(134)469 次回予告・リゾナンター'14 『寒いから冬だもん!~どうもこうもないっすよミキティ~』

花言葉とは花に象徴的な意味を持たせるために考えられ与えられた言葉だ
花畑の魔女は不吉な意味を持つ花言葉を魔術の発生装置に組み込むことで、里保たちを攻撃しているのは確実だ

でも何か引っかかるんだよな、それじゃあまりにも単純すぎる
まるで花がキーワードだと気づいて下さいって言ってるみたいだ
魔術による攻撃と魔女自身の意外に優れた体術の二面攻撃は、確かに厄介だが里保に決定的なダメージを負わせるには至っていない
そして、香音に対しては…

「あらあら、あの牝豚ちゃんあなたを置いてどこかへ逃げてったわね。でもこの結界はあの子の能力でも通過できないと思うけど」
「もうやめにしませんか」
「あら、どういうこと。白旗上げて降参するつもり? だったら…」
「あなたはとっても優しい人だ。ほんとうはこんな風に私たちを襲うことだってしたくなかったんじゃないですか」

服装も姿を現した時の言動も含めて、全てを無理して演じているという里保の言葉に花畑の魔女は嘲笑で応えた

「おーほっほっほ。無理して演じているですって。私は花畑の魔女、あなた達を倒して」
「もしかしてあなたの大切な人を人質に取られて脅迫されてるんじゃないですか。だったら私たちが力になります!」
「黙りなさい。そんな生意気な口をきくなら今度は本気で…」
「あなたの魔術は封じさせてもらいました」
「何ですって」
「周りを見てください。ここはもう花畑じゃない」

押し花によって魔術を発動させようとした花畑の魔女が見たものは、秋の花々を覆う一面の水

「ここはもう水田です」

これはこの子の【アクアキネしス】、私と戦いながら水を操作して花畑を水田に仕立てたのか
でもこれだけの水をどこから…
あの子、鈴木香音があんな地面から…。そうかあの子が地面に潜りながら、散水用のスプリンクラーを解放してたのね
会話も無くアイコンタクトぐらいしか出来ない状態で、よくもとっさにこんな連携が出来たものね。でもそれより…

「負けたわ」
「ありがとうございます」
「なんで礼を言うの、変な子。でもね目の付け所は良いけど、この状態でも魔術は発動できる。もうその気はなくなったけど」
「でもここは」
「ここは水田じゃない。水浸しになった花畑よ」
「あっそうか」
「それと私が結界でこの花畑を隔したのは、花の魔術の効果を最大限に増大するためだけど、それ以外の場所で使えないわけじゃない」
「だったらなぜ」
「それは私の台詞よ。なぜ君はそこまで私のことを気遣うの」
「あなたが良い人だからですよ。だって花の中には「死」の意味の花言葉を持つ物もあるけど、それを初見で使っていれば私たちは今頃死んでいた」
「「死」の意味の花言葉ね」

ふっと笑いながら花園の魔女は手にしていた押し花を見た

「持ってるけど」

その時、里保は感じた
【アクアキネシス】で操作している水を通して正体不明の感覚が自分の中に押し寄せてくるのを
それは怒涛のように里保の意識に攻撃を試み、侵食しようとしてくる
【アクアキネシス】の発動を止め、水と意識を切り離そうとする里保はその感覚の正体がわかった

こ、これは水が凍っていくおt、うわあああああああああああああ!!

「ねえ、君」「りほちゃんどうしたの」

次回、モーニング戦隊リゾナンター’14 『寒いから冬だもん!~どうもこうもないっすよミキティ~』

花園の魔女の手から落ちた押し花、それは「スノードロップ」
その花言葉は…「あなたの死を望みます」


投稿日時:2016/11/10(木) 23:54:57.72

 



≪next≫次回予告・リゾナンター'14 『涙GIRL』
≪back≫次回予告・リゾナンター'14 『虹のせせらぎ』
≪return≫スレ別分類:126~150話へ


ページの先頭へ