まーどぅシャンデリア

※内容的にR-15Gかも?ヤンデレまーちゃんのエピソード:どぅーをシャンデリアにしたいというお話からのリゾナント
寝落ちの神様へ→編集中にミスってどこかが抜けてたら言って下さい。台詞の色遊びは個人的な趣味です

「なんで……こんな、ことっ」

四方を壁に囲まれた空間

扉はひとつ

明かりもひとつ

白かった壁は所々が紅い

そうさせたのは

ハルの正面に居る、

「わかんないの? まさの事」

手を伸ばせば届く距離に居る、

佐藤優樹

ハルの、相方

のハズなんだけどな……

手が、伸ばせない

「痛っ……く」

たった今、ハルの手から落ちた紅が

白かった床をどんどん染めていく

「……ねえ、コレ……外してくんない?」

「嫌だ」

壁に刺さった、シャンデリアの一部

ハルの手も通さなくても良いんじゃね?

つうか、さ

「なんで、ハル、壁に張り付けな訳……」

右手も、左手も 右足も、左足も お腹にも シャンデリアで 白い壁にベッタリ張り付けられて──

 あぁ 貼り付いてんのは、ハルの血か いや、むしろ ハルが磔か 

 もう、よくわかんないや 耳も、なんか遠いし 視界も、暗くなって

「こうでもしなきゃ、どぅーはどっかに行っちゃうから」

「……なに、嫉妬? まさ……ジェラってんの?」

カタカタカタ

 

「うっ、グ……」

シャンデリアが震える それが、ハルの身体に響く 流れる汗が、眼に沁みる

 

「ずーっと待ってんのに、全然まさんトコに戻って来ないから。もう近くに置いとく事にした」

 

「……まさが、ハルを必要って、言ってくれるなら……」

  

「ちゃんと眼を視て言えよ」  

  

瞼を開く 暗い視界は、紅い 汗、だけじゃ無いな、コレ 紅の先に、まさの顔

  

「まさが……ハルを必要って──いや、違うわ……」

  

こんな事されて そんな事、言えないでしょ 普通は こんな事されても こんな事、思うなんて ハルは やっぱり

 

「ハルが、まさを必要って思ってる」

まさ 睫毛、長い まさ 肌、綺麗 まさ まさ

「ずっと……まさの側に、ハルを……置いて──」

途中なのに 喋れなくなった 目の前も 暗い

少ししたら 少し明るくなった 再び視えたまさ 笑顔

 

やっと 笑ってくれた 綺麗な歯を覗かせる唇は さっきよりも 紅くなっている

 

そうか ハルので 汚しちゃったんだ ごめんね

  

でも もう 声 出せな──

  

「やぁっと手に入れた──まさのシャンデリア」

  

  

  


寝落ちの神様からの有り難いお言葉

過去のチャット中に書いた内容の続きでした。

供養。


≪return≫短編:保全ネタ集へ


ページの先頭へ