(108)173 『R to R』

「えっ、鞘師が!? マジでぇっ?」

「ゴメンゴメン、余りに驚き過ぎたけん、つい大声が……」

「そりゃ驚くやろ、急やけん。えっと……今いくつやったとかいな」

「あ、17さ、じゅうななぁっ!?」

「ゴメンって! わざとじゃないけん許してよ~」

「それにしても、まだ若いのに鞘師もよく決断したったい。知らん間に大人に成っとるって事かいな」

「良いっちゃろ。いつかは皆もリゾナントを出るやろうし。歳の近い鞘師が抜けて、皆も色々と考えるやなか?」

「でもさ、鞘師は無責任に『出る』なんて言わんやろ」

「そう言われたんなら自信持ちーよ」

「お別れの日まで、鞘師との毎日を大事に過ごす事やね。1日でも無駄にしたら後悔するけん、良い?」

「っ! 返事がデカイ!」

「あ、おあいこね……そのうちリゾナントに顔出すけん、またね」

「ハイハイ。勉強も頑張りーよ、マサキング」

ツー ツー ツー ツー

「夢の様な時は、あっという間に過ぎてくけん

──仲間と響き合える今を、大事にするっちゃよ」


投稿日時:2015/11/11(水) 23:31:03.76




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