(133)371 次回予告・リゾナンター '16 『わたし』
- 陥穽は知らぬ間に迫っていた
光と闇
思想も位相も相容れぬ二つの陣営の相反しながら独立した反撃には稀代の策士、花音でさえ対応に苦んだ
新戦力を補充しなんとか勢力を維持しようと奔走する花音に放たれた組織の刺客、特殊強行部隊セルシウス隊長、
- 【不死】矢島舞美
音も立てず忍び寄った死神に深手を負いながら、それでも舞美の【不死】の秘密を掴むことに成功した花音
あんなのが【不死】の矢島の秘密だったのか
確かに厄介な能力だけど全ての瞳を支配できる彩花なら対抗できる
矢島さえ倒せばセルシウスは骨抜きでリゾナンターは甘ちゃん集団
この戦い、勝てる
でもそのためには何とか彩花に【不死】の秘密を知らさなければ
何百という無関係な学生に【革命】を行使し、逃走の為の捨て石として使った花音
暗殺者でありながらあまりにも誇り高き戦士である舞美は捨て石となった学生たちの命は奪えず足止めを食う
まるでかつてのリゾナントを模したかのような造りの民家が現在の潜伏先だ
安全圏まであと数十メートルのところで歩みが止まったのは、傷の痛みの所為ではない
もしもわたしが死んだら、彩花は憂佳の時みたいに泣いてくれるかな
そんな考えを抱いた自分を花音は恥じた
廃棄された能力者の卵たちの悲しみの涙があったから彩花はあそこまで強くなれたんだ
本当の自分を捨ててまで
そんな彩花が私の死だって悲しまない筈がない
きっと涙を流すに違いない
こんな薄汚れた私なんかの為に彩花が泣くことなんかない
自分の死後のスマイレージの体制を花音は考えた
副将として彩花を支え得る面子はいても策士として謀略を生み出す者はいない
そして何よりこれからの激闘で傷つき斃れるであろう仲間の死の悲しみから彩花を救い出せる能力の持ち主が今はいない
意を決した花音は潜伏先にいるであろう彩花や他のスマイレージに向い【革命】を行使した
福田花音なんて最初からスマイレージにいなかった
疑う・ことな・く信じる・んだ・にょん
次回、リゾナンター’16『わたし』
…もしも今とは違った、運命を選んでいたとしたら、目の前にある景色も違えば目の前にいる人も違う筈
命の焔の消えかかった花音の目の前に立つのは、特殊強行部隊セルシウス隊長、矢島舞美
最強の戦士に対して不敵に笑う花音
組織の全ての怨嗟を一身に受け、一時凌ぎであっても和平をもたらすための花音最後の戦いを見届けろ
投稿日時:2016/10/30(日) 13:56:28.69
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