リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第22話(ミラー)
≪第23話(ミラー)へ ≪過去ログ一覧へ≫ 第21話(ミラー)へ≫
1 :名無し募集中。。。:
川=´┴`) <なぁジュンジュン、今度はパンダの時にぎゅーってしてぇや
川´・_o・) <ミツイ!!!甘エルじゃないダぁぁぁぁ!!!!
『リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第7話 53 Resonant Night」』 より
前スレ
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第21話
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1230296081/
まとめサイト
PC:http://resonant.pockydiary.net/index.html
携帯:http://resonant.pockydiary.net/index.cgi
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ@wiki
http://www39.atwiki.jp/resonant/
キャラ設定・作品ジャンル別検索ページ
http://resonantwolves.blog33.fc2.com/
掲示板 (感想スレ、作品題名申請スレ、あとがきスレ他)
http://jbbs.livedoor.jp/music/22534/
テンプレ>>2-11ぐらいまで
川´・_o・) <ミツイ!!!甘エルじゃないダぁぁぁぁ!!!!
『リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第7話 53 Resonant Night」』 より
前スレ
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第21話
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1230296081/
まとめサイト
PC:http://resonant.pockydiary.net/index.html
携帯:http://resonant.pockydiary.net/index.cgi
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ@wiki
http://www39.atwiki.jp/resonant/
キャラ設定・作品ジャンル別検索ページ
http://resonantwolves.blog33.fc2.com/
掲示板 (感想スレ、作品題名申請スレ、あとがきスレ他)
http://jbbs.livedoor.jp/music/22534/
テンプレ>>2-11ぐらいまで
今まで出てきた設定やイメージ画像
高橋
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/12.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg
新垣
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/13.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17101.jpg
光井
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/18.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17114.jpg
久住
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/17.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17113.jpg
田中
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/16.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17099.jpg
亀井・道重
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/14.html
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/15.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17110.jpg
ジュンジュン・リンリン
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/19.html
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/20.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17108.jpg
高橋
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/12.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg
新垣
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/13.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17101.jpg
光井
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/18.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17114.jpg
久住
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/17.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17113.jpg
田中
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/16.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17099.jpg
亀井・道重
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/14.html
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/15.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17110.jpg
ジュンジュン・リンリン
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/19.html
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/20.html
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17108.jpg
喰らってくたばれ!
必殺!
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17054.gif
リゾナンカー
ttp://resonant.web.fc2.com/data/ReinaT_4387.jpg
リゾナントロボ…
発……
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/15/toro15213.gif
必殺!
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17054.gif
リゾナンカー
ttp://resonant.web.fc2.com/data/ReinaT_4387.jpg
リゾナントロボ…
発……
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/15/toro15213.gif
【今まで出てきた能力まとめ】
高橋愛:精神感応(リーディング) /瞬間移動(テレポーテーション)/光使い(フォトン・マニピュレート)
新垣里沙:精神干渉(マインドコントロール)
亀井絵里:傷の共有(インジュリー・シンクロナイズ) /風使い(ウィンド・マニピュレート)
道重さゆみ:治癒能力(ヒーリング)
さえみ(姉人格):物質崩壊(イクサシブ・ヒーリング)
田中れいな:共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)
久住小春:念写能力(ソートグラフィー) /幻術(ハルシネーション)/発電(エレクトロキネシス)
光井愛佳:予知能力(プリコグニション)/心の浄化(ハート・プリフィケイション) /水守
リンリン:念動力(サイコキネシス)/発火能力(パイロキネシス) ※手で掴める物限定
ジュンジュン:念動力(サイコキネシス)/獣化(メタモルフォシス(トゥ・ビーストorパンダ))
詳しくはこちら
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/35.html
ジュンジュン獣化参考画像
http://resonant.pockydiary.net/file/panda.jpg
高橋愛:精神感応(リーディング) /瞬間移動(テレポーテーション)/光使い(フォトン・マニピュレート)
新垣里沙:精神干渉(マインドコントロール)
亀井絵里:傷の共有(インジュリー・シンクロナイズ) /風使い(ウィンド・マニピュレート)
道重さゆみ:治癒能力(ヒーリング)
さえみ(姉人格):物質崩壊(イクサシブ・ヒーリング)
田中れいな:共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)
久住小春:念写能力(ソートグラフィー) /幻術(ハルシネーション)/発電(エレクトロキネシス)
光井愛佳:予知能力(プリコグニション)/心の浄化(ハート・プリフィケイション) /水守
リンリン:念動力(サイコキネシス)/発火能力(パイロキネシス) ※手で掴める物限定
ジュンジュン:念動力(サイコキネシス)/獣化(メタモルフォシス(トゥ・ビーストorパンダ))
詳しくはこちら
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/35.html
ジュンジュン獣化参考画像
http://resonant.pockydiary.net/file/panda.jpg
【GAME】
リゾナントブルーRPG
ttp://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00256.zip.html
上とは別物
ttp://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00277.exe.html
リゾナントブルーRPG Ver:0.2
※「RGSS200J.dllが見つかりません」が出たらここからランタイムインストールね
ttp://www.famitsu.com/freegame/rtp/vx_rtp.html
リゾナントブルーRPG
ttp://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00256.zip.html
上とは別物
ttp://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00277.exe.html
リゾナントブルーRPG Ver:0.2
※「RGSS200J.dllが見つかりません」が出たらここからランタイムインストールね
ttp://www.famitsu.com/freegame/rtp/vx_rtp.html
【喫茶店リゾナントイメージ】
間取り
http://resonant.pockydiary.net/data/upfile/142-1.gif
本日のランチ
http://resonant.pockydiary.net/data/upfile/155-1.jpg
http://resonant.pockydiary.net/data/upfile/156-1.jpg
タウン誌紹介文
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/28/toro28378.jpg
【TV・映画イメージ】
リゾナンターEDイメージ(字あり)
http://jp.youtube.com/watch?v=pbHlnMj9r1E
リゾナンターEDイメージ(字なし)
http://jp.youtube.com/watch?v=6veKqzAYQI0
リゾナンターEDイメージ(字あり提供入)
http://jp.youtube.com/watch?v=ijT95qkTqfA&NR=1
リゾナンター予告イメージ
http://jp.youtube.com/watch?v=wSVKqpCYrQs
リゾナンター予告編・i914Ver. ※血液等の映像が含まれますので苦手な方は見ないほうがいいです
http://jp.youtube.com/watch?v=TEsl4BjQ8sA
リゾナンターの予告編パート2/映画風
http://jp.youtube.com/watch?v=9Rvh02cQQoI&fmt=6
リゾナンター予告編/刃千史Ver
http://jp.youtube.com/watch?v=baXFvPKZQyI&fmt=6
リゾナンター予告編/予知能力者Ver
http://jp.youtube.com/watch?v=oR95z8sdOMM&fmt=18
リゾナンター/共鳴セヨ
http://jp.youtube.com/watch?v=3m65hxrvduY
リゾナンター予告編/ダークネスVer.
http://jp.youtube.com/watch?v=OkFqDKBJUBg&fmt=6
間取り
http://resonant.pockydiary.net/data/upfile/142-1.gif
本日のランチ
http://resonant.pockydiary.net/data/upfile/155-1.jpg
http://resonant.pockydiary.net/data/upfile/156-1.jpg
タウン誌紹介文
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/28/toro28378.jpg
【TV・映画イメージ】
リゾナンターEDイメージ(字あり)
http://jp.youtube.com/watch?v=pbHlnMj9r1E
リゾナンターEDイメージ(字なし)
http://jp.youtube.com/watch?v=6veKqzAYQI0
リゾナンターEDイメージ(字あり提供入)
http://jp.youtube.com/watch?v=ijT95qkTqfA&NR=1
リゾナンター予告イメージ
http://jp.youtube.com/watch?v=wSVKqpCYrQs
リゾナンター予告編・i914Ver. ※血液等の映像が含まれますので苦手な方は見ないほうがいいです
http://jp.youtube.com/watch?v=TEsl4BjQ8sA
リゾナンターの予告編パート2/映画風
http://jp.youtube.com/watch?v=9Rvh02cQQoI&fmt=6
リゾナンター予告編/刃千史Ver
http://jp.youtube.com/watch?v=baXFvPKZQyI&fmt=6
リゾナンター予告編/予知能力者Ver
http://jp.youtube.com/watch?v=oR95z8sdOMM&fmt=18
リゾナンター/共鳴セヨ
http://jp.youtube.com/watch?v=3m65hxrvduY
リゾナンター予告編/ダークネスVer.
http://jp.youtube.com/watch?v=OkFqDKBJUBg&fmt=6
【投稿日順に読む裏技】
まとめサイトの[検索]で「(1)」とか指定すると、第1話(1スレ目)の作品が投稿日順に並びます(降順)
(投稿日=まとめサイト掲載日時であり、スレ投下日時ではありません)
ただし、次回予告についてはシングルの順序と合わせるために
順番に並ぶように投稿日をいじってあるのでこの限りではありません
このスレに初めて来たから様子がわかんないよ、って人にはイイかも
※時々検索結果に違うスレの作品が混じりますが、本文中に張ったリンク(例:(1)123)を拾ってしまうためです
※※現在タグでスレごとの作品が読めるようになっています
【代理投稿を依頼するときのお願い】
したらば掲示板のアク禁スレに作品を上げるときは対処方法の指示も書いてください
例えば
・規制食らったので転載して欲しい
・レス数多いから掲載を手伝って欲しい
など
まとめサイトの[検索]で「(1)」とか指定すると、第1話(1スレ目)の作品が投稿日順に並びます(降順)
(投稿日=まとめサイト掲載日時であり、スレ投下日時ではありません)
ただし、次回予告についてはシングルの順序と合わせるために
順番に並ぶように投稿日をいじってあるのでこの限りではありません
このスレに初めて来たから様子がわかんないよ、って人にはイイかも
※時々検索結果に違うスレの作品が混じりますが、本文中に張ったリンク(例:(1)123)を拾ってしまうためです
※※現在タグでスレごとの作品が読めるようになっています
【代理投稿を依頼するときのお願い】
したらば掲示板のアク禁スレに作品を上げるときは対処方法の指示も書いてください
例えば
・規制食らったので転載して欲しい
・レス数多いから掲載を手伝って欲しい
など
<<サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノからのお願い事>>
・作品投下と同時に作品タイトルも決めてあるよ!
→作品の中・前後に『 』でくくってくれたらわかりやすいよ!
・前に投下した作品の題名考えたよ!
→必ずしたらばの「題名スレ」に書いてね
・題名変えたいんだけど…
→それも「題名スレ」でおkだよ
・自分の作品に誤字脱字編集したいとこ見つけた
→したらばの「催促スレ」に書き込んでね
・編集したいとこがいっぱいありすぎて書けない
→テキストをメールで送ってね まとめサイトにメールフォームあるよ
・自分のあの作品とこの作品リンクさせてほしい
→「催促スレ」に書いてね
・その分類じゃなくて違う分類がいいんだけど…
→それも「催促スレ」でおk
・こらサボティ!直せって言ったとこ直ってない!
→「催促スレ」で教えてねゴメンネ
☆「催促スレ」「題名スレ」でお願い事した場合はageてね!
・何か企画とか考えたいんだけど
→したらばに自由にスレ立てて進めてくださいな
・とりあえず雑談したいんだけど
→「更新履歴とか雑談スレ」はみんなで使っていいスレだよ
・テンプレにあれこれ追加削除したい
→したらば「テンプレスレ」で話し合おうぜ
・作品投下と同時に作品タイトルも決めてあるよ!
→作品の中・前後に『 』でくくってくれたらわかりやすいよ!
・前に投下した作品の題名考えたよ!
→必ずしたらばの「題名スレ」に書いてね
・題名変えたいんだけど…
→それも「題名スレ」でおkだよ
・自分の作品に誤字脱字編集したいとこ見つけた
→したらばの「催促スレ」に書き込んでね
・編集したいとこがいっぱいありすぎて書けない
→テキストをメールで送ってね まとめサイトにメールフォームあるよ
・自分のあの作品とこの作品リンクさせてほしい
→「催促スレ」に書いてね
・その分類じゃなくて違う分類がいいんだけど…
→それも「催促スレ」でおk
・こらサボティ!直せって言ったとこ直ってない!
→「催促スレ」で教えてねゴメンネ
☆「催促スレ」「題名スレ」でお願い事した場合はageてね!
・何か企画とか考えたいんだけど
→したらばに自由にスレ立てて進めてくださいな
・とりあえず雑談したいんだけど
→「更新履歴とか雑談スレ」はみんなで使っていいスレだよ
・テンプレにあれこれ追加削除したい
→したらば「テンプレスレ」で話し合おうぜ
川*’ー’) < テンプレの設定やまとめサイトを参考にして自由に想像するがし
ノ|c| ・e・) < 登場人物の能力やストーリーの背景・設定は作者さんの自由なのだ
ノノ*^ー^) < シリアル路線でもコメディ路線でもお好きなものどうぞ
从*・ 。.・) < AAを使ったものや1レス完結ものでもOKなの
从*´ ヮ`) < 他の作者さんの設定を流用するのもありっちゃ
ノリo´ゥ`リ < 気に入った話の続きや繋ぎの話を書いてみるのもありカナ☆
川=´┴`) < プロットを書いて他の作者さんにストーリーを書いてっておねだりしてもええで
川*^A^) < アーでも書いてくれるかは作者さん次第ヨ
川´・_o・) < ソッカー
ノ|c| ・e・) < 登場人物の能力やストーリーの背景・設定は作者さんの自由なのだ
ノノ*^ー^) < シリアル路線でもコメディ路線でもお好きなものどうぞ
从*・ 。.・) < AAを使ったものや1レス完結ものでもOKなの
从*´ ヮ`) < 他の作者さんの設定を流用するのもありっちゃ
ノリo´ゥ`リ < 気に入った話の続きや繋ぎの話を書いてみるのもありカナ☆
川=´┴`) < プロットを書いて他の作者さんにストーリーを書いてっておねだりしてもええで
川*^A^) < アーでも書いてくれるかは作者さん次第ヨ
川´・_o・) < ソッカー
11 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 00:06:23.57 0
12 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 00:07:37.74 0
ノリo´ゥ`リ <小春が立てたよー!
13 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/19(月) 00:15:30.16 0
新スレ乙オメ!
そしてテンプレ追加&削除ありがとでした
そしてテンプレ追加&削除ありがとでした
14 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 00:27:45.75 O
新スレオメ!
さっきワンダコン行ってきたせいか、サボリンの顔がどうしても
グルグルJUMPのグルグル回る時のアホ顔にしか見えないのは内緒だ!
さっきワンダコン行ってきたせいか、サボリンの顔がどうしても
グルグルJUMPのグルグル回る時のアホ顔にしか見えないのは内緒だ!
15 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/19(月) 00:35:35.28 0
16 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 00:37:22.51 0
ちょw
17 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 00:39:48.33 0
18 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 00:40:55.25 O
19 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 00:42:14.06 0
ノノハヽo∈
从 ´ ヮ`) <22話についたっちゃ
/つoノ人ヽヽo
( 从*・ 。.・) <22話についたの
キコキコ し( O┬O
◎-ヽJ┴◎
从 ´ ヮ`) <22話についたっちゃ
/つoノ人ヽヽo
( 从*・ 。.・) <22話についたの
キコキコ し( O┬O
◎-ヽJ┴◎
20 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 00:59:28.56 0
新スレ早々恐縮なんですが「RとR」「AとA」の続きを投下します
あんまり面白みのない展開の上に[Takahashi](19)512 『AとA(2)』 あたりを
読んでない方はチンプンカンプンになってしまうと思いますけれど
適当にお付き合いいただければありがたいです
あんまり面白みのない展開の上に[Takahashi](19)512 『AとA(2)』 あたりを
読んでない方はチンプンカンプンになってしまうと思いますけれど
適当にお付き合いいただければありがたいです
21 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 00:59:29.05 O
リゾナンカーが先を越されるとは・・・不覚!
新スレ&テンプレ乙です!!
新スレ&テンプレ乙です!!
22 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 01:01:31.45 0
「七人もいるとさすがに狭いね」
道重さゆみが、病室内を見渡して言った。
ベッドに横たわる絵里の傍らにさゆみがいて、
二人を囲むようにれいな、小春、愛佳、ジュンジュン、リンリンが立っている。
一人用の個室を割り当てられているので、確かに多少窮屈ではあった。
しかしその分周りに気を使わなくて済むという点もある。
愛と里沙が手を回して便宜を図ってもらっているのだ。
「御免ねえ、みんなわざわざ」
ベッドから身を起こし、絵里が申し訳なさそうに言った。
ここ最近になって頻繁に入退院を繰り返している。
組織とのたたかいが激しさを増すのに比例して、彼女の病が篤くなっている。
能力を行使するごとに命を縮めているのではないかという不安が
さゆみの胸を締め付けていた。
「お医者様が二、三日で退院出来るって言うてはりましたよ」
愛佳がそう言って人懐っこそうな笑みを浮かべると、仲間達も次々と口を開く。
「愛ちゃんとガキさんも用事終わらせたらすぐ来るって言うとったけん」
「早く元気になってくだサーイ。休むハ大事ですよ」
「ほら、フルーツの詰め合わせをお見舞いしてやる。
バナナはもうもらってあるから遠慮するな」
病室内の空気が瞬く間に明るくなり、絵里の表情が次第に柔らかいものになっていく。
そんな中、小春だけが無言で神妙な顔つきをしている。
23 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 01:02:17.90 0
「小春、どうした?」
れいなが猫に似た眼を彼女に向けて尋ねた。
「いや、ちょっと…新垣さんがですね…」
「ガキさんがどうかした?」
「あの、小春、またちょっとやらかしまして」
明朗快活を絵に描いたような少女が、いつになく歯切れが悪い。
「何を?」
「まあ、悪戯というか、怒られるようなことを」
「それでへこんでんの?」
クスクスと、怒られ仲間の絵里が笑い出した。釣られて仲間達からも笑い声がこぼれる。
「お花の水換えときますね」
愛佳がオレンジ色のガーベラを活けてある花瓶を手にとって洗面台に歩き出したとき
小春がまた口を開いた。
「それが、怒られなかったんですよ」
「良かったじゃん」
「…すごい優しかったんです。新垣さん。ふわって笑って、小春の頭を撫でたんです」
「そりゃあ、たまにはガキさんだって…んー、機嫌が良かったんじゃない?」
「様子が変だったんです。何かさびしそうっていうか…」
「考えすぎよう」
「でも」
ガシャン!と陶器の割れる音が室内に響いた。
愛佳の足元に花瓶の破片とガーベラが散らばっている。
れいなが猫に似た眼を彼女に向けて尋ねた。
「いや、ちょっと…新垣さんがですね…」
「ガキさんがどうかした?」
「あの、小春、またちょっとやらかしまして」
明朗快活を絵に描いたような少女が、いつになく歯切れが悪い。
「何を?」
「まあ、悪戯というか、怒られるようなことを」
「それでへこんでんの?」
クスクスと、怒られ仲間の絵里が笑い出した。釣られて仲間達からも笑い声がこぼれる。
「お花の水換えときますね」
愛佳がオレンジ色のガーベラを活けてある花瓶を手にとって洗面台に歩き出したとき
小春がまた口を開いた。
「それが、怒られなかったんですよ」
「良かったじゃん」
「…すごい優しかったんです。新垣さん。ふわって笑って、小春の頭を撫でたんです」
「そりゃあ、たまにはガキさんだって…んー、機嫌が良かったんじゃない?」
「様子が変だったんです。何かさびしそうっていうか…」
「考えすぎよう」
「でも」
ガシャン!と陶器の割れる音が室内に響いた。
愛佳の足元に花瓶の破片とガーベラが散らばっている。
24 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 01:03:19.57 0
「愛佳?」
れいなの声が愛佳には聞こえていないようだった。
顔色を失い、眼がうつろになって、唇が細かく震えている。
「・・・何か、見えたと?」
光井愛佳には予知能力という特殊な力がある。
ごく近い未来の光景が不意に見えるのだ。
彼女はこの力で幾度となく仲間達の危機を察知してきた。
直接たたかいに関わるものではないが、リゾナンターにとっては貴重な能力だ。
愛佳は今にも泣き出しそうな顔で、どうにか声を絞り出した。
「た、高橋さんが…」
「愛ちゃんが?」
愛佳の様子を見てただ事ではないと察したのか、れいなの声が鋭い。
「ち、血、血がたくさん出て、倒れて…し、死んでまう・・・高橋さんが」
「小春!」
言われるより早く、小春はバッグからポラロイドカメラを取り出し
念を込めシャッターを切っていた。ストロボの光が病室内を走る。
念写能力で愛の居場所を写し出すのだ。
ポラの画像が浮かび上がるまでの間、誰一人一言も発しない。
重い緊張が空気に圧し掛かっている。
「出た!」
25 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 01:04:14.56 0
愛の姿がようやく確認できた。誰かと向かい合っている。
背後にはコンクリートの壁、その他に目立つ物は見当たらない。
かなり殺風景な所にいるようだ。
「ここは・・・」
「・・・わかった!あそこだ!町外れの工場!何回か行った事ある」
れいなが声を上げた。
「タクシー呼ぶ?」
さゆみが携帯を取り出した。タクシー会社の番号を登録しているのだろう。
「タクシーじゃ時間がかかりすぎる」
「じゃあ・・・」
「田中サン」
リンリンがれいなに何かのキーを投げてよこした。
「駐車場にワタシのバイク停めてあります。使ってください、ワタシ達もすぐ行きます」
「さゆ、行こう」
れいなは頷いて、さゆみに声をかけた。
格闘戦の達人である田中れいなと、強力な治癒能力を持つ道重さゆみの二人が
まず愛の元へ向かうのが最良の選択だろう。
さゆみは、ちらりと絵里に視線を送った。
26 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 01:05:22.10 0
絵里の口調に有無を言わせないものが宿っている。
れいなに促されてさゆみが病室の外へ駆け出していった。
二人が出て行ってからしばらく、皆押し黙って開け放たれたドアの向こうを見つめていた。
これから次にどう行動すればいいか、考えあぐねているようだ。
「そうだ!ニーガキ!ニーガキに知らせないと!」
「多分、もう知ってるよ」
沈黙を破って声を上げたジュンジュンに、小春がひどく冷静な声で言い放った。
「どういうコトだ?」
「高橋さんと新垣さん用事があるって言ってたから」
「用事?」
「二人だけでたたかいに行ったんでしょ、きっと、私たちに黙って」
そう言って小春は窓の外に視線をやった。
夕暮れに染まる町並みが、何やら物悲しい色をしている。彼女の目にはそう感じられた。
「何でウチらに黙って・・・」
「そりゃあ、背負ってるものが違うもの」
ごとり、と喉の奥にある硬いものを吐き出すように言った。
27 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 01:07:14.97 0
ダークネスの生体兵器として誕生した愛と、幼い頃から組織の元で育てられた里沙。
詳しい事情は小春も知らないことではあるが、勘のいい子だから薄々察している。
二人が抱えているものは、学校で虐められたとか、家庭での問題等といった、
いわゆる普通の人間がある程度は同情出来る様な性質のものではない。
人が人であることを否定されながら生きてきたのだ。
自分達には想像もつかないような暗いものを背負っている。
どちらがどうとか、そういう事ではないが、それでも、距離を感じる。
二人が遠い。
二人はきっと、『あちら側』の人間なのだ。自分たちとは違う。
だから二人は、黙って行ってしまったのではないか?
本当に危険なたたかいには自分達を連れて行かない。それが二人の選択なんじゃないか?
久住小春の強すぎる感受性が、彼女の胸を苦しめていた。
「何で、久住さんそんな言い方するんですか」
泣きそうな表情で愛佳が言った。凄惨な光景がまだ網膜にこびりついているのだ。
小春は、何か苦いものを噛み殺すような顔で窓の外をじっと見つめていた。
「久住さん、何か言ってください」
「小春」
絵里がベットから立ち上がった。小春を見つめる目が優しい。
28 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 01:08:25.21 0
「不安なときはね、不安だって言えばいいのよ。大事な人が心配なときは
心配だー!って、思い切り言えばいいの」
「亀井さんまだ寝てないと」
「ジュンジュン、上着とって」
「亀井さん」
「小春、私たちに今出来ることは何?」
「え?」
「二人の所へ行く。行ってから、思い切り文句でも何でも言ってやりゃいいじゃない
何で黙ってたんだー!って、心配したんだぞー!ってさ、分かった?」
「・・・はい」
「うん、いい返事だ」
ふわりと、絵里が笑った。
29 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 01:12:47.17 0
>>22-28
とりあえずここまでです
続きは夜中に保全代わりに投下します
あと>>26がコピペミスっちゃって亀ちゃんの
「早く、行ってあげて」って台詞が抜けちゃいましたすいません
後で差し替えます…
とりあえずここまでです
続きは夜中に保全代わりに投下します
あと>>26がコピペミスっちゃって亀ちゃんの
「早く、行ってあげて」って台詞が抜けちゃいましたすいません
後で差し替えます…
30 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 01:21:13.62 0
凄いです
起きてて良かった
起きてて良かった
31 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 01:57:28.02 O
32 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 03:13:50.46 0
「さゆ遅い!」
道重さゆみと田中れいなの二人が町外れの工場跡についた頃には、
もう夕陽が殆ど沈みきっていた。
バイクを工場入り口近くに停め、れいなは敷地内へ駆け出していく。
さゆみもれいなの後を追おうとするのだが、なかなか下半身に力が入らない。
れいなの運転するバイクのタンデムシートで彼女の驚異的な反射神経と
道路交通法に対するおそるべき無頓着さをたっぷり味わされたのだ。
要するに無茶苦茶な運転だった。よく生きてたどり着いたものだと思う。
そのせいか、さゆみはちょっと腰が抜けたようになってしまっている。
「れいな、ちょっと待ってよ」
やっと工場の入り口にたどり着くと、そこにれいなの後姿があった。
れいなはその場に立ったまま動かない。
視線の先に、愛がいる。
凄惨で、酷く幻想的にも見える光景を目の当たりにしていた。
テニスコートを二面ほど取れそうな工場のスペース内の中央付近に愛が倒れている。
そして彼女の周りが赤い。
血だ。
血が水溜りのようになっている。一体どれ程の血が流されたのか。
その水溜りの中に愛がいる。
まるで、赤い海の波打ち際で眠る人魚のように、静かに眼を閉じていた。
もっとも残酷で美しい絵本の1ページを切り抜くとこのような光景になるだろうか。
33 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 03:15:07.03 0
「愛ちゃん・・・」
魂を抜かれてしまったように、れいなの声に力がない。
目の前の光景があまりに現実味が無いため混乱しているのだ。
さゆみが呆然と立ち尽くしているれいなの横を駆け抜けていく。
素早く愛の傍らに跪いて治癒能力を発動させた。
ぽわっとした燐光がさゆみの手を包みこむ。
―な
―いな
―れいな
「れいな!」
さゆみの声がれいなを現実に引き戻す。慌てて愛の傍へ駆け寄った。
そして戦慄した。
―酷い。
全身に打撲と擦過傷、裂傷の類の跡が無数に散らばっている。
どれ程のたたかいを繰り広げればこんな傷を負うのか。
さらに右目にも重傷、そして――
「さゆ、愛ちゃんの腕が無い…」
「後ろにある」
視線を移してみると、確かにあった。
「拾ってきて」
「え?」
「腕を」
「あ、うん」
34 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 03:16:26.69 0
それは、少し前までは親しい人の一部であったものだが、
コンクリートの地面にぽつんとあるそれは、ただ単に腕だった。
触っても体温も何も伝わってこない。
なにやら茫漠とした、不安とも寂しさとも言えるようなものが
れいなの心を吹き抜けていった。
愛の右腕をさゆみに渡して、心配そうに口を開く。
「繋がりそう…?」
さゆみは無言で治癒能力を愛に注ぎ込んでいる。
額に汗が玉のように噴き出していた。
「さゆ?」
「手を」
さゆみが右手をすっと差し出す。
一瞬れいなは何の事か逡巡していると、さゆみが彼女をきっと睨みつけた。
田中れいなの共鳴増幅能力は近くにいる仲間の超能力を
ざっと、三割から四割ほど強めるという物だが、
直接手を握ることでそれを二倍近くまで高めることが可能になる。
仲間の中でも個人差はあるが相性の良い道重さゆみの場合だと、
普段の二倍以上の力を引き出すことが出来るはずだ。
「早く握って!」
さゆみが語気を荒げた。
彼女も冷静さを保っていた訳ではなく、
一刻も早く愛を助けることに集中する事でパニックを押さえつけているのだ。
二人にとって、それ程愛の姿は衝撃的過ぎた。
35 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 03:17:36.87 0
れいなは、さゆみの手を握りしめた。
互いの手のぬくもりに縋り付くように強く、手を握り合った。
「ねえ、さゆ。愛ちゃん助かるよね?」
「――」
「さゆ、何か言ってよ」
「傷が全然ふさがらないの。今までこんなこと無かったのに」
「どういう事?」
道重さゆみの治癒能力は対象の生命力に働きかけて傷を治す。
それは、複雑骨折でさえものの数分で治してしまう程のものだが、
あくまでもさゆみの能力はその手助けをするというもので
治癒能力自体が傷をふさぐ訳ではない。
つまり、肝心の対象の生命力が働いてくれないと、効果が出ないのである。
「力をいくら注いでも、全然反応しないで外に流れていくの」
「ねえ…それってもしかして」
最も口にしたくない言葉が喉まで上がってきている。
「もし愛ちゃんがもう死んじゃってるんなら、そもそも力が入っていかないから
それはないと思う。けど異常に反応が弱いの。このままじゃ」
「このままだと?」
「力を注ぐのをやめた時点で、愛ちゃんは死ぬわ」
「じゃあどうすればいいの!?」
「わからないわよ!わからないけどどうにかするしかないじゃない!」
「どうにかって何よ!」
「考えて!」
「そんな事言ったって…」
れいなの目ににじむ涙が、今にも溢れ出そうとしていた。
36 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 03:18:31.27 0
「お願いだから泣かないでよ。私も泣いちゃうから」
「ごめん、大丈夫」
「しっかりしてよ、頼りにしてるんだから」
「うん、私もさゆのこと信じるけんね」
「絶対に死なせない」
「うん」
泣けば集中が乱れて余分に体力を消耗する。それは避けなければならない。
さゆみの集中力と体力がそのまま愛の生命に直結している今、
一秒でも長く能力を使い続けるには何より心を強く持つことが必要なのだ。
打開策が見つからなくても諦める事だけは出来ない。
―たとえどうすることも出来なくたって、やるしかないじゃないか。
二人の少女の胸に宿った悲壮な決意が響き合い、
さゆみの手から発する燐光が輝きを増した。
かなしみの色にも似た、淡いピンク色の光が二人の頬を照らしている。
これこそが、愛を地上に繋ぎ止める唯一の支えであった。
二人が絶望の淵で奮闘している中、時間だけが過ぎてく。
一秒、一秒が泥のように遅い。
どれくらい時間が経ったのか分からない。
37 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 03:19:17.79 0
数分のようにも、数十分のようにも思える。
刻々と、桜の花びらが散り行くように、さゆみの体力が消耗していく。
重い時が流れる町外れの工場に二つの変化が起こった。
一つは、夕陽が完全に沈みきり、いつの間にか青白い月の光が差し込んでいること。
もう一つは、工場内にもう一人の人物が現れたこと。
さゆみとれいなのよく知る人物――
――新垣里沙が月光に包まれて、そこに立っていた。
38 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 03:31:46.34 0
>>22-28並びに>>32-37
以上『A-gain 愛よ再び(1)』
お目汚し失礼しました
まとめちゃんへ
お目汚しついでに>>26を>>39と差し替えてまとめサイトに収録していただけると
大変ありがたいです…新スレ早々余計な手間を取らせて申し訳ないです
一応これで前半終了なんですが続きは22話中に書き上げられればいいなと
書くのがアホみたいに遅いくせに続き物になっちゃってすいません
以上『A-gain 愛よ再び(1)』
お目汚し失礼しました
まとめちゃんへ
お目汚しついでに>>26を>>39と差し替えてまとめサイトに収録していただけると
大変ありがたいです…新スレ早々余計な手間を取らせて申し訳ないです
一応これで前半終了なんですが続きは22話中に書き上げられればいいなと
書くのがアホみたいに遅いくせに続き物になっちゃってすいません
39 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 03:33:52.95 0
「早く、行ってあげて」
絵里の口調に有無を言わせないものが宿っている。
れいなに促されてさゆみが病室の外へ駆け出していった。
二人が出て行ってからしばらく、皆押し黙って開け放たれたドアの向こうを見つめていた。
これから次にどう行動すればいいか、考えあぐねているようだ。
「そうだ!ニーガキ!ニーガキに知らせないと!」
「多分、もう知ってるよ」
沈黙を破って声を上げたジュンジュンに、小春がひどく冷静な声で言い放った。
「どういうコトだ?」
「高橋さんと新垣さん用事があるって言ってたから」
「用事?」
「二人だけでたたかいに行ったんでしょ、きっと、私たちに黙って」
そう言って小春は窓の外に視線をやった。
夕暮れに染まる町並みが、何やら物悲しい色をしている。彼女の目にはそう感じられた。
「何でウチらに黙って・・・」
「そりゃあ、背負ってるものが違うもの」
ごとり、と喉の奥にある硬いものを吐き出すように言った。
40 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 06:41:10.12 0
うーん、良い!
とても練られてる感じがします。それゆえに情景がリアルに浮かんでくる。
人物像や世界観が作者の方毎に微妙に違うのも、このスレの魅力ですね。
小春と絵里のキャラクターが新鮮に感じました。
とても練られてる感じがします。それゆえに情景がリアルに浮かんでくる。
人物像や世界観が作者の方毎に微妙に違うのも、このスレの魅力ですね。
小春と絵里のキャラクターが新鮮に感じました。
41 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 08:17:24.64 0
42 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 08:57:51.34 0
>>22-28 >>32-37
『RとR』で初めて書いたって言っておられましたよね?
上手ですねえ・・・
バトルシーンの緊迫感も見事でしたが 個人的には今回の方が作者さんの“本領発揮”という感じがしました
人物の一人ひとりが生き生きとしていて 見事に“物語”を紡いでいるように思えます
続きを楽しみにしていますよー
『RとR』で初めて書いたって言っておられましたよね?
上手ですねえ・・・
バトルシーンの緊迫感も見事でしたが 個人的には今回の方が作者さんの“本領発揮”という感じがしました
人物の一人ひとりが生き生きとしていて 見事に“物語”を紡いでいるように思えます
続きを楽しみにしていますよー
43 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 10:10:18.96 0
ノ|c|*・e・)人(ダクネ*)<うい~飲んじゃった~~新年会楽しかったゾ じゃあまた明日ワルイビルでな~
ノ|c|*・e・)<はいーワルイビルで~~ヒックッ!
*ダクネ)<飲んじゃうかもっ!かもっ!かもっ!っと~・・・っん? ドン☆!!
ノノハヽo∈
从 ´ ヮ`) <22話についたっちゃ
/つoノ人ヽヽo
( 从*・ 。.・) <22話についたの そして何か轢いた気がするの・・
キコキコ し( O┬O
◎-ヽJ┴◎
-さゆはレベルが1上がった- -れいなは時給が10円上がった-
次の日
( ・e・ )?<んもーおっそいなーダークネス様!
その後3ヶ月ほどダークネス組織によると思われる悪事は途絶えた・・・
ノ|c|*・e・)<はいーワルイビルで~~ヒックッ!
*ダクネ)<飲んじゃうかもっ!かもっ!かもっ!っと~・・・っん? ドン☆!!
ノノハヽo∈
从 ´ ヮ`) <22話についたっちゃ
/つoノ人ヽヽo
( 从*・ 。.・) <22話についたの そして何か轢いた気がするの・・
キコキコ し( O┬O
◎-ヽJ┴◎
-さゆはレベルが1上がった- -れいなは時給が10円上がった-
次の日
( ・e・ )?<んもーおっそいなーダークネス様!
その後3ヶ月ほどダークネス組織によると思われる悪事は途絶えた・・・
44 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 10:13:04.14 0
轢いちゃったwww
45 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 10:23:01.28 0
46 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 10:27:24.93 0
ワルイビルて
47 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 10:33:34.09 0
轢いちゃうかもwww
48 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 10:35:51.77 O
次スレまでゆっくり休んでくださいダークネス様w
おもろいなー
おもろいなー
49 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 11:44:32.96 O
50 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 13:17:37.87 0
>>43
ガキさんこっち見んなw(お約束
ガキさんこっち見んなw(お約束
51 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 13:23:14.94 O
最近Eビルネタが微妙に復活してるなw
吉澤さんもガキさんとのミーティング(アルコール有)にEビルを使ったと言ってたしw
吉澤さんもガキさんとのミーティング(アルコール有)にEビルを使ったと言ってたしw
52 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 15:19:11.94 O
今日は目がしょぼしょぼする
ダークネスにはそういう能力者がいるのか
ダークネスにはそういう能力者がいるのか
53 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 15:30:18.49 0
>>51
Eビルで吉澤さんの幽霊とガキさんが夜な夜な(ry
Eビルで吉澤さんの幽霊とガキさんが夜な夜な(ry
54 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 15:46:21.28 0
>>52
・安倍さんの言霊『お前は目がしょぼしょぼしてその後死ぬ』
・吉澤さんの催眠「目がしょぼしょぼしてそのまま海に飛び込んで死ね」
・紺野さんの原子合成「あなたの目の中の水分を全部水素と酸素に分解してみました」
・飯田さんの予知「ともかくあんたは目がしょぼしょぼしたまま結局死ぬわ」
・安倍さんの言霊『お前は目がしょぼしょぼしてその後死ぬ』
・吉澤さんの催眠「目がしょぼしょぼしてそのまま海に飛び込んで死ね」
・紺野さんの原子合成「あなたの目の中の水分を全部水素と酸素に分解してみました」
・飯田さんの予知「ともかくあんたは目がしょぼしょぼしたまま結局死ぬわ」
55 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 15:54:13.03 O
56 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 17:24:42.72 0
57 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 18:58:24.93 O
サボリン以外にリゾスレブログしてる人いるの?
58 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 19:30:04.30 0
>>57
どういう意味合いで言ってるのか分からないけど・・・
>>1の「キャラ設定・作品ジャンル別検索ページ」を作られてるのはスレ住人さんの一人だよ
あと作者さんの中には自ブログ持ってる人もいるみたいだね
どういう意味合いで言ってるのか分からないけど・・・
>>1の「キャラ設定・作品ジャンル別検索ページ」を作られてるのはスレ住人さんの一人だよ
あと作者さんの中には自ブログ持ってる人もいるみたいだね
59 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 20:39:25.12 0
たまにネタにするけど
本質はただのキモヲタブログならあります
本質はただのキモヲタブログならあります
60 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 21:02:05.83 0
61 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 22:03:22.27 0
リゾスレ住人のブログ巡りは今では日課となってます
62 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 22:05:05.11 0
そんなにブログやってる住人さんいるの!?
サボリンさんとあの人しか知らないけど・・・
サボリンさんとあの人しか知らないけど・・・
63 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 22:15:25.92 0
64 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 23:11:13.69 0
ラジャーサボリン!
65 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/19(月) 23:12:15.30 0
新スレ化作業
現行スレ・dat追加・テンプレ追加・ダクネチュ様追加
(過去ログは過去ログまとめさんを待ちたいと思います)
題名スレ>>103
催促スレ>>28 ないやいちゃんゴメンネないやいちゃん
第22話
>>22-28 >>32-37 『A-gain 愛よ再び(1)』を「MM。」
昨日まとめしといて良かった
すごく楽だw
現行スレ・dat追加・テンプレ追加・ダクネチュ様追加
(過去ログは過去ログまとめさんを待ちたいと思います)
題名スレ>>103
催促スレ>>28 ないやいちゃんゴメンネないやいちゃん
第22話
>>22-28 >>32-37 『A-gain 愛よ再び(1)』を「MM。」
昨日まとめしといて良かった
すごく楽だw
66 :名無し募集中。。。:2009/01/19(月) 23:31:28.40 0
67 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 00:31:09.45 0
ブロガー多いんだね
68 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 01:40:09.71 0
ふと思ったんだけどまとめサイトの一言コメントって
作者さんの返事があったら面白そうだよねw
作者さんの返事があったら面白そうだよねw
69 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 01:44:11.32 0
新スレおめ! そしてテンプレさんと>>12の久住さん乙!
ダークネチュ様、早く良くなりますように( ー人ー )
ダークネチュ様、早く良くなりますように( ー人ー )
70 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 03:11:30.03 O
ダクネチュを轢いてしまった祟りなのかしれませんが
頭痛とのどの調子がおかしい・・・w
頭痛とのどの調子がおかしい・・・w
71 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 03:25:47.77 O
72 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 03:35:36.66 0
|v')フフフ
73 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 06:02:18.71 0
74 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 08:22:17.66 0
75 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 10:12:49.16 0
( ^▽^)<あたしがここに立ってることの意味は分かるよね?里沙
||c| ・e・)|<ええっ?いや・・・正直分かんないんですけど
( ^▽^)<・・・・・・・・いい度胸じゃない、覚悟はできてんの?
||c| ・e・)|<ちょちょちょ・・・何のことですか!私が何したって言うんですか!?
( ^▽^)<・・・何にもしてないから言ってんの!
||c| ・e・)|<意味分かんないですよ!全然意味分かんない!
( ^▽^)<なら死ねっっ!
||c| ・e・)|<ひええぇぇっっ・・・・・・・・・???
(~^◇^)<キャハハ~やめなよ梨華ちゃん
( ^▽^)<ちょっと邪魔しないでよ!
||c| ・e・)|<あ、矢口さん!ありがとうございます!死ぬかと思いました
(~^◇^)<キャハハ~お礼なんかいいよ
||c| ・e・)|<そうだ!矢口さん、誕生日おめでとうございます。これプレゼントです
(~^◇^)<おっ。ありがとガキさん。そんな気ぃ使わなくてもいいのにさー
||c| ・e・)|<いえいえ、先輩あっての私ですから
( ^▽^)<・・・・・・・・・やっぱり殺す!
||c| ・e・)|<!?ちょ、ほんと何怒ってるんですか石川さん
(~^◇^)<キャハハ~!ウケル!チョーウケル!ガキさん最高!
||c| ・e・)|<?????
( ^▽^)<・・・・・・・・・・・・・ッッッ!!!(可聴域を越えた音波)
矢口さん誕生日おめでとうございます
石川さん誕生日おめでとうございま・・・・・・した
||c| ・e・)|<ええっ?いや・・・正直分かんないんですけど
( ^▽^)<・・・・・・・・いい度胸じゃない、覚悟はできてんの?
||c| ・e・)|<ちょちょちょ・・・何のことですか!私が何したって言うんですか!?
( ^▽^)<・・・何にもしてないから言ってんの!
||c| ・e・)|<意味分かんないですよ!全然意味分かんない!
( ^▽^)<なら死ねっっ!
||c| ・e・)|<ひええぇぇっっ・・・・・・・・・???
(~^◇^)<キャハハ~やめなよ梨華ちゃん
( ^▽^)<ちょっと邪魔しないでよ!
||c| ・e・)|<あ、矢口さん!ありがとうございます!死ぬかと思いました
(~^◇^)<キャハハ~お礼なんかいいよ
||c| ・e・)|<そうだ!矢口さん、誕生日おめでとうございます。これプレゼントです
(~^◇^)<おっ。ありがとガキさん。そんな気ぃ使わなくてもいいのにさー
||c| ・e・)|<いえいえ、先輩あっての私ですから
( ^▽^)<・・・・・・・・・やっぱり殺す!
||c| ・e・)|<!?ちょ、ほんと何怒ってるんですか石川さん
(~^◇^)<キャハハ~!ウケル!チョーウケル!ガキさん最高!
||c| ・e・)|<?????
( ^▽^)<・・・・・・・・・・・・・ッッッ!!!(可聴域を越えた音波)
矢口さん誕生日おめでとうございます
石川さん誕生日おめでとうございま・・・・・・した
76 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 11:04:22.79 0
岡π:川 ´・`)<石川梨華には感謝している
77 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 11:44:34.18 0
誕生日忘れただけで粛清されんのかw
恐ろしやダークネス…
てか顔文字ネタってダクネチュ様以外だとリゾスレでは珍しいよね
恐ろしやダークネス…
てか顔文字ネタってダクネチュ様以外だとリゾスレでは珍しいよね
78 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 12:39:58.56 O
顔文字は携帯向きじゃないからねえーw
しかしそういやダークネスなお2人の誕生日だったね
すっかり忘れてた…って粛清しないでくださいスミマセンでした
しかしそういやダークネスなお2人の誕生日だったね
すっかり忘れてた…って粛清しないでくださいスミマセンでした
79 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 13:07:02.73 0
粛正ではない 浄化だ
80 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 13:21:34.47 O
81 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 15:35:12.52 0
>>68
積極的に感想書いていけばあるいは応えてもらえるかもね
積極的に感想書いていけばあるいは応えてもらえるかもね
82 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 16:07:46.15 O
83 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 17:21:20.40 O
本スレに書いたらなかなかもう一回書かないもんね
84 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 17:34:46.30 0
そこを改めて書くからこそ振り返れる部分もあるんじゃないかなあ
自作への感想をもらえたらそりゃ嬉しいけど他の作者さんへの感想も読んでておもしろいし
>>82さんへの感想はもうちょっとヒマになったら書こうと思ってたとこなんだよほんとだよ
自作への感想をもらえたらそりゃ嬉しいけど他の作者さんへの感想も読んでておもしろいし
>>82さんへの感想はもうちょっとヒマになったら書こうと思ってたとこなんだよほんとだよ
85 :名無しサボリ中。。。:2009/01/20(火) 18:53:00.07 O
>>84
ほんとだなほんとなんだな
ほんとだなほんとなんだな
86 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 19:29:40.37 0
正直で好感が持てる>>85リンであった
87 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/20(火) 20:55:48.85 O
それにしても今日は社内ネットワークがダメで困った
小春が電撃放電して回路壊したのかな?
そういや小春に電撃使わせることってあんまりないな…
小春が電撃放電して回路壊したのかな?
そういや小春に電撃使わせることってあんまりないな…
88 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 20:59:14.47 0
ウィキが更新されてる!!
登場人物も登場能力も、短い解説も
読んでいてとっても面白い!!!!!!
乙です!!
登場人物も登場能力も、短い解説も
読んでいてとっても面白い!!!!!!
乙です!!
89 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 22:16:45.16 0
おっとまだ落ちるには早いぜ
90 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 23:08:31.13 O
そっか振り返り感想企画みたいな話から一言コメント欄出来たもんね
なんか書こうかな
なんか書こうかな
91 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 23:09:36.65 0
「Fly away(to the darkness)」/SWEET BLACK feat G
92 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 23:26:14.25 0
この日、偶然が偶然を呼んだとしか言いようの無いメンバーが揃っていた。
光井愛佳、久住小春は高校、雑誌のインタビューで欠席。
新垣里沙は諸事情の為、数日前から店に立ち寄っていない。
結果、喫茶『リゾナント』にはマスターの高橋愛。
そして通院の寄り道として亀井絵里、付き添いの道重さゆみ。
中華料理店が定休日という事でジュンジュンとリンリン。
田中れいなは二階の通称『れいな城』で寝込んでいる―――原因は風邪だ。
今現在、地域内では普通感冒が蔓延している。たかが風邪、されど風邪、である。
「風邪は寝て治す」という言葉に基づき、愛はれいなに寝ているよう促した。
「お店は1日休んでも大丈夫やよ」という優しい心遣いからだ。
それでも「我慢できる」と言って起き上がろうとしたれいなの鳩尾に拳を入れ
強制的に布団へと転倒させたのも"あくまで優しい心遣い"だというのを忘れてはいけない。
かくして、愛かられいなが風邪だと報された面々は臨時休業した店内でお茶をしながらその話で盛り上がっていた。
「れいなってそんなに身体弱かったっけ?」
「絵里は不思議と風邪引かないの、まぁ病院で栄養の良いモノを食べてるからか」
「さゆ、それって遠まわしに一人だったら栄養管理が出来ないって言ってる?」
「中国デはカゼのトキに鶏肉をタべませン」
「えぇっ!?何で何でっ?」
「エイヨウの関係で余計に悪化すル。あとノドが痛イトキはピザとカ」
「ピザはさすがに風邪の時は食べないでしょ…」
「辛い物も食べれないんだよね。やっぱりお粥とか?」
「ハイ、えト、中国でハ野菜のタクサン入ったのとカ」
「何かアレだよね、中国って薬屋さんが一杯あるイメージがある」
「何で?」
「…何となく」
光井愛佳、久住小春は高校、雑誌のインタビューで欠席。
新垣里沙は諸事情の為、数日前から店に立ち寄っていない。
結果、喫茶『リゾナント』にはマスターの高橋愛。
そして通院の寄り道として亀井絵里、付き添いの道重さゆみ。
中華料理店が定休日という事でジュンジュンとリンリン。
田中れいなは二階の通称『れいな城』で寝込んでいる―――原因は風邪だ。
今現在、地域内では普通感冒が蔓延している。たかが風邪、されど風邪、である。
「風邪は寝て治す」という言葉に基づき、愛はれいなに寝ているよう促した。
「お店は1日休んでも大丈夫やよ」という優しい心遣いからだ。
それでも「我慢できる」と言って起き上がろうとしたれいなの鳩尾に拳を入れ
強制的に布団へと転倒させたのも"あくまで優しい心遣い"だというのを忘れてはいけない。
かくして、愛かられいなが風邪だと報された面々は臨時休業した店内でお茶をしながらその話で盛り上がっていた。
「れいなってそんなに身体弱かったっけ?」
「絵里は不思議と風邪引かないの、まぁ病院で栄養の良いモノを食べてるからか」
「さゆ、それって遠まわしに一人だったら栄養管理が出来ないって言ってる?」
「中国デはカゼのトキに鶏肉をタべませン」
「えぇっ!?何で何でっ?」
「エイヨウの関係で余計に悪化すル。あとノドが痛イトキはピザとカ」
「ピザはさすがに風邪の時は食べないでしょ…」
「辛い物も食べれないんだよね。やっぱりお粥とか?」
「ハイ、えト、中国でハ野菜のタクサン入ったのとカ」
「何かアレだよね、中国って薬屋さんが一杯あるイメージがある」
「何で?」
「…何となく」
93 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 23:27:08.77 0
そんな会話が繰り広げられている中、厨房から愛が顔を出した。
時間はお昼過ぎ、寝むっているれいなに丁度お粥を作っていたのだ。
「ごめんやけど皆、ちょっとお留守番頼むわ。近くのスーパーやから10分くらいで帰ってくると思うし」
それは愛がメンバーを信頼しての言葉だった。
「リゾナンター」としてリーダーを務めている愛が仲間と過ごしてきた記憶から
今其処に居る面々がこの場所を守ってくれることを知っているから告げた。
現在、サブリーダーは不在。
それでも愛は全てを信じてさゆみ、絵里、ジュンジュン、リンリンへと託す。
「「「「いってらっしゃーい」」」」
それをしっかりと受け止め、4人は愛の出発を見送った。
財布と上着だけを持ち、中古で購入したミニバイクに跨る姿を見つめ
「瞬間移動で行けば良いのに」と思ったのは約2名。
だが愛は「人間としての行動で生活したい」という気持ちを抱いている事で
あえてそれを口にする事はしない。その心は共感できない事も無いのだから。
一瞬静寂した店内の中で、絵里が3人に手で招いた。
彼女特有のフニャフニャとした笑みがどこか期待感を抱かせる。
「ねぇ、勝負しない?チーム戦しようよチーム戦」
その頃、二階の通称『れいな城』で気絶するように眠っているれいなはというと。
「ん……あ、あれ?れいなどうしたと…?」
時間はお昼過ぎ、寝むっているれいなに丁度お粥を作っていたのだ。
「ごめんやけど皆、ちょっとお留守番頼むわ。近くのスーパーやから10分くらいで帰ってくると思うし」
それは愛がメンバーを信頼しての言葉だった。
「リゾナンター」としてリーダーを務めている愛が仲間と過ごしてきた記憶から
今其処に居る面々がこの場所を守ってくれることを知っているから告げた。
現在、サブリーダーは不在。
それでも愛は全てを信じてさゆみ、絵里、ジュンジュン、リンリンへと託す。
「「「「いってらっしゃーい」」」」
それをしっかりと受け止め、4人は愛の出発を見送った。
財布と上着だけを持ち、中古で購入したミニバイクに跨る姿を見つめ
「瞬間移動で行けば良いのに」と思ったのは約2名。
だが愛は「人間としての行動で生活したい」という気持ちを抱いている事で
あえてそれを口にする事はしない。その心は共感できない事も無いのだから。
一瞬静寂した店内の中で、絵里が3人に手で招いた。
彼女特有のフニャフニャとした笑みがどこか期待感を抱かせる。
「ねぇ、勝負しない?チーム戦しようよチーム戦」
その頃、二階の通称『れいな城』で気絶するように眠っているれいなはというと。
「ん……あ、あれ?れいなどうしたと…?」
94 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 23:27:35.41 0
転倒した時に壁に頭を打ち付けていたれいなは原因不明の痛みを訴える鳩尾を擦りながら、周囲を見渡した。
立て掛けてあった針時計は既に正午を回っている。
ハッと我に返り、反射的にロフトから降りようとした。
だが奇妙な身体のダルさと発熱からか、手足に力が入らない。
そこでようやく自分が風邪の症状を患っていた事と、愛が自分の為にお店を休んだことを思い出す。
冷静に考えてみれば、愛にとって体調不良を訴えるれいなは足手纏いだ。
厨房で倒れても面倒を掛けるだけだし、今の状態も自分の健康管理がいけなかったから。
当然、愛はそんな事を思う人ではないのは知っている。
それでも、れいなは自分が情けない人間だと思う事しか出来なかった。
―――そんな時、ドアの前に感じた人の気配。
落ち込んでいた気持ちが一気に緊張へと変わる。
もしも愛だった場合はどんな顔をすれば良いのかとか、なんて声を掛ければ良いのか
という事だけが頭の中を埋め尽くしていた。
―――だかられいなは一瞬、反応が遅れた。
ドアが開け放たれ、其処から姿を現した人物が持つ異臭の物体に。
その半歩遅れてやって来た人物の手にも同等な其れ。
「ねぇっ、それ絶対にヤバイってばっ、お粥の匂いじゃないじゃんっ!」
「コレはお粥ダっ、ワタシがお粥と言えバそれはお粥になルっ!」
「私は料理得意じゃナイ、でもジュンジュンを信じまス!」
「ていうかジュンジュンが食べると全部「おいしい」なの。
この前だって間違えてペットフード買って食べたら「シアワセシアワセ」って喜んでたもん」
「こんなのワンちゃんだって食べないよ!」
「亀井!ワタシをバカにするのカ!」
立て掛けてあった針時計は既に正午を回っている。
ハッと我に返り、反射的にロフトから降りようとした。
だが奇妙な身体のダルさと発熱からか、手足に力が入らない。
そこでようやく自分が風邪の症状を患っていた事と、愛が自分の為にお店を休んだことを思い出す。
冷静に考えてみれば、愛にとって体調不良を訴えるれいなは足手纏いだ。
厨房で倒れても面倒を掛けるだけだし、今の状態も自分の健康管理がいけなかったから。
当然、愛はそんな事を思う人ではないのは知っている。
それでも、れいなは自分が情けない人間だと思う事しか出来なかった。
―――そんな時、ドアの前に感じた人の気配。
落ち込んでいた気持ちが一気に緊張へと変わる。
もしも愛だった場合はどんな顔をすれば良いのかとか、なんて声を掛ければ良いのか
という事だけが頭の中を埋め尽くしていた。
―――だかられいなは一瞬、反応が遅れた。
ドアが開け放たれ、其処から姿を現した人物が持つ異臭の物体に。
その半歩遅れてやって来た人物の手にも同等な其れ。
「ねぇっ、それ絶対にヤバイってばっ、お粥の匂いじゃないじゃんっ!」
「コレはお粥ダっ、ワタシがお粥と言えバそれはお粥になルっ!」
「私は料理得意じゃナイ、でもジュンジュンを信じまス!」
「ていうかジュンジュンが食べると全部「おいしい」なの。
この前だって間違えてペットフード買って食べたら「シアワセシアワセ」って喜んでたもん」
「こんなのワンちゃんだって食べないよ!」
「亀井!ワタシをバカにするのカ!」
95 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 23:28:02.40 0
パンダにも変化していないジュンジュンが脊索動物の亀に威嚇しているかの如く咆哮し
その二匹をフォローする犬と悪態を吐くウサギ。
そんな風にしか見えないのは風邪の所為かはれいな自身にも曖昧だった。
が、分かるのは、病人の前で平気で騒ぐその非常識さからしてあの4人だと。
「…絵里、ジュンジュン、そんな叫ばんといて」
「あ、れいな丁度良い時にっ、ねっ、ねっ、これ食べてよっ」
「田中!田中!コッチが先、コッチがオイシイ!」
「まだ食べてナイでしょーっ?絶対にこっちの方が断然美味しいんだからっ」
「あーッもーッいきなりなんッ……ぅ…」
無理。絶対に無理だ。有り得なさ過ぎる。
頭痛というのはこんな簡単にも酷くなるものなのだろうか。
二人の持つ器の中身はほぼ全てが丹念に煮込まれた所為で原型が無い。
「この材料は何でしょう?」なんて簡単に問い掛けられたくないほどの惨状が其処にあった。
「だいたいこの異臭って何?おクスリみたい」
「中国ノお粥ハ6千年続いてるダッ、薬膳は基本中の基本ッ。
デモあんまり煮込めなカタ、それがチョト心配」
ちょっとじゃねぇ!とれいなは叫びたかったが、何かが彼女を制した。
料理は中途半端なモノほど危険なことは無い。
だからこれをいかにして回避するかという回答を探すのに必死だったからかもしれない。
「でも亀井サンのよりはオイシイ、絶対にッ」
「ムッカーッ、絵里は味見だってしたんだよ?ちゃんと美味しかったもん」
「それは舌がおかしいダ。ならワタシのヲ食ベてみロ」
「じゃあジュンジュンも食べてよっ」
その二匹をフォローする犬と悪態を吐くウサギ。
そんな風にしか見えないのは風邪の所為かはれいな自身にも曖昧だった。
が、分かるのは、病人の前で平気で騒ぐその非常識さからしてあの4人だと。
「…絵里、ジュンジュン、そんな叫ばんといて」
「あ、れいな丁度良い時にっ、ねっ、ねっ、これ食べてよっ」
「田中!田中!コッチが先、コッチがオイシイ!」
「まだ食べてナイでしょーっ?絶対にこっちの方が断然美味しいんだからっ」
「あーッもーッいきなりなんッ……ぅ…」
無理。絶対に無理だ。有り得なさ過ぎる。
頭痛というのはこんな簡単にも酷くなるものなのだろうか。
二人の持つ器の中身はほぼ全てが丹念に煮込まれた所為で原型が無い。
「この材料は何でしょう?」なんて簡単に問い掛けられたくないほどの惨状が其処にあった。
「だいたいこの異臭って何?おクスリみたい」
「中国ノお粥ハ6千年続いてるダッ、薬膳は基本中の基本ッ。
デモあんまり煮込めなカタ、それがチョト心配」
ちょっとじゃねぇ!とれいなは叫びたかったが、何かが彼女を制した。
料理は中途半端なモノほど危険なことは無い。
だからこれをいかにして回避するかという回答を探すのに必死だったからかもしれない。
「でも亀井サンのよりはオイシイ、絶対にッ」
「ムッカーッ、絵里は味見だってしたんだよ?ちゃんと美味しかったもん」
「それは舌がおかしいダ。ならワタシのヲ食ベてみロ」
「じゃあジュンジュンも食べてよっ」
96 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 23:28:52.60 0
何故かライバル同士の試食会が開かれる展開に最早付いていけない。
さゆみとリンリンは何処から取り出したのか、お菓子を摘んで他人事のように観戦している。
何だかもう、全てがどうでも良くなってきた。
れいなはボスンとロフトに倒れこむと、そのまま目を閉じた。
―――――――――…。
小さい頃は、良く母親に付きっ切りで看病してもらっていた。
暖かい卵粥を作ってくれたり、恐い夢を見れば子守唄を歌ってくれる。
眠れなければ不安がらないようにと眠るまで手を繋いでくれた。
ベットから布団がズレ落ちないようにと何度も何度も部屋を見に来てくれて。
忙しい筈なのに、それでも我が子の為だと母親は尽くしてくれた。
遠い過去。もう居ない幻影。夢の中でしか感じる事は無い其れは、手から
すり抜けるように何処かへ落ちていった。
真っ暗な世界。真っ暗な深淵の底。冷たい海に浸っているかのような感覚。
だが突然其処に現れた小さな光は、手の平に泳ぐように漂っていた。
―――そして、海の底から這い出してきたように目が覚める。
「―――あ、起きたやよ」
手から温かみが無くなったかと思うと、額に当てられていたタオルが外された。
水を絞るような音と、雫の音が止んで再びヒヤリとした冷たさが額に現れる。
ぼんやりと記憶を辿り、あのまま眠ってしまったのだと気付いた。
「…今、何時…?」
「9時。もう皆もとっくに帰っとるで」
「…お粥は…?」
「お粥…あーあれか。詳しい事はさゆから聞いとるよ。まぁ、あの子達なりに
れいなに元気になって貰いたかったんやろうし、怒らんであげてな」
さゆみとリンリンは何処から取り出したのか、お菓子を摘んで他人事のように観戦している。
何だかもう、全てがどうでも良くなってきた。
れいなはボスンとロフトに倒れこむと、そのまま目を閉じた。
―――――――――…。
小さい頃は、良く母親に付きっ切りで看病してもらっていた。
暖かい卵粥を作ってくれたり、恐い夢を見れば子守唄を歌ってくれる。
眠れなければ不安がらないようにと眠るまで手を繋いでくれた。
ベットから布団がズレ落ちないようにと何度も何度も部屋を見に来てくれて。
忙しい筈なのに、それでも我が子の為だと母親は尽くしてくれた。
遠い過去。もう居ない幻影。夢の中でしか感じる事は無い其れは、手から
すり抜けるように何処かへ落ちていった。
真っ暗な世界。真っ暗な深淵の底。冷たい海に浸っているかのような感覚。
だが突然其処に現れた小さな光は、手の平に泳ぐように漂っていた。
―――そして、海の底から這い出してきたように目が覚める。
「―――あ、起きたやよ」
手から温かみが無くなったかと思うと、額に当てられていたタオルが外された。
水を絞るような音と、雫の音が止んで再びヒヤリとした冷たさが額に現れる。
ぼんやりと記憶を辿り、あのまま眠ってしまったのだと気付いた。
「…今、何時…?」
「9時。もう皆もとっくに帰っとるで」
「…お粥は…?」
「お粥…あーあれか。詳しい事はさゆから聞いとるよ。まぁ、あの子達なりに
れいなに元気になって貰いたかったんやろうし、怒らんであげてな」
97 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 23:29:30.35 0
愛から始終の話しを聞き、少ない材料から自分達で何か出来る事を4人は考え、実行した事を知る。
メンバー達の"優しい心遣い"はれいなが再び寝込んでしまった事で
終止符を打たれてしまったが、ジワリと何かが心に染みていた。
「じゃあ、何かあったら呼んでな」
「愛ちゃん」
「ん?」
「…手、もう1回握っていいと?」
愛は笑顔を浮かべると、れいなの手を優しく握る。
途端、額にあったタオルを掴むと、それを視界に覆ってしまった。
人間は病気になると必要以上に弱気になると言うが、これも大切な事なのかもしれない。
自分の"弱さ"と向き合う事で、誰かの心に気付けるのだから。
「今度は全員でれいなの風邪が治ったお祝いしよ?それまではゆっくり身体を休ませるやよ」
「ん……」
「…おやすみ。れいな」
愛は布団を整えると静かに二階へと降りていった。
れいなが小さな寝息を立てたのは、それからまもなくの事だった。
―――翌日。
「何かあのジュンジュンのお粥を食べてから調子が良いんだよね」
「亀井さんのもオイシカタ。今度作り方教えテくださいネー」
「じゃあ絵里も教えてもらおうっかなー♪」
妙に仲良くなった二人を見て何があったのか分からない人間が約3名。
愛へ里沙が何があったのかを聞くと、愛はただ苦笑を浮かべるだけだった。
メンバー達の"優しい心遣い"はれいなが再び寝込んでしまった事で
終止符を打たれてしまったが、ジワリと何かが心に染みていた。
「じゃあ、何かあったら呼んでな」
「愛ちゃん」
「ん?」
「…手、もう1回握っていいと?」
愛は笑顔を浮かべると、れいなの手を優しく握る。
途端、額にあったタオルを掴むと、それを視界に覆ってしまった。
人間は病気になると必要以上に弱気になると言うが、これも大切な事なのかもしれない。
自分の"弱さ"と向き合う事で、誰かの心に気付けるのだから。
「今度は全員でれいなの風邪が治ったお祝いしよ?それまではゆっくり身体を休ませるやよ」
「ん……」
「…おやすみ。れいな」
愛は布団を整えると静かに二階へと降りていった。
れいなが小さな寝息を立てたのは、それからまもなくの事だった。
―――翌日。
「何かあのジュンジュンのお粥を食べてから調子が良いんだよね」
「亀井さんのもオイシカタ。今度作り方教えテくださいネー」
「じゃあ絵里も教えてもらおうっかなー♪」
妙に仲良くなった二人を見て何があったのか分からない人間が約3名。
愛へ里沙が何があったのかを聞くと、愛はただ苦笑を浮かべるだけだった。
98 :名無し募集中。。。:2009/01/20(火) 23:31:32.02 0
99 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 00:00:27.74 0
いいなこの世界
100 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 00:15:54.21 0
いいなあお粥食いてえなあ
101 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 00:20:43.25 0
うまいですね
あったかくなれました
あったかくなれました
102 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 00:50:49.34 0
>>98の風邪は駄文しか書けない俺が引き受ける・・・
あとは頼んだ
あとは頼んだ
103 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 01:36:28.66 O
眠気が悲しみを訴え俺にリゾナントしてきた
今日は深夜任せた…
今日は深夜任せた…
104 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 02:30:50.70 0
105 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 03:25:19.43 O
2回も読んだのかい
ならおいらは3回読んでみる
ならおいらは3回読んでみる
106 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 04:49:00.66 0
107 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 06:40:43.93 O
暗いよ!
朝が暗すぎるんだよ!
朝が暗すぎるんだよ!
108 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 08:05:54.92 O
守られてた
ありがとう真夜中ホゼ隊のみなさん
ありがとう真夜中ホゼ隊のみなさん
109 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 10:27:46.27 O
寒い…
お粥が欲しい…
お粥が欲しい…
110 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 11:43:28.81 0
くっそぉミティの奴め
111 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 13:12:58.87 0
wikiの登場人物&能力一覧の一言紹介に作者さん名記載した方がいいですか?(もちろん判明している範囲で)
それともやめた方がいいですか?
もしご意見があれば・・・
それともやめた方がいいですか?
もしご意見があれば・・・
112 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 13:18:51.15 O
明記があったり題名からの割り出しなら良いんじゃない?
そうされたい人も増えてるみたいだしw
そうされたい人も増えてるみたいだしw
113 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 14:44:27.54 0
突然ですが投下します。 前スレでちょっと書いた「泣いちゃうかも」PVへのリゾナント作です。
114 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 14:45:24.90 0
『少女 マリコ』
新垣里沙は憔悴していた。
スパイとしての2重生活が、里沙の精神を、じわじわとすり減らしている。
リゾナンターとしての生活に苦痛は無かった。むしろ幸せな…、楽しいと言ってもいい日々が続いていたはずだった。
しかし…、『仲間』たちと大きな声で笑いあった次の瞬間、里沙は凍りつくような嫌悪に捕われる。
自分のその笑顔が、裏切りの『仮面』の上でしか成り立たない物であることに気付き、その空虚さを思い知るのだ。
自分を慕ってくれる声も、笑いかけてくれる笑顔も微笑みも、全ては自分が被っている『仮面』に向けられたもの…。
『仮面』を剥ぎ取られた時…。自分に向けられるのは、それは憎悪。そして軽蔑。あるいは…恐怖。
『仲間』たちとの楽しい時間の中で、里沙は常にその裏側にある破滅の予感に怯え続けていた。
その夜も、喫茶「リゾナント」で過ごした楽しい時間の、何倍も重い自己嫌悪を心に抱えて、里沙は冷たい雨の中を一人歩いていた。
新垣里沙は憔悴していた。
スパイとしての2重生活が、里沙の精神を、じわじわとすり減らしている。
リゾナンターとしての生活に苦痛は無かった。むしろ幸せな…、楽しいと言ってもいい日々が続いていたはずだった。
しかし…、『仲間』たちと大きな声で笑いあった次の瞬間、里沙は凍りつくような嫌悪に捕われる。
自分のその笑顔が、裏切りの『仮面』の上でしか成り立たない物であることに気付き、その空虚さを思い知るのだ。
自分を慕ってくれる声も、笑いかけてくれる笑顔も微笑みも、全ては自分が被っている『仮面』に向けられたもの…。
『仮面』を剥ぎ取られた時…。自分に向けられるのは、それは憎悪。そして軽蔑。あるいは…恐怖。
『仲間』たちとの楽しい時間の中で、里沙は常にその裏側にある破滅の予感に怯え続けていた。
その夜も、喫茶「リゾナント」で過ごした楽しい時間の、何倍も重い自己嫌悪を心に抱えて、里沙は冷たい雨の中を一人歩いていた。
115 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 14:46:20.73 0
最近、リゾナンターのリーダーである高橋 愛の様子に変化が現れていた…。
喫茶「リゾナント」で過ごしている時、あるいはリゾナンターとしての作戦行動を取っている時…、里沙はふと自分の『仮面』を意識し、強烈な自己嫌悪にとらわれる。
その視線の先には、常に高橋愛の姿があった。
しかし、最近…。里沙が自己嫌悪に陥り、その笑顔を凍りつかせる時、その視線の先にいる愛もまた、何かに怯えるかのような、不安げな表情を見せている。
愛もまた、以前とは明らかに違う『何か』を感じ取っているように見えた。
「…私がスパイであることに気付いたのだろうか…?」
高橋愛には『精神感応』の能力がある。しかし、しかし、里沙もまたそれをブロックするだけの能力はあるはずだった。
そしてまた、愛も理由無く他人の精神を覗く事は無い。里沙にはその確信があった。
ではなぜ…?
理由はわからなかった。だが、愛が何かに気付いた事、そして恐らくは里沙の『仮面』が剥がされる日が近づいている、と言う事は間違いないように思われた。
ふと、里沙は繁華街のメインストリートの横の、階段を下りた路地にある小洒落たショットバーの看板に目を止める。
「…お酒で辛さを忘れる事なんて、本当に出来るのかな…?」
里沙は成人してはいたものの、本格的に酒を飲んだ事も無く、酩酊、泥酔に至る事は今までになかった。
その店は、設えも洒落ており、女性が一人で入るのにもさほど抵抗は感じられなかった。
激しくなってきた雨を避けるかのように、里沙は店の入り口へと歩みを進める。
116 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 14:47:20.42 0
期待に違わず、店内には女性の客も多かった。そして一人で訪れた里沙も特に珍しがられる様子も無く、カウンターの席へと案内される。
「ちょっと強いお酒を…」
と里沙がバーテンバーに言いかけた時、カウンターの反対側から女の声が飛んだ。
「もっと強いお酒をちょーだい!!」
里沙が声のした方を見ると、カウンターの反対の端に若い女がいた。
赤いライダージャケットにたくさんのアクセサリー、黒のミニスカートに網タイツという派手な格好の女が、バーテンダーとなにやら揉めている様子だった。
「…あ、すいません、あのお客さん、かなり酔われてるみたいで…。ご注文、何でしたっけ?」
バーテンダーに問われて、里沙は同じように「強いお酒を」と言うのも気恥ずかしく、意に反したオーダーをしてしまう。
「…じゃあ、カシスオレンジを…」
甘いカクテルを飲みながら、これじゃなかなか酔えそうもないな…。そう思いながら、里沙は先程の女のほうをチラチラと見ていた。
女はかなり泥酔した状態でありながら、さらに強い酒を要求してはバーテンダーに諌められているようだった。
女はしばらく騒いでいたが、しまいにはあきらめたらしく、ふらつく足取りで店を出て行った。
「…あんまりみっともいいものじゃないな…」
泥酔してみたい、という気持ちもすっかり萎え、里沙は早々に店を出る事にした。
117 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 14:48:13.38 0
まだ降り止まない雨に天を仰ぎながら、暗い路地に歩み出る。
メインストリートへの階段を上がろうとしたとき、ふと、暗い路地の隅にわずかに動く影を見つけた。
「…?」
里沙が目を凝らして見ると、それは土砂降りの雨の中、傘もささずにしゃがみ込んでいる女の姿であった。
「…あれは、さっきの…?」
里沙は思わず歩み寄って、傘を差し掛ける。だいぶ前に店を出て行ったはずの、さっきの女だった。
「どうしました…?大丈夫ですか?」
里沙が声を掛けると、女は顔を上げた。女は号泣していた。
雨と涙でぐしょぐしょに濡れた顔は派手な化粧もすっかり落ち、まるで童女の様に幼い表情を見せている。
明らかに未成年…、それもひいき目に見ても17~18歳位に見える少女は、泣きながら夢にうなされるようにつぶやいていた。
「裏切っちゃった… 裏切っちゃったの…」
少女の言葉に里沙は凍りついた。自分の心の奥底を見透かされたような気がした。
… … …
118 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 14:48:58.77 0
1時間後、少女は里沙のマンションにいた。シャワーを浴び、里沙から借りたパジャマを着た少女はいっそう幼く、愛らしく見えた。
「何があったの…? まだ未成年なんでしょ? …あんなお酒の飲み方をしたらだめじゃない…」
年下らしい事がわかった事もあり、里沙は少しお姉さんぶって少女を諭す。
「…すみませんでした…」
熱いシャワーでだいぶ酔いも覚めたらしい少女は、ポツリポツリと話し始めた。
しかし、彼女の話はその幼い表情には似つかわしくないものだった。
少女の名はマリコ。話を聞けばまだ17になったばかりだと言う。
マリコの両親は早くに離婚し、父親の顔は知らないと言う。中学になる頃、新しい父親が現れたが、マリコとは折り合いが悪く、お決まりの不良化への道を歩んだ。
中学を卒業すると同時に家を飛び出し、中学時代にやさしくしてくれた先輩の、一人暮らしの部屋へと転がり込む。
中学時代には「天使」とも呼ばれた先輩は、意外にも風俗嬢となっていた。
「…だって、お金が欲しいじゃない…?」
そううそぶく先輩に違和感をおぼえながらも、先輩の止めるのも聞かず、マリコは年齢をごまかし、尊敬する先輩と同じ風俗店で働き始める。
愛らしいルックスもあり、そこそこ人気も出たマリコは、小金を稼ぐようになっていった。
幼い精神(こころ)に不釣合いなお金…。マリコの生活はさらに荒れていった。
まもなく、見かねた先輩が真実をマリコに打ち明ける。彼女は自分の父親の病気の為、看病に追われる母親に代わって、医療費の全てを稼ぎ出そうとしていたのだった。
「あんたはこんな所にいちゃいけないのよ…」
彼女は、マリコの新しいバイト先も、新しいアパートも探してきてくれていた。
119 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 14:49:44.73 0
心を入れかえ、新しい生活を始めたマリコは、バイト先で新しい恋を見つけた。
平凡だが真面目な大学生…。だが、少し年上の彼のやさしさは、父親の愛情に飢えて育ったマリコにとって、大きなやすらぎとなった。
…しかし、マリコの心の中に、今は忘れたい過去となった風俗店での経験が、暗い影を落としていた。
それが決定的になったのは、皮肉にも彼の家に招かれた時だった。
「…だって…。みんな良い人なんですよ…?」
そう、少女は言った。
お姉さんのようにやさしかったと言う母親や、自分の義理の父とは似つかない、気さくな父親と接しながら、自分の過去が、いっそうの嫌悪と共に思い出されてきたのだと言う。
立場は違えど、里沙には少女の心情が理解できるような気がした。
「…でも…、それは過去の事でしょ? 誰にでも過ちはあるよ? むずかしいかも知れないけど、それは忘れた方がいいよ…」
里沙は少女の肩を抱いて言った。
「…いいえ…。もう過去じゃないんです…」
少女の目から、再び涙がこぼれだす。
その日以来、彼となんとなく距離を置きはじめたマリコのもとに、知らせが届いた。あの先輩が、過労で入院したと言うのだ。
父親の治療費の為、休みもなく、かなりの無理を重ねていたらしい。
先輩を病院に見舞い、眠る彼女の痩せた横顔を見たマリコは、ある決意をする。
その足で、かつて勤めていた風俗店を訪れ、しばらく入院する事になった先輩に代わり、再び働かせて欲しいと頼み込んだのだった。
先輩の為に、入院の費用、父親の治療費を代わりに稼ぎ出そうというのだ。
彼とはもう続けられない…。マリコは哀しい決意を固めていた。
120 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 14:50:50.24 0
…それ以来、バイトを止め、彼の電話を着信拒否にしたマリコは、それでも断ち切れない思いに苦しめられていた。
…会いたい…。どんなかたちでも、もう一度会って話がしたい…。
しかし、その日マリコは決定的な事実を知る事になった。街中で、以前のバイト先の同僚に偶然出会ったのである。
「…お前、こんなところで何してるんだよ…? 今、風俗にいるって本当なのか? お前が店に入るのを見たってヤツがいるんだよ…。 しかも、実はずっと前からだって言うじゃないか?」
「連絡も突然取れなくなったって…、ひどいヤツだなお前…。アイツ、えらく落ち込んでるぞ? からかったのかも知れないが、アイツは純情なヤツなんだ…。 あんまりひどい事をするなよ!」
彼の友人でもあるかつての同僚は、マリコを強い口調で非難した。
…だが、その事以上に、彼を傷つけてしまった事、裏切ってしまった事に対する痛みが、マリコの心をズタズタに引き裂いていた。
慣れない酒を飲んでもみた。飲み続けてみたが、胸の痛みはいっこうにやわらぐ事はなく…。
土砂降りの雨の中、置き去られた幼子の様に泣き続ける事しか、もはやマリコには出来なかった…。
… … …
話し終えた少女は、涙で顔をグシャグシャに濡らしながら、
「もう彼には、会えません…。もう二度と…。こんなにひどく傷つけてしまったら…」
そう言い続けていた。
「…でも、それでいいの…? 今でも…、彼がとても好きなんでしょ…?」
里沙は少女にやさしく問い掛ける。
「…はい…。大好きです…。…でも…、でも…!」
少女は泣き続けるばかりだった。
「わかった…。でも、今日はもうゆっくり眠りなよ…。明日、落ち着いて考えてみて…。本当にそれでいいのか…」
里沙は来客用の布団に少女を寝かしつけた。
泣き疲れたのか、少女は程なくかすかな寝息を立てて眠りについた。
… … …
121 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 14:51:36.55 0
里沙は夢を見ていた。
夢の中で、里沙はいつものようにリゾナンターの『仲間』たちと作戦行動を取っていた。
しかし、なぜかマリコが着ていたようなライダージャケットに身を包み、戦っているメンバーたちの表情は、いつもと違っていた。
戦闘中とはいえ、その表情は妙に冷たく、心の『共鳴』が伝わってこない。
「ねえ…? みんな、どうしたの…?」
里沙がメンバーに歩み寄った時…。突然ビジョンが切り替わる。
マリコと出会った暗い路地の階段で、メンバー達が土砂降りの雨に打たれていた。
愛が、号泣している。れいなが、声を押し殺すように、唇をかみしめながら泣いている。メンバーたち全員が、降りやまぬ雨に全身を打たれながら、深い哀しみを湛えた眼で里沙を見つめ、…泣いていた。
そのとき、里沙は、自分の最も恐れていた事が、何であったのかに気付く。
『仮面』を剥ぎ取られた時…、自分に向けられる『憎悪』、そして『軽蔑』、あるいは『恐怖』…。
里沙が真に恐れていたのは、それではなかった。
真に恐れていたもの…、それは、『仲間』たちの心を襲う、深い『哀しみ』…。
夢の中の『仲間』たちは、深い哀しみに心を打ち抜かれ、泣いていた。
心の痛みが、泣き顔から、里沙を見つめる眼差しから、里沙の心に流れ込み、
耐えられないほどに締め付ける。
『哀しみの共鳴』…。
8人の哀しみの共鳴を一身に受けた里沙は、凍りついたように動けなかった。
涙を流す事も出来ず、喉が締め付けられ、呼吸さえも出来ない。
苦しさが加速していき、胸が潰れそうに痛む。
里沙は心の中で「許して…」とつぶやくのがやっとだった。
… … …
122 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 14:53:47.49 0
「いやああああああああああ!!!!!」
叫び声を上げ、里沙はベッドの上に起き上がる。
夢の中では流す事の出来なかった涙が、顔をグシャグシャに濡らしている。
喉がからからに渇き、全身が冷たい汗で濡れていた。
ふと手を見ると、握りしめた指の爪が手のひらにくいこみ、手のひらから血が滲んでいる。
まだ外は薄暗い。
カーテンからさしこむほのかな光で部屋の中を見ると、すでに布団はたたまれており、少女の姿はなかった。
布団の上にたたまれたパジャマが置かれていた。
その上に置かれた小さなメモには、「本当にありがとうございました」
とだけ、拙い文字が書かれていた。
「…マリコ… それでいいの…?」
里沙はそうつぶやきながら、自らも1つの決意を固めていた。
… … …
数日後、里沙はからっぽになったマンションの自室にいた。
もう一度ゆっくりと部屋を見渡すと、照明を消し廊下へと出る。
そして、今までの思い出に鍵をかけるかのように、ゆっくりとキーを回した。
今日、里沙はある決意を胸に、「リゾナント」へと向かう。
外へ出ようとすると、いつかのような土砂降りの雨が降り続けていた。
空を見上げ、里沙はつぶやく。
「…ねえ… マリコ… 本当にそれでいいの…?」
それは、まるで自分に言い聞かせているかのように響いた。
123 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 14:59:03.35 O
・・・to be continued to the story in your mind.
124 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 15:02:56.09 O
125 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 15:12:04.29 0
126 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 15:21:26.97 0
>>124
休憩時間に軽い気持ちでスレを開いたら・・・重い・・・w
いやしかし本当に素晴らしかったです
『仮面』の描写や里沙の悪夢の中の雨のシーンには本気で胸苦しくなりました
>『仮面』を剥ぎ取られた時…、自分に向けられる『憎悪』、そして『軽蔑』、あるいは『恐怖』…。
>里沙が真に恐れていたのは、それではなかった。
>真に恐れていたもの…、それは、『仲間』たちの心を襲う、深い『哀しみ』…。
「泣いちゃうかも」のあのシーンをこの感情無しに見ることはもうできそうにありません
またラストが秀逸ですね
この後仕事が手につかなくなりそうですw
休憩時間に軽い気持ちでスレを開いたら・・・重い・・・w
いやしかし本当に素晴らしかったです
『仮面』の描写や里沙の悪夢の中の雨のシーンには本気で胸苦しくなりました
>『仮面』を剥ぎ取られた時…、自分に向けられる『憎悪』、そして『軽蔑』、あるいは『恐怖』…。
>里沙が真に恐れていたのは、それではなかった。
>真に恐れていたもの…、それは、『仲間』たちの心を襲う、深い『哀しみ』…。
「泣いちゃうかも」のあのシーンをこの感情無しに見ることはもうできそうにありません
またラストが秀逸ですね
この後仕事が手につかなくなりそうですw
127 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 17:30:09.73 0
今「小春だけど私は大丈夫だから」スレが1番上に来ててそれが「21回目」だった
抜いたんだなこのスレが
・・・めっちゃどうでもいいけどw
抜いたんだなこのスレが
・・・めっちゃどうでもいいけどw
128 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/21(水) 17:47:29.73 O
129 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 18:10:59.34 0
130 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 18:41:50.50 O
>>129
書き物してないで寝てた方がいいと思うミュン
書き物してないで寝てた方がいいと思うミュン
131 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 18:48:51.76 O
132 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 19:03:31.27 O
ついにこのスレにも柴ちゃん乙
133 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 20:13:12.62 0
>>130
書けない苦しみの方が勝ると末期ですよね(笑)
書けない苦しみの方が勝ると末期ですよね(笑)
134 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 20:39:18.71 0
135 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 20:51:47.57 0
136 :124:2009/01/21(水) 21:37:37.30 0
感想ありがとうございました。休憩時間を暗くして申し訳ありません…。
実は前スレで『「泣いちゃうかも」を、ガキさん視点で聴いてる』 と書いた者です。
ある意味自己レス…。
[Takahashi](03)025 『過去と今、裏切りと絆』
http://resonant.pockydiary.net/index.cgi?no=67
↑こちらに勝手にリゾナントして、冒頭部分から、アンハッピーに分岐したパラレルワールド
に来てしまったようです…。
また、続きを書く予定は今のところないです。ごめんなさい。
・・・to be continued to the story in your mind.
この後の物語は「さよならリゾナント」へとつながるのか、「RとR」へとつながるのか…
あるいはみなさんの心の中の、新たなストーリーへとつながるのか…。
もちろん、私の中にも新たな物語が生まれたら、再度UPさせて戴きます。
実は前スレで『「泣いちゃうかも」を、ガキさん視点で聴いてる』 と書いた者です。
ある意味自己レス…。
[Takahashi](03)025 『過去と今、裏切りと絆』
http://resonant.pockydiary.net/index.cgi?no=67
↑こちらに勝手にリゾナントして、冒頭部分から、アンハッピーに分岐したパラレルワールド
に来てしまったようです…。
また、続きを書く予定は今のところないです。ごめんなさい。
・・・to be continued to the story in your mind.
この後の物語は「さよならリゾナント」へとつながるのか、「RとR」へとつながるのか…
あるいはみなさんの心の中の、新たなストーリーへとつながるのか…。
もちろん、私の中にも新たな物語が生まれたら、再度UPさせて戴きます。
137 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 21:41:23.16 0
>>135
OK!
OK!
138 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 22:01:01.59 0
「愛ちゃん・・・」
そう呟いた里沙の声が月明かりに染まる工場跡に、静かに響いた。
それはとても安らぎとやさしさに溢れていて、
ある意味、今の状況には場違いな穏やかなものであった。
「ガキさん!愛ちゃんが!」
れいなは弾けるように叫んだ。里沙ならば何とかしてくれるかもしれない。
別に何か保障があるわけではない、保障があるわけではないのだが、
れいなの心情とは裏腹に落ち着いた里沙の声に、そう思わせるものがあったのだろう。
そしてさゆみも、れいなと同じ心境だった。
「ガキさん!愛ちゃんの傷がふさがらないの!今までこんな事無かったのに!」
さゆみとれいなの声を聞きながら、里沙は愛の元へ歩み寄る。
それが何とも落ち着いた、というより、緩慢な足取りに見えた。
―何で速く来ない?
れいなの胸に湧いた疑問は、里沙がすぐそばまで来た時に解消した。
ゆっくりとしか歩けなかったのだ。
薄暗い工場内であったため、近づかなければ分からなかったが
里沙もまた、酷い重傷を負っていた。
全身に打撲と裂傷、その上左腕があらぬ方向に曲がっている。
何というか、ぼろきれを人間の形に作り上げたらこうなるのではないか?
と、思わせるものがある。
139 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 22:01:52.06 0
―どうして、こんな体で立っていられる?
―いったい、何があったの?
れいなの胸に新たに湧いた疑問を余所に、里沙は愛の傍らにゆっくりと跪いた。
口の中で友の名を呼びながら、その頬を撫でる。
「愛ちゃん、よく、頑張ったねえ…」
「ガキさん、ねえ一体何があったと?何でそんな大怪我しとっと?」
「田中っち、あそこ見てみて」
里沙の視線の先は、壁だった。
その壁に直径1メートル程の穴がぽっかりを口を開けていた。
i914、高橋愛の『光』によって、粛清人Aの右腕を消し去るとともに作られたものだ。
「なん…あれ」
「愛ちゃんはね、勝ったんだよ。あの力をちゃんと使いこなして、
凄く恐かっただろうに…本当によく…」
「ガキさん?」
里沙の言ってる事がいまいち要領を得ない。半分うわの空のような顔をしている。
ひょっとして落ち着いているのではなく、
取り乱すだけの余力も残っていないだけなのだろうか?
「ガキさん聞いて、愛ちゃんの傷がふさがらないの。
いくら力を注いでも全然反応しないで外にこぼれていっちゃうの。どうすればいい?」
さゆみが、焦れたような口ぶりで言った。額の汗がぽたぽたと雫になって落ちている。
「それは例えば、お鍋の底が抜けちゃってるような感じ?」
「うん、それで愛ちゃんの生命力がほんの少ししか感じられないの」
「きっと愛ちゃんがさゆみんの力を受け取れないところにいるからじゃない?」
―いったい、何があったの?
れいなの胸に新たに湧いた疑問を余所に、里沙は愛の傍らにゆっくりと跪いた。
口の中で友の名を呼びながら、その頬を撫でる。
「愛ちゃん、よく、頑張ったねえ…」
「ガキさん、ねえ一体何があったと?何でそんな大怪我しとっと?」
「田中っち、あそこ見てみて」
里沙の視線の先は、壁だった。
その壁に直径1メートル程の穴がぽっかりを口を開けていた。
i914、高橋愛の『光』によって、粛清人Aの右腕を消し去るとともに作られたものだ。
「なん…あれ」
「愛ちゃんはね、勝ったんだよ。あの力をちゃんと使いこなして、
凄く恐かっただろうに…本当によく…」
「ガキさん?」
里沙の言ってる事がいまいち要領を得ない。半分うわの空のような顔をしている。
ひょっとして落ち着いているのではなく、
取り乱すだけの余力も残っていないだけなのだろうか?
「ガキさん聞いて、愛ちゃんの傷がふさがらないの。
いくら力を注いでも全然反応しないで外にこぼれていっちゃうの。どうすればいい?」
さゆみが、焦れたような口ぶりで言った。額の汗がぽたぽたと雫になって落ちている。
「それは例えば、お鍋の底が抜けちゃってるような感じ?」
「うん、それで愛ちゃんの生命力がほんの少ししか感じられないの」
「きっと愛ちゃんがさゆみんの力を受け取れないところにいるからじゃない?」
140 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 22:02:29.75 0
「どういうこと?」
「多分だけどね、どうにかできる」
「本当?」
「田中っち、手を」
そう言って里沙はれいなに左手を差し出した。
「握って」
「握れば…いいの?」
酷い傷があるのだ。指先まで血に染まっている。
粛清人Rのブーツによって骨が砕かれ、踵に仕込まれた刃は里沙の腕を貫通した。
ぐずぐずになった傷口から、ちらりと見える白いものは恐らく骨ではないだろうか。
れいなにはこの手を握って大丈夫なものかどうかのためらいがあった。
「平気よ、もう殆ど感覚がないから」
まるで他人事のように里沙は言う。
恐る恐る、手を握った。
さゆみの右手を左手で、里沙の左手を右手で握るという形になる。
「で、ガキさんどうするの?」
「お鍋の底をね、ふさいでくるよ」
「え?」
「愛ちゃんの中に入って、力を受け取れるところまで愛ちゃんを連れてくる」
「出来るの?そんな事」
「多分だけどね、どうにかできる」
「本当?」
「田中っち、手を」
そう言って里沙はれいなに左手を差し出した。
「握って」
「握れば…いいの?」
酷い傷があるのだ。指先まで血に染まっている。
粛清人Rのブーツによって骨が砕かれ、踵に仕込まれた刃は里沙の腕を貫通した。
ぐずぐずになった傷口から、ちらりと見える白いものは恐らく骨ではないだろうか。
れいなにはこの手を握って大丈夫なものかどうかのためらいがあった。
「平気よ、もう殆ど感覚がないから」
まるで他人事のように里沙は言う。
恐る恐る、手を握った。
さゆみの右手を左手で、里沙の左手を右手で握るという形になる。
「で、ガキさんどうするの?」
「お鍋の底をね、ふさいでくるよ」
「え?」
「愛ちゃんの中に入って、力を受け取れるところまで愛ちゃんを連れてくる」
「出来るの?そんな事」
141 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 22:03:38.38 0
新垣里沙の精神干渉という能力は、
基本的には己の意識の一部ないしほぼ全てを対象に潜り込ませるというものであるが、
その性質上、非常に用途が広範に渡っている。
対象を意のままに操ったり、情報を引き出すことのほか、
トラウマや精神的にもろい部分に刺激を与えてパニックに陥らせたり、
あるいは意識そのものを叩きつけてショックを与える等、様々な応用が可能である。
里沙が組織のスパイとして高橋愛の監視者に選ばれたのも、
彼女のサイコ・ダイブ能力に依るところが大きい。
この力で愛の精神の深奥まで潜り込み、愛の精神の本体、つまりは魂と言い換えても
いいであろう物をさゆみの力が届くところまで引っ張りあげようというのだ。
「治癒能力ってあとどのくらい使い続けられる?」
「れいなが手助けしてくれてるから後10分から15分くらいはもつと思うけど…」
「じゃあなるべく急がないとね」
里沙が愛の額に右手を乗せ、意識を集中し始めたところでれいなが口を開いた。
「ねえガキさん、もし…もしね、さゆが途中で力尽きちゃったら、どうなるの?」
「…その時は田中っち。みんなのこと、よろしくね」
れいなは息を呑んだ。
里沙はつまり、自分が愛の精神に潜っている最中にもし愛が死んでしまったら、
里沙の精神も一緒に死ぬと言っているのだ。
心響き合う仲間のうち、二人までも一度に失ってしまうことになる。
そして里沙自身、そうなる可能性が極めて高い事を自覚しているのだ。
サイコ・ダイブ能力で魂に接触するなどという事はかなり離れ業に近い。
それを、今の意識を保っているのが不思議なほどの重傷を負っている状態で、
さらにさゆみの体力がもつ間にやろうというのだから、無謀と言ってもいい。
しかし、それしか方法がないというのも動かしようのない事実であった。
142 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 22:04:41.99 0
「わ、私、ガキさんが組織の一員やったってこと、まだ許しとらんけんね」
れいなは我ながら何を口走っているのかと思うのだが、次々に沸き立つ不安が言葉を続けさせる。
「だ、だからね、ガキさん。…絶対に帰ってこんかったら承知せんけんね」
半分泣きそうになりながら、そこまで言い切った。
里沙は――
「うん、ごめんね」
と、言って。
透き通るような微笑をうかべた。
その時、れいなの中で何かが弾けた。
これが、この逼迫した状況のせいなのか、それとも里沙の笑顔のためか、
精神干渉能力の発動に無意識のうちにリゾナントしてしまったためのものかは分からない。
堰を切ったように感情が溢れ出し、遠い昔に閉じ込めたはずの記憶がフラッシュバックする。
―ねえ、ちょっとガキさん何で謝ると?
―何で帰ってくるって言ってくれんと?
―何でそんな笑顔でいられると?
―その笑顔。昔見たことあるよ、私。
―いつだったかなあ…ずっと、ずっと前だよ。
―そうだ、お母さんがそうやって笑ってくれたんだ。
―そうやって笑って、お母さんは帰って来なかったんだよ。
―ねえ、ガキさん。ガキさんはお願いだから、帰ってきて――
「ガキさん!」
れいなが悲鳴に近い声で叫んだと同時に、里沙は愛の精神へとダイブした。
143 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 22:05:29.34 0
里沙が愛の中に入ると、そこは工場跡だった。
直近の記憶がもっとも濃い場所だから、
愛の表層意識の風景としては当然といえば当然である。
里沙はすうっと意識空間の空気を吸って、自分の意識と混ぜ合わせ
ふうっと吐き出し、それを身に纏った。
愛の精神の中で里沙は異物であるから、余計な刺激を与えないように
愛の意識で出来たもので体を包み込むのだ。
表層近くならまだいいが、心の奥深くは完全に剥き身である。
それに異物が触れるとお互いに重篤なダメージがある。それを避けるためのものだ。
愛の意識で身を包む作業が終わると、次は背中から翼を生やすイメージをする。
今の里沙は精神体であるから形にこだわる必要はないし、里沙自身の姿である必要もない。
他人の姿でも、別に生き物の姿でなくてもいいのだが、
そういう姿をするにはそう思い込んでなければならないので
やはり自分自身のままであるのが負担が少ない。
今回は急ぐ為に翼を生やすのだ。翼が有ったほうが速く動ける、と思えばそうなる。
実際物理的にどうか、とかは関係のない話だ。
里沙の背中に、鷲か鷹を思わせる大型の猛禽類の翼が翻った。
彼女にとってはこれが最も速く飛べるイメージなのだろう。
「急がないと」
里沙は奥へ向かって(この場合は前だが、大抵は下である)飛び立った。
どこかにさらに深層へ行くための入り口があるはずだ。
その矢先、眼前から銀色の球体がうなりをあげて襲い掛かってきた。
144 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 22:06:30.56 0
―ヨーヨー!?
素早く壁を前方に作り出し、それを防いだ。
あまり強度を与えていないため、球体がぶつかると同時に壁が砕け散る。
その先に、粛清人Aがいた。
粛清人Aは黒の戦闘服に身を包み、値踏みするような視線を里沙に送っている。
―ガーディアンじゃないんだろうけど…厄介ねこれは
ガーディアンとは精神に侵入してきた異物を排除する働きを持った本能の僕である。
人体でいうと白血球の役割を果たすものだ。
里沙は巧妙に愛の意識を纏っているので異物とは判断されないし、
何より敵である粛清人Aがガーディアンを務めるのはおかしな話だ。
恐らく、愛にとって印象が強烈だったため意識から消えずにいた記憶の残滓であろう。
Aは左右の手に持ったヨーヨーを上下させながら近づいてくる。
本物同士ならいざ知らず、あくまで愛のイメージの産物にすぎない粛清人Aを相手にして、
一流のサイコ・ダイバーである里沙がたたかって勝てないという事は無い。
だからといって勝ったところで得るものは何もない。時間と労力の無駄である。
―上手くやり過ごせればいいけど
里沙は翼を広げ、Aの頭上を飛び越え奥へ向かう。
そこにAが二つのヨーヨーを放ってきた。
―斬る!
145 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 22:07:55.86 0
袖口から二本の鋼線を繰り出し、ヨーヨーを繋ぐチェーンを切断する。
Aのコントロールを離れた銀色の球体はあらぬ方向へすっ飛んでいった。
しかし、粛清人は自分の武器を失ったことにまるで頓着している様子もなく、
すさまじい脚力で里沙を追いかけてくる。
―もう!しつこい…
このまま振り切るか、それとも止まって戦うべきか、
思考を巡らせ始めたとき、前方から異様な笑い声が聞こえてきた。
あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ~~
―愛ちゃんの声?
声の主が右手を突き出すと、そこから大量の光がほとばしった。
奔流となったそれは一瞬にして粛清人を飲み込み、そしてかき消した。
―凄い…これが、『光』
声の主の前に着地すると、そこにいたのは愛の形をした鬼だった。
i914の力が発動したときの愛自身のイメージなのだろう。
愛と、なにやら恐ろしげなものとが混ぜ合わさった姿をしている。
それほどまで愛にはこの力に対する恐れと嫌悪感があったのだ。
里沙にはどうしようもなくそれが痛ましく、そして愛おしくもある。
思わず、目の前の美しき鬼を抱きしめた。
「恐かったねえ…辛かったねえ…もう大丈夫、大丈夫だからね」
自然と、涙が流れ落ちる。
里沙に抱きしめられて美しき鬼も泣き出しそうな顔をしていた。
「教えて、愛ちゃんはどこ?どうやって愛ちゃんのところまで行けばいい?」
Aのコントロールを離れた銀色の球体はあらぬ方向へすっ飛んでいった。
しかし、粛清人は自分の武器を失ったことにまるで頓着している様子もなく、
すさまじい脚力で里沙を追いかけてくる。
―もう!しつこい…
このまま振り切るか、それとも止まって戦うべきか、
思考を巡らせ始めたとき、前方から異様な笑い声が聞こえてきた。
あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ~~
―愛ちゃんの声?
声の主が右手を突き出すと、そこから大量の光がほとばしった。
奔流となったそれは一瞬にして粛清人を飲み込み、そしてかき消した。
―凄い…これが、『光』
声の主の前に着地すると、そこにいたのは愛の形をした鬼だった。
i914の力が発動したときの愛自身のイメージなのだろう。
愛と、なにやら恐ろしげなものとが混ぜ合わさった姿をしている。
それほどまで愛にはこの力に対する恐れと嫌悪感があったのだ。
里沙にはどうしようもなくそれが痛ましく、そして愛おしくもある。
思わず、目の前の美しき鬼を抱きしめた。
「恐かったねえ…辛かったねえ…もう大丈夫、大丈夫だからね」
自然と、涙が流れ落ちる。
里沙に抱きしめられて美しき鬼も泣き出しそうな顔をしていた。
「教えて、愛ちゃんはどこ?どうやって愛ちゃんのところまで行けばいい?」
146 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 22:08:42.16 0
全身から柔らかい光を放ちながら、鬼は空間に溶けていった。
その足元の地面に大きな爪でひっかいたような裂け目がひろがっている。
―あった!入り口だ!
心の奥底に封じ込めてあったi914が解き放たれた時にできた傷口なのだろう。
里沙はここを通って愛の精神の深層を目指す。
傷口の長いトンネルを抜けるとそこは喫茶リゾナントであった。
微かに、コーヒーの香りがした。
147 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 22:13:44.53 0
>>138-146以上
『A-gain 愛よ再び(2)』
お目汚し失礼しました
多分次で完結しますのでそれまでもうしばらく辛抱してお付き合いください
このペースで書ければ今週中には書き上がると思いますので
あくまでこのペースで書ければなんですけど…
『A-gain 愛よ再び(2)』
お目汚し失礼しました
多分次で完結しますのでそれまでもうしばらく辛抱してお付き合いください
このペースで書ければ今週中には書き上がると思いますので
あくまでこのペースで書ければなんですけど…
148 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 22:18:13.61 0
涙がとまりません
149 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 22:26:29.19 0
乙です
よく練られた文章が心に染み渡る感じで
続きが待ち遠しいです!
よく練られた文章が心に染み渡る感じで
続きが待ち遠しいです!
150 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 22:44:44.40 0
精神に潜り込むところは魔獣狩りを思い出した
151 :名無し募集中。。。:2009/01/21(水) 23:43:18.76 0
152 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 00:44:35.42 0
>>147
乙です
里沙が良いねぇ
裏切り者としての罪業を引き受けつつも
リゾナンターたちを静かに守ろうとしているキャラクターが凄くカッコイイと思った
もう、自分の怪我や命はどうでもいい感じがクールでかっこよくて泣ける
なんかごちゃごちゃした感想ですいません。でも、そんな感じなんです
乙です
里沙が良いねぇ
裏切り者としての罪業を引き受けつつも
リゾナンターたちを静かに守ろうとしているキャラクターが凄くカッコイイと思った
もう、自分の怪我や命はどうでもいい感じがクールでかっこよくて泣ける
なんかごちゃごちゃした感想ですいません。でも、そんな感じなんです
153 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 02:27:01.81 0
i914vsサイコダイバー里沙
続きが楽しみ
続きが楽しみ
154 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 03:48:01.15 0
ごめんもう寝やんとならんから・・・また明日
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/2/toro2561.jpg
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/2/toro2561.jpg
155 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 03:48:28.52 0
うちのにーちゃんがダークネスってとこで働こうとしてるみたいなんだ
ここってどんな職種の会社なの?
危ないとこならやめさせたいんだけど…
ここってどんな職種の会社なの?
危ないとこならやめさせたいんだけど…
156 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 04:37:01.84 O
157 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 07:01:53.71 O
そうだな3Kだ
Kこと保田圭の
カラオケの誘いは
断れない
3Kだ
それでいいのかとにーちゃんに伝えてくれ
Kこと保田圭の
カラオケの誘いは
断れない
3Kだ
それでいいのかとにーちゃんに伝えてくれ
158 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 10:03:00.39 0
男は扱い悪いぞきっと
何となくだけど
何となくだけど
159 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 10:59:50.35 0
160 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 12:56:26.17 O
3k→みき→ミティ
ミティ様だな
ミティ様だな
161 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 13:03:59.73 0
にー(がきりさ)ちゃん
162 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 13:49:38.86 0
>>161
!!
!!
163 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 14:12:08.72 O
にー(がきりさ)ちゃん なんかかわいいなw
Kのカラオケ断れないガキさんってしかしどっかで見たような
Kのカラオケ断れないガキさんってしかしどっかで見たような
164 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 14:18:57.64 0
>>147
手前のことで申し訳ありませんが、自分がいま構想中の話とあまりにも似ていて鳥肌が立ちました
i914として覚醒し暴走した高橋さんを止めるため、ガキさんが高橋さんの精神世界に潜り込むという話なのですが
ガキさんにとっては精神世界こそが本領であり、“イメージ”することによって現実ではありえないことが可能だったり(うちのガキさんも空飛んじゃいます)
わりと表層の部分に“ガーディアン”(名称まで一緒でした)がいたり、精神世界の中に喫茶リゾナントがあったり…
敵意を持っていない子供の頃のi914に「愛ちゃんの意識はどこ?」とガキさんが尋ねる場面も想定してました
自分の頭の中で思い描いていた話がこうもリゾナントしてしまうというのはお互い重度のリゾスレ病ということでしょうかw
自分は二番煎じになってしまうのでこの話はもう書きませんが、作者さんの作品の続きを心から楽しみにしております!
長々と申し訳ありませんでした
手前のことで申し訳ありませんが、自分がいま構想中の話とあまりにも似ていて鳥肌が立ちました
i914として覚醒し暴走した高橋さんを止めるため、ガキさんが高橋さんの精神世界に潜り込むという話なのですが
ガキさんにとっては精神世界こそが本領であり、“イメージ”することによって現実ではありえないことが可能だったり(うちのガキさんも空飛んじゃいます)
わりと表層の部分に“ガーディアン”(名称まで一緒でした)がいたり、精神世界の中に喫茶リゾナントがあったり…
敵意を持っていない子供の頃のi914に「愛ちゃんの意識はどこ?」とガキさんが尋ねる場面も想定してました
自分の頭の中で思い描いていた話がこうもリゾナントしてしまうというのはお互い重度のリゾスレ病ということでしょうかw
自分は二番煎じになってしまうのでこの話はもう書きませんが、作者さんの作品の続きを心から楽しみにしております!
長々と申し訳ありませんでした
165 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 15:58:53.22 0
8行めまで読んだ
166 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 17:02:44.00 O
みんなうちのにーちゃんのためにレスありがとう
なんか研修に行くって言ったまま連絡がとれないんだが…
なんか研修に行くって言ったまま連絡がとれないんだが…
167 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 17:34:10.04 0
168 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 17:42:42.95 0
>>164
自分も読んでみたいですが・・・ここまで被ると二の足を踏みたくなる気持ちも分かりますw
被ることが分かっててリゾナントするのとはまたちょっと違いますもんね
でもそこを敢えて書いてみると・・・案外全然違うものになるかもしれませんよ
自分も読んでみたいですが・・・ここまで被ると二の足を踏みたくなる気持ちも分かりますw
被ることが分かっててリゾナントするのとはまたちょっと違いますもんね
でもそこを敢えて書いてみると・・・案外全然違うものになるかもしれませんよ
169 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 17:50:33.86 0
170 :名無し募集中。。。 :2009/01/22(木) 19:25:37.52 0
( `.∀´)<時間よ止まれ
171 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 20:00:40.68 O
172 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 20:44:32.85 0
>>164
リゾナンターの大きな物語では無く
スピンオフ作品的なサイコダイバーものに書き換えちゃうとか・・・
新垣と同じ精神干渉能力を持つ何者かが、マインドコントロールバトルを仕掛けてくる・・・みたいな
リゾナンターの大きな物語では無く
スピンオフ作品的なサイコダイバーものに書き換えちゃうとか・・・
新垣と同じ精神干渉能力を持つ何者かが、マインドコントロールバトルを仕掛けてくる・・・みたいな
173 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 22:05:32.27 0
保全代わりに作者の皆さんに質問 1作品書くのにどれくらい時間かかりますか?
もちろん長さによっても変わってくるとは思いますが・・・
例えばこんなの書きたい!と思ったら割とすぐ書けるとか逆に時間掛けまくるとか
あとプロットとかって皆さん作られてるんですかね?
もちろん長さによっても変わってくるとは思いますが・・・
例えばこんなの書きたい!と思ったら割とすぐ書けるとか逆に時間掛けまくるとか
あとプロットとかって皆さん作られてるんですかね?
174 :名無しじゃないやい:2009/01/22(木) 22:07:22.96 0
近日中には何か投下したいリゾナント
175 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 22:16:33.32 0
>>173
たぶん一作2週間くらいです
プロットは作りません・・・
訳も分からずモヤモヤっとしたイメージで書き始めて、
悪戦苦闘して途中放棄したり上手く行けば書き上がったりです
>>174
楽しみに待ってます!!
たぶん一作2週間くらいです
プロットは作りません・・・
訳も分からずモヤモヤっとしたイメージで書き始めて、
悪戦苦闘して途中放棄したり上手く行けば書き上がったりです
>>174
楽しみに待ってます!!
176 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 22:16:37.96 0
>>173
自分は遅いですねえ
10レス分くらいでも書き始めてから書き終わるまで累計5時間見当・・・ってとこでしょうか
行きつ戻りつするので実際に書いてる時間は短くても考えてる時間が長いです
話によってはもっとあっさり書けたものもありますけれど
ちなみにプロットの下書きをしたことは2回だけあります
自分は遅いですねえ
10レス分くらいでも書き始めてから書き終わるまで累計5時間見当・・・ってとこでしょうか
行きつ戻りつするので実際に書いてる時間は短くても考えてる時間が長いです
話によってはもっとあっさり書けたものもありますけれど
ちなみにプロットの下書きをしたことは2回だけあります
177 :名無し募集中。。。 :2009/01/22(木) 22:37:07.07 0
>>171
( `.∀´)y-~~<グフフフフ知らないわねぇ
( `.∀´)y-~~<グフフフフ知らないわねぇ
178 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/22(木) 23:33:54.48 0
今日は焼肉クッテキター
自分は作品によってかかる時間は超まちまち
前スレみたいに10分で起承転結バッチリな1レスものが書けることもあれば
そりゃあもう半年以上寝かせたまんまの話もあったりするです
BLUE PROMISESもなんだかんだで1ヶ月とかかかってます
自分にとってのプロットは、作品の流れをあらかじめ簡単に記すのではなく
思いついた場面をとりあえずテキストにしておいてあとで切ったり貼ったりする
ということだと気づいたのはつい最近のことw
自分は作品によってかかる時間は超まちまち
前スレみたいに10分で起承転結バッチリな1レスものが書けることもあれば
そりゃあもう半年以上寝かせたまんまの話もあったりするです
BLUE PROMISESもなんだかんだで1ヶ月とかかかってます
自分にとってのプロットは、作品の流れをあらかじめ簡単に記すのではなく
思いついた場面をとりあえずテキストにしておいてあとで切ったり貼ったりする
ということだと気づいたのはつい最近のことw
179 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 23:45:07.63 0
180 :名無しじゃないやい:2009/01/22(木) 23:49:49.30 0
自作の設定が保全レスとして使われているのは嬉しいことだなと思いつつ、
>>177のケメコは絶対に何かを知っているに50リゾナント
>>173
作品を書くという行為に必要な要素次第で時間が全然変わります、自分の場合
脳に漠然と浮かぶ風景とか光景が具体的に形をとるのに、数秒なこともあれば何ヶ月もかかることもあるし、
その光景を上手く書くためにプロットがいるかいらないかの判断、いるなら書くし、いらないならそのまま
ぶっつけ本番で書き始めて…最後に誤字脱字等ないか確認した上で、投下予告
なので…2~3時間で1本書くこともあれば、生み出されるまでにかかる時間がハンパないものもあったり
もっとスイスイ書けるようになりたいものです
>>177のケメコは絶対に何かを知っているに50リゾナント
>>173
作品を書くという行為に必要な要素次第で時間が全然変わります、自分の場合
脳に漠然と浮かぶ風景とか光景が具体的に形をとるのに、数秒なこともあれば何ヶ月もかかることもあるし、
その光景を上手く書くためにプロットがいるかいらないかの判断、いるなら書くし、いらないならそのまま
ぶっつけ本番で書き始めて…最後に誤字脱字等ないか確認した上で、投下予告
なので…2~3時間で1本書くこともあれば、生み出されるまでにかかる時間がハンパないものもあったり
もっとスイスイ書けるようになりたいものです
181 :名無し募集中。。。 :2009/01/22(木) 23:56:34.76 0
182 :名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 23:56:57.79 0
設定や土台を5分で構成後、地道に書いていっているので
時間的なものは凄く曖昧ですorz
今書いている本編も投下したいのですが、作品が増える事で
他の方の作品と結末場面が被り始めているので修正していたり(苦笑)
ちなみにバらすと初め書いていた結末は>>164と一緒でした。
異能力の人
時間的なものは凄く曖昧ですorz
今書いている本編も投下したいのですが、作品が増える事で
他の方の作品と結末場面が被り始めているので修正していたり(苦笑)
ちなみにバらすと初め書いていた結末は>>164と一緒でした。
異能力の人
183 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 00:12:25.80 O
184 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 00:50:19.84 0
泣いちゃうかものもう1本のPVがリゾブルのAnotherVersみたいのだったらな~
期待しとこう
期待しとこう
185 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 02:06:21.03 0
結末一緒だから変えたとか似てるとかいう人いるけどさ
別に何も言わずに書いてりゃいいじゃないか
投下し終わって後日談で言うくらいでいいじゃん
どういう意図なのかは各々だろうけど
今そんなことをここで言ったところで
先の作者さんになんか申し訳ないとか思わないのか
別に何も言わずに書いてりゃいいじゃないか
投下し終わって後日談で言うくらいでいいじゃん
どういう意図なのかは各々だろうけど
今そんなことをここで言ったところで
先の作者さんになんか申し訳ないとか思わないのか
186 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 02:13:40.43 0
>>185
思いますよ。だからそれを了承して頂いた上で拝見して頂きたい。
思いますよ。だからそれを了承して頂いた上で拝見して頂きたい。
187 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 03:01:45.76 0
気持ちはわかるけどもともと設定借り合うスレなんだから似ることだってあるだろう
これだけ上手い人が多いんだ 似たって仕方ないじゃん
あるいはメンバーっていう共通のものが好きなんだし思考が似てるのかもしれないしね
似たことに対して申し訳なく思えって言ってるんじゃないんだ
あんな言い方したら作品が一つ読めなくなったみたいで前の作者さんが恐縮しちまうだろ
今回に限らず 気を遣うなら時間空けるとかそういう方法とればいいじゃん
それから似てるからやめとこうと思って考えてたの変えたんなら黙っといたらいいだろ
みんなそれぐらいしてる
と投下方法で深夜に熱くなってしまうリゾスレ病 いろいろゴメンネ
これだけ上手い人が多いんだ 似たって仕方ないじゃん
あるいはメンバーっていう共通のものが好きなんだし思考が似てるのかもしれないしね
似たことに対して申し訳なく思えって言ってるんじゃないんだ
あんな言い方したら作品が一つ読めなくなったみたいで前の作者さんが恐縮しちまうだろ
今回に限らず 気を遣うなら時間空けるとかそういう方法とればいいじゃん
それから似てるからやめとこうと思って考えてたの変えたんなら黙っといたらいいだろ
みんなそれぐらいしてる
と投下方法で深夜に熱くなってしまうリゾスレ病 いろいろゴメンネ
188 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 03:26:41.20 0
189 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 04:23:09.94 0
>>188
美味しそうに食べるなぁ
美味しそうに食べるなぁ
190 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 05:56:47.46 0
http://www.dohhhup.com/movie/ZU31unvfiynWfUtPqj5h0wn43etQrSkY/view.php
見よ!カメがまんまと洗脳されてガキハロの宣伝をしているw
そしてラスト辺りで笑いまくっているww恐るべしマインドコントロール!
・・・でも2人とも楽しそうでなにより
見よ!カメがまんまと洗脳されてガキハロの宣伝をしているw
そしてラスト辺りで笑いまくっているww恐るべしマインドコントロール!
・・・でも2人とも楽しそうでなにより
191 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 08:04:17.08 0
ウィキにかなしみ戦隊R(作品解説)キターーーー(*・∀・)つ~☆
夜勤の疲れが吹き飛びました 大変な作業本当にご苦労様です!!
ウィキ全体がものすごいボリュームになってきましたね!
夜勤の疲れが吹き飛びました 大変な作業本当にご苦労様です!!
ウィキ全体がものすごいボリュームになってきましたね!
192 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 09:03:34.33 0
193 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 09:20:34.14 0
新曲PVの雨のシーンはメンバーが透けてる(服じゃなくて体が)ので
いろいろ妄想しちゃうよね
いろいろ妄想しちゃうよね
194 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 10:30:19.72 0
195 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 11:55:12.15 O
♪おっひるごはんだリゾナントー
♪かーくしゅメニューでおもてなしー
唄:道重さゆみ
♪かーくしゅメニューでおもてなしー
唄:道重さゆみ
196 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 12:24:51.96 0
やばい不覚にも萌えたw
197 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 14:10:55.27 O
あなたのそのおいしさが罪なのよセットを食べて満腹です
198 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 15:02:06.07 O
ダイエットの決心が鈍くなるというあの伝説のセットね
199 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 16:13:37.54 O
リゾナントでは閉店したいのになかなか帰らない最後の客を
『マリコ』という暗号で呼ぶらしい
そうならないように気をつけよう
『マリコ』という暗号で呼ぶらしい
そうならないように気をつけよう
200 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 16:38:53.36 0
俺の名は「マリオ」ふと入った喫茶店の店員さんに一目惚れ。それから毎日通うようになったのだが…
第二話に続け
↓
第二話に続け
↓
201 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 17:46:35.81 O
キノコ料理ばっかり注文すんだろ
202 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 18:28:27.81 O
ガキさんが亀を呼ぶ時の「カメ~」に過剰反応するんだろ
203 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 18:46:44.14 0
「クッパはどこ?」とか聞いて「サ店にクッパとかねーよ」って言われたりもするんだろ
204 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 19:10:10.62 0
ウマ
205 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 19:22:45.54 O
川*^A^)<マリオでーす
206 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 20:37:33.00 O
じゃあジュンジュンがクリボーだなw
207 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 20:59:13.15 0
>>147です感想ありがとうございました
今続きをもりもり書いてるのでお待ちくださってる方はもうちょっとだけ辛抱してください
ちなみにタイトルの「A-gain」は皆様お察しのとおり
Aiちゃんの中にgakiさんがinするよ!という意味の他に
快方へ向かうという意味のgainと再びという意味のagainがかかった
トリプルミーニングになっております
>>150
やっぱサイコ・ダイブといったら魔獣狩りですよねー
おおいに参考にさせていただきました
>>164
!!!!
そうか道理で自分にはありえないくらいのハイペースで書けてると思ったら…
もし自分の書いたもので作品が書かれなくなってしまったら申し訳ない以上に
凄くもったいないと思いますので是非書いていただきたいです読める日を楽しみに待ってますので
どこまで被るか行けるとこまで行きましょう!
ってレスを昨日しようとしたら見事に規制されてまして…
こりゃ週明けコースかと思ってたんですけどさっき解除されたので今させていただきました
御免なさいね一日も開けてから返レスなんて凄い亀ですよねクッパですよね
今続きをもりもり書いてるのでお待ちくださってる方はもうちょっとだけ辛抱してください
ちなみにタイトルの「A-gain」は皆様お察しのとおり
Aiちゃんの中にgakiさんがinするよ!という意味の他に
快方へ向かうという意味のgainと再びという意味のagainがかかった
トリプルミーニングになっております
>>150
やっぱサイコ・ダイブといったら魔獣狩りですよねー
おおいに参考にさせていただきました
>>164
!!!!
そうか道理で自分にはありえないくらいのハイペースで書けてると思ったら…
もし自分の書いたもので作品が書かれなくなってしまったら申し訳ない以上に
凄くもったいないと思いますので是非書いていただきたいです読める日を楽しみに待ってますので
どこまで被るか行けるとこまで行きましょう!
ってレスを昨日しようとしたら見事に規制されてまして…
こりゃ週明けコースかと思ってたんですけどさっき解除されたので今させていただきました
御免なさいね一日も開けてから返レスなんて凄い亀ですよねクッパですよね
208 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 21:03:42.36 0
魔獣狩りってなんだー?
このスレの作者さんはやっぱ色んな作品読んでるんだろうなあ
このスレの作者さんはやっぱ色んな作品読んでるんだろうなあ
209 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 21:26:02.07 O
またしてもWikiがとんでもない事に!
かなしみ戦隊(R)全部読みなおしてしまった・・・
作者さんたちの項目もスゲー!
かなしみ戦隊(R)全部読みなおしてしまった・・・
作者さんたちの項目もスゲー!
210 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 21:40:01.31 0
>>200
名字はヤグチじゃないだろうな?
名字はヤグチじゃないだろうな?
211 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 22:15:54.17 0
そっちかw
212 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/23(金) 23:33:22.14 0
楽宴の情報スレで拾った
http://www.neowing.co.jp/detailview.html?KEY=EPCE-5618
http://www.neowing.co.jp/detailview.html?KEY=EPCE-5620
http://www.neowing.co.jp/detailview.html?KEY=EPBE-5321
「泣いちゃうかも」初回Aが「泣いちゃうかも(Another Ver.)」
「泣いちゃうかも」初回Bが「泣いちゃうかも(Close-up Ver.)」
シングルV「泣いちゃうかも」が「泣いちゃうかも(Dance shot Ver.)」
みんな大好きAnother Ver.収録だよ!
http://www.neowing.co.jp/detailview.html?KEY=EPCE-5618
http://www.neowing.co.jp/detailview.html?KEY=EPCE-5620
http://www.neowing.co.jp/detailview.html?KEY=EPBE-5321
「泣いちゃうかも」初回Aが「泣いちゃうかも(Another Ver.)」
「泣いちゃうかも」初回Bが「泣いちゃうかも(Close-up Ver.)」
シングルV「泣いちゃうかも」が「泣いちゃうかも(Dance shot Ver.)」
みんな大好きAnother Ver.収録だよ!
213 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 23:35:18.96 0
Another Ver.キタ━川*’∀’)*・e・)*^ー^)*・ 。.・) ´ ヮ`)o´ゥ`リ=´┴`)´・_o・)*^A^)━!!!
今度はどんなのかwktk
今度はどんなのかwktk
214 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 23:36:47.56 0
Aが透けてるシーンの透け加工なしで
Bがガラスに張り付いてるのとかで
シングルVはそのままかな
Bがガラスに張り付いてるのとかで
シングルVはそのままかな
215 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 23:42:15.50 0
アナザーバージョン2月18日か
またドラマが始まるな・・・
またドラマが始まるな・・・
216 :名無し募集中。。。:2009/01/23(金) 23:43:03.86 0
想像力豊かな人にお任せします
217 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 00:22:28.62 0
218 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 00:27:56.56 0
いやなぜ全部リゾナントブルーの方に持っていこうとするんだ
泣いちゃうかもの世界観へとリゾナントさせていけばいいだけのこと
泣いちゃうかもの世界観へとリゾナントさせていけばいいだけのこと
219 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 00:28:33.17 0
Another Ver.はきっとドラマ仕立てになるんだろうな
220 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 00:36:53.72 0
>>207
やっぱり夢枕獏にリゾナンナントしてましたか!
>>208
うーん夢枕獏ってそんなにマイナーな小説家なのか?
自分的には20年前からキマイラシリーズとか読んでたんだけど
ちなみにガキさんの鋼線だと菊池秀行のマンサーチャーシリーズをイメージする
だからガキさんには秋せつらぐらい強くあって欲しいとか思ってる
やっぱり夢枕獏にリゾナンナントしてましたか!
>>208
うーん夢枕獏ってそんなにマイナーな小説家なのか?
自分的には20年前からキマイラシリーズとか読んでたんだけど
ちなみにガキさんの鋼線だと菊池秀行のマンサーチャーシリーズをイメージする
だからガキさんには秋せつらぐらい強くあって欲しいとか思ってる
221 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 00:55:12.64 0
222 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 01:07:15.87 0
>>220
夢枕獏がマイナーかどうかはともかくとして商業小説を殆ど読まないような層も
少なからずこのスレにはいるんじゃないかなと思う
また読んでても超能力とか異能力とかが絡まないようなものだったりするかもだし
ひょっとしたら深夜に投下するかもしれないリゾナントブルーな夜
夢枕獏がマイナーかどうかはともかくとして商業小説を殆ど読まないような層も
少なからずこのスレにはいるんじゃないかなと思う
また読んでても超能力とか異能力とかが絡まないようなものだったりするかもだし
ひょっとしたら深夜に投下するかもしれないリゾナントブルーな夜
223 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/24(土) 01:15:25.93 0
サボちゃんなんてマンガも含めて読書まったくしないからね
だからジョジョを持ってこられても夢枕獏を持ってこられてもまったくピンと来ない
なんとも知識の乏しい人なのでありまする
だからジョジョを持ってこられても夢枕獏を持ってこられてもまったくピンと来ない
なんとも知識の乏しい人なのでありまする
224 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 01:24:16.73 0
夢枕獏といったら陰陽師か餓狼伝って感じじゃないすかねえ
魔獣狩りがでた時には愛ちゃんまだ生まれてもいないし
魔獣狩りがでた時には愛ちゃんまだ生まれてもいないし
225 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 01:39:38.50 0
>>222ことないやいとかいう人でっす
午前2時に1本投下します注意書きは下記の通り
・こんなの愛ガキじゃないやい
・青の共鳴1.5夜(1夜と2夜の辺りに入ると思って下さい)みたいな番外編
・よく分かんない読後感
以上でっす、ではのちほどー
午前2時に1本投下します注意書きは下記の通り
・こんなの愛ガキじゃないやい
・青の共鳴1.5夜(1夜と2夜の辺りに入ると思って下さい)みたいな番外編
・よく分かんない読後感
以上でっす、ではのちほどー
226 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 01:40:26.71 0
>>225に補足
蒼の共鳴特別編の1.5夜ってことだすー、酔っぱらいはこれだからいかん
蒼の共鳴特別編の1.5夜ってことだすー、酔っぱらいはこれだからいかん
227 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 01:51:37.42 0
あらららwキタキタ!
228 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:00:27.97 0
午後3時15分、遅めのランチを終えた客が店を出て行った。
これから夕方になるまでの数時間“喫茶リゾナント”はしばし、穏やかな時間が流れる。
この店のマスターである“高橋愛”は、若干の疲れを顔に出しながら出入り口のドアへとプレートを掛けに行った。
“喫茶リゾナントは夕方5時から営業再開します”
プレートをかけ、愛は店の中へと戻る。
パッヘルベルのカノンが流れる店内は愛以外に誰もいない。
厨房へと移動した愛は業務用冷蔵庫の中を確認し、適当な材料を取り出した。
手に取った食材の量から察するに、おそらく愛はこれから自分が食べる遅めの昼食を作ろうとしているのだろう。
小さな溜息を一つ、二つ零した後に愛は頭を振って材料を持って調理台へと、けしてきびきびとは言えない速度で歩く。
朝から今まで、休憩を取る暇もなく調理に接客にと動き回る、それが定休日を除いて毎日続けば疲れるのも無理はない。
ましてや、この喫茶リゾナントには愛以外の従業員はいない、すなわち愛がマスターであり、コックであり、ウエイトレス。
だが、愛の表情を年齢よりも大人びさせて見せているのは、けして疲れのせいだけではない。
材料を調理台の上に置いたまま、愛の思考はほんの少し前―――最後の客が店を出て行ったところまで遡る。
『…美味しいんだけどね、何か足りないんだよ…。
グランマが作ってた通りにマスターが作っていないわけがないけど、でも、何か物足りないんだ。
マスターには悪いけど、今のままじゃ通ってまで食べたいとは思えない』
客が残していった言葉が、愛の思考を、心をグルグルと回って、行き場のないまま耳の奥に残っていた。
昔…愛がマスターになるよりも、遥かに昔、愛が小さな頃から通ってくれている馴染みの客、それだけにその言葉は言葉以上に重みがあった。
まだ成人していないが、愛は喫茶リゾナントの二代目マスターである。
客が親愛をこめてグランマと呼んでいるのは、愛の祖母であり喫茶リゾナント初代店主。
―――つい数ヶ月前、愛を残して病気でこの世を去ってしまった、愛にとってはかけがえのない大切な存在。
これから夕方になるまでの数時間“喫茶リゾナント”はしばし、穏やかな時間が流れる。
この店のマスターである“高橋愛”は、若干の疲れを顔に出しながら出入り口のドアへとプレートを掛けに行った。
“喫茶リゾナントは夕方5時から営業再開します”
プレートをかけ、愛は店の中へと戻る。
パッヘルベルのカノンが流れる店内は愛以外に誰もいない。
厨房へと移動した愛は業務用冷蔵庫の中を確認し、適当な材料を取り出した。
手に取った食材の量から察するに、おそらく愛はこれから自分が食べる遅めの昼食を作ろうとしているのだろう。
小さな溜息を一つ、二つ零した後に愛は頭を振って材料を持って調理台へと、けしてきびきびとは言えない速度で歩く。
朝から今まで、休憩を取る暇もなく調理に接客にと動き回る、それが定休日を除いて毎日続けば疲れるのも無理はない。
ましてや、この喫茶リゾナントには愛以外の従業員はいない、すなわち愛がマスターであり、コックであり、ウエイトレス。
だが、愛の表情を年齢よりも大人びさせて見せているのは、けして疲れのせいだけではない。
材料を調理台の上に置いたまま、愛の思考はほんの少し前―――最後の客が店を出て行ったところまで遡る。
『…美味しいんだけどね、何か足りないんだよ…。
グランマが作ってた通りにマスターが作っていないわけがないけど、でも、何か物足りないんだ。
マスターには悪いけど、今のままじゃ通ってまで食べたいとは思えない』
客が残していった言葉が、愛の思考を、心をグルグルと回って、行き場のないまま耳の奥に残っていた。
昔…愛がマスターになるよりも、遥かに昔、愛が小さな頃から通ってくれている馴染みの客、それだけにその言葉は言葉以上に重みがあった。
まだ成人していないが、愛は喫茶リゾナントの二代目マスターである。
客が親愛をこめてグランマと呼んでいるのは、愛の祖母であり喫茶リゾナント初代店主。
―――つい数ヶ月前、愛を残して病気でこの世を去ってしまった、愛にとってはかけがえのない大切な存在。
229 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:01:40.57 0
祖母の遺言に従い、愛はこの数ヶ月ひたすら働き続けてきた。
元々、祖母は病気のことがなくてもいずれは愛に喫茶店を継いで欲しいと考えていたようで、
愛は16歳の頃からウエイトレス兼将来のマスターとして、祖母から喫茶店の経営に関することは教わっていた。
そのため、経営面で分からないことは殆どない、それだけが愛にとって唯一の救いだった。
だが、未だに愛にはどうしても自分の力ではどうしようもないことがあった。
それは、祖母が作っていた料理を彼女と同じように作っても何故か同じ味にはならない、ということだった。
作り方は完璧だったし、小さな頃からずっと祖母の料理を食べて育ったというのに、祖母の味が再現出来ない。
幼いマスターにとってその事実は重く、苦しいことだった。
祖母は昔からよく愛に語って聞かせていた、常連を…“家族”を増やせるような料理を作らないと駄目だ、と。
喫茶リゾナントは昔からある、地域に根付いた小さな喫茶店である。
たまたま一見さんが入ることがないわけではないが、常連客に連れられてやってきて、そのまま“家族”となる客の方が圧倒的に多い。
家族が足繁く通ってくれるおかげで、贅沢とまではいかないが祖母と二人、普通に生活して来れたのだ。
だが、祖母の死後は、一人、また一人と顔を見せなくなる客が出てきた。
顔を見せなくなる前に、必ず皆は同じような言葉を残して去っていく、そう、先程の客と同じような言葉。
美味しいことは美味しいのだろう、稀に入ってくる一見さんが料理を残したり、顔をしかめたりするようなことはなかったし、
会計の時には愛にまた来ますねという言葉をかけてくれる。
だが、一見さんはなかなか“家族”にはならない。
昔からの家族が減っていっているのに、新たな家族が増えない、それはすなわち、いずれは喫茶リゾナントを閉店しなければならない、
そういう暗い未来に向かって進んでいるということである。
今はまだ何とかやれている、でも、3ヶ月後はどうか、半年後はどうか、一年後は一体どうだろうか。
祖母が愛ならやれる、そう言って託してくれたこの店の未来が、将来が今の愛には全く見えなかった。
元々、祖母は病気のことがなくてもいずれは愛に喫茶店を継いで欲しいと考えていたようで、
愛は16歳の頃からウエイトレス兼将来のマスターとして、祖母から喫茶店の経営に関することは教わっていた。
そのため、経営面で分からないことは殆どない、それだけが愛にとって唯一の救いだった。
だが、未だに愛にはどうしても自分の力ではどうしようもないことがあった。
それは、祖母が作っていた料理を彼女と同じように作っても何故か同じ味にはならない、ということだった。
作り方は完璧だったし、小さな頃からずっと祖母の料理を食べて育ったというのに、祖母の味が再現出来ない。
幼いマスターにとってその事実は重く、苦しいことだった。
祖母は昔からよく愛に語って聞かせていた、常連を…“家族”を増やせるような料理を作らないと駄目だ、と。
喫茶リゾナントは昔からある、地域に根付いた小さな喫茶店である。
たまたま一見さんが入ることがないわけではないが、常連客に連れられてやってきて、そのまま“家族”となる客の方が圧倒的に多い。
家族が足繁く通ってくれるおかげで、贅沢とまではいかないが祖母と二人、普通に生活して来れたのだ。
だが、祖母の死後は、一人、また一人と顔を見せなくなる客が出てきた。
顔を見せなくなる前に、必ず皆は同じような言葉を残して去っていく、そう、先程の客と同じような言葉。
美味しいことは美味しいのだろう、稀に入ってくる一見さんが料理を残したり、顔をしかめたりするようなことはなかったし、
会計の時には愛にまた来ますねという言葉をかけてくれる。
だが、一見さんはなかなか“家族”にはならない。
昔からの家族が減っていっているのに、新たな家族が増えない、それはすなわち、いずれは喫茶リゾナントを閉店しなければならない、
そういう暗い未来に向かって進んでいるということである。
今はまだ何とかやれている、でも、3ヶ月後はどうか、半年後はどうか、一年後は一体どうだろうか。
祖母が愛ならやれる、そう言って託してくれたこの店の未来が、将来が今の愛には全く見えなかった。
230 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:02:55.03 0
我に返った愛は、厨房に置いてあるタイマーと兼用の小さな時計を見て慌てて調理を開始する。
大分長い間、物思いに耽っていた。
早く食事をとって、夕食の時間に向けた仕込みをしなければならない。
トントントントンという、まな板と包丁が奏でる音。
ちゃっちゃという、ステンレスのボウルと泡立て器が奏でる音。
十数分後、真っ白な皿の上にのったのは―――仄かなバターの香りがするオムライス。
洗い物を流し場へと放り込み、手を洗った愛はオムライスののった皿とスプーンを持って、お決まりの定位置へと移動する。
厨房の中が覗ける、店の奥側に位置するカウンター席。
―――祖母が料理を作る姿がよく見えた、家族の誰にも譲ったことのない特等席だった。
「…いただきます」
耳を揺らすカノンの音色以外、何の音も聞こえない静かな店内。
愛はスプーンを手にとり、一口分すくい取って口へと運ぶ。
確かに、いつも祖母が作ってくれたように作ったはずなのに。
口の中に広がる味は、美味しいのに“何か”が欠けていた。
まるで砂利を噛んでいるかのように顔をしかめながら、愛はもう一口すくって口に入れる。
何が変わるわけでもない、むしろ、最初の一口目よりもその“何か”が気になって仕方がなくなる。
大分長い間、物思いに耽っていた。
早く食事をとって、夕食の時間に向けた仕込みをしなければならない。
トントントントンという、まな板と包丁が奏でる音。
ちゃっちゃという、ステンレスのボウルと泡立て器が奏でる音。
十数分後、真っ白な皿の上にのったのは―――仄かなバターの香りがするオムライス。
洗い物を流し場へと放り込み、手を洗った愛はオムライスののった皿とスプーンを持って、お決まりの定位置へと移動する。
厨房の中が覗ける、店の奥側に位置するカウンター席。
―――祖母が料理を作る姿がよく見えた、家族の誰にも譲ったことのない特等席だった。
「…いただきます」
耳を揺らすカノンの音色以外、何の音も聞こえない静かな店内。
愛はスプーンを手にとり、一口分すくい取って口へと運ぶ。
確かに、いつも祖母が作ってくれたように作ったはずなのに。
口の中に広がる味は、美味しいのに“何か”が欠けていた。
まるで砂利を噛んでいるかのように顔をしかめながら、愛はもう一口すくって口に入れる。
何が変わるわけでもない、むしろ、最初の一口目よりもその“何か”が気になって仕方がなくなる。
231 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:04:00.58 0
「…何でかなぁ、何でばぁばと同じように作ってるのに…」
それ以上は、言葉にならなかった。
スプーンを持つ手に力が入らなくなり、スプーンはカウンターテーブルへと転がる。
愛の口から漏れるのは、押し殺した呼吸。
愛の瞳からこぼれ落ちるのは、大粒の涙。
物心付いた時に両親に捨てられた愛を、喫茶店の経営をしながら立派に育ててくれた祖母。
観劇が趣味で、定休日は必ず愛を伴って有名無名問わず舞台観劇へと連れ回し、愛が悪いことをすれば叱り、
我が儘を言えば諭し、でも、けして愛にとって祖母は怖い存在ではなかった。
愛が泣けば、優しく頭を撫でて抱き締めてくれた。
笑ったら、一緒に笑ってくれた。
友達のようで、それでいて確かに祖母として、愛を温かな愛情で包んでくれていた祖母。
愛を育てなければと、愛が止めるのも聞かずに病気の体で喫茶店を切り盛りし、最後の最後まで
喫茶リゾナントのマスターとして、愛の祖母として生き続けた。
―――もう、祖母には会えない、この地球上の何処を探してももう、彼女はいない。
「っく、っ、あああぁぁ…!」
祖母が亡くなった時、通夜と葬式を終えた時に、もう涙の一滴も出ないくらいに泣いたはずなのに。
壊れた蛇口から水が漏れ出すように、愛の瞳からは涙が消えることがない。
泣いても泣いても、どれだけ泣いても…もう、祖母は自分の涙を拭いに現れることがない。
どれだけ呼んでも叫んでももう、祖母は自分の所には帰ってこない。
いないのだ、死んでしまったのだ、愛とリゾナントを残して灰になってしまったのだ。
それ以上は、言葉にならなかった。
スプーンを持つ手に力が入らなくなり、スプーンはカウンターテーブルへと転がる。
愛の口から漏れるのは、押し殺した呼吸。
愛の瞳からこぼれ落ちるのは、大粒の涙。
物心付いた時に両親に捨てられた愛を、喫茶店の経営をしながら立派に育ててくれた祖母。
観劇が趣味で、定休日は必ず愛を伴って有名無名問わず舞台観劇へと連れ回し、愛が悪いことをすれば叱り、
我が儘を言えば諭し、でも、けして愛にとって祖母は怖い存在ではなかった。
愛が泣けば、優しく頭を撫でて抱き締めてくれた。
笑ったら、一緒に笑ってくれた。
友達のようで、それでいて確かに祖母として、愛を温かな愛情で包んでくれていた祖母。
愛を育てなければと、愛が止めるのも聞かずに病気の体で喫茶店を切り盛りし、最後の最後まで
喫茶リゾナントのマスターとして、愛の祖母として生き続けた。
―――もう、祖母には会えない、この地球上の何処を探してももう、彼女はいない。
「っく、っ、あああぁぁ…!」
祖母が亡くなった時、通夜と葬式を終えた時に、もう涙の一滴も出ないくらいに泣いたはずなのに。
壊れた蛇口から水が漏れ出すように、愛の瞳からは涙が消えることがない。
泣いても泣いても、どれだけ泣いても…もう、祖母は自分の涙を拭いに現れることがない。
どれだけ呼んでも叫んでももう、祖母は自分の所には帰ってこない。
いないのだ、死んでしまったのだ、愛とリゾナントを残して灰になってしまったのだ。
232 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:05:19.74 0
その事実が余りにも悲しすぎて、辛すぎて。
愛はただただ、泣くことしか出来ずにいた、その時だった。
カランカラン、と出入り口のドアを開けたときに鳴るドアベルが音を奏でる。
「こんにちわー、って、え…」
ドアを開けて入ってきたのは、先日知り合ったばかりの友人“新垣里沙”だった。
声を上げて泣く愛の姿に、里沙はその場から動けない。
愛が泣いているところを初めて見たということもあり、また、何故泣いているのかも分からない。
何と声をかけたらと、里沙が言葉に詰まったその時―――愛が里沙の方を向いた。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を隠そうともせずに、愛が里沙の方を向いて口を開く。
里沙ちゃん、とだけ動いた唇が何か言葉を紡ぐよりも早く、里沙は反射的に愛へと駆け寄り、その華奢な体を抱き締めた。
里沙が抱き締めたことにより、より激しく、狂ったように泣き始めた愛の背中をさすりながら、
里沙は言いようのない感覚に胸を強く締め付けられる。
“共鳴”と名付けた感覚、それは愛と里沙…そして、未だ見ぬ将来の“仲間達”とを繋ぐ、目には見えない“繋がり-リンク-”。
口に出さずとも、互いの思っていることが瞬時に伝わり合う。
困惑する里沙の元に届く、愛の想いは何処までも深く重い海の底のような暗すぎる青い悲しみ。
愛はただただ、泣くことしか出来ずにいた、その時だった。
カランカラン、と出入り口のドアを開けたときに鳴るドアベルが音を奏でる。
「こんにちわー、って、え…」
ドアを開けて入ってきたのは、先日知り合ったばかりの友人“新垣里沙”だった。
声を上げて泣く愛の姿に、里沙はその場から動けない。
愛が泣いているところを初めて見たということもあり、また、何故泣いているのかも分からない。
何と声をかけたらと、里沙が言葉に詰まったその時―――愛が里沙の方を向いた。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を隠そうともせずに、愛が里沙の方を向いて口を開く。
里沙ちゃん、とだけ動いた唇が何か言葉を紡ぐよりも早く、里沙は反射的に愛へと駆け寄り、その華奢な体を抱き締めた。
里沙が抱き締めたことにより、より激しく、狂ったように泣き始めた愛の背中をさすりながら、
里沙は言いようのない感覚に胸を強く締め付けられる。
“共鳴”と名付けた感覚、それは愛と里沙…そして、未だ見ぬ将来の“仲間達”とを繋ぐ、目には見えない“繋がり-リンク-”。
口に出さずとも、互いの思っていることが瞬時に伝わり合う。
困惑する里沙の元に届く、愛の想いは何処までも深く重い海の底のような暗すぎる青い悲しみ。
233 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:06:34.15 0
(ばぁば…)
(会いたいよ…)
(寂しいよ…)
(悲しいよ…)
(どうしたらいいの…)
壊れたラジオのように、途切れ途切れに伝わってくる愛の想い。
一つ一つが悲しみに溢れ、共鳴によって繋がれた里沙の心までも暗すぎる青へと染め替えていく。
その想いに飲み込まれてしまわないように、歯を食いしばりながら、里沙は愛が落ち着くまで背中を撫で、
頭を撫で、時には大丈夫だよと言葉をかけ続けた。
どれほどの時間が経っただろうか。
愛の口から嗚咽が漏れなくなったのを確認して、里沙は優しく声をかける。
(会いたいよ…)
(寂しいよ…)
(悲しいよ…)
(どうしたらいいの…)
壊れたラジオのように、途切れ途切れに伝わってくる愛の想い。
一つ一つが悲しみに溢れ、共鳴によって繋がれた里沙の心までも暗すぎる青へと染め替えていく。
その想いに飲み込まれてしまわないように、歯を食いしばりながら、里沙は愛が落ち着くまで背中を撫で、
頭を撫で、時には大丈夫だよと言葉をかけ続けた。
どれほどの時間が経っただろうか。
愛の口から嗚咽が漏れなくなったのを確認して、里沙は優しく声をかける。
234 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:08:05.08 0
「どうしたの、愛ちゃん。
お腹空いたからリゾナントで何か食べさせて貰おうかと思って来たら、愛ちゃん泣いてるし」
「…そうやったんや、待ってて、今から何か」
「そうじゃないでしょーが。
―――何でそんな泣いてたのよ」
「…共鳴、か。
本当、隠し事の一つも出来ん、ある意味では厄介な“絆”やな…」
自嘲しながらの呟きに、里沙が何か答えようとするよりも早く、愛が言葉を紡ぎ出す。
今日もまた一人、常連客の一人が最後の言葉を残して帰っていったこと。
昼ご飯として、いつも祖母が作ってくれたオムライスを作ってみたけど、祖母と同じ味がしないこと。
このままじゃ、祖母が託してくれた店を手放さなければいけなくなる日が来るだろうということ。
時折、涙を堪えるせいか声を裏返らせながら、拙い言葉を紡いで、一生懸命に里沙に伝えようとする愛の姿。
自分よりも年上だというのに、その姿はどこか迷子になった小さい子供を思い起こさせる。
こういう時、何と言葉をかけたらいいのだろう。
里沙はまだ、自分の肉親や肉親同然の付き合いがある人間を亡くしたことがない。
そういう経験があればまだ、こういう時にかける言葉の一つくらいは容易とまではいかないが、思いつくだろう。
だが、何も言わなければ愛は再びふさぎ込み、無理に笑い、何も変わらない。
変わらないまま時が過ぎ、気がついた時にはもう、戻れないくらい悪い方向に進みかねない。
それは、里沙にとっては非常に困ることだったし、何よりも…辛いことだった。
共鳴という感覚がある限り、愛と里沙は繋がってしまう。
自分が悲しいわけでもないのに、まるで自分がその想いを味わっているかのような悲しみが、苦痛が胸を裂く。
そして、そのまた逆も然り…“心の痛み”がどれほど辛いものかは愛と出会う前…“過去”に嫌と言うほど味わって知っている。
お腹空いたからリゾナントで何か食べさせて貰おうかと思って来たら、愛ちゃん泣いてるし」
「…そうやったんや、待ってて、今から何か」
「そうじゃないでしょーが。
―――何でそんな泣いてたのよ」
「…共鳴、か。
本当、隠し事の一つも出来ん、ある意味では厄介な“絆”やな…」
自嘲しながらの呟きに、里沙が何か答えようとするよりも早く、愛が言葉を紡ぎ出す。
今日もまた一人、常連客の一人が最後の言葉を残して帰っていったこと。
昼ご飯として、いつも祖母が作ってくれたオムライスを作ってみたけど、祖母と同じ味がしないこと。
このままじゃ、祖母が託してくれた店を手放さなければいけなくなる日が来るだろうということ。
時折、涙を堪えるせいか声を裏返らせながら、拙い言葉を紡いで、一生懸命に里沙に伝えようとする愛の姿。
自分よりも年上だというのに、その姿はどこか迷子になった小さい子供を思い起こさせる。
こういう時、何と言葉をかけたらいいのだろう。
里沙はまだ、自分の肉親や肉親同然の付き合いがある人間を亡くしたことがない。
そういう経験があればまだ、こういう時にかける言葉の一つくらいは容易とまではいかないが、思いつくだろう。
だが、何も言わなければ愛は再びふさぎ込み、無理に笑い、何も変わらない。
変わらないまま時が過ぎ、気がついた時にはもう、戻れないくらい悪い方向に進みかねない。
それは、里沙にとっては非常に困ることだったし、何よりも…辛いことだった。
共鳴という感覚がある限り、愛と里沙は繋がってしまう。
自分が悲しいわけでもないのに、まるで自分がその想いを味わっているかのような悲しみが、苦痛が胸を裂く。
そして、そのまた逆も然り…“心の痛み”がどれほど辛いものかは愛と出会う前…“過去”に嫌と言うほど味わって知っている。
235 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:09:13.71 0
そう簡単に癒えるような悲しみではないかもしれない。
人に何かを言われたからといって、それで方向が変わるような簡単な悲しみではないかもしれない。
愛には今、その苦しみから、悲しみから一歩踏み出すためのきっかけが必要なのだ。
かつて、自分を救ってくれた“あの人”のように上手く言えるかは分からない、だが、里沙は意を決して口を開く。
「愛ちゃん…あたしは未だ、家族とか家族同然に仲のいい人を亡くしたことがないから、
愛ちゃんがどれだけ苦しいのか、悲しいのかは全部は理解出来ない。
でも、これだけは言わせてほしい―――おばあさんのことを、今まで過ごしてきた温かい時間を、
全てを悲しみの色に染めちゃったら駄目だよ」
「…里沙、ちゃん」
「思い出して、おばあさんが亡くなったことはとても辛いことだと思う、悲しいことだと思う。
でも…愛ちゃんとおばあさんが今まで過ごしてきた時間は、けして悲しいことばかりの時間じゃないでしょ。
温かくって、かけがえのない、宝物のような時間だった…でしょ?
今、愛ちゃんはおばあさんと同じ味が作れないって悩んでるみたいだけど、大丈夫だよ、
その温かさを覚えてるのなら、忘れていないのならきっと…おばあさんと同じ味をお客さんに提供できるはずだよ」
「…出来る、かな、あーしに」
そう呟いて、眉をハの字にする愛の眉間に里沙は手を伸ばして―――デコピンをかます。
驚いたような顔を見せる愛に、里沙は柔らかく微笑んで再び口を開く。
「だって、そこにはおばあさんがいるでしょ―――出来るよ、絶対」
デコピンした腕をそっと降ろしながら、言葉と共に里沙が指さしたのは、愛の胸の辺り。
その微笑みが、その優しさが暗い深い悲しみの色に完全に染まりつつあった愛の心を、温かく照らす。
人に何かを言われたからといって、それで方向が変わるような簡単な悲しみではないかもしれない。
愛には今、その苦しみから、悲しみから一歩踏み出すためのきっかけが必要なのだ。
かつて、自分を救ってくれた“あの人”のように上手く言えるかは分からない、だが、里沙は意を決して口を開く。
「愛ちゃん…あたしは未だ、家族とか家族同然に仲のいい人を亡くしたことがないから、
愛ちゃんがどれだけ苦しいのか、悲しいのかは全部は理解出来ない。
でも、これだけは言わせてほしい―――おばあさんのことを、今まで過ごしてきた温かい時間を、
全てを悲しみの色に染めちゃったら駄目だよ」
「…里沙、ちゃん」
「思い出して、おばあさんが亡くなったことはとても辛いことだと思う、悲しいことだと思う。
でも…愛ちゃんとおばあさんが今まで過ごしてきた時間は、けして悲しいことばかりの時間じゃないでしょ。
温かくって、かけがえのない、宝物のような時間だった…でしょ?
今、愛ちゃんはおばあさんと同じ味が作れないって悩んでるみたいだけど、大丈夫だよ、
その温かさを覚えてるのなら、忘れていないのならきっと…おばあさんと同じ味をお客さんに提供できるはずだよ」
「…出来る、かな、あーしに」
そう呟いて、眉をハの字にする愛の眉間に里沙は手を伸ばして―――デコピンをかます。
驚いたような顔を見せる愛に、里沙は柔らかく微笑んで再び口を開く。
「だって、そこにはおばあさんがいるでしょ―――出来るよ、絶対」
デコピンした腕をそっと降ろしながら、言葉と共に里沙が指さしたのは、愛の胸の辺り。
その微笑みが、その優しさが暗い深い悲しみの色に完全に染まりつつあった愛の心を、温かく照らす。
236 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:10:27.88 0
すぐには変わらないかもしれない。
だけど、暗闇に閉ざされたような心に…たった今、一筋の光が、蜘蛛の糸のように今にも切れてしまいそうだけど、
縋らずにはいられないだけの強烈な“何か”を持って愛の前に今、確かに存在する。
終わらない悲しみなどない、この世に耐えられぬ悲しみなんて、数えるほどしかない。
時が過ぎれば、どんな思いも形を変え、色を変え、いずれは万物平等に訪れる永遠の眠りと共にこの世界から消え去る。
苦しい、悲しい、いつまで続くのかとあがき続けるしかなかった自分。
だが、里沙は全てをその色に染めてはいけないのだと言った、深い悲しみや辛さから目を背けずに、
何もかもを塗り替えてしまわずに、真っ直ぐに向き合わなければならないのだ、と。
今はまだ、難しいけれど。
でも、そうすることが出来なければ、守りたい物を守れずに、託された想いを裏切ることになってしまう。
まだ目の奥は熱くて、今にもまた涙が溢れてしまいそうだけど。
愛は里沙の微笑みに、小さく微笑み返して…ふと、壁に掛けられた古ぼけた掛け時計に目をやって大きな声を上げる。
「ああああ、もうすぐ5時や!
まだ何も仕込みもしてないのに…」
さっき泣いていたカラスが、笑うとまではいかないが普通になった。
そのことに里沙は小さく微笑みながら、鞄の中から携帯できるゼリーを取り出して愛に手渡す。
だけど、暗闇に閉ざされたような心に…たった今、一筋の光が、蜘蛛の糸のように今にも切れてしまいそうだけど、
縋らずにはいられないだけの強烈な“何か”を持って愛の前に今、確かに存在する。
終わらない悲しみなどない、この世に耐えられぬ悲しみなんて、数えるほどしかない。
時が過ぎれば、どんな思いも形を変え、色を変え、いずれは万物平等に訪れる永遠の眠りと共にこの世界から消え去る。
苦しい、悲しい、いつまで続くのかとあがき続けるしかなかった自分。
だが、里沙は全てをその色に染めてはいけないのだと言った、深い悲しみや辛さから目を背けずに、
何もかもを塗り替えてしまわずに、真っ直ぐに向き合わなければならないのだ、と。
今はまだ、難しいけれど。
でも、そうすることが出来なければ、守りたい物を守れずに、託された想いを裏切ることになってしまう。
まだ目の奥は熱くて、今にもまた涙が溢れてしまいそうだけど。
愛は里沙の微笑みに、小さく微笑み返して…ふと、壁に掛けられた古ぼけた掛け時計に目をやって大きな声を上げる。
「ああああ、もうすぐ5時や!
まだ何も仕込みもしてないのに…」
さっき泣いていたカラスが、笑うとまではいかないが普通になった。
そのことに里沙は小さく微笑みながら、鞄の中から携帯できるゼリーを取り出して愛に手渡す。
237 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:11:46.74 0
「それなら、食べながら仕込み出来るでしょ。
あたしはこっち貰うから」
「え、それもう冷えてるし、美味しくないよ。
せめてレンジでチンするとか」
「愛ちゃん、余計なこと言ってる暇あるならとっとと仕込みに入りなよ、このままだと間に合わないよ」
里沙の言葉に愛は慌てて携帯用ゼリーの栓を開けて、口に吸入口を咥えながら厨房へと急いで戻る。
せわしなく動き回り始めた愛の姿を見つめながら、里沙はもう冷めてしまったオムライスを食べるために、
テーブルに転げたスプーンを拾い上げ、紙ナプキンで拭く。
一口、掬い上げて口に入れたオムライスは、確かに愛の言う通り、美味しくなかった。
だが、里沙の口元に浮かんだのは柔らかな微笑みだった。
深い悲しみが、辛さがその色を変えるには時間がいる。
愛はすぐにはおばあさんが作っていた味を作れるようにはならないだろう、だけど、愛ならきっと、
おばあさんが作っていた料理と同じ味を作れるようになるはずだ。
―――祖母の愛情を一身に受け、心身共に健やかに成長してきたのだ、愛という名前に違わずに。
愛は光のようだ、と、そう思う。
最も、本人にその自覚はないだろうが。
“能力者”と知れただけで、虐げられ、傷つけられ、苦しみから逃れられずに生き続けるしかない人間もいる。
その中で、愛は羨んでも羨みきれない程恵まれた環境で育ってきたのだろう、里沙はそう推測する。
温かな愛情にくるまれて、能力者でありながら限りなく一般人として育てられてきた愛。
彼女は分かっていない、否、多分自分の知らないところでそういう暗闇の世界が広がっているなどと思いすらしていない。
あたしはこっち貰うから」
「え、それもう冷えてるし、美味しくないよ。
せめてレンジでチンするとか」
「愛ちゃん、余計なこと言ってる暇あるならとっとと仕込みに入りなよ、このままだと間に合わないよ」
里沙の言葉に愛は慌てて携帯用ゼリーの栓を開けて、口に吸入口を咥えながら厨房へと急いで戻る。
せわしなく動き回り始めた愛の姿を見つめながら、里沙はもう冷めてしまったオムライスを食べるために、
テーブルに転げたスプーンを拾い上げ、紙ナプキンで拭く。
一口、掬い上げて口に入れたオムライスは、確かに愛の言う通り、美味しくなかった。
だが、里沙の口元に浮かんだのは柔らかな微笑みだった。
深い悲しみが、辛さがその色を変えるには時間がいる。
愛はすぐにはおばあさんが作っていた味を作れるようにはならないだろう、だけど、愛ならきっと、
おばあさんが作っていた料理と同じ味を作れるようになるはずだ。
―――祖母の愛情を一身に受け、心身共に健やかに成長してきたのだ、愛という名前に違わずに。
愛は光のようだ、と、そう思う。
最も、本人にその自覚はないだろうが。
“能力者”と知れただけで、虐げられ、傷つけられ、苦しみから逃れられずに生き続けるしかない人間もいる。
その中で、愛は羨んでも羨みきれない程恵まれた環境で育ってきたのだろう、里沙はそう推測する。
温かな愛情にくるまれて、能力者でありながら限りなく一般人として育てられてきた愛。
彼女は分かっていない、否、多分自分の知らないところでそういう暗闇の世界が広がっているなどと思いすらしていない。
238 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:13:00.32 0
それ故に、その光が羨ましい反面、憎らしくもあり…でも、惹き付けられずにはいられない“何か”を感じる。
その何かが何なのかは、共に時を過ごす内に分かるのかも知れないし、分からないまま彼女と“永久”に離れ離れになるのかもしれない。
ただ、この、今という時がどれだけ続くのか分からないけれど―――愛を見ていよう、里沙はそう思いながらオムライスを平らげていく。
里沙ちゃん、表のプレート取ってきてという、何とも勝手な愛の言葉に苦笑いしながら、里沙はドアへと歩き出した。
後日、喫茶リゾナントのメニューに新たなメニューが加わった。
数日ぶりに訪れた客は、先日、愛にこのままでは通えないと言った客。
「マスター、このメニュー何?」
「あー、それは先日あーしが加えたんやよ。
その名前の通り、食べたら思わず涙が出ること必至なオムライス」
「じゃあ、それで」
「あいよ、“泣いちゃうかもオムライス”一丁、入りまーす!」
喫茶リゾナントに響く、愛の威勢のいい声。
今までとは違う愛の様子に、客は思わず呆気に取られながらも…目を細めて微笑んだ。
喫茶リゾナントに生まれた新たなメニュー“泣いちゃうかもオムライス”。
これが、離れていた常連客を呼び戻し、新たな客を家族として定着させるだけの強力なメニューとなるのは、そう遠くない未来。
―――あなたも、一度食べに来ませんか?
その何かが何なのかは、共に時を過ごす内に分かるのかも知れないし、分からないまま彼女と“永久”に離れ離れになるのかもしれない。
ただ、この、今という時がどれだけ続くのか分からないけれど―――愛を見ていよう、里沙はそう思いながらオムライスを平らげていく。
里沙ちゃん、表のプレート取ってきてという、何とも勝手な愛の言葉に苦笑いしながら、里沙はドアへと歩き出した。
後日、喫茶リゾナントのメニューに新たなメニューが加わった。
数日ぶりに訪れた客は、先日、愛にこのままでは通えないと言った客。
「マスター、このメニュー何?」
「あー、それは先日あーしが加えたんやよ。
その名前の通り、食べたら思わず涙が出ること必至なオムライス」
「じゃあ、それで」
「あいよ、“泣いちゃうかもオムライス”一丁、入りまーす!」
喫茶リゾナントに響く、愛の威勢のいい声。
今までとは違う愛の様子に、客は思わず呆気に取られながらも…目を細めて微笑んだ。
喫茶リゾナントに生まれた新たなメニュー“泣いちゃうかもオムライス”。
これが、離れていた常連客を呼び戻し、新たな客を家族として定着させるだけの強力なメニューとなるのは、そう遠くない未来。
―――あなたも、一度食べに来ませんか?
239 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:14:56.67 0
>>228-238
更新は以上になります
前スレでのオムライスは愛ガキの絆、みたいなレスを読んで書きたいなと思いつつも
サボちゃんが書いてたから投下しようと迷ったんですが…ま、サボちゃんとはまた違ったものを提供出来たからいいかなとw
更新は以上になります
前スレでのオムライスは愛ガキの絆、みたいなレスを読んで書きたいなと思いつつも
サボちゃんが書いてたから投下しようと迷ったんですが…ま、サボちゃんとはまた違ったものを提供出来たからいいかなとw
240 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:55:17.13 0
オムライスキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
しかし、愛ちゃんは光
というのはガキさんは影だと自覚しないまでも思っているのだろうかとちょっと切ない
しかし、愛ちゃんは光
というのはガキさんは影だと自覚しないまでも思っているのだろうかとちょっと切ない
241 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 02:59:25.36 O
ガキさんがうまそうにオムライスを口に運ぶ姿がうかぶよ
242 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 03:28:30.50 0
>>239
マスター!こっちも、泣いちゃうかもオムライスひとつっ!
マスター!こっちも、泣いちゃうかもオムライスひとつっ!
243 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 04:26:34.79 O
おれルイジ、最近嫁のピイチが料理に毒キノコを混ぜ込んでいるらしく痩せてきてしまった・・・。
だからここ、喫茶リゾナントは薬膳料理が有名らしいから尋ねたんのだが、
実はここへ来たのにはもう1つ理由があってな・・・。生き別れの兄のマリオの姿を見たって聞いたからなんだ・・・。
おっと注文した薬膳料理のうええおええ丼が出来たようだ、胸が高鳴るぜ! ではさっそく・・・。
だからここ、喫茶リゾナントは薬膳料理が有名らしいから尋ねたんのだが、
実はここへ来たのにはもう1つ理由があってな・・・。生き別れの兄のマリオの姿を見たって聞いたからなんだ・・・。
おっと注文した薬膳料理のうええおええ丼が出来たようだ、胸が高鳴るぜ! ではさっそく・・・。
244 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 07:47:24.59 0
ルイージ らめえええええええええええ~!!!!!
245 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 07:56:35.18 0
生き別れヒドスwww
246 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 08:49:01.07 O
俺はルイージ うええおええ丼によって異界へとまぎれこんでしまった・・・
薄れゆく意識のなか、現実世界の声が聞こえる・・・
「じゃあこの、うええおええ丼ください」
・・・! あの声はマリオ! だめだ、それをオーダーしては!
・・・その時!
「ねえ、それでいいのマリオ?」
「じゃあこっちの泣いちゃうかもオムライスで」
・・・ 俺の時もきけよ道重
薄れゆく意識のなか、現実世界の声が聞こえる・・・
「じゃあこの、うええおええ丼ください」
・・・! あの声はマリオ! だめだ、それをオーダーしては!
・・・その時!
「ねえ、それでいいのマリオ?」
「じゃあこっちの泣いちゃうかもオムライスで」
・・・ 俺の時もきけよ道重
247 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 09:56:46.05 0
>>220
個人的には読書自体は好きだけど読む傾向が偏ってますねえ
魔界とかそういう系統のは読んだことないです(陰陽師は読みましたけどw)
いわゆるラノベとかもほとんど読んだことないし
その辺で描写力に差が出るんでしょうねえ・・・
あ>>208さんとは別の者ですが
個人的には読書自体は好きだけど読む傾向が偏ってますねえ
魔界とかそういう系統のは読んだことないです(陰陽師は読みましたけどw)
いわゆるラノベとかもほとんど読んだことないし
その辺で描写力に差が出るんでしょうねえ・・・
あ>>208さんとは別の者ですが
248 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 10:43:36.46 O
249 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 12:30:08.67 O
作者さんってどんな曲をBGMにしてんのかな?
リゾナントブルーはもちろんだけどさ
この作品はこれを聞きながら書いたとかあれば聞きたいな
リゾナントブルーはもちろんだけどさ
この作品はこれを聞きながら書いたとかあれば聞きたいな
250 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 12:47:40.00 O
251 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 13:05:05.04 O
自分はそのタイトルの曲を聞いて書きます
それではそろそろ名古屋へ潜伏しに行こうかな・・・
それではそろそろ名古屋へ潜伏しに行こうかな・・・
252 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 13:05:55.17 O
実はその時も自分が質問したw
新しい作者さんも増えたし聞いてみたくてね
新しい作者さんも増えたし聞いてみたくてね
253 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 13:19:13.09 0
BGMを聴きながら書くのって
ちょっとしたテクニックが必要なのでは?
自分も曲に引き込まれて書けなくなってしまう派です
書くのに飽きると色んな音楽聴いてリフレッシュしてますが・・・
ちょっとしたテクニックが必要なのでは?
自分も曲に引き込まれて書けなくなってしまう派です
書くのに飽きると色んな音楽聴いてリフレッシュしてますが・・・
254 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 13:32:10.21 O
書く時インスト聴いてる
リゾナントブルー以外にも娘。関係なくいろいろ
ボーカル入りだと歌詞がわからない洋楽かな
バトルものだとメタルとかミクスチャー系デジロック系でギャグほのぼのものだと北欧系とか使い分けてる
リゾナントブルー以外にも娘。関係なくいろいろ
ボーカル入りだと歌詞がわからない洋楽かな
バトルものだとメタルとかミクスチャー系デジロック系でギャグほのぼのものだと北欧系とか使い分けてる
255 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 13:35:35.65 0
BGMの作者さんが作品にいつも曲を貼り付けてたけど
他の人らもああいうのしてほしいな
ここからはこの曲を聴きながら読んでくださいみたいな
ああいうの好き
他の人らもああいうのしてほしいな
ここからはこの曲を聴きながら読んでくださいみたいな
ああいうの好き
256 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 13:35:40.95 O
びっくりするくらいハローの曲しか聴かないワタクシは
書くときも読むときもじゃんじゃんハローの曲でありますぜよ
でもリゾナントがかかると無条件に燃えるw
書くときも読むときもじゃんじゃんハローの曲でありますぜよ
でもリゾナントがかかると無条件に燃えるw
257 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/24(土) 13:38:06.56 O
258 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 13:55:44.31 0
リンキン・パークの「Meteora」というアルバムを聴きながらバトルものを書いたことがあります
>>254さんと同じく、洋楽ならなに言ってるのかわからないので邪魔になりませんw
>>254さんと同じく、洋楽ならなに言ってるのかわからないので邪魔になりませんw
259 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 14:35:55.87 0
>>255
BGMの人さんに新作お願いする方がいいなそれはw
BGMの人さんに新作お願いする方がいいなそれはw
260 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 15:06:30.32 0
261 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 16:39:52.18 0
悔し涙ぽろりを時々聞くよ
262 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 17:42:33.68 0
悔し涙ぽろりはカラオケで歌います
263 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 18:53:22.21 0
264 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 19:56:32.84 0
265 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 21:05:24.89 0
悔し涙ぽろりの歌詞を
ガキさんに置き換えてみてしまった自分はリゾスレ病
ガキさんに置き換えてみてしまった自分はリゾスレ病
267 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 22:24:53.47 0
268 :名無し募集中。。。:2009/01/24(土) 23:29:37.34 0
>>266
いい笑顔してんなあぁ
いい笑顔してんなあぁ
269 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/25(日) 00:40:14.99 0
東京で雪が降ったよ!
すぐやんじゃったけどめっちゃわくわくしたw
すぐやんじゃったけどめっちゃわくわくしたw
270 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 01:44:09.64 0
今日は今年一番寒いかも
ミティも日テレのドラマに出てたし
ミティも日テレのドラマに出てたし
271 :名無しじゃないやい:2009/01/25(日) 02:34:24.09 0
雨が降る、雨が降る、心まで凍らせてしまうような冷たい雨が降る。
深い深い闇から、まるで迷子の子供のように途方もなく、どうしようもない雨が降る。
「教えて、あたしはこの先どうしたらいいの?」
彼女の問いに答える声はなく、凍てつくような冷たい雨がただただ、世界を濡らしていく。
その世界の中心で、彼女は雨に打たれたまま一歩も動けない、動かない。
見上げているのは闇夜、目に浮かぶのは仲間達の温かな微笑み。
こんなはずじゃなかったのに、胸が痛い。
待っている人がいるのに、どうして自分は彼女達と共に在りたいと願うのだろう。
無力な自分ではけして叶えることが出来ない願いだというのに、何故そうなればいいと望むのだろう。
雨の音しかしない、夜の公園。
それなのに、耳に聞こえてくるのは彼女達の笑い声。
何もかもを捨てて彼女達の元で心から笑いたい、そう思ってしまいそうな自分が嫌だった。
忘れてはいけないのに、今ここで生きているのはあの人が自分を助けてくれたからだというのに。
「―――いつ終わるんだろう、あたしのこの苦しみは…」
雨が降る、雨が降る、どこまでも冷たくて悲しい雨が降る。
涙を流せない彼女のためであるかのように、深い深い闇から糸のように細い雨が降る。
携帯電話が奏でる音に顔色一つ変えることなく、彼女はただただ空を見上げる。
いつか、この暗闇に一筋の光が差し込むことを願いながら、分厚い雨雲に覆われた夜空を見上げる。
―――その横顔は、まるで泣いているかのようだった。
深い深い闇から、まるで迷子の子供のように途方もなく、どうしようもない雨が降る。
「教えて、あたしはこの先どうしたらいいの?」
彼女の問いに答える声はなく、凍てつくような冷たい雨がただただ、世界を濡らしていく。
その世界の中心で、彼女は雨に打たれたまま一歩も動けない、動かない。
見上げているのは闇夜、目に浮かぶのは仲間達の温かな微笑み。
こんなはずじゃなかったのに、胸が痛い。
待っている人がいるのに、どうして自分は彼女達と共に在りたいと願うのだろう。
無力な自分ではけして叶えることが出来ない願いだというのに、何故そうなればいいと望むのだろう。
雨の音しかしない、夜の公園。
それなのに、耳に聞こえてくるのは彼女達の笑い声。
何もかもを捨てて彼女達の元で心から笑いたい、そう思ってしまいそうな自分が嫌だった。
忘れてはいけないのに、今ここで生きているのはあの人が自分を助けてくれたからだというのに。
「―――いつ終わるんだろう、あたしのこの苦しみは…」
雨が降る、雨が降る、どこまでも冷たくて悲しい雨が降る。
涙を流せない彼女のためであるかのように、深い深い闇から糸のように細い雨が降る。
携帯電話が奏でる音に顔色一つ変えることなく、彼女はただただ空を見上げる。
いつか、この暗闇に一筋の光が差し込むことを願いながら、分厚い雨雲に覆われた夜空を見上げる。
―――その横顔は、まるで泣いているかのようだった。
272 :名無しじゃないやい:2009/01/25(日) 02:37:33.19 0
>>271
こうも寒いとふるふる震えちゃいますね、皆さん風邪やインフルエンザには気をつけて。
あ、オムライスの感想ありがとうございました。
東京は一瞬だけ、雪がちらつきました。
電車に乗って最寄り駅についたら、まるで幻のように消えてて…何だか不思議な気分でした。
確かに雪を見て、ちっちゃな子供のようにはしゃいだんだけどなぁ。
イミテーションスノー?それとも…なんて言いつつ、おやすみなさーい
こうも寒いとふるふる震えちゃいますね、皆さん風邪やインフルエンザには気をつけて。
あ、オムライスの感想ありがとうございました。
東京は一瞬だけ、雪がちらつきました。
電車に乗って最寄り駅についたら、まるで幻のように消えてて…何だか不思議な気分でした。
確かに雪を見て、ちっちゃな子供のようにはしゃいだんだけどなぁ。
イミテーションスノー?それとも…なんて言いつつ、おやすみなさーい
273 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 03:33:41.02 0
274 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 06:19:23.58 0
275 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 08:28:19.95 O
飲みたくなったらコーヒー
食べたくなったらうええおええ丼
次から次へと差し出すあなた
食べたくなったらうええおええ丼
次から次へと差し出すあなた
276 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 10:31:24.53 O
そろそろ話書きます!
…もう少し構想がまとまったら
…もう少し構想がまとまったら
277 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 11:01:24.64 0
がんばれ
278 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 12:33:16.42 0
今日はいい天気
279 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 13:55:19.70 O
今日はお腹が痛くて仕方ない
ダークネスにはそういうry
ダークネスにはそういうry
280 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 14:06:14.89 O
そう言う時は、共鳴のマークのリゾ露丸!!
リ ゾゾゾッゾ リ ゾゾゾッゾ リ~ゾ リ~ゾ リッゾゾ♪
リ ゾゾゾッゾ リ ゾゾゾッゾ リ~ゾ リ~ゾ リ~♪
・・・・すまん
リ ゾゾゾッゾ リ ゾゾゾッゾ リ~ゾ リ~ゾ リッゾゾ♪
リ ゾゾゾッゾ リ ゾゾゾッゾ リ~ゾ リ~ゾ リ~♪
・・・・すまん
281 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 15:38:40.91 O
例えば書いた話が30レスくらいになったら
3回に分けるか予めしたらばで助けを求めるかだよな?
3回に分けるか予めしたらばで助けを求めるかだよな?
282 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 16:14:38.41 0
長くなるなら分割投下が基本でしょうね
予定スレ数とヘルプのお願いでもいいとは思う
ただお願いは本スレとしたらば両方でやるのほうが無難では?
予定スレ数とヘルプのお願いでもいいとは思う
ただお願いは本スレとしたらば両方でやるのほうが無難では?
283 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 16:17:05.34 0
30レス分一気に読むのは流石に目がしんどいから
分割してもらったほうがありがたい
分割してもらったほうがありがたい
284 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 16:25:52.52 0
>>279
・安倍さんの言霊『お前はお腹が痛くなってその後死ぬ』
・吉澤さんの催眠「お腹が痛くなってそのまま海に飛び込んで死ね」
・矢口さんの能力阻害「キャハハ~!大腸菌の働きを阻害してやったもんね~」
・飯田さんの予知「ともかくお腹が痛くなったまま結局死ぬわ」
・安倍さんの言霊『お前はお腹が痛くなってその後死ぬ』
・吉澤さんの催眠「お腹が痛くなってそのまま海に飛び込んで死ね」
・矢口さんの能力阻害「キャハハ~!大腸菌の働きを阻害してやったもんね~」
・飯田さんの予知「ともかくお腹が痛くなったまま結局死ぬわ」
285 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 16:34:32.60 0
>>281
今までの経験上一番いいのは>>283さんのいうとおり分割がいいんじゃないかな
出来れば3分割がスムーズだけど展開上厳しければ2分割
かつ、本スレ&したらばでの応援を頼んでおく
投稿規制で連投できないとして1分半に1レスとしても
ひとりで50分くらい投下するのにかかることになるし
今までの経験上一番いいのは>>283さんのいうとおり分割がいいんじゃないかな
出来れば3分割がスムーズだけど展開上厳しければ2分割
かつ、本スレ&したらばでの応援を頼んでおく
投稿規制で連投できないとして1分半に1レスとしても
ひとりで50分くらい投下するのにかかることになるし
286 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 18:16:02.20 0
287 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 19:35:48.64 0
今日も人がいないなぁ…
名古屋なのかな?
名古屋なのかな?
288 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 20:17:43.55 0
ちょっとリゾりたくなったんで今日の夕飯はオムライスにしてみた
初めて作ったから形がすごいことになったw
初めて作ったから形がすごいことになったw
289 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 20:57:26.45 O
めっちゃ形が凄くて ちょっぴりおしりにお焦げ・・・
でも とっても美味しいんだよね!
でも とっても美味しいんだよね!
290 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 21:45:06.73 0
291 :A6357148:2009/01/25(日) 21:53:16.20 0
『どうも、みなさんこんばんは。
ダークネス2級戦闘員、サイバープログラム管理部所属、セキュリティ担当のA6357148です。
ご機嫌麗しく存じます。
さて、今回こちらにお邪魔したのは他でもありません。
ここの住人のみなさんが私どもの組織と対立しているリゾナンターの援護らしきことをしているとのタレコ・・
いえ、報告がありまして。
つきましては、真意を伺うべく参上した次第であります。
事によっては私どもがみなさんお一人お一人に会わなければいけなくなるので、
是非賢い返答をお願いします。』
ダークネス2級戦闘員、サイバープログラム管理部所属、セキュリティ担当のA6357148です。
ご機嫌麗しく存じます。
さて、今回こちらにお邪魔したのは他でもありません。
ここの住人のみなさんが私どもの組織と対立しているリゾナンターの援護らしきことをしているとのタレコ・・
いえ、報告がありまして。
つきましては、真意を伺うべく参上した次第であります。
事によっては私どもがみなさんお一人お一人に会わなければいけなくなるので、
是非賢い返答をお願いします。』
292 :A6357148:2009/01/25(日) 21:53:43.00 0
ったく、なんでセキュリティ部門の俺がこんな仕事しなきゃいけないんだよ。
畑違いだっつーの。
こんな仕事下っ端のやつらにさせとけばいいのに・・
うわぉ!!ミティ様!!
いかがされましたか?
いえ、わたくしはなにも言っておりませんが・・・。
いえ、いえ、そのようなことは・・・。
ごめんなさい。もう二度と言いませんから。
許してください。
ごめんなさ・・・
畑違いだっつーの。
こんな仕事下っ端のやつらにさせとけばいいのに・・
うわぉ!!ミティ様!!
いかがされましたか?
いえ、わたくしはなにも言っておりませんが・・・。
いえ、いえ、そのようなことは・・・。
ごめんなさい。もう二度と言いませんから。
許してください。
ごめんなさ・・・
293 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 22:14:02.64 0
A6357148!大丈夫かA6357148!
しっかりしろA6357148!A6357148…?A6357148!A6357148ーー!!
名前がなげえー!!
しっかりしろA6357148!A6357148…?A6357148!A6357148ーー!!
名前がなげえー!!
294 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 22:20:15.01 0
仕事中に愚痴ることもできないなんてストレスたまる職場だなあw
295 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 22:24:46.16 0
これ初めて見た
296 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 22:25:47.94 0
>>293
www
www
297 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 22:30:31.64 0
寿限無かw
298 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 22:31:48.42 0
>>293のレスも秀逸だねw
299 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 22:41:51.21 0
300 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 22:43:06.83 0
>>299
多分もうA6輔さんは凍ってるから必死にならなくても大丈夫じゃないかなw
多分もうA6輔さんは凍ってるから必死にならなくても大丈夫じゃないかなw
301 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 23:17:25.01 0
合掌・・・
302 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 23:39:43.18 0
ネタがよくわかんないな
303 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 23:55:55.01 0
304 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 23:56:43.78 0
―喫茶リゾナント
愛の最も大切な場所。
いつもの見慣れた風景が色とりどりの柔らかな日差しに包まれてきらきらと輝いている。
それはまさに、空間という名の宝石であった。
愛を除いた仲間達がそこで談笑したり、コーヒーを飲んだり等
それぞれ思い思いにくつろいでいる。
愛佳の解いている数学の問題集を横から覗いてみると、問題も回答もでたらめだった。
あくまで愛の記憶とイメージの世界なので本人の関知しないところは正確に再現されないのだ。
―愛ちゃん数学苦手だもんねえ…
自分の事を棚に上げて、無事に戻れたら後で言ってやろうかと
ちょっとした悪戯心が芽生えそうになった時、自分の怒鳴り声が聞こえてきた。
「コラー!カメー!小春ー!なーにやってんの駄目でしょうがー!」
腰に手を当ててぷりぷり怒っている。これが、愛のイメージなのだろうか。
―私あんなにガミガミしてるかな?
そう思われているんだから仕方がないのだが、いまいち釈然としないものがある。
―いけない。ここにいつまでも居る場合じゃなかった。
ふと気を抜くとつい長居をしてしまいそうになる不思議な魅力がここにはあった。
しかし今は時間がないのだ。外でさゆみが気力を振り絞っていることを忘れてはならない。
里沙はリゾナントの仲間達に語りかけた。
305 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 23:57:47.40 0
「ねえみんな聞いて。愛ちゃんはどこにいるの?」
その声に仲間達がいっせいに反応する。
「あ、ガキさんだ」
「あら、私だ」
「新垣さん何で羽なんか生やしてるんですか?」
「本当だー、凄ーい」
「何だニーガキ、私の獣化能力に憧れてソンナ格好してるか」
「ちょっと、みっともないからそれ取りなさいよ。私」
―もう…みんなのん気すぎる。
愛にとってこの姿が彼女たちの全てということではないのだが、
喫茶リゾナントに居るときは皆このように平和なイメージが大部分を占めるのだろう。
「あのね。どこかに裂け目があると思うんだけど、知ってる人いない?」
「裂け目?」
「こう、引っ掻いたようにざくっと」
「見てないなあ」
「あるはずなのよ」
「じゃあ、探そうか」
八人と一人がかりでテーブルやカウンターの下、厨房、さらにトイレに至るまで
店中をくまなく探してみたがそれらしいものは見つからない。
「おかしい、絶対にあるはずなのに」
この喫茶リゾナントよりも上層の工場跡にはあったのだ、ここに無いわけがない。
しかし、いくら探しても空間の裂け目が見当たらない。
時間ばかりが過ぎて、里沙の瞳に焦りの色が濃くなる。
その声に仲間達がいっせいに反応する。
「あ、ガキさんだ」
「あら、私だ」
「新垣さん何で羽なんか生やしてるんですか?」
「本当だー、凄ーい」
「何だニーガキ、私の獣化能力に憧れてソンナ格好してるか」
「ちょっと、みっともないからそれ取りなさいよ。私」
―もう…みんなのん気すぎる。
愛にとってこの姿が彼女たちの全てということではないのだが、
喫茶リゾナントに居るときは皆このように平和なイメージが大部分を占めるのだろう。
「あのね。どこかに裂け目があると思うんだけど、知ってる人いない?」
「裂け目?」
「こう、引っ掻いたようにざくっと」
「見てないなあ」
「あるはずなのよ」
「じゃあ、探そうか」
八人と一人がかりでテーブルやカウンターの下、厨房、さらにトイレに至るまで
店中をくまなく探してみたがそれらしいものは見つからない。
「おかしい、絶対にあるはずなのに」
この喫茶リゾナントよりも上層の工場跡にはあったのだ、ここに無いわけがない。
しかし、いくら探しても空間の裂け目が見当たらない。
時間ばかりが過ぎて、里沙の瞳に焦りの色が濃くなる。
306 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 23:58:32.90 0
その時、声を上げたのはもう一人の里沙だった。
「あ、ひょっとして地下じゃない?」
「地下?」
―トレーニングルームか!
急いで喫茶リゾナント地下のトレーニングルームに向かうと、そこに空間の裂け目があった。
「あった…よかった…」
里沙の口から安堵のため息が漏れる。
「じゃ、気をつけてね。私」
「うん、ありがとう。」
「あといい加減その変な羽とりなさいよ」
「あんまりガミガミしちゃ駄目よ。私」
「それはお互い様でしょうが」
「ふふ。じゃあね」
自分の奇妙な見送りを受けて、里沙は傷口のトンネルをくぐった。
トンネルを抜けた途端、ねっとりとした感覚が里沙の全身を包む。
里沙の目に映るのは殆ど原形をとどめていない記憶の断片や、過去のイメージ等だ。
それに愛自身の性格を形成する様々な要素が入り混じっている。
個性の貯蔵庫、言うなれば精神の内臓とでも形容できるかもしれない。
この場に漂う意識の密度が非常に高い為、それがねっとりと纏わり付くように感じる。
相当深い所まで来たようだ。
通常ならば曲がりくねった精神の回廊を通らなければならないので
ここまで到達するのに30分近くかかる。
「あ、ひょっとして地下じゃない?」
「地下?」
―トレーニングルームか!
急いで喫茶リゾナント地下のトレーニングルームに向かうと、そこに空間の裂け目があった。
「あった…よかった…」
里沙の口から安堵のため息が漏れる。
「じゃ、気をつけてね。私」
「うん、ありがとう。」
「あといい加減その変な羽とりなさいよ」
「あんまりガミガミしちゃ駄目よ。私」
「それはお互い様でしょうが」
「ふふ。じゃあね」
自分の奇妙な見送りを受けて、里沙は傷口のトンネルをくぐった。
トンネルを抜けた途端、ねっとりとした感覚が里沙の全身を包む。
里沙の目に映るのは殆ど原形をとどめていない記憶の断片や、過去のイメージ等だ。
それに愛自身の性格を形成する様々な要素が入り混じっている。
個性の貯蔵庫、言うなれば精神の内臓とでも形容できるかもしれない。
この場に漂う意識の密度が非常に高い為、それがねっとりと纏わり付くように感じる。
相当深い所まで来たようだ。
通常ならば曲がりくねった精神の回廊を通らなければならないので
ここまで到達するのに30分近くかかる。
307 :名無し募集中。。。:2009/01/25(日) 23:59:14.98 0
しかし、今回は10分も要していない。
i914の力の発動によりできた傷跡を直進して来れたということと、
田中れいなの共鳴増幅能力で力を強めてもらっているという二つの要素が里沙に幸いした。
―この分なら間に合うかもしれない。
里沙はさらに奥へ、下へと向かって飛び続ける。
この空間の最下層に近いところに、一人の少女が膝を抱え、恐怖に震えていた。
―あれは…!
見覚えのある顔がそこにいた。
「アイちゃん!」
幼い頃に愛が心の奥底へと封じ込めたi914の力を司る少女。
「お姉ちゃん!」
アイと呼ばれた少女が里沙にすがり付いてきた。
「どうしよう、私が死んじゃう!私が死んじゃうよう!」
「アイちゃん大丈夫。落ち着いて、ね?」
「ねえ私のせい?私のせいで私が死んじゃうの?」
「違うよ。アイちゃんのせいじゃない。違うよう。ほら、もう泣かないで」
里沙はアイを抱きしめて、彼女の髪をそっと撫でる。
「ねえアイちゃん、愛ちゃんはどこにいるの?」
「…海の底に沈んでいった」
「海の…」
i914の力の発動によりできた傷跡を直進して来れたということと、
田中れいなの共鳴増幅能力で力を強めてもらっているという二つの要素が里沙に幸いした。
―この分なら間に合うかもしれない。
里沙はさらに奥へ、下へと向かって飛び続ける。
この空間の最下層に近いところに、一人の少女が膝を抱え、恐怖に震えていた。
―あれは…!
見覚えのある顔がそこにいた。
「アイちゃん!」
幼い頃に愛が心の奥底へと封じ込めたi914の力を司る少女。
「お姉ちゃん!」
アイと呼ばれた少女が里沙にすがり付いてきた。
「どうしよう、私が死んじゃう!私が死んじゃうよう!」
「アイちゃん大丈夫。落ち着いて、ね?」
「ねえ私のせい?私のせいで私が死んじゃうの?」
「違うよ。アイちゃんのせいじゃない。違うよう。ほら、もう泣かないで」
里沙はアイを抱きしめて、彼女の髪をそっと撫でる。
「ねえアイちゃん、愛ちゃんはどこにいるの?」
「…海の底に沈んでいった」
「海の…」
308 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 00:00:07.06 0
里沙の意識が一瞬硬くなった。
精神の深層のさらに下方に、人間のあらゆる感情や、原始的な衝動が生み出される源泉が存在する。
そこは人間という存在の最も根深いものの一つ、混沌が支配する領域だ。
感情と衝動が無秩序に渦巻くカオスの海。
いかなる理性も、常識も通用しない神秘の象徴。
渦巻く混沌と同量の危険が潜む海。
そこに愛がいる。
里沙もあらかじめ覚悟していた事だ。
さゆみの力が届かないのは愛の魂がきっとこのカオスの海に沈んでいるからだとは思っていた。
覚悟はしていたが、自信があるわけではない。
「じゃあ私、ちょっとそこに潜って愛ちゃん連れてくるから、ちょっと待っててね」
それでも里沙は少女に不安を与えないように、買い物にでも行くかのような口調で言った。
「無理だよう、お姉ちゃん」
「絶対戻ってくるからね」
「お姉ちゃんまで帰れなくなるよ」
「アイちゃん、私が約束を破ったことあった?」
「え?」
粛清人との対決の直前に里沙は愛の精神に潜り、この少女に力を貸してくれるよう頼みに行ったことがある。
その時、約束したのだ。また、会いに来ると。
「…絶対帰ってきてね。お姉ちゃん」
里沙はこくりと頷いて、少女の鼻先を小指で撫でた。
「指切りしよう」
309 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 00:01:06.85 0
里沙は翼を広げ、さらに下へと飛び立った。
ほどなく、混沌の海が眼前に迫ってくる。
里沙は海面の間際で翼を消し、腰から下を魚のそれに変える。
おとぎ話に出てくる人魚の姿になると同時に、サイコ・ダイバーは混沌の海へと身を投じた。
恐怖。歓喜。怨嗟。慈愛。希望。絶望。
破壊。渇望。闘争。憤怒。そして、かなしみ。
ありとあらゆる感情、衝動が荒れ狂い、濁流となって里沙に叩きつけられる。
その一つ一つが激烈でなまなましい。
もしこの精神の暴風雨に飲み込まれたら、常人なら十数秒、
経験を積んだサイコ・ダイバーでも数分と持たずに発狂するであろう。
しかもそれは海に浸かっているだけの状態でだ。
さらにこの中を泳ぐとなればそれだけで既に狂気の沙汰と言える。
しかし、里沙は混沌の中を真っ直ぐに進み続ける。
彼女の生まれ持った芯の強さのなせる部分もあるが、
それ以上に、渦巻く高橋愛の感情のその全てが、里沙にはただ、ただ愛おしかった。
新垣里沙はずっと灰色の世界で生きてきた。
組織の黒と、安倍なつみの白。
その二つが混ぜ合わさった灰色に、鮮やかな黄色の光を与えてくれたのが愛だった。
そして、心響き合う仲間達。
オレンジ、ピンク、青、赤、紫、濃紺、深緑。
世界は、色彩に溢れたものとなった。
里沙を支えるもの。
それは、世界に対する愛しさだ。
310 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 00:02:15.15 0
――色彩に満ちた世界は、なんと美しいのだろう!
その思いが、彼女に力を与える。
その思いが、胸を高鳴らせる。
その思いが、道を開く。
さらに速度を高めて、愛の元へと海中を疾走する。
カオスの海さえ、里沙は越えていく。
しかし、限界という名の絶望は静かに、そして確実な足取りで、すぐそばまで忍び寄っていた。
「ぶふっ」
さゆみの口から、苦悶の声が漏れた。
見ると、大量の鼻血が噴き出している。
過剰な能力の使用で、脳が負担に耐え切れなくなってきているのだ。
両手がふさがっているため流れ落ちる血を拭うこともせずに、さゆみは力を振り絞り続ける。
「さゆ、大丈夫?」
「大丈夫、まだ、まだもつわ」
段々と視界が霞んできているが、まだやれるはずだ。
―ガキさん、急いで…
れいなの悲痛な思いが月光に溶けて、空中に漂う。
その頃、ついに里沙は、愛を見出した。
愛は、混沌の闇の中でひっそりと眠りに落ちていた。
311 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 00:04:05.13 0
312 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 00:10:51.11 0
ひきこまれた
2時間後…は寝てるので明日の朝楽しみにしてます!
2時間後…は寝てるので明日の朝楽しみにしてます!
313 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 00:20:25.23 0
314 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 00:22:58.65 0
315 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 01:45:11.32 0
ZZZzzz…
oノハヽo
⊂´⌒つ*- 。.-)つ
oノハヽo !・・・
⊂´⌒つ*- 。.・)つ
oノハヽo
⊂´⌒つ*- 。.-)つ
oノハヽo !・・・
⊂´⌒つ*- 。.・)つ
316 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 02:05:59.01 0
「愛ちゃん…ねえ、起きて」
朝だよ。と、言うような口調で語りかける。
ゆっくりと、愛が目を開いた。
「ガキさん…あれ、あたし…何でこんな所に?」
「大丈夫?早くつかまって」
里沙が差し伸べた手を掴んだ瞬間、愛はようやく己の身に降りかかった事態を思い出した。
「里沙ちゃん!」
「何よう急に」
「何でこんな所におるの!」
「あなたを助けに来たんでしょうが」
「無茶や!」
「今更無茶も何もないでしょ。ここまで来ちゃったんだから」
「それはそうやけど…あんま心配かけんといてな」
「もう、それはどっちの台詞よ」
このちょっとずれたやり取りが、里沙にはなんとも楽しく、懐かしい。
「帰ろう、愛ちゃん。リゾナントへ」
「うん」
カオスの海からさえ抜け出せれば、さゆみの力が届くはずだ。
その後はゆっくり帰ればいい。
317 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 02:07:20.31 0
一瞬。
ほんの一瞬。
極度の疲労が里沙から集中力を奪った。
限界が、牙をむいた。
―しまった!!
ほんのまばたき程の時間、しかしそれは致命的な瞬間だった。
二人は荒れ狂う激流に翻弄され、流され、もみくちゃにされた。
かろうじて出来た事は、離れ離れにならぬよう、きつく手をとり合うことだけだった。
完全に方向感覚を失ってしまった。
どっちが上で、どっちが下かわからない。
「ごめん、愛ちゃん。帰り道が分かんなくなっちゃった」
里沙は静かに、愛を見つめる。
愛は黙って、里沙の手を握った。
318 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 02:08:18.59 0
「さゆ!頑張って!!」
れいなの悲痛な叫びが工場内に響いた。
さゆみの鼻から流れ落ちる血が、彼女の胸元まで赤く染め上げている。
目がうつろになって、口を開くたび声にならない呻きがもれる。
―死なせない
その一念だけがさゆみの全てを占めていた。
悲壮なほど結晶化した思いが、その手からほとばしる。
しかしそれも最早もう、いくらももたないだろう、というのはれいなの目に明らかだった。
胸をかきむしりたくなる程のもどかしさに身をよじる。
さゆみの、愛の、里沙の、彼女たちの苦痛を肩代わりできるものならしてやりたい。
三人の壮絶な姿がれいなの胸を抉る。
れいなの心が悲鳴をあげた。絶叫であった。
―誰か!ねえ、ねえ誰か!!
「愛ちゃん!」
聞こえてきたのは、れいなの耳がよく知っている声だった。
絵里が、パジャマの上からカーディガンを羽織って、息を切らせながら駆け寄ってくる。
病室から抜け出してきたのだろう。
すぐ後に、小春、愛佳、ジュンジュン、リンリンも続いて三人のところへ走ってきた。
319 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 02:09:25.71 0
「高橋さん…」
愛の姿が先程自分が見た予知とぴったり重なっている。
愛佳の胸がぎゅっと苦しくなった。
「絵里、みんな…愛ちゃんが」
「れいな、ごめんね遅くなって」
「さゆが必死に治してるんだけど全然傷がふさがらなくてそれで
ガキさんが愛ちゃん助けに行ったっちゃけどまだ…」
感情が先走りすぎて言葉が上手く出てこない。
絵里は黙ってれいなの言葉を聴いていた。
「小春」
「はい」
「二人に言いたいことがあるんでしょ?じゃあ、今言いなさい」
「今、ですか?」
「今言わないでいつ言うのよ」
小春はゆっくりと頷いて、愛と里沙の傍らに立って、意を決して大きく息を吸い込み、
そして、腹の底から声を張り上げた。
「帰ってこーーーーーーい!!!!」
小春の叫びを皮切りに、仲間達が次々と思いを声に乗せる。
口から発せられる言葉は違えど、思いは一つだった。
320 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 02:11:02.96 0
「んー、もうちょっとだったんだけどなあ」
里沙が愛を見つめ、苦笑を頬に浮かべた。
「ごめん。あたしのせいで里沙ちゃんまで…」
「そういう事言わない」
「でも」
「こうなったらいちかばちか、当てずっぽうで行くしかないわね」
どの道このまま留まっていても望みはないのだ。
ならば最後の力を振り絞って賭けに出るしかない。
「どっちに行けばいいと思う?」
「そんな…あたし選べんよ」
「愛ちゃん…私、愛ちゃんとだったらどこまでも行けるから」
里沙はそう言って、ちょっと照れたように笑った。
一番大切な人の中で、海の藻屑と消えるのもそう悪いものではないんじゃないか?
という思いがあった。
二人は見つめ合って、決意を固める。
その時、混沌の暗黒に、光が差した。
321 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 02:12:10.19 0
オレンジ、ピンク、青、赤、紫、濃紺、深緑。
七色の光が、闇を照らす。
「里沙ちゃん…あれ…」
「綺麗…」
人間の精神の最も深いところまで、人の思いが到達するなど常識では考えられない。
心響き合う共鳴者だからこそ、それを可能にしたのだ。
いや、それを可能にするからこその共鳴者、と言っていいだろう。
そしてこれこそがリゾナンター最大の武器、絆だ。
「行こう。愛ちゃん」
「行こう。里沙ちゃん」
行こう。光の差す方へ――
322 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 02:13:18.55 0
「ふさがった!!」
さゆみが声を上げた。力がようやく反応したのだ。
愛の顔色にみるみる生気が戻っていく。
「やった!」
仲間達から歓声が上がる。その場でうれし涙を流す者、隣の仲間と抱き合う者。
安堵が、喜びが、町外れの工場跡に沸騰した。
リゾナント・ブルーに輝く青い月が、愛の生還を、共鳴する9人を、
何も言わずに優しく照らしていた。
323 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 02:18:38.87 0
>>304-310並びに>>316-322
以上『A-gain 愛よ再び(3)』お目汚しでございました
一応これで「RとR」から続くお話は第一章完ということになります
お付き合いくださった方有難うございました
多分第二章も近いうちに書けると思いますので
そのときはどうぞよろしくお願いします
失礼しました
以上『A-gain 愛よ再び(3)』お目汚しでございました
一応これで「RとR」から続くお話は第一章完ということになります
お付き合いくださった方有難うございました
多分第二章も近いうちに書けると思いますので
そのときはどうぞよろしくお願いします
失礼しました
324 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 04:39:14.33 0
>>323
いやぁ~面白かったです!
さゆ、ガキさんれいなの壮絶な姿も感動的でしたし
駆けつけたリゾナンターたちも熱かった!
サイコダイブの描写や、精神の深層での二人のやりとりがとても面白かった!
自我を保つのが困難なほど深層世界過ぎて、朦朧とした感じで喋ってるの二人が凄くリアルに感じました。
良くそこまで表現出来るなぁ~と感動しました!
第二章も楽しみ!!!
いやぁ~面白かったです!
さゆ、ガキさんれいなの壮絶な姿も感動的でしたし
駆けつけたリゾナンターたちも熱かった!
サイコダイブの描写や、精神の深層での二人のやりとりがとても面白かった!
自我を保つのが困難なほど深層世界過ぎて、朦朧とした感じで喋ってるの二人が凄くリアルに感じました。
良くそこまで表現出来るなぁ~と感動しました!
第二章も楽しみ!!!
325 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 06:46:25.28 0
>>323
面白かった!この後ガキさんがどういう風になるのかが気になる!
面白かった!この後ガキさんがどういう風になるのかが気になる!
326 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 06:47:16.32 0
327 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 08:59:11.47 0
後ほど読ませてください!
早く読みたい・・・
早く読みたい・・・
328 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 09:00:06.45 0
329 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 11:24:14.52 O
サイコダイブの話だいぶサイコー!
330 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 13:10:06.87 O
良い話を読むと創作意欲がわくなぁ
こんなの書きたいな
こんなの書きたいな
331 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 15:47:18.74 0
332 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 17:50:22.98 O
ここの愛ちゃんは調理師免許持ってんのかな?
333 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 18:00:28.32 O
持ってないんじゃないか?
確か喫茶店だと持ってなくてもできるしなぁ
確か喫茶店だと持ってなくてもできるしなぁ
334 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 18:23:41.68 0
グーグル先生に聞いてみたところ
別に飲食店を開くのに調理師免許はいらないらしい
必要なのは食品衛生責任者資格
別に飲食店を開くのに調理師免許はいらないらしい
必要なのは食品衛生責任者資格
335 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 20:01:19.87 O
ギャーダークネスよー
336 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 20:06:01.15 O
今テレビで喫茶店特集!
喫茶リゾナントは紹介されまつか?
喫茶リゾナントは紹介されまつか?
337 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 20:08:40.03 0
共倒ブルー
338 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 21:02:11.15 O
話は大体浮かんだものの書く気になるかどうか...書きたいなあ
339 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 21:14:13.21 0
最初の一文さえ思い浮かべば書けますね
340 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 21:23:34.26 0
341 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 21:25:29.39 0
>>323です暖かい感想本当にありがとうございます!
自分の書いたものが面白いと思ってもらえるほど嬉しい事はないというのに
その上感動したと言っていただけるなんて…!
感想レスを読み返す度に涙腺がうるうるするのはダークネスにそういう能力者がいるからですね
おかげ様で長いシリーズを書き終えて力が抜けるかと思ったんですが
書きたいという気持ちがもりもり湧いてきちゃってます
でも第二章を書く前にずっと書きたかった単発ものを書こうと思ってます
かなしみさんの作品の一つをトリビュートとしてカバーさせてもらえればコメディものを書きたいなーというのと
20話記念質問スレでダークネスガキさん対リゾナンター愛ちゃんの対決が読みたいとおっしゃてた方が
いらしたので(自分でよければ)是非書いてみたいなと思っています
さらにあとがきもすっごい長いのを書くつもりです
もうこうなったらまたお前かって言われるくらいたくさん書いてそしていつかwikiに載せて貰えるように頑張ります!
さあどれから書こうかなあ…
>>338
待ってますよ!
自分の書いたものが面白いと思ってもらえるほど嬉しい事はないというのに
その上感動したと言っていただけるなんて…!
感想レスを読み返す度に涙腺がうるうるするのはダークネスにそういう能力者がいるからですね
おかげ様で長いシリーズを書き終えて力が抜けるかと思ったんですが
書きたいという気持ちがもりもり湧いてきちゃってます
でも第二章を書く前にずっと書きたかった単発ものを書こうと思ってます
かなしみさんの作品の一つをトリビュートとしてカバーさせてもらえればコメディものを書きたいなーというのと
20話記念質問スレでダークネスガキさん対リゾナンター愛ちゃんの対決が読みたいとおっしゃてた方が
いらしたので(自分でよければ)是非書いてみたいなと思っています
さらにあとがきもすっごい長いのを書くつもりです
もうこうなったらまたお前かって言われるくらいたくさん書いてそしていつかwikiに載せて貰えるように頑張ります!
さあどれから書こうかなあ…
>>338
待ってますよ!
342 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 21:56:09.11 0
343 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 22:21:24.96 0
>>342
>>340です。まぎらわしい事を言ってすいません。
自分が1レス予告と言ったのは、
1レスで内容を紹介して欲しいという意味だったんです。
以前にないやいさんが『永遠殺しの傍観者』を投下する前に
台詞を少しとキーワードを少し並べて投下予告をしてくれたんです。
それが面白かったもので、つい・・・・・・・・気にせんで下さい。
>>340です。まぎらわしい事を言ってすいません。
自分が1レス予告と言ったのは、
1レスで内容を紹介して欲しいという意味だったんです。
以前にないやいさんが『永遠殺しの傍観者』を投下する前に
台詞を少しとキーワードを少し並べて投下予告をしてくれたんです。
それが面白かったもので、つい・・・・・・・・気にせんで下さい。
344 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 22:24:53.97 0
了解です
参考にさせてもらってあらすじ(?)書けそうならやってみます
2月のアレを絡めた内容なのでそろそろ時期かなーと思って5秒で考えましたw
参考にさせてもらってあらすじ(?)書けそうならやってみます
2月のアレを絡めた内容なのでそろそろ時期かなーと思って5秒で考えましたw
345 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 22:31:02.20 O
346 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 23:39:24.27 O
久しぶりに聞きたい質問があったのに忘れてしまったorz
作品待ちに雑談しようぜ
作品待ちに雑談しようぜ
347 :名無し募集中。。。:2009/01/26(月) 23:42:12.63 0
作者さんが減るのを恐れて何人もの自分をつくり
短編を投下してたのが懐かしい
今じゃ読むのも追いつかないw
短編を投下してたのが懐かしい
今じゃ読むのも追いつかないw
348 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 00:15:21.36 0
349 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 00:26:05.69 0
350 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 00:27:47.51 0
実行に移せるところがすばらしいな
普通は思ってもなかなかできないw
普通は思ってもなかなかできないw
351 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 00:29:37.18 0
いつかモー娘が解散するようなことになったら
このスレでもリゾナンダーの最後のストーリーが投下されまくるんだろな
さよならリゾナンダーとかで
このスレでもリゾナンダーの最後のストーリーが投下されまくるんだろな
さよならリゾナンダーとかで
352 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 01:35:41.80 0
なんとなくなんですが、1レス予告を投下してもいいですか?
なんか妙に冴えて作っちゃいましたw
無論、予告に書いてあるような内容はまったくの未定ですよ?w
なんか妙に冴えて作っちゃいましたw
無論、予告に書いてあるような内容はまったくの未定ですよ?w
353 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 01:39:13.25 0
どうぞ!どうぞ!
354 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 01:40:16.59 0
「我々が襲ったわけではない。ましてや共鳴者の気配も無かった。」
「では誰が彼女を殺した?」
「……新たなる裏切り者だ…」
「…今日は、本当に調子が良いんだよ。でもね、最近たまに苦しくなるときがあるんだ」
「頼ってや…頼りないかもしれんけど……ずっと一緒におりたいんよ…」
―――闇が欲するのは、能力者の、能力者による、能力者のための世界
「なんであの人が…」
「大丈夫だよ、今からでも間に合うかもしれない」
「あいつが帰ってきてるらしい」
「見つけたよ、やっと。こっち側の能力者、でしょ?」
―――共鳴者が掲げるのは、人間と能力者が共に歩んでいける世界
「ねえ、こんな世界を守ったって何も良いことなんて無いよ?」
「それでもこの世界を、大切な仲間がいるこの世界を守りたいんや!!」
「なんで、…なんであんなことをしたんですか!!」
「ずっと信頼できる仲間だと思っていたのに、これからの世界を共に築いていけると信じていたのに」
「…君を殺して、新世界を作るまでだ」
―――彼女が望むのは、闇も光も消えた新世界
「早くこの場から逃げろ!!」
「自分の命を代えてでも、この世界を守ってくれたから…」
「貴女を尊敬していたのに、貴女は大切な仲間を殺した」
「新世界こそが皆の理想郷。創造の行く手を阻む者は、一切許さない…」
蒼と共に歩むのか、新世界創造を掲げるのか
最後の一振りが、世界の行く末を決める――――
355 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 01:44:53.82 0
おーいいなー劇場版っぽい
何か自分も1レス予告書きたくなってきましたよ
何か自分も1レス予告書きたくなってきましたよ
356 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 06:53:27.09 O
なんで朝がこんなに暗いんだろう
357 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 08:08:28.51 0
358 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 08:35:16.34 O
めずらしく夜中5時間も空いたんだね
危ない危ない
予告の実現を待ってます!
危ない危ない
予告の実現を待ってます!
359 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 10:00:13.25 0
保全作を上げさせてもらいます
どうか色んな意味で怒らないでください
『2人目の裏切者』
【問題編】
「道重さん、治癒しても無駄です。新垣さんは・・・もう死んでる」
いつもと変わらぬ喫茶リゾナントの昼下がり。
そこに顔を揃えているのもいつもの9人。
きれいに清掃された落ち着きのある店内。
窓から差し込む午後の柔らかな陽の光。
店主の高橋愛が花瓶に活けた薄紫の花。
カウンターに9つ並んだ各自のパーソナルカラーのマグカップ・・・
そこにあるのはいつもと何も変わらない光景。
そう、たった一つを除いては。
それは、朱に染まり喫茶リゾナントの床に倒れ臥す新垣里沙。
そして・・・
「新垣さんを殺した犯人は・・・この中にいる」
* * *
360 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 10:01:18.44 0
「この中に犯人が!?」「嘘デス!」「何でそんなことが言えると?」
騒然とする皆の視線は、自然とその衝撃的な台詞を口にした久住小春に集まる。
小春は皆の視線を受け止めながら、人差し指と中指を立てると静かに言った。
「この中に裏切者が2人いた。新垣さんと・・・もう1人」
「裏切者?それは・・・」
「そう、敵のスパイです。小春にはその存在が“視”えた。それが誰かまでは分からなかったけど・・・」
「その1人がガキさんだったって言うの?」
「うん、きっとそうだったんだと思います。そしてもう1人の裏切者が新垣さんを殺した」
「ドウシテダ?」
「多分・・・新垣さんがこちらに寄りすぎてしまったからだと思う」
「やけんもう1人がガキさんを殺したと?」
「そう考えるしかないんじゃないかと思います」
言いながら、小春は床にうつ伏せで倒れている里沙の傍らに屈み込む。
「それで・・・そのもう1人の裏切者がこの8人の中にいるっていうことなの?」
「・・・残念だし信じたくないけど・・・“視”えたものはどうしようもないです」
「でも、それが誰なんかは分からんとやろ?じゃあどうやって・・・」
言いかけた田中れいなの言葉を軽く手で遮ると、小春はその手を翻して里沙の方を指差した。
「新垣さんの最後のメッセージ。そこに犯人が・・・裏切者が示されています」
小春の人差し指が指し示す先へ、皆の視線が移動する。
そこにあったのは・・・
「れい・・・・・・な?まさか・・・」
361 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 10:03:07.23 0
全員の視線がれいなに集中する。
「え?ちが・・・違うと!れいなは何も知らんと!」
どこか過剰なリアクションで上ずった声を出すれいなに、亀井絵里が冷たい視線を向けながら言う。
「じゃあそれは何なの?」
絵里が指したのは、倒れ臥した里沙の指先だった。
正確に言えば、里沙の指先が床に描いた赤い文字だった。
『レ』『イ』
そう読める2つの“血文字”が、そして書く途中で力尽きたのであろう3文字目が『、』とだけ記されている。
「『レイナ』・・・ってガキさんは書きたかったんじゃないの?つまり、犯人の名前を」
「ち、違うけん!れいな何も知らんと!」
「じゃあコノ文字はドウいう意味デスか田中!」
「白状シロ!田中!」
「・・・・・・とにかくれいなやないけん!れいなは何も知らん!」
「ふ~ん、あくまでシラを切るんだ」
「どうしよっか?体に訊いてみる?」
「絵里、それなんかエロい」
「ワタシ、とてモよい拷問のやり方知ってるデス!」
「リンリン、それリアルに怖い」
「ちょ・・・・・・なん好き勝手言いよると!」
困惑した顔で助けを求めるれいなの視線を受け、小春は微かにうなずくと皆の顔を見渡して再度宣言した。
「新垣さんを殺した犯人は・・・この中にいる」
362 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 10:04:23.07 0
* * *
【挑戦状】
はーい、リゾスレの皆さ~ん!久住小春でぇーす!
いつもあたたかい応援あっりがとうございまーす!
そんなわけで新垣さんが殺されちゃいましたー。エーン。
そして犯人は残りの8人の中にいまっす。ドヒェー!
しかし残念ながらこれは悲しい事実なのです。シクシク。
そこで!ジャジャーン!
ミラクル美少女名探偵・久住小春からリゾスレの皆さんへの挑戦状でぇーっす!バーン!
ズバリ、新垣さんを殺した犯人・・・すなわち『2人目の裏切者』は誰でしょー?
ヒントは“血文字”、店内のある物、そして・・・“2人の裏切者”。
久住小春でしたー!イェイイェイ!
* * *
(※作者注:お分かりかとは思いますが、あまり真面目に推理しないでください)
363 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 10:05:39.74 0
【解答編】
「そもそも新垣さんは何を書こうとしてたんだと思いますか?」
再度“血文字”を指差した後、皆の顔を見渡しながら小春は静かにそう問いかけた。
「『レイナ』―つまり田中さんの名前を書こうとしてたんでしょうか。・・・小春は違うと思う」
「なんで?」
「だってそれじゃ、もし万一犯人が戻ってきてそれを見たりしたら消されちゃうでしょ?」
「まあそれはそうだろうけど・・・じゃあガキさんは何て書こうとしてたの?」
その絵里の問いに、小春は一呼吸置いて答える。
「『レインボー』・・・新垣さんはそう書きたかったんだよ」
「『レインボー』って・・・虹のこと?何で?」
「虹と言えば7色ですよね。そう聞いて何かピンと来ません?」
「7色?そう言われても・・・あ!7番目に仲間になった人・・・!?」
「ううん、それじゃちょっと根拠として弱いし、何より作者さんによって仲間になった順番の設定は違うから」
「は?後ろの方のどういう意味?」
「・・・それは置いとこう。さて、虹が7色なのはさっき言ったとおりだけど・・・その7色全部言える?」
皆の顔を見渡して小春がそう言うと、リンリンが手を挙げる。
「ハイ!リンリンバッチリ言えマス!赤、橙、黄色、緑、青、藍色、そしテ紫デス!」
「大正解。・・・じゃあ、あそこに並んでるマグカップの色は?」
「ハイ!黄色、黄緑色、橙、ピンク、青、赤・・・紫・・・藍色・・・緑・・・デス・・・」
リンリンが全ての色を言い終わった頃には、全員の視線は一人の人物に集まっていた。
「そう。『2人目の裏切者』―つまり新垣さんを殺した犯人は・・・・・・道重さんだよ」
皆の視線の先には、静かな微笑みを浮かべる道重さゆみの姿があった。
「そもそも新垣さんは何を書こうとしてたんだと思いますか?」
再度“血文字”を指差した後、皆の顔を見渡しながら小春は静かにそう問いかけた。
「『レイナ』―つまり田中さんの名前を書こうとしてたんでしょうか。・・・小春は違うと思う」
「なんで?」
「だってそれじゃ、もし万一犯人が戻ってきてそれを見たりしたら消されちゃうでしょ?」
「まあそれはそうだろうけど・・・じゃあガキさんは何て書こうとしてたの?」
その絵里の問いに、小春は一呼吸置いて答える。
「『レインボー』・・・新垣さんはそう書きたかったんだよ」
「『レインボー』って・・・虹のこと?何で?」
「虹と言えば7色ですよね。そう聞いて何かピンと来ません?」
「7色?そう言われても・・・あ!7番目に仲間になった人・・・!?」
「ううん、それじゃちょっと根拠として弱いし、何より作者さんによって仲間になった順番の設定は違うから」
「は?後ろの方のどういう意味?」
「・・・それは置いとこう。さて、虹が7色なのはさっき言ったとおりだけど・・・その7色全部言える?」
皆の顔を見渡して小春がそう言うと、リンリンが手を挙げる。
「ハイ!リンリンバッチリ言えマス!赤、橙、黄色、緑、青、藍色、そしテ紫デス!」
「大正解。・・・じゃあ、あそこに並んでるマグカップの色は?」
「ハイ!黄色、黄緑色、橙、ピンク、青、赤・・・紫・・・藍色・・・緑・・・デス・・・」
リンリンが全ての色を言い終わった頃には、全員の視線は一人の人物に集まっていた。
「そう。『2人目の裏切者』―つまり新垣さんを殺した犯人は・・・・・・道重さんだよ」
皆の視線の先には、静かな微笑みを浮かべる道重さゆみの姿があった。
364 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 10:06:53.65 0
「新垣さんは『2人目の裏切者』を示すために、『レインボー』すなわち『虹』にそのメッセージを託したんです」
黙って微笑むさゆみに向かい、小春は静かに語りかける。
「虹は7色、そしてここにいるのは9人・・・つまり9色。あそこに並んでいるマグカップと同じです」
皆の視線が再びカウンターに置かれたマグカップへと向かう。
「マグカップは9色。そこから虹を構成している7色・・・7人のパーソナルカラーを取り除きます」
赤 ―― 久住小春
橙 ―― 亀井絵里
黄 ―― 高橋愛
緑 ―― リンリン
青 ―― 田中れいな
藍 ―― ジュンジュン
紫 ―― 光井愛佳
「残ったのは・・・」
「黄緑のガキさんとピンクのさゆみ・・・ってことだね」
小さくため息を吐きながら、さゆみがそう言葉を継ぐ。
「はい。つまり新垣さんはこう言いたかったんです。『虹の7色から外れた2人が裏切者』――そしてそれが被害者と・・・犯人であると」
小春が重々しくそう告げると、さゆみは口角を吊り上げるようにしてニヤリと笑った。
「バレちゃったんなら仕方ないね。・・・そう、さゆみがもう一人の裏切者。そして――ガキさんを殺した犯人。見事な推理ね、名探偵さん」
不気味な微笑みを湛えながら悠然と腕組みして立つさゆみは、いつもとはまるで別人のようだった――
365 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 10:08:29.18 0
「はいはいはい終了!しゅーりょー!もういいでしょ?十分でしょ?はいはい見事な推理おめでとう!」
ケチャップをポタポタと滴らせながら、新垣里沙はグッタリした顔でヤケクソのように手を叩いた。
「もー!ガキさん!まだもうちょっと死んでてほしいの!ここからがさゆみの見せ場なの!」
「今回はアンタの番じゃないでしょうが!大体最初はさゆみ犯人役なんてやなのやなのとか言ってたくせに!」
「やってみたら案外ハマり役だったの」
「ちょっと道重さん!小春より目立たないでくださいよ!これは小春の探偵が主役なんですから!」
「ジュンジュンモ犯人役ヤリタイ!光井、今度ハジュンジュン犯人デ話書ケ」
「ちょ、また書かなあかんの?っていうか何で愛佳がせなあかんの?久住さんも自分が探偵やりたいんやったら自分で書いてくださいよ!」
「だって小春殺人事件の話なんて書いたことないもん」
「愛佳かってありませんよそんなん!」
「だけド光井サン、これデもう一回書きマシタから今度ハ初めてじゃないデス」
「リンリンもややこしいこと言わんでええの!なんか愛佳が罰ゲーム受けてるみたいやんか・・・」
そう、これは罰ゲーム。
メンバー1人につき1つ、新垣里沙はどんな要求も聞かなければならない。
そういう罰ゲーム。
今回のこれは久住小春の要求――「小春一回探偵役やってみたいんですよ!クールな美少女探偵!もちろん被害者役は新垣さんで☆」――の結果。
想像以上に皆ノリノリで(愛と愛佳以外)、「やっぱ倒れてるだけじゃ気分出ない」なんて理由で大量のケチャップまでかけられた。
だがまあ確かに、ケチャップをかけられて寝ていただけの自分の方が、無理やり台本を書かせられた光井愛佳よりはまだしもマシなのかもしれない。
・・・そうとでも思うしかない。
「大体みんな全然台本の台詞とちゃうこと好き勝手に喋り始めるし・・・あかんわ・・・なんかめっちゃストレス溜まるわ・・・」
・・・しかしその分、愛佳の鬱憤が自分の番のときにこちらに向かうかもしれないと考えれば、そんなことも言っていられないような気がする。
とっくに水に流したはずの「スパイ」という過去をシナリオに組み込んでいる辺り、意外に執念深い性格が見え隠れしているとも言える。
今回、愛佳が自身に一言も台詞を割り振らずに傍観していたのも逆に怖い。
一体どんな思いを胸にこの寸劇に参加していたのだろうか・・・・・・
366 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 10:10:14.77 0
「っていうか愛ちゃん結局一言もしゃべらんやったやん?台詞いくつかあったのに」
「ごめんのー・・・でもこんなん苦手やー。みんなよーあんな風に自然な演技ができるのー」
「れいなはせっかくの見せ場でしどろもどろだったけどねー」
「な、なん言うと?絵里やって大したことなかったけんね!」
「あー!ひどい!れいなよりは絵里の方が女優向きだよ!小春はどう思う!?」
「っていうかみんな小春より目立とうとしないでくださいよ!田中さんと亀井さんはもうご飯おごってもらったんでしょ?」
「あーカメと田中っちのはシンプルで助かったわー。みんな2人を見習ってほしいよ。もう他の人はこんなややこしいのしないでよ!?」
「だってさ。ねえ、愛ちゃんはガキさんに何してもらうの?」
「へ?あーし?あーしは・・・そ、そやのー・・・・・・ふ・・・・・・」
「・・・いや愛ちゃん?何で顔赤らめてるわけ?何させる気なの?ねえ?」
「ワタシ、とてモよい拷問のやり方知ってるデス。それニしマス」
「ちょ、リンリン?真顔で言うのはやめようね?・・・・・・冗談だよね?」
「ジュンジュンハ犯人役絶対ヤリマス!」
「そんな断固たる決心いらないから!もういいから!一回でいいからこんなの!」
「・・・・・・また台本書かなあかんの?愛佳が?試験も近いのに?どうせまた台本無視すんのに?何で?なあ・・・何で?」
「み、みっつぃー・・・?怖いから!なんか怖いから!っていうかごめん!なんかごめん!」
「さゆみは2人きりでデートしてもらおうかなー」
「そ、そんなんダメやよ!2人きりはマズイやよ!」
「愛ちゃんは関係ないじゃん。さゆみがガキさんとデートするんだもん」
「・・・ほやったらあーしもついて行くやよ!」
「ダメだよ。さゆみとガキさん2人だけでいいことするんだもんねー」
「い、いいことってなんやよ!?何する気やよ!?」
「ふふっ。ひみつー」
「・・・・・・あーしには精神感応と瞬間移動があるやよ。それを忘れんでのー」
「あ、愛ちゃん愛ちゃん。声が低いから。目がマジだから。怖いから。怖いからぁー」
新垣里沙の声が、虚しく昼下がりの店内にこだまする。
今日も世界は・・・そして喫茶リゾナントは平和だ。
367 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 10:11:46.61 0
368 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 11:11:33.68 O
乙です!
こういう雰囲気の話久し振りなので読んでて新鮮でした
こういう雰囲気の話久し振りなので読んでて新鮮でした
369 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 12:55:59.92 0
370 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 13:07:00.87 0
371 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 15:26:35.58 O
雑談だけど
国によって虹の色の見え方が違うらしいね
国によって虹の色の見え方が違うらしいね
372 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 16:40:32.86 O
皆さんふざけた話に温かい感想ありがとうございます
>>371
その通りでして実のところ中国は多分七色じゃないと思います
いや「見え方」は同じですが「区切り方」が違うと言う方が正確かな
五色や六色とする国の方が多かったように記憶しています
極端な例では二色だとする文化もあったり
…まあその辺は大目に見てくださいませw
>>371
その通りでして実のところ中国は多分七色じゃないと思います
いや「見え方」は同じですが「区切り方」が違うと言う方が正確かな
五色や六色とする国の方が多かったように記憶しています
極端な例では二色だとする文化もあったり
…まあその辺は大目に見てくださいませw
373 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 16:55:52.77 O
別にケチつけたわけじゃないんだ
スレが600台まで下がってて何か書かなきゃって時なのに他に思いつかなくてw
スレが600台まで下がってて何か書かなきゃって時なのに他に思いつかなくてw
374 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 17:51:15.50 0
从*・ 。.・)<愛ポッドなのは 銀 黒 紫 青 緑 黄 橙 赤 ぴんくの九色なの
375 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 18:41:42.71 O
銀翼の天使と"黒血"の人が加わってますな
376 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/27(火) 20:22:40.25 O
PSPの新色イエローとグリーンに思わず釣られそうになったぜ
グリーンがイエローグリーンなら確実に釣られてたぜ
所詮愛ガキヲタなんだぜ
グリーンがイエローグリーンなら確実に釣られてたぜ
所詮愛ガキヲタなんだぜ
377 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 20:42:34.20 0
>>376
ユー2台買っちゃいなよ!
ユー2台買っちゃいなよ!
378 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 20:47:51.45 0
>>367
面白かったです!
いや、マジで面白かった!
クエスチョンの部分も面白かったし
ネタバラシした後のリゾナンターたちのワイワイっぷりも面白かった!
リンリンの拷問・・・恐い・・・中国4千年の歴史に裏打ちされた何かとんでもない拷問なんだろうなw
面白かったです!
いや、マジで面白かった!
クエスチョンの部分も面白かったし
ネタバラシした後のリゾナンターたちのワイワイっぷりも面白かった!
リンリンの拷問・・・恐い・・・中国4千年の歴史に裏打ちされた何かとんでもない拷問なんだろうなw
379 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 21:15:36.08 O
酢でゆっくりと煮込んで・・・
・・・いや なんでもない
・・・いや なんでもない
380 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 21:53:27.36 0
今からリゾナントLIVE見んねん!
381 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 22:25:17.69 0
阻止したる
382 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 22:37:58.53 0
ダークネスの威信にかけて阻止するぞ!!
皆の者かかれええ!!!
皆の者かかれええ!!!
383 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 22:40:24.52 0
明日にならんとDVDが届かん
これはダークネスの仕業に違いない
これはダークネスの仕業に違いない
384 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 23:06:49.43 0
DVDの特典映像も楽しみ
リゾナントブルーは数ヶ月ぶりに聞くな・・・そう言えば
早く映像が見たい
リゾナントブルーは数ヶ月ぶりに聞くな・・・そう言えば
早く映像が見たい
385 :名無し募集中。。。:2009/01/27(火) 23:42:52.63 0
見終わってやったー
今リゾナントブルーなエンドロール中やもんねー
すげーわーリゾナンターの9人やっぱめっちゃカッケーわー最高!
今リゾナントブルーなエンドロール中やもんねー
すげーわーリゾナンターの9人やっぱめっちゃカッケーわー最高!
386 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 00:26:07.67 O
うちにも来た
さっそく娘。と共鳴するわ
さっそく娘。と共鳴するわ
387 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 01:12:14.76 0
明日の夜はスレが手薄になりそうだねw
388 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 01:19:32.86 0
――その日、もう一つのたたかいの記録が、少女の脳裏に飛来した。
夕闇に染まる廃ビルに、二人の能力者が対峙する。
リゾナンター高橋愛と粛清人R。
「服従か死か、二つに一つよ」
黒衣の粛清人は欠片程の憐憫も込めずに、そう言い放った。
「どっちもごめんや、あたしは」
高橋愛の言葉に、一切の逡巡はない。
二つの宿命は決して互いに交わる事はなく、互いに貫き通すのみ。
―黄昏の次に来たるのは、闇か、光か。
「何で、あたしをそこまで付け狙う?」
「決まってるじゃない。―あなたが必要だからよ」
粛清人R―新垣里沙―の袖口から伸びた鋼線が、
空気を、思いを、かなしみを、あらゆる思いを切り裂いて愛に襲い掛かる。
異聞、『AとR』
――それは、訪れることのなかった未来の記憶。
389 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 01:20:46.94 0
「凡奇湯?」
「ハイ、そこに入ったヒト皆、ボン!なります」
リンリンの言葉に一部のメンバーが反応する。
リンリンの故郷、浙江省の奥地には
入った者をナイスバディに変える伝説を持った温泉があるという…
―行きたい!
切実な思いが共鳴し、臨界に達しようとしたその時、口を開いたのは里沙だった。
「愛ちゃんに連れて行ってもらおう」
―テレポーテーション。それは夢への道を開く扉。
「でもみんないっぺんには無理でしょ?」
愛の瞬間移動で一緒に飛べるのはたったの一人。
すなわち、頂点に立つものは常に一人。
「ならば決めよう、その一人を」
かくして少女たちの夢を賭けた壮絶なたたかいは幕を開けた。
運命を決するのはジャンケン。
果たして勝ち残り、夢を叶えるのは…
『戦え!ボン キュッ! ボン キュッ! BOMB GIRL』
――グーか?パーか?希望と絶望が交差する瞬間がそこにある。
390 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 01:30:45.67 0
どうしてもうずうずしちゃったので調子こいて予告を二つも書いちゃいました
すいません御免なさい怒らないでください
特に下の方なんてせっかくのかなしみさんの1レス作品を
勝手にいじった上に無駄に冗長にしてしまってお気を悪くされないか心配です
果たしてリゾナントしたで済まされる範疇なのか
本当に悪気はないんで…もしお嫌でしたら自重します
失礼しました
すいません御免なさい怒らないでください
特に下の方なんてせっかくのかなしみさんの1レス作品を
勝手にいじった上に無駄に冗長にしてしまってお気を悪くされないか心配です
果たしてリゾナントしたで済まされる範疇なのか
本当に悪気はないんで…もしお嫌でしたら自重します
失礼しました
391 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 01:37:07.69 0
いいんでないかいw面白いし
予告だけじゃなく本編もよろしく
予告だけじゃなく本編もよろしく
392 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 03:29:34.22 0
393 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 05:06:41.79 0
394 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 06:35:34.77 0
おはようパンダ猫
395 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 07:34:59.12 O
396 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 08:06:53.04 0
今朝はそこらじゅうが凍ってます・・・
397 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 10:30:49.69 O
スパイより オッパイの方が 一大事
(詠み人:新垣里沙)
(詠み人:新垣里沙)
398 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 11:51:19.95 0
おもしろリゾ俳句ktkrw
でも過去の轍を踏まないためにもガキさんの胸ネタはあまり拡げすぎないようにw
でも過去の轍を踏まないためにもガキさんの胸ネタはあまり拡げすぎないようにw
399 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 12:58:53.16 O
あれはリゾスレの黒歴史だったなw
400 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 13:44:17.44 O
争いを 起こす里沙π 罪作り
(詠み人:新垣里沙)
ごめんなさい本当にもうしません
(詠み人:新垣里沙)
ごめんなさい本当にもうしません
401 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 14:28:00.63 O
>>398
新参の自分に詳しく
新参の自分に詳しく
402 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 14:44:15.77 0
403 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 15:41:58.37 0
>>401
>>400さんの俳句みたいに「争い」があったわけじゃないんだけどねw
簡単に言うとガキさんのペチャパイネタがスレに蔓延しすぎて
雑談の範疇を越えてシリアスな作品の感想にまでそのネタが流用されるようになって
「ちょっとそれはどうなの?」ってことになって一気に終息した集団熱病(リゾスレ病の一種)
>>400さんの俳句みたいに「争い」があったわけじゃないんだけどねw
簡単に言うとガキさんのペチャパイネタがスレに蔓延しすぎて
雑談の範疇を越えてシリアスな作品の感想にまでそのネタが流用されるようになって
「ちょっとそれはどうなの?」ってことになって一気に終息した集団熱病(リゾスレ病の一種)
404 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 16:37:54.59 O
あの頃は止めたりたしなめたりしたらガキさん扱いされるという酷さだったよねw
405 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 16:38:55.88 0
やめようぜって言われてピタッと収まったんだから偉いね
406 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 17:18:14.54 O
そんなことがあったんだ
リゾスレ病恐るべき
リゾスレ病恐るべき
407 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 17:34:14.25 0
言ってみれば「荒れた」(って程じゃないけど)過去がこうして思い出話になってるのも素晴らしいw
408 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 18:26:49.18 O
そう言えば当時それにリゾナントして1レス物ガキπミティπマルシェπ話書いたなぁ
サラシで隠す体と心・・・懐かしい!
サラシで隠す体と心・・・懐かしい!
409 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/28(水) 18:38:09.81 O
ガキノート発動時、生き残ったのはまとめちゃんだけでしたヽ( ゚∀。)ノ
あの時のことを思えばみんなよく帰ってきてくれたw
あの時のことを思えばみんなよく帰ってきてくれたw
410 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 19:12:51.38 0
泣いちゃうかもAnother Ver.(仮)からリゾい妄想をしてみた
シリアルで多分4レスくらい
シリアルで多分4レスくらい
411 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 19:13:30.89 0
雨に打たれて待っている
その時が来るのを、待っている
物心ついた頃からこの身にあった
他の誰にもない不思議な力
他人と自分を区別する絶対的な力
やがて、気づく
この力は、力無き人々を守るためにあったのだと
その想いを共有し、この正義に共鳴する仲間と共に
自分は今日まで生きてきた
これからも、そんな日々は続いていくと思っていた
けれど
状況が一変したのは十日前
自分たちの上官の男の、さらに上官の上官に相当する男が来て言った
「破滅か消滅か、どちらかを選べ」
と
その時が来るのを、待っている
物心ついた頃からこの身にあった
他の誰にもない不思議な力
他人と自分を区別する絶対的な力
やがて、気づく
この力は、力無き人々を守るためにあったのだと
その想いを共有し、この正義に共鳴する仲間と共に
自分は今日まで生きてきた
これからも、そんな日々は続いていくと思っていた
けれど
状況が一変したのは十日前
自分たちの上官の男の、さらに上官の上官に相当する男が来て言った
「破滅か消滅か、どちらかを選べ」
と
412 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 19:14:30.78 0
日中両国の極秘プロジェクト被験者にも悟らせない遺伝子操作と薬物投与九人が成功
情報漏洩の疑い施設閉鎖データの紛失書類発見は半年前破壊衝動と理性の崩壊がみられる処分の必要性
告げられたのは現実味を伴わない真実
耳に届くのは真実という装飾が施された単語の連なり
単語を文章として理解するには時間がかかったけど、瞬時に理解したこともある
正義の味方なんかじゃ、なかったんだね
破滅を選べばやがては精神が壊れて破壊と殺戮行為に走ることとなり、
消滅を選べば心はそのまま、けれども肉体を完全に失うこととなる
モンスターとして生きていくか、人間のまま消えていくか
与えられた選択肢は、とてもシンプルなものだった
あれから十日
自分は今、雨降る街に立っている
理屈なんて知らないけど
この雨が、肉体を消してくれるらしかった
きっとみんなもこの街のどこかに立っている
決心が鈍くなるのが怖くて誰とも話はできなかったけれど
でもきっと、みんな同じ雨空の下にいる
情報漏洩の疑い施設閉鎖データの紛失書類発見は半年前破壊衝動と理性の崩壊がみられる処分の必要性
告げられたのは現実味を伴わない真実
耳に届くのは真実という装飾が施された単語の連なり
単語を文章として理解するには時間がかかったけど、瞬時に理解したこともある
正義の味方なんかじゃ、なかったんだね
破滅を選べばやがては精神が壊れて破壊と殺戮行為に走ることとなり、
消滅を選べば心はそのまま、けれども肉体を完全に失うこととなる
モンスターとして生きていくか、人間のまま消えていくか
与えられた選択肢は、とてもシンプルなものだった
あれから十日
自分は今、雨降る街に立っている
理屈なんて知らないけど
この雨が、肉体を消してくれるらしかった
きっとみんなもこの街のどこかに立っている
決心が鈍くなるのが怖くて誰とも話はできなかったけれど
でもきっと、みんな同じ雨空の下にいる
413 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 19:15:05.00 0
一人ぼっちは怖くない
寂しいなんて思わない
今までずっとそうだった
孤独はすでに慣れている
なのに、なんで
なんでこんなにも瞳が熱いんだろう
もうこれでいいの?
見落とした選択肢はないの?
このまま消えて後悔はしないの?
ああ、わかってる
全部わかってる
でも、でも―――――!
体が透ける
色を失っていく
雨足が強まる
何も見えなくなる
視界の先も
心の奥も
ナニモカモ
寂しいなんて思わない
今までずっとそうだった
孤独はすでに慣れている
なのに、なんで
なんでこんなにも瞳が熱いんだろう
もうこれでいいの?
見落とした選択肢はないの?
このまま消えて後悔はしないの?
ああ、わかってる
全部わかってる
でも、でも―――――!
体が透ける
色を失っていく
雨足が強まる
何も見えなくなる
視界の先も
心の奥も
ナニモカモ
414 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 19:15:51.11 0
雨に打たれて待っている
消滅の時が来るのを、待っている
熱い滴がこの身を叩く
さあ、すべてを受け入れよう
跡形もなく消え去るのも悪くない
だけどね、本当は
きっと
もっと
ずっと
消滅の時が来るのを、待っている
熱い滴がこの身を叩く
さあ、すべてを受け入れよう
跡形もなく消え去るのも悪くない
だけどね、本当は
きっと
もっと
ずっと
415 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 19:17:02.64 0
416 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 20:21:56.35 0
>>415
悲しい・・・すごく悲しい・・・
今までのどの話とも違う種類の悲しさがあります
あのPVからこんな発想が沸くのがすごいですねえ・・・ため息が出ます
自分はちなみに亀井さん視点で読んでました
何故かは自分でもよく分かりませんが・・・諦観と悲哀と迷いと・・・その他この話から感じる様々な感情を
亀井さんのあの表情が一番表わしているように感じたのかもしれません
悲しい・・・すごく悲しい・・・
今までのどの話とも違う種類の悲しさがあります
あのPVからこんな発想が沸くのがすごいですねえ・・・ため息が出ます
自分はちなみに亀井さん視点で読んでました
何故かは自分でもよく分かりませんが・・・諦観と悲哀と迷いと・・・その他この話から感じる様々な感情を
亀井さんのあの表情が一番表わしているように感じたのかもしれません
417 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 20:23:02.08 0
418 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 20:53:23.05 0
リゾナントLIVEのDVD買って来たぜ
これを見ると創作意欲がメキメキ湧いてくる仕組みになってるんだぜ
これを見ると創作意欲がメキメキ湧いてくる仕組みになってるんだぜ
419 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 20:57:45.98 0
420 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 20:58:10.67 0
現場でも思ったけどオープニングムービーの
ビッグバンの色がメンバーカラーじゃないのが惜しいね
みっつぃは紫で合ってたりするんだけど
ビッグバンの色がメンバーカラーじゃないのが惜しいね
みっつぃは紫で合ってたりするんだけど
421 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 21:43:30.23 0
ソン・タンタンのモノマネしまス
422 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 22:06:37.62 0
リゾナントLIVEのDVD見たけど
さすがにもうDVDのリゾナント ブルーじゃ泣かないなと思って見てたらエンドロールでやられましたw
さすがにもうDVDのリゾナント ブルーじゃ泣かないなと思って見てたらエンドロールでやられましたw
423 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 22:21:54.62 0
俺は愛ガキMCでウルウルきた
飲み過ぎかなw
飲み過ぎかなw
424 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 22:30:27.67 0
そんなあなたに愛ちゃんキーック
ttp://tvde.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/jlab-dat/s/366794.jpg
ttp://tvde.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/jlab-dat/s/366794.jpg
425 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 22:31:24.54 0
稲妻のような蹴りだな
426 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 22:44:30.92 0
パンツが気になるんですが
427 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/28(水) 22:53:59.23 0
はーDVD見入ってしまった
確かにエンドロールはやられるわwww
浪漫のイントロの小春の表情にときめいた人挙手 ノ
確かにエンドロールはやられるわwww
浪漫のイントロの小春の表情にときめいた人挙手 ノ
428 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 23:09:18.27 0
関係者もここ注目してます
429 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 23:36:05.50 0
430 :名無し募集中。。。:2009/01/28(水) 23:57:53.92 O
>>427
ノ ノ ノビシッ!!とな!
ノ ノ ノビシッ!!とな!
431 :ぺっぱあ:2009/01/29(木) 00:11:27.07 0
どなたもUPの予定がなければ、これから保全代わりにゆっくりUPしたいです。
>>114-124
で、暗い話を書いてしまったぺっぱあです(←バレバレの様なので…)。昼から雰囲気暗くして
スミマセンでした。
↑時系列的には、この世界の里沙の数日前です。またしても暗め…ですね。
「pepper」本編はカキカキタメタメしてますが…、そのうちまとめてUPさせて下さい。
>>114-124
で、暗い話を書いてしまったぺっぱあです(←バレバレの様なので…)。昼から雰囲気暗くして
スミマセンでした。
↑時系列的には、この世界の里沙の数日前です。またしても暗め…ですね。
「pepper」本編はカキカキタメタメしてますが…、そのうちまとめてUPさせて下さい。
432 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 00:18:33.93 0
『堕ちた天使』
新垣里沙は『組織』の施設の廊下を一人歩いていた。
行き先はいつものあの部屋である。
音声認証、掌紋認証、虹彩認証のチェックゲートを通り、やっと白いドアがゆっくりと開く。
白い部屋には照明は無く、真っ白な壁自体が柔らかく発光していた。
また、部屋の中には同じように真っ白な家具も含め、「鋭角」を持つ部分はなく、テーブルや椅子、部屋の四隅さえもが柔らかな曲線で造形されている。
そのさながら巨大な「繭」を思わせる部屋の中、まぶしい光に包まれて…、安倍なつみはいた。
「あー、ガキさ~ん、また来てくれたんだねえ~」
ふんわりと笑いながらなつみは言う。
「どうしたの~? また痩せたんじゃない? ちゃんと食べなきゃだめだよ~」
「はい…」
とだけ応える里沙の手を取り、椅子に座らせると、いそいそと白いポットを手にとり、お茶の準備を始める。
「紅茶でいいよねえ? …そうだ、ガキさんお腹減ってないの?」
「なっちねえ、今よくオムライス作ってるんだ…。昨日はチーズを入れてみたんだよ。ガキさんもチーズ好きだったでしょ…?」
たっぷりとミルクの入ったミルクティーのカップを里沙に渡し、なつみは微笑みながら話し続ける。
温かいカップの温もりを手のひらで確かめながら、里沙はとりとめのないなつみの話を聞いていた。
新垣里沙は『組織』の施設の廊下を一人歩いていた。
行き先はいつものあの部屋である。
音声認証、掌紋認証、虹彩認証のチェックゲートを通り、やっと白いドアがゆっくりと開く。
白い部屋には照明は無く、真っ白な壁自体が柔らかく発光していた。
また、部屋の中には同じように真っ白な家具も含め、「鋭角」を持つ部分はなく、テーブルや椅子、部屋の四隅さえもが柔らかな曲線で造形されている。
そのさながら巨大な「繭」を思わせる部屋の中、まぶしい光に包まれて…、安倍なつみはいた。
「あー、ガキさ~ん、また来てくれたんだねえ~」
ふんわりと笑いながらなつみは言う。
「どうしたの~? また痩せたんじゃない? ちゃんと食べなきゃだめだよ~」
「はい…」
とだけ応える里沙の手を取り、椅子に座らせると、いそいそと白いポットを手にとり、お茶の準備を始める。
「紅茶でいいよねえ? …そうだ、ガキさんお腹減ってないの?」
「なっちねえ、今よくオムライス作ってるんだ…。昨日はチーズを入れてみたんだよ。ガキさんもチーズ好きだったでしょ…?」
たっぷりとミルクの入ったミルクティーのカップを里沙に渡し、なつみは微笑みながら話し続ける。
温かいカップの温もりを手のひらで確かめながら、里沙はとりとめのないなつみの話を聞いていた。
433 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 00:19:27.72 0
「…ね、遅くなったし、やっぱり御飯食べて行きなよ…。さっき言ったオムライス作るからさ? 昨夜のシチューもあるし…」
なつみはキッチンに立ち、慣れた手つきで調理をはじめる。
ほどなく里沙の前には、オムライスの皿とシチューのカップが並んだ。
高橋愛が作る、喫茶「リゾナント」のものとは違い、やや彩りも地味で素朴に見える料理…。だが、それは『家庭料理』としての滋味に溢れていた。
「安倍さん、おいしいです…」
「そう? よかったあ~」
なつみは里沙の隣に座ると、そっと里沙の左手に手を重ねる。
「なっちバカだからさあ…。なにもわからないんだけど、ガキさんが今すごく大変なのはわかるよ…」
「なっちが助けてあげられたらいいんだけどねえ…」
里沙は不覚にも涙をこぼした。いけない…。と押さえようとするが、重ねられた手のひらから伝わる温もりがそれを許さなかった。
涙をこぼし続ける里沙を背後から抱きしめ、なつみは
「ごめんね…」
そう言い続けていた。
… … …
434 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 00:20:24.22 0
なつみの部屋を後にし、薄暗い施設の廊下を歩きながら里沙は思い出していた。
…あの部屋は白すぎる…。まるであの日の空のように…。
『あの日』から、なつみの『神』とまで呼ばれた強大な『能力』は失われていた。そして同時になつみの精神も破壊され、今は『能力』に関する記憶も、『組織』の活動に関する記憶も、なつみには無い。
ある程度以上の複雑な思考力さえも既に失い、なつみは常に童女のような純粋さを持って、里沙の前にいた。
『組織』の精神的な支柱であるなつみに起きた重大な変化を、『組織』は極秘事項とし、一部の幹部以外に、この事実を知るものはなかった。
… … …
あの日…。
なつみと里沙は、南海の孤島の上空、高度数100mの空に浮かんでいた。
なつみの背には天使を思わせる銀の翼が、ゆっくりと羽ばたいていた。
隣にいる里沙の背にも、なつみの『能力』によって与えられた、申し訳程度の小さな翼がぱたぱたと羽ばたいている。
「ほんとは、羽根なんか無くてもいいんだけどね…。ま、イメージだよね」
その方が、『能力』を制御しやすいのだ、となつみは言った。
蒼い海の上、雲ひとつ無い青空の中に浮かぶ二人の白い姿は、さながら天使と、天使見習…。そんな風に見えていた。
「来たね…」
眉をひそめながらなつみが言う。
… … …
435 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 00:22:08.32 0
>>427
あれは昼の方がもっとよかったのになぁと
あれは昼の方がもっとよかったのになぁと
436 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 00:22:45.44 0
「我々は『能力者』の為の新世界を創る」
『組織』の宣言は世界に重大な波紋を呼んだ。
常人をはるかに上回る『能力』を持った、いわば『超人』たちの組織…。
それが既存の社会、いわば現在の『世界秩序』全てに対して突然牙をむいたのだ。
『世界秩序の番人』をもって任じる大国がすぐに動いた。
巨大空母1隻を含む大規模艦隊を『組織』の本拠、南海に浮かぶ島へと差し向ける。それはまさに大規模な国家間戦争に匹敵するものだった。
巨大空母を囲むように、駆逐艦4隻、フリゲート艦3隻を擁し、ミサイル巡洋艦、ドック型揚陸艦、哨戒艇、および多数の武装高速艇を含む艦隊が、今、海上の彼方から姿を現してきていた。
空母から、強襲揚陸作戦用ヘリコプター CH-46、攻撃ヘリコプター AH-1W が次々と飛び立つ。
その姿は、見る見るうちに大きくなり、なつみと里沙のもとに迫って来ていた。
… … …
「悲しいねえ、ガキさん…」
なつみが言う。
「みんな、私たちのこと『バケモノ』だって思ってるよ…」
「みんなの為…、そう思って今回も参加したけど…、つらいね…、こういう仕事は…」
「でも、みんなを守らなきゃ…。きっと来る、幸せな新世界の為に…」
なつみは祈るように手を組み、眼を閉じた。
ちいさな声で、しかしはっきりと、なつみは言葉を放つ。
「 … be a 『 white snow 』 … 」
437 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 00:24:31.35 0
シャリィィィン…! …天空に鈴の音にも似た音がこだました。
一瞬にして里沙の視界が真っ白に染まる。
さっきまでの青空は銀鼠色の曇天に変わり、はるか彼方の海上まで、まるでダイヤモンドダストのようにきらきらと輝くパウダースノーが降り続けている。
はるか下の、緑豊かだった孤島の地表にも、パウダースノーが分厚く降り積もっていた。
そして、目前に迫っていた艦隊は、この大量の雪へと昇華されてしまったのか…? その姿は、既にどこにも無かった。
“発した言葉通りの出来事を現出させる”
あまりにも強力な、安倍なつみの『言霊』の『能力』であった。
「…これは…! 安倍さん…! すごいです! これはもう『神の力』ですよ…!?」
今までに見た事もない、巨大な『能力』の発現を目の当たりにして、里沙は全身が総毛立つような戦慄をおぼえながら、なつみを見る。
しかし、なつみは真っ白に蒼ざめた顔を両手で覆い、肩を震わせていた。
「ガキさん…。 これが『神の力』なら…、神様には心がなかったのかな…?」
「…え…?」
「聴こえるの… 今…、なっちが“消して”しまった…、人たちの声が…」
強力な『精神感応』の『能力』も併せ持つなつみは、空中に残された、“消してしまった”人々の『残留思念』をも感知してしまったらしい。
「みんな… 愛している恋人や… 家族がいる…。 あたし達が仲間を愛しているように…」
「すごく恐れてる… 憎んでる… あたしたちを…」
「どうしてこんなことになっちゃったのかな…? …こんな…こんな『能力(チカラ)』のせい…?」
438 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 00:26:37.10 0
そして、おそらくはなつみは『禁断の言葉』を口にしてしまった…。
「こんな『能力(チカラ)』なんて… あたしの心なんて…」
“…壊れてしまえばいいのに…”
その最後の言葉は里沙の耳には届かなかった。
しかし、二人の背にあった翼は突如消失し、二人は数100mの高さから急速に落下しはじめる。
まわりは真っ白で、どちらが下なのかさえわからない。風圧で満足に眼を開ける事も出来ず、里沙はただ空中をもがくように落下し続けた。
数秒の事だったのだろう、だが里沙には数分のようにも感じられた。
激しい風圧で次第に呼吸もままならなくなる。遠のく意識の中で、背後から誰かに包み込まれたような感覚をおぼえたのを最後に、里沙の意識は途絶えた。
… … …
目覚めた時、里沙は『組織』の医療施設にいた。
分厚く降り積もった雪がクッションとなり、奇跡的な軽傷で済んだという事らしい。
そして、病室を訪れた『組織』の先輩、保田圭が教えてくれた。
「あんたさあ、なにやってんのよ。なっちのほうがあんたをかばって下になってたらしいじゃない」
「そんであんたは軽傷で、なっちの方が重傷ってさ、あんたどんだけ役立たずなの?…って話よ」
439 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 00:27:37.34 0
「…すみません… 知りませんでした…」
「…まあ…、重傷ってのはウソだけどね…。なっちも心配いらないよ。 …でも、あんたをかばってたのと、なっちの方が怪我が重いのはホント」
「ちょっとあんたに嫉妬しただけ…。 だけど、一体何があったの? なっちもどうも様子がおかしいんだよね…。 記憶が混乱しているみたいで…」
「保田さん… “神様”って、人の心は解るんでしょうか? …というより、“神様”には“心”はあるんでしょうかね…?」
「 …あんた…。 何言ってるの? …あんたまでおかしくなってきちゃったの?」
… … …
薄暗い施設の廊下を歩きながら、里沙はあの時の自分の問いを思い出していた。
『ノアの洪水』を起こした神…、あるいは『ソドムとゴモラ』を焼き尽くした神…。
滅び行く人々の嘆きの声は、神には届かなかったのだろうか…?
…もし“神”に人の心が解ったなら…。人々の嘆きが伝わったなら…。
いや、それとも…、本当に“世界を変える”為には、そんな『人間の感情』は捨てさらねばならないのだろうか?
そして、『人間の感情』を捨てさらねばならない、里沙の『任務』は明日もまた続く。
…『能力者たちの新世界』への道程は未だ遠い。
440 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 00:30:24.89 0
441 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 00:32:28.86 0
435ですがこっちの方が申し訳ないです
ちゃんとリロードしてから書くべきだったと
ちゃんとリロードしてから書くべきだったと
442 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 00:55:06.60 0
>>440
ないやいさん作品やサボリンさん作品の世界を融合させてぺっぱあさん世界に持って行った感じですね
保田さんのくだりなんかは『LIAR GAME』からの流れもあるのかな
何と言いますか・・・・・・スゲエ!
単純に読み物としても引き込まれますし 色々考えさせられますし ともかく面白かったです
ぺっぱあさんの描かれる作品はいつも光景が鮮明に浮かぶような感じがしてすごく好きです
またその画がいつも美しい!
ないやいさん作品やサボリンさん作品の世界を融合させてぺっぱあさん世界に持って行った感じですね
保田さんのくだりなんかは『LIAR GAME』からの流れもあるのかな
何と言いますか・・・・・・スゲエ!
単純に読み物としても引き込まれますし 色々考えさせられますし ともかく面白かったです
ぺっぱあさんの描かれる作品はいつも光景が鮮明に浮かぶような感じがしてすごく好きです
またその画がいつも美しい!
443 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 02:30:57.53 0
444 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 02:56:44.27 0
>>443
G様かっこいい惚れるわ
G様かっこいい惚れるわ
445 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 03:25:51.10 0
446 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 06:41:14.56 O
まだやってんのかよ
447 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 08:02:09.69 0
むしろようやく始まった感じさ
448 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 08:12:27.34 0
>>440
安倍さんが力を失った経緯がやるせないですね。
安倍さんの銀色の翼は失われてしまったけど、ぺっぱあさんの想像力の翼は依然と健在みたいですなあ。
「pepper」本編と同じくらい魅力的な話でした。
安倍さんが力を失った経緯がやるせないですね。
安倍さんの銀色の翼は失われてしまったけど、ぺっぱあさんの想像力の翼は依然と健在みたいですなあ。
「pepper」本編と同じくらい魅力的な話でした。
449 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 10:36:26.64 O
昨日睡眠時間を犠牲にしてリゾナントLIVE見たから眠いわ
450 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 12:14:57.77 0
仲間がいるw
451 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 12:43:57.16 O
同じく だが後悔はしていない
452 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 13:33:11.64 O
昨晩DVDを見終わってからいろんなことやってたので寝不足に
まぁみんなと同じって感じかw
まぁみんなと同じって感じかw
453 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 15:10:24.02 O
454 :名無し募集中。。。 :2009/01/29(木) 16:54:32.54 0
( `.∀´)y-~~<時間よ止まれ
452… れいなのコードネームか i-ka321とは?
456 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/29(木) 18:34:20.71 O
今日はコード723のDVD見て天使と戯れようと思う
457 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 19:09:34.73 O
帰ってきてね(青いハンケチふりふり)
458 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 19:30:18.94 0
今日やたらとだるかったのは
昨日ガキさんのアロハロ2見ながらいろいろしてたからだったのか・・・
マインドコントロール恐るべし!
昨日ガキさんのアロハロ2見ながらいろいろしてたからだったのか・・・
マインドコントロール恐るべし!
459 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 19:48:04.53 O
>>458
( `.∀´)y-~~<なんかやらしい表現ね
( `.∀´)y-~~<なんかやらしい表現ね
460 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 20:58:27.80 0
今日は久々に雨だね
雨降らしの能力使い現る。その雨とは硫酸の雨。
462 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 21:33:21.18 0
あなたも共鳴してみませんか?
【 実況スレ 】 モーニング娘。コンサートツアー 2008秋 ~ リゾナントLIVE ~ 【 22:00開始 】
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1233221039/
【 実況スレ 】 モーニング娘。コンサートツアー 2008秋 ~ リゾナントLIVE ~ 【 22:00開始 】
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1233221039/
463 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 21:35:10.31 0
闇を切り裂け
蒼き九つの弾丸
リゾナンター
464 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 21:44:34.09 0
イカス!
465 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/29(木) 22:51:21.24 0
どうも何も手につかないなぁ…
コード723もあとまわしだ
そしてみんな実況中なのかな?
コード723もあとまわしだ
そしてみんな実況中なのかな?
466 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 23:49:38.56 0
執筆中…まだDVDは見ていないorz
467 :名無し募集中。。。:2009/01/29(木) 23:52:47.92 0
本編実況終了
今特典映像の実況中
今特典映像の実況中
468 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 00:03:24.88 0
尿管結石で死にかけてますた
本気で死ぬかと思ったんでまたこのスレに戻れて嬉し泣き
やはり健康が一番だね
本気で死ぬかと思ったんでまたこのスレに戻れて嬉し泣き
やはり健康が一番だね
469 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/30(金) 00:21:31.49 0
うわぁなんだか大変だったんだね
でもお帰りなさい!
きっとみんなが待ってたんだと思うぜよ
川*’∀’)*・e・)*^ー^)*・ 。.・) ´ ヮ`)o´ゥ`リ=´┴`)´・_o・)*^A^)
でもお帰りなさい!
きっとみんなが待ってたんだと思うぜよ
川*’∀’)*・e・)*^ー^)*・ 。.・) ´ ヮ`)o´ゥ`リ=´┴`)´・_o・)*^A^)
470 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 00:32:22.79 0
本当の能力に気付かない鈍感な愛佳
471 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 00:51:01.47 0
第1話にあった「心の浄化」の話だねw
472 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 02:05:02.61 0
やばいDVDみていろいろやってたらこんな時間になっちまったぜ
やばいぜ寝るぜ
やばいぜ寝るぜ
473 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 03:35:14.54 0
リゾナントしたいのになかなかできない忙しい現状…
474 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 05:48:52.02 0
>>468
よくぞ、よくぞ帰ってきて下さった!
私たちは長らくの間、あなたを待っておりましたよ。
あなたが、健康と、賢者の石を手に帰って来ると、ずっと信じておりました。
一休みして疲れを癒したなら、書きかけの伝説の続きをどうか・・・・・・
おかえりなさい!
よくぞ、よくぞ帰ってきて下さった!
私たちは長らくの間、あなたを待っておりましたよ。
あなたが、健康と、賢者の石を手に帰って来ると、ずっと信じておりました。
一休みして疲れを癒したなら、書きかけの伝説の続きをどうか・・・・・・
おかえりなさい!
475 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 08:12:51.00 0
賢者の石が尿管に詰まっていたとは・・・
476 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 09:20:51.13 0
尿管結石ですから・・・それ
477 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 10:27:32.25 0
ww
478 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 11:48:53.81 0
何の流れだよこれw
ところで本当にどれかの続きものの作者さんなの?
どっかでそんな情報があったの?
ところで本当にどれかの続きものの作者さんなの?
どっかでそんな情報があったの?
479 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 12:59:27.69 O
ない
誰かがそれっぽく書いただけでしょ
誰かがそれっぽく書いただけでしょ
480 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 14:55:15.50 O
雨やら風やら
481 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 16:18:00.77 0
雨の降らない星では愛し合えないだろう?
同じ空の下で同じように雨に濡れている仲間がいる
それが分かっていれば雨も温かい
同じ空の下で同じように雨に濡れている仲間がいる
それが分かっていれば雨も温かい
482 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 18:04:11.78 O
明日も雨なんだよな
ダクネスの旅立ちへの涙雨か
ダクネスの旅立ちへの涙雨か
483 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 19:25:19.06 0
ダークネスの連中はより強く凶悪になって帰ってきます多分w
484 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 19:32:04.80 0
21時に一本投下します
レス数が微妙なので先に予告だけさせていただきました
ではのちほど
レス数が微妙なので先に予告だけさせていただきました
ではのちほど
485 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 19:39:30.59 O
待ってます!!
この間近々投下予定と書いた者ですがブログが始まったり土日は横浜方面にあの人を迎えに行かなければならないので
多少遅れますゴ
この間近々投下予定と書いた者ですがブログが始まったり土日は横浜方面にあの人を迎えに行かなければならないので
多少遅れますゴ
486 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 19:41:09.10 O
メンナサイ...
487 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 20:19:55.37 O
488 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 20:39:40.26 0
489 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 21:00:14.22 0
「凡奇湯?」
小春が頓狂な声をあげた。定休日の喫茶リゾナントにゆるゆると午後の日差しが差し込んでいる。
宝塚の公演を観劇しにいった愛と、まだ店を訪れていない里沙を除いた7人がそこでいつものように談笑していた。
「ハイ、そこに入ったヒト皆、ボン!なります」
と、ジェスチャーを交えながらハキハキした口調でリンリンが言った。
「えー、本当?」
小春が疑いの視線を投げかける。確かにちょっと、信じがたい話ではある。
が、珍しくリンリンが感情的に声を荒げた。
「久住サン!ワタシが今まで嘘、言ったことありますか!」
テーブル越しに何かグイグイ来るリンリンの迫力に、流石の小春もたじろいだ。
コクコクと頷いて、「分かった」という意思を伝える。
「ワタシの故郷、浙江省の奥地に、伝説があります。聞いてください」
リンリンは詠うような口ぶりで、朗々と言葉を発した。
―天地未だ分かれず、陰陽未だ分かれざる古に、奇泉湧きいずる。
―即ち凡、即ち奇、即ち凡奇湯。
―凡奇湯にその身を浸せし者、ボンキュッボンとなるであろう――
最後のくだりがあからさまに怪しいのだが、前半部分でリゾナントの面々の
大部分が付いていけなくなった為、そこはスルーされた。
「という訳デース」
「え?つまりどういうこと?」
小春が頓狂な声をあげた。定休日の喫茶リゾナントにゆるゆると午後の日差しが差し込んでいる。
宝塚の公演を観劇しにいった愛と、まだ店を訪れていない里沙を除いた7人がそこでいつものように談笑していた。
「ハイ、そこに入ったヒト皆、ボン!なります」
と、ジェスチャーを交えながらハキハキした口調でリンリンが言った。
「えー、本当?」
小春が疑いの視線を投げかける。確かにちょっと、信じがたい話ではある。
が、珍しくリンリンが感情的に声を荒げた。
「久住サン!ワタシが今まで嘘、言ったことありますか!」
テーブル越しに何かグイグイ来るリンリンの迫力に、流石の小春もたじろいだ。
コクコクと頷いて、「分かった」という意思を伝える。
「ワタシの故郷、浙江省の奥地に、伝説があります。聞いてください」
リンリンは詠うような口ぶりで、朗々と言葉を発した。
―天地未だ分かれず、陰陽未だ分かれざる古に、奇泉湧きいずる。
―即ち凡、即ち奇、即ち凡奇湯。
―凡奇湯にその身を浸せし者、ボンキュッボンとなるであろう――
最後のくだりがあからさまに怪しいのだが、前半部分でリゾナントの面々の
大部分が付いていけなくなった為、そこはスルーされた。
「という訳デース」
「え?つまりどういうこと?」
490 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 21:02:02.27 0
久住小春の話聞かない力はちょっと、想像を絶するものがある。
「だから!凡奇湯に入るとボン!なりマース!ワタシさっき言いました!」
「そうだうんゴメンゴメン確かに言った…えええ!本当!?本当にボンってなるの?」
「ハーイ」
小春の問いに、リンリンは悪~い笑顔で答える。そんな顔どこで覚えたのだろうか。
それまで厨房のカウンター越しに二人の話を聞いていた田中れいなが会話に加わってきた。
「よし!じゃあ早速行こう!」
れいなの瞳にきらきらしたものが宿っている。
きっと何か、いいこと、を想像しているのだろう。夢見る少女の顔をしていた。
「でも、中国の奥地にあるんでしょう?どうやって行きはるんですか」
愛佳が高校の課題を解きながら言った。
確かに、外国のしかも奥地である。おいそれと行けるようなところではない。
「それは…」
れいなが返答に詰まったその時、喫茶リゾナントの扉が開かれた。
「話は全部外で聞かせてもらったわ」
入り口のベルの音とともに、里沙の声が店内に響いた。
「ガキさん…別に中で聞けばいいのに」
「癖なのよ」
491 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 21:02:53.02 0
スパイとしての習性が体に染み付いてしまっているのだ。そんな事より、と里沙は人差し指を立てて言葉を続ける。
「凡奇湯に行く方法が、一つだけあるわ。愛ちゃんに頼むのよ」
―テレポーテーション。それは夢への道を開く扉。
「その手があったか!」
「でもみんないっぺんには無理。愛ちゃんと一緒に飛べるのは、一人だけ」
「じゃあ誰が…」
「決めるのよ、その一人を。これで」
指をもう一本立てて、手の甲を前に向ける。ピースサインを裏返した形、つまりこれは…
チョキ
ジャンケン――古来より伝わる最も公平で、最も非情な勝負。
夢の扉を開けるのは、この過酷なたたかいに勝ち残ったもの唯一人。
敗者の夢の残骸を踏み越えていける剛の者だけが、その資格を持つ。
「やるか、やらないか、二つに一つよ」
れいなの、小春の瞳に炎が宿った。
「やろう」
二人が返答したのは同時であった。両者、絶対に譲れない思いがある。
492 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 21:03:40.50 0
「何かおおげさやな…」
思わず、愛佳が口を滑らせた。里沙の視線が彼女に絡みつくように向けられる。
「勝負の前に一つだけ言っておくわ。別に行きたくない人は辞退してもいいのよ。
――もう一回だけ言うけど、辞退しても、いいのよ。いい?辞退しても、いいのよ」
里沙の視線は愛佳からリゾナントの面々一人一人にゆっくりと巡り、そしてもう一度愛佳の瞳を捕らえた。
「そうっちゃ!やる気のない人はやらんでよか!」
「そうです!半端な気持ちでやられちゃ迷惑です!」
れいなと小春が高々と正論を掲げるような、めんどくさい学級委員のような口調でまくしたてる。
「あ、じゃあ…うち、辞退します…」
「他には?」
「じゃあ、私もいいや」
「私も…」
「興味ネー」
三人の迫力に押されてか辞退者が続出し、決戦に参加するのは四人に絞られた。
里沙、れいな、小春、リンリンの四人である。
―?
―リンリン?
―貴女は別に、凡奇湯の必要は…
「あ、別に凡奇湯はどうでもいいんデスけど、久しぶりに故郷見てみたいんデース」
ハツラツとした声で、リンリンが言った。
人は時として、全くの悪意無しに、他者の神経を逆撫でする事がある。このときの彼女がそうだ。
493 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 21:04:57.41 0
「ほう…どうでもいいと…」
里沙の眼がすっと細められた。カミソリのような鋭さがある。
厳正な抽選の結果、一回戦(準決勝第一試合)は里沙対リンリンに決まった。
テーブルを挟んで、両者が対峙する。
ルールは唯一つ、能力の使用の禁止。後は、勝つか負けるかだ。
「頑張りマース」
里沙は無言である。無言で眼を閉じている。彼女の周りの空気が異常な緊張に満ちていた。
ジャン、ケン…
かっ、と眼を開き気合と共に目にも留まらぬ速さで手を振り下ろす。
―ぬぅん!
ジャンケンぬぅん!である。凄まじい気合だった。これではリンリンもたまったものではない。
完全に、里沙に気を呑まれてしまった。
リンリンの手は赤子のように開かれたパー。何のひねりもないパーだった。
一方、里沙が繰り出したのは恐るべき鋭さのチョキ。グーですら切り裂いてしまいそうなチョキであった。
少女の望郷の思いは、新垣里沙といういっぴきの龍の逆鱗に触れたことで、無残にも断ち切られた。
「負けました…残念デース」
がっくりと肩を落すリンリンを里沙はにこりともせず見つめていた。微塵も気を緩める様子はない。
これからが正念場なのだという実感がある。背後かられいなの声が聞こえてきた。
494 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 21:06:36.55 0
「予想通り、ガキさんが勝ったっちゃね」
「――」
「でも、頂点に立つのは私やけんね。悪く思わんでよね、勝負の世界は情け無用やけん」
準決勝第二試合の結果、決勝の対戦相手は小春に決まった。
「田中さん貧弱ゥ!イェイ!」
「う~~~うううあんまりだ…」
「やっぱり、勝ち残ったのは小春か…」
―小春はツキを味方に付けている。
ジャンケンにおいて運というものが大きな比重を占める以上、まともにやれば里沙の不利は明白だ。
決勝戦は、異常な光景とともに幕を開けた。
勝負が始まる前から既に、里沙が右拳をぐっ、と前に突き出している。どう見てもそれはグーだった。
「…何のつもりですか?新垣さん」
「このままでいい」
「何のつもりですかって聞いたんですけど」
「聞こえなかった?このままでいいって言ったんだけど」
「小春がパー出したら小春の勝ちですよ?」
「そうね、あんたがパーを出せるんならね」
里沙の口角がついっと吊り上げられる。
小春の脳裏に戦慄が走った。瞬時に思考が駆け巡っていく。
495 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 21:07:44.97 0
―!パーを出せるんなら?私がパーを出せないと言いたいの?何故?
―ありえない、私はパーを出す。出せないなんて事…
―まさか…マインドコントロール?馬鹿な、心を触られた感触は無かった。
―ひょっとして…パーをチョキに変えるくらいなら気付かれないでやれるというの?
―だからずっと外にいた?いや、でも
「新垣さん、ひょっとして能力を」
「さあ、何のことだか、分からないわね」
「ルール違反ですよ」
「ルールを破るつもりは無いけど、私の手が本当にこのままかどうかは保障しないわよ」
―そうか私がパーを出した瞬間にチョキに変える気か。
―だったら私は…いやおかしいそんな事わざわざ言うわけない。
―どういうつもり?グーのまま?それともチョキ?
―意図が読めない。…そうだ!ならば、こちらもグーを出そう。そうすれば悪くしてもあいこだ
―新垣さんがチョキならそれでよし、グーだったとしてもそれで少しは意図が読める。ならいける…!
たたかいの火蓋は切られ、運命が交差する瞬間が訪れる。
ジャン、ケン、ポン!
「そ、そんな…」
小春の手はグー。
それに対する里沙の手は…パーであった。
「どうして…」
「小春、あんたまだまだ甘いわね」
496 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 21:08:39.67 0
このたたかいで里沙の採った策は一つ。小春に選ばせる、という事だ。
もし運まかせでやっていれば小春が勝っただろう。ツキは向こうにあったのだ。
そこで里沙は事前に手を晒すという奇策と、さらに精神干渉能力の存在を匂わせることによって
小春に勝つか負けるかの二つに加えて「様子を見る」という選択肢を与え、心理戦に持ち込んだ。
様子見、とは本来ジャンケンには存在しない不純物である。
一見合理的に見えるその心理の隙をものの見事に突いた。
小春の不安が生み出したグー。
言うなればこの勝負から一歩引いたグーを、里沙の狙い澄まされたパーが絡め捕ったのだ。
精緻にして豪胆。この駆け引きの巧みさこそが、新垣里沙の戦士としての真骨頂であると言っていい。
「勝った…!遂に…」
激闘を制した里沙の瞳にうっすらと光るものがある。
『究極新垣里沙―アルティメットガキさん―』の誕生は間近に迫っていた。
―いざ行かん、伝説の奇泉、凡奇湯へ!
―さようなら昨日までの私!こんにちは『ボン キュッ!ボン キュッ!BOMB GIRL』!
「あっひゃー、中国までなんて無理無理。そんな遠くまで飛べんよ。そんな事より
聞いて聞いて!あたしもうすっごい感動したんよ――」
舞台鑑賞から帰った愛の言葉は、ここまでしか里沙の記憶にはない。
ここから先は、何やら目の前が真っ暗になったような感覚だけが残っていた。
その夜、里沙の枕を濡らした涙がどれ程のものか、これもまた、知る由のない話である。
497 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 21:16:54.79 0
>>489-496
以上『戦え!ボン キュッ!ボン キュッ!BOMB GIRL』でございました
かなしみ戦隊Rの作品の一つをカバーさせて頂いたのですが
書き進めえていくうちにかなしみさんの1レスに小気味良く纏め上げる手腕のキレに改めて驚嘆しました
結構もとの作品とは展開が違っちゃってますがそこはご容赦ください…
かなしみさんへ
唐突にカバーなんて失礼をして恐縮していますが
ファンからの不器用な賛辞だと受け取ってもらえればとても幸いに思います
以上『戦え!ボン キュッ!ボン キュッ!BOMB GIRL』でございました
かなしみ戦隊Rの作品の一つをカバーさせて頂いたのですが
書き進めえていくうちにかなしみさんの1レスに小気味良く纏め上げる手腕のキレに改めて驚嘆しました
結構もとの作品とは展開が違っちゃってますがそこはご容赦ください…
かなしみさんへ
唐突にカバーなんて失礼をして恐縮していますが
ファンからの不器用な賛辞だと受け取ってもらえればとても幸いに思います
498 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 21:18:12.52 0
乙です
KYリンリンwww
心理戦の妙とコミカルな描写が対照的でとても楽しく読めました
待っててよかった!!
・・・そういえば愛ちゃん、行った事ない場所には飛べないんだっけw
誰かから場所のイメージもらえば別だろうケドw
KYリンリンwww
心理戦の妙とコミカルな描写が対照的でとても楽しく読めました
待っててよかった!!
・・・そういえば愛ちゃん、行った事ない場所には飛べないんだっけw
誰かから場所のイメージもらえば別だろうケドw
499 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 21:20:31.41 0
アルティメットガキさんw誕生して欲しいなあ
何のひねりもないパーやらグーですら切り裂いてしまいそうなチョキとか
ただのジャンケンをよくここまで妖しげなものにw
何のひねりもないパーやらグーですら切り裂いてしまいそうなチョキとか
ただのジャンケンをよくここまで妖しげなものにw
500 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 21:26:44.46 0
しかしリーダーの他人の話を聞かない力も相当なもんだな
501 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 21:45:57.24 O
スゲー!
ギャグをここまで読ませるのは本当にすごい!
岸辺露伴バリのガキさんが最高w
ギャグをここまで読ませるのは本当にすごい!
岸辺露伴バリのガキさんが最高w
503 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 22:07:05.63 O
>>497
恐縮だなんて むしろこんなに楽しく話を広げていただいて自分の方が恐縮っす!
って言うかめっちゃ面白いーー ジョジョのダービー心理戦入ってますよね分かります
<次のじゃんけん予告は・・・外角高めストレートなグーで行くぜ・・・小春>魂を賭けた闘いw
その日の夜はとても長く感じただろうね・・・ガキさんw
恐縮だなんて むしろこんなに楽しく話を広げていただいて自分の方が恐縮っす!
って言うかめっちゃ面白いーー ジョジョのダービー心理戦入ってますよね分かります
<次のじゃんけん予告は・・・外角高めストレートなグーで行くぜ・・・小春>魂を賭けた闘いw
その日の夜はとても長く感じただろうね・・・ガキさんw
504 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 22:12:54.16 O
ジャンケン十三奥義の一つ、
ジャンケンぬぅんを見れた、満足だ。
ジャンケンぬぅんを見れた、満足だ。
505 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/30(金) 23:25:48.18 0
明日買う物選定中。。。
泣いちゃうかものライブ写真はいい感じなのだ
泣いちゃうかものライブ写真はいい感じなのだ
506 :ぺっぱあ:2009/01/30(金) 23:29:47.14 0
スミマセン、遅レスですが… >>440への感想ありがとうございました。
>>442さん
>ないやいさん作品やサボリンさん作品の世界を融合させて~
やはりこのお二人の作品は好きな事もありますし…、どこがどうとはあえて言いませんが、
気が付いた方にニヤリとしてもらえればありがたいです。
>いつも光景が鮮明に浮かぶような感じ~
私自身が映像から浮かぶせいでしょうか…? しかし、映像化するには金のかかりそうな画
ばかり見ます…。
>>445さん
そのうち『能力者たちの新世界』 の為に、『組織』が何をしているのか?
そこらへん書いてみたいと思ってます。
>>448さん
う~ん、イマイチ作品として面白みに欠けるかな? と思います。ただ、私の場合考えている
部分が少ないので、なかなかスレの皆さんの需要に合うものが出来るかというとむずかしい
です…。
>>442さん
>ないやいさん作品やサボリンさん作品の世界を融合させて~
やはりこのお二人の作品は好きな事もありますし…、どこがどうとはあえて言いませんが、
気が付いた方にニヤリとしてもらえればありがたいです。
>いつも光景が鮮明に浮かぶような感じ~
私自身が映像から浮かぶせいでしょうか…? しかし、映像化するには金のかかりそうな画
ばかり見ます…。
>>445さん
そのうち『能力者たちの新世界』 の為に、『組織』が何をしているのか?
そこらへん書いてみたいと思ってます。
>>448さん
う~ん、イマイチ作品として面白みに欠けるかな? と思います。ただ、私の場合考えている
部分が少ないので、なかなかスレの皆さんの需要に合うものが出来るかというとむずかしい
です…。
507 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 23:31:49.10 0
508 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 23:39:03.10 O
>>507
そんなにいつもは例えてないっすw でもかなり好きな漫画ですね
そんなにいつもは例えてないっすw でもかなり好きな漫画ですね
509 :名無し募集中。。。:2009/01/30(金) 23:54:41.42 0
>>497
です感想ありがとうございました!
もし自分の書いたやつがスベッたらかなしみさんまでスベッたみたいになりかねないので
内心ヒヤヒヤものでした…ああほっとしましたw
>>503
流石!本当にどうもありがとうございました楽しい経験をさせていただきました
です感想ありがとうございました!
もし自分の書いたやつがスベッたらかなしみさんまでスベッたみたいになりかねないので
内心ヒヤヒヤものでした…ああほっとしましたw
>>503
流石!本当にどうもありがとうございました楽しい経験をさせていただきました
510 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 00:33:07.59 O
511 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 01:03:14.53 0
512 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/31(土) 02:04:04.78 0
ぬぅん
おやすみみんな
おやすみみんな
513 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 03:10:19.89 0
||c|#・e・)|<ジャン、ケン… ―ぬぅん!!
514 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 07:09:49.62 0
ノリo`ゥ´リ<貧弱ッ!!貧弱ゥゥゥッ! !
515 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 08:46:08.56 0
かなしみの人とRとRの作者さん(だよね)のリゾナントが見れた
二人ともジョジョが好きなんですね
二人ともジョジョが好きなんですね
516 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 09:26:03.05 O
ジョジョは雰囲気しか知らないけどなんかみんなキャラクターが生き生きしてて楽しかったです
517 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 09:51:10.59 0
設定の性質上ジョジョに影響受けてる作品は多いでしょうねw
518 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 10:43:18.69 0
「お前は今までに食ったパンの枚数を覚えているのか?」
―ぬぅん!!
―ぬぅん!!
519 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 11:41:58.79 0
で、そのぬぅんって何なのさ?
520 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 11:51:08.61 0
521 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 12:13:56.04 0
おまえは自分の「強運」だけを頼った
私は自分の力で運を変えた…
自分を乗り越えるってのはそーいうことなんだぜ
(新垣里沙談)
私は自分の力で運を変えた…
自分を乗り越えるってのはそーいうことなんだぜ
(新垣里沙談)
522 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 12:48:10.02 0
『ジャンケンとは、運、戦略、そして何よりも気合・・・
すなわち・・・ジャンケンぬぅん!なのである』
新垣里沙
すなわち・・・ジャンケンぬぅん!なのである』
新垣里沙
523 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 13:25:30.66 O
言葉の意味はよく分からんが
とにかく凄い自信だ!
とにかく凄い自信だ!
524 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 13:41:01.03 0
腹部を殴られた時に『フンッ』って声が出るよね
あの『フンッ』を言いながら『ぬぅん!』って言ってみな・・・
・・・・・そう・・・・・・・それが『ぬぅん!』
新垣里沙
あの『フンッ』を言いながら『ぬぅん!』って言ってみな・・・
・・・・・そう・・・・・・・それが『ぬぅん!』
新垣里沙
525 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 14:32:00.44 0
wikiスレ総括・・・再開してくれるのかな?
だとしたらすごく楽しみ!
だとしたらすごく楽しみ!
526 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 15:25:56.92 O
>>522
ガキさんは民明書房の本読んでるな絶対w
ガキさんは民明書房の本読んでるな絶対w
527 :naiyai:2009/01/31(土) 15:29:57.13 O
グッズ列侵入。
光と闇の競演(共演)たのしんできます
光と闇の競演(共演)たのしんできます
528 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 16:51:30.43 O
そろそろ戦場への扉が開くぜ
529 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 18:23:29.45 O
いきなり会場に雨が降ったのか
530 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 19:34:49.11 0
会場にいる人が羨ましいなあ・・・
都会の人間ムカつくがし
都会の人間ムカつくがし
531 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 20:44:31.31 0
ウィキの総括再開うれしい!!
532 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 20:48:24.29 0
そして「ぴょん吉じゃないやい」の項目テラワロタwww
これも総括さんっぽいな
これも総括さんっぽいな
533 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 20:58:56.46 0
ぴょん吉の項目出来てた!
なんかnaiyaiさんが面白カワイイ
なんかnaiyaiさんが面白カワイイ
534 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 21:02:34.76 O
TBSにジュンジュンの仲間が出てるぞ!
535 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 21:05:24.07 0
ないやいさん帰ってきてあの項目見たら吹くだろうなあw
536 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 21:52:00.91 0
>>534
超級少女出身者?
超級少女出身者?
537 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 22:37:14.83 O
5期ヲタサボティ歓喜ヽ( ゚∀。)ノ
538 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/31(土) 22:46:25.63 O
>>537
珍しく名前入れ忘れたw
珍しく名前入れ忘れたw
539 :名無し募集中。。。 :2009/01/31(土) 22:53:51.01 0
もちついてサボリンw
540 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 22:59:49.32 0
>>537
まさか好きな先輩やったとか?
まさか好きな先輩やったとか?
541 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 23:02:57.59 0
542 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 23:04:13.33 O
ウィキもリゾナント愛に溢れてるな!
543 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 23:04:35.27 0
都会の人間どもの話はムカつくがし
544 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/01/31(土) 23:15:46.82 O
545 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 23:34:10.90 0
>>543
あんたいつもいるなw
あんたいつもいるなw
546 :名無しじゃないやい:2009/01/31(土) 23:54:21.05 0
家に帰ってきてwiki見て吹いたw
来年の話をすると何とやらですが…来年は大吉と100万円狙うことにするw
来年の話をすると何とやらですが…来年は大吉と100万円狙うことにするw
547 :名無し募集中。。。:2009/01/31(土) 23:56:03.82 0
センター席は「じゃんけんぽん」とかの声が小さくてさみしかった
548 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 00:13:24.05 0
グーグルがトラブってるね
これもダークネ・・・
これもダークネ・・・
549 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 00:28:42.26 O
参戦した皆さんお疲れ様でしたー
淋しく自宅待機して書いた話を明日の午前中にでも上げさせていただきます
…いいですかね?
淋しく自宅待機して書いた話を明日の午前中にでも上げさせていただきます
…いいですかね?
550 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 00:31:10.71 0
勿論いいですとも
楽しみにしてます
楽しみにしてます
551 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 00:42:10.28 O
>>549
よろしくお願いします!是非
よろしくお願いします!是非
552 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 00:48:57.34 0
553 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 01:16:30.11 0
好きな先輩だけでも反則なのに続いてロマモーとか
554 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 01:31:50.28 0
今日横浜だったのか
555 : 【大凶】 募集中。。。:2009/02/01(日) 02:22:10.70 0
大吉ならリゾナントロボmk-ⅡをDr.マルシェが日曜大工で制作
556 : 【大吉】 サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/02/01(日) 02:53:48.00 0
こんな時間まで今日の報告書を書いてしまっていた
もう寝るぜ
もう寝るぜ
557 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 06:20:35.33 0
おやすみサボリン
そしておはよう諸君
そしておはよう諸君
558 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 06:25:51.27 O
おっと、ホゼナンタ-支援能力!はつどうー!!
559 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 08:31:56.63 0
かなしみ戦隊が読みたいね・・・久しぶりに・・・
おはよう
おはよう
560 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 08:53:06.35 0
>>549です お返事ありがとうございました
他に予定のある方はおられないようですので上げさせていただきますね
若干上げづらい流れですけどw
ひとたび「最終話」と言っておきながらアレなのですが・・・『禍刻』リターンズな感じです
また読みたいと仰っていただいた方々 質問スレで名前を挙げていただいた方々
本当にありがとうございます
亀井さんと田中さんをセットで書いたため「VIII」までしかないのを少し落ち着かなく思っていました
なので今回は田中さんの単体バトルとなっています
※注意
・単発の読み切りです
・能力等の設定は踏襲していますが異質な世界での話です
・やや残酷な描写を含みます
・不快に思われる方はスルーをお願い致します
他に予定のある方はおられないようですので上げさせていただきますね
若干上げづらい流れですけどw
ひとたび「最終話」と言っておきながらアレなのですが・・・『禍刻』リターンズな感じです
また読みたいと仰っていただいた方々 質問スレで名前を挙げていただいた方々
本当にありがとうございます
亀井さんと田中さんをセットで書いたため「VIII」までしかないのを少し落ち着かなく思っていました
なので今回は田中さんの単体バトルとなっています
※注意
・単発の読み切りです
・能力等の設定は踏襲していますが異質な世界での話です
・やや残酷な描写を含みます
・不快に思われる方はスルーをお願い致します
561 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 08:54:51.44 0
「なん?れいなに何か用でもあると?」
自分の前方に、行く手を遮るようにして立つ人影を認めて、田中れいなは不機嫌な声を出した。
―囲まれよう・・・いつの間に?
同時に、周囲に同じような人影がいくつもあることにようやく気付き、れいなは唇を噛む。
ここまで包囲されるまで気付かなかった自分が腹立たしかった。
―やけど、なんか普通やない・・・こいつら何もん?
本来であれば、このような状況になる前に絶対に気付いていたはずだ。
いくら考え事をしていたからといっても警戒を解いていたつもりはない。
それに、視認できるほど接近しているというのに、相変わらず人間らしい気配はまったく感じない。
そう、まるで・・・
「やっと気付いたか?そうだよ。こいつらはあたしのかわいい人形たちだ」
背後から聞こえた声の方へ、れいなは不機嫌な表情をそのままに体ごとゆっくり振り返る。
数体の“人形”に囲まれ、一人の女が立っていた。
「噂どおり凶暴そうな面構えだな、田中れいな」
振り返ったれいなに向かい、女は揶揄するように呼びかける。
「れいなのこと知っとーいうことは・・・“そういうこと”やと思ってよかと?」
「まあ“そういうこと”だ」
そう言ってニヤリと笑いかける女に、れいなは同じ種類の笑みを返す。
れいなの体内の血は、すでにふつふつと沸きあがり始めていた。
562 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 08:56:46.65 0
「もちろんそれなりの覚悟はできとーやろね?れいなにケンカ売るいうんは」
ゆっくりと腕を組み、れいなは女に視線の刃を突きつける。
「ふん、これまた噂どおり好戦的だな。・・・もちろんできているさ。ここを血の海にする覚悟は」
「血の海に沈むんはあんたの方やけどね」
「その減らず口・・・いつまで続くか見ものだな」
「で?どうやってれいなと戦う気ぃなん?この“人形”とかいうの使うと?」
顎を動かして自分の周囲を取り囲んでいる“人形”を指しながら、れいなは小馬鹿にしたように軽く肩を竦める。
「その通りだ。“傀儡指揮(パペット・コマンダー)”――それがあたしの能力。そして・・・お前を血に染めることになる能力だ」
「人形遊びでれいなに挑もうなんて命知らずやね。悪いけど手加減せんよ?」
「くっくっ・・・そうか。まあこっちは手加減してやるから安心しろ。この国では短機関銃の一斉掃射なんてことはさすがにできないからな」
「ふ~ん。なるほど、その気になればそういうこともできる能力いうわけか」
「どうした?顔色が変わったぞ?30対1・・・ようやく勝ち目がないということが分かりかけてきたか?」
「はぁ!?30もおると?・・・めっちゃ面倒くさいやん」
「・・・面倒くさい?どういう意味だ。まさかとは思うが・・・」
「全部ぶっ壊したろうと思っとったけど30もおるんやったら面倒やけんやめた」
「・・・いい加減笑う気も失せるな。ここまで状況が飲み込めないバカだったとは」
「れいなは50人相手に1人で戦ったこともあるけんね。疲れるけんあんまやりたくないけど」
「底の浅いハッタリだな、田中れいな。こっちが50体用意したら『100人相手に戦った』とでも言う気か?」
「信じれんのやったら別にそれでもいいとよ。どうせあんたが死ぬことに変わりはないけん」
「くだらない話を聞くのにも飽きてきたな。そろそろ死ぬか?」
「あんたがもうこの世に未練ないいうんやったらこっちはいつでもええっちゃよ」
「そうか。楽に死ねると思うなよ?せっかくの機会だから思う存分遊ばせてもらうからな」
「お人形さん遊び?あんたにお似合いやね。・・・やけど残念ながらそれはできんよ?」
「・・・ほう、何故?」
「“増幅能力(アンプリファイア)”――れいなのチカラは相手の能力を封じることもできるけん」
そう言うと同時に、れいなは自身の能力を解き放った。
563 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 08:58:23.58 0
―・・・・・・!?
だがその直後、れいなはかつて経験したことのない違和感を覚えて戸惑った。
―なん?この感じ・・・?
まるで“手ごたえ”がない。
空中に向かって手を突き出したように、何の感触もなくチカラがすり抜けていくような――
「そうそう。一つ言い忘れていたな」
瞬時、困惑の表情を浮かべたれいなに対し、女は優越感を隠し切れない様子で噴き出した。
「あたしは生まれつき“特殊体質”なんだよ」
「は?特殊体質?・・・なんそれ?」
「“能力透過体質(サイコ・ペネトレイター)”――つまりそういうことだ。お前の能力が相手の能力を封じることも織り込み済みなんだよ」
「・・・よう分からんけど要するにこっちのチカラはあんたには効かんいうことか」
「まあバカにしては上出来な理解だな」
「あーもうありえん!あんたほんま面倒くさいっちゃね!」
「こういう状況には“絶望的”という言葉を使うのが正しい日本語の在り方だな」
「正しい日本語とかどうでもいいし」
「それもそうか。死んでいくお前にはどうせもう関係のないことだからな」
その声に呼応するように、1体の“人形”がゆらりと動く。
「なん?1匹だけでれいな倒す気ぃ?」
「釣りがくるくらいだ。自分の身体能力によほど自信があるようだが、人間を相手にするのとはわけが違うぞ?」
「めっちゃムカついた!久々に本気出すけんね!」
「せいぜい頑張って長生きするんだな。まあすぐに『もう殺してくれ』とお前の方から言い出すだろうが」
怒気を露わにするれいなをそう嘲笑うと、女は軽く腕を動かした。
564 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 09:00:28.30 0
―迅い・・・!
一瞬にして間合いを0にした“人形”の右手にコンバットナイフを認め、れいなは撓めていた全身のバネを解放した。
日が没して急激に冷え始めていた空気が鋭く切り裂かれる。
「くっ・・・!」
ナイフによる斬撃を辛うじて躱したれいなの服が切り裂かれ、耳障りな音を立てた。
続けざまに第2撃を放とうとした“人形”より一瞬早く、振り上げられたれいなの脚が“人形”の鳩尾辺りを捉える。
ミシッ――
軋むような音とともに“人形”は僅かに後退した。
―効いとらん・・・!
今の自分の攻撃がダメージを与えていないことを瞬時に悟り、れいなは大きく飛び退った。
直後、れいなのいた空間をナイフを持った“人形”の腕が一閃する。
―次ッッ!・・・・・?
当然続けざまに攻撃が来るものと思ったれいなは、それに備えて飛び退ると同時に体勢を作っていた。
だが、“人形”は先ほど最後に攻撃した場所に静かに佇んでいる。
「やるじゃないか。思った以上だったよ。まさかあの攻撃を無傷で避けきるとはさすがに予想外だ」
感心したように・・・しかしどこまでも上からの目線で、女はパチパチと手を叩く。
「無傷・・・・・・?これ・・・れいなのめっちゃお気に入りの服やったのに・・・・・・愛ちゃんに買ってもらった大事な・・・・・・」
だが、れいなを最も怒らせたのは、女のその見下した態度ではないようだった。
565 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 09:02:41.66 0
「愛ちゃん?ああ、i914のことか。たかが服ごとき、もうすぐ死ぬお前には・・・・・・」
馬鹿にした冷笑を浮かべていた女の表情が、言葉の途中で凍りつく。
そうさせられてしまわざるをえないほどの殺気が、れいなの身体から立ち昇っている。
いや・・・飛散していると言った方が正しいかもしれない。
事実、その殺気に突き刺されたようになって、女は言葉を失ったのだから。
直後、本能的に身の危険を感じた女は先ほどの“人形”を再び“指揮”した―――つもりだった。
だが、“人形”は全く反応を示さない。
「何故・・・・・!?」
思わず取り乱して叫んだ女の顔が、次の瞬間驚愕に歪む。
「あんたの能力・・・対象が“人形”――つまりちゃんと“人の形”をしとらんやったら使えんみたいやね」
女が見た信じられない光景。
それは、もぎ取った“人形”の首を、ボールを玩ぶように片手でポンポンと上下させるれいなの姿。
先ほどまでの余裕の笑みとはまた全く種類の違う、凄みのある笑みを浮かべた―――
「バ、バカな!素手で?“人形”を!?ありえない!こんな・・・・・・」
擦れた声で喚く女の頬を風圧が掠め、何かがひしゃげるような音が耳に届く。
女がそれらの意味を認識したとき、れいなの投げた“人形”の頭部はすでに、自分の隣に立っていた“人形”の胸部を陥没させていた。
「惜しい。もうちょい左やったと」
続いてその冷静な声が女の耳に届いたとき、恐怖は完全な戦慄となって女を支配した。
頭部を失った“人形”が“血液”を噴き出しながら今さらのようにゆっくりと倒れる。
それが地面にぶつかる音は、女にとって絞首台の床が開く音と同じように思えた。
566 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 09:04:14.82 0
「これで2匹。あと・・・28匹?やっぱ全部壊すんは面倒っちゃね・・・」
右手をブラブラとさせながら、れいなが呟いている。
「な、な・・・なんだ、おっ・・・お前は!?お前はほ、本当に人間なのか!?」
半ば無意識に疑問を投げかけた女は、れいなの視線が自分に向かったことに怯えて「ひっ・・・」と小さく息を吸い込んだ。
「あんたほんまムカつくヤツっちゃね。・・・人間?どやろね。化け物――かもしれん。そう言われたこと何度もあるけん」
「そ、それは・・・あ、あたしだって・・・・・・だ、だけど・・・だけどお前は・・・・・・」
「ふ~ん。化け物から見てもれいなは化け物に見えるんか・・・・・・」
「お前・・・お前の能力は一体・・・・・・」
「さっき言ったっちゃけど?“増幅能力(アンプリファイア)”やって」
「しかし・・・・・・」
「あんたは勘違いしとう。“増幅能力”いうんは別にいわゆる“異能力”だけを増幅するもんやないけんね」
「な・・・・・・?」
「れいな自身の身体能力も増幅できるとよ?ガキさんは“身体増強能力(フィジカル・エンハンサー)”とかなんとか言うとったっちゃけど」
「身体能力の増幅・・・だと・・・?そんなことが・・・・・・?バカな・・・・・・」
「今見せたやん」
「だが・・・・・・そんな報告は・・・・・・」
「あんたもサイコペスカトーレ・・・やっけ?とかいうの隠してたんやけんこれでおあいこっちゃろ?」
「ぐ・・・・・・」
「能力通じん人間がおるとは思わんやったけど・・・れいなには関係ないけんね。直接ブッ殺すけん」
「ひ・・・・・・」
「じゃ、そろそろ始めると?最初に言うたけど手加減せんけんね」
「あ・・・うあ・・・・・うああああぁぁあぁっっっ!!!死ね!死ねええええぇぇぇっっっ!!!!」
半ばそれが無駄だということを心のどこかで悟りながら、女は残り全ての“人形”を“指揮”した。
28体の“人形”が一斉にれいなへと向かう。
或いはナイフを手に、或いはサイレンサー付の拳銃を手に、或いは何も持たずに―――
567 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 09:08:06.93 0
* * *
「あー・・・愛ちゃんにどう言えばいいと・・・?」
半泣きになりながら、れいなは自らの服を見下ろして情けない声を出した。
愛に買ってもらったグレーのパーカーもパープルのミニスカートも、ところどころ“返り血”で緋に染まっている。
これはもう着ることはできそうにない。
―服を切られてキレたくせに、自分で完全に着られんようにするなんてれいなほんまアホやん・・・
愛はそんなことで怒ったりしないだろうが、やはり申し訳ない思いは拭えない。
そう、自分が悪いのだ。
その気になれば“返り血”を浴びないような戦い方もできるはずなのに、一たび戦いに没入してしまえばいつもそんなことは忘れてしまう自分が。
目の前には自分の築いた死屍が累々たる様相を呈している。
“31体”の“人の形をとどめなくなったモノ”が折り重なり、散らばり、血の海に沈んでいる。
視界に広がるその光景を前に、れいなは深いため息をついて空を仰いだ。
星ひとつないその闇空には、血のように赤い月だけがただ静かに浮かんでいた―――
568 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 09:09:47.16 0
569 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 09:23:18.47 0
キタ━━━━━从*` ロ´)━━从从*`ロ)━━从从从━━(ロ´*从从━━(` ロ ´*从━━━━━!!!!!
れいにゃがこわかっこいいやん
やっぱり過酷シリーズ好き
れいにゃがこわかっこいいやん
やっぱり過酷シリーズ好き
570 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 09:40:32.43 0
おもしれぇ!!!!
カッコエエ!!
もっと読みてぇ!!!
カッコエエ!!
もっと読みてぇ!!!
571 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 10:56:33.14 O
ぶるぶる・・・ スゲーーー!カッケー!
怖え~~~~!!!
怖え~~~~!!!
572 : 【大吉】 じゃないやい:2009/02/01(日) 11:29:42.46 0
光と闇の共演二日目潜入しに新横浜へ
彼女達の最後を見届けてきます
彼女達の最後を見届けてきます
573 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 11:44:26.89 0
恐いなーれいなじゃないみたいだ
574 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 11:59:15.93 O
>>572
ないやいさんに大吉キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
ないやいさんに大吉キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
575 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 13:19:55.45 0
>>572
何気に自分で大吉を否定しているような
何気に自分で大吉を否定しているような
576 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 13:53:16.40 O
ホントだw
577 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 13:54:23.43 0
w
578 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 15:58:08.54 0
保全代わりに質問なんですけど
作者の皆さんって作品書く上で何か気をつけてること
とかこだわりみたいなものってありますか?
作者の皆さんって作品書く上で何か気をつけてること
とかこだわりみたいなものってありますか?
579 :凍えサボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/02/01(日) 16:57:03.20 O
見た目も美しく読みやすく何気に気を遣ってるよ
一行を長くしすぎないとか
ま、書き方人それぞれなので長い方が雰囲気出る人もいるし
これがいい書き方なのかわからんけど
しかしサミー
一行を長くしすぎないとか
ま、書き方人それぞれなので長い方が雰囲気出る人もいるし
これがいい書き方なのかわからんけど
しかしサミー
580 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 17:07:40.56 0
32行以内に段落をまとめるとか
レスをまたいで台詞を書かないとか
変な部分で改行しないとか
狼的な配慮してた(過去形)
レスをまたいで台詞を書かないとか
変な部分で改行しないとか
狼的な配慮してた(過去形)
581 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 17:40:48.20 O
>>580さんの感じを現在進行形で心掛けてます
1レス毎に内容的にもある程度区切るようにしています
1レス毎に内容的にもある程度区切るようにしています
582 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 18:07:01.24 0
583 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 19:12:27.27 0
今日でエルダ天下一武闘会も最後か
584 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 20:03:27.13 0
自分も見やすさを先ず第一に気にしますね
それとなるべく独りよがりにならないようにしようというのと
登場人物に敬意を払う事を忘れないよう気をつけています
で面白いと思ってもらえたらいいなあ…って思いながら書いてます
それとなるべく独りよがりにならないようにしようというのと
登場人物に敬意を払う事を忘れないよう気をつけています
で面白いと思ってもらえたらいいなあ…って思いながら書いてます
585 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 21:10:24.38 0
586 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/02/01(日) 21:11:43.60 O
リーダーはダクネスメンにも最大の敬意を払ってる
相手すら尊敬してそれでもなお戦うとか
永遠のライバル宣言とか
ホンマええリーダーやで!
相手すら尊敬してそれでもなお戦うとか
永遠のライバル宣言とか
ホンマええリーダーやで!
587 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 21:27:27.87 0
エルダ観戦組が帰ってくるまで留守番ダー
588 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 21:41:49.74 0
>>568
今、読みました!相変わらずセリフ回しがカッコイイ!!
>「れいなのこと知っとーいうことは・・・“そういうこと”やと思ってよかと?」
>「まあ“そういうこと”だ」
ココッ!カッコイイぃいぃ~!!
今、読みました!相変わらずセリフ回しがカッコイイ!!
>「れいなのこと知っとーいうことは・・・“そういうこと”やと思ってよかと?」
>「まあ“そういうこと”だ」
ココッ!カッコイイぃいぃ~!!
589 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 23:06:37.10 0
「押してもだめならひいてみろ」
って、誰かが言ってた。
うまくいかないときは別のやり方も試せ、ってことらしい。
なんで?
だって、うまくいかないっていうのは力が足りないっていうこと。
私のように、全てを押し切るだけの圧倒的な力が。
「ひく」なんてのは弱い奴の戦法で、臆病者の逃げ口上。
そんなの全然楽しくない。
勝負に白黒つけるため。
勝利の愉悦に浸るため。
私は退かない。躊躇わない。
って、誰かが言ってた。
うまくいかないときは別のやり方も試せ、ってことらしい。
なんで?
だって、うまくいかないっていうのは力が足りないっていうこと。
私のように、全てを押し切るだけの圧倒的な力が。
「ひく」なんてのは弱い奴の戦法で、臆病者の逃げ口上。
そんなの全然楽しくない。
勝負に白黒つけるため。
勝利の愉悦に浸るため。
私は退かない。躊躇わない。
590 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 23:07:24.24 0
他の誰も彼女にはなれない。
育て上げられた環境が異なるのだから。
彼女は、自分という存在が世界に一つしかないと知っていた。
それが誇りだった。
彼女は他の誰にもなれない。
育て上げられた環境が異なるのだから。
彼女は、自分という存在が世界に一つしかないと知っていた。
それが、寂しかった。
いや、「寂しい」なんてあるわけない。身体にバグが起きている。
感情は消去。活力に変換。目標の決定。
そして、命令を実行―――――
彼女はこの世に一つだけの特別な存在。
どんなに優れた人間も、彼女になることはできない。
育て上げられた環境が異なるのだから。
彼女は、自分という存在が世界に一つしかないと知っていた。
それが誇りだった。
彼女は他の誰にもなれない。
育て上げられた環境が異なるのだから。
彼女は、自分という存在が世界に一つしかないと知っていた。
それが、寂しかった。
いや、「寂しい」なんてあるわけない。身体にバグが起きている。
感情は消去。活力に変換。目標の決定。
そして、命令を実行―――――
彼女はこの世に一つだけの特別な存在。
どんなに優れた人間も、彼女になることはできない。
591 :名無し募集中。。。:2009/02/01(日) 23:08:58.30 0
>>589『直情径行』
>>590『唯一無二』
覚えてないだろうけど、「四字熟語ダークネス編」です
上は肌黒い人、下はサイボーグと呼ばれた人
余談ですが、再びやる気が出てきたのは
今日の昼に横浜行ってサイボーグAのコメントに泣かされたおかげw
中途半端で放っておくのも嫌なんで
三月が終わるまでには終わらせたいと思います
>>590『唯一無二』
覚えてないだろうけど、「四字熟語ダークネス編」です
上は肌黒い人、下はサイボーグと呼ばれた人
余談ですが、再びやる気が出てきたのは
今日の昼に横浜行ってサイボーグAのコメントに泣かされたおかげw
中途半端で放っておくのも嫌なんで
三月が終わるまでには終わらせたいと思います
592 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 00:11:57.10 0
wktkwktk!!
乙です
乙です
593 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 00:12:00.27 0
594 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 00:13:09.35 0
595 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 01:12:30.39 0
人物のキャッチフレーズ的なものって一人や二人ぶんくらいなら思いつくけど
それを全員分しかも四字熟語でってのは大変なものですね
凄いなあ
それを全員分しかも四字熟語でってのは大変なものですね
凄いなあ
596 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 02:01:30.34 0
横浜でミティ様のロマモーに洗脳された人間達が魔獣に変身して踊り狂ってた
あれは脅威だ・・・
あれは脅威だ・・・
597 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 02:08:03.14 0
俺は普段踊らないというか踊ったことなかったのに・・・堕落したぁああああ
598 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 02:35:07.28 0
ミティ様に身も心も捧げてしまいましたorz←イントロ土下座中
599 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 02:49:50.37 0
心では抵抗してたのにイントロを聴いた瞬間に体が、、、
踊り出したらなんだか楽しくなって心まで、、
踊り出したらなんだか楽しくなって心まで、、
600 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 04:43:39.11 O
ミティ様の誕生日に捧げられる話も多いのかなw
601 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 07:16:39.86 O
ミティ様の奴隷がまた増えていく…
602 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 07:17:09.24 O
誕生日といえばジュンジュンが近いけど…
誰か書いてくれるかな
話少なめだからなあ
誰か書いてくれるかな
話少なめだからなあ
603 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 08:40:09.98 0
李 純 1988年2月11日かぁ・・・
もうすぐだね・・・
もうすぐだね・・・
604 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 10:15:57.21 O
パンダの年齢としては何歳にあたるんだろうね
605 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 11:23:11.36 O
>>604
その発想はなかったw
その発想はなかったw
606 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 13:48:03.99 O
昨日のミティはまさに帝だった
607 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 15:04:01.06 O
美帝ですな
608 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 15:04:26.04 O
そんなミティとよく戦いぬけたものだ あっぱれリゾナンター!
609 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 16:44:57.02 O
生美帝様見たことないんだけどやっぱすごいの?
ロマモーは狂乱の宴なの?堕ちるの?
ロマモーは狂乱の宴なの?堕ちるの?
610 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 17:16:24.67 0
おーー おーー
611 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 17:37:38.93 O
612 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 18:44:36.13 O
新語が生まれたな>美帝
613 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 19:00:55.96 0
結局みんなジュンジュンよりミティ様ですかw
614 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 19:09:12.41 0
ごめんよw
ついw
ついw
615 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 20:49:23.25 0
今日は寒いから温かい料理が食べたいやねぇ
リゾナントに行けば何かあったまるものあるかな?
リゾナントに行けば何かあったまるものあるかな?
616 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 20:50:57.54 0
ジュンジュンは4作しか無いのか・・・寂しいっちゃ寂しいねぇ
617 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 21:01:32.72 0
何か書きたいけどジュンジュン単独分類となるとネタがなかなか出てこない
何か思いつけばいいんだが
何か思いつけばいいんだが
618 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 21:46:51.46 0
>>615
ジュンジュン特製「パンダ鍋」
ジュンジュン特製「パンダ鍋」
619 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 22:02:06.06 0
>>618
||c| ・e・)| ちょちょちょ、ジュンジュン!
パンダ鍋って何入れたの!?
まさかだよね?まさかパンダ入ってないよね?
・・・・・・あはは~ だよね さすがに入ってるわけないよね
び~っくりしたなー ジュンジュンはーもう
そっかバナナか~・・・・・・ってバナナもおかしいでしょーが!
||c| ・e・)| ちょちょちょ、ジュンジュン!
パンダ鍋って何入れたの!?
まさかだよね?まさかパンダ入ってないよね?
・・・・・・あはは~ だよね さすがに入ってるわけないよね
び~っくりしたなー ジュンジュンはーもう
そっかバナナか~・・・・・・ってバナナもおかしいでしょーが!
620 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 22:02:06.53 0
>>618
10分で書いてみた怒らないでください
「パンダ鍋?」
「そうだ私のスペシャルダゾ。食え」
蓋を開けると、表面に大根おろしが敷き詰められ、そこに黒ゴマがところどころに盛り付けてあり、
それが丁度パンダの顔のようになっている。
“みぞれ鍋の変形版”といった感じの見た目だ。
「あーおいしそうじゃないジュンジュン」
「当たり前だ」
そう言いつつもちょっと照れたような表情をしている。
「まあ、冬は寒いカラな。これを食ってせいぜい温まれ」
「ありがとう。ところで具は何が入ってるの?」
ジュンジュンは笑顔で言った。
「決まってるだろう。全部バナナだ」
「ふ、ふうん…」
―後にこれがリゾナントの危機を救うメニューにならない。
10分で書いてみた怒らないでください
「パンダ鍋?」
「そうだ私のスペシャルダゾ。食え」
蓋を開けると、表面に大根おろしが敷き詰められ、そこに黒ゴマがところどころに盛り付けてあり、
それが丁度パンダの顔のようになっている。
“みぞれ鍋の変形版”といった感じの見た目だ。
「あーおいしそうじゃないジュンジュン」
「当たり前だ」
そう言いつつもちょっと照れたような表情をしている。
「まあ、冬は寒いカラな。これを食ってせいぜい温まれ」
「ありがとう。ところで具は何が入ってるの?」
ジュンジュンは笑顔で言った。
「決まってるだろう。全部バナナだ」
「ふ、ふうん…」
―後にこれがリゾナントの危機を救うメニューにならない。
621 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 22:03:42.02 0
622 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 22:14:20.77 0
>>619-620
1秒の差もないミラクルwww
1秒の差もないミラクルwww
623 :名無し募集中。。。:2009/02/02(月) 22:22:07.35 0
これが共鳴!!!!!私たちが勝てるはずがない
624 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/02/02(月) 23:01:20.33 0
リゾのサビの共鳴っぷりはすごいね。
そして最近、この歌声が蒼い共鳴を生み出してダークネスをなんちゃらかんちゃらとか
ライブで曲を聴くたびに思うようになってきてしまいました。重症です。
(今作成中の報告書より)
マジで共鳴力(一般向けにわかりやすく言うとユニゾン)がすごかったよー
そして最近、この歌声が蒼い共鳴を生み出してダークネスをなんちゃらかんちゃらとか
ライブで曲を聴くたびに思うようになってきてしまいました。重症です。
(今作成中の報告書より)
マジで共鳴力(一般向けにわかりやすく言うとユニゾン)がすごかったよー
625 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 00:07:07.01 0
626 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 00:22:34.48 0
>>618
「パンダ鍋?見た目はフツーやね」
「味も特に変わったところはないの」
「普通の鍋とどこが違うと?」
「私ダシに使われマシタ」
「つまりジュンジュンが大鍋でお風呂デース!バッチリデース」
「……モグモグウェーウェー」
「ちょ!?それ衛生的に問題だから!!業務停止命令きちゃうから!」
「あー、でも試食のお客さん嬉しそうに食べてはりますよ」
「つまり、この鍋にはあの子のエキスがたっぷりと!」
「この汁はジュンジュンの残り湯というわけですね!ハアハア」
「店長店長おかわりキボンヌ!!!」
「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」
「お店がキモヲタの巣窟になるから却下」
パンダ鍋と聞いて真っ先にこういう話が浮かんだ自分はもうダメかもしれんね
「パンダ鍋?見た目はフツーやね」
「味も特に変わったところはないの」
「普通の鍋とどこが違うと?」
「私ダシに使われマシタ」
「つまりジュンジュンが大鍋でお風呂デース!バッチリデース」
「……モグモグウェーウェー」
「ちょ!?それ衛生的に問題だから!!業務停止命令きちゃうから!」
「あー、でも試食のお客さん嬉しそうに食べてはりますよ」
「つまり、この鍋にはあの子のエキスがたっぷりと!」
「この汁はジュンジュンの残り湯というわけですね!ハアハア」
「店長店長おかわりキボンヌ!!!」
「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」
「お店がキモヲタの巣窟になるから却下」
パンダ鍋と聞いて真っ先にこういう話が浮かんだ自分はもうダメかもしれんね
627 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 01:28:40.14 0
>>620
>蓋を開けると、表面に大根おろしが敷き詰められ、そこに黒ゴマがところどころに盛り付けてあり、
>それが丁度パンダの顔のようになっている。
このアイデア良いねぇ!!子供が喜びそう・・・バナナさえなければ
>>626
不覚にも・・・
>蓋を開けると、表面に大根おろしが敷き詰められ、そこに黒ゴマがところどころに盛り付けてあり、
>それが丁度パンダの顔のようになっている。
このアイデア良いねぇ!!子供が喜びそう・・・バナナさえなければ
>>626
不覚にも・・・
628 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 01:30:01.09 0
食べるとパンダになれる李家伝統のパンダ鍋
629 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 03:50:52.63 O
リンリンならばパンを掲げて「パンだ!」ってダジャレを真顔でやるなきっと
630 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 06:10:32.72 0
さあ、アタシの眼を見て… ふふ… これでもうあなたはアタシの新たな力、
精神干渉(マインドコントロール)から逃れられない…。
川'v')<死ぬまでヲタ芸を打ち続けるのよ!
http://miki-tans.maxs.jp/up/img/miki09_6920.jpg
精神干渉(マインドコントロール)から逃れられない…。
川'v')<死ぬまでヲタ芸を打ち続けるのよ!
http://miki-tans.maxs.jp/up/img/miki09_6920.jpg
631 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 08:15:27.24 0
ミティサマミティサマオシオキキボンヌ!!
632 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 09:38:13.08 0
川'v')←これの口が v ←これなのがすごく秀逸だと思う
633 :名無し募集中。。。 :2009/02/03(火) 11:40:29.15 0
( `.∀´)y-~~<時間よ止まれ
634 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 13:15:26.91 O
美貴様美貴様
御聖誕の日には一作書かせていただく所存にございます
御聖誕の日には一作書かせていただく所存にございます
635 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 14:12:20.43 0
川´・_o・)<ジュンジュンのは書かナイのか!?
川´・_o・)つ<(634-_-)<ヒー
川´・_o・)つ<(634-_-)<ヒー
636 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 15:19:22.79 0
ミティ様がマインドコントロールを身に付けたので
宿敵の吉澤さんは氷の女王を襲名…?したようです
http://blog-cdn.oricon.co.jp/_images/satodamai/image/2009-02-02T23:55:00-1.JPG
宿敵の吉澤さんは氷の女王を襲名…?したようです
http://blog-cdn.oricon.co.jp/_images/satodamai/image/2009-02-02T23:55:00-1.JPG
637 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 15:20:30.14 O
エルダ卒業SPでのリゾナントブルーの衣装
6期3人と光井ジュンが赤で残り4人が白
紅白戦とか書いたら面白そうって思ったけど腕が付いて
6期3人と光井ジュンが赤で残り4人が白
紅白戦とか書いたら面白そうって思ったけど腕が付いて
638 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 15:22:02.50 O
来ません
誰か書いてくれたら嬉しいです
誰か書いてくれたら嬉しいです
639 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 15:35:43.74 O
>>637
それリゾナントブルーのというより泣いちゃうかもの衣装だよね
それリゾナントブルーのというより泣いちゃうかもの衣装だよね
640 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 16:15:50.10 0
うん完全に泣いちゃうかもの衣装だねw
前スレで1レスネタなら書いてた作者さんいたけどね
前スレで1レスネタなら書いてた作者さんいたけどね
641 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 16:18:36.59 O
そうでしたか
ありがとです
ありがとです
642 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 16:48:20.05 0
うちの犬が時々オーラみたいな光をまとって
暗闇に向かって吠えるんだけど… なんなんだろう
暗闇に向かって吠えるんだけど… なんなんだろう
643 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 17:11:18.79 0
里田まい 実の名は 黒堕舞
644 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 17:13:19.37 0
645 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 19:00:18.92 O
おっと
646 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 19:10:36.95 0
吠える犬の名はミルクリン
647 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 20:14:40.76 0
648 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 20:17:36.68 0
肉体派ジュンジュン
649 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 21:31:45.40 O
頭脳派リンリン
650 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 22:38:40.21 0
そしてみっつぃーは策士と
おや、こんな時間に誰か来たようだ、いってくる
おや、こんな時間に誰か来たようだ、いってくる
651 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 22:38:43.82 0
._
| |oノハヽo
二二从*・ 。.・)∩>
|_| ⊂ ノ
/ 0
し´
oノハヽ.o ミ _ ドスッ
从川从)┌──┴┴───┐
/ つ|只今作品待ち .|
/.´ └──┬┬───┘
∪ ∪. ││ _ε3
| |oノハヽo
二二从*・ 。.・)∩>
|_| ⊂ ノ
/ 0
し´
oノハヽ.o ミ _ ドスッ
从川从)┌──┴┴───┐
/ つ|只今作品待ち .|
/.´ └──┬┬───┘
∪ ∪. ││ _ε3
652 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/02/03(火) 22:40:49.34 0
題名スレ>>104-105
>>92-97 「田中れいな」
>>114-123 『少女 マリコ』を「新垣里沙」
>>138-146 『A-gain 愛よ再び(2)』を「MM。」
>>228-238 『蒼の共鳴番外編-Iのオムライス-』を「蒼の共鳴」
>>271 「保全」
>>291-292 「保全」?
>>304-310 >>316-322 『A-gain 愛よ再び(3)』を「MM。」
>>354 「MM。」?
>>359-366 『2人目の裏切者』を「番外編」
>>388 「愛ガキ」?
>>389 「番外編」
>>411-414 『消滅のdrop』を「MM。」
>>432-439 『堕ちた天使』を「ダークネス」
>>489-496 『戦え!ボン キュッ!ボン キュッ!BOMB GIRL』を「番外編」
>>561-567 『禍刻IX―A bloody stray cat―』 を「田中れいな」
>>589 『直情径行』を「ダークネス」
>>590 『唯一無二』を「ダークネス」
今回分類泣かせありまくりです
異論があったらガンガンカモンナ
パンダ鍋一式をどうすればいいかわからずまだ入れられてません
>>92-97 「田中れいな」
>>114-123 『少女 マリコ』を「新垣里沙」
>>138-146 『A-gain 愛よ再び(2)』を「MM。」
>>228-238 『蒼の共鳴番外編-Iのオムライス-』を「蒼の共鳴」
>>271 「保全」
>>291-292 「保全」?
>>304-310 >>316-322 『A-gain 愛よ再び(3)』を「MM。」
>>354 「MM。」?
>>359-366 『2人目の裏切者』を「番外編」
>>388 「愛ガキ」?
>>389 「番外編」
>>411-414 『消滅のdrop』を「MM。」
>>432-439 『堕ちた天使』を「ダークネス」
>>489-496 『戦え!ボン キュッ!ボン キュッ!BOMB GIRL』を「番外編」
>>561-567 『禍刻IX―A bloody stray cat―』 を「田中れいな」
>>589 『直情径行』を「ダークネス」
>>590 『唯一無二』を「ダークネス」
今回分類泣かせありまくりです
異論があったらガンガンカモンナ
パンダ鍋一式をどうすればいいかわからずまだ入れられてません
653 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 22:46:20.89 0
654 :名無し募集中。。。:2009/02/03(火) 23:04:07.00 0
>>652
乙!
乙!
655 :ぺっぱあ:2009/02/04(水) 00:17:11.94 0
656 :ぺっぱあ:2009/02/04(水) 00:20:43.08 0
『指導者の資質』
「保田、報告してくれ」
薄暗い『組織』の会議室の中、巨大な黒い楕円形のテーブルに、幹部メンバーたちが顔をそろえていた。
それぞれの前に置かれた、データ表示用の小さな液晶モニターだけがボウッと光を放っている。
声の主は栗色の髪の女。『組織』のリーダー、中澤裕子である。
漆黒の衣服に包まれた、どちらかと言えば小柄な体躯に、ハスキーな声。
その大きな瞳には、強力な『能力者』である『組織』の幹部メンバーたちをも圧倒する力があった。
「まずは『大陸』からだ。 『刃千吏』の反応はどうだ」
「…はい。結論から言いますと、相互不干渉…です」
保田が報告をはじめる。
「彼等は我々の“新世界建設”に一切の妨害を行わない。ただし、現状の『大陸』政府との利権については守りたい…つまり、『大陸』政府の現体制を温存してほしい、と言う事です」
「現状はそれでいいだろう。『大陸』の攻略は最後になる。おそらく『合衆国』以上に手間がかかるだろうからな」
「それに、我々の『新世界』建設が具体的に見えるようになれば、ヤツラも…『刃千吏』も、いずれ我々にすり寄ってくる」
「『銭琳』についての対応は、当方に一任されました。結果については、『銭琳』の生死を問わず不問とする…と」
「ほう、思い切ったな。『銭琳』はたしか『刃千吏』創始者の家系だったはずだが」
「保田、報告してくれ」
薄暗い『組織』の会議室の中、巨大な黒い楕円形のテーブルに、幹部メンバーたちが顔をそろえていた。
それぞれの前に置かれた、データ表示用の小さな液晶モニターだけがボウッと光を放っている。
声の主は栗色の髪の女。『組織』のリーダー、中澤裕子である。
漆黒の衣服に包まれた、どちらかと言えば小柄な体躯に、ハスキーな声。
その大きな瞳には、強力な『能力者』である『組織』の幹部メンバーたちをも圧倒する力があった。
「まずは『大陸』からだ。 『刃千吏』の反応はどうだ」
「…はい。結論から言いますと、相互不干渉…です」
保田が報告をはじめる。
「彼等は我々の“新世界建設”に一切の妨害を行わない。ただし、現状の『大陸』政府との利権については守りたい…つまり、『大陸』政府の現体制を温存してほしい、と言う事です」
「現状はそれでいいだろう。『大陸』の攻略は最後になる。おそらく『合衆国』以上に手間がかかるだろうからな」
「それに、我々の『新世界』建設が具体的に見えるようになれば、ヤツラも…『刃千吏』も、いずれ我々にすり寄ってくる」
「『銭琳』についての対応は、当方に一任されました。結果については、『銭琳』の生死を問わず不問とする…と」
「ほう、思い切ったな。『銭琳』はたしか『刃千吏』創始者の家系だったはずだが」
657 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 00:23:34.66 0
「はい、総統の娘です。血の繋がりはないようですが」
「…総統としても苦渋の選択だったようです。娘のために集団を危険に晒すわけにはいかない、と言うことでしょうか」
「ふん…。指導者とはどこもつらいものだな」
中澤は笑いもせずにうそぶく。
「あとは、『大陸』内の『刃千吏』に属さない…、非公認の『能力者』については、全ての情報を我々に提供する事となりました」
「…彼等への見返りは?」
「『刃千吏』に対する対抗分子の処分です。我々に所属させるか、または“粛清”する事が条件となります」
「…まあ、いずれにせよそれはやらねばならぬ事だ。…いいだろう。ご苦労だった」
「『合衆国』の状況は掴めているのか?」
「はい、例の大艦隊を“消失”させられてから、かなりの動揺と緊張感の高まりが見られます。ただ、手を打とうにも打つ手が見えないという状況かと思われます」
「だろうな…」
中澤はかすかに笑みを浮かべたように見えた。
「…安倍についての情報操作はどうなっている?」
「順調です。主に『極東』エリアからのリークにより、先日の“消失”が、『安倍なつみ』ただひとりの『能力』によるものだと言う事実は、上層部の人間はほぼ全員が信じるに至りました」
「交渉には絶好のタイミングだな。今ならブラフも最大の効果を発揮する」
「…『合衆国』には私が直接乗り込もう。大統領に脅しをかける。…テレポーターを一人付けてくれ」
「リーダー自ら…ですか? …それは危険じゃないですか?」
メンバーの一人が甲高い声を上げた。
「このチャンスを逃す方が危険だ。…石川、お前も同行してくれ」
「…! はい!」
658 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 00:29:34.63 0
「『北』への交渉は松浦、藤本、お前たちに任せる。それぞれ誰かテレポーターを同行しろ」
「『中東』エリアは保田、お前が指揮をとれ。…他のメンバーは全面的に保田に従え」
「安倍の状態を絶対に悟られる事なく、今回の事件を最大限に利用しろ」
「各国にいる『能力者』の徹底的な調査体勢確立は最低条件だ。最終的には政権を傀儡とできれば上出来だ」
「…さて…、圭織、どうだ?」
リーダーの声に、テーブルの奥にいた黒髪の女が夢から覚めたように眼を開ける。
「大丈夫、うまくいくよ…。また次回、同じメンバーがここで顔をあわせることが出来る…」
「…では決まりだな。各自即刻行動の準備をしてくれ」
立ち上がりかけた中澤は、ふと思い出したように保田に問い掛けた。
「…ところで、高橋愛のところへ送り込んでいる新垣はどうしている?」
「…新垣は先日も顔を見せましたが、特に問題は…。各メンバーの力量も把握できてきておりますし、監視継続で良いかと」
「…そうか…」
中澤はもう一度メンバーを見渡すと言った。
「お前たちにも言っておくが…。高橋愛のグループのみならず、各国の組織に属さない『能力者』たちについても言える事だ」
「我々の“新世界建設”の障害となる者は、たとえ『能力者』であろうとも排除されなければならん。だが、それは最後の手段だ」
「そもそも、我々の究極の目的とは…、彼等のような、若き…幼き『能力者』たちに、笑顔の続く、美しき『新世界』を遺す事なのだから…」
659 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 00:36:48.71 0
… … …
中澤は薄暗いヘリポートへの廊下を歩きながら、側を歩く石川に語りかけた。
「…石川…。おまえには済まないと思っている」
「…はい…!?」
「安倍が今回のような事になったのも、私の責任だ。私はおまえたちに頼りすぎた」
「…そもそも安倍も…実際にはおまえも、本来はそれほど戦闘向きの性格ではない…そう、私は思っている」
「…苦しい思いをさせるが…、私についてきてくれ。必ずおまえに『新しい世界』を見せてやる」
「『能力者』が皆笑顔で過ごせる『新世界』を…!」
ヘリポートへの扉が開き、眩しい光が眼に飛び込んでくる。海からの強い風に吹かれながら、中澤は海の遥か彼方を見つめていた。
…『能力者たちの新世界』への道程は未だ遠い。
中澤は薄暗いヘリポートへの廊下を歩きながら、側を歩く石川に語りかけた。
「…石川…。おまえには済まないと思っている」
「…はい…!?」
「安倍が今回のような事になったのも、私の責任だ。私はおまえたちに頼りすぎた」
「…そもそも安倍も…実際にはおまえも、本来はそれほど戦闘向きの性格ではない…そう、私は思っている」
「…苦しい思いをさせるが…、私についてきてくれ。必ずおまえに『新しい世界』を見せてやる」
「『能力者』が皆笑顔で過ごせる『新世界』を…!」
ヘリポートへの扉が開き、眩しい光が眼に飛び込んでくる。海からの強い風に吹かれながら、中澤は海の遥か彼方を見つめていた。
…『能力者たちの新世界』への道程は未だ遠い。
660 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 00:47:07.76 0
661 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 01:31:56.15 0
662 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 01:53:26.55 0
ゆゆたぁん なかざわゆゆたぁーん
663 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 02:14:48.70 0
664 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 04:41:00.28 O
>>660
地味じゃない、かっこいいです。
地味じゃない、かっこいいです。
665 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 07:05:16.44 O
>>660
相変わらずの壮大さですねー
このスケールそのものがぺっぱあさんの作品の大きな魅力です
エルダにはエルダの正義を是非とも貫いていってほしいですね
…ところで「戦い向きの性格ではない」石川さんって初めてじゃないですかねもしかしてw
相変わらずの壮大さですねー
このスケールそのものがぺっぱあさんの作品の大きな魅力です
エルダにはエルダの正義を是非とも貫いていってほしいですね
…ところで「戦い向きの性格ではない」石川さんって初めてじゃないですかねもしかしてw
666 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 08:59:04.87 0
ぺっぱあさんも「リゾナンター」「ダークネス」って名前を敢えて出してないんですね
667 :名無し募集中。。。 :2009/02/04(水) 10:57:04.61 0
おっとダークネスの手に堕ちるとこだった
668 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 12:20:49.68 O
最近ほんとスレがちょい静かですね
なんか雑談ネタでも振った方が保全コメントもしやすいかな
…思いつかないけど
なんか雑談ネタでも振った方が保全コメントもしやすいかな
…思いつかないけど
669 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 12:29:28.33 0
この辺から使えそうなエピソード拾ってみるとか
5期メンバーは永久に不滅だもんっ
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1233661182/
5期メンバーは永久に不滅だもんっ
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1233661182/
670 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 14:33:57.65 O
やっぱいたか5期スレ住人
671 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 14:45:14.71 0
ていうかそこの355確実にここの住人だろ
672 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 15:02:04.70 0
335 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2009/02/04(水) 00:10:03.94 O
小川のバティスタはどこで生かせるんだろうな?
いっそ高橋がオーナーになって喫茶店でもやればいいのに
649 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2009/02/04(水) 01:44:24.04 0
>>335
どこのリゾナントだ
この流れかw
小川のバティスタはどこで生かせるんだろうな?
いっそ高橋がオーナーになって喫茶店でもやればいいのに
649 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2009/02/04(水) 01:44:24.04 0
>>335
どこのリゾナントだ
この流れかw
673 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 16:04:51.48 O
>>668
嵐の前の静けさってやつだと思う
嵐の前の静けさってやつだと思う
674 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 16:30:15.08 0
本当かい?期待してもいいのかい?
>>673さんはもしや予定がある作者さんですか?
>>673さんはもしや予定がある作者さんですか?
675 :ぺっぱあ:2009/02/04(水) 17:05:27.65 0
感想ありがとうございました …毎回言いますが、ほんとこのスレの方は懐が深い!
リゾナンター無し 超能力無し バトル無し ほのぼの無し 笑い無し 癒し無し 泣き無し…
うわああああああああああ _| ̄|○ またしてもやってもうた… ホントスミマセン…
ホントは各国に乗り込んでの若干バトルなパートも一緒にUPしようと思ってたのですが、
エルダ卒業の流れで上げたくなってしまいました…
リゾナンター無し 超能力無し バトル無し ほのぼの無し 笑い無し 癒し無し 泣き無し…
うわああああああああああ _| ̄|○ またしてもやってもうた… ホントスミマセン…
ホントは各国に乗り込んでの若干バトルなパートも一緒にUPしようと思ってたのですが、
エルダ卒業の流れで上げたくなってしまいました…
676 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 17:50:18.51 O
何かあるとあなたは作者ですかって聞く人いるな
期待するのはわかるがもっと落ち着けよw
期待するのはわかるがもっと落ち着けよw
677 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 17:50:38.44 O
678 :ぺっぱあ:2009/02/04(水) 18:24:21.90 0
保全がわりにもう少し…
>>665さん
>エルダにはエルダの正義を是非とも貫いていってほしいですね
ダークネス=エルダになっちゃってますねw
>…ところで「戦い向きの性格ではない」石川さんって初めてじゃないですかねもしかしてw
古オタな私は、むか~し飯田さんに諭されてた頃の石川さんのイメージとかあるんですよw
石川さんの攻撃性?は「素」じゃなくてプロ意識、責任感?のような物からくるんじゃないかな?
…と まあ、この先の話のネタバレになりますけど
>>666
>「リゾナンター」「ダークネス」って名前を敢えて出してないんですね
今回の登場人物は使わないですね 使う理由がまだ見えてこない…。
見えたら普通に使います その経緯も書くかも
>>665さん
>エルダにはエルダの正義を是非とも貫いていってほしいですね
ダークネス=エルダになっちゃってますねw
>…ところで「戦い向きの性格ではない」石川さんって初めてじゃないですかねもしかしてw
古オタな私は、むか~し飯田さんに諭されてた頃の石川さんのイメージとかあるんですよw
石川さんの攻撃性?は「素」じゃなくてプロ意識、責任感?のような物からくるんじゃないかな?
…と まあ、この先の話のネタバレになりますけど
>>666
>「リゾナンター」「ダークネス」って名前を敢えて出してないんですね
今回の登場人物は使わないですね 使う理由がまだ見えてこない…。
見えたら普通に使います その経緯も書くかも
679 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 18:31:52.53 0
てさもしかしてエルダのハロプロ卒業でダークネス滅亡じゃん?
680 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 18:33:17.84 0
家賃払えなくなったから夜逃げしたんじゃね?w
681 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 18:39:25.55 0
ダクネチュ様あああああ~!! どっか行っちゃうの? 死ぬの?
682 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 18:44:53.29 O
自分も初めて並行して話を書いてます
もう少しヒマがあればなあ…
>>677
「エルダの正義」というのは現実世界の彼女らも指しての表現でした
読んでても重なって見えましたのでついw
「リゾナンター」「ダークネス」の名を今は使う意味が見えないってのもカッコいいですね
その意味が形になったものを読ませてもらうのが今から楽しみです
もう少しヒマがあればなあ…
>>677
「エルダの正義」というのは現実世界の彼女らも指しての表現でした
読んでても重なって見えましたのでついw
「リゾナンター」「ダークネス」の名を今は使う意味が見えないってのもカッコいいですね
その意味が形になったものを読ませてもらうのが今から楽しみです
683 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 19:07:32.28 0
>>672
649の方は俺だw
649の方は俺だw
684 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 20:06:00.47 0
685 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 21:09:03.53 0
おお!またしてもWikiが! もう本スレまで追いついちゃいましたね!
乙です!
乙です!
686 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 21:23:52.75 0
だからリゾナントブルーってどんな色なん?ケミストリーか?
687 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 21:47:00.41 0
殺伐とした狼の中でもこのスレは数少ない落ち着く場所だわ
ホッとする
ホッとする
688 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 22:38:45.54 0
689 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 23:29:37.80 O
690 :名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 23:46:29.82 0
ジュンジュンとリンリンがワンセットみたいになってるが
実はリンリンと小春がワンセット説浮上
実はリンリンと小春がワンセット説浮上
691 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 00:41:55.14 0
スキマスイッチの「雫」で、「背中にあった翼は君と共に無くした~」って歌詞があって、
聴くとこのスレを思い出す
聴くとこのスレを思い出す
692 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 02:04:51.98 0
,-oノハヽo--、ZZZzzz…
/ 从*- 。.-) ./
./ _/⌒ヽ、_つ/ ~ .γ⌒'ヽ_
/ (_,,.--、__.,ノ / ~ i ミ(二i
./ (_,(_ノ .,/ 丶,,_| |ノ
` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . r-.! !-、
693 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 06:21:17.41 0
なんでこんな夏のAA?w
694 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 06:54:14.80 0
保全代わりに質問
現在書いてる話があるんだが内容が今までに投稿されたことのない類なんだが、
したらばにでもスレ立てして、そこに投稿した方が無難?
人に見せたら『異端な内容だから、本スレに投稿したら皆?ってなりそう』って言われて投稿しようか迷ってる
現在書いてる話があるんだが内容が今までに投稿されたことのない類なんだが、
したらばにでもスレ立てして、そこに投稿した方が無難?
人に見せたら『異端な内容だから、本スレに投稿したら皆?ってなりそう』って言われて投稿しようか迷ってる
695 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 08:16:57.85 0
どう異端なのかが
696 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 08:17:06.52 0
他の人にならって注意事項書いて投下でいいと思うけど
697 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 08:18:14.22 0
698 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 08:19:44.90 0
基本的に何でもアリがこのスレのいいところだと思ってる
極度なエログロや、リゾナンターと何の関係もない作品でなきゃ別にいいのでは
極度なエログロや、リゾナンターと何の関係もない作品でなきゃ別にいいのでは
699 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 08:43:03.20 0
>本スレに投稿したら皆?ってなりそう
皆?ってなりそう・・・の「?」の部分を注意書きの所で説明してはどうでしょうか?
皆?ってなりそう・・・の「?」の部分を注意書きの所で説明してはどうでしょうか?
700 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 08:49:53.46 0
701 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 10:09:30.07 O
過去に一度ゾンビ騒ぎとかはあったけどそれ以外は何が上がってもみんな受け入れて(もしくは黙認して)るからね
注意書きさえあれば上げるのはいいんじゃないかな
まとめサイトに収録されるかどうかはまたその後の話だけどね
注意書きさえあれば上げるのはいいんじゃないかな
まとめサイトに収録されるかどうかはまたその後の話だけどね
702 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 12:03:03.82 O
私なぞはそうとうスレタイ逸脱しましたが許してもらえたみたい・・・
とりあえず予告編というのがよろしいかと
とりあえず予告編というのがよろしいかと
703 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 12:04:09.63 0
おっひるごはんだリッゾナント~
食べるぞ食べるぞオッムライス~ イェイイェイ!
(歌:久住小春)
食べるぞ食べるぞオッムライス~ イェイイェイ!
(歌:久住小春)
704 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 12:57:45.89 O
屋根スレの小春っぽいなw
705 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 14:37:45.23 0
屋根スレは分からないけど要はいつもの(テレビやライブ用のw)小春でしょ?
706 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 15:02:35.28 0
屋根スレの小春はそれ(テレビやライブ用)にバカ度80%増しw
707 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 16:51:55.49 O
眠いやよ
708 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 18:10:19.05 O
寒いやよ
709 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 19:39:38.78 0
710 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 21:01:50.73 0
_, ,_
川*’ー’)<ロマンやよ
川*’ー’)<ロマンやよ
711 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 21:51:29.53 O
ノノ*^ー^)<マロンでもない!メロンでもない!夢に向かうってことですよ♪
712 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 22:44:24.42 0
>>694こと大吉じゃないやいです、皆様ご意見ありがとうございました
1レス予告を明日の夜あげさせてもらいます
1レス予告を明日の夜あげさせてもらいます
713 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 23:02:22.08 0
異端の意味が気になりますね
とにかく予告が投下されるまで、このスレは守らなくては
とにかく予告が投下されるまで、このスレは守らなくては
715 :名無し募集中。。。:2009/02/05(木) 23:57:27.78 0
なんとぴょん吉さんとは… 最近ずっと作業中との話だったヤツですか?
なにか話の内容ではなく表現方法のような気がしたのですが・・・? とにかく期待です!
なにか話の内容ではなく表現方法のような気がしたのですが・・・? とにかく期待です!
716 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 00:36:16.85 0
川 `┴´) <このスレは落とさへんで!!
717 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 00:55:07.99 0
予想外に早く書けてしまいました
まだあと20日もありますなー
まだあと20日もありますなー
718 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 00:57:50.24 0
禍々しい刻のシリーズ的な?
黒衣の魔女の聖誕祭的な?
黒衣の魔女の聖誕祭的な?
719 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 01:15:56.94 0
何故にバレているのですか・・・
720 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 02:06:24.96 0
このスレに長い間とどまると 能力を得るそうじゃよ
721 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 02:36:33.60 0
722 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 03:34:49.60 0
723 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 06:54:48.35 0
リーダーまだ高校に潜入中だったのか?
724 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 06:55:43.89 O
今日は寒いよ~ミティ様
725 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 08:13:43.42 0
直近の21話のwikiスレ総括がびっくりながら嬉しいです
しかし相変わらず視点に感心します
続きも楽しみ!
しかし相変わらず視点に感心します
続きも楽しみ!
726 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 10:37:40.85 O
ウィキは毎回楽しみにしている
727 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 10:40:42.74 0
ないやいさんの新企画がまたこのスレにどんなムーブメントを起こすのかすごく楽しみです
728 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 12:53:59.97 O
Wiki面白かった
今度はどの話の総括読めるかな?
今度はどの話の総括読めるかな?
729 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 14:01:54.38 O
「おっそめのおっ昼だリッゾナント~ …あ! 新垣さんも今からお昼ですかぁ?」
「カメィが来たなら伝えてよ 2時間待ってたと…」
「りょ…りょーかいです…」
「カメィが来たなら伝えてよ 2時間待ってたと…」
「りょ…りょーかいです…」
730 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 14:19:35.31 O
从*´ ヮ`)<おやつ食いたいっちゃ
ノノ*^ー^)<絵里がケーキつくってあげますよ?
~~数十分後~~
ノノ*^ー^)つ▽ <できたよ~
ヾ从*´ ヮ`)ノシ <わーい
ノノ*^ー^)つ▽ <はい、あーん
从*´ ヮ`)<あーん…ぱくっ……もぐもぐ
バタッ
ノノ;^ー^)<きゃー!倒れちゃった!
ノノ;^ー^)つ▽ <・・・
ノノ*^ー^)つ▽ <………ぱくっ……もぐもぐ
~~数十分後~~
(;・e・)<ぎゃー!こんなところに死体が2つ!これはまずいことになったのだ…
ノノ*^ー^)<絵里がケーキつくってあげますよ?
~~数十分後~~
ノノ*^ー^)つ▽ <できたよ~
ヾ从*´ ヮ`)ノシ <わーい
ノノ*^ー^)つ▽ <はい、あーん
从*´ ヮ`)<あーん…ぱくっ……もぐもぐ
バタッ
ノノ;^ー^)<きゃー!倒れちゃった!
ノノ;^ー^)つ▽ <・・・
ノノ*^ー^)つ▽ <………ぱくっ……もぐもぐ
~~数十分後~~
(;・e・)<ぎゃー!こんなところに死体が2つ!これはまずいことになったのだ…
731 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 15:22:24.12 O
大丈夫全部ダークネスの仕業にしておけばおK
732 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 17:08:36.69 0
>>729
カメィワロタw
カメィワロタw
733 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 17:16:53.56 0
カメィなぜ食べた・・なぜ自分も食べたぁぁぁぁ!
734 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 18:57:16.77 O
うーむ、推理劇はあった(のか?)し、ぴょん吉さんの新作は
ホラー か 時代物 か?w ホラーはちょっと書いてみたかったんだよねw
ホラー か 時代物 か?w ホラーはちょっと書いてみたかったんだよねw
735 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 20:02:32.24 O
「ないやいさんの新作」という一言では語れないという噂もあるよ
736 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 20:38:14.98 0
> 27 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2009/02/04(水) 09:14:05.74 0
> > れいなじるが契約解除で無職になるらしい
> >
> > 名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 01:12:51.02 0
> > 800 :|仝゜) れいなじる ◆017JIRUx.6 :2009/02/03(火) 23:52:57.81 0
> > トヨタグループ4社が営業赤字キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
> > 三河大ピーンチ!
> >
> > 808 :|仝゜) れいなじる ◆017JIRUx.6 :2009/02/04(水) 00:02:54.94 0
> > 春から僕はいったいどこで働くのでしょうかw
> >
> > 812 :|仝゜) れいなじる ◆017JIRUx.6 :2009/02/04(水) 00:05:37.53 0
> > 今のところの契約が切れるっぽいからねぇ
> > プログラマーは派遣のようなもんだから
> >
> > 819 :|仝゜) れいなじる ◆017JIRUx.6 :2009/02/04(水) 00:14:11.20 0
> > 首ちょんぱです!
> > もろ不況の影響でw
>
>
>
> じるは期間工のくせにPGとかまた嘘付いて自分を虚飾で飾ってるのかw
> 哀しい社会からの落ちこぼれ人生はアイドルヲタクやってても
> やっぱり同様の寂しい日々になってて笑えるねぇ
> > れいなじるが契約解除で無職になるらしい
> >
> > 名無し募集中。。。:2009/02/04(水) 01:12:51.02 0
> > 800 :|仝゜) れいなじる ◆017JIRUx.6 :2009/02/03(火) 23:52:57.81 0
> > トヨタグループ4社が営業赤字キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
> > 三河大ピーンチ!
> >
> > 808 :|仝゜) れいなじる ◆017JIRUx.6 :2009/02/04(水) 00:02:54.94 0
> > 春から僕はいったいどこで働くのでしょうかw
> >
> > 812 :|仝゜) れいなじる ◆017JIRUx.6 :2009/02/04(水) 00:05:37.53 0
> > 今のところの契約が切れるっぽいからねぇ
> > プログラマーは派遣のようなもんだから
> >
> > 819 :|仝゜) れいなじる ◆017JIRUx.6 :2009/02/04(水) 00:14:11.20 0
> > 首ちょんぱです!
> > もろ不況の影響でw
>
>
>
> じるは期間工のくせにPGとかまた嘘付いて自分を虚飾で飾ってるのかw
> 哀しい社会からの落ちこぼれ人生はアイドルヲタクやってても
> やっぱり同様の寂しい日々になってて笑えるねぇ
737 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 21:41:05.46 0
川`・_o・)<ジュンジュンが巡回するだ
738 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 21:45:42.34 0
ハピーバースデージュンジュン アソコがジュンジュン
739 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 22:00:31.36 0
新作待ち・・・
予告待ち・・・
予告待ち・・・
740 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 22:28:25.15 0
「明日の夜」って何時くらいのことなんだろう・・・
ちょっと動きが取りづらい部分もあるw
ちょっと動きが取りづらい部分もあるw
741 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 22:31:07.58 0
スレ違い
742 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 22:31:37.99 0
736ね
743 :名無しじゃないやい:2009/02/06(金) 22:41:08.31 0
長らくお待たせしました
これより1レス予告を投下します
予告投下した後ほど、説明をしにまた現れます
では、どうぞ
これより1レス予告を投下します
予告投下した後ほど、説明をしにまた現れます
では、どうぞ
744 :共鳴者作者:2009/02/06(金) 22:43:02.63 0
原案:共鳴者作者
執筆:ないやい
「意味は分かりましたけど、ギルドの試験って一体―――?」
新人ヴァリアントハンター、亀井絵里に課された最初の試練
“ユニオン”に赴き、依頼を一つ受けて―――それを成功させること。
容易に見えた、その試練
しかし――
「…好きな方選ばせてあげる。
大人しく獲物を譲るか、二度と銃を持てない体にされるか。
さぁ―――どっち?」
立ち塞がる思わぬ敵
選択を迫られた彼女は、その時
「いっけえええええええ!」
次世代型超能力ガンアクション
『ヴァリアントハンター』
間もなく公開。
刮目して待て!
執筆:ないやい
「意味は分かりましたけど、ギルドの試験って一体―――?」
新人ヴァリアントハンター、亀井絵里に課された最初の試練
“ユニオン”に赴き、依頼を一つ受けて―――それを成功させること。
容易に見えた、その試練
しかし――
「…好きな方選ばせてあげる。
大人しく獲物を譲るか、二度と銃を持てない体にされるか。
さぁ―――どっち?」
立ち塞がる思わぬ敵
選択を迫られた彼女は、その時
「いっけえええええええ!」
次世代型超能力ガンアクション
『ヴァリアントハンター』
間もなく公開。
刮目して待て!
745 :名無しじゃないやい:2009/02/06(金) 22:43:51.71 0
原案:ないやいの人(ぴょん吉とかでも可)
執筆:共鳴者作者
「…これや、これやあああああああああ!!!!」
高橋愛の叫びが早朝のリゾナントに響き渡る。
ダークネスとの終わらぬ戦いの日々、葛藤する愛が見出した“答え”とは?
田中れいなからの電話で叩き起こされた新垣里沙。
まさか―――スパイであることがバレた?
動揺する里沙、だが。
「悪は決して許さない! 滅殺! 虐殺! ジェノサイド!」
共鳴者作者の熱い特撮ヲタ魂が噴出する、ハイテンションギャグストーリー。
キミはその笑いについてこれるか?
近日公開予定(現在鋭意執筆中)
正座して待て!
(この作品はフィクションです。実在の人物、団体、戦隊シリーズとは何の関係もありません。ありませんったらありません。)
執筆:共鳴者作者
「…これや、これやあああああああああ!!!!」
高橋愛の叫びが早朝のリゾナントに響き渡る。
ダークネスとの終わらぬ戦いの日々、葛藤する愛が見出した“答え”とは?
田中れいなからの電話で叩き起こされた新垣里沙。
まさか―――スパイであることがバレた?
動揺する里沙、だが。
「悪は決して許さない! 滅殺! 虐殺! ジェノサイド!」
共鳴者作者の熱い特撮ヲタ魂が噴出する、ハイテンションギャグストーリー。
キミはその笑いについてこれるか?
近日公開予定(現在鋭意執筆中)
正座して待て!
(この作品はフィクションです。実在の人物、団体、戦隊シリーズとは何の関係もありません。ありませんったらありません。)
746 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 22:59:11.75 0
これは・・・なるほど「?ってなりそう」って意味はよく分かりましたw
747 :名無しじゃないやい:2009/02/06(金) 23:01:49.72 0
昨年夏、チャット大会が行われたことをご存じでしょうか。
そのチャット大会で共鳴者作者さんと意気投合し、リゾスレ外で
親睦を深めていたないやい(ぴょん吉とかでも可)
今回の企画『コラボっぽいもの』は、冗談交じりで話していた
・お互い、今までリゾスレ内で書いたことのない作風の作品を書く
これを実行したものになります。
共鳴者作者さんからないやいへの提案は『ガンアクション』
ないやいから共鳴者作者さんへの提案は『ギャグ』
それ以外の制限は一切なく、互いの裁量の元に作品を構築しました。
そのため、リゾスレで幾人もの作者さん達が織り上げてきた世界観や設定から
独立した世界観、設定になっていたりします。(共鳴者作者さんは、ある種原点回帰)
スレ内でそうしたことをやるな、というご意見もあるかと思います。
その場合は、したらばの方にスレ立てしてそっちでやろうと思っています。
拙い企画ではありますが、皆さんがその企画を実行することを許してくれるのなら
作品を投下したいと思います、ご意見よろしくお願いします。
そのチャット大会で共鳴者作者さんと意気投合し、リゾスレ外で
親睦を深めていたないやい(ぴょん吉とかでも可)
今回の企画『コラボっぽいもの』は、冗談交じりで話していた
・お互い、今までリゾスレ内で書いたことのない作風の作品を書く
これを実行したものになります。
共鳴者作者さんからないやいへの提案は『ガンアクション』
ないやいから共鳴者作者さんへの提案は『ギャグ』
それ以外の制限は一切なく、互いの裁量の元に作品を構築しました。
そのため、リゾスレで幾人もの作者さん達が織り上げてきた世界観や設定から
独立した世界観、設定になっていたりします。(共鳴者作者さんは、ある種原点回帰)
スレ内でそうしたことをやるな、というご意見もあるかと思います。
その場合は、したらばの方にスレ立てしてそっちでやろうと思っています。
拙い企画ではありますが、皆さんがその企画を実行することを許してくれるのなら
作品を投下したいと思います、ご意見よろしくお願いします。
748 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 23:05:45.26 0
お二方の作品を読んでみたいです!
是が非でも読みたい!!そんな気持ちです。
是が非でも読みたい!!そんな気持ちです。
749 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 23:09:24.94 O
あくまでこのスレはリゾブルのPVから想像するスレだから それさえ守っていればいいんじゃないでしょうか
とりあえず個人的にはどちらもかなり楽しみです!
とりあえず個人的にはどちらもかなり楽しみです!
750 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 23:09:27.77 0
751 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 23:12:11.02 0
なるほど! いや、逸脱については人様に全くどうこう言えない私w
ぜひ読んでみたいですノシ リゾナントして、他にもそんなコラボが生まれるかも!?
ぜひ読んでみたいですノシ リゾナントして、他にもそんなコラボが生まれるかも!?
752 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 23:15:58.48 0
ないやいさんの『ガンアクション』
共鳴者作者さんの『ギャグ』
どちらも絶妙なお題を振りましたね!
これは読まずにおれますかいな!
期待して待つ!
共鳴者作者さんの『ギャグ』
どちらも絶妙なお題を振りましたね!
これは読まずにおれますかいな!
期待して待つ!
753 :名無し募集中。。。:2009/02/06(金) 23:20:46.18 0
本スレへの投下を逡巡されてた気持ちも何となくわかりますが、
リゾスレがあったからこそ実現したコラボなわけで、全く何の問題も無いかと
いやむしろリゾスレに投下せずして、どこで発表するのかと
リゾスレがあったからこそ実現したコラボなわけで、全く何の問題も無いかと
いやむしろリゾスレに投下せずして、どこで発表するのかと
754 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 00:03:16.05 0
皆さん温かいご意見ありがとうございます
投下してもよさそうな空気っぽいので…まずはないやいから投下させて貰います
保全も兼ねて投下時刻は午前二時から行わせて貰います
注意事項は下記の通りです
・前編(11レス)という名の導入部
・リゾスレの設定、世界観を一旦頭から切り離してください
以上となります、それでは後ほど
投下してもよさそうな空気っぽいので…まずはないやいから投下させて貰います
保全も兼ねて投下時刻は午前二時から行わせて貰います
注意事項は下記の通りです
・前編(11レス)という名の導入部
・リゾスレの設定、世界観を一旦頭から切り離してください
以上となります、それでは後ほど
755 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 00:54:02.57 0
2時からか… 俺はもうだめだ・・・ 後は頼んだぞ!みんな…ノシ
756 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 01:43:47.43 O
楽しみに待ってますよ
757 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 02:00:14.21 0
それは突然のことだった。
とある国に突如出現した、全身2メートル以上の巨大な“人のような”存在。
“彼ら”は銃弾等の兵器攻撃を無効化する特殊な“障壁”を持ち、
常人には不可視である“超能力”と呼ばれる力を用い、
破壊本能のままに街を、人を、何もかもを引き裂き破壊し続ける。
突如出現したその存在を人々はこう呼んだ。
人の姿を持ちながら、人ならざる存在―――“異形の者-ヴァリアント-”と。
人としての知性、理性を持たないヴァリアントとの共生は不可能と判断した各国首脳は、
対ヴァリアント用の兵器の開発、そしてヴァリアントと同様、超能力を有した人間を、
対ヴァリアントのスペシャリストとして育成する方針を打ち出した。
全人類に関わるけして見過ごすことの出来ぬ災厄を前に、各国は力を合わせて全ての作業を急ピッチで進めていった。
ヴァリアントが出現してから数年、今まではただただ蹂躙されるしかなかった人間達の反撃が始まる。
超能力との親和性に富んだ特殊鋼を素材とした武器・通称SSA(special steel arms)を持ち、
日々ヴァリアントとの戦いに身を投じる超能力(PK系能力)、超感覚(EPS系能力)を有した者達。
彼らはこう呼ばれる。
―――“異形を狩る者-ヴァリアント・ハンター”と。
とある国に突如出現した、全身2メートル以上の巨大な“人のような”存在。
“彼ら”は銃弾等の兵器攻撃を無効化する特殊な“障壁”を持ち、
常人には不可視である“超能力”と呼ばれる力を用い、
破壊本能のままに街を、人を、何もかもを引き裂き破壊し続ける。
突如出現したその存在を人々はこう呼んだ。
人の姿を持ちながら、人ならざる存在―――“異形の者-ヴァリアント-”と。
人としての知性、理性を持たないヴァリアントとの共生は不可能と判断した各国首脳は、
対ヴァリアント用の兵器の開発、そしてヴァリアントと同様、超能力を有した人間を、
対ヴァリアントのスペシャリストとして育成する方針を打ち出した。
全人類に関わるけして見過ごすことの出来ぬ災厄を前に、各国は力を合わせて全ての作業を急ピッチで進めていった。
ヴァリアントが出現してから数年、今まではただただ蹂躙されるしかなかった人間達の反撃が始まる。
超能力との親和性に富んだ特殊鋼を素材とした武器・通称SSA(special steel arms)を持ち、
日々ヴァリアントとの戦いに身を投じる超能力(PK系能力)、超感覚(EPS系能力)を有した者達。
彼らはこう呼ばれる。
―――“異形を狩る者-ヴァリアント・ハンター”と。
758 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 02:01:04.59 0
『合格おめでとうございます、亀井絵里さん。
今日からあなたはヴァリアントハンターとして活動する資格を得ました。
今後の活躍を期待しています』
“亀井絵里”の脳裏に浮かぶ、試験官の穏やかな微笑みと声。
今日、絵里は念願であったヴァリアントハンターとしての試験に合格したのだ。
ヴァリアントハンターだけが持てるハンター証を片手に、帰り道を今にも駆け出しそうな雰囲気である。
誰にでも受験資格があるわけではない特殊な国家資格、それが“ヴァリアントハンター”である。
受験資格はたった一つ―――“超能力”及び“超感覚”を有していること。
まず普通の人間では受験資格すら与えられない、余りにも特殊過ぎる資格である。
また、ヴァリアントハンター試験は超能力を持っていれば誰でも合格できるような温いものではない。
対ヴァリアント用に開発された特殊武器SSAを使った実技試験、ヴァリアントに関する知識等を問う筆記試験。
この二つの試験でそれぞれ80点以上取った者だけが資格を得ることが出来るのだ。
受験料も高額だが、試験を受けるまでにかかる費用はさらに高額である。
そして、実技試験も筆記試験の難度も他の国家資格と比べても高難度の部類に入る。
そのため、ヴァリアントハンターを目指す者はまず、己を受け入れてくれるギルドを探す。
だが、ギルド加入もまた容易ではないため、超能力者の殆どはこの時点で既に篩に掛けられているようなものだった。
幸い、絵里はギルドの人間からスカウトされた為にそういった苦労はせずに済んだのだが。
拠点へと帰る絵里の足取りは軽快そのものである。
絵里は今までに三度受験しその度に不合格だったのだ。
実技試験はいつも満点を叩き出し試験官を驚かせていたが、筆記の方がなかなかクリア出来ずにいた絵里。
次駄目だったらもう試験は受けさせないと、ギルドマスターである“安倍なつみ”に言われていたのだ。
それは絵里にとっては死刑宣告にも等しかった。
―――ギルドの人間以外につてがあるわけではない、今放り出されたら確実に路頭に迷ってしまう。
今日からあなたはヴァリアントハンターとして活動する資格を得ました。
今後の活躍を期待しています』
“亀井絵里”の脳裏に浮かぶ、試験官の穏やかな微笑みと声。
今日、絵里は念願であったヴァリアントハンターとしての試験に合格したのだ。
ヴァリアントハンターだけが持てるハンター証を片手に、帰り道を今にも駆け出しそうな雰囲気である。
誰にでも受験資格があるわけではない特殊な国家資格、それが“ヴァリアントハンター”である。
受験資格はたった一つ―――“超能力”及び“超感覚”を有していること。
まず普通の人間では受験資格すら与えられない、余りにも特殊過ぎる資格である。
また、ヴァリアントハンター試験は超能力を持っていれば誰でも合格できるような温いものではない。
対ヴァリアント用に開発された特殊武器SSAを使った実技試験、ヴァリアントに関する知識等を問う筆記試験。
この二つの試験でそれぞれ80点以上取った者だけが資格を得ることが出来るのだ。
受験料も高額だが、試験を受けるまでにかかる費用はさらに高額である。
そして、実技試験も筆記試験の難度も他の国家資格と比べても高難度の部類に入る。
そのため、ヴァリアントハンターを目指す者はまず、己を受け入れてくれるギルドを探す。
だが、ギルド加入もまた容易ではないため、超能力者の殆どはこの時点で既に篩に掛けられているようなものだった。
幸い、絵里はギルドの人間からスカウトされた為にそういった苦労はせずに済んだのだが。
拠点へと帰る絵里の足取りは軽快そのものである。
絵里は今までに三度受験しその度に不合格だったのだ。
実技試験はいつも満点を叩き出し試験官を驚かせていたが、筆記の方がなかなかクリア出来ずにいた絵里。
次駄目だったらもう試験は受けさせないと、ギルドマスターである“安倍なつみ”に言われていたのだ。
それは絵里にとっては死刑宣告にも等しかった。
―――ギルドの人間以外につてがあるわけではない、今放り出されたら確実に路頭に迷ってしまう。
759 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 02:02:04.95 0
絵里は幼い頃に交通事故で両親を亡くし、遠縁の親戚に育てられてきた。
駆け落ち同然で結婚した両親を快く思ってはいない親戚の家で、肩身の狭い思いをしながら暮らしてきた絵里。
絵里の運命が変わったのは、出かけた先でヴァリアントに襲撃を受けたある日のこと。
襲いかかってくるヴァリアントから攻撃を受けた絵里は、
己のうちに眠っていた超能力“風使い-ウィンド・マニピュレート-”を解き放つ。
だが、その力だけでは厚く固いヴァリアントの障壁を切り裂くことは出来ず、死を覚悟したその時だった。
鮮やかな銀の光をたなびかせたなつみが、颯爽と障壁を切り裂いてヴァリアントを一瞬で屠る。
小柄ななつみの手に握られていたのは、大男でも振り回せなさそうに見える程の巨大な剣。
剣を鞘に仕舞ったなつみは、絵里の方を振り返る。
『危ないところだったね。
でも、もう大丈夫だよ』
そう言って微笑むなつみの姿を、絵里は今でも忘れない。
あの時なつみに助けられたから今自分は生きている。
ヴァリアントを退治したなつみは、絵里をギルドへと勧誘してくれた。
親戚が何と言うか分からないと返事を曖昧にした絵里に、大丈夫、何とかするからと言って―――本当に何とかしてしまった。
その出来事から四年、ようやく絵里はゴールに到達したのだ。
そして、明日からはついに、ギルドの正式なハンターとして今までに受けてきた恩を返すため、
ヴァリアントとの戦いの日々がスタートする。
駆け落ち同然で結婚した両親を快く思ってはいない親戚の家で、肩身の狭い思いをしながら暮らしてきた絵里。
絵里の運命が変わったのは、出かけた先でヴァリアントに襲撃を受けたある日のこと。
襲いかかってくるヴァリアントから攻撃を受けた絵里は、
己のうちに眠っていた超能力“風使い-ウィンド・マニピュレート-”を解き放つ。
だが、その力だけでは厚く固いヴァリアントの障壁を切り裂くことは出来ず、死を覚悟したその時だった。
鮮やかな銀の光をたなびかせたなつみが、颯爽と障壁を切り裂いてヴァリアントを一瞬で屠る。
小柄ななつみの手に握られていたのは、大男でも振り回せなさそうに見える程の巨大な剣。
剣を鞘に仕舞ったなつみは、絵里の方を振り返る。
『危ないところだったね。
でも、もう大丈夫だよ』
そう言って微笑むなつみの姿を、絵里は今でも忘れない。
あの時なつみに助けられたから今自分は生きている。
ヴァリアントを退治したなつみは、絵里をギルドへと勧誘してくれた。
親戚が何と言うか分からないと返事を曖昧にした絵里に、大丈夫、何とかするからと言って―――本当に何とかしてしまった。
その出来事から四年、ようやく絵里はゴールに到達したのだ。
そして、明日からはついに、ギルドの正式なハンターとして今までに受けてきた恩を返すため、
ヴァリアントとの戦いの日々がスタートする。
760 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 02:03:02.02 0
怖くないと言えば嘘になるが、今の絵里はようやく試験に合格出来たという喜びの方が遥かに大きい。
いつも通っている道も、今の絵里にはキラキラと輝いて見えた。
やがて、絵里の視界に飛び込んでくる五階立ての低層ビル。
ここの一階に入っている喫茶店“スノーホワイト”、これと言った特徴のないその喫茶店こそが、
ギルド“共鳴者-リゾナンター-”の拠点だった。
紅黒色の木製のドアを開けると、カランカランとドアベルが音を奏でる。
既に店内には数人、ただならぬ空気を発している者達が居た。
見た目こそ一般人と変わらない彼女達、だが皆この界隈でそれなりに名を上げているハンター達である。
「亀井、どうだった?今回も駄目だった?」
真っ先に声をかけてきたのは、絵里の教育係である“保田圭”であった。
ある依頼を遂行中に利き腕に後遺症が残る程の大怪我を負った為、一線を既に退いている圭。
本来ならば、戦えなくなったハンターはギルドを脱退し一般人と同じように生活を送るのだが、
その技術、知識を後進のハンターへと伝えたいという本人の希望が通り、講師という扱いでギルドに所属している。
「今回の結果は―――」
言葉を紡ぎながら、絵里は圭に向かって飛びつく。
突然のことに目を白黒させる圭に絵里は飛びきりの笑顔で結果を伝えた。
途端、圭の瞳から溢れ出す涙―――鬼の目にも涙とはこのことか、と絵里は心の中で呟いたその瞬間、
絵里の脳天に圭の拳が何の躊躇いもなく振り下ろされる。
いつも通っている道も、今の絵里にはキラキラと輝いて見えた。
やがて、絵里の視界に飛び込んでくる五階立ての低層ビル。
ここの一階に入っている喫茶店“スノーホワイト”、これと言った特徴のないその喫茶店こそが、
ギルド“共鳴者-リゾナンター-”の拠点だった。
紅黒色の木製のドアを開けると、カランカランとドアベルが音を奏でる。
既に店内には数人、ただならぬ空気を発している者達が居た。
見た目こそ一般人と変わらない彼女達、だが皆この界隈でそれなりに名を上げているハンター達である。
「亀井、どうだった?今回も駄目だった?」
真っ先に声をかけてきたのは、絵里の教育係である“保田圭”であった。
ある依頼を遂行中に利き腕に後遺症が残る程の大怪我を負った為、一線を既に退いている圭。
本来ならば、戦えなくなったハンターはギルドを脱退し一般人と同じように生活を送るのだが、
その技術、知識を後進のハンターへと伝えたいという本人の希望が通り、講師という扱いでギルドに所属している。
「今回の結果は―――」
言葉を紡ぎながら、絵里は圭に向かって飛びつく。
突然のことに目を白黒させる圭に絵里は飛びきりの笑顔で結果を伝えた。
途端、圭の瞳から溢れ出す涙―――鬼の目にも涙とはこのことか、と絵里は心の中で呟いたその瞬間、
絵里の脳天に圭の拳が何の躊躇いもなく振り下ろされる。
761 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 02:03:56.85 0
「いぃったあい!何するんですか!」
「四年も教育係してるんだからあんたが今何思ったかなんてバレバレよ!
どうせ、鬼の目にも涙か、とか思ったんでしょ―――泣いて悪かったわね、
ようやく出来の悪い弟子が試験に合格して…それで泣くなって方が無茶よ本当」
圭の涙声に、絵里の視界もようやく滲み出す。
四年間という決して短くはない期間、朝早くから夜遅くまで毎日圭が付きっきりで指導してくれた。
決して物覚えがいい方とは言えず、運動神経は並より少し上程度の絵里が合格出来たのは、圭の指導あってのもの。
向いていないから辞めろと、何度言われたか分からない。
時には指導するのも馬鹿らしいと、講習の途中で席を立たれたことも一度や二度では済まなかった。
だが、ようやく―――その日々も終わったのだ。
涙を流しながら抱擁を交わす絵里と圭に、周りからも祝福の声が次々と上がる。
しかし、ギルドマスターであるなつみだけは絵里に祝福の声をかけようとはしない。
そのことに絵里以外の人間が気付き始め、店内を包んでいた祝福の空気は徐々にその温かさを失っていく。
シン、とした沈黙の中、なつみがようやく口を開いた。
「カメ、合格おめでとう。
だけど…合格しただけじゃ、うちの正式なハンターとして雇うことは出来ない」
「え…?」
なつみの言葉の意味が分からず、絵里は惚けたような顔で見つめ返すことしか出来ない。
一言告げたきり黙ってしまったなつみの後を引き受けるように、圭が口を開く。
「四年も教育係してるんだからあんたが今何思ったかなんてバレバレよ!
どうせ、鬼の目にも涙か、とか思ったんでしょ―――泣いて悪かったわね、
ようやく出来の悪い弟子が試験に合格して…それで泣くなって方が無茶よ本当」
圭の涙声に、絵里の視界もようやく滲み出す。
四年間という決して短くはない期間、朝早くから夜遅くまで毎日圭が付きっきりで指導してくれた。
決して物覚えがいい方とは言えず、運動神経は並より少し上程度の絵里が合格出来たのは、圭の指導あってのもの。
向いていないから辞めろと、何度言われたか分からない。
時には指導するのも馬鹿らしいと、講習の途中で席を立たれたことも一度や二度では済まなかった。
だが、ようやく―――その日々も終わったのだ。
涙を流しながら抱擁を交わす絵里と圭に、周りからも祝福の声が次々と上がる。
しかし、ギルドマスターであるなつみだけは絵里に祝福の声をかけようとはしない。
そのことに絵里以外の人間が気付き始め、店内を包んでいた祝福の空気は徐々にその温かさを失っていく。
シン、とした沈黙の中、なつみがようやく口を開いた。
「カメ、合格おめでとう。
だけど…合格しただけじゃ、うちの正式なハンターとして雇うことは出来ない」
「え…?」
なつみの言葉の意味が分からず、絵里は惚けたような顔で見つめ返すことしか出来ない。
一言告げたきり黙ってしまったなつみの後を引き受けるように、圭が口を開く。
762 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 02:05:05.85 0
「―――ハンター試験に合格するのは、最低限の当たり前、ってやつね。
亀井、あんたはまだハンターとしての資格を取っただけに過ぎない。
あんたがうちのハンターとしてやっていけるかどうか、今度はギルドの試験を受けて貰う」
「意味は分かりましたけど、ギルドの試験って一体―――?」
絵里の言葉に、なつみと圭が視線を交わす。
一体どんな内容になるのか検討すらつかぬまま、不安だけが絵里の胸を締めていった。
* * *
絵里の問いに帰ってきた答えは非常に分かりやすいものだった。
“ユニオン”に赴き、依頼を一つ受けて―――それを成功させること。
特に難度は問わないが、ギルド側は依頼を成功させるのに必要な武器の貸与以外の支援は行わない。
また、ギルド内外問わず人からの支援を受けることも禁止とされた。
ただし、ユニオンからの情報提供は支援に含まないとされたため、絵里の不安は幾分和らいだのだった。
スノーホワイトを出た絵里は、その足で数百メートル離れたバス停へと向かう。
バスに乗り込んだ絵里は窓際の席を陣取り、不安と期待に胸を高鳴らせた。
ユニオンに近づくにつれ、見たことのない建物や店が増えてくる。
53系統バスに揺られること、約30分。
バスを降りた絵里はポカーンと口をだらしなく開けて、しばしの間固まった。
亀井、あんたはまだハンターとしての資格を取っただけに過ぎない。
あんたがうちのハンターとしてやっていけるかどうか、今度はギルドの試験を受けて貰う」
「意味は分かりましたけど、ギルドの試験って一体―――?」
絵里の言葉に、なつみと圭が視線を交わす。
一体どんな内容になるのか検討すらつかぬまま、不安だけが絵里の胸を締めていった。
* * *
絵里の問いに帰ってきた答えは非常に分かりやすいものだった。
“ユニオン”に赴き、依頼を一つ受けて―――それを成功させること。
特に難度は問わないが、ギルド側は依頼を成功させるのに必要な武器の貸与以外の支援は行わない。
また、ギルド内外問わず人からの支援を受けることも禁止とされた。
ただし、ユニオンからの情報提供は支援に含まないとされたため、絵里の不安は幾分和らいだのだった。
スノーホワイトを出た絵里は、その足で数百メートル離れたバス停へと向かう。
バスに乗り込んだ絵里は窓際の席を陣取り、不安と期待に胸を高鳴らせた。
ユニオンに近づくにつれ、見たことのない建物や店が増えてくる。
53系統バスに揺られること、約30分。
バスを降りた絵里はポカーンと口をだらしなく開けて、しばしの間固まった。
763 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 02:06:12.20 0
「…ここが“ユニオン”」
絵里の前にそびえ立つのは、リゾナンターが所有するビルとは比較にならないほど巨大なビルだった。
“エボリューション”―――地下三階、地上五十階からなる高層ビルは見る者を圧倒する存在感を放つ。
全国各地に拠点をもつユニオンの中心施設であり、所属する人員は千人を超えるとも言われている。
“ユニオン”とは、ヴァリアントハンターギルドを束ねる統括機関の総称である。
国、団体、企業、個人問わずヴァリアントに関する案件、情報を豊富に持つ巨大組織。
国と連携して活動を行っており、その規模は最早国家機関といっても過言ではない。
しばらく固まっていた絵里だったが、慌ててビルへと入っていく。
とは言え、初めてきた絵里には勝手が分からない。
きょろきょろと辺りを見渡しながら歩く絵里を見かねたのか、一人の女性が近づいてきた。
「あなたハンター?
それともユニオンに依頼しに来たの?」
「えっと、一応ハンターです、といっても今日資格を取ったばかりなんですけど」
「今日は何をしにユニオンに来たの?」
依頼を受けに来たと伝える絵里に、女性は小さく微笑むと付いてきてと言って歩き出す。
自分の庭を歩くように進んでいく女性の背中を見つめながら、絵里はちゃんと道順を覚えておこうと必死であった。
これから幾度となく訪れることになる施設だが、さすがに何度も人に案内して貰うわけにはいかない。
エレベーターに乗り込んだ女性と絵里は、たわいもない話をする。
何故ヴァリアントハンターとなったのか、これからどんなハンターになっていきたいか。
絵里の言葉に女性は笑いながら、そっと絵里の手を取った―――それと同時に、エレベーターのドアが開く。
絵里の前にそびえ立つのは、リゾナンターが所有するビルとは比較にならないほど巨大なビルだった。
“エボリューション”―――地下三階、地上五十階からなる高層ビルは見る者を圧倒する存在感を放つ。
全国各地に拠点をもつユニオンの中心施設であり、所属する人員は千人を超えるとも言われている。
“ユニオン”とは、ヴァリアントハンターギルドを束ねる統括機関の総称である。
国、団体、企業、個人問わずヴァリアントに関する案件、情報を豊富に持つ巨大組織。
国と連携して活動を行っており、その規模は最早国家機関といっても過言ではない。
しばらく固まっていた絵里だったが、慌ててビルへと入っていく。
とは言え、初めてきた絵里には勝手が分からない。
きょろきょろと辺りを見渡しながら歩く絵里を見かねたのか、一人の女性が近づいてきた。
「あなたハンター?
それともユニオンに依頼しに来たの?」
「えっと、一応ハンターです、といっても今日資格を取ったばかりなんですけど」
「今日は何をしにユニオンに来たの?」
依頼を受けに来たと伝える絵里に、女性は小さく微笑むと付いてきてと言って歩き出す。
自分の庭を歩くように進んでいく女性の背中を見つめながら、絵里はちゃんと道順を覚えておこうと必死であった。
これから幾度となく訪れることになる施設だが、さすがに何度も人に案内して貰うわけにはいかない。
エレベーターに乗り込んだ女性と絵里は、たわいもない話をする。
何故ヴァリアントハンターとなったのか、これからどんなハンターになっていきたいか。
絵里の言葉に女性は笑いながら、そっと絵里の手を取った―――それと同時に、エレベーターのドアが開く。
764 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 02:07:12.63 0
「さ、ここが突発案件専門のフロアよ。
いってらっしゃい、雛鳥さん」
「え、あなたもここに用事が」
「とっくに用事は済んでるから。
…あたしも昔、あなたのように何処に行けばいいのか分からなくて困ってた時にこうして助けて貰ったのよ」
そう言って微笑む女性は思わず見惚れてしまうほど魅力的で―――ギルドの面々を思い返してしまうような温かさを持っていた。
ありがとうございますと頭を下げ、絵里は小さく微笑み返して手を振る。
絵里の思考を占めるのは、いつも温かく見守ってくれているギルドの面々。
―――他のギルドにいくとか考えられない、あの人達と一緒に戦いたい、心の底からそう思った。
女性を見送った絵里は、フロアを進んでいく。
明らかに只者ではない空気を纏う者もいれば、ハンターとは思えないような雰囲気を醸し出す者も居る。
周囲の好奇の視線に身が縮こまる思いをしながら、絵里は受付へと立った。
「いらっしゃいませ」
「あの、一人でも出来るような案件って発生してますか?」
「…ご紹介の前に、ハンター証の提示をお願い致します」
受付の女性の事務的な口調に、絵里は慌てて服のポケットからハンター証を取り出して提出する。
十数秒程の間を置いて、女性は絵里にハンター証を渡してようやく笑顔を見せた。
いってらっしゃい、雛鳥さん」
「え、あなたもここに用事が」
「とっくに用事は済んでるから。
…あたしも昔、あなたのように何処に行けばいいのか分からなくて困ってた時にこうして助けて貰ったのよ」
そう言って微笑む女性は思わず見惚れてしまうほど魅力的で―――ギルドの面々を思い返してしまうような温かさを持っていた。
ありがとうございますと頭を下げ、絵里は小さく微笑み返して手を振る。
絵里の思考を占めるのは、いつも温かく見守ってくれているギルドの面々。
―――他のギルドにいくとか考えられない、あの人達と一緒に戦いたい、心の底からそう思った。
女性を見送った絵里は、フロアを進んでいく。
明らかに只者ではない空気を纏う者もいれば、ハンターとは思えないような雰囲気を醸し出す者も居る。
周囲の好奇の視線に身が縮こまる思いをしながら、絵里は受付へと立った。
「いらっしゃいませ」
「あの、一人でも出来るような案件って発生してますか?」
「…ご紹介の前に、ハンター証の提示をお願い致します」
受付の女性の事務的な口調に、絵里は慌てて服のポケットからハンター証を取り出して提出する。
十数秒程の間を置いて、女性は絵里にハンター証を渡してようやく笑顔を見せた。
765 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 02:08:15.90 0
「本日試験に合格したばかりなんですね、それで早速依頼を受けに…。
亀井さんはまだハンターとしての実績がないので、報酬の少ない低難度の依頼しか受けれませんが、構いませんか?」
「はい、っていうか、低難度じゃないと困ります、絶対に成功させないといけないんで」
絵里の率直な言葉に、女性は思わず苦笑を浮かべながら軽快にキーボードを叩き、マウスを操作する。
それを数度繰り返すこと、わずか三分。
「ご紹介できる案件が見つかりました、これより詳細をご案内します」
淀みない声で女性は絵里に依頼の詳細を説明し始めた。
G地区に発生したランク1のヴァリアント1体の抹殺という、駆け出しのハンターでも出来うるであろう低難度の依頼。
近隣住人は既に避難済みで、現在ヴァリアントは活動期から停止期へと入っているという。
「ヴァリアントが再び活動期に入るのは、明日の正午頃と予測されます。
それまでに準備を整え、早期抹殺することが今回の依頼内容になります。
この案件を受けるのであれば、こちらの書類にサインをお願いします」
机の上にそっと差し出された書類に、絵里はさらさらと流れるような手つきでサインをする。
その書類のサインを確認した女性は、案件の詳細が記載された書類と冊子を一つ絵里に手渡した。
手渡されたものを大事そうに胸に抱えた絵里に、女性は柔らかな微笑みを浮かべて口を開く。
亀井さんはまだハンターとしての実績がないので、報酬の少ない低難度の依頼しか受けれませんが、構いませんか?」
「はい、っていうか、低難度じゃないと困ります、絶対に成功させないといけないんで」
絵里の率直な言葉に、女性は思わず苦笑を浮かべながら軽快にキーボードを叩き、マウスを操作する。
それを数度繰り返すこと、わずか三分。
「ご紹介できる案件が見つかりました、これより詳細をご案内します」
淀みない声で女性は絵里に依頼の詳細を説明し始めた。
G地区に発生したランク1のヴァリアント1体の抹殺という、駆け出しのハンターでも出来うるであろう低難度の依頼。
近隣住人は既に避難済みで、現在ヴァリアントは活動期から停止期へと入っているという。
「ヴァリアントが再び活動期に入るのは、明日の正午頃と予測されます。
それまでに準備を整え、早期抹殺することが今回の依頼内容になります。
この案件を受けるのであれば、こちらの書類にサインをお願いします」
机の上にそっと差し出された書類に、絵里はさらさらと流れるような手つきでサインをする。
その書類のサインを確認した女性は、案件の詳細が記載された書類と冊子を一つ絵里に手渡した。
手渡されたものを大事そうに胸に抱えた絵里に、女性は柔らかな微笑みを浮かべて口を開く。
766 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 02:09:23.39 0
「書類の方、確かにお預かりしました。
こちらの方で後の手続きはしておきますので、今日はもう帰っても大丈夫ですよ」
その声にありがとうございましたと答えた絵里は、来た道を早足で引き返していく。
早くギルドに戻り、準備を整えなければならない―――何もかもが初めてである以上、準備は入念にしたかった。
タイミング良く来たバスに乗り、絵里はスノーホワイトへと戻ってきた。
談笑していた仲間達にただいまとだけ声をかけ、絵里は二階にある自室へと向かう。
その後ろ姿を見つめながら、仲間達は思い思いに口を開く。
「なっち、さすがにぶっつけ本番で依頼させるのはまずいんじゃない?」
「そうだよ、せめて一度くらいは誰かの依頼に同行させてからの方がいいと思うな」
「だよね、一旦どんなもんか見本を見せるくらいのことはした方がいいんじゃないの?」
次々にあがるどこか批難じみた声。
なつみが口を開くより先に声を発したのは圭だった。
「大丈夫よ、何年あの子に色々叩き込んだと思ってるの?
あの子が私の教えてきたことをちゃんと身につけていれば、失敗するはずないわ」
圭の言葉にそれもそうかと頷くと、仲間達は再び談笑を始めた。
だが、圭はその輪に加わることなくなつみの方に視線を向ける。
なつみは黙って何かを考えているようだった。
圭はその横顔を見つめながら、誰にも聞こえないようにボソリと呟く。
こちらの方で後の手続きはしておきますので、今日はもう帰っても大丈夫ですよ」
その声にありがとうございましたと答えた絵里は、来た道を早足で引き返していく。
早くギルドに戻り、準備を整えなければならない―――何もかもが初めてである以上、準備は入念にしたかった。
タイミング良く来たバスに乗り、絵里はスノーホワイトへと戻ってきた。
談笑していた仲間達にただいまとだけ声をかけ、絵里は二階にある自室へと向かう。
その後ろ姿を見つめながら、仲間達は思い思いに口を開く。
「なっち、さすがにぶっつけ本番で依頼させるのはまずいんじゃない?」
「そうだよ、せめて一度くらいは誰かの依頼に同行させてからの方がいいと思うな」
「だよね、一旦どんなもんか見本を見せるくらいのことはした方がいいんじゃないの?」
次々にあがるどこか批難じみた声。
なつみが口を開くより先に声を発したのは圭だった。
「大丈夫よ、何年あの子に色々叩き込んだと思ってるの?
あの子が私の教えてきたことをちゃんと身につけていれば、失敗するはずないわ」
圭の言葉にそれもそうかと頷くと、仲間達は再び談笑を始めた。
だが、圭はその輪に加わることなくなつみの方に視線を向ける。
なつみは黙って何かを考えているようだった。
圭はその横顔を見つめながら、誰にも聞こえないようにボソリと呟く。
767 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 02:10:35.07 0
「…ただヴァリアントを倒してくるだけなら、ね」
師匠である圭の目から見ても、絵里の射撃術は確かなものだった。
おそらく、実戦においてもその射撃術で確実にヴァリアントを仕留めてくるに違いない。
それは、合間合間に絵里の様子を見に来ていたなつみもよく知っているはずだ。
なつみが何を考えて絵里に試練を与えたのか。
長年なつみのパートナーとして戦ってきた圭だけが、その“思惑”に気付いていた。
師匠である圭の目から見ても、絵里の射撃術は確かなものだった。
おそらく、実戦においてもその射撃術で確実にヴァリアントを仕留めてくるに違いない。
それは、合間合間に絵里の様子を見に来ていたなつみもよく知っているはずだ。
なつみが何を考えて絵里に試練を与えたのか。
長年なつみのパートナーとして戦ってきた圭だけが、その“思惑”に気付いていた。
768 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 02:11:41.83 0
769 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 02:31:47.29 0
ほほう
確かに今までとは全く違った世界観ですな
番外編としてたまにはこういうのもいいかも
確かに今までとは全く違った世界観ですな
番外編としてたまにはこういうのもいいかも
770 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 02:54:42.00 O
えりりんが主役の話きたあ
771 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 03:33:21.48 O
この後どんな展開になるのか楽しみです!
772 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 05:13:14.59 O
新作きてたないやいさんおつかれいな
773 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 07:12:36.26 O
ハンターハンター
774 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 08:16:39.67 I
ないやいさんすごい。また違うレベルに行ったなぁ
共鳴さんの作品も待ってます!
共鳴さんの作品も待ってます!
775 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 08:26:13.84 0
776 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 08:45:08.70 O
今夜も上げられるようなのでしばらくは邪魔しない方がよさそうですね
777 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 09:21:47.07 0
話の流れをぶった切るようで申し訳ないですけど、殴り書いた話を上げさせてもらいます
ぴょん吉さんと共鳴者作家さんのコラボで盛り上がった熱を、私の話で冷まさせてもらいましょう(違
冷ますというだけに氷の魔女の話です
でも私は>>717さんじゃないです
本来なら血なまぐさい?場面もあるのですけど、作者の表現力が絶望的に貧弱なので無問題な筈です
ぴょん吉さんと共鳴者作家さんのコラボで盛り上がった熱を、私の話で冷まさせてもらいましょう(違
冷ますというだけに氷の魔女の話です
でも私は>>717さんじゃないです
本来なら血なまぐさい?場面もあるのですけど、作者の表現力が絶望的に貧弱なので無問題な筈です
778 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 09:22:19.69 0
「私にはわかってます。 貴女が本当はとても優しい人だって」
「うるせぇんだよ」
ヤツの言い草にムカついたあたしは氷塊の雨を降らせてやった。
「貴女の目がそんなに荒んでるのは、本当に愛された事がないからでしょう」
「いい加減な事を言うんじゃねえ」
氷の吐息でヤツの体温を5度ばかり下げてやった。
「見つめて下さい、本当の自分を。 そしてどうか心の声に耳を傾けてください」
とびっきり尖った氷錘体の作成を中断した。
「こんだけあたしに無茶苦茶にされても、優しい言葉をかけてくれる。
あんたは本当の神様なのかもしれないね」
「漸く信じていただけましたか」
「ああ。 で、神様のあんたに今のあたしの一番の悩みを解決して欲しいんだけど、いいかな?」
「喜んで、力になりましょう」
「ありがたい。 今作りかけてたこの氷の槍。
コイツであんたの胸を一突きしたものか。 土手っ腹を串刺しにしたものか。
どっちがいいんだろう?」
「うるせぇんだよ」
ヤツの言い草にムカついたあたしは氷塊の雨を降らせてやった。
「貴女の目がそんなに荒んでるのは、本当に愛された事がないからでしょう」
「いい加減な事を言うんじゃねえ」
氷の吐息でヤツの体温を5度ばかり下げてやった。
「見つめて下さい、本当の自分を。 そしてどうか心の声に耳を傾けてください」
とびっきり尖った氷錘体の作成を中断した。
「こんだけあたしに無茶苦茶にされても、優しい言葉をかけてくれる。
あんたは本当の神様なのかもしれないね」
「漸く信じていただけましたか」
「ああ。 で、神様のあんたに今のあたしの一番の悩みを解決して欲しいんだけど、いいかな?」
「喜んで、力になりましょう」
「ありがたい。 今作りかけてたこの氷の槍。
コイツであんたの胸を一突きしたものか。 土手っ腹を串刺しにしたものか。
どっちがいいんだろう?」
779 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 09:23:05.37 0
ヤツはあたしの言葉の意味がすぐには理解できなかったみたいだけど、やがて事態を把握すると恐怖に顔を歪め、
あたしに背を向けて駆け出した。
「あはははは、そうか背中が希望かよ!!」
飛ばした氷錘でヤツの身体を神殿の壁に縫い付けると、その衝撃で壁はひび割れた。
中からヤツが不正に蓄えていたらしい金や、信者の娘達とよろしく楽しんでる写真やらが溢れ出てきた。
神と氷の魔女との対峙を、息を呑みながら見守っていた信者達の顔は、騙されていた怒りと
信じるものを失った不安で一杯になり、口々に話し出す。
「信じていたのに。 こんな奴だったなんて」
「これから我々は何を信じて生きていけばいいんだ」
「偽の神様を退治してくれたこの人こそ本当の神様、いや女神様だ」
「そうだこの方のお顔をよく見てみろ。 とても神々しい気品に満ちたお顔じゃないか」
雪の女神ミティ様として崇められる姿を一瞬想像してみたあたしだったが、何だかぞっとしないね。
立派な神殿で人に崇めたてられながら慈愛を振りまくよりも、銃弾と敵意が降り注ぐ戦場を駆け抜ける方が、
あたしにはお似合いだ。
780 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 09:23:47.29 0
神様の正体はダークネスを裏切った透視能力者。
逃亡の果てに辿りついたこの地で、人の無くした物、いなくなった人間を探して、小銭を稼いでるうちに、
人々に神様と崇められ、その気になっちまった。
大人しくしてれば、あたしが出向くことも無かっただろうに。
神様の抱えてる信者に目を付けた上の連中が、神様の正体を暴いてから惨めに晒してこいっていう指令を
あたしに下したって訳さ。
信者たちは組織の派遣する新しい”神様”に精神を支配され、財産のある者は根こそぎ巻き上げられ、
体力のある者は戦闘要員として使い捨てにされるんだろう。
何の取柄も無いやつはどうなるかって?
ふん、そんなことは知ったこっちゃないね。
酷いって思うかい?
ああそうかもしんないね、でもこの連中はそれで案外幸せなんじゃないのかな。
大好きな神様にご奉仕できるんだからさ。
魔女と呼ばれるあたしが言うのも変だけど、もしも本当の神様がいるっていうなら、
そいつはこんな豪華な神殿なんかに住んじゃいない。
必死で頑張っているやつの背中を押してやるために、崖っぷちから堕ちかかっているやつを引き摺りあげる為に
世界中を飛び回っているだろう。
まあいればの話だけどさ。
何かまだ納得できないっていう顔をしてるね。
もしもあたしのことを許せないっていうんなら、あんたらが信じる神様を連れてきな。
まとめて負かして、固めて、踏み砕いてやるからさ。
冬のミティは野獣さ。
誰にも負けやしない。
781 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 09:25:02.35 0
>>778-780
以上です
以上です
782 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 09:44:25.83 0
783 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 10:50:14.11 0
784 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 11:38:43.52 0
ミティいいね
785 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 13:07:16.67 O
もう、まとめページにミティ様カテがあってもいい位の人気ぶりですねw
最初に設定を考えた方はリゾスレの功労者だなあw
作者さん乙です! ぴょん吉さんも新機軸!乙です!
あとWikiの総括さんも乙でした! なぜか総括大好きです! 続きも待ってます!
最初に設定を考えた方はリゾスレの功労者だなあw
作者さん乙です! ぴょん吉さんも新機軸!乙です!
あとWikiの総括さんも乙でした! なぜか総括大好きです! 続きも待ってます!
786 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 13:20:29.09 0
>>781
717こと禍刻の者です
ミティ様ご聖誕日の頃には上げる自信を喪失していないか自分で心配ですw
実は初めて彼女を登場させたので
それにしてもカッコイイわあ・・・
ミティ様が(本当の)神様について語るくだりがグッときました
そしてその後の「あんたらが信じる神様を連れてきな」も
>>783さんの「踏み砕いて欲しい」に超同意です
この無駄のない文章はほんと真似できないなと書き手目線でも感心しきりでした
そして
この後どなたも予定がなければ14時頃にでも『禍刻SP』を勢いだけで上げてやろうかと思います(藤本さんのじゃありません)
その方がないやいさんたちも逆に遠慮せずに済むような気がするので
他に予定がある方がおられれば明日以降にまわしマス
717こと禍刻の者です
ミティ様ご聖誕日の頃には上げる自信を喪失していないか自分で心配ですw
実は初めて彼女を登場させたので
それにしてもカッコイイわあ・・・
ミティ様が(本当の)神様について語るくだりがグッときました
そしてその後の「あんたらが信じる神様を連れてきな」も
>>783さんの「踏み砕いて欲しい」に超同意です
この無駄のない文章はほんと真似できないなと書き手目線でも感心しきりでした
そして
この後どなたも予定がなければ14時頃にでも『禍刻SP』を勢いだけで上げてやろうかと思います(藤本さんのじゃありません)
その方がないやいさんたちも逆に遠慮せずに済むような気がするので
他に予定がある方がおられれば明日以降にまわしマス
787 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 13:38:34.56 0
788 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 14:03:17.10 0
他におられないようなのでいかせていただきます
『里沙ヲ奪還セヨ!』に自ゾナントした『禍刻』風パロディを書いてみました
ないやいさんたちの新企画の真っ最中だからこそ敢えて上げます
勢いに負けないためにも!
反省は・・・後からするかもしれませんw
※注意
・単発の読み切りです
・能力等の設定は踏襲していますが異質な世界での話です
・やや残酷な描写を含みます
・不快に思われる方はスルーをお願い致します
789 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 14:05:03.47 0
8人は「海上の監獄」と呼ばれる島に立っていた。
招かれざる客として手荒い歓迎を受けながら。
「――15秒後、右32°の方向から大小約20ほどの飛礫、やや遅れて左65°の方向から氷柱約50本が飛来します」
光井愛佳が両手でその方向を指差しながらゆっくりと“予知”した未来を告げる。
「右ハ私だナ」「左は任せテください」
李純と銭琳はそう言うと、愛佳の指す方向にそれぞれ鋭い視線を向ける。
次の瞬間、僅かに前傾の姿勢をとった純の体中の筋肉が膨張を始めた。
同時に、白銀と漆黒の体毛が全身を覆い、鋭い爪や牙が生え揃ってゆく。
「来ます」
愛佳が再びゆっくりとした口調でそう言った次の瞬間、高速で飛来する石礫が全員の目に映った。
大熊猫へと“獣化”した純の巨大な体躯がゆらりと動く。
巨体にそぐわない俊敏さの、それでいて美しく流れるような動きが停止したとき、その足元には飛来した石礫が残らず転がっていた。
「すごーい!」
「ジュンジュン超かっこいい!」
亀井絵里と道重さゆみがそう言いながらパチパチと手を叩いた。
「《田中ノ“共鳴増幅能力”のオカゲダ》やて」
高橋愛が“精神感応”により純の言葉を伝える。
「心ん中では呼び捨てにしとるっちゃね・・・」
田中れいなが小さく呟いた。
790 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 14:07:01.98 0
「次来ます」
その愛佳の言葉とほぼ同時に、“発火能力”者である琳の手元から激しい勢いで真っ赤な炎が噴き出した。
放たれた炎はおびただしい数に枝分かれし、蛇の大群のような様相を呈して前方から飛来する鋭い氷柱群を捕捉する。
数瞬の間に、視界を覆わんばかりだった氷柱群は白い水蒸気にその姿を変えた。
「すごーい!火がブワーってなってたよブワーって」
「リンリンも超かっこいい!」
再び絵里とさゆみが手を叩く。
「イエ、私でなくテ田中サンの“共鳴増幅能力”がホントにすごいんデス!」
目を丸くしながら謙虚にそう言う琳に、れいなは照れ笑いを返した。
「【念動力】による投石と、【氷使い】の氷の矢・・・結構遠くから撃ってきてるね」
そう言いながら、久住小春が“念写”によってその能力者たちの拡大映像を景色の上に貼り付けた。
遊び心からか、コンピュータグラフィックが付加され、距離や照準等がデジタル表示されている。
「《久住、ツイデだカラアイツに lock on シロ》・・・やて」
「了解」
愛の《通訳》を受け、小春は照準を表わす映像を【念動能力者】のいる場所に重ねた。
ピピッという音とともに、「lock on」の文字が浮かび上がる。
その瞬間、獣化したままの純はその照準めがけて先ほど叩き落した石礫の一つを振りかぶって投擲した。
「お見事」
そう愛佳が呟いた一瞬後、【念動能力者】の頭は柘榴のように弾け飛んだ
791 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 14:08:32.45 0
「私の方ハ、ちょっと射程範囲外デス。すみマセン」
リンリンが申し訳なさそうに頭を下げる。
「あ、じゃあ絵里がやるよ。さゆ、ちょっと『傷』貸して。切り傷系がいいな」
「わかった」
優しげな笑顔で肯くと、さゆみは“傷の融解”を発動して絵里に『傷』を“還”した。
それと同時に、絵里は“傷の共有”を発動してその傷をその場の全員に共有させる。
そしてその傷が痛みを脳に伝えるよりも短い刹那の瞬間に、【氷使い】へとその『傷』をまとめて転移した。
――DEAD――
ブザー音とともに真っ赤な文字が浮かび上がり、そのバックで真っ二つにされた“標的(TARGET)”が倒れ伏す光景が映し出される。
「何か感じ出るー。これおもしろいね小春」
「絵里、遊びやないっちゃよ」
「・・・だったね。ごめん」
うな垂れた絵里に、れいなが慌ててフォローの言葉をかけようとしたとき、愛佳が口を開いた。
「――10秒後、・・・うわーロケット弾が飛んできますわ」
「《ソレはチョット無理ダ》・・・ってそんなん言われんでも分かるやよジュンジュン。あーしがやるからみんな先行ってて」
そう告げると、愛は“瞬間移動”を発動した。
光の粒子となった愛を除く7人は遠く離れた場所に瞬時に移動する。
直後に飛来したロケット弾もまた、愛の眼前で光の粒子となり一瞬で掻き消えた。
・・・と思った瞬間、遠くで轟音が響き、その音が聞こえた一帯が火の海になるのが見えた。
冷たい表情を浮かべながらそれを確認した愛は、他のメンバーが待つ場所へと“移動”する。
792 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 14:10:01.72 0
愛が合流した瞬間、不自然に周りの空気が歪み、同時に強烈なエネルギーが8人を襲った。
全員の全身が切り刻まれた―――かに思われた瞬間、少し離れた場所で【不可視化能力者】と【真空刃使い】が朱に染まって崩れ落ちる。
「すんません。姿隠しても愛佳には“視”えてたんで」
「そして残念ながらさゆみの“空間”の中でしたー」
愛佳とさゆみがニヤリと笑い合う。
「小春、あと何人おると?」
れいなが後ろを振り返り、小春に訊ねる。
「約300m先に1人、その少し先に1人、反対側に2人・・・ともう1人・・・で、とりあえずこの辺の敵は終わりかな」
そう言いながら、小春は先ほどと同様に拡大映像を現実の風景にそのまま貼り付ける。
れいなにたしなめられて反省したのか、それとも単に飽きたのか、今回はコンピュータグラフィックのオマケはない。
「れいなも行く?」
「当たり前やん!」
愛とれいなの姿が消える。
「うわ・・・すご・・・」
「あはは、2人とも派手にやるねー」
「高橋さんって・・・怒らせたらほんまに怖いんですね・・・」
「田中サンもデス・・・」
「超強イナ、マジデ」
「あいつで最後だね」
ものの数秒のうちに凄惨な映像で景色が埋まる。
小春はそれらの映像を無造作に消し去り、れいなに喉元をつかまれた最後の1人の映像だけを残した。
793 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 14:11:32.27 0
「ぐ・・・バカな・・・こんな・・・」
この場の指揮官らしきその女は、信じられないといった驚愕の表情を浮かべている。
それに対し、愛は怖いくらいの無表情で静かに問う。
「里沙ちゃんは・・・新垣里沙はどこや?」
「こ、これくらいで勝ったと思わないことね。まだ強力な能力者がたくさん・・・ぎぃゃあぁぁぁっっっ―――!!」
言葉の途中で指が数本“消”え、女は絶叫した。
「次は腕ごといくで?・・・里沙ちゃんはどこや」
冷たい目で見下ろし、愛は再び問うた。
「ひ・・・言う・・・言うから命だけは・・・・・・」
「もう言わんでもええよ。あの建物の地下やね。・・・どうも」
「え?・・・がっ・・・ぐべっ・・・・・・!」
ぐしゃり――とれいなに頸部を握りつぶされ、女の頭は辛うじて皮一枚で繋がってぶら下がった。
「里沙ちゃん攫っといて生きてられるとでも思っとったん?」
無表情にその様を一瞥してそう言うと、愛は里沙が囚われているらしい建物に視線を移した。
里沙奪還作戦という名の殺戮(ジェノサイド)はここから本番を迎える―――
794 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 14:12:55.66 0
>>789-793
『禍刻SP―Rescue imprisoned Risa!―』
以上です
やめときゃよかったのにという声がそこかしこから聞こえる気がしますw
各自の能力に関しましては各『禍刻』及びwikiをご参照くださいませ
795 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 14:54:41.45 0
>>794
どうも乙でした
休日の昼間から何という話を上げるんだという気もしましたが、面白かったです
>里沙奪還作戦という名の殺戮(ジェノサイド)
禍々しい力を持つ彼女達が集うと、そこはもう戦場じゃなく処刑場になるんですね
毎回凄惨な描写が描かれる禍刻シリーズですが、大事なモノを蹂躙する敵に対する怒りが
彼女達にそこまでさせるわけで、そんな心情が伝わってくるから読者の支持を受けているんでしょうね
個人的には本心では自分のことを呼び捨てにしているジュンジュンに憮然とする田中さんがツボでした
ミティ様の禍刻シリーズも楽しみに待ってます
でもミティ様生誕の日までにも、禍刻の人の新しい話は読めますよね?
どうも乙でした
休日の昼間から何という話を上げるんだという気もしましたが、面白かったです
>里沙奪還作戦という名の殺戮(ジェノサイド)
禍々しい力を持つ彼女達が集うと、そこはもう戦場じゃなく処刑場になるんですね
毎回凄惨な描写が描かれる禍刻シリーズですが、大事なモノを蹂躙する敵に対する怒りが
彼女達にそこまでさせるわけで、そんな心情が伝わってくるから読者の支持を受けているんでしょうね
個人的には本心では自分のことを呼び捨てにしているジュンジュンに憮然とする田中さんがツボでした
ミティ様の禍刻シリーズも楽しみに待ってます
でもミティ様生誕の日までにも、禍刻の人の新しい話は読めますよね?
796 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 15:10:05.54 0
797 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 16:41:15.69 0
ガキさんの歌がすごい
http://www.youtube.com/watch?v=ZdskiZfen6o
http://www.youtube.com/watch?v=ZdskiZfen6o
798 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 16:52:52.29 0
799 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 16:55:21.71 O
800 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 18:01:59.25 O
>>794
超面白かったです!あなたの作品大好きなのでこれからもいい作品期待してます
超面白かったです!あなたの作品大好きなのでこれからもいい作品期待してます
801 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 19:37:13.28 O
誰か愛絵里でネタ書いてくださいお願いします
802 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 19:37:22.96 0
803 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 20:29:02.01 0
どうも今朝方、魔女と神様の話を上げさせて貰った者です
私の拙い話に、寛容なレスありがとうございました
皆様の暖かさに、ミティ様の氷の心も溶け…ることはなさそうです
特に>>786さんには、私の意を酌んでいただけたようで、ありがとうございます
氷の魔女がリゾスレにどんな禍を刻むのか、楽しみにしています
私の描く下品で乱暴なミティ様がまた皆様のお目を汚す事があるやもしれませんが、
その際は笑って見逃してやってください
どうもでした
私の拙い話に、寛容なレスありがとうございました
皆様の暖かさに、ミティ様の氷の心も溶け…ることはなさそうです
特に>>786さんには、私の意を酌んでいただけたようで、ありがとうございます
氷の魔女がリゾスレにどんな禍を刻むのか、楽しみにしています
私の描く下品で乱暴なミティ様がまた皆様のお目を汚す事があるやもしれませんが、
その際は笑って見逃してやってください
どうもでした
804 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:00:43.47 0
>>757-767の続きをあげていきます、注意事項は下記の通り
・後編という名の長文(約17レス分、さるさん対策済みなのでよい子は真似しないでね)
なお、後編にて愛ちゃんが登場しますが、絵里を主役に据えたことにより
メチャクチャ噛ませ犬状態です(後日、外伝的なものを書いてフォローしたいと考えてます)
完全無欠で格好いい愛ちゃんがお好きという方は、不愉快になりかねないのでスルーすることを推奨します
それでは、しばしお付き合いください
・後編という名の長文(約17レス分、さるさん対策済みなのでよい子は真似しないでね)
なお、後編にて愛ちゃんが登場しますが、絵里を主役に据えたことにより
メチャクチャ噛ませ犬状態です(後日、外伝的なものを書いてフォローしたいと考えてます)
完全無欠で格好いい愛ちゃんがお好きという方は、不愉快になりかねないのでスルーすることを推奨します
それでは、しばしお付き合いください
805 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:01:44.31 0
「…もう朝かぁ…」
少し掠れた声が静かな部屋に溶けていく。
絵里はベッドの上に身を起こすと、軽く伸びをする。
昨晩は大変だった。
書類と冊子に目を通すのに約三時間、その後夕食を取ってからは武器の手入れ、銃弾の準備に約二時間。
それが終われば、今度はG地区までの移動ルート、ヴァリアントがいるポイント付近の地図を頭に叩き込む。
全ての準備が終わってから絵里が就寝したのは、日付が変わって大分経った頃。
充分な睡眠時間を取れたとは言い難いが、ヴァリアントが活動期に入るより前に確実に依頼を遂行したい。
顔を洗い、髪を一つに結わえた絵里は寝間着から“戦闘服”へと着替える。
インナーの上に羽織ったベストに銃弾の装填されたマガジンを数本差し込み、その上からハーフコートを羽織る。
ハーフコートの内ポケットには、ちょっとした怪我に対応できるように応急処置セットを入れた。
携帯端末に情報が入っていることを再確認した絵里は、複合素材で出来た黒いケースを片手に部屋を出る。
持ち運びしやすいようにスリングが付いたケースには―――絵里の“相棒”が眠っている。
階段を下り、スノーホワイト店内に足を踏み入れる絵里。
朝早い時間だというのにも関わらず、既に圭となつみがティーカップを片手に談笑していた。
少し掠れた声が静かな部屋に溶けていく。
絵里はベッドの上に身を起こすと、軽く伸びをする。
昨晩は大変だった。
書類と冊子に目を通すのに約三時間、その後夕食を取ってからは武器の手入れ、銃弾の準備に約二時間。
それが終われば、今度はG地区までの移動ルート、ヴァリアントがいるポイント付近の地図を頭に叩き込む。
全ての準備が終わってから絵里が就寝したのは、日付が変わって大分経った頃。
充分な睡眠時間を取れたとは言い難いが、ヴァリアントが活動期に入るより前に確実に依頼を遂行したい。
顔を洗い、髪を一つに結わえた絵里は寝間着から“戦闘服”へと着替える。
インナーの上に羽織ったベストに銃弾の装填されたマガジンを数本差し込み、その上からハーフコートを羽織る。
ハーフコートの内ポケットには、ちょっとした怪我に対応できるように応急処置セットを入れた。
携帯端末に情報が入っていることを再確認した絵里は、複合素材で出来た黒いケースを片手に部屋を出る。
持ち運びしやすいようにスリングが付いたケースには―――絵里の“相棒”が眠っている。
階段を下り、スノーホワイト店内に足を踏み入れる絵里。
朝早い時間だというのにも関わらず、既に圭となつみがティーカップを片手に談笑していた。
806 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:02:45.06 0
「おはようございます」
「おはよう、亀。
何か軽く食べる?」
優しく微笑むなつみに、紅茶でいいですと返事をした絵里。
いつもの絵里からは想像出来ない素っ気ない返事に、なつみも圭も思わず苦笑いしてしまう。
いつも穏やかな微笑みを浮かべている絵里も、さすがに依頼となれば真剣な表情を浮かべる。
ましてや、この依頼を成功させねば―――ギルドへの正式加入は叶わないのだ。
朝に相応しくない重い空気に耐えられなくなったのだろう、圭は散歩に行ってくると言って店を出て行った。
散歩ってキャラじゃないよねというなつみの軽口にも絵里がのることはなく、やはり空気は重い。
差し出されたティーカップに口を付けた絵里は―――勢いよく中身を飲み干す。
「ご馳走様でした、じゃあ、行ってきます」
「…行ってらっしゃい」
あえて、その後の言葉を紡がないなつみに気がついたのか。
なつみに一礼をした絵里はケースを肩にかけると足早に店内を出て行く。
G地区はスノーホワイトがあるここR地区からはかなり離れた距離にある。
まずバスで駅まで移動し、そこから電車で移動しなければならない。
最短時間で移動出来るように、時刻と移動経路をまとめたメモを片手に絵里はバス停に向かう。
65系統のバスへと乗り込んだ絵里は後方座席に座ると、小さく溜息を付いた。
「おはよう、亀。
何か軽く食べる?」
優しく微笑むなつみに、紅茶でいいですと返事をした絵里。
いつもの絵里からは想像出来ない素っ気ない返事に、なつみも圭も思わず苦笑いしてしまう。
いつも穏やかな微笑みを浮かべている絵里も、さすがに依頼となれば真剣な表情を浮かべる。
ましてや、この依頼を成功させねば―――ギルドへの正式加入は叶わないのだ。
朝に相応しくない重い空気に耐えられなくなったのだろう、圭は散歩に行ってくると言って店を出て行った。
散歩ってキャラじゃないよねというなつみの軽口にも絵里がのることはなく、やはり空気は重い。
差し出されたティーカップに口を付けた絵里は―――勢いよく中身を飲み干す。
「ご馳走様でした、じゃあ、行ってきます」
「…行ってらっしゃい」
あえて、その後の言葉を紡がないなつみに気がついたのか。
なつみに一礼をした絵里はケースを肩にかけると足早に店内を出て行く。
G地区はスノーホワイトがあるここR地区からはかなり離れた距離にある。
まずバスで駅まで移動し、そこから電車で移動しなければならない。
最短時間で移動出来るように、時刻と移動経路をまとめたメモを片手に絵里はバス停に向かう。
65系統のバスへと乗り込んだ絵里は後方座席に座ると、小さく溜息を付いた。
807 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:03:49.09 0
緊張で胸が押しつぶされそうだった。
深呼吸を何度も繰り返し、汗をかく手を服の裾で拭う。
大丈夫だと、何年もずっと厳しい講習を受けてきたのだから、自分の技術はヴァリアントを抹殺するに充分だ、と。
何度も何度も自分に言い聞かせているうちに、バスの運転手から声をかけられる―――とっくに、目的地へバスは到着していた。
* * *
電車に揺られて数十分、絵里はG地区の中心駅へと到着した。
ここから目標地点付近までは徒歩で移動する。
携帯端末で地図を確認しながら、絵里は見知らぬ街を進んでいく。
十数分程歩いただろうか、絵里の目に飛び込んできたのは数名の警察官。
絵里の姿を見た警察官は不審そうな視線を遠慮なく絵里に向けてくる。
「あのー」
「何だ?
ここから先の一般人の立ち入りは現在禁止されている。
ヴァリアントが退治されるまで大人しくしてな」
横柄な口を聞いてくる警察官に、絵里はハーフコートのポケットからハンター証を取り出して警察官に提示する。
途端に顔色を変えて謝ってきた警察官に苦笑しそうになりながら、絵里は奥へと進んでいった。
奥へと進むに連れ、ヴァリアントが暴れた“痕跡”が辺りに見られるようになる。
亀裂の入った道路、真っ二つに折れた電信柱、原型を留めてない乗用車等…これで、ランク1のヴァリアントだと言うのだ。
絵里の背筋をツゥーッと、汗が伝い落ちていく。
深呼吸を何度も繰り返し、汗をかく手を服の裾で拭う。
大丈夫だと、何年もずっと厳しい講習を受けてきたのだから、自分の技術はヴァリアントを抹殺するに充分だ、と。
何度も何度も自分に言い聞かせているうちに、バスの運転手から声をかけられる―――とっくに、目的地へバスは到着していた。
* * *
電車に揺られて数十分、絵里はG地区の中心駅へと到着した。
ここから目標地点付近までは徒歩で移動する。
携帯端末で地図を確認しながら、絵里は見知らぬ街を進んでいく。
十数分程歩いただろうか、絵里の目に飛び込んできたのは数名の警察官。
絵里の姿を見た警察官は不審そうな視線を遠慮なく絵里に向けてくる。
「あのー」
「何だ?
ここから先の一般人の立ち入りは現在禁止されている。
ヴァリアントが退治されるまで大人しくしてな」
横柄な口を聞いてくる警察官に、絵里はハーフコートのポケットからハンター証を取り出して警察官に提示する。
途端に顔色を変えて謝ってきた警察官に苦笑しそうになりながら、絵里は奥へと進んでいった。
奥へと進むに連れ、ヴァリアントが暴れた“痕跡”が辺りに見られるようになる。
亀裂の入った道路、真っ二つに折れた電信柱、原型を留めてない乗用車等…これで、ランク1のヴァリアントだと言うのだ。
絵里の背筋をツゥーッと、汗が伝い落ちていく。
808 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:04:56.86 0
携帯端末を弄り、絵里は目標地点を再確認した後…辺りを見渡す。
絵里の目に止まったのは、5階立ての古びた雑居ビルだった。
ビルの屋上を目指し、絵里は非常階段を上っていく。
数分もかからないうちに、絵里は屋上に到着した―――ここが、絵里にとっての目標地点である。
絵里は屋上の柵ギリギリまで歩み寄ると、肩にかけていたケースを降ろして蓋を開ける。
中に入っていたのは、鈍く輝く鉄色のスナイパーライフル。
絵里はスナイパーライフルを取り出すと、マガジンを装着しコッキングレバーを引く。
ガチャッという小気味よい音が絵里の耳を揺らす―――これで、初弾が装填され、いつでも撃てる状態になった。
絵里が装備しているスナイパーライフル“鉄の狼-アイゼンヴォルフ-”は、ドイツ製のSSAである。
重量は約六キロ、スナイパーライフルとしては軽量な部類だが絵里の“鉄の狼-アイゼンヴォルフ-”は、
本来装備されているスコープや照準器を取り外してあるため、通常品よりもさらに数百グラム軽量化が図られている。
弾丸を撃ち出す仕組みは非常にシンプルなものだ。
軍隊などで使用される銃は引き金を引き絞ることで撃鉄が撃針を打ち、
さらにその撃針が弾薬内の雷管を撃つことにより発射薬を燃焼させ、その際に燃焼したガスが弾丸を撃ち出す仕組みである。
だが、SSAはそうした武器とは全く仕組みが異なるものだった。
まず、弾丸…撃ち出すのは、自分の超能力エネルギーを圧縮注入した弾丸である。
この弾丸を撃ち出すのに必要なのは―――超能力を発動する時に発生するエネルギー。
引き金を引き絞る、この際に超能力を発動する要領で力を込めると…超能力エネルギーがそのまま、
銃内部に装填された弾丸を撃ち出す運動エネルギーへと変換され、弾丸が発射されるという仕組みである。
超能力を使えない一般人にはまさに無用の長物としかいいようのない武器、それがSSAであった。
通常の武器では弾丸の射出速度は殆ど変わらないが、SSAは弾丸の射出速度は籠めたエネルギーに比例する。
射出された特殊弾丸は、その運動エネルギーとヴァリアントの障壁が衝突する際に発生するエネルギーにより、破砕。
破砕と共に圧縮された超能力エネルギーが吹き出し、物理エネルギーでは傷一つ付けられない障壁にダメージを与えるのだ。
絵里の目に止まったのは、5階立ての古びた雑居ビルだった。
ビルの屋上を目指し、絵里は非常階段を上っていく。
数分もかからないうちに、絵里は屋上に到着した―――ここが、絵里にとっての目標地点である。
絵里は屋上の柵ギリギリまで歩み寄ると、肩にかけていたケースを降ろして蓋を開ける。
中に入っていたのは、鈍く輝く鉄色のスナイパーライフル。
絵里はスナイパーライフルを取り出すと、マガジンを装着しコッキングレバーを引く。
ガチャッという小気味よい音が絵里の耳を揺らす―――これで、初弾が装填され、いつでも撃てる状態になった。
絵里が装備しているスナイパーライフル“鉄の狼-アイゼンヴォルフ-”は、ドイツ製のSSAである。
重量は約六キロ、スナイパーライフルとしては軽量な部類だが絵里の“鉄の狼-アイゼンヴォルフ-”は、
本来装備されているスコープや照準器を取り外してあるため、通常品よりもさらに数百グラム軽量化が図られている。
弾丸を撃ち出す仕組みは非常にシンプルなものだ。
軍隊などで使用される銃は引き金を引き絞ることで撃鉄が撃針を打ち、
さらにその撃針が弾薬内の雷管を撃つことにより発射薬を燃焼させ、その際に燃焼したガスが弾丸を撃ち出す仕組みである。
だが、SSAはそうした武器とは全く仕組みが異なるものだった。
まず、弾丸…撃ち出すのは、自分の超能力エネルギーを圧縮注入した弾丸である。
この弾丸を撃ち出すのに必要なのは―――超能力を発動する時に発生するエネルギー。
引き金を引き絞る、この際に超能力を発動する要領で力を込めると…超能力エネルギーがそのまま、
銃内部に装填された弾丸を撃ち出す運動エネルギーへと変換され、弾丸が発射されるという仕組みである。
超能力を使えない一般人にはまさに無用の長物としかいいようのない武器、それがSSAであった。
通常の武器では弾丸の射出速度は殆ど変わらないが、SSAは弾丸の射出速度は籠めたエネルギーに比例する。
射出された特殊弾丸は、その運動エネルギーとヴァリアントの障壁が衝突する際に発生するエネルギーにより、破砕。
破砕と共に圧縮された超能力エネルギーが吹き出し、物理エネルギーでは傷一つ付けられない障壁にダメージを与えるのだ。
809 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:06:00.86 0
絵里は伏射の体勢になると、集中を開始する。
“鉄の狼-アイゼンヴォルフ-”に何故、スコープや照準器が装備されていないのか。
―――それは、絵里の持つ“超感覚”がそれらよりも遙かに優れているからだった。
絵里の瞳が深い茶色から鮮やかなオレンジ色へと変わっていく。
“鷹の目-ファルコン・アイ-”と圭に名付けられた超感覚は、
その名の通り遠く離れた場所にいる対象物を視覚的に“捉える”ことが出来るものである。
一般的な“遠隔透視-クレアボヤンス-”がマクロだとすれば、この超感覚はマクロからミクロまで自在に、
見える範囲、対象を絞ることが出来る特殊な超感覚である。
超感覚によって構築された擬似視覚が絵里の視界を変貌させる。
絵里の疑似視覚は地上100mの俯瞰から、カメラのコマ送りのような速さをもって標的の拡大図へ変わっていく。
(まだ停止状態…これなら余裕!)
拡大して視たヴァリアントは完全に停止状態だった。
その身を守るための障壁を展開しているものの、動く気配は一切ない。
口元に笑みが浮かぶのを感じながら、絵里は引き金に指をかけて―――動きを止めた。
狙撃対象から5メートルも離れていない位置、そこに人が悠然とした足取りで出てきた。
この付近への一般人の出入りは現在禁止されている、それは警察の人間も同様。
立ち入りを許されたのは資格を持ったハンターのみのはずだ、それなのに何故人がいるのか。
絵里は視線を狙撃対象から人へと移す。
黒ずくめの服装、自分よりも小柄な体格、そして―――両手に持っているのは、拳銃。
そこまで確認した絵里の頭は混乱した。
“鉄の狼-アイゼンヴォルフ-”に何故、スコープや照準器が装備されていないのか。
―――それは、絵里の持つ“超感覚”がそれらよりも遙かに優れているからだった。
絵里の瞳が深い茶色から鮮やかなオレンジ色へと変わっていく。
“鷹の目-ファルコン・アイ-”と圭に名付けられた超感覚は、
その名の通り遠く離れた場所にいる対象物を視覚的に“捉える”ことが出来るものである。
一般的な“遠隔透視-クレアボヤンス-”がマクロだとすれば、この超感覚はマクロからミクロまで自在に、
見える範囲、対象を絞ることが出来る特殊な超感覚である。
超感覚によって構築された擬似視覚が絵里の視界を変貌させる。
絵里の疑似視覚は地上100mの俯瞰から、カメラのコマ送りのような速さをもって標的の拡大図へ変わっていく。
(まだ停止状態…これなら余裕!)
拡大して視たヴァリアントは完全に停止状態だった。
その身を守るための障壁を展開しているものの、動く気配は一切ない。
口元に笑みが浮かぶのを感じながら、絵里は引き金に指をかけて―――動きを止めた。
狙撃対象から5メートルも離れていない位置、そこに人が悠然とした足取りで出てきた。
この付近への一般人の出入りは現在禁止されている、それは警察の人間も同様。
立ち入りを許されたのは資格を持ったハンターのみのはずだ、それなのに何故人がいるのか。
絵里は視線を狙撃対象から人へと移す。
黒ずくめの服装、自分よりも小柄な体格、そして―――両手に持っているのは、拳銃。
そこまで確認した絵里の頭は混乱した。
810 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:07:04.26 0
(え、何で他のハンターがここにいるの!?
この依頼を受けたのは絵里のはずなのに…何で?)
何故自分以外のハンターがこの場にいるのか、絵里には全く理解出来ない事態だった。
ただ分かるのは、少なくともあの人物は自分を援護するために現れたのではないということだけだ。
停止状態のヴァリアントを起こそうと、全身から殺気を放っている。
折角楽に終わらせられる低難度の依頼だというのに、このままではどうなるか分かったものではない。
絵里は伏射の体勢を解き、その場に立ち上がった。
スナイパーライフルを空に向かって構えると、引き金に力を込めて引き絞る。
銃口から音速を超えた速度で弾が撃ち出され、辺り数百メートルに銃声が響き渡った。
全身に走る衝撃に一瞬顔を顰めた絵里は、スナイパーライフルを下に降ろして人物の方に視線を向ける。
銃声に気付いたのだろう、その人物は絵里の方を見て露骨に顔を顰めた。
顔を顰めたいのはこっちの方だと思いながら、絵里は牽制の意味をこめて人物の方に銃口を向ける。
無駄な戦いはしたくない、ましてや同じハンターだ。
絵里は退いてほしいと願いながら、人物を睨み付ける。
次の瞬間だった。
絵里の視界から人物が“消える”。
消えたことを絵里の脳が理解するのと、後頭部に何か硬い物が押しつけられた感覚が走ったのは同時だった。
ドクドクドクドクと、一気に心臓が血を全身に送り出す、背筋を嫌な汗が伝っていく。
この依頼を受けたのは絵里のはずなのに…何で?)
何故自分以外のハンターがこの場にいるのか、絵里には全く理解出来ない事態だった。
ただ分かるのは、少なくともあの人物は自分を援護するために現れたのではないということだけだ。
停止状態のヴァリアントを起こそうと、全身から殺気を放っている。
折角楽に終わらせられる低難度の依頼だというのに、このままではどうなるか分かったものではない。
絵里は伏射の体勢を解き、その場に立ち上がった。
スナイパーライフルを空に向かって構えると、引き金に力を込めて引き絞る。
銃口から音速を超えた速度で弾が撃ち出され、辺り数百メートルに銃声が響き渡った。
全身に走る衝撃に一瞬顔を顰めた絵里は、スナイパーライフルを下に降ろして人物の方に視線を向ける。
銃声に気付いたのだろう、その人物は絵里の方を見て露骨に顔を顰めた。
顔を顰めたいのはこっちの方だと思いながら、絵里は牽制の意味をこめて人物の方に銃口を向ける。
無駄な戦いはしたくない、ましてや同じハンターだ。
絵里は退いてほしいと願いながら、人物を睨み付ける。
次の瞬間だった。
絵里の視界から人物が“消える”。
消えたことを絵里の脳が理解するのと、後頭部に何か硬い物が押しつけられた感覚が走ったのは同時だった。
ドクドクドクドクと、一気に心臓が血を全身に送り出す、背筋を嫌な汗が伝っていく。
811 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:08:07.38 0
「…好きな方選ばせてあげる。
大人しく獲物を譲るか、二度と銃を持てない体にされるか。
さぁ―――どっち?」
背後を取られ、その上、後頭部に銃を押しつけられている絶対的不利な状況。
このまま、“彼女”の言う通り退くしかないのだろうか。
そこまで考えて―――絵里の中に沸々と沸き上がってくるものがあった。
先に依頼を受けたのは間違いなく自分だと言うのに、何故自分が退かねばならないのか。
この依頼を成功させなければ、自分はギルドを追い出されて途方に暮れる羽目になるのだ。
絶対、退くものか。
絵里は瞬時に体の向きを反転させると同時に“彼女”の腕を掴む。
呆気に取られたような顔を見せる女性を睨み付けながら、絵里は大きく息を吸い込む。
「獲物を譲るのはそっち、っていうか、この依頼は絵里が受けたんだから。
人の受けた依頼に割り込んで報酬横取りしようなんて、そんなの絶対許さない」
怒気をこめた絵里の言葉を、女性は鼻で笑う。
嘲笑を浮かべた女性の眼光が急に鋭さを増し、絵里の瞳を射貫いた。
大人しく獲物を譲るか、二度と銃を持てない体にされるか。
さぁ―――どっち?」
背後を取られ、その上、後頭部に銃を押しつけられている絶対的不利な状況。
このまま、“彼女”の言う通り退くしかないのだろうか。
そこまで考えて―――絵里の中に沸々と沸き上がってくるものがあった。
先に依頼を受けたのは間違いなく自分だと言うのに、何故自分が退かねばならないのか。
この依頼を成功させなければ、自分はギルドを追い出されて途方に暮れる羽目になるのだ。
絶対、退くものか。
絵里は瞬時に体の向きを反転させると同時に“彼女”の腕を掴む。
呆気に取られたような顔を見せる女性を睨み付けながら、絵里は大きく息を吸い込む。
「獲物を譲るのはそっち、っていうか、この依頼は絵里が受けたんだから。
人の受けた依頼に割り込んで報酬横取りしようなんて、そんなの絶対許さない」
怒気をこめた絵里の言葉を、女性は鼻で笑う。
嘲笑を浮かべた女性の眼光が急に鋭さを増し、絵里の瞳を射貫いた。
812 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:09:24.32 0
「はっ、馬鹿馬鹿しい。
あんたもハンターの端くれなら、ヴァリアントハンター界の現状くらい知ってるやろ?
ここ数年で需要に対しての供給が増えすぎた。
それまではギルドに来る依頼だけで充分な稼ぎがあった、でも今は違う。
各所属ハンターが単発の依頼を受け、その分の稼ぎの何割かでもギルドに入れんとギルドの運営自体がままならんところもある。
そして、そういう依頼も今は取り合いや―――現状も知らんでこの世界に入ってくる馬鹿が多くなった分、余計にな」
「でも、絵里はこの依頼だけは絶対譲れない。
ハンターになるために何年も努力してきたし、絵里がハンターになれるように自分のことみたいに必死になってくれた人達がいる。
絵里はこの依頼を成功させないと、その人達と一緒にヴァリアントに立ち向かうことが出来ないの。
―――お願いだから、退いて」
掴んだ腕に力を込め、絵里は女性を見つめる。
だが、女性の目に宿った眼光は一瞬も揺らがない。
「ハンターになるのに何年もかかるような落ちこぼれなんて、
例えこの依頼を成功させてもギルドの足手まといになるのが目にみえとるわ。
落ちこぼれはそこで指くわえて見てればええ、“暗闇の星-ダークネス・ノヴァ-”の次期エース、
高橋愛の華麗な戦いをな」
言葉を紡ぎ終わると同時に女性―――“高橋愛”はその場から消える。
残された絵里はスナイパーライフルをぎゅっと握ると、何度も深呼吸を始めた。
あんたもハンターの端くれなら、ヴァリアントハンター界の現状くらい知ってるやろ?
ここ数年で需要に対しての供給が増えすぎた。
それまではギルドに来る依頼だけで充分な稼ぎがあった、でも今は違う。
各所属ハンターが単発の依頼を受け、その分の稼ぎの何割かでもギルドに入れんとギルドの運営自体がままならんところもある。
そして、そういう依頼も今は取り合いや―――現状も知らんでこの世界に入ってくる馬鹿が多くなった分、余計にな」
「でも、絵里はこの依頼だけは絶対譲れない。
ハンターになるために何年も努力してきたし、絵里がハンターになれるように自分のことみたいに必死になってくれた人達がいる。
絵里はこの依頼を成功させないと、その人達と一緒にヴァリアントに立ち向かうことが出来ないの。
―――お願いだから、退いて」
掴んだ腕に力を込め、絵里は女性を見つめる。
だが、女性の目に宿った眼光は一瞬も揺らがない。
「ハンターになるのに何年もかかるような落ちこぼれなんて、
例えこの依頼を成功させてもギルドの足手まといになるのが目にみえとるわ。
落ちこぼれはそこで指くわえて見てればええ、“暗闇の星-ダークネス・ノヴァ-”の次期エース、
高橋愛の華麗な戦いをな」
言葉を紡ぎ終わると同時に女性―――“高橋愛”はその場から消える。
残された絵里はスナイパーライフルをぎゅっと握ると、何度も深呼吸を始めた。
813 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:10:27.76 0
『あんたの欠点は、一度頭に血が上ると落ち着くまで時間がかかるところよ。
あんたはスナイパーなんだから、どんな時でも落ち着いて、前線で戦うアタッカーをフォロー出来なくちゃいけない。
どんな事態が起きても即座に対応出来るように、フォロー出来るように、平静状態を保つのよ』
圭の言葉を思い出しながら、絵里は何度も何度も息を吸い込み吐き出す。
そうだ、熱くなってはいけない、そんな状態では正確な狙撃は出来ないのだから。
それに―――チャンスが全くないわけじゃない。
絵里は目を閉じて“得た情報”を整理する、
絵里が持つもう一つの超感覚“接触感応-サイコメトリー-”によって得た情報を。
愛が持つ武器は、絵里と同じドイツ製の二丁拳銃。
銃弾の最大装填数は20、そして愛がこの依頼のために持ってきた予備マガジンは二本。
現在愛が所持している銃弾数は合計80発、ランクの低いヴァリアント相手だからとはいえ、
少々敵を舐めているとしか思えない数だ。
ヴァリアントが停止状態なら充分その銃弾だけで障壁貫通、そして始末することが100%可能だろう。
だが、活動期に再び入ったヴァリアントをそれだけの銃弾で始末しきれる可能性は―――100%ではない。
絵里はコートの袖をまくり、時間を確認する。
時刻は午前11時55分―――そろそろ、ヴァリアントが活動を開始する頃だ。
絵里はスナイパーライフルを構え、鷹の目を発動する。
まず、絵里は風速、距離、重力…狙撃を行う際に必要な計算を行う。
一分強で計算を終えた絵里は、予測される着弾点に照準を合わせると―――目標から少しだけ銃口をずらして引き金を引いた。
音速を超えた弾丸が放物線を描きながら、絵里の狙った着弾点へと一ミリのズレもなく到達する。
弾丸は着弾と同時に破砕し、ヴァリアントの展開する障壁を切り裂く鋭い“鎌鼬”がその場に発生した。
あんたはスナイパーなんだから、どんな時でも落ち着いて、前線で戦うアタッカーをフォロー出来なくちゃいけない。
どんな事態が起きても即座に対応出来るように、フォロー出来るように、平静状態を保つのよ』
圭の言葉を思い出しながら、絵里は何度も何度も息を吸い込み吐き出す。
そうだ、熱くなってはいけない、そんな状態では正確な狙撃は出来ないのだから。
それに―――チャンスが全くないわけじゃない。
絵里は目を閉じて“得た情報”を整理する、
絵里が持つもう一つの超感覚“接触感応-サイコメトリー-”によって得た情報を。
愛が持つ武器は、絵里と同じドイツ製の二丁拳銃。
銃弾の最大装填数は20、そして愛がこの依頼のために持ってきた予備マガジンは二本。
現在愛が所持している銃弾数は合計80発、ランクの低いヴァリアント相手だからとはいえ、
少々敵を舐めているとしか思えない数だ。
ヴァリアントが停止状態なら充分その銃弾だけで障壁貫通、そして始末することが100%可能だろう。
だが、活動期に再び入ったヴァリアントをそれだけの銃弾で始末しきれる可能性は―――100%ではない。
絵里はコートの袖をまくり、時間を確認する。
時刻は午前11時55分―――そろそろ、ヴァリアントが活動を開始する頃だ。
絵里はスナイパーライフルを構え、鷹の目を発動する。
まず、絵里は風速、距離、重力…狙撃を行う際に必要な計算を行う。
一分強で計算を終えた絵里は、予測される着弾点に照準を合わせると―――目標から少しだけ銃口をずらして引き金を引いた。
音速を超えた弾丸が放物線を描きながら、絵里の狙った着弾点へと一ミリのズレもなく到達する。
弾丸は着弾と同時に破砕し、ヴァリアントの展開する障壁を切り裂く鋭い“鎌鼬”がその場に発生した。
814 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:11:30.25 0
これに驚いたのは、既にヴァリアントに対して攻撃を始めていた愛だった。
絵里のいる位置からヴァリアントの障壁まではおよそ600メートル程度、だが、愛が驚いたのはその距離に対してではない。
スコープやレーザーサイトといった照準を合わせるための部品がついていないスナイパーライフルで、
愛にかすり傷負わせることなく正確な射撃を行われたことだった。
通常の弾丸とは異なる、着弾と同時に圧縮注入された超能力エネルギーが吹き出す弾丸は、
着弾点がほんの少しずれただけで自分の意図しないところに攻撃を加える結果になる。
絵里は至近距離でヴァリアントと交戦中の愛がダメージを受けることのないように、
弾丸が破裂した後のエネルギーの吹き出しまで計算して射撃したのだ。
少なくとも、こんな正確無比な射撃が出来る人間は愛のギルドにはいない。
(うちのギルドに来たら即レギュラーやわ…ってか、あいつか?
実技試験では今まで数人しか取っていない満点を叩き出すのに、毎回筆記で落とされる奴って…)
ヴァリアントが生み出す念動刃を華麗に避けながら、愛は思わず唇を噛む。
大手ギルドの次期エースである愛は、ハンター資格を得てからわずか三年で屠ったヴァリアントの数は数百を超えていた。
どんな敵にも臆することなく飛び込んでいく度胸のよさ、運動神経のよさで瞬く間にそこまで上り詰めた愛。
愛の胸を焼くのは強い嫉妬だった。
筆記試験で満点を叩き出す人間はそれなりの数がいるが、実技で満点を叩き出せる人間はほんの僅か。
しかも、実技で満点を取った人間の多くが今やハンター界で知らぬ者はない、
知らない奴はモグリだといわれる程の名声を得た実力者である。
愛が実技試験で取った点数は93点、この数字は受験者の平均点である85点を余裕で超えている。
近年より高難度になったと言われる実技試験で90点台を突破するものは100人中5名程度、即戦力として採用されるレベルだ。
それこそ、満点なら…自分から門を叩かなくとも数多のギルドから好条件で勧誘の声がかかる。
絵里のいる位置からヴァリアントの障壁まではおよそ600メートル程度、だが、愛が驚いたのはその距離に対してではない。
スコープやレーザーサイトといった照準を合わせるための部品がついていないスナイパーライフルで、
愛にかすり傷負わせることなく正確な射撃を行われたことだった。
通常の弾丸とは異なる、着弾と同時に圧縮注入された超能力エネルギーが吹き出す弾丸は、
着弾点がほんの少しずれただけで自分の意図しないところに攻撃を加える結果になる。
絵里は至近距離でヴァリアントと交戦中の愛がダメージを受けることのないように、
弾丸が破裂した後のエネルギーの吹き出しまで計算して射撃したのだ。
少なくとも、こんな正確無比な射撃が出来る人間は愛のギルドにはいない。
(うちのギルドに来たら即レギュラーやわ…ってか、あいつか?
実技試験では今まで数人しか取っていない満点を叩き出すのに、毎回筆記で落とされる奴って…)
ヴァリアントが生み出す念動刃を華麗に避けながら、愛は思わず唇を噛む。
大手ギルドの次期エースである愛は、ハンター資格を得てからわずか三年で屠ったヴァリアントの数は数百を超えていた。
どんな敵にも臆することなく飛び込んでいく度胸のよさ、運動神経のよさで瞬く間にそこまで上り詰めた愛。
愛の胸を焼くのは強い嫉妬だった。
筆記試験で満点を叩き出す人間はそれなりの数がいるが、実技で満点を叩き出せる人間はほんの僅か。
しかも、実技で満点を取った人間の多くが今やハンター界で知らぬ者はない、
知らない奴はモグリだといわれる程の名声を得た実力者である。
愛が実技試験で取った点数は93点、この数字は受験者の平均点である85点を余裕で超えている。
近年より高難度になったと言われる実技試験で90点台を突破するものは100人中5名程度、即戦力として採用されるレベルだ。
それこそ、満点なら…自分から門を叩かなくとも数多のギルドから好条件で勧誘の声がかかる。
815 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:12:33.36 0
「あんな温いことしか言えんような奴が満点…!」
引き金を引き絞る指に力が籠もる。
敵の攻撃を避けながら小刻みに銃弾を撃ち込み続ける愛を嘲笑うかのように、時折遠くから銃弾が着弾する。
冗談じゃない、あんな奴に獲物は渡さない。
愛は気付いていなかった。
絵里の存在に気を取られる余り冷静さを失いつつある自分、そのことに気付くことのないまま、
ひたすら障壁へと弾丸を撃ち込み続ける。
ランク1の低級ヴァリアントの障壁だからマガジンは2本もあれば充分だろう、そう思っていた愛。
だが、それは、愛が平静さを持って狩りに臨めばの話だった。
銃弾による攻撃での障壁破壊のセオリー、それは一点集中。
ヴァリアントを包み込む強力な障壁を破らずにそれを屠ることは不可能、
まずは障壁を破る為に何処か一点に狙いを定めて連射、が基本である。
普段の愛であればとっくに、障壁を破って弾丸の雨をヴァリアントに浴びせていただろう。
だが、冷静さを欠いた愛の射撃は狙いが甘く、銃弾を消費している割に罅の一つも入っていない。
それもまた、愛の心を苛立たせていく―――何故、こんな敵に手こずらなければならないのか、と。
愛が焦って銃弾を消費していくのを見つめながら、絵里は淡々と狙撃を行っていた。
愛に気付かれることのないように、時に愛の放つ銃弾が破砕するタイミングに被せながら、
障壁の一点に狙いを定めて撃つ。
愛が一旦ヴァリアントから離れた。
マガジンを交換するのだろう、残りの弾は40発…上手くいくだろうか。
絵里が狙っているのは障壁の一点だけではない。
冷静さを欠いた愛が銃弾を撃ち尽くして成す術がなくなるように、一点突破の狙撃の合間に挑発のための狙撃も行っている。
引き金を引き絞る指に力が籠もる。
敵の攻撃を避けながら小刻みに銃弾を撃ち込み続ける愛を嘲笑うかのように、時折遠くから銃弾が着弾する。
冗談じゃない、あんな奴に獲物は渡さない。
愛は気付いていなかった。
絵里の存在に気を取られる余り冷静さを失いつつある自分、そのことに気付くことのないまま、
ひたすら障壁へと弾丸を撃ち込み続ける。
ランク1の低級ヴァリアントの障壁だからマガジンは2本もあれば充分だろう、そう思っていた愛。
だが、それは、愛が平静さを持って狩りに臨めばの話だった。
銃弾による攻撃での障壁破壊のセオリー、それは一点集中。
ヴァリアントを包み込む強力な障壁を破らずにそれを屠ることは不可能、
まずは障壁を破る為に何処か一点に狙いを定めて連射、が基本である。
普段の愛であればとっくに、障壁を破って弾丸の雨をヴァリアントに浴びせていただろう。
だが、冷静さを欠いた愛の射撃は狙いが甘く、銃弾を消費している割に罅の一つも入っていない。
それもまた、愛の心を苛立たせていく―――何故、こんな敵に手こずらなければならないのか、と。
愛が焦って銃弾を消費していくのを見つめながら、絵里は淡々と狙撃を行っていた。
愛に気付かれることのないように、時に愛の放つ銃弾が破砕するタイミングに被せながら、
障壁の一点に狙いを定めて撃つ。
愛が一旦ヴァリアントから離れた。
マガジンを交換するのだろう、残りの弾は40発…上手くいくだろうか。
絵里が狙っているのは障壁の一点だけではない。
冷静さを欠いた愛が銃弾を撃ち尽くして成す術がなくなるように、一点突破の狙撃の合間に挑発のための狙撃も行っている。
816 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:13:39.87 0
絵里が今回の依頼のために準備した銃弾は、200発。
低級ヴァリアント1体相手に準備するには多すぎるとも言える数だったが、
絶対に依頼を成功させるためにと念を入れて準備してきたのだ、当の本人はこういうケースは想定していなかったが。
愛が再び距離を詰め、小刻みな攻撃を開始する。
幾分落ち着いたのだろうか、先程よりは狙いが定まっているようだ。
「…今頃落ち着いても遅いよ」
絵里の独り言は風に流れる。
狙撃を開始してからずっと、狙いを定めながら愛の様子を見てきた。
愛の様子だけではない、愛が放つ銃弾の威力もずっと注視してきたのだ。
遠くから離れて行う狙撃とは違い、至近距離での射撃では引き金に籠められるエネルギーに限界がある。
通常以上にエネルギーを籠めようとすれば0コンマ秒での遅れが出る、それは時に、
至近距離で戦う者にとっては生死を分ける時間となるのだ。
エネルギーを籠めれば変換される運動エネルギーが銃弾の威力に上乗せされる、
だが、そんな余裕は愛にはなさそうだった。
今の愛の銃弾の威力では、残りの弾で障壁を破ることが出来たとしても―――肝心の攻撃分は残らない。
絵里の口角がつり上がる。
愛が放つ銃弾の数をカウントしながら、タイミングを量る。
ドクドクと鳴る心臓の音が聞こえる。
だが、それは自分の心臓の音ではない、この心臓の音はヴァリアントの心臓の音だ。
もう、ヴァリアントの命は愛の手からすり抜け、自分の掌中にある。
低級ヴァリアント1体相手に準備するには多すぎるとも言える数だったが、
絶対に依頼を成功させるためにと念を入れて準備してきたのだ、当の本人はこういうケースは想定していなかったが。
愛が再び距離を詰め、小刻みな攻撃を開始する。
幾分落ち着いたのだろうか、先程よりは狙いが定まっているようだ。
「…今頃落ち着いても遅いよ」
絵里の独り言は風に流れる。
狙撃を開始してからずっと、狙いを定めながら愛の様子を見てきた。
愛の様子だけではない、愛が放つ銃弾の威力もずっと注視してきたのだ。
遠くから離れて行う狙撃とは違い、至近距離での射撃では引き金に籠められるエネルギーに限界がある。
通常以上にエネルギーを籠めようとすれば0コンマ秒での遅れが出る、それは時に、
至近距離で戦う者にとっては生死を分ける時間となるのだ。
エネルギーを籠めれば変換される運動エネルギーが銃弾の威力に上乗せされる、
だが、そんな余裕は愛にはなさそうだった。
今の愛の銃弾の威力では、残りの弾で障壁を破ることが出来たとしても―――肝心の攻撃分は残らない。
絵里の口角がつり上がる。
愛が放つ銃弾の数をカウントしながら、タイミングを量る。
ドクドクと鳴る心臓の音が聞こえる。
だが、それは自分の心臓の音ではない、この心臓の音はヴァリアントの心臓の音だ。
もう、ヴァリアントの命は愛の手からすり抜け、自分の掌中にある。
817 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:14:43.10 0
絵里はコートのボタンを全て外し、中のベストに装着していたマガジンを全部取り出して地面に置く。
そして、絵里はこの屋上に来た時と同じように伏射の姿勢を取った、これで万全の態勢が整う。
一番命中率の高い姿勢を取り、銃弾を撃ち尽くしてもすぐに新しいマガジンに交換が可能―――後は、愛の弾切れを待つのみだ。
(くそ、もう弾が!
こうなったら、あいつのスナイパーライフルを奪って戦うか?)
残りの銃弾は両手合わせてもう10発もなかった、“瞬間移動-テレポーテーション-”で一旦予備のマガジンを取りに戻る、
そういう選択肢は選べない―――取りに戻る間に、絵里に獲物を奪われてしまう可能性があるからだ。
今まで狩れなかったヴァリアントなどいない、そしてこれからも存在してはいけない。
最大手ギルドの一角を担うギルドの次期エースとして、絶対にこの獲物を譲るわけにはいかないのだ。
だが、愛の中には迷いがあった。
近接戦闘用のSSAと長距離狙撃用のSSAでは、そもそも設計思想が根本から違う。
狙撃用SSAの使用経験が無に等しい愛では、たとえ得物を奪えたとしても上手く扱える保障がなかった。
いや、扱えたところで眼前のヴァリアントを倒すのはまず不可能と考えるべきかもしれない。
迷っているうちに―――愛の銃弾は0になった。
愛はバックステップで一旦距離を置く、こうなったら、絵里を昏倒させてその間に銃弾を取りに戻るしかない、
そこまで考えた愛は次の瞬間―――ありえない光景を目にすることになる。
「いっけえええええええ!」
叫び声と共に絵里の怒濤の攻撃が開始された。
引き金を引きっぱなしにし、狙撃していた着弾点へ一気に連射する。
衝撃が体に走り続けることを気にも留めず、絵里は引き金に力を籠め続ける。
そして、絵里はこの屋上に来た時と同じように伏射の姿勢を取った、これで万全の態勢が整う。
一番命中率の高い姿勢を取り、銃弾を撃ち尽くしてもすぐに新しいマガジンに交換が可能―――後は、愛の弾切れを待つのみだ。
(くそ、もう弾が!
こうなったら、あいつのスナイパーライフルを奪って戦うか?)
残りの銃弾は両手合わせてもう10発もなかった、“瞬間移動-テレポーテーション-”で一旦予備のマガジンを取りに戻る、
そういう選択肢は選べない―――取りに戻る間に、絵里に獲物を奪われてしまう可能性があるからだ。
今まで狩れなかったヴァリアントなどいない、そしてこれからも存在してはいけない。
最大手ギルドの一角を担うギルドの次期エースとして、絶対にこの獲物を譲るわけにはいかないのだ。
だが、愛の中には迷いがあった。
近接戦闘用のSSAと長距離狙撃用のSSAでは、そもそも設計思想が根本から違う。
狙撃用SSAの使用経験が無に等しい愛では、たとえ得物を奪えたとしても上手く扱える保障がなかった。
いや、扱えたところで眼前のヴァリアントを倒すのはまず不可能と考えるべきかもしれない。
迷っているうちに―――愛の銃弾は0になった。
愛はバックステップで一旦距離を置く、こうなったら、絵里を昏倒させてその間に銃弾を取りに戻るしかない、
そこまで考えた愛は次の瞬間―――ありえない光景を目にすることになる。
「いっけえええええええ!」
叫び声と共に絵里の怒濤の攻撃が開始された。
引き金を引きっぱなしにし、狙撃していた着弾点へ一気に連射する。
衝撃が体に走り続けることを気にも留めず、絵里は引き金に力を籠め続ける。
818 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:15:44.50 0
障壁に徐々に亀裂が走り始める、銃弾が切れる。
絵里は素早くマガジンを交換すると、再び連射を開始する、それを二回繰り返した頃―――ついに、障壁が砕けた。
残りの銃弾は今装着しているマガジン+予備マガジン一本。
これだけあれば充分だ。
心臓の音が聞こえる、先程よりも大きく確かに。
途切れることのない衝撃に腕が悲鳴を上げている。
連射するために常にエネルギーを放出し続ける体が、軋んでいる。
普段の射撃訓練でも、一回にこれだけの銃弾を撃つことはなかった。
鷹の目を常時発動し常に正確無比な射撃を行い続けるという行為は、絵里にとって未知の領域。
全てが終わるまで持ちこたえられるか予測する余裕は、もうなかった。
『亀がスナイパー…アタッカーよりそっちの方が全然いいと思うな。
折角、スナイパーだったら誰でも欲しがるようなすごい超感覚持ってるんだし、
そういうのを活かさないのって勿体ないしね』
『あんたがなつみみたいなアタッカーになりたいってのは分かるわ、アタッカーは花形だしね。
でも、ね…スナイパーってのもいいもんよ。
目立たないかもしれないけど、前線のアタッカーが楽に戦えるように支援する、これは誰にでも出来るもんじゃない。
卓越した射撃術、常に冷静な目で戦況を見つめ判断を下せるだけのクレバーさ。
主役じゃないかもしれない、だけど主役より重要にもなれる…それがスナイパーってもんよ』
脳裏に蘇るなつみと圭の優しい声。
その声だけが、未知の領域に挑み続ける絵里を支えていた。
ヴァリアントが持つもう一つの特徴、それは―――驚異的な自己再生力。
数発弾丸を撃ち込んだ程度では瞬く間に回復されてしまう。
絵里は素早くマガジンを交換すると、再び連射を開始する、それを二回繰り返した頃―――ついに、障壁が砕けた。
残りの銃弾は今装着しているマガジン+予備マガジン一本。
これだけあれば充分だ。
心臓の音が聞こえる、先程よりも大きく確かに。
途切れることのない衝撃に腕が悲鳴を上げている。
連射するために常にエネルギーを放出し続ける体が、軋んでいる。
普段の射撃訓練でも、一回にこれだけの銃弾を撃つことはなかった。
鷹の目を常時発動し常に正確無比な射撃を行い続けるという行為は、絵里にとって未知の領域。
全てが終わるまで持ちこたえられるか予測する余裕は、もうなかった。
『亀がスナイパー…アタッカーよりそっちの方が全然いいと思うな。
折角、スナイパーだったら誰でも欲しがるようなすごい超感覚持ってるんだし、
そういうのを活かさないのって勿体ないしね』
『あんたがなつみみたいなアタッカーになりたいってのは分かるわ、アタッカーは花形だしね。
でも、ね…スナイパーってのもいいもんよ。
目立たないかもしれないけど、前線のアタッカーが楽に戦えるように支援する、これは誰にでも出来るもんじゃない。
卓越した射撃術、常に冷静な目で戦況を見つめ判断を下せるだけのクレバーさ。
主役じゃないかもしれない、だけど主役より重要にもなれる…それがスナイパーってもんよ』
脳裏に蘇るなつみと圭の優しい声。
その声だけが、未知の領域に挑み続ける絵里を支えていた。
ヴァリアントが持つもう一つの特徴、それは―――驚異的な自己再生力。
数発弾丸を撃ち込んだ程度では瞬く間に回復されてしまう。
819 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:16:48.50 0
着弾と共に吹き出す鎌鼬が確実にヴァリアントの体を切り刻んでいく。
自己再生力を上回る激しい攻撃―――もう、ヴァリアントの命は風前の灯火だ。
だが、こちらの銃弾もそろそろ底を突く。
残りの銃弾が20になった頃、絵里は引き金を引く指に今まで以上のエネルギーを送り込んだ。
「っつ!」
最後の銃弾を発射したと同時に、スナイパーライフルがミシッという音と共に半壊した。
極端な酷使にも耐えうるように製造されたSSAだが、ここまで極端な酷使をする人間がいるとは、
製造した人間も全く想定していなかっただろう。
絵里は肩で息をしながら小さく笑う―――ヴァリアントは跡形もなく消滅していた。
* * *
無事依頼を成功させた絵里だったが、その後が大変だった。
愛にはライバル発言された上に一方的にマークされ、半壊したスナイパーライフルを手にギルドに戻ったら圭に怒鳴り散らされ。
初の依頼で得た報酬は全て銃の修理費用に消え、絵里の手元には一銭も残らなかった。
その上、極端な連射のおかげで数日はスナイパーライフルどころかご飯茶碗を持つだけで腕が震える有様。
まだまだあんたにはあたしの指導が必要なようね、と笑う圭が嬉しそうだったので思わず顔を顰めたら、
思いっきり腕を掴まれて悶絶する羽目になって、涙目になる絵里。
二人のやり取りを見つめながら、なつみは穏やかな微笑みを浮かべる。
自己再生力を上回る激しい攻撃―――もう、ヴァリアントの命は風前の灯火だ。
だが、こちらの銃弾もそろそろ底を突く。
残りの銃弾が20になった頃、絵里は引き金を引く指に今まで以上のエネルギーを送り込んだ。
「っつ!」
最後の銃弾を発射したと同時に、スナイパーライフルがミシッという音と共に半壊した。
極端な酷使にも耐えうるように製造されたSSAだが、ここまで極端な酷使をする人間がいるとは、
製造した人間も全く想定していなかっただろう。
絵里は肩で息をしながら小さく笑う―――ヴァリアントは跡形もなく消滅していた。
* * *
無事依頼を成功させた絵里だったが、その後が大変だった。
愛にはライバル発言された上に一方的にマークされ、半壊したスナイパーライフルを手にギルドに戻ったら圭に怒鳴り散らされ。
初の依頼で得た報酬は全て銃の修理費用に消え、絵里の手元には一銭も残らなかった。
その上、極端な連射のおかげで数日はスナイパーライフルどころかご飯茶碗を持つだけで腕が震える有様。
まだまだあんたにはあたしの指導が必要なようね、と笑う圭が嬉しそうだったので思わず顔を顰めたら、
思いっきり腕を掴まれて悶絶する羽目になって、涙目になる絵里。
二人のやり取りを見つめながら、なつみは穏やかな微笑みを浮かべる。
820 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:17:50.62 0
圭の指導のおかげで射撃だけなら既に中堅ハンター以上の絵里に、
何故、ヴァリアントを狩るだけという単純な試験を与えたのか。
それは、この世界で生き抜くだけの図太さがあるか知りたかったからだった。
今回の絵里のように依頼に割り込まれることは、数年前ならまず有り得なかった。
ヴァリアントの数に対してハンターはまだまだ足りない状況で、どこのギルドも人員を欲していたのだ。
今では、ギルドに回ってくる依頼だけでは運営がままならなくなり、ハンター達はギルドのため、
自分の為に個人で出来る依頼を受けるようになった。
そして、その依頼の数は決して多くはない。
絵里は運がよかった。
今回のような奪い合いで負傷し、二度と戦線に立つことが出来ない体になることだって充分にあり得るのだから。
個人の依頼にギルドは立ち入らないというルールのおかげで、
過失を装い相手を負傷させるという無茶をやる人間も少なくはなかった。
だからといって、そこで尻込みして帰ってくるようでは話にならない。
絵里がこれから生きていこうとしている世界は、生半可な気持ちでは生き抜くことが出来ない世界なのだ。
幾ら腕がよくても、時には自身の身を守る為に同胞を撃つくらいの覚悟がなければ、
あっという間に普通の生活すらままならない体にされることは決して珍しくない。
今後、この状況は更に加速していくだろう、最悪、ギルドのために尽くしてくれた人間を数人解雇することもあり得る。
そうなった時、ギルドに残すのは…何があっても依頼を確実に遂行出来る、腕のいいハンターだけだ。
ギルドに絶対に残したい、そう思わせてくれるだけのハンターに絵里は成長してくれるだろうか。
なつみは微笑みながら窓の外を見る。
すっきりしない曇り空は、まるで今の絵里のようだった。
何故、ヴァリアントを狩るだけという単純な試験を与えたのか。
それは、この世界で生き抜くだけの図太さがあるか知りたかったからだった。
今回の絵里のように依頼に割り込まれることは、数年前ならまず有り得なかった。
ヴァリアントの数に対してハンターはまだまだ足りない状況で、どこのギルドも人員を欲していたのだ。
今では、ギルドに回ってくる依頼だけでは運営がままならなくなり、ハンター達はギルドのため、
自分の為に個人で出来る依頼を受けるようになった。
そして、その依頼の数は決して多くはない。
絵里は運がよかった。
今回のような奪い合いで負傷し、二度と戦線に立つことが出来ない体になることだって充分にあり得るのだから。
個人の依頼にギルドは立ち入らないというルールのおかげで、
過失を装い相手を負傷させるという無茶をやる人間も少なくはなかった。
だからといって、そこで尻込みして帰ってくるようでは話にならない。
絵里がこれから生きていこうとしている世界は、生半可な気持ちでは生き抜くことが出来ない世界なのだ。
幾ら腕がよくても、時には自身の身を守る為に同胞を撃つくらいの覚悟がなければ、
あっという間に普通の生活すらままならない体にされることは決して珍しくない。
今後、この状況は更に加速していくだろう、最悪、ギルドのために尽くしてくれた人間を数人解雇することもあり得る。
そうなった時、ギルドに残すのは…何があっても依頼を確実に遂行出来る、腕のいいハンターだけだ。
ギルドに絶対に残したい、そう思わせてくれるだけのハンターに絵里は成長してくれるだろうか。
なつみは微笑みながら窓の外を見る。
すっきりしない曇り空は、まるで今の絵里のようだった。
821 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:19:01.58 0
腕は充分ある、だけど今後どういう未来を進んでいくのかは分からない駆け出しのハンター。
一流のハンターになる前に誰かに潰されるかもしれないし、絵里自身がこの世界に嫌気が差して去っていく可能性もある。
そうならないことを祈りながら、なつみは二人の方へと歩み寄っていく。
―――亀井絵里がヴァリアントハンター界にその名を轟かせる日が来るのか、それを知る者はない。
一流のハンターになる前に誰かに潰されるかもしれないし、絵里自身がこの世界に嫌気が差して去っていく可能性もある。
そうならないことを祈りながら、なつみは二人の方へと歩み寄っていく。
―――亀井絵里がヴァリアントハンター界にその名を轟かせる日が来るのか、それを知る者はない。
822 :名無しじゃないやい:2009/02/07(土) 21:20:43.59 0
>>804-821
『ヴァリアントハンター』了
『ヴァリアントハンター』了
823 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 22:14:27.32 0
大作乙でした!
また違った世界観が読めて面白かったです
また違った世界観が読めて面白かったです
824 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 22:18:57.13 0
>>822
面白かったです!
ちょっと確認なんですがヴァリアントハントの依頼はユニオンへの依頼と個人でハンターを雇う場合があるんですよね?
その場合標的が重なる場合があるということで依頼というより標的の横取りという認識であってるのでしょうか
つまらないことなんですがユニオンで受付すませてるのに依頼横取りしたら報酬もらえないんじゃないのかと思いまして
面白かったです!
ちょっと確認なんですがヴァリアントハントの依頼はユニオンへの依頼と個人でハンターを雇う場合があるんですよね?
その場合標的が重なる場合があるということで依頼というより標的の横取りという認識であってるのでしょうか
つまらないことなんですがユニオンで受付すませてるのに依頼横取りしたら報酬もらえないんじゃないのかと思いまして
825 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 22:43:51.78 0
>>822
確かにリゾナンターとは別物の世界でした
投下を躊躇われたのも判ります
ヴァリアントの生態や恐ろしさに関する描写が少なかったという点は不満が残りました
でも面白かった
特に私は本気モードの亀井さんが出てくる話が好きなので、この話は好きですね
それと今回は噛ませ犬に終わった高橋さんが絡んでくる話も読んでみたいですね
ないやいさんの原案を共鳴者作家さんがどう料理するかも楽しみです
新しいことに挑戦するないやいさんの飽くなき創作意欲は凄いと思います
…でもぴょん吉呼ばわりは止めないw
確かにリゾナンターとは別物の世界でした
投下を躊躇われたのも判ります
ヴァリアントの生態や恐ろしさに関する描写が少なかったという点は不満が残りました
でも面白かった
特に私は本気モードの亀井さんが出てくる話が好きなので、この話は好きですね
それと今回は噛ませ犬に終わった高橋さんが絡んでくる話も読んでみたいですね
ないやいさんの原案を共鳴者作家さんがどう料理するかも楽しみです
新しいことに挑戦するないやいさんの飽くなき創作意欲は凄いと思います
…でもぴょん吉呼ばわりは止めないw
826 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 23:13:34.35 O
個人的に飼育ぽい香りを感じました
狼らしくないというかw
保田さんは教育係ポジが良く似合いますね
おもしろかったです
狼らしくないというかw
保田さんは教育係ポジが良く似合いますね
おもしろかったです
827 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 23:15:03.74 0
>>794
『里沙ヲ奪還セヨ!』の『禍刻』Ver.!超面白かった!
ずいぶんと迫力を増したリゾナンターたちに興奮しました!
『里沙ヲ奪還セヨ!』を読み返してみたくなりました!
>>822
面白かったです!この世界観!!凄いね!よくぞここまで書き込みましたね!凄い!
『里沙ヲ奪還セヨ!』の『禍刻』Ver.!超面白かった!
ずいぶんと迫力を増したリゾナンターたちに興奮しました!
『里沙ヲ奪還セヨ!』を読み返してみたくなりました!
>>822
面白かったです!この世界観!!凄いね!よくぞここまで書き込みましたね!凄い!
828 :名無し募集中。。。:2009/02/07(土) 23:43:28.05 O
>>793
愛ちゃん怒らすとマジでこええなw
愛ちゃん怒らすとマジでこええなw
829 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 00:33:03.91 O
落ちちゃうかも
830 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 00:49:56.80 0
831 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 00:53:34.09 0
832 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 00:55:50.24 0
>>830
これの前売り券はどこで買えますか?教えてくだされ!!
これの前売り券はどこで買えますか?教えてくだされ!!
833 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 00:56:02.38 0
834 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 01:09:14.65 0
835 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 01:46:15.71 0
836 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 01:55:44.30 O
この前売券て9種類あるんだよな!?
俺はみっつぃーだったわ
俺はみっつぃーだったわ
837 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 01:57:09.16 0
838 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 01:59:45.19 0
>>830
URLがフィッシングサイトだから皆注意しろ
URLがフィッシングサイトだから皆注意しろ
839 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 02:04:46.33 0
普通に見れるがなw
840 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 02:06:05.29 0
ごめん>>838だけど語尾にwつけるの忘れたらなんかリアルな感じになっちゃった
悪意はないんだ
悪意はないんだ
841 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 02:09:04.03 0
cが足りないのね
842 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 02:51:28.84 O
絶対見に行く
843 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 05:52:43.63 0
从*` ロ´) < >>830もう流れてるっちゃ!! 再うpよろっちゃ!!
844 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 08:08:00.56 0
初日の舞台挨拶に並ぶ人乙です
845 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 08:27:29.77 O
都会の人間どもの会話はムカつくがし
846 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 08:55:31.33 0
既に見られなくなってます・・・
847 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 10:39:02.03 0
>>845
いい加減その発言秋田
いい加減その発言秋田
848 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 10:50:55.31 0
うp主ではないですが勝手に再うp
>>830 http://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00001.jpg.html
>>835 http://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00002.jpg.html
うp主さん>勝手にうpしてスミマセン
問題あるようでしたら削除してください(削除パスookami)
>>830 http://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00001.jpg.html
>>835 http://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00002.jpg.html
うp主さん>勝手にうpしてスミマセン
問題あるようでしたら削除してください(削除パスookami)
849 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 10:53:44.76 O
昨日は怒濤の作品ラッシュだったね
この勢いが続くといいな
読むのが大変だけどw
この勢いが続くといいな
読むのが大変だけどw
850 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 11:39:38.61 0
映画化、ドラマ化はこのスレの最終的な夢だな~
851 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 13:28:36.46 0
>>849
ホントすごかったよなー 読むのが大変という嬉しい悲鳴
ホントすごかったよなー 読むのが大変という嬉しい悲鳴
852 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 13:29:08.33 O
映像化はしてほしいけど映画化はいいや
似てるようでちょっと意味合いが違うんだけどね
似てるようでちょっと意味合いが違うんだけどね
853 :名無しじゃないやい:2009/02/08(日) 14:11:07.67 0
ないやいでっす温かい感想をありがとうございました
質問も頂いたのでまずは質問への回答から
>>824さんの質問ですが、描写ミスです
全部で30レス以内に収めようとするあまり、さらっと流してしまいました
もうちょっと筆を割く勇気が必要でしたね、そのことにしてもヴァリアントの描写にしてもorz
横取りに関しては、認められている権利です(愛さん編でより具体的に触れることになると思います)
ちなみに、横取りの際は報酬は全額貰えませんが、7割くらいは貰えるようなので
他ギルドのハンター潰しも兼ねてやっちゃうようなギルドは結構ある、みたいな
今回噛ませ犬に終わった愛さんですが、愛さん主役の外伝を書くことで
このヴァリアントハンターの世界が完成する、と言えます
絵里側の視点から書いた話は、あくまでもこの世界の光の部分
愛さん側から闇の部分を描写することにより、よりこの世界に深みが増すんじゃないかな、と思っています
このくらい書き込むとなると、またプロットの練り込みだの何だので結構時間がかかっちゃうので
まずは自作の蒼の共鳴本編第1部の完結、その後にでも投下出来たらと思ってます
異端な世界観ではありますが、楽しんでいただけたようで幸いです
では…後は共鳴者作者さんのギャグですね、どうなるのか私も一読者として楽しみです
さてー、今日は銀翼の天使に会いに六本木に行ってきますだ
もう頭がロマモー状態(超浮かれてる的な)ですが、楽しんで来まーす
質問も頂いたのでまずは質問への回答から
>>824さんの質問ですが、描写ミスです
全部で30レス以内に収めようとするあまり、さらっと流してしまいました
もうちょっと筆を割く勇気が必要でしたね、そのことにしてもヴァリアントの描写にしてもorz
横取りに関しては、認められている権利です(愛さん編でより具体的に触れることになると思います)
ちなみに、横取りの際は報酬は全額貰えませんが、7割くらいは貰えるようなので
他ギルドのハンター潰しも兼ねてやっちゃうようなギルドは結構ある、みたいな
今回噛ませ犬に終わった愛さんですが、愛さん主役の外伝を書くことで
このヴァリアントハンターの世界が完成する、と言えます
絵里側の視点から書いた話は、あくまでもこの世界の光の部分
愛さん側から闇の部分を描写することにより、よりこの世界に深みが増すんじゃないかな、と思っています
このくらい書き込むとなると、またプロットの練り込みだの何だので結構時間がかかっちゃうので
まずは自作の蒼の共鳴本編第1部の完結、その後にでも投下出来たらと思ってます
異端な世界観ではありますが、楽しんでいただけたようで幸いです
では…後は共鳴者作者さんのギャグですね、どうなるのか私も一読者として楽しみです
さてー、今日は銀翼の天使に会いに六本木に行ってきますだ
もう頭がロマモー状態(超浮かれてる的な)ですが、楽しんで来まーす
854 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 15:26:26.32 0
855 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 16:01:08.11 0
>期待しないでください
それは出来ないな
いやいや、どんな話なのか待ってます
それは出来ないな
いやいや、どんな話なのか待ってます
856 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 17:22:17.22 0
すごい土日になってますねえ
「凡奇湯」とは完全にジャンルを異にする作品の仕上がりが楽しみです!
「凡奇湯」とは完全にジャンルを異にする作品の仕上がりが楽しみです!
857 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 17:36:15.38 I
>>853
こんにちはダークネスの新垣さんvsリゾナンター高橋さんをリクした人です。
まさかRとRの作者さんが自分のリクエストに答えてくれてなんて…本当に嬉しいです。
前からありがとうって言いたかったが海外在住なので最近プロバイダが全面規制されたorz
今は言えなかったことを言おう!本当にありがとうございます!
今から正座して待ってます。下手な日本語ですいません。
こんにちはダークネスの新垣さんvsリゾナンター高橋さんをリクした人です。
まさかRとRの作者さんが自分のリクエストに答えてくれてなんて…本当に嬉しいです。
前からありがとうって言いたかったが海外在住なので最近プロバイダが全面規制されたorz
今は言えなかったことを言おう!本当にありがとうございます!
今から正座して待ってます。下手な日本語ですいません。
858 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 17:39:07.63 I
859 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 18:26:11.88 O
愛ガキ対決楽しみだ!バイト先から現場保全しとく
860 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 18:30:06.27 0
861 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 18:38:13.75 O
>>857
リゾナンター海外支部キターーーー!?
リゾナンター海外支部キターーーー!?
862 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 19:59:53.26 0
ちなみにどちらの支部なんですか?
863 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 20:17:47.26 0
>>857
日本語とても上手ですよ
質問スレのあなたの回答を読み返してみましたが、最初は普通に日本人だと思っていましたw
このスレの作品を読んであそこまで理解しているだけですごいと思います
「ダークネスの新垣さんvsリゾナンターの高橋さん」楽しみですね!
日本語とても上手ですよ
質問スレのあなたの回答を読み返してみましたが、最初は普通に日本人だと思っていましたw
このスレの作品を読んであそこまで理解しているだけですごいと思います
「ダークネスの新垣さんvsリゾナンターの高橋さん」楽しみですね!
864 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 21:00:18.03 0
突然、ぶわっと景色が見えた。軽い頭痛があった。気の早い桜がちらちらと、蕾を開かせている。
その風景の中で、少女は己の脳裏に飛来したものを見た。
夕暮れ、廃ビル、二人、たたかい
「なんや…今の」
それは―――
865 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 21:01:54.74 0
「服従か死か、二つに一つよ」
黒衣の粛清人の言葉には欠片程の虚勢もない。そのままの事実を淡々と述べるような口調だった。
「どっちもごめんやな、あたしは」
そう言って、リゾナンター高橋愛は軽く顎を引いて敵手を見つめる。
そのまなざしに、一切の迷いはない。
夕陽に染まる廃ビルに、しきりと風が吹いている。
風は、エントランスから階段、崩れかけの壁、割れた窓ガラスのあいだを無計画に吹き通り、
向かい合う二人の間の空気をがむしゃらに引っ掻き回していた。
でたらめに吹きすさぶ風の中、二人は身じろぎもせずに視線を交わしている。
どちらが先に動くか、それをこの二人の様子から察するのは難しい。
静かに、機をうかがっている。たたかいは、目に見えない所でその序曲を奏で始めた。
粛清人R―新垣里沙は袖口から伸びる鋼線にそろり、そろりと、意識を忍ばせる。
高橋愛は、黒衣の粛清人を見据えたまま、そっと心を澄ませた。
高橋愛の精神感応能力が新垣里沙の心の声をそっと、彼女に届ける。
「手足の一本でも切り落とせば、大人しくなってくれるかしら」
(右からけん制をかけて左で絡めとるか?)
「随分と物騒やな」
「大人しく従ってくれれば物騒な真似しないで済むんだけどねえ」
(あと半歩、間合いを詰めて…)
「何で、あたしをそこまで付け狙う?」
「決まってるじゃない。――あなたが必要だからよ」
(あなたが必要だからよ)
866 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 21:02:29.00 0
―何?
ぞくり、とした感覚が全身を駆け巡った。
それと同時に粛清人の袖口からひゅん、と音を立てて鋼線が走る。
鋼線が頭部をなぎ払う瞬間、愛は瞬間移動能力を発動し空間を跳躍した。
―後ろに回って…!
背後から後頭部めがけて蹴りを叩き込む…つもりだった。
「あら、真ん前」
―?
自分の目の前に粛清人がいる。一瞬、目を疑った。
その隙を逃さず粛清人のつま先が愛のみぞおちを捉える。強烈ではないが、速くて正確な蹴りだった。
愛の体がくの字に折り曲がり、そのまま襟首を掴まれた。
粛清人の顔が息がかかるほどの所にある。
「私の心、もう一回読んでみる?」
(あんた、心にひびが入ってるわね)
―こいつ…サイコ・ダイバーか!
粛清人は瞬間移動能力の発動に合わせて意識の触手を使い、愛の精神を“引っかいた”のだ。
走り幅跳びの踏み切りの際に横から足を引っ掛けるようなものと言えるだろうか。
この“邪魔”により、愛は粛清人の背後に跳ぶはずが、
真正面に無防備な姿を晒してしまうという結果に陥った。
僅かな労力で愛の最大の武器の一つである瞬間移動を無効化し、読み取らせた心の声はブラフ。
粛清人Rこと新垣里沙は、愛がこれまでに出会ったどの敵よりも、
能力者同士のたたかいに熟達していた。
867 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 21:03:30.81 0
「ちいっ!」
愛は鋭く呼気を吐いて、腹部にめがけて膝蹴りを叩き込むが、粛清人は身をひねってそれをかわし、
トントンと後ろに二、三歩下がって距離をとる。格闘戦では分が悪いと思ったのだろう。
しかし、粛清人のやや厚い唇には余裕の微笑が浮かんでいた。
「あんた、サイコ・ダイバー相手だと致命的ね」
「…心のひびの事か」
幼い頃に封じ込めたi914と、愛本人の精神の間には深い亀裂が入っている。その部分はどうしても脆い。
つまり、精神干渉能力を操る粛清人にしてみれば弱点が丸見えなのである。
餌食にしてくれと言っているようなものだ。愛の背中につうっと冷たい汗が滴り落ちる。
「あんたがいくら強くても、そのひびがある限り勝ち目はないわよ」
「そうかもしれんなあ」
「だったら」
愛を見つめる粛清人のまなざしに、ふとかなしみの色が宿った。
「大人しく組織に従いなさい。高橋愛からi914に戻れば、そのひびはふさがるのよ」
「アホらしい。結局あたしじゃなくてあたしの力が欲しいだけなんやろ」
「同じことでしょうが」
「ふん」
愛はあざ笑った。
「まあ分からんやろうな、本当の仲間を持った事のない人間には」
「仲間なら私にだって」
「そりゃあんたが役に立つからさ、そうじゃなくなればどうだかね」
「違う」
「違わん、所詮組織の人間や」
「馬鹿にするな!あの人はそんな人じゃない!」
愛は鋭く呼気を吐いて、腹部にめがけて膝蹴りを叩き込むが、粛清人は身をひねってそれをかわし、
トントンと後ろに二、三歩下がって距離をとる。格闘戦では分が悪いと思ったのだろう。
しかし、粛清人のやや厚い唇には余裕の微笑が浮かんでいた。
「あんた、サイコ・ダイバー相手だと致命的ね」
「…心のひびの事か」
幼い頃に封じ込めたi914と、愛本人の精神の間には深い亀裂が入っている。その部分はどうしても脆い。
つまり、精神干渉能力を操る粛清人にしてみれば弱点が丸見えなのである。
餌食にしてくれと言っているようなものだ。愛の背中につうっと冷たい汗が滴り落ちる。
「あんたがいくら強くても、そのひびがある限り勝ち目はないわよ」
「そうかもしれんなあ」
「だったら」
愛を見つめる粛清人のまなざしに、ふとかなしみの色が宿った。
「大人しく組織に従いなさい。高橋愛からi914に戻れば、そのひびはふさがるのよ」
「アホらしい。結局あたしじゃなくてあたしの力が欲しいだけなんやろ」
「同じことでしょうが」
「ふん」
愛はあざ笑った。
「まあ分からんやろうな、本当の仲間を持った事のない人間には」
「仲間なら私にだって」
「そりゃあんたが役に立つからさ、そうじゃなくなればどうだかね」
「違う」
「違わん、所詮組織の人間や」
「馬鹿にするな!あの人はそんな人じゃない!」
868 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 21:04:38.21 0
粛清人の瞳がぎらり、と怒りの炎に染められていく。
「おー図星を突かれて怒っとるわ。あたしは別にあの人の事なんか知らんのに」
「この!」
粛清人は怒りに任せて精神干渉能力を発動し愛の心のひびをおもいきり“ぶん殴った”。
一瞬風が凪いだ。
しん、と辺りが静まり返り、高橋愛が白目をむいてその場に崩れ落ちる。
「絶対に許さないんだから…!」
粛清人の頬が薄く紅潮しているように見えるのは夕陽のせいだけではない。
所詮組織の人間と言われた“あの人”こそが暗闇の中で生きてきた新垣里沙の心に一輪の花を咲かせてくれたのだ。
彼女を侮辱されるとかっと頭に血が上ってしまう。
完全に冷静さを欠いた行為である。普段ならもっと巧妙に相手の心を乗っ取れるはずだ。
コンクリートに横たわり、びくんびくんと痙攣している愛の傍らに立って、粛清人はため息をついた。
愛は口を半開きにして大量のよだれを垂らしている。
精神を破壊してしまったかもしれない、そうなればi914の力は失われてしまう。
凝っと、愛の顔を見つめた。
―やりすぎたか…
後悔の念がふつふつと湧き上がって来た瞬間、高橋愛がぎょろり、と眼を見開いた。
いや、これは愛の眼ではない。闇の底から這い出してきた獣のような眼をしている。
得体の知れない恐怖が、新垣里沙の全身を包んだ。
―i914!
869 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 21:06:01.43 0
里沙が叩き込んだ精神への一撃が起爆剤となって、i914が精神の奥底から解放されてしまったのだ。
爛々と眼をぎらつかせながら、i914は右手から『光』を放つ。
反射的に里沙は鋼線を走らせる。
「あっひゃああ!!」
「ちいいっ!!」
里沙の心臓へ向けて放たれた光の矢と愛の喉めがけて走る鋼線。
衝突する二つの宿命は
最早取り返しのつかない段階に達していた。
「ダメね…これは」
薄暗い部屋の真ん中に小さいテーブルがあり、その上に水晶の玉が乗っている。
テーブルを挟んで椅子に腰掛けた黒髪の女と、ダークネス最強の能力者―安倍なつみが向かい合っていた。
「どうだった?」
心配そうな口調でなつみが口を開いた。
その声を受けて黒髪――飯田圭織がなつみの目を見つめながら言った。
870 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 21:06:50.07 0
「新垣とi914…高橋愛だっけ?相打ちだわ。最悪ね、これじゃ何もかもパー」
「そう…」
「ってことは、やっぱ吉澤じゃなくて新垣を監視者として派遣すべきね」
「あの子を派遣したらどうなるの?」
「それは私の力じゃ分からないわよ。知ってるでしょ?」
飯田圭織の能力は『占い』
予知能力の一種で、二つの選択肢のうちどちらかを選んだ場合の結果を見ることができる。
今回は、諜報機関の長である吉澤ひとみと、それに次ぐ地位の新垣里沙、
高橋愛監視の候補者として名前の挙がっているこの二人のうち、吉澤を派遣した場合の結果を見たのだ。
「私が見られるのはどちらか片方だけ、吉澤の分を見ちゃったんだから新垣のは無理よ」
「何とかならない?」
「だから出来ない。先のことが全部分かったらそれこそ本物の神様よ」
「ねえ…あの子は優しい子だから、スパイにはあんまり向いてないと思うの」
「能力は十分高いと思うけど」
「きっとね…あの子対象に情が移っちゃうわ。でもね、よっしぃなら割り切れる、ちゃんと任務を全うできる」
「その割り切れる吉澤を派遣したら最悪の結果になるって言ってるでしょ」
「でも、あの子を派遣したからって上手くいくとは限らないんでしょ」
「他に適任者がいない」
「それはそうだけど、でもあの子はまだ」
「なっちさあ…あんた何のために組織にいるの?」
「…世界を守るため」
「だったら早く話を通してきなさい」
なつみはしばらく美しい闇色の瞳を伏せて考え込んだ後、ようやく薄暗い部屋をあとにした。
「全くもう…優しいんだから」
その日、新垣里沙に正式な命令が下された。
――i914こと高橋愛に近づき、監視せよ。と――
「そう…」
「ってことは、やっぱ吉澤じゃなくて新垣を監視者として派遣すべきね」
「あの子を派遣したらどうなるの?」
「それは私の力じゃ分からないわよ。知ってるでしょ?」
飯田圭織の能力は『占い』
予知能力の一種で、二つの選択肢のうちどちらかを選んだ場合の結果を見ることができる。
今回は、諜報機関の長である吉澤ひとみと、それに次ぐ地位の新垣里沙、
高橋愛監視の候補者として名前の挙がっているこの二人のうち、吉澤を派遣した場合の結果を見たのだ。
「私が見られるのはどちらか片方だけ、吉澤の分を見ちゃったんだから新垣のは無理よ」
「何とかならない?」
「だから出来ない。先のことが全部分かったらそれこそ本物の神様よ」
「ねえ…あの子は優しい子だから、スパイにはあんまり向いてないと思うの」
「能力は十分高いと思うけど」
「きっとね…あの子対象に情が移っちゃうわ。でもね、よっしぃなら割り切れる、ちゃんと任務を全うできる」
「その割り切れる吉澤を派遣したら最悪の結果になるって言ってるでしょ」
「でも、あの子を派遣したからって上手くいくとは限らないんでしょ」
「他に適任者がいない」
「それはそうだけど、でもあの子はまだ」
「なっちさあ…あんた何のために組織にいるの?」
「…世界を守るため」
「だったら早く話を通してきなさい」
なつみはしばらく美しい闇色の瞳を伏せて考え込んだ後、ようやく薄暗い部屋をあとにした。
「全くもう…優しいんだから」
その日、新垣里沙に正式な命令が下された。
――i914こと高橋愛に近づき、監視せよ。と――
871 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 21:07:43.19 0
「なんやったんやろう…今の」
光井愛佳は空を見上げた。透き通るような青だった。白い雲が風とともに動いている。
彼女には不意に未来の光景が見える力がある。しかし、それとは少し違うものだという感覚があった。
一つ、二つ…いやもっと多くの運命が動き出す瞬間を目の当たりにしたような気がした。
心が風にざわめいている。いつか脳裏に映った二人に出会うことがあるのだろうか。
いつか一緒にこの空の青を見上げる日が来るのだろうか。
―――その日少女が見たものは、訪れることのなかった未来の記憶。
872 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 21:14:08.00 0
873 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 21:23:44.37 0
>>872
お見事でした
AとRの対決をどうやって収束させるのかと思っていたら、こういうやり方で来たかという
精神系の能力を使ってのバトルも説得力がありましたし、訪れなかった未来に関った者たちの
描写も抑え気味ながら、こちらに完璧に伝わってきました
ダークネス側の設定というか、人員配置は書き手によって結構幅がありますが、RとRの作者さんの
それが、自分の心の中のそれと一番近いような気がします
『A-gain 愛よ再び』に続く話も読みたいですし、究極を目指すガキさんの話の新作も読んでみたいです
筆が遅いそうなので、無理は申せませんが、新作を待ってます
お見事でした
AとRの対決をどうやって収束させるのかと思っていたら、こういうやり方で来たかという
精神系の能力を使ってのバトルも説得力がありましたし、訪れなかった未来に関った者たちの
描写も抑え気味ながら、こちらに完璧に伝わってきました
ダークネス側の設定というか、人員配置は書き手によって結構幅がありますが、RとRの作者さんの
それが、自分の心の中のそれと一番近いような気がします
『A-gain 愛よ再び』に続く話も読みたいですし、究極を目指すガキさんの話の新作も読んでみたいです
筆が遅いそうなので、無理は申せませんが、新作を待ってます
874 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 21:37:15.46 0
875 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 21:59:10.36 O
>>872
もし愛と出会っていなければ里沙は…
そして里沙と出会っていなければ愛は…
逆説的に2人にとって互いの存在がいかに必要であるかを表現しているのが素晴らしい…!
こういう収束のさせ方はほんと想像だにしていかなったので 心地良い「やられた」感でいっぱいです
独特の迫力で綴られる戦闘シーンの描写センスも相変わらず素晴らしかったです
次回作を期待しています!
もし愛と出会っていなければ里沙は…
そして里沙と出会っていなければ愛は…
逆説的に2人にとって互いの存在がいかに必要であるかを表現しているのが素晴らしい…!
こういう収束のさせ方はほんと想像だにしていかなったので 心地良い「やられた」感でいっぱいです
独特の迫力で綴られる戦闘シーンの描写センスも相変わらず素晴らしかったです
次回作を期待しています!
876 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 22:08:05.53 I
>>872
うわあああああああキター!
RとRさんのバトルもののカッコ良さマジはんぱない!!
ダークネスサイドの設定もよかったが最後の光井さんもフワッと
心まで来た。本当にありがとう!感動した!You are 天才!
フォー\(^0^)/
>>862
USA支部w
>>863
ありがとう///
うわあああああああキター!
RとRさんのバトルもののカッコ良さマジはんぱない!!
ダークネスサイドの設定もよかったが最後の光井さんもフワッと
心まで来た。本当にありがとう!感動した!You are 天才!
フォー\(^0^)/
>>862
USA支部w
>>863
ありがとう///
877 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 22:30:41.53 0
878 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 23:01:48.47 0
879 :共鳴者作者:2009/02/08(日) 23:04:07.17 0
えー、ないやいさんとのコラボ企画、
実はまだ最後まで書き切ってないんですがとりあえず導入部だけ投下させて頂きます
以下注意事項
・この物語はリゾナンターの平凡な日常を描いたものです。過度な期待はしないでください
投下開始は23:05より
実はまだ最後まで書き切ってないんですがとりあえず導入部だけ投下させて頂きます
以下注意事項
・この物語はリゾナンターの平凡な日常を描いたものです。過度な期待はしないでください
投下開始は23:05より
880 :共鳴者作者:2009/02/08(日) 23:06:54.63 0
夜。
ひと気の絶えたオフィスビル街の屋上で、
今宵もまた、誰に知られることもない激戦が繰り広げられていた。
「エターナルフォースブリザード!」
漆黒の魔女、藤本美貴の周囲に数多の氷柱が出現し、その矛先を彼女たちへと向ける。
「散開や!」
高橋愛の指示に従い、
彼女たち…リゾナンターは光井の予知した飛来する氷柱の軌跡から身を逸らした。
一転、反撃。
ジュンジュン、リンリンによる念動力が藤本の周囲に展開する敵構成員を撃破。
生じた間隙に亀井の起こした暴風が捻じ込まれ、
バランスを崩した魔女に、久住の雷撃と人格を切り替えた道重の物質崩壊が挟撃の形で襲い掛かる。
氷壁で凌ぐ魔女に反撃のいとまを与えず、高橋が新垣と共に瞬間移動で懐へと潜り込む。
彼女たちの能力を後方から支援するのが田中の共鳴増幅能力。
完全な連携。完璧な共鳴。
今宵こそ宿敵、藤本美貴を打倒する糸口を掴んだと誰もが思った。
しかし、
(わかってんでしょうね)
(もちろんです)
ひと気の絶えたオフィスビル街の屋上で、
今宵もまた、誰に知られることもない激戦が繰り広げられていた。
「エターナルフォースブリザード!」
漆黒の魔女、藤本美貴の周囲に数多の氷柱が出現し、その矛先を彼女たちへと向ける。
「散開や!」
高橋愛の指示に従い、
彼女たち…リゾナンターは光井の予知した飛来する氷柱の軌跡から身を逸らした。
一転、反撃。
ジュンジュン、リンリンによる念動力が藤本の周囲に展開する敵構成員を撃破。
生じた間隙に亀井の起こした暴風が捻じ込まれ、
バランスを崩した魔女に、久住の雷撃と人格を切り替えた道重の物質崩壊が挟撃の形で襲い掛かる。
氷壁で凌ぐ魔女に反撃のいとまを与えず、高橋が新垣と共に瞬間移動で懐へと潜り込む。
彼女たちの能力を後方から支援するのが田中の共鳴増幅能力。
完全な連携。完璧な共鳴。
今宵こそ宿敵、藤本美貴を打倒する糸口を掴んだと誰もが思った。
しかし、
(わかってんでしょうね)
(もちろんです)
881 :共鳴者作者:2009/02/08(日) 23:07:38.80 0
視線で交わされる新垣と藤本の刹那のやり取り。
新垣が放った五条の鋼線は藤本の首を紙一重のところで、意図的に捕え損ねた。
「惜しかったね。けど手駒も潰されて状況はこっちが不利。
ここは退かせてもらうわ」
皮肉げな笑みを浮かべ、藤本はその漆黒の衣を夜の闇へと翻らせた。
屋上のフェンスを即席の氷の足場で身軽に跳躍してみせた藤本は、
勢いのまま中空へと身を躍らせる。
「待ちぃや!」
高橋がフェンスに駆け寄った時、すでに眼下に藤本の姿はない。
取り逃がした。
まだ、彼女たちの戦いが終わることはない。
『共鳴戦隊リゾナンター』
「何が悪いんやろ…」
日曜の朝。喫茶リゾナントである。
店が定休日なのもあって、店主兼リーダーの高橋愛は昨夜の戦いの反省をしていた。徹夜で。
新垣が放った五条の鋼線は藤本の首を紙一重のところで、意図的に捕え損ねた。
「惜しかったね。けど手駒も潰されて状況はこっちが不利。
ここは退かせてもらうわ」
皮肉げな笑みを浮かべ、藤本はその漆黒の衣を夜の闇へと翻らせた。
屋上のフェンスを即席の氷の足場で身軽に跳躍してみせた藤本は、
勢いのまま中空へと身を躍らせる。
「待ちぃや!」
高橋がフェンスに駆け寄った時、すでに眼下に藤本の姿はない。
取り逃がした。
まだ、彼女たちの戦いが終わることはない。
『共鳴戦隊リゾナンター』
「何が悪いんやろ…」
日曜の朝。喫茶リゾナントである。
店が定休日なのもあって、店主兼リーダーの高橋愛は昨夜の戦いの反省をしていた。徹夜で。
882 :共鳴者作者:2009/02/08(日) 23:08:34.36 0
昨夜の連携、すなわち共鳴は完璧だった。
完全に敵を倒した。そう確信できたというのに。
こうしたことは決して初めてではない。
以前にも敵の幹部を追い詰めたことは幾度となくある。
しかし、なぜか必ず最後の一手で取り逃がす。
解答はすぐそこまで出掛かっているような気がする。
だが、寝不足の頭では解答までのあと一歩が届かない。
とりあえず仮眠を取るべきか。
そう思い立ち上がりかけた高橋の視線が、付け放してあった店のTVに釘付けになる。
約三十分。
彼女が呆然とTVに魅入られていた時間だ。
届いた。
解答までのもどかしいあと一歩。
それが今、届いた。
確信し、高橋は快哉を叫んだ。
「…これや、これやあああああああああ!!!!」
* * *
『愛ちゃんが寝不足で壊れた』
田中れいなからの電話で新垣が叩き起こされ、
喫茶リゾナントに赴いたのは日曜の正午のことだった。
「本日定休日」の札がかかった扉を開くと、中には既に他の面子が集っている。
リゾナンターの面々に囲まれる形で、なにやら高橋が声高に演説を繰り広げている。
完全に敵を倒した。そう確信できたというのに。
こうしたことは決して初めてではない。
以前にも敵の幹部を追い詰めたことは幾度となくある。
しかし、なぜか必ず最後の一手で取り逃がす。
解答はすぐそこまで出掛かっているような気がする。
だが、寝不足の頭では解答までのあと一歩が届かない。
とりあえず仮眠を取るべきか。
そう思い立ち上がりかけた高橋の視線が、付け放してあった店のTVに釘付けになる。
約三十分。
彼女が呆然とTVに魅入られていた時間だ。
届いた。
解答までのもどかしいあと一歩。
それが今、届いた。
確信し、高橋は快哉を叫んだ。
「…これや、これやあああああああああ!!!!」
* * *
『愛ちゃんが寝不足で壊れた』
田中れいなからの電話で新垣が叩き起こされ、
喫茶リゾナントに赴いたのは日曜の正午のことだった。
「本日定休日」の札がかかった扉を開くと、中には既に他の面子が集っている。
リゾナンターの面々に囲まれる形で、なにやら高橋が声高に演説を繰り広げている。
883 :共鳴者作者:2009/02/08(日) 23:09:13.86 0
「あーしは今朝理解した! うちらの抱えた決定的な問題を!」
新垣の来訪に気づいた田中が困り顔で近寄ってくる。
「あー。これはナニ?」
「何か今朝からあの調子でずっとわけわからんことを……。」
「あ! ガキさん遅いやよ! 今回のことはガキさんも無関係やないんよ?!」
「あーはいはい、とりあえず落ち着こうよ愛ちゃん」
平静を装って近づきつつも、内心で新垣はギクリと肝を冷やしていた。
――まさか、バレた?
新垣里沙はダークネスのスパイだ。
未だその事実に気づく者はいないが、
昨夜も含めもう何度も追い詰めた幹部の逃亡を補助している。
流石にリーダーの彼女が不審を覚えても不思議はない。
ここまでか。
既に他のメンバーにその可能性を高橋が示唆し、
自分を尋問するために呼び寄せたのかもしれない。
新垣は油断なく、しかし装った平静は崩さぬままに高橋に問いかける。
「で、何? その問題って」
「ふふん。これや!」
高橋は誇らしげにTVのリモコンを掲げ、電源を入れた。
そこに映し出された映像は――完全に新垣の予想を裏切っていた。
新垣の来訪に気づいた田中が困り顔で近寄ってくる。
「あー。これはナニ?」
「何か今朝からあの調子でずっとわけわからんことを……。」
「あ! ガキさん遅いやよ! 今回のことはガキさんも無関係やないんよ?!」
「あーはいはい、とりあえず落ち着こうよ愛ちゃん」
平静を装って近づきつつも、内心で新垣はギクリと肝を冷やしていた。
――まさか、バレた?
新垣里沙はダークネスのスパイだ。
未だその事実に気づく者はいないが、
昨夜も含めもう何度も追い詰めた幹部の逃亡を補助している。
流石にリーダーの彼女が不審を覚えても不思議はない。
ここまでか。
既に他のメンバーにその可能性を高橋が示唆し、
自分を尋問するために呼び寄せたのかもしれない。
新垣は油断なく、しかし装った平静は崩さぬままに高橋に問いかける。
「で、何? その問題って」
「ふふん。これや!」
高橋は誇らしげにTVのリモコンを掲げ、電源を入れた。
そこに映し出された映像は――完全に新垣の予想を裏切っていた。
884 :共鳴者作者:2009/02/08(日) 23:09:55.91 0
* * *
スー●ー戦隊シリーズ。
日本を代表する特撮番組のシリーズであり、その歴史は三十年以上に及ぶ。
一連の作品に共通するコンセプトは、
複数の登場人物が正義の「戦隊」として悪の勢力に立ち向かうというもの。
図式としては現在のリゾナンターとダークネスの関係に似ているかもしれない。
「で、この●ーパー戦隊シリーズがうちらとどういう関係があると?」
メンバーの冷ややかな視線を意に介した様子もない高橋に、
代表して年長の新垣が問いかけると、これまた高橋は得意顔。
「うちらに足りんかったのはこれや。
原色に分けられた共通デザインの衣装。
一人一人では敵わない相手でも、
全員が心をひとつにすることで必ず打ち倒すことができる!
今朝からネットで調べたところによると、そもそも戦隊というのは――」
小一時間に渡る演説の内容を要約すると、
今朝の番組を見た高橋愛独自の趣味でこういった戦隊路線を突っ走りたいということだった。
……これは確かに、寝不足で壊れたらしい。
「あのねえ愛ちゃん、そういう個人的な趣味で――」
「あーしな、今朝全身に電流が走ったんよ」
「……そりゃ相当の高圧だったんだろうね」
「あーしの過去は前に話したやろ?」
885 :共鳴者作者:2009/02/08(日) 23:10:33.91 0
そして唐突に始まる独白。
曰く、自分は幼い頃から祖母と共に暮らしていた。
福井の田舎、それも人里から離れた山奥ではTVもロクに見る機会はなく、
戦隊ヒーローの存在自体を今朝初めて知ったくらいだという。
そしてその戦隊ヒーローの勇姿に、
どれだけ傷ついても果敢に敵へと立ち向かう姿勢に、彼女は感動を覚えてしまったらしい。
(ちなみに今朝の放送は最終回だったのだとか)
というわけで、(どういうわけだ?)是非自分もTVの中の彼等のようになりたいのだとか。
「気持ちはわからなくもないけど…、けどねえみん、な……?」
高橋の独白を聞き終えた新垣は同意を求め、
既に同じ説明を受けていたらしくTVの映像の方に向かっていたメンバーを見た。
そして、絶句。
「熱い…熱いっちゃレッド……!」
「ホントは良い奴だったんだねブラック…っ」
「ブルー…地味だけど縁の下の力持ちって感じ、私には伝わったよ…!」
「ピンク可愛いのピンク」
「イエロー、あなたの犠牲ハ無駄じゃナカタよ…」
全員がなぜか感無量の反応を見せている。
つーかすすり泣きの声まで。
ていうか一体イエローの身になにが。
曰く、自分は幼い頃から祖母と共に暮らしていた。
福井の田舎、それも人里から離れた山奥ではTVもロクに見る機会はなく、
戦隊ヒーローの存在自体を今朝初めて知ったくらいだという。
そしてその戦隊ヒーローの勇姿に、
どれだけ傷ついても果敢に敵へと立ち向かう姿勢に、彼女は感動を覚えてしまったらしい。
(ちなみに今朝の放送は最終回だったのだとか)
というわけで、(どういうわけだ?)是非自分もTVの中の彼等のようになりたいのだとか。
「気持ちはわからなくもないけど…、けどねえみん、な……?」
高橋の独白を聞き終えた新垣は同意を求め、
既に同じ説明を受けていたらしくTVの映像の方に向かっていたメンバーを見た。
そして、絶句。
「熱い…熱いっちゃレッド……!」
「ホントは良い奴だったんだねブラック…っ」
「ブルー…地味だけど縁の下の力持ちって感じ、私には伝わったよ…!」
「ピンク可愛いのピンク」
「イエロー、あなたの犠牲ハ無駄じゃナカタよ…」
全員がなぜか感無量の反応を見せている。
つーかすすり泣きの声まで。
ていうか一体イエローの身になにが。
886 :共鳴者作者:2009/02/08(日) 23:11:13.60 0
「ちょ、みんな?! なんでそんなことになってるわけ?!」
「ガキさん、みんなにも伝わったんよ、戦隊ヒーローの良さというものが」
無駄に遠い目で囁く高橋。
「いやいやいや、だって所詮子供向け番組でしょ?
それでそんな感動だとか良さだとか言われても――」
「いいからガキさんもDVD観てみぃって」
――数時間後――
「ウッ…ヒグッ…そうだよね、悪にも悪側の理由があるもんだよね…っ」
新垣もどっぷりと戦隊ヒーローモノの世界に肩まで浸かっていた。
というわけで、(ほんとどういうわけだ…)
晴れてリゾナンターを戦隊ヒーロー路線に乗せていくという方向性が決定された。
「ガキさん、みんなにも伝わったんよ、戦隊ヒーローの良さというものが」
無駄に遠い目で囁く高橋。
「いやいやいや、だって所詮子供向け番組でしょ?
それでそんな感動だとか良さだとか言われても――」
「いいからガキさんもDVD観てみぃって」
――数時間後――
「ウッ…ヒグッ…そうだよね、悪にも悪側の理由があるもんだよね…っ」
新垣もどっぷりと戦隊ヒーローモノの世界に肩まで浸かっていた。
というわけで、(ほんとどういうわけだ…)
晴れてリゾナンターを戦隊ヒーロー路線に乗せていくという方向性が決定された。
887 :共鳴者作者:2009/02/08(日) 23:12:13.87 0
「でも現実的な話、どうするの衣装とか」
「ドン●ホーテのパーティグッズ売場にそういうのあったと思いますけど」
「あんな安っぽいの使うのは何か嫌やないですかぁ?」
「うーん。せめて●映にコネでもあれば……。」
「ありますよ」
『ゑ?!』
全員に( ゚д゚)な顔で見つめられ、久住小春が微笑を返す。
そこでやはり全員が気づいた。
あ、そういえばコイツ芸能人だったと。
「今度東●さんの制作映画に主演で出してもらうんですけど、
事務所通して頼めば昔の衣装とか機材とか借りられるかもしれません」
恐るべし月島きらり。
かくして、想像以上のスケールで以ってリゾナンターは共鳴戦隊への道を歩み始めることとなった。
「ドン●ホーテのパーティグッズ売場にそういうのあったと思いますけど」
「あんな安っぽいの使うのは何か嫌やないですかぁ?」
「うーん。せめて●映にコネでもあれば……。」
「ありますよ」
『ゑ?!』
全員に( ゚д゚)な顔で見つめられ、久住小春が微笑を返す。
そこでやはり全員が気づいた。
あ、そういえばコイツ芸能人だったと。
「今度東●さんの制作映画に主演で出してもらうんですけど、
事務所通して頼めば昔の衣装とか機材とか借りられるかもしれません」
恐るべし月島きらり。
かくして、想像以上のスケールで以ってリゾナンターは共鳴戦隊への道を歩み始めることとなった。
888 :共鳴者作者:2009/02/08(日) 23:14:15.80 0
889 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 23:34:50.59 0
うおおおおおお続き読みてええええええ
890 :名無し募集中。。。:2009/02/08(日) 23:42:59.82 0
面白いw
892 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 00:01:53.21 0
そういや二代目キレンジャーは死んだんやったな
893 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 01:00:48.08 O
力作がたくさん投稿されてるみたいなのでじっくり読ませてもらいます
894 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 02:17:57.78 O
>>888
どんな落ちが待ってるか期待してますw
どんな落ちが待ってるか期待してますw
895 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 04:01:38.14 O
これは楽しみだ
896 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 04:05:21.59 0
897 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 07:14:47.32 O
おはようリゾナンター達
898 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 08:46:23.37 0
ひとつの可能性として受け入れてもらえるなら幸いです。
http://www1.axfc.net/uploader/He/so/193126.lzh
DLパス m6
※ツクールVX製のゲームです。 必須RTPは公式サイトにて。>>6
一度某スレにアップ済みで、序章のみの段階です。
もし大丈夫なら、リゾナント寄りに作り上げていこうかと思います。
どうぞ批評よろしくお願いします。
http://www1.axfc.net/uploader/He/so/193126.lzh
DLパス m6
※ツクールVX製のゲームです。 必須RTPは公式サイトにて。>>6
一度某スレにアップ済みで、序章のみの段階です。
もし大丈夫なら、リゾナント寄りに作り上げていこうかと思います。
どうぞ批評よろしくお願いします。
900 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 10:58:15.94 0
おつおつ
901 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 12:12:55.91 O
>>898
オーケイ夜にダウンロードしますっちゃん♪
オーケイ夜にダウンロードしますっちゃん♪
902 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 12:31:10.01 0
903 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 14:15:09.44 O
昼間保全
904 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 14:37:45.45 O
>>902
「おられる」って日本語が妙に気になる
「おられる」って日本語が妙に気になる
905 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 16:12:50.12 O
続き楽しみ
906 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 17:12:36.38 0
900越えましたね
このままいけばちょうどジュンジュンの誕生日あたりに次スレになるのかな?
このままいけばちょうどジュンジュンの誕生日あたりに次スレになるのかな?
907 :共鳴者作者:2009/02/09(月) 17:37:19.49 0
昨日の続きを上げに参りました。
引き続き過度な期待はしないで下さい。
できれば適度な期待もしないで下さい。
投下開始は17:40から。
引き続き過度な期待はしないで下さい。
できれば適度な期待もしないで下さい。
投下開始は17:40から。
908 :共鳴戦隊リゾナンター:2009/02/09(月) 17:40:16.63 0
月島きらりの所属事務所を通した東●への交渉は不気味なほどスムーズに進んだ。
月島きらりのプロモーション映像の製作というのが契約書上の建前であるが、事後は関係者全員にそんな企画の記憶は残っていない。
無論、陰で新垣が得意の洗脳操作(マインドコントロール)を駆使して上げた成果である。
これによって衣装と、特殊効果に必要な操演技師(洗脳済)といった人材の確保に成功。
衣装に至っては、女性キャラクターのモノも含めて男性のスーツアクター用のそれがほとんどであるという事情から、
わざわざ小柄な彼女達の体型に合わせた品を発注するという傍若無人ぶりだった。
新垣と久住がそういった暗躍を見せる中、他のメンバーはそれぞれの役割分担について決定していった。
主要キャラ五人の配役は以下の通りである。
リゾレッド:田中れいな
リゾブル―:亀井絵里
リゾブラック:道重さゆみ
リゾピンク:光井愛佳
リゾイエロー:ジュンジュン
道重さゆみ本人は強くピンクを志望していたが、
メンバー全員の(イヤだって腹黒さで言えば…)という無言の総意と彼女の副人格である道重さえみの意向によってこのような結果に落ち着いた。
ちなみに言い出しっぺである高橋愛は「リゾシルバー」という、
ここぞという時に現れ味方のピンチを救うというオイシイ役をちゃっかりかっさらっていった。
リンリンについては別の裏方仕事があるということで表舞台からは自ら辞退。
月島きらりのプロモーション映像の製作というのが契約書上の建前であるが、事後は関係者全員にそんな企画の記憶は残っていない。
無論、陰で新垣が得意の洗脳操作(マインドコントロール)を駆使して上げた成果である。
これによって衣装と、特殊効果に必要な操演技師(洗脳済)といった人材の確保に成功。
衣装に至っては、女性キャラクターのモノも含めて男性のスーツアクター用のそれがほとんどであるという事情から、
わざわざ小柄な彼女達の体型に合わせた品を発注するという傍若無人ぶりだった。
新垣と久住がそういった暗躍を見せる中、他のメンバーはそれぞれの役割分担について決定していった。
主要キャラ五人の配役は以下の通りである。
リゾレッド:田中れいな
リゾブル―:亀井絵里
リゾブラック:道重さゆみ
リゾピンク:光井愛佳
リゾイエロー:ジュンジュン
道重さゆみ本人は強くピンクを志望していたが、
メンバー全員の(イヤだって腹黒さで言えば…)という無言の総意と彼女の副人格である道重さえみの意向によってこのような結果に落ち着いた。
ちなみに言い出しっぺである高橋愛は「リゾシルバー」という、
ここぞという時に現れ味方のピンチを救うというオイシイ役をちゃっかりかっさらっていった。
リンリンについては別の裏方仕事があるということで表舞台からは自ら辞退。
909 :共鳴戦隊リゾナンター:2009/02/09(月) 17:41:08.82 0
配役決定後は全員で名乗り上げや決めポーズの特訓。
久住と新垣はダークネス出現時に対する大まかな流れを決める作業、平たく言えば台本作成に従事した。
もちろんこれも洗脳したプロの脚本家による助言付である。
一方でリンリンはなにやら本国と怪しげな連絡を取り合っていた。
やがてすべての準備が整う頃、その時は来た。
* * *
日中のオフィスビル街。
次々に降り注ぐ氷柱によってビルの窓が砕け、人々の阿鼻叫喚が木霊する。
「あっはははは! 逃げ惑うがいい!
ダークネスに服従しない人間には死あるのみよ!」
こっそり新垣が送りつけておいたDVD-BOXの効果か、
それっぽい台詞を吐いて闊歩する黒衣の魔女。
その周囲をDr.マルシェ特製の量産型戦闘アンドロイドが取り巻いている。
「そこまでっちゃ! ダークネス!」
田中れいなの声が迸り、五人の戦士が魔女の眼前へと立ち塞がる。
「現れたわねリゾナンター。今日はずいぶん到着が遅かったじゃない」
ぶっちゃけ光井の予知でいつも通り出現時刻、場所は特定し待機していたわけだが、
ダークネスが暴れる前に立ち塞がったのではイマイチ盛り上がりにかけるという理由で
今まで出てこなかったというのはここだけの話である。
久住と新垣はダークネス出現時に対する大まかな流れを決める作業、平たく言えば台本作成に従事した。
もちろんこれも洗脳したプロの脚本家による助言付である。
一方でリンリンはなにやら本国と怪しげな連絡を取り合っていた。
やがてすべての準備が整う頃、その時は来た。
* * *
日中のオフィスビル街。
次々に降り注ぐ氷柱によってビルの窓が砕け、人々の阿鼻叫喚が木霊する。
「あっはははは! 逃げ惑うがいい!
ダークネスに服従しない人間には死あるのみよ!」
こっそり新垣が送りつけておいたDVD-BOXの効果か、
それっぽい台詞を吐いて闊歩する黒衣の魔女。
その周囲をDr.マルシェ特製の量産型戦闘アンドロイドが取り巻いている。
「そこまでっちゃ! ダークネス!」
田中れいなの声が迸り、五人の戦士が魔女の眼前へと立ち塞がる。
「現れたわねリゾナンター。今日はずいぶん到着が遅かったじゃない」
ぶっちゃけ光井の予知でいつも通り出現時刻、場所は特定し待機していたわけだが、
ダークネスが暴れる前に立ち塞がったのではイマイチ盛り上がりにかけるという理由で
今まで出てこなかったというのはここだけの話である。
910 :共鳴戦隊リゾナンター:2009/02/09(月) 17:42:08.42 0
「今日のうちらはいつもとは一味違うっちゃよ!
みんな! 変身っちゃ!」
『Yes!』
田中の掛け声に呼応し、全員が携帯電話型の変身装置(過去のシリーズで使われた小道具の流用)を取り出す。
『リゾナント・オン!』
腕をクロスさせ、携帯電話を掲げて掛け声。
直後、あらかじめセットされていた蒸気が足元から噴き出し、五人の姿を掻き消す。
「それで隠れてるつもり?」
とは言え、シルエットは丸見えである。
当然、コスチューム装着(着替え)時間を敵が待ってくれる筈もない。
新垣と久住が着替えを手伝ったところでたいした短縮にもならなかった。
量産型アンドロイドの一体が奇声を発しながら距離を詰めてくる。
刹那、砲声。
アンドロイドが腹部に穿たれた大穴を中心に木っ端微塵に吹き飛んでガラクタと化す。
『アー、ダークネスの皆サン、着替えが終わる前に動いたら、コロシマス』
拡声器を通して轟いたのはリンリン…いや、刃千吏所属護衛官、銭琳の声。
見上げると近くのビルの窓からゴツい銃口がこれみよがしに覗いている。
一体どんな経路で入手したのか。
南アフリカはアエロテクCSIR社が開発したダネルNTWアンチマテリアルライフルである。
口径は二十ミリ。
対物ライフルというからには、人間や量産型のガラクタに使えばご覧の通りの威力を誇る。
かすっただけでも腕が千切れ飛ぶことは間違いない。
さしものダークネスの魔女も己の能力を喰らったかのように全身硬直。
みんな! 変身っちゃ!」
『Yes!』
田中の掛け声に呼応し、全員が携帯電話型の変身装置(過去のシリーズで使われた小道具の流用)を取り出す。
『リゾナント・オン!』
腕をクロスさせ、携帯電話を掲げて掛け声。
直後、あらかじめセットされていた蒸気が足元から噴き出し、五人の姿を掻き消す。
「それで隠れてるつもり?」
とは言え、シルエットは丸見えである。
当然、コスチューム装着(着替え)時間を敵が待ってくれる筈もない。
新垣と久住が着替えを手伝ったところでたいした短縮にもならなかった。
量産型アンドロイドの一体が奇声を発しながら距離を詰めてくる。
刹那、砲声。
アンドロイドが腹部に穿たれた大穴を中心に木っ端微塵に吹き飛んでガラクタと化す。
『アー、ダークネスの皆サン、着替えが終わる前に動いたら、コロシマス』
拡声器を通して轟いたのはリンリン…いや、刃千吏所属護衛官、銭琳の声。
見上げると近くのビルの窓からゴツい銃口がこれみよがしに覗いている。
一体どんな経路で入手したのか。
南アフリカはアエロテクCSIR社が開発したダネルNTWアンチマテリアルライフルである。
口径は二十ミリ。
対物ライフルというからには、人間や量産型のガラクタに使えばご覧の通りの威力を誇る。
かすっただけでも腕が千切れ飛ぶことは間違いない。
さしものダークネスの魔女も己の能力を喰らったかのように全身硬直。
911 :共鳴戦隊リゾナンター:2009/02/09(月) 17:43:05.84 0
そして、約一分後。
「赤き血潮は勇気の証! リゾレッド!」
「青い風には慈愛の心! リゾブルー!」
「黒きこと闇の如し。深きことまた闇の如し。リゾブラック」(※さえみさんです)
「桃色ピーチは女の根性関西魂! リゾピンク!」
「黄色はバナナの色ダ。異論は認めナイ。リゾイエロー!」
『悪は絶対許さない! 滅殺! 虐殺! ジェノサイド!
共鳴戦隊! リゾナンター!』
それぞれのカラーに沿った色の爆煙が背後で爆発し、
全員揃っての掛け声でより派手な爆発。
確実に周囲の建物への被害を拡大させているが気にしたら負けだ。
「いくよ! みんな!」
一斉に敵へと踊りかかるリゾナンター達。
その手にはリンリンがついでに調達してきたアサルトライフルやらサブマシンガンやら日本刀やらが握られている。
ダネルNTWの銃口を向けられ未だ硬直状態だったダークネス側は苛烈な弾幕や斬撃、
ジュンジュンの念動力やさえみの物質崩壊攻撃の前に成す術もなく屠られていく。
「え、ちょま、あんたら確実に超能力戦の時より強いじゃん?!」
劣勢と見てか、一目散に逃げ出していく魔女。
その足元に、ダネルNTWの機関砲弾がめり込んでコンクリートの破片を舞い上げる。
魔女、再び硬直。
「赤き血潮は勇気の証! リゾレッド!」
「青い風には慈愛の心! リゾブルー!」
「黒きこと闇の如し。深きことまた闇の如し。リゾブラック」(※さえみさんです)
「桃色ピーチは女の根性関西魂! リゾピンク!」
「黄色はバナナの色ダ。異論は認めナイ。リゾイエロー!」
『悪は絶対許さない! 滅殺! 虐殺! ジェノサイド!
共鳴戦隊! リゾナンター!』
それぞれのカラーに沿った色の爆煙が背後で爆発し、
全員揃っての掛け声でより派手な爆発。
確実に周囲の建物への被害を拡大させているが気にしたら負けだ。
「いくよ! みんな!」
一斉に敵へと踊りかかるリゾナンター達。
その手にはリンリンがついでに調達してきたアサルトライフルやらサブマシンガンやら日本刀やらが握られている。
ダネルNTWの銃口を向けられ未だ硬直状態だったダークネス側は苛烈な弾幕や斬撃、
ジュンジュンの念動力やさえみの物質崩壊攻撃の前に成す術もなく屠られていく。
「え、ちょま、あんたら確実に超能力戦の時より強いじゃん?!」
劣勢と見てか、一目散に逃げ出していく魔女。
その足元に、ダネルNTWの機関砲弾がめり込んでコンクリートの破片を舞い上げる。
魔女、再び硬直。
912 :共鳴戦隊リゾナンター:2009/02/09(月) 17:43:58.04 0
『今日こそ逃がしまセンヨー』
拡声器から降る死神の囁き。
魔女はすぐ背後に迫る死を意識した。
かくして、ダークネスの幹部を捕えることにあっさり成功した五人の戦士たち。
しかし戦いはまだ始まったばかりだ。
頑張れ僕らのリゾナンター。
負けるな僕らの共鳴戦隊。
【完】
* * *
(まだかなー。ピンチの合図まだかなー)
……次の機会にまた頑張れリゾシルバー。
拡声器から降る死神の囁き。
魔女はすぐ背後に迫る死を意識した。
かくして、ダークネスの幹部を捕えることにあっさり成功した五人の戦士たち。
しかし戦いはまだ始まったばかりだ。
頑張れ僕らのリゾナンター。
負けるな僕らの共鳴戦隊。
【完】
* * *
(まだかなー。ピンチの合図まだかなー)
……次の機会にまた頑張れリゾシルバー。
913 :共鳴者作者:2009/02/09(月) 17:45:42.11 0
914 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 17:55:39.75 O
ワロタ! やっぱ変身(着替え)中は無敵なんすねw
続き希望します!
続き希望します!
915 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 18:06:19.85 0
916 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 18:20:31.36 0
917 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 18:25:57.89 O
>>913
ちょwww
確実にリンリン一番オイシイじゃないですかwww
各所で盛大に噴きました
構成力がさすがな感じですね
しかし!まだ弾け足りていないはず!
共鳴者作者さんは本心ではもっと弾けたいはず!
待ってます
「大体あーしが活躍しとらんやよ…」
ちょwww
確実にリンリン一番オイシイじゃないですかwww
各所で盛大に噴きました
構成力がさすがな感じですね
しかし!まだ弾け足りていないはず!
共鳴者作者さんは本心ではもっと弾けたいはず!
待ってます
「大体あーしが活躍しとらんやよ…」
918 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 19:31:05.60 0
シルバーの出番がどうなるか気になるw
素敵な作品ありがとう!
素敵な作品ありがとう!
919 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 19:55:42.10 O
なかなか面白かった
920 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 20:40:32.24 0
921 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 21:31:13.52 O
もうすぐ23話になるのかー
感慨深いものがあるな
感慨深いものがあるな
922 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 21:42:00.99 0
|v')<ねえイライラする
923 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 21:48:14.00 0
924 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 21:49:46.12 0
すでにテンプレスレに書いてあったw
いつか自分の作品から使われないものだろうか…静かに待とうw
いつか自分の作品から使われないものだろうか…静かに待とうw
925 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 21:53:13.12 0
乙です!!
>確実に周囲の建物への被害を拡大させているが気にしたら負けだ。
いろいろ突っ込みどころがあって楽しいですw
>確実に周囲の建物への被害を拡大させているが気にしたら負けだ。
いろいろ突っ込みどころがあって楽しいですw
926 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 22:21:56.23 0
927 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 22:24:56.73 0
『Yes!』
『リゾナント・オン!』
着替え
この流れ最高ww
あとシルバー最高ww
『リゾナント・オン!』
着替え
この流れ最高ww
あとシルバー最高ww
928 :名無し募集中。。。:2009/02/09(月) 23:32:36.29 0
929 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 00:00:40.34 0
ここの住人さんって結構句読点を使ってる人が多いんだけど
狼以外のとこから来たってこと?
どうやってこのスレの存在を知ったんだろう
狼以外のとこから来たってこと?
どうやってこのスレの存在を知ったんだろう
930 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 00:06:26.71 0
句読点使う人そこまで多くないと思うけどなー
まあ他のスレに比べりゃ確かに多いかもしれないけどw
作者さんは小説書いてるときの流れでつい使っちゃったりするときもあるだろうしね
でも確かに共鳴者作者さんなんかは狼常連ではなさそうかな?
まあ他のスレに比べりゃ確かに多いかもしれないけどw
作者さんは小説書いてるときの流れでつい使っちゃったりするときもあるだろうしね
でも確かに共鳴者作者さんなんかは狼常連ではなさそうかな?
931 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 00:20:20.40 O
気にしたら負けだ
932 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 01:09:42.69 0
ここでは使っちゃうこと多いね
人の気にならないけどな
人の気にならないけどな
933 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 01:16:04.33 O
個人的には>>794の続きが読んでみたいですガキさんを救出するところまで
気が向いたらでいいんで作者さん是非お願いします
気が向いたらでいいんで作者さん是非お願いします
934 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 01:32:34.09 0
935 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 01:48:11.26 O
ガキさん奪還シリーズけっこうあるけど作者さんによってけっこう違うからね
禍刻さんの世界観も強烈だから是非読んでみたいです
禍刻さんの世界観も強烈だから是非読んでみたいです
激しく作りかけのものをプレイいただき有難うございます
RPGかつファンタジー路線で異質ですが、お邪魔させていただきます
終わり際はネタにはしりすぎましたが 一応シリアス設定でいきます
今後は"共鳴""悲しみ"などのキーを頼りに形成しようかと思います
ロッキーズ以外は脇に徹してもらうかなぁ・・・
このスレ的には、システム面よりはシナリオ展開と
苦労むなしく似ず仕舞い(特に亀)の顔絵は見てほしい部分です
RPGかつファンタジー路線で異質ですが、お邪魔させていただきます
終わり際はネタにはしりすぎましたが 一応シリアス設定でいきます
今後は"共鳴""悲しみ"などのキーを頼りに形成しようかと思います
ロッキーズ以外は脇に徹してもらうかなぁ・・・
このスレ的には、システム面よりはシナリオ展開と
苦労むなしく似ず仕舞い(特に亀)の顔絵は見てほしい部分です
937 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 02:38:37.76 0
ファンタジーRPGにリゾナントのエッセンスを加えるという感じなんですね
超能力とか再現されたら面白そうですねー
亀ちゃんは受けたダメージをそのまま返したりガキさんは敵を操ったり・・・
んー楽しみです!期待してます
超能力とか再現されたら面白そうですねー
亀ちゃんは受けたダメージをそのまま返したりガキさんは敵を操ったり・・・
んー楽しみです!期待してます
938 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 03:28:05.05 O
この後の展開あまりはっきりとは決まってないんですね
どうリゾナントな感じになって行くか楽しみです
…喫茶リゾナントの内部とか再現してたのの続きはもうないのかなあ
どうリゾナントな感じになって行くか楽しみです
…喫茶リゾナントの内部とか再現してたのの続きはもうないのかなあ
939 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 06:48:36.90 0
940 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 06:56:12.19 O
>>933-935
まさかのリクエストにびっくりしました
そこまで言っていただいて恐縮です
ただ…リクエストされたことに確実に応えられるだけの技量は到底持ち合わせていません
振られたテーマですぐ書ける方は本当にすごいなと思います
空気嫁と言わないで…
すでに『里沙、孤島に囚われ』で全力を注いでいるのでアイディアが枯渇しているのですw
もし万一何か思い付きそうなら書いてみますが…ごめんなさい
そして本当にありがとうございます
まさかのリクエストにびっくりしました
そこまで言っていただいて恐縮です
ただ…リクエストされたことに確実に応えられるだけの技量は到底持ち合わせていません
振られたテーマですぐ書ける方は本当にすごいなと思います
空気嫁と言わないで…
すでに『里沙、孤島に囚われ』で全力を注いでいるのでアイディアが枯渇しているのですw
もし万一何か思い付きそうなら書いてみますが…ごめんなさい
そして本当にありがとうございます
941 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 08:11:32.59 0
川'v') <さっむいぜ~~~!!さむくて死ぬぜ~~!!
942 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 09:05:43.90 0
943 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 10:17:05.31 O
誰がねぇねぇ誰が・・・格闘ゲームも作ってくだされ~
944 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 10:58:55.01 0
昔娘。の格ゲーあったよね?
あれをリゾスレ仕様にすれば…と思ったけど
キャラや必殺技のドット絵とか作るのむちゃくちゃ手間掛かりそうだな
あれをリゾスレ仕様にすれば…と思ったけど
キャラや必殺技のドット絵とか作るのむちゃくちゃ手間掛かりそうだな
945 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 11:08:01.21 0
みんなで格ゲー大会する?w
946 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 12:23:22.98 O
947 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 12:43:25.39 O
今格ゲーつくられたら 小春のキャラは間違いなく電撃を放つなw
948 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 12:56:53.11 0
格ゲーなんてあったのかw
このスレもしかしもうすぐ終わるね
今夜には完全に次スレかな
このスレもしかしもうすぐ終わるね
今夜には完全に次スレかな
949 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 13:17:58.98 O
なんかあっという間だったな~
950 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 13:27:41.52 O
951 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 13:52:04.32 O
多分予知は「後5秒後にあなたは・・・」と宣言して
光井に5秒以内に攻撃を当てないとダメージ確定とかでいいんでは
あと愛ちゃんの超必は相手をスローにする
他に高速で駆け抜けヒット時に瞬獄殺みたくなるとかっこいいね
光井に5秒以内に攻撃を当てないとダメージ確定とかでいいんでは
あと愛ちゃんの超必は相手をスローにする
他に高速で駆け抜けヒット時に瞬獄殺みたくなるとかっこいいね
952 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 15:04:32.11 O
何だこの流れw
女性住人さんには???な人も多いのではw
女性住人さんには???な人も多いのではw
953 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 16:04:06.41 O
しかしもう感想大会の時期か・・・
帰るまでスレがあるかな?w
終わってみればまたしても良作満載・・・ 新機軸もありの充実したスレだった
帰るまでスレがあるかな?w
終わってみればまたしても良作満載・・・ 新機軸もありの充実したスレだった
954 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 16:30:25.21 0
今話は予告を除いて分割された長編をすべて1つと数えると全部で20作・・・かな
個人的には『消滅のdrop』が印象的でした
印象的な作品が集う今話中にあっても一番衝撃でしたね
静かな衝撃とでも言いますか 忘れられない印象を残しています
個人的には『消滅のdrop』が印象的でした
印象的な作品が集う今話中にあっても一番衝撃でしたね
静かな衝撃とでも言いますか 忘れられない印象を残しています
955 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 17:49:41.86 O
またこのスレも心に残る良いスレでしたよ!
956 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/02/10(火) 18:21:23.09 O
このスレはひさびさに読む専門だったなぁ
まとめ作業もあんましてないし(いつも通り
まとめ作業もあんましてないし(いつも通り
957 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 18:37:38.74 0
次スレでは期待してますよサボティ
958 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 19:24:54.01 O
959 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 19:27:10.38 O
登場人物一覧は待機しておりますので!
まとめが終わるのを静かに待ってますので!
ただ静かに待ってますので!(うるせーよ)
まとめが終わるのを静かに待ってますので!
ただ静かに待ってますので!(うるせーよ)
960 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 20:09:06.71 0
990になったら次スレ立てます
961 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/02/10(火) 20:28:16.17 0
962 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 21:09:26.02 O
もうすぐ23話か、こんなに続くとはね
リゾナントブルーは本当凄いシングルだったな
リゾナントブルーは本当凄いシングルだったな
963 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 21:24:11.24 0
22話もいろいろあったねえ…
USA支部の方の飾らないというか真っ直ぐな言葉に胸が熱くなってしまいました
共鳴は海を越えるんですね
USA支部の方の飾らないというか真っ直ぐな言葉に胸が熱くなってしまいました
共鳴は海を越えるんですね
964 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 21:37:32.09 0
>>961
なんだかごめんなさいw
ただ [MM。]等の分類の部分等はまとめさんの判断だと思っていますので
まとめサイトがあってこその項目ですしね
あの項目がなくて困る人もまずいないでしょうからw気に留めないでくださいませ
・・・じゃあアピールするなよという話でしてほんとごめんなさい
なんだかごめんなさいw
ただ [MM。]等の分類の部分等はまとめさんの判断だと思っていますので
まとめサイトがあってこその項目ですしね
あの項目がなくて困る人もまずいないでしょうからw気に留めないでくださいませ
・・・じゃあアピールするなよという話でしてほんとごめんなさい
965 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 22:08:45.48 0
今回の22話は「RとR」の作者さんが大活躍でしたね 既に定評あるバトル描写のみ
ならず、非常にクレバーなストーリーメイキングの「AとR」が印象的でした
「消滅のdrop」も印象に残ってます メチャクチャ強引な設定だと思いましたがw
しかし、登場人物に入り込んだときの寂寥感は、例が無いタイプのものだったと
思います
ならず、非常にクレバーなストーリーメイキングの「AとR」が印象的でした
「消滅のdrop」も印象に残ってます メチャクチャ強引な設定だと思いましたがw
しかし、登場人物に入り込んだときの寂寥感は、例が無いタイプのものだったと
思います
966 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/02/10(火) 22:14:18.92 0
>>656-659 『指導者の資質』を「ダークネス」
>>744 ないやい予告「ミニレス」
>>745 共鳴者予告「ミニレス」
>>757-767 >>804-821 『ヴァリアントハンター』を「亀井絵里」
>>778-780 「ダークネス」
>>789-793 『禍刻SP』を「MM。」
>>830 「画像館」
>>835 「画像館」
>>864-871 『異聞、「AとR」』を「愛ガキ」でいいっすかね
>>880-887 >>908-912 『共鳴戦隊リゾナンター』 を「番外編」
>>899はまだ中途段階(リゾナント的要素がない)ということで見送ります
まぁ酒をチビチビしながらやっといたお
>>744 ないやい予告「ミニレス」
>>745 共鳴者予告「ミニレス」
>>757-767 >>804-821 『ヴァリアントハンター』を「亀井絵里」
>>778-780 「ダークネス」
>>789-793 『禍刻SP』を「MM。」
>>830 「画像館」
>>835 「画像館」
>>864-871 『異聞、「AとR」』を「愛ガキ」でいいっすかね
>>880-887 >>908-912 『共鳴戦隊リゾナンター』 を「番外編」
>>899はまだ中途段階(リゾナント的要素がない)ということで見送ります
まぁ酒をチビチビしながらやっといたお
967 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 22:20:44.10 0
お疲れいな
968 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 22:25:15.05 0
>>966
お疲れ様です!
[Mini](22)744 共鳴者作者
[Mini](22)745 名無しじゃないやい
今早速まとめサイト見させていただきましたがこの2つの順番が逆転していることに気付いたので一応ご報告を
お疲れ様です!
[Mini](22)744 共鳴者作者
[Mini](22)745 名無しじゃないやい
今早速まとめサイト見させていただきましたがこの2つの順番が逆転していることに気付いたので一応ご報告を
969 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/02/10(火) 22:26:59.83 0
970 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/02/10(火) 22:28:04.72 0
ってか順番か失敬
そこは直しておきます
そこは直しておきます
971 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 22:30:13.38 0
ぺっぱあさんも「peppe」本編の更新は無かったものの、「少女マリコ」や「能力者たちの新世界」と
中々興味深い作品を書いていたな
中々興味深い作品を書いていたな
972 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 22:41:50.57 0
登場人物一覧も更新しましたので 今話を振り返っての感想を書きたい方もご利用くださいませ
973 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 22:43:31.77 0
『A-gain』から始まって今スレは自分好みの作品が多かったような気がする
974 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 22:51:13.55 0
思い切った世界観で描かれた『ヴァリアントハンター』の今後の発展もスレの方向に大きく関わりそうで期待です
975 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 23:03:45.24 0
力作というか意欲作だった
外伝も楽しみ
でも自分は「Iのオムライス」が印象に残ってる
作者的には新境地に挑戦したヴァリアントハンターの話のほうが達成感はあるんだろうけど
外伝も楽しみ
でも自分は「Iのオムライス」が印象に残ってる
作者的には新境地に挑戦したヴァリアントハンターの話のほうが達成感はあるんだろうけど
976 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 23:16:02.59 0
またなんか話が読めると思うと早く次のスレに行きたいな
977 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 23:24:48.22 0
明日はジュンジュンの誕生日だしね
978 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 23:29:08.99 0
いやしかし、作家さんだけじゃなく、まとめの人としてのサボちゃんや、Wikiの
登場人物・能力一覧の人、スレ総括の人、テンプレの人… 全てが総合されての
このスレの存在と言うのはスゴイですね!
皆さんに本当に乙! そして感謝です!
登場人物・能力一覧の人、スレ総括の人、テンプレの人… 全てが総合されての
このスレの存在と言うのはスゴイですね!
皆さんに本当に乙! そして感謝です!
979 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 23:43:33.80 0
そうかジュンジュンの誕生日か
980 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 23:43:50.65 0
Wikiは禍刻の項目がスンゲェ~面白れえ!
読んでて飽きない
全部読んじゃった!
読んでて飽きない
全部読んじゃった!
981 :名無し募集中。。。:2009/02/10(火) 23:45:44.54 0
『ヴァリアントハンター』好きだったなぁ!
亀を主役に据えたのも絶妙だったし
あの世界観に酔いしれた
亀を主役に据えたのも絶妙だったし
あの世界観に酔いしれた
982 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/02/10(火) 23:56:00.00 0
ジュン子の誕生日とともに新スレたたないかなー
ちょうど次スレの>>1はジュン子だしね
ちょうど次スレの>>1はジュン子だしね
983 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 00:01:17.45 0
じゃあ急いで990までいかなきゃ…って過ぎたかw
984 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/02/11(水) 00:03:03.97 0
ジュン子オタオメ!!!
985 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 00:04:27.22 0
看板見るため久々にIEで開くかなw
986 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 00:06:14.97 0
オベントアマッテマセンカ?がいいw
987 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 00:29:17.89 0
テンプレさん・・・待機中ですか?
もしやもう寝られた・・・とか?
もしやもう寝られた・・・とか?
988 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 00:31:18.28 0
普通に990待ちでしょ
989 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 00:34:44.79 0
さっさと990に行かないところがいじらしい
990 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 00:35:25.43 0
990ゲットやで
991 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 00:35:32.49 0
川*^A^)<実家からお花が届きましたー
御神体様お誕生日おめでとうございます
刃千吏一同
御神体様お誕生日おめでとうございます
刃千吏一同
992 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 00:36:14.51 0
993 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 00:58:04.00 0
どうしようテンプレさんいないな
1時になっても新スレたたなかったら立てておくよ
1時になっても新スレたたなかったら立てておくよ
994 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 01:06:51.49 0
テンプレ氏もダークネスの手によって抹殺されたか・・
南無
南無
995 :サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノ:2009/02/11(水) 01:07:33.93 0
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第23話
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1234281638/
タテタヨー
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1234281638/
タテタヨー
996 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 01:09:00.01 0
サボちゃん乙
新スレも頑張りマショーイ
新スレも頑張りマショーイ
997 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 01:09:18.57 0
サボリン愛してるー
998 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 01:10:40.72 0
アリガトゴザイマス!
999 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 01:13:07.73 0
<一体、何処に行くって言うんだい 愛ちゃん
1000 :名無し募集中。。。:2009/02/11(水) 01:13:38.15 0
_, ,_
川*’ー’)<<胸の高鳴る方へ
川*’ー’)<<胸の高鳴る方へ
1001 :1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。