(107)479 「まー修行」19

「よし、じゃあ、みずき、りほ、香音ちゃん、行くと!」
「行くってどっちに?」
「う~んと、胸の高鳴るほうへ」
「具体的にどこなんだろうね。まあ、いいや、適当に行けば集落でも見つかるんだろうね」

ガサガサッ

「な、なに?あそこの茂みから聞こえたけど」
「フクちゃん、私の後ろにいて。私が偵察してくるから」
「りほ、えりも行くとよ」
「いえ、守られてばかりではいけません、私がいきますわ」
「いいや、ここは香音が」
「「「どうぞ、どうぞ」」」
「・・・すると思ったんだろうね、全く、まあ、いいよ、なんかあっても香音なら透過で逃げられるから
 ほら~そこにいる何か、出てきなさい~出ないと目玉をつっつくぞ~」

ガサガサッ

『ヨイナテンナマダメ~ヨテメヤ』
「・・・何、これ?」「・・・クラゲ?」
『タレグハトマカナ~イタイア』
「・・・何語かいな?」「・・・これ食べられるのかな?」
『イタイアグスマイエネ、ヨイタイア、ヨイタイア』
「・・・どうする?」
「とりあえず、怪我してるようだから手当てしますわ。ほら手を握って」
(パアアアア)
『ヨイナクタイ、ヨイナクタイ』
「なんだか喜んでるみたい」
『マサウオウョジ、ウトガリア』
「この子どうしようか?」
「・・・とりあえず、連れていこうか?独りぼっちだと動物に襲われそうだし、この子は肉食じゃなさそうだし」     (続


投稿日時:2015/09/30(水) 01:28:12.68





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