(133)322 『Chelsy』41

事務所で見つけた紅く光る絨毯のことを班長に伝えた
「その絨毯の分析結果を待ってから考えるとするしかなさそうだな」
班長に事務所の探索の結果の書類を提出に向かい、一通り目を通した班長の意見だ
「はい。それ以外は私の目では特に異常はなかったです」
「ジョニーもいたんだろ?珍しいことだな」
「はい、そう思います。ジョニーにも見てもらいましたが、結果は同じでした。写真はどうですか?」

班長は私に写真の入った封筒を2つ渡した
「こっちは昨日君たちが調べたときの写真だ。
 こっちが君が密売人を捕まえ、警察が捜査する前に我々が調べたときの写真だ
 もともと何が置いてあったのか、チェルシー、君は見てないだろうから資料として見ておけばいい」
「ありがとうございます。ずいぶん殺風景な事務所ですね
 本棚はあったのに、ガラガラですし、キャビネットにあういう事務所にありがちな洋酒もありませんね」
「調べてわかったことだが、この組織は事務所を設けているが、ほとんどメールで指示が出されていたようだ
 この数か月のメールをすべて集めておいた。余裕が、いや、君は全て目を通すだろうな」
「ええ、もちろんです。シルベチカの軟禁されていたホテルも行きましたが、何も見つかりませんでしたし・・・」
「まあ、そう焦っても仕方がないだろう。昨日より今日、今日より明日、少しずつでも歩めばいいのだからな」
「はい。班長ありがとうございます。」

そして、私は集めた資料をもう一度隅から隅まで目を凝らして調べなおした
班長の用意してくれたメールの履歴ももう一度現場にも行った
そして・・・数日が経ち、分析結果が届いた

「・・・」
班長から渡された資料をジョニーに見せた
「ここでウルが作られているんだね」
私は頷いて見せた     (Chelsy


投稿日時:2016/10/28(金) 21:58:24.45




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