(135)355 ジョジョ飯窪

「半日あいつとあんたのことを観察させてもらったけど、あんたら全然喋ってない。あんたとあいつの間には壁があるの見え見えなんだよね」

「そ、そんなことありません」

「そう? でも私だったらあんな奴が仲間だなんて嫌だな。 あんたは大人だからうまくやり過ごせたとしても、あんたらの所はどうせこれからもお子様が入ってくるんでしょ」

「何が言いたいんですか」

「ほれ、これさっきあんたが落としたスマホ。これであいつを誘き寄せろよ」

「そんなこと出来ません」

「悪くない話だと思うけどな。あんたは気に食わない奴を追っ払ってのうのうと過ごしていける。これから入ってくる仲間だってあいつの能力に脅えなくてすむ」

「あなたが言うことなんて信用できません」

「へぇ、信用できたらあいつのことを・・・売るんだ」

「それは・・」

「信用とか信頼とか関係なくあんたは私の言う通りにするしか生き残る道はないんだよね。なんだか体が痺れてこない」

「うっ」

「そのダーツには毒が塗ってある。蜂の毒によく似たやつをね。あと一発ぶち込めば、アナフィラキシーであんた死ぬよ」

「ぐおっ」

「いいから楽になっちゃえよ。あんたはよく頑張ったよ。 そんなショボい能力でよくここまで頑張った。だから、さ」

「あ、、、あの人を誘き寄せれば、、、あの人を差し出せば、、、ほ、、ほんとに私の命は、、助けてもらえるんですか?」

「ああホントホント。約束するよ。実のところ収穫しろって命令されてるのはあいつだけだから。あんたはとばっちり喰らっただけだから」

「そ、そんな」

「さあ呼びな。あいつに助けを求めなよ。そして楽になりな」

「だが断る!!」

「何!」

「この飯窪春菜が最も好きな事のひとつは、自分で強いと思ってるやつにNOと断ってやる事だ、、、」

的な没ネタ保全


投稿日時:2016/11/24(木) 12:46:49.62





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