リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第42話(ミラー)
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1 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 09:17:36.20 0
2 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 09:18:18.62 0
このスレの始まりと今まで出てきた設定やイメージ画像
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/43.html
高橋愛
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/12.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_ai.jpg
新垣里沙
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/13.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_risa.jpg
亀井絵里・道重さゆみ
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/14.html
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/15.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_sayueri.jpg
田中れいな
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/16.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_reina.jpg
久住小春
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/17.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_koharu.jpg
光井愛佳
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/18.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_aika.jpg
ジュンジュン・リンリン
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/19.html
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/20.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_junlin.jpg
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/43.html
高橋愛
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/12.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_ai.jpg
新垣里沙
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/13.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_risa.jpg
亀井絵里・道重さゆみ
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/14.html
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/15.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_sayueri.jpg
田中れいな
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/16.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_reina.jpg
久住小春
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/17.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_koharu.jpg
光井愛佳
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/18.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_aika.jpg
ジュンジュン・リンリン
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/19.html
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/20.html
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_junlin.jpg
3 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 09:19:00.71 0
喰らってくたばれ!
必殺!
ttp://resonant.pockydiary.net/file/helpme.gif
リゾナンカー
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/car.jpg
リゾナントロボ…
発……
ttp://resonant.pockydiary.net/file/robo.gif
喰らってくたばれ!
必殺!
ttp://resonant.pockydiary.net/file/helpme.gif
リゾナンカー
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/car.jpg
リゾナントロボ…
発……
ttp://resonant.pockydiary.net/file/robo.gif
4 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 09:19:44.20 0
<よくわかる!? リゾナントスレの世界観図説>
リゾナンター派(多数派)─┬─ダークネスと闘う超能力少女たちだよ派(鉄板路線派)
│ ├ダークネスは悪の組織の名前だよ派(暗闇=敵だよ派)
│ │ └ラスボスの名前でもあるよ派(ダクネチュ様派)
│ ├実は前身となる正義の組織があったんだよ派(OGメンはかつての味方だよ派)
│ │ ├方針転換して悪の組織になったので新組織を立ち上げたよ派(見解の相違派)
│ │ └組織はつぶされ現メン(の一部)が生き残ったんだよ派(正義の組織再興派)
│ └前身はなく愛ちゃんが一から始めたんだよ派(OGメンは最初から敵だよ派)
│ ├最初に見つけた仲間はれいなだよ派(同居人優先派)
│ ├最初に見つけた仲間はガキさんだよ派(娘。加入順優先派)
│ ├最初に見つけた仲間はガキれな以外の子だよ派(基本にとらわれないよ派)
│ └愛ちゃんは美少女コレクターだよ派(百合愛好派)
│
├─モーニング娘。をやりつつ敵と闘うよ派(鉄板路線派「かなしみ戦隊」系)
│
├─政府直属の能力者集団だよ派(独自路線派「共鳴者」系)
│
└─その他(各種独自路線派)
リゾナンダー派(少数派)─┬─戦隊モノのヒーローなんだよ派(特撮愛好派)
│ ├各自のイメージカラーが個人の戦隊カラーになってるよ派(LLはどうなったの派)
│ └リゾナンカーとセットで使いたいよ派(とことん特撮派)
│
├─スレが始まった時はこっちだったんだよ派(原理主義)
│
└─その他(各種独自路線派)
“ター”でも“ダー”でもどっちでも派(穏健派) ─┬─面白ければなんでもいいよ派(内容重視派)
│
└─シリアスとギャグで使い分けるよ派(こだわり作者派)
<よくわかる!? リゾナントスレの世界観図説>
リゾナンター派(多数派)─┬─ダークネスと闘う超能力少女たちだよ派(鉄板路線派)
│ ├ダークネスは悪の組織の名前だよ派(暗闇=敵だよ派)
│ │ └ラスボスの名前でもあるよ派(ダクネチュ様派)
│ ├実は前身となる正義の組織があったんだよ派(OGメンはかつての味方だよ派)
│ │ ├方針転換して悪の組織になったので新組織を立ち上げたよ派(見解の相違派)
│ │ └組織はつぶされ現メン(の一部)が生き残ったんだよ派(正義の組織再興派)
│ └前身はなく愛ちゃんが一から始めたんだよ派(OGメンは最初から敵だよ派)
│ ├最初に見つけた仲間はれいなだよ派(同居人優先派)
│ ├最初に見つけた仲間はガキさんだよ派(娘。加入順優先派)
│ ├最初に見つけた仲間はガキれな以外の子だよ派(基本にとらわれないよ派)
│ └愛ちゃんは美少女コレクターだよ派(百合愛好派)
│
├─モーニング娘。をやりつつ敵と闘うよ派(鉄板路線派「かなしみ戦隊」系)
│
├─政府直属の能力者集団だよ派(独自路線派「共鳴者」系)
│
└─その他(各種独自路線派)
リゾナンダー派(少数派)─┬─戦隊モノのヒーローなんだよ派(特撮愛好派)
│ ├各自のイメージカラーが個人の戦隊カラーになってるよ派(LLはどうなったの派)
│ └リゾナンカーとセットで使いたいよ派(とことん特撮派)
│
├─スレが始まった時はこっちだったんだよ派(原理主義)
│
└─その他(各種独自路線派)
“ター”でも“ダー”でもどっちでも派(穏健派) ─┬─面白ければなんでもいいよ派(内容重視派)
│
└─シリアスとギャグで使い分けるよ派(こだわり作者派)
5 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 09:20:25.35 0
【今まで出てきた能力まとめ】
高橋愛:精神感応(リーディング) /瞬間移動(テレポーテーション)/光使い(フォトン・マニピュレート)
新垣里沙:精神干渉(マインドコントロール)
亀井絵里:傷の共有(インジュリー・シンクロナイズ) /風使い(ウィンド・マニピュレート)
道重さゆみ:治癒能力(ヒーリング)
さえみ(姉人格):物質崩壊(イクサシブ・ヒーリング)
田中れいな:共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)
久住小春:念写能力(ソートグラフィー) /幻術(ハルシネーション)/発電(エレクトロキネシス)
光井愛佳:予知能力(プリコグニション)/心の浄化(ハート・プリフィケイション) /水守
リンリン:念動力(サイコキネシス)/発火能力(パイロキネシス)
ジュンジュン:念動力(サイコキネシス)/獣化(メタモルフォシス(トゥ・ビーストorパンダ))
詳しくはこちら
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/35.html
ジュンジュン獣化参考画像
http://resonant.pockydiary.net/file/panda.jpg
【今まで出てきた能力まとめ】
高橋愛:精神感応(リーディング) /瞬間移動(テレポーテーション)/光使い(フォトン・マニピュレート)
新垣里沙:精神干渉(マインドコントロール)
亀井絵里:傷の共有(インジュリー・シンクロナイズ) /風使い(ウィンド・マニピュレート)
道重さゆみ:治癒能力(ヒーリング)
さえみ(姉人格):物質崩壊(イクサシブ・ヒーリング)
田中れいな:共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)
久住小春:念写能力(ソートグラフィー) /幻術(ハルシネーション)/発電(エレクトロキネシス)
光井愛佳:予知能力(プリコグニション)/心の浄化(ハート・プリフィケイション) /水守
リンリン:念動力(サイコキネシス)/発火能力(パイロキネシス)
ジュンジュン:念動力(サイコキネシス)/獣化(メタモルフォシス(トゥ・ビーストorパンダ))
詳しくはこちら
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/35.html
ジュンジュン獣化参考画像
http://resonant.pockydiary.net/file/panda.jpg
6 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 09:21:09.93 0
【喫茶店リゾナントイメージ】
間取り
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/142-1.gif
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/784-1.jpg
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/785-1.jpg
本日のランチ
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/155-1.jpg
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/156-1.jpg
タウン誌紹介文
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/383-1.jpg
【TV・映画イメージ】
リゾナンターEDイメージ(字あり提供入)
http://jp.youtube.com/watch?v=ijT95qkTqfA&NR=1
リゾナンター予告イメージ
http://jp.youtube.com/watch?v=wSVKqpCYrQs
リゾナンター予告編・i914Ver. ※血液等の映像が含まれますので苦手な方は見ないほうがいいです
http://jp.youtube.com/watch?v=TEsl4BjQ8sA
リゾナンターの予告編パート2/映画風
http://jp.youtube.com/watch?v=9Rvh02cQQoI&fmt=6
リゾナンター/共鳴セヨ
http://jp.youtube.com/watch?v=3m65hxrvduY
リゾナンター予告編/ダークネスVer.
http://jp.youtube.com/watch?v=OkFqDKBJUBg&fmt=6
イントロダクション
http://www.youtube.com/watch?v=srvVoDEse2g
リゾスレ一周年記念動画
http://www.youtube.com/watch?v=VBgPc_o1u0E&fmt=18
The loneliness of the girls
【喫茶店リゾナントイメージ】
間取り
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/142-1.gif
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/784-1.jpg
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/785-1.jpg
本日のランチ
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/155-1.jpg
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/156-1.jpg
タウン誌紹介文
ttp://resonant.pockydiary.net/data/upfile/383-1.jpg
【TV・映画イメージ】
リゾナンターEDイメージ(字あり提供入)
http://jp.youtube.com/watch?v=ijT95qkTqfA&NR=1
リゾナンター予告イメージ
http://jp.youtube.com/watch?v=wSVKqpCYrQs
リゾナンター予告編・i914Ver. ※血液等の映像が含まれますので苦手な方は見ないほうがいいです
http://jp.youtube.com/watch?v=TEsl4BjQ8sA
リゾナンターの予告編パート2/映画風
http://jp.youtube.com/watch?v=9Rvh02cQQoI&fmt=6
リゾナンター/共鳴セヨ
http://jp.youtube.com/watch?v=3m65hxrvduY
リゾナンター予告編/ダークネスVer.
http://jp.youtube.com/watch?v=OkFqDKBJUBg&fmt=6
イントロダクション
http://www.youtube.com/watch?v=srvVoDEse2g
リゾスレ一周年記念動画
http://www.youtube.com/watch?v=VBgPc_o1u0E&fmt=18
The loneliness of the girls
7 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 09:22:02.45 0
【旧まとめサイトで投稿日順に読む裏技】
まとめサイトの[検索]で「(1)」とか指定すると、第1話(1スレ目)の作品が投稿日順に並びます(降順)
(投稿日=まとめサイト掲載日時であり、スレ投下日時ではありません)
ただし、次回予告についてはシングルの順序と合わせるために
順番に並ぶように投稿日をいじってあるのでこの限りではありません
このスレに初めて来たから様子がわかんないよ、って人にはイイかも
※時々検索結果に違うスレの作品が混じりますが、本文中に張ったリンク(例:(1)123)を拾ってしまうためです
【新まとめサイトで投稿日順に読むには】
タグでスレごと(第○話)の作品群を見ることができます。
登録日の順になっているのでそこからたどっていけばおk
【代理投稿を依頼するときのお願い】
したらば掲示板のアク禁スレに作品を上げるときは対処方法の指示も書いてください
例えば
・規制食らったので転載してほしい
・レス数多いから掲載を手伝ってほしい
など
転載する人は必ず投下する旨をアク禁スレに宣言していってください
(投下かぶり防止のため。宣言が同タイミングなこともあるのでリロード&しばらく待つのも大事)
【旧まとめサイトで投稿日順に読む裏技】
まとめサイトの[検索]で「(1)」とか指定すると、第1話(1スレ目)の作品が投稿日順に並びます(降順)
(投稿日=まとめサイト掲載日時であり、スレ投下日時ではありません)
ただし、次回予告についてはシングルの順序と合わせるために
順番に並ぶように投稿日をいじってあるのでこの限りではありません
このスレに初めて来たから様子がわかんないよ、って人にはイイかも
※時々検索結果に違うスレの作品が混じりますが、本文中に張ったリンク(例:(1)123)を拾ってしまうためです
【新まとめサイトで投稿日順に読むには】
タグでスレごと(第○話)の作品群を見ることができます。
登録日の順になっているのでそこからたどっていけばおk
【代理投稿を依頼するときのお願い】
したらば掲示板のアク禁スレに作品を上げるときは対処方法の指示も書いてください
例えば
・規制食らったので転載してほしい
・レス数多いから掲載を手伝ってほしい
など
転載する人は必ず投下する旨をアク禁スレに宣言していってください
(投下かぶり防止のため。宣言が同タイミングなこともあるのでリロード&しばらく待つのも大事)
8 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 09:22:45.97 0
<<サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノからのお願い事>>
・作品投下と同時に作品タイトルも決めてあるよ!
→作品の中・前後に『 』でくくってくれたらわかりやすいよ! できれば分類も書いてね!
・前に投下した作品の題名考えたよ!
→必ずしたらばの「題名スレ」に書いてね
・題名変えたいんだけど…
→それも「題名スレ」でおkだよ
・自分の作品に誤字脱字編集したいとこ見つけた
→したらばの「催促スレ」に書き込んでね
・編集したいとこがいっぱいありすぎて書けない
→テキストをメールで送ってね まとめサイトにメールフォームあるよ
・自分のあの作品とこの作品リンクさせてほしい
→「催促スレ」に書いてね
・その分類じゃなくて違う分類がいいんだけど…
→それも「催促スレ」でおk
・こらサボティ!直せって言ったとこ直ってない!
→「催促スレ」で教えてねゴメンネ
☆「催促スレ」「題名スレ」でお願い事した場合はageてね!
・何か企画とか考えたいんだけど
→したらばに自由にスレ立てて進めてくださいな
・とりあえず雑談したいんだけど
→「更新履歴とか雑談スレ」はみんなで使っていいスレだよ
・テンプレにあれこれ追加削除したい
→したらば「テンプレスレ」で話し合おうぜ
<<サボリン∞ヽ( ゚∀。)ノからのお願い事>>
・作品投下と同時に作品タイトルも決めてあるよ!
→作品の中・前後に『 』でくくってくれたらわかりやすいよ! できれば分類も書いてね!
・前に投下した作品の題名考えたよ!
→必ずしたらばの「題名スレ」に書いてね
・題名変えたいんだけど…
→それも「題名スレ」でおkだよ
・自分の作品に誤字脱字編集したいとこ見つけた
→したらばの「催促スレ」に書き込んでね
・編集したいとこがいっぱいありすぎて書けない
→テキストをメールで送ってね まとめサイトにメールフォームあるよ
・自分のあの作品とこの作品リンクさせてほしい
→「催促スレ」に書いてね
・その分類じゃなくて違う分類がいいんだけど…
→それも「催促スレ」でおk
・こらサボティ!直せって言ったとこ直ってない!
→「催促スレ」で教えてねゴメンネ
☆「催促スレ」「題名スレ」でお願い事した場合はageてね!
・何か企画とか考えたいんだけど
→したらばに自由にスレ立てて進めてくださいな
・とりあえず雑談したいんだけど
→「更新履歴とか雑談スレ」はみんなで使っていいスレだよ
・テンプレにあれこれ追加削除したい
→したらば「テンプレスレ」で話し合おうぜ
9 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 09:23:28.31 0
川*’ー’) < テンプレの設定やまとめサイトを参考にして自由に想像するがし
ノ|c| ・e・) < 登場人物の能力やストーリーの背景・設定は作者さんの自由なのだ
ノノ*^ー^) < シリアル路線でもコメディ路線でもお好きなものどうぞ
从*・ 。.・) < AAを使ったものや1レス完結ものでもOKなの
从*´ ヮ`) < 他の作者さんの設定を流用するのもありっちゃ
ノリo´ゥ`リ < 気に入った話の続きや繋ぎの話を書いてみるのもありカナ☆
川=´┴`) < プロットを書いて他の作者さんにストーリーを書いてっておねだりしてもええで
川*^A^) < アーでも書いてくれるかは作者さん次第ヨ
川´・_o・) < ソッカー
川*’ー’) < テンプレの設定やまとめサイトを参考にして自由に想像するがし
ノ|c| ・e・) < 登場人物の能力やストーリーの背景・設定は作者さんの自由なのだ
ノノ*^ー^) < シリアル路線でもコメディ路線でもお好きなものどうぞ
从*・ 。.・) < AAを使ったものや1レス完結ものでもOKなの
从*´ ヮ`) < 他の作者さんの設定を流用するのもありっちゃ
ノリo´ゥ`リ < 気に入った話の続きや繋ぎの話を書いてみるのもありカナ☆
川=´┴`) < プロットを書いて他の作者さんにストーリーを書いてっておねだりしてもええで
川*^A^) < アーでも書いてくれるかは作者さん次第ヨ
川´・_o・) < ソッカー
10 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 09:24:10.87 0
作品投稿の際、10レスを越える場合は連続投稿規制(バイバイさるさん)がかかるので注意。
それから1レス当たり最大32行までしか入らないのでそれも注意。
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_coming.jpg
君の作品を待ってる
作品投稿の際、10レスを越える場合は連続投稿規制(バイバイさるさん)がかかるので注意。
それから1レス当たり最大32行までしか入らないのでそれも注意。
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_coming.jpg
君の作品を待ってる
11 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 09:59:59.91 0
乙です
前スレはヤススが時間止めたまま落ちちゃったねw
前スレはヤススが時間止めたまま落ちちゃったねw
12 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 10:01:29.73 0
スレ立て乙デス
42とは男の厄年と同じですなあ
42とは男の厄年と同じですなあ
14 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 11:07:55.40 0
自分が持ってるログでは21時39分頃かなあ
15 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 11:30:20.02 0
>>13
たぶんこれが最後のレス
290 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/13(土) 22:37:17.43 0
そういやリゾナンダーって生き返らせる能力ってないのかな
ドラクエのザオリクみたいにw
この後1時間半以内に落ちたと思う
たぶんこれが最後のレス
290 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/13(土) 22:37:17.43 0
そういやリゾナンダーって生き返らせる能力ってないのかな
ドラクエのザオリクみたいにw
この後1時間半以内に落ちたと思う
16 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 11:53:02.98 0
ザオリクがザラキーマだったのかwww
17 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 11:56:10.38 O
誰がうまいこと言えとw
しかし22時台が最後は油断しすぎたなー
今話は気合いを入れ直そう
しかし22時台が最後は油断しすぎたなー
今話は気合いを入れ直そう
18 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 12:22:39.28 0
ダクネチ;)<うおおぉ また寒いぃい!寒いではないか!!
ノlc| ・e・)<!?ダークネス様またこんな所で何をしていらっしゃるんですか?
ダクネチュ)<あぁ さっき女が急に現れてな……ビックリしたわ心の臓に悪い!
_, ,_
ノlc| ・e・)<女?敵襲ですか!?そんな まったく気付きませんでした!ダークネス様!御怪我はありませんか!
ダクネチュ)<いや 大丈夫だ~心配するな…(あの女が言っていた事……ワシはどうしたい?ワシはこのまま世界を闇で
覆い隠してもよいのか?世界を変えてよいのか?そうなれば 愛という女…いずれ戦う時がくるのだろう…ぶつぶつ)
ダクネチ;)<あの女 壁ごと削りとって旅立ちおったわ…無茶しやがって ドアぐらい開けて出ていけ………
この世界の空間から姿をまったく消す救世主よ …風が入るではないか!うう寒い 寒い さっむいぞリサー!
んーとにかくだ!とにかくワシらが新世界を築けたとしたらだ……んーなんだ あたたかい世界にしたいな
ノlc| ・e・)<ぶつぶつ独り言聞こえて来てますよ まぁダークネス様が世界を変えるなんて出来やしないでしょうがねwボソリ
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_risa.jpg
_, ,_
ノlc| ・e・)<(………でも もしダークネス様が仲間を傷つける時が来たならば…止めるだろうな そして…
愛ちゃん達がダークネス様を傷つけようとするなら…たぶん たぶん私は…全力で王を……護る)
ダクネチュ)c| ・e・)<…オイ 聞こえてるぞリサ・えっ!どっちですか?ちょwあれは嘘ですからぁ聞こえなかった事にしてくださいよぅ!
新スレオメ!!
※前スレ第41話 >>84-85 「モーニング戦隊R??話」にリゾナンツ
ノlc| ・e・)<!?ダークネス様またこんな所で何をしていらっしゃるんですか?
ダクネチュ)<あぁ さっき女が急に現れてな……ビックリしたわ心の臓に悪い!
_, ,_
ノlc| ・e・)<女?敵襲ですか!?そんな まったく気付きませんでした!ダークネス様!御怪我はありませんか!
ダクネチュ)<いや 大丈夫だ~心配するな…(あの女が言っていた事……ワシはどうしたい?ワシはこのまま世界を闇で
覆い隠してもよいのか?世界を変えてよいのか?そうなれば 愛という女…いずれ戦う時がくるのだろう…ぶつぶつ)
ダクネチ;)<あの女 壁ごと削りとって旅立ちおったわ…無茶しやがって ドアぐらい開けて出ていけ………
この世界の空間から姿をまったく消す救世主よ …風が入るではないか!うう寒い 寒い さっむいぞリサー!
んーとにかくだ!とにかくワシらが新世界を築けたとしたらだ……んーなんだ あたたかい世界にしたいな
ノlc| ・e・)<ぶつぶつ独り言聞こえて来てますよ まぁダークネス様が世界を変えるなんて出来やしないでしょうがねwボソリ
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_risa.jpg
_, ,_
ノlc| ・e・)<(………でも もしダークネス様が仲間を傷つける時が来たならば…止めるだろうな そして…
愛ちゃん達がダークネス様を傷つけようとするなら…たぶん たぶん私は…全力で王を……護る)
ダクネチュ)c| ・e・)<…オイ 聞こえてるぞリサ・えっ!どっちですか?ちょwあれは嘘ですからぁ聞こえなかった事にしてくださいよぅ!
新スレオメ!!
※前スレ第41話 >>84-85 「モーニング戦隊R??話」にリゾナンツ
19 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 12:59:01.92 0
かなしみさん乙です
リゾナンターRとのクロスオーバーなリゾナント面白かったです
リゾナンターRとのクロスオーバーなリゾナント面白かったです
20 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 13:17:35.38 O
いいですねー
ある人が言っていました
普通に交わした言葉は時とともにどうしても忘れてしまう
しかし作品同士で交わした言葉は決して忘れないと
このスレはまさにそれを体現してますよね
だからこそこうして続いているんだと思います
ダクネチュ様乙!
ヴァニラ愛チュンも乙!
ある人が言っていました
普通に交わした言葉は時とともにどうしても忘れてしまう
しかし作品同士で交わした言葉は決して忘れないと
このスレはまさにそれを体現してますよね
だからこそこうして続いているんだと思います
ダクネチュ様乙!
ヴァニラ愛チュンも乙!
21 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 13:52:37.76 0
スレ立て乙です
モーニング戦隊R??話へのリゾナントで話しがシリアスに向かうのかと思いました
ダクネチュ様乙
モーニング戦隊R??話へのリゾナントで話しがシリアスに向かうのかと思いました
ダクネチュ様乙
22 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 15:38:27.44 0
今更ですけど新スレおめ&ダクネチュ様乙です
うん今スレは頑張ろう俺
うん今スレは頑張ろう俺
23 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 17:28:32.08 0
うん頑張って
24 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 17:36:24.09 0
_, ,_
ノlc| ・e・)<コラー!他人事みたいに言わなーい!
ノlc| ・e・)<コラー!他人事みたいに言わなーい!
25 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 18:34:11.09 0
川´・_o・) < ソッカー
26 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 18:58:04.31 0
あれ?今日何の日だっけ?
思い出せないけど、心に何か引っかかるものがある・・・
何だっけか?
思い出せないけど、心に何か引っかかるものがある・・・
何だっけか?
27 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 19:23:19.62 0
罵蓮汰陰泥ですね
28 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 20:25:10.80 0
俺には関係ない
29 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 20:49:39.96 0
150 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2009/02/14(土) 01:53:37.25 O
愛チョコ:あなたの心を読んだかのような好みのおいしさ
里沙チョコ:味覚を支配されてるんじゃないかというくらいのおいしさ
さゆみチョコ:いつの間にか怪我が治ってしまうくらいのおいしさ
リンリンチョコ:口の中が燃えてるんじゃないかってくらいの辛さ
150 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2009/02/14(土) 01:53:37.25 O
愛チョコ:あなたの心を読んだかのような好みのおいしさ
里沙チョコ:味覚を支配されてるんじゃないかというくらいのおいしさ
さゆみチョコ:いつの間にか怪我が治ってしまうくらいのおいしさ
リンリンチョコ:口の中が燃えてるんじゃないかってくらいの辛さ
30 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 20:56:15.57 0
誰だよ出張したのw
31 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 21:08:01.64 0
去年のこのスレだよw
32 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 21:09:51.61 0
あ、ホンマやw
お恥ずかしいw
お恥ずかしいw
33 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 21:28:51.87 0
★今年の新商品★
小春チョコ:しびれるおいしさ「ブラックサンダー」
えりりんチョコ:いかに美味しいかが他人にも伝わるくらいのおいしさ
愛佳チョコ:食べているうちにやさぐれた気持ちが消えていくくらいのおいしさ
ジュンジュンチョコ:ホワイト&ブラックチョコレート(バナナ味)
れいなチョコ:ねこまっしぐら!
小春チョコ:しびれるおいしさ「ブラックサンダー」
えりりんチョコ:いかに美味しいかが他人にも伝わるくらいのおいしさ
愛佳チョコ:食べているうちにやさぐれた気持ちが消えていくくらいのおいしさ
ジュンジュンチョコ:ホワイト&ブラックチョコレート(バナナ味)
れいなチョコ:ねこまっしぐら!
34 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 21:38:52.66 0
れいなチョコの内容のいい加減具合にセンスを感じるw
35 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 21:39:25.57 0
昨日落ちてたんかー
やっぱ週末の夜は鬼門だね
やっぱ週末の夜は鬼門だね
36 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 21:46:21.72 0
リゾナンターオープニング動画的な物を作ってみました
お暇な時間があれば見てやって下さいまし
http://www.youtube.com/watch?v=EXNriFUNuUY&feature=channel
お暇な時間があれば見てやって下さいまし
http://www.youtube.com/watch?v=EXNriFUNuUY&feature=channel
37 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 21:52:08.78 0
38 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 21:58:58.95 0
えええ素敵wwwww
音楽もカコイイ
音楽もカコイイ
39 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 22:07:16.28 0
映像のつなぎ方が相変わらずセンスいいなあ
すごく静かなオープニングですね
う~ん……カッコイイ!としか言えない自分がもどかしいw
すごく静かなオープニングですね
う~ん……カッコイイ!としか言えない自分がもどかしいw
40 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 23:19:34.03 0
助けて! ホゼナンター!
41 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 23:29:27.78 0
>>36
す。。ごい。。!なんかゾクッとくるね!!
す。。ごい。。!なんかゾクッとくるね!!
42 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/14(日) 23:37:13.27 0
>>33
れいなの単なるネコ缶じゃねえかw
れいなの単なるネコ缶じゃねえかw
43 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/14(日) 23:40:35.65 0
本当にこういうの見るとドラマ(か映画)化して欲しい!! と痛切に思うねえ…
半分エスパーとかハンパな事やってないでさw
半分エスパーとかハンパな事やってないでさw
44 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 00:06:32.06 0
>>36
これまでの胸高鳴る感じとはまた違うどこか切なさが漂う作品に仕上がっていますね
ハッと何かに気付くような演出…何を表しているのでしょうか
しかしこうしてみるとみっつぃーの成長がはっきりと分かりますね
どこか不安げな少女の表情が凛々しいオトナの表情に切り替わる場面がこのスレでの愛佳の成長を表しているかのようでした
素敵でした
これまでの胸高鳴る感じとはまた違うどこか切なさが漂う作品に仕上がっていますね
ハッと何かに気付くような演出…何を表しているのでしょうか
しかしこうしてみるとみっつぃーの成長がはっきりと分かりますね
どこか不安げな少女の表情が凛々しいオトナの表情に切り替わる場面がこのスレでの愛佳の成長を表しているかのようでした
素敵でした
45 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 01:08:59.88 0
おやすみリゾナンター
46 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 03:59:18.39 0
abuabuabunai
47 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 06:35:13.31 O
おはよ~zzz
48 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 06:49:22.25 0
49 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 08:05:44.87 0
昨日は早く寝てたから動画見てないんよね
帰ってから見させて貰いますhoze
帰ってから見させて貰いますhoze
50 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 10:41:01.81 0
ショウジョをノせたイットウのパンダがゲッカのセツゲンをシッソウする
51 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 12:11:57.38 O
小春を乗せた一頭のパンダが月下の雪原で失踪する
川´・_o・)<クスミ、ソウナンシタゾ
Σノリo´ゥ`リ
川´・_o・)<クスミ、ソウナンシタゾ
Σノリo´ゥ`リ
52 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 15:02:22.29 O
川´・_o・)<クスミ、トリアエズオヤツニスルゾ
53 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 16:21:02.01 O
ノリo´ゥ`リ<誰もいないねー…
川´・_o・)<2人キリダナ!
ノリo´ゥ`リ<なんでちょっと嬉しそうにしてんの…
川´・_o・)<2人キリダナ!
ノリo´ゥ`リ<なんでちょっと嬉しそうにしてんの…
54 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 16:24:26.59 0
|ハヽ ジーー
|ー’)
|o
|u'
|ー’)
|o
|u'
55 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 18:21:24.72 0
あと30分で仕事おわりho
56 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 19:26:35.04 0
コハジュンものが読みたくなってきた
57 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:37:38.16 0
スレの初期に考えてたシリアス話を再利用しようかと思って書いてるんだけど
なかなかリゾスレっぽくならないw
もう諦めて突っ走っちゃってもいいですか ><
なかなかリゾスレっぽくならないw
もう諦めて突っ走っちゃってもいいですか ><
58 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:51:24.94 0
俺は良いと思うよ
走りたいなら走れば良いさ
走りたいなら走れば良いさ
59 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 21:38:43.95 0
しかしリゾスレっぽいってつまるところどんな感じなんだろうなあ
なんらかは当然あるんだろうけど上手く言葉にならないや
なんらかは当然あるんだろうけど上手く言葉にならないや
60 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 22:45:45.14 0
何本か書いてきたけどいまだにわからん
61 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 22:51:25.50 0
時々わざわざリゾスレじゃなくてもいいんじゃないって作品はあるな
62 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 23:03:10.50 0
63 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/15(月) 23:52:14.71 0
ずっと健在ですやん
64 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 01:11:35.95 0
あら、そなの?
映像専門の方だと思ってたw
映像専門の方だと思ってたw
65 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 02:43:20.32 0
映像の人はBGMの人だよ多分
66 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 04:38:15.82 0
おやリゾ
67 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 05:58:03.55 0
2
68 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 06:51:39.13 O
wikiに色々載ってるよ
69 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 08:21:43.96 0
成る程
70 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:15:26.60 0
ドコモってまだ規制されてるのかな
71 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:52:34.02 0
前スレ 194-196 『“未来”への反逆者たち ―序―』の続きを上げさせてください
少し長いので2回に分けますごめんなさい
※注意:視点があちこちに飛びます 「* * *」がその合図です
前スレ 194-196 『“未来”への反逆者たち ―序―』の続きを上げさせてください
少し長いので2回に分けますごめんなさい
※注意:視点があちこちに飛びます 「* * *」がその合図です
72 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:53:15.58 0
薄暗い廊下に小さく反響する自分たちの足音と、すぐ傍の2人が発する微かな衣擦れや息遣いだけが聞こえてくる。
油断無く神経を尖らせながらも、田中れいなはどこかその静けさに怖気づく自分を感じずにはいられなかった。
放棄されてからさほど経っていないこともあり、建物内部は思っていたよりもずっと整然としている。
薄く埃が積もっている他は、まったく荒廃した雰囲気は感じられない。
だが、この建物が源泉となって湧き出す“未来”を知る者にとって、それはむしろどこか不気味さを引き立てていた。
――愛ちゃんとガキさんは怖くないんやろか
傍らの高橋愛と新垣里沙の横顔をそっと窺いながら、れいなは思わず心の中で呟く。
そしてすぐにそんな自分を叱咤した。
愛にしろ里沙にしろ、怖くないわけはない。
だが、それ以上の「覚悟」を持ってこの場にいるはずだ。
怯えてなどいては、“未来”を変えることなど到底覚束ないのだから。
たとえ何があろうとも、どんなところにでも、自分は最後まで愛についていくと決めたのだ。
里沙と共に、最後まで愛の支えとなろうと頷き合ったのだ。
だったら、今は臆してなどいるときではない。
そんな一瞬の心の隙が、命取りとなるかもしれないのだから。
小さく息を吸い込むと、れいなは口元を引き締めた。
「覚悟」を宿したその気持ちと共に。
―やがて、廊下に響いていた3つの足音が止まり、さらなる静寂が周囲を包んだ。
「……れいなが先に行くけん」
3人の足を止めさせた扉の取っ手に素早く手を掛けながら、れいなは決然とした表情を2人に向ける。
一瞬の間の後返ってきた2つの頷きを受けて、れいなはそれを開け放ち、その内側へと足を踏み入れた―――
薄暗い廊下に小さく反響する自分たちの足音と、すぐ傍の2人が発する微かな衣擦れや息遣いだけが聞こえてくる。
油断無く神経を尖らせながらも、田中れいなはどこかその静けさに怖気づく自分を感じずにはいられなかった。
放棄されてからさほど経っていないこともあり、建物内部は思っていたよりもずっと整然としている。
薄く埃が積もっている他は、まったく荒廃した雰囲気は感じられない。
だが、この建物が源泉となって湧き出す“未来”を知る者にとって、それはむしろどこか不気味さを引き立てていた。
――愛ちゃんとガキさんは怖くないんやろか
傍らの高橋愛と新垣里沙の横顔をそっと窺いながら、れいなは思わず心の中で呟く。
そしてすぐにそんな自分を叱咤した。
愛にしろ里沙にしろ、怖くないわけはない。
だが、それ以上の「覚悟」を持ってこの場にいるはずだ。
怯えてなどいては、“未来”を変えることなど到底覚束ないのだから。
たとえ何があろうとも、どんなところにでも、自分は最後まで愛についていくと決めたのだ。
里沙と共に、最後まで愛の支えとなろうと頷き合ったのだ。
だったら、今は臆してなどいるときではない。
そんな一瞬の心の隙が、命取りとなるかもしれないのだから。
小さく息を吸い込むと、れいなは口元を引き締めた。
「覚悟」を宿したその気持ちと共に。
―やがて、廊下に響いていた3つの足音が止まり、さらなる静寂が周囲を包んだ。
「……れいなが先に行くけん」
3人の足を止めさせた扉の取っ手に素早く手を掛けながら、れいなは決然とした表情を2人に向ける。
一瞬の間の後返ってきた2つの頷きを受けて、れいなはそれを開け放ち、その内側へと足を踏み入れた―――
73 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:53:57.31 0
* * *
注意深く室内の様子を伺いつつ歩を進めるれいなと里沙の後に続きながら、愛もまた神経を研ぎ澄ませていた。
何らかの実験室だったと思しき室内には、高さも奥行きもそれなりの広がりを持った空間が広がっている。
おそらくいくつも置かれていたのであろう機器類は今はほとんどなく、だだっ広い印象を受ける。
――そのせいだろうか……?
先ほどまでと比べて明らかに冷え冷えとした空気を肌に感じながら、愛は微かな違和感を覚えていた。
神経の表面がざらつくような、微かなノイズが室内を漂う冷気の中から聞こえるような―――
――ッ!?
瞬間、その漠然としたノイズが、突如背筋を凍りつかせるような感覚となって愛を襲った。
ほぼ同時に、反射的に振り返った愛の脳裏を夥しい情報や思考が交錯する。
――氷? ――間に合わない ――油断 ――殺意 ――敵
――鋭く尖った ――移動 ――死 ――“未来”
――避け… ――まだ気付いていない ――致命傷
――迅い ――避けたら2人が
―――自分が盾に……
永劫のごとき一瞬の後、愛の神経細胞は、ただその場に立ち尽くすことを選択した―――
* * *
注意深く室内の様子を伺いつつ歩を進めるれいなと里沙の後に続きながら、愛もまた神経を研ぎ澄ませていた。
何らかの実験室だったと思しき室内には、高さも奥行きもそれなりの広がりを持った空間が広がっている。
おそらくいくつも置かれていたのであろう機器類は今はほとんどなく、だだっ広い印象を受ける。
――そのせいだろうか……?
先ほどまでと比べて明らかに冷え冷えとした空気を肌に感じながら、愛は微かな違和感を覚えていた。
神経の表面がざらつくような、微かなノイズが室内を漂う冷気の中から聞こえるような―――
――ッ!?
瞬間、その漠然としたノイズが、突如背筋を凍りつかせるような感覚となって愛を襲った。
ほぼ同時に、反射的に振り返った愛の脳裏を夥しい情報や思考が交錯する。
――氷? ――間に合わない ――油断 ――殺意 ――敵
――鋭く尖った ――移動 ――死 ――“未来”
――避け… ――まだ気付いていない ――致命傷
――迅い ――避けたら2人が
―――自分が盾に……
永劫のごとき一瞬の後、愛の神経細胞は、ただその場に立ち尽くすことを選択した―――
74 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:54:38.61 0
* * *
「!!?」
激しい物音に驚いて振り返ったれいなは、そこに在った衝撃的な光景に言葉を失った。
れいなと同じく絶句している里沙から、やや離れた場所で立ち尽くす愛。
その周囲には、白い靄のようなものが立ち込めている。
そして白く霞んだ視界の向こうに、いつの間にか現れていた“敵”の姿――
だが、れいなから言葉を奪ったのは、それらの風景ではなかった。
「リン…リン……?どうして……」
立ち尽くしたまま茫然とそう呟く愛の視線の先で、今しがた放った炎の残り火を手元にくすぶらせる少女――銭琳。
それこそが、れいなを…そして愛と里沙を驚愕させた光景だった。
「馬鹿正直な他の皆は騙せてモ、私は騙せまセン。私は…嘘つきですカラ」
“決行”は明日であると偽り、ジュンジュン――李純と共に“置いて”きたはずの少女は、静かな声でそう言った。
その声には明確な怒りの色が滲んでおり、それはれいなの胸に痛みを与える。
「ごめん、リンリン。だけど……」
「フザけるナ!」
同じ思いであろう愛の言葉を遮るように、銭琳は声を荒げる。
「高橋サン、あなたたちハただここで死ぬだけのためニ、皆を置いてきたのカ!?だったら、私はあなたたちを許さナイ!」
「リンリン……」
初めて見る銭琳の激しい感情の爆発を、れいなは息を呑んで見つめていた。
* * *
「!!?」
激しい物音に驚いて振り返ったれいなは、そこに在った衝撃的な光景に言葉を失った。
れいなと同じく絶句している里沙から、やや離れた場所で立ち尽くす愛。
その周囲には、白い靄のようなものが立ち込めている。
そして白く霞んだ視界の向こうに、いつの間にか現れていた“敵”の姿――
だが、れいなから言葉を奪ったのは、それらの風景ではなかった。
「リン…リン……?どうして……」
立ち尽くしたまま茫然とそう呟く愛の視線の先で、今しがた放った炎の残り火を手元にくすぶらせる少女――銭琳。
それこそが、れいなを…そして愛と里沙を驚愕させた光景だった。
「馬鹿正直な他の皆は騙せてモ、私は騙せまセン。私は…嘘つきですカラ」
“決行”は明日であると偽り、ジュンジュン――李純と共に“置いて”きたはずの少女は、静かな声でそう言った。
その声には明確な怒りの色が滲んでおり、それはれいなの胸に痛みを与える。
「ごめん、リンリン。だけど……」
「フザけるナ!」
同じ思いであろう愛の言葉を遮るように、銭琳は声を荒げる。
「高橋サン、あなたたちハただここで死ぬだけのためニ、皆を置いてきたのカ!?だったら、私はあなたたちを許さナイ!」
「リンリン……」
初めて見る銭琳の激しい感情の爆発を、れいなは息を呑んで見つめていた。
75 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:55:20.29 0
「“覚悟”が足りまセン」
僅かな静寂の後、玲瓏たる銭琳の声が室内に響いた。
次いで、銭琳はれいなたちの方に向かってゆっくりと歩を進めながら言葉を継ぐ。
「相手を斃してデモ前に進む“覚悟”ガ。たとえ仲間が倒れたとしてモ、それを踏み越えて前に進む“覚悟”ガ……皆サンにはまだ足りナイ」
先ほどとは一変した静かな口調のその言葉は、それでいて先ほど以上にれいなの心を激しく揺さぶった。
―――“覚悟”―――
先刻、自分が改めて固めたと思っていたそれは、まだまだ甘いものであったのだ。
命のやり取りがあるかもしれない…いや、あると分かりきった場所で抱く“覚悟”としては―――あまりにも。
「向こうに迷いはありまセン。今の攻撃が何よりの証拠デス。その“覚悟”の差が、結果となって表れル。本当の“覚悟”があれバ、相手の殺意に気付いたはずデス」
愛よりさらに数歩前に立ち、そう言いながら視線を廻らせる銭琳につられるようにして、れいなは初めて焦点を“敵”に合わせた。
白い靄が晴れたその向こうに立つ一人の女性。
黒を基調とした、どちらかといえば軽装に身を包んだその上には、端整な顔に浮かんだ微かな笑みが在った。
「まさかあの状況で回避されるとはね。それに、今も一瞬たりともあたしから注意を逸らさなかった。やるじゃん。確かにあんたには“覚悟”とやらがあるみたいだね」
半ば揶揄するように、半ば本気で感心するようにしながら女は口を開いた。
「氷の能力……私ハずっと、お前のその能力に対抗するためニ鍛錬してきたからナ。こんな形デ役に立つ日が来るとは思わなかったガ」
「……?あたしを…知ってんの?」
静かに紡がれたその銭琳の言葉に訝しげな表情を浮かべる女と同様、れいなと里沙も僅かに首を傾げる。
ただ、愛だけが何かに気付いたように小さく息を吸い込んだ。
「“覚悟”が足りまセン」
僅かな静寂の後、玲瓏たる銭琳の声が室内に響いた。
次いで、銭琳はれいなたちの方に向かってゆっくりと歩を進めながら言葉を継ぐ。
「相手を斃してデモ前に進む“覚悟”ガ。たとえ仲間が倒れたとしてモ、それを踏み越えて前に進む“覚悟”ガ……皆サンにはまだ足りナイ」
先ほどとは一変した静かな口調のその言葉は、それでいて先ほど以上にれいなの心を激しく揺さぶった。
―――“覚悟”―――
先刻、自分が改めて固めたと思っていたそれは、まだまだ甘いものであったのだ。
命のやり取りがあるかもしれない…いや、あると分かりきった場所で抱く“覚悟”としては―――あまりにも。
「向こうに迷いはありまセン。今の攻撃が何よりの証拠デス。その“覚悟”の差が、結果となって表れル。本当の“覚悟”があれバ、相手の殺意に気付いたはずデス」
愛よりさらに数歩前に立ち、そう言いながら視線を廻らせる銭琳につられるようにして、れいなは初めて焦点を“敵”に合わせた。
白い靄が晴れたその向こうに立つ一人の女性。
黒を基調とした、どちらかといえば軽装に身を包んだその上には、端整な顔に浮かんだ微かな笑みが在った。
「まさかあの状況で回避されるとはね。それに、今も一瞬たりともあたしから注意を逸らさなかった。やるじゃん。確かにあんたには“覚悟”とやらがあるみたいだね」
半ば揶揄するように、半ば本気で感心するようにしながら女は口を開いた。
「氷の能力……私ハずっと、お前のその能力に対抗するためニ鍛錬してきたからナ。こんな形デ役に立つ日が来るとは思わなかったガ」
「……?あたしを…知ってんの?」
静かに紡がれたその銭琳の言葉に訝しげな表情を浮かべる女と同様、れいなと里沙も僅かに首を傾げる。
ただ、愛だけが何かに気付いたように小さく息を吸い込んだ。
76 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:56:01.71 0
「7年前のことを覚えているカ?お前たちが海の向こうでしたことヲ」
銭琳のその言葉に、瞬時女の顔から表情が消えた。
「…そうか。あのときの。…でも“獣人族”の生き残りはあんたじゃないだろ?」
女の言葉に、れいなはかつて李純から一度だけ聞いた話を思い出した。
古来から獣化能力を有する者が稀に生まれたという自分の一族の話を。
ほんの数年前、李純ただ一人を残して虐殺されたという一族の話を―――
「ああ、違ウ。だが、その娘を命懸けで逃がシ、そしてお前に殺されたのハ……私の父ダ」
その衝撃の告白に、れいなは思わず“敵”から再び視線を外し、銭琳を見た。
あまり過去の多くを語ろうとしない銭琳に、れいなも敢えて色々訊ねるようなことはしなかった。
だが、きっと愛は知っていたのだろう。
ほとんど表情は見えないが、それだけはなんとなく分かった。
「……娘がいたのか。…なるほど、此処で会ったが百年目というやつだね。あんたにとっちゃ運命のお導き…って感じ?」
元の揶揄するような口調に戻った女は、肩を竦めるようにして小さく笑う。
「運命…そうなのかもしれナイ。だが、もし本当に運命が導いたのだとしてモ、それは過去のためではナイ。復讐を果たすためではナイ。未来のためダ」
「……何言ってんの?」
「分からないカ。…ならば、お前は一体何のためにここに立ってイル?」
「……永遠を得るためだ」
「…お前こそ何を言ってイル?」
「ま、あんたらには関係ないことだ。…どっちにしろ、そんな理由なんてどうだっていいんだよ。結果は…変わらない」
女が言葉を切ると同時に、れいなは周囲の空気が一瞬にして張りつめるのを感じた。
それは、再びこの場が命の飛び交う戦線と化したことを意味していた。
「7年前のことを覚えているカ?お前たちが海の向こうでしたことヲ」
銭琳のその言葉に、瞬時女の顔から表情が消えた。
「…そうか。あのときの。…でも“獣人族”の生き残りはあんたじゃないだろ?」
女の言葉に、れいなはかつて李純から一度だけ聞いた話を思い出した。
古来から獣化能力を有する者が稀に生まれたという自分の一族の話を。
ほんの数年前、李純ただ一人を残して虐殺されたという一族の話を―――
「ああ、違ウ。だが、その娘を命懸けで逃がシ、そしてお前に殺されたのハ……私の父ダ」
その衝撃の告白に、れいなは思わず“敵”から再び視線を外し、銭琳を見た。
あまり過去の多くを語ろうとしない銭琳に、れいなも敢えて色々訊ねるようなことはしなかった。
だが、きっと愛は知っていたのだろう。
ほとんど表情は見えないが、それだけはなんとなく分かった。
「……娘がいたのか。…なるほど、此処で会ったが百年目というやつだね。あんたにとっちゃ運命のお導き…って感じ?」
元の揶揄するような口調に戻った女は、肩を竦めるようにして小さく笑う。
「運命…そうなのかもしれナイ。だが、もし本当に運命が導いたのだとしてモ、それは過去のためではナイ。復讐を果たすためではナイ。未来のためダ」
「……何言ってんの?」
「分からないカ。…ならば、お前は一体何のためにここに立ってイル?」
「……永遠を得るためだ」
「…お前こそ何を言ってイル?」
「ま、あんたらには関係ないことだ。…どっちにしろ、そんな理由なんてどうだっていいんだよ。結果は…変わらない」
女が言葉を切ると同時に、れいなは周囲の空気が一瞬にして張りつめるのを感じた。
それは、再びこの場が命の飛び交う戦線と化したことを意味していた。
77 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:56:43.06 0
「あんた…銭琳だっけ?礼儀としてあたしも名前くらいは教えとく。藤本美貴。よろしく」
嫣然と自身の名を告げるその周囲で、空気が軋むような音が聞こえ始める。
「皆サン、約束してくだサイ」
油断なく藤本を見据えたまま、銭琳は背後のれいなたちにきっぱりとした口調で言った。
「この先どんな場面が訪れテモ、互いを助けようとしないでくだサイ。自分が生き残っテ、目的を果たすことだけを考えてくだサイ。…それが“覚悟”デス」
「……分かった。約束する」
一番に頷いたのは里沙だった。
僅かな逡巡の後、愛もそれに続く。
だが、その言葉の重さを、れいなはまだ受け止めきれずにいた。
確かに、他人のことまで気にしている余裕などないことはこの数分で思い知った。
―― やけど…やけどそんなんっ……
れいなの煩悶を置き去りに、銭琳は冷酷なまでに静かに言葉を継いだ。
「絶対デスよ?私は皆サンを助けまセン。だから皆サンも、何があっても私に構わないでくだサイ」
その言葉が終わるのとほぼ同時に、藤本の周囲に幾本もの鋭く尖った氷柱が浮かぶ。
おそらく先ほども背後からあれを飛ばされたのだろう。
もしも銭琳がいなければ、確実に串刺しにされていたに違いない。
――でもこっからは自分の身は自分で守らんと
銭琳の言葉を反芻しながら、れいなは攻撃に備えて身構えた。
…いや、身構えようとした。
「あんた…銭琳だっけ?礼儀としてあたしも名前くらいは教えとく。藤本美貴。よろしく」
嫣然と自身の名を告げるその周囲で、空気が軋むような音が聞こえ始める。
「皆サン、約束してくだサイ」
油断なく藤本を見据えたまま、銭琳は背後のれいなたちにきっぱりとした口調で言った。
「この先どんな場面が訪れテモ、互いを助けようとしないでくだサイ。自分が生き残っテ、目的を果たすことだけを考えてくだサイ。…それが“覚悟”デス」
「……分かった。約束する」
一番に頷いたのは里沙だった。
僅かな逡巡の後、愛もそれに続く。
だが、その言葉の重さを、れいなはまだ受け止めきれずにいた。
確かに、他人のことまで気にしている余裕などないことはこの数分で思い知った。
―― やけど…やけどそんなんっ……
れいなの煩悶を置き去りに、銭琳は冷酷なまでに静かに言葉を継いだ。
「絶対デスよ?私は皆サンを助けまセン。だから皆サンも、何があっても私に構わないでくだサイ」
その言葉が終わるのとほぼ同時に、藤本の周囲に幾本もの鋭く尖った氷柱が浮かぶ。
おそらく先ほども背後からあれを飛ばされたのだろう。
もしも銭琳がいなければ、確実に串刺しにされていたに違いない。
――でもこっからは自分の身は自分で守らんと
銭琳の言葉を反芻しながら、れいなは攻撃に備えて身構えた。
…いや、身構えようとした。
78 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:57:24.90 0
「……なん?体が…?」
自分の体が意志とは無関係に震え始めていることに気付き、れいなは戸惑いを覚えた。
武者震い…?恐怖…?それとも……
「まさか今のバカ長い話の間、あたしがただボーっと待ってたとでも思ってたわけ?ほんと甘すぎ」
小馬鹿にした表情で藤本が嘲笑う。
「低体温症って知ってる?人間なんてもろいもんだよ。中心体温を1度も下げてやれば、もうまともな戦闘なんてままなんないの。…今、どれくらい下がってるだろうね」
用語や、具体的な症状の知識は持ち合わせていなかった。
しかし本能的にその意味するところを悟ったれいなは、反射的に藤本の方へと足を踏み出した。
おそらくすでに体温は正常値を下回り始めている。
少しでも早く行動しなければ、何もしないままに体力だけはどんどん奪われていくだろう。
だが……
次の瞬間飛んできた“氷の矢”に、れいなは再び足を止められた。
――疾い…!
銭琳の炎によってすかさず迎撃され蒸発したそれは、相手に近づけば近づくほど回避が困難になるだろう。
もし一本でも避け切ることができなければ、あっという間に体中に穴があく……
そのこともまた、れいなは本能のうちに理解した。
「やっぱ厄介だな、炎使いさん。あんたがいなきゃとっくに終わってたんだけど」
動きを止めたれいなを視界の片隅に捉えて冷笑しながら、藤本は微かに肩を竦めた。
だがそこには苛立ちの色はなく、むしろ余裕すら感じられる。
その余裕の意味を無意識に考えていたれいなは、ふと藤本の視線が微かに動いたのを感じ取った―――
「……なん?体が…?」
自分の体が意志とは無関係に震え始めていることに気付き、れいなは戸惑いを覚えた。
武者震い…?恐怖…?それとも……
「まさか今のバカ長い話の間、あたしがただボーっと待ってたとでも思ってたわけ?ほんと甘すぎ」
小馬鹿にした表情で藤本が嘲笑う。
「低体温症って知ってる?人間なんてもろいもんだよ。中心体温を1度も下げてやれば、もうまともな戦闘なんてままなんないの。…今、どれくらい下がってるだろうね」
用語や、具体的な症状の知識は持ち合わせていなかった。
しかし本能的にその意味するところを悟ったれいなは、反射的に藤本の方へと足を踏み出した。
おそらくすでに体温は正常値を下回り始めている。
少しでも早く行動しなければ、何もしないままに体力だけはどんどん奪われていくだろう。
だが……
次の瞬間飛んできた“氷の矢”に、れいなは再び足を止められた。
――疾い…!
銭琳の炎によってすかさず迎撃され蒸発したそれは、相手に近づけば近づくほど回避が困難になるだろう。
もし一本でも避け切ることができなければ、あっという間に体中に穴があく……
そのこともまた、れいなは本能のうちに理解した。
「やっぱ厄介だな、炎使いさん。あんたがいなきゃとっくに終わってたんだけど」
動きを止めたれいなを視界の片隅に捉えて冷笑しながら、藤本は微かに肩を竦めた。
だがそこには苛立ちの色はなく、むしろ余裕すら感じられる。
その余裕の意味を無意識に考えていたれいなは、ふと藤本の視線が微かに動いたのを感じ取った―――
79 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:58:06.53 0
* * *
自身の能力が相手のそれを上回っているという手応えを感じながらも、銭琳は積極的な反撃に転じられないでいた。
――まだ何かを隠している
4対1という状況にも関わらず藤本が浮かべる余裕の笑みは、単なるブラフではなく、何か裏に秘めたものを感じさせる。
迂闊に手を出せない理由はそこにあった。
…かといって、このまま黙って対峙し続けるのが最も危険であることも、銭琳は理解していた。
体温が低下した状態においては、何もしていなくても大きく体力が削られていく。
――どこか突破口を………!?
悠然と立つ藤本の笑みに鋭い視線を突きつけていた銭琳は、一瞬その視線が微かに動くのを見た。
反射的にその視線の向かう先――自らの頭上を一瞥し、即座に銭琳は片腕を上げる。
「リンリン!いけんっ!!」
背後かられいなの静止の叫びが聞こえたとき、銭琳の手からはすでに頭上の巨大な氷塊に対して炎が放たれていた。
その激しい炎は氷塊を包み込み、あっという間に大量の白い蒸気へと変える。
刹那――銭琳は、れいなの制止の声の意味、そして藤本の意図を悟り……自らの次の行動を決めた。
――ほんの数瞬の出来事だった。
乾いた音を立て、氷塊の陰に隠れていたスプリンクラーのグラスバルブが弾け飛ぶ。
そこから一気に噴出した水は一瞬にして姿を変え、鋭い氷の豪雨となって4人に降り注ぐ―――
銭琳に残された選択は―― 一つしかなかった。
自らの命を捨てるという、その選択しか―――
* * *
自身の能力が相手のそれを上回っているという手応えを感じながらも、銭琳は積極的な反撃に転じられないでいた。
――まだ何かを隠している
4対1という状況にも関わらず藤本が浮かべる余裕の笑みは、単なるブラフではなく、何か裏に秘めたものを感じさせる。
迂闊に手を出せない理由はそこにあった。
…かといって、このまま黙って対峙し続けるのが最も危険であることも、銭琳は理解していた。
体温が低下した状態においては、何もしていなくても大きく体力が削られていく。
――どこか突破口を………!?
悠然と立つ藤本の笑みに鋭い視線を突きつけていた銭琳は、一瞬その視線が微かに動くのを見た。
反射的にその視線の向かう先――自らの頭上を一瞥し、即座に銭琳は片腕を上げる。
「リンリン!いけんっ!!」
背後かられいなの静止の叫びが聞こえたとき、銭琳の手からはすでに頭上の巨大な氷塊に対して炎が放たれていた。
その激しい炎は氷塊を包み込み、あっという間に大量の白い蒸気へと変える。
刹那――銭琳は、れいなの制止の声の意味、そして藤本の意図を悟り……自らの次の行動を決めた。
――ほんの数瞬の出来事だった。
乾いた音を立て、氷塊の陰に隠れていたスプリンクラーのグラスバルブが弾け飛ぶ。
そこから一気に噴出した水は一瞬にして姿を変え、鋭い氷の豪雨となって4人に降り注ぐ―――
銭琳に残された選択は―― 一つしかなかった。
自らの命を捨てるという、その選択しか―――
80 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:59:03.86 0
81 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 12:33:49.73 0
一気に読んでしまった
一つの終章に向かって話が動き出した感じがする
続き待ってますよ
一つの終章に向かって話が動き出した感じがする
続き待ってますよ
82 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 12:54:59.03 0
83 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 14:26:13.42 0
84 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 16:54:56.59 0
ほ
85 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 17:22:59.75 0
今から>>72-79の続きを上げさせてください
86 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 17:23:57.88 0
* * *
――ほんの数瞬の出来事だった。
降り注ぐ残酷な雨を仰ぎ、銭琳が両腕を上げる。
その両手から放たれた炎は鮮やかに拡散し、あっという間に凶器の群れを包み込み、スプリンクラーを変形させる――
そして――れいなは見た。
無防備となった銭琳のその小さな体の真ん中を、鋭く尖った赤い何かが突き抜けるのを―――
「リンリン――!!」
それは誰の声だっただろう。
愛か、里沙か、それともれいな自身だったのか…
だが、倒れ伏した銭琳のところへ駆け寄ろうとする足は、すでにその力を失っていた。
先ほどまでとは比べ物にならない酷寒が周囲を包んでいる。
そこに至って、れいなはようやく気付いた。
銭琳が、その能力で背後の3人への負担を和らげていたのだということを。
――「絶対に助けん」って…自分で言いよったろうがっ…!
「私は…嘘つきですカラ」と言っていた銭琳の言葉が思い出され、れいなは唇を噛んだ。
銭琳は、きっと最初からこうするつもりだったのだ。
その“覚悟”で……自分たちを追ってここへ来たのだ。
なのに……自分は無力だ。
“覚悟”もなければ力もない。
自分たちを救うため、無防備に相手の攻撃を受けた銭琳に駆け寄ることすらも……できない。
体だけではなく意識すら崩れ落ちそうになる中、れいなはその悔しさを、勝ち誇った笑みを浮かべる藤本への視線に込めることしかできなかった。
* * *
――ほんの数瞬の出来事だった。
降り注ぐ残酷な雨を仰ぎ、銭琳が両腕を上げる。
その両手から放たれた炎は鮮やかに拡散し、あっという間に凶器の群れを包み込み、スプリンクラーを変形させる――
そして――れいなは見た。
無防備となった銭琳のその小さな体の真ん中を、鋭く尖った赤い何かが突き抜けるのを―――
「リンリン――!!」
それは誰の声だっただろう。
愛か、里沙か、それともれいな自身だったのか…
だが、倒れ伏した銭琳のところへ駆け寄ろうとする足は、すでにその力を失っていた。
先ほどまでとは比べ物にならない酷寒が周囲を包んでいる。
そこに至って、れいなはようやく気付いた。
銭琳が、その能力で背後の3人への負担を和らげていたのだということを。
――「絶対に助けん」って…自分で言いよったろうがっ…!
「私は…嘘つきですカラ」と言っていた銭琳の言葉が思い出され、れいなは唇を噛んだ。
銭琳は、きっと最初からこうするつもりだったのだ。
その“覚悟”で……自分たちを追ってここへ来たのだ。
なのに……自分は無力だ。
“覚悟”もなければ力もない。
自分たちを救うため、無防備に相手の攻撃を受けた銭琳に駆け寄ることすらも……できない。
体だけではなく意識すら崩れ落ちそうになる中、れいなはその悔しさを、勝ち誇った笑みを浮かべる藤本への視線に込めることしかできなかった。
87 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 17:24:40.29 0
れいなの視線の先で、微かな音を立てながら鋭い氷柱が形成されていく。
―――1本
―――2本
―――3本
悔しかった。
それ以上に申し訳なかった。
だけど――
銭琳を刺し貫いたものと同じそれが今度は何に使われるかを十分に理解しながら、れいなにはもう何もできなかった。
「そろそろお別れの時間だね」
勝利を確信した笑みに彩られたその隣で、禍々しく揺らめく3本の尖氷が標的を定める。
そして――
「――バイバイ」
温度のないその声と共に、凍てつく矢は中空に放たれ―――――藤本の浮かべていた余裕の笑みは、驚愕の表情へとその形を変えた。
撃ち出された鋭く冷たい凶器が、柔らかく暖かい蒸気にその姿を変えたのを目の当たりにして。
「バカな……!!」
驚きに見開かれた藤本の瞳が映し出していたのは、たった今自らの手で…自らの氷で心臓を貫いたはずの銭琳の姿だった。
れいなの視線の先で、微かな音を立てながら鋭い氷柱が形成されていく。
―――1本
―――2本
―――3本
悔しかった。
それ以上に申し訳なかった。
だけど――
銭琳を刺し貫いたものと同じそれが今度は何に使われるかを十分に理解しながら、れいなにはもう何もできなかった。
「そろそろお別れの時間だね」
勝利を確信した笑みに彩られたその隣で、禍々しく揺らめく3本の尖氷が標的を定める。
そして――
「――バイバイ」
温度のないその声と共に、凍てつく矢は中空に放たれ―――――藤本の浮かべていた余裕の笑みは、驚愕の表情へとその形を変えた。
撃ち出された鋭く冷たい凶器が、柔らかく暖かい蒸気にその姿を変えたのを目の当たりにして。
「バカな……!!」
驚きに見開かれた藤本の瞳が映し出していたのは、たった今自らの手で…自らの氷で心臓を貫いたはずの銭琳の姿だった。
88 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 17:25:24.19 0
再び体が少し楽になったれいなの目も、ゆっくりと立ち上がる銭琳の姿を捉え、驚きに見開かれていた。
「何故だ!?生きてるはずがない!」
いまだ目の前の出来事が信じられないといった表情の藤本に対し、立ち上がった銭琳は首もとの何かを掴むようにしながら静かに言った。
「これガ私を守ってくれタ」
「ペンダント…?そうか、それに当たって僅かに心臓をそれたのか…?でも……」
いつだったか、銭琳が「母の形見デス」と言って見せてくれた赤瑪瑙のペンダント――それが、銭琳を致命傷から救ったのだとれいなは知った。
だが、れいなは確かに見た。
心臓をそれたとはいえ、藤本の放った氷は銭琳の体の真ん中を刺し貫いた。
即死は免れたにしても、到底立ち上がることなどできないはず……
そこまで考えたとき、れいなは唐突に思い出した。
先ほどの絶望的な光景の中、微かに淡紅色の光のようなものが視界の隅に揺らめいているような気がしたことを。
その光がもたらす安らぎや温かさを、自分はよく知っているということを。
そして――
れいなは力の入らない手で、無意識に自分の服のポケットを探っていた。
「不思議カ?どうして私がこうして立っていられるのカ」
「……ああ、意味わかんなくてイライラしてんだけど正直」
「そうカ。だけど言えナイ。約束したカラ。極秘任務だト」
「…あぁそう。じゃいいよ別に」
「たとえ言ったところデ……お前らには分かるマイ」
静かに…しかし激しく氷と炎が再びぶつかり合おうとしている中、れいなはポケットから取り出したものを手に、胸にこみ上げる思いを抑えられずにいた。
再び体が少し楽になったれいなの目も、ゆっくりと立ち上がる銭琳の姿を捉え、驚きに見開かれていた。
「何故だ!?生きてるはずがない!」
いまだ目の前の出来事が信じられないといった表情の藤本に対し、立ち上がった銭琳は首もとの何かを掴むようにしながら静かに言った。
「これガ私を守ってくれタ」
「ペンダント…?そうか、それに当たって僅かに心臓をそれたのか…?でも……」
いつだったか、銭琳が「母の形見デス」と言って見せてくれた赤瑪瑙のペンダント――それが、銭琳を致命傷から救ったのだとれいなは知った。
だが、れいなは確かに見た。
心臓をそれたとはいえ、藤本の放った氷は銭琳の体の真ん中を刺し貫いた。
即死は免れたにしても、到底立ち上がることなどできないはず……
そこまで考えたとき、れいなは唐突に思い出した。
先ほどの絶望的な光景の中、微かに淡紅色の光のようなものが視界の隅に揺らめいているような気がしたことを。
その光がもたらす安らぎや温かさを、自分はよく知っているということを。
そして――
れいなは力の入らない手で、無意識に自分の服のポケットを探っていた。
「不思議カ?どうして私がこうして立っていられるのカ」
「……ああ、意味わかんなくてイライラしてんだけど正直」
「そうカ。だけど言えナイ。約束したカラ。極秘任務だト」
「…あぁそう。じゃいいよ別に」
「たとえ言ったところデ……お前らには分かるマイ」
静かに…しかし激しく氷と炎が再びぶつかり合おうとしている中、れいなはポケットから取り出したものを手に、胸にこみ上げる思いを抑えられずにいた。
89 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 17:26:08.81 0
「さゆ……えり……」
今しがた取り出した両親の写真―――その裏面に、熱い涙が一粒落ちる。
この戦いに臨むに当たって、自分たちやリゾナントに関わる全ての記憶を消去し、置いてきた2人。
身勝手に…理不尽に…大切な思い出を奪い、置き去りにしてきたかけがえのない仲間―――道重さゆみと亀井絵里。
それなのに、2人は…さゆみと絵里はそんな勝手な自分たちの側にいてくれたのだ。
遠く離れても、自分たちのことを忘れても……見守っていてくれたのだ。
写真の裏、その片隅に目立たないように貼られた小さなシール。
れいなには見覚えがあった。
かわいらしいシールを集めるのが趣味だったさゆみが、特にお気に入りだとしばしば言っていたシリーズだったはずだ。
そして、そのシールから伝わってくる懐かしい安らぎと温かさ……
さゆみと絵里は、きっとそのチカラを…そして思いを、この小さなシールに込めたのだ。
たとえ離れていても、仲間を守れるようにと。
たとえ一緒にいられなくても、いつでも心がすぐ側に在るようにと―――
「……要は二度と立てなくなるまでやればいいってことか。それが分かってれば十分。本気で“覚悟”するよ……あたしも」
これまで以上に温度のない、胃の腑まで凍りつきそうなその声に、れいなは視線を上げた。
同時に、それまでと比較にならないほどの烈寒が襲う。
滲んでいた涙が瞬時に凍りつき、れいなの視界は閉ざされた。
こじ開けようにも、震え、痺れる手ではそれもままならない。
それどころか、呼吸さえも―――
* * *
「さゆ……えり……」
今しがた取り出した両親の写真―――その裏面に、熱い涙が一粒落ちる。
この戦いに臨むに当たって、自分たちやリゾナントに関わる全ての記憶を消去し、置いてきた2人。
身勝手に…理不尽に…大切な思い出を奪い、置き去りにしてきたかけがえのない仲間―――道重さゆみと亀井絵里。
それなのに、2人は…さゆみと絵里はそんな勝手な自分たちの側にいてくれたのだ。
遠く離れても、自分たちのことを忘れても……見守っていてくれたのだ。
写真の裏、その片隅に目立たないように貼られた小さなシール。
れいなには見覚えがあった。
かわいらしいシールを集めるのが趣味だったさゆみが、特にお気に入りだとしばしば言っていたシリーズだったはずだ。
そして、そのシールから伝わってくる懐かしい安らぎと温かさ……
さゆみと絵里は、きっとそのチカラを…そして思いを、この小さなシールに込めたのだ。
たとえ離れていても、仲間を守れるようにと。
たとえ一緒にいられなくても、いつでも心がすぐ側に在るようにと―――
「……要は二度と立てなくなるまでやればいいってことか。それが分かってれば十分。本気で“覚悟”するよ……あたしも」
これまで以上に温度のない、胃の腑まで凍りつきそうなその声に、れいなは視線を上げた。
同時に、それまでと比較にならないほどの烈寒が襲う。
滲んでいた涙が瞬時に凍りつき、れいなの視界は閉ざされた。
こじ開けようにも、震え、痺れる手ではそれもままならない。
それどころか、呼吸さえも―――
* * *
90 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 17:26:51.43 0
「くっ………?」
経験したことがないほどの超低温に、銭琳は焦りと戸惑いを覚えていた。
――炎が……出ない……?いや、出せないほどの……低温ということか?
「そう、あんたの能力の『引火点』をすでに下回ってるんだよ、周りの空気の温度が。もう…炎は出せない」
周囲を包むその凍てつくような空気以上に冷たい声でそう告げる藤本を、銭琳はじっと見つめる。
先ほど感じた、自身の能力が相手を上回っているという手応えは、自分の甘さであったと悟らざるを得なかった。
―そしてそれは、銭琳に再び一つの選択をさせた。
「……永遠を得るタメ…さっきそう言っていたナ」
「…それがどうした?」
唐突に先刻の話を蒸し返した銭琳に対し、心なしか藤本の声にも温度が戻る。
「私の…“トモダチ”が…言ってたヨ」
「…友達?なに?永遠なんてない…とでも言ってた?」
微かに自嘲と自棄の色を含んだその問いに、銭琳は首を横に振った。
「イヤ…永遠は…アル。でも…それは決しテ…独りでは得られナイ…ものだ…ト」
「……あたしには無理だって言いたいの?」
「そう…ダ」
「………言い遺すことはそれだけ?」
再び温度の失われた藤本の声に、銭琳は再び首を横に振る。
藤本は一瞬訝しげに眉を動かし――次の瞬間、茫然とした表情を晒した。
「くっ………?」
経験したことがないほどの超低温に、銭琳は焦りと戸惑いを覚えていた。
――炎が……出ない……?いや、出せないほどの……低温ということか?
「そう、あんたの能力の『引火点』をすでに下回ってるんだよ、周りの空気の温度が。もう…炎は出せない」
周囲を包むその凍てつくような空気以上に冷たい声でそう告げる藤本を、銭琳はじっと見つめる。
先ほど感じた、自身の能力が相手を上回っているという手応えは、自分の甘さであったと悟らざるを得なかった。
―そしてそれは、銭琳に再び一つの選択をさせた。
「……永遠を得るタメ…さっきそう言っていたナ」
「…それがどうした?」
唐突に先刻の話を蒸し返した銭琳に対し、心なしか藤本の声にも温度が戻る。
「私の…“トモダチ”が…言ってたヨ」
「…友達?なに?永遠なんてない…とでも言ってた?」
微かに自嘲と自棄の色を含んだその問いに、銭琳は首を横に振った。
「イヤ…永遠は…アル。でも…それは決しテ…独りでは得られナイ…ものだ…ト」
「……あたしには無理だって言いたいの?」
「そう…ダ」
「………言い遺すことはそれだけ?」
再び温度の失われた藤本の声に、銭琳は再び首を横に振る。
藤本は一瞬訝しげに眉を動かし――次の瞬間、茫然とした表情を晒した。
91 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 17:27:37.59 0
「……ッ!バカな……!」
呆気にとられたその表情は、直後に恐怖と驚愕に支配される。
「炎が外に出せないナラ……この身ごと燃やせばイイ」
「正気か……!?」
全身から炎のオーラを立ち昇らせる銭琳に、藤本は初めて僅かに後ずさった。
「何故そこまで……父親の復讐か?」
藤本の問いに、銭琳はまたも首を横に振る。
それと同時に、その胸中にはあの日の光景――蒼白い満月に照らし出された冬の草原――が広がっていた。
『琳よ。お前は闇を照らす炎とおなり。寒さに心を震わせる人たちを暖める熾火となれ。信ずるものの為に命を賭けろ。守るべきものの為に己が生命の篝火を焼き尽くせ』
呼気すら白く輝く、抜けるような寒さの草原で父がくれた温もり、そして忘れえぬその言葉―――
――お父様……今が…そのときです……!
「言ったはずダ。復讐ではナイ。自分の信ずる未来ト……守るべき仲間の為ダ!」
「そんなものの為に……まだ見ぬ明日や出逢って間もない他人の為に命を捨てるというのか!?」
「そんなモノ?そこにこそお前の求める“永遠”がアルのにまだ気付かないカ?」
「なっ……!?」
思いもよらないその言葉に、藤本の思考が一瞬乱れる。
それと同時に、銭琳の足は床を力強く蹴っていた―――
「……ッ!バカな……!」
呆気にとられたその表情は、直後に恐怖と驚愕に支配される。
「炎が外に出せないナラ……この身ごと燃やせばイイ」
「正気か……!?」
全身から炎のオーラを立ち昇らせる銭琳に、藤本は初めて僅かに後ずさった。
「何故そこまで……父親の復讐か?」
藤本の問いに、銭琳はまたも首を横に振る。
それと同時に、その胸中にはあの日の光景――蒼白い満月に照らし出された冬の草原――が広がっていた。
『琳よ。お前は闇を照らす炎とおなり。寒さに心を震わせる人たちを暖める熾火となれ。信ずるものの為に命を賭けろ。守るべきものの為に己が生命の篝火を焼き尽くせ』
呼気すら白く輝く、抜けるような寒さの草原で父がくれた温もり、そして忘れえぬその言葉―――
――お父様……今が…そのときです……!
「言ったはずダ。復讐ではナイ。自分の信ずる未来ト……守るべき仲間の為ダ!」
「そんなものの為に……まだ見ぬ明日や出逢って間もない他人の為に命を捨てるというのか!?」
「そんなモノ?そこにこそお前の求める“永遠”がアルのにまだ気付かないカ?」
「なっ……!?」
思いもよらないその言葉に、藤本の思考が一瞬乱れる。
それと同時に、銭琳の足は床を力強く蹴っていた―――
92 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 17:28:30.85 0
* * *
半ば途絶えかけていた愛の意識は、周囲を包み、心の中まで沁みこんでくるような暖かい“何か”によって引き戻された。
自分のものではないように重かった体が、僅かに動くようになっているのに気付き、愛は慌てて視線を泳がせる。
「……ッ!!リンリン……!」
その目に映ったのは、思わず目を奪われるほどに力強く……そして胸を締め付ける切ない美しさに彩られた炎だった。
炎は銭琳の全身を包むかのように燃え盛り、その腕に抱きかかえるようにした藤本の全身をも包んでいる。
「やめ……なんしよーと!?リンリン!!リンリンッ!!」
愛の背後で、同じように意識を取り戻したらしいれいなの掠れた叫びが上がる。
その必死の叫びが聞こえたのか、銭琳の視線がこちらに向けられる。
そこには――どこまでも優しく、柔らかく、そして美しい笑顔があった。
刹那――愛は“見”た。
銭琳の脳裏に、愛や…里沙や…れいなや…みんなと過ごしたかけがえのない日々の一場面が、美しくフラッシュバックするのを。
そして――愛は“聞”いた。
銭琳が、愛たちに向けて最後に遺した言葉を―――
「リン――――」 「再見」
炎に包まれた銭琳の口がそう動いたように思った次の瞬間、紅蓮の炎は2人の体を一瞬で覆い隠して一際激しく燃え上がり――――そして消えた。
まるで最初からそこには何もなかったかのような、静かな空間だけを残して。
愛の胸の中に「皆サン、愛シテイマス」という、哀しい一言だけを残して。
その名を何度も繰り返し呼ぶ、3つの咽びだけを残して――――――
* * *
半ば途絶えかけていた愛の意識は、周囲を包み、心の中まで沁みこんでくるような暖かい“何か”によって引き戻された。
自分のものではないように重かった体が、僅かに動くようになっているのに気付き、愛は慌てて視線を泳がせる。
「……ッ!!リンリン……!」
その目に映ったのは、思わず目を奪われるほどに力強く……そして胸を締め付ける切ない美しさに彩られた炎だった。
炎は銭琳の全身を包むかのように燃え盛り、その腕に抱きかかえるようにした藤本の全身をも包んでいる。
「やめ……なんしよーと!?リンリン!!リンリンッ!!」
愛の背後で、同じように意識を取り戻したらしいれいなの掠れた叫びが上がる。
その必死の叫びが聞こえたのか、銭琳の視線がこちらに向けられる。
そこには――どこまでも優しく、柔らかく、そして美しい笑顔があった。
刹那――愛は“見”た。
銭琳の脳裏に、愛や…里沙や…れいなや…みんなと過ごしたかけがえのない日々の一場面が、美しくフラッシュバックするのを。
そして――愛は“聞”いた。
銭琳が、愛たちに向けて最後に遺した言葉を―――
「リン――――」 「再見」
炎に包まれた銭琳の口がそう動いたように思った次の瞬間、紅蓮の炎は2人の体を一瞬で覆い隠して一際激しく燃え上がり――――そして消えた。
まるで最初からそこには何もなかったかのような、静かな空間だけを残して。
愛の胸の中に「皆サン、愛シテイマス」という、哀しい一言だけを残して。
その名を何度も繰り返し呼ぶ、3つの咽びだけを残して――――――
93 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 17:30:49.42 0
>>72-79 >>86-92
『“未来”への反逆者たち ―氷と炎―』
以上です
サボリンさんお手数ですが収録時は上記2つをまとめてくださいますでしょうか
前スレでも既に言いましたように多くの作品から 設定や台詞等をそのままもしくは改変して使わせていただいています
その一つ一つを挙げることはしないでおきますが改めて各作者様に心からの謝意を…!
一つ おそらく確信が持てないであろう箇所があるのでその作品だけ
リンリンの“トモダチ”が言っていた「永遠」とは ちょうど昨年の今ぐらいの時期に上げられた(23)391『Silver Eternity』の中で触れられていることを指しているつもりです
とても印象的な作品でした
>>72-79 >>86-92
『“未来”への反逆者たち ―氷と炎―』
以上です
サボリンさんお手数ですが収録時は上記2つをまとめてくださいますでしょうか
前スレでも既に言いましたように多くの作品から 設定や台詞等をそのままもしくは改変して使わせていただいています
その一つ一つを挙げることはしないでおきますが改めて各作者様に心からの謝意を…!
一つ おそらく確信が持てないであろう箇所があるのでその作品だけ
リンリンの“トモダチ”が言っていた「永遠」とは ちょうど昨年の今ぐらいの時期に上げられた(23)391『Silver Eternity』の中で触れられていることを指しているつもりです
とても印象的な作品でした
94 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 18:45:20.80 0
早く家に帰って読みたい
95 : 名無し募集中。。。[名無し募集中。。。] 投稿日:2010/02/16(火) 18:55:01.87 0
凄いな
96 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 19:11:34.43 0
壮絶な最後だな・・・リンリン・・・いや、刃千吏最強の戦士、銭琳。
お前の覚悟、しかと見届けた!。・゚・(ノД`)・゚・。
お前の覚悟、しかと見届けた!。・゚・(ノД`)・゚・。
97 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 21:05:39.06 0
素晴らしい
色んな話とリゾナントしながら誰にも書け得ない作品に仕上がってる
この続きを読みたいような読みたくないような
色んな話とリゾナントしながら誰にも書け得ない作品に仕上がってる
この続きを読みたいような読みたくないような
98 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 21:41:53.99 0
泣いた・・・
99 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 21:55:11.59 0
再見
100 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/16(火) 22:37:48.26 0
来ましたね… とうとう終幕への路が… 泣けました
終わりが来るのが寂しいと共に、作者としてあせる気持ちも正直ありますw 私も書かないと…
終わりが来るのが寂しいと共に、作者としてあせる気持ちも正直ありますw 私も書かないと…
101 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 23:10:23.29 0
NHKで孤独の話
102 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 23:21:26.80 0
叫んでいいですか?
リンリーーーーーーーーーーーーーンッ。
・゚・(ノД`)・゚・
リンリーーーーーーーーーーーーーンッ。
・゚・(ノД`)・゚・
103 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/16(火) 23:59:08.65 0
104 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/17(水) 01:26:42.23 0
おやリゾー
105 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/17(水) 01:27:33.75 0
リンリンタイム
106 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/17(水) 03:50:55.51 0
「あなたには覚悟がありますか…?このスレを護り、物語の最期を見とどける覚悟が…!?」
http://aewen.com/momusu/qian/img/aewen1662.jpg
http://aewen.com/momusu/qian/img/aewen1662.jpg
107 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/17(水) 06:32:25.32 O
おっはー
108 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/17(水) 08:01:02.89 0
新しい朝がやってきた
109 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/17(水) 10:10:05.60 O
10時のおやつにバレンタインにもらったチョコ食べよう
110 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/17(水) 12:15:36.20 0
>>106
あります・・・・僕があります!
あります・・・・僕があります!
111 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/17(水) 15:01:58.00 0
おやつリゾ
112 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/17(水) 17:23:49.55 0
退勤リゾ
113 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/17(水) 18:57:13.50 0
雨が雪へと変わる夜…ミティ様暴れすぎだろ最近
114 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/17(水) 20:02:19.18 0
さて… 他の作者さんたちも… 特に「(長く)中断しているシリーズ」w をお持ちの方々!
みなさんの「終幕」も見せて下さい!
たとえば「モーニング戦隊」の方… 私は今もあの続きを待っています。
最近の方々はもちろんの事ですが…
規制等、色々事情はおありと思いますが、したらばの代理投稿等もぜひご利用下さい!
…さて… ここまで言ったら自分も書かなきゃね…w
みなさんの「終幕」も見せて下さい!
たとえば「モーニング戦隊」の方… 私は今もあの続きを待っています。
最近の方々はもちろんの事ですが…
規制等、色々事情はおありと思いますが、したらばの代理投稿等もぜひご利用下さい!
…さて… ここまで言ったら自分も書かなきゃね…w
115 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/17(水) 21:18:02.78 0
それぞれの終幕か
自分も頑張らなきゃ
自分も頑張らなきゃ
116 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/17(水) 22:14:00.06 0
がんばらねばなあ
117 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/17(水) 23:12:06.67 0
自分は保全を頑張ります
118 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/17(水) 23:25:19.68 0
新しい話を構想中
119 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 00:05:16.98 0
終わりは新たなる始まり…
このスレの作者さんたちはほんとすごいと思う
このスレの作者さんたちはほんとすごいと思う
120 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 01:09:12.23 0
そうやね
121 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 02:37:37.87 0
今日はもっさんが暴れそう・・・寝るナンダー
122 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 05:03:29.48 0
早起きしたぞー
三文くれー
三文くれー
123 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 06:41:09.34 O
外が真っ白…
124 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 08:23:29.18 0
れいなが帰ってこない
おかしい・・・いつもならもう帰っているはずなのに
れいなが朝のトレーニングに出てから帰ってこない
たまに遅い時はあったが、ここまで遅いことは今までにない
れいなのことは信頼しているが、さすがに不安になる
ダークネスに襲われたか?
カランカラン
「れいな!?」
あたしは待ち望んだベルの音のする方をみる
そこにはやっとの思いで立っている傷だらけのれいなの姿が
「あ・・・あいちゃ・・・ん・・・」
あたしの名前を呼びおえると同時にれいなはその場に倒れこんだ
「れっ、れいな!!どうしたの!?なにがあったの!?」
れいなは意識がなく答えが返ってこない
さゆっ!さゆを呼ばなきゃ!
おかしい・・・いつもならもう帰っているはずなのに
れいなが朝のトレーニングに出てから帰ってこない
たまに遅い時はあったが、ここまで遅いことは今までにない
れいなのことは信頼しているが、さすがに不安になる
ダークネスに襲われたか?
カランカラン
「れいな!?」
あたしは待ち望んだベルの音のする方をみる
そこにはやっとの思いで立っている傷だらけのれいなの姿が
「あ・・・あいちゃ・・・ん・・・」
あたしの名前を呼びおえると同時にれいなはその場に倒れこんだ
「れっ、れいな!!どうしたの!?なにがあったの!?」
れいなは意識がなく答えが返ってこない
さゆっ!さゆを呼ばなきゃ!
125 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 08:24:12.07 0
――1時間後――
メンバーに連絡したらみんながかけつけてくれた
ただ小春だけが連絡がとれなかった
「これで終わりです。あとは意識がもどれば・・・」
「さゆ、ありがとう」
喫茶リゾナントの2階
ベッドで寝ているれいなと治癒しているさゆを6人で囲んでいる
とりあえず傷が完治してひと安心
「みんなごめんね、あとは意識が戻るまであたしがついてるから」
「謝らないの!誰もそんなこと言ってほしくないよ、それにしても・・・
田中っちがここまでやられるなんてね・・・」
メンバーの中で一番身体能力が高く、戦闘には絶対の自信を持つれいな
そんなれいなのこの姿を見れたメンバーが不安になるのも仕方ない
「愛佳が、愛佳がちゃんと予知できてれば防げたのに・・・」
「愛佳、そんな自分を責めなくていいよ、こんなのどうしようもないんだから・・・」
「れいなっ!?」
「れいな、大丈夫?」
しばらく意識は戻らないだろうというメンバーの予想に反し、れいなの意識が戻った
メンバーに連絡したらみんながかけつけてくれた
ただ小春だけが連絡がとれなかった
「これで終わりです。あとは意識がもどれば・・・」
「さゆ、ありがとう」
喫茶リゾナントの2階
ベッドで寝ているれいなと治癒しているさゆを6人で囲んでいる
とりあえず傷が完治してひと安心
「みんなごめんね、あとは意識が戻るまであたしがついてるから」
「謝らないの!誰もそんなこと言ってほしくないよ、それにしても・・・
田中っちがここまでやられるなんてね・・・」
メンバーの中で一番身体能力が高く、戦闘には絶対の自信を持つれいな
そんなれいなのこの姿を見れたメンバーが不安になるのも仕方ない
「愛佳が、愛佳がちゃんと予知できてれば防げたのに・・・」
「愛佳、そんな自分を責めなくていいよ、こんなのどうしようもないんだから・・・」
「れいなっ!?」
「れいな、大丈夫?」
しばらく意識は戻らないだろうというメンバーの予想に反し、れいなの意識が戻った
126 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 08:25:08.64 0
「なんでみんないると?れいなどうしたと?」
「れいなね、今日トレーニングから帰ってきたら傷だらけだったの!なにがあったの!?」
ふと、れいなが考えこむように視線をおとす
するとしだいにれいなの体が震えだした
「れいな、どうしたの!?」
「れいな、ダークネスにやられたの!?」
「こ、小春・・・」
えっ?
「こ、小春にやられた・・・」
小春って・・・?
「れいな、小春に殺されかけたっちゃ!!」
普段強気なれいなの震える姿
小春に襲われたという信じがたい発言
メンバーが言葉を失うには充分すぎる
「た、田中っち、ちょっといきなりすぎて意味がわからない」
「れいな、落ち着いて・・・」
ふぅ・・・とれいなは一息ついた
どうやら震えはとまったみたいだ
「れいなね、今日トレーニングから帰ってきたら傷だらけだったの!なにがあったの!?」
ふと、れいなが考えこむように視線をおとす
するとしだいにれいなの体が震えだした
「れいな、どうしたの!?」
「れいな、ダークネスにやられたの!?」
「こ、小春・・・」
えっ?
「こ、小春にやられた・・・」
小春って・・・?
「れいな、小春に殺されかけたっちゃ!!」
普段強気なれいなの震える姿
小春に襲われたという信じがたい発言
メンバーが言葉を失うには充分すぎる
「た、田中っち、ちょっといきなりすぎて意味がわからない」
「れいな、落ち着いて・・・」
ふぅ・・・とれいなは一息ついた
どうやら震えはとまったみたいだ
127 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 08:25:55.60 0
「あれは絶対に小春やった、でも様子はどこか変だった・・・」
「変って?」
「なんかれいなのこと『田中れいな』ってフルネームで呼んだり、れいなが小春って呼ぶと
『なんで小春の名前知ってんの』
とか言って襲ってきたっちゃ」
「記憶喪失ってこと?」
「っていうかれいなのことを知らんって感じやったと
小春がれいなを襲う理由もわからんし、れいなも小春と戦う理由もないし、
何を言っても小春からはまともな答えが返ってこんし・・・
れいな必死で逃げてきたと・・・
こんな気持ち初めてやけん」
れいなの体が再び震えだす
「小春が怖かった、小春に敵わんって思った」
れいな・・・小春・・・
衝撃的すぎて、信じられなくて、でも嘘とは思えなくて
なんて言葉をかければ、なんて言葉を発せばいいのかわからない
リーダーとして情けなすぎて自分が嫌になる
「田中っち、誰だって迷えばそういう気持ちになるよ、小春に迷いはなかったんだよね?」
ガキさん・・・ホントしっかりしてるな・・・頼りになるなぁ・・・
「小春本気やった、れいな死ぬって思ったと」
「変って?」
「なんかれいなのこと『田中れいな』ってフルネームで呼んだり、れいなが小春って呼ぶと
『なんで小春の名前知ってんの』
とか言って襲ってきたっちゃ」
「記憶喪失ってこと?」
「っていうかれいなのことを知らんって感じやったと
小春がれいなを襲う理由もわからんし、れいなも小春と戦う理由もないし、
何を言っても小春からはまともな答えが返ってこんし・・・
れいな必死で逃げてきたと・・・
こんな気持ち初めてやけん」
れいなの体が再び震えだす
「小春が怖かった、小春に敵わんって思った」
れいな・・・小春・・・
衝撃的すぎて、信じられなくて、でも嘘とは思えなくて
なんて言葉をかければ、なんて言葉を発せばいいのかわからない
リーダーとして情けなすぎて自分が嫌になる
「田中っち、誰だって迷えばそういう気持ちになるよ、小春に迷いはなかったんだよね?」
ガキさん・・・ホントしっかりしてるな・・・頼りになるなぁ・・・
「小春本気やった、れいな死ぬって思ったと」
128 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 08:26:45.43 0
「それでいて、田中っちのことは全然知らなかったんだよね?」
「そんな感じやった」
元ダークネス出身のガキさんならなにかわかるんかも・・・
「ガキさん、なんか心当たりあるんか?」
「おそらく、おそらくだよ!ダークネスの能力者に小春は記憶を消されたんだと思う
わたしみたいな精神干渉を持ってるやつはダークネスにまだいたはず」
記憶を消された・・・?
「最悪、自分の名前、能力しか覚えてないかも、最低でもわたし達と過ごしたここ数年の記憶はないと考えていいかもね」
「そんな・・・記憶を消されたって・・・もうあたし達のことわからないの?」
「うん、今の小春には、わたし達の記憶なんてない、むしろわたし達は抹消すべき敵と教えられてるかも」
そんな・・・
「あくまで推測だよ、可能性は高いと思うけど・・・・・・でも・・・」
「でも?」
「でも、失った記憶を戻すことはできないことじゃない」
一瞬メンバーの雰囲気が明るくなるのを感じる
「さゆみんの治癒、わたしの精神干渉、田中っちの共鳴増幅を使えば凄く大変だけど記憶を戻すことはできると思う
でも・・・
可能性は限りなく0に近い・・・
でも・・・可能性は0じゃない」
「そんな感じやった」
元ダークネス出身のガキさんならなにかわかるんかも・・・
「ガキさん、なんか心当たりあるんか?」
「おそらく、おそらくだよ!ダークネスの能力者に小春は記憶を消されたんだと思う
わたしみたいな精神干渉を持ってるやつはダークネスにまだいたはず」
記憶を消された・・・?
「最悪、自分の名前、能力しか覚えてないかも、最低でもわたし達と過ごしたここ数年の記憶はないと考えていいかもね」
「そんな・・・記憶を消されたって・・・もうあたし達のことわからないの?」
「うん、今の小春には、わたし達の記憶なんてない、むしろわたし達は抹消すべき敵と教えられてるかも」
そんな・・・
「あくまで推測だよ、可能性は高いと思うけど・・・・・・でも・・・」
「でも?」
「でも、失った記憶を戻すことはできないことじゃない」
一瞬メンバーの雰囲気が明るくなるのを感じる
「さゆみんの治癒、わたしの精神干渉、田中っちの共鳴増幅を使えば凄く大変だけど記憶を戻すことはできると思う
でも・・・
可能性は限りなく0に近い・・・
でも・・・可能性は0じゃない」
129 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 08:27:34.06 0
可能性があるんならそれにかけるしかないじゃん
「ガキさんそれやろうよ!さゆ、れいな大丈夫だよね?」
「全然大丈夫なの!」
「当然っちゃ!」
「愛ちゃん、でもね、どうやって小春をつれてくるの?小春はわたし達を殺す気でくるのよ?
それに、これもおそらくなんだけど、メンバーが一人でいる時しか襲ってこないと思う
ダークネス的には記憶を失った小春の姿で動揺を誘って優位に立つのがねらいだよ思うのね?
いくらそんな状態でも複数の能力者を相手に勝てる見込みは少ない
そんなところに小春は現れないと思う」
じゃ一人で行けば・・・
「一人でいる時に小春が現れたとしても、現に田中っちがこんな目にあってる
他の子がいったところで結果は見えてるでしょ?」
「ガキさん、あたしが行くよ」
「ちょ、いくら愛ちゃんでも雰囲気の違う小春を目の前にしたら・・・」
「大丈夫やよ、あたしにも覚悟はできてる、動揺はせんよ
それに、ガキさんとれいなとさゆは連れて帰った小春に対応しなきゃいけないし
絵里と愛佳じゃ小春には敵わん、ジュンジュンとリンリンには荷が重すぎる
消去法でみてもあたししかおらんやろ」
ガキさん、みんな、あたしを信じて
「ガキさんそれやろうよ!さゆ、れいな大丈夫だよね?」
「全然大丈夫なの!」
「当然っちゃ!」
「愛ちゃん、でもね、どうやって小春をつれてくるの?小春はわたし達を殺す気でくるのよ?
それに、これもおそらくなんだけど、メンバーが一人でいる時しか襲ってこないと思う
ダークネス的には記憶を失った小春の姿で動揺を誘って優位に立つのがねらいだよ思うのね?
いくらそんな状態でも複数の能力者を相手に勝てる見込みは少ない
そんなところに小春は現れないと思う」
じゃ一人で行けば・・・
「一人でいる時に小春が現れたとしても、現に田中っちがこんな目にあってる
他の子がいったところで結果は見えてるでしょ?」
「ガキさん、あたしが行くよ」
「ちょ、いくら愛ちゃんでも雰囲気の違う小春を目の前にしたら・・・」
「大丈夫やよ、あたしにも覚悟はできてる、動揺はせんよ
それに、ガキさんとれいなとさゆは連れて帰った小春に対応しなきゃいけないし
絵里と愛佳じゃ小春には敵わん、ジュンジュンとリンリンには荷が重すぎる
消去法でみてもあたししかおらんやろ」
ガキさん、みんな、あたしを信じて
130 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 08:28:28.92 0
――数時間後――
「i914だね?」
リゾナントを出てどれくらい経っただろうか?
とうとう会えた
随分久しぶりに聞いた名前を、よく聞き覚えのある声で呼ばれた
「小春か・・・」
そう呼んで、声のした方へ振り返る
なんともイライラした様子の小春がそこにはいた
「なんなの!?」
「は?」
「なんで!?今朝のネコみたいなやつといい、お前といい、なんで小春の名前を知ってんの!」
『お前』か・・・こんな小春を目の前にして逃げたくなるれいなの気持ちがよくわかる
でも、あたしは逃げるわけにはいかない、小春を連れて帰らなければ!
ガキさんに言われた条件は二つ
『頭に衝撃を与えず、気を失わせる』
『できるだけ小春に失った記憶を意識させる』
そうすることによって、小春の記憶を戻す可能性を上げれるらしい
「ああ、もう!ムカつくなぁ・・・あんたは殺すよ!」
小春が殺気に満ちてわたしに向けられるのがわかる
やっぱり話合いは無理・・・?
「i914だね?」
リゾナントを出てどれくらい経っただろうか?
とうとう会えた
随分久しぶりに聞いた名前を、よく聞き覚えのある声で呼ばれた
「小春か・・・」
そう呼んで、声のした方へ振り返る
なんともイライラした様子の小春がそこにはいた
「なんなの!?」
「は?」
「なんで!?今朝のネコみたいなやつといい、お前といい、なんで小春の名前を知ってんの!」
『お前』か・・・こんな小春を目の前にして逃げたくなるれいなの気持ちがよくわかる
でも、あたしは逃げるわけにはいかない、小春を連れて帰らなければ!
ガキさんに言われた条件は二つ
『頭に衝撃を与えず、気を失わせる』
『できるだけ小春に失った記憶を意識させる』
そうすることによって、小春の記憶を戻す可能性を上げれるらしい
「ああ、もう!ムカつくなぁ・・・あんたは殺すよ!」
小春が殺気に満ちてわたしに向けられるのがわかる
やっぱり話合いは無理・・・?
131 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 08:29:32.57 0
小春の能力、電気を発生させ、それを両手にまといわたしに向かってくる
想像以上のスピードにわたしはとっさに瞬間移動を使い回避した
ん?
瞬間移動を使ったあとの小春の様子がおかしい?
「お前、今、消えた?」
「あたしの能力はしらないんか?」
「は?お前の能力?」
ふざけてる、小春は捨て駒扱いか?
けど、確信が持てた
小春はあたしたちを覚えていない
ダークネスは小春を仲間にしたわけじゃない
小春を使ってリゾナンターと戦って最悪小春だけでも消えてくれれば満足といったところだろう
やりかたがきたなすぎるよ
「小春・・・」
「気安く名前呼ばないでくれる?」
「小春、胸にぽっかり穴があいた感じがしない?」
「は?」
「ここ数年の記憶ってある?」
「なんなの?」
返答はいらない
心に直接聞くから
想像以上のスピードにわたしはとっさに瞬間移動を使い回避した
ん?
瞬間移動を使ったあとの小春の様子がおかしい?
「お前、今、消えた?」
「あたしの能力はしらないんか?」
「は?お前の能力?」
ふざけてる、小春は捨て駒扱いか?
けど、確信が持てた
小春はあたしたちを覚えていない
ダークネスは小春を仲間にしたわけじゃない
小春を使ってリゾナンターと戦って最悪小春だけでも消えてくれれば満足といったところだろう
やりかたがきたなすぎるよ
「小春・・・」
「気安く名前呼ばないでくれる?」
「小春、胸にぽっかり穴があいた感じがしない?」
「は?」
「ここ数年の記憶ってある?」
「なんなの?」
返答はいらない
心に直接聞くから
132 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 08:30:25.01 0
『小春の記憶?ん?言われてみればなにも思い出せない?』
「あたし、小春が思い出せないこと全部知っるんだけどね」
「は?何言ってんの?」
『小春のこと・・・知りたい・・・』
「あたしは高橋愛、小春、あなたの味方よ」
「もーうるさいなー」
『この人が味方?』
「うるさい!うるさい!うるさい!」
小春は頭を抱えて込んで、苦しんでいるように見える
限界・・・苦しむ小春を見てられないよ
次の瞬間、小春が顔をあげたときには、あたしは小春のふところに潜り込んでいた
「ごめん、小春・・・」
軽い一撃じゃ、小春は意識を失わない
小春を傷つけたくない、一撃で済ませたい
あたしは、容赦のない渾身の一撃を小春のみぞおちに放った
崩れる小春の重さを感じながらささえるとあたしは光になってリゾナントに飛んだ
「早くもどらなきゃ」
ズキン
「あたし、小春が思い出せないこと全部知っるんだけどね」
「は?何言ってんの?」
『小春のこと・・・知りたい・・・』
「あたしは高橋愛、小春、あなたの味方よ」
「もーうるさいなー」
『この人が味方?』
「うるさい!うるさい!うるさい!」
小春は頭を抱えて込んで、苦しんでいるように見える
限界・・・苦しむ小春を見てられないよ
次の瞬間、小春が顔をあげたときには、あたしは小春のふところに潜り込んでいた
「ごめん、小春・・・」
軽い一撃じゃ、小春は意識を失わない
小春を傷つけたくない、一撃で済ませたい
あたしは、容赦のない渾身の一撃を小春のみぞおちに放った
崩れる小春の重さを感じながらささえるとあたしは光になってリゾナントに飛んだ
「早くもどらなきゃ」
ズキン
133 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 08:31:10.57 0
リゾナントに戻るとすぐに小春を寝かせた
さゆが小春の頭に手をかざし、ガキさんも小春の横に座り、れいなが二人の肩に手を置いた
いつ戻ってきてもいいように準備していたんだろう、手際がいい
三人が能力を発動しようとしたとき
「ガキさん・・・胸が痛いよ・・・」
ズキン
「小春を・・・仲間を傷つけることがこんなに痛いと思わんかった」
小春を殴った手の感触、小春を支えた腕の感覚が胸を締め付ける
「ガキさん・・・小春の記憶を戻せたら・・・無茶やと思うけど
小春がれいなを傷つけた記憶を消してほしい・・・
さらに言えば、小春が記憶を失ってから戻すまでの記憶を消してほしい・・・」
ガキさんはニッと笑ってうなずいてくれた
「もちろん、そのつもりだよ」
「ありがとう・・・」
「田中っち、さゆみん行くよ」
三人は瞳を閉じて能力を発動した
さゆが小春の頭に手をかざし、ガキさんも小春の横に座り、れいなが二人の肩に手を置いた
いつ戻ってきてもいいように準備していたんだろう、手際がいい
三人が能力を発動しようとしたとき
「ガキさん・・・胸が痛いよ・・・」
ズキン
「小春を・・・仲間を傷つけることがこんなに痛いと思わんかった」
小春を殴った手の感触、小春を支えた腕の感覚が胸を締め付ける
「ガキさん・・・小春の記憶を戻せたら・・・無茶やと思うけど
小春がれいなを傷つけた記憶を消してほしい・・・
さらに言えば、小春が記憶を失ってから戻すまでの記憶を消してほしい・・・」
ガキさんはニッと笑ってうなずいてくれた
「もちろん、そのつもりだよ」
「ありがとう・・・」
「田中っち、さゆみん行くよ」
三人は瞳を閉じて能力を発動した
134 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 08:32:56.07 O
あたしは手を握り合わせて瞳を閉じる
あたしにはなにもできない・・・
なにもできないくせになにがリーダーだと思う
ふと、瞳をあけるとあたしと同じように瞳を閉じて祈るようにしている四人の姿が
絵里や愛佳、ジュンジュン、リンリンだって同じように苦しんでるんだ
彼女たちもなにもできない自分が悔しくてしょうがないだろう
そうだ、あたし達に今できることは、仲間を信じること、祈ること
あたしは再び瞳を閉じる
そしてあたし達は祈った
――かえってこい!小春!――
あたしにはなにもできない・・・
なにもできないくせになにがリーダーだと思う
ふと、瞳をあけるとあたしと同じように瞳を閉じて祈るようにしている四人の姿が
絵里や愛佳、ジュンジュン、リンリンだって同じように苦しんでるんだ
彼女たちもなにもできない自分が悔しくてしょうがないだろう
そうだ、あたし達に今できることは、仲間を信じること、祈ること
あたしは再び瞳を閉じる
そしてあたし達は祈った
――かえってこい!小春!――
135 : 353690021356523[sage] 投稿日:2010/02/18(木) 08:34:59.07 O
>>124-134
[MM]『Come Back KOHARU』です。
失った記憶を治癒で治すところなど無意識にいろんな作品の設定借りてると思います
以前小春がダークネスに寝返った話が見たいなんてレスを見て考えました
全然ダークネスに寝返ってないんですけどね
セリフないメンバーがいたり、小春が常に小春らしくないところはお詫び申し上げます
[MM]『Come Back KOHARU』です。
失った記憶を治癒で治すところなど無意識にいろんな作品の設定借りてると思います
以前小春がダークネスに寝返った話が見たいなんてレスを見て考えました
全然ダークネスに寝返ってないんですけどね
セリフないメンバーがいたり、小春が常に小春らしくないところはお詫び申し上げます
136 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 08:38:36.67 0
>>135
>小春がれいなを傷つけた記憶を消してほしい
という箇所に深い思いやりを感じてジーンとしました
そしていい終わり方ですね
ラストの情景が目に浮かぶようです
静かな祈りの風景と最後の力強い祈りの言葉が胸を熱くしました
しかしこの後本当に記憶が戻る保証はないわけで…と考えればダークなリゾナントも可能かもしれませんねw
>小春がれいなを傷つけた記憶を消してほしい
という箇所に深い思いやりを感じてジーンとしました
そしていい終わり方ですね
ラストの情景が目に浮かぶようです
静かな祈りの風景と最後の力強い祈りの言葉が胸を熱くしました
しかしこの後本当に記憶が戻る保証はないわけで…と考えればダークなリゾナントも可能かもしれませんねw
137 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 11:18:16.62 0
>>135
なんか、今考えていた作品と似てる・・でも、謎の部分が多くてその空白がいい感じですね。
なんか、今考えていた作品と似てる・・でも、謎の部分が多くてその空白がいい感じですね。
138 : 名無し募集中。。。[名無し募集中。。。] 投稿日:2010/02/18(木) 13:14:54.41 0
結末をはっきり書かないことで読み手に希望を与えてるね
助けるためとはいえ小春を傷つけたことを気に病むリーダーの姿が胸に迫ってきます
勿論各々の作者の終章も読みたいですけどこういうのも好き
助けるためとはいえ小春を傷つけたことを気に病むリーダーの姿が胸に迫ってきます
勿論各々の作者の終章も読みたいですけどこういうのも好き
139 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 15:14:15.57 0
かえってこい!小春!いやマジで
140 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 16:20:03.69 0
>>138
名前欄というかメ欄がいろいろまちがってるなw
名前欄というかメ欄がいろいろまちがってるなw
141 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 17:48:39.64 0
小春に別れを告げるべきか否かいまだに葛藤があるなー
あ このスレでの話ねもちろんw
あ このスレでの話ねもちろんw
142 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 19:16:41.69 0
143 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 20:33:05.12 0
俺の中での小春はもうこの世には・・
144 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 21:22:11.39 0
AU規制解除きたらしいね
145 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/18(木) 22:24:23.26 0
こっ
こはっ…
…
こはりゅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!
…帰っておいで
こはっ…
…
こはりゅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!
…帰っておいで
146 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 23:26:14.39 0
叫ぶんじゃないよ
147 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/18(木) 23:32:17.85 0
クールだなw
148 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/19(金) 00:31:04.91 0
http://spaghetti.blogsite.org/data/kuko1942.jpg
「小春はここにいますよ… でも、あなたの知ってる“小春”では無いかも知れませんね…」
「小春はここにいますよ… でも、あなたの知ってる“小春”では無いかも知れませんね…」
149 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 00:35:46.89 O
こはるうううううううううう
150 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/19(金) 01:15:46.16 0
探してみてもないよ、きっと
だってこれは、素敵な先輩から教わった、固い絆の味だから。
仲間がみんな揃った時だけの、裏メニュー
その時に居合わせた人しか味わえない、香るフレーバー
旅立ったあの日からも、アナタの分も必ず用意してるよ
これが、たった一人で闘うアナタへ“YOU'RE NOT ALONE”のメッセージ。
マグカップにこぼれるほどの、メロンティー
冷めないうちに、ミルクを添えてどうぞ(ハート)
だってこれは、素敵な先輩から教わった、固い絆の味だから。
仲間がみんな揃った時だけの、裏メニュー
その時に居合わせた人しか味わえない、香るフレーバー
旅立ったあの日からも、アナタの分も必ず用意してるよ
これが、たった一人で闘うアナタへ“YOU'RE NOT ALONE”のメッセージ。
マグカップにこぼれるほどの、メロンティー
冷めないうちに、ミルクを添えてどうぞ(ハート)
151 : 問答無用の代理投稿師[] 投稿日:2010/02/19(金) 01:16:44.06 0
152 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/19(金) 01:23:27.60 0
154 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/19(金) 01:58:22.12 0
155 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 05:21:44.97 0
おはようさん
156 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 07:52:58.13 O
はいおはようさん
157 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/19(金) 07:58:21.61 0
ぉあよう そして しばた乙 超乙 激乙 爆乙 メガ乙
158 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 10:02:23.27 O
揺れるワタクシ
159 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 12:17:56.13 0
誰?
160 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 12:42:10.54 0
非常事態
関西ホゼナンダー、ダークネスにパソコン破壊されました
ほとんど画面見れない状態です
しばらく修理出しますがおそらく無理です
いつか必ず帰ってきます
アディオス
関西ホゼナンダー、ダークネスにパソコン破壊されました
ほとんど画面見れない状態です
しばらく修理出しますがおそらく無理です
いつか必ず帰ってきます
アディオス
161 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 12:52:37.84 0
おのれダークネス
パソコンを破壊する悪魔め
パソコンを破壊する悪魔め
162 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 14:41:45.49 O
携帯ホゼナンターが戦線復帰
163 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 14:56:53.75 0
164 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 15:05:07.75 0
見た目はアレだけど
絶対美味しいだね亀井のチーズケーキ
絶対美味しいだね亀井のチーズケーキ
165 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 15:52:29.98 0
何かと思ったw開いたらいけない画像を開いたかと思ったw
166 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 15:54:48.85 0
愛ちゃんのも結構変でしょう
ウニにしかみえなかったw
ウニにしかみえなかったw
168 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 17:09:02.70 0
バレンタインのチョコがもらえなかったのもダークネスのせいさ
きっとそうさ
きっとそうさ
169 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 17:10:55.02 0
>>167
D(arkness)ELLだからね
D(arkness)ELLだからね
170 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 17:28:03.22 0
リンリン乙
171 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 17:55:36.48 0
172 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 17:56:48.60 0
中国東部の山間部。
人の出入りが厳しく制限されたその深緑の一画に、とある私設団体の所有する土地があった。
なんちゃらドーム何個分、とでも形容したくなるほどの広大な敷地に、大小さまざまな施設が並び建つ。
住居、教育機関、研究所、鍛錬場、処理場・・・・・・施設の名前を挙げ出したらきりがない。
ここは、中国全土から集められた超能力者を育成するための、“D”と呼ばれる組織が所有する区域。
真っ当な生き方をしている者など、ただの一人も存在しない場所だった。
異質な力は、人を遠ざけ人から遠ざかる。
この施設で生活しているのは、すでに帰る場所のない人間たちばかりだ。
孤児となって街を彷徨っていた所を組織の幹部に引き取られたり
組織の存在を知って自ら仲間入りを志願した故郷や両親を持たない者。
時には例外もあったが、ここにいる者は皆なんらかの孤独を背負って生きている。
銭琳も、そんな孤独を背負う人間の一人だった。
現在琳が生活をしている施設は、私有地のもっとも奥まったところにあり
その唯一の出入り口には常時見張りが立っている。
施設の名は、牢獄。
組織の反逆者や“役立たず”を一時収容するための施設である。
人の出入りが厳しく制限されたその深緑の一画に、とある私設団体の所有する土地があった。
なんちゃらドーム何個分、とでも形容したくなるほどの広大な敷地に、大小さまざまな施設が並び建つ。
住居、教育機関、研究所、鍛錬場、処理場・・・・・・施設の名前を挙げ出したらきりがない。
ここは、中国全土から集められた超能力者を育成するための、“D”と呼ばれる組織が所有する区域。
真っ当な生き方をしている者など、ただの一人も存在しない場所だった。
異質な力は、人を遠ざけ人から遠ざかる。
この施設で生活しているのは、すでに帰る場所のない人間たちばかりだ。
孤児となって街を彷徨っていた所を組織の幹部に引き取られたり
組織の存在を知って自ら仲間入りを志願した故郷や両親を持たない者。
時には例外もあったが、ここにいる者は皆なんらかの孤独を背負って生きている。
銭琳も、そんな孤独を背負う人間の一人だった。
現在琳が生活をしている施設は、私有地のもっとも奥まったところにあり
その唯一の出入り口には常時見張りが立っている。
施設の名は、牢獄。
組織の反逆者や“役立たず”を一時収容するための施設である。
173 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 17:58:00.65 0
あと何日こうしていればいいのだろう。
檻と壁で四方を閉ざされた独房。
完全に外界から切り離されたこの場所では、過去の思い出に浸るか自問自答を重ねるくらいしかすることがない。
冷たい独房の床に寝そべったまま、琳はもう幾度となく浮かべた思考を繰り返す。
過去を振り返るくらいなら、答えの出ない問いについて考えていたほうがましだ。
少なくとも今は、そう思っている。
今日も一日が滞りなく幕を下ろすのを感じながら、琳はその目を閉じた。
はずだった。
「・・・・・・?」
奇妙な気配を感じて、閉じかけた目を開ける。
看守ではない。見回りは済んだばかりだから、次に来るのはあと数時間後のはずだ。
では誰だ。
気配のするほうへ、ゆっくりと目をやる。
「え」
視界に入ってきたものが信じられなくて、琳は思わず体を起こした。
だが、やはり自分の目は間違っていない。
独房の檻の向こう側で、見知らぬ女が一人こちらを見つめて立っていた。
あと何日こうしていればいいのだろう。
檻と壁で四方を閉ざされた独房。
完全に外界から切り離されたこの場所では、過去の思い出に浸るか自問自答を重ねるくらいしかすることがない。
冷たい独房の床に寝そべったまま、琳はもう幾度となく浮かべた思考を繰り返す。
過去を振り返るくらいなら、答えの出ない問いについて考えていたほうがましだ。
少なくとも今は、そう思っている。
今日も一日が滞りなく幕を下ろすのを感じながら、琳はその目を閉じた。
はずだった。
「・・・・・・?」
奇妙な気配を感じて、閉じかけた目を開ける。
看守ではない。見回りは済んだばかりだから、次に来るのはあと数時間後のはずだ。
では誰だ。
気配のするほうへ、ゆっくりと目をやる。
「え」
視界に入ってきたものが信じられなくて、琳は思わず体を起こした。
だが、やはり自分の目は間違っていない。
独房の檻の向こう側で、見知らぬ女が一人こちらを見つめて立っていた。
174 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 17:59:27.91 0
まだ幼さの残る顔立ち。琳とそう年齢は変わらないだろう。
背は高く髪もやや長い。
まっすぐ伸びたその黒髪は、純朴そうな彼女の人柄を表しているようにも思えた。
「ねえ」
琳が意識を向けたことをみとめて、彼女はゆっくりと言った。
「おまえは、どうしてここにいるの?」
淡々とした口調。
見下すような冷たさも、憐れむような温さもない。
ここ数日は看守の高圧的な声しか聞いていなかった琳にとって、その口調は新鮮だった。
彼女に対する興味が湧いてくる。
だから彼女の問いに答える前に、自らの抱いた疑問が先に口を衝いた。
「あなたは誰ですか?施設の関係者じゃないですよね」
自分が今ここにいるのは、組織にとって許しがたい罪を犯したからである。
牢獄とはそういうものだ。罪人を外界から切り離し、自らの罪を自覚させる場所。
罪の意識を持ち反省の意思があるようなら外に出してもらえるが、それができなければ
あとは処罰を受けるのみ。
先日も近くの独房から一人、外に連れて行かれた男がいた。
彼がその後どうなったのかはわからない。
確かなのは、彼が去ったことで、現在牢獄に収容されている人間は琳一人になってしまったということだけだ。
まだ幼さの残る顔立ち。琳とそう年齢は変わらないだろう。
背は高く髪もやや長い。
まっすぐ伸びたその黒髪は、純朴そうな彼女の人柄を表しているようにも思えた。
「ねえ」
琳が意識を向けたことをみとめて、彼女はゆっくりと言った。
「おまえは、どうしてここにいるの?」
淡々とした口調。
見下すような冷たさも、憐れむような温さもない。
ここ数日は看守の高圧的な声しか聞いていなかった琳にとって、その口調は新鮮だった。
彼女に対する興味が湧いてくる。
だから彼女の問いに答える前に、自らの抱いた疑問が先に口を衝いた。
「あなたは誰ですか?施設の関係者じゃないですよね」
自分が今ここにいるのは、組織にとって許しがたい罪を犯したからである。
牢獄とはそういうものだ。罪人を外界から切り離し、自らの罪を自覚させる場所。
罪の意識を持ち反省の意思があるようなら外に出してもらえるが、それができなければ
あとは処罰を受けるのみ。
先日も近くの独房から一人、外に連れて行かれた男がいた。
彼がその後どうなったのかはわからない。
確かなのは、彼が去ったことで、現在牢獄に収容されている人間は琳一人になってしまったということだけだ。
175 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 18:00:50.70 0
「私はただの訓練生。ちょっと・・・眠れなくてヒマだったから、牢獄に忍び込んで、
そこに囚われてる奴の話を聞いてみようと思った。・・・それだけ」
「でも、ここって警備厳しいって話ですけど」
「ん。ちょっとコンピュータいじったら楽勝だった」
「・・・警備の意味って・・・・・・」
警備とは、“役立たず”を見張るために設置されているのではなかったか。
これでは警備のほうがよっぽど役立たずだ。
囚われている側だという立場を忘れて、琳は思わず嘆息する。
「そんなことより!なんでおまえはここにいるの?どんな罪を犯したの!?」
こっちの戸惑いなどお構いなしに、彼女は矢継ぎ早に質問を重ねてくる。
あまりにも必死なその姿をまったく不審に思わなかったわけではないが、
琳はとりあえず彼女の質問に答えることにした。
「私がここにいるのは、上官に歯向かって怪我させたからですよ。造反とみなされたんです」
「・・・・・・なんでそんなことしたの?」
「『有望な能力者を見つけたが、その男は差別されることなく幸せに暮らしている。奴を組織に
入れるためにも、奴の居場所を跡形もなく消してしまえ』と命令されたのがきっかけで・・・」
少し思い出しただけで、あの時感じた胸苦しさが蘇ってくる。
あの時の痛みが。
何も知らずに彼らを傷つけて、傷つけたことすら気づけなかった痛みが、蘇る。
「私はただの訓練生。ちょっと・・・眠れなくてヒマだったから、牢獄に忍び込んで、
そこに囚われてる奴の話を聞いてみようと思った。・・・それだけ」
「でも、ここって警備厳しいって話ですけど」
「ん。ちょっとコンピュータいじったら楽勝だった」
「・・・警備の意味って・・・・・・」
警備とは、“役立たず”を見張るために設置されているのではなかったか。
これでは警備のほうがよっぽど役立たずだ。
囚われている側だという立場を忘れて、琳は思わず嘆息する。
「そんなことより!なんでおまえはここにいるの?どんな罪を犯したの!?」
こっちの戸惑いなどお構いなしに、彼女は矢継ぎ早に質問を重ねてくる。
あまりにも必死なその姿をまったく不審に思わなかったわけではないが、
琳はとりあえず彼女の質問に答えることにした。
「私がここにいるのは、上官に歯向かって怪我させたからですよ。造反とみなされたんです」
「・・・・・・なんでそんなことしたの?」
「『有望な能力者を見つけたが、その男は差別されることなく幸せに暮らしている。奴を組織に
入れるためにも、奴の居場所を跡形もなく消してしまえ』と命令されたのがきっかけで・・・」
少し思い出しただけで、あの時感じた胸苦しさが蘇ってくる。
あの時の痛みが。
何も知らずに彼らを傷つけて、傷つけたことすら気づけなかった痛みが、蘇る。
176 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 18:02:32.75 0
――――どうしてその手を取ってしまったのだろう。彼らはあんなにも私を愛してくれたじゃないか。
「・・・泣かないで」
「え?」
その一言で、我に返る。
彼女の声は先程の淡々とした口調と違い、どこか憂いを帯びていた。
いつのまにか琳は泣いていた。
おそらく、久しぶりにあの時のことを思い出したせいだ。
向き合うのが怖くて、ずっと心の奥に仕舞い込んだままになっていた記憶。
それはとても卑怯なことだと、わかっていたはずなのに。
「ごめんね。泣かせたかったわけじゃないんだ。私はただ・・・・・・知りたかっただけで」
言い聞かすように呟く彼女の瞳にもまた涙が光っていた。もらい泣き、だろうか。
そう思うと、彼女に対して抱いていた微かな警戒心は驚くほどあっさり解けていった。
この人は悪い人じゃない。
出会ってからまだほんの少ししか経っていないというのに、なぜだかそう感じる。
素性も何もわからない相手なのに。
・・・そうだ。
自分はまだ、この人の名前すら知らない。
「あの、あなた名前は?」
「あ?・・・ああ、私の名前は」
「・・・泣かないで」
「え?」
その一言で、我に返る。
彼女の声は先程の淡々とした口調と違い、どこか憂いを帯びていた。
いつのまにか琳は泣いていた。
おそらく、久しぶりにあの時のことを思い出したせいだ。
向き合うのが怖くて、ずっと心の奥に仕舞い込んだままになっていた記憶。
それはとても卑怯なことだと、わかっていたはずなのに。
「ごめんね。泣かせたかったわけじゃないんだ。私はただ・・・・・・知りたかっただけで」
言い聞かすように呟く彼女の瞳にもまた涙が光っていた。もらい泣き、だろうか。
そう思うと、彼女に対して抱いていた微かな警戒心は驚くほどあっさり解けていった。
この人は悪い人じゃない。
出会ってからまだほんの少ししか経っていないというのに、なぜだかそう感じる。
素性も何もわからない相手なのに。
・・・そうだ。
自分はまだ、この人の名前すら知らない。
「あの、あなた名前は?」
「あ?・・・ああ、私の名前は」
177 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 18:03:51.67 0
『各員ニ告グ、各員ニ告グ。セキュリティシステムニ異状ヲ感知シタ。タダチニ現状ヲ確認セヨ。繰リ返ス・・・』
機械で拡張された声がサイレンを伴って施設内に響き渡る。
臨時コールだ。緊急度は5段階中の3といったところか。
この危機感を煽る放送で、二人は一気に現実へと引き戻された。
「やばい。足跡消すの忘れてた」
言葉とは裏腹に、彼女の表情からは切迫した様子が感じられない。
彼女の言う足跡とは、セキュリティをいじった際に残ってしまった痕跡のことだろう。
コンピュータの知識が乏しい琳にはよくわからないことだが、それは充分に“やばい”状況のような気がする。
本当に、彼女は何者なんだろう。
「今度はもっとうまくやらなきゃ。・・・・・・ねっ!私、明日も来ていい?」
「えっ!・・・まあ、その・・・ハイ」
来るなと言ったところで、やっぱり来るんだろうな。
なんとなくそんな予感がして、琳はついOKを出してしまった。
まあいいか。
どうせ今の自分は数日後の処分決定を待つ身。彼女が何者であろうとその運命は揺るがない。
だったら、少しくらい冒険をしてみてもいいだろう。
これまで生きてきた十数年間、ずっと優等生であり続けた、と思う、自身の最後の冒険。
機械で拡張された声がサイレンを伴って施設内に響き渡る。
臨時コールだ。緊急度は5段階中の3といったところか。
この危機感を煽る放送で、二人は一気に現実へと引き戻された。
「やばい。足跡消すの忘れてた」
言葉とは裏腹に、彼女の表情からは切迫した様子が感じられない。
彼女の言う足跡とは、セキュリティをいじった際に残ってしまった痕跡のことだろう。
コンピュータの知識が乏しい琳にはよくわからないことだが、それは充分に“やばい”状況のような気がする。
本当に、彼女は何者なんだろう。
「今度はもっとうまくやらなきゃ。・・・・・・ねっ!私、明日も来ていい?」
「えっ!・・・まあ、その・・・ハイ」
来るなと言ったところで、やっぱり来るんだろうな。
なんとなくそんな予感がして、琳はついOKを出してしまった。
まあいいか。
どうせ今の自分は数日後の処分決定を待つ身。彼女が何者であろうとその運命は揺るがない。
だったら、少しくらい冒険をしてみてもいいだろう。
これまで生きてきた十数年間、ずっと優等生であり続けた、と思う、自身の最後の冒険。
178 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 18:05:11.67 0
差し当たっての問題は。
「あの・・・私は銭琳といいます。あなたの名前は?」
「あ、そうか。忘れてた」
お互い名前を知らないというのは不便だ。
知る必要のないことと言ってしまえばそれまでだが、知っておいても損はない。
そして何より。
自分は、この人の名前を知っておきたいと思った。
この人には、自分の名前を知っておいてほしいと思った。
「私は李純。またね、琳」
この出会いは、きっと忘れられないものになる。
それは、予感というよりも願望。
すでに終幕を迎えている自らの行く末に対する、半ば無意識の願望だった。
差し当たっての問題は。
「あの・・・私は銭琳といいます。あなたの名前は?」
「あ、そうか。忘れてた」
お互い名前を知らないというのは不便だ。
知る必要のないことと言ってしまえばそれまでだが、知っておいても損はない。
そして何より。
自分は、この人の名前を知っておきたいと思った。
この人には、自分の名前を知っておいてほしいと思った。
「私は李純。またね、琳」
この出会いは、きっと忘れられないものになる。
それは、予感というよりも願望。
すでに終幕を迎えている自らの行く末に対する、半ば無意識の願望だった。
179 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 18:07:49.12 0
180 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 19:16:11.74 0
優等生銭琳の冒険か・・・面白そう!
181 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 19:45:13.55 0
ジュンリンが主役で嬉しい
続き待ってます
続き待ってます
182 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 20:15:48.84 O
184 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 21:42:55.08 O
一番使われる移動手段って瞬間移動だよねw
電車くらいしか乗り物でてこない気がする
電車くらいしか乗り物でてこない気がする
185 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 21:59:17.65 0
バイク結構でてきてるよ
186 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 22:09:09.85 0
187 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 22:42:06.62 0
>>183
小春はタクシー
小春はタクシー
188 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/19(金) 23:15:18.84 0
「いくぜダークネス!覚悟しな!」
れいなは決然と歩みを進めた…
http://data.tumblr.com/tumblr_kqo9uj6RWh1qzmnv2o1_400.jpg
れいなは徒歩… でもさゆとバイク乗ってたり小春と坂道自転車乗ったり…
れいなは決然と歩みを進めた…
http://data.tumblr.com/tumblr_kqo9uj6RWh1qzmnv2o1_400.jpg
れいなは徒歩… でもさゆとバイク乗ってたり小春と坂道自転車乗ったり…
189 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/19(金) 23:25:03.69 O
ガキさんタクシー乗ってたよ
そして愛ちゃんはエアロバイクw
そして愛ちゃんはエアロバイクw
190 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 00:04:40.16 0
動けねーよw
191 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 00:57:07.88 0
ジェット機能が付いてるのかも
192 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 01:15:31.62 0
愛ちゃん エアロバイク、スクーター
ガキさん タクシー、蜘蛛のロボットみたいなやつ
田中 バイク、自転車
さゆみん バイク
小春 自転車、ジュンジュン、ガキさん
リンリン バイク
ガキさん タクシー、蜘蛛のロボットみたいなやつ
田中 バイク、自転車
さゆみん バイク
小春 自転車、ジュンジュン、ガキさん
リンリン バイク
193 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 01:50:10.37 0
ジュンジュンって
まあ確かに背中に載せてたけど
まあ確かに背中に載せてたけど
194 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 02:30:55.13 0
バイクの話知らんわー見逃したのかも
195 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 03:20:27.57 O
一周年記念動画とか
あとRとRシリーズでもリンリン所有のバイクが出てくる
作中で乗るのは違う人だけど
あとRとRシリーズでもリンリン所有のバイクが出てくる
作中で乗るのは違う人だけど
196 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/20(土) 07:42:00.94 0
( `.∀´)<時間停止
197 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 08:19:12.56 0
198 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 10:25:10.39 0
こりゃまた懐かしい
199 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 11:33:10.38 O
リゾナントカーもあった
200 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 12:27:59.26 0
201 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 12:47:36.69 O
懐かしい懐かしい言うけどテンプレにずっーとあるのにw
作品に登場したことは多分ないけど
ウルトラマンノアの話が一番近いかな
作品に登場したことは多分ないけど
ウルトラマンノアの話が一番近いかな
202 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 13:26:37.32 0
リゾナントロボとか出てくるともうエヴァの世界になりそうw
203 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 13:31:21.39 0
共鳴力エネルギーで動く古代文明の巨人
204 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 14:34:42.74 0
超古代巨人 リゾナントロボ 第1話【覚醒】
一万年の眠りから目覚め人類に迫り来る脅威、超古代文明ダークネス帝国
彼等の目的は…大地を汚す人類の殺戮!!
都市を蹂躙する巨大獣型兵器『ダークネスウルフ』を駆るのはダークネス帝国三大幹部の一人、ミティだ。
破壊される都市、 応戦虚しく次々と撃墜されていく自衛隊戦闘機
逃げ惑う市民。
その中に喫茶店「リゾナント」のマスター高橋愛の姿があった。
逃げる愛。 その足元に突如走る地割れ。
その地割れに飲み込まれてしまった愛。
意識を取り戻した愛の目に映ったのはそびえたつ鋼の巨人。
巨人の声が直接愛の心に流れ込んでくる。
「……地球が危機に晒されているようだな…」
「あんたは?」
「我が名は…『リゾナントロボ』! 太古の昔より地球を守り続けてきた」
「リゾナントロボ!?」
「我、1000億年の眠りより目覚めたり!!」
川'v')つ「…おい、地球が誕生したのは何億年前だ。言ってみろっ!」
一万年の眠りから目覚め人類に迫り来る脅威、超古代文明ダークネス帝国
彼等の目的は…大地を汚す人類の殺戮!!
都市を蹂躙する巨大獣型兵器『ダークネスウルフ』を駆るのはダークネス帝国三大幹部の一人、ミティだ。
破壊される都市、 応戦虚しく次々と撃墜されていく自衛隊戦闘機
逃げ惑う市民。
その中に喫茶店「リゾナント」のマスター高橋愛の姿があった。
逃げる愛。 その足元に突如走る地割れ。
その地割れに飲み込まれてしまった愛。
意識を取り戻した愛の目に映ったのはそびえたつ鋼の巨人。
巨人の声が直接愛の心に流れ込んでくる。
「……地球が危機に晒されているようだな…」
「あんたは?」
「我が名は…『リゾナントロボ』! 太古の昔より地球を守り続けてきた」
「リゾナントロボ!?」
「我、1000億年の眠りより目覚めたり!!」
川'v')つ「…おい、地球が誕生したのは何億年前だ。言ってみろっ!」
205 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 14:42:45.18 0
ナイスツッコミw
超古代帝国ダークネスだとアヤンツ将軍や妖魔学士コンコンの方向だな
超古代帝国ダークネスだとアヤンツ将軍や妖魔学士コンコンの方向だな
206 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 16:30:26.97 O
ロボット相手に9人で戦うのとか読みたいw
207 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 18:10:45.80 0
そういうのもいいねえ
209 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 19:23:37.26 O
さすがえりりん
210 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 19:57:46.99 0
>>208
でも亀は万年て言うよね
でも亀は万年て言うよね
211 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 21:33:41.68 O
サイボーグは結構出てくるけど
ロボは珍しいね
ロボは珍しいね
212 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 21:40:21.51 0
サイボーグは柴ちゃんも出てきたからね
しかし>>150は何か予期していたみたいだ
しかし>>150は何か予期していたみたいだ
213 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/20(土) 22:59:15.92 O
おっと危ないがし
214 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 00:05:13.00 0
おっとっと
215 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 00:36:57.15 0
おっとっと
216 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 00:57:22.96 O
从*` ロ´)< だぶる猫ぱーんち!!出ないっちゃん!
つ¶¶⊂ ガチャガチャ
ノ|c| ・e・)<うん、リゾナンロボに付いてないからね
つ¶¶⊂ ガチャガチャ
ノ|c| ・e・)<うん、リゾナンロボに付いてないからね
217 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 01:27:45.83 0
リゾナントロボの燃料はガソリンでもプルトニウムでもなく
ホゼナンダーの愛らしいです
ホゼナンダーの愛らしいです
218 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 01:45:32.15 0
やっと規制解除されたー
感想とか書けなくって辛かったぜ
感想とか書けなくって辛かったぜ
219 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 03:38:53.88 0
解除オメ
au?
au?
220 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 06:41:28.13 O
携帯はDoCoMoだけじゃないの規制
221 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 07:58:20.05 O
まずもって携帯の話ではないのでは?w
222 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 09:46:59.12 0
::::
223 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 11:24:12.37 0
メロン記念日って解散するんだってね
さびしい
さびしい
224 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 11:53:25.99 O
終わりは新たな始まりさ
225 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 12:15:59.22 0
メロンはダークネスに倒されたのか
もしくはリゾナンダーに倒されたのか
もしくはリゾナンダーに倒されたのか
226 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 12:27:33.30 0
リゾナンター以外は全部ダークネスだと考えてたw
227 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 12:31:36.21 O
サイボーグ柴ちゃんはミキティにやられてた
228 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 12:55:28.58 O
かなしみ戦隊でもメロンシリーズはいい仕事してたね
229 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 12:58:39.22 0
MELON'S NOT DEAD
メロンはまだ死んじゃいない
最後のターンが残ってるぜ
メロンはまだ死んじゃいない
最後のターンが残ってるぜ
230 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 13:20:24.53 0
メロンはこれから面白くなりそうな感じだったのにな
みかん(未完)のまま終わったな(ドヤ顔)
みかん(未完)のまま終わったな(ドヤ顔)
231 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 14:16:40.91 0
みかんやなくてメロンやよ(真顔)
232 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:08:07.28 0
川´・_o・) <ミカン、メロン、バナナ・・ジュル
233 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:46:05.38 0
バナナはどっから出てきたジュンジュン
234 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 18:03:03.69 0
235 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 18:12:23.66 0
若干プニったな
236 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 18:23:08.96 0
237 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 18:42:14.63 0
何で一人だけ衣装がグレーなんだ?
238 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 19:03:03.97 0
すみません>>178の続きいきます
239 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 19:03:08.82 0
小春とジュンジュンの喧嘩が見れなくて寂しいな
ジュンジュンの新しい喧嘩相手を誰かしてあげて欲しい
ジュンジュンの新しい喧嘩相手を誰かしてあげて欲しい
240 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 19:04:08.08 0
約束通り、純はその日から毎晩琳の元へとやって来た。
「もう足跡は残さないから大丈夫」と、余裕たっぷりな笑みを浮かべて。
この数日、二人はいろいろな話をした。
子供の頃夢中になった遊びの話。
生まれ育った故郷の名物。
好きな食べ物嫌いな食べ物。
一つ一つはどうということもない話題なのに、それらが積み重なっていくことで
二人の間柄はどんどん親密なものになっていった。
「・・・おっと、もうこんな時間だ。じゃあね、琳。また明日」
そろそろ、とでもいう風に純が立ち上がる。
彼女はいつもこんな感じだ。
看守のいない時間にふらりとやって来て、小一時間ほど居座り、雑談のネタを振る。
何を考えているかわからない彼女の態度に琳は最初こそ戸惑いを見せたが、
今では自分から話題を提供するほどまでにこの状況に順応してしまった。
「もう足跡は残さないから大丈夫」と、余裕たっぷりな笑みを浮かべて。
この数日、二人はいろいろな話をした。
子供の頃夢中になった遊びの話。
生まれ育った故郷の名物。
好きな食べ物嫌いな食べ物。
一つ一つはどうということもない話題なのに、それらが積み重なっていくことで
二人の間柄はどんどん親密なものになっていった。
「・・・おっと、もうこんな時間だ。じゃあね、琳。また明日」
そろそろ、とでもいう風に純が立ち上がる。
彼女はいつもこんな感じだ。
看守のいない時間にふらりとやって来て、小一時間ほど居座り、雑談のネタを振る。
何を考えているかわからない彼女の態度に琳は最初こそ戸惑いを見せたが、
今では自分から話題を提供するほどまでにこの状況に順応してしまった。
241 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 19:05:01.61 0
だけど、それも今日でおしまい。
「また明日、はないです、純姐さん」
「どういうこと?」
「さっき偉い人が来て、言われたんです。私の処分は明日執行される、と」
初めからわかっていたことだった。
造反者を拘留の処分だけで済ませるほど、この組織は甘くない。
反省の色でも見せればまた違った結果になったかもしれないが、そこまでして生き永らえようとする気など
琳には毛頭なかった。
ただ、受け入れていたつもりでも実際に受け止めるとなると話は違う。
寂しかったのだ。
この世に銭琳という人間がいたことを思い出してくれる人がいないというのは。
本来ならその役目は家族が担うのだろうが、琳の家族にはそれを望めない。
だから純を選んだ。
彼女に自分を覚えてもらうことを願った。
自分も、彼女との思い出を胸に抱いていくことを望んだ。
「・・・ダメっ!」
「えっ?」
突然、純が否定の言葉をぶつけてきた。
同時に、すごい剣幕でまくし立てる。
「ダメだよ!どうして琳が処分されなきゃいけないの!?私知ってる!琳は何も悪いことしてない!
むしろいい人!私の目を覚ましてくれたし、全然弱音吐かないし、年下だけどしっかりしてるし、
私の知らないこといっぱい教えてくれる!琳が罰せられるなんておかしいよ!」
「また明日、はないです、純姐さん」
「どういうこと?」
「さっき偉い人が来て、言われたんです。私の処分は明日執行される、と」
初めからわかっていたことだった。
造反者を拘留の処分だけで済ませるほど、この組織は甘くない。
反省の色でも見せればまた違った結果になったかもしれないが、そこまでして生き永らえようとする気など
琳には毛頭なかった。
ただ、受け入れていたつもりでも実際に受け止めるとなると話は違う。
寂しかったのだ。
この世に銭琳という人間がいたことを思い出してくれる人がいないというのは。
本来ならその役目は家族が担うのだろうが、琳の家族にはそれを望めない。
だから純を選んだ。
彼女に自分を覚えてもらうことを願った。
自分も、彼女との思い出を胸に抱いていくことを望んだ。
「・・・ダメっ!」
「えっ?」
突然、純が否定の言葉をぶつけてきた。
同時に、すごい剣幕でまくし立てる。
「ダメだよ!どうして琳が処分されなきゃいけないの!?私知ってる!琳は何も悪いことしてない!
むしろいい人!私の目を覚ましてくれたし、全然弱音吐かないし、年下だけどしっかりしてるし、
私の知らないこといっぱい教えてくれる!琳が罰せられるなんておかしいよ!」
242 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 19:06:38.56 0
僅かな時間とはいえ数日間交流していて、純に感情的な面があることは知っているつもりだった。
だけど、まさかこんな形で爆発するなんて。
こんな・・・・・・自分のために。
琳は、内心胸が熱くなるのを感じた。
「・・・なせない。琳は絶対死なせない!私が守る!守ってみせる!」
「純姐さん。気持ちはとても嬉しいけど・・・」
「いいや、もう決めた!いやだなんて言わせないから!」
ビシッ、と人差し指を突き出して、純は声高に言い放った。
まっすぐこちらを見据える瞳。
意志は揺るぎそうにない。
「夜が明ける頃にまた来る。それまでに準備しておいて」
いや、準備って。
言い返そうとしたが、純はそのまますぐに背を向け去っていってしまった。
大声で呼び止めてもよかったが、もしここで押し問答にでもなれば、純の存在が看守にばれてしまう。
見回りの時間はもうすぐなのだ。
だけど、まさかこんな形で爆発するなんて。
こんな・・・・・・自分のために。
琳は、内心胸が熱くなるのを感じた。
「・・・なせない。琳は絶対死なせない!私が守る!守ってみせる!」
「純姐さん。気持ちはとても嬉しいけど・・・」
「いいや、もう決めた!いやだなんて言わせないから!」
ビシッ、と人差し指を突き出して、純は声高に言い放った。
まっすぐこちらを見据える瞳。
意志は揺るぎそうにない。
「夜が明ける頃にまた来る。それまでに準備しておいて」
いや、準備って。
言い返そうとしたが、純はそのまますぐに背を向け去っていってしまった。
大声で呼び止めてもよかったが、もしここで押し問答にでもなれば、純の存在が看守にばれてしまう。
見回りの時間はもうすぐなのだ。
243 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 19:07:38.04 0
「どうしよう・・・」
まさか、このような事態になるとは思わなかった。
純は一度言い出したらきかない人だ。約束通り、夜が明けたらまた来るだろう。
今もその時も、彼女が説得に応じるとは思えない。
いくらこちらが拒んでも、強引に話を進められてしまうに違いない。
ならば、どうにかして彼女を深く巻き込まない状況へと持っていかなくては。
せめて彼女だけでも助けられるように。
琳は決意し、小さく拳を握り締めた。
純が去ったその数分後、いつもの看守が現れた。
「何か変わったことはないか?」
「はい、何も」
純が変わっているのはいつものことだ。
だから今日も、なんらおかしなところはない。
「そうか・・・?何やらわめき声のようなものが聞こえた気がしたんだがな」
「どうしよう・・・」
まさか、このような事態になるとは思わなかった。
純は一度言い出したらきかない人だ。約束通り、夜が明けたらまた来るだろう。
今もその時も、彼女が説得に応じるとは思えない。
いくらこちらが拒んでも、強引に話を進められてしまうに違いない。
ならば、どうにかして彼女を深く巻き込まない状況へと持っていかなくては。
せめて彼女だけでも助けられるように。
琳は決意し、小さく拳を握り締めた。
純が去ったその数分後、いつもの看守が現れた。
「何か変わったことはないか?」
「はい、何も」
純が変わっているのはいつものことだ。
だから今日も、なんらおかしなところはない。
「そうか・・・?何やらわめき声のようなものが聞こえた気がしたんだがな」
244 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 19:08:49.07 0
琳は眉をぴくりと動かした。
看守が言っているのは純の声だ。やはり聞こえてしまったか。
しかし、この確信のない言い方。
探りを入れているのか本当によく聞こえなかったのか定かではないが、言い逃れをする余地は残されている。
琳はそのスペースに滑り込んだ。
「明日にも人生が閉ざされると知らされて、正気でいられる人間がいると思いますか?」
どうか、あれは死刑宣告を受けた囚人の苦悩の声だったと思ってくれますように。
まっすぐに看守の目を見据える。
先程、純にそうされたように。
自分の瞳には、彼女のような揺るぎない意志が映っているだろうか。
何を言っても無駄だと思わせる強い光が宿っているだろうか。
やがて、看守は目を逸らした。
「ふん、まあいい。せいぜい余生を楽しむんだな」
言って、看守は去っていった。
周囲には静寂が訪れる。
まるで何事もなかったかのように。
看守が言っているのは純の声だ。やはり聞こえてしまったか。
しかし、この確信のない言い方。
探りを入れているのか本当によく聞こえなかったのか定かではないが、言い逃れをする余地は残されている。
琳はそのスペースに滑り込んだ。
「明日にも人生が閉ざされると知らされて、正気でいられる人間がいると思いますか?」
どうか、あれは死刑宣告を受けた囚人の苦悩の声だったと思ってくれますように。
まっすぐに看守の目を見据える。
先程、純にそうされたように。
自分の瞳には、彼女のような揺るぎない意志が映っているだろうか。
何を言っても無駄だと思わせる強い光が宿っているだろうか。
やがて、看守は目を逸らした。
「ふん、まあいい。せいぜい余生を楽しむんだな」
言って、看守は去っていった。
周囲には静寂が訪れる。
まるで何事もなかったかのように。
245 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 19:09:44.73 0
本当に何事もなかったら、どんなによかっただろう。
こんな冷たい場所に閉じ込められることなく。
誰を傷つけることなく。
異質な力など持って生まれることなく、家族と幸せに暮らせていたら。
考えるだけで、胸が躍った。
考えることで、胸が痛んだ。
空想の世界に逃げ込んだって、現実は何一つ変わらない。
もうやめにしよう。
自分には、現実でやらなければいけないことがある。
「守る、か・・・」
そう言ってくれたあの人は、自分もそれと同じ気持ちを抱いていることを知っているだろうか。
ここへ来た理由も、何を考えているのかも未だにはっきりしない
素直で、気まぐれで、時にわがままで、寂しそうな顔をしたかと思えばすぐに優しい笑顔になる
一緒に笑って、一緒に泣いてくれた人。
「・・・私だって、あなたを守りたい」
ここに連れて来られなければ、彼女と出会うことはなかった。
それは。その部分だけは。
現実が空想に勝る、唯一の事実だから。
本当に何事もなかったら、どんなによかっただろう。
こんな冷たい場所に閉じ込められることなく。
誰を傷つけることなく。
異質な力など持って生まれることなく、家族と幸せに暮らせていたら。
考えるだけで、胸が躍った。
考えることで、胸が痛んだ。
空想の世界に逃げ込んだって、現実は何一つ変わらない。
もうやめにしよう。
自分には、現実でやらなければいけないことがある。
「守る、か・・・」
そう言ってくれたあの人は、自分もそれと同じ気持ちを抱いていることを知っているだろうか。
ここへ来た理由も、何を考えているのかも未だにはっきりしない
素直で、気まぐれで、時にわがままで、寂しそうな顔をしたかと思えばすぐに優しい笑顔になる
一緒に笑って、一緒に泣いてくれた人。
「・・・私だって、あなたを守りたい」
ここに連れて来られなければ、彼女と出会うことはなかった。
それは。その部分だけは。
現実が空想に勝る、唯一の事実だから。
246 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 19:11:09.98 0
247 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 19:32:16.35 0
248 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 19:42:37.16 0
249 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 19:57:21.24 0
>>246
面白くなってきた!これからどうなるんだろう?
>自分の瞳には、彼女のような揺るぎない意志が映っているだろうか。
>何を言っても無駄だと思わせる強い光が宿っているだろうか。
この文章に感動しちゃった!ジュンジュンとリンリンの眼差しの強さが映像として浮かびました
れいなvsジュンジュンは白熱しすぎて怖いw
面白くなってきた!これからどうなるんだろう?
>自分の瞳には、彼女のような揺るぎない意志が映っているだろうか。
>何を言っても無駄だと思わせる強い光が宿っているだろうか。
この文章に感動しちゃった!ジュンジュンとリンリンの眼差しの強さが映像として浮かびました
れいなvsジュンジュンは白熱しすぎて怖いw
250 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 21:28:18.84 O
あげとく
251 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 22:39:59.11 0
どうなるんだろうねえ
253 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:54:50.74 0
>>252
wktkンター
wktkンター
255 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 00:47:24.19 0
>>254
素直になれンター
素直になれンター
256 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 00:52:45.65 0
>>246
元々鼻血を拭いたティッシュのようだと言われてはいたが、、、w
元々鼻血を拭いたティッシュのようだと言われてはいたが、、、w
257 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 02:11:35.55 0
血まみれプリンセス
258 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 05:39:04.35 0
ダークネスのスレ消去作戦を阻止
259 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 06:01:06.92 O
復旧で下がるの速いから保全
260 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 07:23:01.69 O
おはンター
261 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 09:36:08.49 O
緋に染まる 白き衣の プリンセス
心は闇に 染められたるや
心は闇に 染められたるや
262 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 10:05:04.48 0
カッコイイね
サディスティックなキャラクターを思い浮かべた
サディスティックなキャラクターを思い浮かべた
263 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 10:31:41.05 0
行ってきマンター
264 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 10:45:35.96 0
いってらっしゃンター
265 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 12:23:50.81 0
川´・_o・)<メシクッタカ?
266 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 13:12:30.46 O
食べましター
267 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 14:49:37.71 0
平和で美しい僕らの街に、突如現れる黒い影!
ダークネスの三大幹部の一人氷の魔女ミティが襲って来たんだ!
逃げ惑う人々!
襲い掛かる全身黒タイツの戦闘員!
「アーハッハッハッ、かまうことはないよ。 お前らやっておしまい」 哄笑するミティ!
「ダークネス、悪さはそこまでにするやよ」 駆けつけるリゾナンター!
「現れたなリゾナンター! って、おい9人いるじゃねえか」
「何を寝惚けてるやよ。 9人揃ってリゾナンター。 リゾナンターはこれまでもこれからもずーっと9人やよ」
「てめえこそ何寝言ぬかしてやがる! リゾナントレッド、久住小春は脱退したんだろうが」
「あんたこそ熱々で頭が惚けてるんやないの。 小春はここにおるがし」
「違ーよ、っていうかいい年こいたおっさんじゃねえか、それも相撲取りのおっさ…」
「何を言うがし、ここにおるんは小春やよ。 高い身長、黒い髪、艶々とした肌、愛らしい顔、どれを取っても小春やよ」
http://jlab-maru.motto-jimidane.com/s/maru1266740229303.jpg
…いやっ、その待てよ。
瞬発的につっこもうとしたが、相手の自信満々な態度を見て思いとどまるミティ。
…久住小春の能力は確か念写だった。 あるいはそのチカラで相撲取りのおっさんの画像を貼り付けたってことか、でも何の意味もねえし。
…まあ藪を突っついて蛇が出て来るってこともあるからな、暫くはあいつらのお遊びに乗っかって様子を見てみよう。
…アタシだっていつまでも若くない、とことん突っ走れるわけでもないしな。
狂犬を貫けなくなっている自分に一抹の寂しさを覚えながら、対峙している(自称)小春に言葉を投げかけたぞ、憎い敵だけど弱気なミティは物足りないね。
平和で美しい僕らの街に、突如現れる黒い影!
ダークネスの三大幹部の一人氷の魔女ミティが襲って来たんだ!
逃げ惑う人々!
襲い掛かる全身黒タイツの戦闘員!
「アーハッハッハッ、かまうことはないよ。 お前らやっておしまい」 哄笑するミティ!
「ダークネス、悪さはそこまでにするやよ」 駆けつけるリゾナンター!
「現れたなリゾナンター! って、おい9人いるじゃねえか」
「何を寝惚けてるやよ。 9人揃ってリゾナンター。 リゾナンターはこれまでもこれからもずーっと9人やよ」
「てめえこそ何寝言ぬかしてやがる! リゾナントレッド、久住小春は脱退したんだろうが」
「あんたこそ熱々で頭が惚けてるんやないの。 小春はここにおるがし」
「違ーよ、っていうかいい年こいたおっさんじゃねえか、それも相撲取りのおっさ…」
「何を言うがし、ここにおるんは小春やよ。 高い身長、黒い髪、艶々とした肌、愛らしい顔、どれを取っても小春やよ」
http://jlab-maru.motto-jimidane.com/s/maru1266740229303.jpg
…いやっ、その待てよ。
瞬発的につっこもうとしたが、相手の自信満々な態度を見て思いとどまるミティ。
…久住小春の能力は確か念写だった。 あるいはそのチカラで相撲取りのおっさんの画像を貼り付けたってことか、でも何の意味もねえし。
…まあ藪を突っついて蛇が出て来るってこともあるからな、暫くはあいつらのお遊びに乗っかって様子を見てみよう。
…アタシだっていつまでも若くない、とことん突っ走れるわけでもないしな。
狂犬を貫けなくなっている自分に一抹の寂しさを覚えながら、対峙している(自称)小春に言葉を投げかけたぞ、憎い敵だけど弱気なミティは物足りないね。
268 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/02/22(月) 14:50:28.62 0
「ふん、しばらく見ねえと思ってたら、随分と逞しくなったじゃねえか」
「うーっす。 春場所に備えての稽古も本格的に積んでまいったので体調は万全でごんす」
…ダメだ、こりゃ。 当の本人が話を合わせる気が無いし、春場所って言っちゃってるし。
思わず頭を抱えてしまったミティを揶揄するのは“リゾナントブルー”田中れいなだ!
「どうたい、ミティ。 小春…頼りがいのある背中になって帰ってきたっちゃろ」
次の瞬間、“リゾナントブルー”田中れいなの顔のすぐ傍を何かが掠めた、とその直後に何かが砕けた音がした!
怒りにまかせたミティのケンカキックが“リゾナントブルー”田中れいなを襲ったんだ、幸いにも直撃はしなかったけど電柱にひびが入ってるぞ!
“リゾナントブルー”田中れいなの顔が真っ青になってるぞ。
「おい、ゴルァァァl!! 気安くミティなんて呼ぶんじゃねえ」
「…そんなこと言ったって…」
“リゾナントブルー”田中れいなが震えてるぞ、仲間の皆はそれをニヤニヤしながら眺めてるぞ、ひどいね。
ミティがイライラしだしてるぞ、首根っこを掴まえてた“リゾナントブルー”田中れいなを放り投げると部下の黒タイツたちに命令したぞ!
「少しばかり予定は狂ったが、構やしねえ。 戦闘員どもよ、このアホどもをやっつけてしまえ」
「イィィィーッ!!」 奇声を上げた黒タイツたちがリゾナンターの皆に襲い掛かってゆく!頑張れ!負けるな!リゾナンター。
「キャァーッ、怖い、黒タイツキモい、股間ズレてる」 リゾナンターの様子がおかしいぞ!
「ふん、しばらく見ねえと思ってたら、随分と逞しくなったじゃねえか」
「うーっす。 春場所に備えての稽古も本格的に積んでまいったので体調は万全でごんす」
…ダメだ、こりゃ。 当の本人が話を合わせる気が無いし、春場所って言っちゃってるし。
思わず頭を抱えてしまったミティを揶揄するのは“リゾナントブルー”田中れいなだ!
「どうたい、ミティ。 小春…頼りがいのある背中になって帰ってきたっちゃろ」
次の瞬間、“リゾナントブルー”田中れいなの顔のすぐ傍を何かが掠めた、とその直後に何かが砕けた音がした!
怒りにまかせたミティのケンカキックが“リゾナントブルー”田中れいなを襲ったんだ、幸いにも直撃はしなかったけど電柱にひびが入ってるぞ!
“リゾナントブルー”田中れいなの顔が真っ青になってるぞ。
「おい、ゴルァァァl!! 気安くミティなんて呼ぶんじゃねえ」
「…そんなこと言ったって…」
“リゾナントブルー”田中れいなが震えてるぞ、仲間の皆はそれをニヤニヤしながら眺めてるぞ、ひどいね。
ミティがイライラしだしてるぞ、首根っこを掴まえてた“リゾナントブルー”田中れいなを放り投げると部下の黒タイツたちに命令したぞ!
「少しばかり予定は狂ったが、構やしねえ。 戦闘員どもよ、このアホどもをやっつけてしまえ」
「イィィィーッ!!」 奇声を上げた黒タイツたちがリゾナンターの皆に襲い掛かってゆく!頑張れ!負けるな!リゾナンター。
「キャァーッ、怖い、黒タイツキモい、股間ズレてる」 リゾナンターの様子がおかしいぞ!
269 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 14:51:13.10 0
きっと戦闘員達が身につけている黒タイツのフィット具合がリゾナンターの羞恥心を刺激してしまったぞ!みんなうら若き乙女なんだね。
でも一人だけ敢然と立ち向ってるリゾナンターがいるぞ、あれは“リゾナントレッド”(自称)久住小春だ。
念写も電撃も使わずに自分の身体のみを武器に黒タイツたちと戦ってるぞ! 勇ましいね“リゾナントレッド”(自称)久住小春。
「どすこーい」 気合と共に繰り出した張り手が、群がる戦闘員をまとめて吹き飛ばす。 凄いね“リゾナントレッド”(自称)久住小春!
「ごっちゃんです」 無謀にも組み付いた黒タイツを豪快な上手投げで投げ飛ばすと手刀を切る。 余裕だね“リゾナントレッド”(自称)久住小春!
「このくそデブがぁあぁぁ!!」 “リゾナントレッド”(自称)久住小春!の猛攻を少し離れたところで観察していたミティが叫んだぞ! 見苦しいね。
「あたしを虚仮にする奴はみんな氷漬けにしてやるよ」 足元に魔方陣らしきものを描くと、怪しげな呪文を唱えてるぞ! 悪あがきだね。
「・・・北海の果て棲む竜王よ、汝が氷冠を我に授けよ、さすればこの者共の肉を汝に与えん
黄泉の国の奥底に潜みし死の女神よ、汝の吐息でこの者を凍り尽くせ 、さすればこの者共の魂を汝に与えん、発動 アイスレクイエム!!」
どうしたことだろう、急激に気温が下ってきたぞ、リゾナンターの動きが鈍ってきたぞ!
リゾナンターだけじゃないぞ、黒タイツの戦闘員たちの動きも止まってしまったぞ!
敵味方見境無しに攻撃するなんて、外道だね。
辺り一帯が白い冷気で包まれて、視界も急激に狭まったぞ!
地面にはリゾナンターや黒タイツが倒れてるぞ!
その様子を見て高笑いを上げるミティ! 酷いね。
きっと戦闘員達が身につけている黒タイツのフィット具合がリゾナンターの羞恥心を刺激してしまったぞ!みんなうら若き乙女なんだね。
でも一人だけ敢然と立ち向ってるリゾナンターがいるぞ、あれは“リゾナントレッド”(自称)久住小春だ。
念写も電撃も使わずに自分の身体のみを武器に黒タイツたちと戦ってるぞ! 勇ましいね“リゾナントレッド”(自称)久住小春。
「どすこーい」 気合と共に繰り出した張り手が、群がる戦闘員をまとめて吹き飛ばす。 凄いね“リゾナントレッド”(自称)久住小春!
「ごっちゃんです」 無謀にも組み付いた黒タイツを豪快な上手投げで投げ飛ばすと手刀を切る。 余裕だね“リゾナントレッド”(自称)久住小春!
「このくそデブがぁあぁぁ!!」 “リゾナントレッド”(自称)久住小春!の猛攻を少し離れたところで観察していたミティが叫んだぞ! 見苦しいね。
「あたしを虚仮にする奴はみんな氷漬けにしてやるよ」 足元に魔方陣らしきものを描くと、怪しげな呪文を唱えてるぞ! 悪あがきだね。
「・・・北海の果て棲む竜王よ、汝が氷冠を我に授けよ、さすればこの者共の肉を汝に与えん
黄泉の国の奥底に潜みし死の女神よ、汝の吐息でこの者を凍り尽くせ 、さすればこの者共の魂を汝に与えん、発動 アイスレクイエム!!」
どうしたことだろう、急激に気温が下ってきたぞ、リゾナンターの動きが鈍ってきたぞ!
リゾナンターだけじゃないぞ、黒タイツの戦闘員たちの動きも止まってしまったぞ!
敵味方見境無しに攻撃するなんて、外道だね。
辺り一帯が白い冷気で包まれて、視界も急激に狭まったぞ!
地面にはリゾナンターや黒タイツが倒れてるぞ!
その様子を見て高笑いを上げるミティ! 酷いね。
270 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 14:52:25.83 0
「あはははっ、冬のミティ様は無敵さ、誰にも負けやしない」
もうミティ以外には誰一人動いていないぞ、あんなに強かった“リゾナントレッド”(自称)久住小春も立ったまま身じろぎさえしない。
いや、何か音がするぞ。 しゅう、しゅう、という音がするぞ。 音はどんどん大きくなってるぞ。 ミティも怪訝そうな顔をしてるぞ。
この音は “リゾナントレッド”(自称)久住小春!の息遣いだったんだ。 頑張れ! “リゾナントレッド”(自称)久住小春!
「うおりゃあああ」 “リゾナントレッド”(自称)久住小春が大声を出すと着ていた着物のもろ肌を脱いで、上半身を剥き出しにしたぞ!
はしたないよ、“リゾナントレッド”(自称)久住小春。
「お前、この冷気の中でも平気なのかよ」 ミティが唖然としてるぞ! チャンスだ“リゾナントレッド”(自称)久住小春。
「相撲取りゃ裸で風邪ひかん、相撲取りゃ裸で風邪ひかん、どすこいどすこい!!」
豪快なぶちかましがミティに決まったぞ! ミティが吹っ飛んでいくぞ! ざまあ見ろ!
ミティが消えて辺りの気温が上がって、リゾナンターも息を吹き返したぞ。
みんな着物を着なおした“リゾナントレッド”(自称)久住小春を讃えてるぞ! 今日のヒーローは“リゾナントレッド”(自称)久住小春だもんね。
“リゾナントレッド”(自称)久住小春も嬉しそうに笑ってるよ、 “リゾナントブルー”田中れいななんか“リゾナントレッド”(自称)久住小春の腕にぶら下がってるよ!
強いね“リゾナントレッド”(自称)久住小春。
春場所は優勝だね、“リゾナントレッド”(自称)久住小春。
「あはははっ、冬のミティ様は無敵さ、誰にも負けやしない」
もうミティ以外には誰一人動いていないぞ、あんなに強かった“リゾナントレッド”(自称)久住小春も立ったまま身じろぎさえしない。
いや、何か音がするぞ。 しゅう、しゅう、という音がするぞ。 音はどんどん大きくなってるぞ。 ミティも怪訝そうな顔をしてるぞ。
この音は “リゾナントレッド”(自称)久住小春!の息遣いだったんだ。 頑張れ! “リゾナントレッド”(自称)久住小春!
「うおりゃあああ」 “リゾナントレッド”(自称)久住小春が大声を出すと着ていた着物のもろ肌を脱いで、上半身を剥き出しにしたぞ!
はしたないよ、“リゾナントレッド”(自称)久住小春。
「お前、この冷気の中でも平気なのかよ」 ミティが唖然としてるぞ! チャンスだ“リゾナントレッド”(自称)久住小春。
「相撲取りゃ裸で風邪ひかん、相撲取りゃ裸で風邪ひかん、どすこいどすこい!!」
豪快なぶちかましがミティに決まったぞ! ミティが吹っ飛んでいくぞ! ざまあ見ろ!
ミティが消えて辺りの気温が上がって、リゾナンターも息を吹き返したぞ。
みんな着物を着なおした“リゾナントレッド”(自称)久住小春を讃えてるぞ! 今日のヒーローは“リゾナントレッド”(自称)久住小春だもんね。
“リゾナントレッド”(自称)久住小春も嬉しそうに笑ってるよ、 “リゾナントブルー”田中れいななんか“リゾナントレッド”(自称)久住小春の腕にぶら下がってるよ!
強いね“リゾナントレッド”(自称)久住小春。
春場所は優勝だね、“リゾナントレッド”(自称)久住小春。
271 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 14:53:51.39 0
>>267-270
昨日の福祉大相撲見てないおっさんの悪ふざけですた
昨日の福祉大相撲見てないおっさんの悪ふざけですた
272 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 15:12:51.76 0
仕事中に読んで笑いをこらえるのが大変なんだが
> 「相撲取りゃ裸で風邪ひかん、相撲取りゃ裸で風邪ひかん、どすこいどすこい!!」
「すっぽんぽんで」じゃなかったっけ
> 「相撲取りゃ裸で風邪ひかん、相撲取りゃ裸で風邪ひかん、どすこいどすこい!!」
「すっぽんぽんで」じゃなかったっけ
273 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 15:27:51.60 0
wwwwwwwwwwww
274 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 15:38:43.25 0
こはりゅうううううううううううううwww
275 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 16:48:52.38 O
テンポがいいからスラスラ読めて面白かった
276 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 17:17:05.78 0
「“リゾナントレッド”(自称)久住小春」の繰り返しが実に……うぜぇぇぇぇwww
ナイス悪ふざけでした
続編「OLハワイで風邪ひかん」を待ってますw
ナイス悪ふざけでした
続編「OLハワイで風邪ひかん」を待ってますw
277 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 19:11:35.92 0
この話を分類するとしたら[小春]になんのかねえw
中々に面白かった
中々に面白かった
278 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 20:12:41.12 0
分類って結構悩むよね
作品作ってもタイトルより分類に悩んだりw
作品作ってもタイトルより分類に悩んだりw
279 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 20:28:50.46 0
http://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/395714937
海外にいるさゆがブログでバイクで携帯電話届けてくれって助け求めてる
リゾナントバイクで向かってやってリゾナンダーw
海外にいるさゆがブログでバイクで携帯電話届けてくれって助け求めてる
リゾナントバイクで向かってやってリゾナンダーw
281 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 20:35:02.55 0
あたしは会社でF5連打
282 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 20:37:09.15 0
れいながさゆのブログに対抗意識を燃やして
スッピン画像を載せたり
コメントが少ないからブログ止めようかな・・・
とかって書いてたのが可愛いかった
スッピン画像を載せたり
コメントが少ないからブログ止めようかな・・・
とかって書いてたのが可愛いかった
283 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 20:38:25.84 0
>>280
帰宅したら必ず見てるw
帰宅したら必ず見てるw
284 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 20:43:06.65 0
285 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 21:01:00.68 0
さゆブログはこのスレの次くらいに覗いてるなーw
286 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 21:59:05.50 0
>>280
IEのホームページをさゆブログに設定してる
IEのホームページをさゆブログに設定してる
287 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 22:23:10.74 0
おい!ドアップにナインスマイルの動画来てるぞ!
288 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 22:25:59.04 0
え、今更?w
289 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 22:30:47.54 0
>>284
/\ /\ ∧_∧
/ /\ \(´・_o・) <新垣さんのバイク遅いデスネ
())ノ__ ○二○二⌒/
/ /||(二ニ) _/...__/ ドノレノレノレノレノレノレ
γ ⌒ / V||彡Vミ/⌒_ノ二>l0
l| (◎).|l ((||((゚( ⌒/||三>・ ) (´⌒(´
__ ゝ__ノ  ̄  ̄ ̄ ゝ__ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;
/\ /\ ∧_∧
/ /\ \(´・_o・) <新垣さんのバイク遅いデスネ
())ノ__ ○二○二⌒/
/ /||(二ニ) _/...__/ ドノレノレノレノレノレノレ
γ ⌒ / V||彡Vミ/⌒_ノ二>l0
l| (◎).|l ((||((゚( ⌒/||三>・ ) (´⌒(´
__ ゝ__ノ  ̄  ̄ ̄ ゝ__ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;
291 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 23:44:15.98 P
292 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 23:46:06.47 0
そのスレ見たわw
293 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/22(月) 23:50:20.38 0
>>290
落としたあとはみんな気合いが入るんじゃね?
落としたあとはみんな気合いが入るんじゃね?
296 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 03:23:39.18 0
おやすみリゾ
297 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 06:39:54.40 O
おはようにゃん
298 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 09:05:32.02 0
JJがいるな
299 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 09:27:52.78 O
みんないるさ…
小春も…ずっと…
小春も…ずっと…
300 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 10:31:14.26 0
301 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 11:23:56.19 O
豆知識ワロタw
302 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 13:36:58.34 0
暖かくなったね
ミティの季節もそろそろ終わりつつある
ミティの季節もそろそろ終わりつつある
303 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 15:24:56.39 0
油断はできんがね
304 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 17:26:52.00 0
直帰ホゼ
305 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 19:00:24.44 O
ナインスマイルのDVD届いたわー
小春ぅぅぅ…いつ見よう
小春ぅぅぅ…いつ見よう
306 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 19:14:04.16 0
見る勇気がない
307 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 19:26:45.15 0
雨ふらだけでも見てごらんよ
みんな凄く良い顔してるから
グスン
みんな凄く良い顔してるから
グスン
308 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 20:25:52.63 P
DVD買ったはいいけど
なんか見るのがさびしい
なんか見るのがさびしい
309 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 21:48:22.62 0
310 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/23(火) 23:03:46.39 0
DISC1を見終わりDISC2を入れるのをなんとなく躊躇中
何がどう変わるわけでもないんだろうけど…
何がどう変わるわけでもないんだろうけど…
311 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 00:04:24.18 0
でも小春が意外と笑顔多くて良かった
312 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:34:21.16 0
手に入れてないが買わねば
313 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 05:14:34.00 0
ほ
314 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 05:40:21.88 0
おやすみリゾ
315 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 08:16:51.08 0
9人のライブと8人のPVを同じ日に見てすごく不思議な感じ
316 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 11:12:02.14 0
DVD買おうかなぁ
317 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 12:07:56.92 O
買わないと雷落としちゃうぞ☆
黒コゲになりなっ!
黒コゲになりなっ!
318 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 12:20:20.10 0
小春
好きだあああああああああああああああああああああああああああああああああああぁ
好きだあああああああああああああああああああああああああああああああああああぁ
319 : 名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 14:59:06.08 0
助けて! ホゼナンターっ!
320 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 14:59:55.93 O
感電死 恋と言う名の 電撃で☆
ビリビリビビビ いやんいやん
間違っても収録しないで欲しいホゼ短歌(されねーよ)
ビリビリビビビ いやんいやん
間違っても収録しないで欲しいホゼ短歌(されねーよ)
321 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:48:31.13 0
「ナインスマイル」のDVDが届いてた
これから見てみる
これから見てみる
322 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 19:17:17.91 0
俺も今晩見ようかな
323 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 20:28:05.78 0
そんなに見たけりゃ見ればいいでしょっ!!
私の毛穴を!!
私の毛穴を!!
324 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 21:31:19.76 0
保田さんじゃないすか
325 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 22:52:27.67 0
326 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 23:06:13.78 0
あれ衣装?新聞?w
327 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 23:29:56.11 0
戦闘モードのリーダーだな
328 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 23:36:15.11 0
329 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/24(水) 23:48:43.37 0
に、新垣くんカッコいい!
330 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:06:02.27 0
こはりゅうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!
…見ちゃったよ…
…見ちゃったよ…
331 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 02:18:38.55 0
ノリo´ゥ`リつΣ<アゲますよっ!!
http://spaghetti.blogsite.org/data/kuko1883.jpg
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332 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 02:19:12.79 O
ノリo´ゥ`リ<どこ見てんのよー!
333 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 04:30:18.01 0
おやすみ小春
334 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 06:29:10.50 O
おっはー
こっはー
こっはー
335 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 09:22:56.24 0
ふう
337 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 12:19:26.64 0
そう二二六事件のあった日だね
338 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 14:28:15.22 0
* * *
私はお店に入っていく田中さんをこっそりと隠れてみていた。
フライパンとか野菜とかを持って入れるようなお店でないのに、田中さんは気にしないで堂々としている。
そういえば、あまり見た目はあの頃と変わっていないなぁ…
運ばれてきた料理を「ん~!おいしい!」と田中さんは満足げに食べている。
ほんとうに美味しそうに食べるなあ、昔からあんまり綺麗な食べ方をしないけどそれは今も変わらないなぁ
それに対して、一緒にいたあの女は一口食べるたびに何かをメモしている。
さっきから、田中さんに話しかけられても適当に相槌してしっかり話を聞いていない…失礼だ
あの田中さんと一緒にいるのになんであんな態度なんだ?信じられない
というよりもあの人は誰なんだ?田中さんが笑顔で話しかけるくらいの仲なのか?
・・・なんだろう、この胸のもやもやする感じは・・・
あっ、食べ終えたようだ・・・気付かれないようにこっそりと後をつけよう
でも、どこに行くのかな?今度はどこか別の店に行くのかな?
あ、危ない。田中さんが後ろを振り向いた。ばれちゃいけない、ばれちゃいけない・・・
(「どうした、れいな?」「ん、誰かに後をつけられ取る気がしたと・・・気のせいやったけど」)
相変わらず田中さんは勘が鋭いようだ。変わっていなくて、うれしいな
あ、二人があの店の中に入って行った。なんてお店なんだろう?
・・・喫茶リゾナント?「CLOSED」なのに入って行った?
また日を改めてここに来てみようかな・・・何か分かるかもしれないしね、いろいろと
・・・それに田中さんとしっかり話がしたいし、なによりもあの女を調べるためにも
* * *
私はお店に入っていく田中さんをこっそりと隠れてみていた。
フライパンとか野菜とかを持って入れるようなお店でないのに、田中さんは気にしないで堂々としている。
そういえば、あまり見た目はあの頃と変わっていないなぁ…
運ばれてきた料理を「ん~!おいしい!」と田中さんは満足げに食べている。
ほんとうに美味しそうに食べるなあ、昔からあんまり綺麗な食べ方をしないけどそれは今も変わらないなぁ
それに対して、一緒にいたあの女は一口食べるたびに何かをメモしている。
さっきから、田中さんに話しかけられても適当に相槌してしっかり話を聞いていない…失礼だ
あの田中さんと一緒にいるのになんであんな態度なんだ?信じられない
というよりもあの人は誰なんだ?田中さんが笑顔で話しかけるくらいの仲なのか?
・・・なんだろう、この胸のもやもやする感じは・・・
あっ、食べ終えたようだ・・・気付かれないようにこっそりと後をつけよう
でも、どこに行くのかな?今度はどこか別の店に行くのかな?
あ、危ない。田中さんが後ろを振り向いた。ばれちゃいけない、ばれちゃいけない・・・
(「どうした、れいな?」「ん、誰かに後をつけられ取る気がしたと・・・気のせいやったけど」)
相変わらず田中さんは勘が鋭いようだ。変わっていなくて、うれしいな
あ、二人があの店の中に入って行った。なんてお店なんだろう?
・・・喫茶リゾナント?「CLOSED」なのに入って行った?
また日を改めてここに来てみようかな・・・何か分かるかもしれないしね、いろいろと
・・・それに田中さんとしっかり話がしたいし、なによりもあの女を調べるためにも
* * *
339 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 14:29:47.82 0
●月□日(水) PM 9:00
駅前のファミレスで新垣は夕食を光井と一緒に取っていた。
「新垣さん、すみません。こんな時間に来てもらいまして」
「ううん、別にいいけど、どうしたの?光井?私に相談したいことがあるってメールに書いてあったけど」
今日の昼、新垣は光井から相談があるので夜に合ってほしいとのメールを受け取っていた。
「考えてみれば光井とこうやって二人きりで話しするのも久々かもね…昔はよく力の使い方指南で会ってたけど」
「ほんまそうですね。でも・・・今日、新垣さんに来てほしかったんは、私が視てしまったもののことで…」
「…久しぶりだね。光井がそうやって視てしまったことを他人に相談しようとするなんて」
「愛佳も自分でコントロールできるようになったんで、そうそう心がぐらつかないと思っていました」
光井は心を落ち着かせようと水を飲んでいるがグラスを持つその手は微妙に震えている。
「何を視たの、光井?愛ちゃんじゃなくて私に言うってことは、重大な未来を視たんでしょ?
ひょっとして、愛ちゃんに関する未来なの?」
「いえ、高橋さんのことではありません。視えたのは・・・田中さんの未来です」
「田中っちのこと?だったら、なんで愛ちゃんに言わないの?一番、れいなのそばにいるんだから…」
「一緒だからこそ言えないんです。今回だけは…
愛佳が視たのは、田中さんを突き飛ばす高橋さんと、リゾナントから涙を浮かべて出ていく田中さんでした」
意外と光井の視た未来というのが想像してほど酷いものではなく新垣は拍子抜けした。
「え?それだけのこと?光井、人を呼んどいてそれだけなの~
ただ単に喧嘩でもしたんじゃないの?確か、光井の見る夢は声が入らないんだよね?
なんだかんだで愛ちゃんもああ見えて頑固し、れいなは気がすごく強いから」
光井の説明を聞いて呑気に答える新垣に対して、光井は声を低くし話を続けた。
「もうひとつ視たんです・・・そっちがなんていうか、普通じゃなくて…田中さんでは考えられないっていうか
いや、田中さんでなくてもありえないっていうか・・・」
「れいなには考えられないこと…光井、いったい何を視たの?」
「場所がよくわからないんですけど、どこかの暗いビルの一室の窓から外へと身を投げ出す田中さんが視えました…」
駅前のファミレスで新垣は夕食を光井と一緒に取っていた。
「新垣さん、すみません。こんな時間に来てもらいまして」
「ううん、別にいいけど、どうしたの?光井?私に相談したいことがあるってメールに書いてあったけど」
今日の昼、新垣は光井から相談があるので夜に合ってほしいとのメールを受け取っていた。
「考えてみれば光井とこうやって二人きりで話しするのも久々かもね…昔はよく力の使い方指南で会ってたけど」
「ほんまそうですね。でも・・・今日、新垣さんに来てほしかったんは、私が視てしまったもののことで…」
「…久しぶりだね。光井がそうやって視てしまったことを他人に相談しようとするなんて」
「愛佳も自分でコントロールできるようになったんで、そうそう心がぐらつかないと思っていました」
光井は心を落ち着かせようと水を飲んでいるがグラスを持つその手は微妙に震えている。
「何を視たの、光井?愛ちゃんじゃなくて私に言うってことは、重大な未来を視たんでしょ?
ひょっとして、愛ちゃんに関する未来なの?」
「いえ、高橋さんのことではありません。視えたのは・・・田中さんの未来です」
「田中っちのこと?だったら、なんで愛ちゃんに言わないの?一番、れいなのそばにいるんだから…」
「一緒だからこそ言えないんです。今回だけは…
愛佳が視たのは、田中さんを突き飛ばす高橋さんと、リゾナントから涙を浮かべて出ていく田中さんでした」
意外と光井の視た未来というのが想像してほど酷いものではなく新垣は拍子抜けした。
「え?それだけのこと?光井、人を呼んどいてそれだけなの~
ただ単に喧嘩でもしたんじゃないの?確か、光井の見る夢は声が入らないんだよね?
なんだかんだで愛ちゃんもああ見えて頑固し、れいなは気がすごく強いから」
光井の説明を聞いて呑気に答える新垣に対して、光井は声を低くし話を続けた。
「もうひとつ視たんです・・・そっちがなんていうか、普通じゃなくて…田中さんでは考えられないっていうか
いや、田中さんでなくてもありえないっていうか・・・」
「れいなには考えられないこと…光井、いったい何を視たの?」
「場所がよくわからないんですけど、どこかの暗いビルの一室の窓から外へと身を投げ出す田中さんが視えました…」
340 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 14:31:18.44 0
<3日目> ●月◆日(木) PM 1:30
昼間のランチタイムも終わり喫茶リゾナントにも休息の時が訪れる。
「愛ちゃん、賄い料理作って~お腹すいたと~」
「れいな、たまには自分で何か作ってみようとか思ったらどう?せめてオムライスくらい作れないと…」
そう言いつつも高橋はれいなのためにチャーハンらしきものを作るために奥のキッチンへ向かう。
「いいの、れいなは!やる時はやると!今はそのときやないと!」
れいなはカウンターで洗い終わったティーカップを布巾で磨きながら上機嫌で鼻歌を歌い始めた。
♪カランコロン 入口のベルが鳴る。
「いらっしゃいませ」
れいなが顔を上げ、普段通りにお客様を迎える。
普通なら客は自分で席に座ろうとするのだが、入ってきた人は全く動く気配がない。
聞こえなかったのかと思い、れいなは入ってきたお客に声をもう一度かけた。
「どうぞ、お好きな席にお座りください」
入ってきた客は一人の女性だった。セミロングの栗色の髪で白いコートを羽織り、大人びた風貌
目つきは少し鋭く、やんわりと口を閉じているにもかかわらずクールな雰囲気を抱かせた。
「どうされましたか?」れいながおそるおそる声をかけると、その女性が一歩近づいてきた。
「田中れいなさんですよね!私ですよ!みやびです!覚えてますか?」
その見た目とはそぐわないくらいに明るい声がその女性の口から飛び出した
みやびと名のった女性は田中さんの手をギュっと握り、嬉しさのあまり手をぶんぶんと上下に振り始めた。
「みやび?・・・ミヤ!久しぶりやん!元気にしとうと?この町におったん?今、何しとると?」
「何?れいな、誰が来たの?あ、いらっしゃいませ~」
れいなの大声を聞きキッチンから高橋が出てきた。挨拶を忘れないのは店長としての自覚があるのだろう。
昼間のランチタイムも終わり喫茶リゾナントにも休息の時が訪れる。
「愛ちゃん、賄い料理作って~お腹すいたと~」
「れいな、たまには自分で何か作ってみようとか思ったらどう?せめてオムライスくらい作れないと…」
そう言いつつも高橋はれいなのためにチャーハンらしきものを作るために奥のキッチンへ向かう。
「いいの、れいなは!やる時はやると!今はそのときやないと!」
れいなはカウンターで洗い終わったティーカップを布巾で磨きながら上機嫌で鼻歌を歌い始めた。
♪カランコロン 入口のベルが鳴る。
「いらっしゃいませ」
れいなが顔を上げ、普段通りにお客様を迎える。
普通なら客は自分で席に座ろうとするのだが、入ってきた人は全く動く気配がない。
聞こえなかったのかと思い、れいなは入ってきたお客に声をもう一度かけた。
「どうぞ、お好きな席にお座りください」
入ってきた客は一人の女性だった。セミロングの栗色の髪で白いコートを羽織り、大人びた風貌
目つきは少し鋭く、やんわりと口を閉じているにもかかわらずクールな雰囲気を抱かせた。
「どうされましたか?」れいながおそるおそる声をかけると、その女性が一歩近づいてきた。
「田中れいなさんですよね!私ですよ!みやびです!覚えてますか?」
その見た目とはそぐわないくらいに明るい声がその女性の口から飛び出した
みやびと名のった女性は田中さんの手をギュっと握り、嬉しさのあまり手をぶんぶんと上下に振り始めた。
「みやび?・・・ミヤ!久しぶりやん!元気にしとうと?この町におったん?今、何しとると?」
「何?れいな、誰が来たの?あ、いらっしゃいませ~」
れいなの大声を聞きキッチンから高橋が出てきた。挨拶を忘れないのは店長としての自覚があるのだろう。
341 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 14:34:04.91 0
「愛ちゃん、紹介すると!この子は雅ちゃん、れいなはミヤって呼んでると」
「初めまして。高橋さん、夏焼雅と申します」
「ちょ、なんであっしの名前わかるの?れいな、教えてないでしょ?」
いきなり名字を呼ばれ狼狽を隠せない高橋に雅は冷静に高橋の胸の辺りを指差した。
「エプロンに名札付いてますよ。高橋さん、天然なんですね」
そう言って雅はクスッと笑みを浮かべた
「ミヤはれーなの昔の知り合いなんよ。愛ちゃん達と出会う前のやけど」
れいなは高橋に雅をそう紹介した。
「田中さんには昔、危ないところを助けてもらったことがあって、それからの縁なんです」
「ふーん、あのれいながねえ」
「なんよ愛ちゃん、なんか不思議そうな表情しとるけど」
高橋は雅の顔をじっと見ていた。れいなが親しくしていた友人がいたという話はこれまで聞いたことがなかった。
というよりもれいなが昔の友人の話をしたことが一度もなかった。
高橋自身の過去が過去だけに自ら話さないこともあり、二人とも自然と昔の話を避けている節があったのだ
れいなは高橋に雅との出会いを簡潔に説明した。
「…というのが出会いっちゃ。その後、雅が何回かれいなにご飯の差し入れしてくれたりして仲好くなったんよ」
「田中さん、本当に家って言えるようなものに住んでいなくて食事もしっかり取ってなかったですからね!
助けてくれたお礼もしたかったですし、何よりそばにいたかったので…
田中さんがすごく格好良くて、憧れて田中さんに弟子入りしたんです。自分の身くらいは守りたいので」
バッグをテーブルの上に置き、雅はその場で一発、上段蹴りを放った
その蹴りはれいなの蹴りと比べてもキレがあり、まともにくらったら一撃で気絶するほどの鋭さであった。
「あれからも自分の技に磨きをかけているんですよ!田中さんに追い付けるように!」
「そんなれ―なが目標なんて嬉しいけど恥ずかしいと~」
高橋の目の前で褒められて照れくさそうにれいなはニシシと笑った。
「初めまして。高橋さん、夏焼雅と申します」
「ちょ、なんであっしの名前わかるの?れいな、教えてないでしょ?」
いきなり名字を呼ばれ狼狽を隠せない高橋に雅は冷静に高橋の胸の辺りを指差した。
「エプロンに名札付いてますよ。高橋さん、天然なんですね」
そう言って雅はクスッと笑みを浮かべた
「ミヤはれーなの昔の知り合いなんよ。愛ちゃん達と出会う前のやけど」
れいなは高橋に雅をそう紹介した。
「田中さんには昔、危ないところを助けてもらったことがあって、それからの縁なんです」
「ふーん、あのれいながねえ」
「なんよ愛ちゃん、なんか不思議そうな表情しとるけど」
高橋は雅の顔をじっと見ていた。れいなが親しくしていた友人がいたという話はこれまで聞いたことがなかった。
というよりもれいなが昔の友人の話をしたことが一度もなかった。
高橋自身の過去が過去だけに自ら話さないこともあり、二人とも自然と昔の話を避けている節があったのだ
れいなは高橋に雅との出会いを簡潔に説明した。
「…というのが出会いっちゃ。その後、雅が何回かれいなにご飯の差し入れしてくれたりして仲好くなったんよ」
「田中さん、本当に家って言えるようなものに住んでいなくて食事もしっかり取ってなかったですからね!
助けてくれたお礼もしたかったですし、何よりそばにいたかったので…
田中さんがすごく格好良くて、憧れて田中さんに弟子入りしたんです。自分の身くらいは守りたいので」
バッグをテーブルの上に置き、雅はその場で一発、上段蹴りを放った
その蹴りはれいなの蹴りと比べてもキレがあり、まともにくらったら一撃で気絶するほどの鋭さであった。
「あれからも自分の技に磨きをかけているんですよ!田中さんに追い付けるように!」
「そんなれ―なが目標なんて嬉しいけど恥ずかしいと~」
高橋の目の前で褒められて照れくさそうにれいなはニシシと笑った。
342 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 14:35:12.35 0
「そういえば、いま、ミヤは何しとると?」
「○●高校に通ってますよ。今日は学校の建設記念日のため休みなんです」
「え?雅ちゃん、高校生なの?すっごく大人っぽいね~」
高橋は雅が大学生なのだと勝手に思っていた。というのもファッションセンスが異常に良かったからだ。
雅は笑いながら答えた。
「よく言われるんですよ~大人ぽいねとか色気があるねとか。別に気にしてないんですけどね」
「・・・羨ましいっちゃ。昔から大人っぽかったけどますます色っぽくなっとるし…」
「そんな田中さんだって、昔からずっと可愛いままじゃないですか。変わらないから一目でわかったんですよ」
「ミヤ、それ、言ったらダメなことっちゃ!色っぽいと・・・じれったいと・・・」
れいなはブスっとしたが、高橋もその横で横に現れた年下の女の子を羨望の眼差しで見ていた。
「あ、雅ちゃん、気がつかなくてごめんなさいね。今、飲み物用意するから。何にする?」
高橋が立たせっぱなしにしていたことを思い出し、メニューを雅に差し出した。
「あ、すみません、この後すぐ行かなくてはいけない場所があるんで」
「ミヤ、そうなの?せっかく来たんだからゆっくりしてほしかったのにな」
すぐ帰らなくてはならない雅をみて、れいなは少し残念そうにしている
「すみません、偶然、この辺を通ったので寄ってみただけなんです。時間あるときにまた来ますね!
それで田中さん、連絡先を教えてくれませんか?今度、じっくりお話したいので…」
雅は持ってきたカバンから携帯を取り出した。
「あ、うん。ちょっと待ってて。今、携帯持ってくるから」
れいなは二階の通称『れいな城』に置いてある携帯電話を取りに行くために店の奥に入って行った。
「田中さんの部屋は二階か、ふ~ん」小さくつぶやいた
雅は店の中を一通り眺めながら話しかけた。
「・・・素敵なお店ですね、小物とかすごくかわいい・・・」
「ありがとう。今度は自慢の料理を食べに来てね。れいなの友達ならサービスしちゃうからね」
近くに置いてあった人形をさわっている雅を見ながら高橋が優しく声をかけた。
「○●高校に通ってますよ。今日は学校の建設記念日のため休みなんです」
「え?雅ちゃん、高校生なの?すっごく大人っぽいね~」
高橋は雅が大学生なのだと勝手に思っていた。というのもファッションセンスが異常に良かったからだ。
雅は笑いながら答えた。
「よく言われるんですよ~大人ぽいねとか色気があるねとか。別に気にしてないんですけどね」
「・・・羨ましいっちゃ。昔から大人っぽかったけどますます色っぽくなっとるし…」
「そんな田中さんだって、昔からずっと可愛いままじゃないですか。変わらないから一目でわかったんですよ」
「ミヤ、それ、言ったらダメなことっちゃ!色っぽいと・・・じれったいと・・・」
れいなはブスっとしたが、高橋もその横で横に現れた年下の女の子を羨望の眼差しで見ていた。
「あ、雅ちゃん、気がつかなくてごめんなさいね。今、飲み物用意するから。何にする?」
高橋が立たせっぱなしにしていたことを思い出し、メニューを雅に差し出した。
「あ、すみません、この後すぐ行かなくてはいけない場所があるんで」
「ミヤ、そうなの?せっかく来たんだからゆっくりしてほしかったのにな」
すぐ帰らなくてはならない雅をみて、れいなは少し残念そうにしている
「すみません、偶然、この辺を通ったので寄ってみただけなんです。時間あるときにまた来ますね!
それで田中さん、連絡先を教えてくれませんか?今度、じっくりお話したいので…」
雅は持ってきたカバンから携帯を取り出した。
「あ、うん。ちょっと待ってて。今、携帯持ってくるから」
れいなは二階の通称『れいな城』に置いてある携帯電話を取りに行くために店の奥に入って行った。
「田中さんの部屋は二階か、ふ~ん」小さくつぶやいた
雅は店の中を一通り眺めながら話しかけた。
「・・・素敵なお店ですね、小物とかすごくかわいい・・・」
「ありがとう。今度は自慢の料理を食べに来てね。れいなの友達ならサービスしちゃうからね」
近くに置いてあった人形をさわっている雅を見ながら高橋が優しく声をかけた。
343 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 14:37:47.06 0
「ミヤ、お待たせ~赤外線の場所、どこ?あ、ここかいな」
二階から下りてきたれいなは雅と番号の交換を終えた。交換を終えた雅は机に置いたバッグを手に取った。
「それでは、田中さん、今度はしっかりお話しさせてください!高橋さん、また来ますね」
「ミヤ、なるべく近いうちにメールすると~」「雅ちゃん、待ってるからね」
高橋は雅に『喫茶リゾナント』の住所と連絡先の書かれたメモ用紙を渡した。
「それでは、また近いうちに~」
ドアが開かれ、雅はれいなに手を振りながら出ていき、入れ違いに冷たい空気が店内に入ってきた。
「・・・雅ちゃん、いい雰囲気の子だね。優しい子なんだって感じた・・・」
「ミヤはほんとうに素直でいい子っちゃ!なんたってれいなの弟子やけん!」
ただ、気になることが少し残った。
「そういえば、ミヤはここでれいなが働いているってどうやって知ったんやろ?…ま、いいっか」
そんな喫茶リゾナントから少し離れたところで振り返った彼女はこんなことを思っていた―
* * *
面白いお店ね、喫茶リゾナント。店の中の構造もだいたい分かったし
しかしまさか、田中さんが働いているとは思わなかったわ
・・・ふぅん、田中さん、すっかりおとなしくなっていたわ。昔のあの危険な空気が消えているし
あの、高橋とか云う女が田中さんを『拾った』みたいね。まあ、いい人っぽかったからよかった。
なんか昔よりも田中さん、痩せていたような気がしたけど、しっかり食べているのかしら?もしかして…
あ~、なんでだろう、なんかムカつく。田中さんのそばに、私以外の人がいて最高の笑みを見るなんて
・・・田中さんのいるべき場所って正しいのかしら?あそこでウエイトレスで。もう少し観察してみようかな
* * *
二階から下りてきたれいなは雅と番号の交換を終えた。交換を終えた雅は机に置いたバッグを手に取った。
「それでは、田中さん、今度はしっかりお話しさせてください!高橋さん、また来ますね」
「ミヤ、なるべく近いうちにメールすると~」「雅ちゃん、待ってるからね」
高橋は雅に『喫茶リゾナント』の住所と連絡先の書かれたメモ用紙を渡した。
「それでは、また近いうちに~」
ドアが開かれ、雅はれいなに手を振りながら出ていき、入れ違いに冷たい空気が店内に入ってきた。
「・・・雅ちゃん、いい雰囲気の子だね。優しい子なんだって感じた・・・」
「ミヤはほんとうに素直でいい子っちゃ!なんたってれいなの弟子やけん!」
ただ、気になることが少し残った。
「そういえば、ミヤはここでれいなが働いているってどうやって知ったんやろ?…ま、いいっか」
そんな喫茶リゾナントから少し離れたところで振り返った彼女はこんなことを思っていた―
* * *
面白いお店ね、喫茶リゾナント。店の中の構造もだいたい分かったし
しかしまさか、田中さんが働いているとは思わなかったわ
・・・ふぅん、田中さん、すっかりおとなしくなっていたわ。昔のあの危険な空気が消えているし
あの、高橋とか云う女が田中さんを『拾った』みたいね。まあ、いい人っぽかったからよかった。
なんか昔よりも田中さん、痩せていたような気がしたけど、しっかり食べているのかしら?もしかして…
あ~、なんでだろう、なんかムカつく。田中さんのそばに、私以外の人がいて最高の笑みを見るなんて
・・・田中さんのいるべき場所って正しいのかしら?あそこでウエイトレスで。もう少し観察してみようかな
* * *
344 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 14:40:41.45 0
●月◆日(木) PM 3:00
久住は近く公演される予定の舞台についてのインタビューを受けていた。
インタビュアーの置いたレコーダーが机の上で静かに取材時間を告げている。
「・・・それでは、今回の役どころを聴いた時の感想を教えてください」
「はい、今回の役は本当に芯の強い女の子だなって思います。自分をしっかり持っていて、見習わなければ・・・」
インタビューに答える久住には多少疲労の色が伺える。ちらちらと久住はレコーダーを見てしまう。
「・・・それでは、次にきらりさんはどうやって台詞を覚えますか?」
この手の質問は良くあり、久住は回答をいつも前もって決めていた。
「ん~、そうですね~きらりは~実際に動いてみて体で覚えます★
例えば、『おはよう』といってドアを開けるシーンは、実際にドアを開けて『おはよう』って言います」
「なるほど~日常に取り入れるんですね…きらりさんは台詞覚えはいいほうですか?」
久住は一瞬考え込んだ結果、首を傾けながら答えた。
「他の人がどのくらいなのかわかりませんけど、一回覚えたらなかなか忘れないので、得意かもしれません★」
「羨ましいですね~私なんて今日の朝ごはんに食べたものすら覚えていませんよ、ハッハッハ」
実際に久住は一度起きたことは忘れにくい。そのせいで間違った台詞を覚えなおすのは人一倍苦労する。
加えてリゾナンターとして電気使いの力が身に着くとその記憶力はますます向上していた。
何かの雑誌に書いてあったことを久住はなんとなく覚えている。
―記憶とは電気信号のつながりによりできている。
見たり感じた『事実』は『電気』によって脳に伝わり一時的な『記憶』として覚えられる。
何回も何回も同じ出来事を思い出すことで記憶、すなわち『思い出』は構成され保持されると。
その電気刺激が活発になればなるほど『記憶』の形成は速くなり、確固たるものとなる。
インタビュアーが場を和ませようと話し続けているのを久住は適当に聞いていた。
「昔のことはどんどん忘れていってしまって、顔は知っていても名前が出て来ないこともしょっちゅうですよ。
おっと、私のことはどうでもいいですかね、きらりちゃん、ごめんなさい。インタビュー続けますね」
「はい、よろしくお願いします★」
久住は近く公演される予定の舞台についてのインタビューを受けていた。
インタビュアーの置いたレコーダーが机の上で静かに取材時間を告げている。
「・・・それでは、今回の役どころを聴いた時の感想を教えてください」
「はい、今回の役は本当に芯の強い女の子だなって思います。自分をしっかり持っていて、見習わなければ・・・」
インタビューに答える久住には多少疲労の色が伺える。ちらちらと久住はレコーダーを見てしまう。
「・・・それでは、次にきらりさんはどうやって台詞を覚えますか?」
この手の質問は良くあり、久住は回答をいつも前もって決めていた。
「ん~、そうですね~きらりは~実際に動いてみて体で覚えます★
例えば、『おはよう』といってドアを開けるシーンは、実際にドアを開けて『おはよう』って言います」
「なるほど~日常に取り入れるんですね…きらりさんは台詞覚えはいいほうですか?」
久住は一瞬考え込んだ結果、首を傾けながら答えた。
「他の人がどのくらいなのかわかりませんけど、一回覚えたらなかなか忘れないので、得意かもしれません★」
「羨ましいですね~私なんて今日の朝ごはんに食べたものすら覚えていませんよ、ハッハッハ」
実際に久住は一度起きたことは忘れにくい。そのせいで間違った台詞を覚えなおすのは人一倍苦労する。
加えてリゾナンターとして電気使いの力が身に着くとその記憶力はますます向上していた。
何かの雑誌に書いてあったことを久住はなんとなく覚えている。
―記憶とは電気信号のつながりによりできている。
見たり感じた『事実』は『電気』によって脳に伝わり一時的な『記憶』として覚えられる。
何回も何回も同じ出来事を思い出すことで記憶、すなわち『思い出』は構成され保持されると。
その電気刺激が活発になればなるほど『記憶』の形成は速くなり、確固たるものとなる。
インタビュアーが場を和ませようと話し続けているのを久住は適当に聞いていた。
「昔のことはどんどん忘れていってしまって、顔は知っていても名前が出て来ないこともしょっちゅうですよ。
おっと、私のことはどうでもいいですかね、きらりちゃん、ごめんなさい。インタビュー続けますね」
「はい、よろしくお願いします★」
345 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 14:42:52.29 0
●月◆日(木) PM 1:00
「矢口さん、おじゃマルシェしますね~」
「・・・なにそれ?」
Dr.マルシェが矢口の部屋を訪れた時、矢口はカレーパンを食べていた。
「あ、カレーパンだ!パンが一つなら・・・」
「わけわけしないよ~だ!っていうかさっきの『おじゃマルシェ』って何よ?説明しなさいよ」
「まあ、そんなのはどうでもいいじゃないですか?はい、これ、ボスからの指令所です」
あくまでマイペースなマルシェの態度に多少の反感を感じつつ、渡された封筒から書類を取りだした。
「えーとなになに?『指令:以下の人物を調査せよ』?」
矢口が書類の一番上に書いてあった文章を口に出すと、マルシェが説明を始めた。
「なんか、ボス、『おもろい奴がおる』っていってましたよ!
矢口さん、田中れいな、知ってますよね?リゾナンターの」
矢口は書類を読みながらマルシェの言葉に適当に相槌を打った。
「うん、知ってる。あの猫娘ね。で、それが何?」
「その資料にも書いてあるんですけど、調査対象のその子は『田中れいなの弟子』を自称しています。
そして、最近まで行方不明だったんですけど、私の部下が偶然発見したんですよ!」
矢口には見えないがマルシェは胸を張って誇らしげに報告した。
「それでですね、その子なんですけど普通じゃないんじゃないかっていう噂なんです」
「普通じゃない?例えば空を飛ぶとか地面に潜れるとか巨大化するとか?キャハハ・・・」
矢口が自分で言った冗談に笑っているが、それを冗談と思えなかったマルシェは真面目に答えた。
「いえ、具体的には分からないんですが、噂では触れないでブロックを破壊したとのことです」
「あ、そ・・・しかし、冗談が分からない子だね、マルシェは」
「科学者ですから」
きっぱりと答えるマルシェの口から説明になっているのかどうか分からない回答が返ってきた。
「矢口さん、おじゃマルシェしますね~」
「・・・なにそれ?」
Dr.マルシェが矢口の部屋を訪れた時、矢口はカレーパンを食べていた。
「あ、カレーパンだ!パンが一つなら・・・」
「わけわけしないよ~だ!っていうかさっきの『おじゃマルシェ』って何よ?説明しなさいよ」
「まあ、そんなのはどうでもいいじゃないですか?はい、これ、ボスからの指令所です」
あくまでマイペースなマルシェの態度に多少の反感を感じつつ、渡された封筒から書類を取りだした。
「えーとなになに?『指令:以下の人物を調査せよ』?」
矢口が書類の一番上に書いてあった文章を口に出すと、マルシェが説明を始めた。
「なんか、ボス、『おもろい奴がおる』っていってましたよ!
矢口さん、田中れいな、知ってますよね?リゾナンターの」
矢口は書類を読みながらマルシェの言葉に適当に相槌を打った。
「うん、知ってる。あの猫娘ね。で、それが何?」
「その資料にも書いてあるんですけど、調査対象のその子は『田中れいなの弟子』を自称しています。
そして、最近まで行方不明だったんですけど、私の部下が偶然発見したんですよ!」
矢口には見えないがマルシェは胸を張って誇らしげに報告した。
「それでですね、その子なんですけど普通じゃないんじゃないかっていう噂なんです」
「普通じゃない?例えば空を飛ぶとか地面に潜れるとか巨大化するとか?キャハハ・・・」
矢口が自分で言った冗談に笑っているが、それを冗談と思えなかったマルシェは真面目に答えた。
「いえ、具体的には分からないんですが、噂では触れないでブロックを破壊したとのことです」
「あ、そ・・・しかし、冗談が分からない子だね、マルシェは」
「科学者ですから」
きっぱりと答えるマルシェの口から説明になっているのかどうか分からない回答が返ってきた。
346 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 14:45:50.82 0
「ところでなんで、この調査担当がおいらなの?調査って、いつも吉澤の担当だよね?」
矢口は率直に感じた疑問をマルシェにぶつけてみた
「えーと、確かですね、ボス曰く、矢口さんは能力者の力を把握することに長けているからだそうですよ。
どういう力かわからない時に前もって、矢口さんなら前もって『阻害』できるので有利に進められるじゃないですか!
それに相手の力を『知る』ことができるっていうじゃないですか!それって大きなアドバンテージですよ!」
矢口の能力である『阻害』
相手が能力者の場合は、その能力の発動・行使を阻害することができる。
更に矢口はその力が行使される前から、その力がどのようなものかを把握することができる
「それに~ボスも言ってましたよ~
『矢口ならウチの期待に添える活躍してくれるやろ。ほんまに頼もしい奴や』って」
マルシェはお世辞にもうまいとはいえないモノマネをしながら言った。
しかしボスからの頼りにしているとの旨の発言は矢口のやる気に火をつけた。
「ボスが言うなら仕方がないかもね。キャハハ・・・オイラ頑張りますよ~
おい、マルシェ、ボスに伝えといて!
『あなたの矢口が全力で御期待に添う成果を上げてきます』と!キャハハ・・・」
キャハハ笑いをしながら矢口は封筒から写真だけを取り出し、部屋を飛び出していった。
その後ろを見送りながらマルシェは呟いた
「まあ、実際は吉澤さんが今、別の任務中で動けないかららしいですけどね・・・」
知らずが仏とはまさにこのことであろうと思いつつマルシェは呟いた。
「しかし、ボスが興味持つほどなのかなあ?この子は…価値があるなら私も会ってみたいな」
机の上には矢口が持っていかなかった調査のターゲットの名前の記された書類があった。
そこにはこう記されている。
= 以下の人物について調査せよ =
= 調査対象: 夏焼 雅 =
矢口は率直に感じた疑問をマルシェにぶつけてみた
「えーと、確かですね、ボス曰く、矢口さんは能力者の力を把握することに長けているからだそうですよ。
どういう力かわからない時に前もって、矢口さんなら前もって『阻害』できるので有利に進められるじゃないですか!
それに相手の力を『知る』ことができるっていうじゃないですか!それって大きなアドバンテージですよ!」
矢口の能力である『阻害』
相手が能力者の場合は、その能力の発動・行使を阻害することができる。
更に矢口はその力が行使される前から、その力がどのようなものかを把握することができる
「それに~ボスも言ってましたよ~
『矢口ならウチの期待に添える活躍してくれるやろ。ほんまに頼もしい奴や』って」
マルシェはお世辞にもうまいとはいえないモノマネをしながら言った。
しかしボスからの頼りにしているとの旨の発言は矢口のやる気に火をつけた。
「ボスが言うなら仕方がないかもね。キャハハ・・・オイラ頑張りますよ~
おい、マルシェ、ボスに伝えといて!
『あなたの矢口が全力で御期待に添う成果を上げてきます』と!キャハハ・・・」
キャハハ笑いをしながら矢口は封筒から写真だけを取り出し、部屋を飛び出していった。
その後ろを見送りながらマルシェは呟いた
「まあ、実際は吉澤さんが今、別の任務中で動けないかららしいですけどね・・・」
知らずが仏とはまさにこのことであろうと思いつつマルシェは呟いた。
「しかし、ボスが興味持つほどなのかなあ?この子は…価値があるなら私も会ってみたいな」
机の上には矢口が持っていかなかった調査のターゲットの名前の記された書類があった。
そこにはこう記されている。
= 以下の人物について調査せよ =
= 調査対象: 夏焼 雅 =
347 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 14:53:22.67 0
348 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/25(木) 16:48:46.92 0
>>336
時間停止の人が住之江競艇場でライヴ&トークステージするらしいよ
時間停止の人が住之江競艇場でライヴ&トークステージするらしいよ
349 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 19:03:25.91 0
もう少し読みやすくしてくれるとうれしい
350 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 20:42:22.44 0
どうなるんだろうねえ
351 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 20:59:39.12 0
バラバラだったピースが段々と形になりつつあるね
ダークネスサイドの雰囲気は結構ほのぼのしてるけどそれと愛佳の視た未来がどう繋がってくか
小春がどう絡んでいくか 作者さんのお手並み拝見ってとこですね
ダークネスサイドの雰囲気は結構ほのぼのしてるけどそれと愛佳の視た未来がどう繋がってくか
小春がどう絡んでいくか 作者さんのお手並み拝見ってとこですね
352 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 21:28:45.49 0
354 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 21:48:28.88 0
355 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 22:28:05.88 0
26日・・・?風呂の日に決まってるじゃないか
356 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/25(木) 23:39:02.80 0
凍える…? 風呂は暖かいよなあ…? 寒い? リンリン!?
何かリンリンに関係があるんだな!?
何かリンリンに関係があるんだな!?
357 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 00:25:19.86 O
リンリンとは対極だね
体の一部が
あ おめでとうござい………
体の一部が
あ おめでとうござい………
358 : 名無しじゃないやい[] 投稿日:2010/02/26(金) 00:51:51.79 0
「あたしを相手にして、無事でいられると思ってるの?」
低い声が辺りにいる者達の鼓膜を震わせる。
大気が震える。
りぃ、りぃと鳴る音と共に天から降り注ぐのは、白い六花。
黒いドレスが風にたなびく。
鋭く光った瞳は、どんな宝石よりも鮮やかな光を放つ。
「あたしはミティ。
氷の魔女、永遠を求める存在。
あたしの願いを阻む物は、全てこの手で消してあげる」
終幕が始まる。
魔女の体が踊る度、氷塊が取り囲む者達の体に紅い筋を生み出していく。
絶叫が木霊する中で、魔女は優雅にワルツを踊る。
苦痛に呻く声は、魔女のダンスを彩る効果音にすぎない。
“能力-チカラ-”を操り、その場にいる者全ての生に終止符を打つ残虐非道な魔女。
寒気がするほど、その姿は美しい。
そう思う頃にはもう、生を手放すことしか出来ない。
「…馬鹿だねぇ、あたしをどうこうしようなんてあんた達じゃ100年早いよ。
もっとも100年経ってもあたしに勝てるなんて“幻想”は現実になりゃしないだろうけどね」
彼女がその場から立ち去った後には。
―――白い雪片がちらちらと、積み重なった屍の山へと降り注いでいた。
低い声が辺りにいる者達の鼓膜を震わせる。
大気が震える。
りぃ、りぃと鳴る音と共に天から降り注ぐのは、白い六花。
黒いドレスが風にたなびく。
鋭く光った瞳は、どんな宝石よりも鮮やかな光を放つ。
「あたしはミティ。
氷の魔女、永遠を求める存在。
あたしの願いを阻む物は、全てこの手で消してあげる」
終幕が始まる。
魔女の体が踊る度、氷塊が取り囲む者達の体に紅い筋を生み出していく。
絶叫が木霊する中で、魔女は優雅にワルツを踊る。
苦痛に呻く声は、魔女のダンスを彩る効果音にすぎない。
“能力-チカラ-”を操り、その場にいる者全ての生に終止符を打つ残虐非道な魔女。
寒気がするほど、その姿は美しい。
そう思う頃にはもう、生を手放すことしか出来ない。
「…馬鹿だねぇ、あたしをどうこうしようなんてあんた達じゃ100年早いよ。
もっとも100年経ってもあたしに勝てるなんて“幻想”は現実になりゃしないだろうけどね」
彼女がその場から立ち去った後には。
―――白い雪片がちらちらと、積み重なった屍の山へと降り注いでいた。
359 : 名無しじゃないやい[] 投稿日:2010/02/26(金) 00:53:29.97 0
ミティ様誕生日おめでとう1レスでした
後2、3日後に作品をあげようと思っているんですが、その前に何となく
まとめサイトへの収録は不要です
後2、3日後に作品をあげようと思っているんですが、その前に何となく
まとめサイトへの収録は不要です
360 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 01:40:16.66 0
361 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 03:47:04.44 0
ミティ様誕生日だったんだ
知らなかったです
すいません凍らせるのだけはやめてください><
知らなかったです
すいません凍らせるのだけはやめてください><
362 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 06:35:12.83 O
れいなはずっと推してるね
自分のパートが多いからって理由が大きいみたいだけどw
自分のパートが多いからって理由が大きいみたいだけどw
363 : 名無し募集中。。。 [] 投稿日:2010/02/26(金) 09:27:25.45 0
( `.∀´)<住之江競艇場に来ないと時間を止めるわよw
364 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 10:11:06.85 0
永遠が欲しい―――
本当にそれが自分の願いだったのだろうか―――?
まるで氷のようだと言われた。
この忌まわしいチカラと同じく、一片の温もりも感じられないと。
わたしは“むつのはな”――
鋭く尖った6つの花弁を持った悪魔。
美しいと言う者もいるけれど、それには必ずある種の畏怖が伴なう氷の華。
わたしは雪の結晶――
触れる者を凍てつかせる凛冽たる魔女。
温かさに怯えて自ら酷寒に身を委ね、温もりに憧れて絶望する氷の塊。
自ら望んで凍えるような冷たい闇の世界に在りながら、誰よりもそれを怖れていた。
温もりを、明るい光を嘲笑い、忌避しながら……本当は誰よりもそれを欲していた。
永遠を得たいと思ったのは何故だっただろう。
どれほどに焦がれても自分を振り返ってはくれない温もりの代替品だったのだろうか。
どんなに慕っても決して自分を照らすことのない光へのあてつけだったのだろうか。
――今ではもう分からない。
ただ――生きる意味が欲しかっただけなのかもしれない。
それが分からないままに老いて死ぬのが――怖かったのかもしれない。
でも――――もういい。
今は不思議と心穏やかで……あたたかい。
――雪の結晶も……溶けて消えるとき、こんな気持ちなのかな?
無へと還ろうとするその瞬間、わたしの顔に浮かんでいたのは静かな微笑みだった―――
永遠が欲しい―――
本当にそれが自分の願いだったのだろうか―――?
まるで氷のようだと言われた。
この忌まわしいチカラと同じく、一片の温もりも感じられないと。
わたしは“むつのはな”――
鋭く尖った6つの花弁を持った悪魔。
美しいと言う者もいるけれど、それには必ずある種の畏怖が伴なう氷の華。
わたしは雪の結晶――
触れる者を凍てつかせる凛冽たる魔女。
温かさに怯えて自ら酷寒に身を委ね、温もりに憧れて絶望する氷の塊。
自ら望んで凍えるような冷たい闇の世界に在りながら、誰よりもそれを怖れていた。
温もりを、明るい光を嘲笑い、忌避しながら……本当は誰よりもそれを欲していた。
永遠を得たいと思ったのは何故だっただろう。
どれほどに焦がれても自分を振り返ってはくれない温もりの代替品だったのだろうか。
どんなに慕っても決して自分を照らすことのない光へのあてつけだったのだろうか。
――今ではもう分からない。
ただ――生きる意味が欲しかっただけなのかもしれない。
それが分からないままに老いて死ぬのが――怖かったのかもしれない。
でも――――もういい。
今は不思議と心穏やかで……あたたかい。
――雪の結晶も……溶けて消えるとき、こんな気持ちなのかな?
無へと還ろうとするその瞬間、わたしの顔に浮かんでいたのは静かな微笑みだった―――
365 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 10:11:52.16 0
366 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 11:28:15.02 0
やっぱミティ格好いいね
ダークネスの中で一番好きなキャラかも
ダークネスの中で一番好きなキャラかも
367 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 12:07:00.05 0
コミカルなヤラレキャラのミティも好きだ
368 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 12:12:13.47 0
ミティも故人設定かw
369 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 14:23:16.73 0
スレ乱立しそうなので保全
370 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 14:24:40.68 O
何かあったの?
371 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 14:25:37.84 0
スケートでしょ多分
372 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 14:45:55.56 O
なるほど氷の対決だねw
373 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 15:27:31.27 0
ミティ様生誕の日に氷の決戦とは奇遇ですな
374 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 17:47:42.58 0
登場人物ごとの対戦成績とかあったら
ミティ物凄い事になってるんだろうな
ミティ物凄い事になってるんだろうな
375 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 17:53:53.70 0
黒星先行だろうなw
376 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 18:13:58.37 O
意外とそうでもないかもよ
確かにコミカルなのはまあまず負けてるけどw
確かにコミカルなのはまあまず負けてるけどw
377 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 19:21:52.58 0
ミティ様がフィギュアスケート滑ってるとこ見てみたい
378 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 20:14:02.29 O
あんな美人がいたら話題独占だろうねw
379 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 20:23:07.16 0
ミティほどイメージにあってる能力設定ないよね
380 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 21:45:52.62 0
作者さんにも書きやすい能力なんだろうな
381 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 22:52:40.59 0
個人的にはそうでもなかったですが…w
382 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 23:40:30.23 0
テレビからリゾブルの前奏部分が聞こえた気がしてハッとして見たらフジフィルムのCMだったw
383 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/26(金) 23:58:26.41 0
リゾスレ病患者1名ご案内ですね
384 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 01:54:58.42 0
いや2名です
385 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 04:30:33.35 0
386 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 05:41:39.56 0
7
387 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 08:04:09.65 O
>>385
ワロタw
ワロタw
388 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 11:58:19.15 O
リゾナントブルー
……好き!
……好き!
389 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 12:15:46.91 0
患者さんもう1名追加
390 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 13:52:14.89 0
391 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 14:27:02.71 0
意表つかれてワロタw
392 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 14:31:50.71 0
むしろこっちの心臓に悪いよそのポーズw
393 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 16:41:18.59 O
次はどんなストーリーがくるのかなワクワク
しばらく投稿なくてもまったく不安にならないこのスレすごい
しばらく投稿なくてもまったく不安にならないこのスレすごい
394 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 18:00:46.07 P
落ちてしまう不安はある保
395 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 18:53:40.52 0
このスレも共鳴の向こう側にたどり着くことができるだろうか
396 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 19:17:00.92 0
>>245の続きです
短期間で終わらせるつもりが予想外に長引いてます申し訳ない
短期間で終わらせるつもりが予想外に長引いてます申し訳ない
397 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 19:17:51.78 0
「はい、これ着て」
そう言って手渡されたのは、煌びやかな蛍光ブルーのチャイナドレス。
スリットは控え目だけど、丈は完全に膝上だ。
伝統衣装というよりは、中華文化を勘違いした外国人などに受けそうな感じである。
「これ・・・私が着るんですか?」
「うん。組織のコンピュータにアクセスして顔写真調べてみたらね、ハワイ支部の幹部の
キムラって人の顔が琳によく似てたの。だから琳はその人に成りすませばいいと思って」
「ハワイ支部の人がチャイナドレス着るんですか」
「着てたよ?こんな地味なのじゃなくて、もっといい感じにいかがわしい赤のチャイナドレス」
この蛍光ブルーが地味と申すか!
いちいち突っ込んでいたらきりがない。
琳は、素直にその服に着替えることにした。
こんなものまで用意するということは、純は本気で自分を脱走させようと考えているのだろう。
ここまでやれば、万が一自分の姿を見られても別人であると言い張ることができる。
もちろんそんな嘘はすぐにばれるだろうが、ようは彼らがそれを確認するまでの間に
人払いと時間稼ぎができればいいのだ。
少しでも中が手薄になれば、脱走に成功する可能性は高くなる。
そう言って手渡されたのは、煌びやかな蛍光ブルーのチャイナドレス。
スリットは控え目だけど、丈は完全に膝上だ。
伝統衣装というよりは、中華文化を勘違いした外国人などに受けそうな感じである。
「これ・・・私が着るんですか?」
「うん。組織のコンピュータにアクセスして顔写真調べてみたらね、ハワイ支部の幹部の
キムラって人の顔が琳によく似てたの。だから琳はその人に成りすませばいいと思って」
「ハワイ支部の人がチャイナドレス着るんですか」
「着てたよ?こんな地味なのじゃなくて、もっといい感じにいかがわしい赤のチャイナドレス」
この蛍光ブルーが地味と申すか!
いちいち突っ込んでいたらきりがない。
琳は、素直にその服に着替えることにした。
こんなものまで用意するということは、純は本気で自分を脱走させようと考えているのだろう。
ここまでやれば、万が一自分の姿を見られても別人であると言い張ることができる。
もちろんそんな嘘はすぐにばれるだろうが、ようは彼らがそれを確認するまでの間に
人払いと時間稼ぎができればいいのだ。
少しでも中が手薄になれば、脱走に成功する可能性は高くなる。
398 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 19:19:06.02 0
それにしても。
「純姐さんは本当にコンピュータが得意なんですね」
「まーね。機械いじるの好きだし」
この人は本当に予測のつかないことばかりしてくれる。
おかげで、一緒にいて飽きることがない。
・・・・・・もっともっと、一緒にいたくなる。
数十分後、二人は施設を脱出して組織の私有地の外に出ていた。
久しぶりに見る朝日が眩しい。
琳は目をすぼめる。
「なぁーんか、思ったより簡単だったね」
ここまでの脱走は、思いのほか容易だった。
独房の鍵を得るために純が倒した看守は拍子抜けするほど弱かったというし、
脱出経路として使った通風孔は、牢獄に窓がないためか通常のものより
大きめに作られていて人一人充分に通ることができ、
建物を出てからは、純の見つけた監視の目をくぐり抜けるルートを慎重に進んだ。
万事順調。
それこそ、うまく行き過ぎて怖くなるくらいに。
「純姐さんは本当にコンピュータが得意なんですね」
「まーね。機械いじるの好きだし」
この人は本当に予測のつかないことばかりしてくれる。
おかげで、一緒にいて飽きることがない。
・・・・・・もっともっと、一緒にいたくなる。
数十分後、二人は施設を脱出して組織の私有地の外に出ていた。
久しぶりに見る朝日が眩しい。
琳は目をすぼめる。
「なぁーんか、思ったより簡単だったね」
ここまでの脱走は、思いのほか容易だった。
独房の鍵を得るために純が倒した看守は拍子抜けするほど弱かったというし、
脱出経路として使った通風孔は、牢獄に窓がないためか通常のものより
大きめに作られていて人一人充分に通ることができ、
建物を出てからは、純の見つけた監視の目をくぐり抜けるルートを慎重に進んだ。
万事順調。
それこそ、うまく行き過ぎて怖くなるくらいに。
399 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 19:20:35.20 0
「山道に出て市街地へ下りればあいつらも手が出しづらくなるでしょ。もう少しの辛抱だ、がんばろ!」
励ますように言って、純は琳の肩を叩いた。
こんなに順調にきているのは、彼女が持てる力を存分に尽くしてくれているおかげだ。
なぜ、そこまでできるのだろう。
たった数日前までは赤の他人でしかなかった相手なんかのために。
「純姐さんは、どうしてそこまでしてくれるんですか?私を助けたってなんの得もないでしょう?」
歩きながら尋ねてみた。
身長差があるので、自然と琳は純の横顔を見上げる形になる。
朝日に照らされたその横顔は、とても澄んでいた。
「いいんだよ、得なんかしなくて。これは・・・・・・自己満足なんだから」
「自己満足?」
澄みきったそこに、自嘲的な色が加わる。
「そうだよこんなの・・・罪滅ぼしにもなんない、ただの自己満足だよ。こんなことで
私の罪が軽くなるなんて思っちゃいない。わかってるよ、わかってるんだ・・・」
純の呟いた言葉は、自分ではなくどこか別の誰かに向かって発せられているようだった。
顔は笑んだままなのに、言葉と声はとても悲しい。
震え交じりの悲愴な想い。
この人も苦しんでいる。かつての自分と同じように。
今ようやくそのことに気づいて、琳は自分の無神経さと鈍感さを呪った。
「山道に出て市街地へ下りればあいつらも手が出しづらくなるでしょ。もう少しの辛抱だ、がんばろ!」
励ますように言って、純は琳の肩を叩いた。
こんなに順調にきているのは、彼女が持てる力を存分に尽くしてくれているおかげだ。
なぜ、そこまでできるのだろう。
たった数日前までは赤の他人でしかなかった相手なんかのために。
「純姐さんは、どうしてそこまでしてくれるんですか?私を助けたってなんの得もないでしょう?」
歩きながら尋ねてみた。
身長差があるので、自然と琳は純の横顔を見上げる形になる。
朝日に照らされたその横顔は、とても澄んでいた。
「いいんだよ、得なんかしなくて。これは・・・・・・自己満足なんだから」
「自己満足?」
澄みきったそこに、自嘲的な色が加わる。
「そうだよこんなの・・・罪滅ぼしにもなんない、ただの自己満足だよ。こんなことで
私の罪が軽くなるなんて思っちゃいない。わかってるよ、わかってるんだ・・・」
純の呟いた言葉は、自分ではなくどこか別の誰かに向かって発せられているようだった。
顔は笑んだままなのに、言葉と声はとても悲しい。
震え交じりの悲愴な想い。
この人も苦しんでいる。かつての自分と同じように。
今ようやくそのことに気づいて、琳は自分の無神経さと鈍感さを呪った。
400 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 19:21:51.93 0
同時に、彼女の強さを思い知らされる。
事の真意はよくわからないが、おそらく彼女は向き合っているのだろう。心の中の辛い記憶と。
過去から目を背け、考えることを投げ出してしまった自分とは違う。
向き合うのをやめてすべてを受け入れ、ただただ死を待っていただけの自分とは、違う。
だから、彼女だったのかもしれない。
自分と似た苦しみを背負いながらも、自分とはまったく違う生き方を選択している彼女だからこそ
惹かれ、名前を知りたい知ってほしいと思い、最後の時間を共に過ごす相手に選んだ。
「・・・琳?どしたの?」
このまま、何も言わないでいるのはあまりにも不躾だ。
ここまで自分を導いてくれた彼女と、かつて自分が“殺した”人たちに対して。
――――告白しよう、私の罪を。
懺悔で罪が軽くなるとは思わないけど、もう逃げるのはいやだった。
言葉にすることで、きちんと自分の罪に向き合いたい。
たとえその結果、「銭琳は守る価値のない人間だった」と純に気づかれたとしても。
「純姐さん!私、本当は――」
事の真意はよくわからないが、おそらく彼女は向き合っているのだろう。心の中の辛い記憶と。
過去から目を背け、考えることを投げ出してしまった自分とは違う。
向き合うのをやめてすべてを受け入れ、ただただ死を待っていただけの自分とは、違う。
だから、彼女だったのかもしれない。
自分と似た苦しみを背負いながらも、自分とはまったく違う生き方を選択している彼女だからこそ
惹かれ、名前を知りたい知ってほしいと思い、最後の時間を共に過ごす相手に選んだ。
「・・・琳?どしたの?」
このまま、何も言わないでいるのはあまりにも不躾だ。
ここまで自分を導いてくれた彼女と、かつて自分が“殺した”人たちに対して。
――――告白しよう、私の罪を。
懺悔で罪が軽くなるとは思わないけど、もう逃げるのはいやだった。
言葉にすることで、きちんと自分の罪に向き合いたい。
たとえその結果、「銭琳は守る価値のない人間だった」と純に気づかれたとしても。
「純姐さん!私、本当は――」
401 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 19:22:53.61 0
あなたに守ってもらう資格なんかない。
そう言おうとした。だけど言えなかった。
なぜならその瞬間、純の右肩から紅く生温かいものが噴き出したから。
あなたに守ってもらう資格なんかない。
そう言おうとした。だけど言えなかった。
なぜならその瞬間、純の右肩から紅く生温かいものが噴き出したから。
402 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 19:24:23.51 0
純はその場に膝をつく。
何が起きたのかわからなかった。
紅く染まり続ける純の右肩には、円錐形の矢のようなものが一つ刺さっている。
琳は、ゆっくりと振り返った。
木々の向こうに見えるのは二十人ほどの集団。
いろいろな顔がある。
怒りに震える顔。嘲笑う顔。無表情な顔。
その集団の先頭に立つリーダー格らしき男と目が合った瞬間、琳はようやくこの状況を理解した。
あぁ、終わりなんだ。
純はその場に膝をつく。
何が起きたのかわからなかった。
紅く染まり続ける純の右肩には、円錐形の矢のようなものが一つ刺さっている。
琳は、ゆっくりと振り返った。
木々の向こうに見えるのは二十人ほどの集団。
いろいろな顔がある。
怒りに震える顔。嘲笑う顔。無表情な顔。
その集団の先頭に立つリーダー格らしき男と目が合った瞬間、琳はようやくこの状況を理解した。
あぁ、終わりなんだ。
404 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 20:41:09.65 0
ふむふむ
405 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 20:42:31.22 0
>>403
緊迫してきたあああああッ!! アニメやドラマの「来週に続く!!」みたいw
緊迫してきたあああああッ!! アニメやドラマの「来週に続く!!」みたいw
406 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 21:33:45.83 0
>>403
いい「引き」ですね!
今までの流れとはいい意味で違った世界観が新鮮です
しかしこれあと一回でどう終わるんだろう……
ドキドキハラハラしながら楽しみに待ってます!
リンリンのチャイナドレスがどんなことになってしまうのかドキドキワクワクしながら待ってます!
いい「引き」ですね!
今までの流れとはいい意味で違った世界観が新鮮です
しかしこれあと一回でどう終わるんだろう……
ドキドキハラハラしながら楽しみに待ってます!
リンリンのチャイナドレスがどんなことになってしまうのかドキドキワクワクしながら待ってます!
407 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 22:45:40.22 0
あと一回でどう落ちが付くのか
リンリンは一体どうなってしまうのか
完結楽しみにしてます
リンリンは一体どうなってしまうのか
完結楽しみにしてます
408 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 22:54:42.18 0
409 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 23:50:55.90 0
DVDかな
410 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/27(土) 23:52:28.73 0
http://aewen.com/momusu/takahashi/img/aewen7181.jpg
個人的なi914のイメージにぴったり
個人的なi914のイメージにぴったり
411 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 00:46:02.04 0
バイオハザードの子に見える
412 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 00:47:17.78 0
28日午後2時に1本投下したいと思います、注意事項は下記の通りです。
[Darkness](18)307 『永遠殺しの傍観者-The anti-eternal onlooker-』
[Darkness](18)542 『銀翼の言霊使い-The spiritual-message master-』
[Darkness](21)186 『叶わぬ願い』
[Linlin](28)216 『蠍火-緑炎の執行人-』
[Gaki-Koha](35)771 『未来を切り拓く電撃使い-open up the future-前編』
[Gaki-Koha](36)121 『未来を切り拓く電撃使い-open up the future-後編』
上記作品に緩く繋がる単発の話です
作品を読む前にでも一度お目通ししてもらえるとより楽しめると思います
それではよろしくお願いします
[Darkness](18)307 『永遠殺しの傍観者-The anti-eternal onlooker-』
[Darkness](18)542 『銀翼の言霊使い-The spiritual-message master-』
[Darkness](21)186 『叶わぬ願い』
[Linlin](28)216 『蠍火-緑炎の執行人-』
[Gaki-Koha](35)771 『未来を切り拓く電撃使い-open up the future-前編』
[Gaki-Koha](36)121 『未来を切り拓く電撃使い-open up the future-後編』
上記作品に緩く繋がる単発の話です
作品を読む前にでも一度お目通ししてもらえるとより楽しめると思います
それではよろしくお願いします
414 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 01:57:41.35 0
>>413
設定は大元はあるけど作者さんで微妙に違うよね
>>412
午前2時とオモテタ… 寝よ… 明日マテマス
…ちなみにi914イメージ↓
http://ufa.gotdns.com/img/ufa00883.jpg
…うそです ホントはコレ↓
http://ufa.gotdns.com/img/ufa00939.jpg
設定は大元はあるけど作者さんで微妙に違うよね
>>412
午前2時とオモテタ… 寝よ… 明日マテマス
…ちなみにi914イメージ↓
http://ufa.gotdns.com/img/ufa00883.jpg
…うそです ホントはコレ↓
http://ufa.gotdns.com/img/ufa00939.jpg
415 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 02:36:41.63 0
>>412
仕事が終わるのが待ち遠しい
仕事が終わるのが待ち遠しい
416 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 04:12:26.13 0
ぽ
417 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 06:42:13.96 O
おは
418 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 06:56:47.82 O
>>414
えらいセクシーやなw
えらいセクシーやなw
419 : 220-213-104-232.pool.fctv.ne.jp[] 投稿日:2010/02/28(日) 09:18:06.82 0
俺も午前2時かと思ってたw
420 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 12:12:21.61 0
どしたw
421 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 12:15:54.09 0
リゾスレ迷い人
422 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 13:45:00.31 0
投下前保全
423 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 14:00:58.24 0
ぼーっと見上げた先には、銀色の満月。
浮浪者だって寄りつきたがらない使われなくなった病院から見上げた月は、まるで死神のように見えた。
身を切るような冷たい風だけでも凌げればと忍び込んだけれど、正直、ちょっと怖いかも。
別に、死後の世界とか幽霊だとかそんなもの信じていないんだけどね。
「あー、なくなっちゃった…」
「飲み過ぎなんだよ、圭ちゃんは」
少し離れた床に座り込んでいた彼女に、あたしは冷たい視線を向ける。
空になった瓶を逆さまにして振ってる姿は正直、その辺の浮浪者と大差なく見えるから困る、これでもあたしの“師匠”なのに。
彼女はコートのポケットを探っている。
多分、いや、絶対に…手元に幾らお金があるか確認しているに違いない。
足がつく可能性があるからと、街で稼いできたお金以外を持たない圭ちゃん。
壊れた機械もあっという間に新品同様に直してしまう、その技術のおかげでお金はそれなりにあるはずなんだけど。
その殆どを酒代にしてしまわなければ、いつも綺麗なホテルで快適に夜を過ごせるのにねぇ。
「ごとー、悪いんだけどこれでお酒買ってきて」
数枚の紙幣をあたしの手に置いて、圭ちゃんは再び座り込む。
お酒は飲みたい、だけど…寒い中を出歩きたくはないらしい。
酒代にしてはちょっと多いなと思いながら歩き出したあたしの背中に、圭ちゃんの声が届く。
余りはお駄賃だって…あたし、これでも一応成人してるんだけどなぁ。
夜になってまだ間もないせいか、まだまだ活気に溢れている街をすり抜けるように歩いて行く。
圭ちゃんのおかげで、揃えのいい酒屋の場所だけはしっかり憶えているのが何とも言えない感じだけど。
浮浪者だって寄りつきたがらない使われなくなった病院から見上げた月は、まるで死神のように見えた。
身を切るような冷たい風だけでも凌げればと忍び込んだけれど、正直、ちょっと怖いかも。
別に、死後の世界とか幽霊だとかそんなもの信じていないんだけどね。
「あー、なくなっちゃった…」
「飲み過ぎなんだよ、圭ちゃんは」
少し離れた床に座り込んでいた彼女に、あたしは冷たい視線を向ける。
空になった瓶を逆さまにして振ってる姿は正直、その辺の浮浪者と大差なく見えるから困る、これでもあたしの“師匠”なのに。
彼女はコートのポケットを探っている。
多分、いや、絶対に…手元に幾らお金があるか確認しているに違いない。
足がつく可能性があるからと、街で稼いできたお金以外を持たない圭ちゃん。
壊れた機械もあっという間に新品同様に直してしまう、その技術のおかげでお金はそれなりにあるはずなんだけど。
その殆どを酒代にしてしまわなければ、いつも綺麗なホテルで快適に夜を過ごせるのにねぇ。
「ごとー、悪いんだけどこれでお酒買ってきて」
数枚の紙幣をあたしの手に置いて、圭ちゃんは再び座り込む。
お酒は飲みたい、だけど…寒い中を出歩きたくはないらしい。
酒代にしてはちょっと多いなと思いながら歩き出したあたしの背中に、圭ちゃんの声が届く。
余りはお駄賃だって…あたし、これでも一応成人してるんだけどなぁ。
夜になってまだ間もないせいか、まだまだ活気に溢れている街をすり抜けるように歩いて行く。
圭ちゃんのおかげで、揃えのいい酒屋の場所だけはしっかり憶えているのが何とも言えない感じだけど。
424 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 14:01:58.97 0
街の外れに近い小さな酒屋のドアをくぐると、お馴染みになりつつある光景が目に飛び込んでくる。
狭い店内に所狭しと置かれた棚の前に、何人もの客が並んでいた。
この店は普通の酒屋じゃ扱っていないようなマイナーな銘柄や、高級酒も取り扱っているのが売りだ。
あたしはお酒には大して興味がないから何とも思わないけれど、圭ちゃんみたいな酒好きからしたら天国のような場所だろう。
迷うことなく目的の棚の前に立ったあたしは、商品を手に取ってカウンターまで行く。
「…今日はこれかい。
綺麗な顔してお嬢ちゃん、なかなかの酒飲みだねぇ」
「ただのお使いだよ、あたしそんなにお酒強くないし」
この国の言葉は、簡単なコミュニケーションがとれる程度にしか話せない。
これ以上話が続くとめんどくさいから、愛想笑いと共に会計を済ませて店を出る。
毎日来てくれるからと、酒屋のオヤジさんは少しだけ代金をまけてくれた。
おかげで、予想外にお金が残ったけど…どうしようかな。
街をぷらぷらと歩きながら、ちょっと多くなったお駄賃の使い道を考えるのは結構楽しかった。
ちょっとした物なら買えるけど、何を買おうか。
この、迷ってる瞬間が楽しい。
何か買ってもいいし、何も買わないで貯めててもいい。
そう思いながら歩いていたあたしの目に留まったのは、閉店間際の花屋だった。
狭い店内に所狭しと置かれた棚の前に、何人もの客が並んでいた。
この店は普通の酒屋じゃ扱っていないようなマイナーな銘柄や、高級酒も取り扱っているのが売りだ。
あたしはお酒には大して興味がないから何とも思わないけれど、圭ちゃんみたいな酒好きからしたら天国のような場所だろう。
迷うことなく目的の棚の前に立ったあたしは、商品を手に取ってカウンターまで行く。
「…今日はこれかい。
綺麗な顔してお嬢ちゃん、なかなかの酒飲みだねぇ」
「ただのお使いだよ、あたしそんなにお酒強くないし」
この国の言葉は、簡単なコミュニケーションがとれる程度にしか話せない。
これ以上話が続くとめんどくさいから、愛想笑いと共に会計を済ませて店を出る。
毎日来てくれるからと、酒屋のオヤジさんは少しだけ代金をまけてくれた。
おかげで、予想外にお金が残ったけど…どうしようかな。
街をぷらぷらと歩きながら、ちょっと多くなったお駄賃の使い道を考えるのは結構楽しかった。
ちょっとした物なら買えるけど、何を買おうか。
この、迷ってる瞬間が楽しい。
何か買ってもいいし、何も買わないで貯めててもいい。
そう思いながら歩いていたあたしの目に留まったのは、閉店間際の花屋だった。
425 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 14:02:58.63 0
花、かぁ。
そう思いながら、あたしはとりあえず近寄ってみる。
色とりどりの花はどれも綺麗で、悪い気分にはならないものだ。
別に、花を愛でる趣味はない。
綺麗だなと思うけど、でもそれだけだ。
自分で育ててみようとか、どこかに飾ろうとか。
そんなこと考えたこともないし、これからもきっとないんだろうな。
微笑みかけてくる店員に愛想笑いを返しながら、あたしはそのまま店を立ち去ろうと踵を返しかけた、その時だった。
ふいに、店の脇に置かれていた鉢植えの花に目が留まる。
何だろう、何かどっかで見た記憶があるんだけど、どこでだろう?
その花を見つめながら、あたしは記憶を辿っていく。
ああ、分かった。
全てを思い出したあたしは、店員に声をかけた。
手持ちのお金ちょうどで買えてラッキーだなぁと思いながら、あたしは店を出る。
―――物言いたげな店員の視線が鬱陶しかった。
* * *
「ごとー、まさか、その花あたしにっていうんじゃないでしょうね」
「違うよー、これは圭ちゃんにあげるもんじゃないから」
あからさまに顔をしかめた圭ちゃんに、酒瓶を手渡して。
あたしは鉢植えの花を一旦床に置く。
そう思いながら、あたしはとりあえず近寄ってみる。
色とりどりの花はどれも綺麗で、悪い気分にはならないものだ。
別に、花を愛でる趣味はない。
綺麗だなと思うけど、でもそれだけだ。
自分で育ててみようとか、どこかに飾ろうとか。
そんなこと考えたこともないし、これからもきっとないんだろうな。
微笑みかけてくる店員に愛想笑いを返しながら、あたしはそのまま店を立ち去ろうと踵を返しかけた、その時だった。
ふいに、店の脇に置かれていた鉢植えの花に目が留まる。
何だろう、何かどっかで見た記憶があるんだけど、どこでだろう?
その花を見つめながら、あたしは記憶を辿っていく。
ああ、分かった。
全てを思い出したあたしは、店員に声をかけた。
手持ちのお金ちょうどで買えてラッキーだなぁと思いながら、あたしは店を出る。
―――物言いたげな店員の視線が鬱陶しかった。
* * *
「ごとー、まさか、その花あたしにっていうんじゃないでしょうね」
「違うよー、これは圭ちゃんにあげるもんじゃないから」
あからさまに顔をしかめた圭ちゃんに、酒瓶を手渡して。
あたしは鉢植えの花を一旦床に置く。
426 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 14:03:57.73 0
この花を見て顔しかめるなんて、圭ちゃんは花言葉にも詳しいんだなぁ、さすがあたしの師匠。
酔いが醒めたなんて言いながら再び酒を飲み出した圭ちゃんを横目に、あたしはため息をついた。
―――すぐ側に、いる。
もうそろそろこの街から出て行こうと思っていた矢先だったのに、もう嗅ぎつけてきたのかぁ。
極力目立たないようにしてたはずなんだけど、どこから情報が漏れたんだろ。
…ひょっとしたら、揃えがいいからって毎日同じ酒屋を利用してたのがまずかったのかもしれないなぁ。
油断してたといえばしてた、どうせあっちがこっちに放つ“追っ手”の数は殆ど残っていないだろう、って。
しばらくは刺激のない、“平和-タイクツ-”な日々を過ごしせそうだと思ってたんだけどな。
―――めんどくさいなぁ、どうせ、あたし達に勝てるレベルの能力者じゃないんでしょ?
“結界”が展開されたのを感じながら、あたしは力が放たれている方向へと歩き出す。
「またお客さん?」
「…今回はあたしに用があるみたい。
圭ちゃんはそこでのんびりしてていいよー」
そう言い残して、あたしは表へと出た。
結界のおかげで寒さは感じないなぁと思いながら、あたしはその場に立ち止まる。
十数メートルくらい離れたところに立つ女性。
全身を黒のレザーでまとめたセンスが、いかにも彼女らしいなと笑いたくなる。
笑いを堪えながら、あたしは彼女に話しかける。
酔いが醒めたなんて言いながら再び酒を飲み出した圭ちゃんを横目に、あたしはため息をついた。
―――すぐ側に、いる。
もうそろそろこの街から出て行こうと思っていた矢先だったのに、もう嗅ぎつけてきたのかぁ。
極力目立たないようにしてたはずなんだけど、どこから情報が漏れたんだろ。
…ひょっとしたら、揃えがいいからって毎日同じ酒屋を利用してたのがまずかったのかもしれないなぁ。
油断してたといえばしてた、どうせあっちがこっちに放つ“追っ手”の数は殆ど残っていないだろう、って。
しばらくは刺激のない、“平和-タイクツ-”な日々を過ごしせそうだと思ってたんだけどな。
―――めんどくさいなぁ、どうせ、あたし達に勝てるレベルの能力者じゃないんでしょ?
“結界”が展開されたのを感じながら、あたしは力が放たれている方向へと歩き出す。
「またお客さん?」
「…今回はあたしに用があるみたい。
圭ちゃんはそこでのんびりしてていいよー」
そう言い残して、あたしは表へと出た。
結界のおかげで寒さは感じないなぁと思いながら、あたしはその場に立ち止まる。
十数メートルくらい離れたところに立つ女性。
全身を黒のレザーでまとめたセンスが、いかにも彼女らしいなと笑いたくなる。
笑いを堪えながら、あたしは彼女に話しかける。
427 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 14:04:56.93 0
「梨華ちゃん、久しぶり。
相変わらず元気そうで何よりだよー」
「…気安く話しかけないでください。
あの頃とはもう、立場が違うんですから」
「つれないなぁ、幼なじみじゃん、ごとー達」
「そうですね、でも…今はもうあの頃の私達じゃないんです―――真希様」
敬語を崩すことなく、鋭い視線を向けてくる梨華ちゃん。
あたしのペースにのせられないようにあえて敬語で押し通しているんだろう、無理してるのが見え見えでちょっと笑いたくなる。
強い能力者同士の戦いにおいて、冷静さは能力以上に重要。
相手にのせられ熱くなるようじゃ、勝てる勝負の行方ですら見えなくなりかねない。
―――“組織”に両手の数くらいしかいない“審判者”、その階級に就くだけのことはあるんだねぇ…昔はすぐに怒ってばっかりだったのに。
感傷に浸ってる場合じゃない、か。
この間圭ちゃんのところに来た“魔女”にも劣らない強烈な力を放っている梨華ちゃん。
なめてたら足下掬われかねない、少なくとも梨華ちゃんはそれだけの可能性を持っている。
ああ、でも、何でだろ。
あたし、すっごいワクワクしてる。
久々にそれなりの相手と命を賭けて戦える、それがたまらなく楽しい。
自然と口元に笑みが浮かぶのを自覚したのと、梨華ちゃんの目つきが鋭くなったのは殆ど同時。
相変わらず元気そうで何よりだよー」
「…気安く話しかけないでください。
あの頃とはもう、立場が違うんですから」
「つれないなぁ、幼なじみじゃん、ごとー達」
「そうですね、でも…今はもうあの頃の私達じゃないんです―――真希様」
敬語を崩すことなく、鋭い視線を向けてくる梨華ちゃん。
あたしのペースにのせられないようにあえて敬語で押し通しているんだろう、無理してるのが見え見えでちょっと笑いたくなる。
強い能力者同士の戦いにおいて、冷静さは能力以上に重要。
相手にのせられ熱くなるようじゃ、勝てる勝負の行方ですら見えなくなりかねない。
―――“組織”に両手の数くらいしかいない“審判者”、その階級に就くだけのことはあるんだねぇ…昔はすぐに怒ってばっかりだったのに。
感傷に浸ってる場合じゃない、か。
この間圭ちゃんのところに来た“魔女”にも劣らない強烈な力を放っている梨華ちゃん。
なめてたら足下掬われかねない、少なくとも梨華ちゃんはそれだけの可能性を持っている。
ああ、でも、何でだろ。
あたし、すっごいワクワクしてる。
久々にそれなりの相手と命を賭けて戦える、それがたまらなく楽しい。
自然と口元に笑みが浮かぶのを自覚したのと、梨華ちゃんの目つきが鋭くなったのは殆ど同時。
428 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 14:05:56.10 0
「総統から、連れ戻せるのであれば多少怪我をさせても構わない、そう言われています。
…お願い、ごっちん…一緒に、組織に戻って?」
逆にペースを掴もうと、昔のように話しかけてくる梨華ちゃん。
やるなぁ、あたしの情に訴えかけてくるなんて。
でも、バカだなぁ、梨華ちゃん。
あたし、そういう泣き落としが効くような、心優しい人間じゃないの。
―――ねぇ、あたしを誰だと思ってるの?
「幾ら幼なじみのお願いでも、それはきけないなぁ。
あたしの生き方はあたしが決める、帰って“総統-パパ-”にそう伝えてくれる?」
「交渉決裂かぁ、仕方ない…殺さない程度に痛めつけてあげる」
その言葉と共に、梨華ちゃんは一気に距離を詰めてきた。
さすがにその辺の雑魚とは比べものにならない、けど、この程度なら。
そう思った瞬間、梨華ちゃんの拳があたしの頬を掠める。
バックステップで梨華ちゃんから距離を取りながら、あたしは梨華ちゃんを観察する。
今の不自然な“伸び”は何?
後一歩踏み込めば手の届く位置、そこから、梨華ちゃんはあり得ない加速を見せた。
梨華ちゃんの保有能力は、確か―――。
「戦いの最中にぼーっとするなんて、あたしも随分舐められてるなぁ」
戦いが始まったというのに暢気に動きを止めていたあたしに、分かりやすいくらい苛立ちを見せる梨華ちゃん。
再び距離を詰めてくる。
…お願い、ごっちん…一緒に、組織に戻って?」
逆にペースを掴もうと、昔のように話しかけてくる梨華ちゃん。
やるなぁ、あたしの情に訴えかけてくるなんて。
でも、バカだなぁ、梨華ちゃん。
あたし、そういう泣き落としが効くような、心優しい人間じゃないの。
―――ねぇ、あたしを誰だと思ってるの?
「幾ら幼なじみのお願いでも、それはきけないなぁ。
あたしの生き方はあたしが決める、帰って“総統-パパ-”にそう伝えてくれる?」
「交渉決裂かぁ、仕方ない…殺さない程度に痛めつけてあげる」
その言葉と共に、梨華ちゃんは一気に距離を詰めてきた。
さすがにその辺の雑魚とは比べものにならない、けど、この程度なら。
そう思った瞬間、梨華ちゃんの拳があたしの頬を掠める。
バックステップで梨華ちゃんから距離を取りながら、あたしは梨華ちゃんを観察する。
今の不自然な“伸び”は何?
後一歩踏み込めば手の届く位置、そこから、梨華ちゃんはあり得ない加速を見せた。
梨華ちゃんの保有能力は、確か―――。
「戦いの最中にぼーっとするなんて、あたしも随分舐められてるなぁ」
戦いが始まったというのに暢気に動きを止めていたあたしに、分かりやすいくらい苛立ちを見せる梨華ちゃん。
再び距離を詰めてくる。
429 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 14:06:55.14 0
不自然な伸びの理由を考えつづけていたあたしは、振り上げられた拳を正面からまともに食らう。
体が宙を舞う感覚。
程なく、あたしの体は地面に転がった。
口の中に広がる血の味と、全身に広がる鈍い痛み。
あたしはゆっくりと体を起こして、梨華ちゃんの方を見て笑う。
笑い方が気に障ったのだろう。
露骨に顔をしかめている梨華ちゃんを、あたしは態度だけじゃなく、言葉でも挑発することにする。
「…今ので見切ったから、もう一発も当てさせないよ。
それにしても、審判者の選定基準、ごとーがいた頃より甘くなってるのかなぁ?
それとも、梨華ちゃんでもなれるくらい人手不足ってことか」
「っ、馬鹿にしないでよ!!!」
あっさりとキレた梨華ちゃんは、狂ったように拳を繰り出し続ける。
冷静さを欠いた力まかせの攻撃は、当たればかなりのダメージを負いかねないけれど…それは、当たればの話。
あの不自然な伸びの正体が分かってしまった今、例え梨華ちゃんが冷静であっても全ての攻撃を避ける自信がある。
梨華ちゃんの保有能力の1つ。
“鋼質化-アシエレーション-”、自分の肉体の一部を鋼化する能力…これが、あの不自然な伸びの正体だ。
踏み込む一瞬だけ、両足を鋼化しバネのように弾性を持たせる。
その結果、通常の踏み込みでは考えられない伸びが攻撃に生まれたんだろう。
そこまで分かれば、十分過ぎるくらいだ。
後は、鋼化するタイミングの問題だけど…独特の伸びに変化を持たせるような冷静さなんて、今の梨華ちゃんにはない。
鋼化のタイミングを相手に読めないようにランダムに出来れば、全ての攻撃を避け切るのは一級の能力者でも難しいんだろうけど。
何か、つまんなくなっちゃったなぁ。
下手に呷らないで、もうちょっと遊んでればよかった。
避け続けるのにも飽きたし、そろそろ終わらせようか。
体が宙を舞う感覚。
程なく、あたしの体は地面に転がった。
口の中に広がる血の味と、全身に広がる鈍い痛み。
あたしはゆっくりと体を起こして、梨華ちゃんの方を見て笑う。
笑い方が気に障ったのだろう。
露骨に顔をしかめている梨華ちゃんを、あたしは態度だけじゃなく、言葉でも挑発することにする。
「…今ので見切ったから、もう一発も当てさせないよ。
それにしても、審判者の選定基準、ごとーがいた頃より甘くなってるのかなぁ?
それとも、梨華ちゃんでもなれるくらい人手不足ってことか」
「っ、馬鹿にしないでよ!!!」
あっさりとキレた梨華ちゃんは、狂ったように拳を繰り出し続ける。
冷静さを欠いた力まかせの攻撃は、当たればかなりのダメージを負いかねないけれど…それは、当たればの話。
あの不自然な伸びの正体が分かってしまった今、例え梨華ちゃんが冷静であっても全ての攻撃を避ける自信がある。
梨華ちゃんの保有能力の1つ。
“鋼質化-アシエレーション-”、自分の肉体の一部を鋼化する能力…これが、あの不自然な伸びの正体だ。
踏み込む一瞬だけ、両足を鋼化しバネのように弾性を持たせる。
その結果、通常の踏み込みでは考えられない伸びが攻撃に生まれたんだろう。
そこまで分かれば、十分過ぎるくらいだ。
後は、鋼化するタイミングの問題だけど…独特の伸びに変化を持たせるような冷静さなんて、今の梨華ちゃんにはない。
鋼化のタイミングを相手に読めないようにランダムに出来れば、全ての攻撃を避け切るのは一級の能力者でも難しいんだろうけど。
何か、つまんなくなっちゃったなぁ。
下手に呷らないで、もうちょっと遊んでればよかった。
避け続けるのにも飽きたし、そろそろ終わらせようか。
430 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 14:07:54.08 0
「っ当たれぇぇええええ!!!」
叫び声と共に梨華ちゃんの拳が伸びてくる。
鋭い針状に鋼化させた拳、当たれば間違いなく肉を貫き、骨を砕いて…内臓にまで達するだろう。
下手したら、この体を突き破るかもしれない。
そう思いながら、あたしはその場から動かなかった。
梨華ちゃんの目が大きく見開かれる。
あたしの腹部目がけて繰り出された拳。
それは、確かにあたしの体を貫くだけの勢いがあった。
避けようとしないあたしに、梨華ちゃんは自分の勝利を信じて疑わなかっただろう。
貫くはずだったその拳は、あたしの体に“吸い込まれる”。
正確には、あたしが腹部の前に展開した“亜空間”にだけど。
「…な、に…」
「…やめておけばよかったのにね。
梨華ちゃんは強いけど、でも、ごとーには絶対に勝てない。
ごとーの能力は“空間支配-スペイシャルマスター”。
どんな攻撃も、ごとーに届く前に全部別の亜空間へと転移させることが出来る。
物理攻撃も、超能力攻撃も…ごとーに向けられた攻撃は殆ど無効化出来るんだよね。
先に見せちゃうと攻略されやすいけど、後出しならまず負けたことはないんだ。
…んじゃ、梨華ちゃん…さよなら」
言葉と共に、あたしは開いていた亜空間を閉じる。
腕を綺麗に切り取られた梨華ちゃんの叫び声が、辺りに響き渡った。
混乱する梨華ちゃんの体を、あたしは迷うことなく切り取っていく。
多分、痛くはないだろうけど…見てて気持ちのいい光景ではないかなぁ。
叫び声と共に梨華ちゃんの拳が伸びてくる。
鋭い針状に鋼化させた拳、当たれば間違いなく肉を貫き、骨を砕いて…内臓にまで達するだろう。
下手したら、この体を突き破るかもしれない。
そう思いながら、あたしはその場から動かなかった。
梨華ちゃんの目が大きく見開かれる。
あたしの腹部目がけて繰り出された拳。
それは、確かにあたしの体を貫くだけの勢いがあった。
避けようとしないあたしに、梨華ちゃんは自分の勝利を信じて疑わなかっただろう。
貫くはずだったその拳は、あたしの体に“吸い込まれる”。
正確には、あたしが腹部の前に展開した“亜空間”にだけど。
「…な、に…」
「…やめておけばよかったのにね。
梨華ちゃんは強いけど、でも、ごとーには絶対に勝てない。
ごとーの能力は“空間支配-スペイシャルマスター”。
どんな攻撃も、ごとーに届く前に全部別の亜空間へと転移させることが出来る。
物理攻撃も、超能力攻撃も…ごとーに向けられた攻撃は殆ど無効化出来るんだよね。
先に見せちゃうと攻略されやすいけど、後出しならまず負けたことはないんだ。
…んじゃ、梨華ちゃん…さよなら」
言葉と共に、あたしは開いていた亜空間を閉じる。
腕を綺麗に切り取られた梨華ちゃんの叫び声が、辺りに響き渡った。
混乱する梨華ちゃんの体を、あたしは迷うことなく切り取っていく。
多分、痛くはないだろうけど…見てて気持ちのいい光景ではないかなぁ。
431 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 14:08:52.88 0
本当、梨華ちゃん…馬鹿だよね。
あたしの“本当”の能力が何なのか知らないくせに、ほいほい命令引き受けてきちゃったりして。
まぁ、知ってたとしても…梨華ちゃんじゃあたしを連れ戻すなんて出来なかったと思うけど。
最後に梨華ちゃんの首を何処かの亜空間へと切り飛ばしたあたしは、後ろを振り返る。
物言いたげな表情を浮かべた圭ちゃんに、とりあえずにっこり笑ってみた。
「まさか、あんたが総統の娘だったとはねぇ…。
前々からただ者じゃないとは思ってたけどさ」
「あはは、今じゃただの家出娘だよ。
組織とかどうなろうと知ったことじゃないし、興味もない」
「…ふーん、で、あんたこれからどうするの?
まだあたしの後くっついてくるつもり?」
「んー、まぁ、それはそのうち話すよ。
じゃ、あたし、ちょっと届け物してくるから」
強引に話を打ち切って、あたしは病院内へと戻る。
壊れた窓から差し込む月明かりに照らされた、鉢植えの花。
それを片手に抱えたあたしは空いた手で空間に“切れ目”を入れて、足を踏み入れた。
踏み入れた亜空間、そこにいるのは…以前、圭ちゃんの元を訪ねてきた“氷の魔女”。
未だに時の牢獄に繋がれたままの魔女の足下へと、あたしはそっと鉢植えの花を置いた。
白く可憐な花が風もないのに微かに揺れたように見えて、あたしは思わず微笑んでしまう。
あたしの“本当”の能力が何なのか知らないくせに、ほいほい命令引き受けてきちゃったりして。
まぁ、知ってたとしても…梨華ちゃんじゃあたしを連れ戻すなんて出来なかったと思うけど。
最後に梨華ちゃんの首を何処かの亜空間へと切り飛ばしたあたしは、後ろを振り返る。
物言いたげな表情を浮かべた圭ちゃんに、とりあえずにっこり笑ってみた。
「まさか、あんたが総統の娘だったとはねぇ…。
前々からただ者じゃないとは思ってたけどさ」
「あはは、今じゃただの家出娘だよ。
組織とかどうなろうと知ったことじゃないし、興味もない」
「…ふーん、で、あんたこれからどうするの?
まだあたしの後くっついてくるつもり?」
「んー、まぁ、それはそのうち話すよ。
じゃ、あたし、ちょっと届け物してくるから」
強引に話を打ち切って、あたしは病院内へと戻る。
壊れた窓から差し込む月明かりに照らされた、鉢植えの花。
それを片手に抱えたあたしは空いた手で空間に“切れ目”を入れて、足を踏み入れた。
踏み入れた亜空間、そこにいるのは…以前、圭ちゃんの元を訪ねてきた“氷の魔女”。
未だに時の牢獄に繋がれたままの魔女の足下へと、あたしはそっと鉢植えの花を置いた。
白く可憐な花が風もないのに微かに揺れたように見えて、あたしは思わず微笑んでしまう。
432 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 14:09:52.45 0
―――スノードロップ。
以前、この魔女に触れた時に読み取った記憶、その片隅にこの花があったのだ。
この花を自分の思い人に見立て、大切に育てていた彼女。
スノードロップの花言葉は“恋の最初のまなざし”、“恋の最初のためいき”、そして―――“希望”。
こんな素敵な花言葉を持つ花だけど、でも、それを人に贈ってはいけないんだよね。
贈ってはいけない理由、それは。
この花に隠された、もう一つの花言葉にある。
「あなたが再び“希望”に巡り会えるように“あなたの死を望みます”。
―――なーんてね」
ちょっと格好つけすぎたかなぁなんて思いながら、あたしは再び元の空間へと戻る道を切り開く。
もう、この魔女の元に来ることもない。
そもそも花屋で偶然この花を見かけなかったら、彼女のことなんて思い出しもしなかっただろうなぁ。
らしくないことしたなぁなんて思いながら、あたしは振り返ることなく亜空間から立ち去る。
「うーん、やっぱりこの味よねぇ…。
五臓六腑に染み渡るわぁ」
亜空間から戻ったら、案の定圭ちゃんは地べたに座り込んでお酒を飲んでいた。
さっきのことなんか最初からなかったみたいに振る舞う圭ちゃんに、心の中で感謝しながら。
あたしは無駄だと思いつつも、口を開く。
以前、この魔女に触れた時に読み取った記憶、その片隅にこの花があったのだ。
この花を自分の思い人に見立て、大切に育てていた彼女。
スノードロップの花言葉は“恋の最初のまなざし”、“恋の最初のためいき”、そして―――“希望”。
こんな素敵な花言葉を持つ花だけど、でも、それを人に贈ってはいけないんだよね。
贈ってはいけない理由、それは。
この花に隠された、もう一つの花言葉にある。
「あなたが再び“希望”に巡り会えるように“あなたの死を望みます”。
―――なーんてね」
ちょっと格好つけすぎたかなぁなんて思いながら、あたしは再び元の空間へと戻る道を切り開く。
もう、この魔女の元に来ることもない。
そもそも花屋で偶然この花を見かけなかったら、彼女のことなんて思い出しもしなかっただろうなぁ。
らしくないことしたなぁなんて思いながら、あたしは振り返ることなく亜空間から立ち去る。
「うーん、やっぱりこの味よねぇ…。
五臓六腑に染み渡るわぁ」
亜空間から戻ったら、案の定圭ちゃんは地べたに座り込んでお酒を飲んでいた。
さっきのことなんか最初からなかったみたいに振る舞う圭ちゃんに、心の中で感謝しながら。
あたしは無駄だと思いつつも、口を開く。
433 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 14:10:52.36 0
「圭ちゃん、一口ちょーだい」
「絶対やだ、てか、あんたにはお駄賃あげたでしょ。
それで安酒でも買ってらっしゃい」
「圭ちゃんのケチー、わざわざ買いに行ってきたのごとーなのにー、っていうかもうどこも閉まってるよー」
恨めしそうに見られるのが嫌なのか、圭ちゃんは顔をしかめながらも瓶の蓋に中身を注いでくれた。
組織にいた頃じゃ、まず飲むことはなかった安酒。
香りも口当たりもお世辞にも美味しいとは言えないけど。
それでも、何故だか体の中に染み渡るような、不思議な味わいだった。
「あんたみたいなお子様じゃ、ウイスキーはまだまだ似合わないわね」
そう言って笑う圭ちゃんに、あたしも自然と微笑み返す。
まだ、全てを打ち明けるわけにはいかないけど。
組織を抜けてきた理由、何故一緒に旅をするのか。
きっとそう遠くない未来、あたしは圭ちゃんに全てを話す。
その時はきっと。
―――高鳴る鼓動に苦笑しながら、あたしはウイスキーを飲み干した。
「絶対やだ、てか、あんたにはお駄賃あげたでしょ。
それで安酒でも買ってらっしゃい」
「圭ちゃんのケチー、わざわざ買いに行ってきたのごとーなのにー、っていうかもうどこも閉まってるよー」
恨めしそうに見られるのが嫌なのか、圭ちゃんは顔をしかめながらも瓶の蓋に中身を注いでくれた。
組織にいた頃じゃ、まず飲むことはなかった安酒。
香りも口当たりもお世辞にも美味しいとは言えないけど。
それでも、何故だか体の中に染み渡るような、不思議な味わいだった。
「あんたみたいなお子様じゃ、ウイスキーはまだまだ似合わないわね」
そう言って笑う圭ちゃんに、あたしも自然と微笑み返す。
まだ、全てを打ち明けるわけにはいかないけど。
組織を抜けてきた理由、何故一緒に旅をするのか。
きっとそう遠くない未来、あたしは圭ちゃんに全てを話す。
その時はきっと。
―――高鳴る鼓動に苦笑しながら、あたしはウイスキーを飲み干した。
434 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 14:13:36.87 0
435 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 14:25:19.93 0
この世界観好きw
436 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 15:17:50.81 0
何というか小説をたっぷりと堪能させてもらった
437 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 15:27:20.25 0
独特な世界観に、引きこまれましたね。
作者の方々に質問なんですが、
皆さんはのような能力名の横文字ってどこから見つけてきたりするのですか?
例えば、鋼質化は「アシエレーション」のような。
作者の方々に質問なんですが、
皆さんはのような能力名の横文字ってどこから見つけてきたりするのですか?
例えば、鋼質化は「アシエレーション」のような。
438 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 17:09:01.10 O
ほふぇなんとぉ
439 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 18:03:22.56 0
>>437
書いた人ですけど鋼質化っていう英単語が見つけられなかったので
泣く泣く鋼化で調べて引っかかった単語をそのまんま読んで能力名にしちゃいました
調べ方が悪かっただけかもしれないのでもっと適切な名前は他にあるかもしれません
書いた人ですけど鋼質化っていう英単語が見つけられなかったので
泣く泣く鋼化で調べて引っかかった単語をそのまんま読んで能力名にしちゃいました
調べ方が悪かっただけかもしれないのでもっと適切な名前は他にあるかもしれません
440 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 18:16:14.22 0
>>434
繋がっていないようで緩く繋がっているというのが言い得て妙ですな
強く意識して書いてはこなかったけど結果として一つの世界が出来上がっていたかのような
蠍火のリンリンや電撃使いの小春が一つの作品で顔を揃えることは無いのかもしれませんが保田後藤の師弟の旅の行く末は読んでみたいですね
繋がっていないようで緩く繋がっているというのが言い得て妙ですな
強く意識して書いてはこなかったけど結果として一つの世界が出来上がっていたかのような
蠍火のリンリンや電撃使いの小春が一つの作品で顔を揃えることは無いのかもしれませんが保田後藤の師弟の旅の行く末は読んでみたいですね
441 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 19:59:38.58 0
保田と後藤は最終的に戦うのかな
何かそういう予感も孕んでるような気がした
何かそういう予感も孕んでるような気がした
442 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 20:29:14.75 0
I know that the scene was already written.
私はもう既にその場面は描かれた後だということを知っています
私はもう既にその場面は描かれた後だということを知っています
443 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 21:01:48.01 0
前にないやいさんが後藤vs保田で保全レスを書いたのは読んだ覚えがあるけどあれは「蒼の共鳴」の流れじゃなかったっけ
と当てずっぽうを言ってみる
と当てずっぽうを言ってみる
444 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 21:56:44.88 0
445 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/02/28(日) 23:15:01.60 0
明日から3月
春めいた作品が上がったり上がらなかったりするのかな
春めいた作品が上がったり上がらなかったりするのかな
446 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 00:29:09.64 0
>>434
意外とありそうでなかった新たな世界観かも
意外とありそうでなかった新たな世界観かも
447 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 01:48:59.74 0
ノリo´ゥ`リ <次の作品はまだかな… そして春もまだかなあ…
http://spaghetti.blogsite.org/data/kuko1886.jpg
http://spaghetti.blogsite.org/data/kuko1886.jpg
448 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 05:44:52.07 0
春到来ですね
449 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 07:29:55.61 O
450 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 08:10:21.80 0
ものすっごい遅くなりましたが
[R&R](39)533 『Dive into the“FUTURE”(前)』の続きを
今夜21時ごろに投下します
春めいてもなければ小春ちゃんも出てこないですけれども
よかったら読んでやってください
[R&R](39)533 『Dive into the“FUTURE”(前)』の続きを
今夜21時ごろに投下します
春めいてもなければ小春ちゃんも出てこないですけれども
よかったら読んでやってください
451 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 08:21:08.30 0
おお楽しみだわ
452 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 08:43:42.70 0
これは朝から楽しみができた!
前編読み返しておきます!
前編読み返しておきます!
453 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 10:31:21.32 O
こりゃ負けていられないですね
とりあえずリゾナントでお茶しよう
とりあえずリゾナントでお茶しよう
454 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 12:34:56.22 0
ホゼナントしといたほうがいいかな
455 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 12:40:42.65 0
これは楽しみ!
456 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 15:24:25.60 0
どうも仕事が長引きそうでホゼ
457 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 15:39:00.01 0
2ちゃんがダークネスに大攻撃受けてるみたいだね
どこも落ちまくってる
どこも落ちまくってる
458 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 15:54:36.66 0
なんだよこの重さー
IEでなら何とか辿り着けたけど専ブラではビクともしない
IEでなら何とか辿り着けたけど専ブラではビクともしない
459 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 18:26:37.01 0
そうなの
460 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 19:22:14.89 0
テス
461 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 20:35:33.18 0
何とか表示しましたけど、やっぱり若干重いですね(汗)
462 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 20:42:18.13 0
>>450にwktkしてシリーズ全部読んで待ってたけど更新できるのかな
463 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 20:43:16.29 0
おっ21時を前にしてよくなった…かな?
>>450さんの環境はどうなんだろ
>>450さんの環境はどうなんだろ
464 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:00:09.72 0
「安倍さんが…ガーディアン」
ガーディアンとは、精神に侵入してきた異物を排除するための本能のしもべであり、人体で言えば白血球に相当する。
飯田圭織の防衛本能が、安倍なつみをして己の精神を守らせているのだろう。
しかし、守るべき物など、この見渡す限りの無機質のどこにあるというのだ。
「こちらに気付いたか…」
軽く舌打ちをしながら吉澤が呟いた。
空間内の飯田圭織の意識濃度があまりに薄いため、二人は意識を纏ってのカモフラージュを施していない。つまり、異物と判断される。
その上、ガーディアンとの間に遮蔽物は無く、身を隠す事が出来ない。と、なれば…
「どうします?」
里沙は、梟の目を元に戻し、吉澤を見た。
安倍なつみはダークネス最強といわれる能力者である。
いくら二人の前にいる者が安倍なつみ本人ではなく、飯田圭織の防衛本能が生み出したガーディアンであるとしても、その実力は未知数だ。
慎重を期すなら、このまま引き上げるという選択も十分に妥当だと思われる。
「ますます気になってきたねえ、一体飯田さんに何があったのか」
吉澤の口角が僅かに吊り上った。
安倍なつみがガーディアンであるという事は、そこまでして守らねばならない何かが飯田圭織の精神に隠されているに違いない。
「それに、ここまで来て逃げんのは私の趣味じゃない」
そう言って投げかけられた吉澤の視線に、里沙は無言で同意を示した。
いくら里沙が安倍なつみの信奉者であっても、姿かたちがそっくりだというだけで躊躇を見せる程うぶではない。
この戦闘の結果がどのようなものになろうと、安倍なつみ本人がそれを知る可能性は皆無である。
「安倍さんが…ガーディアン」
ガーディアンとは、精神に侵入してきた異物を排除するための本能のしもべであり、人体で言えば白血球に相当する。
飯田圭織の防衛本能が、安倍なつみをして己の精神を守らせているのだろう。
しかし、守るべき物など、この見渡す限りの無機質のどこにあるというのだ。
「こちらに気付いたか…」
軽く舌打ちをしながら吉澤が呟いた。
空間内の飯田圭織の意識濃度があまりに薄いため、二人は意識を纏ってのカモフラージュを施していない。つまり、異物と判断される。
その上、ガーディアンとの間に遮蔽物は無く、身を隠す事が出来ない。と、なれば…
「どうします?」
里沙は、梟の目を元に戻し、吉澤を見た。
安倍なつみはダークネス最強といわれる能力者である。
いくら二人の前にいる者が安倍なつみ本人ではなく、飯田圭織の防衛本能が生み出したガーディアンであるとしても、その実力は未知数だ。
慎重を期すなら、このまま引き上げるという選択も十分に妥当だと思われる。
「ますます気になってきたねえ、一体飯田さんに何があったのか」
吉澤の口角が僅かに吊り上った。
安倍なつみがガーディアンであるという事は、そこまでして守らねばならない何かが飯田圭織の精神に隠されているに違いない。
「それに、ここまで来て逃げんのは私の趣味じゃない」
そう言って投げかけられた吉澤の視線に、里沙は無言で同意を示した。
いくら里沙が安倍なつみの信奉者であっても、姿かたちがそっくりだというだけで躊躇を見せる程うぶではない。
この戦闘の結果がどのようなものになろうと、安倍なつみ本人がそれを知る可能性は皆無である。
465 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:01:08.94 0
二人に歩み寄るガーディアン安倍なつみの左手を、白い光が包み込んでいく。
それがホワイトスノーと呼ばれる破壊エネルギーの結晶である事を、里沙は話には聞いていたが実際目にするのは初めてだった。
“本物”ではないといえホワイトスノーを里沙がこの時点で体験した事が、
その後の新垣里沙と安倍なつみの運命に大きな影響を及ぼすのだが、ここでは置く。
「一気に行くぞ」
吉澤の両手に二挺のサブマシンガンが出現した。
いくら本物ではないとはいえ相手はあの安倍なつみである。戦力を出し惜しみしていい相手ではない。
同時に、里沙の背中にイメージで作り出された猛禽の翼が翻った。
張り詰めたものが、二人を包みこんでいく。
希薄な意識からなる空間が、たたかいの予感に耐えきれないかのように、きりきりと軋みを上げた。
その軋みが極限に達しようかというその一瞬をすかさず捉え、二人のダイバーは同時に動いた。
―シィッ!
吉澤は右から一気に距離を詰め、その射程に安倍なつみを捉える。
里沙は翼の羽ばたきとともに、上から仕掛ける。
熟練のダイバー二人の挟み撃ちをしのげるガーディアンの存在など皆無であると言っていい。
安倍なつみは微動だにしようとはせず、ただ物憂げな表情を湛えていた。
―もらった!
外しようの無い距離で、吉澤の両手に握られたマシンガンから無数の弾丸が狂ったように放たれた。
しかもその一発一発の弾丸は現実世界のそれとは性質を異にする。
喰らえば蜂の巣では済まない。消し飛ぶ。
その時、安倍なつみの全身を白い光の壁が包み込んだ。
―!?
それがホワイトスノーと呼ばれる破壊エネルギーの結晶である事を、里沙は話には聞いていたが実際目にするのは初めてだった。
“本物”ではないといえホワイトスノーを里沙がこの時点で体験した事が、
その後の新垣里沙と安倍なつみの運命に大きな影響を及ぼすのだが、ここでは置く。
「一気に行くぞ」
吉澤の両手に二挺のサブマシンガンが出現した。
いくら本物ではないとはいえ相手はあの安倍なつみである。戦力を出し惜しみしていい相手ではない。
同時に、里沙の背中にイメージで作り出された猛禽の翼が翻った。
張り詰めたものが、二人を包みこんでいく。
希薄な意識からなる空間が、たたかいの予感に耐えきれないかのように、きりきりと軋みを上げた。
その軋みが極限に達しようかというその一瞬をすかさず捉え、二人のダイバーは同時に動いた。
―シィッ!
吉澤は右から一気に距離を詰め、その射程に安倍なつみを捉える。
里沙は翼の羽ばたきとともに、上から仕掛ける。
熟練のダイバー二人の挟み撃ちをしのげるガーディアンの存在など皆無であると言っていい。
安倍なつみは微動だにしようとはせず、ただ物憂げな表情を湛えていた。
―もらった!
外しようの無い距離で、吉澤の両手に握られたマシンガンから無数の弾丸が狂ったように放たれた。
しかもその一発一発の弾丸は現実世界のそれとは性質を異にする。
喰らえば蜂の巣では済まない。消し飛ぶ。
その時、安倍なつみの全身を白い光の壁が包み込んだ。
―!?
466 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:02:10.42 0
弾丸のことごとくが光の壁に遮られ、星の瞬きにも似た破壊エネルギーの光を放ちながら消え去っていく。
一流のダイバーが必殺の意思を込めた攻撃、それが安倍なつみには触れることすらできない。
安倍なつみのホワイトスノーが何故闇の頂点に君臨しているのか、その理由を余りにも明確に吉澤は目の当たりにした。
―バリアにもなるのかよこの能力は!
既に、両者は互いに牙を突き立てられる間合いに入っている。吉澤の牙が届かなかったとなれば、当然安倍なつみの牙が彼女に向けられる。
光の壁の向こうで、殺意がうねった。
白雪から生み出された破壊エネルギーの鷹が光の壁から出現し、吉澤に襲いかかる。
―まずい!
己の渾身の攻撃が全く通用しなかったという動揺が、吉澤の反射神経に刹那の翳りを生んだ。
このままでは迫りくる破壊エネルギーの鷹をやり過ごせない。
精神体における死とは直接生命を脅かすものではないが、本人の精神には重篤な痛手がある。少なくとも、ダイバーとしては死ぬ。
「吉澤さん!」
上空から里沙の声が響くと同時に、彼女の袖口から放たれた二本の鋼線が鷹を絡め取った。
鋼線が鷹を切り裂くとともに、里沙の意志力とホワイトスノーの破壊エネルギーが衝突し、力の奔流が迸る。
その光に目がくらんだ一瞬に、吉澤の体が宙に浮いた。
里沙が空中から吉澤をかっさらうように掬いあげたのだ。
そのまま里沙は速度を増しながら空を駆け、安倍なつみから距離を離していった。
「悪い。助かった」
「吉澤さん、後ろを」
「後ろ?」
「どれくらい追ってきてますか?」
吉澤が振り向くと、視線の先には異様な光景が広がっていた。
先程の白く光る鷹が十数羽、恐るべきスピードでこちらに向かってきている。
そして、その後方には白い翼をはためかせ飛翔する安倍なつみの姿があった。
一流のダイバーが必殺の意思を込めた攻撃、それが安倍なつみには触れることすらできない。
安倍なつみのホワイトスノーが何故闇の頂点に君臨しているのか、その理由を余りにも明確に吉澤は目の当たりにした。
―バリアにもなるのかよこの能力は!
既に、両者は互いに牙を突き立てられる間合いに入っている。吉澤の牙が届かなかったとなれば、当然安倍なつみの牙が彼女に向けられる。
光の壁の向こうで、殺意がうねった。
白雪から生み出された破壊エネルギーの鷹が光の壁から出現し、吉澤に襲いかかる。
―まずい!
己の渾身の攻撃が全く通用しなかったという動揺が、吉澤の反射神経に刹那の翳りを生んだ。
このままでは迫りくる破壊エネルギーの鷹をやり過ごせない。
精神体における死とは直接生命を脅かすものではないが、本人の精神には重篤な痛手がある。少なくとも、ダイバーとしては死ぬ。
「吉澤さん!」
上空から里沙の声が響くと同時に、彼女の袖口から放たれた二本の鋼線が鷹を絡め取った。
鋼線が鷹を切り裂くとともに、里沙の意志力とホワイトスノーの破壊エネルギーが衝突し、力の奔流が迸る。
その光に目がくらんだ一瞬に、吉澤の体が宙に浮いた。
里沙が空中から吉澤をかっさらうように掬いあげたのだ。
そのまま里沙は速度を増しながら空を駆け、安倍なつみから距離を離していった。
「悪い。助かった」
「吉澤さん、後ろを」
「後ろ?」
「どれくらい追ってきてますか?」
吉澤が振り向くと、視線の先には異様な光景が広がっていた。
先程の白く光る鷹が十数羽、恐るべきスピードでこちらに向かってきている。
そして、その後方には白い翼をはためかせ飛翔する安倍なつみの姿があった。
467 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:03:39.46 0
「おいおいおい…何でもアリかよ」
冷や汗が頬を伝うのを感じながら、吉澤は僅かに口角を吊り上げた。
精神空間における「何でもアリ」はサイコ・ダイバーの専売特許だと思っていたが、そうではないようだ。
「どうするよ?このまま尻尾巻いて逃げだすかい?」
「そうしたいのは山々ですけど」
「ダイバー二人がかりで手も足も出ないってのは癪に障――追いつかれるぞ!」
「撃ち落として下さい!」
トップスピードのまま、ほぼ直角に里沙が旋回した。
「ちい!」
「もっと優しく飛べよ!」という言葉を飲みこんで、吉澤は鷹へ向けてマシンガンをぶっ放す。
群の一羽に命中し、力の奔流が煌めいた。
無茶苦茶な姿勢から撃ってる割には正確な射撃だ。続けて二羽、三羽と撃ち落としていく。
しかし、安倍なつみは少しも気にかける様子を見せず、新たな光の鷹を生みだし二人を追尾させる。
「これじゃキリがねえな…何か手は無いか」
「……」
「聞こえてるか?」
「…あるにはありますけど…」
「歯切れが悪いな。どうした」
「…私の言った通りにしてくれるって、約束してください」
「言ってくれなきゃ分かんねえよ」
「約束してくれないと言えません」
翼をはためかせ空を駆ける里沙の横顔には、ある種の葛藤が見て取れた。
冷や汗が頬を伝うのを感じながら、吉澤は僅かに口角を吊り上げた。
精神空間における「何でもアリ」はサイコ・ダイバーの専売特許だと思っていたが、そうではないようだ。
「どうするよ?このまま尻尾巻いて逃げだすかい?」
「そうしたいのは山々ですけど」
「ダイバー二人がかりで手も足も出ないってのは癪に障――追いつかれるぞ!」
「撃ち落として下さい!」
トップスピードのまま、ほぼ直角に里沙が旋回した。
「ちい!」
「もっと優しく飛べよ!」という言葉を飲みこんで、吉澤は鷹へ向けてマシンガンをぶっ放す。
群の一羽に命中し、力の奔流が煌めいた。
無茶苦茶な姿勢から撃ってる割には正確な射撃だ。続けて二羽、三羽と撃ち落としていく。
しかし、安倍なつみは少しも気にかける様子を見せず、新たな光の鷹を生みだし二人を追尾させる。
「これじゃキリがねえな…何か手は無いか」
「……」
「聞こえてるか?」
「…あるにはありますけど…」
「歯切れが悪いな。どうした」
「…私の言った通りにしてくれるって、約束してください」
「言ってくれなきゃ分かんねえよ」
「約束してくれないと言えません」
翼をはためかせ空を駆ける里沙の横顔には、ある種の葛藤が見て取れた。
468 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:04:21.28 0
「…あのガーディアンを何とか出来るってなら、約束してやるよ」
「本当ですね?」
「てめえの上司が信用できないって?」
そう言って吉澤は迫りくる鷹の群へ弾幕を張った。
「まずは…時間を稼いで下さい」
「どんくらいだ?」
「1分あればなんとか」
「1分!?」
思わず吉澤の声が裏返った。
このままでは埒が明かないとはいえ、二人がかりでも逃げ回っているのが精いっぱいという状況で、
一人で踏みとどまって1分持たせるというのは、相当きつい注文と言える。
「それからもう一つ」
「まだあんのかよ?」
「これから私がやる事を…忘れて下さい」
「どういう意味だ」
「お願いします」
「今更嫌だとは言わねえよ」
そう言った時にはもう吉澤は腹をくくっている。
新垣里沙の切所における応変性には神秘的な鋭さがあるのを吉澤は見抜いていた。
里沙のダイバーとしての実力と自分自身の眼力。その目に張ってみる価値は十分にある。
第一、「自信が無いから出来ない」などと吉澤ひとみのどの口が言えるというのか。
「減速任せます」
高速で滑空しながら里沙は着地の態勢を整える。
地表すれすれの所で、吉澤はパラシュートを後方に展開し、一気にスピードを殺した。
衝撃とともに地面に降り立った二人は、すかさず次の行動へ移った。
「本当ですね?」
「てめえの上司が信用できないって?」
そう言って吉澤は迫りくる鷹の群へ弾幕を張った。
「まずは…時間を稼いで下さい」
「どんくらいだ?」
「1分あればなんとか」
「1分!?」
思わず吉澤の声が裏返った。
このままでは埒が明かないとはいえ、二人がかりでも逃げ回っているのが精いっぱいという状況で、
一人で踏みとどまって1分持たせるというのは、相当きつい注文と言える。
「それからもう一つ」
「まだあんのかよ?」
「これから私がやる事を…忘れて下さい」
「どういう意味だ」
「お願いします」
「今更嫌だとは言わねえよ」
そう言った時にはもう吉澤は腹をくくっている。
新垣里沙の切所における応変性には神秘的な鋭さがあるのを吉澤は見抜いていた。
里沙のダイバーとしての実力と自分自身の眼力。その目に張ってみる価値は十分にある。
第一、「自信が無いから出来ない」などと吉澤ひとみのどの口が言えるというのか。
「減速任せます」
高速で滑空しながら里沙は着地の態勢を整える。
地表すれすれの所で、吉澤はパラシュートを後方に展開し、一気にスピードを殺した。
衝撃とともに地面に降り立った二人は、すかさず次の行動へ移った。
469 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:05:36.08 0
60
「せいぜいあがいてきてやるよ」
「信じます」
里沙は猛禽の翼を消し、己のイメージ力を限界まで高めるための精神集中に入った。
その無防備な状態にある里沙を守り通すため、吉澤は距離を取って安倍なつみを引きつける。
それぞれの1分間の火蓋が切られた。
破壊の鷹の群を睨みつけて、吉澤は深く息を吸った。
―やってやろうじゃないか
心を研ぎ澄まし、新たな武器を創造する。
―とっておきをお見舞いしてやる
吉澤はロケットランチャーを担ぎ、鷹の群の中心―安倍なつみへ照準を合わせた。
50
「鳥を撃つにしちゃ大袈裟すぎるけど」
破壊の鷹を引き連れたガーディアンが吉澤の前に降り立つ。
その瞬間、ちょうど安倍なつみの足が地面に着いた瞬間に、ロケットランチャーが火を噴いた。
爆風が吉澤の頬を打った。轟音と閃光が辺りを包む。
常識的にはあり得ない至近距離からの射撃だ。
―少しは効いたか?
たちこめていた煙が晴れると、そこには白く光る壁があった。
―おいおいおい
光の壁の粒子が天に昇っていくと共に、安倍なつみが姿を現す。
まるで何事もなかったように、その闇色の瞳で吉澤を見つめていた。
ホワイトスノーによる障壁が、至近距離からのロケット弾の直撃からすらも彼女を守り抜いたのだ。
―無傷って…
吉澤の頬から冷たい物が流れ落ちた。
吉澤のとっておきも、安倍なつみには春の風ほどにしか感じられていないのだろうか。
「せいぜいあがいてきてやるよ」
「信じます」
里沙は猛禽の翼を消し、己のイメージ力を限界まで高めるための精神集中に入った。
その無防備な状態にある里沙を守り通すため、吉澤は距離を取って安倍なつみを引きつける。
それぞれの1分間の火蓋が切られた。
破壊の鷹の群を睨みつけて、吉澤は深く息を吸った。
―やってやろうじゃないか
心を研ぎ澄まし、新たな武器を創造する。
―とっておきをお見舞いしてやる
吉澤はロケットランチャーを担ぎ、鷹の群の中心―安倍なつみへ照準を合わせた。
50
「鳥を撃つにしちゃ大袈裟すぎるけど」
破壊の鷹を引き連れたガーディアンが吉澤の前に降り立つ。
その瞬間、ちょうど安倍なつみの足が地面に着いた瞬間に、ロケットランチャーが火を噴いた。
爆風が吉澤の頬を打った。轟音と閃光が辺りを包む。
常識的にはあり得ない至近距離からの射撃だ。
―少しは効いたか?
たちこめていた煙が晴れると、そこには白く光る壁があった。
―おいおいおい
光の壁の粒子が天に昇っていくと共に、安倍なつみが姿を現す。
まるで何事もなかったように、その闇色の瞳で吉澤を見つめていた。
ホワイトスノーによる障壁が、至近距離からのロケット弾の直撃からすらも彼女を守り抜いたのだ。
―無傷って…
吉澤の頬から冷たい物が流れ落ちた。
吉澤のとっておきも、安倍なつみには春の風ほどにしか感じられていないのだろうか。
470 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:06:46.23 0
45
「まあ、それほど期待しちゃいない」
そうは言うものの、彼女の自信には相当のひびが入ってきている。
精神空間におけるダイバーの戦闘力は意志の強固さが非常に重い比重を持つ。
気を呑まれてしまっては話にならないのだ。かといって、既に奥の手は使ってしまっている。
この状況で残りの時間をしのぎ切るには、もう、開き直るしかない。
―こうなりゃとことん逃げ回ってやるよ
後は専業の里沙に任せる。
その里沙でも太刀打ちできなかった場合はどうするか?等は一切考慮に入れない。
余計な心配などせず目的を単純化することで己の能力を最大限に生かすのだ。
この種の気持ちの切り替えは吉澤ひとみの得意とするところであった。一種の美質と言ってもいいだろう。
―!
左右から、白く光る鷹が襲いかかってくる。
身を翻しそれを避けたと思った矢先、吉澤の眼前に白狼が牙を剥いた。
―ちいっ!
身を屈めて狼の牙を潜りぬけ、狼のどてっ腹にマシンガンを乱射した。
破壊エネルギーの閃光が走り、破壊の狼は霧消した。
と思った瞬間には間髪入れず白の鷹が吉澤目がけ突っ込んでくる。
―ッぶねえ!
地面を転がって何とかやり過ごす。
体勢を立て直しながら、吉澤はちらりと安倍なつみへ視線をやった。
―まるで無尽蔵だな…
安倍なつみの手に宿る光から、次々と猛獣どもが生み出されていた。
「まあ、それほど期待しちゃいない」
そうは言うものの、彼女の自信には相当のひびが入ってきている。
精神空間におけるダイバーの戦闘力は意志の強固さが非常に重い比重を持つ。
気を呑まれてしまっては話にならないのだ。かといって、既に奥の手は使ってしまっている。
この状況で残りの時間をしのぎ切るには、もう、開き直るしかない。
―こうなりゃとことん逃げ回ってやるよ
後は専業の里沙に任せる。
その里沙でも太刀打ちできなかった場合はどうするか?等は一切考慮に入れない。
余計な心配などせず目的を単純化することで己の能力を最大限に生かすのだ。
この種の気持ちの切り替えは吉澤ひとみの得意とするところであった。一種の美質と言ってもいいだろう。
―!
左右から、白く光る鷹が襲いかかってくる。
身を翻しそれを避けたと思った矢先、吉澤の眼前に白狼が牙を剥いた。
―ちいっ!
身を屈めて狼の牙を潜りぬけ、狼のどてっ腹にマシンガンを乱射した。
破壊エネルギーの閃光が走り、破壊の狼は霧消した。
と思った瞬間には間髪入れず白の鷹が吉澤目がけ突っ込んでくる。
―ッぶねえ!
地面を転がって何とかやり過ごす。
体勢を立て直しながら、吉澤はちらりと安倍なつみへ視線をやった。
―まるで無尽蔵だな…
安倍なつみの手に宿る光から、次々と猛獣どもが生み出されていた。
471 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:07:31.15 0
30
「まだか?まだ1分経たないか?」
苛烈さを増す白の嵐が、吉澤の気力と体力をみるみる奪っていく。
やっと半分の時間が過ぎた頃だというのに呼吸が乱れてきている。
里沙の精神集中が完了するのが先か、吉澤が限界を迎えるのが先か。
―痛ッ!
鷹の鉤爪が吉澤の頬を掠めた。
そのわずかな傷からホワイトスノーの破壊エネルギーが流れ込み、スパークを起こして彼女の頬を割った。
ばっくり口を開けた傷口から血が溢れだす。
もし生身であれば、一生消えない傷になっていただろう。
「乙女の顔になんて事しやがる」
自分の舌打ちがやけに鮮明に聞こえた。
20
まるで泥の中を泳いでいるかのように、時間の進みが遅い。
1秒、1秒をやっとの思いでもぎ取っていく。
目に見えて吉澤の動きから鋭さが失われていた。
その代わりとでも言うように彼女の体には大小の傷が刻み込まれている。
―持つか私、持つか?どうだ?
霞む視界に、白い獣の牙が煌めいた。
10
―こんなとこで死ねるか!
吹き荒れる痛みと恐怖の嵐の中でもがく吉澤のすぐそばまで、限界がにじり寄る。
「まだか?まだ1分経たないか?」
苛烈さを増す白の嵐が、吉澤の気力と体力をみるみる奪っていく。
やっと半分の時間が過ぎた頃だというのに呼吸が乱れてきている。
里沙の精神集中が完了するのが先か、吉澤が限界を迎えるのが先か。
―痛ッ!
鷹の鉤爪が吉澤の頬を掠めた。
そのわずかな傷からホワイトスノーの破壊エネルギーが流れ込み、スパークを起こして彼女の頬を割った。
ばっくり口を開けた傷口から血が溢れだす。
もし生身であれば、一生消えない傷になっていただろう。
「乙女の顔になんて事しやがる」
自分の舌打ちがやけに鮮明に聞こえた。
20
まるで泥の中を泳いでいるかのように、時間の進みが遅い。
1秒、1秒をやっとの思いでもぎ取っていく。
目に見えて吉澤の動きから鋭さが失われていた。
その代わりとでも言うように彼女の体には大小の傷が刻み込まれている。
―持つか私、持つか?どうだ?
霞む視界に、白い獣の牙が煌めいた。
10
―こんなとこで死ねるか!
吹き荒れる痛みと恐怖の嵐の中でもがく吉澤のすぐそばまで、限界がにじり寄る。
472 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:09:31.74 0
5
―足がもつれる!
気力の限界が、狙い澄ましたかのように吉澤の両足に絡みついた。
4
―前!かわせ!
言う事を聞かない足を無理やり引きずって身を翻した。
3
―まだ来るのか!
白い破壊の嵐は、微塵も衰える様子は無く、確実に吉澤を追い詰める。
2
―くそっ!体が動かねえ!
白狼が牙を剥き、吉澤の首元へ跳びかかった。
1
―かわせない!
狼の牙が吉澤の白い首筋に――
0
―!!!!
瞬間、吉澤ひとみは空間を跳躍した。
――?
―何だこの感覚…?
空間を跳ぶ感覚。組織のワープホール、転送ゲートをくぐる時に似ているが、少し違う。
―足がもつれる!
気力の限界が、狙い澄ましたかのように吉澤の両足に絡みついた。
4
―前!かわせ!
言う事を聞かない足を無理やり引きずって身を翻した。
3
―まだ来るのか!
白い破壊の嵐は、微塵も衰える様子は無く、確実に吉澤を追い詰める。
2
―くそっ!体が動かねえ!
白狼が牙を剥き、吉澤の首元へ跳びかかった。
1
―かわせない!
狼の牙が吉澤の白い首筋に――
0
―!!!!
瞬間、吉澤ひとみは空間を跳躍した。
――?
―何だこの感覚…?
空間を跳ぶ感覚。組織のワープホール、転送ゲートをくぐる時に似ているが、少し違う。
473 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:10:51.32 O
これは――瞬間移動?
「集中終わりました」
その声を聞いてやっと、吉澤は自分の右手を誰かに掴まれている事に気が付いた。
右手を見つめる視線を上げた先には――
「高橋愛?」
「後は私がやってみます」
当然ながら、吉澤の目の前にいるのは高橋愛本人ではない。
サイコ・ダイバー新垣里沙がその姿を変じているのだ。
「まさか――」
そこまで言って、吉澤ひとみは後に続けるべき言葉の選択に戸惑った。
―そんな事が出来るのか?
いくら専業のダイバーとはいえ、全くの他人になり替わっての実戦が可能なのか?
―高橋愛なら安倍なつみに対抗できると思ってるのか?
流石に無謀ではないか?
―そこまで、信じてるのか?
それを人は共鳴と呼ぶのではないか?
巻き起こる疑問符の中にいる吉澤に向けて、高橋愛の姿をした里沙は寂しそうに微笑んだ。
「…忘れて、下さいね」
吉澤は息を飲んだ。
つまり、理解したのだ。里沙の苦悩を。
「集中終わりました」
その声を聞いてやっと、吉澤は自分の右手を誰かに掴まれている事に気が付いた。
右手を見つめる視線を上げた先には――
「高橋愛?」
「後は私がやってみます」
当然ながら、吉澤の目の前にいるのは高橋愛本人ではない。
サイコ・ダイバー新垣里沙がその姿を変じているのだ。
「まさか――」
そこまで言って、吉澤ひとみは後に続けるべき言葉の選択に戸惑った。
―そんな事が出来るのか?
いくら専業のダイバーとはいえ、全くの他人になり替わっての実戦が可能なのか?
―高橋愛なら安倍なつみに対抗できると思ってるのか?
流石に無謀ではないか?
―そこまで、信じてるのか?
それを人は共鳴と呼ぶのではないか?
巻き起こる疑問符の中にいる吉澤に向けて、高橋愛の姿をした里沙は寂しそうに微笑んだ。
「…忘れて、下さいね」
吉澤は息を飲んだ。
つまり、理解したのだ。里沙の苦悩を。
474 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:14:12.62 O
里沙は、高橋愛も安倍なつみも、どちらも裏切る事が出来ない。
結果、どちらも少しずつ裏切らざるを得なくなっていた。
その矛盾を、一人で幼さすら残る小柄な体の中に背負いこんでいる。
「いつの間にそんな…」
そんな事を、一人で決めてしまったのか。
いつの間にそんな、寂しそうな顔で笑うようになったのか。
「行ってきます」
吉澤の言葉を制するようにそう言って、里沙は無機質に覆われた空間を歩き出した。
光と闇の狭間で、新垣里沙の孤独の死闘はその幕を開くことになる。
結果、どちらも少しずつ裏切らざるを得なくなっていた。
その矛盾を、一人で幼さすら残る小柄な体の中に背負いこんでいる。
「いつの間にそんな…」
そんな事を、一人で決めてしまったのか。
いつの間にそんな、寂しそうな顔で笑うようになったのか。
「行ってきます」
吉澤の言葉を制するようにそう言って、里沙は無機質に覆われた空間を歩き出した。
光と闇の狭間で、新垣里沙の孤独の死闘はその幕を開くことになる。
475 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:19:23.33 0
476 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:29:02.38 0
>>475
おぉぉぉ……おもしろい……
このつい息を止めて読み入ってしまうような緊迫感はいつもながら圧倒的ですね
吉澤ひとみがそして新垣里沙がなんとまあカッコいいこと
高橋愛の姿をとった里沙には色んな意味でゾワゾワッときました
後編を今からめっちゃ楽しみに待ってます!
安倍さんのホワイトスノーも元の話とはまるで別モノですが…カッコイイ
おぉぉぉ……おもしろい……
このつい息を止めて読み入ってしまうような緊迫感はいつもながら圧倒的ですね
吉澤ひとみがそして新垣里沙がなんとまあカッコいいこと
高橋愛の姿をとった里沙には色んな意味でゾワゾワッときました
後編を今からめっちゃ楽しみに待ってます!
安倍さんのホワイトスノーも元の話とはまるで別モノですが…カッコイイ
477 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/01(月) 21:37:50.75 0
≪第43話(ミラー)へ ≪過去ログ一覧へ≫ 第41話(ミラー)へ≫
川*^A^)<この曲、中国にイた時からズっと歌っテきた歌でス。
この歌にハ、未来への希望が込めラれていまス。
この歌を歌うト、心に力が沸いてクるんでス
『リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第13話670 「蒼の共鳴番外編-希望の歌-」』より
前回のお話はこっちだよ↓ホゼナンターがまた敗北したんだよ…
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第41話
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1265117588/
まとめサイト
PC:http://resonant.pockydiary.net/index.html
携帯:http://resonant.pockydiary.net/index.cgi
まとめサイト Ver.2
http://resonanter.blog47.fc2.com/
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ@wiki
http://www39.atwiki.jp/resonant/
掲示板 (感想スレ、作品題名申請スレ、あとがきスレ他)
http://jbbs.livedoor.jp/music/22534/
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