(131)124 『Chelsy』32

「え~警察に身元受け渡してしまったんですか?」 
「なにさ、あゆみん」 
「だ、だってさ、こういう事件は私達が介入した方が早く解決するし、何より私達が見つけ出したんだよ 
警察にすべてお任せってなんか納得いかない」 
「エリもあゆみんと同じ考えっちゃん。腕がなりそうな事件やん」 
「ほ、ほら、譜久村さん、はるも言ったじゃないですか、一旦リゾナントに連れてきたほうがいいと 
警察に連絡して、シルベチカに少し事情を聴いて、連絡先を伝えるだけなんてやめた方がよかったんですよ」 

「・・・そうでしょうか?私は譜久村さんの行動を支持します。 
・・・高橋さん、道重さんに私たちは、表立たないことの大切さを教わりました 
・・・やはり私たちはあくまでも社会の影であるべきかと。それが均衡を保つ術であるならばすべきです」 
「私も譜久村さんが正しいと思うな。
ほら、あゆみん、もしあの場で警察に引き渡す場所にいたら、私達が犯人と思われるかもよ
それをどうやって否定するのかな?難しいんだよ。 
それにどうやって見つけたのって言われて上手に答えられる?」 
「うっ・・・た、確かに、千里眼で視えました、なんて信じてもらえないよね」 

「まさはどっちでもいいよ。ベチカが笑ってくれれば。それにこれもらったもんね~」 
「なに?その包み紙?」 
「千佳ちゃんは痛い思いを何もしなかったそうですが、一つだけ変な体験をしたそうなの」 
「聖、それはなんなの?悪夢をみたとか?」 
「いえ、薬を飲まなくてはならないと声が聴こえ、その声に抵抗できなかった、らしいの 
そして、これはその薬が包まれていた包装紙の一部。もちろん警察には同じ包装紙が証拠として保管されるはずよ 
ここにはなんらかの情報がつまっているはず。えりぽん」 
「フフフ、腕の見せ所っちゃね。世界一の能力者を目指しているエリに任せると!!」  (Chelsy 


投稿日時:2016/09/28(水) 01:06:13.47





ページの先頭へ