね。これよ」
黒衣の女は右腕を見せつける。
里沙は一瞬、呼吸を忘れた。
無いのである。傷が、かすり傷ひとつ、ついていない。
馬鹿な、そんな馬鹿な話があるか。
「私の能力は鋼質化。私の肉体は鋼鉄並みに硬くなるのよ」
女はニヤリと口の端を吊り上げた。
―――鉄の精神と鉄の肉体
まさに、鉄の女―――
里沙の瞳に恐怖の色が浮かぶ。
以上です
お目汚し失礼しました
ガキさんがぁあああ...
読ませよるわ!
ドキドキしてくるw
続きに期待してますよ♪
代わりに 小春の豊かな胸に包まれてください
気の毒に・・・
1スレに1レス
それではROMに戻りますノシ
亀井編を投下します。
作中で [6th's](8)248 『Healing Winds』 をリゾナントさせて頂きました。
作者様こんな使いかたして申し訳ありません。
ではどうぞ。
つい忘れがちになるが、まだれっきとした学生の身分の彼女。
ロンブンとかいうのを書かなくては単位が貰えないらしく、
一番最後に会った日は、目の下に大きな茶グマを飼っていたのを思い出す。
「あーあ、つまんないの・・・」
自室のベッドの上でごろんごろん寝返りをうつ絵里。
手には鳴らない携帯電話を握りしめ。
「さゆの薄情ものー」
絵里にとって最後に会った日、というのは制服ができたと連絡を受け、
フィッティングとミーティングのため集合したあの日以来である。
メールを送っても、返ってくるのは早くて1日後。
それも、顔文字も絵文字もなく、用件のみが羅列したもので。
電話をかけても常に留守電か電源が入っておりませんという機械音声がかえってくるのみ。
これほどまでにさゆみと意思疎通ができない程に離れたことがない絵里にとって、
さゆみの存在はどれほど大きかったのかと再確認させられる事実に苦笑いが漏れる。
・・・独り言をこれ以上していたらただの危ない人になりそうだ。
それに、このままうだうだしていても仕方がない。
気分転換に散歩でもしてこよう。
天気もいいことだし。
そう結論付けた絵里は、愛用のカバンを肩にかけ、日除けのキャップを被り、
お気に入りの公園へ足を向ける。
6月の空はどこまでも澄み切っていて、絵里のお気に入りの季節だ。
今日は天気も良く、なかでも雲の白色が青色のキャンバスに美しく映え、絵里は何となく幸せな気分になる。
・・・いけない、またさゆのコト考えてる。
今日の絵里ちゃんはすこーし、ご機嫌ななめなんですよーだ。
悪いのは構ってくれないさゆ。
キレイな景色で一度上がった気分はまた下降中。
到着した公園は、家族連れが数組居るだけで、正しく平和な風景だった。
この世界のどこかで起こっている争いとは無縁のようなその場所。
絵里は木陰に据え置かれたベンチに腰掛け、ただそれを眺めるのが好きだった。
その時だけはダークネスのことも、己の病気のことも、全て忘れてしまえるから。
ただ今日に限っては「さゆみがそっけない」というのを忘れてしまいたかった。
何となく眺めていると石にけつまづいたのか、ふとした拍子に手を放してしまう。
飛ばされてどんどん上にあがっていく風船。
「あーーっ!!僕の風船ーー!!」
今にも泣きべそをかきそうな子供。
思わず絵里の体はそちらに駆け出していた。
(風さん、下降気流を作って、風船をこっちに!)
ふわりふわりと浮きあがる赤い風船。
それがぴたりと止まり、さらには見えない糸が付いているかのように下に引き寄せられた。
子供の目には、走ってきた絵里がジャンプをすると同時に
その手には紐がしっかりと握られていたかのように見えただろう。
そう、それは例えるならば困った時に現れるヒーローのように。
絵里は同じ目線で話すため、しゃがんで手渡す。
「はい、大切なものは離しちゃだめよ?」
「お姉ちゃん、ありがとう!」
きらきらとヒーローを見るような男の子の瞳。
その返事に満足した絵里は頭を撫でてあげた。
「気をつけてねーっ」
今度はしっかり握りしめて、駈けていく子供の後姿。
お母さんがぺこぺこ頭を下げているので、軽く会釈をしておく。
絵里は元いたベンチへ戻り、再度腰を落ち着かせる。
あぁ、こういうのも平和だなぁ。
子供の笑顔っていいなぁ。
守っていかないとね、絵里たちオトナが。
すると風に乗って。
それはいつ起こしたかすら忘れてしまったような
さゆみ癒しの力である光の胞子が漂う。
思わず手を伸ばし、手の中に捕まえるとそこから
さゆみの優しさが染み込んでいくような錯覚を絵里は覚える。
それは真夏の夜の蛍のように幻想的で、夕暮れに差し掛かる公園に酷く映えた。
ただ惜しむらくは、絵里にしか見えない景色だということだが。
久しぶりのさゆみの全てを包み込む優しさに触れた気がして、絵里は今日の自分の思考を反省したくなった。
さゆみだってさゆみの生活があるのに、押しつけてばかりだった自分。
さっき、男の子に言ったことを思い出す。
「大事なものは離しちゃだめよ」
一時のイライラのせいで、見失っていたけれど。
携帯を取り出す。
メールの送信相手はもちろんさゆみ。
さゆ、勉強がんばってね
あ、返事はいらないから!
そんな暇があったら早くロンブン仕上げて会いに来てよね
絵里寂しいけど、待ってるから。
茜色の空を改めて眺める。
今度会った時は、ちゃんと笑顔で話せるように。
オレンジ色の夕陽の中、ほわほわと舞う桃色の光をしっかりと心に焼き付けた。
以上です。
お目汚し失礼しましたー
769-775ですね本当すいません
癒しの風が自分にも帰ってくるなんて素敵です
映像がきれいに浮かぶ文章も素敵です
>「はい、大切なものは離しちゃだめよ?」
>「大事なものは離しちゃだめよ」
ちょっと前に自分が言った言葉をはっきり覚えていないえりりんも素敵ですw
>>322 ガキさん…なイラストを「美術館」
>>323-329 『the Revenger 前編』を「ダークネス」
>>380-384 『スパイの憂鬱1』を「番外編」
>>395-412 『リゾナンター外伝』を「MM。」
>>442-446 『スパイの憂鬱2』を「番外編」
>>457 [Museum](8)457のリゾナントイラストを「美術館」
>>472-473、>>573-578+>>591、>>750-756をそれぞれ「新垣里沙」 それぞれ相互リンク
>>475 [Museum](8)475のリゾナントイラストを「美術館」
>>505-538 愛れな編を「愛れな」
>>546-549 「M。」編を「MM。」
>>595 次回予告「R32.サヨナラのかわりに」
>>608-615 『スパイの憂鬱3』を「番外編」
>>633-636 れなえり編を「れなえり(何気に新分類)」
>>668-677 >>698-701『孤独者たちの信念』を「ダークネス」
>>720-725 れいな回想?編を「田中れいな」 [Rena-Eri](8)633とリンク
>>769-775 さゆえり編を「さゆえり」
題名スレ>>38-40
力尽きますた。
大量すぎてびっくりしました
ほんとバカ乙です
お前は分類に取り憑かれたんかという…
こうした方がいいってのあれば言ってくださいね作者さんも読者さんも
次はガキさんのおっぱいがCかDかで悩んでください
>>784
それ答えのない二択だよな
なんだかほわほわした雰囲気で癒されました
これが癒しの風の力!!
>>778
全く気付いてなかった
さすが絵里だなw
>>779
大量更新乙です
>>784-785
このスレの胸ネタは何気にツボだw
まとめサイトの 『the revenger 前編』ですが(Darkness分類)
頭の方の分類やスレ番号の文字が消えてしまってますのでお知らせします
ありがとです
消えているのではなく確実に入れ忘れでしたorz
>>720-725←こいつを愛れな分類にしては頂けませんか
お忙しいまとめちゃんなのにごめんなさいっ
とても温かい気持ちになりました
癒しの風の力は凄い
とりあえず画像が付いてるのは1話目だけですヽ(;▽;)ノゴメンナサイ
動画は今回入れていません
276、465、530、559、575、610、921、933、937の画像がありません
ご協力をお願いします
全部じゃなくて恐縮だけど
http://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00290.zip.html
276、465、933、937の分です
手元のキャッシュは消えてたけど530(=559、575)は歌番組?のステージ上の9人(明るい雰囲気)
あと921は↓を元に作られたFF風よっすぃ画像
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/1/toro1067.jpg
他の所でも見た記憶があるから誰かは持ってるかと(でも自分の(0^~^)フォルダに無かったorz)
1個1個の画像が結構大きいのでスレ内での表示はサムネイルにして
クリックすると元のサイズになるようにした方がいいかも…と思ったけど作業が大変かな
実に大儀であった
褒美をつかわす
\( ・e・)ノ
( ゚ ) ゚)
) (
( Y )
ちょwwwwwwwガキさんwwwwwwwwwwありえれいなwwwwwwwwwww
えっ?なに?
僕は清掃会社の人にゴミ箱の中から発見された
発見後1週間も眠ったままだったらしい・・・
目覚めたとき僕は女性の胸を以上に怖がったらしい
>>799も精神を弄られたみたいだな
ガキさんにはおっぱいは似合わないとつくづく思った
そのままでいてねガキさん
やっぱりそうだよね
[Niigaki](6)231 『里沙、孤島に囚われ(前編)』
[Niigaki](6)423 『里沙、孤島に囚われ(後編)』
の後日談を書いています
未読の方には申し訳ないのですが その話の中に出てきたエレクトロキネシス使いの女視点で描かれています
敵サイドの視点である上 自作のオリジナルキャラクターということで上げてもいいものかどうか迷っているのですが・・・
しかもムダに長いです
反対される方がおられなければ今晩にでもパート1を上げさせていただこうと思いますがよろしければご意見をお聞かせください
ちなみに愛や里沙 それから卒メンも2人ほど登場の予定です
このよっすぃ画像初めて見た
格好いいね
反対なんかしないよ
基本このスレは何でもありだからw
このスレに関しては例外だと思う
敵サイドの視点を書けばリゾナンター達の話に深みがでるし大歓迎なんですがw
もっと早いタイミングで出したかったんですが、規制が_| ̄|○
気にせずいかせていただきます。
愛佳はカウンターの一番奥で宿題をしている。
キッチンでは愛が里沙のためにカフェモカを淹れ
れいなとさゆみは新メニューの討論を
いつもの指定席では机に突っ伏して絵里と、珍しく小春が昼寝をしており
ジュンジュンとリンリンは二人仲良く日本語の勉強を
『新メニュー会議のため今日はお休みです。』
掲げられたプレートが扉の前で揺れている、そんな日曜日の昼下がり。
「…あら?」
愛佳は一瞬見えた映像に、思わず勉強の手を止めた。
「どしたん愛佳」
里沙にカフェモカを差し出しながら、愛が問うた。
「この店、バイト募集してはります?」
なにか、の予感がした。
それは誰にも分からなかったけど
新しい風が吹く予感。
決して嫌なものではなかった。
・I'll Be …・
「しとらんよ。今のメンバーで十分やし、
それにぶっちゃけ、そんな余裕ないで。」
愛が苦笑しながら頬を掻く。
「…でもなんで?」
「一瞬やったんですけど、見えたんです。
キッチンに誰かおって。コーヒー、淹れてる後姿」
愛佳は思い出すように目を瞑り、
脳内で先ほどの映像を辿った。
時間にすれば1秒にも満たないかもしれない。
それでもコーヒーを入れる後姿は、はっきりと思い出せる。
いつも見ている愛の姿ではなかった。
愛はその隣で、…里沙もいたかもしれない。
笑っていた。とても楽しそうに。
「おかしいね。この店では絶対愛ちゃんしかコーヒー淹れないはずなのに」
両手で大事そうにカップを持ち出来たてのカフェモカを啜る。
愛はその姿を優しい笑顔で眺めていた。
きっと無意識だろう、愛佳はいつもそう思う。
「やから、バイトでも募集してはるんかなって
今まで見た中で一番短い時間やったし、もしかしたら違うかも知れへんけど。
でも高橋さん、その人の隣で笑顔やったし…」
「ほな、嫌なことが起こるわけじゃなさそうやね」
「はい、それは確かです。その一場面しか、見えてないですけど
嫌な予感はまったくせぇへんのです。」
「ほやったら、まぁええかー。いつ来るんやろね、その未来」
「んー、そんな遠くじゃ…あ!」
「え?」
「また見えた。すっごい懐かしそうに、笑ってはります。高橋さんと、新垣さん
…あはっ!高橋さん、笑いながら泣いてますよ。」
「笑いながら泣いてる―――?」
そのとき愛佳ははっきりと顔を見た。
愛佳はまだ直接あったことのない人だったけれど
いつか見せてもらった時の写真に写っていた人だ。間違いない。
愛が愛おしそうな目で、それでいて酷く悲しそうな目で見ていた、あの人。
温かい風が愛佳の髪を撫でた。
梅雨入りしたというのに、びっくりするほどいいお天気だ。
『お天気がいい日曜日はイイトコがある印だよ。』
絵里と一緒に綺麗な夕陽をみたときにこっそり教えてもらった。
そうだ、こんなイイコトがある日曜日。
絵里も小春も、よだれが垂れてしまうほどいい夢を見れる。
れいなとさゆみの考案した新メニューがとんでもなく素敵な形になる
ジュンジュンとリンリンが正しい敬語を覚える
それから愛と里沙が、涙が出るほど幸せに。
愛佳はそんな素敵な未来を一番に教えてあげることが出来る。
「遠くないですよ。遠くはない、未来です」
愛と里沙に告げて、愛佳は再び宿題に取り掛かった。
「なぁんや、そうかいな。」
悩んでいた数学の答えが分かったと同時に、店のカウベルがちりりん、と可愛い音を立てた。
愛佳は決して顔を上げなかった。
すみませーん、今日はおやす―――――……
その時の2人の顔はもう既に知っていたから。
>両手で大事そうにカップを持ち出来たてのカフェモカを啜る。
>愛はその姿を優しい笑顔で眺めていた。
>きっと無意識だろう、愛佳はいつもそう思う。
ここがすごく好き
ダークネスとの戦闘もいいけどこういう日常の風景がテーマの短編が結構好きだ
笑顔が目に浮かぶなあ
光井さんの役回りも素敵です
心にじんわりと沁みるお話ですね
>>828
確かに
そんな暗闇をまったく感じさせない人ですよね彼女は
設定色々で良く分からなくなって来てるw
どうせみんな名無しなんだし何食わぬ顔でサラッとそっち設定の話も書いちゃえw
寛容なご意見ばかりで特に反対という方はいらっしゃらないみたいですので上げさせていただこうと思います
ちょうど保全代わりになりそうですし
※再度注意書きをしておきます
・拙作[Niigaki](6)231 『里沙、孤島に囚われ(前編)』及び[Niigaki](6)423 『里沙、孤島に囚われ(後編)』の後日談となっております
・主な視点は敵サイド、かつ先述の話に登場させたオリジナルキャラクターからのものです
・卒メンも名前ありで出てきます
・長いので数回に分けて上げる予定です(途中でこれはやめとけと言われれば続きを上げるのはやめます)
反対まではしないけど読みたくないという方はスルーをお願い致します
――逃げなければ
――逃げるってどこに?・・・分からない
――でも逃げなければ。少しでも遠くへ。あいつらの目の届かないところへ・・・
かつて経験したことのないような恐怖の中、杏奈は周囲にビクビクと気を配りながら出口を目指していた。
「海上の監獄」に幽閉していた新垣里沙を“奪還”されたことによる処分は免れない。
それも相当に厳しい処分・・・場合によっては・・・。
杏奈はそう覚悟していた。
だが、杏奈に下された処分は単なる「異動」にすぎなかった。
杏奈だけではなく、あのとき施設にいた者の一人として処罰はされていない。
少なくとも表立っては。
とりあえず処分を免れてホッとした杏奈は、その理由を考えてみた。
あの組織のことだ。
気まぐれに寛大な処置をしたなどということはありえない。
おそらくは・・・
――あの一件は、現場にいた者だけではなく組織そのものの大失態であったのだろう
杏奈は色々と考えた末、その結論に落ち着いた。
無論根拠は何一つないが、なんとなく確信はあった。
里沙を奪還されたことそのものよりも、あの施設に易々と侵入を許したことが組織にとってきっと想定外の出来事であったのだ。
自分のような下っ端には詳しく知るべくもないが、あの施設では様々な研究や実験が行なわれていると聞く。
おそらくは組織の根幹に関わるようなものだということは厳重な警備からもうかがえる。
今回、高橋愛たちの目的は里沙の奪還であり、それ故に施設に侵入されたとはいえ実質的な被害はなかった。
だが、「侵入された」という事実そのものが問題だったのだろう。
下手をすれば組織の存在そのものに関わるダメージを受けていたのかもしれないのだから。
だからこそ組織は誰も処分しなかったのだ。
あの場にいたものを表立って処分することは、すなわち組織自らの不手際を組織の者全てに対して認めることになるから。
「単なる異動」が通達された際に添えられた一言――例の一件については他言無用――が、その何よりの証左と言えるだろう。
・・・だが、今。
杏奈は異動先の施設から必死に逃げ出そうとしている。
命の危険を感じて。かつてないほどに切迫した心境で。
杏奈には予知能力も精神感応の力もない。
持っているのはささやかな発電能力―エレクトロキネシス―のみ。
だが、言いようのない圧迫感が杏奈に自身の危機を知らせていた。
――逃げなければ
わけも分からずそう思ったときには、もう行動していた。
ほんの少しの逡巡が命取りになることはよく知っていたから。
廊下を曲がった先に人影がないことを確認する。
誰もいないのを確かめてから、杏奈は足音と息を殺しながら先へと向かう。
――それにしても組織は何故今さら自分を“処分”しようとしているのか・・・
焦る気持ちを落ち着かせながら、杏奈は改めてそのことについて考えた。
――やはり先日の失態に対する処分?
――表立っては処罰できないから秘密裏に?
――あの一件の口封じの意味も含めて?
そうなのかもしれない。
あの組織ならその必要があると認めればそれくらいは寸毫の躊躇いもなくやるだろう。
だが・・・
本当のことを言えば杏奈には漠然と想像がついていた。
何故自分が処分されようとしているのか。
* * *
あのとき―――
高橋愛の手で鎖から解き放たれた新垣里沙が、部屋を出て行こうとしたとき―――
杏奈は思わずその背中に向かって声をかけた。
「里沙・・・!」
名を呼ばれた里沙と、その肩に腕を回した愛がゆっくりと振り返る。
冷たいコンクリートの床に座り込んだまま、杏奈は里沙の目を見ながら言った。
「里沙・・・もし・・・もしも今度生きてまた会えたら・・・・・・友達になってくれる?」
思わず口から出た言葉だった。
自分の気持ちを素直に表現できたことなどいつ以来だっただろうか。
そのことだけで満足だった。
身勝手極まりないそんな言葉に返事が返ってくるわけはなかったし、それ以前に・・・生きて二度と会えるなどとは思わなかったから。
だが、里沙はうなずきを返した。
少し驚いた顔をして愛と顔を見合わせた後、慈愛に満ちた笑顔とともに。
「ガキさんの友達やったらいつ来てくれても歓迎するでー」
隣の愛も、先ほどの燃えるような視線とはうって変わった柔らかい視線でそう言ってくれた。
ほんの少し前に自分を殺そうとした相手に向かって。
「ありがとう・・・・・・」
声を震わせる杏奈に再び背を向け、里沙と愛は去った。
冷たい部屋の中で座り込む杏奈の心に温かい何かを残して。
* * *
おそらく、組織は知ったのだ。
組織に対して、もはや今までのように忠実に仕える気がしなくなり始めていたこの気持ちを。
「Remove the Betrayer ――裏切者は消去せよ――」
組織の不文律だ。
どんなに古株であろうと、どんなに組織に貢献してきた者だろうと、例外はないことを杏奈はよく知っていた。
ましてや自分程度の存在の“消去”など、呼吸をするのと同じ程度の気安さで為されるであろうことも。
――すべて色情を抱きて女を見るものは既に心のうちに姦淫したるなり
唐突に『マタイの福音書』の一節を思い出した。
杏奈は表立って反抗したわけでもなんでもない。
だが、組織にとってはきっと同じことなのだ。
組織に対して少しでも疑念を抱くことは、すなわち裏切りそのものだということなのだろう。
今まで自分が福音だと思って耳にしていたものの全てが、闇から発された言葉だったことが今では分かる。
分かるからこそ・・・自分は“消去”されようとしているのだ。
(それにしても・・・)
杏奈は思う。
組織は自分の気持ちをどうやって知ったのだろう。
自分自身ですらはっきりと裏切りの気持ちを抱いていることを認識していなかったのに。
(まさか・・・?・・・・・・奈津美が?)
治癒能力を持つ部下の顔が頭をよぎる。
あの場にいたのは自分の他には奈津美だけだ。
里沙に向けて言った言葉も奈津美は聞いていた。
間違いない。
奈津美が“密告”したのだ。
杏奈は唇を噛んだ。
所詮は職務上の関係。
一番長く一緒にいた相手だったが、結局は信頼関係など皆無だったということなのだろう。
(・・・当たり前か)
再び差し掛かった廊下の曲がり角で先の通路を確認しながら、思わず杏奈は苦笑した。
この組織に信頼などという言葉があろうはずはない。
あるのは任務、監視、処分といった感情のない言葉ばかりだ。
――里沙ならば・・・愛や、その仲間たちならば・・・
おそらくは互いの「信頼」が全てに優先するだろう。
たとえ仲間の“裏切り”を示唆する事実を知ったとしても、まずはその仲間を「信じる」ところからスタートするだろう。
それが彼女らの甘さ、すなわち弱さであり・・・同時に強さでもあるのかもしれない。
そんなことを考えるようになってしまっている自分に改めて苦笑が浮かぶ。
大体「信頼関係」などと一体どの口が言うのか。
誰一人信用せずに生きると決めてここまで生きてきたのは他ならぬ自分だというのに。
「楽しそうね。何して遊んでるの?よければあたしも一緒に遊ばせてよ」
そのとき―――
背後から突然声がした。
顔に浮かんだ苦笑が一瞬にして凍りつき、その心を絶望的な暗闇で閉ざす悪魔の声が。
「“R”・・・・・・」
恐怖に固まりそうになる体をなんとか捻じ曲げて振り返った杏奈が見たのは、ささやかな希望を打ち砕く悪魔の笑顔だった。
「あたしがここに立ってることの意味は分かるよね?杏奈」
分からないはずはなかった。
組織の粛清人、コードネーム“R”の名を知らない者などいはしない。
これまでの「形の見えない恐怖」が、はっきりと目の前に具現化した姿。
その圧倒的な恐怖の前に、杏奈は跪いて許しを請いそうになる。
無論、許しを請うたところで許されるはずはない。
それでもそうせずにはいられないような絶望的なまでの恐怖。
無駄な抵抗を試みることすら叶わない。
――自分はここで終わるのだ
別れ際の里沙の笑顔が脳裏に浮かぶ。
(里沙はすごい)
唐突に思った。
里沙はたった一人でこの“R”と対峙し、しかも一歩も退かずに戦ったのだ。
それがどれだけすごいことなのか、今の自分には分かりすぎるほどに分かる。
自分にはできそうにない。
とてもできそうにはない・・・けど・・・・・・だけど。
やらなくてはならない。
勝てないことは分かりきっていても。
跪いたまま死んでいっては里沙に顔向けが・・・できない!
「ああああぁぁっっ!!」
バリバリッッ
絶叫とともに杏奈は全力で自らのチカラを放った。
・・・正確には放とうとした。
だが、電撃の音が自分の耳に届いたと思った瞬間・・・杏奈の体は後ろの壁に叩きつけられていた。
同時に今度は自分の身体の中から音が聞こえた。
骨が砕ける嫌な音が。
右腕が上がらない。
肩の骨が砕けている。
だがそれ以上に身体に力が入らない。
死神がゆっくりと近づいてくる。
――あたしは死ぬ
杏奈は自らの最期を知った。
死ぬというのはこういうものなのだとぼんやりと思った。
だけどあたしは立ち向かった。
“R”にたった一人で。
やっぱり相手にもならなかったけれど、少なくとも跪いたり背を向けたりはしなかった。
胸を張って死んでゆこう。
里沙、勇気をくれてありがとう。
死神が片手を上げるのが見え、杏奈は静かに目を閉じた。
切りどころが分かりませんが今回はここまでにします
というかちょうど規制されましたw
ちょっとお隣のパソコンでなんとか書き込んでおります
今さらですが「杏奈」がエレクトロキネシス使いの女
「奈津美」がその部下の治癒能力者です
名前に聞き覚えがある方にもそうでない方にも改めて言いますがモデルは存在しません
タイトルは『the Betrayer』・・・にしようかと思いましたが本当に読み比べられては困るので
『Remove the Betrayer ――裏切者は消去せよ――』としたいと思います
続きも楽しみにしてます
ホントに興味の尽きないスレです。
Rは何かもう“貫禄”じみているというかw
Rはよく出て来るけどAはあんまり出てこないなぁ
ホントに興味の尽きないスレです。
Rは何かもう“貫禄”じみているというかw
Rはよく出て来るけどAはあんまり出てこないなぁ
ところでこの作者さんの後に続いて投下する作者さんいたよねwと勝手に期待
ダークネスの話って言っても結局この世界の話だしなー
自分も全然アリでした
>>852
な なんだその前フリは?
分からなくて困ってるかもしれないw
ありがとうございます。
>>796
どうでしょう。このくらいのサイズで
http://resonant.web.fc2.com/log/1208090669.html
あと動画をどうするかですねぇ
乙ありがとう
懐かしいなあ・・・
ここから始まったんだなあ・・・
乙でございます!
ざっと見ていたらスレ中813の画像がなかった
内容的にはどうやらリゾナンカーだったと思われます
でも元サイズの画像持ってないんだよなぁ(´・ω・`) 縮小しちゃったやつしかない
作っていただいたログはどういう形で置いていけばいいでしょうかね
・ログまとめページトップにリンク張る
・今の過去ログへのリンクを作成してもらったログへのリンクに書き換える
乙ありです!!
さすがにこの時間は鯖が少し重いですね
>>857
リゾナンカーは元のろだに画像が残ってますよん
http://ng2.or.tp/ReinaT/souce/ReinaT_4387.jpg
あれ本当だ
何で自分の環境じゃ見れなかったんだろ503だったのかな
ていうか明日中に次スレの季節ですかね!
写真だけを集めるのかと思ってた
ReinaT_xxxx.jpgの画像のファイル名を小文字で転送しちゃったためのエラーだと判りました
・ログまとめページトップにリンク張る
これでお願いします。
時間を見つけてトップページも作り直しますので
イェッサー
明日にでもやっておきます
そういうことに関しては応援することしか出来ないけど
せめて作品を投下することで貢献させてほしいw
ちょwきっと自分のことのような気がします…というかそんな期待される作者でもないんですが
残念ながら昨日投下済分で完成ストックもうないです
あ、亀井の風船キャッチ話のようなやつです
感想書いてくださった方々、本当にありがとうございました
現メンヲタの皆さんの懐の深さは本当に凄い
またそのうちストックたまったら投下してくれるんだよね?
楽しみにしてますよー
ttp://pict.or.tp/img/62339.jpg
加工の上手くいかなさに死にそうになったお
ごりっと描きながらリゾナンターそれぞれのイメージソング(w考えてみたけど難しいわ
とりあえずカメちゃん→ttp://music.yahoo.co.jp/shop/p/53/27166/Y016491
反論受付中ってかしたらばでやるべきかなこれ(^^;
今回も力作ですねお疲れ様です
イメージソングの件はしたらばでやった方がいいかもね
自分もそれはしたらばのが良いと思います
娘。の限定じゃないみたいですしw
『里沙、孤島に囚われ』の作者ですが・・・・・・・・・ステキッ!w
コピーがまた毎回かっこいいですねえ
枷と鎖に自由を奪われ 心が少しずつ折れかけているガキさんに萌・・・憐情を禁じえません
ほんとありがとうございます壁紙にしたいくらいです
でも家の者にどんな目で見られるかわからないので泣く泣く諦めますw
ガキさんをそんな目に遭わせた張本人の話を今綴っているわけですが おかげさまで意欲が増しました
2つの組織の対比を思いながら読んでいただければと思っています
でもとりあえず仕事します・・・
何とかしてよ! リゾえも~ん
ハイ!ナノマシン!!
って・・暴走しそうだな
事故でナノマシンが暴走してナノおっぱいになったんだ
ガキさんカワイソス
推敲が間に合ったら本日中に1本話投下させてもらいます
また胸の話にのせられて書いちゃった↓
ハッキリいって雑用がいいところ下っ端である・・・
今日もマルシェ様の実験室隣の私室へ食事を運んでいた 扉を開けると
マルシェ様がビクっ!と驚き「あっ!」っと声を上げた 見ると大きな胸が
みるみる小さくなっていく! 僕も思わず 『あっ』っと声を上げてしまった
「そう私の胸は本当はね このサイズ・・ナノマシンで豊胸しているの・・・
完全じゃ無いから 今みたいに急に驚いたりするとバランスが崩れてしまうのよ
『でも どうしてですか?自分には分かりません』
「早くダークネス様の目に止まり 少しでも早く幹部に上がらなければならなかった」
「くわしく理由は言えないけど 友・・いえ 未来の為に」「報告するのね・・・」
『いえ・・しませんよ・・ただ 自分の話相手になってもらえませんか?』
その後 いろんな話をした プライベートの事 仕事の事 家族の事・・
組織内でマッドサイエンティストと恐れられている彼女だが
一生懸命僕と話をしているマルシェ様は 1人の少女だった
必死に彼女は何かを伝えようとしているようだった 今伝えなければ話せなくなるように・・
科学部食堂で今夜のおススメメニュー『特定危険ブイヨン』を同僚とすする
隣でマルシェの噂話が聞こえてくる・・どうせ巨乳の話だろうか・・・しかし今日は
-最近マルシェの雰囲気が変わった-
僕は今日もあの部屋へ行く・・・
本当の姿の彼女に遭う為に
「さあ 今日は何のお話しましょうか」
川*’ー’)<ガキさん作り話はよくないやよ こんこんの胸は本物やよ ガキさんの胸も本物やよ
読み比べられちゃうかもしれなくて戦々恐々としてる者ですw
ただ、拙作はどちらかというと作者さまの『里沙ヲ奪還セヨ!』の方から勝手に妄想を膨らませ、勝手にリゾナントさせていただいたものなので
『Remove the Betrayer ――裏切者は消去せよ――』とは「読み比べる」という類のものではないです(と逃げを打っておく)
ともあれ、『里沙、孤島に囚われ』の後日談が読めて本当に嬉しいです
里沙と愛に光を分け与えられた杏奈が、組織の象徴ともいうべき“R”に必死に立ち向かう姿が泥臭いのに美しい…
杏奈を通して彼女たちのすばらしさを垣間見た気がします
続き、思いっきり期待してます!
リゾナント&ご感想をありがとうございます
そうですね「読み比べる」感じじゃないですよね実際
こっちは舞台も“海上の監獄”じゃないですしw
続編は今日のご予定でしたよね?
他の作者さんも上げる予定があるようなのでどうなるか分かりませんがとにかくこちらこそ思いっきり期待しています
それから投下直後に感想をくださった皆さんもありがとうございました
感想板に丁寧な感想を書いていただいた方特にありがとうございました
続編を書く励みになります
川*;’-’)あ、あーしの事はどうでもいいやざ~
ではもうちょっとまとまったらしたらばでやってみようかと思いますw
>>873
縮むほど(ry
>>876
もったいないお言葉ですが家族の目は気にしなくていいかとw
自分は完全に秋葉系オタクだと思われてますからorz全然そんなことないのにw
補足っぽい話です。自ゾナントです。
【注意】
自分の書いてるものの世界観の一端を担ってるだけで、殆ど現メンが出てこずな話です。
かと言ってOGも出ないです…架空の人が出ます。
ですもんで、ぽっかーんな気持ちにさせたらごめんなさい。
ニガテな方はスルーして下さい。途中で規制されたらごめんなさい。
* * * *
吐く息は白く 宵の手は黒く 私達を包む
どんな能力者にも、苦しみがあった。
私もその一人。
何かをしたからこのような目にあうのだろうか
だとしたら…もう十分な罰だ…傷ついた私は、全てを投げ出した
同様に、何人もの能力者が、一所に集まり傷を舐めあった
その場所がたまたまここだった。
秘密結社ダークネス-その一角を担う研究局。
自分たちが利用されていると気付くのに時間はかからなかった
それでも、その事実からなるべく目を逸らし、研究に没頭した
能力者の為に、いつかは能力者の為に、その場で自分たちは不思議な連帯感を得た。
自分たちこそが正しくて、無能力者こそが、悪なのではないか、と。
それが間違いであったと今ははっきりと言える。
「お腹空いたよぉ」
緊迫した雰囲気の中、場違いな声をあげる、この子
私のたった一人の旅の仲間
私のただ一つの生きる意味
「おねーさん、今日はどこにお泊り?」
もう獣道を何日も彷徨っている。
彼女は自分の足で歩く必要はなかった、今まで。
その疲れを思うと、胸が痛む。
髪についた葉を取ってあげながら、もう少し頑張ろう、そう励ます
それからしばらく歩いて…
目的地にほどなく近付いた茂みを今日の休み処とした。
人目につく場所に出てはいけない、過酷な旅。
極度の緊張にめげそうになりながらも
なんとか気力だけでこの一週間持ちこたえた。
夜の暗闇がこうも愛しいものだとは思わなかった。
この旅ももうじき終わる。
辛かった。でも、楽しいものだった。
さあ、今日はここでお休み。
嬉しそうな顔で寝袋に潜り込む、幼い体。
「ねえ、おねーさん。」
けんきゅうーじょ帰っても、たまに遊んで?
なんか、おねーさん落ち着くから。
そう、不意に言われ、視界が歪んだ。
良かった、この言葉を与えられたのが今日で。
最初に聞いていたら、別れられなくなっただろう。
深い寝息が響き始めたその額に手を翳した。
黄色い光が、私を包む…
これが最後になるだろう
母として、この子にしてあげられることは…
私の遺伝子に印字された、呪われた力。記憶の改竄。
それを使って脳細胞に書き込まれた、
記憶を少しずつ少しずつ書き換えてゆく。
生まれてこの方、どのようにこの子が扱われてきたか知っていたつもりだった
でもこうして記憶を共にして、改めて自分のしたことの恐ろしさを思う。
こうするしかなかった、
息をせず生まれてきた、あなたを生きさせる為には。
それがあなたを苦しめた。
あんな研究に巻き込んだ。
でも…
本当に本当に何一つ母親らしいことはできていないけど
あなたを生んだこと、あなたが生まれてきてくれたこと、感謝してる
あなたはこの村に生まれた
愛されている
そこに、私はいなかった 最初から
彼女を抱え、母の気配を辿る。
たどり着いた、質素で小さな、母らしい家の前。
既に、その明かりは消えていた。
最後に会いたかった、などと思うのも贅沢だ。
能力を恨んで飛び出した自分を見捨てなかった母だ
逢えば、私までなんとかしようとする
能力の発動の仕方を忘れた彼女をこんな山奥で発見することは
いくらあの組織でも、容易ではない。
似たような能力を微弱ながら持つ母が記憶を書き換え続ければ、
この子を匿う事ができるだろう
全てに一致する命題は、
自分がいないこと。
彼女を寝かせ、その体の上に手紙を置く。
一つは母に宛てたもの
もう一つは、母に宛てた形をとった、この子へのもの
「この子をお願い」
私は再び、旅路についた。
鈍い心を引きずって、山を降りる。
荷物は軽い。足取りは重い。
でも、少しでも早く、ここから離れる。
陽の光は二度と感じられないだろう
娘の顔は二度と見れないだろう
様々な作り話を彼女の脳に付与した。
それでも、
『死んだママはあーしを愛してた』
そのニセモノの記憶を彼女に刻むことが、私にはどうしても出来なかった。
こんな私が貴方の心の中で理想の母として生きることは許せなかった。
それも理由の一つ。
でも、本当はもっと図々しい理由で。
愛している、今もずっと。未来もきっと。
過去にしたくない。
母親失格だ。
それでも貴方を心から愛している。
その心にウソはつけなかった。
『おねーさんと旅行たのしかった』
娘に刻まれていた、今は無き、
自分に関する記憶を思いながら、山を駆け下りる
傷など気にしない。この心の痛みに比べれば、むしろ心地よい
私の喉からは、今まで出したこともないような嗚咽が漏れた。
「さようなら、愛」
一度だけ、その名を呼んだ。
それは彼女をこの世に送り出した4年前、叶わなかった命名。
記号でない、彼女のこれからの生命を彩る、名前。
この子は、そう呼ばれる。
この名で、人間として生きる。
愛している愛している、愛している…愛
何もできなくて ごめんなさい
許してと、言う事さえ許されない
誰にも気付かれず 皆と同じように 幸せになって
* * * *
二ヶ月後、ある脱走事件に関する一人の重要参考人が
南の果てでダークネスに囚われた
『保護』と、言うべきかもしれない
なぜなら、彼女は自分の名前さえ、
その記憶に留める事を許してはいなかったからだ
どのような能力者も、どのような薬品も、どのような拷問も
彼女の甘い記憶を呼び覚ますことは、出来なかったと言う。
以上>>893-900です。
『彼女』はあくまで架空の人です
あ、いつも感想ありがとうございます。
めっちゃ励みになります。
泣けるじゃないか
愛の抱える運命のあまりの重さに胸が締め付けられます
一つ一つの文章が短いのがとても効果を生んでいますね
心に直接突き刺さる感じ
上手だなあ
そして悲しい
…泣いた
思わず読み入ってしまいました
物凄く優しくて、物凄く辛い話
娘の中の自分の記憶と自分の中の娘の記憶
娘が生きていく為には残してはならない母子の絆を消した「彼女」の究極の愛
我らがリーダーは常に母の愛に包まれていると思う
「彼女」の思いから命名された名前と共に
乙です
良作揃いの今スレの中でも粒よりの作品だなあ
乙でした
愛ちゃんのまた一つ深く悲しい過去が明らかに・・・
改めて人の名前に込められた親の想いを感じました
自分も途中になってるやつの続きを書かないとと思いつつ他の人のクオリティに圧倒されている・・・
前に落ちたスレ含めて2スレ連続でちゃんとしたのアップできてない...
「バイバイ、またね、、、。」
基本的にマイペースであり、気分屋。
重要な作戦会議でも気が付くと爆睡中などざらである。
笑わん姫の異名を取ったこともあり、よく他の先輩が笑わせようとやっきになっていた。
もっともこれは決して笑わない訳ではなく、笑いのツボが著しくずれていたためだったようであるが。
また、精神感応に対する障壁のようなものを持っており、よほどの能力者でも彼女の心は
容易には読めなかった。しかもそれは特に防御の能力を使っているからでもなく、
本人によれば無意識にやっていたのだそうだ。
そうした上に人見知りも強く、初対面の人間とはなかなか打ち解けなかったから、
周囲からは捉え所のない人物として一歩引いて扱われていたのも事実であった。
実行部隊の『M。』はともかく母体組織の『アサ=ヤン』には非能力者の職員も多かったから、
勿論そうした連中も世間のように能力者を差別することはなかったが、
どこか畏敬の念を抱いていたのは確かなようである。
基本的に謎に包まれたような彼女のプロフィールであったが、弟がいるらしいというのは聞いていた。
『M。』とは別の部隊にいたが、そこの上司と対立してそのまま姿を消したという噂も。
そして、その話を聞いた後藤の様子。彼女が落ち込んでいるところを見たのは後にも先にもその時だけである。
「れいなわかる気がする。どんなバカでも弟は弟っちゃけねぇ。」
「そうなん?」
「うん。れいなにも、血は繋がってないけど一緒の孤児院で育ったのは兄弟みたいなもんやけん、
生意気だけど可愛い弟とか、喧嘩を教えてくれたおねーちゃんとか、大人は信用できんかったけど
あの子らのためだったら何でも出来るって思っとったけん。」
「ほうやねぇ。あーしも分かる気はするわ。」
「愛ちゃん?」
「あーしもほら、8人も血の繋がらない妹がおるから。
ま、一番上と一番下の妹はあーしよりよっぽどしっかりしとるけど。」
「ははっ。」
「でもそれはあの人も同じだったと思う、、。」
実際彼女はそんな性格ながら、後輩に対しても面倒見はよかったのである。
愛は記憶をたぐり寄せる。
「それまではほんとに下っ端だったで、先輩がサポートしてくれるとはいえ
あんまり不安で仕方なくて、2人で思わず訓練中に逃げだそうとしかけた事があったんよ。」
「ぇえーそれまずくない?」
「まぁ逃げ出すっていうか、もう出来ませんってね。
先輩方の中にははっきり落胆する人もおった。」
「そりゃそうやろ。」
「そんな中、あの人だけはあーしらにちゃんと向かってね、しっかりしろアンタ達なら出来る。
決して優しい言い方やなかったけど期待に応えなきゃって思った。やる前から逃げてどうするって。」
「ふーん、、。」
後藤の能力はオールマイティで、どちらかというと攻撃系の能力が優れていたが、
それ以外の能力も決して低いレベルではなかった。
特徴的だったのは彼女は直感力に優れている事である。
「野生の勘、ていうのかな。そういう意味じゃれいなに似てるかも。」
「あたしに?」
「うんそう。戦い方とかもなんとなく、だし。あとアンプリファイアの能力もあったみたい。
ま、れいなに比べれば全然だけど。
そういえばあの人のパーソナルカラーも青だったしね。」
誕生石の色なのだと、そう彼女は言っていた。
「9月だからサファイア。あ、でも愛ちゃんもそうだっけ。
でもアタシの方が先だったから仕方ないね。ゴメンね。」
「ええですよそんな、、。」
「あ、んじゃ、もしアタシが抜けることがあったり、例えば今度の作戦でやられちゃったりしたら、
その時は愛ちゃんに譲るから。」
「何言ってるんですか!やめてくださいそんなの!」
「例えばだよ、例えば。」
「例えばだって嫌です!そんな、いなくなるなんて、、。」
「ゴメンゴメン、あぁもういちいち泣かないのこの子はー。」
例え話だと思っていた。この時はまだ。
ちょっと粛正人R見てくるんで続きは今晩にでもまた
したらばにあげましたのでよければご覧になって下さい
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∋oノハヽ +
川*’ー’) ワクワクテカテカ
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と__)__) +
乙です…というかよく調べたなぁというのが本音
リゾスレを愛してるんだなというのが伝わってきた
23時くらいに投下します
>>924
最高の褒めことばっス ありがとうございます
ホントは保全のせいしんな時間にしようと思ったんですが
今日ちょっと寝なきゃいけなくて…
帰宅したら作品が一杯来てて嬉しいです
『 the revenger 後編 』
二挺のサブマシンガン――MP7が同時に火を噴く。
藤本はとっさに氷の壁を出現させた。
通常の氷より分子の密度を高めた分厚い氷の壁。
しかし、至近距離からの銃弾の雨には耐え切れない。
氷の壁が粉々に砕け散る直前に、藤本は滑るように横に走り出していた。
同時に、吉澤めがけて氷の矢を放つ。
吉澤は瞬時にその軌道を読み取り、転移フィールドを開いた。
吉澤が発生させた空間の歪みに飛び込んだ氷の矢は、瞬く間に空間を飛び越え、
藤本の目の前に現れた。
が、氷の矢は藤本に突き刺さる寸前にかき消えるように消失した。
フェイク。
吉澤がそう思った次の瞬間、藤本は無数の氷の矢を吉澤に向けて放った。
吉澤にとって、問題はその数ではなく攻撃範囲だ。
吉澤の周囲半径3メートルを完全に埋め尽くす、おびただしい数の氷の矢。
自分をすっぽり覆い隠すほどの転移フィールドを開くには、集中する時間が足りない。
吉澤はとっさに横に駆け、跳んだ。
無数の氷の矢の外へ。
跳びながら、MP7の銃口を藤本に向け、引き金を引きしぼる。
しかし、藤本が新たに出現させた氷の壁に、またもや銃弾は阻まれた。
吉澤は、跳んだ勢いのままに床の上を一回転すると、片膝立ちになって
二挺のMP7のフルオート射撃を再開した。
新たな氷の壁はさらに高密度の分子で構成されているらしく、なかなか破壊できない。
その強度によほど自信があるのか、藤本は氷の壁の向こうで微動だにしなかった。
意識を集中させている。
吉澤がそう感じた瞬間、唐突に二挺のMP7が弾詰まりを起こした。
いや、違う。
吉澤は、MP7のグリップが異常なまでに冷たくなっていることに気がついた。
弾詰まりを起こしたのではなく、藤本がMP7を凍結させたのだ。
「くそっ!」
吉澤はMP7を投げ捨て、新たな得物を呼び出すべく、アポーツを試みた。
が、藤本のほうが先に動いた。
その手に氷の大鎌を出現させると、吉澤に向かって斬りかかってくる。
吉澤は腰のコンバットナイフを逆手に抜きながら、最初の一撃を難なくかわした。
藤本の攻撃は変則的だった。
上から振り下ろしてくるかと思いきや、柄を回転させて下から斬り上げてくる。
左から薙ぎ払ってくるかと思いきや、藤本自身がコマのように回転して右から斬りつけてくる。
しかし、それらすべての攻撃を、吉澤はことごとくかわしていた。
一瞬の隙をついて、藤本の懐に飛び込む。
この距離では、長柄武器である大鎌は使えない。
吉澤は、藤本の首筋めがけてナイフを繰り出した。
藤本が大鎌の柄でその一撃を受け止める。
が、ナイフはおとりだった。
防御が手薄になった藤本の腹部に、吉澤は強烈な蹴りを叩き込んだ。
その衝撃に、藤本の身体が大きく後ろに弾き飛ばされる。
アポーツ。
吉澤の手に光が踊る。
光の中から取り出されたショットガンは、その出現とほとんど同時に火を噴いた。
しかし、またしても銃弾は氷の壁に阻まれる。
それしか能がねえのかよ。
心の中で吐き捨て、吉澤はショットガンのフォアエンドを引き戻した。
その銃口の前に転移フィールドを開くべく、意識を集中する。
敵が遮蔽物を取っているときに、銃弾を遮蔽物の向こうへと転移させる技。
銃弾跳躍。
吉澤はそう呼んでいた。
転移フィールドが開いたとき、藤本が銃弾跳躍に気づいた。
その場を離れようと、とっさに走り出す。
吉澤は即座に引き金を引いた。
空間の歪みへと撃ち出された散弾は、数瞬前に藤本がいた場所で炸裂した。
直撃はまぬがれた藤本だったが、飛散した散弾の一部が足に当たり、
その弾みでその場に倒れ込んだ。
たいした怪我じゃない。
致命傷を負わすべく、吉澤は藤本に銃口を向けた。
体勢を崩しながらも藤本が左手をひらめかせると、サッカーボール大の氷の塊がふたつ、
吉澤めがけて飛来してきた。
藤本の思わぬ反撃に、吉澤は一瞬狼狽した。
ひとつめの氷塊はショットガンの一撃で粉砕したが、ふたつめの氷塊は避けきれず、
吉澤の肩に直撃した。
その衝撃と痛みに、吉澤は思わずショットガンを取り落とした。
負傷した肩を気にも留めず、吉澤はすぐさまショットガンを拾い上げた。
真正面から撃っても、藤本はまた氷の壁で防いでくるだろう、と吉澤は思った。
藤本は、吉澤が再度銃弾跳躍を仕掛けてくると直感した。
ショットガンを凍結させるべく、手をかざして念を送りはじめた。
ショットガンの温度が急激に低下するのを感じながら、吉澤はフォアエンドを引いた。
射撃姿勢をとり、意識を集中する。
狙いは、藤本の胸部。
やはり、銃弾跳躍。
そう確信しながら、藤本はなおも念を送りつづけた。
ショットガンはもうすでに、その作動温度域を下回っているはずだ。
吉澤は引き金を引きしぼった。
しかし、銃声は響かない。
ショットガンの機関部は完全に凍結していた。
にやり、と藤本が笑った。
その刹那。
光が走った。
光は一条の筋を残して、一直線に藤本の胸を貫いていった。
灼けつくような痛みが、藤本の全身を駆け抜けた。
天地が逆転する。
気づいたとき、藤本は床に倒れふしていた。
その胸から流れ出た血が、床の上にゆっくりと広がっていく。
「銃弾跳躍でくると思ったろ?残念だったな」
凍結したショットガンを放り投げ、吉澤が藤本を見下ろす。
言葉を発しようとして、藤本は苦痛に顔をゆがめた。
藤本の口の端から血がつたう。
「なんで……」
藤本がようやくそれだけ言うと、吉澤はあごをしゃくって室内のある一点を指し示した。
藤本が目を向けた先にあったのは、壁に埋め込まれた監視モニターだった。
モニターの中では、里沙を救出しにきた少女たちが、相変わらず激しい戦闘を繰り広げている。
その中のひとり、自然発火能力者の少女が、組織の手の者に向かって炎の塊のようなものを乱射していた。
「おもしろいだろ、あいつ。あいつは銃弾の弾丸部分しか使わない。
それをパイロキネシスで発火させ、サイコキネシスでぶっ放す。
私はそれを“借りた”だけだ」
身体を震わせながら、藤本が恨めしげな眼で吉澤をにらんだ。
その眼がなにかを訴えている。
卑怯だ。
そう言いたいのだろう。
しかし、今の吉澤にとっては、なんの意味も持たない言葉だった。
目的のためなら手段は選ばない。
魂は、もうすでに悪魔に売り渡してある。
魔女を殺すために。
「これで終わりだな」
銀色に光る拳銃をその手に呼び出しながら、吉澤は言った。
その言葉に自嘲的な響きが含まれていることなど、藤本が気づくはずもなかった。
凍てついた眼で吉澤をにらみつけ、のどの奥から血にまみれた声を振りしぼる。
「私を殺したら、呪ってやる」
藤本の言葉に、吉澤は不敵な笑みを浮かべた。
「死ぬ間際まで魔女らしいセリフ吐くじゃん」
言いながら、拳銃のスライドを引き、銃弾を装填する。
「でもな」
藤本を上から見下ろし、吉澤はその頭に銃口を向けた。
なすすべもなく、藤本は血走った眼で吉澤を見上げた。
怒りと憎悪に彩られた眼。
吉澤は、その眼差しを真っ向から見返し、言い放った。
「魔女なんていまどき流行らねえんだよ」
なんのためらいもなく、吉澤は引き金を引いた。
続きが気になるなぁ
規制されました
あとエピローグ的なものが3レス分残ってるのですが…
詳しい条件は不明
1分ぐらい間隔あければOKって話もあるけど
この規制はでもこのスレだけなんですよねえ
他のスレには書けるんです
前スレ立てたときは17レスでバーボン送りにされたけど
ガクブル
できればメールとかがいいんでしょうけどねえ
ひいき球団観戦に行ったらサヨナラ負けしたから飲んだくれてるけど
それも中途半端な状態で規制ってのが嫌過ぎる
どんだけ飲んだくれてるかにもよりますがw
したらばにテンプレスレ立てておきましょか
そしたら1-9とそれ以降とかに分けられるかも
>>952
まだ缶チューハイ半分だからそれなりに大丈夫だとオモ
終盤のスレ汚しほんとすいません
まとめちゃんにお願いしてもよろしいでしょうか?
これまで携帯から狼を見たことすらなく、もうてんてこまいですw
切りどころとかわかりやすいようにしといてくださいな
規制されたらしたらばの依頼スレにでも書くかな
まとめちゃん、スレのみなさん、本当に申し訳ありません
とりあえず残りあげます
海上の監獄。
その名のとおり、この島の中心部には巨大な監獄がそびえ立っている。
今、その監獄のいたるところで爆発が起こり、方々から火の手が上がっていた。
ほんとにハデにやりやがって、あいつら。
小高い丘の上に立ち、吉澤はその光景を見つめていた。
ふと、燃え盛る炎の中に、必死に戦う彼女たちの姿を見た気がした。
助けに行こうか。
一瞬考えて、吉澤はかぶりを振った。
これは彼女たちの戦いだ。
そして、自分の戦いはもう終わった。
その場を立ち去ろうと監獄に背を向けかけたとき、不意に一陣の風が吹き抜けた。
なにかに呼ばれたような気がして、吉澤は監獄を振り返った。
急激に燃え広がる炎が、夜の闇を赤く染め上げている。
「気は済みましたか、吉澤さん?」
突然、後ろから声をかけられた。
声の主を振り返りもせず、燃え上がる監獄を見つめたまま、吉澤は問い返した。
「あいつは、生き返るのか?」
あらかじめその答えを用意してあったかのように、彼女はよどみなく言った。
「いいえ。あなたを殺した藤本美貴は死にました。生き返るのは、別の藤本美貴です」
矛盾している。
吉澤は思わず皮肉な笑みを浮かべた。
生き返って別の人間になるというのなら、なぜ自分は復讐など欲したのか。
「約束です。復讐を黙認する代わりに、あなたは組織のために働く。
今あるあなたの生は、もともと……」
「紺野」
その言葉を静かにさえぎり、吉澤は紺野あさ美を振り返った。
「わかってるよ」
紺野と目が合う。
感情のない表情。
かつてと変わらぬ黒い瞳に、今は光を見出すことができなかった。
また、風が吹いた。
その髪を巻き上げる強い風に、紺野は少し顔をしかめた。
吉澤はほとんど無意識のうちに、再び監獄を振り返った。
炎はさらに燃え広がり、その勢いを増している。
「あなたの思考は“調整”されます」
唐突に、紺野が言った。
「好きにしろ」
なんでもないことのように、吉澤は答えた。
星ひとつない夜空を仰ぎ見る。
あの漆黒を、地上の炎が照らすことはあるのか。
「ほんとうに、それでいいんですね?吉澤さん」
紺野の言葉に、かすかに感情が灯る。
吉澤は、それに気づかないふりをした。
「吉澤ひとみは死んだ。今日、ようやくな」
燃えゆく監獄に背を向け、吉澤はゆっくりと歩き出した。
風が吹き抜けていく。
もう、振り返りはしなかった。
以上です
めちゃくちゃご迷惑お掛けして本当に申し訳ありません
切腹ものですorz
お付き合いくださったみなさん、本当にありがとうございました
ふじもん復活すんのかw
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第9話
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1214060888/
乙です
自力でできたようで何よりでありますw
>>965
新スレキタ━川*’∀’)*・e・)*^ー^)*・ 。.・) ´ ヮ`)o´ゥ`リ=´┴`)´・_o・)*^A^)━!!!
乙です!
乙よっちゃんかっこいいなあ
sageで1分以上間隔あけて10レス以内に他スレに書き込みで規制されなかった
小説スレみたいな連投スレでは途中に別の人が合の手入れると規制されなくなったりするよね
ttp://pict.or.tp/img/62532.jpg
左の銃のパース狂いが手厳しいけどうp
無事完結、乙
バトルの描写とか、復讐を成し遂げた後の吉澤の虚無感とか格好良かった
はやっ!
セリフの選択いいね
復讐の焔を胸に秘めた吉澤が描けてる
銃がMP7にしては大きいけど、迫力があってこの方が良いと思う
どうせならガキさんの胸もこのぐらい誇張して(死
>>248-256
やさしさの溢れる話っていいよね
ちなみに今回資料にしたのはMP5だけど
人と比べられた図がなかったからやっぱでかいかも
貼り忘れたこれね
ttp://pict.or.tp/img/62534.jpg
||c| ・e・)| < >>972が組織の秘密に気付いたようです…処分お願いします
>>964
ふじもんは永久に不滅ですw
>>965
スレ立ていつも乙です!
>>966
日頃お世話になっている上に、こっちからお願いしておいて散々お待たせして結局自分で上げるって…
ほんとご迷惑お掛けしましたorz
>>967
男前MAXでお送りしてみました
sageだといいんですかねぇ…
>>968
規制嫌いです…そういえば携帯でCM入れてる作者さんいましたよね
>>969
ありがとうございます!!
職人さんに絵を描いてほしいなぁと密かに思ってたのですが、夢が叶いました
髪型も服装も完全にイメージ通り
>>972さんもおっしゃってますがサブマシンガンはこれくらい大きい方が画的に映えますね
魔女に向けられたよっちゃんの不敵な笑みが最高です
>>970
バトルの描写もエピローグでの吉澤の心情も果たして伝わるかどうか不安だったのですが
そう言っていただけると本当に書いてよかったと思います
間隔空けたりsageたり他スレに書いたりしたので
どれが効果があったかわかりませんw
かなしみさんのラブピ>>217が凄く好きでした
流行語は「半殺し」「待たせてごめん、助けに来たよ、お姫様」 「ホゼナンター」あたりですかw
強いて一番好きな作品を挙げるとしたら…できないw
リゾナンター達にとって『喫茶リゾナント』が大切な場所であるのと同じように、ホゼナンター達にとってこのスレは大切な場所なんだろうな
守るべき価値のある
落ちてた時のあの何とも言えないショック
それもあって1スレ1作品のペースを乱してまで作品や作品もどきを投下させてもらいました
同じように思う方がたくさんおられたようで今までにないかもしれないくらいの盛り上がりを見せましたね今スレは
次スレもガンガン盛り上げていければと思います
でも一部リゾナンターと氷の魔女が共同戦線を張って攻撃してきかねないから、自重すべき☆カナ
了解した いつもの様に心のデリートたのむ・・・
972の心をデリートする代わりに、自分の胸をデリートしてしまったガキさんw
心のデリート追加オーダーだな里沙
分かっているさ お前の事は何もかも
処理は我々に任せててお前は9スレの動きを探れ
何してる行け! 早く! 振り向かずに・・・
光井は自分の能力「心の浄化」をこれまで人に使った事が無いのなら、どうしてその効果を知っていたというw
そんな無粋なツッコミを許さないのはテンポの良さと小春のセリフのカッコ良さ
「助けに来たよ、お姫様」が流行語以外にも、イラストのキャプションに使われた「~あたしにはそれが聞こえた、だからここにいるの。」や自分の力に自信を持てない光井の代わりに自分が光井を信じると言う小春の男前ぶりがずば抜けていた作品だった
「魔女狩りの時間だ」
おっぱいの大きなガキさんはガキさんじゃないよね
_, ,_
||c| ・e・)|<>>992にマインドコントロー・・・もとい真実を諭してやったのだ
ガキπは昭和なんだよ
ノスタルジーなんだ!
どんなに貧乳であろうとそれはガキさんの乳なんだ
微乳じゃなく無乳であろうとそれはガキさんの乳なんだ
それで良いじゃないか
少数意見だろうけど
いかがお過ごしでしょう
自分も同意
リアルとのシンクロ具合もいいし読んであったかい気持ちになれた
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第9話
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1214060888/
川*’ー’)<胸の高鳴る方へ
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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