(134)197  次回予告・リゾナンター’16 『そうじゃない(Hello! Project Station Edit)』

30センチ四方の“箱”
それは2016年 TOKYO とダークネス千年帝国を繋ぐ禁断のパンドラの箱だった

ある日尾形春水と共にリゾナントに向かう途中で、牧野真莉愛は道端に落ちている30センチ四方の箱を見つけた

「やった、開けてみようや、中身は山分けやで」

がっつく春水をよそに冷静な真莉愛は、落とし主が困っているだろうと交番に届けることにした
案外に重いその箱はどこにも開ける蓋らしきものが無い
新手のパズルのようなものかと思っていると…

“……我こそは神聖騎士団一番隊隊長、マリアン・ラブリーヌ13世。いざ尋常に勝負しろ”

頭の中に直接、真莉愛とよく似た声が飛び込んできた
戸惑いながら声の主とコンタクトを取ってみると、声の主はダークネス千年帝国を倒そうとするレジスタンスと盟約を結んだラブリーヌ帝国の指揮官と名乗った
箱を通してマリアンと繋がることでお互いの住む世界の状況が判ってくる
マリアンの居る世界は真莉愛が現在生きている時代の千年近く未来だということ
マリアンはどうやら真莉愛の直系の子孫だということ
千年帝国との戦いの先陣を切っていた“サヤシ”が負傷した現在、レジスタンス側が劣勢に立たされている戦況を聞かされた真莉愛は未来の子孫の為に何かしたいと思ったが…

「気持ちはわかるけど、これ以上未来と繋がってしまうと歴史を改編してしまうことになるよ。その箱は封印すべきだと聖は思う」

リーダーの言葉の正しさを理解しながらも、未来の子孫の為に出来ることをしたいと思った真莉愛は聖から箱を守ろうとするが…

― 消えた。真莉愛ちゃん一体何処へ

緊急招集されたリゾナンターの前で【接触感応】で箱をリーディングした結果を告げる聖
箱の中身は虚数空間
人間の意志と感応するレアメタルで箱が一千年の時を超えて存在したことで現在と未来が繋がってしまった
虚数空間に飲み込まれた真莉愛を待ち受ける運命は

「鈴木さんの【物質透過】と同じようにどんどん浸透していってしまうと思う」

しかし【物質透過】発動時の鈴木香音の時間軸は現代に固定されているのに対して、真莉愛の場合は

「薄まってしまう。存在自体がどんどん薄まってしまってやがて牧野真莉愛が存在したという事実さえ私たちの意識から消えてしまうかもしれない」



…誰モイナイノ…消エテシマウ……ワタシハイッタイ誰ナノ…

― お前を知る者は誰もいない お前は組織が創り出した黒の天使。組織に敵対するものに死を運ぶのがお前の使命

…ソウダッタンダ……私ハヒトリボッチダッタンダ…組織ニ逆ラウ人二死ヲ・・・・・

…そうじゃない! そうじゃない!

自分たちの危険も顧みず虚数空間に突入したリゾナンターたちは第六十二層で今まさに真莉愛を捕捉した
そこは人間の存在しない未来都市の虚像

次回、モーニング戦隊リゾナンター’16『そうじゃない(Hello! Project Station Edit)』

「未来を変えるのは未来の人たちに任そう。私たちはより良い未来の礎となる現代を守ろうよ。リゾナントのことを思い浮かべて。絶対にそこに帰るよ」
「はい」

…そうじゃない。真莉愛は一人じゃないんだ

「はいカットカット」
「あ誰かと思ったら道重さんじゃないですか、お早うございますお久しぶりです」
「あ、ほんとうだみにしげさ~ん」
「ま~ちゃんひさしぶり。話はあとでたっぷりしようねさゆみはフクちゃんとお話しすることがあるから飯窪はこれでみんなをスタバにでも連れてって」
「あっこんなにたくさんいただけませんよ」
「何言ってるの。こんなに若い娘がいるんだから足りないぐらいよでももし余ったらまた連れてってあげて」
「あざーっす」

「じゃ話そうか」
「あはいなんでしょうか」
「ちょっとなんでフクちゃんが座るの」
「はぃぃぃ?」
「さゆみと同じ目線で話せるともりでいるんだふ~ん偉くなったんだね(笑」
「いいえいいえすみませんほんとうにどうかしてました私それで今日はいったいなんのご用事で」
「ふぅん用事が無ければ来ちゃいけないんださゆみのことそんな邪魔? 目障り? もしかして虚数空間に飲み込まれてしまえとか思ってる?」
「そんな筈ないじゃないですか本当に会いたかったんですから私道重さんに本当に会いたかったんですから」


「飯窪はちゃんと自分から連絡を取って誘ってくれたけどね」
「あいや私だってほんとうに会いたかったんですよでも休養されているところにこっちからあまり連絡しちゃご迷惑かと思って」
「ふぅん迷惑かけちゃいけないと思ったから連絡は取らなかったってわけなんだ?」
「それはもう道重さんはリゾナンターのレジェンドですから」
「今なんて言ったの今さゆみのこと何て言ったのよく聞こえなかったからもう一度言って欲しいのほらセイ!」
「道重さんはレジェンドだって言ったんです」
「その言葉に偽りはない?」
「ほんと心の底からそう思ってます道重さんは史上最高のリゾナンターのリーダーです!!」

「じゃあそのレジェンドから言わせて欲しいことがあるの」
「はい何でしょうかどんな厳しいことでも言って下さい道重さんのお言葉ならほんとにリゾナンターの為になると思いますし」
「↑の>>の13行目当たりを見て欲しいの」
「13行目前後ですか>マリアンはどうやら真莉愛の直系の子孫だということ あたりですか?」
「そうそこよまさにそこなの」
「その部分に何か問題でもあったのでしょうか」
「ありよ大ありでしょうリーダーのくせにそんなこともわからないのもしかして浮かれてる」
「なんで聖が浮かれるんですか」

「それはお誕生日をディファ有明で祝ってもらって仲間に7人も8人もお祝いに駆けつけてもらったら浮かれても仕方ないけど」
「浮かれてませんそんなことで浮かれてませんから」
「ふぅん、何百人の支援者(ファン)の人に駆け付けてもらって、何人もの仲間にもお祝いしてもらっても気分がウキウキしないんだ」
「ちょそれは違います」
「ふぅん変わったね変わってしまったフクちゃんは変わってしまった」
「変わってません聖変わってませんから」
「神様返してよあの緊張しながらラーメンジャーを名乗ってた頃の純粋なフクちゃんを返してよ」
「いい加減にしてください嬉しかったですよ気分もウキウキしましたよでもリゾナンターのリーダーとしての責任は片時も忘れたことありませんから」

「その言葉に嘘偽りはないの?」
「ありません」
「本当に信じてもいいの?」
「はい信じてくださいリゾナンターのリーダーでいる限り、絶対先輩方から受け継いだ思いは大切にしていきますから」
「じゃあその言葉を信じて言わせてもらいたいの」
「はいっ仰ってください >マリアンはどうやら真莉愛の直系の子孫だということ のどこが問題なんでしょうか」
「問題よほんと問題よだって直系よ直系でしょ直系ってことはまるで真莉愛がしちゃったみたいじゃない」
「はいぃぃぃ?」

「真莉愛は…しないよ」
「え何のこと道重さん何を言ってるんですか」
「さゆも…しないよ」
「え待って待って道重さんほんとちょっと待って下さい」
「聖ちゃんは…するの?」
「えぇそんな今そんなこと話してる場合じゃないですよ」

「ふぅんそんな風にすぐ否定しないってことは聖は…するんだ」
「やめましょう道重さんもうこの話題はやめましょうもっと別のお話ししましょうよ」
「あんなに寒い中駆けつけてくれた支援者の方を裏切っちゃうんだ岡井ちゃんしちゃうんだ」
「ちょそんなこと言っちゃダメです裏切りませんよ支援者の方は絶対裏切りませんよ」
「じゃあフクちゃんはしないの?」
「しません道重さんが仰るんなら絶対しません今心に決めました」

「さゆみに言われてしないってことはさゆみが言わなければしちゃってたってことなの?」
「やめてくださいいじめないでくださいよ~しませんから絶対しませんから」
「フクちゃんがしないならさゆみは…しちゃうよ」
「えっ何をするんですか道重さん」
「さゆみの能力で  昂進、、、してみた。 聖の性欲を」
「ああぁっふっふぅ!」

                                りほなんと?


投稿日時:2016/11/03(木) 17:59:21.17


作者コメント
すいません>>159のMVを見てたら連想して脱線しました反省してますもうしません虚数空間に飲み込まれてきます
ちなみに“箱”とか千年帝国とかは『InvisibleBlade』
http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/551.htmlの設定を使わせてもらいました  





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